JP2017208615A - 通信装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】DSRCと無線LANで使用される電波の相互干渉を回避する。【解決手段】 第1の周波数帯域を用いる第1の通信方式により通信を行うことが可能な通信装置は、該第1の周波数帯域と該第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域を用いる第2の通信方式により、該第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定し、該第2の通信方式により該第2の周波数帯域において通信が行われていると判定された場合に、該第1の通信方式による通信を停止する。【選択図】図6
Description
本発明は、無線LANと、周波数分割多重による全二重通信方式との共存に関する。
従来より、無線LANが使用できる周波数帯の拡張が段階的に行われてきた。例えば、5.3GHz帯(W53)および5.6GHz帯(W56)へ使用周波数帯の拡張は、既に当該周波数帯を使用しているレーダ装置に対して影響を与えないように無線LANを構成することにより、実現可能となった。具体的には、親機となる無線LANアクセスポイント(AP)機器側にレーダ信号を検知できる特別な機能を備えることにより、当該周波数帯の使用が可能となった。今後は、5.8GHz帯(W58)への使用周波数帯の拡張が検討されている。しかしながら、日本ではARIB STD−T75 狭帯域DSR(Dedicated Short Range Communication system)システムとして、W58が高速道路等にて使用されている。
特許文献1には、無線LANとDSRCの共存方法について記載されている。具体的には、特許文献1には、車が、予め設定された位置にあるDSRC基地局から所定距離内に位置することを検知した場合、車載無線端末は、無線LAN通信を行わないことが記載されている。
しかしながら、特許文献1では、車がDSRC基地局から所定距離内に位置するか否かを判定するために、DSRC基地局の位置を高い精度で取得する必要と、常に更新されている当該位置を取得する必要がある。したがって、もし車がDSRC基地局の誤った位置情報を取得していた場合、無線LAN通信をDSRC基地局から当該所定距離内でも行い得る。結果として、DSRCと無線LANで使用される電波の相互干渉が起きる可能性が高まるという課題が生じる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、DSRCと無線LANで使用される電波の相互干渉を回避することを目的とする。
を特徴とする。
を特徴とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の通信装置は以下の構成を有する。すなわち、第1の周波数帯域を用いる第1の通信方式により通信を行うことが可能な通信装置であって、前記第1の周波数帯域と前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域を用いる第2の通信方式により、前記第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われていると判定された場合に、前記第1の通信方式による通信を停止する通信制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、DSRCと無線LANで使用される電波の相互干渉を回避することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[実施形態1]
図1に、実施形態1における無線通信システムの構成を示す。無線通信システムは、DSRC(Dedicated Short Range Communication system)基地局101と、車102から構成されている。本実施形態において、DSRC基地局101は、路上から5〜10mの位置に固定に設定され、車102は、路上を走行するものとする。また、車102には、DSRC移動局103、アクセスポイント(AP)104、ステーション(STA)105、106が搭載されている。
図1に、実施形態1における無線通信システムの構成を示す。無線通信システムは、DSRC(Dedicated Short Range Communication system)基地局101と、車102から構成されている。本実施形態において、DSRC基地局101は、路上から5〜10mの位置に固定に設定され、車102は、路上を走行するものとする。また、車102には、DSRC移動局103、アクセスポイント(AP)104、ステーション(STA)105、106が搭載されている。
DSRC基地局101には、車102に搭載されたDSRC移動局103と下向きに指向性をもつようにアンテナが設置されている。DSRC基地局101は、本実施形態ではDSRCに準拠した通信方式により、FDD(Frequency Division Duplex)方式で通信を行い、下りリンク専用周波数を用いて所定の通信エリアに常に信号を送信している。DSRC基地局101が高速道路の料金所に設置された場合は、幅3m、進行方向4mほどの通信エリアが構成される。この場合、車速30m/hの車102は、当該通信エリア通過に0.48秒要する。また、DSRC基地局101が高速道路本線上に設置された場合は、幅30m、進行方向30mほどの通信エリアが構成される。この場合、車速100km/hの車102は、当該通信エリア通過に1.08秒要する。
車102のDSRC移動局103には、DSRC基地局101に向いた方向となる上向きに指向性をもつようにアンテナが設置されている。車102がDSRC基地局101の通信エリア内に移動して、DSRC移動局103がDSRC基地局101から信号を受信することに応答して、DSRC移動局103は信号を送信する。車102がDSRC基地局101の通信エリア外に位置し、DSRC移動局103がDSRC基地局101から信号を受信できない場合は、DSRC移動局103は信号を送信しない。
AP104とSTA105、106は、IEEE802.11シリーズに準拠した通信方式の無線通信(以下、無線LAN)を行うことができる。AP104は、無線LANの親機に相当する。AP104は、本実施形態では165chを使用する。AP104は、APと同等の機能を有するWi−Fi Directにおけるグループオーナー(GO)であってもよい。また、本実施形態では、AP104は、可搬可能なモバイルルータとするが、車102内に固定に設置されてもよい。
STA105、106は、無線LANの子機に相当する。本実施形態において、STA105、106は、可搬可能なタブレット型PC(Personal Computer)とする。なお、STA105、106は、Wi−Fi Directにおけるクライアント(CL)であってもよい。
次に、AP104およびSTA105、106の構成について説明する。図2は、AP104およびSTA105、106の内部構成を示す図である。MAC(Media Access Control)処理部201は、CPU(Central Processing Unit、不図示)と接続されるホストコントローラとの間で、制御信号およびデータ信号の送受を行う。BB(Base band)処理部202は、送信する信号に対する変調とDA(デジタル/アナログ)変換、受信した信号に対するAD(アナログ/デジタル)変換と復調を行う。ミキサ203は、BB処理部202においてDA変換された信号を5GHz帯のRF(Radio Frequency)信号に変換する。パワーアンプ204は、送信する信号に対する増幅を行う。送受信(T/R)スイッチ205は、アンテナ206を介した、フレーム送信と受信とを時分割で切り替える。LNA(ローノイズアンプ)207は、受信した信号を増幅する。ミキサ208は、LNA207から出力されたRF信号をベースバンド信号に変換する。
受信強度検出部209は、BB処理部202から出力された信号の受信強度を検出することにより、DSRC信号の有無を検出する。具体的には、受信強度検出部209は、検出した受信強度に基づいて、DSRC信号受信開始から終了までの期間(媒体使用期間)を検出する。プリアンブル検出部210は、BB処理部202から出力された信号に基づいて、無線LAN信号の有無(受信したフレームのプリアンブル(無線LANプリアンブル))を検出する。具体的には、プリアンブル検出部210は、PLCP(Physical Medium Dependent)ヘッダに含まれるLength期間の情報を検出し得る。また、プリアンブル検出部210は、MACヘッダに含まれるNAV(Network Allocation Vector)期間の情報も検出し得る。なお、Lentgh期間は、フレームの長さを示し、NAV期間は、送信禁止期間を示す。さらに、プリアンブル検出部210は、Length期間とNAV期間から、媒体使用期間を算出する。
送信制御部211は、プリアンブル検出部210により算出された媒体使用期間、および、受信強度検出部209で検出された媒体使用期間、送信を停止する。媒体未使用時は、送信制御部211は、SIFS(Short Inter Frame Space)、DIFS(Distributed Inter Frame Space)、バックオフ時間などの計時を行う。チャネル決定部212は、フレームの送受信およびキャリアセンスのために使用するチャネルを決定する。なお、本実施形態においてキャリアセンスとは、受信強度検出部209によるDSRC信号の有無の検出動作、または、プリアンブル検出部210による無線LAN信号の有無の検出動作を意味する。局部発信器(LO(Local Oscillator))213は、チャネル決定部212により決定されたチャネルに対応する発振周波数を生成する。
なお、図2に示す各ブロックは、それぞれハードウェア又はソフトウェアによって構成される。ソフトウェアとして構成される場合には、各機能を実現するためのコンピュータプログラムが記憶部(不図示)に記憶され、ホストコントローラに接続されたCPU(不図示)当該プログラムを実行することによって該機能が実現される。
本実施形態では、STA105、106が、キャリアセンスを行うことによって、DSRCによる通信との干渉が起こらない期間を判定し、当該期間において無線LANによる通信を行う。以下、STA105によるキャリアセンスの手順について、図3を参照して説明する。
図3は、STA105によるキャリアセンスの手順を説明するための図である。フレーム301は、STA106がAP104宛に送信し、STA105が受信したデータフレームを示す。フレーム302は、AP104がSTA105宛に送信したACKフレームを示す。フレーム303は、STA105がAP104宛に送信したデータフレームを示す。165chは、上述したように、無線LANで使用されるチャネル(周波数帯域)であり、157chは、DSRC下りリンク(DL)で使用されるチャネルであり、横軸は時間を示す。また、T1〜T6は、それぞれ横軸に対する矢印に対応する時刻を示す。
時刻T1において、STA105がAP104宛データフレームの送信準備が出来たとする。時刻T1において、STA105はフレーム301を受信中である。STA105は、フレーム301を解析し、Length期間から、時刻T2で受信が終了すること、および、NAV期間から、時刻T3で媒体の使用が終了することが分かる。STA105は、時刻T3よりSIFS期間は送信するフレームを有さないため、165chをキャリアセンスする必要がない。そこで、STA105は、DSRC下りリンクで使用される157chにチャネルを切り替えて、キャリアセンスを行う。時刻T4において、SIFS時間が経過後、STA105は、165chにチャネルを切り替え、再度キャリアセンスを行う。STA105は、時刻T3からDIFS期間経過後(時刻T5)、さらにバックオフ時間経過するまでキャリアセンスを継続する。STA105は、その後、媒体が未使用と判断した場合は、時刻T6にてデータフレームをAP104宛に送信する。
STA105、106は、RTS(Request to Send)送信を行わない場合は、T2からT3までのNAV期間に165chをセンスする必要はない。(RTSは、隠れ端末問題を回避するためにSTAにより送信される信号である。)したがって、STA105、106は、NAV期間も157chのキャリアセンスを行うことでより確実にDSRC下り信号の検出が可能となる。なお、媒体が使用されていない場合は、STA105の送信準備が完了後T3からキャリアセンスが開始される。つまり、送信準備完了後、先ず157chをキャリアセンスし、その後165chをキャリアセンスする。
図4は、DSRCフレーム構成の一例を示す図である。本実施形態では、FDD方式でDSRCによる通信が行われるものとする。DSRC基地局101が下りリンク(DL)で送信する信号を上段、DSRC移動局103が上りリンク(UL)で送信する信号を下段に示す。FMCS(フレームコントロールメッセージスロット)は、スロット割り当て情報を示す。MDS(メッセージデータスロット)は、データ転送用のスロットを示す。ACTS(アクチベーションスロット)は、DSRC移動局103がDSRC基地局101に接続要求するためのスロットを示す。
1スロットの長さが781us、FDDの最長フレームが5スロットとすると、DSRC1フレームの最長は約3.9msである。DSRC基地局101の通信エリアが上述のように設定された場合、DSRC移動局103が搭載された車102が当該通信エリアを通過するための時間は、0.48秒または1.08秒ほどである。したがって、DSRCフレームの長さは、DSRC移動局103がDSRC基地局101の通信エリアを通過する時間より十分に短く、DSRCデータ再送が十分可能と言える。DSRC基地局101は、常にDLにてFCMSを送信しており、通信エリア内のそれぞれのDSRC移動局に対してはMDSスロットを用いてデータを送信する。DSRC移動局103はエリア内に入り、FCMSを受信すると、ACTSスロットにて接続要求信号を送信する。移動する車102に搭載されたDSRC移動局103は、高い位置にあるDSRC基地局101から常に送信されているDL信号を早く高頻度で受信することができる。
図5に、DSRCキャリア番号とその中心周波数、および無線LANで使用されるチャネル(無線LANチャネル)の関係を示す。D1〜D7は、DSRC下り、つまりDSRC基地局が送信を行うためのキヤリアを示す。U1〜U7は、DSRC上り、つまりDSRC移動局が送信を行うためのキャリアを示す。DSRC移動局が送信を行うためのキャリアは、DSRC基地局が送信を行うためのキャリアによって決定される。例えば、DSRC移動局がD5キャリアによりデータを受信した場合は、U5キャリアを用いてデータを送信する。これは、DSRC基地局が送信した周波数より40MHz高い周波数帯も使用されることを示す。
無線LANが157chまたは161chを使用する際は、STA105は、当該チャネルでキャリアセンスを行うことで、DSRCにおけるDL信号の有無をセンスすることが可能である。しかしながら、無線LANが165chを使用する際は、当該チャネルはDSRCにおけるULで使用されるため、STA105は、DSRCによるUL通信の有無をセンスすることは難しい。これは、他車に搭載されているDSRC移動局は、一般的に低位置でありアンテナ指向性が上を向いていることから、STA105が当該DSRC移動局のUL信号を受信することが難しいからである。また、車102に搭載されているDSRC移動局103は、FCMSを受信後にACTSフレームおよび間欠的にMDSフレームにて送信するのみである。したがって、STA105が受信可能なDSRCにおけるUL信号は、DSRCのけるDL信号に比べてタイミングが遅く、かつ低頻度となる。
よって、無線LANが157chまたは161chを使用する際は、STA105は当該チャネルにてDSRCにおけるDL信号を受信できるため、キャリアセンスする際に別のチャネルもセンスする必要はない。しかしながら、無線LANが165chを使用する際は、当該チャネルは送信頻度が少ないDSRCのULに該当するため、STA105は、DSRCのUL信号を捉えることが難しい。そのため、無線LANが165chを使用する際は、STA105は、図3のように、165chに対応する周波数より40MHz低いDSRCの下りリンク(すなわち、157ch)もあわせてキャリアセンスすることが有効である。なお、ここではSTA105について述べたが、STA106およびAP104においても同様である。
図6は、本実施形態の動作のフローチャートである。なお、本フローチャートは、無線LANで165chを使用するAPあるいはSTAにより実行される。以下、STA105がAP104宛に無線LANフレームを送信する際の動作として、図3と対応させて説明する。
S601にて、MAC処理部201は、AP104宛の送信フレームを準備する。フレームが準備された時刻をT1とする。時刻T1では、STA105は、165chにてフレーム301を受信中である。MAC処理部201は、フレーム301を解析することにより、Lengh期間とNAV期間を検出し、これらの期間から、フレーム301の終了時刻T2とNAV終了時刻T3を把握する。STA105はRTSを送信しないので、NAV期間に165chをセンスする必要はない。よって、時刻T2にて、送信制御部211は、チャネル決定部212に対して、チャネルを8ch下げる変更指示を行う。チャネル決定部212は、当該変更指示に応じて、165chから157chに変更する、また、LO213は、チャネル決定部212におけるチャネルの変更に伴い、発信周波数を5825MHzから5785MHzへ変更する(S602)。変更後は、アンテナ206から受信された信号は、送受信スイッチ205、LNA207を経由してミキサ208にて、157chの信号からBB信号に変換される。プリアンブル検出部210がキャリアセンスを開始し(S603)、無線LANプリアンブルを検知した際は(S604のYes)、送信制御部211は、チャネル決定部212に対して、DSRCのDL信号未検知として、チャネルを7ch上げる変更指示を行う。チャネル決定部212は、当該変更指示に応じて、時刻T4において、157chから165chに変更する(S607)。
プリアンブル検出部210が、所定時間以内にプリアンブルを検出しなかった際は、受信強度検出部209は、受信強度が所定値(例えば−70.5dBm e.i.r.p)以上の信号を受信しているかを判定する(S605)。当該所定値以上の受信強度の信号が受信された場合は(S605のYes)、受信強度検出部209は、DSRC信号を検知したと判断する。続いて、受信強度検出部209は、キャリアセンス(CS)シグナルビジー状態(S606)として、DSRC1フレーム以上、ビジー状態が解消されるまでS605とS606の処理を継続する。この間は、無線LANフレームの送信を行わないように送信制御部211により通信制御される。
ビジー状態が解消されると、すなわち、受信強度が当該所定位置より低くなった場合(S605のNo)、受信強度検出部209はビジー状態が解消されたことを送信制御部211に通知する。この場合、送信制御部211は、車102はDSRC基地局101の通信エリア外に移動したと判断し、チャネル決定部212に対してチャネルを8ch上げる変更指示を行う。チャネル決定部212は、当該変更指示に応じて、時刻T4に157chから165chに変更する(S607)。また、LO213は、発信周波数を5785MHzから5825MHzへ変更する。変更後はアンテナ206から受信された信号は、送受信スイッチ205、LNA207を経由して208にて、165chの信号からBB信号に変換される。
S608にて、プリアンブル検出部210は、165chでキャリアセンスを開始する。プリアンブル検出部210は、DIFS−SIFS時間に加えてバックオフ時間、キャリアセンスを実行する。その間、プリアンブル検出部210は無線LANプリアンブルを検出した場合は(S609のYes)、Length期間およびNAV期間を、送信禁止期間として送信制御部211に設定する(S610)。
無線LANプリアンブルが検出なかった場合は(S609のNo)、受信強度検出部209は、受信強度が所定値(例えば−62dBm)以上の信号を受信しているかを判定する(S611)。当該所定値以上の受信強度の信号が受信された場合は(S611のYes)、受信強度検出部209は、DSRC信号を検出したと判断する。続いて、S606の処理と同様に、受信強度検出部209は、DSRC1フレーム以上、ビジー状態が解消されるまでS611とS612の処理を継続し、この間は無線LANフレーム送信は行われない。すなわち、この間は、無線LANフレームの送信を行わないように送信制御部211により通信制御される。
受信強度が当該所定位置より低くなった場合(S611のNo)、受信強度検出部209はビジー状態が解消されたことを送信制御部211に通知する。送信制御部211は、DIFS+バックオフ時間、媒体が空いていることを確認する。MAC処理部201は、この確認を受けて、保持していた送信フレームをBB処理部202へ送信する。送信フレームは、ミキサ203にて5825MHzに変換された後、パワーアンプ204にて増幅され、送受信スイッチ205を経由してアンテナ206より送信される(S613)。
以上説明したように、無線LANが165chを使用する際は、STA(またはAP)は、無線LANフレームを送信する前にDSRC下り周波数帯をモニタする。モニタにより、STA(またはAP)がDSRC基地局エリアに入ったことを検知した場合、無線LANフレームの送信を停止するように通信制御を行う。このような処理により、W58帯域を無線LANでも使用することができるようになり、無線LANシステムとDSRCシステムとの共存が可能となる。
なお、上記説明では、STA105は、157chにおけるキャリアセンスを、無線フレーム送信前のNAV期間で行っているが、他の期間で行うことも可能である。例えば、STA105がAP104に対してパワーセーブモードに入ることを示すパケットを送信後に157chのキャリアセンスを行い、キャリアセンス後にパワーセーブモードから出ることでDSRCのDL信号のキャリアセンスを行ってもよい。
また、渋滞等で車102がDSRC基地局101の通信エリア内で停止した場合は、図6のS605の判定により、DSRC1フレーム以上のビジー状態が継続し、無線LANの通信ができなくなり得る。このようなことを避けるために、S605とS606のループが所定時間継続した場合は、STA105とAP104は、149chなど、DSRC帯域と重ならない事前に決められた無線LANチャネルに移動するようにしてもよい。
また、AP104とSTA105が、それぞれ複数の受信機を有する場合は、図6のS603での157chにおけるキャリアセンスと、S608での165chにおけるキャリアセンスを並行して行ってもよい。また、157chでS606のビジー状態となった際は、S612と同様の扱いとして、STA105は、無線LANフレーム送信を停止してもよい。
また、本実施形態によるDSRC基地局101とDSRC移動局103の位置は一例であり、上記例に限定されない。また、本実施形態では、DSRCとしてARIBの規格に準拠したDSRCを扱ったが、ARIB以外の規格(例えばIEEE802.11p)に準拠したDSRCであってもよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 DSRC基地局、102 車、103 DSRC移動局、104 AP、105 STA、106 STA
Claims (14)
- 第1の周波数帯域を用いる第1の通信方式により通信を行うことが可能な通信装置であって、
前記第1の周波数帯域と前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域を用いる第2の通信方式により、前記第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われていると判定された場合に、前記第1の通信方式による通信を停止する通信制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 前記判定手段は、受信した信号の受信強度が所定値より大きい場合に、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われていると判定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記第2の通信方式では、前記第1の周波数帯域を用いて上りリンクの通信が行われ、前記第2の周波数帯域を用いて下りリンクの通信が行われることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 前記第1の通信方式は、IEEE802.11シリーズに準拠した通信方式であり、前記第2の通信方式は、DSRC(Dedicated Short Range Communication)方式であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記判定手段は、SIFS(Short Inter Frame Space)期間、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
- 前記判定手段は、NAV(Network Allocation Vector)期間、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定することを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。
- 前記判定手段は、前記通信装置がパワーセーブモードである間に、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
- 前記通信制御手段は、前記第1の方式による通信が所定の時間を超えて停止した場合、前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域と異なる第3の周波数帯域で前記第1の通信方式による通信を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記判定手段により、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われていないと判定され、さらに、前記第1の通信方式または前記第2の通信方式により前記第1の周波数帯域において通信が行われていないと判定された場合に、前記通信制御手段は前記第1の通信方式による通信を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。
- 前記判定手段は、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われているか否かの判定と、前記第1の通信方式または前記第2の通信方式により前記第1の周波数帯域において通信が行われているか否かの判定を並行して行うことを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
- 第1の周波数帯域において通信を行うことが可能な通信装置であって、
前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記第2の周波数帯域において通信が行われていると判定された場合に、前記第1の周波数帯域での通信を停止する通信制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 第1の周波数帯域を用いる第1の通信方式により通信を行うことが可能な通信装置の制御方法であって、
前記第1の周波数帯域と前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域を用いる第2の通信方式により、前記第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定する工程と、
前記判定する工程において、前記第2の通信方式により前記第2の周波数帯域において通信が行われていると判定された場合に、前記第1の通信方式による通信を停止する工程と、
を有することを特徴とする通信装置の制御方法。 - 第1の周波数帯域において通信を行うことが可能な通信装置の制御方法であって、
前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域において通信が行われているか否かを判定する工程と、
前記判定する手段により、前記第2の周波数帯域において通信が行われていると判定された場合に、前記第1の周波数帯域での通信を停止する工程と、
を有することを特徴とする通信装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1から11のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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2016
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