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JP2017207793A - 画像表示装置および画像表示システム - Google Patents

画像表示装置および画像表示システム Download PDF

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小林 剛
Takeshi Kobayashi
剛 小林
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Abstract

【課題】医師が診断を行う際に診断に必要となる参照画像のみを漏れなく自動的に収集することが可能な画像表示装置を提供する。【解決手段】記憶手段16に保存された診断対象画像Pと参照画像P*を表示画面15上に表示可能な画像表示装置1であって、診療目的と、過去に撮影した参照画像P*の種別とを対応付ける関係Tを予め有しており、診断の対象となる患者と診療目的とに基づいて、関係Tにより必要となる参照画像P*の種別を割り出し、外部の画像保存用のサーバーSから、診断の対象となる診断対象画像Pと、割り出した種別の参照画像P*とを収集し、収集した診断対象画像Pと参照画像P*とを記憶手段16に保存する収集手段10を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示装置および画像表示システムに係り、医師が診断対象画像等を表示させて診断を行うための画像表示装置および画像表示システムに関する。
放射線画像撮影装置(Flat Panel Detector)や乳房画像撮影装置(mammography)、CT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)等のモダリティー(撮影装置)で撮影された医用画像を医師が読影して診断を行う場合、今回撮影した診断対象画像と、過去に撮影した参照画像等とを画像表示装置上に表示し、それらを比較する等して読影や診断を行う場合がある。なお、以下では、読影と診断とをまとめて診断と表現する。
このような場合、医師は、今回撮影した患者について過去に撮影した参照画像等を、例えば画像表示装置が接続されているネットワークに接続されている画像保存用のサーバーやデータベース等から探し出して画像表示装置に収集することが必要になる。しかし、参照画像等が各種のサーバーやデータベース等に散在している場合、この収集作業は非常に手間がかかるものとなる。
そのため、医師が収集すべき参照画像の一部を収集せずに省略してしまったり、或いは参照画像等の収集に手間がかかる等して診断に集中できなかったりして、診断を的確に行うことができなくなる可能性がある。
そして、例えば特許文献1には、一般的な検索システムの例であるが、外部からの参照要求に応答して、ロボットを用いてネットワーク上に散在する膨大な検索対象データを収集する検索システムが記載されている。また、例えば特許文献2には、診断を行うために経時差分画像を生成するための方法ではあるが、ネットワーク上に保持されている過去の画像のうち、設定された撮影日時に基づいて画像を検索して、経時差分画像を生成するための差分処理の対象とする画像を自動的に収集する方法が記載されている。
そこで、これらのシステムや方法を応用して、医師が画像表示装置上で診断を行うために、今回撮影した患者について過去に撮影した参照画像等をネットワークに接続されている画像保存用のサーバーやデータベース等から自動的に探し出して画像表示装置に収集するように構成することが考えられる。
特開2004−70957号公報 特開2005−277558号公報
しかしながら、例えば特許文献1に記載された検索システムを用いると、当該患者に関する過去の画像が不要な画像を含めて収集されてしまい、医師が、それらの画像の中から必要となる参照画像を改めて抽出しなければならなくなる。また、膨大なデータにアクセスして検索するため、検索に時間がかかることが考えられ、医師は、検索が終了するまで待たなければならなくなる。
また、上記のように医師が画像表示装置上で診断を行う際、例えば肺がん検診を行うような場合には、肺がんは比較的ゆっくり進行するため、1カ月前や半年前の参照画像ではなく例えば3年前の参照画像を収集し、それと今回撮影された診断対象画像とを比較すればよい。しかし、上記の特許文献2に記載された方法では、結局、今回撮影された診断対象画像との差分処理を行う対象となる過去の画像を全て収集しまうため、これを上記のような診断に応用すると、不要な画像が多数収集されてしまい、医師がそれらの画像の中から必要となる参照画像を改めて抽出したり検索に時間がかかる等の、上記と同様の問題が生じ得る。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、医師が診断を行う際に診断に必要となる参照画像のみを漏れなく自動的に収集することが可能な画像表示装置および画像表示システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の画像表示装置は、
記憶手段に保存された診断対象画像と参照画像を表示画面上に表示可能な画像表示装置であって、
診療目的と、過去に撮影した参照画像の種別とを対応付ける関係を予め有しており、
診断の対象となる患者と前記診療目的とに基づいて、前記関係により必要となる前記参照画像の種別を割り出し、外部の画像保存用のサーバーから、診断の対象となる前記診断対象画像と、割り出した種別の前記参照画像とを収集し、収集した前記診断対象画像と前記参照画像とを前記記憶手段に保存する収集手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像表示システムは、
記憶手段に保存された診断対象画像と参照画像を表示画面上に表示可能な画像表示装置と、
診療目的と、過去に撮影した参照画像の種別とを対応付ける関係を予め有しており、診断の対象となる患者と前記診療目的とに基づいて、前記関係により必要となる前記参照画像の種別を割り出し、外部の画像保存用のサーバーから、診断の対象となる前記診断対象画像と、割り出した種別の前記参照画像とを収集し、収集した前記診断対象画像と前記参照画像とを前記画像表示装置の前記記憶手段に保存させる収集装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明のような方式の画像表示装置および画像表示システムによれば、医師が診断を行う際に診断に必要となる参照画像のみを漏れなく自動的に収集することが可能となる。
本実施形態に係る画像表示装置を含むシステムを表す図である。 本実施形態に係る画像表示装置の構成を表すブロック図である。 診療目的と、過去に撮影した参照画像の種別や参照情報とを対応付ける関係を表すテーブルの例を示す図である。 表示画面上に診断の対象となる診断対象画像と参照画像とを並べて表示させた状態を表す図である。 本実施形態に係る画像表示システムの構成を表す図である。
以下、本発明に係る画像表示装置および画像表示システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、診断(読影)の対象となる診断対象画像等を表示画面上に表示可能な画像表示装置自体が、後述する参照画像の収集や記憶手段への保存等の処理を行うように構成されている場合について説明する。
本実施形態では、図1に示すように、画像表示装置1は、ネットワークNを介して、画像保存用のサーバーS1、S2や情報保存用のサーバーS3等のほか、HIS(Hospital Information System;病院情報システム)20やRIS(Radiology Information System;放射線科情報システム)30等に接続されている。各サーバーS1、S2、…(以下、まとめて言う場合はサーバーSという。)はそれぞれデータベースDBを備えている。
また、ネットワークNには、前述した放射線画像撮影装置や乳房画像撮影装置、CT、MRI等のモダリティーMで撮影されたデータに基づいて医用画像を生成する画像処理装置Cも接続されており、画像処理装置Cは、医用画像を生成すると、それを所定のサーバーSに送信してデータベースDBに保存させるようになっている。なお、ネットワークNには、この他にも、例えば図示しないQA(Quality Assurance)ステーション等の外部装置や外部システム等に接続されていてもよい。
また、画像表示装置1は、図1や図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10やROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、入出力インターフェース13等がバスに接続された汎用コンピューターで構成されており、CPU10は、さらに、キーボードやマウス、タッチパネル等で構成される入力手段14や、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等で構成される表示画面15等が接続されている。また、CPU10には、HDD(Hard Disk Drive)等で構成される記憶手段16が接続されている。
そして、画像表示装置1のCPU10は、記憶手段16に保存された図示しない診断対象画像Pや参照画像P、参照情報I等を表示画面15上に表示することができるようになっている。なお、画像表示装置1を、図1に示したようにデスクトップ型のコンピューターで構成する代わりにノート型のコンピューターや携帯端末等で構成することも可能であり、また、上記のように汎用コンピューターで構成する代わりに専用回路等で構成することも可能である。
また、本実施形態では、例えば画像表示装置1のROM11に、或いはROM11に記憶されているプログラム中に、図3に示すような、診療目的と、過去に撮影した参照画像Pの種別や参照情報Iとを対応付ける関係を、例えばテーブルTの形で予め有している。なお、上記の関係の表し方は必ずしもテーブルの形でなくてもよい。
なお、図3のテーブルTにおいて、「現在画像」とは、画像表示装置1上でこれから診断が行われる対象となる診断対象画像Pのことを表す。また、図3のテーブルTでは、「参照資料」が参照資料Iに相当し、「直近過去」以下が参照画像Pに相当する。また、「直近過去」は、今回の撮影の直前に行った撮影(すなわち前回の撮影)で撮影、生成された画像を指し、「入院時直前過去」等は、当該患者が以前入院した際の入院時の直前に撮影、生成された画像を指す。
また、「長期間過去」は長期間の過去に撮影、生成された画像を指し、例えば診療目的が「肺がん検診」の場合には肺がんは進行が遅いため3年前の画像というように、長期間過去画像をどの程度以前に撮影、生成された画像とするかは診療目的ごとに予め設定されている。なお、参照画像Pや診断の対象となる医療画像Pは静止画像である必要はなく、動画や1セットとされた複数の画像等であってもよい。
また、図3のテーブルTにおいて、「オリジナル」は例えば胸部正面の単純撮影を行った場合に最初に生成される胸部正面の吸収画像等のいわゆるオリジナル画像のことである。また、「骨除去」や「臓器除去」はいわゆる骨除去画像や臓器除去画像のことであり、オリジナル画像から骨の成分や臓器の成分を抽出し、それらをオリジナル画像から除去して再構成した診断を支援する参照画像をいう。また、参照画像Pの種別は、図3に示したオリジナル画像や骨除去画像、臓器除去画像だけでなく、診療目的の診断に必要な、例えば前述した経時差分画像や病変部を強調した画像等の他の種別を適宜設定することが可能である。
さらに、上記の関係(すなわち本実施形態ではテーブルT)は、医師ごとに予め作成されるようになっている。このように、上記の関係(テーブルT)を医師ごとに作成可能とすることで、各医師がそれぞれ上記の関係(テーブルT)を自分が使い易いようにカスタマイズすることが可能となり、上記の関係(テーブルT)や本実施形態に係る画像表示装置1が医師にとって使い勝手が良いものとなる。
なお、図3では、診療目的として「肺がん検診」や「肺炎検診」、「結核検診」等の呼吸器系、特に肺の疾病に関する診療目的が挙げられているが、これはあくまで例示であり、診断の対象部位や疾病は、呼吸器系や肺には限定されず、肺がんや肺炎、結核には限定されないことは言うまでもない。
そして、画像表示装置1のCPU10は、診断の対象となる患者と診療目的とが特定されると、特定された患者や診療目的に基づいて、上記の関係により(すなわちテーブルTを参照して)、外部の画像保存用のサーバーS1、S2から必要となる種別の参照画像Pを自動的に収集して、記憶手段16に保存するようになっている。すなわち、本実施形態では、CPU10が本発明に係る画像表示装置1の収集手段として機能するようになっている。
また、本実施形態では、図3のテーブルTに「病変情報」や「手術情報」等の参照情報Iが記載されているように、画像表示装置1のCPU10は、診断の対象となる患者と診療目的とに基づいて、上記の参照画像Pのほかに、必要となる参照情報Iがあればそれも自動的に収集して記憶手段16に保存するようになっている。なお、「病変情報」とは病変(例えば肺がん)の種類等の情報をいい、「手術情報」とはどのような手術が行われたかを示す情報をいい、「薬剤情報」とは各薬剤に関する情報をいう。
そして、医師が診断(読影)を行う際には、画像表示装置1のCPU10は、医師の操作に応じて記憶手段16から診断の対象となる診断対象画像Pやそれと対照するための参照画像Pを読み出して、例えば図4に示すように表示画面15上に診断対象画像Pと参照画像Pとを並べて表示させる等して、診断の用に供するようになっている。なお、診断時(読影時)における診断対象画像Pや参照画像P等の表示画面15上への表示の仕方等については公知の技術であり、ここでは説明を省略する。
また、上記のように、画像表示装置1のCPU10は、参照情報Iを収集した場合には、医師の操作に応じて記憶手段16から参照情報Iを読み出して表示画面15上に表示させるようになっている。このように、参照画像Pの他に、参照情報Iがあればそれを収集して表示画面15上に表示させることで、医師が診断する際に必要となる参照情報Iを、医師の手を煩わせることなく自動的に収集し、かつ、その参照情報Iが的確に表示画面15上に表示されるようになるため、医師がそれを参照して診断を的確に行うことが可能となるとともに、医師がその参照情報IをいちいちネットワークN上で探し出してこなくてもよくなるため、画像表示装置1が医師にとって使い勝手が良いものとなる。
[作用]
以下、本実施形態に係る画像表示装置1の動作や処理等について具体的に説明する。また、本実施形態に係る画像表示装置1の作用についてもあわせて説明する。
医師は、画像表示装置1を用いて診断(読影)を行う際、まず、画像表示装置1に、入力手段14により自らのID(識別情報)を入力する。画像表示装置1は、医師のIDが入力されると、当該医師に対応するテーブルT(図3参照)を読み出す。続いて、医師は、画像表示装置1を操作して、読影リスト(図示省略)を表示画面15上に表示させる。その際、画像表示装置1は、例えばHIS20等から読影リストを入手し、それを表示画面15上に表示させる。読影リストの各項目には、例えば患者名や診療目的等が表示される。
そして、医師が、読影リストの中から1つの項目を選択すると、画像表示装置1は、選択された項目に記載されている診療目的に基づいて、テーブルT中の当該診療目的の行を参照して、収集すべき参照画像Pや参照情報Iの種別を割り出す。すなわちどの種別の参照画像P等を収集すればよいかを割り出す。
そして、画像表示装置1は、ネットワークNを介して画像保存用のサーバーS1、S2や情報保存用のサーバーS3を検索して、該当する種別の参照画像Pや参照情報Iを収集して記憶手段16に保存する。また、画像表示装置1は、診断の対象となる診断対象画像Pも画像保存用のサーバーS1、S2から収集して記憶手段16に保存する。
診断対象画像Pや参照画像Pの収集は、具体的には、例えば以下のようにして行うことが可能である。すなわち、各モダリティーMで撮影された医用画像、すなわち画像処理装置Cで生成された医用画像の、画像処理装置Cから画像保存用のサーバーS1、S2への通信は、医療情報交換のための標準規格であるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に基づいて行われる場合が多い。そして、DICOM規格に則って画像処理装置CからサーバーS1等に医用画像が送信される際、医用画像にはDICOMタグが付される。
そこで、医用画像に付されるDICOMタグ中に、当該医用画像を撮影する際の患者のIDや診療目的、撮影日時等を書き込んでおく。そして、画像表示装置1は、このDICOMタグに書き込まれた患者IDや診療目的、撮影日時等に基づいて、診断対象画像Pや必要となる種別の参照画像Pを収集するように構成することが可能である。参照情報Iについても同様である。
そして、このように構成すれば、画像表示装置1は、医用画像等に対応付けられている患者IDや診療目的、撮影日時等に基づいて、診断対象画像Pや必要となる種別の参照画像P等を的確かつ簡便に収集することが可能となる。
また、診療目的等がDICOMタグに書き込まれていない等の理由で診療目的が診断対象画像Pや参照画像P、参照情報Iに対応付けられていない場合もある。しかし、そのような場合でも、医用画像等には、通常、何らかの形で患者の情報や撮影日時の情報は対応付けられている。
そこで、上記のような場合には、画像表示装置1は、例えば、参照画像P等に対応付けられている患者の情報と撮影日時の情報と、HIS20やRIS30等の外部システムに保存されている当該患者に関する履歴とに基づいて、当該参照画像P等の診療目的を推定する。そして、推定した診療目的に基づいて(すなわち推定した診療目的と上記のように医師が読影リストの中から選択した項目に記載されている診療目的とが同じであるか否かに基づいて)、必要となる種別の参照画像P等を収集するように構成することが可能である。
そして、このように構成すれば、例えば診療目的等がDICOMタグに書き込まれていない等して参照画像P等に診療目的等が対応付けられていない場合であっても、画像表示装置1は、参照画像P等に対応付けられるべき診療目的等を的確に推定して、必要となる種別の参照画像P等を的確に収集することが可能となる。
一方、例えば、肺がん検診等では、X線撮影(レントゲン撮影)だけでなくMRIで撮影するMRI検査が行われる場合も少なくない。そして、例えば、医師が読影リストの中から選択した項目に記載されている診療目的が「肺がん検診」である場合、図3に示した関係すなわちテーブルTでは、現在画像P(すなわち画像表示装置1上でこれから診断が行われる対象となる診断対象画像P)のほかに、直近過去(すなわち前回の参照画像P)や長期間過去(すなわち例えば3年前の参照画像P)を収集することが求められている。
そして、その場合、前回の検査時や3年前の検査時に、X線撮影された医用画像だけでなくMRIで撮影された医用画像もある場合には、画像表示装置1は、それらの医用画像を全て参照画像Pとして収集するように構成される。このように、例えば「直近過去」等の撮影で複数のモダリティーMを用いてそれぞれ医用画像が撮影されている場合には、画像表示装置1はそれらを全て参照画像Pとして収集する。
また、法令上、オリジナル画像(図3中の「オリジナル」参照)は所定期間保存しておくことが義務付けられているため、少なくとも所定期間が経過するまではオリジナル画像はいずれかの画像保存用のサーバーSのデータベースDBに保存されている。しかし、それに基づいて生成される骨除去画像や臓器除去画像等の再構成画像には保存義務がないため、画像保存用のサーバーSのデータベースDBに保存されていない場合があり得る。また、保存した場合にDBの容量を圧迫するために保存されない場合もある。さらに、そもそも再構成画像が生成されていない可能性もある。
そこで、画像表示装置1は、このように再構成画像が保存されていなかったりそもそも生成されていない等して、外部の画像保存用のサーバーSから必要となる種別の参照画像Pを収集できない場合には、当該必要となる種別の参照画像Pを生成する基となるオリジナル画像は保存されているため、オリジナル画像を収集し、収集したオリジナル画像に基づいて自ら当該必要となる種別の参照画像Pを生成して記憶手段16に保存するように構成することが可能である。
このように構成すれば、画像保存用のサーバーSに必要となる参照画像P(特に再構成画像)をオリジナル画像に基づいて的確に生成して保存することが可能となる。そして、医師は、画像保存用のサーバーSに必要となる参照画像P(特に再構成画像)がなくても画像表示装置1が自動的に生成して記憶手段16に保存しておいてくれるため、オリジナル画像を取り寄せてそれに基づいて再構成画像を生成して参照画像Pを準備する作業を行う必要がなく、読影の時点ではすでに必要となる再構成画像(参照画像P)が記憶手段16に収集されているため、画像表示装置1が読影のために非常に使い勝手が良いものとなる。
そして、上記のように、医師が画像表示装置1の表示画面15上に表示された読影リストの1つの項目を選択すると、以上の処理が画像表示装置1により自動的に行われ、画像表示装置1の記憶手段16には、必要となる現在画像Pや参照画像P、参照情報Iが保存された状態になる。そのため、医師は、画像表示装置1の入力手段14を操作する等して、記憶手段16から必要な画像や情報を読み出して表示画面15上に表示させる等することで、容易にかつ的確に診断作業(読影作業)を行うことが可能となる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る画像表示装置1によれば、医師により読影リストから選択する等して特定された診断(読影)の対象となる患者と診療目的とに基づいて、上記の関係(すなわちテーブルT(図3参照))により、外部の画像保存用のサーバーSから必要となる種別の参照画像Pや参照情報Iを収集し、診断の対象となる診断対象画像P(現在画像P)とともに、収集した参照画像P等を記憶手段16に保存する。
そのため、医師が診断を行う際に、診断に必要がない医用画像等は収集されず、診断に必要となる参照画像Pや参照情報Iのみを漏れなく自動的に収集することが可能となる。また、診断に必要となる参照画像Pや参照情報Iを的確に収集することが可能となる。そして、医師は、参照画像Pや参照情報Iをいちいち各サーバーS等を検索する等して探し出してこなくてもよくなるため、画像表示装置1が医師にとって使い勝手が非常に良いものとなる。
また、医師が必要となる参照画像P等を自ら検索する場合には、検索に時間がかかるため、医師が収集すべき参照画像Pの一部を収集せずに省略してしまったり、或いは診断に集中できなくなる場合があり、診断を的確に行うことができなくなる可能性があったが、本実施形態によれば、画像表示装置1が必要となる参照画像P等を短時間でかつ的確に収集してくれるため、上記のような事態が生じることを的確に防止することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、医用画像にはDICOMタグに患者IDや診療目的、撮影日時等を書き込むように構成する場合について説明したが、必ずしもDICOMタグを用いなくてもよい。
また、上記の実施形態では、画像表示装置1自体が、参照画像P等の収集や記憶手段16への保存等の処理を行うように構成されている場合、すなわち画像表示装置1が本発明に係る収集処理を行う場合について説明したが、上記の収集処理を、画像表示装置1とは別体の収集装置で行うように構成することも可能である。
この場合、例えば図5に示すように、画像表示システム100に、サーバー等で構成される収集装置Saを設け、収集装置Saが上記の関係(すなわち診療目的と過去に撮影した参照画像Pの種別とを対応付ける関係(図3のテーブルT参照))を予め有するように構成する。
そして、例えば、上記のように医師が画像表示装置1上で読影リストから1つの項目を選択する等して、診断の対象となる患者と診療目的とが特定されると、それらに基づいて画像表示装置1から収集装置Saに選択された患者のIDや診療目的等の情報を収集装置Saに送信する。
そして、収集装置Saは、患者のIDや診療目的等の情報が送信されてくると、上記の関係により(すなわちテーブルTを参照して)、画像保存用のサーバーSから必要となる種別の参照画像Pを自動的に収集し、情報保存用のサーバーSから必要な参照情報Iを自動的に収集して画像表示装置1に送信し、それらを画像表示装置1の記憶手段16に保存させるように構成することが可能である。なお、上記の実施形態で画像表示装置1について説明した内容や変形した構成等は、全て収集装置Saに対して適用することができる。
このように構成すれば、画像表示システム100(図5参照)においても、上記の実施形態における画像表示装置1と全く同様の有益な作用効果を得ることが可能となる。
なお、本発明が上記の実施形態や変形例等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 画像表示装置
10 CPU(収集手段)
15 表示画面
16 記憶手段
20 HIS(外部システム)
30 RIS(外部システム)
100 画像表示システム
I 参照情報(必要な情報)
P 診断対象画像
参照画像
S、S1、S2 画像保存用のサーバー
Sa 収集装置
T テーブル(関係)

Claims (7)

  1. 記憶手段に保存された診断対象画像と参照画像を表示画面上に表示可能な画像表示装置であって、
    診療目的と、過去に撮影した参照画像の種別とを対応付ける関係を予め有しており、
    診断の対象となる患者と前記診療目的とに基づいて、前記関係により必要となる前記参照画像の種別を割り出し、外部の画像保存用のサーバーから、診断の対象となる前記診断対象画像と、割り出した種別の前記参照画像とを収集し、収集した前記診断対象画像と前記参照画像とを前記記憶手段に保存する収集手段を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記収集手段は、前記外部の画像保存用のサーバーから前記必要となる種別の参照画像を収集できない場合には、当該必要となる種別の参照画像を生成する基となる画像を収集し、収集した前記画像に基づいて当該必要となる種別の参照画像を生成して前記記憶手段に保存することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記収集手段は、前記参照画像のほかに、必要な情報も収集することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記収集手段は、前記参照画像に対応付けられた前記診療目的に基づいて前記必要となる種別の参照画像を収集することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  5. 前記収集手段は、前記参照画像に前記診療目的が対応付けられていない場合には、前記参照画像に対応付けられている患者の情報と、撮影日時の情報と、外部システムに保存されている当該患者に関する履歴とに基づいて前記診療目的を推定し、推定した前記診療目的に基づいて前記必要となる種別の参照画像を収集することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  6. 前記関係は、医師ごとに予め作成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  7. 記憶手段に保存された診断対象画像と参照画像を表示画面上に表示可能な画像表示装置と、
    診療目的と、過去に撮影した参照画像の種別とを対応付ける関係を予め有しており、診断の対象となる患者と前記診療目的とに基づいて、前記関係により必要となる前記参照画像の種別を割り出し、外部の画像保存用のサーバーから、診断の対象となる前記診断対象画像と、割り出した種別の前記参照画像とを収集し、収集した前記診断対象画像と前記参照画像とを前記画像表示装置の前記記憶手段に保存させる収集装置と、
    を備えることを特徴とする画像表示システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018218375A1 (de) 2017-10-27 2019-05-02 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. Lastantriebsvorrichtung
JP2019200463A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 オリンパス株式会社 検査画像表示制御方法、検査画像表示制御装置及び検査画像表示制御システム
US11025139B2 (en) * 2017-11-01 2021-06-01 Johnson Electric International AG Motor

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