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JP2017206445A - 呼吸器疾患の治療及び/又は予防のための医薬組成物 - Google Patents

呼吸器疾患の治療及び/又は予防のための医薬組成物 Download PDF

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JP2017206445A
JP2017206445A JP2014197525A JP2014197525A JP2017206445A JP 2017206445 A JP2017206445 A JP 2017206445A JP 2014197525 A JP2014197525 A JP 2014197525A JP 2014197525 A JP2014197525 A JP 2014197525A JP 2017206445 A JP2017206445 A JP 2017206445A
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Kenji Yoneda
健治 米田
柴川 信彦
Nobuhiko Shibakawa
信彦 柴川
智子 神田
Tomoko Kanda
智子 神田
哲嗣 勝部
Tetsutsugu Katsube
哲嗣 勝部
伊藤 幸治
Koji Ito
幸治 伊藤
喜代志 山本
Kiyoshi Yamamoto
喜代志 山本
篠原 勝
Masaru Shinohara
勝 篠原
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徳明 岩瀬
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茂 牛山
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Abstract

【課題】EP2アゴニスト作用及び優れた抗炎症作用を有し、喘息の治療薬及び/又は予防薬として有用な置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物の提供。
【解決手段】一般式(I):
Figure 2017206445

(Rは保護されてもよいカルボキシル基;WはN又は基−CH=;Rはエトキシ基、1−プロペニル基又は1−プロピニル基;Zはフェニル基、3−フルオロフェニル基、ピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基)で表される置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。前記優れた抗炎症作用を有し、喘息に対する治療薬及び/又は予防薬として有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する呼吸器疾患の治療及び/又は予防のための医薬組成物に関する。
喘息は、慢性の気道炎症(好酸球性あるいは好中球性)、気流制限、気道過敏性の亢進を病態の基盤に有し、発作性に呼吸困難、喘鳴、咳などの呼吸器症状をきたす症候群である。喘息の病態に関連する因子は、アレルギー反応や細菌・ウイルス感染など多岐にわたって存在し、関与の仕方も多様である。喘息においては、気道の慢性的な炎症により気道の過敏性が亢進しており、そこへ刺激が加わることで発作的に気道が狭窄し呼吸困難に陥る。重症の急性増悪においては、呼吸器症状が激しく発現することで死(喘息死)に至る場合もある。
喘息の治療薬としては、長期管理薬としてステロイド薬やテオフィリン薬、抗ロイコトリエン薬、IgE抗体などの抗炎症薬、あるいは、長時間作用型β刺激薬が主に使われており、発作治療薬としては、短時間作用型β刺激薬、抗コリン薬等の気管支拡張薬が中心に用いられている。軽度から中等度の喘息に対しては、発作のコントロールが可能な複数の有効な治療薬もあり、治療方法がほぼ確立されている。しかしながら、好中球性炎症を主体とする難治性重症喘息は高用量の吸入ステロイド薬や長期管理薬によるコントロールが不良で、有効な治療薬が存在しない(非特許文献1乃至3を参照)。このような難治性喘息患者は、成人性喘息患者の5〜10%に相当し、副作用の少ない有効な治療薬の開発が望まれている。
一方、プロスタグランジンE(以下、PGEと略す)は、アラキドン酸カスケードの中の代謝産物として幅広い生理活性を有し、EP1、EP2、EP3及びEP4の4つの受容体に対してアゴニストとして作用する。PGEは、多くの炎症反応に関与しており、血管透過性亢進作用、各種の炎症性メディエータ―の放出、炎症性細胞・免疫細胞の誘導、血管新生作用等の起炎的作用を有する一方で、EP2及び/又はEP4受容体を介して抗炎症作用を示すことが報告されている(非特許文献4を参照)。
これまで、EP2アゴニスト作用を有するプラスタノイド系化合物が喘息を含む呼吸器疾患の予防及び/又は治療に有用であることが開示されている(特許文献1を参照)。また、EP2アゴニスト作用を有する非プラスタノイド系化合物も知られており(特許文献2乃至9を参照)、中でも特許文献2乃至9に記載の化合物の医薬用途として列挙された種々の疾患には、喘息も含まれている。
国際公開第2006/043655号パンフレット 国際公開第2009/113600号パンフレット 国際公開第2011/030864号パンフレット 国際公開第2011/030865号パンフレット 国際公開第2011/030868号パンフレット 国際公開第2011/030871号パンフレット 国際公開第2011/030872号パンフレット 国際公開第2011/030873号パンフレット 国際公開第2011/078303号パンフレット
Thorax, 60, 529 (2005) Journal of Investigational Allergology and Clinical Immunology, 19, 340 (2009) Current Opinion in Pharmacology, 10, 266 (2010) British Journal of Pharmacology, 122, 149 (1997)
しかしながら、上記何れの先行技術文献にも、本発明の化合物に係る、特定の部位に特定の置換基が置換されたビアリール基を部分構造として有するスルホンアミド化合物についての実施例は全く記載されていない。
本発明者等は、喘息の治療及び/又は予防に有用な医薬組成物を提供することを目的として鋭意研究を行った。その結果、ビアリール基を有するスルホンアミド化合物の末端アリール基の特定の部位に、特定の長さの特定の置換基を導入した化合物が、EP2アゴニスト作用に加えて炎症性サイトカイン産生抑制作用及び肺好中球浸潤抑制作用等の優れた抗炎症作用を有することから、特に、喘息の治療薬及び/又は予防薬として有用であることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、EP2アゴニスト作用及び優れた抗炎症作用を有し、喘息の治療薬及び/又は予防薬として有用な置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物を提供する。
本発明は、以下を提供する。
(1)一般式(I);
Figure 2017206445
(式中、
は、保護されていてもよいカルボキシ基を示し、
Wは、窒素原子又は基−CH=を示し、
は、エトキシ基、1−プロペニル基又は1−プロピニル基を示し、
Zは、フェニル基、3−フルオロフェニル基、ピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基を示す)
で表される置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を含有する喘息の治療及び/又は予防のための医薬組成物。
(2)一般式(I)において、
が、カルボキシ基又はC−Cアルコキシカルボニル基を示す、(1)記載の医薬組成物。
(3)一般式(I)において、
が、カルボキシ基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基又はヘキシルオキシカルボニル基を示す、(1)記載の医薬組成物。
(4)一般式(I)において、
が、カルボキシ基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基又はヘキシルオキシカルボニル基を示し、
Wが、窒素原子又は基−CH=を示し、
が、1−プロペニル基又は1−プロピニル基を示し、
Zが、フェニル基、3−フルオロフェニル基、ピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基を示す、(1)記載の医薬組成物。
(5)一般式(I)で表される置換ビアリール化合物が、
(6−{[3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
(6−{[3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸、
{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸ヘキシル、
{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸、
{6−[(ベンゼンスルホニル)(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸、
{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸、
(6−{[4−(6−エトキシピリジン−2−イル)ベンジル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
(6−{(ベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
(6−{(ベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
(6−{(3−フルオロベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、又は
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸イソプロピル
である、(1)記載の医薬組成物。
一般式(I)で表される置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩は、EP2アゴニスト作用、並びに炎症性サイトカイン産生抑制作用及び肺好中球浸潤抑制作用等の優れた抗炎症作用を有することにより、喘息に有効である。特に、これらの化合物は、その優れた抗炎症作用から、好中球性炎症が関与する喘息に有効である。従って、本発明の一般式(I)で表される置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、喘息の治療薬及び/又は予防薬として有用である。特に、本発明の医薬組成物は、高用量の吸入ステロイド薬や長期管理薬によるコントロールが不良で、有効な治療薬が存在しない、好中球性炎症が関与する喘息(例えば、難治性重症喘息)の治療薬及び/又は予防薬として期待される。
前記一般式(I)で表される置換ビアリール化合物において、各置換基の好ましい形態を以下に示す。
一般式(I)のRが示す保護されていてもよいカルボキシ基は、カルボキシ基又は保護基により保護されたカルボキシ基を意味し、そのような保護基としては、エステル型の保護基を挙げることができる。エステル型保護基の部分構造の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、1−エチルプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、3,3−ジメチルブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基若しくはドデシル基のようなC−C12アルキル基;ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基、フェニルヘプチル基、フェニルオクチル基、フェニルノニル基、フェニルデシル基、フェニルウンデシル基若しくはフェニルドデシル基のようなC−C18アラルキル基;アセトキシメチル基、1−アセトキシエチル基、1−アセトキシプロピル基、1−アセトキシブチル基、プロパノイルオキシメチル基、1−プロパノイルオキシエチル基、ブタノイルオキシメチル基、1−ブタノイルオキシエチル基、ピバロイルオキシメチル基、1−ピバロイルオキシエチル基、1−ピバロイルオキシプロピル基若しくは1−ピバロイルオキシブチル基のようなC−Cアルカノイルオキシ基で置換されたC−Cアルキル基;メトキシカルボニルオキシメチル基、1−メトキシカルボニルオキシエチル基、エトキシカルボニルオキシメチル基、1−エトキシカルボニルオキシエチル基、プロポキシカルボニルオキシメチル基、1−プロポキシカルボニルオキシエチル基、イソプロポキシカルボニルオキシメチル基、1−イソプロポキシカルボニルオキシエチル基、ブトキシカルボニルオキシメチル基、1−ブトキシカルボニルオキシエチル基、tert−ブトキシカルボニルオキシメチル基若しくは1−tert−ブトキシカルボニルオキシエチル基のような(C−Cアルコキシ)カルボニルオキシ基で置換されたC−Cアルキル基;N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル基若しくはN,N−ジエチルアミノカルボニルメチル基のようなN,N−ジアルキルアミノカルボニルアルキル基;2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基若しくは2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル基のような2−(N,N−ジアルキルアミノ)エチル基;2−(モルホリン−4−イル)エチル基、2−ピペリジノエチル基若しくは2−(4−メチルピペリジノ)エチル基のようなN、O及びSから選ばれる1若しくは2個のヘテロ原子を含む5員若しくは6員の複素飽和単環で置換されたC−Cアルキル基;又は(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基若しくは(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基等の生体内で容易に脱保護されてカルボキシ基に変換しうる基が挙げられ、好ましくは、C−C12アルキル基、C−C18アラルキル基、C−Cアルカノイルオキシ基で置換されたC−Cアルキル基、(C−Cアルコキシ)カルボニルオキシ基で置換されたC−Cアルキル基、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル基、2−(モルホリン−4−イル)エチル基、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基又は(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基であり、更に好ましくは、C−Cアルキル基であり、特に好ましくは、エチル基、イソプロピル基又はヘキシル基である。
したがって、本発明の一般式(I)において、Rは、好ましくは、カルボキシ基又はC−Cアルコキシカルボニル基である。本発明の一般式(I)の特定の実施態様において、Rは、カルボキシ基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基又はヘキシルオキシカルボニル基である。
本発明の一般式(I)において、Wは、窒素原子又は基−CH=である。すなわち、本発明の一般式(I)において、Wを含む芳香環は、ピリジン環又はベンゼン環である。本発明の一般式(I)の特定の実施態様において、Wは、基−CH=である。本発明の一般式(I)の他の特定の実施態様において、Wは、窒素原子である。
本発明の一般式(I)において、Rは、エトキシ基、1−プロペニル基又は1−プロピニル基である。本発明の一般式(I)の特定の実施態様において、Rは、エトキシ基である。本発明の一般式(I)の他の特定の実施態様において、Rは、1−プロペニル基又は1−プロピニル基である。
本発明の一般式(I)において、Zは、フェニル基、3−フルオロフェニル基、ピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基である。本発明の一般式(I)の特定の実施態様において、Zは、フェニル基、3−フルオロフェニル基、ピリジン−2−イル基又はピリジン−3−イル基であり、好ましくは、フェニル基又はピリジン−2−イル基又はピリジン−3−イル基である。本発明の一般式(I)の他の特定の実施態様において、Zは、チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基であり、好ましくは、チオフェン−2−イル基である。
本発明の一般式(I)で表される化合物に幾何異性体又は回転異性体が存在する場合、それらの異性体も本発明の範囲に含まれ、また、プロトン互変異性が存在する場合には、それらの互変異性体も本発明の範囲に含まれる。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、必要に応じて、常法に従って薬理上許容される塩に変換できるが、反応混合物から直接塩として分離することもできる。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、酸で処理することにより、薬理上許容される酸付加塩に変換される。そのような塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩若しくはリン酸塩等の無機酸塩;又は酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、グルタミン酸塩若しくはアスパラギン酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、Rがカルボキシ基である場合、塩基で処理することにより、薬理上許容される塩基性塩に変換される。そのような塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩若しくはマグネシウム塩等の金属塩;アンモニウム塩等の無機塩;又はトリエチルアミン塩若しくはグアニジン塩等の有機アミン塩等が挙げられる。
本発明の一般式(I)で表される化合物が、Rが保護基により保護されたカルボキシ基である場合は、生体内に投与した場合(in vivo試験等)、生体内での生化学反応(例えばエステラーゼ等)によって容易に加水分解され、Rがカルボキシ基である薬理活性体に変換され得る。
本発明の化合物の代表的な製造方法を以下に示す。尚、本発明化合物の個々の具体的な製造方法については、後述の実施例で詳細に説明する。
Figure 2017206445

〔式中、R、W及びZは、前記と同意義を示し、R’は、カルボキシ基の保護基を示し、Rは、tert−ブトキシカルボニル基又は水素原子を示し、Xは、ヒドロキシ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し、X’は、クロロ基、ブロモ基又はヨード基を示す。〕
本発明の一般式(I)で表される化合物は、合成経路1乃至5のいずれかの方法により、Rがカルボキシ基であるものは、Rが水素原子である化合物(Ia)として、またRが保護基により保護されたカルボキシ基であるものは、Rが水素原子である化合物(I’)として得ることができる。
[合成経路1]
化合物(a)において、Xがヒドロキシ基である場合は、化合物(a)と化合物(b)とを、不活性有機溶媒中、アゾ化合物系の縮合剤とホスフィン試薬の存在下で反応させることにより、化合物(I’)を得ることができる。
使用される不活性有機溶媒としては、反応を阻害せず、原料物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、例えば、ベンゼン、トルエン若しくはキシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン若しくは1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド若しくはN−メチルピロリドン等のアミド類;アセトニトリル若しくはプロピオニトリル等のニトリル類;酢酸メチル、酢酸エチル若しくは酢酸イソプロピル等のエステル類;又はこれらの任意の混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル又はこれらの混合溶媒である。
使用されるアゾ化合物系の縮合剤としては、例えば、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)、N,N,N’,N’−テトライソプロピルアゾジカルボキサミド(TIPA)、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド(TMAD)又は1,6−ジメチル−1,5,7−ヘキサヒドロ−1,4,6,7−テトラゾシン−2,5−ジオン(DHTD)等が挙げられ、好ましくは、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)又はN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド(TMAD)である。アゾ化合物系の縮合剤の使用量は、化合物(b)1モルに対して、通常、0.9乃至10倍モル量であり、好ましくは、1乃至5倍モル量である。
使用されるホスフィン試薬としては、例えば、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン又はトリフェニルホスフィン等が挙げられ、好ましくは、トリ−n−ブチルホスフィン又はトリフェニルホスフィンである。ホスフィン化合物の使用量は、化合物(b)1モルに対して、通常、0.9乃至10倍モル量であり、好ましくは、1乃至5倍モル量である。
化合物(a)の使用量は、化合物(b)1モルに対して、通常、0.8乃至2倍モル量であり、好ましくは、0.9乃至1.5倍モル量である。
反応温度は、原料、溶媒等の種類、使用量等によって異なるが、通常、−20℃乃至100℃であり、好ましくは、−5℃乃至50℃である。
反応時間は、反応温度等によって異なるが、通常、30分間乃至48時間であり、好ましくは、1時間乃至24時間である。
化合物(a)において、Xがクロロ基、ブロモ基、ヨード基、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基である場合は、化合物(a)と化合物(b)とを、不活性有機溶媒中、塩基の存在下で反応させることにより、化合物(I’)を得ることができる。
使用される不活性溶媒としては、反応を阻害せず、原料物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン若しくは1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム若しくは1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類;アセトニトリル若しくはプロピオニトリル等のニトリル類;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル若しくは酢酸エチル等のエステル類;ベンゼン若しくはトルエン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド若しくはN−メチルピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;又はこれらの任意の混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、塩化メチレン又は1,2−ジクロロエタンである。
使用される塩基としては、例えば、水素化ナトリウム若しくは水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド若しくはリチウムビストリメチルシリルアミド等のアルカリ金属アミド;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド若しくはカリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;炭酸ナトリウム若しく炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン若しくは4−ジメチルアミノピリジン等のアミン類等が挙げられ、好ましくは、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンである。ただし、使用する不活性溶媒が、エステル類、ニトリル類又はハロゲン化脂肪族炭化水素類の場合は、塩基としては、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンが好ましい。
塩基の使用量は、化合物(b)1モルに対して、通常、1乃至5倍モル量であり、好ましくは、1乃至2.5倍モル量である。
化合物(a)の使用量は、化合物(b)1モルに対して、通常、0.5乃至3倍モル量であり、好ましくは、0.5乃至1.5倍モル量である。
反応温度は、原料、溶媒等の種類、使用量等によって異なるが、通常、−80℃乃至100℃であり、好ましくは、0℃乃至80℃である。
反応時間は、反応温度等によって異なるが、通常、10分間乃至48時間であり、好ましくは、1時間乃至24時間である。
[合成経路2]
化合物(d)において、Xがヒドロキシ基である場合は、化合物(c)と化合物(d)とを、不活性有機溶媒中、アゾ化合物系の縮合剤とホスフィン試薬の存在下で反応させることにより、化合物(I’)を得ることができる。本工程は、化合物(a)の代わりに化合物(d)、化合物(b)の代わりに化合物(c)を使用する以外は、前記の[合成経路1]において化合物(a)のXがヒドロキシ基である場合に準じて行われる。
化合物(d)において、Xがクロロ基、ブロモ基、ヨード基、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基である場合は、化合物(c)と化合物(d)とを、不活性有機溶媒中、塩基の存在下で反応させることにより、化合物(I’)を得ることができる。本工程は、化合物(a)の代わりに化合物(d)、化合物(b)の代わりに化合物(c)を使用する以外は、前記の[合成経路1]において化合物(a)のXがクロロ基、ブロモ基、ヨード基、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基である場合に準じて行われる。
[合成経路3]
合成経路3−1は、化合物(c)と化合物(e)とを、不活性有機溶媒中、塩基の存在下で反応させることにより化合物(f)を得る工程である。本工程は、化合物(a)の代わりに化合物(e)、化合物(b)の代わりに化合物(c)を使用する以外は、前記の[合成経路1]において化合物(a)のXがクロロ基、ブロモ基、ヨード基、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基である場合に準じて行われる。
合成経路3−2は、合成経路3−1で得られた化合物(f)と化合物(g)とを、不活性溶媒中、不活性気体雰囲気下、塩基若しくはフッ化物のいずれかとパラジウム触媒存在下で反応させることにより、化合物(I’)を得ることができる。
使用される不活性溶媒としては、反応を阻害せず、原料、触媒及び塩基(又はフッ化物)をある程度溶解する溶媒であれば、特に限定されないが、例えば、ベンゼン若しくはトルエン等の芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン若しくは1,4−ジオキサン等のエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール若しくはイソプロパノール等のアルコール類;酢酸メチル若しくは酢酸エチル等のエステル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド若しくはN−メチルピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;アセトニトリル等のニトリル類;水;又はこれらの任意の混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、トルエン、トルエン−エタノール−水混合溶媒又はトルエン−水混合溶媒である。
使用される不活性気体としては、例えば、窒素、ヘリウム又はアルゴン等が挙げられる。
使用されるパラジウム触媒としては、例えば、パラジウム−活性炭素若しくはパラジウム黒等の金属パラジウム類;テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム若しくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等の有機パラジウム錯体;又は塩化パラジウム若しくは酢酸パラジウム等のパラジウム塩類等が挙げられ、好ましくは、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム又は酢酸パラジウムである。触媒としてのパラジウムの使用量は、化合物(f)1モルに対して、通常、0.0001乃至1倍モル量であり、好ましくは、0.005乃至0.3倍モル量である。
触媒としてトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、塩化パラジウム又は酢酸パラジウムを用いる場合は、有機ホスフィン化合物を共存させることが好ましい。使用される有機ホスフィン化合物としては、例えば、トリ−n−ブチルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン又は1,2,3,4,5−ペンタフェニル−1’−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン等が挙げられ、好ましくは、トリシクロヘキシルホスフィン、ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン、トリフェニルホスフィン又は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルである。有機ホスフィン化合物の使用量は、パラジウム1モルに対して、通常、1乃至5倍モル量であり、好ましくは、1.5乃至2.5倍モル量である。
使用される塩基又はフッ化物としては、例えば、酢酸ナトリウム若しくは酢酸カリウム等のアルカリ金属酢酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム若しくは炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩;リン酸三ナトリウム若しくはリン酸三カリウム等のアルカリ金属リン酸塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム若しくは水酸化テトラブチルアンモニウム等の四級アンモニウム水酸化物;又はフッ化セシウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラエチルアンモニウム若しくはフッ化テトラブチルアンモニウム等のフッ化物等が挙げられ、好ましくは、炭酸ナトリウム又はリン酸三カリウムである。塩基又はフッ化物の使用量は、化合物(f)1モルに対して、通常、1乃至10倍モル量であり、好ましくは、1.5乃至5倍モル量である。
化合物(g)の使用量は、化合物(f)1モルに対して、通常、1乃至3倍モル量であり、好ましくは、1乃至2倍モル量である。
反応温度は、原料、溶媒等の種類、使用量等によって異なるが、通常、0℃乃至200℃であり、好ましくは、50℃乃至150℃である。
反応時間は、反応温度等によって異なるが、通常、10分間乃至120時間であり、好ましくは、1時間乃至48時間である。
[合成経路4]
化合物(h)と化合物(i)とを、不活性有機溶媒中、塩基の存在下若しくは非存在下(好ましくは存在下)で反応させることにより、化合物(I’)を得ることができる。
使用される不活性有機溶媒としては、反応を阻害せず、原料物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、例えば、ベンゼン、トルエン若しくはキシレン等の芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルム若しくは1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類;1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル若しくは1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド若しくはN−メチルピロリドン等のアミド類;アセトニトリル若しくはプロピオニトリル等のニトリル類;又はこれらの任意の混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル又はこれらの混合溶媒である。
使用される塩基としては、例えば、トリエチルアミン若しくはジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基;又は炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム若しくは炭酸カリウム等の無機塩基等が挙げられ、好ましくは、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンである。塩基の使用量は、化合物(i)1モルに対して、通常、0.9乃至20倍モル量であり、好ましくは、1乃至10倍モル量である。
化合物(h)の使用量は、化合物(i)1モルに対して、通常、0.7乃至5倍モル量であり、好ましくは、0.8乃至1.5倍モル量である。
反応温度は、原料、溶媒等の種類、使用量等によって異なるが、通常、−20℃乃至100℃であり、好ましくは、−5℃乃至50℃である。
反応時間は、反応温度等によって異なるが、通常、1分間乃至36時間であり、好ましくは、1時間乃至18時間である。
[合成経路5]
化合物(I’)において、Rがtert−ブトキシカルボニル基である場合は、化合物(I’)を酸処理による脱保護に付すことにより、Rがエステル型の保護基により保護されたカルボキシ基である、一般式(I)で表される化合物を得ることができる。但し、化合物(I’)において、R’がtert−ブチル基であり、且つRがtert−ブトキシカルボニル基である場合は、塩酸、トリフルオロ酢酸等の酸処理による脱保護により、Rがカルボキシ基である、一般式(I)で表される化合物を得ることができる。同様に、化合物(I’)において、Rが水素原子である場合は、化合物(I’)をアルカリ加水分解等による適切な脱保護に付すことにより、Rがカルボキシ基である、一般式(I)で表される化合物を得ることができる。
置換基Rは、当初から所望の置換基を導入しておいてもよく、また、上記の方法により基本骨格を製造した後に、酸化、還元、アルキル化、エステル化、アミド化、脱水反応、脱保護反応、加水分解、カップリング反応、環化反応及び/又はそれらの反応を組み合わせた汎用される合成方法を使用して、所望の置換基を導入してもよい。
本発明化合物の出発化合物は、市販されているか、当業者に公知の製造方法により製造することができる。本発明化合物の出発化合物及び中間体化合物の製造方法については、後述の参考例で詳細に説明する。
各反応において生成した目的化合物は、常法に従って反応混合物から得ることができる。例えば、反応混合物を適宜中和し、また、不溶物が存在する場合には、濾過により除去した後、水と混和しない酢酸エチル等の有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム又は無水硫酸ナトリウム等の乾燥剤で乾燥後、溶媒を留去することによって得られる。
得られた目的化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶;再沈殿;又は通常有機化合物の分離精製に慣用されている方法(例えば、シリカゲル、アルミナ等の担体を使用した吸着カラムクロマトグラフィー法;イオン交換クロマトグラフィー法;又はシリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順相・逆相カラムクロマトグラフィー法(好適には、高速液体クロマトグラフィー)である。)を適宜組み合わせ、分離、精製することができる。
本発明の一般式(I)で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩は、水和物若しくは溶媒和物として存在することができる。
一般式(I)で表される置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、化合物自体で(原末のままで)あってもよく、或いは適宜の薬理学的に許容される賦形剤、希釈剤等と混合して製造される、錠剤、カプセル剤、散剤、シロップ剤、顆粒剤、細粒剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、経皮吸収剤、座剤、軟膏剤、ローション、吸入剤又は注射剤等の製剤の形態であってもよく、経口又は非経口(静脈内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、経皮投与、経鼻投与、経気道投与、経肺投与、皮内投与又は皮下投与等)で投与することができる。
これらの製剤は、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、乳化剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤等の添加剤を使用して、周知の方法で製造される。
賦形剤は、例えば、有機系賦形剤又は無機系賦形剤が挙げられる。有機系賦形剤は、例えば、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、マンニトール若しくはソルビトール等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デンプン若しくはデキストリン等のデンプン誘導体;結晶セルロース等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;又はプルラン等が挙げられる。無機系賦形剤は、例えば、軽質無水珪酸;又は硫酸カルシウム等の硫酸塩等が挙げられる。
滑沢剤は、例えば、ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム若しくはステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーズワックス若しくはゲイロウ等のワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウム等の硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;D,L−ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム;無水珪酸若しくは珪酸水和物等の珪酸類;又は上記の賦形剤におけるデンプン誘導体等が挙げられる。
結合剤は、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール又は上記の賦形剤で示された化合物等が挙げられる。
崩壊剤は、例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム若しくは内部架橋カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;架橋ポリビニルピロリドン;又はカルボキシメチルスターチ若しくはカルボキシメチルスターチナトリウム等の化学修飾されたデンプン若しくはセルロース誘導体等が挙げられる。
乳化剤は、例えば、ベントナイト若しくはビーガム等のコロイド性粘土;ラウリル硫酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤;塩化ベンザルコニウム等の陽イオン界面活性剤;又はポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル若しくはショ糖脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤等が挙げられる。
安定剤は、例えば、メチルパラベン若しくはプロピルパラベン等のパラヒドロキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール若しくはフェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール若しくはクレゾール等のフェノール類;チメロサール;無水酢酸;又はソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤は、例えば、サッカリンナトリウム若しくはアスパラテーム等の甘味料;クエン酸、リンゴ酸若しくは酒石酸等の酸味料;又はメントール、レモンエキス若しくはオレンジエキス等の香料等が挙げられる。
希釈剤は、通常希釈剤として使用される化合物であり、例えば、乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ショ糖、硫酸カルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶性セルロース、水、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、デンプン、ポリビニルピロリドン又はこれらの混合物等が挙げられる。
その他、投与形態に応じて、適切な添加剤を使用することができる。例えば、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理上許容される塩を、経鼻投与又は経気道投与用にエアロゾル剤とする場合は、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン若しくはジクロロテトラフルオロエタン等のクロロフルオロカーボン(CFC)類、又は二酸化炭素等を噴射剤として使用することができる。
本発明の医薬組成物の有効成分の投与量は、患者の症状、年齢、体重等の条件により変化し得るが、経口投与の場合には、各々、1回当たり下限0.001mg/Kg(好ましくは0.01mg/Kg)、上限20mg/Kg(好ましくは10mg/Kg)を、非経口投与の場合には、各々、1回当たり下限0.0001mg/Kg(好ましくは0.0005mg/Kg)、上限10mg/Kg(好ましくは5mg/Kg)を、成人に対して1日当たり1乃至6回、症状に応じて投与することができる。
以下に実施例、参考例、比較例、試験例及び製剤例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
(6−{[3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル
参考例3−(b)で得られた3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメタノール205mg(0.913mmol)のテトラヒドロフラン9.4mL溶液に、参考例1−(g)と同様の方法で得られた{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル320mg(0.913mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン570μL(2.31mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド236mg(1.37mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=2:3(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物510mgを微黄色油状物として得た。(定量的)
マススペクトル(FAB,m/z):557(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.62 (ddd, J = 4.7, 1.8, 1.0 Hz, 1H), 7.83 (ddd, J = 7.8, 1.0, 1.0 Hz, 1H), 7.75 (ddd, J = 7.8, 7.6, 1.8 Hz, 1H), 7.52-7.43 (m, 3H), 7.41-7.30 (m, 6H) , 7.27-7.20 (m, 1H), 6.51 (d, J = 7.3 Hz, 1H) , 6.50-6.42 (m, 1H) , 6.38-6.26 (m, 1H), 6.23 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.70 (t, J = 5.4 Hz, 0.9H), 4.42 (s, 2H), 4.22 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.96 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.91 (dd, J = 6.3, 1.5 Hz, 3H), 1.28 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
[実施例2]
(6−{[3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
実施例1で得られた(6−{[3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル220mg(0.395mmol)のエタノール2.0mL溶液に、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液1.98mL(1.98mmol)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を添加し、次いで1mol/Lの塩酸でpH4.5に調整した。析出した固体を濾取した後、減圧乾燥することにより、標記化合物146mgを白色固体として得た。(収率70%)
マススペクトル(FAB,m/z):529(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):8.64 (ddd, J = 4.8, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.95 (ddd, J = 7.7, 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.80 (ddd, J = 7.7, 1.0, 0.9 Hz, 1H), 7.61-7.56 (m, 4H), 7.48-7.44 (m, 1H), 7.39-7.37 (m, 2H), 7.35-7.32 (m, 2H), 7.19 (dd, J = 8.3, 7.2 Hz, 1H), 6.61 (brs, 0.8H), 6.52-6.47 (m, 1H), 6.44-6.37 (m, 1H), 6.33 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.28 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.24 (s, 2H), 3.76 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 1.87 (dd, J = 6.2, 1.5 Hz, 3H)。
[実施例3]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル
参考例4−(b)で得られた3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール200mg(0.900mmol)のテトラヒドロフラン4.0mL溶液に、参考例1−(g)と同様の方法で得られた{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル315mg(0.900mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン450μL(1.82mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド310mg(1.80mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2→2:3(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物483mgを白色泡状物として得た。(収率97%)
マススペクトル(FAB,m/z):555(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.62 (ddd, J = 4.6, 1.7, 1.0 Hz, 1H), 7.83 (ddd, J = 7.7, 1.3, 1.0 Hz, 1H), 7.75 (ddd, J = 7.7, 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.59-7.58 (m, 1H), 7.47-7.43 (m, 3H), 7.41-7.31 (m, 5H), 7.23 (dd, J = 8.2, 7.1 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.70 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.22 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.96 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.28 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
[実施例4]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
実施例3で得られた(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル476mg(0.858mmol)のエタノール3.0mL溶液に、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液3.43mL(3.43mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を添加し、1mol/Lの塩酸でpH4.5に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=15:1→10:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物444mgを白色泡状物として得た。(収率98%)
マススペクトル(FAB,m/z):527(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.42 (brs, 0.6H), 8.64 (ddd, J = 4.7, 1.8, 1.0 Hz, 1H), 7.95 (ddd, J = 7.8, 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.80 (ddd, J = 7.8, 1.0, 1.0 Hz, 1H), 7.63-7.56 (m, 5H), 7.43 (dd, J = 7.9, 7.9 Hz, 1H), 7.37 (ddd, J = 7.9, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.35-7.32 (m, 2H), 7.19 (dd, J = 8.4, 7.0 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.28 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.24 (s, 2H), 3.82 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H)。
[実施例5]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル
参考例4−(b)と同様の方法で得られた3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール178mg(0.800mmol)のテトラヒドロフラン4.0mL溶液に、参考例2−(b)と同様の方法で得られた{6−[(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル280mg(0.800mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン395μL(1.60mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド276mg(1.60mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:7→0:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物400mgを微黄色油状物として得た。(収率90%)
マススペクトル(ESI,m/z):555(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.97 (dd, J = 2.3, 0.7 Hz, 1H), 8.69 (dd, J = 4.9, 1.7 Hz, 1H), 7.92 (ddd, J = 8.0, 2.3, 1.7 Hz, 1H), 7.61-7.60 (m, 1H), 7.52-7.49 (m, 2H), 7.48-7.46 (m, 1H), 7.38-7.35 (m, 4H), 7.32-7.27 (m, 2H), 6.46 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.28 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.74 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.34 (s, 2H), 4.22 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.87 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
[実施例6]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
実施例5で得られた(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル395mg(0.712mmol)のエタノール3.0mL溶液に、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液3.0mL(3.0mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を添加し、1mol/Lの塩酸でpH4.5に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣にtert−ブチルメチルエーテル10mL及びメタノール0.5mLを添加し、超音波処理により析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物340mgを白色固体として得た。(収率91%)
マススペクトル(ESI,m/z):527(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.42 (brs, 0.6H), 8.83 (dd, J = 2.4, 0.6 Hz, 1H), 8.72 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.02 (ddd, J = 8.1, 2.4, 1.6 Hz, 1H), 7.65-7.61 (m, 4H), 7.47 (ddd, J = 8.1, 4.8, 0.6 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 7.9, 7.9 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 3H), 7.24 (dd, J = 8.3, 7.1 Hz, 1H), 6.78 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.33 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.21 (s, 2H), 3.71 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H)。
[実施例7]
{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
7−(a):(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
参考例5で得られた3’−エトキシビフェニル−4−イルメタノール183mg(0.800mmol)のテトラヒドロフラン4.0mL溶液に、参考例1−(f)と同様の方法で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル422mg(0.880mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン395μL(1.60mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド276mg(1.60mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;トルエン:酢酸エチル=8:1→6:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物537mgを白色泡状物として得た。(収率98%)
マススペクトル(FAB,m/z):689(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.60 (ddd, J = 4.6, 1.8, 1.0 Hz, 1H), 7.82 (ddd, J = 7.7, 1.0, 1.0 Hz, 1H), 7.77 (ddd, J = 7.7, 7.6, 1.8 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.48-7.26 (m, 7H), 7.11 (ddd, J = 7.9, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 2.3, 1.7 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.88 (ddd, J = 7.9, 2.3, 0.9 Hz, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.51 (s, 2H), 4.46 (s, 2H), 4.10 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.45 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.42 (s, 9H)。
7−(b):{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
実施例7−(a)で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル525mg(0.762mmol)の1,4−ジオキサン4.0mL溶液に、6mol/Lの塩酸3.2mL(19.2mmol)及び水0.8mLを加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮し、次いで水を加えて、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液でpH4.4に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=15:1→10:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物369mgを白色泡状物として得た。(収率91%)
マススペクトル(FAB,m/z):533(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.41 (brs, 0.4H), 8.64 (ddd, J = 4.6, 1.8, 0.9 Hz, 1H), 7.95 (ddd, J = 7.8, 7.8, 1.8 Hz, 1H), 7.80 (ddd, J = 7.8, 1.0, 0.9 Hz, 1H), 7.59-7.56 (m, 3H), 7.36 (dd, J = 8.1, 8.1 Hz, 1H), 7.33-7.31 (m, 2H), 7.20 (dd, J = 8.2, 7.1 Hz, 1H), 7.18 (ddd, J = 8.1, 1.8, 0.8 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 2.3, 1.8 Hz, 1H), 6.92 (ddd, J = 8.1, 2.3, 0.8 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.28 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.24 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.82 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 1.35 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
[実施例8]
{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸ヘキシル
参考例5で得られた3’−エトキシビフェニル−4−イルメタノール171mg(0.750mmol)のテトラヒドロフラン4.0mL溶液に、参考例6で得られた{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸ヘキシル305mg(0.750mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン280μL(1.14mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド196mg(1.14mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2→2:3(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物429mgを無色油状物として得た。(収率93%)
マススペクトル(FAB,m/z):617(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.61 (ddd, J = 4.7, 1.7, 1.0 Hz, 1H), 7.82 (ddd, J = 7.7, 1.1, 1.0 Hz, 1H), 7.75 (ddd, J = 7.7, 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.47-7.45 (m, 2H), 7.38 (ddd, J = 7.7, 4.7, 1.1 Hz, 1H), 7.35-7.31 (m, 3H), 7.23 (dd, J = 8.4, 7.3 Hz, 1H), 7.12 (ddd, J = 8.1, 1.8, 1.0 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 2.4, 1.8 Hz, 1H), 6.88 (ddd, J = 8.1, 2.4, 1.0 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.70 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.15 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.96 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.66-1.60 (m, 2H), 1.45 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.34-1.25 (m, 6H), 0.87 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
[実施例9]
{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
9−(a):(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
参考例5で得られた3’−エトキシビフェニル−4−イルメタノール183mg(0.800mmol)のテトラヒドロフラン4.0mL溶液に、参考例2−(a)と同様の方法で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル422mg(0.880mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン395μL(1.60mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド276mg(1.60mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3→1:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物550mgを白色泡状物として得た。(定量的)
マススペクトル(FAB,m/z):689(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.96 (dd, J = 2.4, 0.7 Hz, 1H), 8.71 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 7.87 (ddd, J = 7.9, 2.4, 1.6 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.54-7.47 (m, 3H), 7.36-7.26 (m, 4H), 7.13 (ddd, J = 7.9, 1.9, 1.0 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 2.3, 1.9 Hz, 1H), 6.89 (ddd, J = 8.3, 2.3, 1.0 Hz, 1H), 6.87 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.42 (s, 2H), 4.37 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.45 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.42 (s, 9H)。
9−(b):{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
実施例9−(a)で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル540mg(0.784mmol)の1,4−ジオキサン4.0mL溶液に、6mol/Lの塩酸3.3mL(20mmol)及び水1.0mLを加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮し、次いで水を加えて、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液でpH4.4に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノール=15:1→10:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。濃縮物に酢酸エチル2mL及びn−ヘキサン8mLを添加し、析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物388mgを白色固体として得た。(収率93%)
マススペクトル(FAB,m/z):533(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.43 (brs, 0.4H), 8.83 (dd, J = 2.4, 0.7 Hz, 1H), 8.72 (dd, J = 4.8, 1.7 Hz, 1H), 8.02 (ddd, J = 8.0, 2.4, 1.7 Hz, 1H), 7.64-7.61 (m, 2H), 7.47 (ddd, J = 8.0, 4.8, 0.7 Hz, 1H), 7.38-7.34 (m, 3H), 7.24 (dd, J = 8.3, 7.2 Hz, 1H), 7.20 (ddd, J = 7.8, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 1.7 Hz, 1H), 6.92 (ddd, J = 8.2, 2.3, 0.9 Hz, 1H), 6.78 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.33 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 4.21 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.71 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 1.36 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
[実施例10]
{6−[(ベンゼンスルホニル)(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
10−(a)({6−[(ベンゼンスルホニル)(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸tert−ブチル
参考例7−(b)で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル350mg(0.639mmol)の塩化メチレン1.8mL溶液に、氷冷下にて、トリエチルアミン178μL(1.28mmol)及びベンゼンスルホニルクロリド98μL(0.77mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応溶液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→7:3(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物392mgを白色泡状物として得た。(収率89%)
マススペクトル(CI,m/z):688(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.77-7.73 (m, 2H), 7.67 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.56-7.41 (m, 6H), 7.33 (dd, J = 7.9, 7.7 Hz, 1H), 7.24-7.19 (m, 2H), 7.11 (ddd, J = 7.7, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 2.3, 1.7 Hz, 1H), 6.88 (ddd, J = 7.9, 2.3, 0.9 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.39 (s, 2H), 4.35 (s, 2H), 4.09 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.51 (s, 9H), 1.44 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.41 (s, 9H)。
10−(b):{6−[(ベンゼンスルホニル)(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
実施例10−(a)で得られた({6−[(ベンゼンスルホニル)(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸tert−ブチル389mg(0.566mmol)の塩化メチレン5.8mL溶液に、室温下、トリフルオロ酢酸5.8mL(76mmol)を加え、3.5時間静置した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮し、次いで水を加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び1mol/Lの塩酸でpH4.4に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。濃縮物にジイソプロピルエーテル3.9mLを添加し、析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物293mgを白色固体として得た。(収率97%)
マススペクトル(FAB,m/z):532(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.41 (brs, 0.8H), 7.74-7.72 (m, 2H), 7.61-7.59 (m, 3H), 7.52-7.48 (m, 2H), 7.35 (dd, J = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 7.31-7.29 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 1H), 7.19 (ddd, J = 7.8, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 2.3, 1.7 Hz, 1H), 6.91 (ddd, J = 7.8, 2.3, 0.9 Hz, 1H), 6.76 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.16 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.77 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 1.35 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
[実施例11]
{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
11−(a)(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
参考例7−(b)で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル350mg(0.639mmol)の塩化メチレン1.8mL溶液に、氷冷下にて、トリエチルアミン178μL(1.28mmol)及び2−チオフェンスルホニルクロリド141mg(0.772mmol)の塩化メチレン0.3mL溶液を添加し、室温で1.5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1→3:2(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物376mgを白色泡状物として得た。(収率85%)
マススペクトル(CI,m/z):694(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.54-7.42 (m, 5H), 7.33 (dd, J = 8.0, 7.8 Hz, 1H), 7.27-7.23 (m, 2H), 7.12 (ddd, J = 7.7, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 2.4, 1.7 Hz, 1H), 7.02 (dd, J = 5.1, 3.7 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.88 (ddd, J = 8.0, 2.4, 0.9 Hz, 1H), 4.56 (s, 2H), 4.43 (s, 2H), 4.39 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.44 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.42 (s, 9H)。
11−(b){6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
実施例11−(a)で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル374mg(0.538mmol)の塩化メチレン5.6mL溶液に、室温下、トリフルオロ酢酸5.6mL(73mmol)を加え、3.5時間静置した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮し、次いで水を加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び1mol/Lの塩酸でpH4.4に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。濃縮物にtert−ブチルメチルエーテル3.7mLを添加し、析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物272mgを白色固体として得た。(収率94%)
マススペクトル(FAB,m/z):538(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.42 (brs, 0.7H), 7.91 (dd, J = 5.1, 1.4 Hz, 1H), 7.61-7.58 (m, 2H), 7.54 (dd, J = 3.7, 1.4 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 7.9, 7.8 Hz, 1H), 7.34-7.31 (m, 2H), 7.27 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 1H), 7.19 (ddd, J = 7.8, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 2.3, 1.7 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 5.1, 3.7 Hz, 1H), 6.91 (ddd, J = 7.9, 2.3, 0.9 Hz, 1H), 6.79 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.17 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.83 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 1.35 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
[実施例12]
(6−{[4−(6−エトキシピリジン−2−イル)ベンジル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
12−(a):[tert−ブトキシカルボニル(6−{[4−(6−エトキシピリジン−2−イル)ベンジル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル
参考例8で得られた4−(6−エトキシピリジン−2−イル)フェニルメタノール267mg(1.16mmol)のテトラヒドロフラン11mL溶液に、参考例1−(f)と同様の方法で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル560mg(1.17mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン724μL(2.90mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド300mg(1.74mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物606mgを白色泡状物として得た。(収率76%)
マススペクトル(CI,m/z):690(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.60 (ddd, J = 4.7, 1.8, 1.1 Hz, 1H), 7.92-7.88 (m, 2H), 7.82 (ddd, J = 7.7, 1.3, 1.1 Hz, 1H), 7.76 (ddd, J = 7.7, 7.5, 1.8 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.2, 7.5 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 8.3, 7.5 Hz, 1H), 7.38 (ddd, J = 7.5, 4.7, 1.3 Hz, 1H), 7.34-7.30 (m, 2H), 7.28 (dd, J = 7.5, 0.6 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.66 (dd, J = 8.3, 0.6 Hz, 1H), 4.76 (s, 2H), 4.49 (s, 2H), 4.48 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.46 (s, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.44 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.42 (s, 9H)。
12−(b)(6−{[4−(6−エトキシピリジン−2−イル)ベンジル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
実施例12−(a)で得られた[tert−ブトキシカルボニル(6−{[4−(6−エトキシピリジン−2−イル)ベンジル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル590mg(0.855mmol)の塩化メチレン8.6mL溶液に、室温下、トリフルオロ酢酸8.6mL(112mmol)を加え、室温下、6時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮し、次いで水を加えて、2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液及び希塩酸でpH4.5に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、標記化合物357mgを白色泡状物として得た。(収率78%)
マススペクトル(FAB,m/z):534(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.59 (brs, 0.5H), 8.67 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 8.01-7.95 (m, 3H), 7.85 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.4, 7.5 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.2, 4.7 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.36-7.27 (m, 3H), 6.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.44 (s, 1H), 6.37 (s, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.42 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.33 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 1.37 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
[実施例13]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル
参考例9−(b)で得られた{6−[(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル533mg(1.50mmol)のテトラヒドロフラン8.0mL溶液に、参考例13と同様の方法で得られた3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール333mg(1.50mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン740μL(3.00mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド517mg(3.00mmol)を加え、室温で7時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:0→1:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物806mgを無色油状物として得た。(収率96%)
マススペクトル(CI,m/z):560(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.60-7.59 (m, 1H), 7.51 (dd, J = 5.0, 1.3 Hz, 1H), 7.48-7.43 (m, 4H), 7.36-7.27 (m, 5H), 7.01 (dd, J = 5.0, 3.8 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.78 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.60 (s, 2H), 4.33 (s, 2H), 4.21 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.99 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
[実施例14]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
実施例13で得られた(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル800mg(1.43mmol)のエタノール6.0mL溶液に、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液6.0mL(6.0mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を添加し、1mol/Lの塩酸でpH4.5に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。濃縮物を酢酸エチル10mLに溶解し、50℃でn−ヘキサン10mLを添加後、1.5時間かけて室温まで撹拌した。析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物620mgを白色固体として得た。(収率82%)
マススペクトル(ESI,m/z):532(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.39 (brs, 0.9H), 7.91 (dd, J = 5.0, 1.3 Hz, 1H), 7.64-7.59 (m, 4H), 7.54 (dd, J = 3.8, 1.3 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.38-7.32 (m, 3H), 7.26 (dd, J = 8.3, 7.2 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 5.0, 3.8 Hz, 1H), 6.80 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.18 (s, 2H), 3.84 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H)。
[実施例15]
(6−{(ベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル
参考例10−(b)で得られた{6−[(ベンゼンスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル524mg(1.50mmol)のテトラヒドロフラン8.0mL溶液に、参考例13と同様の方法で得られた3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール333mg(1.50mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン740μL(3.00mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド517mg(3.00mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→1:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物809mgを無色油状物として得た。(収率97%)
マススペクトル(CI,m/z):554(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.78-7.75 (m, 2H), 7.59-7.58 (m, 1H), 7.53-7.40 (m, 6H), 7.37-7.25 (m, 5H), 6.48 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.27 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.74 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 4.21 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.90 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
[実施例16]
(6−{(ベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
実施例15で得られた(6−{(ベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル804mg(1.45mmol)のエタノール6.0mL溶液に、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液6.0mL(6.0mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を添加し、1mol/Lの塩酸でpH4.5に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。濃縮物を酢酸エチル10mLに溶解し、50℃でn−ヘキサン10mLを添加後、2時間かけて室温まで撹拌した。析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物724mgを白色固体として得た。(収率95%)
マススペクトル(ESI,m/z):526(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.40 (brs, 0.6H), 7.75-7.72 (m, 2H), 7.63-7.58 (m, 5H), 7.53-7.48 (m, 2H), 7.43 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.37 (ddd, J = 7.7, 1.4, 1.4 Hz, 1H), 7.33-7.30 (m, 2H), 7.23 (dd, J = 8.3, 7.2 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.17 (s, 2H), 3.77 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H)。
[実施例17]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル
参考例11−(b)で得られた{6−[(チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル284mg(0.800mmol)のテトラヒドロフラン4.0mL溶液に、参考例13と同様の方法で得られた3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール178mg(0.800mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン395μL(1.60mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド276mg(1.60mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物432mgを無色アメ状物として得た。(収率97%)
マススペクトル(CI,m/z):560(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.80 (dd, J = 3.1, 1.3 Hz, 1H), 7.60-7.59 (m, 1H), 7.50-7.45 (m, 3H), 7.36-7.28 (m, 6H), 7.17 (dd, J = 5.1, 1.3 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.31 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.80 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 4.21 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.99 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
[実施例18]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
実施例17で得られた(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル426mg(0.762mmol)のエタノール3.5mL溶液に、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液3.5mL(3.5mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を添加し、1mol/Lの塩酸でpH4.4に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。濃縮物に酢酸エチル5mL及びn−ヘキサン5mLを添加して50℃に加熱し、その後2時間かけて室温まで撹拌した。析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物390mgを白色固体として得た。(収率96%)
マススペクトル(CI,m/z):532(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.46 (brs, 0.6H), 8.14 (dd, J = 3.0, 1.4 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 5.1, 3.0 Hz, 1H), 7.64-7.59 (m, 4H), 7.45-7.24 (m, 6H), 6.81 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.33 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.84 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H)。
[実施例19]
(6−{(3−フルオロベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
19−(a)[tert−ブトキシカルボニル(6−{(3−フルオロベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル
参考例12−(c)で得られた[tert−ブトキシカルボニル(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル542mg(1.00mmol)の塩化メチレン3.5mL溶液に、氷冷下にて、トリエチルアミン280μL(2.01mmol)及び3−フルオロベンゼンスルホニルクロリド150μL(1.13mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1→7:3(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物673mgを白色泡状物として得た。(収率96%)
マススペクトル(CI,m/z):700(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.70 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.59-7.58 (m, 1H), 7.53-7.32 (m, 9H), 7.27-7.19 (m, 3H), 6.87 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.57 (s, 2H), 4.39 (s, 2H), 4.37 (s, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.52 (s, 9H), 1.42 (s, 9H)。
19−(b)(6−{(3−フルオロベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸
実施例19−(a)で得られた[tert−ブトキシカルボニル(6−{(3−フルオロベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル595mg(0.850mmol)のテトラヒドロフラン5.0mL溶液に、4mol/Lの塩酸5.0mL(20mmol)を加え、70℃で5時間加熱撹拌した。反応終了後、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液でpH4.5に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。濃縮物に酢酸エチル10mL及びn−ヘキサン5mLを添加して50℃に加熱し、その後2時間かけて室温まで撹拌した。析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物429mgを白色固体として得た。(収率93%)
マススペクトル(ESI,m/z):544(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.41 (brs, 0.9H), 7.65-7.60 (m, 4H), 7.58-7.50 (m, 2H), 7.46-7.34 (m, 6H), 7.25 (dd, J = 8.3, 7.2 Hz, 1H), 6.79 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.19 (s, 2H), 3.74 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H)。
[実施例20]
(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸イソプロピル
参考例14で得られた{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸イソプロピル1.05g(2.88mmol)のテトラヒドロフラン15.0mL溶液に、参考例13と同様の方法で得られた3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール640mg(2.88mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン1.42mL(5.76mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド992mg(5.76mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2→2:3(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.59gを無色アメ状物として得た。(収率97%)
マススペクトル(CI,m/z):569(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.62 (ddd, J = 4.7, 1.7, 1.0 Hz, 1H), 7.83 (ddd, J = 7.7, 1.0, 1.0 Hz, 1H), 7.76 (ddd, J = 7.7, 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.60-7.58 (m, 1H), 7.47-7.43 (m, 3H), 7.38 (ddd, J = 7.7, 4.7, 1.0 Hz, 1H), 7.36-7.32 (m, 4H), 7.23 (dd, J = 8.2, 7.3 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.09 (sep, J = 6.3 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.70 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.92 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.26 (d, J = 6.3 Hz, 6H)。
実施例に用いた化合物は以下のようにして合成した。
[参考例1]
{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
1−(a):[tert−ブトキシカルボニル(6−エトキシカルボニルピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル
水素化ナトリウム(鉱物油55重量%分散物)15.7g(0.360mol)のN,N−ジメチルホルムアミド362mL溶液に、6−tert−ブトキシカルボニルアミノピリジン−2−カルボン酸エチル(国際公開第2006/074884号パンフレット参照)81.2g(0.305mol)のN,N−ジメチルホルムアミド300mL溶液を、アルゴン雰囲気中、氷冷下で20分間かけて滴下し、室温で1時間撹拌した。次いでブロモ酢酸tert−ブチル54.0mL(0.366mol)を、氷冷下で10分間かけて滴下し、更に室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に塩化アンモニウム1.77g(33.0mmol)を水300mLに溶解した水溶液を加え、トルエンで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1→4:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物108gを淡黄色油状物として得た。(収率93%)
マススペクトル(CI,m/z):381(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.04 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 7.6, 1.5 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 7.8, 7.6 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.40 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.45 (s, 9H), 1.40 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
1−(b):[tert−ブトキシカルボニル(6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル
参考例1−(a)で得られた[tert−ブトキシカルボニル(6−エトキシカルボニルピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル98.8g(0.260mol)のエタノール195mL溶液に、塩化カルシウム34.6g(0.312mol)のエタノール195mL溶液を、氷冷下で20分間かけて滴下した。滴下終了後、3mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム/テトラエチレングリコールジメチルエーテル溶液105mL(0.315mol)を、35℃以下で20分間かけて滴下し、更に室温で15分間撹拌した。反応終了後、反応溶液を、酢酸17.8mL及び水195mLの混合溶液に、氷冷下で10分間かけて滴下し、室温で1時間撹拌した。次いで水315mLを加え、トルエンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→3:2(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物81.1gを淡黄色油状物として得た。(収率92%)
マススペクトル(CI,m/z):339(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.74 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 8.2, 7.4 Hz, 1H), 6.93-6.98 (m, 1H), 4.68-4.65 (m, 2H), 4.54 (s, 2H), 3.39 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 1.54 (s, 9H), 1.46 (s, 9H)。
1−(c):[tert−ブトキシカルボニル(6−ホルミルピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル
デス−マーチン試薬12.9g(30.4mmol)の塩化メチレン130mL溶液に、参考例1−(b)で得られた[tert−ブトキシカルボニル(6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル10.0g(29.6mmol)の塩化メチレン50mL溶液を、アルゴン雰囲気中、氷冷下で20分間かけて滴下した。滴下終了後、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に0.1重量%チオ硫酸ナトリウム水溶液305mLを加え、塩化メチレンで抽出した。有機層を0.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、標記化合物9.61gを微黄色油状物としてほぼ定量的に得た。
マススペクトル(EI,m/z):336(M)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):9.82 (s, 1H), 8.11-7.99 (m, 2H), 7.68 (dd, J = 6.6, 1.5 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 1.48 (s, 9H), 1.42 (s, 9H)。
1−(d):[tert−ブトキシカルボニル(6−ヒドロキシイミノメチルピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル
参考例1−(c)で得られた[tert−ブトキシカルボニル(6−ホルミルピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル2.88g(8.56mmol)のメタノール29mL溶液に、塩化ヒドロキシルアンモニウム0.650g(9.35mmol)及びピリジン3.5mL(43mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、5重量%硫酸水素カリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物2.76gを無色油状物として得た。(収率92%)
マススペクトル(EI,m/z):351(M)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.06 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 8.2, 7.6 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 7.6, 0.7 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.45 (s, 9H)。
1−(e):[(6−アミノメチルピリジン−2−イル)tert−ブトキシカルボニルアミノ]酢酸tert−ブチル
参考例1−(d)で得られた[tert−ブトキシカルボニル(6−ヒドロキシイミノメチルピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル2.75g(7.83mmol)のエタノール49mL溶液に、10重量%パラジウム−活性炭素(50重量%含水)0.98gを加え、1気圧水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応終了後、不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮することにより、標記化合物2.48gを無色油状物として得た。(収率94%)
マススペクトル(CI,m/z):338(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.68 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.3, 7.4 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.85 (s, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.46 (s, 9H)。
1−(f):(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
2−ピリジルスルホニルクロリド0.640g(3.60mmol)の塩化メチレン14mL溶液に、参考例1−(e)で得られた[(6−アミノメチルピリジン−2−イル)tert−ブトキシカルボニルアミノ]酢酸tert−ブチル1.20g(3.56mmol)及びトリエチルアミン2.24mL(16.2mmol)の塩化メチレン12mL溶液を加え、室温で0.5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に5重量%硫酸水素カリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.46gを白色固体として得た。(収率86%)
マススペクトル(APCI,m/z):479(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.56 (ddd, J = 4.7, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.97 (ddd, J = 7.8, 1.1, 0.9 Hz, 1H), 7.84 (ddd, J = 7.8, 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.4, 7.4 Hz, 1H), 7.40 (ddd, J = 7.7, 4.7, 1.1 Hz, 1H), 6.84 (dd, J = 7.4, 0.5 Hz, 1H), 5.86 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.36 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.45 (s, 9H)。
1−(g):{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
参考例1−(f)と同様の方法で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル3.59g(7.50mmol)に、2mol/Lの塩化水素/エタノール溶液37.5mL(75.0mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、標記化合物2.17gを褐色油状物として得た。(収率83%)
マススペクトル(CI,m/z):351(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm): 8.71 (ddd, J = 4.8, 1.8, 0.8 Hz, 1H), 8.18 (brs, 0.1H), 8.05 (ddd, J = 7.8, 7.6, 1.8 Hz, 1H), 7.91 (ddd, J = 7.8, 1.0, 0.8 Hz, 1H), 7.64 (ddd, J = 7.6, 4.6, 1.0 Hz, 1H), 7.33 (dd, J = 8.1, 7.2 Hz, 1H), 6.86 (t, J = 6.1 Hz, 0.2H), 6.52 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.39 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.08 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.95 (s, 2H), 1.16 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
[参考例2]
{6−[(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
2−(a):(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
参考例1−(e)と同様の方法で得られた[(6−アミノメチルピリジン−2−イル)tert−ブトキシカルボニルアミノ]酢酸tert−ブチル1.20g(3.56mmol)を使用し、2−ピリジルスルホニルクロリドの代わりに3−ピリジルスルホニルクロリド640mg(3.60mmol)を使用した以外は、参考例1−(f)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物1.45gを無色油状物として得た。(収率85%)
マススペクトル(CI,m/z):479(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):9.06 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.71 (dd, J = 4.6, 1.5 Hz, 1H), 8.13-8.08 (m, 1H), 7.68 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.2, 7.4 Hz, 1H), 7.38-7.32 (m, 1H), 6.77 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.80 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.24 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.46 (s, 9H)。
2−(b):{6−[(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチルの代わりに、参考例2−(a)と同様の方法で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル1.00g(2.09mmol)を使用し、2mol/Lの塩化水素/エタノール溶液10.4mL(20.8mmol)を使用した以外は、参考例1−(g)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物686mgを褐色油状物として得た。(収率94%)
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):9.06 (dd, J = 2.3, 0.7 Hz, 1H), 8.71 (dd, J = 4.9, 1.6 Hz, 1H), 8.09 (ddd, J = 8.0, 2.3, 1.6 Hz, 1H), 7.35 (ddd, J = 8.0, 4.9, 0.7 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.95 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.96 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.27 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.14 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.03 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
[参考例3]
3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメタノール
3−(a):3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルカルボアルデヒド
3’−ブロモビフェニル−4−イルカルボアルデヒド(Journal of Organic Chemistry, 68, 247 (2003)参照)500mg(1.91mmol)に、トルエン27.5mL及び水1.65mLを加え、次いでリン酸三カリウム1.63g(7.68mmol)及び1−プロペニルホウ酸656mg(7.64mmol)を添加後、窒素ガス雰囲気下にした。更に酢酸パラジウム6.2mg(0.028mmol)及びブチルジ−1−アダマンチルホスフィン20.2mg(0.0563mmol)を加え、窒素ガス雰囲気下、100℃で4.5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物420mgを微黄色油状物として得た。(収率99%)
マススペクトル(CI,m/z):223(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):10.06 (s, 1H), 7.98-7.92 (m, 2H), 7.79-7.72 (m, 2H), 7.59-7.55 (m, 1H), 7.49-7.42 (m, 1H), 7.41-7.37 (m, 2H), 6.48 (dd, J = 15.9, 1.5 Hz, 1H), 6.33 (dq, J = 15.9, 6.3 Hz, 1H), 1.92 (dd, J = 6.3, 1.5 Hz, 3H)。
3−(b):3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメタノール
参考例3−(a)で得られた3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルカルボアルデヒド417mg(1.88mmol)のエタノール4.6mL溶液に、室温下で水素化ホウ素ナトリウム35.6mg(0.941mmol)を加え、同温度で45分間撹拌した。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物401mgを白色固体として得た。(収率95%)
マススペクトル(EI,m/z):224(M)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.63-7.56 (m, 2H), 7.55-7.52 (m, 1H), 7.47-7.29 (m, 5H), 6.47 (dd, J = 15.9, 1.5 Hz, 1H), 6.31 (dq, J = 15.9, 6.6 Hz, 1H), 4.74 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 1.91 (dd, J = 6.6, 1.5 Hz, 3H), 1.70 (t, J = 5.7 Hz, 1H)。
[参考例4]
3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール
4−(a):3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルカルボアルデヒド
3’−ブロモビフェニル−4−イルカルボアルデヒド1.04g(3.98mmol)のトルエン10mL溶液を、減圧脱気後、アルゴンガス置換した。次いで、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム231mg(0.200mmol)及びトリブチル(1−プロピニル)スズ1.46mL(4.80mmol)を加え、アルゴンガス雰囲気下、110℃で7時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に0.8mol/Lのフッ化カリウム水溶液60mLを加え、トルエンで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:0→4:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物660mgを淡黄色固体として得た。(収率75%)
マススペクトル(CI,m/z):221(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):10.06 (s, 1H), 7.97-7.93 (m, 2H), 7.76-7.72 (m, 2H), 7.68-7.67 (m, 1H), 7.55-7.52 (m, 1H), 7.45-7.37 (m, 2H), 2.08 (s, 3H)。
4−(b):3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール
3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルカルボアルデヒドの代わりに、参考例4−(a)と同様の方法で得られた3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルカルボアルデヒド723mg(3.28mmol)を使用し、水素化ホウ素ナトリウム62.2mg(1.64mmol)を使用した以外は、参考例3−(b)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物588mgを微黄白色固体として得た。(収率81%)
マススペクトル(EI,m/z):222(M)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.63-7.62 (m, 1H), 7.60-7.56 (m, 2H), 7.51-7.47 (m, 1H), 7.46-7.42 (m, 2H), 7.38-7.32 (m, 2H), 4.75 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H), 1.68 (t, J = 6.0 Hz, 1H)。
[参考例5]
3’−エトキシビフェニル−4−イルメタノール
3−ブロモフェネトール1.21g(6.02mmol)にトルエン15mL、エタノール15mL及び2mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液4.5ml(9.0mmol)を加え、減圧脱気後、アルゴンガス置換した。次いで、4−(ヒドロキシメチル)フェニルホウ酸1.37g(9.02mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム347mg(0.300mmol)を加え、アルゴンガス雰囲気下、100℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1→7:3(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.23gを淡黄色油状物として得た。(収率90%)
マススペクトル(CI,m/z):229(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.61-7.56 (m, 2H), 7.46-7.41 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H,), 7.18-7.11 (m, 2H), 6.91-6.87 (m, 1H), 4.74 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.67 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 1.45 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
[参考例6]
{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸ヘキシル
参考例1−(f)と同様の方法で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル957mg(2.00mmol)のn−ヘキサノール6.0mL溶液に、濃硫酸0.56mL(10mmol)を加え、100℃で8時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1→3:7(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物658mgを微黄色油状物として得た。(収率81%)
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.62 (ddd, J = 4.6, 1.8, 1.0 Hz, 1H), 7.97 (ddd, J = 7.7, 1.2, 1.0 Hz, 1H), 7.84 (ddd, J = 7.7, 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.41 (ddd, J = 7.7, 4.6, 1.2 Hz, 1H), 7.29 (dd, J = 8.4, 7.4 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.02 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.92 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 4.18 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 4.08 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.71-1.61 (m, 2H), 1.39-1.26 (m, 6H), 0.91-0.87 (m, 3H)。
[参考例7]
(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
7−(a):3’−エトキシビフェニル−4−イルカルボアルデヒド
3−ブロモフェネトールの代わりに4−ブロモベンズアルデヒド4.20g(22.7mmol)、4−(ヒドロキシメチル)フェニルホウ酸の代わりに3−エトキシフェニルホウ酸3.13g(18.9mmol)をそれぞれ使用し、2mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液28.4ml(56.8mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム2.18g(1.89mmol)を使用した以外は、参考例5に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物4.08gを無色油状物として得た。(収率95%)
マススペクトル(CI,m/z):227(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):10.06 (s, 1H), 7.97-7.93 (m, 2H), 7.76-7.73 (m, 2H), 7.38 (dd, J = 8.1, 7.9 Hz, 1H), 7.21 (ddd, J = 7.9, 2.0, 0.9 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 2.0 Hz, 1H), 6.95 (ddd, J = 8.1, 2.3, 0.9 Hz, 1H), 4.11 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 1.46 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
7−(b):(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
参考例1−(e)と同様の方法で得られた[(6−アミノメチルピリジン−2−イル)tert−ブトキシカルボニルアミノ]酢酸tert−ブチル4.02g(11.9mmol)の塩化メチレン12mL溶液に、参考例7−(a)で得られた3’−エトキシビフェニル−4−イルカルボアルデヒド2.46g(10.9mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、氷冷下でトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム3.25g(15.3mmol)を添加し、同温度で3.5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2→0:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物3.68gを淡黄色油状物として得た。(収率62%)
マススペクトル(CI,m/z):548(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.69 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 7.3 Hz, 1H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.43-7.39 (m, 2H), 7.33 (dd, J = 7.9, 7.7 Hz, 1H), 7.16 (ddd, J = 7.7, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 2.3, 1.7 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.87 (ddd, J = 7.9, 2.3, 1.0 Hz, 1H), 4.57 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.83 (s, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.44 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.42 (s, 9H)。
[参考例8]
4−(6−エトキシピリジン−2−イル)フェニルメタノール
3−ブロモフェネトールの代わりに2−ブロモ−6−エトキシピリジン(US2003/199440号公報参照)0.49g(2.4mmol)を使用し、4−(ヒドロキシメチル)フェニルホウ酸0.59g(3.9mmol)、2mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液1.7ml(3.4mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム138mg(0.119mmol)を使用した以外は、参考例5に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物284mgを白色固体として得た。(収率51%)
マススペクトル(CI,m/z):230(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.05-8.01 (m, 2H), 7.62 (dd, J = 8.2, 7.4 Hz, 1H), 7.47-7.43 (m, 2H), 7.32 (dd, J = 7.4, 0.6 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 8.2, 0.6 Hz, 1H), 4.75 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.49 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.67 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.44 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
[参考例9]
{6−[(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
9−(a):(tert−ブトキシカルボニル{6−[(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
参考例1−(e)と同様の方法で得られた[(6−アミノメチルピリジン−2−イル)tert−ブトキシカルボニルアミノ]酢酸tert−ブチル1.35g(4.00mmol)を使用し、2−ピリジルスルホニルクロリドの代わりに2−チオフェンスルホニルクロリド731mg(4.00mmol)を使用した以外は、参考例1−(f)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物1.61gを白色固体として得た。(収率84%)
マススペクトル(CI,m/z):484(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 3.8, 1.3 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.4, 7.4 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 5.0, 1.3 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 5.0, 3.8 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.67 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.45 (s, 2H), 4.27 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.47 (s, 9H)。
9−(b):{6−[(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
参考例9−(a)で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル1.60g(3.31mmol)に、2mol/Lの塩化水素/エタノール溶液20mL(40mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3→1:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.10gを無色油状物として得た。(収率93%)
マススペクトル(CI,m/z):356(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.57 (dd, J = 3.8, 1.3 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 5.0, 1.3 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 5.0, 3.8 Hz, 1H), 6.44 (dd, J = 7.3, 0.6 Hz, 1H), 6.32 (dd, J = 8.3, 0.6 Hz, 1H), 5.86 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 4.96 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.18 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 4.06 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
[参考例10]
{6−[(ベンゼンスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
10−(a):({6−[(ベンゼンスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸tert−ブチル
参考例1−(e)と同様の方法で得られた[(6−アミノメチルピリジン−2−イル)tert−ブトキシカルボニルアミノ]酢酸tert−ブチル1.35g(4.00mmol)を使用し、2−ピリジルスルホニルクロリドの代わりにベンゼンスルホニルクロリド707mg(4.00mmol)を使用した以外は、参考例1−(f)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物1.71gを微ベージュ色固体として得た。(収率89%)
マススペクトル(CI,m/z):478(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.86-7.83 (m, 2H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.53-7.48 (m, 2H), 7.45-7.41 (m, 2H), 6.78 (dd, J = 7.4, 0.6 Hz, 1H), 5.56 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.19 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.46 (s, 9H)。
10−(b):{6−[(ベンゼンスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
(tert−ブトキシカルボニル{6−[(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチルの代わりに、参考例10−(a)で得られた({6−[(ベンゼンスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸tert−ブチル1.70g(3.56mmol)を使用し、2mol/Lの塩化水素/エタノール溶液20mL(40mmol)を使用した以外は、参考例9−(b)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物1.13gを白色固体として得た。(収率91%)
マススペクトル(CI,m/z):350(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.87-7.84 (m, 2H), 7.53-7.42 (m, 3H), 7.28 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 6.39 (dd, J = 7.3, 0.6 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 8.3, 0.6 Hz, 1H), 5.73 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 4.92 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.09 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 4.04 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
[参考例11]
{6−[(チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
11−(a):(tert−ブトキシカルボニル{6−[(チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
参考例1−(e)と同様の方法で得られた[(6−アミノメチルピリジン−2−イル)tert−ブトキシカルボニルアミノ]酢酸tert−ブチル1.35g(4.00mmol)を使用し、2−ピリジルスルホニルクロリドの代わりに3−チオフェンスルホニルクロリド731mg(4.00mmol)を使用した以外は、参考例1−(f)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物1.64gを微黄白色固体として得た。(収率85%)
マススペクトル(CI,m/z):484(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.93 (dd, J = 2.9, 1.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 8.3, 7.4 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 5.1, 2.9 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 5.1, 1.4 Hz, 1H), 6.80 (dd, J = 7.4, 0.6 Hz, 1H), 5.59 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.43 (s, 2H), 4.23 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.47 (s, 9H)。
11−(b):{6−[(チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸エチル
(tert−ブトキシカルボニル{6−[(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチルの代わりに、参考例11−(a)で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル1.63g(3.37mmol)を使用し、2mol/Lの塩化水素/エタノール溶液17.5mL(35.0mmol)を使用した以外は、参考例9−(b)に準じて反応及び後処理を行った。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3→1:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた粗体を酢酸エチル5mLで再結晶することにより、標記化合物731mgを白色固体として得た。(収率61%)
マススペクトル(CI,m/z):356(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.93 (dd, J = 3.0, 1.4 Hz, 1H), 7.33-7.28 (m, 3H), 6.40 (dd, J = 7.3, 0.6 Hz, 1H), 6.32 (dd, J = 8.3, 0.6 Hz, 1H), 5.76 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 4.95 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.27 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 4.06 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
[参考例12]
[tert−ブトキシカルボニル(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル
12−(a):1−ブロモ−3−(1−プロピニル)ベンゼン
1−ブロモ−3−ヨードベンゼン7.07g(25.0mmol)のトルエン50mL溶液に、ヨウ化銅(I)1.43g(7.51mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.45g(1.25mmol)を加え、減圧脱気後、アルゴンガス置換した。次いで、1−トリメチルシリル−1−プロピン2.81g(25.0mmol)、トリエチルアミン11.5ml(82.5mmol)及び1mol/Lのテトラフルオロアンモニウムフロリド/テトラヒドロフラン溶液25.0mL(25.0mmol)を加え、アルゴンガス雰囲気下、室温で17時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水及びt−ブチルメチルエーテルを添加し、セライト(商品名)濾過により不溶物を濾別した。分液後の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン)に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物4.22gを無色油状物として得た。(収率86%)
マススペクトル(CI,m/z):195,197(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.53 (dd, J = 1.7, 1.7 Hz, 1H), 7.39 (ddd, J = 8.0, 1.7, 1.0 Hz, 1H), 7.31-7.29 (m, 1H), 7.14 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 2.04 (s, 3H)。
12−(b):3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルカルボアルデヒド
3−ブロモフェネトールの代わりに参考例12−(a)と同様の方法で得られた1−ブロモ−3−(1−プロピニル)ベンゼン2.93g(15.0mmol)、4−(ヒドロキシメチル)フェニルホウ酸の代わりに4−ホルミルフェニルホウ酸3.37g(37.5mmol)をそれぞれ使用し、2mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液11.3ml(22.6mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム867mg(0.750mmol)を使用した以外は、参考例5に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物3.31gを淡黄白色固体として得た。(定量的)
本参考例12−(b)で得られた化合物のNMRスペクトルは、参考例4−(a)で得られた化合物のNMRスペクトルと同一であった。
12−(c):[tert−ブトキシカルボニル(6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イル)アミノ]酢酸tert−ブチル
参考例1−(e)と同様の方法で得られた[(6−アミノメチルピリジン−2−イル)tert−ブトキシカルボニルアミノ]酢酸tert−ブチル5.57g(16.5mmol)、及び3’−エトキシビフェニル−4−イルカルボアルデヒドの代わりに、参考例12−(b)で得られた3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルカルボアルデヒド3.30g(15.0mmol)を使用し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム4.45g(21.0mmol)を使用した以外は、参考例7−(b)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物6.48gを淡黄色油状物として得た。(収率80%)
マススペクトル(CI,m/z):542(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.70 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63-7.62 (m, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 7.4 Hz, 1H), 7.55-7.52 (m, 2H), 7.50-7.47 (m, 1H), 7.43-7.40 (m, 2H), 7.37-7.32 (m, 2H), 6.97 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.85 (s, 2H), 3.83 (s, 2H), 2.07 (s, 3H), 1.53 (s, 9H), 1.41 (s, 9H)。
[参考例13]
3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメタノール
3−ブロモフェネトールの代わりに参考例12−(a)と同様の方法で得られた1−ブロモ−3−(1−プロピニル)ベンゼン3.90g(20.0mmol)を使用し、4−(ヒドロキシメチル)フェニルホウ酸4.56g(30.0mmol)、2mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液15ml(30mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.16g(1.00mmol)を使用した以外は、参考例5に準じて反応を行った。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた粗体を混合溶媒(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10(V/V))45mL中で1時間撹拌し、析出した固体を濾取した後に減圧乾燥することにより、標記化合物3.85gを白色固体として得た。(収率87%)
本参考例13で得られた化合物のNMRスペクトルは、参考例4−(b)で得られた化合物のNMRスペクトルと同一であった。
[参考例14]
{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸イソプロピル
(tert−ブトキシカルボニル{6−[(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチルの代わりに、参考例1−(f)と同様の方法で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル1.44g(3.01mmol)を使用し、2mol/Lの塩化水素/エタノール溶液の代わりに2mol/Lの塩化水素/イソプロパノール溶液16.0mL(32.0mmol)を使用した以外は、参考例9−(b)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物1.05gを白色固体として得た。(収率96%)
マススペクトル(CI,m/z):365(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.63 (ddd, J = 4.7, 1.7, 1.0 Hz, 1H), 7.97 (ddd, J = 7.7, 1.0, 1.0 Hz, 1H), 7.84 (ddd, J = 7.7, 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.41 (ddd, J = 7.7, 4.7, 1.0 Hz, 1H), 7.29 (dd, J = 8.2, 7.3 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.28 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.04 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 5.10 (sep, J = 6.3 Hz, 1H), 4.93 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.04 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.28 (d, J = 6.3 Hz, 6H)。
[比較例1]
{6−[(3’−プロピルビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
本化合物は、国際公開第2009/113600号パンフレット記載の例示番号754の化合物である。
1−(a):3’−プロピルビフェニル−4−イルカルボアルデヒド
3’−ブロモビフェニル−4−イルカルボアルデヒド500mg(1.91mmol)のトルエン28mL溶液に、水1.7mL、リン酸三カリウム1.63g(7.68mmol)及びプロピルホウ酸675mg(7.68mmol)を加え、減圧脱気後、窒素ガス置換した。次いで、酢酸パラジウム6.2mg(0.028mmol)及びブチル−ジ−1−アダマンチルホスフィン20.2mg(0.0563mmol)を加え、窒素ガス雰囲気下、100℃で3時間撹拌した。反応終了後の後処理は参考例5に準じて行い、標記化合物406mgを淡黄色油状物として得た。(収率86%)
マススペクトル(EI,m/z):224(M)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):10.06 (s, 1H), 7.99-7.91 (m, 2H), 7.78-7.73 (m, 2H), 7.51-7.34 (m, 3H), 7.28-7.20 (m, 1H), 2.73-2.61 (m, 2H), 1.80-1.62 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
1−(b):3’−プロピルビフェニル−4−イルメタノール
3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルカルボアルデヒドの代わりに、比較例1−(a)で得られた3’−プロピルビフェニル−4−イルカルボアルデヒド400mg(1.78mmol)を使用し、水素化ホウ素ナトリウム33.7mg(0.891mmol)を使用した以外は、参考例3−(b)に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物383mgを白色固体として得た。(収率95%)
マススペクトル(EI,m/z):226(M)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):7.64-7.55 (m, 2H), 7.48-7.30 (m, 5H), 7.21-7.13 (m, 1H), 4.74 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.71-2.59 (m, 2H), 1.77-1.62 (m, 3H) , 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
1−(c):(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−プロピルビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル
3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメタノールの代わりに比較例1−(b)で得られた3’−プロピルビフェニル−4−イルメタノール94.6mg(0.418mmol)及び参考例1−(f)と同様の方法で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル200mg(0.418mmol)をそれぞれ使用し、トリ−n−ブチルホスフィン198μL(0.802mmol)及びN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド113mg(0.656mmol)を使用した以外は、実施例1に準じて反応及び後処理を行い、標記化合物255mgを得た。(収率89%)
マススペクトル(FAB,m/z):687(M+1)。
H−NMRスペクトル(CDCl,δppm):8.62-8.58 (m, 1H), 7.85-7.73 (m, 2H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49-7.23 (m, 9H), 7.20-7.12 (m, 1H), 6.92 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.46 (s, 2H), 2.69-2.61 (m, 2H), 1.77-1.61 (m, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.42 (s, 9H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
1−(d):{6−[(3’−プロピルビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸
比較例1−(c)で得られた(tert−ブトキシカルボニル{6−[(3’−プロピルビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イル}アミノ)酢酸tert−ブチル247mg(0.360mmol)の塩化メチレン1.7mL溶液に、室温下、トリフルオロ酢酸0.74mL(9.7mmol)を加え、室温で20時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧濃縮し、次いで水を加えて、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液及び1mol/Lの塩酸でpH4.5に調整した。析出した固体を濾取し、水洗後、減圧濃縮することにより、標記化合物161mgを白色固体として得た。(収率84%)
マススペクトル(FAB,m/z):531(M+1)。
H−NMRスペクトル(DMSO−d,δppm):12.42 (brs, 0.8H), 8.66-8.63 (m, 1H), 7.95 (ddd, J = 7.7, 7.6, 1.5 Hz, 1H), 7.83-7.79 (m, 1H), 7.58 (ddd, J = 7.6, 4.7, 0.8 Hz, 1H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.46-7.41 (m, 2H), 7.38-7.34 (m, 1H), 7.33-7.30 (m, 2H), 7.25-7.16 (m, 2H), 6.78 (brs, 0.8H), 6.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 4.26 (s, 2H), 3.84 (s, 2H), 2.65-2.60 (m, 2H), 1.68-1.60 (m, 2H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
[試験例1]
EP2受容体結合作用の測定
EP2受容体結合作用の測定は、Abramovitzらの方法(Biochimica et Biophysica Acta, 1483, 285 (2000))に準じて行った。ヒトEP2受容体を発現させたHEK293細胞の膜画分(ES−562−M、Euroscreen社製)10μgを懸濁させた緩衝液(10mM MES−KOH(pH6.0)、10mM MgCl、1mM EDTA)に、ジメチルスルホキシド(終濃度1.0(V/V)%)に溶解した被験化合物及び[H]プロスタグランジンE(NET−428、PerkinElmer社製)(終濃度10nM)を加え、30℃で60分間インキュベートした。セルハーベスター(M30R、Brandel社製)を使用して、膜画分をガラス繊維濾紙(GF/B、Whatman社製)に回収し、緩衝液(10mM MES−KOH(pH6.0)、10mM MgCl)で洗浄後に、液体シンチレーションアナライザー(2000CA、Packard社製)で放射活性を測定した。受容体に結合した[H]プロスタグランジンEの50%を置換するのに必要な被験化合物の濃度(IC50値)をEXSAS(バージョン7.1.6、アームシステックス社製)を用いて算出し、以下の式から阻害定数(Ki値)を求めた。
Ki=IC50/(1+([H]プロスタグランジンE濃度/Kd))
尚、解離定数(Kd値)はScatchard解析により算出した。
試験結果を表1に示す。
Figure 2017206445
本試験において、本発明の化合物は、優れたEP2受容体結合作用を示した。
[試験例2]
ヒト末梢血単核球を用いたLPS誘発TNFα産生抑制試験
健常人よりヘパリン存在下採血した末梢血を2(V/V)%FBS含有PBSにて2倍に希釈した。SepMateTM−50(STEMCELL社製)に血球分離液(Ficoll PaqueTMPLUS、GE ヘルスケアバイオサイエンス社製)を添加し、次いで希釈血液を重層した。20℃、1200xgの条件で10分間遠心することにより末梢血単核球(以下、PBMCと略す)層を回収した。得られたPBMCは更に遠心、洗浄を2回繰り返し、1(V/V)%FBS含有RPMI1640培地に懸濁後、以下の試験に使用した。
LPS誘発TNFα産生抑制試験は、Maryらの方法(Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,284,420(1998))を一部改変して行った。最終濃度が5×10cells/mLになるよう調製したPBMC懸濁液185μLを96ウェルプレートに添加し、次いで被験化合物を溶解した1(V/V)%DMSO含有RPMI1640培地を、各ウェルに10μLずつ添加した(DMSO最終濃度は0.05(V/V)%とした)。被験化合物を添加しないウェルには、1(V/V)%DMSO含有RPMI1640培地を同様に添加した。炭酸ガスインキュベーター内で1時間インキュベートした後に、RPMI1640培地にて調製したLPS(L2880−500MG、SIGMA社製)を各ウェルに5μLずつ添加した(LPSの終濃度は100ng/mLとした)。LPS無刺激のウェルには、RPMI1640培地を5μL添加した。炭酸ガスインキュベーター内で約18時間培養した後、培養上清を回収した。回収した培養上清は、TNFα含量測定まで−20℃に保存した。
TNFα含量測定にはサンドイッチELISAキット(Quantikine DTA00c、R&D Systems社製)を用いた。各サンプルのTNFα含量は、キット付属の大腸菌由来ヒト組み換えTNFαの標準曲線から算出した。DMSOのみ添加の場合のLPSによるTNFα産生量を100%とし、被験化合物各濃度におけるTNFα産生抑制率を算出した。添加した被験化合物の濃度と被験化合物のTNFα産生抑制率との関係から、TNFα産生を50%阻害する被験化合物濃度をIC50値(nM)として算出した。
試験結果を表2に示す。
Figure 2017206445
本試験において、本発明の化合物は、優れたTNFα産生抑制作用を示した。
[試験例3]
ラット肺好中球浸潤抑制作用
ラットを用いた肺好中球浸潤抑制試験は、Spondらの方法(Pulmonary Pharmacology and Therapeutics,14,157(2001))を一部改変して行った。約16時間絶食したSDラット(雄、7−8週齢、体重240g−270g(平均約250g)、日本チャールス・リバー株式会社供給)に、イソフルラン吸入麻酔下、LPS(L2880−500MG、SIGMA社製)の生理食塩水溶液(濃度0.04mg/mL)を、25μL(約4μg/Kg)気管内投与した。気管内投与にはMicroSprayerTM(IA−1C−M、PennCentury社製)を用いた。
被験化合物の投与溶液は、0.1mol/L若しくは1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液に被験化合物を溶解後、媒体を加えて中和することにより調製した(被験化合物の終濃度1mg/mL)。媒体にはPBS若しくはリン酸緩衝液(20mM、pH=7.4)を用いた。このようにして調製した被験化合物溶液を、LPS投与の1時間前にLPS投与と同様の方法で25μL(約0.1mg/Kg)気管内投与した。コントロール群には媒体を投与した。尚、被験化合物投与群及びコントロール群には、それぞれ6匹のラットを用いた。
LPS投与の4時間後に気管支肺胞洗浄を下記のように実施し、肺中白血球を回収した。SDラットをソムノペンチル(1mL/kg)の腹腔内投与で麻酔し、次いで、下大静脈切開により放血致死させた。気管を露出させ、ディスポーザブル注射筒(5mL、テルモ株式会社製)に接続したマウス用経口ゾンデ(フチガミ器械社製)を挿入した後、気管を結紮固定した。BSA(終濃度1%)及びへパリン(終濃度1U/mL)を含む生理食塩液4mLを注入し、直ちに回収して気管支肺胞洗浄液(以下、BALFと略す)を得た。この操作を更に2回繰り返して得られたBALFを遠心(420xg、10分間、4℃)した後、液量が1.5mlになるまで上清を取り除き、沈殿した細胞を懸濁してBALF細胞懸濁液を得た。BALF細胞懸濁液の白血球数及び好中球数の測定を下記の(方法1)又は(方法2)のいずれかの方法で行った。
(方法1)
BALF細胞懸濁液の白血球数を、多項目自動血球計測装置(KX−21、シスメックス社製)を用いて測定した。次に白血球数が10cells/mLになるように希釈し、この細胞懸濁液100μLをスライドガラスに塗布し、単層塗抹標本を作製した。次いで、Diff−Quik染色キット(カタログ番号16920、シスメックス社製)を用いて細胞染色した後、白血球300個中の好中球数を光学顕微鏡(BH−2、オリンパス社製)下計測し、白血球中の好中球の割合(NR=白血球300個中の好中球数/300)を算出した。被験化合物投与における好中球浸潤抑制率を以下の式から算出した。
抑制率(%)=100−[(WBCc×NRc)/(WBCv×NRv)]×100
WBCv:コントロール群のBALF細胞懸濁液中の白血球数
WBCc:被験化合物投与群のBALF細胞懸濁液中の白血球数
NRv:コントロール群の白血球中の好中球の割合
NRc:被験化合物投与群の白血球中の好中球の割合
(方法2)
BALF細胞懸濁液の好中球数を、多項目自動血球計測装置(XT−2000iV、シスメックス社製)を用いて測定した。被験化合物投与における好中球浸潤抑制率を以下の式から算出した。
抑制率(%)=100−[(NEUTc)/(NEUTv)]×100
NEUTv:コントロール群のBALF細胞懸濁液中の好中球数
NEUTc:被験化合物投与群のBALF細胞懸濁液中の好中球数
本試験において、本発明の化合物は優れた肺好中球浸潤抑制作用を示した。例えば、実施例4、14及び16の化合物は、それぞれ71%、65%及び66%の肺好中球浸潤抑制率を示した。
本発明に用いられる代表的な製剤例を以下に示す。
(製剤例1)(ハ−ドカプセル剤)
50mgの粉末状の実施例2の化合物、128.7mgの乳糖、70mgのセルロース及び1.3mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末250mgを3号ゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。
(製剤例2)(錠剤)
50mgの実施例2の化合物、124mgの乳糖、25mgのセルロース及び1mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠機により打錠して、1錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣を施すことができる。
一般式(I)で表される置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩は、EP2アゴニスト作用、並びに炎症性サイトカイン産生抑制作用及び肺好中球浸潤抑制作用等の優れた抗炎症作用を有することにより、喘息に有効である。特に、これらの化合物は、その優れた抗炎症作用から、好中球性炎症が関与する喘息に有効である。従って、本発明の一般式(I)で表される置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、喘息の治療薬及び/又は予防薬として有用である。特に、本発明の医薬組成物は、高用量の吸入ステロイド薬や長期管理薬によるコントロールが不良で、有効な治療薬が存在しない、好中球性炎症が関与する喘息(例えば、難治性重症喘息)の治療薬及び/又は予防薬として期待される。

Claims (5)

  1. 一般式(I):
    Figure 2017206445

    (式中、
    は、保護されていてもよいカルボキシ基を示し、
    Wは、窒素原子又は基−CH=を示し、
    は、エトキシ基、1−プロペニル基又は1−プロピニル基を示し、
    Zは、フェニル基、3−フルオロフェニル基、ピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基を示す)
    で表される置換ビアリール化合物又はその薬理上許容される塩を含有する喘息の治療及び/又は予防のための医薬組成物。
  2. が、カルボキシ基又はC−Cアルコキシカルボニル基を示す、請求項1記載の医薬組成物。
  3. が、カルボキシ基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基又はヘキシルオキシカルボニル基を示す、請求項1記載の医薬組成物。
  4. が、カルボキシ基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基又はヘキシルオキシカルボニル基を示し、
    Wが、窒素原子又は基−CH=を示し、
    が、1−プロペニル基又は1−プロピニル基を示し、
    Zが、フェニル基、3−フルオロフェニル基、ピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基を示す、請求項1記載の医薬組成物。
  5. 置換ビアリール化合物が、
    (6−{[3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
    (6−{[3’−(1−プロペニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
    {6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸、
    {6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸ヘキシル、
    {6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(ピリジン−3−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸、
    {6−[(ベンゼンスルホニル)(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸、
    {6−[(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチル)(チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル]ピリジン−2−イルアミノ}酢酸、
    (6−{[4−(6−エトキシピリジン−2−イル)ベンジル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
    (6−{(ベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
    (6−{(ベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸エチル、
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](チオフェン−3−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、
    (6−{(3−フルオロベンゼンスルホニル)[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル]アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸、又は
    (6−{[3’−(1−プロピニル)ビフェニル−4−イルメチル](ピリジン−2−イルスルホニル)アミノメチル}ピリジン−2−イルアミノ)酢酸イソプロピル
    である請求項1記載の医薬組成物。
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