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JP2017205142A - 動態解析システム - Google Patents

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JP2017205142A JP2016097547A JP2016097547A JP2017205142A JP 2017205142 A JP2017205142 A JP 2017205142A JP 2016097547 A JP2016097547 A JP 2016097547A JP 2016097547 A JP2016097547 A JP 2016097547A JP 2017205142 A JP2017205142 A JP 2017205142A
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哲 細木
Satoru Hosoki
哲 細木
智紀 儀同
Tomonori Gido
智紀 儀同
手塚 英剛
Eigo Tezuka
英剛 手塚
哲嗣 松谷
Tetsuji Matsutani
哲嗣 松谷
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Abstract

【課題】解析パラメーターの調整から解析結果確認までに要する時間を短縮できるようにする。【解決手段】解析装置3の制御部31は、操作者の指示により、第1のパラメーター群を用いて動態画像に対する解析処理を開始するとともに、第1のパラメーター群を用いた解析処理中又は解析処理完了後に、第1のパラメーター群と異なる第2のパラメーター群を用いて動態画像に対する解析処理を開始する。【選択図】図6

Description

本発明は、動態解析システムに関する。
従来のフィルム/スクリーンや輝尽性蛍光体プレートを用いた被写体の放射線による静止画撮影及び診断に対し、FPD(flat panel detector)等の半導体イメージセンサーを利用して被写体の動態画像を撮影し、得られた動態画像を解析して診断に提供する動態解析システムが知られている。動態解析システムは、FPDを用いて動態撮影を行う撮影装置と、撮影装置を制御したり撮影された画像を確認のために表示したりするためのコンソールと、撮影により得られた複数のフレーム画像に基づいて解析を行う解析装置と、解析結果を表示するための表示装置と、を備えて構成される(例えば、特許文献1参照)。病院内では、(1)撮影装置及びコンソールを用いた動態撮影ステップ、(2)解析装置を用いた解析ステップ、(3)表示装置を用いた診断ステップ、の流れで撮影から診断までが行われる。
(1)動態撮影ステップ
動態撮影ステップにおいて、撮影技師は、撮影室において撮影装置の所定の位置に検査対象部位が配置されるようにポジショニングを行い、体位を確認するとともに、曝射準備を行う。次いで、操作室のコンソールから撮影条件の設定、曝射スイッチの押下(動態撮影)、画像確認等を行う。
胸部の動態撮影の場合は、解析の種類等によって撮影時の呼吸状態が異なる。例えば、換気機能を解析する場合は安静呼吸状態で撮影を行い、肺血流機能や心臓の状態を解析する場合は息止め状態で撮影を行い、換気機能の一つとして最大呼吸量を解析したい場合は深呼吸状態で撮影を行う。そのため、複数種類の解析を行う場合、複数の呼吸状態下での撮影が必要となる。また、例えば、解析の種類によっては、一つの解析でも複数の呼吸状態での撮影が必要となる場合もある。一人の患者に対して複数の呼吸状態の撮影が必要な場合は、一般的に、患者に呼吸状態を指示して呼吸状態毎に撮影が行われる。即ち、呼吸状態毎に、体位確認、曝射準備、撮影条件の設定、動態撮影(曝射)、画像確認等が繰り返される。
動態撮影により取得されたフレーム画像は、コンソールを介して解析装置へ送信される。
(2)解析ステップ
解析ステップにおいて、解析装置は、まず、コンソールから送信された動態画像にデフォルトのパラメーター群、または撮影技師等の操作者により設定されたパラメーター群を用いて解析処理を行い、表示装置からの要求に応じて解析結果を表示装置に表示する。撮影技師や医師等の操作者は、解析処理が終了するのを待機して解析結果を確認し、所望の解析結果が得られていない場合には、パラメーター群の少なくとも一部を調整して解析装置に再度解析処理を実行させる。即ち、所望の解析結果が得られるまで、パラメーター調整、再解析の指示、再解析の結果が出るまでの待機、解析結果の確認を繰り返す。所望の解析結果が得られると、撮影技師や医師等の操作者は、解析結果を記憶部に保存する指示を行う。これにより解析結果が解析装置の記憶部等に記憶される。
(3)診断ステップ
診断ステップにおいて、医師は撮影された動態画像やその解析結果の中から、診断を行う検査の動態画像や解析結果を選択して表示装置に表示して、診断を行う。
特開2013−039427号公報
上述のように、従来の動態解析システムでは、パラメーターが調整されると、調整後のパラメーター群に基づく解析処理が実行されていた。そのため、パラメーターの調整から解析結果確認までに時間がかかるという問題があった。
本発明の課題は、解析パラメーターの調整から解析結果確認までに要する時間を短縮できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
被写体に放射線を照射して前記被写体の動態画像を取得する撮影手段と、
前記撮影手段から転送された動態画像に対する解析処理を行う解析手段と、
前記解析手段による解析結果を表示する表示手段と、
を含む動態解析システムであって、
前記解析手段は、操作者の指示により、第1のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始するとともに、前記第1のパラメーター群を用いた解析処理中又は解析処理完了後に、前記第1のパラメーター群と異なる第2のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記動態画像は、胸部の動態画像であり、
前記解析手段は、前記解析処理により前記被写体の胸部の動態を解析する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記第2のパラメーター群は、少なくとも心臓位置の値が前記第1のパラメーター群と異なる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記第2のパラメーター群における前記心臓位置の値は、前記第1のパラメーター群における心臓位置の値に近接する値である。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記第2のパラメーター群は、少なくとも横隔膜位置の値が前記第1のパラメーター群と異なる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記第2のパラメーター群における前記横隔膜位置の値は、前記第1のパラメーター群における横隔膜位置の値に近接する値である。
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記第2のパラメーター群は、少なくとも肺尖位置の値が前記第1のパラメーター群と異なる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記第2のパラメーター群における前記肺尖位置の値は、前記第1のパラメーター群における肺尖位置の値に近接する値である。
請求項9に記載の発明は、
被写体に放射線を照射して前記被写体の動態画像を取得する撮影手段と、
前記撮影手段から転送された動態画像に対する解析処理を行う解析手段と、
前記解析手段による解析結果を表示する表示手段と、
を含む動態解析システムであって、
前記解析手段は、前記撮影手段からの前記動態画像の転送開始タイミングから転送終了タイミングまでの何れかのタイミングで、予め定められた第1のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始するとともに、前記第1のパラメーター群を用いた解析処理中又は解析処理完了後に、操作者による前記解析手段への入力があるまで前記解析処理に用いるパラメーター群を変更しながら前記動態画像に対する前記解析処理を継続する。
請求項10に記載の発明は、
被写体に放射線を照射して前記被写体の動態画像を取得する撮影手段と、
前記撮影手段から転送された動態画像に対する解析処理を行う解析手段と、
前記解析手段による解析結果を表示する表示手段と、
を含む動態解析システムであって、
前記解析手段は、撮影オーダー情報で指定された第1のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始するとともに、前記第1のパラメーター群を用いた解析処理中又は解析処理完了後に、前記第1のパラメーター群と異なる第2のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始する。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の発明において、
操作者が前記解析処理において使用されたパラメーター群の少なくとも一部の値を調整するためのパラメーター調整手段と、
前記パラメーター調整手段による調整後のパラメーター群が前記解析手段における解析処理で既に用いられたパラメーター群である場合に、前記解析手段に新たな解析処理を開始させることなく、事前に前記パラメーター群を用いて実施された解析処理の解析結果を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備える。
本発明によれば、解析パラメーターの調整から解析結果確認までに要する時間を短縮することが可能となる。
動態解析システムの全体構成例を示す図である。 コンソールの機能的構成を示すブロック図である。 解析装置の機能的構成を示すブロック図である。 表示装置の機能的構成を示すブロック図である。 動態解析システムの処理の流れを示すフローチャートである。 操作者の指示により解析処理を開始する場合の動態撮影から解析処理までのタイムチャートの一例である。 操作者の指示により解析処理を開始する場合の動態撮影から解析処理までのタイムチャートの一例である。 (a)は、操作者による肺尖位置の設定例を示す図、(b)は、操作者による横隔膜位置の設定例を示す図、(c)は、操作者による心臓位置の設定例を示す図である。 転送された動態画像に対して予め定められたパラメーターを用いて直ちに解析処理を行う場合の動態撮影から解析結果表示までのタイムチャートの一例である。 撮影オーダー情報により指定されたパラメーターを用いて解析処理を行う場合の動態撮影から解析処理までのタイムチャートの一例である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔動態解析システム100の構成〕
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態における動態解析システム100の全体構成例を示す。
図1に示すように、動態解析システム100は、一般撮影室R1に設けられた撮影装置1Aと、撮影装置1Aを制御するためのコンソール2Aと、救急室R2に設けられた撮影装置1Bと、撮影装置1Bを制御するためのコンソール2Bと、解析装置3と、表示装置4A〜4Cと、を備えて構成されている。撮影装置1Aとコンソール2A、撮影装置1Bとコンソール2Bは、それぞれ通信ケーブル等により接続されている。また、コンソール2Aと解析装置3、コンソール2Bと解析装置3、表示装置4A〜4Cのそれぞれと解析装置3は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介してデータ送受信可能に接続されて構成されている。
〔撮影装置1A及び1Bの構成〕
撮影装置1Aは、例えば、呼吸運動に伴う肺の膨張及び収縮の形態変化、心臓の拍動等の、周期性(サイクル)を持つ胸部の動態を撮影する撮影手段であり、放射線源11、放射線照射制御装置12、放射線検出部13を備えて構成されている。動態撮影とは、被写体に対し、X線等の放射線をパルス状にして所定時間間隔で繰り返し照射するか(パルス照射)、もしくは、低線量率にして途切れなく継続して照射する(連続照射)ことで、動態を示す複数の画像を取得することをいう。動態撮影により得られた一連の画像を動態画像と呼ぶ。また、動態画像を構成する複数の画像のそれぞれをフレーム画像と呼ぶ。なお、以下の実施形態では、パルス照射により動態撮影を行う場合を例にとり説明する。
放射線源11は、被写体Mを挟んで放射線検出部13と対向する位置に配置され、放射線照射制御装置12の制御に従って、被写体Mに対し放射線(X線)を照射する。
放射線照射制御装置12は、コンソール2Aに接続されており、コンソール2Aから入力された放射線照射条件に基づいて放射線源11を制御して放射線撮影を行う。コンソール2Aから入力される放射線照射条件は、例えば、パルスレート、パルス幅、パルス間隔、1撮影あたりの撮影フレーム数、X線管電流の値、X線管電圧の値、付加フィルター種等である。パルスレートは、1秒あたりの放射線照射回数であり、後述するフレームレートと一致している。パルス幅は、放射線照射1回当たりの放射線照射時間である。パルス間隔は、1回の放射線照射開始から次の放射線照射開始までの時間であり、後述するフレーム間隔と一致している。
放射線検出部13は、FPD等の半導体イメージセンサーにより構成され、被写体Mを挟んで放射線源11と対向するように設けられている。放射線検出部13は、例えば、ガラス基板等を有しており、基板上の所定位置に、放射線源11から照射されて少なくとも被写体Mを透過した放射線をその強度に応じて検出し、検出した放射線を電気信号に変換して蓄積する複数の検出素子(画素)がマトリックス状に配列されている。各画素は、例えばTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング部を備えて構成されている。放射線検出部13は、コンソール2Aから入力された画像読取条件に基づいて各画素のスイッチング部を制御して、当該各画素に蓄積された電気信号の読み取りをスイッチングしていき、各画素に蓄積された電気信号を読み取ることにより、画像データを取得する。この画像データがフレーム画像である。そして、放射線検出部13は、取得したフレーム画像をコンソール2Aに出力する。画像読取条件は、例えば、フレームレート、フレーム間隔、画素サイズ、画像サイズ(マトリックスサイズ)等である。フレームレートは、1秒あたりに取得するフレーム画像数であり、パルスレートと一致している。フレーム間隔は、1回のフレーム画像の取得動作開始から次のフレーム画像の取得動作開始までの時間であり、パルス間隔と一致している。
ここで、放射線照射制御装置12と放射線検出部13は互いに接続され、互いに同期信号をやりとりして放射線照射動作と画像の読み取りの動作を同調させるようになっている。
撮影装置1Bは、上述の撮影装置1Aと同様に、放射線源11、放射線照射制御装置12、放射線検出部13を備えて構成されている。ただし、撮影装置1Bの放射線照射制御装置12及び放射線検出部13はコンソール2Bに接続されており、放射線照射制御装置12はコンソール2Bから入力された放射線照射条件に基づいて放射線源11を制御して放射線撮影を行う。また、放射線検出部13は、コンソール2Bから入力された画像読取条件に基づいて各画素のスイッチング部を制御して、各画素に蓄積された電気信号を読み取ることにより画像データを取得し、取得したフレーム画像の画像データをコンソール2Bに出力する。
〔コンソール2A及び2Bの構成〕
コンソール2Aは、一般撮影室R1近傍の操作室に設けられ、放射線照射条件や画像読取条件を撮影装置1Aに出力して撮影装置1Aによる放射線撮影及び放射線画像の読み取り動作を制御するとともに、撮影装置1Aにより取得された動態画像を撮影技師による確認用に表示する。
コンソール2Aは、図2に示すように、制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25を備えて構成され、各部はバス26により接続されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部21のCPUは、操作部23の操作に応じて、記憶部22に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って、コンソール2A各部の動作や、撮影装置1Aの放射線照射動作及び読み取り動作を集中制御する。
記憶部22は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成される。記憶部22は、制御部21で実行される各種プログラムやプログラムにより処理の実行に必要なパラメーター、或いは処理結果等のデータを記憶する。各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部21は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、記憶部22は、撮影部位(ここでは胸部)に対応する放射線照射条件及び画像読取条件を記憶している。更に、記憶部22は、図示しないRIS(Radiology Information System)等から送信される撮影オーダー情報が記憶されている。撮影オーダー情報には、患者情報、検査情報(検査ID、検査対象部位(ここでは、胸部)、解析の種類(例えば、換気解析、肺血流解析、最大換気量の測定等)、データ属性(緊急、外来一般、病棟経過観察)等)が含まれる。
操作部23は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部21に出力する。また、操作部23は、表示部24の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部21に出力する。更に、操作部23には、放射線照射制御装置12に動態撮影を指示するための曝射スイッチが備えられている。
表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等のモニターにより構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、操作部23からの入力指示やデータ等を表示する。
通信部25は、LANアダプターやモデムやTA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークに接続された解析装置3等との間のデータ送受信を制御する。
コンソール2Bは、救急室R2近傍の操作室に設けられている。コンソール2Bの構成は、コンソール2Aと同様に、制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25を備えて構成され、各部はバス26により接続されている。コンソール2Bは、コンソール2B各部の動作や、撮影装置1Bの放射線照射動作及び読み取り動作を集中制御する。
〔解析装置3の構成〕
解析装置3は、コンソール2A及びコンソール2Bから送信された動態画像を受信し、受信した動態画像を解析し、表示装置4A〜4Cの要求に応じて解析結果を表示させたり、再解析を行ったりする。本実施形態において、解析装置3は、コンソール2A及びコンソール2Bから送信された胸部の動態画像に基づいて、胸部の動態解析を行う。
解析装置3は、図3に示すように、制御部31、記憶部32、操作部33、表示部34、通信部35を備えて構成され、各部はバス36により接続されている。
制御部31は、CPU、RAM等により構成される。制御部31のCPUは、操作部33の操作に応じて、記憶部32に記憶されているシステムプログラムや、各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って、解析装置3各部の動作を集中制御する。また、制御部31は、プログラムとの協働により動態画像の受信処理及び解析処理を実行する。更に、制御部31は、操作部33又は表示装置4A〜4Cの要求に応じて解析結果を表示部34又は表示装置4A〜4Cに表示させる。制御部31は、解析手段、表示制御手段として機能する。
記憶部32は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成される。記憶部32は、各種プログラムやプログラムにより処理の実行に必要なパラメーター、或いは処理結果等のデータを記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部31は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、記憶部32には、コンソール2A又は2Bからの受信を開始した各動態画像に係る患者情報や検査情報、ステータス(例えば、受信中、解析処理中、解析終了等の進捗状況)を示すリスト情報が記憶されている。更に、記憶部32には、動態画像に対応付けて解析結果が記憶されている。
操作部33は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部31に出力する。また、操作部33は、表示部34の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部31に出力する。
表示部34は、LCDやCRT等のモニターにより構成され、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種表示を行う。
通信部35は、LANアダプターやモデムやTA等を備え、通信ネットワークに接続された各装置との間のデータ送受信を制御する。
〔表示装置4A〜4Cの構成〕
表示装置4A〜4Cは、図4に示すように、制御部41、記憶部42、操作部43、表示部44、通信部45等を備えて構成され、各部はバス46により接続されている。表示装置4A〜4Cは、診察室等に設けられ、撮影技師や医師等の操作に応じて動態画像やその解析結果を解析装置3から取得してビューア画面に表示する。また、表示装置4A〜4Cは、操作部43からの指示に応じて後述する処理指定画面を表示し、操作部43からの入力に応じてパラメーターの調整を受け付け、調整されたパラメーターによる再解析を解析装置3に指示する。表示装置4A〜4Cは、表示手段、パラメーター調整手段として機能する。
〔動態解析システム100の処理の流れ〕
次に、上記動態解析システム100における処理の流れについて説明する。図5は、動態解析システム100の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、一般撮影室R1の撮影装置1A及びコンソール2A、又は救急室R2の撮影装置1B及びコンソール2Bにより動態撮影を行う(ステップS1)。
例えば、被写体Mが救急患者の場合、救急室R2の撮影装置1B及びコンソール2Bにより動態撮影を行う。被写体Mが救急患者ではない場合、一般撮影室R1の撮影装置1A及びコンソール2Aにより動態撮影を行う。
具体的に、撮影技師は、コンソール2A又は2Bの表示部24に表示される撮影オーダー情報のリスト画面から、次の検査に係る撮影オーダー情報を操作部23により選択して検査対象部位(ここでは、胸部)や解析の種類(例えば、換気解析、肺血流解析、最大換気量の測定等)を確認する。次いで、撮影技師は、撮影装置1A又は1Bの所定の位置に検査対象部位が配置されるように患者(被写体M)のポジショニングを行い、患者の体位を確認するとともに、曝射準備を行う。次いで、撮影技師は、コンソール2A又は2Bの操作部23から撮影条件の設定、曝射スイッチの押下(動態撮影)を行い、動態撮影により撮影装置1A又は1Bにおいて取得され表示部24に表示された画像の確認等を行う。
ここで、例えば、複数種類の解析(例えば、換気解析、肺血流解析、最大換気量の測定等)を行う場合等、一人の患者に対して複数の呼吸状態の撮影が必要な場合、従来は、呼吸状態毎に撮影が行われていた。即ち、呼吸状態毎に、患者の体位確認、曝射準備、撮影条件の設定、動態撮影(曝射)、画像確認等が繰り返されていた。そのため、一人の患者に対する全ての撮影が完了するまでに長い時間がかかっていた。
本実施形態では、複数の呼吸状態の撮影が必要な場合、一回の動態撮影に、異なる複数の呼吸状態を含めて撮影を行う。即ち、撮影技師は、患者の体位確認、曝射準備、撮影条件の設定を行った後、患者に最初の呼吸状態を指示して、コンソール2A又は2Bの曝射スイッチを押下する。制御部21は、曝射スイッチの押下に応じて撮影装置1A又は1Bを制御して撮影を開始する。撮影開始から所定時間経過後、撮影技師は、患者に異なる呼吸状態を指示する。必要な全ての呼吸状態下での撮影が終了すると、撮影技師は、曝射スイッチをリリースして撮影を停止させ、画像確認を行う。操作部23により撮影OKの指示が入力されると、制御部21は、取得されたフレーム画像のそれぞれに、動態画像を識別するための識別IDや、患者情報、検査情報、放射線照射条件、画像読取条件、撮影順を示す番号(フレーム番号)、コンソールの識別情報等の情報を付帯させてコンソール2A又は2Bの通信部25から解析装置3へ送信する。このように、本実施形態では、複数の異なる呼吸状態で撮影を行う場合においても、体位確認、曝射準備、撮影条件の設定、曝射スイッチの押下、画像確認は1回行えばよいため、動態撮影に要する時間を大幅に短縮することができる。
解析装置3において、通信部35によりコンソール2A又は2Bから動態画像の送信要求を受信すると、制御部31は、動態画像の受信を開始し、記憶部32に記憶されているリスト情報に受信を開始した動態画像の患者情報や検査情報等を追加して当該動態画像のステータスを「受信中」に設定する。一連のフレーム画像の受信が終了すると、制御部31は、ステータスを「解析処理中」に変更し、動態画像を解析して、一連のフレーム画像のうち解析に有効な有効区間の選択を行う(ステップS2)。
例えば、換気解析を行う場合は、呼吸状態が安静呼吸である区間を、肺血流解析を行う場合は、呼吸状態が息止めである区間を、最大呼吸量の解析を行う場合は、呼吸状態が深呼吸である区間を解析に有効な区間として選択する。
なお、有効区間の選択は、コンソール2A及び2Bにおいて行って、有効区間のフレーム画像のみを解析装置3に送信することとしてもよい。
有効区間の選択が終了すると、解析装置3の制御部31は、動態画像に対する解析処理を実行する(ステップS3)。
ステップS3において、制御部31は、動態画像に付帯されている解析の種類に応じた解析処理を実行する。その際、制御部31は、予め定められたパラメーター群により自動的に、または操作者による操作部33の操作により設定されたパラメーター群等を用いて解析処理を行う。解析処理としては、例えば、特開2012−110451号公報に記載の換気解析や肺血流解析等の公知の解析処理を適用することができる。
解析処理が終了すると、制御部31は、記憶部32に記憶されているリスト情報の当該動態画像についてのステータスを「解析終了」に変更し、解析結果を動態画像の識別ID、フレーム番号、解析に用いたパラメーター群等に対応付けて記憶部32に記憶させる。また、制御部31は、最初に解析処理を行ったときに用いたパラメーター群と種類が同じで値が異なるパラメーター群を自動的に設定して解析処理を実行し、解析結果を動態画像の識別ID、フレーム番号、解析に用いたパラメーター群等に対応付けて記憶部32に記憶させる。
ここで、撮影技師や医師等の操作者が表示装置4A〜4Cの何れかにログインして解析装置3にアクセスすると、ログインされた表示装置4A〜4Cにおいて、制御部41は、通信部45により解析装置3からリスト情報を取得して、リスト画面を表示部44に表示させる。操作者が表示部44に表示されたリスト情報から操作部43により検査を選択すると、制御部41は、選択された検査についてのビューア画面を表示部44に表示させ、解析装置3に対し、選択された検査の動態画像の解析結果の表示要求を行う。ビューア画面は、動態画像やその動態画像の解析結果を表示する画面である。ステータスが「解析終了」の検査を選択した場合、ビューア画面には解析装置3から送信された解析結果が表示される。また、ビューア画面からは、解析処理のパラメーター群を設定(調整)するための処理指定画面を開くことができる。操作者は、解析結果を見て所望の解析結果が得られていない場合、操作部43の操作によりビューア画面から処理指定画面を開いてパラメーター群を調整する。制御部41は、調整されたパラメーター群での再解析処理及び解析結果の表示を解析装置3に要求する。ここで、解析装置3の記憶部32には、複数の異なるパラメーター群で解析処理された解析結果が記憶されているので、操作者が処理指定画面からパラメーターを調整すると、調整されたパラメーター群での解析処理が終了している場合には、調整後のパラメーター群を用いた解析結果を直ちに表示することができる。
解析が終了すると、表示装置4A〜4Cにおいて、医師による診断が行われる(ステップS4)。
上述のように、医師は、表示装置4A〜4Cのリスト画面から検査を選択して動態画像や解析結果を表示して観察を行う。例えば、救急医は、救急室R2の撮影装置1Bにおいて撮影された動態画像やその解析結果を一般撮影室R1の撮影装置1Aにおいて撮影された動態画像やその解析結果に先んじて観察する。そして、観察した結果に基づいて、診断を行う。
以下、解析装置3における解析処理と操作者によるパラメーター調整について、いくつかの例を挙げて説明する。
(操作者の指示により解析処理を開始する場合)
図6、図7に、撮影技師や医師等の操作者の指示により解析処理を開始する場合の動態撮影から解析処理のタイムチャートを示す。図6、7においては、操作者が解析処理のパラメーター群の一部を設定する場合を示している。
図6、7に示すように、撮影装置1A又は1Bにおいて動態撮影が行われると、撮影により取得された動態画像の一連のフレーム画像がコンソール2A又は2Bを介して解析装置3に転送される。操作者による操作部33の操作によって、転送された動態画像に対する解析処理に用いるパラメーター群のうち、予め定められた種類のパラメーターが設定され、解析処理の実行が指示されると、解析装置3の制御部31は、設定されたパラメーターを含むパラメーター群(第1のパラメーター群)を用いて解析処理を実行する(第1の解析処理)。また、制御部31は、図6に示すように第1の解析処理中に、又は、図7に示すように第1の解析処理完了後に、自動的に第1のパラメーター群と種類が同じで値が異なる第2のパラメーター群を設定し、第2のパラメーター群を用いて第1の解析処理と同じ種類の解析処理(第2の解析処理)の実行を開始する。
例えば、解析装置3において実行すべき解析の種類が換気解析であり、操作者による操作部33の操作により、図8(a)〜(b)にP1、P2で示すように、肺尖位置及び横隔膜位置が設定されると、制御部31は、設定された肺尖位置及び横隔膜位置を含む第1のパラメーター群を用いて第1の換気解析処理を実行する。この第1の換気解析処理の処理中又は処理完了後に、制御部31は、第1のパラメーター群のうち、例えば、肺尖位置の値を操作者により設定された肺尖位置の値に近接する値(本実施形態では、操作者により設定された肺尖位置を上、下、左、又は右にわずかに(所定距離)ずらした値)に変更したパラメーター群を第2のパラメーター群として設定し、設定した第2のパラメーター群を用いて第2の換気解析処理を実行する。或いは、制御部31は、第1のパラメーター群のうち、例えば、横隔膜位置の値を操作者により設定された横隔膜位置の値に近接する値(本実施形態では、操作者により設定された横隔膜位置を上、下、左、又は右にわずかに(所定距離)ずらした値)に変更したパラメーター群を第2のパラメーター群に設定し、設定した第2のパラメーター群を用いて第2の換気解析処理を実行する。制御部31は、第2のパラメーター群のうち、肺尖位置や横隔膜位置を更に少しずつ(ここでは、所定距離ずつ)変えて複数回第2の換気解析処理を実行する。
また、例えば、解析装置3において実行すべき解析の種類が肺血流解析であり、操作者による操作部33の操作により、図8(c)にP3で示すように、心臓位置が設定されると、制御部31は、設定された心臓位置を含む第1のパラメーター群を用いて第1の血流解析処理を実行する。この第1の血流解析処理の処理中又は処理完了後に、制御部31は、第1のパラメーター群のうち、例えば、心臓位置の値を操作者により設定された心臓位置の値に近接する値(本実施形態では、操作者により設定された心臓位置を上、下、左、又は右にわずかに(所定距離)ずらした値等)に変更したパラメーター群を第2のパラメーター群として設定し、設定した第2のパラメーター群を用いて第2の血流解析処理を実行する。制御部31は、第2のパラメーター群の心臓位置を更に少しずつ(ここでは、所定距離ずつ)変えて複数回第2の血流解析処理を実行する。
医師等の操作者は、表示装置4A〜4Cの何れかにログインして第1の解析処理の解析結果を表示部44に表示させ、表示部44に表示された解析結果を確認する。所望の解析結果が得られない場合、操作者は、パラメーターを調整するための処理指定画面(図示せず)を表示部44に表示させ、処理指定画面において操作部43によりパラメーターの調整を行って、再度解析処理の実行を指示する。ここで、例えば、処理指定画面には、パラメーターを調整するための調整ボタンが表示されている。調整ボタンとしては、例えば、設定されたパラメーター(ここでは、肺尖位置、横隔膜位置、心臓位置等)を所定距離だけ上にずらすための上ボタン、下にずらすための下ボタン、右にずらすための右ボタン、左にずらすための左ボタン等が設けられており、調整ボタンの何れかを押下することで、パラメーターを調整することができる。ここで、制御部31においては、操作者により設定された肺尖位置、横隔膜位置、心臓位置等を上、下、右、左に所定距離ずつずらして第2の解析処理を行っているため、操作部43により調整ボタンが押下されると、解析装置3の制御部31は、押下された調整ボタンに対応する第2のパラメーター群が既に解析処理で用いられたパラメーター群であるか否かを判断し、既に解析処理で用いられたパラメーター群である場合は、新たな解析処理を開始させることなく、事前にそのパラメーター群を用いて実施された解析処理の解析結果を調整ボタンの押下を行った表示装置に送信して表示部44に表示させる。従って、ユーザーによるパラメーター調整からその解析結果確認までに要する時間を短縮することが可能となる。
なお、操作者の指示により解析処理を開始するケースとしては、解析処理のパラメーター群の一部を操作者が設定する場合に限られない。例えば、解析装置3における画像処理で動態画像から上述の肺尖位置、横隔膜位置、心臓位置等を認識可能な場合は、解析装置3で認識処理を行って認識結果をパラメーターとして表示部34に表示し、操作者による確認の入力後、第1の解析処理を開始してもよい。この場合においても制御部31は、第1の解析処理中若しくは処理完了後に、第2のパラメーター群で解析処理を行っておくことで、操作者によるパラメーター調整からその解析結果確認までに要する時間を短縮することが可能となる。
(転送された動態画像に対する解析処理を自動的に開始する場合)
図9に、転送された動態画像に対して予め定められたパラメーターを用いて直ちに解析処理を行う場合の動態撮影から解析結果表示までのタイムチャートを示す。
図9に示すように、撮影装置1A又は1Bにおいて動態撮影が行われると、撮影により取得された動態画像の一連のフレーム画像がコンソール2A又は2Bを介して解析装置3に転送される。動態画像の一連のフレーム画像の転送が終了したタイミングで、解析装置3の制御部31は、予め定められた第1のパラメーター群を用いて解析処理を開始する(第1の解析処理)。予め定められた第1のパラメーター群は、例えば、すでに同じ患者に対して同じ部位の動態撮影及び同じ種類の解析を行っている場合は、過去に実施された解析で用いられたパラメーター群とすることができる。過去に同じ部位の動態撮影及び同じ種類の解析を行っていない患者の場合は、デフォルトのパラメーター群とすることができる。
また、制御部31は、図9に示すように第1の解析処理完了後に、自動的に第1のパラメーター群と種類が同じで値が異なる第2のパラメーター群を設定し、第2のパラメーター群を用いて解析処理(第2の解析処理)の実行を開始する。第1の解析処理の処理中に並行して第2の解析処理を開始してもよい。第2のパラメーター群は、第1のパラメーター群のうち、少なくとも一部の予め定められたパラメーターを、その第1のパラメーター群における値に近接する値(本実施形態では、例えば、第1のパラメーター群のうち予め定められたパラメーターを所定値ずつ増減した値)に変更したパラメーター群である。第2の解析処理が終了すると、制御部31は、第2のパラメーター群のうち少なくとも一部の予め定められたパラメーターを更に近接する値に増減した第3のパラメーター群を自動的に設定し、第3のパラメーター群を用いて第1の解析処理と同じ解析処理(第3の解析処理)の実行を開始する。制御部31は、表示装置4A〜4Cから解析結果の表示が指示されるまで、所定値ずつ予め定められたパラメーターの値を変えて解析処理を継続する。
解析処理中に、表示装置4A〜4Cから操作者により解析結果の表示指示が入力されると、制御部31は、図9に示すように解析処理を中断し、第1の解析処理の解析結果を表示部44のビューア画面に表示させる。所望の処理結果が得られない場合、操作者は、操作部43によりパラメーターの調整を行って、再度解析処理の実行を指示する。ここで、処理指定画面には、例えば、解析処理で使用されたパラメーター群のうち少なくとも一部の予め定められたパラメーターを所定値ずつ増加させるための+ボタン、所定値ずつ減少させるための−ボタン等の調整ボタンが設けられており、操作部43により+ボタン、−ボタンの何れかを押下することで、パラメーター調整を行うことができる。ここで、制御部31においては、第1のパラメーター群の少なくとも一部の予め定められたパラメーターを所定値ずつ増減させて第2の解析処理、第3の解析処理、・・・を行っているため、操作部43により調整ボタンが押下されると、押下されたボタンに対応するパラメーター群が既に解析処理で用いられたパラメーター群であるか否かを判断し、既に解析処理で用いられたパラメーター群である場合は、新たな解析処理を開始させることなく、事前にそのパラメーター群を用いて実施された解析処理の解析結果を表示部44に表示させる。従って、操作者によるパラメーター調整からその解析結果確認までに要する時間を短縮することが可能となる。
なお、図9においては、動態画像の転送終了タイミングで解析処理を開始する例を示しているが、転送終了を待たずに解析処理を開始できる場合は、転送開始後、転送終了を待たずに、転送と並行して解析処理を開始してもよい。このようにすれば、操作者が解析結果の表示指示を入力するまでの間により多くの値の異なるパラメーター群を用いて解析処理を実行しておくことができる。
(撮影オーダー情報により指定されたパラメーターで解析処理を実行する場合)
図10に、撮影オーダー情報により指定されたパラメーターを用いて解析処理を行う場合の動態撮影から解析処理までのタイムチャートを示す。
図10に示すように、撮影装置1A又は1Bにおいて動態撮影が行われると、撮影により取得された動態画像の一連のフレーム画像がコンソール2A又は2Bを介して解析装置3に転送される。動態画像の一連のフレーム画像が転送されると、解析装置3の制御部31は、動態画像に付帯されている、撮影オーダー情報から指定されたパラメーターを含む第1のパラメーター群を用いて解析処理を実行する(第1の解析処理)。撮影オーダー情報により指定されるパラメーターとしては、例えば、解析の種類が換気解析である場合、換気による周波数帯域に応じたカットオフ周波数が挙げられる。また、例えば、撮影オーダー情報により指定された解析の種類が肺血流解析である場合、肺血流による周波数帯域に応じたカットオフ周波数が挙げられる。
また、制御部31は、図10に示すように第1の解析処理完了後に、自動的に第1のパラメーター群と種類が同じで値が異なる第2のパラメーター群を設定し、第2のパラメーター群を用いて第1の解析処理と同じ解析処理(第2の解析処理)の実行を開始する。第1の解析処理の処理中に並行して第2の解析処理を行うこととしてもよい。第2のパラメーター群は、第1のパラメーター群のうち、少なくとも一部の予め定められたパラメーターを、その第1のパラメーターの値に近接する値(本実施形態では、例えば、第1のパラメーター群のうち予め定められたパラメーターを所定値ずつ増減した値)に変更したパラメーター群である。制御部31は、第2のパラメーター群のうち予め定められたパラメーターを更に所定の値ずつ増減して複数回第2の解析処理を実行する。
表示装置4A〜4Cから操作者により解析結果の表示指示が入力されると、制御部31は、第1の解析処理の解析結果を表示部44のビューア画面に表示させる。所望の処理結果が得られない場合、操作者は、操作部43によりパラメーターの調整を行って、再度解析処理の実行を指示する。ここで、処理指定画面には、例えば、解析処理で使用されたパラメーター群のうち少なくとも一部の予め定められたパラメーターを所定値ずつ増加させるための+ボタン、所定値ずつ減少させるための−ボタン等の調整ボタンが設けられており、操作部43により+ボタン、−ボタンの何れかを押下することで、パラメーター調整を行うことができる。制御部31においては、第1のパラメーター群のうち予め定められたパラメーターを所定値ずつ増減させて第2の解析処理を行っているため、操作部43により調整ボタンが押下されると、押下されたボタンに対応するパラメーター群が既に解析処理で用いられたパラメーター群であるか否かを判断し、既に解析処理で用いられたパラメーター群である場合は、新たな解析処理を開始させることなく、事前にそのパラメーター群を用いて実施された解析処理の解析結果を表示部44に表示させる。従って、操作者によるパラメーター調整からその解析結果確認までに要する時間を短縮することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、胸部の動態撮影を行い、得られた胸部の動態画像に対して胸部の動態解析を行う場合を例にとり説明したが、動態撮影及び解析を行う部位は特に限定されない。
また、上記実施形態においては、第1のパラメーター群と、その後に制御部31に設定される第2のパラメーター群、第3のパラメーター群は、第1のパラメーター群と種類が同じで値が異なるものであることとして説明したが、第1のパラメーター群と種類及び値が異なるパラメーター群としてもよい。例えば、第1のパラメーター群が換気解析のパラメーター群である場合、第2のパラメーター群として自動的に肺血流解析のパラメーター群を設定して肺血流の解析処理を実行し、操作者によるパラメーター群の種類の変更指示に応じて、既に処理済みの肺血流の解析結果を表示装置に表示させることとしてもよい。これにより、操作者によるパラメーター変更からその解析結果確認までに要する時間を短縮することが可能となる。
また、上記実施形態で挙げたパラメーターは、一例であり、これに限定されるものではない。
その他、動態解析システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 動態解析システム
1A、1B 撮影装置
2A、2B コンソール
21 制御部
22 記憶部
23 操作部
24 表示部
25 通信部
26 バス
3 解析装置
31 制御部
32 記憶部
33 操作部
34 表示部
35 通信部
36 バス
4A、4B、4C 表示装置
41 制御部
42 記憶部
43 操作部
44 表示部
45 通信部
46 バス

Claims (11)

  1. 被写体に放射線を照射して前記被写体の動態画像を取得する撮影手段と、
    前記撮影手段から転送された動態画像に対する解析処理を行う解析手段と、
    前記解析手段による解析結果を表示する表示手段と、
    を含む動態解析システムであって、
    前記解析手段は、操作者の指示により、第1のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始するとともに、前記第1のパラメーター群を用いた解析処理中又は解析処理完了後に、前記第1のパラメーター群と異なる第2のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始する動態解析システム。
  2. 前記動態画像は、胸部の動態画像であり、
    前記解析手段は、前記解析処理により前記被写体の胸部の動態を解析する請求項1に記載の動態解析システム。
  3. 前記第2のパラメーター群は、少なくとも心臓位置の値が前記第1のパラメーター群と異なる請求項2に記載の動態解析システム。
  4. 前記第2のパラメーター群における前記心臓位置の値は、前記第1のパラメーター群における心臓位置の値に近接する値である請求項3に記載の動態解析システム。
  5. 前記第2のパラメーター群は、少なくとも横隔膜位置の値が前記第1のパラメーター群と異なる請求項2に記載の動態解析システム。
  6. 前記第2のパラメーター群における前記横隔膜位置の値は、前記第1のパラメーター群における横隔膜位置の値に近接する値である請求項5に記載の動態解析システム。
  7. 前記第2のパラメーター群は、少なくとも肺尖位置の値が前記第1のパラメーター群と異なる請求項2に記載の動態解析システム。
  8. 前記第2のパラメーター群における前記肺尖位置の値は、前記第1のパラメーター群における肺尖位置の値に近接する値である請求項7に記載の動態解析システム。
  9. 被写体に放射線を照射して前記被写体の動態画像を取得する撮影手段と、
    前記撮影手段から転送された動態画像に対する解析処理を行う解析手段と、
    前記解析手段による解析結果を表示する表示手段と、
    を含む動態解析システムであって、
    前記解析手段は、前記撮影手段からの前記動態画像の転送開始タイミングから転送終了タイミングまでの何れかのタイミングで、予め定められた第1のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始するとともに、前記第1のパラメーター群を用いた解析処理中又は解析処理完了後に、操作者による前記解析手段への入力があるまで前記解析処理に用いるパラメーター群を変更しながら前記動態画像に対する前記解析処理を継続する動態解析システム。
  10. 被写体に放射線を照射して前記被写体の動態画像を取得する撮影手段と、
    前記撮影手段から転送された動態画像に対する解析処理を行う解析手段と、
    前記解析手段による解析結果を表示する表示手段と、
    を含む動態解析システムであって、
    前記解析手段は、撮影オーダー情報で指定された第1のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始するとともに、前記第1のパラメーター群を用いた解析処理中又は解析処理完了後に、前記第1のパラメーター群と異なる第2のパラメーター群を用いて前記動態画像に対する解析処理を開始する動態解析システム。
  11. 操作者が前記解析処理において使用されたパラメーター群の少なくとも一部の値を調整するためのパラメーター調整手段と、
    前記パラメーター調整手段による調整後のパラメーター群が前記解析手段における解析処理で既に用いられたパラメーター群である場合に、前記解析手段に新たな解析処理を開始させることなく、事前に前記パラメーター群を用いて実施された解析処理の解析結果を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備える請求項1〜10の何れか一項に記載の動態解析システム。
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