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JP2017121671A - ロボット - Google Patents

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JP2017121671A
JP2017121671A JP2016000512A JP2016000512A JP2017121671A JP 2017121671 A JP2017121671 A JP 2017121671A JP 2016000512 A JP2016000512 A JP 2016000512A JP 2016000512 A JP2016000512 A JP 2016000512A JP 2017121671 A JP2017121671 A JP 2017121671A
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寛章 白取
Hiroaki Shiratori
寛章 白取
勇登 河地
Yuto Kawachi
勇登 河地
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Denso Wave Inc
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Abstract

【課題】ロボットアームの内部空間に配線が配置されるものにおいて、その配線を適切に保護しつつ、ロボット全体の小型化を図る。【解決手段】ロボット(10)は、相対的に回転可能に連結された第1アーム(20)及び第2アーム(30)と、第1アームの内部及び第2アームの内部に通される配線(60)と、を備える。第1アームは、第1アーム本体(21)と非回転部(21、221)と回転軸(222)と延出部(211)とを有する。第2アームは、第2アーム本体(31)と連結部(32)とを有する。延出部は、第1隙間の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。配線は、延出部の周囲に巻き掛けられている。第2アームは、回転軸の軸方向に沿って第2アーム本体の内壁面から第1アーム側へ向かって突出するように設けられ延出部から離間した状態で第2隙間の周囲の少なくとも一部を囲む第1突出部(33)を有している。【選択図】図6

Description

ロボットアームの内部空間に配線を配置したロボットに関する。
従来、関節を備えるロボットにおいて、連結された複数のロボットアームの内部空間に信号線や動力線などの配線を配置したものがある。このような構成においては、ロボットアームが駆動すると、そのロボットアームの移動に伴ってロボットアームの内部空間に配置された配線も引っ張られて移動する。すると、その配線は、ロボットアーム内の構造物と擦れたり挟まれたりして、摩耗したり損傷を受けたりするおそれがある。そのため、ロボットアームが駆動した際の配線の動きを許容できる程度に十分な容量の内部空間を確保する必要があった。
一方で、近年、関節を備えるロボットは、ロボットアームを細く軽くすることで、小型化を目指す傾向にある。この場合、ロボットアームの内部においては、配線の動きを許容できる程度に十分な容量の空間を確保し難くなる。そのため、ロボットアームの内部空間に配線が配置された構成において、配線に生じ得る摩耗や損傷を適切に防止しつつ、ロボット全体の小型化を図ることは困難であった。
特開2005−246532号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロボットアームの内部空間に配線が配置されるものにおいて、その配線を適切に保護しつつ、ロボット全体の小型化を図ることができるロボットを提供することにある。
(請求項1)
ロボットアーム(以下、単にアームと称する)の内部空間に配置される配線は、連結されたアーム同士の相対回転を考慮すると、アームの回転中心軸の中心を通すことが望ましい。この場合、例えばアームを駆動するモータの回転軸を中空軸に構成し、その中空軸内に配線を通すことが考えられる。しかし、ロボットを小型化するためにモータも小型化すると、モータの回転軸の径も小さくなって、その回転軸の内側に配線を通すことが困難になる。更に、例えば複数の関節を備えたロボットの場合、アームの本数も多くる。すると、アームを駆動するためのモータの数も増えて、配線の本数も増えることになる。その結果、特に根元付近のアームを通る配線の本数が増えるため、モータの回転軸の内側に配線を通すことがますます困難になる。
また、モータの回転軸内に配線を通す方法以外の方法としては、例えば次のようなものがある。すなわち、アームの回転に伴って配線が引っ張られることを考慮し、アームの内部空間に配置する配線を、予めある程度の余裕を持った長さ寸法に設定しておく。これにより、アームの回転に伴って配線が引っ張られても、配線に過度な張力が加わらないようにすることができる。しかし、この場合、アームの回転に伴って配線が弛んで広がったり引っ張られて締まったりすると、その配線は、アーム内の空間で動いてアーム内の空間に存在する構造物の角部等と擦れる。その結果、配線が磨耗等によって損傷し、ひいては断線に至る可能性もある。
そのため、この場合、配線を磨耗等から保護するためには、例えば配線を巻いているアームの関節部分を大型化してアーム内部に配線の動きを許容できる程度に十分な容量の空間を確保したり、アーム内部の構造物と配線との間に配線を保護するための部材を設けたりすることが考えられる。しかしながら、いずれの方法も、アームの関節部分が大型化するため、ロボット全体の小型化を行うことが困難になる。
そこで、請求項1に記載のロボットは、相対的に回転可能に連結された第1アーム及び第2アームと、前記第1アームの内部及び前記第2アームの内部に通される配線と、を備える。前記第1アームは、前記第1アームの外殻を構成する第1アーム本体と、前記第1アーム本体の内部にあって前記第1アーム本体に対して回転不可に設けられた非回転部と、前記第1アーム本体の内部にあって前記第1アーム本体に対して回転可能に設けられた回転軸と、前記第1アーム本体から前記第2アーム側へ延び出るように設けられ中空状に形成されてその中空状の内側に前記回転軸が通された延出部と、を有している。前記第2アームは、前記第2アームの外殻を構成する第2アーム本体と、前記第2アーム本体の内部にあって前記第2アーム本体に対して回転不可に設けられ前記延出部の内側に通されて前記回転軸が接続された連結部と、を有している。前記連結部と前記非回転部との間には前記回転軸の軸方向に対して直角方向へ開放された第1隙間が形成されている。前記延出部と前記第2アーム本体の内壁面との間には前記回転軸の軸方向に対して直角方向へ開放された第2隙間が形成されている。前記延出部は、前記第1隙間の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。前記配線は、前記延出部の周囲に巻き掛けられ、前記第2アームは、前記回転軸の軸方向に沿って前記第2アーム本体の前記内壁面から前記第1アーム側へ向かって突出するように設けられ前記延出部から離間した状態で前記第2隙間の周囲の少なくとも一部を囲む第1突出部を有している。
すなわち、本構成において、非回転部は、例えば第1アーム本体に取り付けられたモータや第1アーム本体そのものなどである。この場合、連結部と非回転部との間に第1隙間が形成されている。これにより、第2アームは、連結部と非回転部とが接触して擦れることなく円滑に回転することができる。また、配線は、第1アーム本体に設けられた延出部の周囲に巻き掛けられている。この場合、配線は、第2アームの回転に伴って弛んだり締まったりするが、延出部の周囲に巻き掛けられていることで、配線のある1巻き部分が他の1巻き部分の内側に入り込んで絡まることを防止できる。更にこの場合、配線が延出部の周囲に巻き掛けられていることで、第2アームの回転に伴って配線が弛む際に、その配線が第2アーム本体内の空間において乱雑に広がることを抑制することができる。その結果、配線が、第2アーム本体内の内壁に押し付けられて過度に屈曲することを防止できる。したがって、本構成によれば、関節部分の内部空間を比較的小さなものとしても、第2アームの回転に伴う配線の動きから、その配線を適切に保護することができる。
また、延出部は、第1隙間の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。これにより、第2アームの回転に伴って配線が引っ張られて回転軸の径方向の内側へ向かって締まった場合であっても、その配線が第1隙間に入り込んでしまうことを防止することができる。
また、延出部と第2アーム本体の内壁面との間には回転軸の軸方向に対して直角方向へ開放された第2隙間が形成されている。これにより、第2アームは、延出部と第2アーム本体の内壁面とが接触して擦れることなく円滑に回転することができる。この場合、第2アームの回転に伴って配線が引っ張られて回転軸の径方向の内側へ向かって締まると、その配線が第2隙間に入り込んでしまうおそれがある。そこで、第2アームは、第1突出部を有している。第1突出部は、回転軸の軸方向に沿って第2アーム本体の前記内壁面から第1アーム側へ向かって突出するように設けられ延出部から離間した状態で第2隙間の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。これによれば、第2アームの回転に伴って配線が引っ張られて回転軸の径方向の内側へ向かって締まった場合であっても、配線の第2隙間側へ移動が第1突出部によって阻害される。したがって、配線が第2隙間に入り込んでしまうことを防止することができる。その結果、配線が、延出部と第2アーム本体の内壁面との間で擦れて断線等することを防止することができる。
このように、本構成によれば、配線を延出部の周囲に巻き掛けることで、配線の広がりを最小限に抑えることができ、したがって、配線の動きを許容するための第2アーム内の空間を小さくすることができる。すなわち、これによれば、第1アームと第2アームとの連結部分つまり関節部分の構成を小型化することができる。更に、第1突出部を備えることで、配線が延出部と第2アーム本体の内壁面との間の第2隙間に入り込んでしまうことを防止することができる。これらの結果、アームの内部空間に配線が配置されるものにおいて、その配線を適切に保護しつつ、ロボット全体の小型化を図ることができる。
(請求項2)
請求項2に記載のロボットにおいて、前記第2アームは、穴部と、キャップ部材と、を有している。穴部は、前記第2アーム本体における前記配線の収容空間を臨む位置にあって前記第2アーム本体を前記回転軸の軸方向へ貫いて形成されている。キャップ部材は、前記第2アーム本体に着脱可能であって前記第1突出部が設けられ前記第1突出部が前記穴部に挿入されて前記穴部を閉塞する。これによれば、ユーザは、第1アームと第2アームとを連結する際に、キャップ部材を第2アーム本体から取り外した状態で、穴部から第2アーム本体の内部を目視で確認しながら第2アーム本体内に各配線を配置することができる。これにより、各アームの組み立て作業性が向上し、その結果、組み立てに要する時間が短縮されて生産性の向上を図ることができる。
更に、これによれば、ユーザは、第2アーム本体内に配線を配置してロボットを組み立てた後でも、キャップ部材を第2アーム本体から取り外して穴部を開放させることで、第2アームの内部に配置された配線を、第2アームの外部から取り扱うことができるようになる。そのため、ロボットの組み立て後におけるメンテナンス性の向上が図られる。
また、キャップ部材は、第2アーム本体と別体に構成されている。第2アームの剛性は、第2アーム本体の剛性によって確保されるため、キャップ部材の剛性はそれほど必要にならない。そのため、例えばキャップ部材を、第2アーム本体よりも剛性が弱く軽い材質で構成することができる。これにより、第2アームを軽量化することができる。ここで、アームの軽量化は、アームを駆動するモータの小型化、省電力化にも繋がる。したがって、本構成によれば、第2アームを軽量化することで、第2アームを駆動するモータの小型化、省電力化を行うことができ、ひいてはロボット全体の小型化、省電力化を図ることができる。
(請求項3)
従来、例えば配線の一部が損傷した場合、その損傷した配線を交換するためには、各アームを分解する必要があった。ロボットは、通常、組み立てられた後に原点情報が設定されるが、一度分解されてしまうと、再度原点情報を設定し直す必要がある。そのため、配線の一部を交換する度に各アームを分解すると、原点情報の再設定作業が煩雑となり、メンテナンス性に劣ることになる。そこで、請求項3に記載のロボットの前記配線は、前記キャップ部材を前記第2アーム本体から取り外した状態において前記穴部から外部を臨む位置でコネクタ接続されている。
すなわち、配線は、第1アームと第2アームとの連結部分において、コネクタ接続によって、第1アーム側と第2アーム側とで切り離し可能に構成されている。これによれば、ユーザは、キャップ部材を第2アーム本体から取り外した状態で、第2アーム本体に形成された穴部からコネクタを外すことで、第1アームと第2アームとの連結を分解することなく、損傷した配線を交換することができる。したがって、配線の一部を交換する場合であっても、再度原点情報を設定し直す必要がなくなる。その結果、メンテナンス性の向上が図られる。
(請求項4)
第2アームの回転に伴って配線の巻き掛けが緩むと、配線の巻き掛け状態は、回転軸に対して直角方向の外側つまり延出部の径方向の外側へ向かって広がる。このとき、配線が収容されている収容空間に、配線の広がりを許容できる程度に十分な容量が確保されていないと、広がった配線が第2アーム本体の内側部分に押し付けられて過度に屈曲し、その結果、配線の破損等に繋がるおそれがある。そして、収容空間内に第1突出部を設ける構成にすると、第1突出部によって収容空間が圧迫されるため、収容空間の容量の確保がより難しくなる。
これに対し、本実施形態において、第1突出部は、第2アーム本体の内方から外方へ向かって窪むように形成された窪み部を有している。これによれば、延出部の径方向の外側へ広がった配線は、窪み部に入り込んで緩やかに曲がることができる。すなわち、窪み部の容量分、第2アーム本体内において配線を配置するための空間の容量を大きくすることができる。これにより、延出部の径方向の外側へ広がった配線が、第2アーム本体の内側部分に押し付けられて過度に屈曲することを防ぎ、その結果、配線を破損や断線等から適切に保護することができる。
(請求項5)
また、請求項5に記載のロボットは、相対的に回転可能に連結された第1アーム及び第2アームと、前記第1アームの内部及び前記アームの内部に通される配線と、を備える。前記第1アームは、前記第1アームの外殻を構成する第1アーム本体と、前記第1アーム本体の内部にあって前記第1アーム本体に対して回転不可に設けられた非回転部と、前記第1アーム本体の内部にあって前記第1アーム本体に対して回転可能に設けられた回転軸と、前記回転軸の周囲を囲むように前記第1アーム本体から前記第2アーム側へ突出して設けられた第2突出部と、を有している。前記第2アームは、前記第2アームの外殻を構成する第2アーム本体と、前記第2アーム本体の内部にあって前記第2アーム本体に対して回転不可に設けられ前記回転軸が接続された連結部と、を有している。前記連結部と前記非回転部との間には前記回転軸の軸方向に対して直角方向へ開放された第1隙間が形成され、前記配線は、前記連結部の周囲に巻き掛けられ、前記第2突出部は、前記第1隙間の周囲を囲っている。
すなわち、請求項1の構成と本構成との相違は、次の点にある。請求項1の構成において、第1アームは、延出部を備えており、配線は、延出部に巻き掛けられている。これに対し、本構成において、第1アームは、延出部を備えておらず、配線は、連結部に巻き掛けられている。そして、本構成は、第2隙間を覆う第1突出部に換えて、第1隙間を覆う第2突出部を備えている。これによれば、上記請求項1の構成と、同様の作用効果が得られる。
つまり、第2アームの回転に伴って配線が引っ張られて回転軸の径方向の内側へ向かって締まった場合であっても、配線の第1隙間側へ移動が第2突出部によって阻害される。したがって、配線が第1隙間に入り込んでしまうことを防止することができる。その結果、非回転部と連結部との間で配線が擦れて断線等することを防止することができる。更に、本構成では、延出部を備えていない分だけ、第1アーム本体を軽量化することができる。
(請求項6)
請求項6に記載のロボットにおいて、前記第1アームは、前記第1アーム本体を貫いて形成されて前記回転軸の軸方向に対して前記第2アームの回転方向に沿って傾斜した配線用穴を有している。前記配線は、前記配線用穴を通って前記第1アーム本体の内部から前記第2アーム本体の内部へ導かれている。すなわち、上記請求項1〜5の構成において、配線は、延出部又は連結部に対して、回転軸の軸方向へ巻き進められる。この場合、配線用穴が、単純に回転軸の軸方向へ貫かれて形成されたものである場合、配線用穴に通されて第2アーム本体内に導かれた配線は、略直角に回転軸側へ曲げられて延出部又連結部に巻き掛けられることになる。すると、その配線には、略直角に曲げられた部分に過度な負荷がかかることになる。
一方、本構成によれば、配線は、回転軸の軸方向に対して第2アームの回転方向に沿って傾斜した配線用穴に通されて第2アーム本体内に導かれる。これによれば、配線を、回転軸の軸方向に対して第2アームの回転方向に沿って傾斜させた状態で第2アーム本体内に導くことができる。したがって、配線用穴に通されて第2アーム本体内に導かれた配線を、略直角に回転軸側へ曲げることなく滑らかに、延出部又連結部に巻き掛け始めることができる。これにより、配線に過度な負荷が加わることが防止でき、配線を破損等からより適切に保護することができる。
第1実施形態によるロボットの一例を示す斜視図 第1実施形態について、第1アーム及び第2アームの連結部分を示す断面図 第1実施形態について、キャップ部材の構成を示す斜視図 第1実施形態について、第2アーム本体の外観を部分的に示す斜視図 第1実施形態について、図2のX5−X5線に沿って示す断面図 第1実施形態について、図5のX6−X6線に沿う断面を示すもので、配線が巻き掛けられた状態を示す図(その1) 第1実施形態について、配線が巻き掛けられた状態を示す図(その2) 第1実施形態について、第1突出部の窪み部に配線が入り込んだ状態を示す断面図 第2実施形態について、第1アーム及び第2アームの連結部分を示す断面図 他の実施形態について、第1アーム及び第2アームの連結部分を示す断面図
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1に示すロボット10は、6軸型の垂直多関節ロボットであり、ベース11、ショルダ部20、下アーム30、1段目上アーム12、2段目上アーム13、手首14、及びフランジ15を備えている。ベース11は、作業台などの設置面に固定される。ショルダ部20は、ベース11の上部に対して、垂直方向へ向かう持つ第1軸J1を中心に水平方向に回転可能に連結されている。下アーム30は、ショルダ部20に対して上方へ延びるように設けられている。下アーム30は、ショルダ部20に対して、水平方向へ向かう第2軸J2を中心に垂直方向に回転可能に連結されている。
1段目上アーム12は、下アーム30の先端部に対して、水平方向へ向かう持つ第3軸J3を中心に垂直方向に回転可能に連結されている。2段目上アーム13は、第3軸J3に対して直角方向へ向かう第4軸J4を中心に捻り回転可能に連結されている。手首14は、第3軸J3と平行に設定された第5軸J5を中心に垂直方向に回転可能に連結されている。そして、フランジ15は、第4軸J4と同軸上に設定された第6軸J6を中心に捻り回転可能に連結されている。
ベース11、ショルダ部20、下アーム30、1段目上アーム12、2段目上アーム13、手首14及びフランジ15は、それぞれロボット10のアームとして機能する。アーム先端であるフランジ15(手先に相当)には、図示はしないが、例えばエアチャックなどのツールが取り付けられる。6軸ロボット10に設けられる複数の軸(J1〜J6)は、それぞれに対応して設けられるモータにより駆動される。
本実施形態において、上述した各アームのうち相互に連結された2つのアームの相互間の関係は、ベース11側にあるものが第1アームであり、フランジ15側にあるものが第2アームとなる。すなわち、例えばベース11を第1アームとした場合、ショルダ部20は第2アームとなる。また、例えばショルダ部20を第1アームとした場合、下アーム30は第2アームとなる。
以下では、ショルダ部20を第1アーム20とし、下アーム30を第2アーム30として説明する。図2に示すように、第1アーム20は、第1アーム本体21と、モータ22と、を有している。第1アーム本体21は、第1アーム20の外殻を構成している。第1アーム本体21は、例えば金属製又は高剛性を有する樹脂製であって、内部に第1空間41及び第2空間42を有している。第1空間41は、第2アーム30との連結部分以外の部分に設けられており、例えば上下方向に伸びる円筒形状に形成されている。第2空間42は、第2アーム30との連結部分つまり第2アーム30と常に重なっている部分に設けられており、第2アーム30側へ向かって開口した円筒の容器状に形成されている。第1空間41及び第2空間42は相互に連通している。
モータ22は、第1アーム本体21の第2アーム30側の端部の内部つまり第2空間42内に設けられている。モータ22は、モータ本体221と、回転軸222と、を有している。モータ本体221は、第1アーム本体21に対して回転不可となるように、第1アーム本体21の内側の壁面に固定されている。この場合、モータ本体221は、第2アーム30との関係において非回転部となる。回転軸222は、モータ本体221に対して回転可能に設けられている。つまり、回転軸222は、第1アーム本体21に対して回転可能となっている。回転軸222は、第1アーム20の長手方向に対して直角方向へ延びている。
第1アーム本体21は、延出部211を一体に有している。延出部211は、第1アーム本体21のうち第2アーム30と常に対向する部分に設けられている。延出部211は、中空状に形成されており、第2アーム30側へ延び出るように設けられている。延出部211の中空状の内部は、一方側が第2空間42に連通し、他方側が外部に連通している。そして、延出部211は、その中空状の内側にモータ22の回転軸222が通されている。
第2アーム30は、第2アーム本体31と、連結部32と、を有している。第2アーム本体31は、第2アーム30の外殻を構成している。第2アーム本体31は、例えば金属製又は高剛性を有する樹脂製であって、長尺状に構成されており、内部に第3空間43及び第4空間44を有している。第3空間43は、第1アーム20との連結部分に設けられており、第1アーム20側へ向かって開口した円筒の容器状に形成されている。第4空間44は、第2アーム本体31の長手方向に沿って形成されている。第3空間43及び第4空間44は相互に連通している。
連結部32は、第2アーム本体31の第3空間43内に設けられており、連結軸321と減速機322とを有している。連結軸321は、例えば円柱状に形成されており、基端部が第2アーム本体31の内側の壁面311に固定されている。この場合、連結部32は、第3空間43の容器状の底となる内壁面311部分から第1アーム20側へ向かって、回転軸222の軸方向に沿うように突出している。このように、連結部32の基端部は壁面311に固定されており、その結果、連結部32は第2アーム本体31に対して回転不可となっている。
減速機322は、連結軸321の内壁面311側とは反対の端部側つまり先端部側に設けられている。そして、モータ22の回転軸222は、連結部32の中心軸と同軸上になるように減速機322に取り付けられている。減速機322は、例えば内部に図示しない減速機構を有している。減速機322は、モータ22の回転軸222に生じる回転力を、回転数を減速させた状態で連結軸321へ伝達する。
第1アーム20の延出部211は、第2アーム30の第3空間43内に挿入されている。そして、連結部32は、延出部211の中空状の内側の周囲の面から離間した状態で、延出部211の内部に挿入されている。連結部32の減速機322とモータ本体221との間には第1隙間51が形成されている。すなわち、第1隙間51は、減速機322のモータ本体221側の面と、モータ本体221の減速機322側の面との間に形成された空間である。また、延出部211の先端部と第2アーム本体31との間には第2隙間52が形成されている。すなわち、第2隙間52は、延出部211における内壁面311側の先端面部と、第2アーム本体31の内壁面311との間に形成された空間である。
第1隙間51は、第2アーム30が第1アーム20に対して相対的に回転した際に連結部32とモータ本体221とが接触しないようにするために確保することが必要な空間、いわゆるマージンである。同様に、第2隙間52は、第2アーム30が第1アーム20に対して相対的に回転した際に延出部211と第2アーム本体31の内壁面311とが接触しないようにするために確保することが必要な空間、いわゆるマージンである。第1隙間51及び第2隙間52は、回転軸222の軸方向に対して直角方向、つまり回転軸222、連結軸321、及び延出部211の径方向の外側へ向かって開放されている。この場合、延出部211は、第1隙間51の周囲全体を囲っている。
第2アーム30は、第1突出部33を有している。第1突出部33は、回転軸222の軸方向に沿って第2アーム本体31の内壁面311から第1アーム20側へ向かって突出するように設けられている。第1突出部33は、延出部211から離間した状態で第2隙間52の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。
第2アーム30は、キャップ部材34を有している。キャップ部材34は、例えば樹脂製であって、第2アーム本体31に着脱可能に取り付けられている。キャップ部材34は、第2アーム本体31の外面であって第1アーム20との連結部分における第1アーム20とは反対側の面に取り付けられている。本実施形態の場合、キャップ部材34は、図3にも示すように、複数個この場合4個の第1突出部33を一体に有している。各第1突出部33は、円弧状に形成されており、キャップ部材34の内側面に設けられている。各第1突出部33は、全体として第2隙間52の周囲を囲む円環状に形成されている。
第2アーム30は、図4にも示すように、複数の穴部312を有している。穴部312は、第2アーム本体31の内壁面311に対応する部分を回転軸222の軸方向へ貫いて形成されている。各穴部312の内形は、第1突出部33の外形と略同形状に形成されている。キャップ部材34が第2アーム本体31に取り付けられると、キャップ部材34の第1突出部33は、第2アーム本体31の穴部312に挿入される。これにより、穴部312は、第1突出部33によって閉塞される。
また、第1突出部33は、図2及び図3に示すように、窪み部331を有している。窪み部331は、第1突出部33の内側を窪ませて形成された部分である。すなわち、窪み部331は、キャップ部材34が第2アーム本体31に取り付けられた状態において、第2アーム本体31の内方つまり第3空間43側から外方へ向かって窪むように形成されている。つまり、窪み部331は、キャップ部材34が第2アーム本体31に取り付けられた状態において、回転軸222の軸方向に沿って窪んでいる。
ロボット10は、複数本の配線60を備えている。なお、対象となるアームがベース11側に近いものほど、配線60の本数は多くなるが、本実施形態の図では、図の内容を理解し易くするため配線60を1本のみで図示している。配線60は、第2アーム30よりも先端のアームに設けられた機器に接続されている。配線60は、例えば対象となる機器と信号を送受信するための信号線や、対象となる機器に電力やエアを供給するための動力線等で構成されている。この場合、第1隙間51及び第2隙間52の寸法は、配線60の外径寸法よりも小さく設定されている。配線60は、第3空間43内において、相互に着脱可能なコネクタ61、62により接続されている。コネクタ61、62を取り外すことで、配線60を第1アーム20側部分と第2アーム30側部分とに分離することができる。
第1アーム20は、図5〜図7に示すように、配線用穴23を有している。配線用穴23は、第2アーム30内の第3空間43に対向する位置にあって、第1アーム本体21を貫いて形成されている。配線用穴23は、第1アーム本体21内の空間41、42と外部とを連通している。本実施形態の場合、配線用穴23は、第1アーム本体21内の第2空間42と第2アーム本体31の第3空間43とを連通している。
配線用穴23の中心軸は、回転軸222の軸方向に対して、第2アーム30の回転方向に沿うように傾斜している。すなわち、配線用穴23は、図5に示すように、回転軸222を中心とする円Cの円周に沿うように形成されている。換言すれば、図5に示すように、配線用穴23を回転軸222の軸方向に見た場合、配線用穴23の第2空間42側の開口と第3空間43側の開口とが円Cの円周に沿ってずれるように形成されている。この場合、配線用穴23を構成する周囲の面の一部には、回転軸222の軸方向に対して、第2アーム30の回転方向に沿って傾斜した傾斜面231が含まれている。
図6に示すように、配線60は、まず、第1アーム本体21の第1空間41及び第2空間42内に通され、その後、配線用穴23に通されて第2空間42の外部へ引き出された後、第2アーム本体31の第3空間43内に引き込まれている。その後、配線60は、延出部211の外周面部分に巻き掛けられた後、第4空間44に通されて、第2アーム30よりも先端側に設けられた対象機器に導かれる。
この場合、配線60は、次のようにして延出部211に巻き掛けられている。すなわち、配線60は、配線用穴23を通って第1アーム20内の第2空間42から第2アーム30内の第3空間43に引き込まれた後、延出部211の根本側つまりモータ22側から先端側つまり内壁面311側へ向けて巻き進められる。その後、配線60は、延出部211の先端側まで巻き掛けられると、再び延出部211の根本側へ向かって巻き掛けられる。その後、配線60は、延出部211の軸方向の中央部分において、延出部211に対する巻き掛けが終了され、第4空間44側へ引き込まれる。この場合、配線60は、図6に示すように、比較的緩くつまりある程度の余裕を残した状態で、巻き掛けられている。
次に、図8も参照して上記構成の作用効果について説明する。
本実施形態の場合、第2アーム30が図6の矢印Aに示す方向へ回転すると、図7に示すように、配線60が第2アーム30の先端側へ引っ張られて、配線60の巻き掛けが締まる。すると、配線60の巻き掛け状態は、回転軸222に対して直角方向の内側つまり延出部211の径方向の内側へ向かって締まる。このとき、例えば第1突出部33によって第2隙間52が覆われていないと、延出部211の径方向の内側へ向かって締まった配線60が、第2隙間52内に入り込んでしまうおそれがある。この場合、第1アーム20の延出部211と第2アーム30の内壁面311とは、相対的に回転移動している。そのため、配線60が第2隙間52内に入り込んでしまうと、延出部211の先端部と内壁面311との間で配線60が擦れてしまい、摩耗して破損するおそれがある。
これに対し、本実施形態によれば、第2アーム30は、第1突出部33を有している。第1突出部33は、回転軸222の軸方向に沿って内壁面311から第1アーム20側へ向かって突出するように設けられている。そして、第1突出部33は、第2隙間52の周囲を囲んでいる。これによれば、第2アーム30が駆動した際に配線60が延出部211の径方向の内側へ向かって締まったとしても、配線60は、第1突出部33によって、第2隙間52側へ移動することを阻害される。これにより、配線60が第2隙間52内に入り込んでしまうことが防止される。
また、第2アーム30が図6の矢印Bに示す方向へ回転すると、配線60の巻き掛けが緩む。これにより、配線60の巻き掛け状態は、回転軸222に対して直角方向の外側つまり延出部211の径方向の外側へ向かって広がる。このとき、配線60が収容されている第3空間43に、配線60の広がりを許容できる程度に十分な容量が確保されていないと、広がった配線60が第2アーム本体31の内側部分に押し付けられて過度に屈曲し、その結果、配線60の破損等に繋がるおそれがある。この場合、第3空間43内に第1突出部33を設ける構成にすると、第1突出部33によって第3空間43が圧迫されるため、第3空間43の容量の確保がより難しくなる。
これに対し、本実施形態において、第1突出部33は、第2アーム本体31の内方から外方へ向かって窪むように形成された窪み部331を有している。これによれば、窪み部331の容量分、第3空間43において配線60の広がりを許容できる容量を大きくすることができる。すなわち、延出部211の径方向の外側へ広がった配線60は、図8に示すように、窪み部331に入り込んで緩やかに曲がる。これにより、延出部211の径方向の外側へ広がった配線60が、第2アーム本体31の内側部分に押し付けられて過度に屈曲することを防ぎ、その結果、配線60を破損や断線等から適切に保護することができる。
また、図2等に示すように、第2アーム30は、穴部312と、キャップ部材34と、を有している。穴部312は、第2アーム本体31における配線の収容空間つまり第3空間43を臨む位置にあって、第2アーム本体31を回転軸222の軸方向へ貫いて形成されている。キャップ部材34は、第2アーム本体31に着脱可能であって第1突出部33が設けられている。そして、キャップ部材34は、第1突出部33が穴部312に挿入されて穴部312を閉塞する。これによれば、ユーザは、第1アーム20と第2アーム30とを連結する際に、キャップ部材34を第2アーム本体31から取り外した状態で、穴部312から第2アーム本体31の内部を目視で確認しながら、第2アーム本体31内に配線60を配置することができる。これにより、各アームの組み立て作業性が向上し、その結果、組み立てに要する時間が短縮されて生産性の向上を図ることができる。
更に、これによれば、ユーザは、配線60を第2アーム本体31内に配置してロボット10を組み立てた後でも、キャップ部材34を第2アーム本体31から取り外して穴部312を開放させることで、第2アーム30の内部に配置された配線60を、第2アーム30の外部から取り扱うことができるようになる。そのため、ロボット10の組み立て後におけるメンテナンス性の向上が図られる。
また、キャップ部材34は、第2アーム本体と別体に構成されている。第2アームの剛性は、第2アーム本体の剛性によって確保されるため、キャップ部材34の剛性はそれほど必要にならない。そのため、例えばキャップ部材34を、第2アーム本体31よりも剛性が弱く軽い材質で構成することができる。これにより、第2アーム30を軽量化することができる。ここで、第2アーム30の軽量化は、第2アーム30を駆動するモータ22の小型化、省電力化にも繋がる。したがって、本実施形態によれば、第2アーム30を軽量化することで、第2アーム30を駆動するモータ22の小型化、省電力化を行うことができ、ひいてはロボット10全体の小型化、省電力化を図ることができる。
また、配線60は、第1アーム20と第2アーム30との連結部分において、コネクタ61、62によって接続されている。すなわち、配線60は、キャップ部材34を第2アーム本体31から取り外した状態において穴部312から外部を臨むことが可能な位置でコネクタ61、62によって接続されている。そのため、配線60は、コネクタ61、62の接続を外すことで、第1アーム側と第2アーム側とに切り離し可能に構成されている。これによれば、ユーザは、キャップ部材を第2アーム本体から取り外した状態で、第2アーム本体に形成された穴部からコネクタ61、62を外すことで、第1アーム20と第2アーム30との連結を分解することなく、損傷した配線60を部分的に交換することができる。したがって、配線60の一部を交換する場合であっても、再度原点情報を設定し直す必要がなくなる。その結果、メンテナンス性の向上が図られる。
また、第1アーム20は、配線用穴23を有している。配線用穴23は、第1アーム本体21を貫いて形成されて、回転軸222の軸方向に対して第2アーム本体31の回転方向に沿って傾斜している。配線60は、配線用穴23を通って第1アーム本体21の内部空間41から第2アーム本体31の内部空間43へ導かれている。本実施形態において、配線60は、延出部211の周囲に対して、回転軸222の軸方向へ巻き進められる。この場合、配線用穴23が、単純に回転軸222の軸方向へ貫かれて形成されたものであると、配線用穴23に通されて第2アーム本体31内に導かれた配線60は、略直角に回転軸222側へ曲げられて延出部211に巻き掛けられることになる。すると、その配線60には、略直角に曲げられた部分に過度な負荷がかかることになる。
一方、本実施形態によれば、配線60は、回転軸222の軸方向に対して第2アーム本体31の回転方向に沿って傾斜した配線用穴23に通されて第2アーム本体31内に導かれる。これによれば、配線60を、回転軸222の軸方向に対して第2アーム本体31の回転方向に沿って傾斜させた状態で第2アーム本体31内に導くことができる。したがって、配線用穴23に通されて第2アーム本体31内に導かれた配線60を、略直角に回転軸側へ曲げることなく滑らかに、延出部211に巻き掛け始めることができる。これにより、配線60に過度な負荷が加わることが防止でき、配線60を破損等からより適切に保護することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図9を参照して説明する。
第1実施形態において、第1アーム20は、延出部211を備えており、配線60は、延出部211に巻き掛けられている。これに対し、第2実施形態において、第1アーム20は、延出部211を備えておらず、配線60は、連結部32に直接巻き掛けられている。この場合、配線60は、第1隙間51に入り込んでしまうおそれが生じる。そのため、本実施形態のロボット10は、第2隙間52を覆う第1突出部33に換えて、第1隙間51を覆う第2突出部24を備えている。
すなわち、本実施形態の第1アーム本体21は、第2突出部24を一体に有している。第2突出部24は、上記第1実施形態の延出部211を途中で切断したような形態である。第2突出部24は、第1アーム本体21のうち第2アーム30と対向する部分に設けられている。第2突出部24は、第2アーム30側へ突出するように設けられている。第2突出部24内側は、第2空間42と外部とを連通させている。そして、突出部24は、第1隙間51の周囲全体を囲っている。
これによれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、第2アーム30の回転に伴って、配線60が引っ張られて回転軸222の径方向の内側へ向かって締まった場合であっても、配線60の第1隙間51側への移動が第2突出部24によって阻害される。したがって、配線60が第1隙間51に入り込んでしまうことを防止することができる。その結果、非回転部であるモータ本体221と連結部32との間で配線60が擦れて断線等することを防止することができる。更に、第2実施形態の構成によれば、第1実施形態に対して延出部211を備えていない分だけ、第1アーム本体21を軽量化することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施形態は、上記しかつ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。本発明の実施形態は、例えば次のような変形または拡張が可能である。
例えば上記各実施形態では6軸型の多関節ロボットについて説明したが、ロボットの形式はこれに限られず、1つ以上の関節を有するロボットであればよい。
また、例えば図10に示すように、延出部211を第1アーム本体21とは別体に構成してもよい。この場合、モータ22の回転軸222が貫かれた延出部211の壁部212は、第2アーム30との関係において非回転部となる。
また、例えば第1実施形態において、延出部211は、必ずしも第1隙間51の周囲全体を囲っている必要はなく、配線60が第1隙間51に入り込まない程度に、第1隙間51の周囲の少なくとも一部を囲っていればよい。また、第1突出部33は、必ずしも第2隙間52の周囲全体を囲っている必要はなく、配線60が第2隙間52に入り込まない程度に、第2隙間52の周囲の少なくとも一部を囲っていればよい。
同様に、第2実施形態において、第2突出部24は、必ずしも第1隙間51の周囲全体を囲っている必要はなく、配線60が第1隙間51に入り込まない程度に、第1隙間51の周囲の少なくとも一部を囲っていればよい。
また、配線用穴23は、必ずしも回転軸222に対して傾斜させる必要はない。例えば、配線用穴23に通した配線60を、回転軸222に対して第2アーム30の回転方向に沿って傾斜させて支持する支持部材を別途設けてもよい。
図面中、10はロボット、20はショルダ部(第1アーム)、21は第1アーム本体(非回転部)、211は延出部、221はモータ本体(非回転部)、222は回転軸、23は配線用穴、24は第2突出部、30は下アーム(第2アーム)、31は第2アーム本体、311は内壁面、312は穴部、32は連結部、33は第1突出部、331は窪み部、34はキャップ部材、51は第1隙間、52は第2隙間、60は配線、61、62はコネクタ、212は壁部(非回転部)を示す。

Claims (6)

  1. 相対的に回転可能に連結された第1アーム及び第2アームと、
    前記第1アームの内部及び前記第2アームの内部に通される配線と、を備え、
    前記第1アームは、
    前記第1アームの外殻を構成する第1アーム本体と、
    前記第1アーム本体の内部にあって前記第1アーム本体に対して回転不可に設けられた非回転部と、
    前記第1アーム本体の内部にあって前記第1アーム本体に対して回転可能に設けられた回転軸と、
    前記第1アーム本体から前記第2アーム側へ延び出るように設けられ中空状に形成されてその中空状の内側に前記回転軸が通された延出部と、を有し、
    前記第2アームは、
    前記第2アームの外殻を構成する第2アーム本体と、
    前記第2アーム本体の内部にあって前記第2アーム本体に対して回転不可に設けられ前記延出部の内側に通されて前記回転軸が接続された連結部と、を有し、
    前記連結部と前記非回転部との間には前記回転軸の軸方向に対して直角方向へ開放された第1隙間が形成され、
    前記延出部と前記第2アーム本体の内壁面との間には前記回転軸の軸方向に対して直角方向へ開放された第2隙間が形成され、
    前記延出部は、前記第1隙間の周囲の少なくとも一部を囲み、
    前記配線は、前記延出部の周囲に巻き掛けられ、
    前記第2アームは、
    前記回転軸の軸方向に沿って前記第2アーム本体の前記内壁面から前記第1アーム側へ向かって突出するように設けられ前記延出部から離間した状態で前記第2隙間の周囲の少なくとも一部を囲む第1突出部を有している、
    ロボット。
  2. 前記第2アームは、
    前記第2アーム本体における前記配線の収容空間を臨む位置にあって前記第2アーム本体を前記回転軸の軸方向へ貫いて形成された穴部と、
    前記第2アーム本体に着脱可能であって前記第1突出部が設けられ前記第1突出部が前記穴部に挿入されて前記穴部を閉塞するキャップ部材と、を有している、
    請求項1に記載のロボット。
  3. 前記配線は、前記キャップ部材を前記第2アーム本体から取り外した状態において前記穴部から外部を臨む位置でコネクタによって接続されている、
    請求項2に記載のロボット。
  4. 前記第1突出部は、前記第2アーム本体の内方から外方へ向かって窪むように形成された窪み部を有している、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のロボット。
  5. 相対的に回転可能に連結された第1アーム及び第2アームと、
    前記第1アームの内部及び前記アームの内部に通される配線と、を備え、
    前記第1アームは、
    前記第1アームの外殻を構成する第1アーム本体と、
    前記第1アーム本体の内部にあって前記第1アーム本体に対して回転不可に設けられた非回転部と、
    前記第1アーム本体の内部にあって前記第1アーム本体に対して回転可能に設けられた回転軸と、
    前記回転軸の周囲を囲むように前記第1アーム本体から前記第2アーム側へ突出して設けられた第2突出部と、を有し、
    前記第2アームは、
    前記第2アームの外殻を構成する第2アーム本体と、
    前記第2アーム本体の内部にあって前記第2アーム本体に対して回転不可に設けられ前記回転軸が接続された連結部と、を有し、
    前記連結部と前記非回転部との間には前記回転軸の軸方向に対して直角方向へ開放された第1隙間が形成され、
    前記配線は、前記連結部の周囲に巻き掛けられ、
    前記第2突出部は、前記第1隙間の周囲を囲っている、
    ロボット。
  6. 前記第1アームは、前記第1アーム本体を貫いて形成されて前記回転軸の軸方向に対して前記第2アームの回転方向に沿って傾斜した配線用穴を有し、
    前記配線は、前記配線用穴を通って前記第1アーム本体の内部から前記第2アーム本体の内部へ導かれている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のロボット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3116222A1 (fr) * 2020-11-13 2022-05-20 Jean-Paul Coron Articulation instrumentée pour bras robotisé

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