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JP2017115271A - ボトム用織物および衣料用ボトム製品 - Google Patents

ボトム用織物および衣料用ボトム製品 Download PDF

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JP2017115271A
JP2017115271A JP2015253474A JP2015253474A JP2017115271A JP 2017115271 A JP2017115271 A JP 2017115271A JP 2015253474 A JP2015253474 A JP 2015253474A JP 2015253474 A JP2015253474 A JP 2015253474A JP 2017115271 A JP2017115271 A JP 2017115271A
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隆浩 古田
Takahiro Furuta
隆浩 古田
慎二 石井
Shinji Ishii
慎二 石井
高明 甲木
Takaaki Katsuki
高明 甲木
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【課題】着用感に優れ、軽量でかつ高ストレッチ性に優れた美尻効果および体型補正効果のあるボトム用織物および該織物を用いた衣料用ボトム製品を提供することを目的とする。【解決手段】経糸および緯糸に弾性糸を用いた一重織物において、緯糸に弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸または、弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸および非弾性糸が用いられ、それら緯糸から選択される少なくとも1種の緯糸が生地全体に配されており、ボトムウエスト部からヒップ下部までの部分1とヒップ下部から裾部までの部分2で、緯糸の構成が異なっており、かつボトムウエスト部からヒップ下方までの部分1のほうがヒップ下方から裾までの部分2よりも織物ヨコ方向の伸長回復率が大きく、その伸長回復率の差が5〜30%であることを特徴とするボトム用織物。【選択図】図1

Description

本発明は、軽量でかつ製品丈方向において伸縮性の異なる部分を有し、高ストレッチ性と美尻効果を兼ね備えたボトム用織物および該織物を用いた衣料用ボトム製品に関するものである。
従来のストレッチ織物を用いたボトムにおいては、ストレッチ性を有するがヒップ部のシルエットが綺麗に見えず美観を損なうことも多かった。それらの問題に対し、ボトムの下にガードルなどの補正下着を着用することにより体型を整えることは可能であったが、それらは締め付け感が強く着用快適性に劣るものであった。
一方、従来の技術としてボトムの裏地にパワーネット等を使用して体型補正機能を持たせたもの(特許文献1〜3)が提案されている。
また、部分的にストレッチ性を変化させることでヒップアップや体型補正効果を得るために特許文献4〜6等が提案されている。
特許第4386769号公報 特許第4551772号公報 特許第3008616号公報 特開平11−189906号公報 特許第5016739号公報 特開2000−345446号公報
特許文献1〜3に開示されている技術では、伸縮性を有するパワーネット等を体型補正したい箇所に裏地として使用することが必要であり、ボトムを製作するために表地と裏地を作らねばならず手間が掛かってしまう。
特許文献4に開示されている技術では、仕上がり衣服の丈の長さよりも大きな寸法の横幅を有し、生地横方向に複数の伸縮度合いの異なる部分を持たせた生地を、横方向に裁断することでボトム丈方向に伸縮度合いの異なるボトムを提案しているが、縦に伸縮度合いの異なる糸を用いると工程通過性が悪く、またサイズごとに幅を変更した生地を作成する必要があるため生産性の悪いものであった。
特許文献5に開示されている技術では、伸び抵抗力の異なる糸を二重織物の裏面に配し、ヒップアップ効果を得る織物を提案しているが、糸の構成を変更した部分の色差を表から見えなくするために、表組織と裏組織を持つ二重織物としている。二重織物を使用したボトムは生地が厚くなりゴワゴワとした風合いで重量も重いため、昨今の薄手や軽量感を求めるボトムには適さない。
また、特許文献6に開示されている技術では、経糸の伸縮糸の張力を部分的に強・弱の差をつけて製織した織物を提案しているが、織物の製造過程において経糸の張力を変化させると、経糸開口時や緯糸挿入時の製織トラブルが発生し易く、また生機(織り上げたままの織物)の状態から精練工程、染色工程などの工程を経るうちに、織物が歪んで、曲がりくねった状態になってしまう。これは、精練工程、染色工程などでは経糸に殆ど張力が掛からず、そのため経糸の伸縮度合いに応じて経糸方向に縮みが生じ、織物の幅方向において左右均等に縮まないためである。そうして得られた織物は経糸方向の収縮差からうねった形状であるため、実際に製造することは極めて困難である。
そこで本発明は、かかる従来技術の欠点を改良し、着用感に優れ、軽量でかつ高ストレッチ性に優れた美尻効果および体型補正効果のあるボトム用織物および該織物を用いた衣料用ボトム製品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成からなる。
(1)経糸および緯糸に弾性糸を用いた一重織物において、緯糸に弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸または、弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸および非弾性糸が用いられ、それら緯糸から選択される少なくとも1種の緯糸が生地全体に配されており、ボトムウエスト部からヒップ下部までの部分とヒップ下方から裾部までの部分で、緯糸の構成が異なっており、かつボトムウエスト部からヒップ下方までの部分のほうがヒップ下方から裾までの部分よりも織物ヨコ方向の伸長回復率が大きく、その伸長回復率の差が5〜30%であることを特徴とするボトム用織物。
(2)前記織物において、生地全体に配される選択された1種の緯糸が、生地のいずれの部分においても、2.54cm間に25重量%以上の緯糸使用率であることを特徴とする前記(1)に記載のボトム用織物。
(3)前記織物ヨコ方向の伸長率が15%以上で、前記ボトムウエスト部からヒップ下方とヒップ下方から裾までの部分の伸長率差が10%以下であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載のボトム用織物。
(4)前記織物タテ方向の伸長率が、前記ボトムウエスト部からヒップ下方までの部分において、ヒップ下方から裾部分よりも小さくなることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のボトム用織物。
(5)前記弾性糸にポリウレタン系弾性繊維またはポリウレタン系弾性繊維とセルロース系繊維の複合繊維糸が含まれる前記(1)〜(4)のいずれかに記載のボトム用織物。
(6)前記弾性糸にポリエステル系弾性繊維またはポリエステル系弾性繊維とセルロース系繊維の複合繊維糸が含まれることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のボトム用織物。
(7)前記ポリエステル系弾性糸の単糸繊度が1.1dtex以上11.1dtex以下であることを特徴とする前記(6)に記載のボトム用織物。
(8)前記織物緯糸の構成を徐々に変化させるグラデーション部分を持つことを特徴とする 前記(1)〜(7)のいずれかに記載のボトム用織物。
(9)前記(1)〜(7)のいずれかに記載のボトム用織物を用いた衣料用ボトム製品。
本発明により、軽量で高ストレッチ性に優れた衣料用ボトム製品を得ることができ、さらにヒップの締め付けにより美尻効果および体型補正効果に期待できるものである。
本発明のボトムの一態様を正面表から見た図である。 本発明のボトムの一態様を側面表から見た図である。
以下図面に示す一実施形態(ボトム)を参照しつつ、本発明の詳細を説明する。
図1は、本発明のボトムの一態様を正面表から見た図であり、図2は本発明のボトムを側面表から見た図である。
本発明のボトムは、図1および図2に示すように、ウエスト部からヒップ部下方までの部分1(領域I)とヒップ下方から裾部までの部分2(領域II)において、領域Iを領域IIよりも織物ヨコ方向の伸長回復率が大きい部分で構成することで、着衣時の引き締め効果を得ることができ、美尻や体型補正効果も期待することができる。また、それ以外のボトム部分については、ヨコ方向の伸長回復率が大きい部分よりも小さい部分で構成することにより、着脱のし易さや運動時の快適性を得ることができる。これに対し、ボトム全体を伸長回復率の小さい織物で構成すると体型補正効果が低く好ましくない。また、ボトム全体を伸長回復率の大きい織物で構成すると体型補正効果はあるものの、着脱し難くまた運動時の快適性に劣るため好ましくない。さらに、ガードル効果のある伸縮性裏材や織物表裏組織を有する形態では、生地のゴワゴワとした風合いになり、軽量や薄地といった内容を達成することが困難なため好ましくない。
本発明のボトムにおいては、織物の経糸および緯糸に弾性糸を用いた一重織物において、緯糸に弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸または、弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸および非弾性糸が用いられ、それら緯糸から選択される少なくとも1種の緯糸が生地全体に配されており、ボトムウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)とヒップ下方から裾部までの部分(領域II)で、緯糸の構成が異なっており、かつボトムウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)のほうがヒップ下方から裾までの部分(領域II)よりも織物ヨコ方向の伸長回復率が大きく、その伸長回復率の差が5〜30%であることを特徴とするボトム用織物とすることで、軽量で着用快適性に優れ、美尻や体型補正効果においてさらに顕著な効果を確認することができる。
すなわち、領域(I)と、領域(II)とで、領域(I)の方が高い伸長回復率を有する弾性糸を緯糸として用いる点に特徴を有する。弾性糸を単にヒップ部と、足部とで2種類用いて差をつけると、その切り替えのところで段差ができて、見た目に横幅がデコボコしてしまうが、本発明では、全面にいずれかの糸を緯糸として配置することで、全体になめらかになる。全面に配置する糸は、弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸のいずれか、もしくは非弾性糸の少なくとも1種が用いられる。
なお、ボトム製品とするときは、織物の経糸方向はボトムの身丈方向に一致させ、緯糸方向はボトムの幅方向に一致させる。
また、本発明においては、伸縮性を得るために織物タテ方向にも弾性糸を配している。一般的に織物タテ方向に伸縮性を有する場合、ストレッチ性によって着用感は向上するが、ボトム臀部の生地が伸びてしまうため、着用シルエットに優れないボトムとなる。
しかしながら、本発明者らが鋭意検討した結果、織物緯糸に弾性率の異なる糸を使用することで、織物タテ方向のストレッチを変化させることに成功した。より詳しくは、ボトムウエスト部からヒップ下方に配される織物ヨコ方向の伸長回復率が大きい部分の織物タテ方向のストレッチが、ボトムヒップ下方から裾部に配される織物ヨコ方向の伸長回復率が小さい部分の織物タテ方向のストレッチよりも小さくなるということである。これにより、ボトムウエスト部からヒップ下方に織物ヨコ方向の伸長回復率が大きい部分を配した時、織物タテ方向のストレッチも抑制されているため、臀部の生地の伸びを抑え、着用ストレッチに優れたボトムを制作することが可能となる。
弾性糸としては、ポリウレタン系弾性繊維やサイドバイサイド型ポリエステル系弾性繊維などが適用できる。これら弾性糸、またはこれら弾性糸と綿やウールなどの天然繊維やレーヨンなどの再生繊維、アクリル系やポリエステル系繊維などの合成繊維などとを混用するものなどがある。また、ポリウレタン系弾性繊維(PU)またはポリエステル系弾性繊維と綿やレーヨンなどのセルロース系繊維とを混用した複合繊維糸として用いるとが好ましい。また、混用形態は特に限定されないものであるが、PUの場合CSY(コア・スパン・ヤーン)が好ましい。
前記サイドバイサイド型のポリエステル系弾性繊維は、固有粘度や共重合成分、共重合率等が異なる重合体を貼り合わせ、それらの弾性回復特性や収縮特性の差によって、捲縮を発現するものである。固有粘度差を有するサイドバイサイド型複合糸の場合、紡糸、延伸時に高固有粘度側に応力が集中するため、2成分間で内部歪みが異なる。そのため、延伸後の弾性回復率差および織物の熱処理工程での熱収縮率差により高粘度側が大きく収縮し、単繊維内で歪みが生じて3次元コイル捲縮の形態をとる。この3次元コイルの径および単位繊維長当たりのコイル数は、高収縮成分と低収縮成分との収縮差(弾性回復率を含む)によって決まると言ってもよく、収縮差が大きいほどコイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数が多くなる。ストレッチ素材として要求されるコイル捲縮は、コイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数が多い(伸長特性に優れ、見栄えが良い)、コイルの耐へたり性が良い(伸縮回数に応じたコイルのへたり量が小さく、ストレッチ保持性に優れる)、さらにはコイルの伸長回復時におけるヒステリシスロスが小さい(弾発性に優れ、フィット感が良い)等である。これらの要求を満足しつつ、ポリエステルとしての特性、例えば適度な張り腰、ドレープ性、高染色堅牢特性を満足させるためには、高収縮成分にポリトリメチレンテレフタレート(PTT)やポリブチレンテレフタレート(PBT)を主体としたポリエステルを用いることが好ましい。
PTTとは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、1,3−プロパンジオールを主たるグリコール成分として得られるポリエステルであり、PBTとはテレフタル酸を主たる酸成分とし、1,4−ブタンジオールを主たるグリコール成分として得られるポリエステルである。低収縮成分には、高収縮成分であるPTTやPBTとの界面接着性が良好で、製糸性が安定している繊維形成性ポリエステルであれば特に限定されるものではないが、力学的特性、化学的特性および原料原価を考慮すると、繊維形成能のあるポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。
また、ポリエステル系弾性繊維の単糸繊度は1.1dtex以上11.1dtex以下が好ましく、単糸繊度が1.1dtex未満になると、ストレッチパワーが低下するため弾性繊維として好ましくなく、11.1dtexを超えると繊維の剛性が高くなり、ゴワゴワとした風合いのボトムになるため、好ましくない。
このようにして得られた弾性糸を経糸または緯糸のストレッチ付与を所望する方向に用いたストレッチ織物を本発明のボトムなどに使用することにより着用快適性、運動機能性に効果を発揮する。
本発明においてヨコ方向の伸長率は、14.7N荷重下(後述する測定法参照)で10%以上40%以下であることが好ましく、伸長回復率は60%以上であることが着用快適性、型くずれ防止の観点からも好ましい。
本発明において、緯糸に上記弾性糸以外に、非弾性糸を使用してもいい。例えば、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維、綿やレーヨンなどのセルロース繊維などである。
上記伸長率とは、織編地の伸びの程度を表すものであり、この数値が大きい程、ボトムを着用した時、体の動きに追従しやすく着脱も容易である。ボトムの伸長率が10%未満であると伸びが少ないためパンツ着用地に窮屈で動きにくいという問題があり、反対に40%を超えると、身体にフィットするが、身体のシルエットが表面に出やすくなるため、着衣時のシルエットが良くないという問題がある。
また、本発明の織物を使用したボトムにおいては、快適なストレッチ性の維持と、緯糸構成変更箇所の収縮差による加工トラブル発生防止を両立するため、ウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)が織物のヨコ方向の伸長率が15%以上で、かつ、ヒップ下方から裾部までの部分(領域II)は上記領域(I)よりも伸長率は小さく、領域(I)との伸長率差は0.1〜10%以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜5%以下である。
また、伸長回復率とは身体の動きで伸長した生地が、素早く元の状態に戻ろうとする回復の程度を表すものであり、この数値が大きい程、ボトムなどを着用した時の型くずれが少なく、着用前後で形態変化を起こしにくい。ウエスト部からヒップ下方までの部分(領域(I)の織物のヨコ方向の伸長回復率は好ましくは60%以上、より好ましくは80%以上である。60%より低いと臀部等の身体の凸部のみ生地が回復せずに伸びた状態となるため、着用時のシルエットが良くない。本発明においては、織物ヨコ方向の伸長回復率の大きい部分(領域I)と小さい部分(領域II)との差が5〜30%であることが望ましい、5%未満では伸長回復率の差による引き締め効果は感じ難く、また、伸長回復率の差が30%を超えると、着用時に不快感を与える可能性がある。より好ましくは、伸長回復率の差が10〜25%である。
前記織物タテ方向の伸長率が、前記織物を使用したボトムにおいて、ウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)に対し、ヒップ下部から裾部までの部分(領域II)で大きいことが好ましい。前記ボトムでは、引き締め効果を与えるためウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)にヨコ方向の伸長回復率が大きい部分を配し、ヒップ下方から裾部までの部分(領域II)にはヨコ方向の伸長回復率が小さい部分を配置する。運動時の臀部およびひざ部の曲げ伸ばしの際、ウエスト部からヒップ下方までの部分のタテ方向の伸長率が大きいとシルエットが崩れてしまう可能性があるため、上記の設定とすることで、ヒップ下方から裾部までの部分ではタテ方向に運動に良好なストレッチを与え、ウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)では低いストレッチ性によるシルエット保持を達成することができる。
タテ方向の伸長率は、ウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)では5〜30%が好ましく、ヒップ下方から裾部までの部分(領域II)では10〜40%が好ましい。また、シルエット保持のため、ウエスト部からヒップ下部までの部分(領域I)の伸長率はヒップ下部から裾部までの部分(領域II)の伸長率よりも低く設定することが必要であり、その差は2%以上であることが望ましい。
本発明のボトムにおいては、図1、図2に示すとおり、ボトムウエスト部からヒップ下方までの部分1(領域I)とヒップ下方からボトム裾部までの部分2(領域II)に区切られて作成されており、ボトムヒップ下方からボトム裾部までの範囲では、着脱のし易さや運動時の着用快適性を実現するために織物ヨコ方向の伸長回復率の低い織物部分を用い、ウエスト部からヒップ下方までの部分にかけては、着用時の美尻や体型補正を実現するために織物ヨコ方向の伸長回復率の高い織物部分を使用する。
本発明のボトムにおいては、緯糸に2種以上の弾性糸の使用に加え、非弾性糸を使用することも可能である。それらの緯糸構成をボトムウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)と、ヒップ下方から裾部までの部分(領域II)で変更することにより、伸長回復率の差を発現させることができる。さらに使用する緯糸の中から選択される少なくとも1種の緯糸を生地全面に配置することで、ボトムウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)とヒップ下方から裾部までの部分(領域II)での、緯糸構成切り替え部分の染色色差を軽減することが可能である。例えば、緯糸に弾性糸A、Bと非弾性糸Cを使用し、ボトムウエスト部からヒップ下方までの部分(領域I)では弾性糸Aと弾性糸Bを1本交互に打ち込み、ヒップ下方から裾部までの部分(領域II)では弾性糸Aと非弾性糸Cを1本交互に打ち込むことで染色色差を飛躍的に改善することができる。染色色差の観点から考えると、伸長回復率の異なる全ての部分にその他の緯糸を1本交互に配置することが好ましいが、生産性・コストなどから2本に1本、あるいは3本に1本の割合で配列させても良い。生地の染色色差を軽減するためには、生地全面に配される緯糸の割合が生地のいずれにおいても、2.54cm間に25%重量以上含まれることが好ましい。また、ボトムウエスト部からヒップ下部までの部分(領域I)とヒップ下部から裾部までの部分(領域II)で緯糸の構成を変更する際、緯糸の配列を徐々に変化させるグラデーション部分を設けることで、前記の生地幅差による加工トラブルをより防止することが出来る。
以下に4つのパターンについて説明する。
(パターン1)弾性糸(A)が全面に配置される例
(領域I) 弾性糸(A)+弾性糸(B)
(領域II) 弾性糸(A)+非弾性糸
(パターン2)非弾性糸が全面に配置される例
(領域I) 非弾性糸+弾性糸(A)
(領域II) 非弾性糸+弾性糸(B)
(パターン3)弾性糸(A)が全面に配置される例
(領域I) 弾性糸(A)
(領域II) 弾性糸(A)+弾性糸(B)
(パターン4)弾性糸(B)が全面に配置される例
(領域I) 弾性糸(A)+弾性糸(B)
(領域II) 弾性糸(B)
また、織物組織をツイルやサテンなど表に経糸が多く露出する組織とすることで、より緯糸構成切り替え部分の色差を見えにくくすることができる。
本発明の一重織物に使用する素材は紡績糸、フィラメント糸のどちらでも良く、製品や好みにより自由に選択することができる。
本発明においては、生産性、着用快適性の観点から1重織物である他には特に限定されるものではないが、緯糸に異種原糸を用いることもあるため、織物表面に経糸が多く発現するツイルが好ましく、サテン地等がより好ましい。
本発明の一重織物には任意で裏材を付設しても良い。裏材の素材は特に限定しないが、寸法安定性や表地との馴染みが良いこと、表地のストレッチ効果を阻害せず着用快適性に優れること等を鑑みると、ポリアミド系繊維やポリエステル系繊維などの合繊繊維にポリウレタン繊維を混用した織編物を使用することが好ましい。また、ポリウレタン繊維を使用せずに、PTTやPBTを主体としたポリエステル系ストレッチ織編物を使用しても良い。裏材の組織は特に限定しない。編物の場合、縫製時や保管時のカーリングの点から天竺やリブ編よりトリコット編の方が適している。
本発明の織物は、ヨコ方向に2種以上の弾性糸を使用するため、染色後に織物幅の変動が起こる可能性がある。そのため、染色前に予備セットをかけてから加工を行うことが好ましい、予備セットの温度は糸素材により適宜設定すれば良い。また、染色後セットをかけ、その後熱風乾燥することでより良い風合いとストレッチをえることができる。
以下、本発明を実施例および比較例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例および比較例において用いた織物および製品の品質評価は次の方法で実施した。
(測定方法)
(1)伸長率
織物および製品の伸長率はJIS L 1096「一般織物試験方法」の織物の定荷重法(B法)に準じて測定した。
すなわち、たて方向およびよこ方向に初め60mm×約300mmまたは約60mm×約600mmの試験片をそれぞれ3枚採取し、幅の両側からほぼ同数の糸を取り除いて50mm幅とした。引張試験機またはこれと同等の性能をもつ装置を用い、試験片の一端を上部クランプで固定し、他端に試験片の幅で1mの長さにかかる重力に相当する荷重(N)(整数位までの値)の初荷重を加える。200mmまたは500mm間隔に印を付け、静かに14.7Nの荷重を加え、1分間保持後の印間の長さを測り、次の式により伸長率LA(%)を求め3枚の平均で表した。
伸長率LA(%)=[(L1−L)/L]×100
L1: 14.7Nの荷重を加え1分間保持後の印間の長さ(mm)
L : 元の印間の長さ(200mmまたは500mm)
短繊維または、短繊維とポリウレタン弾性繊維を混紡したコア・スパン・ヤーン(CSY)などの糸においては、JIS L 1013「化学繊維フィラメント糸試験方法」の伸縮性(A法)に準じて測定した。
すなわち、試料の上端をクランプで固定し、0.176mN×表示テックス数の荷重をかけて垂下し、30秒後上部クランプから正しく20cm(a)を測って印を付け、次に 8.82mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(b)を測り、次の式によって伸長率SA(%)を求めた。試験回数は20回とし、その平均値を、JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって小数点以下 1 けたに丸める。
伸長率SA(%)=[(b−a)/a]×100
a:0.176mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後に、試料に付けた印の、上部クランプからの距離(20cm)
b:8.82mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(cm)
c:0.176mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(cm)
(2)伸長回復率
織物および製品の伸長率はJIS L 1096「一般織物試験方法」の織物の定荷重法(B−1法)に準じて測定した。
すなわち、たて方向およびよこ方向に初め60mm×約300mmまたは約60mm×約600mmの試験片をそれぞれ3枚採取し、幅の両側からほぼ同数の糸を取り除いて50mm幅とした。引張試験機またはこれと同等の性能をもつ装置を用い、試験片の一端を上部クランプで固定し、他端に試験片の幅で1mの長さにかかる重力に相当する荷重(N)(整数位までの値)の初荷重を加える。200mmまたは500mm間隔に印を付け、静かに14.7Nの荷重を加え、1時間保持後の印間の長さを測る。次に荷重を取り除き、30秒後または1時間後に初荷重を加えて再び印間の長さを測り、次の式により伸長回復率LB(%)を求め3枚の平均で表した。
伸長回復率LB(%)=[(LB1−LB2)/(LB1−LB)]×100
LB2:荷重を取り除いた後1時間後に初荷重を加えたときの印間の長さ(mm)
LB1:14.7Nの荷重を1時間加えた後の印間の長さ(mm)
LB :初荷重を加えたときの印間の長さ(200mmまたは500mm)
短繊維または、短繊維とポリウレタン弾性繊維を混紡したコア・スパン・ヤーン(CSY)などの糸物性は、JIS L 1013「化学繊維フィラメント糸試験方法」の伸縮性(A法)に準じて測定した。
すなわち、試料の上端をクランプで固定し、0.176mN×表示テックス数の荷重をかけて垂下し、30秒後上部クランプから正しく20cm(a)を測って印を付け、次に 8.82mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(b)を測り、荷重を取り除いた後、2分間保持して再び0.176mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(c)を測り、次の式によって伸長回復率SB(%)を求めた。試験回数は20回とし、その平均値を、JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって小数点以下 1 けたに丸める。
伸長回復率SB(%)=[(b−c)/(b−a)]×100
a:0.176mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後に、試料に付けた印の、上部クランプからの距離(20cm)
b:8.82mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(cm)
c:0.176mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(cm)
(3)伸縮復元率
弾性または、非弾性フィラメントの糸物性は、JIS L 1013「化学繊維フィラメント糸試験方法」の伸縮復元率に準じて測定した。
すなわち、0.176mN×表示テックス数の荷重をかけてかせ長約40cm、巻き数10 回の小かせを作る。この試料に,0.176mN×20×表示テックス数の荷重と,更に8.82mN×20×表示テックス数の荷重を加えて温度20±2℃(異なる温度を用いた場合は,その温度を記録に付記する。)の水中に 2 分間浸せきした後、かせ長を測り、直ちに8.82mN×20×表示テックス数の荷重を除いて2分間放置後、再びかせ長を測り、次の式によって伸縮復元率CR(%)を求めた。試験回数は5回とし、その平均値を、JIS Z 8401の規則 B(四捨五入法)によって小数点以下1けたに丸める。
伸縮復元率CR(%)=[(a−b)/a]×100
(4)着用試験
作成したボトムをモデルに着用してもらい、起立安静時、着座動作、前屈み動作を行い、臀部の締め付け感および曲げ伸ばし易さを○、△、×の3段階で総合評価してもらった。
(実施例1)
以下に実施例を示す。今回実施例で使用するポリウレタン弾性繊維としてオペロンテックス社製LYCRA(ライクラ)(登録商標)を使用した。
経糸に綿とポリウレタン弾性繊維(77dtex)を混紡した綿コア・スパン・ヤーン(CSY)の30sを用い、緯糸に20sCSY(ポリウレタン77dtex)を用いた部分と、20sCSY(ポリウレタン77dtex)とポリブチレンテレフタレート(IV=0.91)とポリエチレンテレフタレート(IV=0.68)とをサイドバイサイド型複合構造に溶融紡糸した82.5dtex−24fのPBT/PETバイメタル糸を、2本引き揃えて双糸とした82.5dtex/2−24fを1本交互に打ち込んだ部分で構成されるサテン織物を経糸密度47本/cm、緯糸密度24.4本/cmで製織し、染色仕上げした。生地全体に配される緯糸は20sCSY(ポリウレタン77dtex)であり、緯糸に占める割合は89重量%である。織物ヨコ伸長率は28.2%(20sCSY)27.6%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であり、ヨコ伸長回復率は80.6%(20sCSY)86.3%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であった。生地の緯糸に20sCSYおよびPBT/PETを用いた部分をボトムウエスト部からヒップ下方にかけた位置に、ヒップ下方から裾部までを緯糸20sCSY部分で構成するようにボトムを作成した。
(実施例2)
実施例1と同様の糸を用い、経糸に30sCSYを用い、緯糸に20sCSYと167dtex−144fのPET加工糸を1本交互に打ち込んだ部分と20sCSYと82.5dtex/2−24fのPBT/PETバイメタル双糸を1本交互に打ち込んだ部分で構成されるサテン織物を経糸密度47本/cm、緯糸密度25本/cmで製織し、染色仕上げした。生地全体に配される緯糸は20sCSY(ポリウレタン82.5dtex)であり、緯糸に占める割合は64重量%である。
なお、PET加工糸については、巻取り速度4800m/分で紡糸された167dtex−144fのポリエステルマルチフィラメント糸POYを、延伸倍率1.22、仮撚数2450(T/m)、仮撚温度(1H)220℃で一段仮撚り加工したものを使用した。
織物ヨコ伸長率は25.2%(20sCSY+167dtexPET加工糸)28.6%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であり、ヨコ伸長回復率は78.6%(20sCSY+167dtexPET加工糸)88.9%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であった。生地の緯糸20sCSYとPBT/PETを1本交互に打ち込んだ部分をボトムウエスト部からヒップ下方にかけた位置に、ヒップ下方から裾部までを緯糸20sCSYと167dtexPET加工糸を1本交互に打ち込んだ部分で構成するようにボトムを作成した。
(実施例3)
実施例2記載の織物を製織し、染色仕上げする際に実施例2よりも10%幅を広くして仕上げセットした。織物ヨコ伸長率は16.7%(20sCSY+167dtexPET加工糸)17.2(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であり、ヨコ伸長回復率は71.6%(20sCSY+167dtexPET加工糸)92.1%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であった。この生地を実施例2と同様の構成でボトムを作成した。
(実施例4)
実施例2記載の織物を製織し、染色仕上げする際に実施例2よりも15%幅を広くして仕上げセットした。織物ヨコ伸長率は11.1%(20sCSY+167dtexPET加工糸)12.3%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であり、ヨコ伸長回復率は68.4%(20sCSY+167dtexPET加工糸)80.3%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であった。この生地を実施例2と同様の構成でボトムを作成した。
(比較例1)
経糸に実施例1の30sCSYを用い、緯糸に20sCSY(綿+110dtexPU)を用いた部分と、20sCSY(綿+77dtexPU)と82.5dtex/2−24fのPBT/PETバイメタル双糸を用いた部分で構成されるサテン織物を経糸密度47本/cm、緯糸密度24.4本/cmで製織し、染色仕上げした。生地全体に配される緯糸は20sCSYであり、緯糸に占める割合は65重量%である。織物ヨコ伸長率は35.6%(20sCSY)32.3%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であり、伸長回復率は81.2%(20sCSY)83.7%(20sCSY+PBT/PETバイメタル糸)であった。生地の緯糸20sCSY(綿+77dtexPU)と82.5dtex/2−24fのPBT/PETバイメタル双糸を打ち込んだ部分をウエスト部からヒップ下方にかけた位置に、ヒップ下方から裾部までをヨコ糸20sCSY(綿+110dtexPU)を打ち込んだ部分で構成するようにボトムを作成した。
(比較例2)
経糸に実施例1の30sCSYを用い、緯糸に20sCSY(綿+77dtexPU)と167dtex−144fのPET加工糸を1本交互に打ち込んだ部分と82.5dtex−24fのPBT/PETバイメタル糸を2本引き揃えて双糸とした、82.5dtex/2−24fを打ち込んだ部分で構成されるサテン織物を経糸密度47本/cm、緯糸密度25本/cmで製織し、染色仕上げした。生地全体に配される緯糸はない。ヨコ伸長率は17.6%(PBT/PETバイメタル糸)22.3%(20sCSY+167dtex−144fのPET加工糸)であり、伸長回復率は80.4%(PBT/PETバイメタル糸)83.2%(20sCSY+167dtex−144fのPET加工糸)であった。生地の緯糸20sCSY(綿+77dtexPU)を打ち込んだ部分をウエスト部からヒップ下方にかけた位置に、ヒップ下方から裾部までを緯糸20sCSYと167dtex−144fのPET加工糸を打ち込んだ部分で構成するようにボトムを作成したが、緯糸切り替え部分での染色色差が大きく外観不良な製品となった。
(比較例3)
経糸に30sCSYを用い、緯糸に20sCSY(綿+77dtexPU)を打ち込んだ部分と167dtex−144fのPET加工糸を打ち込んだ部分で構成されるサテン織物を経糸密度47本/cm、緯糸密度25本/cmで製織し、染色仕上げした。生地全体に配される緯糸はない。ヨコ伸長率は25.8%(20sCSY)、9.2%(167dtex−144fのPET加工糸)であり、伸長回復率は85.6%(20sCSY)、88.3%(167dtex−144fのPET加工糸)であった。生地の緯糸20sCSYを打ち込んだ部分をウエスト部からヒップ下方にかけた位置に、ヒップ下方から裾部までを167dtex−144fのPET加工糸を打ち込んだ部分で構成するようにボトムを作成したが、緯糸変更による生地幅差による、セット工程でのピン外れトラブルや、製品での切り替え部分の段・色差が大きく、加工安定性・製品外観に大きく欠けるものであった。
なお、本実施例および比較例に使用した糸の伸長率および伸長回復率は、経糸の30sCSYの糸伸長率は165%、糸伸長回復率は94.6%であり、緯糸の20sCSYの糸伸長率は168%、糸伸長回復率は93.6%、82.5dtex−24f(PBT/PETバイメタル糸)の伸縮復元率は38.2%、167dtex−144f(PET加工糸)の伸縮復元率は28.8%であった。
Figure 2017115271
1:ボトムウエスト部からヒップ下部までの部分(領域1)
2:ヒップ下部からボトム裾部までの部分(領域2)

Claims (9)

  1. 経糸および緯糸に弾性糸を用いた一重織物において、緯糸に弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸または、弾性率の異なる少なくとも2種の前記弾性糸および非弾性糸が用いられ、それら緯糸から選択される少なくとも1種の緯糸が生地全体に配されており、ボトムウエスト部からヒップ下部までの部分とヒップ下部から裾部までの部分で、緯糸の構成が異なっており、かつボトムウエスト部からヒップ下方までの部分のほうがヒップ下方から裾までの部分よりも織物ヨコ方向の伸長回復率が大きく、その伸長回復率の差が5〜30%であることを特徴とするボトム用織物。
  2. 前記織物において、生地全体に配される選択された1種の緯糸が、生地のいずれの部分においても、2.54cm間に25重量%以上の緯糸使用率であることを特徴とする請求項1に記載のボトム用織物。
  3. 前記織物ヨコ方向の伸長率が15%以上で、前記ボトムウエスト部からヒップ下方とヒップ下方から裾までの部分の伸長率差が10%以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボトム用織物。
  4. 前記織物タテ方向の伸長率が、前記ボトムウエスト部からヒップ下方までの部分において、ヒップ下方から裾部分よりも小さくなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のボトム用織物。
  5. 前記弾性糸にポリウレタン系弾性繊維またはポリウレタン系弾性繊維とセルロース系繊維の複合繊維糸が含まれる請求項1〜4のいずれかに記載のボトム用織物。
  6. 前記弾性糸にポリエステル系弾性繊維またはポリエステル系弾性繊維とセルロース系繊維の複合繊維糸が含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のボトム用織物。
  7. 前記ポリエステル系弾性糸の単糸繊度が1.1dtex以上11.1dtex以下であることを特徴とする請求項6に記載のボトム用織物。
  8. 前記織物緯糸の構成を徐々に変化させるグラデーション部分を持つことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のボトム用織物。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載のボトム用織物を用いた衣料用ボトム製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117064132A (zh) * 2023-08-22 2023-11-17 开平奔达纺织有限公司 一种面料定位塑型方法

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