JP2017176613A - 棒状化粧料収容容器 - Google Patents
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Description
しかしながら、このように構成される棒状化粧料収容容器においては、化粧料を使用し収容する毎に外筒と螺旋筒とを正逆相対回動する操作が必要となる。そして、棒状化粧料を必要以上に外筒上端から突出させてしまった場合は、このまま使用すると化粧料が折れたり変形したりしやすいため、外筒と螺旋筒を逆回動させる繰り戻し操作によって棒状化粧料の突出量を調整する必要が生じる。
請求項2の発明は、制動力は、本体筒と容器筒とが摺動している場合に発生する摺動抵抗、本体筒と中皿筒とが摺動している場合に発生する摺動抵抗、回転規制手段が摺動している場合に発生する摺動抵抗、本体筒と棒状化粧料とが摺動または粘着している場合に発生する摺動抵抗または粘性抵抗のうちの少なくとも一つの抵抗であることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料収容容器である。
請求項3の発明は、中皿筒は容器筒の筒底部に固定され、本体筒と、容器筒および中皿筒の少なくとも一つの筒とのあいだには、本体筒の容器筒に対する軸回り方向の回転を規制する回転規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の棒状化粧料収容容器である。
請求項4の発明は、前記回転規制手段は、本体筒の外周面に設けられる係合突起が、容器筒の内周面に形成される縦溝に摺動自在に係合することによって回転規制が行われることを特徴とする請求項3記載の棒状化粧料収容容器である。
請求項5の発明は、前記回転規制手段は、本体筒の内周面に設けられる係合突起が、中皿筒の外周面に形成される縦溝に摺動自在に係合することによって回転規制が行われることを特徴とする請求項3記載の棒状化粧料収容容器である。
また、棒状化粧料の本体筒からの突出量は突出していたとしても僅かなものであるため、化粧料は使用時であっても先端部位が本体筒の内側面によって支持された状態となり、化粧料が不用意に折れたり割れたりすることがない。
請求項2の発明とすることで、本体筒の制動力は、棒状化粧料収容容器において本体筒と容器筒とが摺動している場合に発生する摺動抵抗、本体筒と中皿筒とが摺動している場合に発生する摺動抵抗、回転規制手段が摺動している場合に発生する摺動抵抗、本体筒と棒状化粧料とが摺動または粘着している場合に発生する摺動抵抗または粘性抵抗のうちの少なくとも一つの抵抗を利用して得られるため、格別の制動力付与手段を設ける必要がなく、構造が複雑になることがない。
請求項3の発明とすることで、中皿筒が容器筒に固定されているものである場合に、本体筒は、容器筒および中皿筒の少なくとも一つの筒とのあいだに設けられる本体筒の容器筒に対する軸回り方向の回転規制によって、棒状化粧料が本体筒内周面に接触しているものである場合には、本体筒が中皿筒に対して回転することによって棒状化粧料が捻れて折れてしまうような不具合がない。
請求項4の発明とすることで、回転規制手段を本体筒と容器筒とのあいだに容易に構成することができる。
請求項5の発明とすることで、回転規制手段を本体筒と中皿筒とのあいだに容易に構成することができる。
図面において、1は棒状化粧料収容容器であって、該棒状化粧料収容容器1は、本体部2と該本体部2の上部を覆蓋するキャップ部3とで構成される。
前記本体部2は、外側面である円筒状の容器筒4と、該容器筒4に内嵌される状態で固定支持される円筒状の中皿筒5と、該容器筒4と中皿筒5とのあいだに配されて、該容器筒4および中皿筒5に対して軸心方向に移動自在に取り付けられ、かつ前記中皿筒5から突出した部位においては内周面同士が対向するように設けられる本体筒6とで構成される。
縦溝4bの下端部4cは、容器筒4の底面4dよりも高い位置に形成され、縦溝4bの上端部4eは、容器筒4の上部に形成されるキャップ覆蓋部4fよりも低い位置に形成される。そして本体筒6は、係合突起6aが縦溝4bの上端部4eと下端部4cとに当接するまで上下方向に移動できるようになっている。そして、係合突起6aが上端部4eに当接した状態は、本体筒6は中皿筒5に対して最も突出した状態(図3Aの状態)であり、係合突起6aが下端部4cに当接した状態は、本体筒6が中皿筒5に対して最も没入した状態(図3Cの状態)である。本実施の形態においては、本体筒6が最も没入した状態は、本体筒6の先端6bと中皿筒5の先端5dとが同じ高さとなるように設定されている。
因みに、本実施の形態における棒状化粧料Aの充填は、容器筒4の下端部に形成される下孔4hおよび中皿筒5の下端部に形成される下孔5dから充填されるようになっているが、中皿筒5の上端5dから充填するものであっても同様に実施できることは勿論である。
そして、係合突起6aが縦溝4bの上端4eに当接した状態では、本体筒6は容器筒4の上端4gから最も突出した状態となるが、このように本体筒6を最も突出させた状態で棒状化粧料Aを中皿筒5および本体筒6の内側に充填し、固化した後にキャップ3を本体部2の上部に覆蓋することで製品として完成する。このようにして完成した棒状化粧料容器1においては、棒状化粧料Aと中皿筒5および本体筒6とのあいだの粘性抵抗、および係合突起6aの縦溝4bに対する摺動抵抗により発揮される制動力によって、本体筒6が容器筒4に対して没入しないように維持されている。
また、棒状化粧料Aの本体筒6からの突出量は僅かであるため、繰り出し機構の化粧料収容容器のように化粧料を突出させすぎることに起因して化粧料が折れたり割れたりすることがない。
さらには、本体筒6の外周面と容器筒4の内周面を摺動面として摺動させるようにしてここで発生する摺動抵抗を制動力としても良く、また、本体筒6の内周面と中皿筒5の外周面とを摺動面として摺動させ、ここで発生する摺動抵抗を制動力としても良い。そして本発明においては、これらの摺動抵抗、粘性抵抗のうちの少なくとも一つの抵抗を選択することで実施でき、またこれらの抵抗から二つ以上の抵抗を選択して組み合わせることで実施してもよい。
2 本体部
4 容器筒
5 中皿筒
6 本体筒
Claims (5)
- 棒状の化粧料を収容するための棒状化粧料収容容器であって、該収容容器は、
外筒である容器筒と、
該容器筒に内嵌される状態で基端部が容器筒の筒底に支持され、先端部に棒状化粧料の基端部が支持される中皿筒と、
該容器筒と中皿筒とのあいだに配されて、該容器筒および中皿筒に対して軸心方向に移動自在に取り付けられ、かつ前記中皿筒から突出した部位においては内周面同士が対向する本体筒とで構成されていると共に、
本体筒は、容器筒内に没入することがないよう制動力が付与されていて、本体筒の先端が使用者の皮膚に触れることに伴い発生する該皮膚からの押圧力が制動力より大きい場合に、容器筒内に没入するよう設定されていることを特徴とする棒状化粧料収容容器。 - 制動力は、本体筒と容器筒とが摺動している場合に発生する摺動抵抗、本体筒と中皿筒とが摺動している場合に発生する摺動抵抗、回転規制手段が摺動している場合に発生する摺動抵抗、本体筒と棒状化粧料とが摺動または粘着している場合に発生する摺動抵抗または粘性抵抗のうちの少なくとも一つの抵抗であることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料収容容器。
- 中皿筒は容器筒の筒底部に固定され、本体筒と、容器筒および中皿筒の少なくとも一つの筒とのあいだには、本体筒の容器筒に対する軸回り方向の回転を規制する回転規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の棒状化粧料収容容器。
- 前記回転規制手段は、本体筒の外周面に設けられる係合突起が、容器筒の内周面に形成される縦溝に摺動自在に係合することによって回転規制が行われることを特徴とする請求項3記載の棒状化粧料収容容器。
- 前記回転規制手段は、本体筒の内周面に設けられる係合突起が、中皿筒の外周面に形成される縦溝に摺動自在に係合することによって回転規制が行われることを特徴とする請求項3記載の棒状化粧料収容容器。
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DE102017125326A1 (de) | 2016-10-31 | 2018-05-03 | Daido Steel Co., Ltd. | Verfahren zum Herstellen eines RFeB-basierten Magneten |
Citations (4)
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JPS4839877Y1 (ja) * | 1969-05-02 | 1973-11-22 | ||
JPS5558973U (ja) * | 1978-10-16 | 1980-04-22 | ||
JPS5654020U (ja) * | 1979-10-03 | 1981-05-12 | ||
US5364197A (en) * | 1993-12-20 | 1994-11-15 | Powers Ronald J | Cosmetic pencil with descending sheath |
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2016
- 2016-03-31 JP JP2016070701A patent/JP6715059B2/ja active Active
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JP6715059B2 (ja) | 2020-07-01 |
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