JP2017152710A - エッチング方法、物品及び半導体装置の製造方法、並びにエッチング液 - Google Patents
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Description
構造物10は半導体からなる。半導体は、例えば、Si、Ge、GaAs及びGaNなどのIII族元素とV族元素との化合物からなる半導体、並びにSiCから選択される。
なお、ここで使用する用語「族」は、短周期型周期表の「族」である。
絶縁層20は、開口部を有している。この方法では、構造物10のうち絶縁層の開口部に対応した領域11を、エッチングによって除去する。
無機材料からなる絶縁層20は、例えば、気相堆積法による絶縁層の成膜と、フォトリソグラフィによるマスクの形成と、エッチングによる絶縁層のパターニングとによって形成することができる。或いは、無機材料からなる絶縁層20は、構造物10の表面領域の酸化又は窒化と、フォトリソグラフィによるマスクの形成と、エッチングによる絶縁層のパターニングとによって形成することができる。
触媒層30は、貴金属から各々がなる複数の粒子31の集合体である。触媒層30は、それと接している領域11を構成している半導体の酸化反応を活性化させるために用いる。貴金属は、例えば、Au、Ag、Pt、Pd、及びそれらの組み合わせから選択することができる。
ここでは、0.005mol/Lの硝酸銀と1.0mol/Lのフッ化水素とを含む水溶液を置換めっき液として用い、この置換めっき液中に10mm×10mmの寸法のシリコンチップを25℃で3分間浸漬させることにより触媒層30を形成した。なお、図3の写真において、白色の部分が銀からなる粒子である。これら粒子の粒径は100nm程度である。
その結果、図10に示すように、針状残留部12の先端部では、酸化剤によるシリコンの酸化と、これによって生じる酸化物のフッ化水素酸による溶解除去とが促進される。従って、針状残留部12の発生が抑制され、高いアスペクト比を有している凹部が得られる。
なお、上述した理由の2以上が複合している可能性がある。
一例として、触媒層30は、貴金属から各々がなる複数の粒子31の集合体であるとする。
以下に、原出願の当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]
半導体からなる構造物上に、貴金属からなる触媒層を形成することと、
前記構造物を、フッ化水素酸と酸化剤と有機添加剤とを含んだエッチング液中に浸漬させて、前記構造物のうち前記触媒層と接している部分を除去することと
を含んだエッチング方法。
[2]
前記有機添加剤の分子は極性分子である項1に記載のエッチング方法。
[3]
前記有機添加剤の分子量は60乃至20000の範囲内にある項1又は2に記載のエッチング方法。
[4]
前記有機添加剤は、アルコール、カルボン酸、ヒドロキシ酸、アミン、アミノ酸、有機フッ素化合物、及びキレート剤からなる群より選ばれる1以上の化合物である項1乃至3の何れか1項に記載のエッチング方法。
[5]
前記有機添加剤は、ポリエチレングリコール、コハク酸、リンゴ酸、ジプロピルアミン、及びアラニンからなる群より選ばれる1以上の化合物である項1乃至3の何れか1項に記載のエッチング方法。
[6]
前記エッチング液における前記有機添加剤の濃度は0.01質量%乃至1質量%の範囲内にある項1乃至5の何れか1項に記載のエッチング方法。
[7]
前記エッチング液におけるフッ化水素の濃度は5ol/L乃至10mol/Lの範囲内にある項1乃至6の何れか1項に記載のエッチング方法。
[8]
前記エッチング液における前記酸化剤の濃度は2mol/L乃至4mol/Lの範囲内にある項1乃至7の何れか1項に記載のエッチング方法。
[9]
前記触媒層として、前記貴金属から各々がなる複数の粒子の集合体を形成し、前記エッチング液中への前記構造物の浸漬により、前記構造物のうち前記複数の粒子と近接している部分と、前記構造物のうち前記複数の粒子間の隙間に対応した部分とを除去する項1乃至8の何れか1項に記載のエッチング方法。
[10]
項1乃至9の何れか1項に記載のエッチング方法により前記構造物をエッチングすることを含んだ物品の製造方法。
[11]
項1乃至9の何れか1項に記載のエッチング方法により前記構造物をエッチングすることを含んだ半導体装置の製造方法。
[12]
フッ化水素酸と酸化剤と有機添加剤とを含んだエッチング液。
[13]
前記有機添加剤の分子は極性分子である項12に記載のエッチング液。
[14]
前記有機添加剤の分子量は60乃至20000の範囲内にある項12又は13に記載のエッチング液。
[15]
前記有機添加剤は、アルコール、カルボン酸、ヒドロキシ酸、アミン、アミノ酸、有機フッ素化合物、及びキレート剤からなる群より選ばれる1以上の化合物である項12乃至14の何れか1項に記載のエッチング液。
[16]
前記有機添加剤は、ポリエチレングリコール、コハク酸、リンゴ酸、ジプロピルアミン、及びアラニンからなる群より選ばれる1以上の化合物である項12乃至14の何れか1項に記載のエッチング液。
[17]
前記有機添加剤の濃度は0.01質量%乃至1質量%の範囲内にある項12乃至16の何れか1項に記載のエッチング液。
[18]
前記エッチング液におけるフッ化水素の濃度は5mol/L乃至10mol/Lの範囲内にある項12乃至17の何れか1項に記載のエッチング液。
[19]
前記エッチング液における前記酸化剤の濃度は2mol/L乃至4mol/Lの範囲内にある項12乃至18の何れか1項に記載のエッチング液。
Claims (13)
- 貴金属からなる触媒が形成された半導体を、フッ化水素酸と酸化剤と有機添加剤とを含んだエッチング液に接触させて、前記半導体のうち前記触媒と接している部分を除去することを含み、
前記有機添加剤は、ポリエチレングリコール、コハク酸、リンゴ酸、ジプロピルアミン、及びアラニンからなる群より選ばれる1以上の化合物であるエッチング方法。 - 前記有機添加剤の分子量は60乃至20000の範囲内にある請求項2に記載のエッチング方法。
- 前記エッチング液における前記有機添加剤の濃度は0.001質量%乃至5質量%の範囲内にある請求項1又は2に記載のエッチング方法。
- 前記エッチング液におけるフッ化水素の濃度は5mol/L乃至10mol/Lの範囲内にある請求項1乃至3の何れか1項に記載のエッチング方法。
- 前記エッチング液における前記酸化剤の濃度は2mol/L乃至4mol/Lの範囲内にある請求項1乃至4の何れか1項に記載のエッチング方法。
- 前記触媒は、前記貴金属から各々がなる複数の粒子の集合体を含み、前記エッチング液への前記半導体の接触により、前記半導体のうち前記複数の粒子と近接している部分と、前記半導体のうち前記複数の粒子間の隙間に対応した部分とを除去する請求項1乃至5の何れか1項に記載のエッチング方法。
- 請求項1乃至6の何れか1項に記載のエッチング方法により前記半導体をエッチングすることを含んだ物品の製造方法。
- 請求項1乃至6の何れか1項に記載のエッチング方法により前記半導体をエッチングすることを含んだ半導体装置の製造方法。
- 貴金属からなる触媒が形成された半導体のうち前記触媒と接している部分を除去するために使用するエッチング液であって、フッ化水素酸と酸化剤と有機添加剤とを含み、前記有機添加剤は、ポリエチレングリコール、コハク酸、リンゴ酸、ジプロピルアミン、及びアラニンからなる群より選ばれる1以上の化合物であるエッチング液。
- 前記有機添加剤の分子量は60乃至20000の範囲内にある請求項9に記載のエッチング液。
- 前記有機添加剤の濃度は0.001質量%乃至5質量%の範囲内にある請求項9又は10に記載のエッチング液。
- 前記エッチング液におけるフッ化水素の濃度は5mol/L乃至10mol/Lの範囲内にある請求項9乃至11の何れか1項に記載のエッチング液。
- 前記エッチング液における前記酸化剤の濃度は2mol/L乃至4mol/Lの範囲内にある請求項9乃至12の何れか1項に記載のエッチング液。
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