JP2017152105A - コネクタの組立方法 - Google Patents
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図19に示すコネクタ501は、同軸ケーブル503の端部にそれぞれ取り付けられて軸方向に延出する接続部505に対し屈曲する端子部507によりL字型となる第1接続端子509及び第2接続端子511と、ハウジング523と、カバー525と、隔壁部材531と、を有する。ハウジング523は、接続部505を収容する収容凹部513が形成される本体部515と、本体部515に一体に形成されている突設部521とから成り、一体に形成されている。突設部521は、本体部515の先端部から相手側コネクタへの嵌合方向に突出形成されると共に端子部507を収容する第1収容孔部517及び第2収容孔部519が収容凹部513に連通形成されている。カバー525及び隔壁部材531は、収容凹部513、第1収容孔部517並びに第2収容孔部519を反嵌合方向から閉塞する。ハウジング523の第1収容孔部517及び第2収容孔部519は、反嵌合方向から挿入された端子部507を同軸ケーブル503の軸方向に位置決めして収容する。また、カバー525及び隔壁部材531は、第1収容孔部517及び第2収容孔部519に収容された端子部507の反嵌合方向側端部に当接し、端子部507の反嵌合方向への動きを拘束する支持部527及び支持部529を有する。
次に、作業者は、ハウジング523の各収容凹部513及び各第1収容孔部517に対し、上方から隔壁部材531を臨ませ、隔壁部材531をハウジング523の内部に押下げる。第1接続端子509は、前壁533と支持部527とにより挟持された状態で、端子部507が第1収容孔部517に保持される。
次に、作業者は、隔壁部材531の各隔壁側収容凹部535及びハウジング523の各第2収容孔部519に対し、上方から第2接続端子511を臨ませ、第2接続端子511の端子部507を第2収容孔部519に挿入し、第2接続端子511の接続部505を隔壁側収容凹部535に挿入する。
次に、作業者は、ハウジング523の上端部に対し、上方からカバー525を取り付ける。第2接続端子511は、前壁533と支持部529とにより挟持された状態で、端子部507が第2収容孔部519に保持される。これにより、コネクタ501の組立が完了する。
(1) 複数の端子収容室を有するコネクタハウジングと、前記各端子収容室に収容される第1接続端子が端末部にそれぞれ接続された複数の第1端子付電線と、前記複数の端子収容室の端子挿入口を覆うように前記コネクタハウジングに取り付けられるカバーと、を備えたコネクタの組立方法であって、前記複数の第1端子付電線が、前記カバーの電線保持部に保持される工程と、前記カバーに保持された前記複数の第1端子付電線における前記第1接続端子が、前記端子収容室にそれぞれ挿入される工程と、前記端子収容室に収容された前記第1接続端子を抜け止めするために、前記カバーが前記コネクタハウジングに取り付けられる工程と、を含むことを特徴とするコネクタの組立方法。
カバーは、全ての第1端子付電線を保持した状態で、コネクタハウジングに取り付けられる。カバーは、コネクタハウジングに取り付けられる際、先ず、保持している第1端子付電線の第1接続端子が、端子収容室に挿入される。この際、複数の第1端子付電線は、カバーによって既に第1接続端子が所定の順に並べられているので、例えば片側から順に第1接続端子をコネクタハウジングの端子収容室へ挿入していけばよく、挿入対象の端子収容室を確認する手間が省け、挿入作業を良好に行うことができる。
カバーは、全ての第1端子付電線を保持した状態で、コネクタハウジングに取り付けられる。カバーは、コネクタハウジングに取り付けられた際、スペーサが第2接続端子に当接する。これにより、スペーサは、端子収容室に収容された第2接続端子の抜け止めをすることができる。
カバーは、全ての第1端子付電線を保持した状態で、コネクタハウジングに取り付けられる。この際、複数の第1端子付電線は、カバーの電線保持部とカバーに装着されたリテーナの係止突起とによって既に第1接続端子が所定の順に並べられている。このため、第1端子付電線は、例えば片側から順に第1接続端子をコネクタハウジングの端子収容室へ挿入していけばよく、挿入対象の端子収容室を確認する手間が省け、挿入作業を良好に行うことができる。
リテーナは、カバーがコネクタハウジングに取り付けられた後、本係止位置に移動される。リテーナは、本係止位置に移動されると、係止突起が第1接続端子の挿入方向後端部を係止する。これにより、リテーナは、第1接続端子が端子収容室から抜け出すのを阻止することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係るコネクタ100を相手側コネクタ47と共に表した分解斜視図である。
本第1実施形態に係るコネクタの組立方法に用いられるコネクタ100は、コネクタハウジング11と、2本の第1端子付電線13と、カバー15と、スペーサ17と、2本の第2端子付電線19と、を有する。なお、本実施形態において、上下前後左右の方向は、図1に示した矢印の方向に従う。
コネクタハウジング11は、絶縁樹脂材により一体成形される。コネクタハウジング11の下部には、電線収容箱部33が後方に開放して形成される。電線収容箱部33は、第2端子付電線19の電線圧着部31及び電線21の端末部を収容する。電線収容箱部33の両側面には、それぞれロック突起35が突設されている。ロック突起35は、コネクタハウジング11の背面にカバー15をロックするためのものである。電線収容箱部33の上部には、嵌合部37が一体に形成されている。嵌合部37は、電線収容箱部33よりも前方に突出している。
カバー15は、絶縁樹脂材により一体成形される。カバー15は、左右一対の第1端子付電線13を前面側に保持可能とされている。カバー15の前面には、左右一対の第1端子付電線13を収容保持する一対の凹状の縦溝部53が形成されている。縦溝部53は、上部が第1接続端子23の後部に当接する端子押圧部55となる。縦溝部53は、下部が第1端子付電線13の電線圧着部31及び電線21の端末部を収容保持する。
カバー15は、それぞれのハウジングロック側板57の内側に、一対の平行なスペーサ係合板61が、前方に向かって突設されている。スペーサ係合板61は、一対の基端部がカバー15に接続されて、連結側の先端部が前方に突出している。スペーサ係合板61の先端側上下には、一対の係合突起爪63(図7参照)が突設されている。カバー15は、このスペーサ係合板61によりカバー15と結合される。
スペーサ17は、絶縁樹脂材により一体成形される。スペーサ17の背面には、左右一対の第1端子付電線13を収容保持する一対のスペーサ凹溝部65が上下に延在して形成されている。スペーサ凹溝部65は、上部が第1接続端子23の電線圧着部31に当接する端子押さえ部67となる。スペーサ凹溝部65は、下部が第1端子付電線13の電線21を収容保持する部分となる。
図5の(a)は第2端子付電線19が装着されたコネクタハウジング11を表す手順説明図であり、図5の(b)は第1端子付電線13がセットされたカバー15を表す手順説明図である。
本第1実施形態のコネクタの組立方法では、図1に示したように、電線21の端末部に、先ず、第2接続端子25が圧着される。電線21は、外被が除去されて先端に芯線、内部被覆、編組シールドが順次露出される。芯線にはインナー端子が接続される。編組シールドは、第2端子接続部29に接続される。第2接続端子25が圧着された一対の第2端子付電線19は、図5(a)に示すように、コネクタハウジング11の後方から第2接続端子25が第2端子収容室41に挿入される。
次いで、図6(a)に示すように、カバー15に、スペーサ17が取り付けられる。スペーサ17は、図7に示すように、カバー係合側板71が、カバー15のスペーサ係合板61に係合してカバー15に固定される。第1端子付電線13は、カバー15に取り付けられるスペーサ17により第1接続端子23及び電線21の端末部がカバー15に保持される。
次いで、コネクタハウジング11とカバー15とが組み付けられる。コネクタハウジング11の背面には、第2接続端子25が装着された第2端子収容室41の上方に、一対の第1端子収容室39の端子挿入口43が開放している。
一方、カバー15の前面からは、保持された一対の第1端子付電線13の第1端子接続部27が前方に突出している。カバー15をコネクタハウジング11に取り付ける際、この第1端子接続部27が、コネクタハウジング11の端子挿入口43に先ず挿入される。円筒状の第1端子接続部27は、図8に示した第1端子収容室39の円形の端子挿入口43に進入する。このとき、コネクタハウジング11とカバー15とは、同心円同士の端子挿入口43と第1端子接続部27とにより、上下方向及び左右方向に位置合わせされ、挿入軸が第一段階として位置決めされる。
カバー15は、更にコネクタハウジング11に接近すると、一対のハウジングロック側板57が、コネクタハウジング11のロック突起35に係合する。これにより、カバー15は、ハウジングロック側板57を介してコネクタハウジング11の背面に離脱不能に固定される。
本第1実施形態に係るコネクタの組立方法では、コネクタ100が、第1端子付電線13と、第2端子付電線19とを有する。第1端子付電線13の第1端子接続部27は、第2端子付電線19の第2端子接続部29よりも長い。第2端子接続部29が短い第2端子付電線19は、第1端子付電線13よりも先に第2端子接続部29がコネクタハウジング11の第2端子収容室41に挿入される。第1端子接続部27が長い第1端子付電線13は、カバー15に保持された状態で、第2端子付電線19の後方から重ねられてコネクタハウジング11の第1端子収容室39へ挿入することができる。
図13は本発明の第2実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。
本第2実施形態に係るコネクタの組立方法に用いられるコネクタ200は、コネクタハウジング79と、第1端子付電線81と、カバー83と、リテーナ85と、を有する。なお、本第2実施形態において、上下前後左右の方向は、図13に示した矢印の方向に従う。
カバー83の背面には、リテーナ嵌合凹部129が形成されている。リテーナ嵌合凹部129の上部には、上述の突起挿通穴125が開口する。リテーナ嵌合凹部129の左右には、上下に延在するリテーナ側板挿入溝131が形成されている。
図15の(a)は第1端子付電線81がセットされたカバー83を表す手順説明図、図15の(b)はカバー83に保持された第1端子付電線81の第1接続端子89が端子挿入口111に挿入される直前の状態を表す手順説明図である。
本第2実施形態のコネクタの組立方法では、図13に示すように、電線87の端末部に、先ず、第1接続端子89が圧着される。電線87は、絶縁被覆が除去されて導体に第1接続端子89の導体圧着部93が圧着され、絶縁被覆が被覆電線圧着部95に圧着される。これにより、電線87は、第1端子付電線81となる。
第1端子付電線81は、電線保持部121に挟まれた状態で、電線保持部121からの離脱が規制される。電線保持部121は、電線87の離脱を規制する一方、電線87の長手方向の移動は可能としている。従って、第1端子付電線81は、図15(a)の上下方向に沿って、電線保持部121に対する位置調整が可能となる。
カバー83は、全ての第1接続端子89が第1端子収容室101に装着された後、電線保持部121に対して電線87の位置が調整されて、図17(a)に示すように、コネクタハウジング79に装着される。すなわち、コネクタ200では、電線保持部121に対する第1端子付電線81の長手方向に沿った保持位置を調整しながら、第1端子収容室101に収容された第1接続端子89を抜け止めすると共に、電線収容箱部105に沿って直角に曲げられて電線収容溝113に収容された電線87を覆うため、カバー83がコネクタハウジング79に取り付けられる。
コネクタ200は、このリテーナ85の本係止状態で、組み立てが完了する。
本第2実施形態に係るコネクタの組立方法では、複数の第1端子付電線81が、カバー83の電線保持部121に保持される。つまり、複数の第1端子付電線81が、カバー83にプリセットされる。それぞれの第1端子付電線81は、第1接続端子89が電線87の端末部に圧着された後、圧着順にカバー83へ保持させることができる。そのため、複数の第1端子付電線81はフリーとならず、端子同士の接触や電線同士の絡みが生じない。
また、電線87を90度曲げする際に、カバー83(特に前方に突出するリテーナ85の係止突起127)で位置規制することにより、カバー83とコネクタハウジング79を組み付ける際の電線87の挟み込みを防止できる。
[1] 複数の端子収容室(第1端子収容室39(101)及び第2端子収容室41)を有するコネクタハウジング(11,79)と、
前記各端子収容室に収容される第1接続端子(23,89)が端末部にそれぞれ接続された複数の第1端子付電線(13,81)と、
前記複数の端子収容室の端子挿入口(43,111)を覆うように前記コネクタハウジングに取り付けられるカバー(15,83)と、を備えたコネクタ(100,200)の組立方法であって、
前記複数の第1端子付電線が、前記カバーの電線保持部(77,121)に保持される工程と、
前記カバーに保持された前記複数の第1端子付電線における前記第1接続端子が、前記端子収容室(第1端子収容室39(101))にそれぞれ挿入される工程と、
前記端子収容室に収容された前記第1接続端子を抜け止めするために、前記カバーが前記コネクタハウジングに取り付けられる工程と、
を含むことを特徴とするコネクタの組立方法。
[2] 前記コネクタ(100)は、前記第1接続端子(23)よりも端子接続部(第2端子接続部29)の長さが短い第2接続端子(25)が端末部にそれぞれ接続された第2端子付電線(19)を有しており、
前記第2接続端子の端子接続部が、前記コネクタハウジング(11)の前記端子収容室(第2端子収容室41)に挿入される工程と、
前記第1接続端子(23)が、前記カバー(15)に保持される工程と、
前記カバーに保持された前記第1接続端子の端子接続部(第1端子接続部27)が前記端子収容室(第1端子収容室39)に挿入案内された後、前記カバーの被ガイド部(51)が前記コネクタハウジングのガイド部(49)に嵌合されて前記コネクタハウジングに対する位置決めをされながら前記カバーが前記コネクタハウジングに取り付けられる工程と、
を含むことを特徴とする上記[1]に記載のコネクタの組立方法。
[3] 前記カバー(15)に取り付けられるスペーサ(17)により前記第1接続端子(23)が前記カバーに保持される工程と、
前記端子収容室(第2端子収容室41)に収容された前記第2接続端子(25)を前記スペーサで抜け止めするために前記カバーが前記コネクタハウジング(11)に取り付けられる工程と、
を含むことを特徴とする上記[2]に記載のコネクタの組立方法。
[4] 前記カバー(83)に仮係止位置でプリセットされているリテーナ(85)の係止突起(127)によって、前記電線保持部(121)に保持されている前記複数の第1端子付電線(81)が所定間隔に保持される工程と、
前記電線保持部に対する前記第1端子付電線の長手方向に沿った保持位置を調整しながら、前記端子収容室(101)に収容された前記第1接続端子(89)を抜け止めするため前記カバーが前記コネクタハウジング(79)に取り付けられる工程と、
前記コネクタハウジングに取り付けられた前記カバーにプリセットされている前記リテーナが本係止位置に移動されることにより、前記端子収容室に収容された前記第1接続端子の挿入方向後端部(97)が前記リテーナの係止突起により係止されて抜け止めされる工程と、
を含むことを特徴とする上記[1]に記載のコネクタの組立方法。
13…第1端子付電線
15…カバー
17…スペーサ
19…第2端子付電線
23…第1接続端子
25…第2接続端子
27…第1端子接続部(端子接続部)
29…第2端子接続部(端子接続部)
39…第1端子収容室(端子収容室
41…第2端子収容室(端子収容室)
43…端子挿入口
49…ガイド部
51…被ガイド部
77…電線保持部
Claims (4)
- 複数の端子収容室を有するコネクタハウジングと、
前記各端子収容室に収容される第1接続端子が端末部にそれぞれ接続された複数の第1端子付電線と、
前記複数の端子収容室の端子挿入口を覆うように前記コネクタハウジングに取り付けられるカバーと、
を備えたコネクタの組立方法であって、
前記複数の第1端子付電線が、前記カバーの電線保持部に保持される工程と、
前記カバーに保持された前記複数の第1端子付電線における前記第1接続端子が、前記端子収容室にそれぞれ挿入される工程と、
前記端子収容室に収容された前記第1接続端子を抜け止めするために、前記カバーが前記コネクタハウジングに取り付けられる工程と、
を含むことを特徴とするコネクタの組立方法。 - 前記コネクタは、前記第1接続端子よりも端子接続部の長さが短い第2接続端子が端末部にそれぞれ接続された第2端子付電線を有しており、
前記第2接続端子の端子接続部が、前記コネクタハウジングの前記端子収容室に挿入される工程と、
前記第1接続端子が、前記カバーに保持される工程と、
前記カバーに保持された前記第1接続端子の端子接続部が前記端子収容室に挿入案内された後、前記カバーの被ガイド部が前記コネクタハウジングのガイド部に嵌合されて前記コネクタハウジングに対する位置決めをされながら前記カバーが前記コネクタハウジングに取り付けられる工程と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のコネクタの組立方法。 - 前記カバーに取り付けられるスペーサにより前記第1接続端子が前記カバーに保持される工程と、
前記端子収容室に収容された前記第2接続端子を前記スペーサで抜け止めするために前記カバーが前記コネクタハウジングに取り付けられる工程と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載のコネクタの組立方法。 - 前記カバーに仮係止位置でプリセットされているリテーナの係止突起によって、前記電線保持部に保持されている前記複数の第1端子付電線が所定間隔に保持される工程と、
前記電線保持部に対する前記第1端子付電線の長手方向に沿った保持位置を調整しながら、前記端子収容室に収容された前記第1接続端子を抜け止めするため前記カバーが前記コネクタハウジングに取り付けられる工程と、
前記コネクタハウジングに取り付けられた前記カバーにプリセットされている前記リテーナが本係止位置に移動されることにより、前記端子収容室に収容された前記第1接続端子の挿入方向後端部が前記リテーナの係止突起により係止されて抜け止めされる工程と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のコネクタの組立方法。
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