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JP2017143955A - 歯垢検知装置 - Google Patents

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JP2017143955A
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waveguide
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recess
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高弘 川田
Takahiro Kawada
高弘 川田
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

【課題】確実に歯面や歯間などに付着した歯垢を採取することはできず、高い精度で歯垢の有無を検知することはできなかった。【解決手段】本発明の歯垢検知装置は、光源10からの光を検知部11へ導波する導波路16を備え、光学的に歯垢を検知する歯垢検知装置であって、導波路16は、外周面に歯垢を採取するための凹部4を有し、凹部4に採取した歯垢に対して光を照射し、歯垢から生じる蛍光を導波することを特徴としており、歯面に付着した歯垢を確実に採取及び除去し、採取した歯垢の量を高精度に検知することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、歯に付着した歯垢から生じる蛍光を検出する歯垢検知装置に関する。
従来、光源と、受光器と、光源からの光を検査部位に導くとともに、その検査部位からの反射光を受光器に導く光導波路とから構成され、受光器にて反射光の受光量を検知し、検査部位の歯垢量の程度を判別する検知器として、歯垢検知装置が知られている。検査部位に光を照射し、また検査部位からの反射光を入射させる検知部は、光導波路をU字状に丸く湾曲させた形状、あるいは光導波路を曲げた外側を平面とした形状が提案されている。実施形態の例として、歯ブラシに一体に設けられた構造が示されており、ブラシ部と柄、光導波路、並びに光源、導波路、受光器、電池、判別手段をまとめたユニットを備える。導波路の一端はユニットに接続され、他端はブラシ部で柄から外向きに突出する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−47166号公報(第1頁、図1)
しかし、上記に記載された従来の歯垢検知装置では、検知部が丸く湾曲させた形状、あるいは光導波路を曲げた外側の面を平面形状とするため、光導波路に歯垢が付着すれば歯垢の有無の検知をすることは可能ではあるが、確実に歯面や歯間などに付着した歯垢を採取することはできず、高い精度で歯垢の有無を検知することはできなかった。
また、従来技術では歯垢の有無を確認する作業のみを行うための歯垢検知装置であるため、歯垢の除去を行うことができなかった。
本発明の歯垢検知装置は、上記従来の課題を解決すべく創案されたものであり、歯の表面部に付着した歯垢を確実に採取し、採取された歯垢量を高精度に検知することが可能な歯垢検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、下記記載の構成を採用する。
本発明の歯垢検知装置は、光源からの光を検知部へ導波する導波路を備え、光学的に歯垢を検知する歯垢検知装置であって、導波路は、外周面に歯垢を採取するための凹部を有し、凹部に採取した歯垢に対して光を照射し、歯垢から生じる蛍光を導波することを特徴としている。
導波路は、光を導波するコア部分と、コア部分を覆うクラッド層で構成される光ファイバーであり、凹部は、コア部分に到達する深さを有することを特徴としている。
凹部は、角張った縁部を有することを特徴としている。
本発明の歯垢検知装置を用いることで、歯面に付着した歯垢を確実に採取及び除去する
ことができ、採取された歯垢の量を高精度に検知することができる。
本発明の実施形態における歯垢検知装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態における歯垢検知装置の内部構成を示すブロック構成図である。 本発明の実施形態における導波路を示す断面図である。 本発明の実施形態における歯垢検知装置の検知方法を示す断面図である。 本発明の実施形態における歯垢検知時の蛍光強度スペクトルを示すグラフである。 本発明の実施形態における光ヘッド部の変形例を示す構成図である。
以下、図面を用いて本発明の歯垢検知装置について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ。
図1は、本発明の実施形態における歯垢検知装置100を示す斜視図であり、図2は、図1に示す歯垢検知装置100の内部構成を示したブロック図である。
本実施形態における歯垢検知装置100は図1に示すように、ハンドル部1と光ヘッド部2、弓状部3から構成されている。ハンドル部1は、歯垢検知装置100を使用する際に把持する部分である。光ヘッド部2は、ハンドル部1に備えられ、光ヘッド部2の先端部は弓状となっており、弓状部3の間には導波路16が張設されるよう保持されている。
次に図2を用いて歯垢検知装置100の内部の構成を説明する。
ハンドル部1の内部には、光源10と検知部11とを有し、検知部11が検知した情報を記憶し、情報を演算処理する制御部14と、これらハンドル部1の内部に設置された電子部品を動作させるための電源部15から構成されている。光ヘッド部2の内部には、導波路16として光ファイバーが配置され、導波路16は、ハンドル部1の光源10からの光を検知部11に導波し、光ヘッド部2先端の弓状部3には導波路16が張設されている。
光源10は、歯垢を検知する際に光を照射させるものであり、LED光源やレーザー光源であっても良い。また照射する光の波長は、歯垢に含まれる成分が光を吸収し、蛍光反応を示す帯域の波長(例えば、350nm〜430nm程度)であることが望ましい。
また、検知部11は、歯垢から発せられた蛍光(例えば、550nm〜750nm程度)の強度を検知できる受光素子(例えば、フォトダイオード)とすることが望ましいが、撮像素子(例えば、CMOS素子)によって歯垢から発せられた蛍光の色の違いによって歯垢の有無を識別してもよい。
次に図3を用いて弓状部3の導波路16の構造を説明する。
図3の示すように、弓状部3を構成する導波路16は、光を導波する光ファイバーからなり、光ファイバーは屈折率の高い材料からなるコア部6と、コア部6よりも屈折率の低い材料からなるクラッド部7から構成される。クラッド部7はコア部6の外周に形成されることにより、コア部6内に導波する光を閉じ込めておくことが可能になる。
弓状部3の導波路16の外周面には、クラッド部7を介してコア部6に到達するように凹部4が形成される。よって凹部4では、コア部6をクラッド部7が覆っていないため、
コア部6を伝搬する光が導波路16の外部に照射することが可能になるとともに、導波路16の外部の光が凹部4からコア部6に入射することが可能となる。
さらに凹部4は、角張った縁部5が形成されており、縁部5により歯の表面部、歯間部、歯と歯肉の境界部に付着した歯垢を掻き取ることを可能としている。凹部4の形状は、V字型やU字型などの溝型構造、または穴型や貫通孔の構造としてもよく、歯垢を掻き取ることが可能であればその形状や光ファイバー16の径は問わない。
次に図4を用いて弓状部3における歯垢の検知方法について説明する。
弓状部3は図4に示すように、凹部4の角張った縁部5により歯の表面部、歯間部、歯と歯肉の境界部に付着した歯垢8をかき取ることが可能であり、かき取られた歯垢8は凹部4内に採取される。
導波路16のコア部6には、図2で示した光源10より歯垢8を励起する励起光20が伝搬され、コア部6を伝搬する励起光20は凹部4にて照射光21として凹部4に採取された歯垢8に照射される。照射光21が照射された歯垢8は励起され、蛍光22を発する。歯垢8から発せられた蛍光22は再度凹部4からコア部6に入射され、凹部4から照射されずにコア部6を通過した励起光20や他の凹部4から入射した光とともに検知光23となってコア部6を伝搬し、図2で示した検知部11に入射する。
検知部11では、検知光23に混色した蛍光22の蛍光成分を抽出し、その蛍光強度を測定した結果に基づいて制御部14で歯垢量を演算することで歯垢の有無を判別する。検知部11で受光する光の波長を限定したい場合は、光学フィルタを導波路16と検知部11との間に配置しても良い。
上記説明の通り、弓状部3に張設された導波路16に設けられた凹部4の縁部5によって歯の表面、歯間、歯と歯肉の間に付着した歯垢をかき取り、確実に歯垢を凹部4内に採取することができ、精度の高い歯垢検知が可能となる。
さらに、弓状部3に張設された導波路16を歯間ブラシとして用いることもでき、歯垢の有無を確認した後、歯垢を除去することが容易に可能となる。
次に図5を用いて歯垢を検知した際の蛍光強度の変化について説明する。
図5は、歯垢検知装置100を用いて歯垢を検知した際の蛍光スペクトル特性を示すグラフである。光源10から発せられる励起光20の波長は405nmとし、励起光20によって歯垢8が発する蛍光22の蛍光波長帯域は635nm近傍である。
また、図5に示す蛍光スペクトルは、弓状部3に張設された導波路16に対して歯垢の付着状態による検知部11で検知する蛍光強度の違いを示している。図5に示すグラフの縦軸は相対的な蛍光強度を示し、横軸は蛍光波長を示す。
まず図5に示すスペクトルS0について説明する。
図5に示すグラフ中に一点差線で記載されたスペクトルS0は、弓状部3に張設された導波路16に全く歯垢が付着していない状態での蛍光スペクトル特性であり、歯垢検知装置100における光学特性の基準スペクトルである。蛍光強度の特性は635nm近傍において蛍光特性を示すことはない。
次にスペクトルS1について説明する。
図5に示すグラフ中に点線で記載されたスペクトルS1は、弓状部3に張設された導波路16のクラッド部7のみに歯垢が付着し、導波路16の凹部4内には歯垢が付着してい
ない状態での蛍光スペクトル特性である。蛍光強度の特性はスペクトルS0と同様に635nm近傍において蛍光特性を示すことはなく、凹部4以外の箇所に付着した歯垢が歯垢の検知に影響しないことを示している。
次にスペクトルS2について説明する。
図5に示すグラフ中に実線で記載されたスペクトルS2は、弓状部3に張設された導波路16の凹部4内に歯垢を採取した場合の蛍光スペクトル特性である。蛍光強度の特性は635nm近傍において蛍光強度のピークを示しており、導波路16の凹部4によって掻き取った歯垢によって発生する蛍光強度を検知できていることを示している。
このように本実施形態による歯垢検知装置100は、弓状部3に張設された導波路16の凹部4に採取された歯垢の蛍光強度を検知することにより、歯の表面、歯間、歯と歯肉を間などから採取した歯垢量を測定することが可能となる。
次に図6を用いて光ヘッド部2の変形例を示す。
図6は、光ヘッド部2の先端において、導波路16がアーチ状に湾曲して設置され、導波路16には、光が伝搬する方向に沿って凹部54が設けられている。凹部54は、V字型やU字型などの溝型構造とすることで凹部54の縁部により、歯の表面、歯間、歯と歯肉の間に付着した歯垢をかき取ることが可能となる。凹部54における励起光20の照射から検知光23を検知する方法は図4を用いて説明した内容と同様であるため省略する。
導波路16に設ける凹部の形状は、光が伝搬する方向に沿って設けられていてもよく、凹部54の縁部によって歯の表面、歯間、歯と歯肉の間に付着した歯垢をかき取り、確実に歯垢を凹部54内に採取することができ、精度の高い歯垢検知が可能となる。
以上の説明で明らかなように、本発明の歯垢検知装置100を用いることにより、確実に歯垢を採取することが可能となり、歯垢の有無を高い精度で検知することができる。さらに、光ヘッド部2先端に配置された導波路16を歯間ブラシとして用いることもでき、歯垢の有無を確認した後、歯垢を除去することが容易に可能となる。
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限定されず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
2 光ヘッド部
3 弓状部
4 凹部
6 コア部
7 クラッド部
10 光源
11 検知部
16 導波路
20 励起光
23 検知光

Claims (3)

  1. 光源からの光を検知部へ導波する導波路を備え、光学的に歯垢を検知する歯垢検知装置であって、
    前記導波路は、外周面に前記歯垢を採取するための凹部を有し、前記凹部に採取した前記歯垢に対して前記光を照射し、前記歯垢から生じる蛍光を前記検知部へ導波する
    ことを特徴とする歯垢検知装置。
  2. 前記導波路は、前記光を導波するコア部分と、前記コア部分を覆うクラッド層で構成される光ファイバーであり、前記凹部は、前記コア部分に到達する深さを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯垢検知装置。
  3. 前記凹部は、角張った縁部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歯垢検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021518194A (ja) * 2018-03-19 2021-08-02 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 口腔ケア装置用の測定要素
WO2024112888A1 (en) * 2022-11-22 2024-05-30 Trustees Of Tufts College Interdental cleaner with sensor

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