本発明に基づいた実施の形態における写真プリント作成装置、写真プリント作成方法、および、画像編集装置について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態および関連技術における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
(実施の形態1:写真プリント作成装置1)
図1および図2を参照して、本実施の形態における写真プリント作成装置1の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態における写真プリント作成装置1を示す第1斜視図(正面、右側面、平面)、図2は、本実施の形態における写真プリント作成装置1を示す第2斜視図(正面、左側面、平面)である。
この写真プリント作成装置(写真撮影ブース付きプリント自動販売機)1は、事前接客装置(シール自動販売機用事前利用者操作機)201、撮影装置(シール自動販売機用撮影機)300、画像編集装置(写真シール自動販売機用画像編集加工印刷機)400、および、事後接客装置(シール自動販売機用事後利用者操作機)500を備える。
事前接客装置201は、コイン投入口210、操作モニタ220、および、スピーカ230を有する。撮影装置300は、撮影用カメラ310、操作モニタ320、および、照明器具330、340を有する。画像編集装置400は、操作モニタ410およびタッチペン420L,420Rを有する。事後接客装置500は、操作モニタ510および写真シール受取口520を有する。
(写真プリント作成装置1の機能ブロック)
図3を参照して、本実施の形態の写真プリント作成装置1の機能ブロックについて説明する。図3は、写真プリント作成装置1の機能ブロックを示す図である。
写真プリント作成装置1は、写真プリント作成装置1の全体を制御するコンピュータ装置1001と、動作中のコンピュータ装置1001からの指示を受け付けて、接続されている各種装置を制御する制御基板1002と、クロマキーキャプチャボード1017とを備える。これらは写真プリント作成装置1の制御装置1000として機能する。制御装置1000は撮影装置300、または、画像編集装置400に搭載されてもよい。
コンピュータ装置1001は、CPU(Central Processing Unit)1003と、HDD(Hard Disk Drive)1004と、メモリ1005と、通信部1006とを備える。CPU1003は、メモリ1005に記憶されたプログラムを実行して、コンピュータ装置1001を制御する。
制御プログラムは、コンピュータ装置1001にインストールされることにより、HDD1004に格納される。メモリ1005は、コンピュータ装置1001のメインメモリであり、CPU1003により実行される制御プログラムの一時的な作業領域として用いられる。
本実施の形態では、CPU1003が制御プログラムを実行することにより、制御基板1002が発光制御部1100を介して、照明器具330、340の発光を制御する。
HDD1004は、写真プリント作成装置1に所定の処理を実行させるための制御プログラム、処理に必要なグラフィックデー夕、音声デー夕、生成された合成画像を示す合成画像デー夕、予め用意された複数のフレーム画像、複数のスタンプ画像等の各種画像デー夕、予め用意された複数の背景画像を示す背景画像データ、予め用意された複数のシートデザインを示すシートデザイン画像等を記憶する。
通信部1006は、インターネット等のネットワークを介して図示しないサーバと通信する。
コンピュータ装置1001は、事前接客装置201での事前接客処理を実行する。コンピュータ装置1001は、制御プログラムを実行し、デモ映像、名前入力画面などを受付用の操作モニタ(受付用ディスプレイ)220に表示する。
スピーカ230は、コンピュータ装置1001から与えられる指示信号に基づいて、案内音声、BGMなどを出力する。
コンピュータ装置1001は、撮影装置300での写真画像生成処理を実行する。コンピュータ装置1001は、制御プログラムを実行し、必要に応じて操作モニタ(正面ディスプレイ)320を介して入力された利用者の操作に応じて、制御信号を制御基板1002に送信する。
制御基板1002は、撮影タイミングにおいて、発光制御部1100により照明器具330、340を発光モードに応じて充電し発光させる。スピーカ(図示せず)は、コンピュータ装置1001から与えられる指示信号に基づいて、撮影プレイのための操作方法などの案内、BGMなどを出力する。
クロマキーキャプチャボード1017は、撮影用カメラ310で撮影されている映像(被写体映像)を所定の時間間隔(たとえば30フレーム/秒)でデジタルデータ(静止画像)として取り込む。クロマキーキャプチャボード1017は、取り込んだ静止画像の中からクロマキー技術により利用者(被写体)以外の領域を検知する。コンピュータ装置1001は、利用者映像の顔部分に画像処理を施し、所定の画像サイズとなるように利用者映像をトリミングする。これにより、利用者を撮影した画像を用いた撮影画像が生成される。また、被写体以外の領域に選択された所望の背景画像を合成する。
コンピュータ装置1001は、画像編集処理を実行する。コンピュータ装置1001は制御プログラムを実行し、編集用の操作モニタ(編集用ディスプレイ)410、左側用タッチペン420L、および、右側用タッチペン420Rを用いた入力操作に応じて、制御信号を制御基板1002に送信する。コンピュータ装置1001は、操作モニタ410と接続され、それらを制御する。
操作モニタ410は、右側用タッチペン420R、および、左側用タッチペン420L等の接触を検知し、それに応じた指示信号をコンピュータ装置1001に送信する、いわゆるタッチパネル方式である。操作モニタ410は、コンピュータ装置1001から送信された編集画像を写真画像上に重ねて表示する。
スピーカ(図示省略)は、コンピュータ装置1001から与えられる指示信号に基づいて、編集プレイのための操作方法などの案内、BGMなどを出力する。
コンピュータ装置1001は、通信部1006により、インターネット等のネットワークを介して図示しないサーバと通信する。写真プリント作成装置1で生成された画像を利用者の携帯端末にサーバ経由で提供可能にする。これにより、利用者は携帯端末に写真画像、合成画像を取得できる。
コンピュータ装置1001は、利用者の要求に応じて生成された合成画像および印刷画像を取得するのに必要なアクセス情報(たとえばURL)を、非接触通信装置を介して利用者の携帯端末に送信してもよい。
コンピュータ装置1001は、プリンタ600と接続され、プリンタに対して印刷指示を送信し、印刷すべき印刷画像を送信する。プリンタは、印刷すべき印刷画像の受信を完了したとき、印刷指示に応じて印刷を開始する。
制御基板1002は、コンピュータ装置1001の他に、蛍光灯、コイン制御部、およびサービスパネルに接続される。
(写真プリントの作成フロー)
図4を参照して、本実施の形態における写真プリント作成装置を用いた写真プリントの作成フローを説明する。図4は、本実施の形態における写真プリント作成装置1における作成方法の全体フローを示す図である。
写真プリント作成装置1は、プレイの開始時に事前接客装置201において事前接客処理として受付処理を行なう。受付処理では、写真画像の生成条件処理、背景選択処理が行なわれる(ステップS10)。写真プリント作成装置1は、撮影装置300において、利用者(プレイヤ)を被写体として複数回撮影し複数の撮影画像を生成する(ステップS20)。撮影画像には、利用者の上半身が撮影された写真画像(アップ画像)、利用者の全身が撮影された写真画像(全身画像)が含まれ、いずれか一方、または、両方を撮影する。一例として、アップ画像を4回撮影し、全身画像を2回撮影する。なお、これらの回数は適宜変更され、アップ画像を3回撮影し、全身画像を3回撮影してもよい。
写真プリント作成装置1は、写真撮影後、画像編集装置400において、撮影装置300において利用者を撮影した撮影画像に、利用者が選択したフレーム画像、背景画像を合成し、その後、選択した明るさや目の大きさ等の画像処理を行ない処理画像を形成し、さらに、らくがき処理(ステップS30)の受付処理を行なった後、処理画像に、画像編集装置400で利用者が行なったらくがき処理で作成した「編集画像」を合成し、「合成画像」を生成する写真画像合成処理を行なう(ステップS40)。
生成した合成画像を所定のレイアウトに配置した複数のレイアウトを利用者に提示してレイアウトの選択を受け付け(ステップS50)、選択を受け付けたレイアウトにしたがって合成画像を配置して、シートデザイン画像に合成画像が組み込まれた印刷画像を生成する印刷画像処理を行なう(ステップS60)。
なお、上記合成画像の中には、らくがき処理で作成した編集画像が合成されていない処理画像も含まれるものとする。以下の説明において用いる合成画像も同様である。
写真プリント作成装置1は、プリンタを用いて、写真プリント用紙に印刷画像を印刷し、その写真プリントを、事後接客装置500の写真シール受取口520から排出する(ステップS70)。さらに、写真プリント作成装置1は、サーバを介して合成画像を利用者の所有する端末に送信する。
ここで、写真プリント用紙に印刷する印刷画像としての合成画像を作成する場合、通常、利用者を撮影した複数の撮影画像に対して、撮影画像の後方にレイアウトされる背景画像、撮影画像の前方にレイアウトされるフレーム画像、撮影画像を元に明るさや目の大きさ、脚の長さ等の処理が施された処理画像が形成される。さらに、利用者によるらくがき等の編集画像が合成されて、合成画像(印刷画像)が作成される。なお、後述する各区画の周囲を取り囲むように設けられる装飾模様は、本実施の形態では、フレーム画像に設けられている。
また、本実施の形態では、撮影画像には、処理画像を含む撮影画像、および、処理画像を含まない撮影画像のいずれをも含むものとする。
なお、本実施の形態では、編集画像としては、背景画像、フレーム画像、スタンプ画像、および、ペン入力画像等の編集用画像で構成されるが撮影画像および処理画像以外に、他の画像を含む場合には、その画像も編集画像に含まれる。
さらに、編集画像の中でも、そのまま合成する画像と、合成しない画像とが存在してもよい。たとえば、利用者の顔などに装飾する画像(リップやチークなどのメイクツール、メガネやヒゲなどの変装ツール)はそのまま合成し、背景画像やフレーム画像は、合成しない処理を行なってもよい。
したがって、本実施の形態においては、背景画像、フレーム画像、スタンプ画像、およびペン入力画像等の編集用画像の少なくとも1つの画像を用いない場合や、少なくとも1つの画像が異なっている場合には、編集画像が異なっているといえる。
(画像編集装置400:関連技術)
次に、図5および図6を参照して、画像編集装置400による画像編集について説明する。図5は、関連技術における画像編集装置400の操作モニタ410に表示される編集画面を示す図、図6は、関連技術における画像編集装置400の操作モニタ410に映し出されるペンツール表示領域1000Cの画像を示す図である。
図5に示すように、画像編集装置400の操作モニタ410には、利用者を撮影した複数の撮影画像の中から選択された1の撮影画像が表示されるとともに、左側用タッチペン420Lを用いて利用者が編集画像を作成する左側画像表示領域1000Lと、同様に利用者を撮影した複数の撮影画像の中から選択された1の撮影画像が表示されるとともに、右側用タッチペン420Rを用いて利用者が編集画像を作成する右側画像表示領域1000Rとが表示されている。
左側画像表示領域1000Lにおいて、中央部には、利用者を撮影した複数の撮影画像が表示される左側画像選択枠1200Lから選択された1の撮影画像が表示される左側選択画像表示領域1100Lが設けられている。図示では、左側選択画像表示領域1100Lは円形であるが矩形であってもよい。
また、左側画像表示領域1000Lは、左側選択画像表示領域1100Lの下方領域に、複数の編集用素材を表示する左側編集用素材表示領域1310Lが設けられている。左側編集用素材表示領域1310Lの上部には、複数の編集用素材のカテゴリを選択するタグ領域1300Lが設けられている。
同様に、右側画像表示領域1000Rにおいて、中央部には、利用者を撮影した複数の撮影画像が表示される右側画像選択枠1200Rから選択された1の撮影画像が表示される右側選択画像表示領域1100Rが設けられている。図示では、右側選択画像表示領域1100Rは円形であるが矩形であってもよい。
また、右側画像表示領域1000Rは、右側選択画像表示領域1100Rの下方領域に、複数の編集用素材を表示する右側編集用素材表示領域1310Rが設けられている。右側編集用素材表示領域1310Rの上部には、複数の編集用素材のカテゴリを選択するタグ領域1300Rが設けられている。
さらに、左側画像表示領域1000Lと右側画像表示領域1000Rとの間には、左側用タッチペン420Lおよび右側用タッチペン420Rのいずれにも用いることが可能で、編集画像作成時において、左側用タッチペン420Lおよび右側用タッチペン420Rにより選択される複数の編集用素材を表示する中央編集用素材表示領域としてペンツール表示領域1000Cが設けられている。
図6を参照して、ペンツール表示領域1000Cには、ペン種表示領域1010として、ペン先の種類、および、ペン太さの種類が表示され、ペン色表示領域1020として、ペン色の種類が表示されている。また、ペン太さの種類、編集用素材の裏側に描画するか否かの「文字した」ボタンが表示されている。ここでは、ペン先の太さについては、左側ペン太さ選択表示領域1010Lおよび右側ペン太さ選択表示領域1010Rがそれぞれ設けられている。ペン太さは、上から「極太」、「太」、「中」、「細」、および「極細」の五段階の選択が用意されている。左側ペン太さ選択表示領域1010Lは左側用タッチペン420Lのみからの選択操作を受け付け、右側ペン太さ選択表示領域1010Rは右側用タッチペン420Rのみからの選択操作を受け付ける。
左側ペン太さ選択表示領域1010Lおよび右側ペン太さ選択表示領域1010Rの上方には、選択されたペン先の種類のサンプルが表示される左側サンプル表示領域1012Lおよび右側サンプル表示領域1012Rが設けられている。
ペン先の種類、および、ペン色の種類については、いずれも行列状に配列され、ペンパレット、および、カラーパレットを形成する。これらパレットは左右共通であり、左側用タッチペン420Lおよび右側用タッチペン420Rのいずれのタッチペンからの選択操作を受け付ける。
ペンパレットにおいては、ペン先の種類(編集用素材)として、「ノーマル」、「オシャレ」、「かすれ」、「ぼかし」、「マーカー」、「白ネオン」、「黒ネオン」、「水性」、「ボールペン」、「マジック」、「えんぴつ」、「グラデーション」、「ふちかけ」、「細ペン」、「水性」、「ボールペン」、「マジック」、および「えんぴつ」が予め用意されている。
図6に示す状態においては、左側用タッチペン420Lを用いて、利用者により、ペン太さとして「中」が選択され、選択表示として太枠で囲まれた表示がなされている。また、右側用タッチペン420Rを用いて、利用者により、ペン太さとして「極太」が選択され、選択表示として太枠で囲まれた表示がなされている。
また、ペンパレット1011においては、左側用タッチペン420Lを用いて、利用者により、「ノーマル」1011Lが選択され、選択表示として左向きの三角矢印と太枠で囲まれた表示がなされている。また、右側用タッチペン420Rを用いて、利用者は、「マジック」1011Rを選択し、選択表示として右向きの三角矢印と太枠で囲まれた表示がされている。
編集用素材として、ペン色の種類については、図面において色の表示が省略しているが、26色のペン色のパレットを用意しており、左側用タッチペン420Lにより、利用者は、ペン色1020Lを選択し、図に示すように、選択表示として左向きの三角矢印と太枠で囲まれた表示がされており、右側用タッチペン420Rにより、利用者は、ペン色1020Rを選択し、図に示すように、選択表示として右向きの三角矢印と太枠で囲まれた表示がされている。
ここで、上述したように、ペン種表示領域1010中のペンパレット1011、および、ペン色表示領域1020については、共に左右の利用者に対して共通に使用可能とした場合には、ペン色を選択しても、ペン種表示領域1010中のペンパレット1011におけるアイコンの色味が変更されることはない。
そのため、ペンパレット1011で選択されたペン種に対するペン色がどのようになるのかがイメージし難く、実際に選択画像表示領域(描画領域)に対して描画してみないと分からない状態になり得ることが想定される。
さらに、ペンツール表示領域1000Cでは、ペン色表示領域1020が双方の選択画像表示領域(描画領域)に近いところにまで位置していることから、相手に遠慮して、選択を躊躇したり、お互いに選択する際に、相手と手やタッチペンがぶつかるなどの課題が生じ得ることも想定される。そこで、以下にこれらの課題を解決する実施の形態について説明する。
(本実施の形態におけるペンツール表示領域2000C)
次に、図7および図8を参照して、画像編集装置400による画像編集について説明する。図7は、本実施の形態における画像編集装置400の操作モニタ410に表示される編集画面を示す図、図8は、本実施の形態における画像編集装置400の操作モニタ410に映し出されるペンツール表示領域2000Cの画像を示す図である。
図7に示すように、画像編集装置400の編集画面としての操作モニタ410には、利用者を撮影した複数の撮影画像の中から選択された1の撮影画像が表示されるとともに、第1入力手段としての左側用タッチペン420Lを用いて利用者が編集画像を作成する第1編集領域としての左側画像表示領域2000Lと、同様に利用者を撮影した複数の撮影画像の中から選択された1の撮影画像が表示されるとともに、第2入力手段としての右側用タッチペン420Rを用いて利用者が編集画像を作成する第2編集領域としての右側画像表示領域2000Rとが表示されている。
左側画像表示領域2000Lにおいて、中央部には、利用者を撮影した複数の撮影画像が表示される左側画像選択枠2200Lから選択された1の撮影画像が表示される第1選択画像表示領域としての左側選択画像表示領域2100Lが設けられている。図示では、左側選択画像表示領域2100Lは矩形であるが円形であってもよい。
また、左側画像表示領域2000Lは、左側選択画像表示領域2100Lの下方領域に、複数の編集用素材を表示する左側編集用素材表示領域2310Lが設けられている。左側編集用素材表示領域2310Lの上部には、複数の編集用素材のカテゴリを選択するタグ領域2300Lが設けられている。
同様に、右側画像表示領域2000Rにおいて、中央部には、利用者を撮影した複数の撮影画像が表示される右側画像選択枠2200Rから選択された1の撮影画像が表示される第2選択画像表示領域としての右側選択画像表示領域2100Rが設けられている。図示では、右側選択画像表示領域2100Rは矩形であるが円形であってもよい。
また、右側画像表示領域2000Rは、右側選択画像表示領域2100Rの下方領域に、複数の編集用素材を表示する右側編集用素材表示領域2310Rが設けられている。右側編集用素材表示領域2310Rの上部には、複数の編集用素材のカテゴリを選択するタグ領域2300Rが設けられている。
本実施の形態においては、第1選択画像表示領域としての左側画像表示領域2000Lと第2選択画像表示領域としての右側画像表示領域2000Rとの間に、ペンツール表示領域2000Cが設けられている。
図8を参照して、このペンツール表示領域2000Cについて詳細に説明する。左側画像表示領域2000Lと右側画像表示領域2000Rとの間には、左側用タッチペン420Lおよび右側用タッチペン420Rのいずれにも用いることが可能で、編集画像作成時において、左側用タッチペン420Lおよび右側用タッチペン420Rにより選択される、中央ペン描画種類表示領域の一例として、複数のペン色の種類を表示する中央ペン色表示領域2020が設けられている。
本実施の形態において、中央ペン色表示領域2020には、ペン色の種類については、図面において色の表示は省略しているが、26色のペン色のパレットを用意している。具体的な色としては、「白」、「黄」、「ピンク1」、「山吹」、「ピンク2」、「橙」、「ピンク3」、「赤」、「ピンク4」、「紅」、「ピンク5」、「小豆」、「紫1」、「紫2」、「青1」、「青2」、「青3」、「紺」、「水」、「緑」、「肌」、「茶」、「灰」、「黒」、「マーブル1」、および、「マーブル2」が挙げられる。左側用タッチペン420Lにより、利用者が選択したパレットSECL21には、選択表示として左向きの三角矢印と「左」の文字が表示される。また、右側用タッチペン420Rにより、利用者が選択したパレットSECL22は、選択表示として右向きの三角矢印と「右」の文字が表示される。
左側選択画像表示領域2100Lと中央ペン色表示領域2020との間には、左側用タッチペン420Lを用いた入力操作のみに用いられる左側ペン太さ選択表示領域2010L、左側ペン種表示領域2011L、および、左側サンプル表示領域2012Lが設けられている。これら、左側ペン太さ選択表示領域2010L、左側ペン種表示領域2011L、および、左側サンプル表示領域2012Lは、いずれも第1ペン描画種類表示領域の一例である。第1ペン描画種類表示領域としては、全てが表示されている必要はなく、少なくともいずれか一つが表示されればよい。また、上記の左側ペン太さ選択表示領域2010L、左側ペン種表示領域2011L、および、左側サンプル表示領域2012Lは、いずれも第1ペン描画種類表示領域としての一例であって、他のペン描画種類を表示するようにしてもよい。
左側ペン太さ選択表示領域2010Lには、ペン太さの選択アイコンが表示され、上から「極細」、「細」、「中」、「太」、および、「極太」の五段階の選択が用意されている。また、編集用素材の裏側に描画するか否かの「文字した」ボタンが表示されている。図8では、左側ペン太さ選択表示領域2010Lにおいては、「極細」および「文字した:OFF」が選択され、選択表示として太枠で囲まれた表示がなされている。
左側ペン種表示領域2011Lには、ペン先の種類(編集用素材)として、「ノーマル」、「半透明」、「ボールペン」、「ぼかし」、「白ネオン」、「黒ネオン」、「水性ペン」、「かすれ」、「マーカー」、「ほそフチ」、「なかスケ」、「ぬきカラー」、「かげ」、「色かげ」、「ぬけ立体」、「ちらばり」、「二本棒」、および、「Gペン」が予め用意されている。図8においては、利用者により、ペン先の種類として、「Gペン」が選択され、選択表示として太枠で囲まれた表示がなされている。
また、同時に、中央ペン色表示領域2020においては、パレットSECL21の色(橙)が選択されていることにより、左側ペン種表示領域2011Lに表示されるペン先の種類のすべてが、パレットSECL21の色(橙)で表示される。
さらに、左側サンプル表示領域2012Lには、選択した「ペン太さ」、「ペン先の種類」、および、「ペン色」に基づいたサンプル文字が表示される。
同様に、右側選択画像表示領域2100Rと中央ペン色表示領域2020との間には、右側用タッチペン420Rを用いた入力操作のみに用いられる右側ペン太さ選択表示領域2010R、右側ペン種表示領域2011R、および、右側サンプル表示領域2012Rが設けられている。これら、右側ペン太さ選択表示領域2010R、右側ペン種表示領域2011R、および、右側サンプル表示領域2012Rはいずれも第2ペン描画種類表示領域の一例である。第2ペン描画種類表示領域としては、全てが表示されている必要はなく、少なくともいずれか一つが表示されればよい。また、上記の右側ペン太さ選択表示領域2010R、右側ペン種表示領域2011R、および、右側サンプル表示領域2012Rは、いずれも第2ペン描画種類表示領域としての一例であって、他のペン描画種類を表示するようにしてもよい。
右側ペン太さ選択表示領域2010Rには、ペン太さの選択アイコンが表示され、上から「極細」、「細」、「中」、「太」、および、「極太」の五段階の選択が用意されている。また、編集用素材の裏側に描画するか否かの「文字した」ボタンが表示されている。図8では、右側ペン太さ選択表示領域2010Rにおいては、「細」および「文字した:OFF」が選択され、選択表示として太枠で囲まれた表示がなされている。
右側ペン種表示領域2011Rには、ペン先の種類(編集用素材)として、「ノーマル」、「半透明」、「ボールペン」、「ぼかし」、「白ネオン」、「黒ネオン」、「水性ペン」、「かすれ」、「マーカー」、「ほそフチ」、「なかスケ」、「ぬきカラー」、「かげ」、「色かげ」、「ぬけ立体」、「ちらばり」、「二本棒」、および、「Gペン」が予め用意されている。図8においては、利用者により、ペン先の種類として、「ボールペン」が選択され、選択表示として太枠で囲まれた表示がなされている。
また、同時に、中央ペン色表示領域2020においては、パレットSECL22の色(紅)が選択されていることにより、右側ペン種表示領域2011Rに表示されるペン先の種類のすべてが、パレットSECL22の色(紅)で表示される。
さらに、右側サンプル表示領域2012Rには、選択した「ペン太さ」、「ペン先の種類」、および、「ペン色」に基づいたサンプル文字が表示される。
このように本実施の形態における画像編集装置400の操作モニタ410においては、左右の利用者に対して中央ペン色表示領域2020を共通の使用とし、左側ペン太さ選択表示領域2010L、左側ペン種表示領域2011L、および、左側サンプル表示領域2012Lと、右側ペン太さ選択表示領域2010R、右側ペン種表示領域2011R、および、右側サンプル表示領域2012Rとのそれぞれにおいては、左右の利用者に対してそれぞれ提供するようにしている。
これにより、中央ペン色表示領域2020を共通の使用とすることで、操作モニタ410の表示領域を広く用いることができる。また、上記したように、それぞれのペン種表示領域に表示されるペン先の種類のすべてが、選択した色で表示されることから、利用者は容易に自己が選択した「ペン太さ」、「ペン先の種類」、および、「ペン色」に基づいたサンプル文字をイメージすることが可能となる。
さらに、各自の選択画像表示領域と中央ペン色表示領域2020との間には、各自のタッチペンを用いた入力操作のみに用いられるペン太さ選択表示領域、ペン種表示領域、および、サンプル表示領域が配置されていることから、隣の利用者に配慮することなく、自己に用意されたペン太さ選択表示領域、ペン種表示領域、および、サンプル表示領域を使用して編集作業を楽しむことができる。その結果、相手に遠慮して、選択を躊躇したり、お互いに選択する際に、相手と手やタッチペンがぶつかるなどの課題の発生を防止することができる。これにより、より需要者(利用者)のらくがきに対する利便性の向上を図った画像編集装置を提供することを可能とする。
(実施の形態2)
以下、図9を参照して、実施の形態2における画像編集装置の操作モニタについて説明する。図9は、本実施の形態における操作モニタに映し出されるペンツール表示領域2100Cの画像を示す図である。
上述の実施の形態では、中央ペン色表示領域2020において、13行2列にペン色のパレットを用意した場合を示しているが、この26色および配置に限定されることはない。たとえば、図9に示すように、26行1列にパレットを配置してもよい。
図8に示すようにパレットを2列に配置した場合には、利用者が無意識に左の列のパレットは左側専用、右の列のパレットは右側専用と決めつけ、種類が少ないと勘違いしてしまうことが想定される。そこで、図9に示すように、パレットを1列に配置することで、利用者の勘違いの発生を防止することができる。
さらに、パレットを1列に配置する場合に各パレットが接続するように配置することで、利用者はタッチペンを操作モニタ410の表面に接触させた状態のまま上下にスライド移動させ、タッチペンを操作モニタ410から離した位置でパレットの選択が可能となり、操作の利便性を向上させることもできる。
また、左側ペン種表示領域2011Lの上に左側サンプル表示領域2012Lを表示し、左側ペン種表示領域2011Lの下に左側ペン太さ選択表示領域2010Lを表示してもよい。同様に、右側ペン種表示領域2011Rの上に右側サンプル表示領域2012Rを表示し、右側ペン種表示領域2011Rの下に右側ペン太さ選択表示領域2010Rを表示してもよい。
(実施の形態3)
次に、図10から図12を参照して、実施の形態3における中央ペン色表示領域の配置について説明する。図10および図11は、中央ペン色表示領域の配置を示す図、図12(A),(B),(C)は、中央ペン色表示領域のパレットの形状の一例を示す図である。
図10に示すように、中央ペン色表示領域2020において、8行3列にペン色のパレット(合計24色)を用意してもよいし、図11に示すように、各行毎にパレットの数量を3列(奇数列)と2列(偶数列)とを交互に配置した、ペン色のパレット(合計28色)を用意してもよい。このように、ペン色のパレットの配置に奇数列を含ませることで、上述したように、パレットの配置に起因する利用者の勘違いの発生を防止することができる。
なお、図12を参照して、ペン色のパレットの形状においては、図8から図11に示した長方形形状に限定されることなく、(A)に示す円形状、(B)に示す小判形状、および、(C)に示す六角形(多角形)であってもよく、パレットの形状も適宜選択されるものである。以下に示す実施の形態においても同様である。
なお、上記実施の形態では、中央ペン色表示領域2020と左側選択画像表示領域2100Lとの間に、第1編集用素材表示領域の一例として、左側ペン太さ選択表示領域2010L、左側ペン種表示領域2011L、および、左側サンプル表示領域2012Lを配置した場合について説明したが、第1編集用素材表示領域には、これら以外の編集用素材を表示してもよい。たとえば、他の編集用素材としては、サイズ選択、回転/反転選択、フォント(英字,ひらがな,カタカナ,大文字,小文字)の素材が挙げられる。
同様に、中央ペン色表示領域2020と右側選択画像表示領域2100Rとの間に、第2編集用素材表示領域の一例として、右側ペン太さ選択表示領域2010R、右側ペン種表示領域2011R、および、右側サンプル表示領域2012Rを配置した場合について説明したが、第2編集用素材表示領域には、これら以外の編集用素材を表示してもよい。たとえば、他の編集用素材としては、サイズ選択、回転/反転選択、フォント(英字,ひらがな,カタカナ,大文字,小文字)の素材が挙げられる。
(実施の形態4)
以下、図13を参照して、実施の形態4における画像編集装置の操作モニタについて説明する。図13は、本実施の形態における操作モニタに映し出されるペンツール表示領域2200Cの画像を示す図である。
実施の形態1のペンツール表示領域2000Cおよび実施の形態2のペンツール表示領域2100Cにおいては、第1ペン描画種類表示領域の一例である左側ペン種表示領域2011Lは、第1選択画像表示領域としての左側選択画像表示領域2100Lと中央ペン描画種類表示領域としての中央ペン色表示領域2020との間に配置され、また、第2ペン描画種類表示領域の一例である右側ペン種表示領域2011Rは、第2選択画像表示領域としての右側選択画像表示領域2100Rと中央ペン描画種類表示領域としての中央ペン色表示領域2020との間に配置される構成を採用している。
一方、本実施の形態では、中央ペン色表示領域2020は、左側選択画像表示領域2100Lと右側選択画像表示領域2100Rとの間に挟まれる位置であるものの、左側ペン種表示領域2011Lと右側ペン種表示領域2011Rとの下方位置に設けられている。
このような配置であっても、実施の形態1および2におけるペンツール表示領域2000C、2100Cと同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態5)
以下、図14を参照して、実施の形態5における画像編集装置の操作モニタについて説明する。図14は、本実施の形態における操作モニタに映し出されるペンツール表示領域2300Cの画像を示す図である。
図14を参照して、このペンツール表示領域2300Cについて詳細に説明する。左側選択画像表示領域2100Lと右側選択画像表示領域2100Rとの間には、左側用タッチペン420Lおよび右側用タッチペン420Rのいずれにも用いることが可能で、編集画像作成時において、左側用タッチペン420Lおよび右側用タッチペン420Rにより選択される、中央ペン描画種類表示領域の一例として、中央ペン種表示領域2011が設けられている。
中央ペン種表示領域2011において、ペン先の種類(編集用素材)として、「ノーマル」、「半透明」、「ボールペン」、「ぼかし」、「白ネオン」、「黒ネオン」、「水性ペン」、「かすれ」、「マーカー」、「ほそフチ」、「なかスケ」、「ぬきカラー」、「かげ」、「色かげ」、「ぬけ立体」、「ちらばり」、「二本棒」、および、「Gペン」が予め用意されている。図14においては、左側用タッチペン420Lにより、利用者が選択した「Gペン」のパレットSECLP21には、選択表示として左向きの三角矢印と「左」の文字が表示される。また、右側用タッチペン420Rにより、利用者が選択した「マーカー」のパレットSECL22は、選択表示として右向きの三角矢印と「右」の文字が表示される。
左側選択画像表示領域2100Lと中央ペン種表示領域2011との間には、左側用タッチペン420Lを用いた入力操作のみに用いられる左側ペン太さ選択表示領域2010L、左側ペン色表示領域2020L、および、左側サンプル表示領域2012Lが設けられている。これら、左側ペン太さ選択表示領域2010L、左側ペン色表示領域2020L、および、左側サンプル表示領域2012Lは、いずれも第1ペン描画種類表示領域の一例である。第1ペン描画種類表示領域としては、全てが表示されている必要はなく、少なくともいずれか一つが表示されればよい。また、上記の左側ペン太さ選択表示領域2010L、左側ペン色表示領域2020L、および、左側サンプル表示領域2012Lはいずれも第1ペン描画種類表示領域としての一例であって、他のペン描画種類を表示するようにしてもよい。
左側ペン太さ選択表示領域2010Lには、ペン太さの選択アイコンが表示され、上から「極細」、「細」、「中」、「太」、および、「極太」の五段階の選択が用意されている。また、編集用素材の裏側に描画するか否かの「文字した」ボタンが表示されている。図14では、左側ペン太さ選択表示領域2010Lにおいては、「極細」および「文字した:OFF」が選択され、選択表示として太枠で囲まれた表示がなされている。
左側ペン色表示領域2020Lには、図8に示した中央ペン色表示領域2020と同様に、ペン色の種類については、図面において色の表示は省略しているが、26色のペン色のパレットを用意している。具体的な色としては、「白」、「黄」、「ピンク1」、「山吹」、「ピンク2」、「橙」、「ピンク3」、「赤」、「ピンク4」、「紅」、「ピンク5」、「小豆」、「紫1」、「紫2」、「青1」、「青2」、「青3」、「紺」、「水」、「緑」、「肌」、「茶」、「灰」、「黒」、「マーブル1」、および、「マーブル2」が挙げられる。
また、同時に、中央ペン種表示領域2011においては、「ノーマル」のパレットSECLP21が選択されていることから、左側ペン色表示領域2020Lにおいては、全ての色のパレットにおいて、「Gペン」のペン種が表示される。
さらに、左側サンプル表示領域2012Lには、選択した「ペン太さ」、「ペン先の種類」、および、「ペン色」に基づいたサンプル文字が表示される。
同様に、右側選択画像表示領域2100Rと中央ペン種表示領域2011との間には、右側用タッチペン420Rを用いた入力操作のみに用いられる右側ペン太さ選択表示領域2010R、右側ペン色表示領域2020R、および、右側サンプル表示領域2012Rが設けられている。これら、右側ペン太さ選択表示領域2010R、右側ペン色表示領域2020R、および、右側サンプル表示領域2012Rは、いずれも第2ペン描画種類表示領域の一例である。第2ペン描画種類表示領域としては、全てが表示されている必要はなく、少なくともいずれか一つが表示されればよい。また、上記の右側ペン太さ選択表示領域2010R、右側ペン色表示領域2020R、および、右側サンプル表示領域2012Rは、いずれも第2ペン描画種類表示領域としての一例であって、他のペン描画種類を表示するようにしてもよい。
右側ペン太さ選択表示領域2010Rには、ペン太さの選択アイコンが表示され、上から「極細」、「細」、「中」、「太」、および、「極太」の五段階の選択が用意されている。また、編集用素材の裏側に描画するか否かの「文字した」ボタンが表示されている。図14では、右側ペン太さ選択表示領域2010Rにおいては、「細」および「文字した:OFF」が選択され、選択表示として太枠で囲まれた表示がなされている。
右側ペン色表示領域2020Rには、図8に示した中央ペン色表示領域2020と同様に、ペン色の種類については、図面において色の表示は省略しているが、26色のペン色のパレットを用意している。具体的な色としては、「白」、「黄」、「ピンク1」、「山吹」、「ピンク2」、「橙」、「ピンク3」、「赤」、「ピンク4」、「紅」、「ピンク5」、「小豆」、「紫1」、「紫2」、「青1」、「青2」、「青3」、「紺」、「水」、「緑」、「肌」、「茶」、「灰」、「黒」、「マーブル1」、および、「マーブル2」が挙げられる。
また、同時に、中央ペン種表示領域2011においては、「マーカー」のパレットSECLP21が選択されていることから、右側ペン色表示領域2020Rにおいては、全ての色のパレットにおいて、「マーカー」のペン種が表示される。
さらに、右側サンプル表示領域2012Rには、選択した「ペン太さ」、「ペン先の種類」、および、「ペン色」に基づいたサンプル文字が表示される。
以上、本実施の形態における画像編集装置400の操作モニタ410においても、左右の利用者に対して中央ペン種表示領域2011を共通の使用とし、左側ペン色表示領域2020L、左側ペン太さ選択表示領域2010L、および、左側サンプル表示領域2012Lと、右側ペン色表示領域2020R、右側ペン太さ選択表示領域2010R、および、右側サンプル表示領域2012Rと、のそれぞれにおいては、左右の利用者に対してそれぞれ提供するようにしている。
これにより、中央ペン種表示領域2011を共通の使用とすることで、操作モニタ410の表示領域を広く用いることができる。また、上記したように、それぞれのペン色表示領域に表示されるペン色の種類のすべてが、選択したペン先の種類で表示されることから、利用者は容易に自己が選択した「ペン太さ」、「ペン先の種類」、および、「ペン色」に基づいたサンプル文字をイメージすることが可能となる。
さらに、各自の選択画像表示領域と中央ペン種表示領域2011との間には、各自のタッチペンを用いた入力操作のみに用いられるペン太さ選択表示領域、ペン色表示領域、および、サンプル表示領域が配置されていることから、隣の利用者に配慮することなく、自己に用意されたペン太さ選択表示領域、ペン色表示領域、および、サンプル表示領域を使用して編集作業を楽しむことができる。その結果、相手に遠慮して、選択を躊躇したり、お互いに選択する際に、相手と手やタッチペンがぶつかるなどの課題の発生を防止することができる。これにより、より需要者(利用者)のらくがきに対する利便性の向上を図った画像編集装置を提供することを可能とする。
また、この図14に示す実施の形態においても、図13に示した、実施の形態3と同様に、中央ペン種表示領域2011を、左側ペン色表示領域2020L、および、右側ペン色表示領域2020Rの下方に配置するようにしてもよい。
(ペン先の種類)
以下、図15から図32を参照して、上記各実施の形態におけるペン種表示領域に容易されるペン先の種類の具体的な描画機能について説明する。
図15に、ペン先の種類として「ノーマル」のイメージを図示する。文字線の幅、濃度は略一定であり、標準的な文字の印象を想起させる文字描画機能である。
図16に、ペン先の種類として「半透明」のイメージを図示する。文字線の幅は一定であるが、濃度は「ノーマル」に対して薄く、半透明の印象を想起させる文字描画機能である。
図17に、ペン先の種類として「ボールペン」のイメージを図示する。文字線の幅は一定であるが、濃度は「ノーマル」に対して濃く、力強い印象を想起させる文字描画機能である。
図18に、ペン先の種類として「ぼかし」のイメージを図示する。文字線の幅は一定であるが、濃度は場所によって異なり、ぼやかした印象を想起させる文字描画機能である。
図19に、ペン先の種類として「白ネオン」のイメージを図示する。文字線の幅は一定であるが、輪郭を外方に向かってぼやかすことで、内部の白部分を浮き上がらせた印象を想起させる文字描画機能である。
図20に、ペン先の種類として「黒ネオン」のイメージを図示する。文字線の幅は一定であるが、輪郭を外方に向かってぼやかすことで、内部の黒部分を浮き上がらせた印象を想起させる文字描画機能である。
図21に、ペン先の種類として「水性ペン」のイメージを図示する。文字線の幅は一定でなく、明暗を持たせることで、軽いタッチの印象を想起させる文字描画機能である。
図22に、ペン先の種類として「かすれ」のイメージを図示する。文字線の幅の狭い箇所および広い箇所を使い分けることで、文字にかすれた印象を想起させる文字描画機能である。
図23に、ペン先の種類として「マーカー」のイメージを図示する。文字線の幅は略一定であるが、輪郭を少し滲ませることで、インクが滲んだ印象を想起させる文字描画機能である。
図24に、ペン先の種類として「ほそフチ」のイメージを図示する。文字線の幅は略一定であるが、輪郭を濃い細線で縁取ることで、引き締まった印象を想起させる文字描画機能である。
図25に、ペン先の種類として「なかスケ」のイメージを図示する。文字線の幅は略一定であるが、輪郭を濃い細線で縁取り、中を薄くすることで、ポップな印象を想起させる文字描画機能である。
図26に、ペン先の種類として「ぬきカラー」のイメージを図示する。文字線の幅は略一定であるが、輪郭を細線で縁取り、中の色をずらして記載することで、文字の中身が抜けた印象を想起させる文字描画機能である。
図27に、ペン先の種類として「かげ」のイメージを図示する。文字線の幅は略一定であるが、輪郭の右側に影を設けることで、文字に立体感を持たせた印象を想起させる文字描画機能である。
図28に、ペン先の種類として「色かげ」のイメージを図示する。文字線の幅は略一定であるが、輪郭の右側に文字の色とは異なる色を用いた影を設けることで、文字に立体感を持たせた印象を想起させる文字描画機能である。
図29に、ペン先の種類として「ぬけ立体」のイメージを図示する。文字線に影を入れることで、文字に立体感を持たせた印象を想起させる文字描画機能である。
図30に、ペン先の種類として「ちらばり」のイメージを図示する。文字線の幅は不規則で、星模様等をちりばめることで、文字に躍動感を持たせた印象を想起させる文字描画機能である。
図31に、ペン先の種類として「2本線」のイメージを図示する。2本の文字線を用いて文字を記載することで、文字にアート感を持たせた印象を想起させる文字描画機能である。
図32に、ペン先の種類として「Gペン」のイメージを図示する。太い文字線を用いて文字を記載することで、粗野な感じと力強さの印象を想起させる文字描画機能である。
以上、本発明の実施の形態における写真プリント作成装置、写真プリント作成方法、および、画像編集装置について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。