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JP2017014510A - オレフィン重合のための触媒系、固体触媒成分及び重合方法 - Google Patents

オレフィン重合のための触媒系、固体触媒成分及び重合方法 Download PDF

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JP2017014510A
JP2017014510A JP2016142332A JP2016142332A JP2017014510A JP 2017014510 A JP2017014510 A JP 2017014510A JP 2016142332 A JP2016142332 A JP 2016142332A JP 2016142332 A JP2016142332 A JP 2016142332A JP 2017014510 A JP2017014510 A JP 2017014510A
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methoxymethyl
naphthalen
methylbenzoate
methyl
enecarbonyloxy
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JP2016142332A
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チャン,マイン
Main Chang
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BASF Corp
Original Assignee
BASF Corp
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Abstract

【課題】所望特性を有するポリオレフィンを作製できる高性能内部ドナーの提供。
【解決手段】(a)ハロゲン化チタン、ハロゲン化マグネシウム、少なくとも1つのエーテル基および少なくとも1つのケトン基を含む第1の内部電子ドナー化合物および1,8−ナフチルジエステル化合物である第2の内部電子ドナー化合物を含む固体触媒成分、(b)有機アルミニウム化合物ならびに(c)外部電子ドナー化合物を含む触媒系、及び該触媒系の存在下でオレフィンを重合または共重合するα−オレフィンの製造。第1の内部電子ドナーが下記式で表される化合物であり、第2の内部電子ドナーがナフタレン−1,8−ジイルカルボキシレート誘導体であり、外部電子ドナーが安息香酸アルキル、有機ケイ素化合物又はその両方を含む、触媒系。
【選択図】なし

Description

本発明は、オレフィン重合触媒系に関する。特に、本発明は、(a)ハロゲン化チタン、ハロゲン化マグネシウム、少なくとも1つのエーテル基および少なくとも1つのケトン基を有する第1の電子ドナー化合物ならびに1,8−ナフチルジエステル構造を有する第2の内部電子ドナー化合物を含む固体触媒成分;(b)有機アルミニウム化合物;ならびに(c)外部電子ドナー化合物を含む触媒系に関する。本発明はさらに、その触媒系を作製する方法、その触媒系を用いてα−オレフィンを重合または共重合する方法に関する。
ポリオレフィンは、単純なオレフィンから調製されるポリマーのクラスである。ポリオレフィンを調製する方法はチーグラーナッタ重合触媒を利用するが、これは、ビニルモノマーを重合するために遷移金属ハロゲン化物を使用し、アイソタクチックな立体化学配置を有するポリマーを提供する。
一般に、2つのタイプのチーグラーナッタ触媒系が、オレフィンの重合または共重合において使用される。第1は、その最も広い定義において、TiClの還元によって得られるTiClベースの触媒成分を、ジエチルアルミニウムクロリド(DEAC)などのアルキルアルミニウム化合物と一緒に含む。これらの触媒は、高いアイソタクティシティーのポリマーを提供するが、これらは、ポリマー中に大量の残留触媒が存在するため、その活性は低いものである。
第2のタイプのチーグラーナッタ触媒系は、マグネシウムジハライドがチタン化合物および内部電子ドナー化合物を担持する固体触媒成分を含む。アイソタクチックポリマー生成物について高い選択性が維持されるように、触媒合成の際に様々な内部電子ドナー化合物が添加される。慣用的に、より高いポリマー結晶化度が望ましい場合、重合反応の際に外部ドナー化合物も添加される。
内部電子ドナーは、プロピレン重合触媒において重要な成分である。これは、触媒活性および水素応答性ならびに得られるポリマーの組成を制御する。異なった内部ドナーは、幅広く異なる性能特性を有する触媒をもたらす。高性能内部ドナーの発見は、主要なプロピレン触媒製造業者の間での最も活発な研究活動の1つである。
現在3つの内部ドナーファミリーが、ポリプロピレン(PP)触媒を作製するために用いられている:
(a)フタル酸ジアルキル、ここで最も広範に使用されている化合物はフタル酸ジ−t−ブチルおよびフタル酸ジ−n−ブチルである。フタレート含有触媒は高い活性を有しており、高いアイソタクティシティー指数および中位の分子量分布を有するPPを生成する;
(b)コハク酸ジアルキル。スクシネート含有触媒は高い活性を有しており、高いアイソタクティシティー指数および幅広い分子量分布を有するPPを生成する;
(c)1,3−ジエーテル。ジエーテル含有触媒は極めて高い活性を有しており、高いアイソタクティシティーを有するPPを生成する。
触媒性能を向上させるべく、ポリオレフィン業界によって新規なファミリーの高性能内部ドナー化合物を見出すために多大な研究努力がなされているが、その成功は限られたものである。所望特性を有するポリオレフィンを作製できる高性能内部ドナーの発見は、依然として、ポリプロピレン業界の最も重要な研究目標の1つである。
本発明は、固体触媒成分を含むオレフィン重合触媒系、その触媒系を作製する方法、その触媒系を用いてオレフィンを重合および共重合する方法を対象とする。その固体触媒成分は、(a)ハロゲン化チタン、ハロゲン化マグネシウム、少なくとも1つのエーテル基および少なくとも1つのケトン基を含む第1の内部電子ドナー化合物(内部ドナーA)ならびに1,8−ナフチルジエステル構造を有する第2の内部電子ドナー化合物(内部ドナーB)を含む。本発明の触媒系は、固体触媒成分に加えて、有機アルミニウム化合物および外部電子ドナー化合物をさらに含む。
固体触媒成分は、マグネシウム化合物およびチタン化合物を、内部ドナーA、内部ドナーBまたは内部ドナーAと内部ドナーBの両方と接触させることによって調製することができる。オレフィンを重合または共重合させる方法は、オレフィンを本発明の触媒系と接触させることを含む。
本発明の1つの態様では、内部ドナーAは構造(I):
Figure 2017014510
(式中、R、R、RおよびRは独立に、1〜約30個の原子を含む置換または非置換炭化水素基を表す)
を有する。
一実施形態では、RとRはCと一緒になって5または6員炭化水素環を形成している。他の実施形態では、R、RおよびCは一緒になってフルオレニル環構造、すなわち
Figure 2017014510
を形成している。さらに他の実施形態では、構造(I)のR−C−Rは、ペンタン、シクロペンタン、シクロペンタジエン、シクロヘキサンまたはシクロヘキサジエン誘導体である。
他の態様では、内部ドナーBは構造(II):
Figure 2017014510
(式中、R、R、R、R、RおよびR10は独立に、水素、ハロゲン、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルキル、アリール、C〜C10シクロアルキル、C〜CアルキレンアリールまたはアリーレンC〜C10アルキルであり;R11およびR12は独立に、C〜C20直鎖状もしくは分枝状アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10シクロアルカジエニル、C〜CアルキレンアリールまたはアリーレンC〜C10アルキルである)
を有する。
他の実施形態では、内部ドナーBは構造(III):
Figure 2017014510
(式中、R〜R10は上記定義通りであり、R13〜R22は独立に、水素、ハロゲン、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルコキシ、アリール、C〜CアルキレンアリールまたはアリーレンC〜Cアルキルである)
を有する1,8−ナフチルジアリーロエートである。
本発明のさらに他の態様は、内部ドナーAおよび内部ドナーBを含む触媒系を用いてオレフィンを重合または共重合する方法であって、得られるポリマーまたはコポリマーが多分散指数で測って広い分子量分布を有する方法を提供することである。
本発明の上記および他の態様、利点ならびに新規の特徴は、図面と一緒に考慮して、好ましい実施形態の以下の詳細な説明から明らかであろう。
図1は、本発明の態様によるオレフィン重合システムの概略図である。 図2は、本発明の他の態様によるオレフィン重合反応器の概略図である。 図3は、本発明の態様によって耐衝撃性コポリマーを作製するためのシステムの概略図である。
本発明は、ハロゲン化チタン、ハロゲン化マグネシウム、少なくとも1つのエーテル基および少なくとも1つのケトン基を含む第1の内部電子ドナー化合物ならびに1,8−ナフチルジエステル構造を有する第2の内部電子ドナー化合物を含む固体触媒成分を対象とする。この固体触媒成分は、有機アルミニウム化合物および外部電子供与化合物をさらに含むオレフィン重合触媒系において使用される。本発明は、固体触媒成分および触媒系を作製する方法ならびに触媒系を用いてオレフィンを重合および共重合する方法も対象とする。
本発明の重要な態様は、ハロゲン化チタン、ハロゲン化マグネシウムおよび2つの内部電子ドナー化合物を含む固体触媒成分を提供することである。第1の内部電子ドナー化合物は少なくとも1つのエーテル基および少なくとも1つのケトン基を含む(ドナーA)。第2の内部電子ドナー化合物は1,8−ナフチルジエステルである(ドナーB)。特に、固体触媒成分は、すべてがハロゲン化マグネシウム結晶格子上に担持されている、少なくとも1つのチタン−ハロゲン結合を有するチタン化合物、ドナーAおよびドナーBを含む。チタン化合物はTiClであってもTiClであってもよい。一実施形態では、そのハロゲン化マグネシウム結晶格子は二塩化マグネシウム結晶格子である。
ドナーAとドナーBの両方を含む固体触媒成分は、得られる触媒の改善された性能特性、例えば高い触媒活性、高い水素応答性、およびキシレン可溶物値で測定して所望の結晶化度、PIで測定して望ましい/制御可能な分子量分布を有するポリオレフィンを生成する能力などに寄与する。特に、ドナーAとドナーBの両方を含む固体触媒成分は、ドナーAおよびドナーBならびに各ドナーの量の慎重な選択によって操作できる制御可能な分子量分布を提供する。
ポリオレフィンの分子量分布は、ポリオレフィンの多分散指数(PI)に反映される。PIを得るのに必要なレオロジー情報は、末端ゾーンからプラトー領域に延びる貯蔵弾性率G’(ω)および損失弾性率G”(ω)である。PIは、G.Couarrazeら、Rheol Acta.、25(1986)、494頁の手順にしたがって測定される。これを参照により本明細書に組み込む。
本発明の固体触媒成分は、ハロゲン化チタン、ハロゲン化マグネシウム、内部ドナーAおよび内部ドナーBを含む高度に活性な触媒成分である。固体触媒成分の調製において使用されるチタン化合物には、例えば化学式:
Ti(OR)4−g
(式中、Rは炭化水素基、好ましくは1〜約20個の炭素原子を有するアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表し、0≦g≦4である)
で表される四価チタン化合物が含まれる。
チタン化合物の例には、これらに限定されないが、チタンテトラハライド、例えばTiCl、TiBrおよびTiI;アルコキシチタントリハライド、例えばTi(OCH)Cl、Ti(OC)Cl、Ti(O−n−C)Cl、Ti(OC)BrおよびTi(O−i−C)Br;ジアルコキシチタンジハライド、例えばTi(OCHCl、Ti(OCCl、Ti(O−n−CClおよびTi(OCBr;トリアルコキシチタンモノハライド、例えばTi(OCHCl、Ti(OCCl、Ti(O−n−CClおよびTi(OCBrならびにテトラアルコキシチタン、例えばTi(OCH、Ti(OCおよびTi(O−n−Cが含まれる。いくつかの実施形態では、チタンテトラハライドが好ましい。チタン化合物はそのままで使用しても、炭化水素化合物またはハロゲン化炭化水素中の溶液で使用してもよい。
固体触媒成分の調製で使用されるマグネシウム化合物には、例えば還元性をもたないマグネシウム化合物が含まれる。一実施形態では、還元性をもたないマグネシウム化合物はハロゲン化マグネシウムである。還元性をもたないマグネシウム化合物の具体例には、これらに限定されないが、ハロゲン化マグネシウム、例えば塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウムおよびフッ化マグネシウム;アルコキシマグネシウムハライド、例えばメトキシマグネシウムクロリド、エトキシマグネシウムクロリド、イソプロポキシマグネシウムクロリド、ブトキシマグネシウムクロリドおよびオクトキシマグネシウムクロリド;アリールオキシマグネシウムハライド、例えばフェノキシマグネシウムクロリドおよびメチルフェノキシマグネシウムクロリド;アルコキシマグネシウム、例えばエトキシマグネシウム、イソプロポキシマグネシウム、ブトキシマグネシウム、n−オクトキシマグネシウムおよび2−エチルヘキソキシマグネシウム;アリールオキシマグネシウム、例えばフェノキシマグネシウムおよびジメチルフェノキシマグネシウム;ならびにマグネシウムのカルボン酸塩、例えばラウリン酸マグネシウムおよびステアリン酸マグネシウムが含まれる。マグネシウム化合物は液体の状態であっても固体の状態であってもよい。
いくつかの実施形態では、ハロゲン含有マグネシウム化合物、例えば塩化マグネシウム、アルコキシマグネシウムクロリドおよびアリールオキシマグネシウムクロリドが好ましい。
固体触媒成分は、マグネシウム化合物およびチタン化合物を内部電子ドナーAおよびBと接触させることによって調製することができる。一実施形態では、固体触媒成分は、内部電子ドナーAおよびBの存在下で、マグネシウム化合物とチタン化合物を接触させることによって作製される。他の実施形態では、固体触媒成分は、任意選択でチタン化合物を有し、任意選択で内部電子ドナーAおよびBを有するマグネシウムベースの触媒担持体を形成させ、そのマグネシウムベースの触媒担持体をチタン化合物ならびに内部電子ドナーAおよびBと接触させることによって作製される。
本発明の重要な態様は、少なくとも内部ドナーAおよび内部ドナーBを含むオレフィンを重合または共重合するための触媒系を提供する。内部ドナーAおよびBは1つの固体触媒成分中に存在することが好ましい。しかし、内部ドナーAおよびBの一方が第1の固体触媒成分中に存在することができ、内部ドナーAおよびBの他方が第2の固体触媒成分中に存在することができ、第1および第2の触媒成分が最終触媒系において一緒に使用されることが想定される。さらに他の実施形態では、第1の固体触媒成分は内部ドナーAと内部ドナーBの両方を含むことができ、第2の固体触媒成分は内部ドナーAかまたは内部ドナーBを含むことができ、第1および第2の触媒成分は最終触媒系において一緒に使用される。
本発明の重要な態様では、内部電子ドナーAはその構造中に少なくとも1つのエーテル基および少なくとも1つのケトン基を含む。より具体的には、内部ドナーAは構造式(I):
Figure 2017014510
(式中、R、R、RおよびRは独立に、置換または非置換炭化水素基を表す)
を有する。一実施形態では、その置換または非置換炭化水素基は1〜約30個の炭素原子を含む。一実施形態では、R、CおよびRは一緒になって約5〜約20個の炭素原子を含む置換もしくは非置換環状または多環式構造を形成している。
一実施形態では、R、CおよびRは一緒になって5または6員炭化水素環を形成している。他の実施形態では、R、CおよびRは一緒になってフルオレニル環、すなわち
Figure 2017014510
を形成している。他の実施形態では、R、R、RおよびRは同じであるかまたは異なっており、それぞれ、1〜約18個の炭素原子を含む直鎖状もしくは分枝状アルキル基、3〜約10個の炭素原子を含む脂環式基、約6〜約10個の炭素原子を含むアリール基、C〜Cアルキレンアリール基またはアリーレンC〜Cアルキル基を表す。
本明細書で用いる「アルキレン」という用語は、2つの置換基を有するアルカン、例えばメチレン(−CH−)を指す。
本明細書で用いる「アリーレン」という用語は、2つの置換基を有するアレーン、例えば
Figure 2017014510
を指す。
本明細書で用いる「アレーン」という用語は、その環系に6〜10個の炭素を含み、任意選択で、独立に1〜3個のC〜Cアルキル基、C〜Cアルキレンアリール基またはアリーレンC〜Cアルキル基で置換されている芳香族炭化水素を指す。ベンゼンはアレーンの例である。
「C〜Cアルキレンアリール」という用語は、アリール置換基を有するC〜Cアルキレン基、例えば
Figure 2017014510
を意味する。
「アリーレンC〜Cアルキル」という用語は、C〜Cアルキル置換基を有するアリーレン基、例えば
Figure 2017014510
を意味する。
本明細書で用いる「C」という用語は、炭素原子の数を指定する。
構造式(I)のいくつかの好ましい実施形態では、Rは直鎖状もしくは分枝状C〜CアルキルまたはC〜Cアルキルフェニルである。他の好ましい実施形態では、O−RはC〜Cアルコキシである。他の好ましい実施形態では、R−C−Rは一緒になってフルオレン、シクロペンタン、シクロペンタジエン、シクロヘキサン、シクロヘキサジエンまたはC〜C15直鎖状もしくは分枝状アルキル基を形成している。
内部電子ドナーAの具体例には、これらに限定されないが、9−(アルキルカルボニル)−9−アルコキシメチルフルオレン、例えば9−(メチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(メチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(メチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(メチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(メチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン;9−(i−オクチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(i−オクチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(i−オクチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(i−オクチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(i−オクチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン;9−(i−ノニルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(i−ノニルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(i−ノニルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(i−ノニルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(i−ノニルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(4−メチルフェニルケトン)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(3−メチルフェニルケトン)−9−メトキシメチルフルオレン、および9−(2−メチルフェニルケトン)−9−メトキシメチルフルオレン、またはその混合物が含まれる。
内部ドナーAの追加の非限定的な例には、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−シクロペンタン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−シクロペンタン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジ−シクロペンタン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキシル、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−プロパンカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−シクロヘキサン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−シクロヘキサン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−3−エチルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−プロピルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−プロピルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−ブチルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−i−ブチルカルボニル−1−メトキシメチルシクロヘキシル、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−プロピルカ
ルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキシル、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−プロパンカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、2,5−ジメチル−3−エチルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−プロピルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−i−プロピルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−ブチルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−i−ブチルカルボニル−1−メトキシメチルシクロヘキシル、4−イソプロピル−4−(メトキシメチル)−7−メチルオクタン−3−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−2,8−ジメチルノナン−4−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−8−メチルノナン−4−オン、6−イソプロピル−6−(メトキシメチル)−9−メチルデカン−5−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−2−メチルウンデカン−6−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−2−メチルドデカン−6−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−2−メチルトリデカン−6−オン、4−イソペンチル−4−(メトキシメチル)−7−メチルオクタン−3−オン、5−イソペンチル−5−(メトキシメチル)−8−メチルノナン−4−オン、6−イソペンチル−6−(メトキシメチル)−9−メチルデカン−5−オン、5−イソペンチル−5−(メトキシメチル)−2−メチルウンデカン−6−オン、5−イソペンチル−5−(メトキシメチル)−2−メチルドデカン−6−オン、5−イソペンチル−5−(メトキシメチル)−2−メチルトリデカン−6−オン、4−イソブチル−4−(メトキシメチル)−6−メチルヘプタン−3−オン、5−イソブチル−5−(メトキシメチル)−7−メチルオクタン−4−オン、4−イソブチル−4−(メトキシメチル)−2−メチルノナン−5−オン、4−イソブチル−4−(メトキシメチル)−2−メチルデカン−5−オン、および4−イソブチル−4−(メトキシメチル)−2−メチルウンデカン−5−オン、またはその混合物が含まれる。
単一の内部ドナー化合物Aを本発明の固体触媒成分において使用することができ、また2つ以上の内部ドナーAの混合物を使用することができる。
内部電子ドナーBは構造式(II):
Figure 2017014510
(式中、R〜R10は独立に、水素、ハロゲン、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルキル、C〜C10シクロアルキル、フェニル、C〜Cアルキレンアリール、アリーレンC〜Cアルキルであり;R11およびR12は独立に、C〜C20直鎖状もしくは分枝状アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10シクロアルカジエニル、フェニル、C〜CアルキレンアリールまたはアリーレンC〜Cアルキルである)
を有する1,8−ナフチルジエステル化合物である。
1,8−ナフチルジエステル化合物は、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロアルカンカルボキシレート誘導体、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロアルケンカルボキシレート誘導体、8−(シクロアルカンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート誘導体、8−(シクロアルケンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート誘導体、1,8−ナフチルジアリーロエート誘導体およびその混合物の1つまたは複数であってよい。
ナフタレン−1,8−ジイルジシクロアルカンカルボキシレート誘導体の例には、これらに限定されないが、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロヘキサンカルボキシレート、ナフタレン−1,8−ジイルジ−2−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ナフタレン−1,8−ジイルジ−3−メチルシクロヘキサンカルボキシレートおよびナフタレン−1,8−ジイルジ−4−メチルシクロヘキサンカルボキシレートが含まれる。
ナフタレン−1,8−ジイルジシクロアルケンカルボキシレート誘導体の例には、これらに限定されないが、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロヘキサ−1−エンカルボキシレート、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロヘキサ−2−エンカルボキシレートおよびナフタレン−1,8−ジイルジシクロヘキサ−3−エンカルボキシレートが含まれる。
8−(シクロアルカンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート誘導体の例には、これらに限定されないが、8−(シクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルエンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、および8−(4−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエートが含まれる。
8−(シクロアルケンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート誘導体の例には、これらに限定されないが、8−(シクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、および8−(4−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエートが含まれる。
1つの好ましい実施形態では、内部ドナーBは1,8−ナフチルジアリーロエート化合物である。理論に束縛されることを望むものではないが、1,8−ナフチルジアリーロエートは、本発明のオレフィン重合触媒系の固体触媒成分との結合を許容する化学構造を有すると考えられる。
1,8−ナフチルジアリーロエート化合物は構造式(III):
Figure 2017014510
(式中、R〜R10は上記定義通りであり、R13〜R22は独立に、水素、ハロゲン、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルコキシル、アリール、C〜C10アリールアルキル、C〜CアルキレンアリールまたはアリーレンC〜Cアルキルである)
で表される。
1,8−ナフチルジアリーロエート化合物の例には、これらに限定されないが、1,8−ナフチルジ(アルキルベンゾエート);1,8−ナフチルジ(ジアルキルベンゾエート);1,8−ナフチルジ(トリアルキルベンゾエート);1,8−ナフチルジ(アリールベンゾエート);1,8−ナフチルジ(ハロベンゾエート);1,8−ナフチルジ(ジハロベンゾエート);1,8−ナフチルジ(アルキルハロベンゾエート)などおよびその混合物が含まれる。
1,8−ナフチルジアリーロエート化合物の例には、これらに限定されないが、1,8−ナフチルジベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−メチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3−メチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2−メチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−エチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−n−プロピルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−イソプロピルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−n−ブチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−イソブチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−t−ブチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−フェニルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−フルオロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3−フルオロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2−フルオロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−クロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3−クロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2−クロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−ブロモベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3−ブロモベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2−ブロモベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−シクロヘキシルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,3−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,4−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,5−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,6−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,4−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,5−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,3−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,4−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,5−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,6−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,4−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,5−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,5−ジ−t−ブチルベンゾエートなどおよびその混合物が含まれる。
ドナーB化合物は、以下に示すように、
Figure 2017014510
(式中、R〜R22は上記定義通りであり、XはCl、BrまたはIである)
1,8−ジヒドロキシナフタレンをアリール酸ハライドと反応させるなどの適切な任意の方式で作製することができる。
単一の内部ドナー化合物Bを本発明の固体触媒成分において使用することができ、また2つ以上の内部ドナーBの混合物を使用することができる。
一実施形態では、固体触媒成分は内部電子ドナー化合物Aおよび内部電子ドナーBを含むが、いかなる追加の内部電子ドナーも含まない。他の実施形態では、固体触媒成分は内部電子ドナーAおよびBならびに1つまたは複数の追加の内部電子ドナーを含む。例えば、固体触媒成分を調製する場合、内部電子ドナーAおよびBに加えて、1つまたは複数の追加の内部電子ドナーを添加することができる。
追加の内部電子ドナーの例には、酸素含有電子ドナー、例えば有機酸エステルおよびジエーテル化合物が含まれる。追加の有機酸エステル内部電子ドナー化合物の例には、これらに限定されないが、ジエチルエチルマロネート、ジエチルプロピルマロネート、ジエチルイソプロピルマロネート、ジエチルブチルマロネート、ジエチル1,2−シクロヘキサンジカルボキシレート、ジ−2−エチルヘキシル1,2−シクロヘキサンジカルボキシレート、ジ−2−イソノニル1,2−シクロヘキサンジカルボキシレート、コハク酸ジエチル、コハク酸ジプロピル、コハク酸ジイソプロピル、コハク酸ジブチル、コハク酸ジイソブチル、コハク酸ジオクチルおよびコハク酸ジイソノニルが含まれる。ジエーテル内部電子ドナー化合物は、例えば9,9−ビス(メトキシメチル)フルオライン(9,9−bis(methoxymethyl)fluorine)、2−イソプロピル−2−イソペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソペンチル−1,3−ジメトキシプロパンおよび2−イソプロピル−2−シクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパンであってよい。
内部電子ドナーAおよびBを固体触媒成分中に直接組み込むのに加え、電子ドナーAおよび/またはBに転換可能な前駆体化合物を、固体触媒成分の調製過程で使用することもできると想定される。
固体触媒成分は、マグネシウム化合物およびチタン化合物を内部ドナーAおよびBと接触させることによって作製することができる。一実施形態では、固体触媒成分を、内部ドナーAおよびBの存在下でマグネシウム化合物をチタン化合物と接触させることによって作製する。他の実施形態では、固体触媒成分を、任意選択でチタン化合物を有し任意選択で内部ドナーAおよびBを有するマグネシウムベースの触媒担持体/触媒結晶格子を形成させ、そのマグネシウムベースの触媒担持体/触媒結晶格子を、チタン化合物ならびに内部ドナーAおよびBと接触させることによって作製する。さらに他の実施形態では、固体触媒成分を、マグネシウムベースの触媒担持体/触媒結晶格子をチタン化合物と接触させて混合物を生成させ、次いでその混合物を内部ドナーAおよびBと接触させることによって作製する。さらに他の実施形態では、固体触媒成分を、マグネシウムベースの触媒担持体/触媒結晶格子をチタン化合物と接触させて混合物を生成させ、次いでその混合物を内部ドナーAおよびBと接触させ、次いでその混合物をドナーAおよびBと再度接触させることによって作製する。そうした内部電子ドナーAおよびBとの繰り返される接触は、2回、3回、4回もしくはそれ以上、連続的に行うか、または、追加的な用量のドナーAおよびBとの接触の間に実行される他の処理工程と合わせて行うことができる。
一般的に言えば、マグネシウムベースの触媒担持体/触媒結晶格子は、マグネシウム化合物を、有機エポキシ化合物、有機リン系化合物および任意選択の不活性希釈剤を含む溶媒混合物中に溶解して均一溶液を生成させることによって作製する。
本発明において有用な有機エポキシ化合物には、モノマー、ダイマー、オリゴマーおよびポリマーの形態の少なくとも1つのエポキシ基を有する化合物が含まれる。エポキシ化合物の例には、これらに限定されないが、脂肪族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、芳香族エポキシ化合物などが含まれる。脂肪族エポキシ化合物の例には、これらに限定されないが、ハロゲン化脂肪族エポキシ化合物、ケト基を有する脂肪族エポキシ化合物、エーテル結合を有する脂肪族エポキシ化合物、エステル結合を有する脂肪族エポキシ化合物、第三アミノ基を有する脂肪族エポキシ化合物、シアノ基を有する脂肪族エポキシ化合物などが含まれる。脂環式エポキシ化合物の例には、これらに限定されないが、ハロゲン化脂環式エポキシ化合物、ケト基を有する脂環式エポキシ化合物、エーテル結合を有する脂環式エポキシ化合物、エステル結合を有する脂環式エポキシ化合物、第三アミノ基を有する脂環式エポキシ化合物、シアノ基を有する脂環式エポキシ化合物などが含まれる。芳香族エポキシ化合物の例には、これらに限定されないが、ハロゲン化芳香族エポキシ化合物、ケト基を有する芳香族エポキシ化合物、エーテル結合を有する芳香族エポキシ化合物、エステル結合を有する芳香族エポキシ化合物、第三アミノ基を有する芳香族エポキシ化合物、シアノ基を有する芳香族エポキシ化合物などが含まれる。
エポキシ化合物の例には、これらに限定されないが、エピフルオロヒドリン、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、ヘキサフルオロプロピレンオキシド、1,2−エポキシ−4−フルオロブタン、1−(2,3−エポキシプロピル)−4−フルオロベンゼン、1−(3,4−エポキシブチル)−2−フルオロベンゼン、1−(2,3−エポキシプロピル)−4−クロロベンゼン、1−(3,4−エポキシブチル)−3−クロロベンゼンなどが含まれる。ハロゲン化脂環式エポキシ化合物の非限定的な例には、4−フルオロ−1,2−シクロヘキセンオキシド、6−クロロ−2,3エポキシビシクロ[2,2,1]ヘプタンなどが含まれる。ハロゲン化芳香族エポキシ化合物の非限定的な例には、4−フルオロスチレンオキシド、1−(1,2−エポキシプロピル)−3−トリフルオロベンゼンなどが含まれる。
本発明において有用な有機リン化合物には、これらに限定されないが、オルトリン酸および亜リン酸のヒドロカルビルエステルおよびハロヒドロカルビルエステルが含まれる。具体的な例には、これらに限定されないが、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリブチルおよび亜リン酸トリフェニルが含まれる。
任意選択の不活性希釈剤は、マグネシウム化合物を溶解させるのを容易にさせる。不活性希釈剤は、マグネシウム化合物の溶解を容易にする限り、任意の芳香族炭化水素またはアルカンであってよい。芳香族炭化水素の例には、これらに限定されないが、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、クロロトルエンおよびその誘導体が含まれる。アルカンの例には、約3〜約30個の炭素を有する直鎖状、分枝状または環状アルカン、例えばブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタンなどが含まれる。これらの不活性希釈剤は単独で使用しても、または組み合わせて使用してもよい。
実施例による固体触媒成分を作製する実施形態では、マグネシウムベースの触媒担持体/触媒結晶格子を、チタン化合物、例えば液体チタンテトラハライドと混合して、任意選択で沈殿助剤の存在下で、固体沈殿物を生成させる。沈殿助剤は、固体の沈殿の前、その間またはその後に添加してもよく、固体上にロードしてもよい。
本発明で使用する沈殿助剤には、カルボン酸、カルボン酸無水物、エーテル、ケトンまたはその混合物が含まれる。その例には、これらに限定されないが、無水酢酸、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、酢酸、プロピオン酸、酪酸、アクリル酸、メタクリル酸、アセトン、メチルエチルケトン、ベンゾフェノン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジペンチルエーテルおよびその混合物が含まれる。
固体沈殿プロセスは、少なくとも3つの方法の1つで遂行することができる。1つの方法は、約−40℃〜約0℃の温度で液体チタンテトラハライドなどのチタン化合物をマグネシウム含有溶液と混合することと、温度を約30℃〜約120℃、例えば約60℃〜約100℃に徐々に上げながら固体を沈殿させることとを含む。第2の方法は、低い温度または室温でチタン化合物をマグネシウム含有溶液に滴下添加して、固体を直ちに析出させることを含む。第3の方法は、第1のチタン化合物をマグネシウム含有溶液に滴下添加し、第2のチタン化合物をマグネシウムベースの触媒担持体/触媒結晶格子と混合することを含む。これらの方法では、内部ドナーAおよびBは反応系中に存在することが望ましい。マグネシウムベースの触媒担持体/触媒結晶格子が得られた後に内部ドナーAおよびBを添加することができる。
一実施形態では、固体触媒成分を形成させる際に、界面活性剤を使用する。界面活性剤は、固体触媒成分および触媒系の有益な特性に寄与することができる。界面活性剤の一般的な例には、ポリマー界面活性剤、例えばポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアルキルメタクリレートなどが含まれる。ポリアルキルメタクリレートは、1つまたは2つ以上のメタクリレートモノマー、例えば少なくとも2つの異なるメタクリレートモノマー、少なくとも3つの異なるメタクリレートモノマーなどを含むポリマーである。アクリレートおよびメタクリレートポリマーは、そのポリマー界面活性剤が少なくとも約40質量%のアクリレートおよびメタクリレートモノマーを含む限り、アクリレートおよびメタクリレートモノマー以外のモノマーを含むことができる。
一実施形態では、ノニオン性界面活性剤および/またはアニオン性界面活性剤を使用することができる。ノニオン性界面活性剤および/またはアニオン性界面活性剤の例には、これらに限定されないが、リン酸エステル、スルホン酸アルキル、スルホン酸アリール、アルキルアリールスルホネート、直鎖状アルキルベンゼンスルホネート、アルキルフェノール、エトキシ化アルコール、カルボン酸エステル、脂肪族アルコール、脂肪族エステル、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、脂肪酸ニトリル、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、無水コハク酸、無水フタル酸、ロジン、テルペン、フェノールなどが含まれる。いくつかの場合、無水物界面活性剤が効果的である。無水物界面活性剤が存在しないと非常に細かい触媒担持体粒子の生成をもたらす可能性があり、他方、過剰の無水物界面活性剤を使用すると針状材料をもたらす可能性がある。
固体触媒前駆体は以下のようにして生成させることができる。トルエンなどの溶媒中で、比較的低温、例えば約−25℃〜約0℃で、TiClなどのハロゲン化剤をマグネシウムベースの溶液に加えると、マグネシウムおよびチタン含有溶液が得られる。次いで、炭化水素相中に分散させることができ約40℃まで安定である、油相が形成される。得られるマグネシウム材料は半固体となり、粒子形態が決定される。半固体は約40℃〜約80℃で固体に転換される。
均一な固体粒子が容易に得られるようにするために、沈殿プロセスをゆっくり実施する。低い温度または室温でハロゲン化チタンを滴下添加する第2の方法を適用する場合、このプロセスは約1時間〜約6時間かけて行うことができる。ゆっくりと温度を上げる第1の方法を適用する場合、温度の上昇速度は時間当たり約4℃〜約12.5℃の範囲であってよい。
最初に固体沈殿物を混合物から分離する。様々な錯体および副生成物が、得られる固体沈殿物中に同伴される可能性があり、そのためさらなる処理が必要となる可能性がある。一実施形態では、固体沈殿物から副生成物を実質的に除去するために、固体沈殿物をチタン化合物で処理する。
固体沈殿物を不活性希釈剤で洗浄し、次いでチタン化合物またはチタン化合物と不活性希釈剤の混合物で処理することができる。この処理で使用されるチタン化合物は、固体沈殿物を形成させるのに使用されるチタン化合物と同じであっても異なっていてもよい。使用するチタン化合物の量は、担持体中のマグネシウム化合物モル当たり、約1〜約20モル、例えば約2〜約15モルである。処理温度は約50℃〜約150℃、例えば約60℃〜約100℃の範囲である。固体沈殿物を処理するためにチタンテトラハライドと不活性希釈剤の混合物を使用する場合、処理溶液中のチタンテトラハライドの容積%は約10%〜約100%であり、残りは不活性希釈剤である。
処理された固体を不活性希釈剤でさらに洗浄して、有効でないチタン化合物および他の副生成物を除去することができる。不活性希釈剤はヘキサン、ヘプタン、オクタン、1,2−ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレンおよび他の炭化水素であってよい。
固体沈殿物を、チタン化合物および任意選択の不活性希釈剤で処理することによって、固体沈殿物中の副生成物を、固体沈殿物から除去することができる。一実施形態では、固体沈殿物を、チタン化合物および任意選択の不活性希釈剤で2〜約5回処理する。
固体沈殿物を不活性希釈剤で処理することによって、固体沈殿物中の可溶性チタン化合物を固体沈殿物から除去することができる。したがって得られる固体沈殿物は可溶性チタン化合物を実質的に含まない。一実施形態では、ろ液がチタンを約100ppm以下しか含まなくなるまで、固体沈殿物を不活性希釈剤で繰り返し処理する。他の実施形態では、ろ液がチタンを約50ppm以下しか含まなくなるまで、固体沈殿物を不活性希釈剤で繰り返し処理する。さらに他の実施形態では、ろ液がチタンを約10ppm以下しか含まなくなるまで、固体沈殿物を不活性希釈剤で繰り返し処理する。一実施形態では、固体沈殿物を、不活性希釈剤で約3回〜7回処理する。
一実施形態では、固体触媒成分は、約0.5〜約6wt%のチタン;約10〜約25wt%のマグネシウム;約40〜約70wt%のハロゲン;合計で約1〜約50wt%の内部電子ドナーAおよびB;ならびに0〜約15wt%の任意選択の不活性希釈剤を含む。他の実施形態では、固体触媒成分は合計で約2〜約25wt%の内部電子ドナーAおよびBを含む。さらに他の実施形態では、固体触媒成分は合計で約5〜約20wt%の内部電子ドナーAおよびBを含む。
固体触媒成分中のドナーAおよびドナーBの相対量は、固体触媒成分中の内部電子ドナーの全量ベースで約5%〜約95%のドナーAおよび約5%〜約95%のドナーBで変動することができる。
固体触媒成分を調製するのに使用される構成要素の量は、調製方法に応じて変動することができる。一実施形態では、固体触媒成分を作製するのに使用されるマグネシウム化合物のモル当たり、合計で約0.01〜約5モルの内部電子ドナー化合物(ドナーAおよびBおよび任意の追加内部電子ドナーを含む)および約0.01〜約500モルのチタン化合物が使用される。他の実施形態では、固体触媒成分を作製するのに使用されるマグネシウム化合物のモル当たり、合計で約0.05〜約2モルの内部電子ドナー化合物および約0.05〜約300モルのチタン化合物が使用される。
一実施形態では、固体触媒成分における、ハロゲン/チタンの原子比は約4〜約200であり;合計内部電子ドナー/チタンモル比は約0.01〜約10であり;マグネシウム/チタン原子比は約1〜約100である。他の実施形態では、固体触媒成分における、ハロゲン/チタンの原子比は約5〜約100であり;合計内部電子ドナー/チタンモル比は約0.2〜約6であり;マグネシウム/チタン原子比は約2〜約50である。
得られる固体触媒成分は一般に、市販のハロゲン化マグネシウムより小さい結晶サイズのハロゲン化マグネシウムを含み、通常、少なくとも約5m/g、例えば約10〜約1,000m/gまたは約100〜約800m/gの比表面積を有する。上記構成要素が1つにまとめられて一体構造の固体触媒成分を形成するので、固体触媒成分の組成は、例えばヘキサンで洗浄しても実質的に変化しない。
固体触媒成分は、無機または有機化合物、例えばケイ素化合物、アルミニウム化合物などと混合した後に使用することができる。
固体触媒成分の調製方法は、米国特許および米国特許公開番号:4,771,023;4,784,983;4,829,038;4,861,847;4,990,479;5,177,043;5,194,531;5,244,989;5,438,110;5,489,634;5,576,259;5,767,215;5,773,537;5,905,050;6,323,152;6,437,061;6,469,112;6,962,889;7,135,531;7,153,803;7,271,119;2004/242406;2004/0242407;および2007/0021573にも記載されている。そのそれぞれを全体として参照により本明細書に組み込む。
触媒系は、固体触媒成分に加えて、少なくとも1つの有機アルミニウム化合物を含むことができる。分子中に少なくとも1つのアルミニウム−炭素結合を有する化合物を、有機アルミニウム化合物として使用することができる。有機アルミニウム化合物の例には、以下の化学式の化合物:
AlR3−n
(式中、Rは典型的には1〜約20個の炭素原子を有する炭化水素基を表し、Xはハロゲン原子を表し、0<n≦3である)
が含まれる。
有機アルミニウム化合物の例には、これらに限定されないが、トリアルキルアルミニウム、例えばトリエチルアルミニウム、トリブチルアルミニウムおよびトリヘキシルアルミニウム;トリアルケニルアルミニウム、例えばトリイソプレニルアルミニウム;ジアルキルアルミニウムハライド、例えばジエチルアルミニウムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリドおよびジエチルアルミニウムブロミド;アルキルアルミニウムセスキハライド、例えばエチルアルミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロリドおよびエチルアルミニウムセスキブロミド;アルキルアルミニウムジハライド、例えばエチルアルミニウムジクロリド、プロピルアルミニウムジクロリドおよびブチルアルミニウムジブロミド;ジアルキルアルミニウムヒドリド、例えばジエチルアルミニウムヒドリドおよびジブチルアルミニウムヒドリド;ならびに他の部分水素化アルキルアルミニウム、例えばエチルアルミニウムジヒドリドおよびプロピルアルミニウムジヒドリドが含まれる。
有機アルミニウム化合物は、本発明の触媒系において、アルミニウムとチタン(固体触媒成分からの)のモル比が約5〜約1,000となるような量で使用される。他の実施形態では、触媒系におけるアルミニウムとチタンのモル比は約10〜約700である。さらに他の実施形態では、触媒系におけるアルミニウムとチタンのモル比は約25〜約400である。
触媒系は、内部電子ドナーAおよびBに加えて外部電子ドナーも含む。外部電子ドナーは、オレフィン重合のための触媒系の1成分であり、触媒活性に関して高い性能を保持しながら、ポリオレフィンの分子量分布および結晶化度を制御するのに寄与する。
触媒系は、固体触媒成分に加えて、少なくとも1つのアルキルベンゾエート誘導体を外部電子ドナー化合物として含むことができる。アルキルベンゾエート誘導体は、触媒系において、有機アルミニウム化合物とアルキルベンゾエート誘導体のモル比が約2〜約80となるような量で存在する。他の実施形態では、有機アルミニウム化合物とアルキルベンゾエート誘導体のモル比は約5〜約70である。さらに他の実施形態では、有機アルミニウム化合物とアルキルベンゾエート誘導体のモル比は約7〜約50である。
アルキルベンゾエート誘導体は化学式
Figure 2017014510
で表される。
(式中、R’はC〜C直鎖状もしくは分枝状アルキルであり;R’〜R’は独立に、水素、ハロゲン、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルキルまたはC〜C直鎖状もしくは分枝状アルコキシル基である)
アルキルベンゾエート誘導体の例には、これらに限定されないが、メチルベンゾエート、エチルベンゾエート、プロピルベンゾエート、ブチルベンゾエート、メチル−3−メチルベンゾエート、エチル−3−メチルベンゾエート、プロピル−3−メチルベンゾエート、ブチル−3−メチルベンゾエート、メチル−4−メチルベンゾエート、エチル−4−メチルベンゾエート、プロピル−4−メチルベンゾエート、ブチル−4−メチルベンゾエート、メチル−3−エチルベンゾエート、エチル−3−エチルベンゾエート、プロピル−3−エチルベンゾエート、ブチル−3−エチルベンゾエート、メチル−4−エチルベンゾエート、エチル−4−エチルベンゾエート、プロピル−4−エチルベンゾエート、ブチル−4−エチルベンゾエート、メチル−3−プロピルベンゾエート、エチル−3−プロピルベンゾエート、プロピル−3−プロピルベンゾエート、ブチル−3−プロピルベンゾエート、メチル−4−プロピルベンゾエート、エチル−4−プロピルベンゾエート、プロピル−4−プロピルベンゾエート、ブチル−4−プロピルベンゾエート、メチル−3−メトキシベンゾエート、エチル−3−メトキシベンゾエート、プロピル−3−メトキシベンゾエート、ブチル−3−メトキシベンゾエート、メチル−4−メトキシベンゾエート、エチル−4−メトキシベンゾエート、プロピル−4−メトキシベンゾエート、ブチル−4−メトキシベンゾエート、メチル−3−エトキシベンゾエート、エチル−3−エトキシベンゾエート、プロピル−3−エトキシベンゾエート、ブチル−3−エトキシベンゾエート、メチル−4−エトキシベンゾエート、エチル−4−エトキシベンゾエート、プロピル−4−エトキシベンゾエート、ブチル−4−エトキシベンゾエート、メチル−3−プロポキシベンゾエート、エチル−3−プロポキシベンゾエート、プロピル−3−プロポキシベンゾエート、ブチル−3−プロポキシベンゾエート、メチル−4−プロポキシベンゾエート、エチル−4−プロポキシベンゾエート、プロピル−4−プロポキシベンゾエート、ブチル−4−プロポキシベンゾエート、メチル−3−クロロベンゾエート、エチル−3−クロロベンゾエート、プロピル−3−クロロベンゾエート、ブチル−3−クロロベンゾエート、メチル−4−クロロベンゾエート、エチル−4−クロロベンゾエート、プロピル−4−クロロベンゾエート、ブチル−4−クロロベンゾエート、メチル−3−ブロモベンゾエート、エチル−3−ブロモベンゾエート、プロピル−3−ブロモベンゾエート、ブチル−3−ブロモベンゾエート、メチル−4−ブロモベンゾエート、エチル−4−ブロモベンゾエート、プロピル−4−ブロモベンゾエート、およびブチル−4−ブロモベンゾエートが含まれる。
触媒系は、外部電子ドナーとして有機ケイ素化合物を含むこともできる。有機ケイ素化合物は、少なくとも1つの炭化水素基と結合したケイ素を含む。炭化水素基の一般的な例には、アルキル基、シクロアルキル基、(シクロアルキル)メチレン基、アルケン基、芳香族基などが含まれる。
触媒系において、有機ケイ素化合物は、有機アルミニウム化合物と有機ケイ素化合物のモル比が約2〜約90となるような量で使用される。他の実施形態では、有機アルミニウム化合物と有機ケイ素化合物のモル比は約5〜約70である。さらに他の実施形態では、有機アルミニウム化合物と有機ケイ素化合物のモル比は約7〜約35である。
一実施形態では、有機ケイ素化合物は化学式:
Si(OR’)4−n
(式中、各RおよびR’は独立に炭化水素基を表し、nは0≦n<4である)
で表される。
有機ケイ素化合物の例には、これらに限定されないが、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、t−ブチルメチルジメトキシシラン、t−ブチルメチルジエトキシシラン、t−アミルメチルジエトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビス−o−tolyジメトキシシラン、ビス−m−tolyジメトキシシラン、ビス−p−tolyジメトキシシラン、ビス−p−tolyジエトキシシラン、ビスエチルフェニルジメトキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、t−ブチルトリエトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、イソ−ブチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、クロロトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、ビニルtirブトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、2−ノルボルナントリメトキシシラン、2−ノルボルナントリエトキシシラン、2−ノルボルナンメチルジメトキシシラン、ケイ酸エチル、ケイ酸ブチル、トリメチルフェノキシシランおよびメチルトリアリルオキシシランが含まれる。
他の実施形態では、有機ケイ素化合物は化学式:
SiRR’(OR”)3−m
(式中、0≦m<3、例えば0≦m≦2であり;Rは環状炭化水素または置換されている環状炭化水素基を表し;R’およびR”は、同じかまたは異なっており、炭化水素を表す)
で表される。
基Rの例には、これらに限定されないが、シクロプロピル;シクロブチル;シクロペンチル;2−メチルシクロペンチル;3−メチルシクロペンチル;2−エチルシクロペンチル;3−プロピルシクロペンチル;3−イソプロピルシクロペンチル;3−ブチルシクロペンチル;3−tert−ブチルシクロペンチル;2,2−ジメチルシクロペンチル;2,3−ジメチルシクロペンチル;2,5−ジメチルシクロペンチル;2,2,5−トリメチルシクロペンチル;2,3,4,5−テトラメチルシクロペンチル;2,2,5,5−テトラメチルシクロペンチル;1−シクロペンチルプロピル;1−メチル−1−シクロペンチルエチル;シクロペンテニル;2−シクロペンテニル;3−シクロペンテニル;2−メチル−1−シクロペンテニル;2−メチル−3−シクロペンテニル;3−メチル−3−シクロペンテニル;2−エチル−3−シクロペンテニル;2,2−ジメチル−3−シクロペンテニル;2,5−ジメチル−3−シクロペンテニル;2,3,4,5−テトラメチル−3−シクロペンテニル;2,2,5,5−テトラメチル−3−シクロペンテニル;1,3−シクロペンタジエニル;2,4−シクロペンタジエニル;1,4−シクロペンタジエニル;2−メチル−1,3−シクロペンタジエニル;2−メチル−2,4−シクロペンタジエニル;3−メチル−2,4−シクロペンタジエニル;2−エチル−2,4−シクロペンタジエニル;2,2−ジメチル−2,4−シクロペンタジエニル;2,3−ジメチル−2,4−シクロペンタジエニル;2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエニル;2,3,4,5−テトラメチル−2,4−シクロペンタジエニル;インデニル;2−メチルインデニル;2−エチルインデニル;2−インデニル;1−メチル−2−インデニル;1,3−ジメチル−2−インデニル;インダニル;2−メチルインダニル;2−インダニル;1,3−ジメチル−2−インダニル;4,5,6,7−テトラヒドロインデニル;4,5,6,7−テトラヒドロ−2−インデニル;4,5,6,7−テトラヒドロ−1−メチル−2−インデニル;4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ジメチル−2−インデニル;フルオレニル基類;シクロヘキシル;メチルシクロヘキシル類;エチルシクロヘキシル類;プロピルシクロヘキシル類;イソプロピルシクロヘキシル類;n−ブチルシクロヘキシル類;第三ブチルシクロヘキシル類;ジメチルシクロヘキシル類;およびトリメチルシクロヘキシル類が含まれる。
R’およびR”の例は、3個以上の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキレンアリールおよびアリーレンアルキル基である。さらに、RおよびR’はアルキレン基等で架橋されていてよい。そうした有機ケイ素化合物の一般的な例は、Rがシクロペンチル基であり、R’がアルキル基、例えばメチルまたはシクロペンチル基であり、R”がアルキル基、特にメチルまたはエチル基であるものである。
そうした有機ケイ素化合物の例には、これらに限定されないが、トリアルコキシシラン、例えばシクロプロピルトリメトキシシラン、シクロブチルトリメトキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、2−メチルシクロペンチルトリメトキシシラン、2,3−ジメチルシクロペンチルトリメトキシシラン、2,5−ジメチルシクロペンチルトリメトキシシラン、シクロペンチルトリエトキシシラン、シクロペンテニルトリメトキシシラン、3−シクロペンテニルトリメトキシシラン、2,4−シクロペンタジエニルトリメトキシシラン、インデニルトリメトキシシランおよびフルオレニルトリメトキシシラン;ジアルコキシシラン、例えばジシクロペンチルジメトキシシラン、ビス(2−メチルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ビス(3−tert−ブチルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ビス(2,3−ジメチルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ビス(2,5−ジメチルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ジシクロペンチルジエトキシシラン、ジシクロブチルジエトキシシラン、シクロプロピルシクロブチルジエトキシシラン、ジシクロペンテニルジメトキシシラン、ジ(3−シクロペンテニル)ジメトキシシラン、ビス(2,5−ジメチル−3−シクロペンテニル)ジメトキシシラン、ジ−2,4−シクロペンタジエニル)ジメトキシシラン、ビス(2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエニル)ジメトキシシラン、ビス(1−メチル−1−シクロペンチルエチル)ジメトキシシラン、シクロペンチルシクロペンテニルジメトキシシラン、シクロペンチルシクロペンタジエニルジメトキシシラン、ジインデニルジメトキシシラン、ビス(1,3−ジメチル−2−インデニル)ジメトキシシラン、シクロペンタジエニルインデニルジメトキシシラン、ジフルオレニルジメトキシシラン、シクロペンチルフルオレニルジメトキシシランおよびインデニルフルオレニルジメトキシシラン;モノアルコキシシラン、例えばトリシクロペンチルメトキシシラン、トリシクロペンテニルメトキシシラン、トリシクロペンタジエニルメトキシシラン、トリシクロペンチルエトキシシラン、ジシクロペンチルメチルメトキシシラン、ジシクロペンチルエチルメトキシシラン、ジシクロペンチルメチルエトキシシラン、シクロペンチルジメチルメトキシシラン、シクロペンチルジエチルメトキシシラン、シクロペンチルジメチルエトキシシラン、ビス(2,5−ジメチルシクロペンチル)シクロペンチルメトキシシラン、ジシクロペンチルシクロペンテニルメトキシシラン、ジシクロペンチルシクロペンテナジエニルメトキシシランおよびジインデニルシクロペンチルメトキシシラン;およびエチレンビス−シクロペンチルジメトキシシランが含まれる。
本発明によるオレフィンの重合は、上記の触媒系の存在下で実施される。一般的に言えば、所望のポリマー生成物を生成させるのに適切な条件下で、オレフィンを上記の触媒系と接触させる。一実施形態では、主重合の前に、以下で説明する予備重合を実施する。他の実施形態では、重合を予備重合なしで実施する。さらに他の実施形態では、少なくとも2つの重合ゾーンを用いて、コポリマーの生成を実施する。
予備重合では、固体触媒成分は一般に、有機アルミニウム化合物の少なくとも一部と一緒に使用される。これは、アルキルベンゾエート誘導体および/または有機ケイ素化合物(外部電子ドナー化合物)の一部または全部の存在下で実施することができる。予備重合において用いられる触媒系の濃度は、主重合の反応系における濃度よりずっと高くてよい。
予備重合において、予備重合における固体触媒成分の濃度は、以下で説明する不活性炭化水素媒体のリットル当たりのチタン原子として計算して、一般に約0.01〜約200ミリモル、好ましくは約0.05〜約100ミリモルである。一実施形態では、予備重合は、オレフィンおよび上記触媒系構成要素を不活性炭化水素媒体に添加し、おだやかな条件下でオレフィンを重合することによって実施される。
不活性炭化水素媒体の例には、これらに限定されないが、脂肪族炭化水素、例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカンおよびケロシン;脂環式炭化水素、例えばシクロペンタン、シクロヘキサンおよびメチルシクロペンタン;芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエンおよびキシレン;ならびにその混合物が含まれる。本発明において、液体オレフィンを、不活性炭化水素媒体の一部または全部の代わりに使用することができる。
予備重合において使用されるオレフィンは、主重合で使用されるオレフィンと同じであっても異なっていてもよい。
予備重合のための反応温度は、得られる予備ポリマーが不活性炭化水素媒体中に実質的に溶解しない温度であれば十分である。一実施形態では、その温度は約−20℃〜約100℃である。他の実施形態では、温度は約−10℃〜約80℃である。さらに他の実施形態では、温度は約0℃〜約40℃である。
任意選択で、水素などの分子量制御物質を、予備重合において使用することができる。分子量制御物質は、予備重合によって得られるポリマーが、デカリン中、135℃で測定して、少なくとも約0.2dl/g、好ましくは約0.5〜約10dl/gの固有粘度を有するような量で使用される。
一実施形態では、予備重合は、触媒系の固体触媒成分のグラム当たり約0.1g〜約1,000gのポリマーが生成するように実施することが望ましい。他の実施形態では、予備重合は、固体触媒成分のグラム当たり約0.3g〜約500gのポリマーが生成するように実施することが望ましい。予備重合によって生成されるポリマーの量が多すぎる場合、主重合においてオレフィンポリマーを生成する効率は低下し、得られるオレフィンポリマーをフィルムまたは他の物品に成形する場合、成形された物品中にフィッシュアイが発生する傾向がある。予備重合は、回分式でも連続式でも実施することができる。
予備重合の後、または予備重合を全く実施することなく、オレフィンの主重合を、固体触媒成分、有機アルミニウム化合物および外部電子ドナー化合物から形成された本発明のオレフィン重合触媒系の存在下で実施する。
主重合において使用できるオレフィンの例は、2〜20個の炭素原子を有するα−オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ペンテン、1−オクテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−エイコセンおよびビニルシクロヘキサンである。本発明の方法において、α−オレフィンを個別に、または任意の組合せで使用することができる。
一実施形態では、プロピレンまたは1−ブテンをホモ重合するか、または、主成分としてプロピレンもしくは1−ブテンを含む混合オレフィンを共重合する。混合オレフィンを使用する場合、主成分としてのプロピレンまたは1−ブテンの割合は通常、少なくとも約50モル%、好ましくは少なくとも約70モル%である。
予備重合を実施することによって、主重合における触媒系を、活性の度合いで調節することができる。この調節によって、高いかさ密度を有する粉末状ポリマーがもたらされる傾向がある。さらに、予備重合を実施する場合得られるポリマーの粒子形状は球状になり、スラリー重合の場合スラリーは優れた特性を獲得するが、気相重合の場合ポリマーのシードベッド(seed bed)は優れた特性を獲得する。さらに、これらの実施形態において、少なくとも3個の炭素原子を有するα−オレフィンを重合することによって、高い立体規則性指数を有するポリマーを高い触媒効率で生成させることができる。したがって、プロピレンコポリマーを生成させる場合、得られるコポリマー粉末またはそのコポリマーは取り扱いが容易である。
これらのオレフィンの重合において、共役ジエンまたは非共役ジエンなどのポリ不飽和化合物をコモノマーとして使用することができる。一実施形態では、そのコモノマーは熱可塑性モノマーおよびエラストマー系モノマーを含む。コモノマーの例には、スチレン、ブタジエン、アクリロニトリル、アクリルアミド、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、アルキルメタクリレートおよびアルキルアクリレートが含まれる。
オレフィンの主重合は気相または液相で実施される。一実施形態では、主重合は、重合ゾーンの容積リットル当たりのTi原子として計算して約0.001〜約0.75ミリモルの量の固体触媒成分ならびに1〜約2,000モルの量の有機アルミニウム化合物および固体触媒成分中のチタン原子のモル当たり約0.001〜約10モルの量の外部電子ドナーを含む触媒系を使用する。他の実施形態では、主重合は、重合ゾーンの容積リットル当たりのTi原子として計算して0.005〜約0.5ミリモルの量の固体触媒成分ならびに約5〜約500モルの量の有機アルミニウム化合物および固体触媒成分中のチタン原子のモル当たり約0.01〜約2モルの量の外部電子ドナーを含む触媒系を使用する。さらに他の実施形態では、主重合は、固体触媒成分中のチタン原子のモル当たり約0.005〜約1モルの量の外部電子ドナーを含む触媒系を使用する。予備重合において有機アルミニウム化合物および外部電子ドナーが部分的に使用されている場合、予備重合にさらした触媒系を、触媒系成分の残りと一緒に使用する。予備重合にさらす触媒系は、予備重合生成物を含むことができる。
重合の際に水素を使用すると、得られるポリマーの分子量の制御を促進しそれに寄与し、得られるポリマーは高い溶融流動速度をもつことができる。この場合、得られるポリマーの立体規則性指数および触媒系の活性は、本発明の方法にしたがって増大する。
一実施形態では、重合温度は約20℃〜約200℃である。他の実施形態では、重合温度は約50℃〜約180℃である。一実施形態では、重合圧力は一般に大気圧〜約100kg/cmである。他の実施形態では、重合圧力は一般に約2kg/cm〜約50kg/cmである。主重合は回分式、半連続式または連続式で実施することができる。重合は、異なる反応条件下で、2つ以上の段階で実施することもできる。
そうして得られるオレフィンポリマーは、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーまたは耐衝撃性コポリマーであってよい。耐衝撃性コポリマーは、ポリオレフィンホモポリマーとポリオレフィンゴムの密接な混合物を含む。ポリオレフィンゴムの例には、エチレンプロピレンゴム(EPR)、例えばエチレンプロピレンメチレンコポリマーゴム(EPM)およびエチレンプロピレンジエンメチレンターポリマーゴム(EPDM)が含まれる。
この触媒系を使用することによって得られるオレフィンポリマーは非常に少量の非晶質ポリマー成分、したがって、少量の炭化水素可溶性成分を有する。したがって、得られたポリマーから成形されるフィルムは低い表面粘着性を有する。
この重合プロセスによって得られるポリオレフィンは粒子サイズ分布、粒子径およびかさ密度において優れており、得られるコポリオレフィンは広い分子量分布を有する。耐衝撃性コポリマーでは、優れた流動性、低い温度耐性、および剛性と弾性との間の所望のバランスを得ることができる。
一実施形態では、上記の触媒系の存在下で、プロピレンと2または4個〜約20個の炭素原子を有するα−オレフィンを共重合する。この触媒系は上記の予備重合にさらしたものであってよい。他の実施形態では、プロピレンおよびエチレンゴムを、直列に連結された2つの反応器中で生成させて、耐衝撃性ポリマーを形成させる。
2個の炭素原子を有するα−オレフィンはエチレンであり、約4〜20個の炭素原子を有するα−オレフィンの例は1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−デセン、ビニルシクロヘキサン、1−テトラデセンなどである。
主重合では、プロピレンを2つ以上のそうしたα−オレフィンと共重合させることができる。例えば、プロピレンをエチレンおよび1−ブテンと共重合させることが可能である。一実施形態では、プロピレンを、エチレン、1−ブテンまたはエチレンおよび1−ブテンと共重合させる。
プロピレンと他のα−オレフィンのブロック共重合は2段階で実施することができる。第1段階における重合は、プロピレンのホモ重合であってもプロピレンの他のα−オレフィンとの共重合であってもよい。一実施形態では、第1段階で重合されるモノマーの量は約50〜約95質量%である。他の実施形態では、第1段階で重合されるモノマーの量は約60〜約90質量%である。本発明において、この第1段階の重合は、要求に応じて、同じかまたは異なる重合条件下で2つ以上の段階で実施することができる。
一実施形態では、第2段階における重合を、プロピレンと他のα−オレフィン(複数可)のモル比が約10/90〜約90/10となるように実施することが望ましい。他の実施形態では、第2段階における重合を、プロピレンと他のα−オレフィン(複数可)のモル比が約20/80〜約80/20となるように実施することが望ましい。さらに他の実施形態では、第2段階における重合を、プロピレンと他のα−オレフィン(複数可)のモル比が約30/70〜約70/30となるように実施することが望ましい。他のα−オレフィンの結晶性のポリマーまたはコポリマーの生成を、第2の重合段階で提供することができる。
そうして得られるプロピレンコポリマーは、ランダムコポリマーであっても上記のブロックコポリマーであってもよい。このプロピレンコポリマーは一般に、約7〜約50モル%の、2または4〜約20個の炭素原子を有するα−オレフィンから誘導される単位を含む。一実施形態では、プロピレンランダムコポリマーは、約7〜約20モル%の、2または4個〜約20個の炭素原子を有するα−オレフィンから誘導される単位を含む。他の実施形態では、プロピレンブロックコポリマーは、約10〜約50モル%の、2または4個〜20個の炭素原子を有するα−オレフィンから誘導される単位を含む。
他の実施形態では、この触媒系で作製されたコポリマーは、約50%〜約99質量%のポリ−α−オレフィンおよび約1%〜約50質量%のコモノマー(熱可塑性モノマーまたはエラストマー系モノマーなど)を含む。他の実施形態では、この触媒系で作製されたコポリマーは、約75%〜約98質量%のポリ−α−オレフィンおよび約2%〜約25質量%のコモノマーを含む。
使用できるポリ不飽和化合物、重合の方法、触媒系の量および重合条件への言及がない場合、上記実施形態と同じ説明を適用できることを理解すべきである。
本発明の触媒/方法は、いくつかの場合、約0.5%〜約5%のキシレン可溶物(XS)を有するポリ−α−オレフィンの生成をもたらすことができる。他の実施形態では、本発明によって約1.5%〜約5%のキシレン可溶物(XS)を有するポリ−α−オレフィンが作製される。一般に、ポリ−α−オレフィンは約2%〜約4%のXSを有する。XSは、キシレンに溶解する固体ポリマーのパーセントを指す。低いXS%値は一般に高度にアイソタクチックなポリマー(すなわち、より高い結晶化度)に対応し、高いXS%値は一般に低いアイソタクチックのポリマーに対応する。
一実施形態では、本発明の触媒系の触媒効率すなわちCE(触媒グラム当たりの生成ポリマーのキログラムとして測定される)は少なくとも約30である。他の実施形態では、本発明の触媒系の触媒効率は少なくとも約60である。
本発明の触媒/方法は、いくつかの場合、dg/minで約0.1〜約300の溶融流動速度(MFR)を有するポリ−α−オレフィンの生成をもたらすことができる。MFRはASTM規格D1238にしたがって測定される。他の実施形態では、本発明にしたがって、約0.5〜約50のMFRを有するポリ−α−オレフィンが生成される。一実施形態では、耐衝撃性ポリプロピレン−エチレンプロピレンゴム生成物は約0.75〜約20のMFRを有する。他の実施形態では、耐衝撃性ポリプロピレン−エチレンプロピレンゴム生成物は、約0.80〜約10のMFRを有する。いくつかの場合、比較的高いMFRは、相対的に、高い触媒効率が得られることを表す。
本発明の触媒/方法は、いくつかの場合、少なくとも約0.3cc/gのかさ密度(BD)を有するポリ−α−オレフィンの生成をもたらすことができる。他の実施形態では、本発明にしたがって、少なくとも約0.4cc/gのBDを有するポリ−α−オレフィンが生成される。
一実施形態では、本発明にしたがって、少なくとも約0.3cc/gのBDを有する耐衝撃性ポリプロピレン−エチレンプロピレンゴム生成物が生成される。他の実施形態では、本発明にしたがって、少なくとも約0.4cc/gのBDを有する耐衝撃性ポリプロピレン−エチレンプロピレンゴム生成物が生成される。
本発明の触媒/方法は、比較的広い分子量分布を有するポリ−α−オレフィンの生成をもたらす。一実施形態では、この触媒系で作製されるポリプロピレンポリマーのMw/Mn(PI)は約4〜約6である。他の実施形態では、この触媒系で作製されるポリプロピレンポリマーのMw/Mnは約5〜約6である。
本発明は、1つまたは複数の優れた溶融流動性、成形性に望ましい剛性と弾性の間のバランス、良好な立体特異的制御、ポリマー粒子サイズ、形状、サイズ分布および広い分子量分布に対する良好な制御、ならびに高い触媒効率および/または良好な操作性での衝撃強度を有する、プロピレンブロックコポリマーおよびポリプロピレンベースの耐衝撃性コポリマーを含む耐衝撃性コポリマーの生成をもたらすことができる。本発明による固体触媒成分を含む触媒系を用いると、高い触媒効率と、優れた溶融流動性、押し出し性、成形性、剛性−弾性および衝撃強度の1つまたは複数を同時に有する触媒がもたらされる。
ここで、オレフィンを重合するためのシステムの例を説明する。図1を参照すると、オレフィンを重合するためのシステム10の高水準な概略図が示されている。入口12は、反応器14中に、触媒系成分、オレフィン、任意選択のコモノマー、水素ガス、流動媒体、pH調節剤、界面活性剤および他の任意の添加剤を導入するために使用される。入口は1つだけしか示されていないが、しばしば複数の入口が用いられる。反応器14は、その中でオレフィンを重合させることができる適切な任意の手段(vehicle)である。反応器14の例には、単一反応器、2つ以上の一連の反応器、スラリー反応器、固定床反応器、気相反応器、流動ガス反応器、ループ反応器、マルチゾーン循環型反応器などが含まれる。重合が完了するか、または、ポリオレフィンが生成されたら、そのポリマー生成物を、コレクター18に至る出口16を通して反応器14から取り出す。コレクター18は加熱、押し出し、成形などの下流処理を含むことができる。
図2を参照すると、図1の反応器14または図3の反応器44として使用できる、ポリオレフィンを作製するためのマルチゾーン循環型反応器20の概略図が示されている。マルチゾーン循環型反応器20は、液体バリアを使用しているために2つのサイドでの異なる気相重合条件を可能にする単一反応器ループを備えた一連の別個の反応器を置き換えるものである。マルチゾーン循環型反応器20において、第1のゾーンは、オレフィンモノマーおよび任意選択の1つまたは複数のコモノマーが豊富な状態でスタートする。第2のゾーンは水素ガスが豊富であり、高速度のガス流は、成長している樹脂粒子を緩やかに分割する。2つのゾーンは、異なる分子量および/またはモノマー組成からなる樹脂を生成する。それらがループ周りを循環するのにしたがってポリマー顆粒が成長し、タマネギ様の形で各ポリマーフラクションの交互の層が構築される。各ポリマー粒子は、両方のポリマーフラクションの密接な組合せを構成する。
操作において、ポリマー粒子は、ループの上昇サイド24中の流動化ガスを通って上昇し、下降サイド26上の液体モノマーを通って下降する。同じかまたは異なったモノマー(および、やはり任意選択の1つまたは複数のコモノマー)を、2つの反応器の下部(leg)に添加することができる。上記の触媒系を、反応器において使用する。
液/ガス分離ゾーン30において、水素ガスを取り出して冷却し、再循環させる。次いでポリマー顆粒を下降サイド26の頂部に集め、次にこれらをそこで下降させる。モノマーは、液体としてこの部分に導入される。下降サイド26の頂部での条件は、連続的な通過において、モノマーの異なる組合せおよび/または割合で変動させることができる。
図3を参照すると、オレフィンを重合するための、他のシステム40の高水準な概略図が示されている。このシステムは、耐衝撃性ポリマーを作製するのに理想的に適合している。単一反応器、一連の反応器またはマルチゾーン循環型反応器などの反応器44は、望ましい衝撃性と剛性のバランスまたは従来の触媒系で作製されたものより高い柔軟性を有する耐衝撃性コポリマーを作製するための、下流にある、上記の触媒系を備えた気相または流動床反応器48と対になっている。入口42は、反応器44中に、触媒系成分、オレフィン、任意選択のコモノマー、水素ガス、流動媒体、pH調節剤、界面活性剤および他の任意の添加剤を導入するために使用される。入口は1つだけしか示されていないが、しばしば複数の入口が用いられる。移送手段46を介して、第1の反応器44で生成したポリオレフィンは第2の反応器48に送られる。供給口50は、触媒系成分、オレフィン、任意選択のコモノマー、流動媒体および他の任意の添加剤を導入するために使用される。第の2反応器48は、触媒系成分を含んでも含まなくてもよい。やはり、入口は1つだけしか示されていないが、しばしば複数の入口が用いられる。第2の重合が完了するか、または、耐衝撃性コポリマーが生成されたら、そのポリマー生成物を、コレクター54に至る出口52を通して第2の反応器48から取り出す。コレクター54は加熱、押し出し、成形などの下流処理を含むことができる。第1の反応器44および第2の反応器48の少なくとも1つは本発明による触媒系を含む。
耐衝撃性コポリマーを作製する場合、ポリプロピレンを第1の反応器中で生成させ、エチレンプロピレンゴムを第2の反応器中で生成させることができる。この重合において、第2の反応器中のエチレンプロピレンゴムは、第1の反応器中で生成したポリプロピレンとのマトリックス(特に細孔内で)で形成される。結果として、耐衝撃性コポリマーの密接な混合物が形成され、そのポリマー生成物は単一のポリマー生成物のように見える。そうした密接な混合物は、ポリプロピレン生成物とエチレンプロピレンゴム生成物を単に混合するだけでは作製することはできない。
どの図にも示されていないが、このシステムおよび反応器は、任意選択のメモリーおよびコントローラーを備えたプロセッサーを用いて、任意選択で、連続的または間欠的な試験をもとにしたフィードバックで制御することができる。例えば、プロセッサーを、反応器、入口、出口、反応器に取り付けられた試験/測定システムなどの1つまたは複数と接続して、反応に関するプリセットデータおよび/または反応の間に発生した試験/測定データをもとにして、重合プロセスを監視および/または制御することができる。コントローラーは、プロセッサーの指示にしたがって、弁、流動速度、システムに入る材料の量、反応条件(例えば、温度、反応時間、pH)などを制御することができる。プロセッサーは、重合プロセスの様々な態様に関するデータを含むメモリーを含んでも、メモリーと連結されていてもよい。
所与の特性についての任意の数字(figure)または数値範囲に関して、1つの範囲からの数字またはパラメーターを、同じ特性についての異なる範囲からの他の数字またはパラメーターと一緒にして数値範囲をもたらすことができる。
操作例の場合または別に示されている場合を除いて、本明細書および特許請求の範囲で使用される構成要素の量、反応条件に関するすべての数、値および/または表現は、すべての場合、「約(about)」という用語で修飾されていると理解すべきである。
以下の実施例により本発明を例示する。以下の実施例ならびに本明細書および特許請求の範囲のどこかで別段の指定のない限り、すべての部およびパーセンテージは質量によるものであり、すべての温度は℃であり、圧力は大気圧またはその近傍である。
触媒合成および試験手順ならびに触媒性能データを、以下の実施例において提供する。以下の実施例において、レオメーター装置で測定される多分散指数(PI)値は、内部ドナーAと内部ドナーBの両方を用いた触媒作用系によって提供される分子量分布の幅を示す。
下の250mlのBuchi反応器に、3.3gのMgCl、0.8gの無水フタル酸、50.92gのトルエン、6.41gのエピクロロヒドリンおよび6.70gのリン酸トリブチルの混合物を加えた。60℃、400rpmで撹拌しながら、混合物を2時間加熱した。次いで反応混合物を−30℃に冷却し、反応器温度を−26℃未満に保持しながら37.75mlのTiClを徐々に加えた。添加した後、撹拌速度を200rpmに落とし、温度を1時間で−26℃から0℃へ、次いで1時間で0℃から85℃へ上昇させた。
混合物を85℃で30分間保持し、次いで0.4gの1,8−ナフチルジベンゾエートを加えた(母液添加)。混合物を85℃で1時間撹拌し、次いでろ過した。固体を38mlのトルエン中に再懸濁し、0.15gの1−(9−(メトキシメチル)−9H−フルオレン−9イル)−プロパン−1−オンを反応器に加えた(トルエン添加)。混合物を85℃、200rpmで1時間撹拌した。ろ過し、65mlのトルエンで2回洗浄した後、混合物をN下でトルエン中に終夜置いた。
トルエンをろ別した後、TiCl10vol%トルエン溶液66.25mlを加え、次いで400rpmで1時間撹拌しながら95℃に加熱し、保持した(第1の活性化付加)。固体をろ過し、TiCl10vol%トルエン溶液66.25mlに再懸濁した。混合物を110℃で30分間保持し、続いて固体を再度ろ過した(第2の活性化)。最終触媒を65mlのヘキサンで4回洗浄し、次いで反応器からヘキサン中に放出した。
プロピレン重合を3.4リットルのオートクレーブ中で実施した。オートクレーブを窒素下、100℃で1時間パージさせた。室温で、ヘプタン中での脱酸素剤として、トリエチルアルミニウム25wt%ヘキサン溶液1.5mlをオートクレーブに加えた。次いで、シクロヘキシルメチルジメトキシシランの0.0768M溶液1.0ml、次いで1wt%触媒スラリー1mlをオートクレーブに加えた。オートクレーブを連鎖移動剤としてのHで3.5psigに加圧し、次いで1500mlのプロピレンをチャージした。オートクレーブを加熱し、次いで70℃で1時間保持した。その保持の最後に、オートクレーブをベントし、ポリマーを回収した。
収量:703gポリプロピレン。触媒活性:70.3kg/g。キシレン可溶物(XS):3.2%。MFR:0.8dg/min、多分散指数:4.90。
第2の活性化をもう1度繰り返したこと以外は、実施例1と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は実施例1と同様であった。収量:692gポリプロピレン。触媒活性:69.2kg/g。キシレン可溶物:3.11%。MFR:1.1dg/min、多分散指数:5.05。
0.5gの1,8−ナフチルジベンゾエートを母液添加の際に加え、0.20gの1−(9−(メトキシメチル)−9H−フルオレン−9イル)−プロパン−1−オンをトルエン添加の際に加えたこと以外は、実施例1と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は実施例1と同様であった。収量:652gポリプロピレン。触媒活性:65.2kg/g。キシレン可溶物:3.17%。MFR:0.9dg/min、多分散指数:4.94。
第2の活性化をもう1度繰り返したこと以外は、実施例3と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は実施例1と同様であった。収量:688gポリプロピレン。触媒活性:68.8kg/g。キシレン可溶物:3.07%。MFR:0.9dg/min、多分散指数:4.83。
0.43gの1,8−ナフチルジ−4−メチルベンゾエートを母液添加の際に加え、0.40gの1−(9−(メトキシメチル)−9H−フルオレン−9イル)−プロパン−1−オンをトルエン添加の際に加えたこと以外は、実施例1と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は実施例1と同様であった。収量:601gポリプロピレン。触媒活性:60.1kg/g。キシレン可溶物:2.87%。MFR:0.9dg/min、多分散指数:5.15。
第2の活性化をもう1度繰り返したこと以外は、実施例5と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は実施例1と同様であった。収量:597gポリプロピレン。触媒活性:59.7kg/g。キシレン可溶物:2.81%。MFR:0.9dg/min、多分散指数:5.17。
0.40gの1−(9−(メトキシメチル)−9H−フルオレン−9イル)−8−メチルノナン−1−オンをトルエン添加の際に加えた以外は、実施例1と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレンの重合は実施例1と同様であった。収量:611gポリプロピレン。触媒活性:61.1kg/g。キシレン可溶物:2.84%。MFR:1.6dg/min、多分散指数:4.83。
第2の活性化をもう1度繰り返したこと以外は、実施例7と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は実施例1と同様であった。収量:621gポリプロピレン。触媒活性:62.1kg/g。キシレン可溶物:2.64%。MFR:2.0dg/min、多分散指数:4.67。
0.50gの1−(9−(メトキシメチル)−9H−フルオレン−9イル)−8−メチルノナン−1−オンをトルエン添加の際に加えた以外は、実施例3と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は実施例1と同様であった。収量:615gポリプロピレン。触媒活性:61.5kg/g。キシレン可溶物:2.74%。MFR;3.4dg/min、多分散指数:4.75。
第2の活性化をもう1度繰り返したこと以外は、実施例9と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は実施例1と同様であった。収量:631gポリプロピレン。触媒活性:63.1kg/g。キシレン可溶物:2.59%。MFR:1.4dg/min、多分散指数:4.60。
0.5gの1,8−ナフチルジベンゾエートを母液添加の際に加え、0.5gの1−((9−メトキシメチル)−9H−フルオレン−9イル)ヘキサン−1−オンをトルエン添加の際に加えた以外は、実施例10と同じ条件下で触媒を合成した。
プロピレン重合は、ジイソブチルジメトキシシランの0.0768Mヘキサン溶液1.0mlおよび1.9psig Hを加えたこと以外は、実施例1と同様であった。収量:609gポリプロピレン。触媒活性:60.9kg/g。キシレン可溶物:2.60%。MFR:0.5dg/min、多分散指数:4.49。
プロピレン重合は、11.0psig Hを加えたこと以外は、実施例11と同様であった。収量;669gポリプロピレン。触媒活性:66.9kg/g。キシレン可溶物:2.76%。MFR:0.8dg/min、多分散指数:4.85。
プロピレン重合は、19.8psig Hを加えたこと以外は、実施例11と同様であった。収量:694gポリプロピレン。触媒活性:69.4kg/g。キシレン可溶物:3.36%。MFR:2.0dg/min、多分散指数:5.25。
プロピレン重合は、44.0psig Hを加えたこと以外は、実施例11と同様であった。収量:750gポリプロピレン。触媒活性:75.0kg/g。キシレン可溶物:3.72%。MFR:20.8g/min、多分散指数:5.62。
プロピレン重合は、シクロヘキシルメチルジメトキシシランの0.0768Mヘキサン溶液1.0mlを加えた以外は、実施例11と同様であった。収量;561gポリプロピレン。触媒活性:56.1kg/g。キシレン可溶物:2.54%。MFR:1.2dg/min、多分散指数:4.54。
プロピレン重合は、11.0psig Hを加えたこと以外は、実施例15と同様であった。収量:567gポリプロピレン。触媒活性:56.7kg/g。キシレン可溶物:2.66%、MFR:2.3dg/min、多分散指数:4.85。
プロピレン重合は、19.8psig Hを加えたこと以外は、実施例15と同様であった。収量:694gポリプロピレン。触媒活性:69.4kg/g。キシレン可溶物:3.36%。MFR:2.0dg/min、多分散指数:5.25。
プロピレン重合は、44.0psig Hを加えたこと以外は、実施例15と同様であった。収量:709gポリプロピレン、触媒活性:70.9kg/g。キシレン可溶物:3.03%。MFR:27.6g/min、多分散指数:5.65。
プロピレン重合は、ジシクロペンチルジメトキシシランの0.0768Mヘキサン溶液1.0mlを加えたこと以外は、実施例11と同様であった。収量:599gポリプロピレン。触媒活性:59.9kg/g。キシレン可溶物:2.17%。MFR:0.7dg/min、多分散指数:4.49。
プロピレン重合は、11.0psig Hを加えたこと以外は、実施例19と同様であった。収量:631gポリプロピレン。触媒活性:63.1kg/g。キシレン可溶物:2.39%。MFR 1.6dg/min、多分散指数:5.20。
プロピレン重合は、19.8psig Hを加えたこと以外は、実施例19と同様であった。収量:709gポリプロピレン。触媒活性:70.9kg/g。キシレン可溶物:2.44%。MFR:3.0dg/min、多分散指数:5.25。
プロピレン重合は、44.0psig Hを加えたこと以外は、実施例19と同様であった。収量:714gポリプロピレン。触媒活性:71.4kg/g。キシレン可溶物:2.76%。MFR;19.6g/min、多分散指数:5.66。
プロピレン重合は、ジイソプロピルジメトキシシランの0.0768Mヘキサン溶液1.0mlを加えたこと以外は、実施例11と同様であった。収量:613gポリプロピレン。触媒活性:61.3kg/g。キシレン可溶物:2.42%。MFR:0.9dg/min、多分散指数:4.71。
プロピレン重合は、11.0psig Hを加えたこと以外は、実施例23と同様であった。収量:619gポリプロピレン。触媒活性:61.9kg/g。キシレン可溶物:2.84%。MFR:2.3dg/min、多分散指数:5.09。
プロピレン重合は、19.8psig Hを加えたこと以外は、実施例23と同様であった。収量:720gポリプロピレン。触媒活性:72.0kg/g。キシレン可溶物:3.02%。MFR:5.7dg/min、多分散指数:5.32。
プロピレン重合は、44.0psig Hを加えたこと以外は、実施例23と同様であった。収量:756gポリプロピレン。触媒活性:75.6kg/g。キシレン可溶物:2.89%。MFR:29.3g/min、多分散指数:5.75。
プロピレン重合は、ジエチルアミノトリエトキシシランの0.0768Mヘキサン溶液1.0mlを加えたこと以外は、実施例11と同様であった。収量:549gポリプロピレン。触媒活性:54.9kg/g。キシレン可溶物:2.69%。MFR:0.6dg/min、多分散指数:4.70。
プロピレン重合は、11.0psig Hを加えたこと以外は、実施例27と同様であった。収量:620gポリプロピレン。触媒活性:62.0kg/g。キシレン可溶物:2.77%。MFR:2.0dg/min、多分散指数:5.04。
プロピレン重合は、19.8psig Hを加えたこと以外は、実施例27と同様であった。収量:640gポリプロピレン。触媒活性:64.0kg/g。キシレン可溶物:3.12%。MFR:4.1dg/min、多分散指数:5.38。
プロピレン重合は、44.0psig Hを加えたこと以外は、実施例27と同様であった。収量:732gポリプロピレン。触媒活性:73.2kg/g。キシレン可溶物:3.58%。MFR:75.3g/min。
開示した情報は、添付されている特許請求の範囲の趣旨および範囲内にある、そうしたすべての代替、改変および変更を包含するものとする。さらに、「含む(includes)」、「有する(has)」、「含む(involve)」という用語またはその変形体は、そうした用語が詳細な説明または特許請求の範囲で使用される範囲で、用語「含む(comprising)」が特許請求の範囲において移行句として使用される場合に解釈されるように、「含む(comprising)」という用語と同様の方式で包含的であるものとする。

Claims (23)

  1. (a)(i)ハロゲン化チタン、(ii)ハロゲン化マグネシウム、(iii)少なくとも1つのエーテル基および少なくとも1つのケトン基を含む第1の内部電子ドナー化合物、および、(iv)1,8−ナフチルジエステル構造を有する第2の電子ドナー化合物を含む固体触媒成分と、
    (b)有機アルミニウム化合物と、
    (c)外部電子ドナー化合物と、
    を含む、オレフィンの重合において使用するための触媒系。
  2. 第1の内部電子ドナーが構造:
    Figure 2017014510
    (式中、R、R、RおよびRは独立に、置換または非置換炭化水素基を表す)を有する、請求項1に記載の触媒系。
  3. 、CおよびRが一緒になって、5もしくは6員炭化水素環またはフルオレニル構造を形成している、請求項2に記載の触媒系。
  4. が、直鎖状もしくは分枝状C〜C12アルキルまたはC〜Cアルキルフェニルであり、O−RがC〜Cアルコキシである、請求項2に記載の触媒系。
  5. −C−Rが一緒になってフルオレン、シクロペンタン、シクロペンタジエン、シクロヘキサン、シクロヘキサジエンまたはC〜C15直鎖状もしくは分枝状アルキル基を形成している、請求項2に記載の触媒系。
  6. 第1の内部電子ドナーが、9−(メチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(メチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(メチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(メチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(メチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(エチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(プロピルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(ブチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(イソブチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(ペンチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(ヘキシルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(オクチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン;9−(i−オクチルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(i−オクチルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(i−オクチルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(i−オクチルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(i−オクチルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(ノニルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン;9−(i−ノニルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(i−ノニルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(i−ノニルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(i−ノニルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(i−ノニルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(2−エチル−ヘキシルカルボニル)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−エトキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−プロポキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−ブトキシメチルフルオレン、9−(フェニルケトン)−9−ペントキシメチルフルオレン、9−(4−メチルフェニルケトン)−9−メトキシメチルフルオレン、9−(3−メチルフェニルケトン)−9−メトキシメチルフルオレンを含む9−(アルキルカルボニル)−9−アルコキシメチルフルオレン、および9−(2−メチルフェニルケトン)−9−メトキシメチルフルオレン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロペンタン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−シクロペンタン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロペンタン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−シクロペンタン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジ−シクロペンタン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチルシクロペンタン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペ
    ンタジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−ジメチル−2,4−シクロペンタジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキシル、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキサン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−プロパンカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチルシクロヘキサン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−シクロヘキサン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−シクロヘキサン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−3−エチルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−プロピルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−プロピルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−ブチルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−i−ブチルカルボニル−1−メトキシメチルシクロヘキシル、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチルシクロヘキシル、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−プロパンカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2−メチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(エチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−プロピルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ブチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ネオペンチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(ヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(2−エチルヘキシルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−オクチルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、1−(i−ノニルカルボニル)−1−メトキシメチル−2,6−ジメチル−2,5−シクロヘキサジエン、2,5−ジメチル−3−エチルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−プロピルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−i−プロピルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−ブチルカルボニル−3’−メトキシメチルペンタン、2,5−ジメチル−3−i−ブチルカルボニル−1−メトキシメチルシクロヘキシル、4−イソプロピル−4−(メトキシメチル)−7−メチルオクタン−3−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−2,8−ジメチルノナン−4−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−8−メチルノナン−4−オン、6−イソプロピル−6−(メトキシメチル)−9−メチルデカン−5−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−2−メチルウンデカン−6−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−2−メチルドデカン−6−オン、5−イソプロピル−5−(メトキシメチル)−2−メチルトリデカン−6−オン、4−イソペンチル−4−(メトキシメチル)−7−メチルオクタン−3−オン、5−イソペンチル−5−(メトキシメチル)−8−メチルノナン−4−オン、6−イソペンチル−6−(メトキシメチル)−9−メチルデカン−5−オン、5−イソペンチル−5−(メトキシメチル)−2−メチルウンデカン−6−オン、5−イソペンチル−5−(メトキシメチル)−2−メチルドデカン−6−オン、5−イソペンチル−5−(メトキシメチル)−2−メチルトリデカン−6−オン、4−イソブチル−4−(メトキシメチル)−6−メチルヘプタン−3−オン、5−イソブチル−5−(メトキシメチル)−7−メチルオクタン−4−オン、4−イソブチル−4−(メトキシメチル)−2−メチルノナン−5−オン、4−イソブチル−4−(メトキシメチル)−2−メチルデカン−5−オン、および4−イソブチル−4−(メトキシメチル)−2−メチルウンデカン−5−オン、およびその混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の触媒系。
  7. 第2の内部電子ドナーが構造:
    Figure 2017014510
    (式中、R〜R10は独立に、水素、ハロゲン、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルキル、C〜C10シクロアルキル、フェニル、C〜Cアルキレンアリール、アリーレンC〜Cアルキルであり、R11およびR12は独立に、C〜C20直鎖状もしくは分枝状アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルケニル、C〜C10シクロアルカジエニル、フェニル、C〜CアルキレンアリールまたはアリーレンC〜Cアルキルである)を有する、請求項1に記載の触媒系。
  8. 第2の内部電子ドナーが、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロアルカンカルボキシレート誘導体、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロアルケンカルボキシレート誘導体、8−(シクロアルカンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート誘導体、8−(シクロアルケンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート誘導体、1,8−ナフチルジアリーロエート誘導体およびその混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の触媒系。
  9. 第2の内部電子ドナーが、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロヘキサンカルボキシレート、ナフタレン−1,8−ジイルジ−2−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ナフタレン−1,8−ジイルジ−3−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、およびナフタレン−1,8−ジイルジ−4−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロヘキサ−1−エンカルボキシレート、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロヘキサ−2−エンカルボキシレート、ナフタレン−1,8−ジイルジシクロヘキサ−3−エンカルボキシレート、8−(シクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、および8−(4−メチルシクロヘキサンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(シクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(2−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(3−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル2−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル3−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−2−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、8−(4−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボニルオキシ)ナフタレン−1−イル4−メチルベンゾエート、およびその混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の触媒系。
  10. 第2の内部電子ドナーが構造:
    Figure 2017014510
    (式中、R13〜R22は独立に、水素、ハロゲン、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルキル、C〜C10シクロアルキル、C〜C直鎖状もしくは分枝状アルコキシル、アリール、C〜C10アリールアルキル、C〜CアルキレンアリールまたはアリーレンC〜Cアルキルである)を有する、請求項7に記載の触媒系。
  11. 第2の内部電子ドナーが、1,8−ナフチルジ(アルキルベンゾエート)、1,8−ナフチルジ(ジアルキルベンゾエート)、1,8−ナフチルジ(トリアルキルベンゾエート)、1,8−ナフチルジ(アリールベンゾエート)、1,8−ナフチルジ(ハロベンゾエート)、1,8−ナフチルジ(ジハロベンゾエート)、1,8−ナフチルジ(アルキルハロベンゾエート)およびその混合物からなる群から選択される、請求項10に記載の触媒系。
  12. 第2の内部電子ドナーが、1,8−ナフチルジベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−メチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3−メチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2−メチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−エチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−n−プロピルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−イソプロピルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−n−ブチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−イソブチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−t−ブチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−フェニルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−フルオロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3−フルオロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2−フルオロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−クロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3−クロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2−クロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−ブロモベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3−ブロモベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2−ブロモベンゾエート;1,8−ナフチルジ−4−シクロヘキシルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,3−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,4−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,5−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,6−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,4−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,5−ジメチルベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,3−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,4−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,5−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−2,6−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,4−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,5−ジクロロベンゾエート;1,8−ナフチルジ−3,5−ジ−t−ブチルベンゾエート;およびその混合物からなる群から選択される、請求項10に記載の触媒系。
  13. 固体触媒成分が、1つまたは複数の追加の内部電子ドナー化合物をさらに含む、請求項1に記載の触媒系。
  14. 第1の内部電子ドナー化合物および第2の内部電子ドナー化合物が、ハロゲン化マグネシウム結晶格子上に担持されている、請求項1に記載の触媒系。
  15. ハロゲン化チタンがTiClまたはTiClである、請求項1に記載の触媒系。
  16. ハロゲン化チタンが一般式TiX(OR)4−n(式中、Rは1〜約20個の炭素原子を有する炭化水素基であり、Xはハロゲンであり、nは1〜4である)を有する、請求項1に記載の触媒系。
  17. 外部電子ドナー化合物が、安息香酸アルキル、有機ケイ素化合物またはその両方を含む、請求項1に記載の触媒系。
  18. 有機アルミニウム化合物がアルキル−アルミニウム化合物である、請求項1に記載の触媒系。
  19. 有機アルミニウム化合物がトリアルキルアルミニウム化合物である、請求項18に記載の触媒系。
  20. トリアルキルアルミニウム化合物が、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウムおよびその混合物からなる群から選択される、請求項19に記載の触媒系。
  21. (i)ハロゲン化チタン、
    (ii)ハロゲン化マグネシウム、
    (iii)少なくとも1つのエーテル基および少なくとも1つのケトン基を含む第1の内部電子ドナー化合物、および
    (iv)1,8−ナフチルジエステル構造を有する第2の電子ドナー化合物を含む、オレフィンの重合のための固体触媒成分。
  22. オレフィンを重合または共重合するための方法であって、
    (i)請求項1に記載の触媒系を供する工程、
    (ii)前記触媒系の存在下でオレフィンを重合または共重合してポリマーまたはコポリマーを生成する工程、及び、
    (iii)前記ポリマーまたは前記コポリマーを回収する工程
    を含む重合方法。
  23. オレフィンが、エチレン、プロピレン、1−ブチレン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンおよびその混合物からなる群から選択される、請求項22に記載の重合方法。
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