JP2017005160A - ウエハ加工用テープ - Google Patents
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Abstract
Description
(a)前記半導体ウエハを加熱した状態で、前記半導体ウエハの裏面に前記接着剤層を貼合する工程、
(b)半導体ウエハの分割予定部分にレーザー光またはブレードで、分断ラインを形成する工程、
(c)前記粘着フィルムをエキスパンドすることにより、前記半導体ウエハと前記接着剤層とを分断ラインに沿って分断し、前記接着剤層が付いた複数の半導体チップを得る工程、
(d)前記接着剤層が付いた前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップする工程
(a)前記半導体ウエハを加熱した状態で、前記半導体ウエハの裏面に前記接着剤層を貼合する工程、
(b)前記半導体ウエハの分割予定部分の内部に焦点光を合わせ、レーザー光を照射することにより、前記ウエハ内部に多光子吸収による改質領域を形成する工程と、
(c)前記粘着フィルムをエキスパンドすることにより、前記半導体ウエハと前記接着剤層とを前記切断予定部に沿って分断し、前記接着剤層が付いた複数の半導体チップを得る工程、
(d)前記接着剤層が付いた前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップする工程
(a)前記半導体ウエハを、レーザー光またはダイシングブレードを用いて分断予定ラインに沿って前記ウエハの厚さ未満の深さまで切削する工程、
(b)前記半導体ウエハ表面に表面保護テープを貼合する工程、
(c)前記半導体ウエハの裏面を研削することにより、半導体チップに分断するバックグラインド工程、
(d)前記半導体ウエハを加熱した状態で、前記半導体チップに分断された前記ウエハ裏面に、前記接着剤層を貼合する工程、
(e)前記半導体チップに分断された前記半導体ウエハ表面から半導体表面保護テープを剥離する工程
(f)前記粘着フィルムをエキスパンドすることにより、前記接着剤層を前記半導体チップに対応して分断し、前記接着剤層が付いた複数の半導体チップを得る工程、
(g)前記接着剤層が付いた前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップする工程
粘着フィルム15としては、特に制限はなく、ウエハをダイシングする際にはウエハが剥離しないように十分な粘着力を有し、ダイシング後にチップをピックアップする際には容易に接着剤層から剥離できるよう低い粘着力を示すものであればよいが、本実施の形態で示すように、基材フィルム11に粘着剤層12を設けたものを好適に使用できる。
離型フィルムは、接着剤層13の取り扱い性をよくするとともに接着剤層13を保護するためのものである。本発明のウエハ加工用テープ10に用いられる離型フィルムとしては、ポリエステル(PET、PBT、PEN、PBN、PTT)系、ポリオレフィン(PP、PE)系、共重合体(EVA、EEA、EBA)系、またこれらの材料を一部置換して、更に接着性や機械的強度を向上したフィルム使用することができる。また、これらのフィルムの積層体であってもよい。
接着剤層13は、半導体ウエハ等が貼合されダイシングされた後、チップをピックアップする際に、チップ裏面に付着しており、チップを基板やリードフレームに固定する際の接着剤として使用されるものである。接着剤層13は、ウエハの形状に対応する円形ラベル形状を有する。
接着剤層13は、半導体ウエハWの反りを小さくし、室温(25℃)での取扱い性を良くするため、40〜100℃の間でウエハラミネートすることが好ましい。
粘着フィルム15と接着剤層13間の90°ピール剥離力は、剥離速度300mm/minにおいて、0.4〜2.0N/25mmであることが好ましい。0.4〜1.5N/25mmであることがより好ましく、0.4〜1.2N/25mmであることがさらに好ましい。粘着フィルム15と接着剤層13間の90°ピール剥離力が0.4N/25mm以上であると、エキスパンドした際に、基材フィルムの均一かつ等方的な拡張性が、粘着剤層を通して接着剤層に十分に伝搬され、接着剤層が効率よく分断される。また、接着剤層に張力を効率よく伝えるためには、剥離力は大きい方が好ましいが、拡張後に粘着フィルム15と接着剤層13間を剥離し、また場合によっては剥離力を低下させてから剥離し、良好なピックアップ性能を得るためには、90°ピール剥離力の上限は2.0N/25mm程度であることが好ましい。
本発明のウエハ加工用テープ10は、少なくとも拡張により接着剤層13を分断するエキスパンド工程を含む半導体装置の製造方法に使用されるものである。したがって、その他の工程や工程の順序などは特に限定されない。例えば、以下の半導体装置の製造方法(A)〜(D)において好適に使用できる。
(a)回路パターンが形成されたウエハ表面に表面保護テープを貼合する工程と、
(b)前記ウエハ裏面を研削するバックグラインド工程と、
(c)前記ウエハを加熱した状態で、前記ウエハ裏面に前記ウエハ加工用テープの接着剤層を貼合する工程と、
(d)前記ウエハ表面から前記表面保護テープを剥離する工程と、
(e)前記ウエハの分割予定部分にレーザー光を照射し、前記ウエハ内部に多光子吸収による改質領域を形成する工程と、
(f)前記ウエハ加工用テープを拡張することにより、前記ウエハと前記ウエハ加工用テープの前記接着剤層とを分断ラインに沿って分断し、前記接着剤層が付いた複数のチップを得るエキスパンド工程と、
(g)拡張後の前記ウエハ加工用テープにおいて、前記チップと重ならない部分を加熱収縮させることにより、前記エキスパンド工程において生じた弛みを除去し、前記チップの間隔を保持する工程と、
(h)前記接着剤層が付いた前記チップを、前記ウエハ加工用テープの粘着剤層からピックアップする工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
(a)回路パターンが形成されたウエハ表面に表面保護テープを貼合する工程と、
(b)前記ウエハ裏面を研削するバックグラインド工程と、
(c)前記ウエハを加熱した状態で、前記ウエハ裏面に前記ウエハ加工用テープの接着剤層を貼合する工程と、
(d)前記ウエハ表面から前記表面保護テープを剥離する工程と、
(e)前記ウエハ表面の分断ラインに沿ってレーザー光を照射し、前記ウエハをチップに分断する工程と、
(f)前記ウエハ加工用テープを拡張することにより、前記接着剤層を前記チップ毎に分断し、前記接着剤層が付いた複数のチップを得るエキスパンド工程と、
(g)拡張後の前記ウエハ加工用テープにおいて、前記チップと重ならない部分を加熱収縮させることにより、前記エキスパンド工程において生じた弛みを除去し、前記チップの間隔を保持する工程と、
(h)前記接着剤層が付いた前記チップを、前記ウエハ加工用テープの粘着剤層からピックアップする工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
(a)回路パターンが形成されたウエハ表面に表面保護テープを貼合する工程と、
(b)前記ウエハ裏面を研削するバックグラインド工程と、
(c)前記ウエハを加熱した状態で、前記ウエハ裏面に前記ウエハ加工用テープの接着剤層を貼合する工程と、
(d)前記ウエハ表面から前記表面保護テープを剥離する工程と、
(e)ダイシングブレードを用いて前記ウエハを分断ラインに沿って切削し、チップに分断する工程と、
(f)前記ウエハ加工用テープを拡張することにより、前記接着剤層を前記チップ毎に分断し、前記接着剤層が付いた複数のチップを得るエキスパンド工程と、
(g)拡張後の前記ウエハ加工用テープにおいて、前記チップと重ならない部分を加熱収縮させることにより、前記エキスパンド工程において生じた弛みを除去し、前記チップの間隔を保持する工程と、
(h)前記接着剤層が付いた前記チップを、前記ウエハ加工用テープの粘着剤層からピックアップする工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
(a)回路パタ−ンが形成されたウエハを、ダイシングブレードを用いて分断予定ラインに沿って前記ウエハの厚さ未満の深さまで切削する工程と、
(b)前記ウエハ表面に表面保護テープを貼合する工程と、
(c)前記ウエハ裏面を研削してチップに分断するバックグラインド工程と、
(d)前記ウエハを加熱した状態で、前記チップに分断された前記ウエハ裏面に前記ウエハ加工用テープの接着剤層を貼合する工程と、
(e)前記チップに分断された前記ウエハ表面から表面保護テープを剥離する工程と、
(f)前記ウエハ加工用テープを拡張することにより、前記接着剤層を前記チップ毎に分断し、前記接着剤層が付いた複数のチップを得るエキスパンド工程と、
(g)拡張後の前記ウエハ加工用テープにおいて、前記チップと重ならない部分を加熱収縮させることで前記エキスパンド工程において生じた弛みを除去し、前記チップの間隔を保持する工程と、
(h)接着剤層が付いた前記チップを、前記ウエハ加工用テープの粘着剤層からピックアップする工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
本発明のウエハ加工用テープ10を、上記半導体装置の製造方法(A)に適用した場合の、テープの使用方法について、図3〜図8を参照しながら説明する。まず、図3に示すように、回路パターンが形成された半導体ウエハWの表面に、紫外線硬化性成分を粘着剤に含む、回路パターン保護用の表面保護テープ14を貼合し、バックグラインド装置15にて半導体ウエハWの裏面を研削するバックグラインド工程を実施する。
<接着剤層A1>
フェノキシ樹脂(新日鉄住金化学株式会社製、商品名FX293)を25重量部、エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、商品名1032H60)を20部、液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、商品名828)を15部、マイクロカプセル型潜在性硬化剤(旭化成エレクトロニクス株式会社製、商品名HX3941HP)を40部用い、トルエンと酢酸エチルの混合溶媒中に溶解した。この溶液に、大粒径を除去するための5μmの分級処理を行った平均粒径1μmのコージェライト粒子(2MgO・2Al2O3・5SiO2、比重2.4、線膨張係数1.5×10-6/℃、屈折率1.57)を100部加え、撹拌して分散した。そして、この分散液をセパレータフィルム(PETフィルム)上にロールコータを用いて塗布した後、70℃のオーブンで10分間乾燥させて、セパレータフィルム上に厚み25μmの接着剤層A1を得た。
フェノキシ樹脂(新日鉄住金化学株式会社製、商品名ZX−1356−2)を25重量部、エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、商品名1032H60)を25部、液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、商品名828)を10部、マイクロカプセル型潜在性硬化剤(旭化成エレクトロニクス株式会社製、商品名HX3941HP)を35部用い、トルエンと酢酸エチルの混合溶媒中に溶解した。この溶液に、大粒径を除去するための5μmの分級処理を行った平均粒径1μmのコージェライト粒子(2MgO・2Al2O3・5SiO2、比重2.4、線膨張係数1.5×10-6/℃、屈折率1.57)を87.5部、コアシェルタイプの耐衝撃改質剤(三菱レーヨン株式会社製、商品名KW−4426)10部加え、撹拌して分散した。そして、この分散液をセパレータフィルム(PETフィルム)上にロールコータを用いて塗布した後、70℃のオーブンで10分間乾燥させて、セパレータ上に厚み25μmの接着剤層A2を得た。
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(新日鉄住金化学株式会社製、商品名YDCN−703、エポキシ当量210)36質量部と、エポキシ樹脂の硬化剤としてのフェノール樹脂(三井化学株式会社製、商品名ミレックスXLC−LL、フェノール樹脂)30.1質量部と、シランカップリング剤(日本ユニカー株式会社製、商品名A−1160)2.1質量部、及びシランカップリング剤(日本ユニカー株式会社製、商品名A−189)1.1質量部と、シリカフィラー(粒子)(日本アエロジル株式会社製、商品名アエロジルR972、平均粒径0.016μm、比表面積120m2/g)21.2質量部と、からなる組成物に、シクロヘキサノンを加え、撹拌混合してからビーズミルを用いてさらに90分混練した。
<粘着フィルムB1>
粘着剤には、主モノマーとして2−エチルヘキシルアクリレートとメチルメタクリレートを用い、官能基モノマーとしてヒドロキシエチルアクリレートとアクリル酸を用いたアクリル共重合体を溶液重合法にて得た。次に、ヨウ素価が20となるように、2−イソシアナトエチルメタクリレートを添加し、更にアクリル共重合体を調製した。この調製したアクリル共重合体の重量平均分子量は40万、ガラス転移点は−38℃であった。このアクリル共重合体100重量部に対し、多官能イソシアネート架橋剤(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名コローネートHL)を10重量部配合した粘着剤溶液を調製し、ポリオレフィンフィルム(厚さ100μm)の上に乾燥時の粘着剤厚さが10μmになるよう塗工乾燥し、粘着フィルムB1を得た。更に、シリコーン系離型剤を塗布した二軸延伸ポリエステルフィルムセパレータ(厚さ25μm)を粘着剤面にラミネートし室温で1週間放置し十分にエージングを行った。
粘着剤には、主モノマーとして2−エチルヘキシルアクリレートとメチルメタクリレートを用い、官能基モノマーとしてヒドロキシエチルメタクリレートを用いたアクリル共重合体を溶液重合法にて得た。この合成したアクリル共重合体の重量平均分子量は55万、ガラス転移点は−70℃であった。このアクリル共重合体100重量部に対し、多官能イソシアネート架橋剤(住化バイエルウレタン株式会社製、スミジュールN75)を5重量部配合した粘着剤溶液を調製し、ポリオレフィンフィルム(厚さ100μm)の上に乾燥時の粘着剤厚さが10μmになるよう塗工乾燥し、粘着フィルムB2を得た。更に、シリコーン系離型剤を塗布した二軸延伸ポリエステルフィルムセパレータ(厚さ25μm)を粘着剤面にラミネートし室温で1週間放置し十分にエージングを行った。
冷蔵保管していた離型フィルム上に形成された接着剤層A1を常温に戻し、接着剤層A1に対して、離型フィルムの厚さの1/2以下の切り込み深さになるように調整して直径306mmの円形プリカット加工を行った。その後、接着剤層の不要部分を除去し、粘着フィルムB1をその粘着剤層が接着剤層A1と接するように、離型フィルムに室温でラミネートした。そして、粘着フィルムB1に対して、離型フィルムの厚さの1/2以下の切り込み深さになるように調節して接着剤層と同心円状に直径370mmの円形プリカット加工を行い、実施例1のウエハ加工用テープを作製した。
実施例1と同様の方法で、表1の組合せの接着剤層及び粘着フィルムを用いて、12インチ(直径300mm)の半導体ウエハに対して表1の比となるように接着剤層をプリカット加工して、実施例2〜5および比較例1,2のウエハ加工用テープを作製した。
実施例1と同様の方法で、表1の組合せの接着剤層及び粘着フィルムを用いて、12インチ(直径300mm)の半導体ウエハに対して表1の比となるように接着剤層をプリカット加工した。その後、ウエハ貼合予定部分に相当する領域に対して、粘着フィルム側からUVを50mJ/cm2照射し、実施例6のウエハ加工用テープを作製した。
実施例1〜6および比較例1,2のウエハ加工用テープの接着剤層に加熱温度80℃に設定したラミネータによって半導体ウエハをラミネートした後、25mm幅の切込みを入れて引張り測定用の短冊をサンプルとして準備した。ウエハをステージに押さえつけ、短冊にしたサンプルの一端(粘着フィルム)を引張り測定機の引張り治具に固定して90°ピール試験を行い、接着剤層から引き剥がし、剥離速度300mm/minにおける90°ピール剥離力(N/25mm)を測定した。その結果を表1に示す
実施例1〜6および比較例1,2のウエハ加工用テープ50枚について、以下の条件で、接着剤層が半導体ウエハと貼り合わさるよう、貼合実験を行った。目視にて観察し、50枚すべてにおいて半導体ウエハが接着剤層からはみ出さずに貼合出来たものを優良品として「◎」とし、1枚でも半導体ウエハが接着剤層からはみ出してしまったものを不良品として「×」として評価した。評価結果を表1に示す。
(貼合条件)
貼り付け装置:ウエハマウンターDAM−812M (株式会社タカトリ製)
貼り付け速度計:50mm/sec
貼り付け圧力:0.1MPa
貼り付け温度:80℃
半導体ウエハ(厚さ50μm、径300mm)に、レーザー光を照射し、ウエハ内部に改質領域を形成した。レーザー照射後の半導体ウエハ及びステンレス製のリングフレームに、実施例1〜6および比較例1,2のウエハ加工用テープをラミネートした。次に、株式会社ディスコ社製DDS−2300で、ウエハ加工用テープに貼合されたリングフレームを、株式会社ディスコ社製DDS−2300のエキスパンドリングにより押し下げ、ウエハ加工用テープのウエハ貼合部位外周の、ウエハに重ならない部分を円形の突き上げ部材に押し付けることでエキスパンドを実施し、半導体ウエハの改質領域を起点として、半導体ウエハを分断予定ラインに沿って分断するとともに、接着剤層についても半導体ウエハの分断予定ラインに対応する部分で分断した。エキスパンド速度は300mm/sec、エキスパンド量(突き上げ量)は20mmとした。その後、目視にてウエハ周辺の接着剤層に破断が生じて、その断片が飛散してウエハ表面を汚染していないかどうかを観察した。接着剤層の断片が飛散していないものを優良品として「◎」とし、接着剤層の断片が飛散してウエハ表面を汚染してしまったものを不良品として「×」として評価した。評価結果を表1に示す。なお、比較例2については、半導体ウエハ貼合時に半導体ウエハが接着剤層からのはみ出しが発生したため、ウエハの汚染性の試験は行っていない。
また、上記のエキスパンド分断後、目視にて分断ラインを観察し、接着剤層と粘着フィルムとが密着した状態で、接着剤層が分断されていたものを優良品として「◎」とし、接着剤層の一部がダイシングテープから浮いた状態であったものの、接着剤層が分断されていたものを良品として「○」とし、接着剤層が分断されていない部分があったものを不良品として「×」として評価した。評価結果を表1に示す。なお、比較例2については、半導体ウエハ貼合時に半導体ウエハが接着剤層からのはみ出しが発生したため、分断性の試験は行っていない。また、比較例1については、ウエハの汚染が発生したため、分断性の評価は行っていない。
上記のエキスパンド分断後、必要に応じて粘着フィルムに紫外線を200mJ/cm2照射し、粘着フィルムの粘着剤層を硬化させ、粘着力を低下させた。その後、分断されたチップ100個について、ダイスピッカー装置(キヤノンマシナリー社製、商品名CAP−300II)を用いてピックアップを行った。接着剤層が付着したチップが粘着剤層から剥離されて問題なくピックアップできたもの成功としてピックアップ成功率を求めた。成功率が100%のものを優良品として「◎」とし、95%以上100%未満のものを良品として「○」とし、90%以上95%未満のものを許容品として「△」として評価した。その結果を表1に示す。なお、比較例2については、半導体ウエハ貼合時に半導体ウエハが接着剤層からのはみ出しが発生したため、ピックアップ性の評価は行っていない。また、比較例1については、ウエハの汚染が発生したため、ピックアップ性の評価は行っていない。
実施例6に係るウエハ加工用テープは、接着剤層と粘着フィルムとの間の剥離力が請求項2に規定の0.4N/25mmよりも低いため、接着剤層の一部がダイシングテープから浮いた状態、すなわちチップが反った状態になってしまい、チップにダメージが与えられた可能性がある。また、接着剤層の一部がダイシングテープから浮いた状態で紫外線を当てたため、浮いた部分は空気中の酸素により硬化阻害が起こって、粘着力の低下が不十分となったが、ピックアップ成功率は90%以上95%未満と許容範囲であった。
11:基材フィルム
12:粘着剤層
13:接着剤層
15:粘着フィルム
Claims (5)
- 基材フィルム上に直接的または間接的に粘着剤層が設けられた粘着フィルムと、
前記粘着フィルムの上に直接的または間接的に形成された接着剤層とを有し、半導体ウエハの加工に使用されるウエハ加工用テープであって、
前記接着剤層の直径が、前記半導体ウエハの直径の1.01〜1.06倍であることを特徴とするウエハ加工用テープ。 - 前記接着剤層と前記粘着フィルムとの間の剥離力が、0.4〜2.0N/25mmであることを特徴とする請求項1に記載のウエハ加工用テープ。
- 少なくとも以下の工程を順不同で含む半導体装置の製造方法に使用されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウエハ加工用テープ。
(a)前記半導体ウエハを加熱した状態で、前記半導体ウエハの裏面に前記接着剤層を貼合する工程、
(b)前記半導体ウエハの分割予定部分にレーザー光またはブレードで、分断ラインを形成する工程、
(c)前記粘着フィルムをエキスパンドすることにより、前記半導体ウエハと前記接着剤層とを分断ラインに沿って分断し、前記接着剤層が付いた複数の半導体チップを得る工程、
(d)前記接着剤層が付いた前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップする工程 - 少なくとも以下の工程を順不同で含む半導体装置の製造方法に使用されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウエハ加工用テープ。
(a)前記半導体ウエハを加熱した状態で、前記半導体ウエハの裏面に前記接着剤層を貼合する工程、
(b)前記半導体ウエハの分割予定部分の内部に焦点光を合わせ、レーザー光を照射することにより、前記ウエハ内部に多光子吸収による改質領域を形成する工程と、
(c)前記粘着フィルムをエキスパンドすることにより、前記半導体ウエハと前記接着剤層とを前記切断予定部に沿って分断し、前記接着剤層が付いた複数の半導体チップを得る工程、
(d)前記接着剤層が付いた前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップする工程 - 少なくとも以下の工程を順不同で含む半導体装置の製造方法に使用されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウエハ加工用テープ。
(a)前記半導体ウエハを、レーザー光またはダイシングブレードを用いて分断予定ラインに沿って前記ウエハの厚さ未満の深さまで切削する工程、
(b)前記半導体ウエハ表面に表面保護テープを貼合する工程、
(c)前記半導体ウエハの裏面を研削することにより、半導体チップに分断するバックグラインド工程、
(d)前記半導体ウエハを加熱した状態で、前記半導体チップに分断された前記ウエハ裏面に、前記接着剤層を貼合する工程、
(e)前記半導体チップに分断された前記半導体ウエハ表面から半導体表面保護テープを剥離する工程、
(f)前記粘着フィルムをエキスパンドすることにより、前記接着剤層を前記半導体チップに対応して分断し、前記接着剤層が付いた複数の半導体チップを得る工程、
(g)前記接着剤層が付いた前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップする工程
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