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JP2017002572A - 内壁コーナー部のクロス張り構造、建築用コーナー材および内壁コーナー部のクロス張り施工法 - Google Patents

内壁コーナー部のクロス張り構造、建築用コーナー材および内壁コーナー部のクロス張り施工法 Download PDF

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JP2017002572A
JP2017002572A JP2015118011A JP2015118011A JP2017002572A JP 2017002572 A JP2017002572 A JP 2017002572A JP 2015118011 A JP2015118011 A JP 2015118011A JP 2015118011 A JP2015118011 A JP 2015118011A JP 2017002572 A JP2017002572 A JP 2017002572A
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秀敏 大道
Hidetoshi Omichi
秀敏 大道
田中 俊也
Toshiya Tanaka
俊也 田中
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Abstract

【課題】 非通気性のクロス材を使用した場合でも施工後にクロス材の浮きが生じない内壁コーナー部のクロス張り構造、及びそれに使用される建築用コーナー材および内壁コーナー部のクロス張り施工法を提供すること。【解決手段】 吸湿性または透湿性を有する壁下地材Wと;壁下地材W上にアングル状の形態で固定されたコーナー材Aと;このコーナー材A上に塗布されて固められたパテ材Pと;このパテ材P上に接着剤によって張り付けられた非透湿性のクロス材Cとを含んで構成すると共に、前記コーナー材Aの基材1に、一対の平板部11・11とこれらを繋ぐ中央の折曲げ部12とを有する合成樹脂製の薄板を使用し、更に当該基材の平板部11上に、複数の貫通孔H・H…を平板部11の長さ方向に所定の孔間隔で並べた孔列Lを、平板部11の幅方向に所定の列間隔で並設して、平板部11の開口率を10〜50%とした。【選択図】 図1

Description

本発明は、内壁コーナー部のクロス張り構造の改良、詳しくは、施工後に地震等でクロス材の皺や破れが生じ難いだけでなく、クロス材が内側の水分で施工後に浮き上がる問題も防止できる内壁コーナー部のクロス張り構造、及びそれに使用される建築用コーナー材および内壁コーナー部のクロス張り施工法に関するものである。
近年、内装施工時において、内壁の出隅部分や入隅部分に貼り付けたクロス材が、地震等による壁下地材のズレによりシワが入ったり破れたりしないように、補強用のコーナー材を使用することが多い。このコーナー材を出隅部分等に取り付けてクロス張りすることにより、壁下地材の動きを抑制して壁紙の綺麗な外観を長い期間保つことができる。
また、上記コーナー材としては、予めアングル状の形態で成形された、或いは使用時にアングル状の形態に屈曲できるプラスチック製のものが一般的であり(例えば、特許文献1〜4参照)、これらのコーナー材の平板部には、通常、施工時にパテ材を充填してコーナー材を壁下地材上に固定するための小孔が設けられている。
しかしながら、上記従来のコーナー材は、あくまでパテ材を充填するためだけに小孔が設けられていたため、孔数が少ないだけでなく孔位置の偏りも大きかった。そのため、コーナー材の平板部の開口率が低くなって、非通気性のクロス材を使用した場合に、内側に溜まった水分で施工後にクロス材が浮き上がる問題が生じ易かった。
このクロス材の浮きの問題は、クロス張り直後の状態においてクロス材の接着剤やパテ材に含まれる水分がクロス材の外側に放湿されず、またコーナー材を介して壁下地材にも吸湿されずにコーナー材とパテ材の界面に溜まってしまい、結果としてクロス材がパテ材ごとコーナー材から剥がれてしまうことが原因と考えられる。
実公平5−13855号公報 実開平6−10465号公報 特開2006−342605号公報 特開2009−40971号公報
本発明は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、施工後に地震等でクロス材の皺や破れが生じ難いだけでなく、非通気性のクロス材を使用した場合でも施工後にクロス材の浮きが生じない内壁コーナー部のクロス張り構造、及びそれに使用される建築用コーナー材および内壁コーナー部のクロス張り施工法を提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本発明は、建築物の内壁の出隅部分や入隅部分をクロス張りして成る内壁コーナー部のクロス張り構造において、
前記出隅部分または入隅部分の壁面を構成する吸湿性または透湿性を有する壁下地材Wと;前記出隅部分や入隅部分の角部に沿って壁下地材W上にアングル状の形態で固定されたコーナー材Aと;このコーナー材A上に塗布されて固められたパテ材Pと;このパテ材P上に接着剤によって張り付けられた非透湿性のクロス材Cとを含んで構成すると共に、
前記コーナー材Aの基材1に、一対の平板部11・11とこれらを繋ぐ中央の折曲げ部12とを有する合成樹脂製の薄板を使用し、更に当該基材の平板部11上に、複数の貫通孔H・H…を平板部11の長さ方向に所定の孔間隔で並べた孔列Lを、平板部11の幅方向に所定の列間隔で並設して、平板部11の開口率を10〜50%とした点に特徴がある。
また上記コーナー材Aの基材1に関しては、透湿性を考慮して平板部11の貫通孔Hを孔径0.1〜10mmの範囲で設計すると共に、平板部11の幅方向における外縁部Sとそれに近接する孔列Lの間隔、及び近接する孔列L・L同士の間隔、及び折曲げ部12とそれに近接する孔列Lの間隔を、それぞれ12mm以下とし、更に平板部11の長さ方向における各孔列Lの貫通孔H・H同士の間隔を20mm以下とするのが好ましい。
また更に、上記コーナー材Aの基材1については、透湿性を考慮して平板部11上の各孔列L・L…を、斜め方向に配置される貫通孔H・H同士の間隔が小さくなるように、貫通孔H・H…の配置を平板部11の長さ方向に互い違いにズラして設け、斜め方向に配置される貫通孔H・H同士の間隔を20mm以下とするのが好ましい。
なお本明細書中においては、上記平板部11の外縁部とそれに近接する孔列Lの間隔、及び近接する孔列L・L同士の間隔、及び折曲げ部12とそれに近接する孔列Lの間隔を、孔列Lの中心線を基準として算出すると共に、上記貫通孔H・H同士の間隔を孔の中心点を基準として算出する。
また更に、上記コーナー材Aの基材1においては、透湿性およびコーナー材Aの強度を考慮して平板部11上に開口率が15〜40%(更に好ましくは20〜30%)となるように貫通孔H・Hを設けるのが好ましい。
また更に、上記コーナー材Aの基材1においては、透湿性を考慮して平板部11上に設けられた貫通孔H・H…を、相対的に孔径の大きいパテ埋め用の大孔H1・H1…と、これらの大孔H1・H1間に設けられた相対的に孔径の小さい透湿用の小孔H2・H2…とから構成するのが好ましい。
また更に、上記コーナー材Aの基材1においては、パテ材Pの浮き上がりを抑制するために、平板部11・11の上面に外縁部Sから所定幅にわたって細かい凹凸加工が施された粗面部11aを形成するのが好ましい。
また本発明では、上記内壁コーナー部のクロス張り構造に用いる建築用コーナー材Aに関して、基材1が、予めアングル状に成形された薄板、或いは使用時にアングル状に屈曲させて使用される帯状薄板から成るものを使用することができる。
そしてまた、本発明では、請求項1記載の内壁コーナー部のクロス張り構造を施工するための内壁コーナー部のクロス張り施工法として、吸湿性または透湿性の壁下地材Wによって内壁の出隅部分または入隅部分の壁面を構成した後、この出隅部分や入隅部分の角部に沿ってコーナー材Aを壁下地材W上にアングル状の形態で固定し、更にこのコーナー材A上にパテ材Pを塗布して固めた後、このパテ材P上に非透湿性のクロス材Cを接着剤で張り付ける方法を採用することができる。
本発明では、内壁コーナー部のクロス張り構造において、非通気性のクロス材を使用すると共に、平板部に開口率が10〜50%となるように貫通孔が設けられたコーナー材を使用したことにより、クロス材の接着剤やパテ材に含まれる水分を、コーナー材の貫通孔を通して壁下地材に吸湿(または透湿)させることができるため、パテ材とコーナー材の界面に水分が溜まる現象を抑制できる。
そのため、内壁コーナー部(出隅部分や入隅部分)のクロス張り施工後において、非通気性のクロス材が、内側に溜まった水分によってコーナー材から浮き上がる問題を防止することが可能となる。そしてこれにより、地震等でのクロス材の皺や破れが生じ難くなるだけでなく、施工後のクロス材の外観悪化も防止することができる。
したがって、本発明により、クロス材内側に取り付ける建築用コーナー材によって内壁コーナー部の内装を外観良く仕上げることができるだけでなく、その良好な外観を長期間維持できる内壁コーナー部のクロス張り構造およびその施工法を提供できることから、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
本発明の実施例1における内壁コーナー部のクロス張り構造を表わす断面図である。 本発明の実施例1におけるクロス張り施工法の各工程を表わす説明斜視図である。 本発明の実施例1における建築用コーナー材を表わす平面図および端面図である。 本発明の実施例1における建築用コーナー材の変形例を表わす平面図および端面図である。 本発明の実施例2における建築用コーナー材を表わす平面図である。
『実施例1』
本発明の実施例1について、図1から図4に基いて説明する。なお同図において、符号Wで指示するものは、壁下地材であり、符号Aで指示するものは、建築用コーナー材である。また符号1で指示するものは、建築用コーナー材の基材であり、符号2で指示するものは、両面テープである。また符号Pで指示するものは、パテ材であり、符号Cで指示するものは、クロス材である。
「クロス張り構造の基本構成」
まず本実施例では、建築物の内壁コーナー部のクロス張り構造を、図1に示すように内壁の出隅部分の壁面を構成する吸湿性の壁下地材W、及びこの壁下地材Wにより形成された出隅部分の角部に沿ってアングル状の形態で取り付けられたコーナー材A、及びこのコーナー材A上に塗布して固められたパテ材P、及びこのパテ材P上に接着剤で貼り付けられた非透湿性のクロス材Cを積層して構成している。
「クロス張り施工法」
また、上記クロス張り構造は、図2(a)に示すように、吸湿性の壁下地材Wによって内壁の出隅部分の壁面を構成した後、この出隅部分の角部に沿ってコーナー材Aを壁下地材W上にアングル状の形態で固定し、更に図2(b)に示すように、コーナー材A上にパテ材Pを塗布して固めた後、図2(c)に示すように、このパテ材P上に非透湿性のクロス材Cを接着剤で張り付けて施工される。
「壁下地材」
次に上記クロス張り構造の各構成要素について説明する。まず上記内壁の出隅部分を構成する壁下地材Wに関しては、本実施例では石膏ボードを使用しているが、吸湿性または透湿性を有する板材であれば、構造用合板や普通合板、木質ボード(MDF、ハードボード、インシュレーションボード、パーティクルボード等を含む)、火山性ガラス質複層板等を使用することもできる。
「建築用コーナー材」
また上記コーナー材Aに関しては、本実施例では、図3に示すように一対の平板部11・11とこれらを繋ぐ中央の折曲げ部12とを有する合成樹脂製の薄板を基材1とし、更に基材の平板部11上に、複数の貫通孔H・H…を平板部11の長さ方向に所定の孔間隔で並べた孔列Lを、平板部11の幅方向に所定の列間隔で、かつ、折曲げ部12を軸に左右対称に3列ずつ並設したものを使用している。
[1]平板部の開口率
また本実施例では、上記貫通孔H・H…が設けられた平板部11の開口率を11.2%としているが、透湿性及びコーナー材Aの強度を考慮して平板部11の開口率が10〜50%の範囲に収まるように貫通孔H・H…を設ければよい。また平板部11の開口率については、15〜40%の範囲に収まるようにするのが好ましく、20〜30%の範囲に収まるようにするのがより好ましい。
そして、上記のように平板部11の開口率を10〜50%とすることにより、非通気性のクロス材Cの張設後、接着剤やパテ材中に残った水分を、貫通孔H・H…を通して壁下地材Wに吸湿または壁下地材Wの内側に透湿させることができるため、クロス張り施工後にコーナー材Aとパテ材Pまたはパテ材と非通気性のクロス材Cの間に水分が溜まってクロス材Cが浮き上がる現象を防止することができる。
[2]貫通孔の寸法・列数・形状
また本実施例では、上記平板部11の貫通孔Hを孔径4mmで設計しているが、孔の寸法は開口率の条件を満たす範囲で自由に変更でき、孔径0.1〜10mmの範囲で設計するのが好ましい。また本実施例では、各平板部11・11の幅方向における孔列Lの数を3列ずつとしているが、2列や4列以上に設計することもできる。また貫通孔Hの形状に関しても、本実施例では円形としているが、楕円形や角形等の形状も採用できる。
[3]貫通孔の孔列の間隔
また更に本実施例では、上記平板部11の幅方向における外縁部Sとそれに近接する孔列Lの間隔X1を6mm、近接する孔列L・L同士の間隔X2を4mmと8.5mm、折曲げ部12とそれに近接する孔列Lの間隔X3を9mmとなるように設計している。なお、これらの間隔についても、開口率の条件を満たす範囲で変更することができるが、12mm以下となるように設計するのが好ましい。
[4]同一孔列中における貫通孔同士の間隔
加えて、本実施例では、上記平板部11の長さ方向における各孔列Lの貫通孔H・H同士の間隔Yを12mmに設計しているが、この同一孔列L中における貫通孔H同士の間隔についても、開口率の条件を満たす範囲で任意に変更することができる。具体的には、貫通孔H同士の間隔が20mm以下となるように設計するのが好ましい。
[5]斜め方向に位置する貫通孔同士の間隔
また本実施例においては、上記平板部11上の各孔列L・L…を、斜め方向に配置される貫通孔H・H同士の間隔が小さくなるように、貫通孔H・H…の配置を平板部11の長さ方向に互い違いにズラして設けて、斜め方向に配置される貫通孔H・H同士の間隔を20mm以下となるようにしている。
[6]粗面部
そして更に、本実施例においては、施工時におけるコーナー材Aとパテ材Pの接合性の向上や、施工後におけるパテ材Pの浮き上がりの抑制を目的として、コーナー材Aの基材1の平板部11・11の上面に外縁部Sから所定幅にわたって細かい凹凸加工が施された粗面部11aを形成している。具体的には、平板部11上にノッチング加工により長さ方向に延びた多数の細溝を形成して粗面部11aとしてしている。
なお、上記粗面部11aの細溝については、パテ材との接合性を良くするために、凹凸の深さを、平板部11の厚み100に対し5〜40の範囲で、かつ、0.05〜0.5mmの範囲の大きさとするのが好ましく、本実施例では、厚み0.5mmの平板部11に対して深さ0.1mmの細溝をピッチ0.2mmで形成している。なお、平板部11の厚みは0.3〜1.0mm、細溝のピッチは0.1〜0.4mmの範囲で形成するのが好ましい。
また、上記粗面部11aの形状については、平板部11・11の表面にパテ材Pが入り込む細かな凹凸が形成された形状であれば、本実施例のように平板部11の長さ方向に延びる細溝が平板部11の幅方向に所定ピッチで並んだ形状でなくとも、点状の穴や斜め方向の細溝が形成された形状を採用することもできる。
[7]両面テープ
他方また、本実施例では、上記コーナー材Aを壁下地材W上に仮留めするために、平板部11・11の裏側に、所定幅の両面テープ2・2を外縁部側に貼り付けている。なお、平板部11・11の孔開け加工は、この両面テープ2・2平板部11・11の裏面に貼り付けた後に行っているため、両面テープ2・2が基材1の平板部11・11の透湿性を阻害する心配はない。
[8]施工前の形態
また本実施例では、上記コーナー材Aの基材1を、予めアングル状の薄板に成形してそのまま使用できるようにしているが、図4に示すような帯状薄板に成形されたものを使用することもでき、その場合には、施工時に帯状薄板の折曲げ部12を屈曲させてアングル状の形態にしてから使用される。
[9]基材の材質
そしてまた、本実施例では、上記コーナー材Aの基材1の材料に、硬質の熱可塑性樹脂として塩化ビニル樹脂を使用しているが、塩化ビニル樹脂の代わりにスチレン系樹脂等を使用することもできる。なおスチレン系樹脂としては、ポリスチレン樹脂、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂などを使用できる。
また、上記コーナー材Aの基材1の形状を、図4に示す帯状薄板とする場合には、折曲げ部12に、平板部11の材質よりも柔軟かつ高靱性で塑性変形可能な物性を有する熱可塑性樹脂(例えば、ASA樹脂やAES樹脂、ABS樹脂にエラストマーを所定の割合で混合したもの等)を使用するのが好ましい。
「パテ材およびクロス材」
一方、上記コーナー材A上に塗布して固められるパテ材Pについては、壁下地材Wやコーナー材A、クロス材Cとの接着性が良好なものを選択して使用することができる。また非通気性のクロス材Cについては、紙シートや布シートの裏側に樹脂フィルムをラミネートした気密性のもの(ビニルクロス等)を使用することができる。
『実施例2』
次に本発明の実施例2について、図5に基いて以下に説明する。この実施例2では、コーナー材Aの基材1において、平板部11上に貫通孔Hとして相対的に孔径の大きいパテ埋め用の大孔H1・H1…を設けると共に、相対的に孔径の小さい透湿用の小孔H2・H2…を大孔H1・H1間に設けている。そして、この大小の貫通孔を設けることにより、平板部11・11の強度を落とさずに透湿性を向上させることが可能となる。
なお、上記平板部11に設ける大孔H1の大きさついては、孔径2〜10mmの範囲で形成するのが好ましく、特にその中でも孔径3〜6mmの範囲で形成するのが好ましい。一方、上記小孔H2の大きさについては、孔径0.1〜2mmの範囲で形成するのが好ましく、特にその中でも孔径0.2〜0.5mmの範囲で形成するのが好ましい。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、内壁コーナー部のクロス張り構造は、内壁の出隅部分だけでなく入隅部分に適用することもでき、その場合には、壁下地材Wによって構成された入隅部分の角部の壁面に沿ってコーナー材Aが取り付けられる。
また、上記のようにクロス張り構造を入隅部分に適用する場合には、図3〜図5に記載のコーナー材Aにおける平板部11の粗面部11aおよびテーパ面を、平板部11の反対側の面に形成すると共に、両面テープ2・2を平板部11の反対側の面に貼り付けてコーナー材Aを構成することができ、上記何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
周知のとおり、住宅の内壁には、多くの出隅部分や入隅部分が設けられているが、これらの部位に張ったクロス材に短期間でシワが生じると、新築住宅の雰囲気が著しく損なわれるため、居住者の不満も大きい。そのような中で、本発明の内壁コーナー部のクロス張り構造は、非通気性のクロス材でも浮きが生じない有用な技術であるため、その産業上の利用価値は非常に高い。
1 基材
11 平板部
11a 粗面部
12 折曲げ部
12a 溝部
2 両面テープ
A 建築用コーナー材
S 外縁部
H 貫通孔
1 大孔
2 小孔
L 孔列
W 壁下地材
P パテ材
C クロス材

Claims (8)

  1. 建築物の内壁の出隅部分や入隅部分をクロス張りして成る内壁コーナー部のクロス張り構造であって、
    前記出隅部分または入隅部分の壁面を構成する吸湿性または透湿性を有する壁下地材(W)と;前記出隅部分や入隅部分の角部に沿って壁下地材(W)上にアングル状の形態で固定されたコーナー材(A)と;このコーナー材(A)上に塗布されて固められたパテ材(P)と;このパテ材(P)上に接着剤で張り付けられた非透湿性のクロス材(C)とを含んで成り、
    更に前記コーナー材(A)の基材(1)に、一対の平板部(11)(11)とこれらを繋ぐ中央の折曲げ部(12)とを有する合成樹脂製の薄板が使用されると共に、当該基材の平板部(11)上に、複数の貫通孔(H)(H)…を平板部(11)の長さ方向に所定の孔間隔で並べた孔列(L)が、平板部(11)の幅方向に所定の列間隔で並設されて、平板部(11)の開口率が10〜50%となっていることを特徴とする内壁コーナー部のクロス張り構造。
  2. コーナー材(A)の基材(1)において、平板部(11)の貫通孔(H)が孔径0.1〜10mmの範囲で設計されると共に、平板部(11)の幅方向における外縁部(S)とそれに近接する孔列(L)の間隔、及び近接する孔列(L)(L)同士の間隔、及び折曲げ部(12)とそれに近接する孔列(L)の間隔が、それぞれ12mm以下となっており、かつ、平板部(11)の長さ方向における各孔列(L)の貫通孔(H)(H)同士の間隔が20mm以下となっていることを特徴とする請求項1記載の内壁コーナー部のクロス張り構造。
  3. コーナー材(A)の基材(1)において、平板部(11)上の各孔列(L)(L)…が、斜め方向に配置される貫通孔(H)(H)同士の間隔が小さくなるように、貫通孔(H)(H)…の配置を平板部(11)の長さ方向に互い違いにズラして設けられ、かつ、斜め方向に配置される貫通孔(H)(H)同士の間隔が20mm以下となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の内壁コーナー部のクロス張り構造。
  4. コーナー材(A)の基材(1)において、平板部(11)上に開口率が15〜40%となるように貫通孔(H)(H)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の内壁コーナー部のクロス張り構造。
  5. コーナー材(A)の基材(1)において、平板部(11)上に設けられた貫通孔(H)(H)…が、相対的に孔径の大きいパテ埋め用の大孔(H1)(H1)…と、これらの大孔(H1)(H1)間に設けられた相対的に孔径の小さい透湿用の小孔(H2)(H2)…とから構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の内壁コーナー部のクロス張り構造。
  6. コーナー材(A)の基材(1)において、平板部(11)(11)の上面に外縁部(S)から所定幅にわたって細かい凹凸加工が施された粗面部(11a)が形成されていることを請求項1〜5の何れか一つに記載の内壁コーナー部のクロス張り構造。
  7. 請求項1記載の内壁コーナー部のクロス張り構造に用いられる建築用コーナー材であって、基材(1)が、予めアングル状に成形された薄板、或いは使用時にアングル状に屈曲させて使用される帯状薄板から成ることを特徴とする建築用コーナー材。
  8. 請求項1記載の内壁コーナー部のクロス張り構造を施工するための内壁コーナー部のクロス張り施工法であって、
    吸湿性または透湿性の壁下地材(W)によって内壁の出隅部分または入隅部分の壁面を構成した後、この出隅部分や入隅部分の角部に沿ってコーナー材(A)を壁下地材(W)上にアングル状の形態で固定し、更にこのコーナー材(A)上にパテ材(P)を塗布して固めた後、このパテ材(P)上に非透湿性のクロス材(C)を接着剤で張り付けることを特徴とする内壁コーナー部のクロス張り施工法。
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