JP2017087621A - Noncombustible decorative laminate - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、建築物の内装、外装、家具、建具、車両の内装等の表面に用い、表面に凹凸の手触り感や立体感を与える事が可能な不燃化粧板に関する。 The present invention relates to a non-combustible decorative board that can be used on surfaces of interiors, exteriors, furniture, joinery, vehicle interiors, and the like of buildings, and can give a textured feeling and a three-dimensional feel to the surface.
従来から、基材に対し絵柄模様が形成された紙質系又は樹脂系のシートを積層し、その上から透明樹脂塗料を塗布または含浸させた化粧板や、基材に絵柄模様と表面保護層が形成された合成樹脂基材層を積層した化粧板が知られている。基材に貼り付ける化粧シートとしては、例えば以下の特許文献1に記載したような意匠性に優れた化粧シートがある。
ここで、近年、建築物の壁面や天井等の住宅内装に使用される化粧板には、火災等が生じた際の安全性確保のため不燃性の要請が高まっている。居住、商業用施設、駅舎、空港等の公共施設等の建築物において、火災時に燃え広がらないようにするために、居室や廊下・階段等の避難経路等の壁や天井の仕上げ材には基準が設けられている。例えば、一定の規模・用途に供する、居室や廊下・階段等の避難経路等の壁や天井の仕上げ材には、それぞれの要求性能に応じた防火材料(不燃材料、準不燃材料及び難燃材料)を用いなければならないことが、法律(施行令第129条)で義務付けられている。
Conventionally, a decorative sheet made by laminating a paper-based or resin-based sheet on which a pattern is formed on a substrate, and applying or impregnating a transparent resin paint on the sheet, or a pattern and a surface protective layer on the substrate. A decorative board in which the formed synthetic resin base material layers are laminated is known. As a decorative sheet to be affixed to a base material, there is a decorative sheet excellent in design as described in
Here, in recent years, there has been an increasing demand for nonflammability for decorative plates used for interiors of houses such as wall surfaces and ceilings of buildings in order to ensure safety when a fire or the like occurs. Standards for wall and ceiling finishing materials such as evacuation routes such as living rooms, corridors and stairs in buildings such as residential buildings, commercial facilities, station buildings, airports, etc. Is provided. For example, for finishing materials for walls and ceilings such as evacuation routes such as living rooms, corridors, and stairs for a certain scale and application, fireproof materials (non-combustible materials, semi-incombustible materials and flame-retardant materials) according to the required performance ) Must be used by law (Enforcement Order Article 129).
本発明は、上述したような点に着目してなされたもので、不燃性を有する化粧板を提供することを目的としている。 The present invention has been made paying attention to the above-described points, and an object thereof is to provide a decorative board having incombustibility.
課題を解決するために、本発明の一態様に係る不燃化粧板は、火山性ガラス質堆積物を含む第1の無機層、並びに第1の無機層の両面に形成された人造鉱物繊維材を含む第2の無機層及び第3の無機層を有する無機基材層と、金属層を含み無機基材層の第3の無機層の表面に設けられた表面層とを有する基材と、
基材の表面層側の面に形成されたシーラー層と、
シーラー層の表面に形成された表面接着剤層と、
表面接着剤層の表面に形成され、樹脂フィルムと、樹脂フィルムの表面接着剤層とは反対側の面に順に形成された印刷層及び表面保護層と、樹脂フィルムの表面接着剤層側の面に形成された裏面プライマー層とを有する化粧シートと、
を備えることを特徴とする。
In order to solve the problems, a non-combustible decorative board according to one embodiment of the present invention includes a first inorganic layer containing a volcanic glassy deposit, and an artificial mineral fiber material formed on both surfaces of the first inorganic layer. A substrate having an inorganic base layer having a second inorganic layer and a third inorganic layer, and a surface layer provided on the surface of the third inorganic layer of the inorganic base layer including a metal layer;
A sealer layer formed on the surface layer side surface of the substrate;
A surface adhesive layer formed on the surface of the sealer layer;
Formed on the surface of the surface adhesive layer, the resin film, the printed layer and the surface protective layer formed in order on the surface opposite to the surface adhesive layer of the resin film, and the surface of the resin film on the surface adhesive layer side A decorative sheet having a back primer layer formed on
It is characterized by providing.
本発明の一態様によれば、不燃性を有する化粧板を得ることができる。 According to one embodiment of the present invention, a decorative board having incombustibility can be obtained.
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、図1は本実施形態に係る化粧シートを模式的に示す断面図であり、厚さと平面寸法との関係、各層の厚さの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。後述する図2,3についても同様である。
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
Here, FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing the decorative sheet according to the present embodiment, and the relationship between the thickness and the planar dimension, the ratio of the thickness of each layer, and the like are different from the actual ones. Further, the embodiment described below exemplifies a configuration for embodying the technical idea of the present invention, and the technical idea of the present invention is that the material, shape, structure, etc. of the component parts are as follows. It is not something specific. The technical idea of the present invention can be variously modified within the technical scope defined by the claims described in the claims. The same applies to FIGS. 2 and 3 described later.
図1に示すように、本実施形態の不燃化粧板1は、不燃性基材(以下、基材と記載する)10と、基材10の一方の面に設けられたシーラー層20と、表面接着剤層30と、化粧シート40と、基材10の他方の面に設けられた裏面接着剤層50と、防湿シート60と、を備えている。
以下、図1とともに図2,3を参照して、不燃化粧板1の各層について詳細に説明する。
As shown in FIG. 1, the incombustible
Hereinafter, each layer of the non-combustible
<不燃性基材>
以下、図1及び図2を参照して、基材10について説明する。図2は、図1に示す不燃化粧板1に備えられた基材10の構成を詳細に示す断面図である。
基材10は、無機材料を含む無機基材層11と、金属層を含み無機基材層の表面に設けられた表面層12とを有している。
基材10は、任意の厚さを選択することができるが、例えば厚さ4mm以上9mm以下であることが好ましい。本実施形態では、基材10の厚さは6mmとされている。
<Nonflammable substrate>
Hereinafter, the
The
Although arbitrary thickness can be selected for the
基材10は、任意の1平方メートル当たり質量を選択することができるが、例えば1平方メートル当たりの質量が3.0kg/m2以上6.0kg/m2以下であることが好ましい。本実施形態では、基材10の1平方メートル当たりの質量は4.5kg/m2とされている。
基材10は、任意のかさ比重を選択することができるが、例えばかさ比重が0.5以上1.2以下であることが好ましい。本実施形態では、基材10のかさ比重は0.77とされている。
Although arbitrary bulk specific gravity can be selected for the
(表面層)
図2に示すように、表面層12は金属層124を含む積層体からなり、表面層12を無機基材層11に貼り付けるための接着層121を有している。図2に示すように、本実施形態において、基材10の表面層12は、金属層124、樹脂層123及び125、紙層122及び126、並びに接着層121が、無機基材層11側から順に接着層121/紙層122/樹脂層123/金属層124/樹脂層125/紙層126の順に積層されて形成されている。
(Surface layer)
As shown in FIG. 2, the
表面層12は、任意の厚さを選択することができるが、例えば厚さ0.05mm以上0.5mm以下であることが好ましい。本実施形態では、表面層12の厚さは0.1mmとされている。
表面層12は、任意の1平方メートル当たり質量を選択することができるが、例えば1平方メートル当たりの質量が100g/m2以上200g/m2以下であることが好ましい。本実施形態では、表面層12の1平方メートル当たりの質量は110g/m2とされている。
Although the
(金属層)
金属層124は、例えば鉄鋼、アルミニウム又はステンレスにより構成される。本実施形態では、金属層124はアルミニウムにより構成されている。金属層124の厚さは、4μm以上50μm以下であることが好ましい。金属層124の厚さが4μm以上の場合、不燃性・耐熱性が向上する。また、金属層124の厚さが50μm以下の場合、金属層124が無駄に厚くなることを防止してコストの低減を図るとともに、不燃化粧板1の切断加工性が向上する。本実施形態では、アルミニウムにより構成される金属層124の厚さは12μmとされている。
(Metal layer)
The
(樹脂層)
樹脂層123及び125は、例えばウレタン系樹脂やアクリル系樹脂等の、金属層と紙層との接着性の高い材料が用いられる。本実施形態では、樹脂層は、ウレタン系樹脂で形成される。また、樹脂層123及び125では、1平方メートル当たりの質量(固形量)が2.0g/m2以上15.0g/m2以下であることが好ましい。本実施形態の樹脂層123及び125では、ウレタン樹脂の1平方メートル当たりの質量(固形量)は4.0g/m2とされている。
(Resin layer)
The
(紙層)
紙層122及び126は、特に限定された材料により構成されるものではなく、例えば、薄葉紙、チタン紙、クラフト紙、リンター紙等が用いられる。中でも、紙層122及び126として、樹脂の含浸性が高い紙材料が用いられることが好ましい。本実施形態では、紙層122及び126には、薄葉紙が用いられている。また、接着層121の1平方メートル当たりの質量(固形量)は、20.0g/m2以上30.0g/m2以下であることが好ましい。本実施形態の接着層121では、薄葉紙の1平方メートル当たりの質量は23.0g/m2とされている。
(Paper layer)
The
(接着層)
接着層121は、例えばウレタン系樹脂接着剤やアクリル系樹脂接着剤等の、表面層12と無機基材層11との間で高い接着性を有する材料が用いられる。本実施形態では、接着層121としてウレタン系樹脂接着剤が用いられている。また、接着層121では、1平方メートル当たりの質量(固形量)が20.0g/m2以上30.0g/m2以下であることが好ましい。樹脂層123及び125と比較して1平方メートル当たりの質量(固形量)を大きくすることにより、接着層121としての機能を高めている。本実施形態の接着層121では、ウレタン樹脂の1平方メートル当たりの質量(固形量)は24.0g/m2とされている。
(Adhesive layer)
For the
(無機基材層)
図2に示すように、無機基材層11は、無機材料を含む第1の無機層である中層112と、人造鉱物繊維材を含む第1の無機層である下層111及び第3の無機層である上層113とを備える積層体である。
無機基材層11は、任意の厚さを選択することができるが、例えば厚さ3mm以上8mm以下であることが好ましく、発熱性や取り回し性などの観点から、4.5mm以上6.5mm以下であることが好ましい。本実施形態では、無機基材層11の厚さは5.8mmとされている。また、これら無機質系基材には、他の層との密着性を高める為にサンダーがけ等の表面処理が行われていても良い。
(Inorganic substrate layer)
As shown in FIG. 2, the inorganic
The inorganic
無機基材層11は、任意の1平方メートル当たり質量を選択することができるが、例えば1平方メートル当たりの質量が3.8kg/m2以上5.0kg/m2以下であることが好ましい。本実施形態では、無機基材層11の1平方メートル当たりの質量は4.38kg/m2とされている。
無機基材層11は、任意のかさ比重を選択することができるが、例えばかさ比重が0.5以上0.2以下であることが好ましい。本実施形態では、無機基材層11のかさ比重は0.76とされている。
The inorganic
(中層)
中層112は、無機材料として、例えばシラス発泡体、白土、軽石等の火山性ガラス質堆積物を含んでいる。また、中層112は、無機材料として、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ホウ砂等の無機質系充填材と、炭酸カルシウム、マイクロシリカ、スラグ粉等の無機質系粉体とを含んでいる。さらに、中層112は、例えば、でん粉、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール等の有機系結合剤と、ワックス系サイズ剤とを含んでいる。
中層112は、任意の厚さを選択することができるが、例えば厚さ2.0mm以上4.0mm以下であることが好ましい。本実施形態では、中層112の厚さは3.4mmとされている。
(Middle layer)
The
The
中層112は、任意の1平方メートル当たり質量を選択することができるが、例えば1平方メートル当たりの質量が1.0kg/m2以上1.8kg/m2以下であることが好ましい。本実施形態では、中層112の1平方メートル当たりの質量は1.84kg/m2とされている。
中層112は、任意のかさ比重を選択することができるが、例えばかさ比重が0.3以上1.0以下であることが好ましい。本実施形態では、下層111のかさ比重は0.5とされている。
For the
The
(下層及び上層)
下層111及び上層113は、人造鉱物繊維保温材としてロックウール、スラグウール、グラスウール、ミネラルウール等を含んでいる。また、下層111及び上層113は、中層112と同様の無機質系充填材、無機質系粉体、有機系結合剤及びワックス系サイズ剤とを含んでいる。
下層111及び上層113は、任意の厚さを選択することができるが、例えば厚さ0.8mm以上1.4mm以下であることが好ましい。本実施形態では、下層111及び上層113の厚さは、それぞれ1.2mmとされている。
(Lower layer and upper layer)
The
Although arbitrary thickness can be selected for the
下層111及び上層113は、任意の1平方メートル当たり質量を選択することができるが、例えば1平方メートル当たりの質量が0.8kg/m2以上1.8kg/m2以下であることが好ましい。本実施形態では、下層111及び上層113の1平方メートル当たりの質量は1.27kg/m2とされている。
下層111及び上層113は、任意のかさ比重を選択することができるが、例えばかさ比重が0.5以上1.3以下であることが好ましい。本実施形態では、下層111及び上層113のかさ比重は0.76とされている。
このような基材10としては、たとえば、火山性ガラス質複層板(JISA5440「不燃火山性ガラス質複層板」に準拠)等の板を挙げることができる。
For the
For the
Examples of such a
<化粧シート>
化粧シート40は、樹脂フィルム42と、樹脂フィルム42の表面(基材10とは反対側の面)に形成された印刷層43と、印刷層43(樹脂フィルム42とは反対側の面)の表面に形成された表面保護層44とを備えている。また、化粧シート40は、樹脂フィルム42の裏面(基材10側の面)に裏面プライマー層41を備えている。
<Coating sheet>
The
(樹脂フィルム)
樹脂フィルム42は、例えば、質量比で、ポリエステル系樹脂を70.0質量部以上95.5質量部以下含有している。樹脂フィルム42は、公知の添加剤が添加されていても良い。例えば、樹脂フィルム42は、無機系顔料を4.5質量部以上30.0質量部以下含有していてもよい。
樹脂フィルム42の厚さは、例えば0.05mm以上0.07mm以下であり、1平方メートル当たりの質量は、例えば、60.0g/m2以上100.0g/m2以下(有機質量58.2g/m2以上71.6g/m2以下)である。
樹脂フィルム42としては、ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムであることが好ましい。ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムは耐熱性に優れているため、より不燃性が向上する。
(Resin film)
The
The thickness of the
The
(印刷層)
印刷層43は、不燃化粧板1の意匠性を向上するために、樹脂フィルム42上に形成される。
印刷層43は、既知の印刷手法を用いて設けることが出来る。樹脂フィルム42は巻取りの状態で用意できるので、ロールツーロールの印刷装置で印刷層43形成のための印刷を行うことができる。印刷手法は特に限定するものではないが、生産性や絵柄の品位を考慮すれば、例えばグラビア印刷法を用いることができる。
(Print layer)
The printed
The
印刷層43が設けられることにより、不燃化粧板1に絵柄模様を付与することが出来る。印刷層43の絵柄模様には、壁装材としての意匠性を考慮した任意の絵柄模様を採用すれば良い。
印刷インキについては、特に限定するものではないが、印刷方式に対応したインキを適宜選ぶことができる。特に、樹脂フィルム42に対する密着性や印刷適性、又は壁装材としての耐候性を考慮して印刷インキが選択されることが好ましい。
印刷層43は、例えば、質量比で、ウレタン系樹脂78質量部以上100質量部以下含有し、更に、無機系顔料を0質量部以上22質量部以上含有する。印刷層43の1平方メートル当たりの質量は、例えば6.73g/m2(固形量)以下(有機質量5.25g/m2以下)とする。
By providing the
Although it does not specifically limit about printing ink, The ink corresponding to a printing system can be selected suitably. In particular, it is preferable to select a printing ink in consideration of adhesion to the
For example, the
(表面保護層)
表面保護層44は、印刷層43を覆うようにして設けられる。表面保護層44は単層でも良く、また複数の層により形成されていてもよい。本実施形態では、表面保護層44が単層の場合を例示している。
表面保護層44は、熱硬化型や電離放射線硬化型などの硬化型樹脂を含んでいる。表面保護層44は、材料としての硬化型樹脂の種類に応じて、既知のコーティング装置を用いて塗布を行い、熱乾燥装置又は紫外線照射等の電離放射線装置を用いて塗膜の硬化を行うことにより形成される。
(Surface protective layer)
The surface
The surface
表面保護層44は、曲げ加工性、耐傷付性や清掃性に関してその優劣を左右する重要な役割をもつ。表面保護層44は、硬化型樹脂を主成分とする。すなわち樹脂成分が実質的に硬化型樹脂から構成されることが好ましい。実質的に構成されるとは、例えば樹脂全体を100質量部とした場合に80質量部以上含まれることをいう。表面保護層44には、必要に応じて、耐侯剤、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤等を含んでもよい。
本実施形態の表面保護層44は、紫外線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂を主成分とする。なお、60度鏡面光沢を所望の光沢度に調整するために、表面保護層44にはシリカその他のマット剤が添加されても良い。
The surface
The surface
表面保護層44は、更に熱硬化型樹脂を含んでいても良い。但し、熱硬化型樹脂を含む場合であっても、電離放射線硬化型樹脂の含有割合として、電離放射線硬化型樹脂が樹脂全体の50質量%以上含まれる。表面保護層44が、電離放射線硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合物で実質的に構成されることにより、表面保護層44の耐傷つき性が向上するとともに、曲げ加工時における表面保護層44の白化や割れが発生し難くなるため好ましい。
さらに、表面保護層44が複数の層により形成されている場合、上述した紫外線硬化型樹脂を主成分とする樹脂層の下層(印刷層43側の層)に、例えばアンカーコート層(図示せず)が設けられていてもよい。アンカーコート層は、例えば、ウレタン樹脂により形成される。
The surface
Furthermore, when the surface
ここで、電離放射線硬化型樹脂としては特に限定されず、紫外線、電子線等の電離放射線の照射により重合架橋反応可能なラジカル重合性二重結合を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂を使用することができる。これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数の材料を混合して使用することができる。プレポリマー又はモノマーの硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。
例えば、表面保護層44は、質量比でアクリル系の硬化型樹脂を80質量部以上86以下含有し、更に無機系添加剤を14質量部以上20質量部以下含有する。
Here, the ionizing radiation curable resin is not particularly limited, and includes prepolymers (including oligomers) containing radically polymerizable double bonds capable of undergoing a crosslinking reaction by irradiation with ionizing radiation such as ultraviolet rays and electron beams. Transparency resin which has a monomer as a main component can be used. These prepolymers or monomers can be used alone or as a mixture of a plurality of materials. The curing reaction of the prepolymer or monomer is usually a crosslinking curing reaction.
For example, the surface
表面保護層44は、例えば、厚さが0.04mm以下で、質量が16.3g/m2(固形量)以下(有機質量13.0g/m2以下)であることがこのましい。
また、表面保護層44の表面(印刷層43とは反対側の面)に、所与の意匠性を付与するために凹凸が形成されていてもよい。凹凸は、通常はエンボス加工によって形成される。エンボス加工方法は特に限定されない。エンボス加工には、公知の枚葉式又は輪転式のエンボス機が用いられる。凹凸形状としては、例えば、木目板導管溝、石板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
For example, the surface
Further, unevenness may be formed on the surface of the surface protective layer 44 (surface opposite to the printing layer 43) in order to impart a given design property. The irregularities are usually formed by embossing. The embossing method is not particularly limited. For embossing, a known single-wafer or rotary embossing machine is used. Examples of the concavo-convex shape include a wood grain plate conduit groove, a stone plate surface unevenness (such as granite cleaved surface), a cloth surface texture, a satin texture, a grain, a hairline, a ridge line, and the like.
(裏面プライマー層)
裏面プライマー層41は、化粧シート40と基材10との接着性を向上させる目的で樹脂フィルム42の裏面に設けられる。
裏面プライマー層41は、例えばウレタン系、ポリエステル系、アクリル系、エポキシ系など各種の樹脂材料が用いられ、なかでも、ポリオール成分とポリイソシアネートとを含有するウレタン系コート剤が好ましい。
ウレタン系コート剤におけるポリオール成分としては、ポリエステル系ポリオールが好ましく、ポリエステル系ポリオールとしては、多価カルボン酸などとグリコール類とを反応させて得られるポリエステル系ポリオールが挙げられる。ポリイソシアネートとしては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどが例示される。
(Back primer layer)
The back
For the
The polyol component in the urethane-based coating agent is preferably a polyester-based polyol, and examples of the polyester-based polyol include polyester-based polyols obtained by reacting a polyvalent carboxylic acid and the like with glycols. Examples of polyisocyanates include 2,4-tolylene diisocyanate, 2,6-tolylene diisocyanate, m-phenylene diisocyanate, p-phenylene diisocyanate, 4,4′-diphenylmethane diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, xylylene diisocyanate, isophorone diisocyanate, and the like. Is exemplified.
裏面プライマー層41の厚さは、適宜選択することができるが、0.01μm以上10μm以下であることが好ましく、0.05μm以上5μm以下であることがより好ましい。裏面プライマー層41の厚さが0.01μm未満の場合、化粧シート40の基材10への接合性が不足し、裏面プライマー層41の厚さが10μmを超える場合、不燃化粧板1の生産性が低下する。
本実施形態の裏面プライマー層41は、例えば、質量比で、ウレタン系樹脂を62質量部、無機質系顔料を38質量部含有している。
また、裏面プライマー層41は、例えば質量1.3g/m2(固形量)以下(有機質量0.8g/m2以下)とする。
Although the thickness of the back
The back
Moreover, the back
<シーラー層>
シーラー層20は、基材10と化粧シート40との接着性を向上させるために、基材10の表面に設けられる。本実施形態のシーラー層20は、例えばウレタン系樹脂100質量%からなる。またシーラー層20の1平方メートル当たりの質量は、例えば1.4g/m2以上5.4g/m2以下(固形量)(有機質量1.4g/m2以上5.4g/m2以下)であることが好ましい。シーラー層20の1平方メートル当たりの質量が小さすぎる場合、化粧シート40と基材10との接着性が低下する場合がある。また、シーラー層20の1平方メートル当たりの質量が多きすぎる場合、シーラー層20が不要に厚くなり、製造コストが増加する場合がある。
<Sealer layer>
The
<表面接着剤層、裏面接着剤層>
表面接着剤層30及び裏面接着剤層50は、それぞれ、例えば熱可塑性樹脂系、熱硬化型樹脂系、ゴム(エラストマー)系等のいずれのタイプの樹脂接着剤により形成される。これら樹脂接着剤は、公知のもの、ないし、市販品を適宜選択して使用することができる。熱可塑性樹脂系接着剤としては、たとえば、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール(ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール等)、シアノアクリレート、ポリビニルアルキルエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、ニトロセルロース、酢酸セルロース、熱可塑性エポキシ、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等を挙げることができ、また、熱硬化型樹脂系接着剤としては、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド、ポリベンツイミダゾール、ポリベンゾチアゾール等を挙げることができる。ゴム系接着剤としては、天然ゴム、再生ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリスルフィドゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ステレオゴム(合成天然ゴム)、エチレンプロピレンゴム、ブロックコポリマーゴム(SBS、SIS、SEBS等)等を挙げることができる。
<Surface adhesive layer, back adhesive layer>
The front surface
基材10と化粧シート40とを貼り合わせる表面接着剤層30は、例えば、質量比で、エチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂を95.7質量部及び有機系硬化剤(イソシアネート系)を4.3質量部含有する。この場合、表面接着剤層30の1平方メートル当たりの質量は、11.9g/m2以上17.8g/m2以下(固形量)(有機質量11.9g/m2以上17.8g/m2以下)となる。
基材10と防湿シート60とを貼り合わせる裏面接着剤層50は、例えば、酢酸ビニル系樹脂を100質量部含有する。この場合、裏面接着剤層50の1平方メートル当たりの質量は、26.7g/m2以上32.7g/m2以下(固形量)(有機質量26.7g/m2以上32.7g/m2以下)となることが好ましい。本実施形態では、裏面接着剤層50の1平方メートル当たりの質量は、29.7g/m2とされている。
The
The back
<防湿シート>
図3は、図1に示す不燃化粧板1に備えられた防湿シート60の構成を詳細に示す断面図である。
図3に示すように、防湿シート60は、樹脂層62と、樹脂層62の両面に設けられた第1の紙基材である紙基材61及び第2の紙基材である紙基材63を有している。すなわち、防湿シート60は、紙基材61、樹脂層62及び紙基材63が順に積層されて形成されている。防湿シート60は、基材10の他方の面、すなわち無機基材層11側の面に設けられている。
防湿シート60は、例えば、水蒸気透過度が3.0g/m2・day・atm以下、好ましくは1.0g/m2・day・atm以下の防湿性能を有するシートである。防湿シート60を備える不燃化粧板1は、環境温度や湿度の変化に起因する反りが生じにくくなる。防湿シート60の厚さは、例えば50μm以上130μm以下であることが好ましい。本実施形態では、防湿シート60の厚さは70μmとされる。
<Dampproof sheet>
FIG. 3 is a cross-sectional view showing in detail the configuration of the moisture-
As shown in FIG. 3, the moisture-
The moisture-
(紙基材)
紙基材61及び63は、特に限定された材料により構成されるものではなく、例えば、薄葉紙、チタン紙、クラフト紙、リンター紙等が用いられる。中でも、紙層として、樹脂の含浸性が高い紙材料が用いられることが好ましい。本実施形態では、紙基材61及び63として薄葉紙が用いられている。
紙基材61及び63の厚さは、例えば12.5μm以上40μm以下の範囲である。例えば紙基材61及び63の厚さは、それぞれ21.5μmであることが好ましい。このとき、紙基材61及び63の1平方メートル当たりの質量は24.0g/m2であることが好ましい。
(Paper substrate)
The paper bases 61 and 63 are not made of a particularly limited material, and for example, thin paper, titanium paper, kraft paper, linter paper or the like is used. Among these, it is preferable to use a paper material having a high resin impregnation property as the paper layer. In the present embodiment, thin paper is used as the paper bases 61 and 63.
The thickness of the paper bases 61 and 63 is, for example, in the range of 12.5 μm to 40 μm. For example, the thickness of the paper bases 61 and 63 is preferably 21.5 μm. At this time, the mass per square meter of the
(樹脂層)
樹脂層62は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、あるいはこれらの混合物等のオレフィン系熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート等のエステル系熱可塑性樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系熱可塑性樹脂、あるいはポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂等の非ハロゲン系熱可塑性樹脂等により形成されている。本実施形態では、樹脂層62として、ポリエチレン樹脂が用いられている。
樹脂層62は、一軸ないし二軸方向に延伸したシートであっても良く、未延伸であってもよいが、機械的強度が強く、寸法安定性に優れるなどの理由から二軸方向に延伸したシートが好ましい。
樹脂層62の厚さは、例えば9μm以上100μm以下の範囲である。例えば樹脂層62の厚さは、27μmであることが好ましい。このとき、樹脂層62の1平方メートル当たりの質量は25.4g/m2(有機質量25.4g/m2)であることが好ましい。
(Resin layer)
The
The
The thickness of the
<効果>
上述した本実施形態の不燃化粧板1は、無機材料を含む無機基材層11を有する基材10を備えることで不燃性を有する。また、不燃性を有する基材10上にシーラー層20を設けて化粧シート40を接着することで、基材10と化粧シート40との密着性能が向上する。
特に、不燃化粧板1は、火山性ガラス質堆積物を含む無機基材層11と、金属層124を含む表面層12とが積層されることにより、確実に不燃性を確保することが可能となる。
<Effect>
The incombustible
In particular, the non-combustible
また、化粧シート40の樹脂フィルム42としてポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムを使用すると耐熱性が向上して、より不燃性が向上する。
ここで、本実施形態でいう不燃性は、ISO5660−1に準拠したコーンカロリ燃焼試験に準拠し、上記不燃化粧板1の時間に対する総発熱量及び時間に対する発熱速度を求めた際に、(i)加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、(ii)加熱開始後20分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、かつ(iii)加熱開始後20分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がないことを満たす不燃性である。
Moreover, when a polybutylene terephthalate resin film is used as the
Here, the nonflammability referred to in the present embodiment is based on a corn calorie combustion test based on ISO5660-1, and when the total calorific value with respect to time and the heat generation rate with respect to time of the nonflammable
次に、本願発明に基づく不燃化粧板の実施例について説明する。
<実施例1>
実施例1の不燃化粧板を以下に示す構成となるようにして作成した。不燃化粧板は、図1に示すように、不燃性基材と、不燃性基材の一方の面にこの順に積層して設けられたシーラー層、表面接着剤層及び化粧シートと、不燃性基材の他方の面にこの順に積層して設けられた裏面接着剤層及び防湿シートと、を備えている。
Next, the Example of the noncombustible decorative board based on this invention is demonstrated.
<Example 1>
The incombustible decorative board of Example 1 was prepared so as to have the following configuration. As shown in FIG. 1, the non-combustible decorative board includes a non-combustible base material, a sealer layer, a surface adhesive layer and a decorative sheet provided in this order on one surface of the non-combustible base material, and a non-combustible group. A back adhesive layer and a moisture-proof sheet provided in this order on the other surface of the material.
(化粧シート)
化粧シートの樹脂フィルムとして、ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムを用いた。樹脂フィルムは、ポリエステル系樹脂95.5質量部と無機系顔料4.5質量部とを混合した樹脂材料により形成した。また、樹脂フィルムを、厚さが0.06mm、1平方メートル当たりの質量(以下質量と記載する場合がある)が75.0g/m2(有機質量71.6g/m2)となるようにして樹脂フィルムを形成した。
次に、樹脂フィルムの表面に印刷により印刷層を設けた。印刷に使用したインキは、ウレタン系樹脂85質量部と無機系顔料15質量部とを混合して作製した。印刷層を、質量が6.73g/m2(固形量)(有機質量5.25g/m2)となるように形成した。
(Decorative sheet)
A polybutylene terephthalate resin film was used as the resin film of the decorative sheet. The resin film was formed of a resin material in which 95.5 parts by mass of a polyester resin and 4.5 parts by mass of an inorganic pigment were mixed. The resin film has a thickness of 0.06 mm and a mass per square meter (hereinafter may be referred to as mass) of 75.0 g / m 2 (organic mass 71.6 g / m 2 ). A resin film was formed.
Next, a printing layer was provided on the surface of the resin film by printing. The ink used for printing was prepared by mixing 85 parts by weight of a urethane resin and 15 parts by weight of an inorganic pigment. The print layer was formed so that the mass was 6.73 g / m 2 (solid amount) (organic mass 5.25 g / m 2 ).
続いて、樹脂フィルムの裏面に裏面プライマー層を形成した。裏面プライマー層は、ウレタン系樹脂62質量部、無機質系顔料38質量部を混合して形成した。裏面プライマー層を、質量が1.3g/m2(固形量)(有機質量0.8g/m2以下)となるように形成した。
最後に、印刷層の上に表面保護層を設けた。表面保護層は、アクリル系紫外線硬化樹脂80質量部と無機系添加剤20質量部とを混合した材料により形成した。表面保護層を、厚さが0.04mm、質量が16.3g/m2(固形量)(有機質量13.0g/m2)となるように形成した。
Subsequently, a back primer layer was formed on the back surface of the resin film. The back primer layer was formed by mixing 62 parts by mass of urethane resin and 38 parts by mass of inorganic pigment. The back primer layer was formed so that the mass was 1.3 g / m 2 (solid amount) (organic mass 0.8 g / m 2 or less).
Finally, a surface protective layer was provided on the printed layer. The surface protective layer was formed of a material obtained by mixing 80 parts by mass of an acrylic ultraviolet curable resin and 20 parts by mass of an inorganic additive. The surface protective layer was formed to have a thickness of 0.04 mm and a mass of 16.3 g / m 2 (solid amount) (organic mass of 13.0 g / m 2 ).
(不燃性基材)
厚さ0.012mm、質量32.0g/m2のアルミニウム箔からなる金属層の両面に、質量4.0g/m2(固形量)のウレタン系樹脂からなる樹脂層を介して、質量23.0g/m2の薄葉紙からなる紙層を貼り付けた。続いて、紙層の表面に、質量24.0g/m2のウレタン系接着剤からなる接着層を設けた。これにより、不燃性基材の表面層を得た。
次に、無機基材層の上層及び下層を得るために、人造鉱物繊維保温材としてロックウール50質量部と、無機質系充填材として水酸化アルミニウム34質量部と、無機質系粉体として炭酸カルシウム10質量部と、有機系結合剤としてフェノール樹脂6質量部を混合した混合材料に対してワックス系サイズ剤を0.1質量部添加し、水中に分散してスラリーを得た。このスラリーを抄造して、上層及び下層の前駆体となる表層ウェットマット及び裏層ウェットマットを得た。
(Non-combustible substrate)
A mass of 23.02 mm and a mass of 32.0 g / m 2 are formed on both sides of a metal layer made of an aluminum foil and a resin layer made of urethane resin having a mass of 4.0 g / m 2 (solid amount). A paper layer consisting of 0 g / m 2 thin paper was applied. Subsequently, an adhesive layer made of a urethane-based adhesive having a mass of 24.0 g / m 2 was provided on the surface of the paper layer. This obtained the surface layer of the nonflammable base material.
Next, in order to obtain an upper layer and a lower layer of the inorganic base material layer, 50 parts by mass of rock wool as an artificial mineral fiber heat insulating material, 34 parts by mass of aluminum hydroxide as an inorganic filler, and
続いて、無機基材層の中層を得るために、火山性ガラス質堆積物粉体50質量部と、無機質系充填材として水酸化アルミニウム34質量部と、無機質系粉体として炭酸カルシウム10質量部と、有機系結合剤としてフェノール樹脂6質量部を混合した混合材料に対してワックス系サイズ剤を0.1質量部添加し、水中に分散してスラリーを得た。このスラリーを抄造して、中層の前駆体となる芯層ウェットマットを得た。
続いて、表層ウェットマット、裏層ウェットマット及び芯層ウェットマットのそれぞれに対して加熱しながら加圧し、各ウェットマット中の有機結合剤をゲル化させた。この後、各ウェットマットを所定の寸法に切断し、熱風を送風して乾燥を行った。
Subsequently, in order to obtain a middle layer of the inorganic base material layer, 50 parts by mass of volcanic glassy sediment powder, 34 parts by mass of aluminum hydroxide as an inorganic filler, and 10 parts by mass of calcium carbonate as an inorganic powder. And 0.1 mass part of wax-type sizing agents were added with respect to the mixed material which mixed 6 mass parts of phenol resins as an organic binder, and it disperse | distributed in water and obtained slurry. The slurry was made into a core layer wet mat to be an intermediate layer precursor.
Subsequently, each of the surface layer wet mat, the back layer wet mat, and the core layer wet mat was pressurized while being heated to gel the organic binder in each wet mat. Thereafter, each wet mat was cut into a predetermined size and dried by blowing hot air.
続いて有機結合剤をゲル化させた表層ウェットマット、裏層ウェットマット及び芯層ウェットマットを、表層ウェットマット/芯層ウェットマット/裏層ウェットマットの順に積層し、プレスした。これにより、厚さ1.2mm、質量1.27kg/m2、かさ比重1.1の上層及び下層、並びに厚さ3.4mm、質量1.84kg/m2、かさ比重0.5の中層を形成し、無機基材層を得た。
最後に、この無機基材層上に表面層を積層し、表面層の接着層により無機基材層と表面層とを接着して、不燃性基材を得た。
Subsequently, a surface layer wet mat, a back layer wet mat and a core layer wet mat in which the organic binder was gelled were laminated in the order of the surface layer wet mat / core layer wet mat / back layer wet mat and pressed. Accordingly, the upper layer and the lower layer of the thickness 1.2 mm, the mass 1.27 kg / m 2 , the bulk specific gravity 1.1, and the middle layer of the thickness 3.4 mm, the mass 1.84 kg / m 2 , the bulk specific gravity 0.5 The inorganic base material layer was obtained.
Finally, a surface layer was laminated on the inorganic base material layer, and the inorganic base material layer and the surface layer were adhered by the adhesive layer of the surface layer to obtain a nonflammable base material.
(防湿シート)
厚さ0.027mm、質量25.4g/m2(有機質量25.4g/m2)のポリエチレン系樹脂層の両面に、質量24.0g/m2の薄葉紙からなる紙基材を備える防湿シートを準備した。防湿シートは、ルーダーにてポリエチレン系樹脂を薄葉紙とともに共押出しして形成した。この防湿シートは、厚さ0.070mm、質量73.4g/m2(有機質量73.4g/m2)であった。この構成の防湿シートを防湿シートAと記載する。
(シーラー層)
ウレタン系樹脂100質量%で構成され、質量が2.3g/m2(固形量)(有機質量2.3g/m2)であるシーラー層を、不燃性基材の一方の表面上に形成した。
(Dampproof sheet)
Thickness 0.027 mm, on both sides of a polyethylene resin layer of the mass 25.4 g / m 2 (organic mass 25.4g / m 2), the moisture-proof sheet comprising a paper substrate comprising a thin paper of weight 24.0 g / m 2 Prepared. The moisture-proof sheet was formed by co-extrusion of polyethylene resin with thin paper using a ruder. This moisture-proof sheet had a thickness of 0.070 mm and a mass of 73.4 g / m 2 (organic mass of 73.4 g / m 2 ). The moisture-proof sheet having this configuration is referred to as a moisture-proof sheet A.
(Sealer layer)
A sealer layer composed of 100% by mass of a urethane-based resin and having a mass of 2.3 g / m 2 (solid amount) (an organic mass of 2.3 g / m 2 ) was formed on one surface of the nonflammable substrate. .
(表面接着剤層)
不燃性基材の一方の面上に形成したシーラー層と、化粧シートの一方の面とを、表面接着剤層を介して貼り合わせた。表面接着剤層の組成は、エチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂95.7質量部/有機系硬化剤(イソシアネート系)4.3質量部とした。このとき、質量が15.1g/m2(固形量)(有機質量15.1g/m2)となるように表面接着剤層を形成した。
(裏面接着剤層)
不燃性基材の他方の面(シーラー層が設けられていない面)と、防湿シートの一方の面とを、裏面接着剤層を介して貼り合わせた。裏面接着剤層の組成は、酢酸ビニル系樹脂100質量%とした。このとき、質量が29.7g/m2(固形量)(有機質量29.7g/m2)となるように裏面接着剤層を形成した。
(Surface adhesive layer)
The sealer layer formed on one surface of the noncombustible substrate and the one surface of the decorative sheet were bonded together via a surface adhesive layer. The composition of the surface adhesive layer was 95.7 parts by mass of an ethylene-vinyl acetate copolymer resin / 4.3 parts by mass of an organic curing agent (isocyanate type). At this time, the surface adhesive layer was formed so that the mass was 15.1 g / m 2 (solid amount) (organic mass 15.1 g / m 2 ).
(Back adhesive layer)
The other surface of the nonflammable substrate (the surface on which the sealer layer is not provided) and one surface of the moisture-proof sheet were bonded together via a back surface adhesive layer. The composition of the back surface adhesive layer was 100% by mass of vinyl acetate resin. At this time, the back surface adhesive layer was formed so that the mass was 29.7 g / m 2 (solid amount) (organic mass 29.7 g / m 2 ).
<実施例2>
実施例2の不燃化粧板を以下に示す構成となるようにして作成した。
(化粧シート)
化粧シートの表面保護層を複数の層(2層)で形成した。表面保護層の表面側の層を、アクリル系紫外線硬化樹脂80質量部と無機系添加剤20質量部とを混合した材料を用いて、厚さ0.04mm、有機質量15.5g/m2となるように形成した。また、表面保護層の裏面側(印刷層側)の面に、ウレタン系樹脂を用いて、有機質量5.35g/m2のアンダーコート層を形成した。また、印刷層の有機質量を7.14g/m2とした。さらに、裏面プライマー層の有機質量を1.0g/m2とした。これ以外は、実施例1に記載の化粧シートと同様の化粧シートを用いた。
<Example 2>
The incombustible decorative board of Example 2 was prepared so as to have the following configuration.
(Decorative sheet)
The surface protective layer of the decorative sheet was formed of a plurality of layers (two layers). Using a material obtained by mixing 80 parts by mass of an acrylic ultraviolet curable resin and 20 parts by mass of an inorganic additive, a layer on the surface side of the surface protective layer has a thickness of 0.04 mm and an organic mass of 15.5 g / m 2 . It formed so that it might become. Moreover, the undercoat layer of organic mass 5.35g / m < 2 > was formed in the surface of the back surface side (printing layer side) of a surface protective layer using urethane type resin. Moreover, the organic mass of the printing layer was 7.14 g / m 2 . Furthermore, the organic mass of the back surface primer layer was 1.0 g / m 2 . Except for this, a decorative sheet similar to the decorative sheet described in Example 1 was used.
(不燃性基材)
不燃性基材には、実施例1に記載の不燃性基材と同様の不燃性基材を用いた。
(防湿シート)
防湿シートには、厚さ0.040mm、質量40.0g/m2(有機質量40.0g/m2)のポリエチレン系樹脂フィルムからなる樹脂フィルムの両面に、質量29.5g/m2の薄葉紙からなる紙基材を備える防湿シートを準備した。この防湿シートは、質量99.0g/m2(有機質量99.0g/m2)であった。この構成の防湿シートを防湿シートBと記載する。
(Non-combustible substrate)
As the non-combustible base material, the same non-combustible base material as that described in Example 1 was used.
(Dampproof sheet)
The moisture-proof sheet, thickness 0.040 mm, mass on both sides of a resin film made of a polyethylene resin film of 40.0 g / m 2 (organic mass 40.0 g / m 2), a mass 29.5 g / m 2 thin paper A moisture-proof sheet provided with a paper base made of The moisture-proof sheet had a mass of 99.0 g / m 2 (organic mass of 99.0 g / m 2 ). The moisture-proof sheet having this configuration is referred to as a moisture-proof sheet B.
(シーラー層)
質量を5.4g/m2(固形量)(有機質量5.4g/m2)とした以外は、実施例1に記載のシーラー層と同様のシーラー層を形成した。
(表面接着剤層)
質量を16.5g/m2(固形量)(有機質量16.5g/m2)とした以外は、実施例1に記載の表面接着剤層と同様の表面接着剤層を形成した。
(裏面接着剤層)
質量を58.5g/m2(固形量)(有機質量58.5g/m2)とした以外は、実施例1に記載の裏面接着剤層と同様の裏面接着剤層を形成した。
(Sealer layer)
A sealer layer similar to the sealer layer described in Example 1 was formed except that the mass was changed to 5.4 g / m 2 (solid amount) (organic mass 5.4 g / m 2 ).
(Surface adhesive layer)
A surface adhesive layer similar to the surface adhesive layer described in Example 1 was formed except that the mass was changed to 16.5 g / m 2 (solid amount) (organic mass 16.5 g / m 2 ).
(Back adhesive layer)
A back adhesive layer similar to the back adhesive layer described in Example 1 was formed except that the mass was changed to 58.5 g / m 2 (solid amount) (organic mass 58.5 g / m 2 ).
<評価>
以下のようにして、各評価を行った。なお、それぞれ2つのサンプルにて各評価を行った。
(不燃試験)
上述した実施例1、実施例2の不燃化粧板に対し、コーンカロリーメーターを用いた試験方法(ISO5660−1に準拠)にて、燃焼性を確認した。不燃試験により、総発熱量(合計発熱量)並びに最大発熱速度及び発熱速度が200kW/m2を超えた時間の測定結果を得た。不燃試験の試験時間は、不燃材料評価時間の20分とした。
なお、総発熱量は、8MJ/m2以下を好ましい範囲とし、発熱速度が200kW/m2を超えた時間は10秒以下を好ましい範囲とした。また、最大発熱速度は、200kW/m2以下を好ましい範囲とした。
<Evaluation>
Each evaluation was performed as follows. Each evaluation was performed with two samples.
(Incombustible test)
The incombustibility of the incombustible decorative plates of Example 1 and Example 2 described above was confirmed by a test method using a corn calorimeter (based on ISO 5660-1). By the nonflammability test, the total calorific value (total calorific value), the maximum exothermic rate and the exothermic rate were measured over 200 kW / m 2 . The test time of the nonflammable test was 20 minutes of the nonflammable material evaluation time.
Note that the total heat generation amount is preferably 8 MJ / m 2 or less, and the time when the heat generation rate exceeds 200 kW / m 2 is 10 seconds or less. Further, the maximum heat generation rate is set to 200 kW / m 2 or less as a preferable range.
(外観評価)
上述した実施例1、実施例2の不燃化粧板に対し、目視にて不燃試験後の外観の評価を行った。不燃化粧板の表面おける、裏面に達する亀裂の有無を確認し、裏面に達する亀裂のないものを「○」、裏面に達する亀裂のあるものを「×」とした。
以下の表1に、各実施例の評価結果を示す。また、表1には、各評価の結果に基づく判定を示す。各実施例のうち、不適な構成の実施例を「×」、好ましい構成の実施例を「○」、特に好ましい構成の実施例を「◎」と評価した。
(Appearance evaluation)
The appearance after the incombustibility test was visually evaluated on the incombustible decorative plates of Example 1 and Example 2 described above. On the surface of the non-combustible decorative board, the presence or absence of cracks reaching the back surface was confirmed, and those having no crack reaching the back surface were marked with “◯”, and those with cracks reaching the back surface were marked with “X”.
Table 1 below shows the evaluation results of each example. Table 1 shows the determination based on the result of each evaluation. Among the examples, an example of an inappropriate configuration was evaluated as “X”, an example of a preferable configuration was “◯”, and an example of a particularly preferable configuration was evaluated as “◎”.
表1に示すように、実施例1、実施例2の何れも最大発熱速度が200kW/m2未満であり、発熱速度が200kW/m2を超えた時間が0秒であった。また、実施例1、実施例2の何れも、20分の不燃試験後に、裏面に達する亀裂が発生しなかった。このため、本願発明に基づく不燃性基材を備える不燃化粧板は、高い不燃性能を備えることが分かる。
中でも、実施例1は、2つのサンプルの平均値が非常に低かった。このため、実施例1の不燃化粧板の構成が特に好ましいことが分かった。
As shown in Table 1, in each of Example 1 and Example 2, the maximum heat generation rate was less than 200 kW / m 2 , and the time when the heat generation rate exceeded 200 kW / m 2 was 0 second. Further, in both Example 1 and Example 2, no crack reaching the back surface occurred after 20 minutes of non-flammability test. For this reason, it turns out that the incombustible decorative board provided with the incombustible base material based on this invention is provided with high incombustible performance.
Among them, in Example 1, the average value of the two samples was very low. For this reason, it turned out that the structure of the incombustible decorative board of Example 1 is especially preferable.
<実施例3>
表面接着層の質量を15.5g/m2(固形量)(有機質量15.5g/m2)とした以外は、実施例1に記載の不燃化粧板と同様にして実施例3の不燃化粧板を形成した。
<評価>
以下のようにして、ピーリング試験による評価を行った。
(ピーリング試験)
上述した実施例3の不燃化粧板に対し、化粧シートと不燃性基材との密着性を確認するために剥離強度試験(JIS K 6854−2、180°剥離)を測定した。
以下の表2に、実施例3の評価結果を示す。
<Example 3>
The non-combustible makeup of Example 3 in the same manner as the non-combustible decorative plate described in Example 1, except that the mass of the surface adhesive layer was 15.5 g / m 2 (solid amount) (organic mass 15.5 g / m 2 ). A plate was formed.
<Evaluation>
Evaluation by a peeling test was performed as follows.
(Peeling test)
A peel strength test (JIS K 6854-2, 180 ° peel) was measured on the incombustible decorative board of Example 3 to confirm the adhesion between the decorative sheet and the incombustible base material.
Table 2 below shows the evaluation results of Example 3.
表2に示すように、化粧シートと不燃性基材との間に質量が2.3g/m2のシーラー層を備える実施例3は、ピーリング強度が23.9N/25mmであり、化粧シートと不燃性基材との間のピーリング強度が十分に高いことが分かった。
以上、実施例で示すように、金属層と、火山性ガラス質堆積物等の無機材料を含む不燃性基材を備える不燃化粧板は、高い不燃性を有している。また、このような不燃化粧板は、不燃性基材と化粧シートとの間にシーラー層が設けられている。不燃性基材と化粧シートとの密着性を向上させ、不燃化粧板の品質を向上させることができるためである。
As shown in Table 2, Example 3 provided with a sealer layer having a mass of 2.3 g / m 2 between the decorative sheet and the non-combustible substrate has a peeling strength of 23.9 N / 25 mm, It was found that the peeling strength between the non-flammable substrate was sufficiently high.
As described above, as shown in the examples, a non-combustible decorative board including a non-combustible base material including a metal layer and an inorganic material such as a volcanic glassy deposit has high incombustibility. Moreover, such a noncombustible decorative board is provided with a sealer layer between the noncombustible base material and the decorative sheet. This is because the adhesion between the noncombustible base material and the decorative sheet can be improved, and the quality of the noncombustible decorative board can be improved.
1 不燃化粧板
10 基材
11 無機基材層
111 下層
112 中層
113 上層
12 表面層
121 接着層
122 紙層
123 樹脂層
124 金属層
125 樹脂層
126 紙層
20 シーラー層
30 表面接着剤層
40 化粧シート
41 裏面プライマー層
42 樹脂フィルム
43 印刷層
44 表面保護層
50 裏面接着剤層
60 防湿シート
61,63 紙基材
62 樹脂層
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記基材の表面層側の面に形成されたシーラー層と、
前記シーラー層の表面に形成された表面接着剤層と、
前記表面接着剤層の表面に形成され、樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムの前記表面接着剤層とは反対側の面に順に形成された印刷層及び表面保護層と、前記樹脂フィルムの前記表面接着剤層側の面に形成された裏面プライマー層とを有する化粧シートと、
を備える不燃化粧板。 The 1st inorganic layer containing a volcanic glassy deposit, and the inorganic base material layer which has the 2nd inorganic layer and the 3rd inorganic layer which contain the artificial mineral fiber material formed in both sides of the 1st inorganic layer A base material having a metal layer and a surface layer provided on a surface of the third inorganic layer of the inorganic base material layer;
A sealer layer formed on the surface layer side surface of the substrate;
A surface adhesive layer formed on the surface of the sealer layer;
Formed on the surface of the surface adhesive layer, a resin film, a printed layer and a surface protective layer sequentially formed on the surface of the resin film opposite to the surface adhesive layer, and the surface adhesion of the resin film A decorative sheet having a back primer layer formed on the surface of the agent layer side;
Incombustible decorative board.
請求項1に記載の不燃化粧板。 The non-combustible decorative board according to claim 1, wherein the surface layer includes the metal layer and a first paper layer and a second paper layer provided on both surfaces of the metal layer.
請求項1又は2に記載の不燃化粧板。 The noncombustible decorative board according to claim 1, further comprising a moisture-proof sheet provided on the surface of the base material on the inorganic base material layer side.
請求項3に記載の不燃化粧板。 The said moisture-proof sheet | seat is a nonflammable decorative board of Claim 3 which has a resin layer and the 1st paper base material and 2nd paper base material which were provided in both surfaces of this resin layer.
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