Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2017063294A - エネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法 - Google Patents

エネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017063294A
JP2017063294A JP2015187245A JP2015187245A JP2017063294A JP 2017063294 A JP2017063294 A JP 2017063294A JP 2015187245 A JP2015187245 A JP 2015187245A JP 2015187245 A JP2015187245 A JP 2015187245A JP 2017063294 A JP2017063294 A JP 2017063294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
operated
execution
energy consuming
start condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015187245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6621282B2 (ja
Inventor
竜太 西田
Ryuta Nishida
竜太 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2015187245A priority Critical patent/JP6621282B2/ja
Publication of JP2017063294A publication Critical patent/JP2017063294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6621282B2 publication Critical patent/JP6621282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

【課題】エネルギー消費機器を制御パターンに従って制御する処理の実行をより簡単に要求する。
【解決手段】住宅のエネルギー消費機器を制御対象機器として予め設定された制御パターンに従って制御対象機器の運転状態を制御する制御処理を実行し、制御パターンと制御処理の開始条件とを記憶部に記憶し、操作されることで制御処理を実行せずにエネルギー消費機器の運転状態を切り替えることが可能な被操作器が操作されたことを検知し、被操作器が操作されたことを検知したときに被操作器が操作された際の操作態様を特定するとともに、特定した操作態様が開始条件と合致した態様であるかどうかを判定し、操作態様が開始条件と合致した態様であると判定したときに制御処理の実行を開始する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法に係り、建物に設けられたエネルギー消費機器の運転状態を予め設定された制御パターンに従って制御するエネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法に関する。
建物内に設置されたエネルギー消費機器の運転状態を予め設定された制御パターンに従って制御する技術は、既に知られている。かかる技術の一例として、住宅で使用されるエネルギー消費機器の運転状態をホームサーバによって自動制御する技術について説明すると、ホームサーバは、宅内機器とネットワークを介して通信可能に接続されているとともに、各機器の運転スケジュールを記憶している。そして、ホームサーバは、自動制御を実行すると、ネットワークを介して宅内機器と通信し、運転スケジュールに従って各機器の運転状態を制御するようになる。
また、上記の技術を利用する際、ユーザである住宅の居住者は、パソコンやスマートフォン等のユーザ端末に表示された操作画面を通じて、ホームサーバに対して自動制御の実行を要求することになる(例えば、特許文献1参照)。すなわち、上記の操作画面がインターフェース(厳密には、グラフィカルユーザインターフェース(GUI))として機能し、住宅の居住者は、ホームサーバによる宅内機器の自動制御を要求するにあたって操作画面上で所定の入力操作を行うことになる。
特開2007−26099号公報
ところで、ホームサーバの自動制御の対象となるエネルギー消費機器に対しては、通常、壁スイッチやリモコン等の被操作器が別途設けられている。そして、居住者は、被操作器を操作することにより、当該被操作器と対応するエネルギー消費機器の運転状態を個別に切り替えることが可能である。このような被操作器の操作を通じた運転状態の切り替え(手元調整)は、例えば、あるエネルギー消費機器の運転状態を自動制御に依らずに切り替えたい場合に実施される。つまり、居住者は、手元調整とホームサーバによる自動制御とを使い分ける形になり、それぞれの操作手順や操作内容を把握しておく必要がある。
また、上述したように、ホームサーバによる自動制御の実施を要求するための操作画面は、パソコンやスマートフォン等のユーザ端末に表示されることになっている。このため、自動制御の実施を要求する場合には、ユーザ端末を起動した上で画面表示操作を行うことになり、幾分の手間を要する形になる。さらに、ユーザ端末を交換(例えば買い替え)したり修理したりすると、その度に、自動制御用のアプリケーションプログラムのインストールや通信設定等の初期設定等の作業が別途必要となる。さらにまた、パソコンやスマートフォンを使い慣れていないケースも考えられ、かかるケースでは、自動制御の実施要求を行うこと自体が困難となる。以上の事情から、自動制御の実施要求をより簡単な操作にて行えるようにすることが求められている。
一方で、簡単な操作にて自動制御の実施を要求することが可能になると、意図せずに自動制御の実施要求がなされてしまう場合がある。かかる場合には、その事をユーザに気付かせて適切に対処し得る構成となっているのが望ましい。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エネルギー消費機器を制御パターンに従って制御する構成において、その制御の実施要求をより簡単にすることが可能なエネルギー消費機器制御装置及びエネルギー消費機器制御方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、制御パターンに従った制御を簡単な操作にて要求することが可能な構成において、意図せずに制御要求がなされたときに適切に対処し得るようにすることである。
前記課題は、本発明のエネルギー消費機器制御装置によれば、建物に設けられたエネルギー消費機器を制御対象機器とし、該制御対象機器の運転状態を予め設定された制御パターンに従って制御するエネルギー消費機器制御装置であって、(A)前記制御対象機器の前記運転状態を前記制御パターンに従って制御する制御処理を実行する処理実行部と、(B)前記制御パターンと前記制御処理の開始条件とを記憶した記憶部と、(C)操作されることで前記制御処理を実行せずに前記エネルギー消費機器の前記運転状態を切り替えることが可能な被操作器が操作されたことを検知する検知部と、(D)前記被操作器が操作されたことを前記検知部が検知したときに、前記被操作器が操作された際の操作態様を特定するとともに、特定した前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であるかどうかを判定する判定部と、を備え、(E)前記処理実行部は、前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であると前記判定部が判定したときに前記制御処理の実行を開始することにより解決される。
上記のように構成された本発明のエネルギー消費機器制御装置では、あるエネルギー消費機器の運転状態を切り替えるために被操作器が操作されたとき、その操作態様を特定し、当該操作態様が制御処理の開始条件と合致しているかどうかを判定することになっている。そして、操作態様が開始条件と合致した態様であると判定した場合、制御対象機器の運転状態を制御パターンに従って制御する制御処理を実行する。すなわち、本発明のエネルギー消費機器制御装置では、開始条件を満たす被操作器の操作をトリガーとして制御処理を実行することになっている。このような構成であれば、被操作器の操作という比較的に簡単な操作にて制御処理の実行を要求することが可能となる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記検知部は、前記建物の所定箇所に設置されており前記エネルギー消費機器の前記運転状態を切り替える際に操作される機械式スイッチ、または前記エネルギー消費機器に向けて前記運転状態の切り替え信号を発するリモコンが操作されたことを検知し、前記記憶部は、前記機械式スイッチまたは前記リモコンが操作される時刻、操作日の種別及び単位時間中の操作回数のうちの少なくとも一つに関する前記開始条件を記憶していると好適である。
上記の構成では、機械式スイッチやリモコンの操作が検知部の検知対象となっている。そして、機械式スイッチやリモコンを操作したときの操作態様が制御処理の開始条件と合致している場合、これをトリガーとして制御処理を実行する。このような構成であれば、機械式スイッチやリモコンの操作という簡単な操作にて制御処理の実行を要求する構成が容易に実現されることになる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記記憶部は、複数の前記制御パターンを記憶しているとともに、前記開始条件を前記制御パターン毎に記憶していると好適である。
上記の構成では、複数の制御パターンを記憶していると共に、制御処理の開始条件を各制御パターン別に記憶している。これにより、制御処理のバリエーションが増えると共に、各バリエーション毎に制御処理の開始条件が決まり、この結果、ユーザにとっての使い勝手が向上する。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であると前記判定部が判定したとき、前記処理実行部は、前記制御処理の実行を開始する前に該制御処理の実行を報知する報知処理を実行すると好適である。
上記の構成では、制御処理の実行開始に際して、その旨を報知する報知処理が実行される。これにより、ユーザは、意図せずに制御処理の実行を要求してしまった場合、その事に気付くようになる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記記憶部は、前記制御処理のキャンセル条件を更に記憶しており、前記処理実行部が前記報知処理を実行してから所定の時間が経過するまでの間に前記被操作器が再び操作されたことを前記検知部が検知したときに、前記判定部は、前記被操作器が再び操作された際の再操作態様を特定するとともに、特定した前記再操作態様が前記キャンセル条件と合致した態様であるかどうかを判定し、前記処理実行部は、前記再操作態様が前記キャンセル条件と合致した態様であると前記判定部が判定したときに前記制御処理の実行をキャンセルすると更に好適である。
上記の構成では、報知処理の実行後、所定時間内に被操作器を特定の操作態様(具体的には、キャンセル条件を満たす態様)にて操作すると、制御処理の実行がキャンセルされるようになる。これにより、ユーザは、意図せずに制御処理の実行を要求してしまったことに気付いた際、制御処理の実行を中止(キャンセル)することが可能となる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記処理実行部は、複数の前記エネルギー消費機器を前記制御対象機器として各々の前記制御対象機器の前記運転状態を制御する前記制御処理を実行し、前記記憶部は、各々の前記制御対象機器について前記制御処理実行後の前記運転状態を規定した前記制御パターンを記憶し、前記検知部は、いずれかの前記エネルギー消費機器の前記運転状態を切り替えるために設けられた前記被操作器が操作されたことを検知すると好適である。
上記の構成であれば、複数のエネルギー消費機器を制御対象機器として各機器の運転状態を制御する制御処理の実行を、比較的簡単な操作にて要求することが可能となる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記建物としての住宅に設置され、前記住宅内に構築されたネットワークを介して前記住宅内の前記エネルギー消費機器と通信可能なホームサーバからなると好適である。
上記の構成であれば、宅内のエネルギー消費機器をホームサーバによって自動的に制御する際に、比較的簡単な操作にて当該制御の実施を要求することが可能となる。
また、前述した課題は、本発明のエネルギー消費機器制御方法によれば、建物に設けられたエネルギー消費機器を制御対象機器とし、該制御対象機器の運転状態を予め設定された制御パターンに従って制御するエネルギー消費機器制御方法であって、(A)コンピュータが、前記制御対象機器の前記運転状態を前記制御パターンに従って制御する制御処理を実行することと、(B)コンピュータが、操作されることで前記制御処理を実行せずに前記エネルギー消費機器の前記運転状態を切り替えることが可能な被操作器が操作されたことを検知することと、(C)コンピュータが、前記被操作器が操作されたことを検知したときに、前記被操作器が操作された際の操作態様を特定するとともに、前記制御パターンと前記制御処理の開始条件とを記憶した記憶部にアクセスし、特定した前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であるかどうかを判定することと、を有し、(D)コンピュータは、前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であると判定したときに前記制御処理の実行を開始することにより解決される。
上記の方法によれば、被操作器の操作という比較的に簡単な操作にて制御処理の実行を要求することが可能となる。
本発明によれば、制御対象機器の運転状態を予め設定された制御パターンに従って制御する処理(制御処理)の実行を、被操作器の操作という比較的に簡単な操作にて要求することが可能になる。また、制御処理の実行要求が意図せずになされた場合には、その事をユーザに報知し、ユーザは、報知後の所定時間内に制御処理の実行をキャンセルすることが可能となる。これにより、制御処理の実行をより簡単に要求することが可能な構成を採用しつつも、意図しない要求がなされた場合には適切に対処することが可能となる。
本発明のエネルギー消費機器制御装置を含む制御システムの概念図である。 本発明のエネルギー消費機器制御装置の構成を示すブロック図である。 制御パターンの第一例を示す図である。 制御パターンの第二例を示す図である。 制御パターンの第三例を示す図である。 自動制御フローの流れを示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下では、建物の一例として住宅を例に挙げ、住宅で利用されているエネルギー消費機器を制御するケースを例に挙げて説明することとする。ただし、あくまでも住宅は建物の一例に過ぎず、本発明は、住宅以外の他の建物、例えば、オフィスビル、工場内の建屋、商業施設や公共施設、あるいは店舗等においても適用可能である。
<<本実施形態に係るエネルギー消費機器制御装置の概要>>
先ず、本実施形態に係るエネルギー消費機器制御装置(以下、本装置1)について図1を参照しながら説明する。図1は、本装置1を含む制御システム(以下、宅内機器制御システムS)の概念図である。
本装置1は、住宅に設けられたエネルギー消費機器を制御対象機器とし、当該制御対象機器の運転状態を制御する装置であり、宅内に構築されたネットワーク(以下、宅内ネットワーク2)と共に宅内機器制御システムSを構成している。具体的に説明すると、本装置1は、住宅内に設置されたホームサーバ(コンピュータの一例)からなり、宅内ネットワーク2を介して宅内のエネルギー消費機器と通信可能な状態で接続されている。ここで、「エネルギー消費機器」とは、利用に際してエネルギー消費を伴う機器であり、具体的には、家電製品等の電気機器、給湯器のようなガス消費機器、洗濯機のような水道水消費機器、若しくは石油ストーブ等の燃料消費機器等が挙げられる。また、その他のエネルギー消費機器としては、蓄電した電力を放電する蓄電池、換気ファン等の換気用機器、電動シャッター及び電動の玄関錠が含まれる。なお、以下では、エアコン3、照明5及び給湯器7が本装置1による制御の対象となるケースを例に挙げて説明することとする。ただし、当然ながら、制御対象となる機器については、上記3つの機器に限定されるものではなく、制御対象機器の種類や台数等については任意に決めてよい。
また、本装置1は、宅内ネットワーク2を介してエアコン3、照明5及び給湯器7の各々と通信することにより、当該各機器の運転状態を監視したり、運転状態を自動制御したりする。ここで、「運転状態」とは、発停(オンオフ)、運転内容(運転モード)、運転管理値等、運転に関してコントロール可能(調整可能)な項目に関する現状のことである。なお、宅内ネットワーク2は、例えば、Ethernet(登録商標)ケーブルを用いた有線通信方式、高速電力線通信(PLC)等の通信方式、IEEE802.1xあるいはBluetooth(登録商標)を用いた無線通信方式や特定無線方式等を採用した通信ネットワークにより構成される。
さらに、本装置1は、制御対象機器の運転状態を自動制御する処理(以下、制御処理)において、予め定められた制御パターンを読み出し、当該制御パターンに従って制御することになっている。ここで、制御パターンとは、制御に関する具体的内容(制御内容)を意味し、いつの時点で何をどのように制御するのかを規定したものである。なお、本実施形態では、制御パターンを含むシナリオデータ(以下、制御シナリオ)が複数用意されており、本装置1は、複数の制御シナリオの中から一つのシナリオを読み出して、当該シナリオに含まれた制御パターンに従って制御対象機器の運転状態を制御する。
また、複数の制御シナリオの中には、複数のエネルギー消費機器を制御対象機器として各制御対象機器の運転状態を制御するための制御パターンを組み込んだものが存在する。かかる制御パターンには、複数の制御対象機器の各々について制御処理実行後の運転状態(すなわち、制御後の運転状態)が規定されている。すなわち、本装置1が上記の制御パターンに従って制御処理を実行すると、当該処理の実行期間において、複数の制御対象機器の各々の運転状態が制御パターンに規定された運転状態へと移行するようになる。
ところで、制御対象機器となるエアコン3、照明5及び給湯器7には、それぞれ、操作されることで本装置1の制御処理を実行せずに運転状態を切り替えることが可能な被操作器が、住宅内に設けられている。ここで、「被操作器」とは、各機器の運転状態を個別に調整するにあたって操作される機器であり、入居時に既に宅内に設けられていたり、機器の購入・設置に付随して宅内に導入されたりするものである。なお、被操作器は、その操作によって運転状態が切り替えられる機器と分離したものであってもよく、当該機器と一体化したもの(例えば、当該機器の一部をなしているもの)であってもよい。
本実施形態では、エアコン3に対する被操作器として、エアコン3に向けて運転状態の切り替え信号を発するリモコン(以下、エアコン用リモコン4)が設けられている。同様に、給湯器7に対する被操作器として、給湯器7に向けて運転状態の切り替え信号を発するリモコン(以下、給湯器用リモコン8)が設けられている。また、照明5に対する被操作器として、住宅の所定箇所(例えば、壁や柱)に設置されており照明5の運転状態を切り替える際に操作される機械式スイッチ(以下、照明用スイッチ6)が設けられている。なお、本実施形態において、照明用スイッチ6は、つまみ式の可動スイッチとなっており、上下方向にスライド移動させることで照明5の照度を変更させることが可能な構成となっている。
一方、本装置1に制御処理を実行させる場合、ユーザである住宅の居住者は、所定の操作を行って本装置1に対して制御処理の実行を要求することになる。そして、「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように、ホームサーバに対して宅内機器の自動制御(すなわち、制御処理の実行)を要求する際には、PCやPDAあるいはスマートフォン等の端末を操作するのが一般的である。これに対して、本実施形態では、上述した照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8をはじめとする被操作器を操作することで、制御処理の実行を要求することになっている。これにより、高度な端末操作を必要とせず、より簡単な操作にて制御処理の実行を要求することが可能となる。かかる点が本装置1の特徴であり、以降では本装置1の特徴的構成を主に説明することとする。
<<本実施形態に係るエネルギー消費機器制御装置の構成>>
次に、本装置1の構成について説明する。本装置1は、前述したようにホームサーバ(コンピュータ)からなり、CPU、ROMやRAM等のメモリ、通信用インターフェース及びハードディスクドライブを有している。また、メモリ又はハードディスクドライブには、ホームサーバの機能を発揮させるためのコンピュータプログラム(以下、機器制御プログラム)がインストールされている。かかる機器制御プログラムがホームサーバのCPUによって読み取られて実行されることにより、本装置1としてのホームサーバが制御処理(すなわち、宅内機器を自動制御するための一連のデータ処理)を実行するようになる。
また、本装置1の構成を機能面から改めて説明すると、図2に示すように、本装置1は、処理実行部11と、記憶部12と、検知部13と、判定部14とを有する。図2は、本装置1の構成を機能面から示したブロック図である。上記の各機能部(すなわち、処理実行部11、記憶部12、検知部13及び判定部14)は、本装置1をなすホームサーバのハードウェア機器がソフトウェアとしての機器制御プログラムと協働することにより実現されるものである。以下、各機能部についてそれぞれ説明する。
処理実行部11は、制御処理及び制御処理に関連する処理を実行するものである。具体的に説明すると、処理実行部11は、制御処理では複数の制御シナリオの中から一つのシナリオを読み出し、読み出したシナリオから対象機器を特定し、当該機器の運転状態を上記シナリオ中の制御パターンに従って自動制御する。また、処理実行部11は、制御処理の実行開始前に、制御処理の実行を居住者に対して報知する報知処理を実行する。この報知処理では、予め設定された方法にて制御処理の実行を報知することになっており、例えば、居住者が居る部屋の照明を点滅させることで制御処理の実行を報知する。ただし、報知方法については特に限定されるものではなく、居住者に対して効果的に制御処理の実行を報知する方法であれば利用可能であり、例えば、宅内のディスプレイ(不図示)にメッセージを表示したり、あるいは警報、チャイム、音声若しくは音楽等を鳴らしたりするものであってもよい。
さらに、処理実行部11は、報知処理を実行してから所定の時間が経過するまでの間に所定の条件(キャンセル条件)が成立した場合に、制御処理の実行をキャンセルする。すなわち、本実施形態では、報知処理の実行後から所定の時間が経過するまでの間、制御処理の実行に備えて待機しており、かかる待機期間中にキャンセル条件が成立した場合には制御処理の実行がキャンセルされることになっている。
記憶部12は、処理実行部11が制御処理を実行する際に参照する制御シナリオを記憶しているものである。制御シナリオについて説明すると、制御シナリオには、制御処理の対象とする機器(制御対象機器)、制御処理の開始条件、具体的な制御内容としての制御パターン、制御処理の実行を報知する際の報知方法、及び、制御処理のキャンセル条件が規定されている。すなわち、記憶部12は、制御パターン、当該制御パターンに従って実行する制御処理の開始条件及びキャンセル条件、制御処理の実行を報知する方法を記憶していることになる。なお、これらの項目については予め定められて事前に登録されることになっている。
また、本実施形態では、各時間帯における居住者の行動内容や平日/休日の間での生活パターンの違いを考慮して制御シナリオを複数用意している。このため、記憶部12には複数の制御シナリオが記憶されている。そして、各制御シナリオ別に制御パターンが規定されており、これに対応する形で、開始条件及びキャンセル条件が各制御シナリオ別に設定されている。つまり、記憶部12は、複数の制御パターンを記憶しているとともに、制御処理の開始条件及びキャンセル条件を制御パターン毎に記憶していることになる。
ここで、制御シナリオについて図3〜5を参照しながら説明することとする。図3〜5は、制御シナリオの説明図であり、制御シナリオ中の規定事項について一例を示した図となっている。なお、図3〜5に図示した内容については、あくまでも一例に過ぎず、当然ながら制御シナリオ中の各規定事項の内容については、システム設計者やユーザである居住者が任意に決定し、また、決定後に任意に変更してもよい。
先ず、図3に図示の制御シナリオ(以下、第一シナリオ)について説明すると、第一シナリオでは、寝室のエアコン3と照明5とが制御対象機器として設定されている。すなわち、第一シナリオは、複数のエネルギー消費機器を制御対象機器として各制御対象機器の運転状態を制御するための制御シナリオである。また、第一シナリオには、制御内容(制御パターン)として、寝室のエアコン3及び照明5の各々について制御処理実行後の運転状態が規定されており、より詳しくは、制御のタイミングと制御後の運転管理値(具体的には、照度や設定温度)とが規定されている。
また、第一シナリオには、同シナリオによる制御処理の開始条件が設定されている。ここで、第一シナリオでの開始条件は、寝室の照明用スイッチ6を操作した際の操作態様に関する内容となっており、具体的には、下記3つの条件内容Ra1、Rb1、Rc1となっている。
(条件内容Ra1)寝室の照明用スイッチ6をオンからオフにする操作であること
(条件内容Rb1)操作が22時から24時の間に行われていること
(条件内容Rc1)操作が行われた日が平日であって祝日ではないこと
以上のように、第一シナリオでは制御処理の開始条件として、寝室の照明用スイッチ6が操作される時間帯、操作日の種別(平日、休日及び祝日のいずれであるか)、及びスイッチのオンオフが規定されている。換言すると、記憶部12は、第一シナリオにて制御処理を開始する場合の条件(開始条件)として、寝室の照明用スイッチ6が操作される時刻、操作日の種別及び具体的な操作内容に関する条件を記憶している。
また、第一シナリオには、同シナリオによる制御処理の実行を報知する際の報知方法が規定されており、具体的には、寝室の照明5を二回点滅させることが規定されている。さらに、第一シナリオには、同シナリオによる制御処理の実行のキャンセル条件が設定されている。第一シナリオでのキャンセル条件もまた、寝室の照明用スイッチ6を操作した際の操作態様に関する内容となっており、具体的には、報知処理後3秒以内に寝室の照明用スイッチ6の入切操作を2回連続して行うことをキャンセル条件としている。
次に、図4に図示の制御シナリオ(以下、第二シナリオ)について説明すると、第二シナリオでは、全室の照明5が制御対象機器として設定されている。すなわち、第二シナリオについても、複数のエネルギー消費機器を制御対象機器として各制御対象機器の運転状態を制御するための制御シナリオとなっている。また、第二シナリオには、制御内容(制御パターン)として、全室の照明5について制御処理実行後の運転状態が規定されており、より詳しくは、制御のタイミングと制御後のオンオフ状態とが規定されている。
また、第二シナリオには、同シナリオによる制御処理の開始条件が設定されている。ここで、第二シナリオでの開始条件は、給湯器用リモコン8を操作した際の操作態様に関する内容となっており、具体的には、下記2つの条件内容Ra2、Rb2となっている。
(条件内容Ra2)給湯器用リモコン8でオフ操作をすること
(条件内容Rb2)操作が21時から翌日の2時までの間に行われていること
以上のように、第二シナリオでは制御処理の開始条件として、給湯器用リモコン8が操作される時間帯とリモコン操作の内容が規定されている。換言すると、記憶部12は、第二シナリオにて制御処理を開始する場合の条件(開始条件)として、給湯器用リモコン8が操作される時刻及び具体的な操作内容に関する条件を記憶している。
なお、上述したように、第二シナリオでは、全室の照明5を制御とする制御処理の開始条件として給湯器用リモコン8の操作(具体的にはオフ操作)を用いている。これは、就寝する直前に給湯器7をオフにする等の居住者の日常行動パターンを反映しているためである。このように居住者の日常行動パターンを考慮して制御処理の開始条件を適切に設定する限り、制御対象機器とは異なる機器に対して設けられた被操作器の操作を制御処理の実行トリガーとして用いることとしてもよい。ただし、これに限定されるものではなく、ある機器を制御対象機器とする制御処理の実行トリガーとして、当該ある機器の運転状態を切り替えるために設けられた被操作器の操作を採用してもよい。
また、第二シナリオには、同シナリオによる制御処理の実行を報知する際の報知方法が規定されており、具体的には、ダイニングの照明5を二回点滅させることが規定されている。さらに、第二シナリオには、同シナリオによる制御処理の実行のキャンセル条件として、給湯器用リモコン8を操作した際の操作態様に関する条件が規定されている。具体的には、報知処理後3秒以内に給湯器用リモコン8のオンオフ操作を2回連続して行うことをキャンセル条件としている。
次に、図5に図示の制御シナリオ(以下、第三シナリオ)について説明すると、第三シナリオでは、エアコン3、全室の照明5及び給湯器7が制御対象機器として設定されている。すなわち、第三シナリオについても、複数のエネルギー消費機器を制御対象機器として各制御対象機器の運転状態を制御するための制御シナリオとなっている。また、第三シナリオには、制御内容(制御パターン)として、エアコン3、全室の照明5及び給湯器7の各々について制御処理実行後の運転状態が規定されており、より詳しくは、制御のタイミングと制御後のオンオフ状態とが規定されている。
また、第三シナリオには、同シナリオによる制御処理の開始条件が設定されている。ここで、第三シナリオでの開始条件は、玄関の照明用スイッチ6を操作した際の操作態様に関する内容となっており、具体的には、下記の条件内容Ra3となっている。
(条件内容Ra3)玄関の照明用スイッチ6の入切操作を3秒以内に4回行うこと
以上のように、第三シナリオでは制御処理の開始条件として、玄関の照明用スイッチ6の単位時間中の操作回数が規定されている。換言すると、記憶部12は、第三シナリオにて制御処理を開始する場合の条件(開始条件)として、玄関の照明用スイッチ6の単位時間中の操作回数に関する条件を記憶している。
また、第三シナリオには、同シナリオによる制御処理の実行を報知する際の報知方法が規定されており、具体的には、玄関の照明5を二回点滅させることが規定されている。さらに、第三シナリオには、同シナリオによる制御処理の実行のキャンセル条件として、玄関の照明用スイッチ6を操作した際の操作態様に関する条件が規定されている。具体的には、報知処理後3秒以内に玄関の照明用スイッチ6の入切操作を2回連続して行うことをキャンセル条件としている。
検知部13は、被操作器としての照明用スイッチ6及び給湯器用リモコン8のうちのいずれかが操作されたときに、かかる操作を検知するものである。より具体的に説明すると、本装置1を構成するホームサーバは、宅内の各電気機器への運転状態を監視しており、照明用スイッチ6が操作されることで照明5への運転状態が変化すると、かかる状態変化から照明用スイッチ6が操作されたことを検知する。また、ホームサーバは、不図示の受信器を備えており、給湯器用リモコン8からの発信信号を上記の受信器が受信し、かかる信号受信から給湯器用リモコン8が操作されたことを検知する。なお、上記の受信器については、給湯器7に内蔵された機器であってもよく、あるいは別途設けられた機器であってもよい。また、上記の信号受信については、宅内ネットワーク2等の通信ネットワークを経由して行われることとしてもよい。
そして、本実施形態では、居住者が制御処理の実行を要求するために照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8を操作したときに、検知部13が当該操作を検知することになる。また、居住者が制御処理の実行をキャンセルするために照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8を操作した場合にも、同様に、検知部13が当該操作を検知することになる。より具体的に説明すると、居住者が照明用スイッチ6または給湯器用リモコン8を所定の操作態様にて操作すると、これをトリガーとして処理実行部11が制御処理を実行するようになるが、これに際して制御処理の実行を報知する報知処理が実行される。一方、制御処理の実行をキャンセルしようとする場合、居住者は、かかる報知処理の実行後から所定の時間が経過するまでの間に照明用スイッチ6または給湯器用リモコン8を再度操作する。検知部13は、かかる被操作器の再操作(以下、キャンセル動作)を検知する。
判定部14は、照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8が操作されたことを検知部13が検知したときに、その際の操作態様を特定するとともに、特定した操作態様が制御処理の開始条件と合致した態様であるかどうかを判定するものである。ここで、「操作態様」とは、照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8を操作した日時や時間帯、操作日の曜日、操作日が平日/休祝日のいずれであるか、操作内容及び操作頻度(単位時間中の操作回数)など、操作を特徴付ける(特定する)事項を表す概念である。
判定部14による条件判定について説明すると、判定部14は、検知部13が検知した操作の態様(操作態様)を特定した後に、制御シナリオを記憶部12から順次読み出す。そして、判定部14は、読み出した各制御シナリオに規定されている開始条件と、特定した操作態様と、を対比することにより、特定した操作態様が開始条件と合致した態様であるかどうかを判定する。ちなみに、第一シナリオを読み出した場合、特定した操作態様が3つの条件内容Ra1、Rb1、Rc1すべてを満たしている場合、第一シナリオの開始条件と合致していると判定する。また、第二シナリオを読み出した場合、特定した操作態様が2つの条件内容Ra2、Rb2すべてを満たしている場合、第二シナリオの開始条件と合致していると判定する。また、第三シナリオを読み出した場合、特定した操作態様が条件内容Ra3を満たしている場合、第三シナリオの開始条件と合致していると判定する。
また、報知処理の実行後から所定時間内にキャンセル操作(すなわち、照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8の再操作)が行われたことを検知部13が検知した場合、判定部14は、上記の手順と同様、キャンセル操作の操作態様(再操作態様に相当)を特定した後に、制御シナリオを記憶部12から順次読み出す。そして、判定部14は、読み出した各制御シナリオに規定されているキャンセル条件と、特定したキャンセル操作の操作態様と、を対比することにより、特定した操作態様がキャンセル条件と合致した態様であるかどうかを判定する。
<<本実施形態に係るエネルギー消費機器制御の流れ>>
次に、住宅に設けられた各種エネルギー消費機器を本装置1によって自動制御する際の流れや手順について、図6を参照しながら説明することとする。図6は、本装置1による自動制御フローの流れを示す図である。
ちなみに、以下に説明する自動制御フローでは、本発明のエネルギー消費機器制御方法が採用されている。つまり、本発明のエネルギー消費機器制御方法を構成する各工程(具体的には、図6中に図示した自動制御フロー中の各ステップ)をコンピュータとしてのホームサーバが実施することにより、本発明のエネルギー消費機器制御方法が実現される。換言すると、自動制御フロー中の各ステップは、本発明のエネルギー消費機器制御方法の構成要素に相当することになる。
自動制御フローの開始に際し、居住者がホームサーバ(すなわち、本装置1)に対して制御処理の実行を要求する。具体的には、居住者が、照明用スイッチ6及び給湯器用リモコン8のうちのいずれかを所定の操作態様にて操作する。一方、ホームサーバは、上記の操作を検知すると(S001)、当該操作の操作態様を特定する(S002)。その後、ホームサーバは、自身のメモリやハードディスクドライブ(すなわち、記憶部12)にアクセスし、制御シナリオを順次読み出す(S003)。その後、ホームサーバは、ステップS002にて特定した操作態様と、ステップS003にて読み出した制御シナリオ中の開始条件と、を対比することで、特定した操作態様が開始条件と合致した態様であるかどうかを判定する(S004)。
そして、特定した操作態様が開始条件と合致した態様である場合、ホームサーバは、ステップS006以降の工程を実施するようになる。一方で、特定した態様が開始条件と合致していない場合、ホームサーバによる制御処理がなされない代わりに通常の個別調整がなされる。この結果、操作された被操作器と対応するエネルギー消費機器(すなわち、照明5若しくは給湯器7)の運転状態が切り替わるようになる(S005)。
特定した操作態様が開始条件と合致した態様であると判定したケース(S004でYesのケース)について説明すると、ホームサーバは、制御処理の実行を報知する報知処理を実行する(S006)。より厳密に説明すると、ホームサーバは、ステップS003にて読み出した制御シナリオのうち、開始条件が満たされた一の制御シナリオから報知方法を特定し、かかる方法にて報知処理を実行する。
その後、ホームサーバは、報知処理を実行してから所定の時間が経過するまで待機する。かかる待機期間中、ホームサーバは、居住者によるキャンセル操作(すなわち、S001で検知されたときと同じ被操作器を再び操作すること)の有無を監視する(S007)。そして、待機期間中にキャンセル操作がなかった場合、ホームサーバは、待機期間の経過後、開始条件が満たされた制御シナリオから制御対象機器及び制御パターンを特定し、その上で制御処理の実行を開始する(S008)。これにより、制御対象機器の運転状態が制御パターンに従って制御されるようになる。
一方、待機期間中にキャンセル操作が有った場合、ホームサーバは、これを検知して、その操作態様(再操作態様に相当し、以下、「キャンセル操作態様」と呼ぶ)を特定する(S009)。さらに、ホームサーバは、特定したキャンセル操作態様と、既に読み出してある制御シナリオ(開始条件が満たされた制御シナリオ)に規定されたキャンセル条件と、を対比することで、特定したキャンセル操作態様がキャンセル条件と合致した態様であるかどうかを判定する(S010)。
そして、特定したキャンセル操作態様がキャンセル条件と合致した態様である場合、ホームサーバは、制御処理の実行をキャンセルする(S011)。他方、特定したキャンセル操作態様がキャンセル条件と合致していない場合、ホームサーバは、報知処理後の待機期間が経過した時点で、開始条件が満たされた制御シナリオから制御対象機器及び制御パターンを特定し、その上で制御処理の実行を開始する(S008)。これにより、制御対象機器の運転状態が制御パターンに従って制御されるようになる。
<<本実施形態に係るエネルギー消費機器制御装置の有効性について>>
本装置1は、住宅に設けられたエネルギー消費機器の運転状態を制御パターンに従って自動制御する。一方、ユーザである住宅の居住者は、本装置1に対して自動制御(すなわち、制御処理の実行)を要求する際に、高度な端末操作を必要とせず、照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8をはじめとする個別調整用の被操作器を操作することで簡単に要求することが可能である。
より具体的に説明すると、エアコン3、照明5及び給湯器7に対しては、それぞれ個別の被操作器が設けられているが、本実施形態では、当該被操作器を本装置1による自動制御のトリガーとして兼用している。このため、個別調整用と自動制御要求用とで別々に被操作器を設ける必要がなく、ユーザである居住者にとっても、別々の機器を状況に応じて使い分ける等の手間が省かれるようになる。
また、ホームサーバ等の制御装置に対して自動制御(すなわち、制御処理の実行)を要求するための一般的な構成としては、PCやPDA若しくはスマートフォン等の端末を通じて要求する構成が考えられる。かかる構成では、端末側でプログラムのインストール作業や通信設定作業等を行う必要があり、自動制御を要求するまでに手間を要することになる。これに対して、本実施形態では、照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8を操作することで自動制御を要求することが可能であるので上記の設定作業が不要となる。
以上のように本装置1によれば、制御処理の開始条件を満たすように照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8を操作することで簡単に自動制御を要求することが可能となる。一方で、自動制御の要求が簡単に行えるようになると、ユーザにとって意図しない自動制御の要求がなされてしまう場合があるが、本装置1によれば、そのように意図しない制御要求がなされたとしても適切に対処することが可能である。
具体的に説明すると、本装置1は、制御処理の実行(自動制御)を開始する前に、制御処理の実行を所定の報知方法によって報知する。この報知により、居住者は、制御処理が間もなく実行されることに気付くようになる。さらに、報知処理の実行から所定の時間が経過するまでの間、居住者は、所定のキャンセル操作を行うことにより制御処理の実行を自らの意思にて中止(キャンセル)することができる。このような構成により、意図しない制御要求が仮になされたとしても、適切に対処する(具体的には制御実行をキャンセルする)ことが可能となる。この結果、本装置1による自動制御がユーザにとって使い勝手のよいものとなる。
<<その他の実施例>>
以上までに説明してきた実施形態では、本発明のエネルギー消費機器制御装置及びエネルギー消費機器制御方法の構成について、一例を挙げて説明してきたが、かかる内容は、あくまでも一例に過ぎず他の実施形態も考えられる。例えば、上記の実施形態では、1台のコンピュータ(ホームサーバ)によって本発明のエネルギー消費機器制御装置が構成されていることとしたが、これに限定されるものではない。複数台のコンピュータによって本発明のエネルギー消費機器制御装置が構成されていてもよい。また、処理実行部11、記憶部12、検知部13、判定部14のうち少なくとも一つについては、ホームサーバとは異なるコンピュータによって構成されていてもよい。例えば、記憶部12が、インターネット経由でホームサーバと通信可能なデータベースサーバによって構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、制御パターン及び制御処理の開始条件が、いずれも制御シナリオとして一つにまとめられた状態で記憶部12に記憶されていることとした。つまり、上記の実施形態では、制御パターンと開始条件とが共通の記憶媒体において同一の記憶領域内に記憶されていることした。ただし、これに限定されるものではなく、制御パターンと開始条件との間で、記憶されている箇所(媒体やその記憶領域)が異なっていてもよい。
また、上記の実施形態では、被操作器(具体的には、照明用スイッチ6や給湯器用リモコン8)の操作態様に関する条件、より詳しくは、操作時刻、操作日の種別(曜日や平日/休祝日)、操作内容、単位時間中の操作回数等に対して設定された条件を制御処理の開始条件及びキャンセル条件として採用している。ただし、これに限定されるものではなく、上述した内容以外の操作態様(例えば、運転管理値を変更した場合の変更前後の差分や操作が行われた場所等)に関する条件を、制御処理の開始条件又はキャンセル条件として採用してもよい。
また、上記の実施形態では、一回の制御処理において複数のエネルギー消費機器を制御対象機器として各機器の運転状態を制御することとしたが、これに限定されるものではなく、一回の制御処理における制御対象機器の台数を一台にしてもよい。
また、上記の実施形態では、制御処理の実行を要求する際に操作される被操作器として、照明用スイッチ6及び給湯器用リモコン8を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。制御処理の実行を要求する際に操作される被操作器については、上記の機器以外にも考えられ、例えば、エアコン用リモコン4、テレビのリモコン、壁掛け式の給湯器用操作パネル等であってもよい。あるいは、住宅に設けられたその他のエネルギー消費機器(例えば、蓄電池、換気用機器、電動シャッター及び電動の玄関錠等)を個別に操作するための被操作器であってもよい。
1 本装置(エネルギー消費機器制御装置)
2 宅内ネットワーク
3 エアコン(エネルギー消費機器、制御対象機器)
4 エアコン用リモコン(被操作器)
5 照明(エネルギー消費機器、制御対象機器)
6 照明用スイッチ(被操作器)
7 給湯器(エネルギー消費機器、制御対象機器)
8 給湯器用リモコン(被操作器)
11 処理実行部
12 記憶部
13 検知部
14 判定部
S 宅内機器制御システム

Claims (8)

  1. 建物に設けられたエネルギー消費機器を制御対象機器とし、該制御対象機器の運転状態を予め設定された制御パターンに従って制御するエネルギー消費機器制御装置であって、
    前記制御対象機器の前記運転状態を前記制御パターンに従って制御する制御処理を実行する処理実行部と、
    前記制御パターンと前記制御処理の開始条件とを記憶した記憶部と、
    操作されることで前記制御処理を実行せずに前記エネルギー消費機器の前記運転状態を切り替えることが可能な被操作器が操作されたことを検知する検知部と、
    前記被操作器が操作されたことを前記検知部が検知したときに、前記被操作器が操作された際の操作態様を特定するとともに、特定した前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であるかどうかを判定する判定部と、を備え、
    前記処理実行部は、前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であると前記判定部が判定したときに前記制御処理の実行を開始することを特徴とするエネルギー消費機器制御装置。
  2. 前記検知部は、前記建物の所定箇所に設置されており前記エネルギー消費機器の前記運転状態を切り替える際に操作される機械式スイッチ、または前記エネルギー消費機器に向けて前記運転状態の切り替え信号を発するリモコンが操作されたことを検知し、
    前記記憶部は、前記機械式スイッチまたは前記リモコンの操作が行われた時刻、操作日の種別及び単位時間中の操作回数のうちの少なくとも一つに関する前記開始条件を記憶していることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  3. 前記記憶部は、複数の前記制御パターンを記憶しているとともに、前記開始条件を前記制御パターン毎に記憶していることを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  4. 前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であると前記判定部が判定したとき、前記処理実行部は、前記制御処理の実行を開始する前に該制御処理の実行を報知する報知処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  5. 前記記憶部は、前記制御処理のキャンセル条件を更に記憶しており、
    前記処理実行部が前記報知処理を実行してから所定の時間が経過するまでの間に前記被操作器が再び操作されたことを前記検知部が検知したときに、前記判定部は、前記被操作器が再び操作された際の再操作態様を特定するとともに、特定した前記再操作態様が前記キャンセル条件と合致した態様であるかどうかを判定し、
    前記処理実行部は、前記再操作態様が前記キャンセル条件と合致した態様であると前記判定部が判定したときに前記制御処理の実行をキャンセルすることを特徴とする請求項4に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  6. 前記処理実行部は、複数の前記エネルギー消費機器を前記制御対象機器として各々の前記制御対象機器の前記運転状態を制御する前記制御処理を実行し、
    前記記憶部は、各々の前記制御対象機器について前記制御処理実行後の前記運転状態を規定した前記制御パターンを記憶し、
    前記検知部は、いずれかの前記エネルギー消費機器の前記運転状態を切り替えるために設けられた前記被操作器が操作されたことを検知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  7. 前記建物としての住宅に設置され、前記住宅内に構築されたネットワークを介して前記住宅内の前記エネルギー消費機器と通信可能なホームサーバからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  8. 建物に設けられたエネルギー消費機器を制御対象機器とし、該制御対象機器の運転状態を予め設定された制御パターンに従って制御するエネルギー消費機器制御方法であって、
    コンピュータが、前記制御対象機器の前記運転状態を前記制御パターンに従って制御する制御処理を実行することと、
    コンピュータが、操作されることで前記制御処理を実行せずに前記エネルギー消費機器の前記運転状態を切り替えることが可能な被操作器が操作されたことを検知することと、
    コンピュータが、前記被操作器が操作されたことを検知したときに、前記被操作器が操作された際の操作態様を特定するとともに、前記制御パターンと前記制御処理の開始条件とを記憶した記憶部にアクセスし、特定した前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であるかどうかを判定することと、を有し、
    コンピュータは、前記操作態様が前記開始条件と合致した態様であると判定したときに前記制御処理の実行を開始することを特徴とするエネルギー消費機器制御方法。
JP2015187245A 2015-09-24 2015-09-24 エネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法 Active JP6621282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187245A JP6621282B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 エネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187245A JP6621282B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 エネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017063294A true JP2017063294A (ja) 2017-03-30
JP6621282B2 JP6621282B2 (ja) 2019-12-18

Family

ID=58429257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015187245A Active JP6621282B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 エネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6621282B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020096330A (ja) * 2018-11-28 2020-06-18 大阪瓦斯株式会社 情報処理システム
JP2020176801A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社ノーリツ 温水装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04313634A (ja) * 1991-04-10 1992-11-05 Fujitsu General Ltd 空気調和機の制御装置
JP2001091050A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Noritz Corp 給湯系制御装置
JP2003282283A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 照明装置、照明制御装置および照明システム
JP2007040088A (ja) * 2005-07-07 2007-02-15 Toyota Motor Corp リモート操作システム、リモート操作装置及びサービスセンタ
JP2008305800A (ja) * 1996-03-13 2008-12-18 Lutron Electronics Co Inc ワイヤレス遠隔制御及びプログラマビリティを備えた照明制御
JP3168069U (ja) * 2011-02-10 2011-06-02 楊慶男 照明制御装置
JP2014017542A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Panasonic Corp 機器制御装置、機器制御システム、プログラム
JP2014082006A (ja) * 2012-10-12 2014-05-08 Panasonic Corp 照明装置、および照明装置の動作モード切換方法
WO2015114810A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 三菱電機株式会社 電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器、端末装置及びプログラム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04313634A (ja) * 1991-04-10 1992-11-05 Fujitsu General Ltd 空気調和機の制御装置
JP2008305800A (ja) * 1996-03-13 2008-12-18 Lutron Electronics Co Inc ワイヤレス遠隔制御及びプログラマビリティを備えた照明制御
JP2001091050A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Noritz Corp 給湯系制御装置
JP2003282283A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 照明装置、照明制御装置および照明システム
JP2007040088A (ja) * 2005-07-07 2007-02-15 Toyota Motor Corp リモート操作システム、リモート操作装置及びサービスセンタ
JP3168069U (ja) * 2011-02-10 2011-06-02 楊慶男 照明制御装置
JP2014017542A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Panasonic Corp 機器制御装置、機器制御システム、プログラム
JP2014082006A (ja) * 2012-10-12 2014-05-08 Panasonic Corp 照明装置、および照明装置の動作モード切換方法
WO2015114810A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 三菱電機株式会社 電気機器管理装置、電気機器管理システム、電気機器、端末装置及びプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020096330A (ja) * 2018-11-28 2020-06-18 大阪瓦斯株式会社 情報処理システム
JP7206108B2 (ja) 2018-11-28 2023-01-17 大阪瓦斯株式会社 情報処理システム
JP2020176801A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社ノーリツ 温水装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6621282B2 (ja) 2019-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6140214B2 (ja) 制御装置、制御装置の制御方法、制御システム、環境制御機器、および制御プログラム
US9946288B2 (en) Energy management system, terminal device, display control method, and program
WO2013069286A1 (ja) 機器制御システム及びリモートコントローラ
WO2015155991A1 (ja) 機器連携制御システム、機器制御装置、機器、機器連携制御システムの機器制御方法およびそのプログラム
JP5667257B1 (ja) 宅内機器、ホームシステム、制御方法、および、プログラム
JP2008253103A (ja) 電力管理システム及び電力管理方法
US10452037B2 (en) Apparatus, method, and program product for controlling appliances
JP6621282B2 (ja) エネルギー消費機器制御装置、及びエネルギー消費機器制御方法
US9915930B2 (en) Smart-home control platform having morphable locus of machine intelligence based on characteristics of participating smart-home devices
JP2021092913A (ja) 報知制御装置、報知制御システム、報知制御方法、及び報知制御プログラム
EP3806059B1 (en) Carbon monoxide detection system
JP2014217232A (ja) 制御システム
JP2017089996A (ja) 空調制御システム、空調制御方法及び制御プログラム
JP6584942B2 (ja) 制御方法及び制御装置
JP6288306B2 (ja) 家電機器制御装置及び家電機器制御システム
WO2016181486A1 (ja) 宅内機器、通信アダプタ、制御方法、及び、プログラム
AU2016336004B2 (en) Home automation system device power optimization
JP7315830B2 (ja) 給湯装置、給湯システム、サーバおよびプログラム
KR101549431B1 (ko) 스마트폰을 이용한 보일러 제어중 에러발생시 알림방법
JP7299491B2 (ja) 給湯装置、給湯システム、サーバおよびプログラム
JP7442154B2 (ja) 制御システム、及びプログラム
JP7273302B2 (ja) 給湯装置
WO2017119025A1 (ja) 情報端末、制御装置、制御方法及び記録媒体
KR101540942B1 (ko) 무선 각방 제어 시스템에서 초기 설정 값 저장방법
JP2022114041A (ja) 給湯システム及び給湯器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6621282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250