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JP2017058754A - チェックアウトシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続取引と利用者コードと関連付けてのサービス適用とをともに実施する場合における操作者の手間を軽減する。
【解決手段】 実施形態のチェックアウトシステムは、決済手段、取得手段、決定手段及び処理手段を含む。決済手段は、商取引に関する決済処理を行う。取得手段は、決済処理に関わるサービスの利用者を識別するための利用者コードを取得する。決定手段は、同一顧客に関する複数の商取引を連続して行う連続取引の実施を操作者による指示に応じて決定する。処理手段は、決定手段により連続取引の実施が決定されており、かつ取得手段により利用者コードが取得されているならば、当該利用者コードを用いたサービスを、連続取引に含まれる複数の商取引のそれぞれに適用するための処理を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、チェックアウトシステムに関する。
スーパーマーケットなどにおいては、買物客が、一度に複数の商取引についてのチェックアウトを希望する場合がある。例えば、買物客が、それぞれに商品が入れられた2つの買い物カゴをチェックアウトコーナーに持参し、買い物カゴ毎に別々のレシートを発行するように要求する場合である。
このような場合に従来のチェックアウトシステムでは、複数の取引のそれぞれを、個別に、連続的に処理することが一般的であった。このようなチェックアウトの処理形態を、以下においては「連続取引」と称する。
一方でチェックアウトシステムでは、例えばポイントサービスなどのような、サービス利用者を識別するための利用者コードと関連付けてのサービスを、取引に対して適用する場合がある。そしてこのようなサービスを適用するためにチェックアウトシステムは、取引毎に利用者コードを取得している。
このため、前述の様な形態でのチェックアウトに際しては、操作者は利用者コードをチェックアウトシステムに取得させるための操作を複数回繰り返して行わなければならず、面倒であった。
このような事情から、連続取引と利用者コードと関連付けてのサービス適用とをともに実施する場合における操作者の手間を軽減できることが望まれていた。
特開2011−65240号公報
本発明が解決しようとする課題は、連続取引と利用者コードと関連付けてのサービス適用とをともに実施する場合における操作者の手間を軽減できるチェックアウトシステムを提供することである。
実施形態のチェックアウトシステムは、決済手段、取得手段、決定手段及び処理手段を含む。決済手段は、商取引に関する決済処理を行う。取得手段は、決済処理に関わるサービスの利用者を識別するための利用者コードを取得する。決定手段は、同一顧客に関する複数の商取引を連続して行う連続取引の実施を操作者による指示に応じて決定する。処理手段は、決定手段により連続取引の実施が決定されており、かつ取得手段により利用者コードが取得されているならば、当該利用者コードを用いたサービスを、連続取引に含まれる複数の商取引のそれぞれに適用するための処理を行う。
一実施形態に係るチェックアウトシステムの斜視図。 図1中の商品登録装置及び決済装置の要部回路構成を示すブロック図。 図2中の商品登録装置が備えるCPUの制御処理のフローチャート。 図2中の商品登録装置が備えるCPUの制御処理のフローチャート。 図2中の商品登録装置が備えるCPUの制御処理のフローチャート。 一例としての待受画面を示す図。 一例としての登録画面を示す図。 一例としての第1の選択画面を示す図。 一例としての第2の選択画面を示す図。 一例としての報知画面を示す図。 図2中の決済装置が備えるCPUの制御処理のフローチャート。 図2中の決済装置が備えるCPUの制御処理のフローチャート。
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るチェックアウトシステム10の斜視図である。
チェックアウトシステム10は、少なくとも1台の商品登録装置11と、少なくとも1台の決済装置12とを含む。図1においては、2台の商品登録装置11と4台の決済装置12とを含んだチェックアウトシステム10を示している。チェックアウトシステム10が、商品登録装置11及び決済装置12をそれぞれ何台含むかは任意であり、商品登録装置11と決済装置12との台数の比も任意である。なお、商品登録装置11は、登録装置の一例である。
商品登録装置11及び決済装置12は、スーパーマーケットなどの店舗のチェックアウトコーナーに設置される。
商品登録装置11は、チェッカと呼ばれる役割を担った、上記店舗の従業員21が、その操作者となる。決済装置12は、上記の店舗で販売する商品を購入する買物客22が、その操作者となる。ただし、商品登録装置11の一部の操作が買物客22により行われる場合もある。また、決済装置12は、従業員により操作される場合もある。
商品登録装置11は、図1においては、作業テーブル31に取り付けられている。作業テーブル31は、矩形の天板を有している。複数の作業テーブル31が、天板の長手方向がほぼ並行するように配置されることにより、買物客22用の通路を形成している。
商品登録装置11は、買上登録、決済情報の生成、決済処理、ならびに決済情報の決済装置12への通知の各機能を備える。買上登録は、通路に進入してきた買物客22が持参した商品を買上商品として登録する処理である。決済処理は、買上商品の決済のための処理である。決済情報は、決済処理に必要となる情報である。
決済装置12は、商品登録装置11から決済情報が通知された場合に、当該決済情報に基づく決済処理を行う。
図2は商品登録装置11及び決済装置12の要部回路構成を示すブロック図である。
商品登録装置11及び決済装置12は、いずれもLAN(local area network)13に接続されている。LAN13に代えて、インターネット又は無線LANなどの別の通信網を用いることもできる。あるいは商品登録装置11と決済装置12との間でサーバを介して情報を授受する構成としても良い。
商品登録装置11は、CPU(central processing unit)11a、ROM(read-only memory)11b、RAM(random-access memory)11c、補助記憶ユニット11d、ドロワ開放ユニット11e、スキャナ11f、タッチパネル11g、プリンタ11h、カードリーダライタ11i、通信ユニット11j及び伝送システム11kを含む。
CPU11a、ROM11b、RAM11c及び補助記憶ユニット11dは、伝送システム11kにより接続されてコンピュータを構成する。
CPU11aは、上記のコンピュータの中枢部分に相当する。CPU11aは、ROM11b及びRAM11cに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、商品登録装置11としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
ROM11bは、上記のコンピュータの主記憶部分に相当する。ROM11bは、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM11bは、上記のミドルウェア又はアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM11bは、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
RAM11cは、上記のコンピュータの主記憶部分に相当する。RAM11cは、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM11cは、CPU11aが各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
補助記憶ユニット11dは、上記のコンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット11dは、CPU11aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU11aでの処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット11dとしては、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)、あるいはSSD(solid state drive)などを使用できる。
ROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶されるアプリケーションプログラムには、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。商品登録装置11の利用者への譲渡は一般的に、制御プログラムがROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶された状態にて行われる。しかし、商品登録装置11が、制御プログラムがROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶されない状態で利用者に譲渡されても良い。制御プログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して、利用者に譲渡されても良い。そして、制御プログラムが、上記の別途に譲渡された商品登録装置11の補助記憶ユニット11dに利用者の操作の下に書き込まれても良い。
ドロワ開放ユニット11eは、貨幣を収容するためのドロワを自動的に開放する。
スキャナ11fは、商品の情報を読み取って、当該商品の商品コードを得る。スキャナ11fとしては、周知の種々のタイプのものをそのまま利用できる。スキャナ11fは、周知の種々のタイプうちの1つのみに対応していても良いし、複数のタイプに対応していても良い。すなわちスキャナ11fは、固定式又はハンディ式の2次元コードスキャナを含み得る。またスキャナ11fとしては、商品の画像から画像認識技術を利用して商品を識別するタイプのものを含み得る。
タッチパネル11gは、表示デバイス及びタッチセンサを含む。表示デバイスは、その表示画面を、GUI画面などの任意の画面とする。表示デバイスとしては、例えばカラーLCD等の周知のデバイスを利用できる。タッチセンサは、表示デバイスの表示面に重ねて配置されている。タッチセンサは、表示デバイスの表示面への操作者のタッチ位置を検出し、その位置情報をCPU11aへと送る。タッチセンサとしては、周知のデバイスを利用できる。
プリンタ11hは、例えばサーマルプリンタ又はドットインパクトプリンタなどであり、レシート用紙に対して各種の文字列及び画像などを印刷することにより、レシートを発行する。
カードリーダライタ11iは、カードに記録されたデータを読み取るとともに、上記のカードへデータを書き込む。カードは、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード、プリペイドカードなどの決済用カードの他に、メンバーズカード及びポイントカードなどの決済処理に関わる情報を記録する各種のカードを含み得る。カードリーダライタ11iは、磁気式、接触式、あるいは非接触式のいずれのデバイスであっても良いし、また複数種のデバイスを含んでいても良い。
通信ユニット11jは、LAN13を介した通信を行う。
伝送システム11kは、CPU11a、ROM11b、RAM11c、補助記憶ユニット11d、ドロワ開放ユニット11e、スキャナ11f、タッチパネル11g、プリンタ11h、カードリーダライタ11i及び通信ユニット11jの間で授受されるデータを伝送する。伝送システム11kは、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものが利用できる。
なお、商品登録装置11のハードウェアとしては、例えば既存のPOS端末を利用することが可能である。
決済装置12は、CPU12a、ROM12b、RAM12c、補助記憶ユニット12d、自動釣銭機12e、スキャナ12f、タッチパネル12g、プリンタ12h、カードリーダライタ12i、通信ユニット12j及び伝送システム12kを含む。
CPU12a、ROM12b、RAM12c及び補助記憶ユニット12dは、伝送システム12kにより接続されてコンピュータを構成する。
CPU12aは、上記のコンピュータの中枢部分に相当する。CPU12aは、ROM12b及びRAM12cに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、決済装置12としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
ROM12bは、上記のコンピュータの主記憶部分に相当する。ROM12bは、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM12bは、上記のミドルウェア又はアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM12bは、CPU12aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
RAM12cは、上記のコンピュータの主記憶部分に相当する。RAM12cは、CPU12aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM12cは、CPU12aが各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
補助記憶ユニット12dは、上記のコンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット12dは、CPU12aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU12aでの処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット12dとしては、例えばEEPROM、HDD、あるいはSSDなどを使用できる。
ROM12b又は補助記憶ユニット12dに記憶されるアプリケーションプログラムには、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。決済装置12の利用者への譲渡は一般的に、制御プログラムがROM12b又は補助記憶ユニット12dに記憶された状態にて行われる。しかし、決済装置12が、制御プログラムがROM12b又は補助記憶ユニット12dに記憶されない状態で利用者に譲渡されても良い。制御プログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して、利用者に譲渡されても良い。そして制御プログラムが、上記の別途に譲渡された決済装置12の補助記憶ユニット12dに利用者の操作の下に書き込まれても良い。
自動釣銭機12eは、投入される硬貨及び紙幣を収受する。また自動釣銭機12eは、釣銭としての硬貨及び紙幣を排出する。
スキャナ12fは、商品の情報を読み取って、当該商品の商品コードを得る。スキャナ12fとしては、周知の種々のタイプのものをそのまま利用できる。スキャナ12fは、周知の種々のタイプうちの1つのみに対応していても良いし、複数のタイプに対応していても良い。すなわちスキャナ12fは、固定式又はハンディ式の2次元コードスキャナを含み得る。またスキャナ12fとしては、商品の画像から画像認識技術を利用して商品を識別するタイプのものを含み得る。
タッチパネル12gは、表示デバイス及びタッチセンサを含む。表示デバイスは、その画面を、GUI画面などの任意の画面とする。表示デバイスとしては、例えばカラーLCD等の周知のデバイスを利用できる。タッチセンサは、表示デバイスの表示面に重ねて配置されている。タッチセンサは、表示デバイスの表示面への操作者のタッチ位置を検出し、その位置情報をCPU12aへと送る。タッチセンサとしては、周知のデバイスを利用できる。
プリンタ12hは、例えばサーマルプリンタ又はドットインパクトプリンタなどであり、レシート用紙に対して各種の文字列及び画像などを印刷することにより、レシートを発行する。
カードリーダライタ12iは、カードに記録されたデータを読み取るとともに、上記のカードへデータを書き込む。カードは、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード、プリペイドカードなどの決済用カードの他に、メンバーズカード及びポイントカードなどの決済処理に関わる情報を記録する各種のカードを含み得る。カードリーダライタ12iは、磁気式、接触式、あるいは非接触式のいずれのデバイスであっても良いし、また複数種のデバイスを含んでいても良い。
通信ユニット12jは、LAN13を介した通信を行う。
伝送システム12kは、CPU12a、ROM12b、RAM12c、補助記憶ユニット12d、自動釣銭機12e、スキャナ12f、タッチパネル12g、プリンタ12h、カードリーダライタ12i及び通信ユニット12jの間で授受されるデータを伝送する。伝送システム12kは、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものが利用できる。
なお、決済装置12のハードウェアとしては、例えば既存のセルフPOS端末を利用することが可能である。
次に、以上のように構成されたチェックアウトシステム10の動作について説明する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
(商品登録装置11の動作)
商品登録装置11が、買上商品の登録処理を行うモードで起動されると、CPU11aは、ROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶された制御プログラムに従った制御処理を開始する。
図3、図4及び図5はCPU11aの制御処理のフローチャートである。
Act1においてCPU11aは、連続フラグ及びポイントフラグをリセットする。連続フラグは、セット状態であるときに、連続取引を行う設定であることを示す。ポイントフラグは、セット状態であるときに、ポイントサービスを適用する設定であることを示す。連続フラグ及びポイントフラグは、いずれも例えばRAM11c中の1ビットのデータとして実現される。
Act2においてCPU11aは、RAM11c又は補助記憶ユニット11d中に設定される登録商品テーブル及び利用者コードエリアをクリアする。登録商品テーブルは、買上登録が済んだ商品に関する情報を記述するためのデータテーブルである。利用者コードエリアは、利用者コードを記憶する。
Act3においてCPU11aは、タッチパネル11gの画面の一部領域を待受画面とする。
図6は一例としての待受画面SC1を示す図である。
待受画面SC1は、テキストT1,T2,T3及びボタンB21を含む。
テキストT1は、従業員21が、買上商品の登録のための操作を開始すべきであることを表す。テキストT2は、連続取引を行う場合には、従業員21が、買上商品の登録のための操作を開始するのに先立ってボタンB21にタッチすべきであることを表す。テキストT3は、これから開始する買上商品の登録に関わる商取引に対してポイントサービスを適用する場合には、従業員21がポイントカードをカードリーダライタ11iに読み取らせるべきであることを表す。
Act4においてCPU11aは、利用者コードが取得されたか否かを確認する。利用者コードは、ポイントサービスの利用者を識別するための一意のコードである。そしてCPU11aは、利用者コードが取得されていないためにNoと判定したならば、Act5へと進む。
Act5においてCPU11aは、連続取引の実行が指示されたか否かを確認する。そしてCPU11aは、該当する指示のための操作がなされていないためにNoと判定したならば、Act6へと進む。
Act6においてCPU11aは、買上登録すべき商品の商品コードが取得されたか否かを確認する。そしてCPU11aは、商品コードが取得されていないためにNoと判定したならば、Act4へと戻る。
かくしてAct4〜Act6においてCPU11aは、利用者コードが取得されるか、連続取引の実施が指示されるか、又は商品コードが取得されるのを待ち受ける。なおCPU11aは、ここでの待ち受けにおいて、他の操作が行われるなどの他の事象の発生を確認し、その発生事象に応じた処理に移行するようにしても良い。
従業員21は、買物客22がポイントサービスの適用を申し出たならば、買物客22が所有するポイントカードを預かり、当該ポイントカードをカードリーダライタ11iに読み取らせる。あるいは、買物客22が自らポイントカードをカードリーダライタ11iに読み取らせる。ポイントカードは、ポイントサービスの利用者により所持されるものであり、利用者に割り当てられた利用者コードが記録される。カードリーダライタ11iは、ポイントカードから利用者コードを読み取ると、これをCPU11aに通知する。かくしてカードリーダライタ11iは、取得手段の一例である。そしてこの通知を受けてCPU11aはAct4にてYesと判定し、Act7へと進む。なお、利用者コードは、例えばタッチパネル11gにおける文字入力操作に応じてタッチパネル11gにより取得されても良い。この場合、タッチパネル11gが取得手段の一例となる。
Act7においてCPU11aは、カードリーダライタ11iから通知された利用者コードをRAM11c又は補助記憶ユニット11dの利用者コードエリアに保存する。なお、利用者コードエリアに既に利用者コードが保存されている場合には、今回通知された新たな利用者コードによって利用者コードエリアを上書きする。
Act8においてCPU11aは、ポイントフラグをセットする。そしてCPU11aはこののち、Act4〜Act6の待ち受け状態に戻る。
従業員21は、買物客22が連続取引を要求した場合は、ボタンB21をタッチするなどの操作により連続取引の実施を指示する。そしてCPU11aは、このような操作が例えばタッチパネル11gにより検出されたならば、Act5にてYesと判定し、Act9へと進む。
Act9においてCPU11aは、連続フラグをセットする。
かくして制御プログラムに基づいて上記の制御処理をCPU11aが実行することによって、CPU11aを中枢部分とするコンピュータはタッチパネル11gとの協働により決定手段として機能する。
Act10においてCPU11aは、変数mの値として「1」をセットする。変数mは、連続取引内での商取引の回数をカウントするための変数である。そしてCPU11aはこののちに、Act4〜Act6の待ち受け状態に戻る。
さてCPU11aは、図3〜図5に示した制御処理とは別の周知の処理によって、従業員21による操作に基づいて商品コードを取得する。そしてCPU11aは、商品コードを取得したならば、Act6にてYesと判定し、Act11へと進む。
Act11においてCPU11aは、上記の取得した商品コードを含むように、登録商品テーブルを更新する。そしてCPU11aはこののちに、図4中のAct12へと進む。かくしてCPU11aは、連続取引の実施が指示されることなく、買上登録のための操作がなされたならば、連続フラグをリセット状態のままとする。
Act12においてCPU11aは、タッチパネル11gの画面の一部領域を登録画面とする。登録画面は、登録商品テーブルの内容などを表し、登録処理の実施状況を従業員21に確認させるものである。
図7は一例としての登録画面SC2を示す図である。
登録画面SC2は、領域R1,R2を含む。
領域R1は、最も新しく買上登録がなされた商品に関する商品名、個数及び単価と、その商品を登録した後の買上商品の合計個数及び合計金額とを表示するための領域である。領域R2は、登録画面SC2に示された商品よりも前に買上登録がなされた商品に関する商品名、個数、単価及び金額のリストを表示するための領域である。
なお、登録画面SC2は、買上登録がなされた商品に関する各種の情報を表した状態を示している。しかしながら、CPU11aがAct8からAct12へと進んだ場合は、登録商品テーブルは買上商品に関する情報を含まない。このため登録画面は、商品に関する各種の情報を表さず、予め定められた基本フォームのみを表している。また、CPU11aがAct11からAct12へと進んだ場合は、登録商品テーブルは1つの商品に関する情報のみを含む。このため登録画面は、領域R2においては商品に関する情報を表すが、領域R1においては商品に関する情報を表さない。
またCPU11aは、タッチパネル11gの画面のうちの登録画面としている領域以外には、従業員21が商品を指定するための商品ボタン、あるいは小計ボタンなどの各種の機能ボタンを表示するが、それらの図示は省略する。
図3中のAct13においてCPU11aは、利用者コードが取得されたか否かを確認する。そしてCPU11aは、利用者コードが取得されていないためにNoと判定したならば、Act14へと進む。
Act14においてCPU11aは、タッチパネル11gの画面中に表示された小計ボタンがタッチされたか否かを確認する。そしてCPU11aは、小計ボタンがタッチされたことがタッチパネル11gにより検出されていないためにNoと判定したならば、Act15へと進む。
Act15においてCPU11aは、買上登録すべき商品の商品コードが取得されたか否かを確認する。そしてCPU11aは、商品コードが取得されていないためにNoと判定したならば、Act13へと戻る。
かくしてAct13〜Act15においてCPU11aは、利用者コードが取得されるか、小計ボタンがタッチされるか、又は商品コードが取得されるのを待ち受ける。なおCPU11aは、ここでの待ち受けにおいて、他の操作が行われるなどの他の事象の発生を確認し、その発生事象に応じた処理に移行するようにしても良い。
カードリーダライタ11iが、ポイントカードから利用者コードを読み取り、これをCPU11aに通知すると、CPU11aはAct13にてYesと判定し、Act16へと進む。
Act17においてCPU11aは、カードリーダライタ11iから通知された利用者コードをRAM11c又は補助記憶ユニット11dの利用者コードエリアに保存する。なお、利用者コードエリアに既に利用者コードが保存されている場合には、今回通知された新たな利用者コードによって利用者コードエリアを上書きする。
Act18においてCPU11aは、ポイントフラグをセットする。そしてCPU11aはこののち、Act13〜Act1の待ち受け状態に戻る。
CPU11aは、商品コードを取得したならば、Act15にてYesと判定し、Act18へと進む。
Act18においてCPU11aは、上記の取得した商品コードを含むように、登録商品テーブルを更新する。またこれに応じてCPU11aは、更新後の登録商品テーブルの内容に準じるように登録画面を更新する。そしてCPU11aはこの後に、Act13〜Act15の待ち受け状態に戻る。
CPU11aは、小計ボタンがタッチされたことがタッチパネル11gにより検出されたならば、Act14にてYesと判定し、図5中のAct19へと進む。
Act19においてCPU11aは、連続フラグがセットされているか否かを確認する。そしてCPU11aは、連続フラグがセットされているためにYesと判定したならば、Act20へと進む。
Act20においてCPU11aは、この時点における登録商品テーブルの内容に基づいて、登録商品テーブルに記述された登録商品に関する決済のための情報を第mの決済情報として生成する。決済情報は、登録商品のリストを少なくとも含む。決済情報には、買上商品の合計個数及び合計金額などの情報を含んでも良い。かくして制御プログラムに基づいての制御処理をCPU11aが実行することによって、CPU11aを中枢部分とするコンピュータは生成手段として機能する。
Act21においてCPU11aは、タッチパネル11gの画面の一部領域を第1の選択画面とする。
図8は一例としての第1の選択画面SC3を示す図である。
第1の選択画面SC3は、表示エリアAR1,AR2,AR3,AR4,AR5及びボタンB1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8を含む。
CPU11aは、表示エリアAR1には、買上商品の合計個数及び合計金額を表す。CPU11aは、表示エリアAR2〜AR5には、4つの決済装置12のそれぞれへの決済情報の転送の可否をそれぞれ表す。なお決済装置12は、決済処理の実行中においては決済情報の転送を受け付けておらず、このような状態にある決済装置12に関連付けられた表示エリアにCPU11aは「転送不可」と表す。つまり、タッチパネル11gの画面の一部領域が第1の選択画面SC3とされるときには、「装置A」という名称の決済装置12のみが、決済処理を実行中である。なお、ボタンB4〜B7は、関連付けられている決済装置12が決済情報の転送を受け付けているか否かに応じて表示形態を異ならせるか、関連付けられている決済装置12が決済情報の転送を受け付けていない場合には非表示とするなどしても良い。
ボタンB1,B2は、決済情報に含まれた合計金額に対する値引きを適用することを従業員21が指定するためのものである。ボタンB3は、連続取引における次の会計分の買上登録を開始することを従業員21が指定するためのものである。ボタンB4〜B7は、4つの決済装置12のそれぞれへの決済情報の転送を従業員21が指定するためのものである。ボタンB8は、タッチパネル11gの画面の一部領域を登録画面とする状態へと戻ることを従業員21が指定するためのものである。
ところでCPU11aは、連続フラグがセットされていないためにAct19にてNoと判定したならば、Act22へと進む。
Act22においてCPU11aは、この時点における登録商品テーブルの内容に基づいて、登録商品テーブルに記述された登録商品に関する決済のための決済情報を生成する。
Act23においてCPU11aは、タッチパネル11gの画面の一部領域を第2の選択画面とする。
図9は一例としての第2の選択画面SC4を示す図である。なお、図9において図8と同一の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2の選択画面SC4は、表示エリアAR1,AR2,AR3,AR4,AR5及びボタンB1,B2,B4,B5,B6,B7,B8を含む。
つまり第2の選択画面SC4は、第1の選択画面SC4からボタンB3を省いた画面である。これにより第2の選択画面SC4は、連続取引のための買上登録を開始することの従業員21による指定を入力することができない画面となっている。
CPU11aは、Act21又はAct23においてタッチパネル11gの画面の一部領域を第1又は第2の選択画面とした後に、Act24へと進む。なお、Act20又はAct22で生成された決済情報は、後述するように決済装置12の1つに通知されるまでの間は、RAM11c又は補助記憶ユニット11dに記憶される。
Act24においてCPU11aは、買上登録すべき商品の商品コードが取得されたか否かを確認する。そしてCPU11aは、商品コードが取得されていないためにNoと判定したならば、Act25へと進む。
Act25においてCPU11aは、決済情報の転送先とする決済装置12が指定されたか否かを確認する。そしてCPU11aは、決済装置12が指定されていないためにNoと判定したならば、Act26へと進む。
Act26においてCPU11aは、ボタンB3がタッチされたか否かを確認する。そしてCPU11aは、ボタンB3がタッチされていないためにNoと判定したならば、Act24へと戻る。
かくしてCPU11aはAct24〜Act26において、商品コードが取得されるか、決済装置12のいずれかが指定されるか、あるいはボタンB3がタッチされるのを待ち受けている。ただし、タッチパネル11gの画面の一部領域を第2の選択画面としている場合は、ボタンB3が存在せず、ボタンB3がタッチされることがないために、CPU11aはAct26においては常にNoと判定することになる。つまりCPU11aはAct24〜Act26の待ち受け状態においては、連続フラグがセットされていないならば、商品コードが取得されるか、決済装置12のいずれかが指定されるのを待ち受けることになる。
なお図示を省略しているが、この待ち受け状態においてCPU11aは、ボタンB1,B2がタッチされるのも待ち受けている。そしてCPU11aは、例えばボタンB1,B2のいずれかが従業員21によりタッチされ、そのことがタッチパネル11gにより検出されたならば、決済情報に含まれた合計金額をその後の従業員21による指示に応じて変更する。またCPU11aは、この待ち受け状態において、他の操作が行われるなどの他の事象の発生を確認し、その発生事象に応じた処理に移行するようにしても良い。例えばCPU11aは、この待ち受け状態において、利用者コードが取得されたか否かを確認しても良い。そしてこの場合にCPU11aは、利用者コードが取得されたならばAct7及びAct8と同様な処理の後に、Act24〜Act26の待ち受け状態に戻る。
CPU11aは、商品コードを取得したならば、Act24にてYesと判定し、Act27へと進む。
Act27においてCPU11aは、タッチパネル11gの画面の一部領域を登録画面とし、こののちに図4中のAct18へと進み、以降の処理を前述と同様に繰り返す。
CPU11aは、Act24〜Act26の待ち受け状態にあるときに、ボタンB3がタッチされたことがタッチパネル11gにより検出されたならば、Act26にてYesと判定し、Act28へと進む。
Act28においてCPU11aは、変数mの値を1つ増加する。
Act29においてCPU11aは、登録商品テーブルをクリアする。
CPU11aはこののち、図4中のAct12へと戻り、Act12以降の処理を繰り返す。これによりCPU11aは、複数の決済情報を順次に生成する。
かくして、連続フラグがセットされている場合に限って、後述する決済情報の転送が行われていなくとも、登録商品テーブルにおける買上商品のリストの新規の作成が開始されることになる。つまりCPU11aは、連続取引の実施が決定されていない場合には、決済情報が通知されるまではリストの新規の作成開始を禁止し、連続取引の実施が決定されている場合には、決済情報が通知されていなくともリストの新規の作成開始を許容する。
CPU11aは、Act24〜Act26の待ち受け状態にあるときに、決済装置12の指定がなされたならば、Act25にてYesと判定し、Act30へと進む。決済装置の指定は、例えば第1又は第2の選択画面SC3,SC4のボタンB4〜B7のいずれかを従業員21がタッチすることで行われる。なおCPU11aは、ボタンB4〜B7のうちの決済情報の転送を受け付けていない決済装置12に関連付けられたものがタッチされても、Act25にてYesとは判定しない。かくしてCPU11aは、決済情報の転送を受け付けない決済装置12の指定は受け付けない。なおCPU11aは、決済装置12の全てが、動作の停止状態とされるか、決済情報の転送を受け付けない動作状態とされているならば、Act24〜Act26の待ち受け状態において、決済装置12の指定を待ち受けないこととなる。
Act30においてCPU11aは、ポイントフラグがセットされているか否かを確認する。そしてCPU11aは、ポイントフラグがセットされているためにYesと判定したならば、Act31へと進む。
Act31においてCPU11aは、利用者コードエリアに保存してある利用者コードを決済情報に追加する。このときに利用者コードエリアに保存してある利用者コードは、カードリーダライタ11iにより最も新しく取得された1つである。複数の決済情報が生成されている場合にCPU11aは、これら複数の決済情報のそれぞれに、上記1つの利用者コードを追加する。こののちにCPU11aは、Act32へと進む。なおCPU11aは、ポイントフラグがセットされていないためにAct30にてNoと判定したならば、Act31をパスしてAct32へと進む。
Act32においてCPU11aは、決済情報を、指定された決済装置12に対して転送する。なお、ここでの転送対象となる決済情報は、連続フラグがセットされていない場合にはAct22で生成された決済情報であり、連続フラグがセットされている場合にはAct20で生成された1つ又は複数の決済情報の全てである。ちなみに、従業員21は、連続取引の実施を指示したとしても、1取引分の商品登録を終えた段階で決済情報の転送を指示することが可能である。したがって、連続フラグがセットされていても、Act20で生成された決済情報が1つのみである場合はあり得る。CPU11aは具体的には、指定された決済装置12を宛先として、転送対象となる決済情報をLAN13へと送信するように通信ユニット11jを制御する。これにより、決済情報が決済装置12へと通知されることとなる。かくして、制御プログラムに基づいての制御処理をCPU11aが実行することによって、CPU11aを中枢部分とするコンピュータと通信ユニット11jとの協働によって第1の通知手段としての機能が実現されている。またCPU11aは、決済情報に利用者コードが追加されているならば、この利用者コードを決済装置12へと通知することになる。かくして、制御プログラムに基づいての制御処理をCPU11aが実行することによって、CPU11aを中枢部分とするコンピュータと通信ユニット11jとの協働によって第2の通知手段としての機能が実現されている。
Act33においてCPU11aは、タッチパネル11gの画面の一部領域を報知画面とする。
報知画面は、セミセルフによる決済のために決済情報を決済装置12へと転送したことを従業員21に認識させるための画面である。なお、セミセルフによる決済とは、買物客22による操作に応じて決済装置12において決済処理を実行する決済形態である。
報知画面は、連続フラグの状態に拘わらずに同一の内容としても良いし、連続フラグの状態に応じて別の内容としても良い。
図10は一例としての報知画面SC5を示す図である。
報知画面SC5は、表示エリアAR11,AR12及びボタンB11を含む。
表示エリアAR11は、セミセルフによる決済が選択されたことを従業員21に認識させるための画像を表す。表示エリアAR12は、連続取引のための2件分の決済情報を4つの決済装置12のいずれに転送したかを従業員21に認識させるための画像を表す。つまり報知画面SC5は、連続フラグの状態に応じて別の内容とする場合であって、連続フラグがセットされているときのものである。
ボタンB11は、報知画面SC5を閉じることを従業員21が指示するためのものである。
そしてCPU11aは、ボタンB11がタッチされたことに応じて、図3中のAct1へと戻り、それ以降の処理を前述したのと同様に繰り返す。つまりCPU11aは、ボタンB11がタッチされたことに応じて1客分の商取引のための買上登録を終了し、別の買物客22の商取引のための買上登録の処理に移行する。
(決済装置12の動作)
一方、決済装置12が起動されると、CPU12aは、ROM12b又は補助記憶ユニット12dに記憶された制御プログラムに従った制御処理を開始する。
図11及び図12はCPU12aの制御処理のフローチャートである。
Act41においてCPU12aは、タッチパネル12gの画面を待機画面とする。待機画面は、決済処理を行う状況にないことを表すものであり、どのような情報を表すかは任意であって良い。例えば待機画面は、決済処理を行うことができないことを表すメッセージを表すもの、あるいはスクリーンセーバーとして広告などを表す任意の画像を表示するものとすることが想定される。
Act42においてCPU12aは、決済情報が受信されたか否かを確認する。そしてCPU12aは、決済情報が受信されていないならばNoと判定し、Act42を繰り返す。かくしてCPU12aはAct42において、決済情報が受信されるのを待ち受ける。
さて、前述したように商品登録装置11の通信ユニット11jからLAN13へと送出された決済情報の宛先となっている決済装置12に設けられた通信ユニット12jは、当該決済情報を受信し、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存する。通信ユニット12jは、複数の決済情報が送られてきた場合には、これら複数の決済情報の全てを受信し、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存する。これに応じてCPU12aは、Act42にてYesと判定し、Act43へと進む。
Act43においてCPU12aは、受信された決済情報が複数であるか否かを確認する。そしてCPU12aは、1つのみの決済情報が受信された場合にはNoと判定し、Act44へと進む。
Act44においてCPU12aは、タッチパネル12gの画面を決済画面に変更する。
決済画面は、上記の受信された1つの決済情報に基づいての決済を行うための買物客22による操作を受け付けるものである。決済画面は例えば、決済情報に示された合計金額を少なくとも表す。また決済画面は、合計個数又は買上商品のリストを含んでも良い。また、複数の決済方法での決済を許容するのならば、決済画面は決済方法を買物客22が選択するためのボタンなどを含む。
Act45においてCPU12aは、決済のための買物客22による操作がなされたか否かを確認する。そしてCPU12aは、該当する操作が行われていないためにNoと判定したならば、Act45を繰り返す。かくしてCPU12aはAct45において、決済のための操作がなされるのを待ち受ける。
ところで、商品登録装置11を操作する従業員21は、決済装置12のいずれかに転送した場合、その転送先の決済装置12で決済を行うべきことを買物客22に対して告知する。この告知を受けた買物客22は、指定された決済装置12へと移動し、前述の決済画面上で決済のための操作を行う。そしてCPU12aは、このようにして決済のための操作が行われ、これがタッチパネル12gにより検出されたならば、Act45にてYesと判定し、Act46へと進む。
Act46においてCPU12aは、決済処理を実行する。具体的にはCPU12aは、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存された決済情報に含まれる商品リストに示された買上商品のそれぞれの金額の合計金額を算出し、これを決済金額として決定する。あるいはCPU12aは、決済情報に合計金額が含まれるならば、当該合計金額をそのまま決済金額と決定しても良い。なお、CPU12aがここで合計金額を算出するならば、決済装置12は会計装置とも称される。そしてCPU12aは、決定した決済金額を買物客22が指定した決済方法で決済する。決済方法は、例えば現金、クレジットカード又は電子マネーなどによる周知のものである。ここでの決済処理は例えば、既存のセルフPOS端末などで行われている処理をそのまま適用できる。かくして制御プログラムに基づいての制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするコンピュータは決済手段として機能する。
Act47においてCPU12aは、決済情報に利用者コードが含まれているか否かを確認する。そしてCPU12aは、決済情報に利用者コードが含まれているためにYesと判定したならば、Act48へと進む。
Act48においてCPU12aは、商取引の内容に応じたポイントを買物客22に対して付与する。具体的には例えばCPU12aは、Act46における決済処理の結果に応じて今回の商取引に関する獲得ポイントを決定する。そしてCPU12aは、決済情報に含まれた利用者コードに関連付けられたポイント口座の在高に上記の獲得ポイントを加算するための処理を行う。この処理は既存のポイントサービスの提供のために行われている周知の処理であって良い。一例としてCPU12aは、図示しないポイントサーバに対して、利用者コード及び獲得ポイントを通知する。
こののちにCPU12aは、Act49へと進む。なおCPU12aは、決済情報に利用者コードが含まれていないためにAct47にてNoと判定したならば、Act48をパスしてAct49へと進む。
Act49においてCPU12aは、プリンタ12hを制御し、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存された決済情報に示された情報及び上記の決済処理の結果等を表したレシートを発行する。そしてCPU12aはこののちに、Act41に戻り、それ以降の処理を前述と同様に行う。
一方でCPU12aは、複数の決済情報が受信されたためにAct43にてYesと判定したならば、図12中のAct50へと進む。
Act50においてCPU12aは、変数nの値として「1」をセットする。
Act51においてCPU12aは、タッチパネル11gの画面の一部領域を選択画面とする。選択画面は、個別決済又は一括決済を買物客22に選択させるための画面である。なお、個別決済とは、連続取引の対象となっている複数の決済情報のそれぞれに応じた決済を個別に行う決済形態を表す。また一括決済とは、複数の決済情報に応じた決済を一括で行う決済形態を表す。
Act52においてCPU12aは、一括決済が選択されたか否かを確認する。そしてCPU12aは、一括決済が選択されていないためにNoと判定したならば、Act53へと進む。
Act53においてCPU12aは、分割決済が選択されたか否かを確認する。そしてCPU12aは、分割決済が選択されていないためにNoと判定したならば、Act52に戻る。
かくしてCPU12aは、Act52及びAct53において、一括決済又は分割決済が選択されるのを待ち受ける。なおCPU11aは、ここでの待ち受けにおいて、他の操作が行われるなどの他の事象の発生を確認し、その発生事象に応じた処理に移行するようにしても良い。
CPU12aは、個別決済を選択する操作が例えばタッチパネル11gにより検出されたならば、Act53にてYesと判定し、Act54へと進む。
Act54においてCPU12aは、第nの決済情報に基づいた決済処理を実行する。
Act55においてCPU12aは、第nの決済情報に利用者コードが含まれているか否かを確認する。そしてCPU12aは、第nの決済情報に利用者コードが含まれているためにYesと判定したならば、Act56へと進む。
Act56においてCPU12aは、Act48と同様に、商取引の内容に応じたポイントを買物客22に対して付与する。
こののちにCPU12aは、Act57へと進む。なおCPU12aは、決済情報に利用者コードが含まれていないためにAct55にてNoと判定したならば、Act56をパスしてAct57へと進む。
Act57においてCPU12aは、プリンタ12hを制御し、第nの決済情報に示された情報及び上記の決済処理の結果等を表したレシートを発行する。
Act58においてCPU12aは、変数nの値を1つ増加する。
Act59においてCPU12aは、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存された決済情報の中に第nの決済情報が存在するか否かを確認する。そしてCPU12aは、第nの決済情報が存在するならばAct54へと戻り、その決済情報を対象としてAct54〜Act57の処理を行う。かくしてCPU12aは、Act54〜Act57の処理を、受信されている複数の決済情報のそれぞれを対象として順次に行う。これら複数の決済情報の生成に係る商品登録装置11での登録処理に際して利用者コードが取得されていたならば、複数の決済情報のそれぞれに同一の利用者コードが含まれている。従ってCPU12aがAct54〜Act57の処理を複数の決済情報のそれぞれを対象として順次に行うと、同じポイント口座へのポイント付与がそれぞれ行われることになる。
CPU12aは、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存された決済情報の全てを対象としてAct54〜Act57を実行し終えたのちには、Act59にてYesと判定することとなる。そしてこの場合にCPU12aは、図11中のAct41に戻る。つまりCPU12aは、新たな決済情報が受信されるのを待ち受ける状態に戻る。
このようにCPU12aは、個別決済が買物客22により選択されたならば、複数の決済情報のそれぞれに基づいた決済処理を順次に行い、その都度、レシートを発行する。
一方でCPU12aは、Act52及びAct53の待ち受け状態にあるときに、一括決済を選択する操作が例えばタッチパネル11gにより検出されたならば、Act52にてYesと判定し、Act60へと進む。
Act60においてCPU12aは、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存された複数の決済情報のそれぞれに含まれた商品リストに示された全ての買上商品のそれぞれの金額の合計として総計金額を算出する。あるいはCPU12aは、決済情報に合計金額が含まれるならば、複数の決済情報にそれぞれ示された合計金額の総計として総計金額を算出しても良い。
Act61においてCPU12aは、上記の総計金額を決済するための決済処理を実行する。
Act62においてCPU12aは、第nの決済情報に利用者コードが含まれているか否かを確認する。そしてCPU12aは、第nの決済情報に利用者コードが含まれているためにYesと判定したならば、Act63へと進む。
Act63においてCPU12aは、商取引の内容に応じたポイントを買物客22に対して付与する。具体的には例えばCPU12aは、Act61における決済処理の結果に応じて今回の連続取引の全体に関する獲得ポイントを決定する。そしてCPU12aは、決済情報の1つに含まれた利用者コードに関連付けられたポイント口座の在高に上記の獲得ポイントを加算するための処理を行う。
こののちにCPU12aは、Act64へと進む。なおCPU12aは、決済情報に利用者コードが含まれていないためにAct62にてNoと判定したならば、Act63をパスしてAct64へと進む。
Act64においてCPU12aは、プリンタ12hを制御し、第nの決済情報に示された情報及び上記の決済処理の結果等を表したレシートを発行する。
Act65においてCPU12aは、変数nの値を1つ増加する。
Act66においてCPU12aは、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存された決済情報の中に第nの決済情報が存在するか否かを確認する。そしてCPU12aは、第nの決済情報が存在するならばAct64へと戻り、その決済情報を対象としてAct64を行う。
CPU12aはこのように、一括決済が選択されたならば、複数の決済情報に基づいて総計金額を一回で決済する。ただしCPU12aは、レシートについては複数の決済情報のそれぞれに応じて順次に発行する。また、複数の決済情報の生成に係る商品登録装置11での登録処理に際して利用者コードが取得されていたならば、複数の決済情報のそれぞれに関して、同じポイント口座へのポイント付与が行われることになる。
CPU12aは、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存された決済情報の全てを対象としてAct64を実行し終えたのちには、Act66にてYesと判定することとなる。そしてこの場合にCPU12aは、図11中のAct41に戻る。つまりCPU12aは、新たな決済情報が受信されるのを待ち受ける状態に戻る。
以上のように、商品登録装置11では、連続取引の際にポイントサービスの適用を買物客22が希望する場合には、連続取引において生成される複数の決済情報のそれぞれに、カードリーダライタ11iが取得した1つの利用者コードがそれぞれ含められる。そして決済装置12では、連続取引の複数の決済情報を受信し、これら複数の決済情報に利用者コードが含まれる場合には、それぞれの利用者コードに関連するポイント口座に、すなわち同一のポイント口座へとポイントが付与される。したがって制御プログラムに基づく制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするコンピュータは処理手段として機能する。なおここでは、Act56及びAct63の処理が、利用者コードを用いたサービスを商取引に適用するための処理に相当する。
かくしてチェックアウトシステム100によれば、連続取引の複数の商取引のそれぞれでポイントサービスを適用する場合であっても、従業員21又は買物客22は利用者コードを商品登録装置11に取得させるための操作を1度だけ行えば良い。つまりチェックアウトシステム100によれば、連続取引と、利用者コードと関連付けてのサービスの1つであるポイントサービスの適用とをともに実施する場合における操作者の手間を軽減できる。
またチェックアウトシステム100によれば、連続取引の対象である複数の商取引のそれぞれに対するポイントサービスの適用に同一の利用者コードを利用する。しかしながらチェックアウトシステム100によれば、その利用する利用者コードは、小計ボタンがタッチされるまでの期間において最後に取得された利用者コードとしている。このため、従業員21又は買物客22は、小計ボタンにタッチする前であれば、ポイントサービス適用に利用する利用者コードを適宜に変更できる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
利用者コードは、複数の決済情報に含まずに商品登録装置11から決済装置12へと通知されても良い。あるいは、複数の商品リストと1つの利用者コードとを含んだ決済情報が、商品登録装置11から決済装置12へと通知されても良い。
利用者コードと関連付けてのサービスは、例えば電子レシートサービス、レジ袋が不要である場合の値引きサービス、株主優待サービス、あるいは高齢者割引サービスなどの様々なサービスであって良い。
商取引は、商品の売買には限らない。しがたって、商品は、物品には限らず、サービスであっても良い。したがって「買上商品」は、提供者から受益者に対して有償で提供されるサービスを指す場合もある。
商品登録及び決済のための操作が従業員21により行われるPOS端末又はキャッシュレジスタ、あるいは商品登録及び決済のための操作が買物客22により行われるセルフPOS端末などのような別の形態のシステムにおいても本願を適用することが可能である。したがって、チェックアウトシステムは、前述した実施形態のように複数の装置の組み合わせにより実現される形態に限らず、独立した1つの装置として実現される形態であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…チェックアウトシステム、11…商品登録装置、11a…CPU、11b…ROM、11c…RAM、11d…補助記憶ユニット、11e…ドロワ開放ユニット、11f…スキャナ、11g…タッチパネル、11h…プリンタ、11i…カードリーダライタ、11j…通信ユニット、11k…伝送システム、12…決済装置、12a…CPU、12b…ROM、12c…RAM、12d…補助記憶ユニット、12e…自動釣銭機、12f…スキャナ、12g…タッチパネル、12h…プリンタ、12i…カードリーダライタ、12j…通信ユニット、12k…伝送システム。

Claims (5)

  1. 商取引に関する決済処理を行う決済手段と、
    前記決済処理に関わるサービスの利用者を識別するための利用者コードを取得する取得手段と、
    同一顧客に関する複数の商取引を連続して行う連続取引の実施を操作者による指示に応じて決定する決定手段と、
    前記決定手段により前記連続取引の実施が決定されており、かつ前記取得手段により前記利用者コードが取得されているならば、当該利用者コードを用いた前記サービスを、前記連続取引に含まれる複数の前記商取引のそれぞれに適用するための処理を行う処理手段と、
    を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
  2. 前記取得手段及び前記決定手段を備えた登録装置と、前記決済手段及び前記処理手段を備えた決済装置とを含み、
    前記登録装置はさらに、
    1つの商取引毎に前記決済手段による決済処理のための決済情報を生成する生成手段と、
    前記連続取引に含まれる複数の前記商取引のそれぞれに関して前記生成手段により生成された複数の前記決済情報を前記決済装置に通知する第1の通知手段と、
    前記取得手段により取得された前記利用者コードを前記決済装置に通知する第2の通知手段と、
    を具備し、
    前記決済手段は、前記第1の通知手段により通知された複数の前記決済情報のそれぞれに応じた決済処理を順次に行い、
    前記処理手段は、前記第2の通知手段により通知された1つの前記利用者コードを用いた前記サービスを、前記決済処理による複数の決済処理のそれぞれに対して適用するための処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のチェックアウトシステム。
  3. 前記処理手段は、前記決済における割引サービス、前記決済処理の結果に応じたポイントサービス、及び前記商取引の内容をネットワークを介して閲覧可能とする電子レシートサービスのいずれか1つを前記サービスとして適用するための処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチェックアウトシステム。
  4. 前記処理手段は、前記決済処理による複数の決済処理による決済の結果に応じてそれぞれ定まる複数のポイントを、1つの前記利用者コードで特定される1つのポイント口座に付与するための処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のチェックアウトシステム。
  5. 前記処理手段は、前記取得手段が前記利用者コードを複数取得した場合には、前記取得手段が最も後に取得した前記利用者コードを用いた前記サービスを複数の商取引のそれぞれに適用するための処理を行うことを特徴とする請求項1−4のいずれか一項に記載のチェックアウトシステム。
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