JP2017049371A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1非球面鏡等の第1光学素子の大型化を防止するとともに、第2非球面鏡等の第2光学素子に入射した太陽光のヘッドアップディスプレイ装置外での集光を防止するヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置は、投射ユニット11と、拡大ユニット12と、を有する。投射ユニット11は、プロジェクタと、第1の凹面鏡と、を有する。拡大ユニット12は、第2の凹面鏡と、第2の凹面鏡を内蔵する第2の外装と、を有する。第2の凹面鏡の焦点は、第2の外装の内部に存在する。プロジェクタが生成した映像光Lは、第1の凹面鏡、第2の凹面鏡、フロントガラス2の順に反射され、運転者に映像が表示される。【選択図】図1
Description
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
車両用のヘッドアップディスプレイ(HUD: Head Up Display) 装置が、特許文献1と2に開示されている。特許文献1に記載されている表示装置は、車両の天井に配置されたプロジェクタと、車両の天井に配置された第1非球面鏡と、車両のダッシュボード(インストルメントパネル)に配置された第2非球面鏡から構成されている。特許文献1に記載されている表示装置は、プロジェクタが投影する映像光を第1非球面鏡、第2非球面鏡、フロントガラスの順に反射することによって、運転者に映像を表示する。また、特許文献2に記載されている画像再生装置は、第1非球面鏡の代わりに、凸レンズを用いる。
しかし、特許文献1に記載の表示装置においては、第1非球面鏡と第2非球面鏡との間の距離が長いため、第1非球面鏡が大型化するという問題がある。特許文献2に記載の画像再生装置は、第1非球面鏡に代えて凸レンズを用い、中間像を形成して大型化を防止している。しかし、中間像を形成する光学系においては、太陽光等の外光が入射すると、外光がコリメータ等の光学素子で反射され、インストルメントパネル(インパネ)の上に集光し、その付近が高温になるという問題が生じる。
本発明は、前記問題点を解消し、第1非球面鏡等の第1光学素子の大型化を防止するとともに、第2非球面鏡等の第2光学素子に入射した太陽光のヘッドアップディスプレイ装置外での集光を防止するヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
投射ユニットと、拡大ユニットと、を有するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記投射ユニットは、
映像を投射するプロジェクタと、
前記プロジェクタによる映像光を反射又は透過する正の焦点距離を有する第1光学素子と、を有し、
前記拡大ユニットは、
前記第1光学素子によって反射され又は当該第1光学素子を透過した映像光が入射する正の焦点距離を有する第2光学素子と、
前記第2光学素子を内蔵する外装と、を有し、
前記第2光学素子は、前記第1光学素子からの映像光を反射又は透過し、当該反射又は透過した後の映像光によって前記プロジェクタが生成した映像が視認者に提示され、
前記第2光学素子の焦点は、前記外装の内部に存在する、
ことを特徴とする。
投射ユニットと、拡大ユニットと、を有するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記投射ユニットは、
映像を投射するプロジェクタと、
前記プロジェクタによる映像光を反射又は透過する正の焦点距離を有する第1光学素子と、を有し、
前記拡大ユニットは、
前記第1光学素子によって反射され又は当該第1光学素子を透過した映像光が入射する正の焦点距離を有する第2光学素子と、
前記第2光学素子を内蔵する外装と、を有し、
前記第2光学素子は、前記第1光学素子からの映像光を反射又は透過し、当該反射又は透過した後の映像光によって前記プロジェクタが生成した映像が視認者に提示され、
前記第2光学素子の焦点は、前記外装の内部に存在する、
ことを特徴とする。
本発明は、以下の効果を有する。
まず、第1光学素子によって反射された光は、第2光学素子との間に中間像を結像するため、第1光学素子を小型化することができる。
また、太陽光がヘッドアップディスプレイ装置の内部に入射しても、反射光の集光点は第2光学素子を内蔵する外装の内部に位置するため、ヘッドアップディスプレイ装置の外部が集光して高温になることがない。
以下に、本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置を、添付図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、図1に示すように、投射ユニット11と拡大ユニット12とを有し、フロントガラス2に画像を投影する装置である。
本発明の第1の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、図1に示すように、投射ユニット11と拡大ユニット12とを有し、フロントガラス2に画像を投影する装置である。
投射ユニット11は、車両の天井に設置され、運転者に視認される映像の基となる映像光を拡大ユニット12に射出する。拡大ユニット12は、例えば、車両のインストルメントパネル内に設置され、投射ユニット11からの映像光をフロントガラス2に拡大して投影する。
投射ユニット11は、図2に示すように、プロジェクタ11cと、スクリーン11dと、平面鏡11eと、第1の凹面鏡(補正鏡)11fと、開口部11bを備える第1の外装11aと、を有する。
プロジェクタ11cは、電源、発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)等の光源、透過液晶等の表示素子、レンズ群を有する。プロジェクタ11cは、光源の光を表示素子に照射して映像を生成し、レンズ群を介して、スクリーン11dに映像を投射する。
スクリーン11dは、プロジェクタ11cの投射光を、一定の角度範囲に拡散することにより、映像光Lを生成するものであり、例えば、ポリカーボネート製の拡散フィルムから構成される。
平面鏡11eは、スクリーン11dによって拡散され、生成された映像光Lを、第1の凹面鏡11fの方へ反射する。平面鏡11eは、例えば、ポリカーボネートの樹脂を金型成形し、アルミ等の金属を真空蒸着したものから構成される。
第1の凹面鏡11fは、平面鏡11eが反射した映像光Lを、拡大ユニット12の後述する第2の凹面鏡12cに向けて反射する。すなわち、第1の凹面鏡11fは、光線を伝送するリレー光学系の一部として機能する。第1の凹面鏡11fは、例えば、ポリカーボネートの樹脂を金型成形し、アルミ等の金属を真空蒸着したものから構成される。
第1の外装11aは、映像光Lを通過させる開口部11bを備える。開口部11bは、第1の外装11aにおいて、第1の凹面鏡11fから射出される映像光を遮らないような位置、大きさ、形状に設計される。また、開口部11bは、投射ユニット11の内部へ異物が侵入することを避けるために、透明度と強度を有する材料、例えば、透明なポリカーボネート板によって保護されている。
図1に示す拡大ユニット12は、図3に示すように、第2の凹面鏡12cと、開口部12bを備える第2の外装12aと、を有する。
第2の凹面鏡12cは、投射ユニット11の第1の凹面鏡11fが反射した映像光Lを、開口部12bから取り込んで反射し、開口部12bから再び投射する。第2の凹面鏡12cは、例えば、ポリカーボネートの樹脂を金型成形し、アルミ等の金属を真空蒸着したものから構成される。
第2の外装12aは、映像光Lをフロントガラス2へ投射するための開口部12bを備える。第2の外装12aは、例えば、光非透過性の材料から形成されている。開口部12bは、拡大ユニット12に入射する映像光Lと、第2の凹面鏡12cによって反射された映像光Lとを遮らずに、フロントガラス2に投射するような位置、大きさ、形状となるように設計される。開口部12bは、拡大ユニット12の内部へ異物が侵入することを避けるために、透明度と強度を有する材料、例えば、透明なポリカーボネート板によって保護されている。
第1の凹面鏡11fと第2の凹面鏡12cと第2の外装12aは、後述するように、第1の凹面鏡11fと第2の凹面鏡12cとがその間に実像である第1の中間像M1を形成するよう、実験などに基づいて設計されている。また、第2の凹面鏡12cは、その焦点が拡大ユニット12の第2の外装12a内となるように設計されている。
また、第1の凹面鏡11f、第2の凹面鏡の12c、拡大ユニット12及びフロントガラス2は、これらが形成する光学経路が運転者、その他の障害物によって遮られることがないように設計される。
ここで、第1の凹面鏡11f及び第2の凹面鏡の12cの詳細な表面形状は、スクリーン11d、平面鏡11e、フロントガラス2、アイボックスB間の位置関係と、フロントガラス2の曲率、要求される表示距離、表示画角等のデータに依存する運転者の視点PがアイボックスB内で移動しても表示像の位置が変化しないという制約条件の下で、表示像の歪が最小となるように、例えば、光学設計ソフトに、スクリーン11d、平面鏡11e、フロントガラス2、アイボックスB間の位置関係と、フロントガラス2の曲率、要求される表示距離、表示画角等のデータを投入して、表示像の歪が最小となるように設計される。
また、第1の凹面鏡11f、第2の凹面鏡の12c、拡大ユニット12及びフロントガラス2は、これらが形成する光学経路が運転者、その他の障害物によって遮られることがないように設計される。
ここで、第1の凹面鏡11f及び第2の凹面鏡の12cの詳細な表面形状は、スクリーン11d、平面鏡11e、フロントガラス2、アイボックスB間の位置関係と、フロントガラス2の曲率、要求される表示距離、表示画角等のデータに依存する運転者の視点PがアイボックスB内で移動しても表示像の位置が変化しないという制約条件の下で、表示像の歪が最小となるように、例えば、光学設計ソフトに、スクリーン11d、平面鏡11e、フロントガラス2、アイボックスB間の位置関係と、フロントガラス2の曲率、要求される表示距離、表示画角等のデータを投入して、表示像の歪が最小となるように設計される。
次に、図4を参照して、投射ユニット11、拡大ユニット12を構成する光学部品、フロントガラス2、運転者の視点Pの位置関係及び映像光Lの進路を説明する。
理解を容易にするため、プロジェクタ11c、スクリーン11d及び平面鏡11eは、図4に図示していない。図4において、各光学経路における実像又は虚像の向きと大きさは、一例として、それぞれ、スクリーン上の像S、第1の中間像M1、第2の中間像M2、虚像Vを表す矢印の向きと長さによって示される。
プロジェクタ11cは、スクリーン11dに光を投影し、スクリーン上の像Sを生成する。スクリーン11dは、プロジェクタ11cの投射光を一定の角度範囲に拡散する部材から構成されている。そのため、スクリーン11d上の像Sから、散乱光として、映像光Lが射出される。映像光Lは、第1の凹面鏡11fで反射及び拡大され、第1の中間像M1として結像する。
第1の中間像M1として結像した映像光Lは、さらに、第2の凹面鏡12cで反射・拡大され、第2の中間像M2として結像する。第2の中間像M2として結像した映像光Lは、最後に、フロントガラス2で反射され、運転者の視点Pにおいて、虚像Vとして観察される。
第1の中間像M1として結像した映像光Lは、さらに、第2の凹面鏡12cで反射・拡大され、第2の中間像M2として結像する。第2の中間像M2として結像した映像光Lは、最後に、フロントガラス2で反射され、運転者の視点Pにおいて、虚像Vとして観察される。
上記構成を有するヘッドアップディスプレイ装置1によれば、映像光Lは、第1の凹面鏡11fによって反射される。凹面鏡は、入射する光線を内側、すなわち、光軸に集中しようとする性質を有するから、効率よく光を集めることができる。映像光Lは、第1の凹面鏡11fに反射され、第1の凹面鏡11fと第2の凹面鏡12cとの間に第1の中間像M1を結像する。第1の凹面鏡11fは、第1の中間像M1を結像する凹面鏡であり、スクリーン11dの発した散乱光を効率よく集めることができる。
したがって、ヘッドアップディスプレイ装置1によれば、スクリーン11dが投射する散乱光を受ける第1の凹面鏡11fのサイズを小さくできる。また、これに伴って、ヘッドアップディスプレイ装置1の小型化を図ることができ、車内という限られたスペースを有効に活用できる上、ヘッドアップディスプレイ装置1を構成する投射ユニット11の配置の自由度も向上する。
また、上記構成によれば、第2の凹面鏡12cで反射された外光が、インストルメントパネル付近に集光し、その周囲が高温になるという問題を回避することができる。この点を、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、第2の凹面鏡12cの焦点が拡大ユニット12の外部にある場合、図6は、第2の凹面鏡12cの焦点が拡大ユニット12の内部にある場合に、外光Eが集光する位置を示す説明図である。
図5は、第2の凹面鏡12cの焦点が拡大ユニット12の外部にある場合、図6は、第2の凹面鏡12cの焦点が拡大ユニット12の内部にある場合に、外光Eが集光する位置を示す説明図である。
ヘッドアップディスプレイ装置1に入射する太陽光等の外光Eはほぼ平行光で、その入射の角度は様々であるため、集光点Fの位置も変化する。しかし、外光Eの光源の位置が変化した場合でも、集光点Fの移動する範囲は焦点を中心とする一定の範囲に限られる。したがって、ヘッドアップディスプレイ装置1に入射する太陽光等の外光Eの影響を考える場合には、第2の凹面鏡12cの焦点と集光点Fを同一視しても差し支えない。
図5においては、第2の凹面鏡12cの焦点が拡大ユニット12の外部に存在する。このため、太陽光等の外光Eがヘッドアップディスプレイ装置1に入射すると、当該凹面鏡の焦点の周囲に集光する。第2の凹面鏡12cの焦点が車両のインストルメントパネルの上に存在すれば、その付近が高温になるおそれがある。
これに対し、図6に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置1では、第2の凹面鏡12cの焦点が拡大ユニット12の第2の外装12aの内部にあるため、第2の凹面鏡12cの集光点Fは、拡大ユニット12の内部に位置する。
したがって、太陽光等の外光Eがヘッドアップディスプレイ装置1の外部から入射しても、拡大ユニット12の内部で集光するから、車内が高温になるのを防止することができる。また、拡大ユニット12に冷却装置、例えば、ファンや水冷装置を配置することで、車両の室内の温度制御とは別途、拡大ユニット12の温度上昇は抑制される。
以上から、ヘッドアップディスプレイ装置1によれば、第1の凹面鏡11fの大型化を防止するとともに、車両のインストルメントパネル上部付近が高温になることを防止し、車内環境を快適に保つことができる。
(第2の実施の形態)
図7を参照して、本発明の第2の実施の形態の手法を説明する。
図7を参照して、本発明の第2の実施の形態の手法を説明する。
図7に示すように、本発明の第2の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、第1の実施の形態と同様に、投射ユニット11と、拡大ユニット12を備えるが、拡大ユニット12が開口部12bに加えて入射開口部12dをも有する点において、第1の実施の形態と異なる。その他は、図1乃至6における、同一の符号を付した構成要素と同様である。
入射開口部12dは、ここから入射した映像光Lを第2の凹面鏡12cに反射させるために、第2の外装12aに設けられている。入射開口部12dは、ヘッドアップディスプレイ装置1の内部へ異物が侵入することを避けるために、透明度と強度を有する材料、例えば、透明なポリカーボネート板によって保護されている。
入射開口部12dを、開口部12bとは別に設けることで、太陽光等の外光Eが拡大ユニット12の内部で集光するように、すなわち、第2の凹面鏡12cの焦点が第2の外装12aの内部となるように、ヘッドアップディスプレイ装置1を設計することが容易になる。
本発明の実施の形態では、図7に示すように、拡大ユニット12は、運転者から見てメータフード3の奥に配置されている。メータフード3は、車両のメータ等を保護するために、車両のインストルメントパネル面に配置される。外光Eの反射を避けるために、図7に示した拡大ユニット12に対するフード表面3aは、反射防止材により成型される。また、フード表面3aは、反射防止塗装が施される。
図7に示すように、入射開口部12dの付近には、映像光Lが通る空間が設けられる。拡大ユニット12をメータフード3に接近して設けることにより、インストルメントパネル周辺の空間を有効に活用することができる。しかし、雨の吹き込みや結露、飲料の滴等により、映像光Lが通るための空間に水その他の液体が溜まり、車両A又はヘッドアップディスプレイ装置1の機能を害する可能性がある。
このような事態を避けるための手法を、図8を参照しながら説明する。液溜まり防止の一例として、拡大ユニット12に、液体を車両外部に排出する切欠き12eを設ける。切欠き12eは、拡大ユニット12内に液体が滞留しないような位置、大きさ及び形状で設計される。また、切欠き12eは、内部に侵入又は発生した液体が車両Aの加減速等により自然に排出されるように、又は、ファンによる吸排気により強制的に排出されるように設計される。さらに、拡大ユニット12ではなく、メータフード3に、排水孔3bや切欠き3cを設けることにより、メータフード3内に液体が滞留することを防止できる。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
以上の実施例の説明においては、車両用のヘッドアップディスプレイ装置1について説明したが、本発明によれば、投射ユニット11、拡大ユニット12及びガラスの配置には自由度があるため、車両以外の用途、例えば、航空機、船舶にも適用することができる。
ここで、本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1は、典型的には、車両のフロントガラス2に映像光Lを反射させるが、投射ユニット11又は拡大ユニット12の配置の柔軟性から、車両のフロントガラス2以外の反射部材(コンバイナと称される)に映像光Lを反射させ、又は、運転者以外の者に映像を提示することができる。
また、第1の凹面鏡11f又は第2の凹面鏡12cの一方又は両方を、正の焦点距離を有する他の光学素子、例えば、凸レンズで代替することができる。
凸レンズを用いた場合、凹面鏡を用いた異なり、光を反射するのではなく、透過させることとなる。したがって、例えば、第1の凹面鏡11fを凸レンズで代替する場合には、当該凸レンズを透過した映像光Lが第1の中間像M1を結び、第2の凹面鏡12cで反射されるように、当該凸レンズ、平面鏡11e及び第2の凹面鏡12cの位置関係を定める。また、第2の凹面鏡12cを凸レンズで代替する場合には、当該凸レンズを透過した映像光Lがフロントガラス2で反射され、運転者に到達するように、当該凸レンズとフロントガラス2の位置関係を定める。
凸レンズを用いた場合、凹面鏡を用いた異なり、光を反射するのではなく、透過させることとなる。したがって、例えば、第1の凹面鏡11fを凸レンズで代替する場合には、当該凸レンズを透過した映像光Lが第1の中間像M1を結び、第2の凹面鏡12cで反射されるように、当該凸レンズ、平面鏡11e及び第2の凹面鏡12cの位置関係を定める。また、第2の凹面鏡12cを凸レンズで代替する場合には、当該凸レンズを透過した映像光Lがフロントガラス2で反射され、運転者に到達するように、当該凸レンズとフロントガラス2の位置関係を定める。
1 ヘッドアップディスプレイ装置
11 投射ユニット
11a 第1の外装
11b 開口部
11c プロジェクタ
11d スクリーン
11e 平面鏡
11f 第1の凹面鏡(補正鏡)
12 拡大ユニット
12a 第2の外装
12b 開口部
12c 第2の凹面鏡
12d 入射開口部
12e 切欠き
2 フロントガラス
3 メータフード
3a フード表面
3b 排水孔
3c 切欠き
A 自動車
B アイボックス
E 外光
F 集光点(第2の凹面鏡の焦点)
L 映像光
M1 第1の中間像
M2 第2の中間像
P 運転者の視点
S スクリーン上の像
V 虚像
11 投射ユニット
11a 第1の外装
11b 開口部
11c プロジェクタ
11d スクリーン
11e 平面鏡
11f 第1の凹面鏡(補正鏡)
12 拡大ユニット
12a 第2の外装
12b 開口部
12c 第2の凹面鏡
12d 入射開口部
12e 切欠き
2 フロントガラス
3 メータフード
3a フード表面
3b 排水孔
3c 切欠き
A 自動車
B アイボックス
E 外光
F 集光点(第2の凹面鏡の焦点)
L 映像光
M1 第1の中間像
M2 第2の中間像
P 運転者の視点
S スクリーン上の像
V 虚像
Claims (5)
- 投射ユニットと、拡大ユニットと、を有するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記投射ユニットは、
映像を投射するプロジェクタと、
前記プロジェクタによる映像光を反射又は透過する正の焦点距離を有する第1光学素子と、を有し、
前記拡大ユニットは、
前記第1光学素子によって反射され又は当該第1光学素子を透過した映像光が入射する正の焦点距離を有する第2光学素子と、
前記第2光学素子を内蔵する外装と、を有し、
前記第2光学素子は、前記第1光学素子からの映像光を反射又は透過し、当該反射又は透過した後の映像光によって前記プロジェクタが生成した映像が視認者に提示され、
前記第2光学素子の焦点は、前記外装の内部に存在する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記第1光学素子と前記第2光学素子の少なくともいずれかは凹面鏡である、
ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記第2光学素子を反射又は透過した後の映像光は、さらに反射部材によって反射され、視認者に前記プロジェクタが生成した映像が提示される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記反射部材が自動車のフロントガラスであり、前記視認者が当該自動車の運転者である、
ことを特徴とする請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記拡大ユニットは自動車のインストルメントパネル内に設けられ、前記投射ユニットは当該インストルメントパネル外に設けられる、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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2015
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