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JP2016523524A - アルケノールデヒドラターゼ変異体 - Google Patents

アルケノールデヒドラターゼ変異体 Download PDF

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Abstract

3<n<7である一般式CnH2nOに対応する化合物の、CnH2n−2+H2Oへの変換を触媒する活性を向上させたアルケノールデヒドラターゼ変異体が記載されている。特に、例えばブタ−2−エン−1−オール(クロチルアルコール)の1,3ブタジエンへの変換において向上した活性を有し、かつ/またはブタ−3−エン−2−オールの1,3ブタジエンへの変換において向上した活性を有し、かつ/または3−メチルブタ−2−エン−1−オール(プレノール)もしくは3−メチルブタ−3−エン−2−オール(イソプレノール)のイソプレンへの変換において向上した活性を有し、かつ/または2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オールのジメチルブタジエンへの変換において向上した活性を有するアルケノールデヒドラターゼ変異体が記載されている。

Description

本発明は、3<n<7である一般式C2nOに対応する化合物の、C2n−2+HOへの変換を触媒する活性を向上させたアルケノールデヒドラターゼ変異体に関する。特に、本発明は、例えばブタ−2−エン−1−オール(クロチルアルコール)の1,3ブタジエンへの変換における活性を向上させた、かつ/またはブタ−3−エン−2−オールの1,3ブタジエンへの変換における活性を向上させた、かつ/または3−メチルブタ−2−エン−1−オール(プレノール)もしくは3−メチルブタ−3−エン−2−オール(イソプレノール)のイソプレンへの変換における活性を向上させた、かつ/または2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オールのジメチルブタジエンへの変換における活性を向上させたアルケノールデヒドラターゼ変異体に関する。
ブタジエン(1,3ブタジエン)は、式Cの共役ジエンである。これは、合成ゴムの生産におけるモノマーとして用いられる重要な工業化学物質である。ブタジエンを生産する様々な可能性が存在する。ブタジエンは、例えば、エチレンおよび他のオレフィンを生産するのに用いられる蒸気クラッキングプロセスの副産物として生産される。このプロセスでは、ブタジエンは、C4ストリームにおいて生じ、通常は、アセトニトリル等の極性非プロトン溶媒中への抽出によって他の副産物から単離されて、次にそこから取り出される。ブタジエンはまた、標準的なブタンの触媒的脱水素によって生産されてもよいし、エタノールから生産されてもよい。後者の場合、2つの異なるプロセスが用いられる。単一ステッププロセスにおいて、エタノールは、金属酸化物触媒上で400〜450℃にて、ブタジエン、水素および水に変換される(Kirshenbaum, I. (1978), Butadiene. In M. Grayson (Ed.), Encyclopedia of Chemical Technology, 3rd ed., vol. 4, pp. 313-337. New York: John Wiley & Sons)。ツーステッププロセスにおいて、エタノールはアセトアルデヒドに酸化し、これがタンタル促進多孔質シリカ触媒上で325〜350℃にて付加的なエタノールと反応して、ブタジエンが生じる(Kirshenbaum, I. (1978)、先に引用)。ブタジエンはまた、標準的なブテンの触媒的脱水素によって生産されてもよい。
過去20年間で、遺伝子工学技術により微生物の代謝の修飾が可能となったので、普通であれば低い収率で産生されるであろう重要な物質を産生するのに用いることが可能となった。天然に存在する代謝経路を増強することによって、この技術は、産業関連の多数の化合物を生物生産する新しい方法を切り開いている。動物飼料、生物分解性プラスチックまたはテクスタイル繊維用のアミノ酸等のいくつかの産業化合物は、今では、遺伝子修飾生物を用いてルーチン的に産生されている。しかしながら、石油化学的に誘導される主な分子、特にブタジエンの大規模生産用に微生物を適所に用いるバイオプロセスは存在しない。これは、ブタジエンの天然の生産者としての微生物が、少量ですら知られていないためである。世界中で生産されている大量のゴム、ならびに化学プロセスを用いるブタジエン生産についての環境懸念の増大および資源の制限を考えると、ブタジエンの生産のための代替の、環境に優しく持続可能なプロセスを提供する必要がある。イソプレンまたはジメチルブタジエン等の他の共役ジエンの生産についても同様である。
最近の研究により、デヒドラターゼ、特にリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼを利用する酵素的プロセスを介して、クロチルアルコールおよびブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することによってブタジエンを生成することが可能であることが示された。同酵素はまた、3<n<7である一般式C2nOに対応する他の化合物をCnH2n−2+HOに変換するのに用いられてもよい(図1)。
しかしながら、天然に存在する酵素の回転速度は、産業用途にまだ適していないので、改良の必要がある。即ち、そのような酵素の活性を増大させること、特に上記のプロセスの効率の更なる増大に関して、酵素を産業目的により適したものとすることである。
本発明は、特許請求の範囲に定義される実施形態を提供することによって、この必要に対処する。
ゆえに、本発明は、アルケノールデヒドラターゼ変異体であって、それが由来するアルケノールデヒドラターゼの活性よりも向上した活性で一般式C2nOに対応する少なくとも1つのアルケノール化合物を、共役ジエンC2n−2に変換することができることを特徴とするアルケノールデヒドラターゼ変異体を提供する。
特に、本発明は、以下の対応するアルケノールデヒドラターゼ変異体を提供する
(i)一般式C2nOに対応する化合物は、クロチルアルコール、ブタ−3−エン−2−オールもしくはブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、1,3ブタジエンである;または
(ii)一般式C2nOに対応する化合物は、プレノール、イソプレノール、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2−メチル−ブタ−3−エン−2−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、イソプレンである;または
(iii)一般式C2nOに対応する化合物は、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、ジメチルブタジエンである。
ゆえに、変換されることになる化合物は、特に、クロチルアルコール、ブタ−3−エン−2−オールまたはブタ−3−エン−1−オール(1,3ブタジエンとなる)であってもよいし、プレノール、イソプレノール、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オールまたは2−メチル−ブタ−3−エン−2−オール(イソプレンとなる)であってもよいし、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールまたは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オール(ジメチルブタジエンとなる)であってもよい。向上した酵素変異体、または活性を増大させて反応を触媒することができる酵素変異体は、野生型酵素と異なっており、かつ、先に定義されるアルケノールの、共役ジエンへのそれぞれの変換を触媒することで、酵素変異体の比活性は、アルケノール基質の少なくとも1つの与えられた濃度について、野生型酵素の比活性よりも高い(好ましくは、0Mよりも高く最大1Mである任意のアルケノール濃度)酵素変異体として定義される。比活性は、時間のユニット単位および酵素のモル単位での産物モルに変換された基質モルの数と定義される。Kcat(回転数)は、基質の飽和濃度での比活性である。
特に、この第1の態様によれば、本発明は、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することができ、クロチルアルコールから1,3ブタジエンへの回転速度が少なくとも0.033×10−3−1である酵素を提供する。そのような酵素は、アルケノールデヒドラターゼ内の特定位置に突然変異を生じさせることによって提供されてよく、そのような突然変異を生じさせることによって得られる変異体は、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換を触媒することにおいて向上した活性を示す。好ましい実施形態において、当該酵素は、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することができ、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの回転速度が少なくとも0.05×10−3−1、少なくとも0.1×10−3−1、少なくとも0.15×10−3−1または少なくとも0.2×10−3−1、より好ましくは少なくとも0.5×10−3−1、さらにより好ましくは少なくとも1.0×10−3−1である。特に好ましい実施形態において、当該酵素は、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの回転速度が、少なくとも2×10−3−1であり、特に好ましい実施形態において、少なくとも4×10−3−1である。最も好ましい実施形態において、当該酵素は、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの回転速度が、少なくとも10×10−3−1、少なくとも1s−1、または少なくとも10s−1、さらにより好ましくは少なくとも100s−1である。対応する野生型酵素は、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの回転速度が、約0.03×10−3−1である。
別の実施形態において、本発明は、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することができ、回転速度(即ち、Kcat値)が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも1.5倍高い酵素を提供する。好ましい実施形態において、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することができる酵素は、回転速度(即ち、Kcat値)が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも5倍、または実に少なくとも10倍高い。さらにより好ましい実施形態において、回転速度は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも100倍、または実に少なくとも500倍高い。
クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することができる酵素の回転速度は、当業者に知られている方法によって判定されてよい。一実施形態において、この回転速度は、本明細書に添えられる実施例に記載されるようにして判定される。特定の実施形態において、この回転速度は、酵素、好ましくは過剰発現組換えタンパク質を含有する細胞溶解物をin vitroでインキュベートすることによって測定されてよい。代わりに、精製酵素が用いられてよい。より詳細には、回転速度が評価されることになる酵素は、以下で概説されるように判定されてよい:クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数が、以下のプロトコルを用いて判定されてよい:アルケノールデヒドラターゼ変異体が、市販のNovagen peT−25b+またはpET DEST細菌発現ベクター中にサブクローニングされて、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換されて、適切な抗生物質が補われたLBアガープレート上にプレーティングされる。単離された形質転換体が用いられて、自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種され、培養物が、シェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートされる。過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットは、−80℃にて一晩保存されてから、溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl)中に再懸濁され、Merck Novagen Lysonase(1リットルの培養物から生産された細胞ペレットについて、15mlの溶解バッファー中100μlのLysonase)が補われる。細胞懸濁液は、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートされる。細胞溶解物が、遠心分離によって澄明にされ、上清は、濾過コンセントレータを用いて2倍濃縮される。濃縮した可溶性の画分中に存在する酵素変異体の量は、SDS−PAGEゲル上で、ゲルデンシトメトリーを用いたBSA較正曲線に対して推定される。酵素反応が、450μlの細胞溶解物の上清、0から100mMの範囲のトランスクロチルアルコール、4mM DTT、25mM MgCl2、25mM KCl、4mMグルタチオンおよび50mMトリス−Cl pH7.5を有する2mlのガラスバイアルで設定される。バイアルは封をされて、37℃にて1から6時間インキュベートされる。酵素反応は、80℃にて5分間インキュベートすることによって停止され、産生された1,3ブタジエンは、実施例7に記載されるガスクロマトグラフィーによって定量化される。反応によって産生される1,3ブタジエンの絶対量を定量化するために、ガスクロマトグラフは、純粋なブタジエン(1から10,000ppm)の濃度範囲を用いて較正される。較正表は、この範囲のブタジエン濃度において線形である。ブタジエンの産生速度(ブタジエンモル/酵素モル/秒)は、トランスクロチルアルコールの濃度の関数としてプロットされ、曲線は、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax (基質))/(K+(基質)))を用いて当てはめられて、kcat(s−1)およびk値(mM)が抽出される。
さらに、第1の態様によれば、本発明はまた、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができ、ブタ−3−エン−2−オールから1,3ブタジエンへの回転速度が少なくとも1.1×10−4−1である酵素を提供する。そのような酵素は、アルケノールデヒドラターゼ内の特定位置に突然変異を生じさせることによって提供されてよく、そのような突然変異を生じさせることによって得られる変異体は、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換を触媒することにおいて向上した活性を示す。好ましい実施形態において、当該酵素は、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができ、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの回転速度が少なくとも5×10−4−1、より好ましくは少なくとも1×10−3−1または5×10−3−1、特に好ましくは少なくとも10.0×10−3−1である。最も好ましい実施形態において、当該酵素は、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの回転速度が、少なくとも13×10−3−1、さらにより好ましくは少なくとも20×10−3−1、少なくとも1s−1、または少なくとも10s−1、さらにより好ましくは少なくとも100s−1である。対応する野生型酵素は、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの回転速度が、約1.0×10−4−1である。
別の実施形態において、本発明は、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができ、回転速度(即ち、Kcat値)が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも1.5倍高い酵素を提供する。好ましい実施形態において、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができる酵素は、回転速度(即ち、Kcat値)が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも5倍、または実に少なくとも10倍高い。さらにより好ましい実施形態において、回転速度は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも100倍、または実に少なくとも500倍高い。
ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができる酵素の回転速度は、当業者に知られている方法によって判定されてよい。一実施形態において、この回転速度は、本明細書に添えられる実施例に記載されるようにして判定される。特定の実施形態において、この回転速度は、酵素、好ましくは過剰発現組換えタンパク質を含有する細胞溶解物をin vitroでインキュベートすることによって測定されてよい。代わりに、精製酵素が用いられてよい。より詳細には、回転速度が評価されることになる酵素は、以下で概説されるように判定されてよい:ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcat(s−1)およびK値(mM)定常状態運動定数が、以下のプロトコルを用いて判定されてよい:アルケノールデヒドラターゼ変異体が、市販のNovagen peT−25b+細菌発現ベクター中にサブクローニングされて、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換されて、適切な抗生物質が補われたLBアガープレート上にプレーティングされる。単離された形質転換体が用いられて、自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種され、培養物が、シェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートされる。過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットは、−80℃にて一晩保存されてから、溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl)中に再懸濁され、Merck Novagen Lysonase(1リットルの培養物から生産された細胞ペレットについて、15mlの溶解バッファー中100μlのLysonase)が補われる。細胞懸濁液は、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートされる。細胞溶解物が、遠心分離によって澄明にされ、上清は、遠心コンセントレータを用いて2倍濃縮される。濃縮した可溶性の画分中に存在する酵素変異体の量は、SDS−PAGEゲル上で、ゲルデンシトメトリーを用いたBSA較正曲線に対して推定される。酵素反応が、450μlの細胞溶解物の上清、0から100mMの範囲のブタ−3−エン−2−オール、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl、4mMグルタチオンおよび50mMトリス−Cl pH7.5を有する2mlのガラスバイアルで設定される。バイアルは封をされて、37℃にて1から6時間インキュベートされる。酵素反応は、80℃にて5分間インキュベートすることによって停止され、産生された1,3ブタジエンは、先に記載されるガスクロマトグラフィーによって定量化される。ブタジエンの産生速度(ブタジエンモル/酵素モル/秒)は、ブタ−3−エン−2−オールの濃度の関数としてプロットされ、曲線は、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax (基質))/(K+(基質)))を用いて当てはめられて、kcat(s−1)およびk値(mM)が抽出される。
さらに、第1の態様によれば、本発明はまた、プレノールをイソプレンに変換することができ、プレノールからイソプレンへの回転速度が少なくとも3.3×10−4−1、好ましくは少なくとも5×10−4−1、より好ましくは少なくとも1×10−3−1、少なくとも1×10−2−1、または少なくとも1×10−1−1、さらにより好ましくは少なくとも5×10−1−1、少なくとも9×10−1−1、少なくとも1s−1、または少なくとも10s−1、さらにより好ましくは少なくとも100s−1である酵素を提供する。対応する野生型酵素は、プレノールの、イソプレンへの回転速度が、約3.0×10−4−1である。
別の実施形態において、本発明は、プレノールをイソプレンに変換することができ、回転速度(即ち、Kcat値)が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも1.5倍高い酵素を提供する。より好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することができる酵素は、回転速度(即ち、Kcat値)が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも5倍、または実に少なくとも10倍高い。さらにより好ましい実施形態において、回転速度は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも100倍、または実に少なくとも500倍高い。
そのような酵素は、アルケノールデヒドラターゼ内の特定位置に突然変異を生じさせることによって提供されてよく、そのような突然変異を生じさせることによって得られる変異体は、プレノールの、イソプレンへの変換を触媒することにおいて向上した活性を示す。プレノールをイソプレンに変換することができる酵素の回転速度は、当業者に知られている方法によって判定されてよい。一実施形態において、この回転速度は、本明細書に添えられる実施例に記載されるようにして判定される。特定の実施形態において、この回転速度は、酵素、好ましくは過剰発現組換えタンパク質を含有する細胞溶解物をin vitroでインキュベートすることによって測定されてよい。代わりに、精製酵素が用いられてよい。より詳細には、回転速度が評価されることになる酵素は、以下で概説されるように判定されてよい:プレノールの、イソプレンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数が、以下のプロトコルを用いて判定されてよい:試験されることになるアルケノールデヒドラターゼ変異体が、市販のpET300/NT−DEST発現ベクター(Life technologies)中にサブクローニングされて、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換されて、適切な抗生物質が補われたLBアガープレート上にプレーティングされる。単離された形質転換体が用いられて、自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種され、培養物が、シェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートされる。200mlの培養物から得られ、かつ過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットは、−80℃にて一晩保存されてから、3mlの溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl、20mMグルタチオン)中に再懸濁され、10μl Merck Novagen Lysonaseが補われる。細胞懸濁液は、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートされる。細胞溶解物が、遠心分離(10000rpm、20分間)によって澄明にされ、上清は、濾過コンセントレータ(Millipore Amicon)を用いて、1mlの最終容量に3倍濃縮される。500μlの酵素反応物が、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(変異体)、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(空のベクターで形質転換した細胞)、および20、40、80、120mMの範囲のプレノール濃縮物(Sigma Aldrich)を有する2mlのガラスバイアル内に設定される。バイアルは封をされて、37℃にて20、40、60、90、120および180分間インキュベートされる。酵素変異体の量は、SDS−PAGEゲル上で、BSA較正曲線に対して定量化される。酵素反応は、80℃にて5分間のインキュベーションによって停止され、産生されたイソプレンは、ガスクロマトグラフィーによって定量化される。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(30m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、100μlのヘッドスペースガスが注入される。イソプレンを検出するのに用いられるGC分析法は、180℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:10である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素がキャリアガスとして用いられ(1.5ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(25ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物が用いられて、FID検出系が供給される。これらのパラメータを用いて、イソプレンの保持時間は5.75分である。イソプレンの産生速度(イソプレンモル/酵素モル/秒)は、プレノールの濃度の関数としてプロットされ、曲線は、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax (基質))/(K+(基質)))を用いて当てはめられて、kcat(s−1)およびk値(mM)が抽出される。
さらに、第1の態様によれば、本発明はまた、イソプレノールをイソプレンに変換することができ、イソプレノールからイソプレンへの回転速度が少なくとも3.3×10−5−1、好ましくは少なくとも5×10−5−1、さらにより好ましくは少なくとも1×10−4−1、特に好ましくは少なくとも3×10−4−1、少なくとも1s−1、または少なくとも10s−1、さらにより好ましくは少なくとも100s−1である酵素を提供する。対応する野生型酵素は、イソプレノールの、イソプレンへの回転速度が、約3.0×10−5−1である。
別の実施形態において、本発明は、イソプレノールをイソプレンに変換することができ、回転速度(即ち、Kcat値)が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも1.5倍高い酵素を提供する。より好ましい実施形態において、イソプレノールをイソプレンに変換することができる酵素は、回転速度(即ち、Kcat値)が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも5倍、または実に少なくとも10倍高い。さらにより好ましい実施形態において、回転速度は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する対応する野生型酵素の回転速度と比較して、少なくとも100倍、または実に少なくとも500倍高い。
そのような酵素は、アルケノールデヒドラターゼ内の特定位置に突然変異を生じさせることによって提供されてよく、そのような突然変異を生じさせることによって得られる変異体は、イソプレノールの、イソプレンへの変換を触媒することにおいて向上した活性を示す。イソプレノールをイソプレンに変換することができる酵素の回転速度は、当業者に知られている方法によって判定されてよい。一実施形態において、この回転速度は、本明細書に添えられる実施例に記載されるようにして判定される。特定の実施形態において、この回転速度は、酵素、好ましくは過剰発現組換えタンパク質を含有する細胞溶解物をin vitroでインキュベートすることによって測定されてよい。代わりに、精製酵素が用いられてよい。より詳細には、回転速度が評価されることになる酵素は、先のプレノールの、イソプレンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数の判定について既に概説されたように判定されてよいが、イソプレノールがプレノールの代わりに基質として用いられることを例外とする。
そのような酵素を提供することによって、本発明は、クロチルアルコール、3−メチル−ブタ−2−エン−1−オール(プレノール)もしくはイソプレノールまたは2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1オールからの、それぞれブタジエン、イソプレンまたはジメチルブタジエン等の3<n<7である一般式C2n−2に対応する共役ジエンの産生効率を劇的に増大させることができる。
用語「アルケノールデヒドラターゼ」は、アルケノールを脱水し得る酵素、好ましくは、3<n<7である一般式C2nOに対応する少なくとも1つの化合物を脱水し得、かつ反応産物がC2n−2+HOである酵素を指す。この活性は、本明細書中において以下でさらに記載されるアッセイにおいて、かつ添えられた実施例において、測定され得る。好ましい一実施形態において、アルケノールデヒドラターゼは、クロチルアルコールデヒドラターゼまたはブタ−3−エン−2−オールデヒドラターゼである。本発明の文脈における用語「クロチルアルコールデヒドラターゼ」は、クロチルアルコールおよび/またはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができる酵素を指す。本発明の文脈における用語「ブタ−3−エン−2−オールデヒドラターゼ」は、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができる酵素を指す。これらの活性は、さらに以下で記載されるアッセイ、特に実施例の部におけるアッセイによって、測定されてよい。リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼ(EC 4.2.1.127)として分類される酵素が、適切なアルケノールデヒドラターゼであり、3<n<7である一般式C2nOに対応する種々の化合物の、C2n−2+HOへの変換、例えば、クロチルアルコールまたはブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンまたは本明細書に記載される他の化合物への変換等を触媒することができることが示され得た。リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼは、異性化を介してゲラニオールをリナロールに変換する能力、および脱水反応を介してリナロールをミルセンに変換する能力を有する酵素である。ゆえに、好ましい実施形態において、用語「アルケノールデヒドラターゼ」は、本発明の文脈において用いられる場合、リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼを指す。別の好ましい実施形態において、用語「アルケノールデヒドラターゼ」は、リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼに由来し、かつクロチルアルコールまたはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する能力を有する酵素を指す。指定された酵素リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼは、カステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)(以前はアルカリゲネス・デフラグランス(Alcaligenes defragrans))系統65Phenにおいて同定された(Brodkorb et al., J. Biol. Chem. 285 (2010), 30436-30442)。リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼは、モノテルペンの嫌気性分解に関与する二官能性酵素である。本来の酵素は、160kDaの分子量を有することが見出されており、かつ40kDaのサブユニットのホモテトラマーであると想定されている。当該酵素は、2つの反応を、熱力学的駆動力に応じて両方向にin vitroで触媒する。一方では、当該酵素は、第一級アリルアルコールゲラニオールの、第三級アリルアルコールモチーフを有する立体異性体リナロールへの異性化を触媒する。他方では、当該酵素は、第三級アルコールリナロールから、対応する非環式モノテルペンベータミルセン(共役ジエンモチーフを有する分子)への水分離(脱水)を触媒する。カステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)において、当該タンパク質は、前駆体タンパク質として発現され、周辺質(periplasmatic)位置特定のためのシグナルペプチドが、膜を通った輸送後に切断される。当該酵素は、EC 4.2.1.127として分類される。リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼは、嫌気性条件下で以下の反応を触媒する能力を有する:
リナロール<=>ミルセン+H
この活性は、例えば、Brodkorb et al.(先に引用)に記載されるアッセイにより測定されてよい。そのようなアッセイにおいて、バイアルが35℃に予め温められ、無酸素性タンパク質溶液がバイアル中に移され、そしてDTTが2mMになるまで加えられる。反応混合物はブチルセプタムで封をされ、ヘッドスペースはCO/N(10/90(v/v))でフラッシュされる。反応は、明確な濃度のリナロールを加えることによって開始され、35℃にてインキュベートされる。リナロールの、ミルセンへの変換は、例えばガスクロマトグラフィーによって、ミルセンの産生を調査することによって評価される。
好ましい実施形態において、リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼはまた、嫌気性条件下で、ゲラニオールの、リナロールへの異性化を触媒する能力を有する:
ゲラニオール<=>リナロール
この活性は、例えば、Brodkorb et al.(先に引用)に記載されるアッセイにより測定されてよい。そのようなアッセイにおいて、バイアルが35℃に予め温められ、無酸素性タンパク質溶液がバイアル中に移され、そしてDTTが2mMになるまで加えられる。反応混合物はブチルセプタムで封をされ、ヘッドスペースはCO/N(10/90(v/v))でフラッシュされる。反応は、明確な濃度のゲラニオールを加えることによって開始され、35℃にてインキュベートされる。ゲラニオールの、リナロールへの変換は、例えばガスクロマトグラフィーによって、ミルセン、即ち、酵素によって触媒される第2の反応の産物、の産生を調査することによって評価される。
ゲラニオール、リナロールおよびミルセンは、植物によって産生される非環式C10テルペノイドであり、それぞれアリルアルコールおよび炭化水素のクラスに属する。Luddecke and Harder (Z. Naturforsch. 66c (2011), 409-412)は、リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼの高い基質特異性について報告した。
先に述べたように、リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼは、1,3ブタジエンに変換するようにクロチルアルコールおよび/またはブタ−3−エン−2−オールに作用し得ることが見出された。本発明はここで、クロチルアルコールおよび/またはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができる酵素の改善された変異体を提供する。発明者らは、モデル酵素として、配列番号1に示されるカステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)のリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼを用いて、クロチルアルコールおよび/またはブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換に関する活性の増大を示すこの酵素の変異体を提供することが可能であることを示すことができた。
好ましい一実施形態において、本発明の変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列、または非常に関連した配列(少なくとも60%同一である)を有し、かつ突然変異が、示される位置の1つまたは複数で生じているアルケノールデヒドラターゼ、より好ましくはリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼに由来するという特徴によって、そしてクロチルアルコールおよびブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する能力、または両反応を触媒する能力を示し、かつ向上した活性でこれを行うことができるという特徴によって、特徴付けられる。好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、配列番号1と少なくとも80%の配列同一性を示し、かつ本明細書中で以下に示される位置で1つまたは複数の置換および/または欠失および/または挿入が生じている配列に由来する。
しかしながら、本発明の教示は、モデル酵素として用いられている配列番号1に示されるカステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)のリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼ酵素に制限されず、他の生物由来のアルケノールデヒドラターゼに、特に他のリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼに、または、例えば酵素のトランケート変異体等の配列番号1と構造的に関連する酵素にまで拡張されてよい。ゆえに、本発明はまた、アルケノールデヒドラターゼの変異体に、特に、カステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragran)配列(配列番号1)と構造的に関連し、かつ以下に示される位置のいずれかに対応する位置で1つまたは複数の置換および/または欠失および/または挿入を示す他のリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼに関する。用語「構造的に関連する」は、配列番号1に示される配列と少なくともn%の配列同一性を示し、nが60から100の間の整数、好ましくは60、65、70、75、80、85、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99であるアルケノールデヒドラターゼ、特にリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼを指す。好ましい実施形態において、構造的に関連するアルケノールデヒドラターゼは、原核生物起源、さらにより好ましくは細菌由来、最も好ましくはカステラニエラ(Castellaniella)属の細菌由来である。
ゆえに、一実施形態において、本発明に従うアルケノールデヒドラターゼ、特にリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼの変異体は、配列番号1と少なくともn%同一である配列であって、nが60から100の間の整数、好ましくは60、65、70、75、80、85、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99であり、かつ、以下に示される位置に置換および/または欠失および/または挿入を有する配列を有する、好ましくはこの配列から由来する。比較される配列が同じ長さを有していない場合、同一性の程度は、より長い配列におけるアミノ酸残基と同一であるより短い配列におけるアミノ酸残基のパーセンテージを、または、より短い配列におけるアミノ酸残基と同一であるより長い配列におけるアミノ酸残基のパーセンテージを指す。好ましくは、より長い配列におけるアミノ酸残基と同一であるより短い配列におけるアミノ酸残基のパーセンテージを指す。配列同一性の程度は、CLUSTAL等の好ましくは適切なコンピュータアルゴリズムを用いる、当該技術において周知である方法に従って判定されてよい。
Clustal分析法を用いて、特定の配列が、例えば、参照配列と少なくとも60%同一であるか否かを判定する場合、デフォルトのセッティングが用いられてよく、またはセッティングは好ましくは以下の通りである:アミノ酸配列の比較について、マトリックス:blosum 30;オープンギャップペナルティ:10.0;拡張ギャップペナルティ:0.05;遅延分岐:40;ギャップ分離距離:8。ヌクレオチド配列の比較について、拡張ギャップペナルティは、好ましくは5.0に設定される。
好ましい実施形態において、ClustalW2が、アミノ酸配列の比較のために用いられる。ペアワイズ比較/アラインメントの場合、以下のセッティングが好ましくは選択される:タンパク質重量マトリックス:BLOSUM 62;ギャップオープン:10;ギャップ拡張:0.1。多重比較/アラインメントの場合、以下のセッティングが好ましくは選択される:タンパク質重量マトリックス:BLOSUM 62;ギャップオープン:10;ギャップ拡張:0.2;ギャップ距離:5;末端ギャップなし。
好ましくは、同一性の程度は、配列の完全長の全体にわたって算出される。
配列番号1に示されるアミノ酸配列において以下に示される位置に対応する位置に位置決めされたアミノ酸残基が、当該技術において知られている方法によって、当業者によって同定され得る。例えば、そのようなアミノ酸残基は、問題の配列を、配列番号1に示される配列とアラインすることによって、かつ配列番号1の先に示された位置に対応する位置を同定することによって、同定され得る。アラインメントは、当業者に知られている手段および方法でなされてよく、例えばリップマン−ピアソン法(Science 227 (1985), 1435)またはCLUSTALアルゴリズム等の既知のコンピュータアルゴリズムを用いることによる。そのようなアラインメントにおいて、最大相同性が、アミノ酸配列内に存在する保存アミノ酸残基に割り当てられることが好ましい。
好ましい実施形態において、ClustalW2がアミノ酸配列の比較のために用いられる。ペアワイズ比較/アラインメントの場合、以下のセッティングが好ましくは選択される:タンパク質重量マトリックス:BLOSUM 62;ギャップオープン:10;ギャップ拡張:0.1。多重比較/アラインメントの場合、以下のセッティングが好ましくは選択される:タンパク質重量マトリックス:BLOSUM 62;ギャップオープン:10;ギャップ拡張:0.2;ギャップ距離:5;末端ギャップなし。
アルケノールデヒドラターゼのアミノ酸配列がそのような方法によってアラインされる場合、アミノ酸配列内に生じる挿入にも欠失にも関係なく、対応するアミノ酸残基の位置は各アルケノールデヒドラターゼにおいて判定され得る。
本発明の文脈において、「別のアミノ酸残基で置換される」は、示される位置の各アミノ酸残基が、任意の他の可能なアミノ酸残基、例えば天然に存在するアミノ酸または非天然由来のアミノ酸(Brustad and Arnold, Curr. Opin. Chem. Biol. 15 (2011), 201-210)で、好ましくは、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシンおよびバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されてよいことを意味する。ある位置について好ましい置換が、以下でさらに示される。さらに、用語「置換される」または「置換」はまた、示される位置の各アミノ酸残基が修飾されていることを意味する。
そのような修飾として、天然に存在する修飾および非天然由来の修飾が挙げられる。天然に存在する修飾として、限定されないが、官能基(例えばアセテート(acetate)、ホスフェート(phosphate)、ヒドロキシル、脂質(グリシン残基のミリストイル化)および炭水化物(例えばアルギニン、アスパラギンその他のグリコシル化))の付着等の真核生物の翻訳後修飾が挙げられる。天然に存在する修飾はまた、シトルリン化、カルバミル化およびシステイン残基間のジスルフィド結合形成;補因子(共有結合的に付着され得るFMNまたはFAD)の付着またはペプチドの付着(例えばユビキチン結合またはスモイレーション)による化学構造の変化を包含する。
非天然由来の修飾として、例えば、リジン残基のビオチン化または非カノニカルアミノ酸(non-canonical amino acids)の包含等のin vitro修飾が挙げられる(Liu and Schultz, Annu. Rev. Biochem. 79 (2010), 413-44 and Wang et al., Chem. Bio. 2009 March 27; 16 (3), 323-336; doi: 101016/jchembiol.2009.03.001参照)。
本発明の文脈において、「欠失した」または「欠失」は、対応する位置のアミノ酸が欠失していることを意味する。
本発明の文脈において、「挿入された」または「挿入」は、各位置で1つまたは2つ、好ましくは1つのアミノ酸残基が、好ましくは示された位置の前に、挿入されていることを意味する。
本発明はまた、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換のための、先に記載されたアルケノールデヒドラターゼの、またはそのようなアルケノールデヒドラターゼを含む宿主細胞の使用に関する。
A.クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性が向上した変異体
第2の態様において、本発明は、アルケノールデヒドラターゼの変異体であって、先に定義されたアルケノール、好ましくはクロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することにおいてそれが由来する対応するアルケノールデヒドラターゼよりも向上した活性を示し、当該アルケノールデヒドラターゼ変異体は、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、116、80、106、119、357、75、132、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる、アルケノールデヒドラターゼの変異体に関する。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置173に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置181に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、116、80、106、119、357、75、132、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、285、98、95、186、248、72、175、245、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置116、80、106、119、357、75、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置324に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、116、80、106、119、357、75、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置119に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置324、132、116、80、106、357、75、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置199に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置119、324、132、116、80、106、357、75、73、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70 364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置310に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置199、195、119、324、116、80、106、357、75、73、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置140に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置199、195、119、324、116、80、106、357、75、73、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
さらにより好ましい実施形態において、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、複数の突然変異を有することを特徴とする。実施例において以下でさらに例示されるように、変異体が、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度の増大を示す複数の突然変異を有すると見出された。複数の突然変異を有するこれらの変異体は、以下に要約される:
したがって、非常に好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、73、132、170、181、199、269および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IF20LG73SG132MR170KI181LD199NW269AL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、170、181および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SR170KI181LF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、367および382に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FL367FG382D。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、170、199、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IG73SR170KD199NF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、39、132、170、181、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IF20LD39AG132VR170KI181LF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、181、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SI181LF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、39、73、144、170、181、199、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VF20LD39AG73SI144TR170KI181LD199NF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、123、132、170、181、199および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VG73SS123EG132SR170KI181LD199NW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、39、170、181、199、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VD39AR170KI181LD199NF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、132、170、181および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SG132QR170KI181SW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、39、132、170、181および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VF20LD39AG132KR170KI181LW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、132および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VG132MW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、170、173、181および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132VR170KA173RI181LF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、170、173および389に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VG73SR170KA173RP389L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、168、170、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FS168NR170KF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、39、73、77、132、170、199、367および382に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD39AG73SE77IG132QR170KD199NL367FG382D。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、77および386に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VG73SE77IR386S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、39、73、170、181、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD39AG73SR170KI181LD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195、73および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FG73S−E77L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132VF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、170、173および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FR170KA173RF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、181および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132MI181LF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132MF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132LF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、123および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123EL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および12に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FS12L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123E。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195および170に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FR170K。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132RF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132TD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および173に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AA173R。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および170に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AR170K。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132ED199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195および20に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FF20L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132SD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132ND199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195および39に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FD39A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195および18に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FA18I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195および119に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FD119G。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195および173に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FA173R。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、181および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QI181SD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132RD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、181および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KI181LD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132RF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132K。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および20に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AF20L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および122に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GV122L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132TD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、123および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123EF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および151に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GY151M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および230に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA230Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、195および18に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AV195FA18V。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および18に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AA18I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、122および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FV122LG132Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および18に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AA18V。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132VD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132LD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132MD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、126、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FK126AG132AD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132T。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および39に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AD39A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および119に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AD119G。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、194および207に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G132AI194RS207A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および285に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AY285L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132RD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および389に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KP389S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および318に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QV318A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および159に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QY159M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132ND199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、114および122に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AA114SV122I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、199および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD199NL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123H。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、169および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KR169ND199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132DD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および119に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132TD199N/D119G。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、122および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FV122IG132L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、199および318に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD199NV318A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、123および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123EL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および119に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KD119G。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FLD119GGF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、123および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FI106ND119GS123EG132M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132HD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および181に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QI181L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、158および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FM158IF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、123および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FS123TF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、122および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FV122LG132V。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、199および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD199N/Y251L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123R。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123D。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132および195に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132T。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および227に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132VA227I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、132および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132KY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、158および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KM158ID199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、123および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FS123ED199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、169および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KR169TD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、132および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132EY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、132および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132AY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、115および119に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG115AD119G。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、123および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FS123RG132K。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123K。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FI106ND119GS123E。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、123および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FI106ND119GS123EG132Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および169に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132TR169T。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132KD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および119に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AD119L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および140に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132T。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および357に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132TS357N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、132および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132SY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、123および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FS123QG132S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、76および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FF76LD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FI106ND119GS123E。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および175に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FH175N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、84および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FT84IG132R。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、169および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AD119G。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および207に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AS207C。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および84に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FT84I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および227に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA227S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および75に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FS75N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FE77L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および76に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FF76L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および108に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AP108I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および210に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AY210L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および70に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AY70A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、70、73、132、170、181、199、324、364および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IF20LY70FG73SG132MR170KI181LD199NF324SG364SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、73、132、170、181、199、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IF20LG73SG132MR170KI181LD199NF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、77、132および364に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SE77IG132AG364S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、20、132、170、173、181、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FF20LG132VR170KA173RI181LD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、367および382に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FL367FG382D。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、10、132、170、173、181、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FI10AG132VR170KA173RI181LD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、77、84および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SE77IT84IG132A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、20、73、132、170、181および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FF20LG73SG132GR170KI181LF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、170、173、181、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132VR170KA173RI181LD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、70、77および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SY70FE77IG132A。
好ましい実施形態において、変異体が由来するアルケノールデヒドラターゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列を示すアルケノールデヒドラターゼ、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列である。
したがって、一実施形態において、本発明は、配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するアルケノールデヒドラターゼ変異体に関し、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、116、80、106、119、357、75、132、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、77、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10からなる群から選択される位置、もしくはこれらの位置のいずれかに対応する位置の1つもしくは複数のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基で置換されるか、欠失しており、または挿入が、これらの位置の1つもしくは複数で生じており、前記アルケノールデヒドラターゼは、先に定義されるアルケノール、好ましくはクロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することにおいて、向上した活性を有する。
本発明者らは、アルケノール、例えばクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換を触媒するアルケノールデヒドラターゼの活性が、ある位置でアルケノールデヒドラターゼ酵素を変異させることによって劇的に向上し得ることを見出した。本発明者らは、モデル酵素として、カステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)の酵素「リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼ」を用いた。その配列は配列番号1に示される。突然変異は、カステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)酵素の非変異型配列(配列番号1によって表される)と比較して、最大24倍を超える活性の増大の原因となる。
本発明の第2の態様に従うアルケノールデヒドラターゼの変異体は、好ましくは、それが由来するアルケノールデヒドラターゼと比較して、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示すことを特徴とする。ゆえに、変異体が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有するカステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)のリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼに由来する場合、変異体は、配列番号1のアミノ酸配列を有するリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼと比較して、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示す。変異体が、本明細書中で先に定義されたカステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)のリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼと構造的に関連があるアルケノールデヒドラターゼに由来する場合、変異体は、対応する突然変異が導入された対応する出発配列と比較して、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示す。特に好ましい実施形態において、そのような変異体はまた、配列番号1に示されるリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼと比較して、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示す。クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性は、当業者に知られている方法によって判定されてよい。一実施形態において、この活性は、本明細書に添えられる実施例に記載されるようにして判定される。特定の実施形態において、この活性は、酵素、好ましくは過剰発現組換えタンパク質を含有する細胞溶解物をin vitroでインキュベートすることによって測定されてよい。代わりに、精製酵素が用いられてよい。より詳細には、活性が評価されることになる酵素は、以下で概説されるように産生されてよい:アルケノールデヒドラターゼの野生型バージョンまたは変異体をコードする配列は、標準的な分子生物学技術を用いて、pET25b+発現ベクター(Novagen)またはpeT300/NT(Life technologies)中にサブクローニングされる。発現構築体は、BL21(DE3)コンピテント細胞(Novagen)中に形質転換される。単離されたクローンが用いられて、1mlから500mlの自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種され、かつ700rpmに設定された振盪インキュベータ内で30℃にて一晩20〜22時間増殖される(1mlの容量について、85%の湿度)。細胞はペレット化し、−80℃にて少なくとも一晩保存される。
一実施形態において、酵素アッセイは、粗細胞溶解物を用いて設定される:凍結細胞ペレットは、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび0〜100mMクロチルアルコール(Alfa Aesarのトランス異性体またはSigma Aldrichのシス−トランス混合物)を含有する反応混合物中に直接的に再懸濁される。
別の実施形態において、酵素アッセイは、澄明な細胞溶解物を用いて設定される:この場合、過剰発現組換え酵素を含有する凍結細胞ペレットは、溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl)中に再懸濁され、Merck Novagen Lysonase(1リットルの培養物から生産された細胞ペレットについて、15mlの溶解バッファー中100μlのLysonase)が補われる。細胞懸濁液は、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートされる。細胞溶解物が、遠心分離によって澄明にされ、上清は、遠心コンセントレータを用いて2〜3倍濃縮される。濃縮した可溶性の画分中に存在する酵素変異体の量は、SDS−PAGEゲル上で、ゲルデンシトメトリーを用いたBSA較正曲線に対して推定される。アッセイは、0〜100mMクロチルアルコール(Alfa Aesarのトランス異性体またはSigma Aldrichのシス−トランス混合物)を、4mMグルタチオンが補われた濃縮可溶性画分に加えることによって開始される。
対照反応が、空の発現ベクターpeT25b+または野生型酵素を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定される。この反応混合物は、37℃にて最低でも1時間、最大16時間インキュベートされ、反応は80℃にて5分のインキュベーションによって停止される。
1,3ブタジエン定量化:産生された1,3−ブタジエンの量は、ガスクロマトグラフィー分析によって定量化される。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(5m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、300μlのヘッドスペースガスが注入される。1,3ブタジエンを検出するのに用いられるGC分析法は、140℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:4である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素がキャリアガスとして用いられ(1.25ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(28ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物が用いられて、FID検出系が供給される。
本発明の文脈において、「活性の増大」は、問題のアルケノールデヒドラターゼ変異体の活性が、それが由来する酵素と比較して、好ましくは配列番号1のアミノ酸配列を有するリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼと比較して、少なくとも1.1倍、好ましくは少なくとも2倍、さらにより好ましくは少なくとも24倍、または少なくとも100、1000、10000もしくは10000倍増大することを意味する。
一実施形態によれば、本発明の第2の態様のアルケノールデヒドラターゼ変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有し、
(1)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
(2)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置116、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
(3)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置80、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、プロリンもしくはトリプトファンで置換されている;かつ/または
(4)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置106、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(5)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置119、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(6)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置357、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(7)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置75、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニン、アラニン、グリシン、アスパラギン、トレオニン、イソロイシン、チロシンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
(8)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(9)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置73、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トリプトファンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
(10)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置199、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(11)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置255、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
(12)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置132、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニン、ロイシン、アスパラギン酸、トリプトファン、セリン、イソロイシン、グルタミン、バリン、アスパラギン、アルギニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、リジン、ロイシン、アラニン、システイン、グルタミン酸もしくはチロシンで置換されている;かつ/または
(13)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置123、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ヒスチジン、トリプトファン、アルギニン、グルタミン酸、チロシン、アスパラギン酸、イソロイシン、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、トレオニン、バリン、グルタミン、グリシンもしくはメチオニンで置換されている;かつ/または
(14)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置68、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(15)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置126、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンもしくはアラニンで置換されている;かつ/または
(16)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置159、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシン、メチオニンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
(17)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置227、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
(18)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置247、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、バリンで置換されている;かつ/または
(19)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置234、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トリプトファンで置換されている;かつ/または
(20)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置76、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(21)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置192、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシン、トレオニンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
(22)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置157、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(23)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置169、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(24)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置181、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、セリン、ロイシンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(25)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置156、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(26)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置324、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(27)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置251、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはメチオニンで置換されている;かつ/または
(28)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置122、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
(29)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置84、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
(30)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置389、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(31)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置115、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(32)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置50、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
(33)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置390、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(34)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置175、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(35)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置158、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
(36)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置281、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
(37)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置98、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(38)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置318、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(39)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置77、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または(40)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置285、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはメチオニンで置換されている;かつ/または
(41)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置95、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(42)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置186、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(43)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置248、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
(44)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置72、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(45)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置245、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(46)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置310、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
(47)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置140、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
(48)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置173、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジン、アルギニン、イソロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
(49)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置18、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
(50)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置20、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(51)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置170、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
(52)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置269、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(53)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置382、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(54)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置39、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(55)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置144、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
(56)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置168、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(57)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置386、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(58)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(59)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置12、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(60)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置151、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(61)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置230、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンで置換されている;かつ/または
(62)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置194、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
(63)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置207、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンもしくはシステインで置換されている;かつ/または
(64)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置114、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(65)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置106、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(66)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置108、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
(67)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置210、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(68)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置70、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンもしくはフェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(69)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置364、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(70)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置10、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている。
本発明はまた、先の(1)から(70)に定義された変異体に関し、配列番号1内の位置のアミノ酸残基を置換すると示されたアミノ酸残基は、特定のアミノ酸残基ではなく、示される置換アミノ酸に関して保存的であるアミノ酸残基である。
アミノ酸が別のアミノ酸に対して保存的であるか否かは、当該技術において知られている手段および方法に従って判断され得る。1つの可能性は、PAM 250マトリックスである;代わりに、Blosum Family Matricesが用いられてもよい。
好ましい実施形態において、本発明の第2の態様に従う酵素は、クロチルアルコールまたはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができるだけでなく、構造的に関連する基質に、特に3<n<7である一般式C2n−2+HOに向けてC2nOに対応する化合物に作用することもできる、即ち、好ましくは、1,3ブタジエンに変換するようにブタ−3−エン−1−オールに、またはイソプレンに変換するように3−メチルブタ−2−エン−1−オール(プレノール)、3−メチルブタ−3−エン−1−オール(イソプレノール)、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2−メチル−ブタ−3−エン−2−オールに、またはジメチルブタジエンに変換するように2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オールに作用することもできる。
特に好ましい実施形態において、本発明の第2の態様に従う変異体は、それが由来する酵素と比較して、これらの反応をいずれも活性を増大させて触媒し得る。増大の程度は好ましくは、先に定義された通りである。
本発明はまた、アルケノールデヒドラターゼの変異体を提供する方法に関し、前記変異体は、先に定義されるアルケノール、好ましくはクロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することにおいて向上した活性を示し、前記方法は、アルケノールデヒドラターゼの配列内に1つまたは複数の変化を生じさせるステップを含み、前記変化は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、116、80、106、119、357、75、132、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応するアミノ酸位置からなる群から選択される1つまたは複数のアミノ酸位置で生じる。
そのような方法に従って変異することになるアルケノールデヒドラターゼの好ましい実施形態は、先に説明されたのと同様である。好ましい一実施形態において、変異体が由来するアルケノールデヒドラターゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性もしくは先に指定されるいずれかの好ましい程度の配列同一性を有するアミノ酸配列を示すアルケノールデヒドラターゼである。
さらに、生じることになる活性および変化の向上の程度の好ましい実施形態は、先に記載されたのと同様である。
特に、本発明は、より好ましくは、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、116、80、106、119、357、75、132、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310 140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置に対応する1つまたは複数の位置でアルケノールデヒドラターゼに生じる変化が、本発明の第2の態様の文脈において、項目(A)の下で記載される項目(1)から(70)に同定される変化からなる群から選択されるような方法に関する。
本発明はまた、先に記載されたアルケノール、好ましくはクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換のための、先に記載された本発明のアルケノールデヒドラターゼ変異体、またはそのようなアルケノールデヒドラターゼを含む宿主細胞の使用に関する。
B.ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性が向上した変異体
第3の態様において、本発明は、アルケノールデヒドラターゼの変異体であって、アルケノール、好ましくはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することにおいて、それが由来する対応するアルケノールデヒドラターゼと比較して向上した活性を示し、当該アルケノールデヒドラターゼ変異体は、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102、166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる、アルケノールデヒドラターゼの変異体に関する。
好ましい実施形態において、変異体が由来するアルケノールデヒドラターゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列を示すアルケノールデヒドラターゼである。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置310に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、357、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、254、373、102 166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置106、119、357、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102 166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置324に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102 166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置199に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、140、310、254、373、102 166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置140に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、357、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、310、254、373、102 166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置102に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置166に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置119に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置106、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102、166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
さらにより好ましい実施形態において、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、複数の突然変異を有することを特徴とする。実施例において以下でさらに例示されるように、変異体が、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度の増大を示す複数の突然変異を有すると見出された。ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度の増大を示す複数の突然変異を有するこれらの変異体は、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度の増大を示す複数の突然変異を有する変異体に対応する。したがって、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度の増大を示す複数の突然変異を有する変異体の好ましい実施形態は、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度の増大を示す複数の突然変異を有する変異体について先に説明された突然変異と同様である。
さらに、一実施形態において、本発明は、配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するアルケノールデヒドラターゼ変異体に関し、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102、166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10からなる群から選択される位置、もしくはこれらの位置のいずれかに対応する位置の1つもしくは複数のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基で置換されるか、欠失しており、または挿入が、これらの位置の1つもしくは複数で生じており、前記アルケノールデヒドラターゼは、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することにおいて向上した活性を有する。
本発明者らは、先に定義されたアルケノールの、好ましくはブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換を触媒するアルケノールデヒドラターゼの活性が、アルケノールデヒドラターゼ酵素をある位置で変異させることによって劇的に向上し得ることを見出した。本発明者らは、モデル酵素として、カステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)の酵素「リナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼ」を用いた。その配列は配列番号1に示される。突然変異は、カステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)酵素の非変異型配列(配列番号1によって表される)と比較して、最大3.0倍を超える活性の増大の原因となる。
本発明の第3の態様に従うアルケノールデヒドラターゼの変異体は、それが由来するアルケノールデヒドラターゼと比較して、先に定義されたアルケノール、好ましくはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示すことを特徴とする。ゆえに、変異体が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有するカステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)のリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼに由来する場合、変異体は、配列番号1のアミノ酸配列を有するリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼと比較して、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示す。変異体が、本明細書中で先に定義されたカステラニエラ・デフラグランス(Castellaniella defragrans)のリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼと構造的に関連があるアルケノールデヒドラターゼに由来する場合、変異体は、対応する突然変異が導入された対応する出発配列と比較して、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示す。特に好ましい実施形態において、そのような変異体はまた、配列番号1に示されるリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼと比較して、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示す。ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性は、当業者に知られている方法によって判定されてよい。一実施形態において、この活性は、本明細書に添えられる実施例に記載されるようにして判定される。特定の実施形態において、この活性は、酵素、好ましくは過剰発現組換えタンパク質を含有する細胞溶解物をin vitroでインキュベートすることによって測定されてよい。代わりに、精製酵素が用いられてよい。より詳細には、活性が評価されることになる酵素は、以下で概説されるように産生されてよい:アルケノールデヒドラターゼの野生型バージョンまたは変異体をコードする配列は、標準的な分子生物学技術を用いて、pET25b+発現ベクター(Novagen)またはpeT300/NT(Life technologies)中にサブクローニングされる。発現構築体は、BL21(DE3)コンピテント細胞(Novagen)中に形質転換される。単離されたクローンが用いられて、1mlから500mlの自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種され、かつ700rpmに設定された振盪インキュベータ内で30℃にて一晩20〜22時間増殖される(1mlの容量について、85%の湿度)。細胞はペレット化し、−80℃にて少なくとも一晩保存される。
一実施形態において、酵素アッセイは、粗細胞溶解物を用いて設定される:凍結細胞ペレットは、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび0〜100mMブタ−3−エン−2−オール(Sigma Aldrich)を含有する反応混合物中に直接的に再懸濁される。
別の実施形態において、酵素アッセイは、澄明な細胞溶解物を用いて設定される:この場合、過剰発現組換え酵素を含有する凍結細胞ペレットは、溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl)中に再懸濁され、Merck Novagen Lysonase(1リットルの培養物から生産された細胞ペレットについて、15mlの溶解バッファー中100μlのLysonase)が補われる。細胞懸濁液は、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートされる。細胞溶解物が、遠心分離によって澄明にされ、上清は、遠心コンセントレータを用いて2〜3倍濃縮される。濃縮した可溶性の画分中に存在する酵素変異体の量は、SDS−PAGEゲル上で、ゲルデンシトメトリーを用いたBSA較正曲線に対して推定される。アッセイは、0〜100mMブタ−3−エン−2−オール(Sigma Aldrich)を、4mMグルタチオンが補われた濃縮可溶性画分に加えることによって開始される。
対照反応が、空の発現ベクターpeT25b+または野生型酵素を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定される。この反応混合物は、37℃にて最低でも1時間、最大16時間インキュベートされ、反応は80℃にて5分のインキュベーションによって停止される。
1,3ブタジエン定量化:その後、産生された1,3−ブタジエンの量は、ガスクロマトグラフィー分析によって定量化される。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(5m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、300μlのヘッドスペースガスが注入される。1,3ブタジエンを検出するのに用いられるGC分析法は、140℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:4である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素がキャリアガスとして用いられ(1.25ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(28ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物が用いられて、FID検出系が供給される。
本発明の文脈において、「活性の増大」は、問題のアルケノールデヒドラターゼ変異体の活性が、それが由来する酵素と比較して、好ましくは配列番号1のアミノ酸配列を有するリナロールデヒドラターゼ−イソメラーゼと比較して、少なくとも1.1倍、好ましくは少なくとも1.5倍、さらにより好ましくは少なくとも3.0倍、または少なくとも100、1000、10000もしくは10000倍増大することを意味する。
一実施形態によれば、本発明の第3の態様のアルケノールデヒドラターゼ変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有し、
(1)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置119、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(2)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置357、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(3)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置132、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニン、リジン、ロイシン、イソロイシン、グルタミン、セリン、トリプトファン、バリン、アラニン、アルギニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
(4)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置254、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンで置換されている;かつ/または
(5)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
(6)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置227、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
(7)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置169、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(8)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置123、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ヒスチジン、トリプトファン、イソロイシン、グルタミン酸、リジン、グルタミン、アルギニン、トレオニン、アスパラギン酸もしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(9)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置156、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(10)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置159、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリン、メチオニンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
(11)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置324、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(12)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置186、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
(13)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置75、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシン、アスパラギンもしくはアラニンで置換されている;かつ/または
(14)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置106、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(15)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置157、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(16)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置251、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(17)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置175、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(18)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置76、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、ロイシンで置換されている;かつ/または
(19)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置122、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
(20)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置84、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
(21)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置77、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
(22)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置115、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(23)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置234、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トリプトファンで置換されている;かつ/または
(24)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置181、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシン、セリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(25)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置126、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(26)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置390、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(27)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置72、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(28)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置285、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(29)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置255、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
(30)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置247、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンで置換されている;かつ/または
(31)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置281、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
(32)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(33)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置248、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
(34)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置245、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(35)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置199、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(36)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置140、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(37)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置310、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
(38)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置373、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(39)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置102、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(40)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置166、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(41)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置95、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(42)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置18、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
(43)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置20、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(44)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置170、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
(45)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置269、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(46)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置382、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(47)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置39、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(48)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置144、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
(49)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置173、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
(50)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置168、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(51)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置39、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(52)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置386、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(53)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(54)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置12、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(55)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置151、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(56)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置230、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンで置換されている;かつ/または
(57)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置207、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、システインで置換されている;かつ/または
(58)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置114、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(59)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置106、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(60)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置73、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(61)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置181、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
(62)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(63)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置389、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
(64)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置285、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(65)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置318、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(66)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置158、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
(67)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置70、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(68)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置199、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
(69)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置364、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(70)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置10、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている。
本発明はまた、先の(1)から(70)に定義された変異体に関し、配列番号1内の位置のアミノ酸残基を置換すると示されたアミノ酸残基は、特定のアミノ酸残基ではなく、示される置換アミノ酸に関して保存的であるアミノ酸残基である。
アミノ酸が別のアミノ酸に対して保存的であるか否かは、当該技術において知られている手段および方法に従って判断され得る。1つの可能性は、PAM 250マトリックスである;代わりに、Blosum Family Matricesが用いられてもよい。
好ましい実施形態において、本発明の第3の態様に従う酵素は、クロチルアルコールまたはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができるだけでなく、構造的に関連する基質に、特に3<n<7である一般式C2n−2+HOに向けC2nOに対応する化合物に作用することもできる、即ち、好ましくは、1,3ブタジエンに変換するようにブタ−3−エン−1−オールに、またはイソプレンに変換するように3−メチルブタ−2−エン−1−オール(プレノール)、3−メチルブタ−3−エン−1−オール(イソプレノール)、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2−メチル−ブタ−3−エン−2−オールに、またはジメチルブタジエンに変換するように2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オールに作用することもできる。特に好ましい実施形態において、本発明の第3の態様に従う変異体は、それが由来する酵素と比較して、これらの反応をいずれも活性を増大させて触媒し得る。増大の程度は好ましくは、先に定義された通りである。
本発明はまた、アルケノールデヒドラターゼの変異体を提供する方法に関し、前記変異体は、先に定義されるアルケノール、好ましくはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することにおいて向上した活性を示し、前記方法は、アルケノールデヒドラターゼの配列内に1つまたは複数の変化を生じさせるステップを含み、前記変化は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102、166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応するアミノ酸位置からなる群から選択される1つまたは複数のアミノ酸位置で生じる。
そのような方法に従って変異することになるアルケノールデヒドラターゼの好ましい実施形態は、先に説明されたのと同様である。好ましい一実施形態において、変異体が由来するアルケノールデヒドラターゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性もしくは先に指定されるいずれかの好ましい程度の配列同一性を有するアミノ酸配列を示すアルケノールデヒドラターゼである。
特に、生じることになる活性および変化の向上の程度の好ましい実施形態は、先に記載されたのと同様である。
より好ましくは、本発明は、配列番号1に示されるアミノ酸配列の位置195、106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102、166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置に対応する1つまたは複数の位置でアルケノールデヒドラターゼに生じる変化が、本発明の第3の態様の文脈において、項目(B)の下で記載される項目(1)から(70)に同定される変化からなる群から選択される方法に関する。
本発明はまた、先に定義されたアルケノール、好ましくはブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換のための、先に記載された本発明のアルケノールデヒドラターゼ変異体、またはそのようなアルケノールデヒドラターゼを含む宿主細胞の使用に関する。
本発明はまた、アルケノールデヒドラターゼの変異体に関し、それが由来する対応するアルケノールデヒドラターゼよりも、イソプレノールおよび/またはプレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示し、当該アルケノールデヒドラターゼ変異体は、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、そのようなアルケノールデヒドラターゼ変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390からなる群から選択される位置、もしくはこれらの位置のいずれかに対応する位置の1つもしくは複数のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基で置換されるか、欠失しており、または挿入が、これらの位置の1つもしくは複数で生じており、前記アルケノールデヒドラターゼは、イソプレノールおよび/もしくはプレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を有する。
好ましい実施形態によれば、本発明はまた、アルケノールデヒドラターゼの変異体に関し、それが由来する対応するアルケノールデヒドラターゼよりも、イソプレノールおよび/またはプレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示し、当該アルケノールデヒドラターゼ変異体は、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置20、71、72、73、75、76、78、79、84、115、116、119、120、122、123、124、126、128、130、131、132、135、143、145、148、151、152、155、192、193、195、199、251、252、253、254、255、318、319、361、366、367、383、384、387および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、そのようなアルケノールデヒドラターゼ変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置20、71、72、73、75、76、78、79、84、115、116、119、120、122、123、124、126、128、130、131、132、135、143、145、148、151、152、155、192、193、195、199、251、252、253、254、255、318、319、361、366、367、383、384、387および390からなる群から選択される位置、もしくはこれらの位置のいずれかに対応する位置の1つもしくは複数のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基で置換されるか、欠失しており、または挿入が、これらの位置の1つもしくは複数で生じており、前記アルケノールデヒドラターゼは、イソプレノールおよび/もしくはプレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を有する。
一実施形態によれば、そのようなアルケノールデヒドラターゼ変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列を有し、
(1)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
(2)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置132、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、リジン、アルギニン、グルタミン、メチオニン、セリン、バリン、アスパラギン酸、アスパラギン、トレオニンもしくはグリシンで置換されている;かつ/または
(3)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置84、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはヒスチジンで置換されている;かつ/または
(4)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置18、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリン、イソロイシンもしくはシステインで置換されている;かつ/または
(5)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置73、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンもしくはアラニンで置換されている;かつ/または
(6)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置77、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(7)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置386、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(8)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置119、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシン、ヒスチジン、グルタミンもしくはアルギニンで置換されている;かつ/または
(9)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置251、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(10)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置141、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(11)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置123、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミン酸、アスパラギン酸、トリプトファンもしくはアルギニンで置換されている;かつ/または
(12)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置364、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(13)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置151、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはメチオニンで置換されている;かつ/または
(14)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置312、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミン酸で置換されている;かつ/または
(15)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置318、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンもしくはグリシンで置換されている;かつ/または
(16)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置168、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(17)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置19、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
(18)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置8、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(19)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(20)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置39、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(21)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置170、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
(22)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置181、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
(23)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置199、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、グルタミン酸、ロイシン、メチオニン、グルタミン、セリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(24)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置269、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(25)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(26)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置324、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
(27)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置13、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
(28)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置173、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
(29)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置389、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(30)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置118、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(31)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置144、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
(32)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置12、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(33)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置382、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(34)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置145、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、プロリンもしくはグルタミン酸で置換されている;かつ/または
(35)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置20、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(36)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置122、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
(37)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置71、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、アスパラギン酸もしくはトレオニンで置換されている;かつ/または
(38)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置72、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシン、プロリンもしくはアルギニンで置換されている;かつ/または
(39)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置75、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、トレオニン、バリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(40)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置76、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシン、ロイシンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
(41)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置78、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンで置換されている;かつ/または
(42)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置79、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
(43)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置70、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(44)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置83、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニン、トリプトファン、トレオニンで置換されている;かつ/または
(45)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置115、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アニリンもしくはアスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(46)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置116、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンもしくはアルギニンで置換されている;かつ/または
(47)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置120、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
(48)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置124、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(49)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置126、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、アスパラギン酸もしくはフェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(50)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置128、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸もしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(51)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置129、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(52)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置130、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
(53)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置131、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
(54)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置135、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、プロリンで置換されている;かつ/または
(55)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置138、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンで置換されている;かつ/または
(56)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置143、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
(57)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置148、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(58)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置152、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
(59)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置155、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
(60)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置192、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
(61)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置193、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
(62)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置239、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
(63)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置252、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(64)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置253、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ヒスチジンで置換されている;かつ/または
(65)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置254、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシン、ヒスチジンもしくはプロリンで置換されている;かつ/または
(66)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置255、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシン、ヒスチジン、ロイシン、グルタミンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
(67)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置314、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
(68)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置319、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
(69)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置361、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
(70)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置366、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンで置換されている;かつ/または
(71)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置383、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
(72)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置384、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
(73)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置387、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸もしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
(74)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置390、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
(75)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置247、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンで置換されている。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置75に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置83に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置129に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置367に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置75に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置83に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置75に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置138に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置76に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置77に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置76に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置84に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換する活性の向上を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置76に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置314に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置126に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置364に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置75に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置83に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置239に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置247に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、314、および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置319に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置382に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、少なくとも2つの欠失、置換および/または挿入を含有することを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195に、またはこの位置に対応する位置にあり、別の欠失/挿入/置換が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置324に、またはこの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体はさらに、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を有し、これらの置換、欠失および/または挿入は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる。
さらにより好ましい実施形態において、プレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、複数の突然変異を有することを特徴とする。実施例において以下でさらに例示されるように、変異体が、プレノールの、イソプレンへの変換の反応速度の増大を示す複数の突然変異を有すると見出された。複数の突然変異を有するこれらの変異体は、以下に要約される:
したがって、非常に好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、84および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FT84IG132R。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、77および386に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VG73SE77IR386S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、132および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132KY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および84に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IT84I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および141に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IT141S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および141に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IT141S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および84に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FT84I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123E。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および364に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IG364S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73AE77L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および151に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GY151M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および312に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77ID312E。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および318に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QV318A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および168に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IS168D。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および19に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IG19T。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および8に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IT8L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置75および83に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:S75VH83M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置129および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:R129LL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置75および83に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:S75AH83W。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置75および138に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:S75NG138Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置76および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:F76VE77L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置76および84に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:F76LT84I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置76および314に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:F76LA314T。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置126および364に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:K126FG364M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置75および83に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:S75MH83T。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置239および247に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:L239MF247V。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置319および382に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G319RG382Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置73、77、132および195に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G73SE77IG132AV195F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置73、132、170、181、195および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:G73SG132GR170KI181LV195FF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置170、132、173、181、195、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:R170KG132VA173RI181LV195FD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置18、20、73、132、170、181、195、199、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:A18IF20LG73SG132MR170KI181LV195FD199NF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置18、20、70、73、132、170、181、195、199、324、364および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:A18IF20LY70FG73SG132MR170KI181LV195FD199NF324SG364SL367F。
他のより好ましい実施形態において、イソプレノールをイソプレンに変換することにおいて向上した活性を示す本発明に従う変異体は、複数の突然変異を有することを特徴とする。実施例において以下でさらに例示されるように、変異体が、イソプレノールの、イソプレンへの変換の反応速度の増大を示す複数の突然変異を有すると見出された。複数の突然変異を有するこれらの変異体は、以下に要約される:
したがって、非常に好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、39、73、119および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IF20LD39AG73SD119GG132R。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、73、132、170、181、199、269および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IF20LG73SG132MR170KI181LD199NW269AL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および364に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IG364S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、39、119、170および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VD39AD119GR170KF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、84および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FT84IG132R。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132VF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および13に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IA13I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、122および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FV122LG132V。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および18に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IA18C。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、39、170、181、199、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VD39AR170KI181LD199NF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、170、173および389に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VG73SR170KA173RP389L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、181および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FI181LF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、39、77、170、173、199、269および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VD39AE77IR170KA173RD199NW269AF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、170、173および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FR170KA173RF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、39、73および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18ID39AG73SW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、119、123、181および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VG73SD119GS123EI181LD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、170、199、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IG73SR170KD199NF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、39、73、118、144、170、181、199、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VF20LD39AG73SL118LI144TR170KI181LD199NF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119、132および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GG132KY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、122および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FV122LG132Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および12に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IS12A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および8に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IT8L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、39、119および181に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VD39AD119GI181L。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および251に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GY251M。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、39、170、181および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18ID39AR170KI181SW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、39、73、77、132、170、199、367および382に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD39AG73SE77IG132QR170KD199NL367FG382D。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132RD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および19に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IG19T。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および132に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132Q。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、39、132、170、181、324および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IF20LD39AG132VR170KI181LF324SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、367および382に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FL367FG382D。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、39、73、170、181、199および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD39AG73SR170KI181LD199NF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、39、73、77、119および170に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VD39AG73SE77ID119GR170K。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、119、132、170、173、181、199および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VD119GG132SR170KA173RI181LD199NW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および318に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132QV318A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および145に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IE145E。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、132、170、181および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SG132GR170KI181LF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、39、132、170、199および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD39AG132AR170KD199NW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、39、73、170、181および199に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD39AG73SR170KI181LD199N。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、119および123に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD119GS123R。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、132、170および181に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SG132GR170KI181L。
別に好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および84に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FT84I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、77および386に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VG73SE77IR386S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、73、122、123、132、199および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG73SV122IS123EG132AD199NW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、73、170、181および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IG73SR170KI181SL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73、77および141に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77IT141S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、39、73、170、181、199および367に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FD39AG73SR170KI181LD199NL367F。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、20、39、132、170、181および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18VF20LD39AG132KR170KI181LW269A。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、18、132、170、269および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FA18IG132KR170KW269AF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、73および77に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AG73SE77I。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195および324に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FF324S。
別の好ましい実施形態において、本発明に従う変異体は、欠失、置換および/または挿入を含むことを特徴とし、欠失/挿入/置換は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132および269に、またはこれらの位置に対応する位置にある。好ましくは、そのような変異体は、配列番号1に示されるアミノ酸配列内に、またはこれらの位置に対応する位置に、以下の置換を有する:V195FG132AW269A。
本発明のアルケノールデヒドラターゼは、相同もしくは非相同のポリペプチドもしくはタンパク質、酵素、基質またはタグに融合されて、融合タンパク質が形成されてよい。本発明に従う融合タンパク質は、本発明のアルケノールデヒドラターゼと同じく向上した活性を有することとなる。別のタンパク質に加えられてよいポリペプチド、酵素、基質またはタグが、当該技術において知られている。それらは、本発明のタンパク質を精製または検出するのに有用であってよい。例えば、検出および/または精製に用いられてよいタグとして、例えばFLAG−タグ、His6−タグまたはStrep−タグがある。代わりに、本発明のタンパク質は、例えばルシフェラーゼといった、前記タンパク質の検出または局在化用の酵素に融合されてよい。他の融合パートナーとして、限定されないが、細菌β−ガラクトシダーゼ、trpE、プロテインA、β−ラクタマーゼ、アルファアミラーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼまたは酵母アルファ接合因子が挙げられる。ポリペプチド、酵素、基質またはタグが、例えば精製後に本発明のタンパク質から取り除かれることも考えられ得る。融合タンパク質は典型的に、組換え核酸法によって製造されてもよいし、当該技術において知られている合成ポリペプチド法によって製造されてもよい。
本発明はさらに、本発明のアルケノールデヒドラターゼをコードする核酸分子、および前記核酸分子を含むベクターに関する。本発明に従って用いられ得るベクターが、当該技術において知られている。ベクターはさらに、ベクター中に含有される本発明の核酸分子に機能可能にリンクされる発現制御配列を含んでよい。この発現制御配列は、細菌または菌類における翻訳可能なRNAの転写および合成を確実とするのに適していてよい。発現制御配列は、例えば、プロモーターであってよい。本発明の核酸分子に関連して用いられるプロモーターは、その起源に関して、かつ/または発現されることとなる遺伝子に関して、相同であっても非相同であってもよい。適切なプロモーターとして、例えば、構成的発現に役立つプロモーターがある。しかしながら、外部の影響によって決定される時点でのみ活性化されるプロモーターが用いられてもよい。人工の、かつ/または化学的に誘導可能なプロモーターが、この文脈において用いられてよい。
好ましくは、本発明のベクターは、発現ベクターである。発現ベクターが、文献において広く記載されてきた。概してそれは、選択マーカー遺伝子および選択された宿主における複製を確実にする複製起源だけでなく、細菌プロモーターまたはウィルスプロモーターをも、そしてほとんどの場合、転写用の終結シグナルをも含有する。プロモーターと終結シグナルとの間に、一般に、コードDNA配列の挿入を可能とする少なくとも1つの制限部位またはポリリンカーがある。対応する遺伝子の転写を本来制御しているDNA配列は、選択された宿主生物において活性であれば、プロモーター配列として用いられてよい。しかしながら、この配列は、他のプロモーター配列と交換されてもよい。遺伝子の構成的発現を確実とするプロモーター、および遺伝子の発現の意図的な制御を可能とする誘導可能なプロモーターを用いることができる。これらの特性を有する細菌およびウィルスのプロモーター配列が、文献において詳細に記載されている。微生物(例えば大腸菌(E. coli)、出芽酵母(S. cerevisiae))における発現用の調節配列が、文献において十分に記載されている。下流配列の特に高い発現を可能にするプロモーターとして、例えば、T7プロモーター(Studier et al., Methods in Enzymology 185 (1990), 60-89)、lacUV5、trp、trp−lacUV5(DeBoer et al., in Rodriguez and Chamberlin (Eds), Promoters, Structure and Function; Praeger, New York, (1982), 462-481;DeBoer et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1983), 21-25)、lp1、rac(Boros et al., Gene 42 (1986), 97-100)がある。誘導可能なプロモーターが、好ましくは、ポリペプチドの合成に用いられる。これらのプロモーターは多くの場合、構成的プロモーターよりも高いポリペプチド収率をもたらす。ポリペプチドの最適な量を得るために、二段階プロセスが多くの場合用いられる。第1に、宿主細胞が、最適の条件下で比較的高い細胞密度にまで培養される。第2のステップにおいて、用いられるプロモーターのタイプに応じて転写が誘導される。この関連で、ラクトースまたはIPTG(=イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド)によって誘導され得るtacプロモーターが特に適している(deBoer et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 80 (1983), 21-25)。転写用の終結シグナルもまた、当該文献において記載されている。
また、本発明は、本発明のベクターを含む宿主細胞に関する。
好ましい実施形態において、本発明に従う宿主細胞は、微生物、特に細菌または菌類である。より好ましい実施形態において、本発明の宿主細胞は、大腸菌(E. coli)、クロストリジウム(Clostridium)属の細菌または出芽酵母(S. cerevisiae)等の酵母の細胞である。別の好ましい実施形態において、宿主細胞は、植物細胞またはヒト以外の動物細胞である。
本発明に従うベクターによる宿主細胞のトランスフォーメーションは、例えば、Sambrook and Russell (2001), Molecular Cloning: A Laboratory Manual, CSH Press, Cold Spring Harbor, NY, USA; Methods in Yeast Genetics, A Laboratory Course Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1990に記載されているような標準的な方法によって実行されてよい。宿主細胞は、特にpH値、温度、塩濃度、通気、抗生物質、ビタミン、微量元素その他に関する、用いられる具体的な宿主細胞の要件を満たす栄養培地において培養される。
先に記載されたように、本発明のアルケノールデヒドラターゼ変異体は、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することができるだけでなく、好ましくは、3<n<7である一般式C2nOに対応する少なくとも1つの他の化合物をC2n−2+HOに変換することもできる。
したがって、本発明はまた、3<n<7である式C2nOの化合物から式C2n−2の化合物を産生する方法であって、本発明のアルケノールデヒドラターゼを前記出発化合物と共に、前記変換を可能とする条件下でインキュベートするステップを含む、または本発明の宿主細胞を適切な培地中で培養して、所望の化合物を回収するステップを含む方法に関する。好ましくは、そのような方法において、
(i)一般式C2nOに対応する化合物は、クロチルアルコール、ブタ−3−エン−2−オールもしくはブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、1,3ブタジエンである;または
(ii)一般式C2nOに対応する化合物は、プレノール、イソプレノール、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2−メチル−ブタ−3−エン−2−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、イソプレンである;または
(iii)一般式C2nOに対応する化合物は、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、ジメチルブタジエンである。
ゆえに、本発明はまた、クロチルアルコールから1,3ブタジエンを産生する方法であって、本発明に従うアルケノールデヒドラターゼをクロチルアルコールと共に、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換を可能とする条件下でインキュベートするステップ、および前記1,3ブタジエンを回収するステップを含む方法に関する。
本発明はまた、クロチルアルコールから1,3ブタジエンを産生する方法であって、本発明の宿主細胞を適切な培地において培養するステップ、および前記1,3ブタジエンを回収するステップを含む方法に関する。好ましい実施形態において、そのような方法において用いられる、または宿主細胞によって発現されるアルケノールデヒドラターゼは、本発明の第1の態様または第2の態様に従うアルケノールデヒドラターゼである。
この文脈では、そのような方法において、本発明に従う1つの酵素だけでなく、2つ以上の酵素の組合せが用いられることも考えられ得る。
本発明はまた、ブタ−3−エン−2−オールから1,3ブタジエンを産生する方法であって、本発明に従うアルケノールデヒドラターゼをブタ−3−エン−2−オールと共に、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換を可能とする条件下でインキュベートするステップ、および前記1,3ブタジエンを回収するステップを含む方法に関する。
本発明はまた、ブタ−3−エン−2−オールから1,3ブタジエンを産生する方法であって、本発明の宿主細胞を適切な培地において培養するステップ、および前記1,3ブタジエンを回収するステップを含む方法に関する。好ましい実施形態において、そのような方法において用いられる、または宿主細胞によって発現されるアルケノールデヒドラターゼは、本発明の第1の態様、第2の態様または第3の態様に従うアルケノールデヒドラターゼである。
先に述べられたように、好ましい実施形態において、本発明のアルケノールデヒドラターゼは、クロチルアルコールおよび/またはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができるだけでなく、一般に、3<n<7である一般式C2nOに対応する化合物をC2n−2+HOに変換することもできる。好ましくは、そのような酵素はまた、3−メチルブタ−2−エン−1−オール(プレノール)またはイソプレノールをイソプレンに変換することができ、または2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1オールをジメチル−ブタジエンに変換することもできる。
したがって、本発明はまた、更なる実施形態において、3<n<7である一般式C2nOの化合物の、C2n−2+HOへの変換のための、先に記載された本発明のアルケノールデヒドラターゼ変異体または宿主細胞の使用に関する。好ましくは、そのような使用において、
(i)一般式C2nOに対応する化合物は、クロチルアルコール、ブタ−3−エン−2−オールもしくはブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、1,3ブタジエンである;または
(ii)一般式C2nOに対応する化合物は、プレノール、イソプレノール、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2−メチル−ブタ−3−エン−2−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、イソプレンである;または
(iii)一般式C2nOに対応する化合物は、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する化合物は、ジメチルブタジエンである。
好ましくは、本発明は、3−メチルブタ−2−エン−1−オール(プレノール)またはイソプレノールの、イソプレンへの変換のための、先に記載された本発明のアルケノールデヒドラターゼ変異体または宿主細胞の使用に関する。さらに、更なる実施形態において、本発明は、3−メチルブタ−2−エン−1−オール(プレノール)から、またはイソプレノールからイソプレンを産生する方法であって、(i)本発明の先に記載された宿主細胞を適切な培地中で培養するステップ;および(ii)産生されたイソプレンを回収するステップを含む方法に関する。
最後に、また更なる実施形態において、本発明はまた、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1オールの、ジメチル−ブタジエンへの変換のための、先に定義された本発明のアルケノールデヒドラターゼ変異体または宿主細胞の使用に関する。さらに、更なる実施形態において、本発明はまた、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オールからジメチルブタジエンを産生する方法であって、(i)本発明の宿主細胞を適切な培地中で培養するステップ;および(ii)産生されたジメチル−ブタジエンを回収するステップを含む方法に関する。
ゆえに、好ましい実施形態において、本発明は、本発明の宿主細胞を利用する方法および使用に関し、そのような宿主細胞は、先に記載されたアルケノールデヒドラターゼ変異体をコードする少なくとも1つの核酸分子の導入によって遺伝子組換えされているという点で、組換え生物である。好ましくは、そのような核酸分子は、生物に対して非相同であり、前記宿主細胞内で天然に存在しないことを意味する。
別の好ましい実施形態において、そのような宿主細胞は、3<n<7である一般式C2nOに対応する、クロチルアルコール、ブタ−3−エン−2−オール、ブタ−3−エン−1−オール、3−メチルブタ−2−エン−1−オール(プレノール)、3−メチルブタ−3−エン−1−オール(イソプレノール)、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オール、2−メチル−ブタ−3−エン−2−オール、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールまたは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オール等の化合物を産生することができる生物である。
ゆえに、別の好ましい実施形態において、本発明に従う方法は、培養において、本発明の酵素変異体を産生する生物、好ましくは微生物の存在下で実行される。ゆえに、本発明のそのような実施形態において、本発明の酵素を産生する生物、好ましくは微生物が用いられる。好ましい実施形態において、(微)生物は、宿主によって産生される酵素が、産生宿主に対して非相同であるという点で、組換え体である。ゆえに、本方法は、培地において直接的に実行されてよく、酵素を分離する必要も精製する必要もない。特に有利な方法において、3<n<7である一般式C2nOに対応する化合物を内因的に産生する特性が天然である、または人工的である(微)生物が用いられて、培養液中に既に存在する基質から産物が直接的に産生される。
先に記載された方法および使用に関連して、微生物は、本発明のアルケノールデヒドラターゼ変異体の酵素反応の発生を可能とする適切な培養条件下で培養される。具体的な培養条件は、用いられる具体的な微生物によって決まるが、当業者に周知である。培養条件は概して、本発明のアルケノールデヒドラターゼをコードする遺伝子の発現を可能とするように選択される。化学的誘導因子による、または温度シフトによる遺伝子発現の誘導等の、培養のあるステージでのある遺伝子の発現を向上させ、かつ微調整する種々の方法が、当業者に知られている。
本発明に従う方法はさらに、反応物から脱ガスして、例えば1,3ブタジエンまたはイソプレンといったガス状産物を収集する、即ち、例えば培養物から脱ガスして産物を回収するステップを含む。ゆえに、好ましい実施形態において、本方法は、反応中にガス状の形態の1,3ブタジエンまたはイソプレンを収集する系の存在下で実行される。
実際、1,3ブタジエン等の短いアルケンは、室温および大気圧にて気体状態をとる。さらに、イソプレンもまた、37℃の培養条件下で気体状態をとる。したがって、本発明に従う方法は、産業規模で実行される場合に常に非常に高コストであるステップとなる、液体培地からの産物の抽出を必要としない。ガス状の炭化水素の排気および貯蔵、ならびに以降の可能な物理的分離および化学的変換は、当業者に知られている任意の方法に従って実行されてよい。
また更なる実施形態において、本発明に従う方法は、例えば、本発明のアルケノールデヒドラターゼ変異体を含む単離された酵素の、または酵素もしくは部分的に精製された酵素調製物を含む細胞溶解物の存在下で、in vitroで実行されてよい。in vitroは好ましくは、細胞フリー系であることを意味する。
一実施形態において、本方法で用いられる酵素は、精製された形態で用いられる。しかしながら、そのような方法は、酵素および基質の生産コストおよび精製コストが高いため、高コストとなり得る。
ゆえに、別の好ましい実施形態において、本方法で用いられる酵素は、非精製抽出物としての反応物中に、または非溶解細菌の形態で存在して、タンパク質精製コストが節約される。しかしながら、そのような方法と関連するコストは、基質を生産し、かつ精製するコストのために、依然として非常に高い場合がある。
in vitro反応において、酵素は、天然であれ組換えであれ、精製されていようといまいと、酵素が活性になり得る物理化学的条件において基質の存在下でインキュベートされ、インキュベーションは、先に記載された所望の産物の生産を可能とするのに十分な期間、進められ得る。インキュベーション終了時に、任意で、所望の化合物の存在が、そのような化合物の形成を測定するガスクロマトグラフィーまたは比色試験等の、当業者に知られている任意の検出系を用いて測定される。
本発明の特に好ましい実施形態において、本方法はin vitroで実行され、酵素は固定される。様々な支持体上に酵素を固定する手段および方法が、当業者に周知である。
共役ジエン(ブタジエン、イソプレン、ジメチル−ブタジエン)への変換が、野生型アルケノールデヒドラターゼおよびアルケノールデヒドラターゼ変異体によって触媒される、3<n<7である一般式C2nOに対応するアルケノール基質の例である。図1aは、概略的に、3<n<7である一般式C2nOに対応する第一級アリルアルコール(PRA)を示す。基質名、系統名、式、カテゴリーおよび産物が示される。 図1bは、概略的に、3<n<7である一般式C2nOに対応する第二級および第三級アリルアルコール(STA)を示す。基質名、系統名、式、カテゴリーおよび産物が示される。 図1cは、概略的に、3<n<7である一般式C2nOに対応する第一級ホモアリルアルコール(PHA)を示す。基質名、系統名、式、カテゴリーおよび産物が示される。 誘導進化アプローチの概略図である。 クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増強のためのスクリーニングにおいて同定された突然変異体の完全なコレクションであり、野生型酵素と比較した相対活性に従って順序付けられている。 ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増強のためのスクリーニングにおいて同定された突然変異であり、野生型酵素と比較した相対活性に従って順序付けられている。 1,3ブタジエンの産生に及ぼす位置S75の突然変異の影響である。 1,3ブタジエンの産生に及ぼす位置S123の突然変異の影響である。 1,3ブタジエンの産生に及ぼす位置V195の突然変異の影響である。 1,3ブタジエンの産生に及ぼす位置G132の突然変異の影響である。 t−クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換についての、野生型酵素対V195Fの比活性である。 ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換についての、野生型酵素対V195Fの比活性である。 クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性が増大した二重残基突然変異を有する酵素変異体である。 トランスクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換についての、野生型酵素対酵素変異体のパネルの比活性である。 3−ブテン−2−オールアルコールの、1,3ブタジエンへの変換についての、野生型酵素対変異体のパネルの比活性である。 V195FおよびV195FG132A変異体であり、プレノールをイソプレンに変換するアルケノールデヒドラターゼ酵素の能力がそれぞれ12倍および20倍増大している。 V195FおよびV195FG132A変異体であり、イソプレノールをイソプレンに変換するアルケノールデヒドラターゼ酵素の能力がそれぞれ4〜5倍および8〜9倍増大している。 配列番号2および配列番号3の配列特徴の説明図である。下線を引かれた配列はHis6タグを表し、太字のイタリック体文字は固有の配列のアミノ酸残基M1を示す。 クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増強のためのスクリーニングにおいて同定された突然変異であり、G132A V195Fアルケノールデヒドラターゼ酵素変異体と比較した相対活性に従って順序付けられている。 ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増強のためのスクリーニングにおいて同定された突然変異であり、G132A V195Fアルケノールデヒドラターゼ酵素変異体と比較した相対活性に従って順序付けられている。 クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増強のためのスクリーニングにおいて同定された突然変異であり、野生型酵素と比較した相対活性に従って順序付けられている。 ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増強のためのスクリーニングにおいて同定された突然変異であり、野生型酵素と比較した相対活性に従って順序付けられている。 アルケノールデヒドラターゼV195F G132A G73S E77I変異体による、クロチルアルコールの、ブタジエンへの変換である。ブタジエン産生が、基質濃度の関数としてプロットされている。 アルケノールデヒドラターゼV195F G132A G73S E77IおよびV195F G73S R170K I181L F324S変異体による、ブタ−3−エン−2−オールの、ブタジエンへの変換である。ブタジエン産生が、基質濃度の関数としてプロットされている。 実施例15において用いられるV195F−G132A変異体の配列番号4および配列番号5の配列特徴の説明図である。下線を引かれた配列はHis6タグを表し、太字のイタリック体文字は固有の配列のアミノ酸残基F3を示す。修飾V195F−G132Aは、太字で強調されている。イタリック体文字の配列「ITSLYKKAGC」は、peT300:NT−DESTベクターによってコードされる。 実施例16において用いられるV195F変異体の配列番号6および配列番号7の配列特徴の説明図である。下線を引かれた配列はHis6タグを表し、太字のイタリック体文字は固有の配列のアミノ酸残基F3を示す。修飾V195Fは、太字で強調されている。イタリック体文字の配列「ITSLYKKAGC」は、peT300:NT−DESTベクターによってコードされる。 実施例6において用いられる配列番号8および配列番号9野生型配列の配列特徴の説明図である。下線を引かれた配列はHis6タグを表し、太字のイタリック体文字は固有の配列のアミノ酸残基F3を示す。イタリック体文字の配列「ITSLYKKAGC」は、peT300:NT−DESTベクターによってコードされる。 in vitroアッセイを用いた一組の突然変異体の特徴付けである。表16に記載される空のベクター、野生型LDIならびにクローンID48、C1246、C3027およびC6207が、実施例1に記載されるin vitroアッセイを用いて試験された。50mMクロチルアルコールを加えた16時間後に測定がなされた。 in vivoアッセイを用いた一組の突然変異体の特徴付けである。表16に記載される空のベクター、野生型LDIならびにクローンID48、C1246、C3027およびC6207が、実施例21に記載されるin vivoアッセイを用いて試験された。0、5、10、25、50または100mMクロチルアルコールを加えた4時間後に測定がなされた。クロチルアルコールが0mMの結果は、グラフ上で見えない。 in vitroアッセイを用いた一組の突然変異体の特徴付けである。突然変異体が、実施例1に記載されるように試験された。
本発明の他の態様および利点が、以下の実施例において記載されるが、それらは限定としてではなく説明のために与えられるものである。
I.クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することにおいて向上した活性を示し、かつ/またはクロチルアルコールをブタ−3−エン−2−オールに変換することにおいて向上した活性を示し、かつ/またはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することにおいて向上した活性を示すアルケノールデヒドラターゼ変異体のスクリーニングの概略
スクリーニングは、(1)アルケノールデヒドラターゼ酵素の単一点突然変異体をコードするDNAライブラリの生成、(2)これらの酵素変異体の活性を試験するアッセイの設計かつ確認、(3)突然変異体のコレクションを、野生型アルケノールデヒドラターゼと比較して活性が向上した突然変異体を同定するようにスクリーニングするための活性アッセイの使用、からなる誘導進化アプローチに基づいた。このアプローチの概略図を図2に示す。スクリーニング法は概して、いくつかのステップ(最大4)からなり、偽陰性を除外する、または最初の陽性ヒットの内の人為結果をアッセイするので、真のリードのみを保持することができる。
スクリーニングは、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の速度がより速い、かつ/またはブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の速度がより速い酵素変異体を同定することを意図した。そうするために、スクリーニングアッセイを、類似のプロトコルを用いて実行したが、クロチルアルコール(トランス−シス異性体混合物)またはブタ−3−エン−2−オール(R、Sエナンチオマー混合物)を基質として用いたことを例外とする。両方のスクリーニングから得た変異体を、更なる試験にかけて、基質の範囲についての相対活性を評価した:(1)クロチルアルコール(トランス−シス異性体混合物)についてのスクリーニングから得た変異体を、ブタ−3−エン−2−オールについて試験し、(2)ブタ−3−エン−2−オール(R、Sエナンチオマー混合物)についてのスクリーニングから得た変異体を、クロチルアルコール(トランス−シス異性体混合物および純粋なトランス異性体)について試験し、(3)両スクリーニングから得た全変異体も、純粋なトランス異性体(>96%)について試験した。
この一連のスクリーニング実験から得た変異体を、表1〜表4に記載しており、活性の範囲に従ってまとめた。また、向上した活性をもたらす突然変異を、分子生物学における古典的な方法を用いて規則的に組み合わせて、生じた複数の突然変異体を、単純な突然変異体と同じアッセイで試験した。表5は、複数の突然変異体を一覧にしている。
表1は、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を与える突然変異の一覧を示している。
増大倍数は、50mMクロチルアルコール(トランス+シス異性体混合物または純粋なトランス異性体)にて、37℃での16時間のインキュベーション後に、野生型酵素について得たガスクロマトグラフシグナルに対する、アルケノールデヒドラターゼ変異体について得たガスクロマトグラフシグナルの比率である。完全なプロトコルを、実施例1の材料および方法の部において詳述する。表1は、単一残基突然変異を有する全ての酵素変異体を一覧にしている。これらの突然変異は、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応の触媒作用を増大させる。
表2は、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を与える突然変異の一覧を示している。
増大倍数は、50mMクロチルアルコール(トランス+シス異性体混合物または純粋なトランス異性体)にて、37℃での16時間のインキュベーション後に、突然変異体について得たガスクロマトグラフシグナル/野生型酵素について得たガスクロマトグラフシグナルの比率である。完全なプロトコルを、実施例1の材料および方法の部において詳述する。表2は、2つの突然変異を有する全てのアルケノールデヒドラターゼ変異体を一覧にしている。これらの変異体は、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についての触媒作用の増大を示す。
表3は、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を与える突然変異の一覧を示している。
増大倍数は、50mMブタ−3−エン−2−オールにて、37℃での16時間のインキュベーション後に、突然変異体について得たガスクロマトグラフシグナル/野生型酵素について得たガスクロマトグラフシグナルの比率である。表3は、単一突然変異を有する全ての酵素変異体を一覧にしている。これらの突然変異は、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度を上げる。これらは、ブタ−3−エン−2−オールについて、またはクロチルアルコールについて、酵素ライブラリをスクリーニングすることによって得た。クロチルアルコールについてのスクリーニングから得た変異体について、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する能力を、独立したアッセイにおいて評価した。
表4は、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を与える突然変異の一覧を示している(二重突然変異体)。
増大倍数は、50mMブタ−3−エン−2−オールにて、37℃での16時間のインキュベーション後に、突然変異体について得たガスクロマトグラフシグナル/野生型酵素について得たガスクロマトグラフシグナルの比率である。表4は、二重突然変異を有する全ての酵素変異体を一覧にしている。これらの突然変異は、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度を上げる。これらは、ブタ−3−エン−2−オールについて、またはクロチルアルコールについて、酵素ライブラリをスクリーニングすることによって得た。クロチルアルコールについてのスクリーニングから得た変異体について、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する能力を、独立したアッセイにおいて評価した。
表5は、クロチルアルコールおよび/またはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性の増大を示す突然変異体の一覧を示している(複数の突然変異)。増大倍数は、50mMクロチルアルコール(トランス+シス異性体混合物または純粋なトランス異性体)にて、37℃での16時間のインキュベーション後に、または50mMブタ−3−エン−2−オールにて、37℃での16時間のインキュベーション後に、突然変異体について得たガスクロマトグラフシグナル/野生型酵素について得たガスクロマトグラフシグナルの比率である。完全なプロトコルを、実施例15の材料および方法の部において詳述する。表5は、複数の突然変異を有する全ての酵素変異体を一覧にしている。これらの突然変異は、ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応速度を上げる。これらは、ブタ−3−エン−2−オールについて、またはクロチルアルコールについて、酵素ライブラリをスクリーニングすることによって得た。クロチルアルコールについてのスクリーニングから得た変異体について、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する能力を、独立したアッセイにおいて評価した。
II.クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性が増強されたアルケノールデヒドラターゼ酵素変異体の同定
a)ライブラリの構築
アルケノールデヒドラターゼの単一残基突然変異体をコードするDNAライブラリを、標準的な突然変異誘導技術を用いて構築した。DNAライブラリは、N末端にHis6タグがある(配列番号3に示される)、アルケノールデヒドラターゼ酵素、特に配列番号1に示されるアミノ酸配列を有する酵素の全長コード配列に基づいて開発した。対応するコードヌクレオチド配列を、配列番号2に示す。配列を、市販のpeT−25b+発現ベクター中にサブクローニングして、突然変異誘導PCRのテンプレートとして用いた。ライブラリ構築のための品質制御は、2つのステップからなった:(1)得られた増幅DNA断片を、対照反応の範囲に対して分析かつ定量化し、(2)DNA配列決定法を、200のランダムに選択したクローンについて実行した。DNA断片のプロフィールは予想通りであった。アルケノールデヒドラターゼをコードする遺伝子のDNA配列分析に関して、クローンの73%は単一残基突然変異を示し、残りは野生型であると見出した。
b)スクリーニングアッセイ
注目する酵素変異体を同定するスクリーニングアッセイを特別に開発した。このアッセイは、以下のように設定した:pET25b+発現ベクター中アルケノールデヒドラターゼ単一点突然変異DNAライブラリを、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換した。単離したクローンを用いて1mlの自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、700rpmおよび85%の湿度に設定した振盪インキュベータ内で一晩30℃にて20〜22時間増殖した。細胞をペレット化して、−80℃にて一晩保存した。発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有するこれらの細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび50mMクロチルアルコール(Sigma Aldrichから得たトランス−シス混合物)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+または野生型酵素を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。この反応混合物を、37℃にて16時間インキュベートし、反応を80℃にて5分のインキュベーションによって停止した。その後、産生された1,3ブタジエンの量を、ガスクロマトグラフィー分析によって定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(5m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、300μlのヘッドスペースガスを注入した。1,3ブタジエンを検出するのに用いたGC分析法は、140℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:4である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.25ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(28ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。
c)活性が増大した酵素変異体の同定
アルケノールデヒドラターゼの単一残基変異体のライブラリを、先に記載したスクリーニングアッセイを用いてスクリーニングした。総数16,318の変異体をアッセイした。アルケノールデヒドラターゼ変異体と一緒に、野生型アルケノールデヒドラターゼ酵素を用いた参照対照および陰性対照(アルケノールデヒドラターゼ酵素なし)を含む対照反応を設定した。全体で、19,900のクローンをスクリーニングした。分析した16,318のアルケノールデヒドラターゼ酵素変異体の内、353の陽性ヒットを同定し、これらは、スクリーニングした集団の2.18%を表す。一次スクリーニングにおいて単離した353の変異体の内、52の変異体が、付加的な2ラウンドのスクリーニング後に残った。複数の反復において、そして活性の増大が再生可能であり、かつアッセイの人為結果によらないことを確実とする条件の範囲において、これらの変異体を試験した。最後に、各クローンをDNA配列決定法にかけて、酵素活性の変化の原因となる突然変異を同定した。図3は、同定した突然変異体の完全なコレクションを示しており、野生型酵素と比較した相対活性に従って順序付けた。
III.ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性が増強されたアルケノールデヒドラターゼ酵素変異体の同定
実施例1に記載した単一残基突然変異体のライブラリを、実施例1に記載したプロトコルに従ってスクリーニングしたが、アッセイ反応混合物を以下のように修飾したことを例外とする:発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有する細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび50mMブタ−3−エン−2−オール(Sigma Aldrich)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。50mMブタ−3−エン−2−オールで活性の増大を示す変異体をさらに、12.5および25mMブタ−3−エン−2−オールを用いてアッセイした。図4は、このスクリーニングによって同定した突然変異の完全な収集を示しており、野生型酵素と比較した相対的な活性に従って順序付けた。
IV.トランスクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の活性の増大の原因となる、アルケノールデヒドラターゼの残基S75の突然変異の同定
スクリーニングにより、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換を増大させることができる突然変異S75Mを同定することができた。位置S75の他の置換の範囲の影響を試験して、他の置換が、S75Mと同様に、野生型酵素の活性を増強することができるか否かを評価した。S75変異体をコードする発現ベクター用のプラスミドDNAをBL21(DE3)内に形質転換し、単一形質転換体を用いて1mlの自己誘導培地に播種し、組換え酵素を細菌内に産生させた。発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有する凍結細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl2、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび25mMトランスクロチルアルコール(Alfa Aesar)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。37℃にて16時間のインキュベーション後、産生された1,3ブタジエンの量を、実施例1に記載したGC法に従うガスクロマトグラフィーによって定量化した。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+または野生型酵素を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。全ての変異体を8反復試験した。未処理のGCデータを図5に示す。S75のT、A、N、Vへの置換により、野生型酵素と比較して、産生される1,3ブタジエンの量がおよそ2倍増大した。S75のM、G、Lへの置換により、産生される1,3ブタジエンの量が1.3〜1.5倍増大した。
V.トランスクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の活性の増大の原因となる、アルケノールデヒドラターゼの残基S123の突然変異の同定
実施例1に記載したスクリーニングにより、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換のおよそ3倍の増大の原因となるアルケノールデヒドラターゼの位置S123での4つの置換を同定することができた(S123R、S123H、S123E、S123D)。位置S123の他の置換の範囲の影響を試験して、他の置換が、S123R、S123H、S123E、S123Dと同様に、野生型酵素の活性を増強することができるか否かを評価した。S123変異体をコードする発現ベクター用のプラスミドDNAをBL21(DE3)内に形質転換し、単一形質転換体を用いて1mlの自己誘導培地に播種し、組換え酵素を細菌内に産生させた。発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有する凍結細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl2、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび50mMトランスクロチルアルコール(Alfa Aesar)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。37℃にて16時間のインキュベーション後、産生された1,3ブタジエンの量を、実施例1に記載したGC法に従うガスクロマトグラフィーによって定量化した。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+または野生型酵素を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。全ての変異体を8反復試験した。未処理のGCデータを図6に示す。S123R、S123H、S123E、S123Dに加えて、このアッセイは、活性の1.7〜2倍の増大を与える突然変異としてS123W、S123Yを、活性のおよそ1.5倍の増大を与える突然変異S123KおよびS123Iを、そして1.2〜1.3倍の増大の原因となる突然変異S123M/Q/V/T/L/Fを同定した。
VI.トランスクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の活性の増大の原因となる、アルケノールデヒドラターゼの残基V195の突然変異の同定
実施例1に記載したスクリーニングにより、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換を触媒する活性が、野生型酵素よりもおよそ8倍高いV195F変異体を同定することができた。V195Fは、最も良い性能の変異体として同定された。位置V195の他の置換の範囲の影響を試験して、他の置換が、V195Fと同様に、野生型酵素の活性を増強することができるか否かを評価した。V195変異体をコードする発現ベクター用のプラスミドDNAをBL21(DE3)内に形質転換し、単一形質転換体を用いて1mlの自己誘導培地に播種し、組換え酵素を細菌内に産生させた。発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有する凍結細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl2、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび50mMトランスクロチルアルコール(Alfa Aesar)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。37℃にて16時間のインキュベーション後、産生された1,3ブタジエンの量を、実施例1に記載したGC法に従うガスクロマトグラフィーによって定量化した。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+または野生型酵素を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。全ての変異体を8反復試験した。未処理のGCデータを図7に示す。V195Fに加えて、V195Yの活性が、野生型酵素と比較して3.5倍増大したことが見出された。V195L、V195M、V195Cもまた、1.2〜1.3倍の活性の増大を示す。
VII.トランスクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の活性の増大の原因となる、アルケノールデヒドラターゼの残基G132の突然変異の同定
実施例1に記載したスクリーニングにより、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の4倍の増大の原因となるG132Dアルケノールデヒドラターゼ変異体を同定することができた。位置G132の置換の範囲の影響を試験して、他の置換が、G132Dと同様に、野生型酵素の活性を増強することができるか否かを評価した。G132変異体をコードする発現ベクター用のプラスミドDNAをBL21(DE3)内に形質転換し、単一形質転換体を用いて1mlの自己誘導培地に播種し、組換え酵素を細菌内に産生させた。発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有する凍結細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl2、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび50mMトランスクロチルアルコール(Alfa Aesar)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。37℃にて16時間のインキュベーション後、産生された1,3ブタジエンの量を、実施例1に記載したGC法に従うガスクロマトグラフィーによって定量化した。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+または野生型酵素を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。全ての変異体を8反復試験した。未処理のGCデータを図8に示す。これらの結果は、G132が、酵素活性に重要な位置であることを示している。というのも、G132D変異体に加えて、9つの他の置換により、酵素活性が上記の2倍増大する一方で(H、W、Y、F、C、M、R、K、Q、N)、V、I、L、A、Tへの置換により、1.2〜1.8倍増大するからである。
VIII.アルケノールデヒドラターゼV195F変異体の運動定数の判定−クロチルアルコールの、ブタジエンへの変換
クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数を、以下のプロトコルを用いて判定した:市販のNovagen peT−25b+細菌発現ベクター中にサブクローニングした野生型アルケノールデヒドラターゼおよびV195F変異体を、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換して、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物をシェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットを、−80℃にて一晩保存してから、溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl)中に再懸濁させ、Merck Novagen Lysonase(1リットルの培養物から生産された細胞ペレットについて、15mlの溶解バッファー中100μlのLysonase)を補った。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞溶解物を、遠心分離によって澄明にし、上清を、濾過コンセントレータを用いて2倍濃縮した。濃縮した可溶性の画分中に存在する酵素変異体の量を、SDS−PAGEゲル上で、ゲルデンシトメトリーを用いたBSA較正曲線に対して推定した。酵素反応を、450μlの細胞溶解物の上清、0から100mMの範囲のトランスクロチルアルコール、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl、4mMグルタチオンおよび50mMトリス−Cl pH7.5を有する2mlのガラスバイアルで設定した。バイアルは封をし、37℃にて1から6時間インキュベートした。酵素反応は、80℃にて5分間インキュベートすることによって停止し、産生された1,3ブタジエンを、先に記載したガスクロマトグラフィーによって定量化した。反応によって産生された1,3ブタジエンの絶対量を定量化するために、ガスクロマトグラフを、純粋なブタジエン(1から10,000ppm)の濃度範囲を用いて較正した。較正表は、この範囲のブタジエン濃度において線形であると見出された。ブタジエンの産生速度(ブタジエンモル/酵素モル/秒)を、トランスクロチルアルコールの濃度の関数としてプロットし(図9)、曲線を、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax (基質))/(K+(基質)))を用いて当てはめて、表5に示されるkcat(s−1)およびk値(mM)を抽出した。
IX.アルケノールデヒドラターゼV195F変異体の運動定数の判定−ブタ−3−エン−2−オールの、ブタジエンへの変換
ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcat(s−1)およびK値(mM)定常状態運動定数を、以下のプロトコルを用いて判定した:市販のNovagen peT−25b+細菌発現ベクター中にサブクローニングした野生型アルケノールデヒドラターゼおよびV195F変異体を、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換して、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物をシェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットを、−80℃にて一晩保存してから、溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl)中に再懸濁させ、Merck Novagen Lysonase(1リットルの培養物から生産された細胞ペレットについて、15mlの溶解バッファー)を補った。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞溶解物を、遠心分離によって澄明にし、上清を、遠心コンセントレータを用いて2倍濃縮した。濃縮した可溶性の画分中に存在する酵素変異体の量を、SDS−PAGEゲル上で、ゲルデンシトメトリーを用いたBSA較正曲線に対して推定した。酵素反応を、450μlの細胞溶解物の上清、0から100mMの範囲のブタ−3−エン−2−オール、4mM DTT、25mM MgCl2、25mM KCl、4mMグルタチオンおよび50mMトリス−Cl pH7.5を有する2mlのガラスバイアルで設定した。バイアルは封をし、37℃にて1から6時間インキュベートした。酵素反応は、80℃にて5分間インキュベートすることによって停止し、産生された1,3ブタジエンを、先に記載したガスクロマトグラフィーによって定量化した。反応によって産生された1,3ブタジエンの絶対量を定量化するために、ガスクロマトグラフを、純粋なブタジエン(1から10,000ppm)の濃度範囲を用いて較正した。較正表は、この範囲のブタジエン濃度において線形であると見出された。ブタジエンの産生速度(ブタジエンモル/酵素モル/秒)を、ブタ−3−エン−2−オールの濃度の関数としてプロットし(図10)、曲線を、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax(基質))/(Km+(基質)))を用いて当てはめて、表6に要約するkcat(s−1)およびkm値(mM)を抽出した。
X.クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性が増大した、二重残基突然変異を有する酵素変異体の同定
二重突然変異体のコレクションを、テンプレートとしてV195Fアルケノールデヒドラターゼ変異体(配列番号2)を用いて構築した。変異体の活性を評価するために、このコレクションをpET300/NT−DEST発現ベクター(Life technologies)中にサブクローニングして、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換した。単離したクローンを用いて1mlの自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、700rpmおよび85%の湿度に設定した振盪インキュベータ内で30℃にて一晩20〜22時間増殖した。細胞をペレット化して、−80℃にて一晩保存した。発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有するこれらの細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび50mMクロチルアルコール(Alfa Aesarから得たトランス異性体)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+またはV195F変異体を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。この反応混合物を、37℃にて16時間インキュベートし、反応を80℃にて5分のインキュベーションによって停止した。その後、産生された1,3ブタジエンの量を、実施例1に記載した方法に従うガスクロマトグラフィー分析によって定量化した。データを図11に示す。これらのデータは、15の置換体(12が位置G132上)がさらに、V195F変異体の活性をおよそ1.4〜3.4倍増大させることを示している。二重突然変異V195F−G132RおよびV195F−G132Lを有する変異体はそれぞれ、最も良い性能の変異体の1つである。
XI.アルケノールデヒドラターゼ変異体のコレクションの運動定数の判定−トランスクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換
トランスクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数を、実施例7に記載したプロトコルを用いて判定した。ブタジエンの産生速度(ブタジエンモル/酵素モル/秒)を、トランスクロチルアルコールの濃度の関数としてプロットし(図12)、曲線を、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax (基質))/(K+(基質)))を用いて当てはめて、表7に要約するkcat(s−1)およびk値(mM)を抽出した。
XII.アルケノールデヒドラターゼ変異体のコレクションの運動定数の判定−ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換
ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数を、実施例10に記載したプロトコルを用いて判定した。濃縮した可溶性の画分中に存在する組換えタンパク質を、SDS−PAGE上で、BSA標準曲線に対するゲルデンシトメトリーにより推定した。ブタジエンの産生速度(ブタジエンモル/酵素モル/秒)を、3−ブタ−エン−2−オールの濃度の関数としてプロットし、曲線を、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax (基質))/(K+(基質)))を用いて当てはめて、表8に要約するkcat(s−1)およびkm値(mM)を抽出した(図13も参照)。
XIII.アルケノールデヒドラターゼ変異体V195FおよびV195F G132Aは、プレノールをイソプレンに変換する活性が、野生型酵素と比較して増大している
アルケノールデヒドラターゼは、プレノールの、イソプレンへの変換を触媒する。プレノールの、イソプレンへの変換を触媒するアルケノールデヒドラターゼの能力に及ぼす、V195FおよびV197FG132A突然変異(1,3ブタジエンの産生について、高性能の変異体)の影響を評価した。アッセイを、以下のように設定した:野生型アルケノールデヒドラターゼならびにV195FおよびV197FG132A変異体を、市販のpET300/NT−DEST発現ベクター(Life technologies)中にサブクローニングして、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換して、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物を、シェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。200mlの培養物から得られ、かつ過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットを、−80℃にて一晩保存してから、3mlの溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl、20mMグルタチオン)中に再懸濁させ、10μl Merck Novagen Lysonaseを補った。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞溶解物を、遠心分離(10000rpm、20分間)によって澄明にし、上清を、濾過コンセントレータ(Millipore Amicon)を用いて3倍濃縮した。酵素反応物を、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(変異体)、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(空のベクターで形質転換した細胞)、および20、40、80mMの範囲のプレノール(Sigma Aldrich)を有する2mlのガラスバイアル内に設定した。バイアルは封をし、37℃にて1時間インキュベートした。酵素変異体の量を、SDS−PAGEゲル上で、BSA較正曲線に対して定量化した。酵素反応を、80℃にて5分間のインキュベーションによって停止し、産生されたイソプレンを、ガスクロマトグラフィーによって定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(30m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、100μlのヘッドスペースガスを注入した。イソプレンを検出するのに用いたGC分析法は、180℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:10である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.5ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(30ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。これらのパラメータを用いて、イソプレンの保持時間は5.75分である。GCデータを、等量のタンパク質に対して正規化した。図14に示されるデータは、V195FおよびV195FG132A変異体がそれぞれ、プレノールをイソプレンに変換するアルケノールデヒドラターゼ酵素の能力の12倍および20倍の増大をもたらすことを示している。
XIV. アルケノールデヒドラターゼ変異体V195FおよびV195F G132Aは、イソプレノールをイソプレンに変換する活性が、野生型酵素と比較して増大している
アルケノールデヒドラターゼは、イソプレノールの、イソプレンへの変換を触媒する。イソプレノールの、イソプレンへの変換を触媒する最も良い性能の変異体V195FおよびV197FG132Aの能力を評価し、かつ野生型酵素と比較した。アッセイを、以下のように設定した:野生型アルケノールデヒドラターゼならびにV195FおよびV197FG132A変異体を、市販のpET300/NT−DEST発現ベクター(Life technologies)中にサブクローニングして、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換して、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物を、シェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。200mlの培養物から得られ、かつ過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットを、−80℃にて一晩保存してから、3mlの溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl、20mMグルタチオン)中に再懸濁させ、10μl Merck Novagen Lysonaseを補った。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞溶解物を、遠心分離(10000rpm、20分間)によって澄明にし、上清を、濾過コンセントレータ(Millipore Amicon)を用いて3倍濃縮した。酵素反応物を、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(変異体)、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(空のベクターで形質転換した細胞)、および20、40、80mMの範囲のイソプレノール(Sigma Aldrich)を有する2mlのガラスバイアル内に設定した。バイアルは封をし、37℃にて1時間インキュベートした。酵素変異体の量を、SDS−PAGEゲル上で、BSA較正曲線に対して定量化した。酵素反応を、80℃にて5分間のインキュベーションによって停止し、イソプレンを、ガスクロマトグラフィーによって定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(30m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、100μlのヘッドスペースガスを注入した。イソプレンを検出するのに用いたGC分析法は、180℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:4である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.25ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(25ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。これらのパラメータを用いて、イソプレンの保持時間は5.75分である。GCデータを、等量のタンパク質に対して正規化した。図15に示されるデータは、V195FおよびV195FG132A変異体がそれぞれ、イソプレノールをイソプレンに変換するアルケノール酵素の能力の4〜5倍および8〜9倍の増大をもたらすことを示している。
XV.アルケノールデヒドラターゼV195FおよびV195G132A変異体の運動定数の判定−プレノールの、イソプレンへの変換
プレノールの、イソプレンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数を、以下のプロトコルを用いて判定した:野生型アルケノールデヒドラターゼ、V195FおよびV197FG132A変異体を、市販のpET300/NT−DEST発現ベクター(Life technologies)中にサブクローニングし、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換し、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物をシェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。200mlの培養物から得られ、かつ過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットを、−80℃にて一晩保存してから、3mlの溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl、20mMグルタチオン)中に再懸濁させ、10μl Merck Novagen Lysonaseを補った。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞溶解物を、遠心分離(10000rpm、20分間)によって澄明にし、上清を、濾過コンセントレータ(Millipore Amicon)を用いて、1mlの最終容量に3倍濃縮した。500μlの酵素反応物を、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(変異体)、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(空のベクターで形質転換した細胞)、および20、40、80、120mMの範囲のプレノール(Sigma Aldrich)を有する2mlのガラスバイアル内に設定した。バイアルは封をし、37℃にて20、40、60、90、120および180分間インキュベートした。酵素変異体の量を、SDS−PAGEゲル上で、BSA較正曲線に対して定量化した。酵素反応を、80℃にて5分間インキュベートすることによって停止し、産生されたイソプレンを、ガスクロマトグラフィーによって定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(30m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、100μlのヘッドスペースガスを注入した。イソプレンを検出するのに用いたGC分析法は、180℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:10である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.5ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(25ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。これらのパラメータを用いて、イソプレンの保持時間は5.75分である。イソプレンの産生速度(イソプレンモル/酵素モル/秒)を、プレノールの濃度の関数としてプロットし、曲線を、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax(基質))/(Km+(基質)))を用いて当てはめて、表9に示されるkcat(s−1)およびk値(mM)を抽出した。
XVI.クロチルアルコールおよびブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性が増強されたアルケノールデヒドラターゼ酵素変異体の同定
a)ライブラリの構築
アルケノールデヒドラターゼの単一残基突然変異体をコードするDNAライブラリを、標準的な突然変異誘導技術を用いて構築した。DNAライブラリは、N末端にHis6タグがある、配列番号5(図23参照)に示されるアミノ酸配列によってコードされる、アルケノールデヒドラターゼ酵素変異体V195F−G132Aの全長コード配列に基づいた。配列を、市販のpeT300:NT−DEST(Life technologies)発現ベクター中にサブクローニングして、突然変異誘導PCRのテンプレートとして用いた。
b)スクリーニングアッセイ
このアッセイは、以下のように設定した:pET25b+発現ベクター中アルケノールデヒドラターゼ点突然変異DNAライブラリを、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換した。単離したクローンを用いて0.3mlの自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、700rpmおよび85%の湿度に設定した振盪インキュベータ内で一晩30℃にて20〜22時間増殖した。細胞をペレット化して、−80℃にて一晩保存した。発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有するこれらの細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび50mMクロチルアルコール(Alfa Aesarから得たトランス異性体)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+またはV195F−G132A酵素変異体を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。この反応混合物を、37℃にて16時間インキュベートし、反応を80℃にて5分のインキュベーションによって停止した。その後、産生された1,3ブタジエンの量を、ガスクロマトグラフィー分析によって定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(5m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、100μlのヘッドスペースガスを注入した。1,3ブタジエンを検出するのに用いたGC分析法は、140℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:4である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.25ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(28ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。
c)活性が増大した酵素変異体の同定
アルケノールデヒドラターゼの単一残基変異体のライブラリを、先に記載したスクリーニングアッセイを用いてスクリーニングした。総数16,318の変異体をアッセイした。アルケノールデヒドラターゼ変異体と一緒に、V195F−G132A酵素変異体を用いた参照対照および陰性対照(アルケノールデヒドラターゼ酵素なし)を含む対照反応を設定した。これらの変異体を、全体で3ラウンドのスクリーニングにかけた。このスクリーニングプロセス中、複数の反復において、そして活性の増大が再生可能であり、かつアッセイの人為結果によらないことを確実とする条件の範囲において、変異体を試験した。スクリーニングの後者のステージにおいて、残ったヒットをアッセイして、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する能力を評価した。最後に、各クローンをDNA配列決定法にかけて、酵素活性の変化の原因となる突然変異を同定した。図17は、クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換する活性が増大した5つのアルケノールデヒドラターゼ変異体のコレクションを示す。図18は、ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性が増大した7つのアルケノールデヒドラターゼ変異体のコレクションを示す。
XVII.クロチルアルコールおよびブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性が増強されたアルケノールデヒドラターゼ酵素変異体の同定
a)ライブラリの構築
先のスクリーニングにおいて同定したアミノ酸突然変異のコレクションを再結合するためにコンビナトリアルライブラリを構築した。コンビナトリアルライブラリは、テンプレートとしてアルケノールデヒドラターゼV195F変異体配列(配列番号7、即ち、変異体V195Fの配列;図24参照)を用いて構築した。この配列は、表10に詳述するように、15の位置で無作為化して25の異なる突然変異を導入した。コンビナトリアルライブラリの構築は、標的遺伝子配列に合致するように設計したオーバーラップするセンスオリゴヌクレオチドおよびアンチセンスオリゴヌクレオチドのアセンブリに基づく遺伝子合成の標準的な技術を用いた(Czar et al, 2009 Trends in Biotechnology 27:63-72;Kodumal et al, 2004 Proc. Natl. Acad. Sci. USA 101:15573-15578;Smith et al. 2003 Proc. Natl. Acad. Sci. USA 101:15440-15445;Xiong et al, 2008 FEMS Microbiol Rev 32:522-540)。簡潔に、V195Fアルケノールデヒドラターゼ変異体骨格を表す69の34〜35マーオリゴヌクレオチドの混合物を、50μMの最終濃度で調製し、標的アミノ酸位置で変異したオリゴヌクレオチドを添加した(0.05〜0.6μM)。DNAテンプレートのないPCR様反応を、3μlのオリゴヌクレオチド混合物および0.5μlのPfxポリメラーゼ(LifeTechnologies)を用いて設定して、遺伝子をオリゴヌクレオチドからアセンブルした。クローンあたりの突然変異率を、変異したオリゴヌクレオチドに対する骨格オリゴヌクレオチドの比率によって制御した。再アセンブルした遺伝子のPCR増幅の更なるサイクルを、遺伝子の5’末端および3’末端に位置するプライマーを用いて実行した。最後に、増幅したフラグメントを、市販のpeT−300/NT−DEST(LifeTechnologies)中にサブクローニングした。
b)活性が増大した酵素変異体のスクリーニングアッセイおよび同定
アルケノールデヒドラターゼの複数残基変異体のコンビナトリアルライブラリを、実施例15に記載したスクリーニングアッセイを用いてスクリーニングした。およそ13,500の変異体を同時にアッセイして、クロチルアルコールおよびブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する能力を評価した。アルケノールデヒドラターゼ変異体と一緒に、野生型酵素(図25に示す、配列番号9参照)、V195F酵素変異体を用いた参照対照および陰性対照(アルケノールデヒドラターゼ酵素なし)を含む対照反応を設定した。これらの変異体を、全体で3ラウンドのスクリーニングにかけた。このスクリーニングプロセス中、複数の反復において、そして活性の増大が再生可能であり、かつアッセイの人為結果によらないことを確実とする条件の範囲において、変異体を試験した。最後に、各クローンをDNA配列決定法にかけて、酵素活性の変化の原因となる突然変異を同定した。図19および図20は、クロチルアルコールまたはブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換する活性(野生型酵素と比較した相対活性)が増大した5つのアルケノールデヒドラターゼ変異体のコレクションを示す。
XVIII.アルケノールデヒドラターゼV195F G132A G73S E77I変異体の運動定数の判定−クロチルアルコールの、ブタジエンへの変換
クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数を、以下のプロトコルを用いて判定した:市販のNovagen peT−300/NT−DEST細菌発現ベクター中にサブクローニングした野生型アルケノールデヒドラターゼおよびV195FG132AG73SE77I変異体を、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換して、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物をシェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットを、−80℃にて一晩保存してから、溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl)中に再懸濁させ、Merck Novagen Lysonase(1リットルの培養物から生産された細胞ペレットについて、15mlの溶解バッファー中100μlのLysonase)を補った。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞溶解物を、遠心分離によって澄明にし(10,000rpmで15分)、上清を、濾過コンセントレータを用いて2倍濃縮した。濃縮した可溶性の画分中に存在する酵素変異体の量を、SDS−PAGEゲル上で、ゲルデンシトメトリーを用いたBSA較正曲線に対して推定した。酵素反応を、250μlの細胞溶解物の上清、0から100mMの範囲のトランスクロチルアルコール、4mM DTT、25mM MgCl2、25mM KCl、4mMグルタチオンおよび50mMトリス−Cl pH7.5を有する2mlのガラスバイアルで設定した。バイアルは封をし、37℃にて1から4時間インキュベートした。酵素反応は、80℃にて5分間インキュベートすることによって停止し、産生された1,3ブタジエンを、先に記載したガスクロマトグラフィーによって定量化した。反応によって産生された1,3ブタジエンの絶対量を定量化するために、ガスクロマトグラフを、純粋なブタジエン(1から10,000ppm)の濃度範囲を用いて較正した。較正表は、この範囲のブタジエン濃度において線形であると見出された。ブタジエンの産生速度(ブタジエンモル/酵素モル/秒)を、トランスクロチルアルコールの濃度の関数としてプロットし(図21)、曲線を、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax(基質))/(Km+(基質)))を用いて当てはめて、表11に示されるkcat(s−1)およびk値(mM)を抽出した。
XIX.アルケノールデヒドラターゼV195F G132A G73S E77IおよびV195F G73S R170K I181L F324S変異体の運動定数の判定−ブタ−3−エン−2−オールの、ブタジエンへの変換
ブタ−3−エン−2−オールの、1,3ブタジエンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数を、以下のプロトコルを用いて判定した:市販のNovagen peT300/NT−DEST細菌発現ベクター中にサブクローニングした野生型アルケノールデヒドラターゼ、V195FG132AG73SE77I変異体およびV195FG73SR170K I181LF324S変異体を、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換し、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物をシェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットを、−80℃にて一晩保存してから、溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl)中に再懸濁させ、Merck Novagen Lysonase(1リットルの培養物から生産された細胞ペレットについて、15mlの溶解バッファー)を補った。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞溶解物を、遠心分離によって澄明にし、上清を、遠心コンセントレータを用いて2倍濃縮した。濃縮した可溶性の画分中に存在する酵素変異体の量を、SDS−PAGEゲル上で、ゲルデンシトメトリーを用いたBSA較正曲線に対して推定した。酵素反応を、250μlの細胞溶解物の上清、0から100mMの範囲のブタ−3−エン−2−オール、4mM DTT、25mM MgCl2、25mM KCl、4mMグルタチオンおよび50mMトリス−Cl pH7.5を有する2mlのガラスバイアルで設定した。バイアルは封をし、37℃にて1から4時間インキュベートした。酵素反応は、80℃にて5分間インキュベートすることによって停止し、産生された1,3ブタジエンを、先に記載したガスクロマトグラフィーによって定量化した。反応によって産生された1,3ブタジエンの絶対量を定量化するために、ガスクロマトグラフを、純粋なブタジエン(1から10,000ppm)の濃度範囲を用いて較正した。較正表は、この範囲のブタジエン濃度において線形であると見出された。ブタジエンの産生速度(ブタジエンモル/酵素モル/秒)を、ブタ−3−エン−2−オールの濃度の関数としてプロットし(図22)、曲線を、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax(基質))/(Km+(基質)))を用いて当てはめて、表12に要約されるkcat(s−1)およびkm値(mM)を抽出した。
XX.プレノールおよびイソプレノールをイソプレンに変換する活性が、野生型酵素と比較して増大したアルケノールデヒドラターゼ変異体の同定
プレノールおよびイソプレノールの、イソプレンへの変換を触媒する、1,3ブタジエンの産生用の高性能のアルケノールデヒドラターゼ変異体の能力をアッセイするスクリーニングを設定した。アッセイを以下のように設定した:アルケノールデヒドラターゼ変異体および野生型酵素を、市販のpET300/NT−DEST発現ベクター(Life technologies)中にサブクローニングして、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換して、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物を、シェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。発現された発現組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有するこれらの細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl2、4mM DTT、10mMグルタチオンおよび50mMプレノールまたはイソプレノール(Sigma Aldrich)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+またはV195F酵素変異体を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。プレノールスクリーニングアッセイのために、この反応混合物を、37℃にて4時間および20℃にて16時間インキュベートした。イソプレノールスクリーニングアッセイのために、この反応混合物を、37℃にて16時間および20℃にて4時間インキュベートした。産生されたイソプレンの量を、ガスクロマトグラフィー分析によって直ちに定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(5m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、100μlのヘッドスペースガスを注入した。イソプレンを検出するのに用いたGC分析法は、105℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:10である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.20ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(28ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。プレノールおよびイソプレノール基質についてのアッセイの結果を、それぞれ表13および表14に示す。
XXI.
アルケノールデヒドラターゼの最も良い性能の変異体の運動定数の判定−イソプレノールの、イソプレンへの変換
イソプレノールの、イソプレンへの変換の反応についてのミハエリス−メンテンkcatおよびK定常状態運動定数を、以下のプロトコルを用いて判定した:野生型アルケノールデヒドラターゼ、アルケノールデヒドラターゼ変異体を、市販のpET300/NT−DEST発現ベクター(Life technologies)中にサブクローニングし、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換し、適切な抗生物質を補ったLBアガープレート上にプレーティングした。単離した形質転換体を用いて自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、培養物をシェーカーインキュベータ内で30℃にて一晩インキュベートした。200mlの培養物から得られ、かつ過剰発現組換え酵素を含有する細胞ペレットを、−80℃にて一晩保存してから、3mlの溶解バッファー(50mMトリス−Cl pH7.5、4mM DTT、25mM MgCl、25mM KCl、20mMグルタチオン)中に再懸濁させ、10μl Merck Novagen Lysonaseを補った。細胞懸濁液を、室温で10分間、その後氷上で20分間インキュベートした。細胞溶解物を、遠心分離(10000rpm、20分間)によって澄明にし、上清を、濾過コンセントレータ(Millipore Amicon)を用いて、1mlの最終容量に3倍濃縮した。500μlの酵素反応物を、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(変異体)、200μlの濃縮細胞溶解物の上清(空のベクターで形質転換した細胞)、および20、40、80、120mMの範囲のイソプレノール(Sigma Aldrich)を有する2mlのガラスバイアル内に設定した。バイアルは封をし、37℃にて20、40、60、90、120および180分間インキュベートした。酵素変異体の量を、SDS−PAGEゲル上で、BSA較正曲線に対して定量化した。酵素反応を、80℃にて5分間インキュベートすることによって停止し、産生されたイソプレンを、ガスクロマトグラフィーによって定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(30m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、100μlのヘッドスペースガスを注入した。イソプレンを検出するのに用いたGC分析法は、180℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:10である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.5ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(25ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。これらのパラメータを用いて、イソプレンの保持時間は5.75分である。イソプレンの産生速度(イソプレンモル/酵素モル/秒)を、プレノールの濃度の関数としてプロットし、曲線を、ミハエリス−メンテン等式(V=(Vmax(基質))/(Km+(基質)))を用いて当てはめて、表15に示されるkcat(s−1)およびk値(mM)を抽出した。
XXII.in vivoスクリーニングアッセイを用いた変異体の特徴付け
96ウェルプレート内で野生型酵素とin vivo比較して活性がより高いクロチルアルコールデヒドラターゼ変異体を同定することで、高スループットスクリーニングアプローチと適合性があるアッセイを開発した。このin vivoアッセイは、クロチルアルコールデヒドラターゼのコード配列を含有する発現ベクターで形質転換した細菌系統の使用に基づく。ゆえに、この細菌系統は、クロチルアルコールデヒドラターゼ組換え酵素を産生し、かつ培地中に補われたクロチルアルコールをブタジエンに変換することができる。
pET25b+発現ベクター中にクローニングしたアルケノールデヒドラターゼ変異体を、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換した。単離したクローンを用いて、0.1mg/mlのアンピシリンを有する、96ウェルマイクロプレート内の1mlの自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、700rpmおよび85%の湿度に設定した振盪インキュベータ内で一晩30℃にて20〜22時間増殖した。その翌日、マイクロプレートを反復して、30℃にて20時間増殖した。その後、細胞をエッペンドルフ遠心分離機内で4000rpmにて10分遠心分離し、ペレットを、炭素源としてのグルコース(45g/L)、pH=8.5の1mM MgSO、および種々の濃度(5から100mM)のクロチルアルコール(Sigma Aldrichから得たトランスシス混合物)を有する0.5mlのMS培地(Richaud C., Mengin-Leucreulx D., Pochet S., Johnson EJ., Cohen GN. and Marliere P; The Journal of Biological Chemistry; 1993; Vol. 268; No. 36; pp. 26827-26835)中に再懸濁させた。対照反応は、空の発現ベクターpeT25b+または野生型酵素を発現する発現ベクターのいずれかを含有する細菌クローンを用いて設定した。この反応混合物を、Titramaxマイクロプレートアジテータを用いて37℃にて4時間インキュベートし、反応を、80℃にて5分のインキュベーションによって停止した。その後、産生された1,3ブタジエンの量を、ガスクロマトグラフィー分析によって定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(5m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、300μlのヘッドスペースガスを注入した。1,3ブタジエンを検出するのに用いたGC分析法は、140℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:4である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.25ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(28ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。
このin vivoアッセイを用いて、表16に記載される一組の突然変異体を特徴付けた。発明者らは特に、発明者らのin vivoアッセイを用いて、野生型酵素と比較して、ブタジエン産生のおよそ260倍の増大を示すC6207という名の1つの変異体を同定した。in vitroアッセイおよびin vivoアッセイのデータをそれぞれ図26および図27に示す。
XXIII.最も良い一部の変異体の比較
表5で一覧にされる最も良い変異体の内の一組の変異体を、実施例1に記載したin vitroアッセイを用いて比較した。変異体を表17に記載する。結果を図28に記載する。
XIX.プレノールを1,3イソプレンに変換する活性が増強されたアルケノールデヒドラターゼ酵素変異体の同定
a)原理
プレノールの、イソプレンへの変換について、アルケノールデヒドラターゼ(配列番号1に表される)の活性を向上させる残基を同定するために、突然変異体の新しいライブラリを設計し、構築し、かつスクリーニングした。397の内の132の残基を個々に変異させた。これらの残基は、表18で一覧にする9つの異なるタンパク質セグメントに属する。
b)ライブラリの構築
アルケノールデヒドラターゼの単一残基突然変異体をコードするDNAライブラリを、標準的な突然変異誘導技術を用いて構築した。DNAライブラリは、N末端にHis6タグがある、配列番号1に示されるアミノ酸配列によってコードされる、アルケノールデヒドラターゼ酵素の全長コード配列に基づいた。配列を、市販のpeT300:NT−DEST(Life technologies)発現ベクター中にサブクローニングして、突然変異誘導PCRのテンプレートとして用いた。
c)スクリーニングアッセイ
このアッセイは、以下のように設定した:pET25b+発現ベクター中アルケノールデヒドラターゼ点突然変異DNAライブラリを、BL21(DE3)コンピテント細胞中に形質転換した。単離したクローンを用いてディープウェル96ウェルマイクロプレート内の0.3mlの自己誘導培地(Studier F.W, Protein Expr. Purif. 41 (2005), 207-234)に播種し、700rpmおよび85%の湿度に設定した振盪インキュベータ内で一晩30℃にて20〜22時間増殖した。細胞をペレット化して、−80℃にて一晩保存した。発現された組換えアルケノールデヒドラターゼ変異体を含有するこれらの細胞ペレットを、50mMトリス−Cl pH7.5、25mM KCl、25mM MgCl、4mM DTT、10mMグルタチオン(0.25% Merck Novagen Lysonaseを補った)および50mMプレノール(Sigma Aldrich)を含有する反応混合物中に再懸濁させた。反応物を37℃にて4時間、その後20℃にて16時間インキュベートし、最終的に80℃にて5分のインキュベーションによって反応を停止した。
その後、産生されたイソプレンの量を、ガスクロマトグラフィー分析によって定量化した。GCヘッドスペース分析のために、Restek RT−アルミナカラム(5m×0.32mm)およびFlameイオン化検出系(FID)が装備されるBruker GC450系内に、100μlのヘッドスペースガスを注入した。イソプレンを検出するのに用いたGC分析法は、180℃の一定のオーブン温度、スプリット比率が1:4である200℃のインジェクタポート温度、および250℃のFIDディテクタ温度によって特徴付けられる。窒素をキャリアガスとして用い(1.25ml/分の一定のフロー)、そして空気(エアフロー300ml/分)、窒素(25ml/分のフロー)および水素(30ml/分のフロー)の混合物を用いて、FID検出系を供給した。これらのパラメータを用いて、イソプレンの保持時間は5.75分である。
d)活性が増大した酵素変異体の同定
アルケノールデヒドラターゼの単一残基変異体のライブラリを、先に記載したスクリーニングアッセイを用いてスクリーニングした。約72のクローンを、132の無作為化した位置のそれぞれについて試験した。総数9,504の変異体をアッセイした。アルケノールデヒドラターゼ変異体と一緒に、空の発現ベクターpeT25b+(陰性対照)または野生型酵素を発現する発現ベクター(陽性対照)のいずれかを含有する細菌クローンを用いて、対照反応を設定した。また、トランスクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換について、野生型酵素よりも活性が良好であると先に同定した一連の8つの突然変異体を、同実験において試験した。
これらの変異体を、連続した3ラウンドのスクリーニングにかけた。一次スクリーニングの後、wtタンパク質よりも高い活性を示す433の変異体を選択して、第2のスクリーニングラウンドにおいて12反復試験した。二次スクリーニングの後、最も強い105の変異体(少なくとも2.5倍の活性の増大を示すが、23の異なる位置しかカバーしない)、および、向上のより小さい倍率を示すが、できる限り多くの異なる位置をカバーする71の付加的な変異体(例えば、132の内の合計59の位置が突然変異誘導によって標的とされ、候補はこのステップによって同定された)を含む176の変異体を選択した。
これらの176の変異体を第3のスクリーニングラウンドに12反復かけ、かつ同時に、DNA配列決定法にかけて、酵素活性の変化の原因となる突然変異を同定した。ほとんどの候補を、三次スクリーニングによって確かめたが、配列決定法により、それらのかなりの画分が同一であること、そして予想外の突然変異が時折観察されることが示された。最終的に、向上した活性を有する合計100の異なる突然変異体を同定した。
これらの100の突然変異体の内の89は、46の異なる位置をカバーする単純な突然変異体であった。これらの突然変異体を表19で、そして対応する変異位置を表20で一覧にした。また、2つの突然変異を示し、かつ向上した活性を有する11の変異体を同定した。これらの二重突然変異体を表21で一覧にする。最後に、クロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換について向上した活性を有すると同定した一連の突然変異体を、同アッセイにおいても試験した。プレノールの、イソプレンへの変換(この実験で監視した)およびクロチルアルコールの、1,3ブタジエンへの変換(先の実験で監視した)について、これらの変異体の活性を表22に示す。

Claims (22)

  1. アルケノールデヒドラターゼ変異体であって、それが由来するアルケノールデヒドラターゼの活性よりも向上した活性で一般式C2nOに対応する少なくとも1つのアルケノール化合物を共役ジエンC2n−2に変換することができ、3<n<7であることを特徴とする、アルケノールデヒドラターゼ変異体。
  2. (i)一般式C2nOに対応する前記化合物が、クロチルアルコール、ブタ−3−エン−2−オールもしくはブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する前記化合物が、1,3ブタジエンである;または
    (ii)一般式C2nOに対応する前記化合物が、プレノール、イソプレノール、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2−メチル−ブタ−3−エン−2−オールであり、一般式C2n−2に対応する前記化合物が、イソプレンである;または
    (iii)一般式C2nOに対応する前記化合物が、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する前記化合物が、ジメチルブタジエンである、請求項1に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体。
  3. (a)クロチルアルコールを1,3ブタジエンに変換することができ、クロチルアルコールから1,3ブタジエンへの回転速度が少なくとも0.033×10−3−1であることを特徴とする;または
    (b)ブタ−3−エン−2−オールを1,3ブタジエンに変換することができ、ブタ−3−エン−2−オールから1,3ブタジエンへの回転速度が少なくとも1.1×10−4−1であることを特徴とする;または
    (c)プレノールをイソプレンに変換することができ、プレノールからイソプレンへの回転速度が少なくとも3.3×10−4−1であることを特徴とする;または
    (d)イソプレノールをイソプレンに変換することができ、イソプレノールからイソプレンへの回転速度が少なくとも3.3×10−5−1であることを特徴とする
    アルケノールデヒドラターゼ変異体。
  4. 前記アルケノールデヒドラターゼ変異体が、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、116、80、106、119、357、75、132、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる、請求項1から3のいずれか一項に記載のアルケノールデヒドラターゼの変異体。
  5. アルケノールデヒドラターゼの変異体であって、クロチルアルコールの1,3ブタジエンへの変換において、それが由来する対応するアルケノールデヒドラターゼよりも向上した活性を示し、前記アルケノールデヒドラターゼ変異体が、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、116、80、106、119、357、75、132、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる、アルケノールデヒドラターゼの変異体。
  6. 配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、116、80、106、119、357、75、132、73、199、123、68、126、159、227、367、234、192、157、169、181、156、122、84、318、389、115、76、390、255、247、50、251、158、324、281、285、98、95、186、248、72、175、245、173、310、140、18、20、170、269、382、39、77、144、168、386、12、151、230、194、207、114、108、210、70、364および10からなる群から選択される位置、もしくはこれらの位置のいずれかに対応する位置の1つもしくは複数のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基で置換されるか、欠失しており、または挿入が、これらの位置の1つもしくは複数で生じており、前記アルケノールデヒドラターゼが、一般式C2nOに対応する少なくとも1つのアルケノール化合物の共役ジエンC2n−2への変換において向上した活性を有する、請求項4または5に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体。
  7. (1)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
    (2)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置116、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
    (3)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置80、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、プロリンもしくはトリプトファンで置換されている;かつ/または
    (4)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置106、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (5)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置119、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
    (6)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置357、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (7)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置75、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニン、アラニン、グリシン、アスパラギン、トレオニン、イソロイシン、チロシンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
    (8)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (9)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置73、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トリプトファンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (10)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置199、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (11)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置255、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (12)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置132、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニン、ロイシン、アスパラギン酸、トリプトファン、セリン、イソロイシン、グルタミン、バリン、アスパラギン、アルギニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、リジン、ロイシン、アラニン、システイン、グルタミン酸、グリシンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
    (13)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置123、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ヒスチジン、トリプトファン、アルギニン、グルタミン酸、チロシン、アスパラギン酸、イソロイシン、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、トレオニン、バリン、グルタミンもしくはメチオニンで置換されている;かつ/または
    (14)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置68、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (15)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置126、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンもしくはアラニンで置換されている;かつ/または
    (16)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置159、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシン、メチオニンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
    (17)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置227、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (18)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置247、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、バリンで置換されている;かつ/または
    (19)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置234、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トリプトファンで置換されている;かつ/または
    (20)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置76、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (21)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置192、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシン、トレオニンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
    (22)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置157、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (23)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置169、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (24)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置181、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、セリン、ロイシンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (25)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置156、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (26)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置324、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (27)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置251、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはメチオニンで置換されている;かつ/または
    (28)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置122、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (29)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置84、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (30)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置389、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (31)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置115、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (32)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置50、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
    (33)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置390、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (34)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置175、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (35)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置158、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
    (36)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置281、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
    (37)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置98、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (38)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置318、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (39)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置77、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (40)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置285、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはメチオニンで置換されている;かつ/または
    (41)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置95、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (42)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置186、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
    (43)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置248、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
    (44)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置72、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (45)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置245、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (46)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置310、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
    (47)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置140、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (48)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置173、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジン、アルギニンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (49)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置18、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (50)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置20、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (51)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置170、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
    (52)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置269、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (53)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置382、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (54)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置39、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (55)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置144、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (56)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置168、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (57)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置386、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (58)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (59)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置12、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (60)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置151、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (61)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置230、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンで置換されている;かつ/または
    (62)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置194、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
    (63)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置207、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンもしくはシステインで置換されている;かつ/または
    (64)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置114、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (65)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置106、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (66)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置108、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
    (67)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置210、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (68)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置70、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンもしくはフェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (69)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置364、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (70)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置10、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている、
    請求項4または5または6に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体。
  8. 前記アルケノールデヒドラターゼ変異体が、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102 166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる、請求項1から3のいずれか一項に記載のアルケノールデヒドラターゼの変異体。
  9. アルケノールデヒドラターゼの変異体であって、ブタ−3−エン−2−オールの1,3ブタジエンへの変換において、それが由来する対応するアルケノールデヒドラターゼよりも向上した活性を示し、前記アルケノールデヒドラターゼ変異体が、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102、166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10に対応する位置の1つまたは複数で起こる、アルケノールデヒドラターゼの変異体。
  10. 配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、106、119、357、132、123、159、227、234、157、169、324、75、126、181、156、122、84、115、76、390、255、251、247、281、77、285、95、186、248、72、175、245、199、140、310、254、373、102 166、18、20、170、269、382、39、144、173、168、39、386、12、151、230、207、114、73、181、367、389、285、318、158、70、199、364および10からなる群から選択される位置、もしくはこれらの位置のいずれかに対応する位置の1つもしくは複数のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基で置換されるか、欠失しており、または挿入が、これらの位置の1つもしくは複数で生じており、前記アルケノールデヒドラターゼが、ブタ−3−エン−2−オールの1,3ブタジエンへの変換において向上した活性を有する、請求項8または9に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体。
  11. (1)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置119、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
    (2)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置357、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (3)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置132、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニン、ロイシン、イソロイシン、グルタミン、セリン、トリプトファン、バリン、アラニン、アルギニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、グリシンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
    (4)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置254、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンもしくはグリシンもしくはアラニンで置換されている;かつ/または
    (5)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
    (6)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置227、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (7)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置169、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (8)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置123、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ヒスチジン、トリプトファン、イソロイシン、グルタミン酸、リジン、グルタミン、アルギニン、トレオニン、アスパラギン酸もしくはロイシンで置換されている;かつ/または
    (9)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置156、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (10)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置159、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリン、メチオニンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (11)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置324、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (12)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置186、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
    (13)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置75、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシン、アスパラギンもしくはアラニンで置換されている;かつ/または
    (14)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置106、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (15)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置157、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (16)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置251、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
    (17)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置175、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (18)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置76、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (19)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置122、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (20)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置84、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (21)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置77、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (22)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置115、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (23)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置234、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トリプトファンで置換されている;かつ/または
    (24)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置181、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシン、セリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (25)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置126、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (26)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置390、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (27)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置72、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (28)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置285、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (29)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置255、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (30)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置247、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンで置換されている;かつ/または
    (31)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置281、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
    (32)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (33)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置248、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
    (34)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置245、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (35)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置199、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (36)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置140、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (37)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置310、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
    (38)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置373、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (39)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置102、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (40)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置166、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (41)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置95、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (42)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置18、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
    (43)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置20、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (44)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置170、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
    (45)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置269、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (46)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置382、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (47)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置39、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (48)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置144、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (49)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置173、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
    (50)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置168、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (51)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置39、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (52)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置386、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (53)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (54)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置12、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (55)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置151、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (56)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置230、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンで置換されている;かつ/または
    (57)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置207、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、システインで置換されている;かつ/または
    (58)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置114、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (59)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置106、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (60)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置73、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (61)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置181、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (62)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (63)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置389、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (64)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置285、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (65)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置318、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (66)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置158、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
    (67)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置70、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (68)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置199、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギンで置換されている;かつ/または
    (69)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置364、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (70)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置10、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている、
    請求項4または9または10に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体。
  12. アルケノールデヒドラターゼの変異体であって、イソプレノールおよび/またはプレノールのイソプレンへの変換において、それが由来する対応するアルケノールデヒドラターゼよりも向上した活性を示し、前記アルケノールデヒドラターゼ変異体が、それが由来する対応する配列と比較して、1つまたは複数の置換、欠失および/または挿入を示すことを特徴とし、これらの置換、欠失および/または挿入が、配列番号1に示されるアミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390に対応する位置の1つまたは複数で起こる、アルケノールデヒドラターゼの変異体。
  13. 配列番号1に示されるアミノ酸配列、または配列番号1と少なくとも60%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、132、84、18、73、77、386、119、251、141、123、364、151、312、318、168、19、8、20、39、170、181、199、269、367、324、13、122、173、389、118、144、12、382、145、71、72、75、76、78、79、115、116、120、124、126、128、130、131、135、143、148、152、155、192、193、252、253、254、255、319、361、366、383、384、387、70、77、83、129、138、239、314、247および390からなる群から選択される位置、もしくはこれらの位置のいずれかに対応する位置の1つもしくは複数のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基で置換されるか、欠失しており、または挿入が、これらの位置の1つもしくは複数で生じており、前記アルケノールデヒドラターゼが、イソプレノールおよび/またはプレノールのイソプレンへの変換において向上した活性を有する、請求項12に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体。
  14. (1)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
    (2)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置132、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、リジン、アルギニン、グルタミン、メチオニン、セリン、バリン、アスパラギン酸、アスパラギン、トレオニンもしくはグリシンで置換されている;かつ/または
    (3)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置84、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ヒスチジンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (4)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置18、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリン、イソロイシンもしくはシステインで置換されている;かつ/または
    (5)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置73、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンもしくはアラニンで置換されている;かつ/または
    (6)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置77、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
    (7)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置386、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (8)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置119、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ヒスチジン、グルタミン、アルギニンもしくはグリシンで置換されている;かつ/または
    (9)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置251、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (10)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置141、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (11)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置123、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミン酸、アスパラギン酸、トリプトファンもしくはアルギニンで置換されている;かつ/または
    (12)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置364、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (13)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置151、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンもしくはメチオニンで置換されている;かつ/または
    (14)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置312、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミン酸で置換されている;かつ/または
    (15)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置318、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンもしくはグリシンで置換されている;かつ/または
    (16)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置168、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (17)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置19、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (18)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置8、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (19)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置195、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (20)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置39、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (21)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置170、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンで置換されている;かつ/または
    (22)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置181、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (23)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置199、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン、アラニン、グルタミン酸、ロイシン、メチオニン、グルタミンもしくはセリンで置換されている;かつ/または
    (24)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置269、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (25)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置367、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (26)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置324、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、セリンで置換されている;かつ/または
    (27)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置13、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンもしくはイソロイシンで置換されている;かつ/または
    (28)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置173、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
    (29)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置389、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (30)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置118、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (31)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置144、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (32)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置12、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (33)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置382、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンもしくはアスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (34)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置145、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、プロリンもしくはグルタミン酸で置換されている;かつ/または
    (35)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置20、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
    (36)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置122、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンもしくはロイシンで置換されている;かつ/または
    (37)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置71、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、アスパラギン酸もしくはトレオニンで置換されている;かつ/または
    (38)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置72、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシン、プロリンもしくはアルギニンで置換されている;かつ/または
    (39)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置75、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、トレオニン、バリンもしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (40)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置76、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシン、ロイシンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
    (41)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置78、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシンで置換されている;かつ/または
    (42)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置79、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
    (43)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置70、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (44)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置83、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニン、トリプトファン、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (45)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置115、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アニリンもしくはアスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (46)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置116、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、リジンもしくはアルギニンで置換されている;かつ/または
    (47)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置120、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンもしくはバリンで置換されている;かつ/または
    (48)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置124、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (49)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置126、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニン、アスパラギン酸もしくはフェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (50)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置128、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸もしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (51)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置129、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (52)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置130、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
    (53)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置131、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、フェニルアラニンで置換されている;かつ/または
    (54)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置135、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、プロリンで置換されている;かつ/または
    (55)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置138、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グルタミンで置換されている;かつ/または
    (56)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置143、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
    (57)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置148、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (58)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置152、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
    (59)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置155、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、イソロイシンで置換されている;かつ/または
    (60)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置192、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ロイシンで置換されている;かつ/または
    (61)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置193、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アラニンで置換されている;かつ/または
    (62)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置239、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンで置換されている;かつ/または
    (63)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置252、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (64)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置253、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、ヒスチジンで置換されている;かつ/または
    (65)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置254、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシン、ヒスチジンもしくはプロリンで置換されている;かつ/または
    (66)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置255、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、グリシン、ヒスチジン、ロイシン、グルタミンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
    (67)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置314、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (68)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置319、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アルギニンで置換されている;かつ/または
    (69)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置361、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、トレオニンで置換されている;かつ/または
    (70)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置366、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンで置換されている;かつ/または
    (71)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置383、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、チロシンで置換されている;かつ/または
    (72)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置384、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、メチオニンもしくはチロシンで置換されている;かつ/または
    (73)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置387、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸もしくはアスパラギンで置換されている;かつ/または
    (74)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置390、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、アスパラギン酸で置換されている;かつ/または
    (75)配列番号1に示される前記アミノ酸配列内の位置247、もしくはこの位置に対応する位置のアミノ酸残基が、欠失しているか、バリンで置換されている、
    請求項12または13に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体をコードする核酸分子。
  16. 請求項15に記載の核酸分子を含むベクター。
  17. 請求項16に記載のベクターを含む宿主細胞。
  18. 3<n<7である一般式C2nOに対応する化合物の、C2n−2+HOへの変換のための、請求項1から14のいずれか一項に記載のアルケノールデヒドラターゼ変異体または請求項17に記載の宿主細胞の使用。
  19. 3<n<7である一般式C2nOに対応する化合物から一般式C2n−2に対応する化合物を産生する方法であって、
    (i)請求項17に記載の宿主細胞を適切な培地中で培養するステップ;および
    (ii)一般式C2n−2に対応する産生された前記化合物を回収するステップ
    を含む方法。
  20. (i)一般式C2nOに対応する前記化合物が、クロチルアルコール、ブタ−3−エン−2−オールもしくはブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する前記化合物が、1,3ブタジエンである;または
    (ii)一般式C2nOに対応する前記化合物が、プレノール、イソプレノール、2−メチル−ブタ−3−エン−1−オール、2−メチル−ブタ−2−エン−1−オール、3−メチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2−メチル−ブタ−3−エン−2−オールであり、一般式C2n−2に対応する前記化合物が、イソプレンである;または
    (iii)一般式C2nOに対応する前記化合物が、2,3−ジメチル−ブタ−2−エン−1−オール、2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−2−オールもしくは2,3−ジメチル−ブタ−3−エン−1−オールであり、一般式C2n−2に対応する前記化合物が、ジメチルブタジエンである、請求項18に記載の使用または請求項19に記載の方法。
  21. 前記宿主細胞が、一般式C2nOに対応する前記化合物を産生することができる細胞である、請求項18もしくは20に記載の使用、または請求項19もしくは20に記載の方法。
  22. 酵素的変換がin vitroで実行される、請求項18もしくは20、または21に記載の使用。
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