JP2016215489A - Method for producing sealant film for packaging material - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は高結晶化度を有し、高剛性を有する包装材料用シーラントフィルムの製造方法、ならびに幅方向で異なる結晶化度を有する包装材料用シーラントフィルムとその製造方法、および製造装置に関するものである。 The present invention relates to a method for producing a sealant film for packaging material having high crystallinity and high rigidity, a sealant film for packaging material having different crystallinity in the width direction, a method for producing the same, and a production apparatus. is there.
粉体や液体などを包装する包装材料用のシーラントフィルムには一般的にポリエチレンやポリプロピレンといった、他の積層基材との密着性やヒートシール性が良い安価な樹脂が使用されている。包装材料用シーラントフィルムに求められる物性としては、内容物充填時の充填適性、外力が加わった際の耐衝撃性、開封する際の開封性、そして店頭で視認性を良くしたり、使用時の包装形状を保つための剛性などが挙げられる。 For sealant films for packaging materials for packaging powders and liquids, generally, inexpensive resins such as polyethylene and polypropylene that have good adhesion to other laminated substrates and good heat sealability are used. Physical properties required for sealant films for packaging materials include filling ability when filling the contents, impact resistance when external force is applied, opening ability when opening, and improving visibility at the point of use. Examples include rigidity for maintaining the packaging shape.
近年では、包装材料用シーラントフィルムの材料コストを下げるために、上述した諸々の物性値を維持しつつ包装材料用シーラントフィルムの膜厚を薄くすることが試みられている。ここで、包装材料用シーラントフィルムの膜厚を薄くすると、特に剛性面で支障が生じることが多く、課題となっている。 In recent years, in order to reduce the material cost of the sealant film for packaging material, attempts have been made to reduce the film thickness of the sealant film for packaging material while maintaining the above-mentioned various physical property values. Here, when the film thickness of the sealant film for packaging material is reduced, there are many problems particularly in rigidity, which is a problem.
その中で従来技術では、特許文献1の様に必要物性を満たすためにシーラント層を多層構成とし、密度の異なる樹脂を使用することで、剛性などを向上させている。即ち、表層に密度の低い樹脂、内層に密度の高い樹脂を使用し、密度の高い樹脂による剛性効果によって所望の剛性を持たせる技術が開示されている。
Among them, in the prior art, in order to satisfy the required physical properties as in
しかし、特許文献1のように種類の異なる樹脂を多層構成とする対応では、使用する樹脂固有の物性の影響により包装材料用シーラントフィルムに付与すべきその他の物性も大きく変化する。そのため、全ての物性を満たす材料の組み合わせが限られること、また多層構成とするために製造装置が大規模となるため多額なコストがかかること、さらには、多層押出しによって生じる偏肉や各層の厚み分布の制御が難しいといった新たな課題が発生してしまい、開発期間が長くなる等の問題がある。
However, in correspondence with a multilayer structure of different types of resins as in
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、使用する樹脂の選択や多層化といった新たな積層構造を構成することなく剛性に優れた包装材料用シーラントフィルムの製造方法を提供することを目的とする。また、包装材料用シーラントフィルムの幅方向に対し領域ごとに任意の剛性を備えることが可能な包装材料用シーラントフィルムとその製造方法、および製造装置を提供する。 The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and provides a method for producing a sealant film for packaging material having excellent rigidity without forming a new laminated structure such as selection of a resin to be used or multilayering. For the purpose. Moreover, the sealant film for packaging materials which can be provided with arbitrary rigidity for every area | region with respect to the width direction of the sealant film for packaging materials, its manufacturing method, and a manufacturing apparatus are provided.
上記課題を達成するための手段として、本発明では以下の構成を採用した。
少なくとも、熱溶融樹脂膜を押出す押出機と、前記熱溶融樹脂膜を冷却するキャストロールと、前記熱溶融樹脂膜をキャストロールに密着させるための密着補助装置とを具備する包装材料用シーラントフィルムの製造方法であって、前記密着補助装置から25度以上の温風を吹き出し、前記温風を前記熱溶融樹脂膜に当ててキャストロールに密着させることを特徴とする、包装材料用シーラントフィルムの製造方法である。
さらに、前記密着補助装置は幅方向に複数のゾーンに分離されており、前記複数のゾーンでそれぞれ独立して温度調整を行い、少なくとも一つ以上のゾーンから前記温風が吹き出ることを特徴とする。
さらに、前記密着補助装置がエアナイフまたはエアチャンバーであることを特徴とする。
さらに、上記製造方法により製造され、幅方向で異なる結晶化度を有することを特徴とする包装材料用シーラントフィルムである。
さらに、幅方向に複数のゾーンに分離され、前記ゾーン毎に温度管理が行われ、異なる温度の風が吹き出ることを特徴とする、エアナイフまたはエアチャンバー装置である。
As means for achieving the above object, the present invention adopts the following configuration.
A sealant film for packaging material, comprising at least an extruder for extruding a hot melt resin film, a cast roll for cooling the hot melt resin film, and an adhesion auxiliary device for bringing the hot melt resin film into close contact with the cast roll A method of manufacturing a sealant film for packaging material, characterized in that warm air of 25 ° C. or more is blown out from the adhesion assisting device, and the hot air is applied to the hot melt resin film and closely adhered to a cast roll. It is a manufacturing method.
Further, the adhesion assisting device is divided into a plurality of zones in the width direction, and the temperature is independently adjusted in each of the plurality of zones, and the warm air blows out from at least one of the zones. .
Furthermore, the contact assisting device is an air knife or an air chamber.
Furthermore, it is a sealant film for packaging material, which is produced by the above production method and has different crystallinity in the width direction.
Furthermore, the air knife or the air chamber device is characterized in that it is divided into a plurality of zones in the width direction, temperature management is performed for each of the zones, and winds of different temperatures are blown out.
本発明の製造方法により製造される包装材料用シーラントフィルムでは、包装材料として用いる際に十分な剛性を持たせる事ができる。また、幅方向に対し異なる結晶化度を有することで、特定の部位に高剛性を持たせる事を可能とする。 The sealant film for packaging material produced by the production method of the present invention can have sufficient rigidity when used as a packaging material. Further, by having different crystallinity in the width direction, it is possible to give a specific portion high rigidity.
以下、図面を参照して本発明について詳しく説明する。なお、説明を簡単にするため、各図の対応する部位には同じ符号を付している。また、各図は模式的に示した図であり、各部の大きさや形状等は理解を容易にするために適宜誇張して示している。 Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. For the sake of simplicity, the same reference numerals are assigned to corresponding parts in the drawings. Each figure is a schematic diagram, and the size and shape of each part are appropriately exaggerated for easy understanding.
図1(a)は、エアチャンバーを用いた包装材料用シーラントフィルム4(以下、フィルム4とも呼ぶ)の製造方法を示す図である。以下では生産性に優れたTダイによる単層押出法を用いた場合について説明しているが、これに限定されるものではない。Tダイによる単層押出法とは、溶融樹脂10をTダイ1から樹脂膜として吐出し、キャストロール2で溶融樹脂膜10を冷却しながらシーティングを行う方式である。
Fig.1 (a) is a figure which shows the manufacturing method of the
Tダイ1から押出された溶融樹脂膜10がキャストロール2と接地する付近に、エアチャンバー3が設置されている。エアチャンバー3とは密着補助装置であり、エアチャンバー3からの送風により溶融樹脂膜10とキャストロール2を密着させる。ここでエアチャンバー3から吹き出された風により、溶融樹脂膜10を面でキャストロール2に密着させることができる。密着後、キャストロール2で溶融樹脂膜10の冷却が行われ、フィルム4として製造される。エアチャンバー3からは通常、10℃から25℃程度の冷風が吹き出されているものである。
An
図1(b)は、エアナイフ5を用いた包装材料用シーラントフィルム4の製造方法を示す図である。エアナイフ5とはエアチャンバー3と同様に、送風により溶融樹脂膜10とキャストロール2を密着させる密着補助装置であり、溶融樹脂膜10がキャストロール2に接地する付近に設置される。エアナイフ5とエアチャンバー3の相違点は、溶融樹脂膜10を線でキャストロール2に密着させることである。密着後は上記と同様に溶融樹脂膜10をキャストロール2で冷却し、フィルム4として製造する。エアナイフ5からは通常、10℃から25℃程度の冷風が吹き出されているものである。
FIG. 1 (b) is a diagram showing a method for producing the packaging
一方、本発明の密着補助装置においては、温度25℃以上の温風を吹き出し、その温風により、溶融樹脂膜10をキャストロール2に密着させるものである。ここで温風の温度とは、密着補助装置から吹き出した温風が溶融樹脂10に到達した時点での温度が25℃以上であれば良い。
On the other hand, in the close contact assistance device of the present invention, hot air having a temperature of 25 ° C. or more is blown out, and the
以下ではエアチャンバー3を使用した場合について説明するが、エアナイフ5の場合も同様である。
Although the case where the
フィルム4に使用する樹脂は一般に結晶性樹脂であり、結晶性樹脂の特性を表す指標として結晶化度がある。樹脂は結晶部分と非晶部分とからなっており、結晶化度とは、樹脂全体に占める結晶部分の割合で示される。一般的に結晶化度が高いほど硬く剛性が高くなることが知られている。樹脂の結晶化は、融点以下、ガラス転移点以上の状態で起こるものであるが、成形ラインのような短い時間の中では、実質として分子運動が活発である融点近傍で結晶化の多くが形成されるものである。
即ち、溶融樹脂膜10の冷却過程において、溶融樹脂膜10を融点以下かつ融点近傍の温度に保つ時間が長いほど、結晶化を促進することができ、高剛性を有するフィルム4を得る事が可能となる。
The resin used for the
That is, in the cooling process of the
また、溶融樹脂膜10は通常、キャストロール2に接地した瞬間からキャストロール2に熱を奪われて温度が低下するので、短時間で固化しフィルム化される。つまり、融点近傍の温度を保っている時間が短いため、溶融樹脂膜10を高結晶化することや、結晶化度を調整することが難しい。
Further, the
融点近傍の温度を長時間維持する方法として、本発明のエアチャンバー3では25℃以上の温風を吹き出している。温風を吹き出すことによって、溶融樹脂膜10がキャストロール2に接地した後のフィルム温度の低下速度を遅くすることができる。その結果、溶融樹脂膜10を結晶化が促進する融点近傍の温度で維持できるので、結晶化度を上げることができる。また、この温風の温度が高ければ高いほど、溶融樹脂膜の温度低下速度を遅くすることができ、より高結晶化度を備えるフィルム4を製造することができる。そのため、エアチャンバー3から吹き出す温風は、25℃以上であることが好ましく、より好ましい温度は50℃以上であり、さらに好ましくは70℃以上であり、特に好ましくは使用する樹脂の融点近傍であるほど良い。
As a method for maintaining the temperature in the vicinity of the melting point for a long time, hot air of 25 ° C. or more is blown out in the
図2(a)はエアチャンバー3を正面(キャストロール2側)から見た場合の例を示す概略図である。図示しない送風機からエアチャンバー3に送られた風は、エアチャンバー3内で均一に整風され、キャストロール幅方向に面状に均一に風が吹き出されるものである。
FIG. 2A is a schematic view showing an example when the
図2(a)では面状に均一の温度の風を吹き出していたが、エアチャンバー3の幅方向に対して異なる温度の風を送風しても良い。温度調整により溶融樹脂膜10の任意の場所の結晶化度を調整することができるので、幅方向に異なる結晶化度をもつ包装材料用シーラントフィルム4を得る事ができる。
In FIG. 2A, the air having a uniform temperature is blown out in a planar shape, but a wind having a different temperature with respect to the width direction of the
一例として、図2(b)は幅方向に3ゾーンに分離されているエアチャンバー3を正面から見た場合の例を示す概略図である。エアチャンバー3内部は仕切り板7で3ゾーンに仕切られている。分離方法は仕切り板に限定される必要は無く、その他の方法により分離してもかまわない。また、図3(a)は図2(b)で示した幅方向に3ゾーンに分離されているエアチャンバー3を裏面から見た場合の例を示す概略図である。幅方向の3ゾーンにはそれぞれ別系統の送風ホース8から風が送られるものである。そのため、ゾーン毎に温度の異なる風を吹き出すことができる。なお、風は従来の25℃未満の冷風であっても25℃以上の温風でも良く、それぞれのゾーンの温風の温度は、任意に選択できるものである。すなわち、3ゾーンで異なる温度の風を送風し、溶融樹脂膜10に当てることが可能である。ただし、25℃以下の冷風のみでは結晶化度の調整が困難となるため、幅方向に異なる結晶化度を備えるには、分割した複数のゾーンのうち、少なくとも一箇所以上から25℃以上の温風を吹き出す必要がある。
As an example, FIG. 2B is a schematic diagram illustrating an example of the
同様に図2(c)は、幅方向に5ゾーンに分離されているエアチャンバー3を正面から見た場合の例を示す概略図である。エアチャンバー3内部は仕切り板7で5ゾーンに仕切られている。また、図3(b)は図2(c)で示した幅方向に5ゾーンに分離されているエアチャンバーを裏面から見た場合の例を示す概略図である。幅方向の5ゾーンにはそれぞれ別系統の送風ホース8から風が送られるものであり、5ゾーンで別々の温度の風を送風し、幅方向の5ゾーンで任意の温度の風を溶融樹脂膜10に当てることが可能となるものである。
以上、3ゾーンや5ゾーンの場合について説明したが、これに限定されず、用途に応じて剛性を変更したい領域数に合わせて任意の数のゾーンを設定することが可能である。
Similarly, FIG. 2C is a schematic view showing an example when the
Although the case of 3 zones or 5 zones has been described above, the present invention is not limited to this, and an arbitrary number of zones can be set according to the number of regions whose rigidity is desired to be changed according to the application.
包装材料用シーラントフィルム4の主材料としては結晶性の熱可塑性樹脂であれば使用する事が可能であるが、一般的な包装材料として使用するためには適度な柔軟性を持ち、加工性が良い必要がある。この事からオレフィンをベースとした、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)及びホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックランダムコポリマーを持つポリプロピレン及び上記オレフィンと酢酸ビニルを共重合して得られるエチレン酢酸ビニルコポリマーやオレフィンの側鎖を変性して得られる、エチレン−メチルアクリレート共重合(EMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−ブチルアクリレート共重合体(EBA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)等のうち単体並びに複数を選択し適宜使用する事が可能である。
As the main material of the
フィルム4の厚みは50μm以上150μm以下であることが好ましい。50μm未満であると、一般的にシール樹脂が不足し包装材としてのヒートシール性が低く不具合が発生する場合がある。また、150μmより厚い場合、シール樹脂が多く全体的に引裂性が悪くなりすぎてしまい、かつ材料コストが非常に高いものとなってしまう。
The thickness of the
本発明により製造された包装材料用シーラントフィルム4は、図4に示すように基材11と貼り合わされた後、包装材料40として使用される。
The
基材11に用いられる材料は、上質紙などの紙や、ナイロン樹脂やPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂などのプラスチックを主とするフィルムが用いられ、内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など使用条件によって適宜選択される。
The material used for the
また、フィルム4および基材11には、フィルム成形時の加工適性、またフィルム4を使用する際の適性向上のため、フィルム4に一般的に使用する材料を適宜添加する事が可能である。例えば、フィラー等のブロッキング防止剤、滑り性を向上させるための滑剤、また加工安定性を付与するための酸化防止剤などを適宜添加する事が可能である。
In addition, materials generally used for the
フィラー等のブロッキング防止剤として、例えば、アクリル系粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子およびその架橋体、ポリウレタン系粒子、ポリエステル系粒子、シリコン系粒子、フッ素系粒子、これらの共重合体、パイロフィライト、タルク、スメクタイト、バーミキュライト、雲母、緑泥岩、カオリン鉱物、セピオライトなどの粘土化合物粒子、シリカ、酸化チタン、アルミナ、シリカアルミナ、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化ストロンチウム、水酸化アルミニウム、炭酸ストロンチウム、塩化ストロンチウム、硫酸ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、水酸化ストロンチウム、ガラス粒子等を適宜使用する事が出来る。 Examples of anti-blocking agents such as fillers include acrylic particles, styrene particles, styrene acrylic particles and cross-linked products thereof, polyurethane particles, polyester particles, silicon particles, fluorine particles, copolymers thereof, and pyrophyllite. , Clay compounds particles such as talc, smectite, vermiculite, mica, chlorite, kaolin mineral, sepiolite, silica, titanium oxide, alumina, silica alumina, zirconia, zinc oxide, strontium oxide, aluminum hydroxide, strontium carbonate, strontium chloride, Strontium sulfate, strontium nitrate, strontium hydroxide, glass particles, and the like can be used as appropriate.
滑り性をさらに向上させるための滑剤としては、例えばショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、合成樹脂系としては流動パラフィン、パラフィンワックス、合成ポリエチレンワックスなどの炭化水素系、ステアリン酸、ステアリルアルコールなどの脂肪酸系、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミドなどの脂肪酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミドなどのアルキレン脂肪酸アミドなどを好適に使用できる。 Examples of the lubricant for further improving the slipperiness include, for example, sucrose fatty acid ester and glycerin fatty acid ester, synthetic resin type hydrocarbons such as liquid paraffin, paraffin wax and synthetic polyethylene wax, and fatty acids such as stearic acid and stearyl alcohol. System, fatty acid amides such as stearic acid amide, oleic acid amide, erucic acid amide, alkylene fatty acid amides such as methylene bis stearic acid amide and ethylene bis stearic acid amide can be suitably used.
フィルム4として成形時のハンドリング性を向上させるために上述した添加剤以外でも基材の外表面に凹凸構造を付与する事によってハンドリング性向上を行っても良い。
In order to improve the handling property at the time of molding as the
また、フィルム4と基材11との間、もしくは基材11のフィルム4と反対側の面には蒸着層が形成されていても良く、包装材料にバリア性を持たせることが可能である。蒸着層としては、アルミ、シリカのような一般的な金属蒸着を用いることもでき、また、アルミナのように、透明な蒸着層を形成することもできる。さらには、バリア層としてEVOH層などが挙げられ、適宜使用することができるものである。
Further, a vapor deposition layer may be formed between the
図5は、本発明のフィルム4を用いた一例として、製袋前のスタンディングパウチの例を示す概略図である。冷却ロール幅方向に対して包装材料40から包装体を2丁取りし、表裏を折り曲げて製袋を行う。この際、シーティング時にスタンディングパウチの入口部分42に相当する溶融樹脂膜10にかかる温風温度を、本体部分41に対して高く設定することで、入り口部分42における結晶化度を上げ剛性を高く製造することができる。これにより、入口部分42の滑り性が向上し、包装体の口開き性を向上することができるといった、領域ごとに異なる機能性を付与することが可能となる。
FIG. 5 is a schematic view showing an example of a standing pouch before bag making as an example using the
本発明の包装材料40を用いた包装体としては、スタンディングパウチの他、包装袋、口栓付きパウチ、ラミチューブ、バックインボックス等が挙げられ、この他にも様々な用途に使用できる。
Examples of the package using the
使用時の機能としても、高剛性を得るのはもちろんのこと、高剛性に伴う滑り性の向上などにも利用できるものである。 As a function at the time of use, it can be used not only to obtain high rigidity but also to improve slipperiness due to high rigidity.
以上、本発明の実施形態を例示したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の技術的思想を逸脱しない限り、包材としての用途を考慮し、要求されるその他の物性である衝撃性、引裂き性、加熱寸法変化等を向上する目的で、他の層を任意に形成できることはいうまでもない。 As mentioned above, although embodiment of this invention was illustrated, this invention is not limited to the said embodiment, Unless it deviates from the technical idea of this embodiment, it considers the use as a packaging material, and is requested | required. It goes without saying that other layers can be arbitrarily formed for the purpose of improving other physical properties such as impact properties, tearability, and heating dimensional change.
以下、実施例および比較例を示して本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は以下の記載によっては限定されない。 Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to Examples and Comparative Examples. However, the present invention is not limited by the following description.
(実施例1)
包装材料用シーラントフィルム4の材料として、融点116度のLLDPE(エボリューSP2040;株式会社プライムポリマー製)を使用した。LLDPEを単軸押出機に投入後、240℃に加熱溶融し、Tダイ1からキャストロール2上に溶融樹脂膜10を押出した。溶融樹脂膜10がキャストロール2と接地する位置にエアチャンバー3を設置し、25℃の温風を溶融樹脂膜10に当て、キャストロール2に密着させた。エアチャンバー3は図2(a)に示す幅方向で分離されていないタイプを使用した。キャストロール2による冷却後、巻取機でフィルム4を巻取り、包装材料用シーラントフィルム4を作製した。
なお、キャストロール2の温度は40℃とした。
Example 1
As a material of the
In addition, the temperature of the
(実施例2)
エアチャンバー3の風の温度を40℃の温風として溶融樹脂膜10に当て、包装材料用シーラントフィルム4を作製した。それ以外は実施例1と同様の方法で作製した。
(Example 2)
The temperature of the air in the
(実施例3)
エアチャンバー3の風の温度を90℃の温風として溶融樹脂膜10に当て、包装材料用シーラントフィルム4を作製した。それ以外は実施例1と同様の方法で作製した。
Example 3
The temperature of the air in the
(実施例4)
エアチャンバー3の風の温度を110℃の温風として溶融樹脂膜10に当て、包装材料用シーラントフィルム4を作製した。それ以外は実施例1と同様の方法で作製した。
Example 4
The temperature of the air in the
(実施例5)
エアチャンバー3として、図2(b)に示す幅方向に3ゾーンに分離した装置を用い、溶融樹脂膜10に風を当てた。その際の3ゾーンの風の温度をそれぞれ、40℃、90℃、40℃の温風とした。それ以外は実施例1と同様の方法で作製した。
(Example 5)
As the
(実施例6)
エアチャンバー3として、図2(b)に示す幅方向に3ゾーンに分離した装置を用い、溶融樹脂膜10に風を当てた。その際の3ゾーンの風の温度をそれぞれ、90℃、40℃、90℃の温風とした。それ以外は実施例1と同様の方法で作製した。
(Example 6)
As the
(比較例1)
エアチャンバー3の風の温度を20℃の冷風として樹脂膜に当て、包装材料用シーラントフィルム4を作製した。それ以外は実施例1と同様の方法で作製した。
(Comparative Example 1)
The air temperature of the
(比較例2)
エアチャンバー3として、図2(b)に示す幅方向に3ゾーンに分離した装置を用い、溶融樹脂膜10に風を当てた。また、3ゾーンの風の温度をすべて20℃の冷風で統一した。それ以外は実施例1と同様の方法で作製した。
(Comparative Example 2)
As the
(比較例3)
エアチャンバー3として、図2(b)に示す幅方向に3ゾーンに分離した装置を用い、溶融樹脂膜10に風を当てた。また、3ゾーンの風の温度をそれぞれ、20℃、10℃、20℃の冷風とした。それ以外は実施例1と同様の方法で作製した。
(Comparative Example 3)
As the
(評価試験)
得られたフィルムに関して、結晶化度評価および剛性評価としてMD方向(押出の進行方向)の引張弾性率評価を実施した。
(Evaluation test)
About the obtained film, tensile elasticity modulus evaluation of MD direction (extending direction of extrusion) was implemented as crystallinity evaluation and rigidity evaluation.
(結晶化度評価)
結晶化度評価は、X線回折法(XRD)を用いて測定した。X線装置は、株式会社リガク製のRINT TTR3を使用し、フィルムの各ゾーンに対してそれぞれN=5で評価実施した。
(Evaluation of crystallinity)
The crystallinity evaluation was measured using an X-ray diffraction method (XRD). As the X-ray apparatus, RINT TTR3 manufactured by Rigaku Corporation was used, and evaluation was performed with N = 5 for each zone of the film.
(引張弾性率評価)
引張弾性率評価の測定は、JIS K 7127:1994に準拠し、島津製作所株式会社製の島津オートグラフAGS−Xを使用し、引っ張り速度を200mm/min、チャック間距離を50mmとして、フィルムの各ゾーンに対してMD方向をそれぞれN=7で評価実施した。
(Tensile modulus evaluation)
The measurement of the tensile elastic modulus is based on JIS K 7127: 1994, using Shimadzu Autograph AGS-X manufactured by Shimadzu Corporation, with a pulling speed of 200 mm / min and a distance between chucks of 50 mm. The MD direction for the zone was evaluated at N = 7.
(総合評価)
総合評価として、全て良好なものを○、使用上問題があるものを×として評価した。
(Comprehensive evaluation)
As a comprehensive evaluation, all the good ones were evaluated as ○, and those having problems in use were evaluated as ×.
実施例1乃至6および比較例1乃至3のフィルムに関して物性評価を実施した結果を表1に記載する。 Table 1 shows the results of physical property evaluation performed on the films of Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 3.
表1に示すように、実施例1乃至4では、結晶化度とMD方向弾性率が共に高く、良好な結果を得られていた。また、実施例5、6では、幅方向で異なる結晶化度と弾性率を示し、数値も高く良好な結果となった。 As shown in Table 1, in Examples 1 to 4, both the crystallinity and the MD elastic modulus were high, and good results were obtained. In Examples 5 and 6, the crystallinity and the elastic modulus differed in the width direction, and the numerical values were high and good results were obtained.
一方、エアチャンバー3からの風の温度が20℃の冷風のみである比較例1では、結晶化度も低く、弾性率も悪い結果であった。比較例2では、3ゾーンに分離しているものの20℃の同温度の冷風であるため、幅方向で結晶化度、弾性率は変化せず、また、数値も低い結果となってしまった。比較例3では、幅方向でわずかに異なる結晶化度と弾性率を示したが大差はなく、数値も低い結果となってしまった。
On the other hand, in Comparative Example 1 where only the temperature of the air from the
以上より、本発明を用いれば、樹脂変更や多層化といった新たな積層構造を作らずに高結晶化度で剛性に優れた包装材料用シーラントフィルムを製造することができる。また、本発明を用いれば、幅方向に結晶化度と剛性が変化する包装材料用シーラントフィルムを提供することができる。 As mentioned above, if this invention is used, the sealant film for packaging materials excellent in rigidity with high crystallinity degree can be manufactured, without making new laminated structure, such as resin change and multilayering. Moreover, if this invention is used, the sealant film for packaging materials which a crystallinity degree and rigidity change to the width direction can be provided.
1 Tダイ
2 キャストロール
3 エアチャンバー
4 包装材料用シーラントフィルム
5 エアナイフ
7 仕切り板
8 送風ホース
10 溶融樹脂膜
11 基材
40 包装材料
41 包装体の本体箇所
42 包装体の入口箇所
A 押出方向
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 T die 2
Claims (5)
前記密着補助装置から25度以上の温風を吹き出し、
前記温風を前記熱溶融樹脂膜に当ててキャストロールに密着させることを特徴とする、包装材料用シーラントフィルムの製造方法。 A sealant film for packaging material, comprising at least an extruder for extruding a hot melt resin film, a cast roll for cooling the hot melt resin film, and an adhesion auxiliary device for bringing the hot melt resin film into close contact with the cast roll A manufacturing method of
Hot air of 25 degrees or more is blown out from the adhesion assisting device,
A method for producing a sealant film for a packaging material, wherein the hot air is applied to the hot-melt resin film and closely adhered to a cast roll.
前記複数のゾーンでそれぞれ独立して温度調整を行い、
少なくとも一つ以上のゾーンから前記温風が吹き出ることを特徴とする、請求項1に記載の包装材料用シーラントフィルムの製造方法。 The adhesion assisting device is separated into a plurality of zones in the width direction,
Perform temperature adjustment independently in each of the plurality of zones,
The method for producing a sealant film for packaging material according to claim 1, wherein the warm air blows out from at least one zone.
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---|---|---|---|
JP2015102557A JP2016215489A (en) | 2015-05-20 | 2015-05-20 | Method for producing sealant film for packaging material |
Applications Claiming Priority (1)
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