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JP2016127189A - コイル部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐振動性、耐衝撃性の向上と、大電流化への対応の両方を可能とするコイル部品を提供することを目的としている。
【解決手段】磁性材料を粉末にして結合剤を混ぜて加圧成形した磁心11と、磁心11に埋設するとともに磁心11の側面から端部を突出させたコイル素子12と、コイル素子の端部12aを接続するとともに磁心11の側面から底面に沿って折り曲げた端子13と備え、端子13には、磁心11の側面において、磁心11の側面とは反対方向に窪んだ凹部14とその裏面に凸部15が形成される段加工部18が設けられ、コイル素子の端部12aを凹部14の底部に接続したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に用いられるコイル部品およびその製造方法に関するものである。
近年、自動車の駆動系、制御系の電子制御化が益々進み、一台の自動車に数多くの電子制御機器が搭載されるようになり、電子制御機器の益々の小型化と高信頼性化が望まれている。
そして、これらの電子制御機器に用いられるコイル部品に対しても、小型化のために表面実装が可能で車載用部品に求められる高い耐振動性、耐衝撃性が求められてきている。
このような従来のコイル部品は、図11に示すように、磁性材料により形成された磁心1と、磁心1の内部に埋設され、磁心の側面より端末部が突出したコイル2と、磁心1の側面から磁心1の外部に突出させ、コイル2の端末部と接続した平板状端子3とを備え、磁心1の側面にはコイル2の端末部と平板状端子3を格納する溝4が設けられ、磁心1の側面より突出したコイル2の端末部と平板状端子3とが磁心1の側面に沿って磁心1の底面側に折り曲げてコイル部品が構成されていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2011−249770号公報
自動車の電子制御機器に搭載されるこれらのコイル部品には、電子制御機器の搭載数の増加によってエンジン近傍に搭載されることがあることから、耐振動性や耐衝撃性のより向上が求められてきているだけでなく、電子制御機器の高性能化、高機能化による大電流化への対応も求められるようになってきている。
しかしながら、上記従来の構成では、エンジン近傍のより厳しい振動や衝撃によって、平板状端子に捩れや撓みの応力が掛かったときに、端子が平板状なので捩れや撓みの応力がそのまま平板状端子とコイルの端末部との接続部や、コイルの端末部根元部分に伝わる恐れがあった。
また、磁心の側面に溝部を設けて平板状端子を格納した構造であるため、溝の深さは、平板状端子とコイルの端末部の厚み寸法にクリアランスを加えた寸法で設定されるので、コイル部品に横向きの振動が加わったときに、溝内において平板状端子が動くことが可能となり、繰り返される振動によってコイルの端末部分に応力が伝わる恐れがあった。
そして、溝を設けることによって磁心の断面積が小さくなり大電流化に対して磁気特性を向上させにくいという課題があった。
本発明は、この課題に対してコイル部品の耐振動性、耐衝撃性の向上と、大電流化への対応の両方を可能とするコイル部品を提供することを目的としている。
本発明は上記課題を解決するために、磁性材料を粉末にして結合剤を混ぜて加圧成形した磁心と、磁心に埋設するとともに磁心の側面から端部を突出させたコイル素子と、コイル素子の端部を接続するとともに磁心の側面から底面に沿って折り曲げた端子と備え、端子には、磁心の側面において、磁心の側面とは反対方向に窪んだ凹部とその裏面に凸部が形成される段加工部が設けられ、コイル素子の端部は凹部の底部に接続されたものである。
上記構成により、端子には、磁心の側面において、磁心の側面とは反対方向に窪んだ凹部とその裏面に凸部が形成される段加工部が設けられ、コイル素子の端部は凹部の底部に接続されているため、コイル素子の端部と端子との接続部分を段加工部が取り囲んで立体的に構成されるので、コイル素子の端部と端子との接続部分が捩れたり撓んだりすることを抑制して、コイル素子の端部と端子との接続部分やコイル素子の端部根元が損傷することを防止することができる。
また、従来のコイル部品のように、磁心の側面に端子を収納する溝を形成することがなくなり、磁心の断面積が減少することがなくコイル部品の大電流化に対して磁気特性を向上しやすくすることができる。
このように本発明によれば、コイル部品の耐振動性、耐衝撃性の向上と、大電流化への対応の両方を可能とするコイル部品を得ることができる。
本発明の一実施の形態におけるコイル部品の分解斜視図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の透視斜視図 図2における端子とコイル素子の端部との溶接部分のA−A線の断面図 図2における端子とコイル素子の端部との溶接部分のB−B線の断面図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法を説明する図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法を説明する図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法を説明する図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法を説明する図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法を説明する図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法を説明する図 従来のコイル部品を示す視図
以下、本発明の一実施の形態におけるコイル部品について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるコイル部品の分解斜視図であり、図2は同コイル部品の透視斜視図である。図3は図2における端子とコイル素子の端部との溶接部分のA−A線の断面図、図4は図2における端子とコイル素子の端部との溶接部分のB−B線の断面図である。
本発明の一実施の形態におけるコイル部品は、金属磁性体粉末と結合剤を混合して加圧成形した断面が矩形状の磁心11と、導線を螺旋状に巻回して形成し、この磁心11に埋設するとともに磁心11の対向する側面から両端部を突出させたコイル素子12と、金属板を加工して形成され、その一端が磁心11の側面に埋設され、他端が磁心11から突出するとともに、磁心11の側面から突出させたコイル素子の端部12aが接続して固定され、磁心11の側面から底面に沿って折り曲げた一対の端子13とを備えている。
磁心11は、熱硬化性樹脂を含有した結合剤と金属磁性体粉末とを熱硬化性樹脂が完全硬化しない状態で混合して1トン/cm2程度で加圧成形した複数の圧粉体19を、コイル素子12を挟み込むように再加圧成形して、圧粉体19でコイル素子12を被覆するとともに熱硬化性樹脂が完全硬化するように熱処理して成形している。
この際、再加圧成形は加圧成形よりも大きな圧力の5トン/cm2程度で加圧しており、再加圧成形前よりも再加圧成形後は、圧粉体19の厚みが薄くなり、成形密度が大きくなるようにしている。この圧粉体19は2個とし、一方の圧粉体19はコイル素子12を完全収納する収納部を形成した角柱状の形状とし、他方の圧粉体19は一方の圧粉体19に被せる蓋状の形状とし、コイル素子の端部12aおよび端子13は、2個の圧粉体19の界面から突出させている。
コイル素子12は、直径0.3mmの絶縁被覆された銅線をコイル状に巻回したものであり、磁心11から突出したコイル素子の端部12aは絶縁被覆を剥離するとともに厚さを約0.2mmの扁平形状にプレス加工されている。
端子13は、厚さが約0.15mmの金属板を打ち抜き加工したものであり、磁心11側の両端部にそれぞれ突出部20を一体に形成したカタカナのコの字状にしており、突出部20が磁心11に埋設されて磁心11に固定されている。
端子13の突出部20の間には、この端子13を磁心11の側面に沿って折り曲げたときに、磁心11の側面において、端子の平坦部分21から磁心11の側面と反対方向に窪んだ凹部14とその裏面に凸部15が形成されるようにプレス加工した段加工部18が設けられている。
この段加工部18は、コイル素子の端部12aと重なる部分を含む領域を囲むように形成されており、幅方向においてコイル素子の端部12aの延伸方向に沿うようにコイル素子の端部12aの幅寸法よりも大きな幅で対向して形成され、長さ方向においてコイル素子の端部12aよりも長い寸法で形成され、段加工部18によって形成される凹部14の深さは、コイル素子の端部12aの厚み寸法または径寸法以上の深さで形成されており、本実施の形態では凹部14の深さを0.2mmの深さで形成されている。
そして、この段加工部18により形成された凹部14にコイル素子の端部12aが収納され、凹部14の底部16にコイル素子の端部12aが重ねられて部分的に抵抗溶接して固定されている。
この端子13の内、磁心11から突出した部分は、必要に応じて半田ディップして表面に半田が被覆され、磁心11の側面から底面に沿うように折り曲げることによりコイル部品が構成されている。
以上のように本実施の形態のコイル部品は、端子13に、磁心11の側面において、端子の平坦部分21から磁心11の側面とは反対方向に窪んだ凹部14とその裏面に凸部15を形成する段加工部18が設けられ、コイル素子の端部12aは凹部14の底部16に固定して接続されているので、コイル素子の端部12aと端子13との接続部分を段加工部18が取り囲んで立体的に構成されるために、端子の平坦部分21に加わる捩れや撓みの応力がコイル素子の端部12aと端子13との接続部分や、コイル素子の端部12a根元部分に伝わりにくくすることができ、コイル部品の耐振動性、耐衝撃性を向上することができるものである。
これは例えば、コイル部品を横向きの振動が加わったときには、端子の平坦部分21の全体が磁心11の側面に当接しているので端子13が動くことがなく、またコイル部品に捩れの応力が加わり、端子13に捩れや撓みの応力が掛かったときには、段加工部18が立体的であるために捩れや撓みが生じにくいために、コイル素子の端部12aに応力を伝えにくくできるものである。
また、磁心11の側面と反対方向に窪んだ凹部14とその裏面に凸部15を形成する段加工部18としたので、従来のコイル部品のように磁心の側面に端子を収容する溝を設けることをなくすことができるため、磁心11の断面積が減少することがなくコイル部品の大電流化に対して磁気特性を向上しやすくすることができるものである。
また、本実施の形態のコイル部品では、端子13の材質は純銅の銅板を用いることが望ましい。
一般に、コイル部品などの電子部品の端子には、ばね性に優れ強度が高いリン青銅板が多く用いられるが、本実施の形態では端子13に設けた段加工部18が立体的であるために強度を高くして捩れや撓みが生じにくくなるので、リン青銅板よりも軟らかい材料である純銅の銅板を採用することができ、このようにすることにより、純銅はリン青銅に比べて導電率が高いのでコイル部品の損失を低減して大電流化に対して特性を向上させることができるものである。
また、この段加工部18は、長さ方向においてコイル素子の端部12aの長さにあわせて設けてもよいが、コイル素子の端部12aの延伸方向において磁心11の下縁部まで延ばして設けることが望ましい。
このようにすることにより、端子13にコイル部品の下縁部まで凸部15が形成されて立体的になるので、端子13が捩れたり撓んだりすることをより抑制して、コイル素子の端部12aに応力が伝わりにくくすることができるものである。
さらに、コイル部品を実装基板(図示していない)に半田接続したときに、凸部15の周囲に実装半田の半田フィレット(図示していない)が形成されて立体的に保持されるので、端子13の捩れや撓み応力に対する強度をより高くすることができ、また、実装基板とコイル部品との接続強度も向上させることができるものである。
また、凹部14の底部16には、凹部14の裏側から型押しした直線状の突起部17を設けることが望ましい。
この突起部17は、コイル素子の端部12aの幅寸法よりも長い寸法の直線状とし、突起部17とコイル素子の端部12aとを交差させて抵抗溶接して固定させるものである。
このように突起部17を設けることにより、対向した段加工部18の間に桟を設けた構造となり、より段加工部18の強度を向上させて、端子13に掛かる捩れや撓みの応力が、コイル素子の端部12aと端子13との固定部分やコイル素子の端部12a根元部分に伝わりにくくすることができる。このためより好ましくは、突起部17はコイル素子の端部12aの両側の段加工部18の間を結ぶように設けることが好ましい。
またさらに、この突起部17を設けることにより、端子13とコイル素子の端部12aを抵抗溶接したときの、端子13の変形を少なくして生産性を向上することができる。
これは、コイル素子の端部12aを端子13に重ねて抵抗溶接するときに、端子13とコイル素子の端部12aを溶接電極(図示していない)で圧力をかけて挟み込むと、コイル素子の端部12aの延伸方向と垂直な方向に力が加わりやすく、端子13は幅方向に伸ばされやすくなる。その結果、端子13に溶接電極の圧力で歪が生じ突出部20の位置が幅方向にずれてしまい、磁心11を加圧成形するときに突出部20が金型に挟まれる恐れがある。
これに対して本実施の形態のように、突起部17を設けることにより、溶接時に突起部17が軟化して容易に潰れて変形するために、幅方向に広がろうとする力を吸収することができ、端子13に純銅のようなやわらかい材料を用いても、突出部20の位置ずれを小さくすることができるもので、磁心11を加圧成形するときに突出部20が金型に挟まれることを防止して生産性を向上することができるものである。
この突起部17の形状としては、突起部17の延伸方向と直交する断面の形状を、三角形、円弧形、台形など、突起部17の根元部から頂部に向かうにつれて細くなり、突起部17の裏側には型押し加工による凹みができるものがよい。このようにすることにより、突起部17をより潰れて変形しやすくすることができる。
そして、突起部17の突出高さ寸法を凹部14の深さ寸法よりも小さくすることが好ましい。
突起部17の頂部の高さを、突出部20を形成した端子13の主面である端子の平坦部分21と同じ高さとした場合、突起部17が潰れて変形するときに端子の平坦部分21に歪みが伝わりやすくなるが、突起部17の突出高さ寸法を凹部14の深さ寸法よりも小さくすることにより、突起部17の頂部が段加工部18にかかるため、突起部17が変形するときの歪みを端子の平坦部分21に伝わりにくくすることができる。
このため、より好ましくは凹部14の深さ寸法の2/3以下とすることが好ましい。
ここで、図2は磁心11を透視した透視斜視図であり、圧粉体19または磁心11の輪郭を破線で表示したものである。
次に本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法について図5〜図10を用いて説明する。
まず、図5に示すように、表面を絶縁被覆した銅線を螺旋状に巻回し、引き出し線を左右に引き出したコイル素子12を形成する。このあとコイル素子の端部12aの端子13と溶接する部分の絶縁被覆を剥離しておく。(コイル部形成工程)
次に、図6のように、純銅の銅板を金型で打ち抜くことにより、フープ状の端子13を形成し、これに図7のようにコイル素子の端部12aを重ね、部分的に抵抗溶接することによりコイル素子12を端子13に接続して固定する。(溶接工程)
端子13は、コイル素子の端部12aと重ねる部分の両側に突出部20を設けてカタカナのコの字状とし、それぞれが磁心11に埋設されるようにすることが望ましい。このようにすることにより、端子13を磁心11から抜けにくくするとともに、折り曲げやすくすることができる。
また、端子13には、予め、端子13を磁心11の側面から底面に沿うように折り曲げたときに、磁心11の側面において、コイル素子の端部12aと重なる部分を含む領域に、端子の平坦部分21から磁心11の側面と反対方向に窪んだ凹部14とその裏面に凸部15が形成されるようにプレス加工によって段加工部18を形成しておく。
この凹部14の深さはコイル素子の端部12aの厚みまたは径寸法以上にしておき、凹部14にコイル素子の端部12aを収容し、底部16と重ね合わせて部分的に抵抗溶して固定する。
なお、コイル素子の端部12aが凹部14より大きくはみ出す場合には、コイル部形成工程において、図5のようにコイル素子の端部12aを扁平形状にプレス加工しておくとよい。また、コイル素子の端部12aの厚みや径寸法が細い場合などは、扁平形状にプレス加工することを省略してもよい。
また、この段加工部18は、長さ方向においてコイル素子の端部12aの長さにあわせて設けてもよいが、コイル素子の端部12aの延伸方向において磁心11の下縁部まで設けることがより望ましい。
この場合、特に、端子の平坦部分21と段加工部18との折り曲げ部分の曲率半径において、磁心11の下縁部側の曲率半径をR1(図3、図6においてR1と示した部分)、コイル素子の端部12aの延伸方向両側の折り曲げ部の曲率半径をR2(図4、図6においてR2と示した部分)としたとき、R1>R2とすることが望ましく、R1を0.1〜1.0mm、R2を0.4mm以下にするとよい。
これは、段加工部18に捩れや撓みに対する強度を得ようとする場合、端子の平坦部分21と段加工部18との折り曲げ部分の曲率半径を小さくすることが望ましいが、磁心11の下縁部側のみ折り曲げ部分の曲率半径R1を大きくして、強度を小さくしたものである。
このようにすることにより、端子13を磁心11の側面から底面に沿うように折り曲げるときに、磁心11の側面から底面に向かう折り曲げの稜辺が段加工部18の一部にかかった場合であっても端子13を折り曲げやすくすることができる。
この結果、加圧成形のばらつきによる磁心11の高さ寸法のばらつきを吸収することができ生産性を向上させることができるものである。
また、凹部14の底部16には、凹部14の裏側から型押しした直線状の突起部17をコイル素子の端部12aと交差するように設け、コイル素子の端部12aと突起部17を交差させながら接触させて抵抗溶接することが望ましい。このようにすることにより、コイル素子の端部12aと突起部17が的確に接触するとともに、突起部17の頂部に溶接電流が集中するので、抵抗溶接を容易にすることができる。
また、この突起部17の底部16からの突出高さを凹部14の深さ寸法よりも小さくすることが望ましく、凹部14の深さ寸法の2/3以下とすることがよい。このようにすることにより、抵抗溶接したときに、突起部17が容易に潰れて変形してコイル素子の端部12aが凹部14からはみ出すことを抑制することができる。
次に、図8のように、熱硬化性樹脂を含有した結合剤と金属磁性体粉末とを熱硬化性樹脂が完全硬化しない状態で混合して、乾燥、粉砕して粉体とした磁性材料を、1トン/cm2程度で加圧成形して図1に示すように複数の圧粉体19を得た後、コイル素子12と端子13の突出部20とを挟み込むようにして5トン/cm2程度で再加圧成形し、圧粉体19でコイル素子12を被覆することによりコイル部品の磁心11の形にする。これを約180℃以上で熱処理することにより磁心11を完全硬化させる。(磁心形成工程)
次に図9のように、フープから切り離して個片化し、端子13にフラックスを付けて半田ディップすることにより、磁心11から突出した部分の端子13とコイル素子の端部12aとを半田付けする。このようにすることで、磁心11に埋設された部分では端子13とコイル素子12とは接合されておらず、磁心11の外部では接合されているという状態を作ることができる。
次に、図10のように、端子13を所定の長さで切断し、端子13を磁心11の側面に沿うように折り曲げ、さらに端子13を磁心11の底面側に折り曲げることによりコイル部品を得ることができる。(端子形成工程)
ここで、図8、図9、図10は圧粉体19あるいは磁心11を透視した透視斜視図であり、圧粉体19または磁心11の輪郭を破線で表示したものである。また、図6、図7、図8は、コイル部品としたときの底面側を図面の上側に、コイル部品の上面側を図面の下側に記載して上下逆向きの斜視図で記載したものである。
本発明に係るコイル部品は、コイル部品の耐振動性、耐衝撃性の向上と、大電流化への対応の両方を可能とするコイル部品を得ることができ、産業上有用である。
11 磁心
12 コイル素子
12a コイル素子の端部
13 端子
14 凹部
15 凸部
16 底部
17 突起部
18 段加工部
19 圧粉体
20 突出部
21 端子の平坦部分

Claims (9)

  1. 磁性材料を粉末にして結合剤を混ぜて加圧成形した磁心と、前記磁心に埋設するとともに前記磁心の側面から端部を突出させたコイル素子と、コイル素子の端部を接続するとともに前記磁心の側面から底面に沿って折り曲げた端子と備え、前記端子には、前記磁心の側面において、前記磁心の側面とは反対方向に窪んだ凹部とその裏面に凸部が形成される段加工部が設けられ、前記コイル素子の端部は前記凹部の底部に接続されたものであることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記段加工部は前記磁心の側面下縁部まで形成されたことを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記凹部の前記底部には前記凹部の裏側から型押しした直線状の突起部が設けられ、前記突起部と前記コイル素子の端部とを交差させて溶接されていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  4. 前記突起部の突出高さ寸法を前記凹部の深さ寸法よりも小さくしていることを特徴とする請求項3記載のコイル部品。
  5. 導線を螺旋状に巻回してコイル素子を形成するコイル部形成工程と、金属板を加工した端子と前記コイル素子の端部とを溶接する溶接工程と、磁性材料と結合剤との混合物に前記コイル素子と前記端子の一端を埋め込んで加圧成形することにより磁心を形成する磁心形成工程と、前記端子を前記磁心の側面から底面に沿って折り曲げることにより端子を形成する端子形成工程とを備え、前記溶接工程において、前記端子に、前記磁心の側面と反対方向に窪んだ凹部とその裏面に凸部が形成される段加工部をプレス加工により形成し、前記凹部の底部に前記コイル素子の端部を溶接することを特徴とするコイル部品の製造方法。
  6. 前記段加工部を前記磁心の側面下縁部まで形成することを特徴とする請求項5記載のコイル部品の製造方法。
  7. 端子の平坦部分と前記段加工部との折り曲げ部分の曲率半径において、前記磁心の下縁部側の曲率半径をR1、前記コイル素子の端部両側の折り曲げ部の曲率半径をR2としたとき、R1>R2とすることを特徴とする請求項6記載のコイル部品の製造方法。
  8. 前記凹部の前記底部に前記凹部の裏側から型押しした直線状の突起部を設け、前記突起部と前記コイル素子の端部とを交差させて溶接することを特徴とする請求項5記載のコイル部品の製造方法。
  9. 前記突起部の突出高さ寸法が前記凹部の深さ寸法よりも小さいことを特徴とする請求項8記載のコイル部品の製造方法。
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