JP2016164544A - 時計の調速装置 - Google Patents
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Abstract
Description
調速装置を取り巻く環境の温度が高くなると、ひげぜんまいのばね定数が小さくなる方向に変化する。また、調速装置を取り巻く環境の温度が高くなると、てん輪が半径方向外側に広がるように変形するため、てん輪の慣性モーメントは大きくなる方向に変化する。
この結果、てんぷの振動周期は長くなる。
そこで、てん輪のアーム部に熱膨張率の高い部材を配置して、温度が高くなったときは、アーム部を膨張させててん輪の環状部分を歪ませ、錘が付加されている部分を半径方向の内側に変位させ、てん輪の慣性モーメントを小さくする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この技術によれば、温度の上昇により、ひげぜんまいのばね定数が低下しても、てん輪の慣性モーメントが小さくなることで、温度の上昇によって振動周期が変化するのを防止又は抑制させることができる。
なお、ひげぜんまいは、温度の上昇によりばね定数が大きくなる方向に特性が変化することもある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、てん輪に歪を発生させる応力を掛けることなく、温度の変化に伴うひげぜんまいの特性の変化により調速装置の振動周期が変化するのを防止又は抑制することができる時計の調速装置を提供することを目的とする。
なお、本発明における錘部材は支持された部分から半径方向の内側に延びていてもよいし、支持された部分から半径方向の外側に延びていてもよい。
<調速装置の構成>
図1は、本発明の第1の実施形態(実施形態1)である携帯用時計(例えば腕時計)における調速装置(てんぷ)1を示す斜視図、図2は、図1におけるA−A線に沿った断面を示す断面図である。
なお、図2において、てん真2及びひげぜんまい3は記載を省略している。
図示の調速装置1は、てん真2と、ひげぜんまい3と、支持部材4と、錘部材5と、を備えている。
ひげぜんまい3は、内側の端部がてん真2に接合され、外側の端部が、図示を省略したてんぷ受けに固定されている。
支持部材4は、平面視で+字状に形成されている。支持部材4は、例えばシリコンで形成されている。支持部材4は、+字の中心部に略円筒状に形成された基部6と、基部6を中心として放射状に延びた4つのアーム部7とが一体的に形成されている。
アーム部7は、上側の壁が無い直方体の箱状に形成されていて、4つのアーム部7は同じ形状となっている。
なお、本実施形態の場合、錘部材5の熱膨張率は、支持部材4の熱膨張率の6倍を超える大きさである。
これにより、錘部材5は、温度の変化に応じた熱膨張、熱収縮する場合、アーム部7に支持された外側の端部5aを基準として、アーム部7に対して半径方向の内側に、拘束されずに伸縮する。
次に、本実施形態の携帯用時計における調速装置1の作用について説明する。
図3は、支持部材4のアーム部7と錘部材5とが、温度の上昇に応じて熱膨張したときの様子を示す図2相当の断面図であり、(A)は熱膨張前の常温状態を示し、(B)は常温状態から温度が上昇したときの状態を表す。
錘部材5も熱膨張率に応じて膨張するが、錘部材5の外側の端部5aがアーム部7の外側の端部7bに接合されているため、錘部材5自体はアーム部7の外側の端部7bとともに、半径方向の外側方向Roに変位する。
つまり、この実施形態の調速装置1は、支持部材4及び錘部材5の重心Gが、温度の上昇にしたがって、てん真2の中心Oからの距離Rgが小さくなるように形成されている。
これにより、調速装置1は、支持部材4及び錘部材5の、てん真2を中心とする慣性モーメントが、温度の上昇にしたがって小さくなる。
本実施形態の調速装置1も、温度の上昇に伴って、ひげぜんまい3のばね定数が低下する。
しかし、本実施形態の調速装置1は、温度の上昇により、支持部材4及び錘部材5の慣性モーメントが小さくなるため、調速装置1の振動周期を短くする方向に作用する。この結果、調速装置1は、支持部材4及び錘部材5の慣性モーメントを変化させることによって、ひげぜんまい3のばね定数が変化することによる調速装置1の振動周期の変化を防止又は抑制することができる。
また、本実施形態の調速装置1は、錘部材5の、半径方向の外側の端部5aが支持部材4に支持されているため、端部5aよりも半径方向の内側の部分が支持部材4に支持されている構成に比べて、錘部材5の重心G5が半径方向の内側方向Riに移動する長さを最大にすることができる。
本実施形態の調速装置1は、個別に形成された例えばシリコンで形成された支持部材4と、例えば銅又はニッケルで形成された錘部材5とを接合することで、これら支持部材4と錘部材5とを一体化している。しかし、調速装置1は、この形態に限定されるものでは無く、支持部材4と錘部材5とを個別に形成するのではなく、一体的に形成したものであってもよい。
そのような一体に形成する技術としては、例えばシリコンを型とするリーガ(LIGA:Lithographie(リソグラフィ),Galvanoformung(電鋳),Abformung(成形))プロセスを適用することが可能である。
錘部材5は、アーム部7と同数であることが好ましいが、てん真2の中心O回りに等角度間隔で配置されれば、アーム部7の数と同じでなくてもよい。
アーム部7は、箱状の空間7aを有する形状でなくてもよく、薄板状のものであってもよい。ただし、箱状の空間7aを有する形状であれば、この空間7aに錘部材5を配置し、1か所でのみ接合された錘部材5の重量を受けることができる。しかも、錘部材5の側面にアーム部7の側壁が接するため、てん真2の中心O回りに振動しているときに、錘部材5が、半径方向に直交する方向に振られて動くのを防止又は抑制することもできる。
図4は、全て(例えば2つ)のアーム部7の外側の端部7bに結合した円環状の部分8を有していて、その円環状の部分8に錘部材5が接合されている支持部材14を示す平面図である。
ただし、環状の部分8が無い方が、支持部材14自体の慣性モーメントが小さくなり、錘部材5の慣性モーメントに対する支持部材14の慣性モーメントの割合を小さくすることができる。これにより、温度の変化による支持部材14及び錘部材5の全体の慣性モーメントの変化を大きくすることができる。
図1,4に示した実施形態の調速装置1は、錘部材5の半径方向の外側の端部5aが支持部材4,14に接合された構造であったが、調速装置1は、図5に示すように、半径方向の外側の端部15cよりも半径方向の内側の部分が支持部材14に接合されていてもよい。
このように、本実施形態、変形例の調速装置1は、温度が下降したときも、支持部材24及び錘部材25の慣性モーメントが増大することにより、ひげぜんまい3のばね定数の増大による調速装置1の振動周期の変化を防止又は抑制することができる。
図6は、第2の実施形態(実施形態2)の調速装置21における支持部材24のアーム部27と錘部材25とが、温度の上昇に応じて熱膨張したときの様子を示す図2相当の断面図であり、(A)は熱膨張前の常温状態を示し、(B)は常温状態から温度が上昇したときの状態を表す。なお、図6において、G27は支持部材24(特にアーム部27)の重心を示し、G25は錘部材25の重心を示し、Gは支持部材24及び錘部材25の重心を示す。
支持部材24におけるアーム部27は、てん真2(図1参照)を中心とした半径方向の外側に延びている。アーム部27は、内周側の端部に近い部分に内周壁27aが形成されている。
このように構成された調速装置21によれば、支持部材24及び錘部材25の重心Gの、てん真2の中心Oから距離Rgは、常温状態(図6(A))よりも温度の上昇した状態(図6(B))で大きくなる。
したがって、調速装置21は、支持部材24及び錘部材25の、てん真2を中心とする慣性モーメントが、温度の上昇にしたがって大きくなるが、この慣性モーメントが大きくなる割合が、支持部材24単独で慣性モーメントが大きくなる割合よりも大きい。
なお、本実施形態の調速装置21は、温度が下降したときは、ひげぜんまい3のばね定数が小さくなることによって調速装置21の振動周期を長くなる方向に変化させようとしても、支持部材24及び錘部材25の慣性モーメントの低下により、調速装置21の振動周期が長くなるのを防止又は抑制することができる。
本発明に係る調速装置は、特定の温度(例えば、常温)において、慣性モーメントを変動させることなく錘部材が支持部材に支持される部分を変えられるようにしてもよい。つまり、錘部材が支持部材に支持される候補となる部分(被支持候補部)を複数備えていて、それらの被支持候補部のうちから1つを選択して被支持部とすることで、被支持部から自由端までの長さを変えることができ、温度変化によって生じる慣性モーメントの変化の度合いを調整することが可能となる。
図8(A)はフレーム34の平面図、図8(B)は錘部材35の側面図である。
また、フレーム34は、4つのアーム37の外側端を結ぶ、Oを中心とする円環状の内側リム38cと、内側リム38cと同心で、内側リム38cの外側に形成された中間リム38bと、中間リム38bと同心で、中間リム38bの外側に形成された外側リム38aとを備えている。
さらに、中間リム38bと外側リム38aとは、各第2接合部39gに対して、中心O回りの角度θだけずれた位置に形成された4つの第3接合部39fによって接合されている。
各接合部39f,39g,39hには、それぞれ貫通孔39a,39b,39c(結合構造)が形成されている。これら3つの貫通孔39a,39b,39cは、半径方向の、中心Oから異なる距離の3つの位置で錘部材35を支持する支持候補部となっている。
なお、貫通孔39aを外側貫通孔39a、貫通孔39bを中間貫通孔39b、貫通孔39cを内側貫通孔39cということがある。
錘部材35は、図8(B)に示すように矩形の板状に形成され、下面には、貫通孔39a,39b,39cに対応して嵌め合わされる被支持候補部として3つの凸部35a,35b,35c(結合構造)が形成されている。
3つの凸部35a,35b,35cのうち、図示左側の自由端35d(以下、内側自由端35dという。)に近い凸部35cを内側凸部35c、図示真ん中の凸部35bを中間凸部35b、図示右側の自由端35e(以下、外側自由端35eという。)に近い凸部35aを外側凸部35aということがある。
3つの貫通孔39a,39b,39cのうち選択されたいずれか1つの貫通孔39a,39b,39cを支持部とし、この選択された1つの貫通孔39a,39b,39cに対応した1つの凸部35a,35b,35cを被支持部とする。
具体的には、外側貫通孔39aには外側凸部35aが対応し、中間貫通孔39bには中間凸部35bが対応し、内側貫通孔39cには内側凸部35cが対応している。
図9は、図7に示した各状態における断面図であり、(A)は図7(A)のC−C線に沿った断面に対応し、(B)は図7(B)のD−D線に沿った断面に対応し、(C)は図7(C)のE−E線に沿った断面に対応する。
よって、ひげぜんまいのばね定数が温度の上昇により小さくなる温度特性を有するものであるとき、温度の上昇によりひげぜんまいの振動周期は長くなるが、温度の上昇によりフレーム34と錘部材35との全体の慣性モーメントが小さくなるため、ひげぜんまいの温度特性を打ち消す方向に、調速装置31の歩度が調整される。
一方、フレーム34は、中心Oを基準にして半径方向の外側に向けて伸びるが、錘部材35の熱膨張率はフレーム34の熱膨張率よりも大きいため、フレーム34と錘部材35との全体の質量の分布は中心Oに近づく方に移動する。
よって、ひげぜんまいのばね定数が温度の上昇により小さくなる温度特性を有するものであるとき、温度の上昇によりひげぜんまいの振動周期は長くなるが、温度の上昇によりフレーム34と錘部材35との全体の慣性モーメントが小さくなるため、ひげぜんまいの温度特性を打ち消す方向に、調速装置31の歩度が調整される。
一方、フレーム34は、中心Oを基準にして半径方向の外側に向けて伸びるが、錘部材35の熱膨張率はフレーム34の熱膨張率よりも大きいため、フレーム34と錘部材35との全体の質量の分布は中心Oに近づく方に移動する。
よって、ひげぜんまいのばね定数が温度の上昇により小さくなる温度特性を有するものであるとき、温度の上昇によりひげぜんまいの振動周期は長くなるが、温度の上昇によりフレーム34と錘部材35との全体の慣性モーメントが小さくなるため、ひげぜんまいの温度特性を打ち消す方向に、調速装置31の歩度が調整される。
すなわち、温度が上昇した状態では、外側貫通孔39aと外側凸部35aとが結合されている場合に、伸びの基準となる部分(外側凸部35a)から内側自由端35dまでの距離R1が他の組み合わせの場合に比べて最も長い。また、伸びの基準となる部分(外側凸部35a)から外側自由端35eまでの距離は略ゼロである。したがって、外側貫通孔39aと外側凸部35aとが結合されている場合に、他の組み合わせの場合よりも慣性モーメントの小さくなる度合いが最も大きい。
この場合、調速装置31は、ひげぜんまいが温度の上昇により振動周期が短くなる温度特性を有している場合に、フレーム34と錘部材35との全体の慣性モーメントを、ひげぜんまいの温度特性による歩度の変動を打ち消す方向に調整することができる。
実施形態3の調速装置31は、支持部材であるフレーム34と錘部材35とがそれぞれ、これらフレーム34と錘部材35とを互いに結合する結合構造の一例としての貫通孔39a,39b,39cと凸部35a,35b,35cとを、その一部として有するものである。
しかし、本発明に係る調速装置は、支持部材と錘部材とがそれ自体の一部として結合構造を備えないものであってもよい。すなわち、本発明に係る調速装置は、支持部材と錘部材とを結合する結合部材を、これら支持部材と錘部材とは別体で備えていてもよい。
実施形態4の調速装置40は、図10に示すように、フレーム44及び錘部材45を備え、これらの他に、ひげぜんまい及びてん真を備えている。なお、これらひげぜんまい及びてん真は、実施形態1の調速装置1におけるひげぜんまい3及びてん真2と変わるところはないため、図示及び説明を省略する。
以下、貫通孔49aを外側貫通孔49a、貫通孔49bを内側貫通孔49bということがある。
なお、各貫通孔49a,49bには、後述する固定用ねじ41,42が組み合わされる雌ねじが形成されている。
錘部材45は、矩形の板状に形成され、貫通孔49a,49bにそれぞれ対応する貫通孔45a,45bが形成されている。
以下、貫通孔45aを外側貫通孔45a、貫通孔45bを内側貫通孔45bということがある。
2つの貫通孔49a,49bのうち選択されたいずれか1つの貫通孔49a,49bを支持部とし、この選択された1つの貫通孔49a,49bに対応した1つの貫通孔45a,45bを被支持部とする。
また、調速装置40は、支持部となる貫通孔49a又は貫通孔49bと、被支持部となる貫通孔45a又は貫通孔45bとを結合する、フレーム44と錘部材45とは別体の固定用ねじ41,42(結合部材)を備えている。
外側固定用ねじ41は、フレーム44の外側貫通孔49a及び錘部材45の外側貫通孔45aに対応していて、錘部材45の側から錘部材45の外側貫通孔45aを通してフレーム44の外側貫通孔49aに形成された雌ねじと締結される。これにより、フレーム44と錘部材45とが結合される。
外側固定用ねじ41は、内側固定用ねじ42に比べて小さい質量で形成されている。なお、外側固定用ねじ41と内側固定用ねじ42とは、その頭部の大きさのみが異なり、軸部及びねじ部は同じであってもよい。
調速装置40は、外側固定用ねじ41と内側固定用ねじ42との両方でフレーム44と錘部材45とが結合されるのではなく、図11(A)に示すように4つの外側固定用ねじ41のみによってフレーム44と錘部材45とが結合されるか、又は図11(B)に示すように4つの内側固定用ねじ42のみによってフレーム44と錘部材45とが結合される。
まず、図11(A)に示すように、フレーム44と錘部材45とが、外側貫通孔49aと外側貫通孔45aとの部分で外側固定用ねじ41により結合されている場合について説明する。
よって、ひげぜんまいのばね定数が温度の上昇により小さくなる温度特性を有するものであるとき、温度の上昇によりひげぜんまいの振動周期は長くなるが、温度の上昇によりフレーム44と錘部材45と外側固定用ねじ41との全体の慣性モーメントが小さくなるため、ひげぜんまいの温度特性を打ち消す方向に、調速装置40の歩度が調整される。
これにより、フレーム44と錘部材45と内側固定用ねじ42との全体の質量の分布は中心Oから遠ざかる方向に移動する。
よって、ひげぜんまいのばね定数が温度の上昇により大きくなる温度特性を有するものであるとき、温度の上昇によりひげぜんまいの振動周期は短くなるが、温度の上昇によりフレーム44と錘部材45と内側固定用ねじ42との全体の慣性モーメントが大きくなるため、ひげぜんまいの温度特性を打ち消す方向に、調速装置40の歩度が調整される。
このように、本実施形態4の調速装置40によれば、フレーム44の貫通孔49a,49bと、その貫通孔49a,49bに対応した錘部材45の貫通孔45a,45bと、固定用ねじ41,42との組み合わせを選択することができる。これにより、フレーム44と錘部材45と固定用ねじ41又は固定用ねじ42とが組み合わされるひげぜんまいの温度特性による歩度の変動を打ち消すのに適した慣性モーメントの変動を選択することができる。したがって、調速装置40の歩度の調整作業を容易にすることができる。
なお、上述した各実施形態及び変形例の調速装置1,21,31,40におけるひげぜんまいは、シリコンで形成されたもの以外に、例えば金属で形成されたものであってもよい。
2 てん真
4 支持部材
5 錘部材
5a,7b 端部
6 基部
7 アーム部
7a 空間
G,G5,G7,Gd 重心
O 中心
Rg 距離
Ri 内側方向
Ro 外側方向
Claims (10)
- てん真と、
前記てん真から前記てん真を中心とした半径方向の外側に延びた支持部材と、
前記支持部材に支持され、その支持された部分から前記半径方向に延び、前記支持部材に比べて温度変化に応じた熱膨張率が大きい錘部材と、
ひげぜんまいと、を備えた調速装置。 - 前記支持部材は、前記半径方向の異なる複数の位置で前記錘部材を支持する複数の支持候補部を有し、
前記錘部材は、前記複数の支持候補部に対応する複数の被支持候補部を有し、
複数の支持候補部のうち選択された1つの支持候補部を支持部とし、選択された1つの前記支持候補部に対応した1つの前記被支持部を被支持部として、これら前記支持部と前記被支持部とが結合されて前記錘部材が前記支持部材に支持されている請求項1に記載の調速装置。 - 前記支持候補部と前記被支持候補部とは、両者が組み合わされたときに互いに相手に結合する結合構造を有している請求項2に記載の調速装置。
- 前記支持部と前記被支持部とを結合する、前記支持部材と前記錘部材とは別体の結合部材を備え、
前記結合部材は、前記支持部として結合される支持候補部の位置が前記てん真の中心から遠いほど質量が小さくなるように複数用意され、これら質量の異なる複数の結合部材のうち、前記支持後部の位置に応じて択一的に備えられている請求項2に記載の調速装置。 - 前記錘部材は、前記支持された部分から前記半径方向の内側に延びている請求項1から4のうちいずれか1項に記載の調速装置。
- 前記支持部材及び前記錘部材の前記てん真を中心とする慣性モーメントが、温度の上昇にしたがって小さくなるように形成された請求項5に記載の調速装置。
- 前記錘部材は、前記半径方向に延びた全長の、前記半径方向の内側の端部までの長さが前記半径方向の外側の端部までの長さよりも長くなる位置で、前記支持部材に支持されている請求項1から6のうちいずれか1項に記載の調速装置。
- 前記錘部材は、前記半径方向の外側の端部が前記支持部材に支持されている請求項1から7のうちいずれか1項に記載の調速装置。
- 前記錘部材は、前記支持された部分から前記半径方向の外側に延びている請求項1から4のうちいずれか1項に記載の調速装置。
- 前記錘部材は、前記支持部材よりも重量が重い請求項1から9のうちいずれか1項に記載の調速装置。
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