JP2016147563A - キャスタ・ホイール及び該キャスタ・ホイールを備えた作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体の進行方向が反転する際における移動体の横ぶれを防止することができるキャスタ・ホイール及び該キャスタ・ホイールを備えた作業車両の提供。【解決手段】キャスタアーム21に対し車輪22の回転軸位置Q2が水平方向にオフセットしたキャスタ・ホイールにおいて、キャスタアーム21の軸心Q1に対し車輪22の回転軸位置Q2が水平方向にオフセットし、キャスタアーム21に対し車輪の回転軸位置Q2とはオフセットした軸脚23を備え、該軸脚23を作業車両1の従動輪2側の車体フレーム11に対しベアリング24を介して回転自在に取り付けられている。車輪22の回転軸位置Q2とキャスタアーム21の軸心Q1とのオフセット量W1と、キャスタアームの軸心Q1と軸脚23の軸心Q3とのオフセット量W2が同一に設定されている。【選択図】図8
Description
本発明は、キャスタ・ホイール及び該キャスタ・ホイールを備えた作業車両に関する。
従来、作業車両や台車等の移動体の車輪に用いられるキャスタ・ホイールは、移動体に対し回転自在に取り付けられるキャスタアームに対し車輪の回転軸位置を水平方向にオフセットさせた構成とすることで、移動体の進行方向に順応して車輪をキャスタアームの周りに変向させるようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来のキャスタ・ホイールは、キャスタアームに対し車輪の回転軸位置が水平方向にオフセットしているため、移動体の進行方向が反転する際に、車輪が路面との摩擦抵抗を受けることで車輪の回転軸位置を中心としてキャスタアーム側が回転するように作用し、これにより、進行方向を変える度に移動体が横ぶれするという問題点があった。
本発明の解決しようとする課題は、移動体の進行方向が反転する際における移動体の横ぶれを防止することができるキャスタ・ホイール及び該キャスタ・ホイールを備えた作業車両を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1記載のキャスタ・ホイールは、キャスタアームに対し車輪の回転軸位置が水平方向にオフセットしたキャスタ・ホイールにおいて、
前記キャスタアームに対し前記車輪の回転軸位置とはオフセットした軸脚を備え、該軸脚を移動体に対し回転自在に取り付け可能に構成されていることを特徴とする手段とした。
前記キャスタアームに対し前記車輪の回転軸位置とはオフセットした軸脚を備え、該軸脚を移動体に対し回転自在に取り付け可能に構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項2記載のキャスタ・ホイールは、請求項1記載のキャスタ・ホイールにおいて、
前記車輪の回転軸位置とキャスタアームとのオフセット量と、キャスタアームと軸脚とのオフセット量が同一であることを特徴とする手段とした。
前記車輪の回転軸位置とキャスタアームとのオフセット量と、キャスタアームと軸脚とのオフセット量が同一であることを特徴とする手段とした。
請求項3記載のキャスタ・ホイールは、請求項1又は2に記載のキャスタ・ホイールにおいて、
前記車輪が2輪であることを特徴とする手段とした。
前記車輪が2輪であることを特徴とする手段とした。
請求項4記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両は、従動輪と、2つの駆動輪と、運転席と、前後進切替手段と操舵手段とを備え、
前記従動輪として、キャスタアームに対し車輪の回転軸位置が水平方向にオフセットされ、前記キャスタアームに対し前記車輪の回転軸位置とはオフセットした軸脚を備えたキャスタ・ホイールが用いられ、前記軸脚を作業車両に対し回転自在に取り付けられていることを特徴とする手段とした。
前記従動輪として、キャスタアームに対し車輪の回転軸位置が水平方向にオフセットされ、前記キャスタアームに対し前記車輪の回転軸位置とはオフセットした軸脚を備えたキャスタ・ホイールが用いられ、前記軸脚を作業車両に対し回転自在に取り付けられていることを特徴とする手段とした。
請求項5記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両は、請求項4記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記両駆動輪はそれぞれ独立した電動モータで駆動され、
前記操舵手段は、前記両電動モータの回転差により操舵するように構成されていることを特徴とする手段とした。
前記両駆動輪はそれぞれ独立した電動モータで駆動され、
前記操舵手段は、前記両電動モータの回転差により操舵するように構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項6記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両は、請求項4又は5に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記運転席が作業車輪の前後進方向に反転可能に構成されていることを特徴とする手段とした。
前記運転席が作業車輪の前後進方向に反転可能に構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項7記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両は、請求項6に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記運転席の回転軸支部に備えたロックピンを作業車輪の車体フレームに備えた係合孔に差し込むことで、前後それぞれの進行方向において運転席の向きを前進方向と後進方向にロックできるように構成されていることを特徴とする手段とした。
前記運転席の回転軸支部に備えたロックピンを作業車輪の車体フレームに備えた係合孔に差し込むことで、前後それぞれの進行方向において運転席の向きを前進方向と後進方向にロックできるように構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項8記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両は、請求項7に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記ロックピンは、スプリングの不勢力で係合孔への係合状態が維持され、足踏み式のロック解除ペダルを踏むことで解除できるように構成されていることを特徴とする手段とした。
前記ロックピンは、スプリングの不勢力で係合孔への係合状態が維持され、足踏み式のロック解除ペダルを踏むことで解除できるように構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項9記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両は、請求項4〜8のいずれか1項に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記運転席の前方には、前後進切替手段と操舵手段を操作するための1本の操作レバーが備えられ、該操作レバーを中立位置から前後方向に傾倒操作することで進行方向の切り替えと走行速度の調整が行われ、左右方向に回転操作することで両電動モータの回転差を調整して操舵が行われるように構成されていることを特徴とする手段とした。
前記運転席の前方には、前後進切替手段と操舵手段を操作するための1本の操作レバーが備えられ、該操作レバーを中立位置から前後方向に傾倒操作することで進行方向の切り替えと走行速度の調整が行われ、左右方向に回転操作することで両電動モータの回転差を調整して操舵が行われるように構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項10記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両は、請求項9に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記操作レバーは、無操作時は常に中立位置に戻るように構成されていることを特徴とする手段とした。
前記操作レバーは、無操作時は常に中立位置に戻るように構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項1記載のキャスタ・ホイールでは、上述のように、キャスタアームに対し前記車輪の回転軸位置とはオフセットした軸脚を備え、該軸脚を移動体に対し回転自在に取り付け可能に構成したため、移動体の進行方向が変わると、車輪が受ける路面との摩擦抵抗で、キャスタアームの位置がまず移動体の移動方向と交差する方向に移動すると共に車輪が回転軸位置を中心として回転し、車輪が90度回転した時点で軸脚が車輪の回転軸位置まで移動し、その後軸脚が移動体の進行方向にさらに移動し、車輪が180度回転した時点でキャスタアームの位置が軸脚と車輪の回転軸位置を結ぶ線上に重なる位置まで移動し、これにより、軸脚が横ぶれすることなしにキャスタ・ホイールの方向転換が完了する。
従って、移動体の進行方向が反転する際における移動体の横ぶれを最小限度に抑えることができるようになるという効果が得られる。
従って、移動体の進行方向が反転する際における移動体の横ぶれを最小限度に抑えることができるようになるという効果が得られる。
請求項2記載のキャスタ・ホイールでは、上述のように、車輪の回転軸位置とキャスタアームとのオフセット量と、キャスタアームと軸脚とのオフセット量を同一にすることで、移動体の進行方向が反転する際における移動体の横ぶれをほぼ完全に防止できるようになる。
請求項3記載のキャスタ・ホイールでは、上述のように、キャスタ・ホイールの車輪を2輪とすることで、車輪と路面との摩擦抵抗が高くなるため、移動体の進行方向が反転する際における移動体の横ぶれ防止効果を高めることができるようになる。
請求項4記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両では、上述のように、従動輪と、複数の駆動輪と、運転席と、前後進切替手段と操舵手段とを備え、従動輪として、キャスタアームに対し車輪の回転軸位置が水平方向にオフセットされ、キャスタアームに対し車輪の回転軸位置とはオフセットした軸脚を備えたキャスタ・ホイールが用いられ、軸脚を作業車両に対し回転自在に取り付けられている構成としたことで、狭い倉庫等においても横ぶれなしに方向転換が可能になるという効果が得られる。
請求項5記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両では、上述のように、両駆動輪はそれぞれ独立した電動モータで駆動され、操舵手段は、両電動モータの回転差により操舵するように構成したことで、作業車両の旋回半径を最小限にすることができるようになる。
請求項6記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両では、上述のように、運転席が作業車輪の前後進方向に反転可能に構成されることで、旋回不能な場所においても、常に進行方向に向いて運転及び作業操作を行えるようになる。
請求項7記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両では、上述のように、運転席の回転軸支部に備えたロックピンを作業車輪の車体フレームに備えた係合孔に差し込むことで、前後それぞれの進行方向において運転席の向きを前進方向と後進方向にロックできるように構成したことで、簡単な構造でロック及び解除を行えるようになる。
請求項8記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両では、ロックピンがスプリングの不勢力で係合孔への係合状態が維持され、足踏み式のロック解除ペダルを踏むことで解除できるように構成されていることで、足踏み操作のみで迅速にロック及び解除操作を行えるようになる。
請求項9記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両では、上述のように、運転席の前方には、前後進切替手段と操舵手段を操作するための1本の操作レバーが備えられ、該操作レバーを中立位置から前後方向に傾倒操作することで進行方向の切り替えと走行速度の調整が行われ、左右方向に回転操作することで両電動モータの回転差を調整して操舵が行われるように構成されているため、1本の操作レバーの片手操作のみで走行速度調整、進行方向切替及び操舵を行なうことができ、かつ、もう一方の手でフォークリフトの昇降操作等の他の操作を同時に行うことができるようになる。
請求項10記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両では、上述のように、操作レバーは、無操作時は常に中立位置に戻るように構成されているため、運転者の落下時などの非常時の暴走を防止できるようになる。
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1のキャスタ・ホイールは、作業車両の従動輪に適用した例を示すもので、この作業車両1は、図1〜4に示すように、キャスタ・ホイールで構成する従動輪2と、2つの駆動輪3、3と、運転席4と、前後進切替手段5と、操舵手段6と、フォークリフト装置7とを主な構成として備えている。
さらに詳述すると、前記従動輪2は、本発明のキャスタ・ホイールで構成されている。
このキャスタ・ホイールは、図6〜8に示すように、キャスタアーム21の軸心Q1に対し車輪22の回転軸位置Q2が水平方向にオフセットし、キャスタアーム21に対し車輪の回転軸位置Q2とはオフセットした軸脚23を備え、該軸脚23を作業車両1の従動輪2側の車体フレーム11に対しベアリング24を介して回転自在に取り付けられている。
このキャスタ・ホイールは、図6〜8に示すように、キャスタアーム21の軸心Q1に対し車輪22の回転軸位置Q2が水平方向にオフセットし、キャスタアーム21に対し車輪の回転軸位置Q2とはオフセットした軸脚23を備え、該軸脚23を作業車両1の従動輪2側の車体フレーム11に対しベアリング24を介して回転自在に取り付けられている。
また、前記車輪22は、キャスタアーム21に対しベアリング25を介して回転自在に取り付けられている。
なお、この実施例1では、前記車輪22は2輪で構成されている。
なお、この実施例1では、前記車輪22は2輪で構成されている。
また、図8に示すように、前記車輪22の回転軸位置Q2とキャスタアーム21の軸心Q1とのオフセット量W1と、キャスタアームの軸心Q1と軸脚23の軸心Q3とのオフセット量W2が同一に設定されている。
図1〜4に戻り、前記両駆動輪3、3は、それぞれ独立した電動モータ31、31で駆動され、前記操舵手段6は、前記両電動モータ31、31の回転差により操舵するように構成されている。
前記運転席4は、その略中心部を車体フレーム11に対し回転自在に軸支することで、図4に示す前進状態から、図5に示す後進状態に反転可能に構成されている。
また、図9〜12に示すように、運転席4の回転軸支部41に備えたロックピン42を車体フレーム11に備えた係合孔12に差し込むことで、前後それぞれの進行方向において運転席4の向きを前進方向と後進方向にロックできるようになっている。
また、前記ロックピン42は、スプリング43の不勢力で係合孔12への係合状態が維持され、足踏み式のロック解除ペダル44を踏むことで解除できるようになっている。
また、図9〜12に示すように、運転席4の回転軸支部41に備えたロックピン42を車体フレーム11に備えた係合孔12に差し込むことで、前後それぞれの進行方向において運転席4の向きを前進方向と後進方向にロックできるようになっている。
また、前記ロックピン42は、スプリング43の不勢力で係合孔12への係合状態が維持され、足踏み式のロック解除ペダル44を踏むことで解除できるようになっている。
また、運転席4の前方には、前後進切替手段5と操舵手段6を操作するための1本の操作レバー8が備えられている。
この操作レバー8は、図13〜17に示すように、中立位置から前後方向に傾倒操作することで、この動きがリンク機構10、10を介して2つのポテンションメータA、Bに入力され、進行方向の切り替えと走行速度の調整が行われ、左右方向に回転操作することで、左右両リンク機構10、10を介して2つのポテンションメータA、Bに入力され、両電動モータ31、31の回転差を調整して操舵が行われるようになっている。
この操作レバー8は、図13〜17に示すように、中立位置から前後方向に傾倒操作することで、この動きがリンク機構10、10を介して2つのポテンションメータA、Bに入力され、進行方向の切り替えと走行速度の調整が行われ、左右方向に回転操作することで、左右両リンク機構10、10を介して2つのポテンションメータA、Bに入力され、両電動モータ31、31の回転差を調整して操舵が行われるようになっている。
すなわち、操作レバー8の前後進操作時は、ポテンションメータA、Bの入力方向が同一であるため、左右の電動モータ31、31が互いに同じ方向に回転して作業車両1は直進するが、操作レバー8の左右方向回転操作時は、ポテンションメータA、Bの入力方向が逆になるため、左右の電動モータ31、31が互いに逆方向に回転して作業車両1は旋回する。
前記操作レバー8は、図4に示すように、スプリング81の不勢力で、無操作時は常に中立位置に戻るように構成されている。
また、運転席4の後方には、パイプで構成される簡易な座部45が備えられている。
また、運転席4の後方には、パイプで構成される簡易な座部45が備えられている。
前記フォークリフト装置7は、作業車輪1の駆動輪3、3側に備えられ、操作レバー8に備え付けられたリフト昇降スイッチ71を操作することで、油圧シリンダー72を駆動させ、リンク機構73を介してフォーク74の昇降操作が行われるようになっている。
なお、図において、9は電動モータ31、31及び油圧シリンダー72等を駆動するバッテリーを示す。
次に、この実施例1の作用を図18に基づいて説明する。
この実施例1のキャスタ・ホイールを適用した作業車両では、上述のように構成されるため、図18(イ)に示す作業車両1の前進走行状態から、後進走行状態に変更されると、
まず、図18(ロ)に示すように、作業車両1の進行方向が変わると、車輪22が受ける路面との摩擦抵抗で、キャスタアーム21の位置が作業車両1の移動方向と交差する方向に移動すると共に車輪22がその回転軸位置Q2を中心として回転し、図18(ハ)に示すように車輪22が90度回転した時点で軸脚23が車輪22の回転軸位置Q2まで移動し、その後、図18(ニ)に示すように、軸脚23が作業車両1の進行方向にさらに移動し、車輪が180度回転した時点で、図18(ホ)に示すように、キャスタアーム21の位置が軸脚23と車輪22の回転軸位置Q2を結ぶ線上に重なる位置まで移動し、これにより、軸脚23が横ぶれすることなしにキャスタ・ホイールの方向転換が完了する。
この実施例1のキャスタ・ホイールを適用した作業車両では、上述のように構成されるため、図18(イ)に示す作業車両1の前進走行状態から、後進走行状態に変更されると、
まず、図18(ロ)に示すように、作業車両1の進行方向が変わると、車輪22が受ける路面との摩擦抵抗で、キャスタアーム21の位置が作業車両1の移動方向と交差する方向に移動すると共に車輪22がその回転軸位置Q2を中心として回転し、図18(ハ)に示すように車輪22が90度回転した時点で軸脚23が車輪22の回転軸位置Q2まで移動し、その後、図18(ニ)に示すように、軸脚23が作業車両1の進行方向にさらに移動し、車輪が180度回転した時点で、図18(ホ)に示すように、キャスタアーム21の位置が軸脚23と車輪22の回転軸位置Q2を結ぶ線上に重なる位置まで移動し、これにより、軸脚23が横ぶれすることなしにキャスタ・ホイールの方向転換が完了する。
次に、この実施例1の効果を説明する。
この実施例1のキャスタ・ホイールでは、以上詳細に説明したように、作業車両1の進行方向が反転する際における作業車両1の横ぶれを最小限度に抑えることができるようになるという効果が得られる。
この実施例1のキャスタ・ホイールでは、以上詳細に説明したように、作業車両1の進行方向が反転する際における作業車両1の横ぶれを最小限度に抑えることができるようになるという効果が得られる。
また、車輪22の回転軸位置とキャスタアーム21とのオフセット量と、キャスタアーム21と軸脚23とのオフセット量を同一にすることで、作業車両1の進行方向が反転する際における作業車両1の横ぶれをほぼ完全に防止できるようになる。
また、キャスタ・ホイールの車輪22を2輪とすることで、車輪22と路面との摩擦抵抗が高くなるため、作業車両1の進行方向が反転する際における作業車両1の横ぶれ防止効果を高めることができるようになる。
また、従動輪2と、2つの駆動輪3、3と、運転席4と、前後進切替手段5と、操舵手段6とを備え、従動輪2として、キャスタアーム21に対し車輪23の回転軸位置が水平方向にオフセットされ、キャスタアーム21に対し車輪22の回転軸位置とはオフセットした軸脚23を備えたキャスタ・ホイールが用いられ、軸脚23を作業車両1に対し回転自在に取り付けられている構成としたことで、狭い倉庫等においても横ぶれなしに方向転換が可能になるという効果が得られる。
また、両駆動輪3、3はそれぞれ独立した電動モータ31、31で駆動され、操舵手段6は、両電動モータ31、31の回転差により操舵するように構成したことで、作業車両1の旋回半径を最小限にすることができるようになる。
また、運転席4が作業車両1の前後進方向に反転可能に構成されることで、旋回不能な場所においても、常に進行方向に向いて運転及び作業操作を行えるようになる。
また、運転席4の回転軸支部41に備えたロックピン42を作業車両1の車体フレーム11に備えた係合孔12に差し込むことで、前後それぞれの進行方向において運転席4の向きを前進方向と後進方向にロックできるように構成したことで、簡単な構造でロック及び解除を行えるようになる。
また、ロックピン42がスプリング43の不勢力で係合孔12への係合状態が維持され、足踏み式のロック解除ペダル44を踏むことで解除できるように構成されていることで、足踏み操作のみで迅速にロック及び解除操作を行えるようになる。
また、運転席4の前方には、前後進切替手段5と操舵手段6を操作するための1本の操作レバー8が備えられ、該操作レバー8を中立位置から前後方向に傾倒操作することで進行方向の切り替えと走行速度の調整が行われ、左右方向に回転操作することで両電動モータ31、31の回転差を調整して操舵が行われるように構成されているため、1本の操作レバー8の片手操作のみで走行速度調整、進行方向切替及び操舵を行なうことができ、かつ、操作レバー8に備え付けられたリフト昇降スイッチ71によりフォークリフト7の昇降操作等の他の操作を同時に行うことができるようになる。
また、操作レバー8は、無操作時は常に中立位置に戻るように構成されているため、運転者の落下時などの非常時の暴走を防止できるようになる。
また、車両走行及びリフト昇降などの駆動の全てが、バッテリー9の電力で行われるため、環境性能に優れる。
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、移動体として作業車両を例にとって説明したが、台車、椅子、その他全ての移動体に適用することができる、
また、実施例の作業車両では、キャスタ・ホイールで構成される従動輪2が1輪、駆動輪が2輪の三輪としたが、キャスタ・ホイールで構成される従動輪2を2輪にしてもよい。
また、実施例では、キャスタ・ホイールの車輪22を2輪にした例を示したが、1輪であってもよい。
また、実施例では、運転席4の反転を手動で行う構成としたが、電動で行えるようにしてもよい。
1 作業車両(移動体)
11 車体フレーム
12 係合孔
2 従動輪(キャスタ・ホイール)
21 キャスタアーム
22 車輪
23 軸脚
24 ベアリング
25 ベアリング
3 駆動輪
31 電動モータ
4 運転席
41 軸支部
42 ロックピン
43 スプリング
44 ロック解除ペダル
45 座部
5 前行進切替手段
6 操舵手段
7 フォークリフト
71 リフト昇降スイッチ
72 油圧シリンダー
73 リンク機構
74 フォーク
8 操作レバー
81 スプリング
9 バッテリー
10 リンク機構
11 車体フレーム
12 係合孔
2 従動輪(キャスタ・ホイール)
21 キャスタアーム
22 車輪
23 軸脚
24 ベアリング
25 ベアリング
3 駆動輪
31 電動モータ
4 運転席
41 軸支部
42 ロックピン
43 スプリング
44 ロック解除ペダル
45 座部
5 前行進切替手段
6 操舵手段
7 フォークリフト
71 リフト昇降スイッチ
72 油圧シリンダー
73 リンク機構
74 フォーク
8 操作レバー
81 スプリング
9 バッテリー
10 リンク機構
Claims (10)
- キャスタアームに対し車輪の回転軸位置が水平方向にオフセットしたキャスタ・ホイールにおいて、
前記キャスタアームに対し前記車輪の回転軸位置とはオフセットした軸脚を備え、該軸脚を移動体に対し回転自在に取り付け可能に構成されていることを特徴とするキャスタ・ホイール。 - 請求項1記載のキャスタ・ホイールにおいて、
前記車輪の回転軸位置とキャスタアームとのオフセット量と、キャスタアームと軸脚とのオフセット量が同一であることを特徴とするキャスタ・ホイール。 - 請求項1又は2に記載のキャスタ・ホイールにおいて、
前記車輪が2輪であることを特徴とするキャスタ・ホイール。 - 従動輪と、2つの駆動輪と、運転席と、前後進切替手段と操舵手段とを備え、
前記従動輪として、キャスタアームに対し車輪の回転軸位置が水平方向にオフセットされ、前記キャスタアームに対し前記車輪の回転軸位置とはオフセットした軸脚を備えたキャスタ・ホイールが用いられ、前記軸脚を作業車両に対し回転自在に取り付けられていることを特徴とするキャスタ・ホイールを備えた作業車両。 - 請求項4記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記両駆動輪はそれぞれ独立した電動モータで駆動され、
前記操舵手段は、前記両電動モータの回転差により操舵するように構成されていることを特徴とするキャスタ・ホイールを備えた作業車両。 - 請求項4又は5に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記運転席が作業車輪の前後進方向に反転可能に構成されていることを特徴とするキャスタ・ホイールを備えた作業車両。 - 請求項6に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記運転席の回転軸支部に備えたロックピンを作業車輪の車体フレームに備えた係合孔に差し込むことで、前後それぞれの進行方向において運転席の向きを前進方向と後進方向にロックできるように構成されていることを特徴とするキャスタ・ホイールを備えた作業車両。 - 請求項7に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記ロックピンは、スプリングの不勢力で係合孔への係合状態が維持され、足踏み式のロック解除ペダルを踏むことで解除できるように構成されていることを特徴とするキャスタ・ホイールを備えた作業車両。 - 請求項4〜8のいずれか1項に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記運転席の前方には、前後進切替手段と操舵手段を操作するための1本の操作レバーが備えられ、該操作レバーを中立位置から前後方向に傾倒操作することで進行方向の切り替えと走行速度の調整が行われ、左右方向に回転操作することで両電動モータの回転差を調整して操舵が行われるように構成されていることを特徴とするキャスタ・ホイールを備えた作業車両。 - 請求項9に記載のキャスタ・ホイールを備えた作業車両において、
前記操作レバーは、無操作時は常に中立位置に戻るように構成されていることを特徴とするキャスタ・ホイールを備えた作業車両。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015024872A JP2016147563A (ja) | 2015-02-12 | 2015-02-12 | キャスタ・ホイール及び該キャスタ・ホイールを備えた作業車両 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015024872A JP2016147563A (ja) | 2015-02-12 | 2015-02-12 | キャスタ・ホイール及び該キャスタ・ホイールを備えた作業車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016147563A true JP2016147563A (ja) | 2016-08-18 |
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ID=56691016
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015024872A Pending JP2016147563A (ja) | 2015-02-12 | 2015-02-12 | キャスタ・ホイール及び該キャスタ・ホイールを備えた作業車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016147563A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3506045A1 (en) * | 2017-12-28 | 2019-07-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Handlebar and working machine |
-
2015
- 2015-02-12 JP JP2015024872A patent/JP2016147563A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3506045A1 (en) * | 2017-12-28 | 2019-07-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Handlebar and working machine |
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