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JP2016035197A - 柵構造体及びそれに用いられる繊維金属複合ロープ - Google Patents

柵構造体及びそれに用いられる繊維金属複合ロープ Download PDF

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Retsu Tsuda
烈 津田
小林 正行
Masayuki Kobayashi
正行 小林
知 阪口
Satoru Sakaguchi
知 阪口
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Abstract

【課題】人や動物、車両等の移動を防ぐ必要がある遮蔽対象物を遮蔽する、軽量化された柵構造体及びそれに用いられる繊維金属複合ロープを提供すること。
【解決手段】ロープと、前記ロープを張架する支持体とを備える柵構造体であって、前記ロープは、高強度繊維素線が撚り合わされた心と、前記心の外周に配され金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドとを備えることを特徴とする柵構造体及びそれに用いられる繊維金属複合ロープに関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、柵構造体及びそれに用いられる繊維金属複合ロープに関する。より詳しくは、人や動物、車両等の遮蔽対象物を遮蔽することが可能な柵構造体及びそれに用いられる繊維金属複合ロープに関する。
ロープLと、該ロープLを張架する支持体Bからなる柵構造体は人や動物、車両、その他通行、通過や侵入等の移動を防ぐことを目的として設置されている。柵構造体のロープLは、疾走中に誤って衝突したり、柵構造体内への侵入の際に人に意図的に引っ張られたり、金具や刃物による柵の切断・接触等による衝撃を受けたりすることがある。そのため、特に直接衝撃を受けることが多いロープには高い破断強度が要求される(図8参照)。
これまで、高い破断強度を有する柵構造体としては、支持体に金属製(ステンレス鋼製)のロープを横手方向に張設した柵が知られている(下記特許文献1参照)。
特許第3856285号公報
ここで、柵構造体に金属製のロープを用いると、柵構造体自体の重量が重くなる。更に使用するロープが長くなると、柵構造体の重量が増し、その重量を支えるための足場が必要となる。一方、柵構造体が設置される公園や道路脇等の地面、駅などの建築物は、金属製ロープを支えるほど十分な土台を有していないため、その足場を設けるための基礎工事が必要となる。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであって、人や動物、車両等の移動を防ぐ必要がある遮蔽対象物を遮蔽する、軽量化された柵構造体及びそれに用いられる繊維金属複合ロープを提供することを目的とする。
本発明は、ロープと、前記ロープを張架する支持体とを備える柵構造体であって、前記ロープは、高強度繊維素線が撚り合わされた心と、前記心の外周に配され金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドとを備えることを特徴とする柵構造体に関する。
また、本発明は、前記ロープの破断強度は、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープの破断強度と同等以上であることをも特徴とする柵構造体に関する。
また、本発明は、前記ロープの伸び率が0.05〜1.0、好ましくは0.05〜0.3%であることをも特徴とする柵構造体に関する。
また、本発明は、前記支持体を移動させる駆動手段を備え、前記柵構造体は、前記駆動手段により昇降することをも特徴とする柵構造体に関する。
また、本発明は、高強度繊維素線が撚り合わされた心と、前記心の外周に配され金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドとを備えることを特徴とする柵用の繊維金属複合ロープに関する。
本発明によれば、柵構造体はロープと、該ロープを張架する支持体からなり、前記ロープは高強度繊維素線が撚り合わされた心と、前記心の外周に配され金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドとを備えているので、軽量でかつ可撓性を有し、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープと同等以上の強度を有する柵構造体とすることができる。さらに、本発明の柵構造体は、金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドが外側に配置されているので、遮蔽対象物の接触による切断・摩擦に強く、物が接触することでの傷に強い。
本発明によれば、前記ロープは、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープと同等以上の破断強度を得ることができ、遮蔽対象物を遮蔽できる柵構造体とすることができる。
本発明によれば、ロープの伸び率が0.05〜1.0、好ましくは0.05〜0.3%であることから、遮蔽対象物を遮蔽しつつ柵構造体に接触した遮蔽対象物に損傷を与えることがない。
本発明によれば、柵構造体を駆動手段により昇降させることができ、更にロープが軽量化されていることから、容易に昇降操作を行うことができる柵構造体とすることができる。
本発明によれば、ロープは高強度繊維素線が撚り合わされた心と、前記心の外周に配され金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドとを備えることから、軽量化を図り且つ柔軟性が得られ、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープと同等以上の強度を有する繊維金属複合ロープとすることができる。前記繊維金属複合ロープは軽量であることから柵用のロープとして好適に用いることができる。
本発明に係る柵構造体を示す図である。 図1の要部拡大図であり、(a)は支持部材の平面図、(b)は支持部材の斜視図、(c)は端末部材の拡大図である。 駆動手段を備えた柵構造体を示す図であり、(a)はロープを上昇させた状態の図、(b)はロープを下降させた状態の図である。 本発明に係る柵構造体の他の実施形態を示す図である。 本発明に係る繊維金属複合ロープを示す図である。 本発明に係る繊維金属複合ロープを示す図であり、(a)は横断面図、(b)は心の詳細図である。 本発明に係る繊維金属複合ロープの他の実施形態を示す図である。 従来の柵構造体を示す図である。
本発明に係る柵構造体及びそれに用いられる繊維金属複合ロープの実施形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る柵構造体1は、図1に示すように、ロープ2と、ロープ2を張架する支持体3を含む。柵構造体1は、上下方向にロープが複数段となるように支持体3の間に渡されており、図1の実施形態においては8本のロープ2が両端を支持体3に固定されている。ロープ2の本数については、移動等の規制の対象である遮蔽対象物を移動等ができないように遮蔽することができれば、特に限定されるものではない。支持体3は支持部材3aとロープ2を保持する保持部材3bとからなる。保持部材3bは保持部31bと取付部32bからなり、形状は平面視略T字状である(図2(a)参照)。取付部32bには後述する雄ねじ部4bを挿入する挿入孔33が設けられている(図2(b)参照)。保持部材3bは、保持部31bが支持部材3aに取り付けられて、ロープ2の端部が保持部材3bに接続して支持体3の所定の位置となるように、支持体3に固定される。支持部材3aは、ロープを支持する役割を果たすものであり、ロープ2を所定の位置に張り渡すように設けられる。
ロープ2の端部には端末部材4が取り付けられており、ロープ2は端末部材4を介して支持体3に張架されている。端末部材4はロープ2の端部を収納する端末収納部4aと雄ねじ部4bからなり、端末収納部4aは、鋳込み・カシメ等によりロープ2の端部に取り付けられている。
ここで、端末部材4を保持部材3bに取り付ける方法としては、図2の(c)に示すように、雄ねじ部4bの端末収納部側に雌ねじ部を有するナット41を螺合することにより取り付け、雄ねじ部4bを挿入孔33へ挿入する。そして、雄ねじ部4bの先端側から先端側ナット41を螺合し、ロープが所定の張力となるように2つのナット41、41で取付部32bを挟み込むようにする。
このように、端末部材4を保持部材3bに取り付けることにより、支持体3はロープ2を張架する。また、必要に応じて端末収納部4aに1又は複数の圧縮コイルバネや空気バネ等からなる弾性部材42を収容し、弾性部材42は、ロープ2のエンド部21を伸長方向外側へ付勢するように設けてもよい。これにより、経年使用によるロープの緩みを解消することが可能となる。
支持体3に張架されるロープ2は、遮蔽対象物を遮蔽することができればその数は特に限定されず、複数本のロープが支持体間に渡されていても、1本のロープが複数段となるように蛇行状に支持体間に渡されていてもよい。また、ロープ2の張架は、図1の実施形態のように横方向に張架されるものに限定されるものではなく、遮蔽対象物が柵の向こう側へ移動することを制限することができるものであれば、ロープ2を縦方向に張架しても、縦方向及び横方向の組合せで張架してもよく、支持体を枠状として枠内をロープによる網目状の柵としてもよい。支持体3の材質は特に限定されず、例えば金属材料やプラスチック材料、木材あるいはこれらの2種以上を組み合わせたもの等を使用してもよい。支持体3の数はロープ2を張架することができれば2つでも3つ以上設けてもよく、複数のロープ2を張架する際に、支持体3の間にロープ2の間隔を一定に保つための部材(スペーサ等)を設けてもよい。
本発明に係る柵構造体1は、ロープ2及び支持体3を移動させる駆動手段5を備えていてもよい。駆動手段5を備える柵構造体1は、図3に示すように支柱6と、ロープ2と、該ロープ2を張架する支持体3と、ロープ2及び支持体3を昇降させる昇降部材7と、昇降部材7を介して支持体3を駆動させる駆動手段5とを備えている。一定の形状とされた支持体3をロープ2と共に昇降させることによりロープ2が張架された状態で昇降することが可能であり、図3(a)の遮蔽状態と図3(b)の非遮蔽状態とを往復移動することができる。遮蔽状態と非遮蔽状態とは、遮蔽対象の位置等の使用用途に応じて適宜適用することができ、例えば視認されない状態とするために上昇した状態で遮蔽とすることも可能である。
柵構造体1に駆動手段5を備えることで、ロープ2及び支持体3を駆動手段5により昇降させることができ、更にロープが軽量化されていることから、より小さな駆動力で昇降を行うことができるので大がかりな駆動手段を必要とせずに簡単な構造の柵構造体とすることができる。
柵構造体1は支持体3を駆動手段5により昇降可能とすることにより、遮蔽対象物に対して、その大きさに応じて通行を制限することが可能となる。具体的には、踏切の遮断機や、有料道路の料金所や有料の駐車場等で車両を一時停車させる場合に利用することができる。また、遮蔽する遮蔽対象物の大きさに応じて支持体3の高さを設定することができる。
昇降部材7は、支柱6の上部及び下部に取り付けられる方向転換部材7aと、支持体3の上端、及び下端に取り付けられる駆動用ワイヤ7bとからなる。方向転換部材7aは、駆動用ワイヤ7bを上下方向の何れかに方向転換させる部材であり、ガイド溝を有する回転体や、スプロケット等が好適に使用される。昇降部材7は、駆動手段5を介して支持体3を昇降させることができれば特に限定されず、公知の部材を使用することができる。
駆動手段5は、電動モータによる電動駆動装置を用いることが好ましい。これにより、電動駆動装置を用いてより容易に支持体3を昇降させることが可能となる。
更に、駆動手段5として電動駆動装置を用いる場合、昇降操作を制御する制御手段を備えていることが好ましい。これにより、支持体3が昇降する際の位置決めが容易となり、ロープ2を張架している2つの支持体3の昇降操作を同期させることが可能となる。
駆動手段5としては他に、油圧・水圧・空気圧等の圧力を利用して駆動力を発生させる圧力モーター、ガソリンや軽油により駆動力を発生させる内燃機関、手動で回転させることにより駆動力を発生させる手動レバー、ウインチ等が好適に利用される。なお、駆動手段5は、ロープ2と支持体3とで構成される柵体とは別体として支柱6に設けられているが、支柱6と離間して設けられていてもよく、該柵体と一体化されていてもよい。
本発明に係る柵構造体1は、ロープ2に支持された網体8を備えていてもよい。図4に示すように、本発明に係る柵構造体1の他の実施形態として、ロープ2は端末部材4を介して支持体3の上部、及び下部に張設し、このロープ2の間に網体8が支持されている。網体8は、縦横に配置された複数本の縦撚線と横撚線からなり、夫々が交差部で固着している。これにより、様々な大きさの遮蔽対象物を遮蔽することが可能となる。
本発明に係る柵構造体1に使用されるロープ2は繊維金属複合ロープである。図5に示すように、ロープ2は、高強度繊維素線が撚り合わされた心9と、該心9の外周に配され金属素線が撚り合わされた複数の側ストランド10とを備えている。
心9は高強度繊維素線が撚り合わされており、図6(a)に示すように、1束の高強度繊維素線束の周りに6束の高強度繊維素線束が撚り合わされているが、この撚り合わされる束の数や撚り構造は特に限定されず公知の撚り構造を用いることができる。また、図6(b)に示すように、3束の高強度繊維束を撚り合わされたものを用いてもよい。心9に高強度繊維を用いることで、金属素線を心として用いるロープよりも軽量化を図ることができ、細い高強度繊維素線を撚り合わせることで、柔軟性を有するロープとすることができる。心9に使用される高強度繊維は、パラ系アラミド繊維、ポリアリレート繊維、炭素繊維、あるいはこれらの2種以上を組み合わせたもの等が好適に利用される。
側ストランド10は金属素線が撚り合わされており、図6(a)に示すように、1本の第1層素線10a、第1層素線10aに接するように6本の第2層素線10b、そして第2層素線10bの周囲を囲うように12本の第3層素線10cが配され、夫々が撚り合わされている。更に側ストランド10は心9と接するように6本の側ストランド10が心9の外周に配されている。このとき、側ストランド10は心9が露出しないように、心9を覆うように撚られている。これにより、高強度繊維素線を外部による衝撃から防ぐことができることで、ロープの軽量化を図ると共に、摩擦や切断に強いロープとすることが可能となる。また、通常の金属素線のみにより撚り合わされた金属ロープの場合には、衝撃により破断されてしまうと撚りが解けてストランド・素線が発散してしまい、人が通行する場所で使用する場合には危険となるが、破断強度の強い高強度繊維を用いることによりストランド・素線が破断の際の発散を防ぐことができるので、公共場所用の柵構造体として優れている。
本発明に係る繊維金属複合ロープの破断強度は、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープと同等以上の破断強度であることが好ましい。具体的には、本発明に係る繊維金属複合ロープと心線径及び線径が同じである金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープと同等以上の破断強度であることが好ましい。また、破断強度が25[kN]以上であることが望ましく、より好ましくは30[kN]以上であることが望ましい。
この理由は、破断強度が25[kN]未満の場合、破断強度が不十分となり、本発明の目的である軽量化を図り且つ高強度を維持することを達成できないため好ましくない。なお、破断強度については、JISZ2241に記載の通りである。
側ストランド10に使用される金属素線の数はロープの径に応じて適宜変更される。例えば図7に示すように、1本の第1層素線101、第1層素線101に接するように6本の第2層素線102が配され、夫々が撚り合わされている。更に側ストランド10は心9と接するように6本の側ストランド10が心9の外周に配されており、心9が露出しないように心9を覆うように撚られている。
側ストランド10に使用される素線の素材は金属であれば特に限定されないが、ステンレスが好適に利用される。ステンレスとしてはオーステナイト系ステンレスであればよく、例えばSUS302、SUS304、SUS316等が用いられる。
ロープ2は、側ストランド10の外周を被覆するようにコート11を設けていてもよい。心9及び側ストランド10の撚り方(S方向、Z方向)やピッチは、使用条件に応じて適宜変更することができる。
本発明に係る柵構造体1で使用するロープ2の伸び率は0.05〜1.0%が望ましく、より好ましくは0.05〜0.3%であることが望ましい。
この理由は、伸び率が0.05%未満の場合伸びが不十分で強靭となり、人がロープに衝突や接触することにより怪我をするおそれがあるため衝突緩和機能を有する部材で被覆するなどの対応が必要となり、1.0%を超える場合には撓みすぎてしまう。また、例えば10m以上などの長い場合には、3%の伸びであっても、30cm以上の伸びとなり、遮蔽対象物がロープを押すことによりロープが伸びてしまうためにロープが遮蔽対象物を遮蔽する遮蔽位置から移動してしまう。ここで、ロープが遮蔽位置から近い位置に配置されている場合には、遮蔽位置からのロープのズレにより遮蔽対象物の遮蔽位置を超えた侵入を許してしまって遮蔽させることができなくなってしまう。そのため、ロープの伸び率が0.05〜0.3%であることがより好ましい。
尚、本発明における伸び率とは、破断伸び率から永久伸び率を除した原標点距離に対して百分率で表した伸び率のことを示す(JISZ2241)。
本発明に係る、柵構造体に関する実施例を示すことにより、本発明の効果をより明確なものとする。但し、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例>
図6に示すように、心は、高強度繊維(ケブラー(登録商標):東レ・デュポン社製)を用いた。繊維心線径は2.8mm、撚り構成は1×7、撚り方向はZであった。側ストランドは、ステンレス(SUS304)を用い、1本の第1層素線(線径:0.45mm)、6本の第2層素線(線径:0.42mm)、12本の第3層素線(線径:0.42mm)からなり、撚り方向はZとした。心の外周を覆うように6本の側ストランドを撚り(撚り方向:S)、側ストランドのピッチを24.9とし、ロープピッチを45とした、実施例1のロープを作製した。実施例1のロープに替えて、実施例2においては、側ストランドのピッチを20.9とし、実施例3においては、ロープピッチを55として、それぞれ実施例2及び実施例3のロープを作製した。
<比較例>
心はステンレス(SUS304)を用い、1本の第1層素線(線径:0.45mm)、6本の第2層素線(線径:0.42mm)、12本の第3層素線(線径:0.42mm)からなり、撚り方向はZとした。側ストランドは実施例と同じものを用いた。心の外周を覆うように6本の側ストランドを撚り(撚り方向:S)、ロープを作製した。
上記した、実施例1〜3、比較例について、破断強度、伸び率、重量測定を行った。尚、破断強度、伸び率については、JISZ2241に記載の測定方法に準拠した。結果を表1に示す。
Figure 2016035197
[備考]本実施例のロープにおいて、心に接触する側ストランドの相対角度は0±6°であった。
実施例の破断強度が、比較例よりも高くなったことから、本発明に係る繊維金属複合ロープの破断強度は、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープの破断強度と同等以上であることがわかる。
伸び率は、実施例の方が比較例より高いことから、本発明に係る繊維金属複合ロープは、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープよりも柔軟性を有することがわかる。
重量は、実施例の方が比較例よりもおよそ11〜13%低くなったことが分かる。
従って、本発明に係る繊維金属複合ロープを柵構造体に用いることで、軽量化を図り且つ柔軟性が得られ、遮蔽対象物の接触による切断・摩擦に強く、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープと同等以上の強度を有する柵構造体とすることができる。
本発明に係る柵構造体は、遮蔽対象物を遮蔽する目的であれば設置場所については特に限定されず、工事現場、駅のホーム、踏切、崖沿いの山道等の危険箇所に設けられる。
1 柵構造体
2 ロープ
3 支持体
5 駆動手段
9 心
10 側ストランド

Claims (5)

  1. ロープと、前記ロープを張架する支持体とを備える柵構造体であって、
    前記ロープは、高強度繊維素線が撚り合わされた心と、前記心の外周に配され金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドとを備えることを特徴とする柵構造体。
  2. 前記ロープの破断強度は、金属素線が撚り合わされた心及び複数の側ストランドを備えるロープの破断強度と同等以上であることを特徴とする請求項1記載の柵構造体。
  3. 前記ロープの伸び率が0.05〜1.0、好ましくは0.05〜0.3%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の柵構造体。
  4. 前記支持体を移動させる駆動手段を備え、
    前記柵構造体は、前記駆動手段により昇降することを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の柵構造体。
  5. 高強度繊維素線が撚り合わされた心と、前記心の外周に配され金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドとを備えることを特徴とする柵用の繊維金属複合ロープ。
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