JP2016006342A - Carabiner - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、カラビナに関する。 The present invention relates to a carabiner.
登山用や洞窟探検用、救助用などのカラビナ(特許文献1、2等参照)や、キーホルダーなど装飾用のカラビナなどが一般に知られている。
図15(a)に示すように、この種のカラビナ501の構造は、略C字形のボディ503と、断面略円形の可動なレバー杆505とからなる。レバー杆505は、スピンドル507を介してボディ503の開放一端部に回動自在に支持される。レバー杆505は、ボディ503に押し込むようにすることでボディ503から離れたセパレートポジジョン(図15(a)では、一点鎖線で示されている)に動くことができる。このレバー杆505の位置でカラビナ501は開き、安全ロープや革ひも、キーリング等を差し込むことができる。レバー杆505の内部には、リターンスプリング509が装着され、このリターンスプリング509によってレバー杆505は反対方向の閉じる位置(図15(a)では実線で示されている)に付勢され、この位置ではレバー杆505はボディ503の開放他端部515に係合する。
Carabiners for mountain climbing, cave exploration, rescue, etc. (see Patent Documents 1 and 2, etc.) and carabiners for decoration such as key holders are generally known.
As shown in FIG. 15A, this type of
しかしながら、上記従来のカラビナ501は、レバー杆505の開放角度が、40度〜60度程度と大きくならない。カラビナ501は、コイルスプリングであるリターンスプリング509に、金属片からなり、へ字状に曲げられた戻しリンクバネ511が挿入されている。戻しリンクバネ511は、図15(b)に示すように、一端側の掛止部510がリターンスプリング509に当接され、他端がボディ503の開放一端部近傍に形成されたV字状の係止溝513に係止される。
However, in the
レバー杆505がスピンドル507を中心に回転されると、スピンドル507と係止溝513との位置の違いによって、リターンスプリング509は戻しリンクバネ511によって圧縮される。この際、戻しリンクバネ511の他端は、係止溝513を削るように作用してしまう。この削れは、戻しリンクバネ511が鋼性であり、特にボディ503を樹脂材料により製作したときに不具合が顕著となり、戻しリンクバネ511の他端が係止溝513を抉り、そして、係止溝513の一端側凸部514を欠損させる虞がある。
When the
また、従来のカラビナ501の構造では、図15(c)に示すように、レバー杆505の開放角度を、90度程度まで大きく設定すると、戻しリンクバネ511の一端が、V字状の係止溝513から抜け出る(図中矢印A)角度に傾斜したり、戻しリンクバネ511に過剰な応力が作用して破損したりする虞がある。このようなことから、上記した従来のカラビナ501では、ボディ503の形状を開放部分に沿って縦長に構成し、レバー杆505をボディ503の幅長すなわち奥行き幅よりも長く設定してレバー杆505の開放角度を90度よりも十分に小さく制限していた。
In the structure of the
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、戻しリンクバネの先端が係止溝を削ってしまったり欠損させたりすることがなく、且つ、レバー杆を90度程度まで倒せることができて、差し込み空間を広くすることができ、カラビナとしての形状に制限のないカラビナを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and the object thereof is to prevent the tip of the return link spring from scraping or damaging the locking groove and to tilt the lever rod up to about 90 degrees. It is possible to provide a carabiner that can widen the insertion space and has no restriction on the shape of the carabiner.
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のカラビナ11は、開口部27を有するC字形のボディ15と、
前記ボディ15の開放一端部に回転自在に支持されるレバー杆13と、
前記レバー杆13に収容され前記レバー杆13を閉じる位置に付勢するコイル状のリターンスプリング17と、
へ字状に曲げられた金属片からなり、一端が前記リターンスプリング17に当接され、他端が前記ボディ15の開放一端部近傍に形成された係止溝23に係止される戻しリンクバネ19と、
前記戻しリンクバネ19の他端に形成され、前記係止溝23に摺接する摺接端部21と、
前記係止溝23に形成され、前記戻しリンクバネ19の前記摺接端部21が摺接する湾曲凹面よりなるバネ受け面25と、
を具備することを特徴とする。
Next, means for solving the above problems will be described with reference to the drawings corresponding to the embodiments.
The
A
A
A return link spring comprising a metal piece bent into a U-shape, having one end abutting against the
A sliding
A
It is characterized by comprising.
このカラビナ11では、レバー杆13の開放方向への回転に伴って、レバー杆13に収容される戻しリンクバネ19は、他端の摺接端部21が、湾曲凹面となったバネ受け面25を摺動する。戻しリンクバネ19は、摺接端部21とバネ受け面25との成す溝外側の挟角が鈍角となり、戻しリンクバネ19が係止溝23から脱落しにくくなる。これにより、レバー部は、90度程度まで回転された開放が可能となる。また、戻しリンクバネ19の摺接端部21が、係止溝23のバネ受け面25の湾曲面を摺接することとなり、戻しリンクバネ19による係止溝23の削れが抑制される。
In this
本発明の請求項2記載のカラビナ11は、請求項1記載のカラビナ11であって、
前記摺接端部21の断面形状が、湾曲凸面よりなることを特徴とする。
The
A cross-sectional shape of the sliding
このカラビナ11では、戻しリンクバネ19の摺接端部21と、係止溝23のバネ受け面25とが、相互に湾曲面同士で摺接し、戻しリンクバネ19による係止溝23の削れがより抑制されることとなる。
In this
本発明の請求項3記載のカラビナ11は、請求項1または2記載のカラビナ11であって、
前記バネ受け面25の前記レバー杆13の閉鎖状態における湾曲終端部に、前記戻しリンクバネ19の前記摺接端部21の離脱を規制する突起49が突設されることを特徴とする。
The
A
このカラビナ11では、レバー杆13が閉鎖されると、バネ受け面25を摺接する戻しリンクバネ19の摺接端部21が、バネ受け面25の一方の湾曲終端部(係止溝端)に接近する。その際、摺接端部21が、湾曲終端部に設けられた突起49に当接することで、摺接端部21の係止溝端からの離脱が規制され、脱落することがなくなる。
In the
本発明の請求項4記載のカラビナ11は、請求項1,2,3のいずれか1つに記載のカラビナ11であって、
前記レバー杆13の閉鎖位置から前記レバー杆13の開放端位置までの前記レバー杆13の回転角度が、90度に設定されることを特徴とする。
The
The rotation angle of the
このカラビナ11では、レバー杆13が、90度の回転角度で回転され、開放されることで、ボディ15の開口部27において、レバー杆13が、開口部27の開口面と垂直に配置される。これにより、開口部27は、離間幅の全てが、差し入れ部材の通過幅として利用可能となる。
In the
本発明の請求項5記載のカラビナ55は、請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載のカラビナ11であって、
前記係止溝59が、前記バネ受け面25の湾曲に連続して前記ボディ51の前記開口部27に沿うストレート面61を有し、
前記戻しリンクバネ19が、前記戻しリンクバネ19に当接するスプリング挿入片43と、前記スプリング挿入片43とでへ字状となるように折り曲げられ、前記ストレート面61と接するときの前記ストレート面61と成す溝外側の挟角θが鋭角となる溝当接片45と、
を具備することを特徴とする。
The
The
The
It is characterized by comprising.
このカラビナ11では、レバー杆57の回転角度が90度程度となって、戻しリンクバネ19の摺接端部21がストレート面61に到達したとき、摺接端部21とストレート面61との成す溝外側の挟角θが鋭角となる。これにより、摺接端部21は、係止溝59からの脱落が抑制される。
In the
本発明に係る請求項1記載のカラビナによれば、戻しリンクバネの先端が係止溝を削ってしまったり、欠損させることがなく、且つ、レバー杆を90度程度まで倒せることができて、差し込み空間を広くすることができる。また、レバー杆を大きく開放することができることから、ボディの形状やレバー杆の長さを規制することがなく、カラビナとしての形状の自由度が増し、よりデザイン性などを付与できるカラビナを得られる。 According to the carabiner of claim 1 according to the present invention, the tip of the return link spring does not scrape the locking groove or is lost, and the lever rod can be tilted to about 90 degrees, The insertion space can be widened. In addition, since the lever 杆 can be opened widely, the shape of the carabiner can be increased without restricting the shape of the body and the length of the lever 、, and a carabiner that can give more design and the like can be obtained. .
本発明に係る請求項2記載のカラビナによれば、戻しリンクバネの摺接端部と、係止溝のバネ受け面とが、相互に湾曲面同士で摺接することとなり、戻しリンクバネによる係止溝の削れがより抑制されることとなる。 According to the carabiner described in claim 2 of the present invention, the sliding contact end portion of the return link spring and the spring receiving surface of the locking groove are in sliding contact with each other between the curved surfaces, and the engagement by the return link spring. The cut of the stop groove is further suppressed.
本発明に係る請求項3記載のカラビナによれば、レバー杆閉鎖時の戻しリンクバネの係止溝からの抜け出しを防止できる。 According to the carabiner described in claim 3 of the present invention, it is possible to prevent the return link spring from coming out of the locking groove when the lever rod is closed.
本発明に係る請求項4記載のカラビナによれば、開口部が有する離間幅の全てを、ボディ内方へ差し入れる部材の通過幅に設定できる。 According to the carabiner according to the fourth aspect of the present invention, the entire separation width of the opening can be set as the passage width of the member inserted into the body.
本発明に係る請求項5記載のカラビナによれば、レバー杆を90度程度まで倒したときの戻しリンクバネの係止溝から溝外側への抜け出しを防止できる。
According to the carabiner described in
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係るカラビナ11の一部分を切り欠いた正面図、図2(a)は図1に示したカラビナ11の分解斜視図、(b)は(a)の要部拡大側面図、図3は図1に示したカラビナ11のレバー杆13が開かれた状態の一部分を切り欠いた正面図である。
本実施形態に係るカラビナ11は、ボディ15と、レバー杆13と、リターンスプリング17と、戻しリンクバネ19と、摺接端部21と、係止溝23と、バネ受け面25と、を有する。
Embodiments according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
1 is a front view in which a part of a
The
ボディ15は、例えば断面円形状の棒体を、長円形の環状に曲げて形成される。断面形状は、円形状の他、四角形、六角形、八角形等の多角形であってもよい。また、環状の形状は、長円形の他、滴型楕円形状、四角形状等、その他の形状であってもよい。ボディ15は、周方向に一部分が分断されて、開口部27となる。つまり、ボディ15は、開口部27を介してロープやキーリング等の他部材が、半径方向で出し入れ可能となっている。ボディ15の材質は、合成樹脂が用いられるが、アルミニウム等の金属などを材質としてもよい。
The
ボディ15は、開口部27を挟む開放一端部に、C字投影面(図1に示す紙面)に垂直なピン挿通孔29が穿設される。このピン挿通孔29には、ピン31が挿通され支持される。ピン31は、レバー杆13を回転自在に支持する。開放一端部には、この他、係止溝23が形成されている。また、ボディ15の開放他端部には、係止爪33が形成される。係止爪33は、レバー杆13に係止する。
In the
レバー杆13は、ボディ15の開放一端部に、上記のピン31によって回転自在に支持される。本実施形態において、レバー杆13は、略角柱形で形成される。レバー杆13の揺動先端には、上記の係止爪33に係止する係止凹部35が形成される。係止凹部35は、レバー杆13の閉鎖方向に移動で、係止爪33に噛み合うように当接し、それ以上のレバー杆13の回転を規制する。つまり、係止凹部35と係止爪33は、レバー杆13を閉止位置に規制する。
The
レバー杆13には、図1に示すスプリング収容空間37が略筒状に形成される。スプリング収容空間37は、レバー杆13の揺動基端にスプリング挿入口39となって開口されている。このスプリング挿入口39には、上記のピン31が横断する。スプリング挿入口39には図3に示す開放規制部41が形成される。開放規制部41は、レバー杆13が90度まで回転されると、ボディ15に当接し、レバー杆13のそれ以上の回転を規制する。また、このスプリング挿入口39には、上記の係止溝23が対向配置される。
A
リターンスプリング17は、コイル状に形成される。リターンスプリング17は、レバー杆13のスプリング収容空間37に収容され、レバー杆13を閉じる位置に付勢する。
The
戻しリンクバネ19は、中途が屈曲した略へ字状に曲げられたバネ性を有する金属片からなる。戻しリンクバネ19は、一端がリターンスプリング17に当接され、他端がボディ15の開放一端部近傍に形成された係止溝23に係止される。本実施形態において、戻しリンクバネ19は、図2に示すように、一端に幅狭部のスプリング挿入片43が形成される。
The
戻しリンクバネ19は、このスプリング挿入片43の反対側が、溝当接片45となる。スプリング挿入片43と溝当接片45との間には、スプリング座部47が形成される。戻しリンクバネ19は、スプリング挿入片43をリターンスプリング17に挿入することで、スプリング座部47がリターンスプリング17に当接される。スプリング座部47がリターンスプリング17に当接した戻しリンクバネ19は、溝当接片45が係止溝23に当接する。この状態で、リターンスプリング17は、圧縮されている。また、戻しリンクバネ19も、へ字状が直線になる方向に曲げられている。このリターンスプリング17と戻しリンクバネ19との弾性復元力によって、レバー杆13は、開口部27に閉止されている。
The
摺接端部21は、戻しリンクバネ19の他端に形成される。摺接端部21は、係止溝23に摺接する断面が、湾曲凸面よりなる。この湾曲凸面は、摺接端部21である板片先端の断面において、表裏側の角を丸く面取りし、板厚を直径とする半円形とされ、好ましくは研磨等を行って形成した滑らかな湾曲面である。なお、この摺接端部21の形状は、湾曲凸面の他に、板片先端の断面において表裏面の角を丸く面取りしたのみの形状や、半球状に立体成形した形状、先端部分のみが厚みを有し膨らんだ形状など、その他の形状として構成してもよい。
The sliding
バネ受け面25は、係止溝23に形成される。バネ受け面25には、戻しリンクバネ19の摺接端部21が摺接する。このバネ受け面25は、凹状の湾曲面より形成され、摺接端部21の板厚よりも大きい曲率、例えば板厚の約2倍の直径の略半円状とされる。すなわち、V溝等の入隅が形成されないようになっている。
The
また、カラビナ11は、バネ受け面25のレバー杆13の閉鎖状態における湾曲終端部に、戻しリンクバネ19の摺接端部21の離脱を規制する突起49がバネ受け面25を狭める方向に突設される。
In the
また、カラビナ11は、図3に示すように、レバー杆13の閉鎖位置からレバー杆13の開放端位置までのレバー杆13の回転角度が、90度に設定される。
In the
次に、上記の構成を有するカラビナ11の作用を説明する。
図4(a)はレバー杆閉鎖時の要部側面を表す動作説明図、(b)はレバー杆回転途中の要部側面を表す動作説明図、(c)はレバー杆13が開かれた状態の要部側面を表す動作説明図である。
本実施形態に係るカラビナ11では、戻しリンクバネ19の摺接端部21が湾曲凸面、所謂R面で形成され、この摺接端部21が摺接する係止溝23のバネ受け面25が湾曲凹面で形成される。レバー杆13の開放方向への回転に伴って、レバー杆13に収容される戻しリンクバネ19は、他端の摺接端部21が、湾曲凹面となったバネ受け面25を摺動する。
Next, the operation of the
4 (a) is an operation explanatory view showing the side of the main part when the lever 杆 is closed, (b) is an operation explanatory view showing the side of the main part while the lever 杆 is rotating, and (c) is a state where the lever 杆 13 is opened. It is operation | movement explanatory drawing showing the principal part side surface.
In the
カラビナ11は、戻しリンクバネ19の摺接端部21が、係止溝23のバネ受け面25を摺動自在とされ、この係止溝23の内側に摺接端部21が位置しており、戻しリンクバネ19は係止溝23から離脱しにくくなる。これにより、レバー杆13は、90度程度まで回転された開放が可能となる。また、戻しリンクバネ19の摺接端部21と、係止溝23のバネ受け面25とが、図4に示すように相互に湾曲面同士で摺接するので、ボディ15が樹脂製であっても、金属製の戻しリンクバネ19による係止溝23の削れが抑制される。
In the
戻しリンクバネ19は、摺接端部21が湾曲凸面で係止溝23に摺動するので、戻しリンクバネ自身に過剰な応力が掛からず、折損することがない。さらに、レバー杆13は、戻しリンクバネ19の摺接端部21が湾曲凸面よりなり滑らかに湾曲凹部よりなるバネ受け面25を滑るので、開閉動作がスムーズとなる。
In the
また、このカラビナ11では、レバー杆13が閉鎖されると、バネ受け面25を摺接する戻しリンクバネ19の摺接端部21が、図1に示すように、バネ受け面25の一方の湾曲終端部である係止溝端に接近する。その際、摺接端部21が、湾曲終端部に設けられた突起49に当接することで、摺接端部21が係止溝端から離脱することが規制される。その結果、レバー杆閉鎖時の戻しリンクバネ19の係止溝23からの抜け出し、脱落を確実に防止できる。
Further, in the
さらに、このカラビナ11では、レバー杆13が、90度の回転角度で回転され、開放されることで、ボディ15の開口部27において、レバー杆13が、図3に示すように、開口部27の開口面と垂直に配置される。これにより、開口部27は、離間幅の全てが、差し入れ部材の通過幅として利用が可能となる。その結果、開口部27が有する離間幅の全てを、ボディ内方へ差し入れる部材の通過幅に設定することができる。
Further, in this
また、このカラビナ11では、レバー杆13の回転角度が90度程度となった際に、図4(c)に示すように、戻しリンクバネ19の摺接端部21がバネ受け面25の他方の湾曲終端に形成されるストレート面26に到達したとき、摺接端部21とストレート面26との成す溝外側の挟角θが直角より小さい角度、すなわち鋭角となる。これにより、摺接端部21は、戻しリングバネ19及びリターンスプリング17の付勢力がバネ受け面25の方向となり、係止溝23からの脱落が抑制される。
In the
次に、本発明に係るカラビナの変形例を説明する。
図5はボディ51にストッパー面53が形成された変形例に係るカラビナ55の一部分を切り欠いた正面図、図6は図5に示したカラビナ55のレバー杆57が開放された状態の正面図である。なお、図1〜図4に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
この変形例に係るカラビナ55は、ボディ51の開放一端部に連続する内周面に、平坦なストッパー面53が形成される。ストッパー面53は、レバー杆57が、90度の回転角度で回転されたときに、レバー杆57に当接し、それ以上のレバー杆57の回転を規制する。つまり、レバー杆57には、上記したレバー杆13が有する開放規制部41(図3参照)を形成しなくともよい。
Next, a modification of the carabiner according to the present invention will be described.
FIG. 5 is a front view in which a part of a
In the
図7(a)はU字状に形成されたバネ受け面25におけるレバー杆閉鎖時の要部側面を表す動作説明図、(b)はレバー杆回転途中の要部側面を表す動作説明図、(c)はレバー杆57が開かれた状態の要部側面を表す動作説明図である。
また、カラビナ55は、係止溝59が、バネ受け面25の湾曲に連続してボディ15の開口部27に沿うストレート面61を有する。戻しリンクバネ19は、リターンスプリング17に当接するスプリング挿入片43と、溝当接片45とでへ字状となるように折り曲げられる。溝当接片45は、図7(c)に示すように、ストレート面61と接するときのストレート面61と成す溝外側の挟角θが、鋭角となる。
FIG. 7A is an operation explanatory view showing the main part side surface of the
In the
このカラビナ55では、係止溝59のバネ受け面25が、湾曲凹面に連続するストレート面61を有したU字状に形成される。戻しリンクバネ19の摺接端部21は、レバー杆57の開放方向の回転に伴って、湾曲凹面からストレート面61に向かう方向に摺接しながら移動される。レバー杆57の回転角度が90度程度となって、戻しリンクバネ19の摺接端部21がストレート面61に到達したとき、図7(c)に示すように摺接端部21とストレート面61との成す溝外側の挟角θが鋭角となることで、摺接端部21は、係止溝59から離脱が抑制される。その結果、レバー杆57を90度程度まで倒したときの戻しリンクバネ19の係止溝59から溝外側への抜け出しを防止できる。
In the
図8はボディ63にキャップ状座部65が設けられた変形例に係るカラビナ67の斜視図、図9は図8に示したカラビナ67のキャップ状座部65の内部構造を破線で表した正面図、図10は図8に示したカラビナ67のレバー杆閉鎖時の正面図、図11は図8に示したカラビナ67のレバー杆57が開かれた状態の正面図である。なお、図1〜図7に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この変形例に係るカラビナ67は、ボディ63の図における下部となるピン挿通孔29の形成される開口部27の開放一端側が、キャップ状座部65となっている。キャップ状座部65は、有底筒状に形成され、上下反転させることで底部が天板部69となって、この天板部69に、逆J字形のボディ63が一体に形成されている。また、天板部69には、係止溝23、ピン挿通孔29が設けられ、天板部69の略中央部分がストッパー面53とされる。
8 is a perspective view of a
In the
図9に示すように、キャップ状座部65の内方となる凹部71の天井面73には、雌ねじ75が形成されている。このカラビナ67も、図10に示す閉止状態のレバー杆57が開放されると、図11に示すように、レバー杆57が天板部69のストッパー面53に当接する。これにより、レバー杆57は、略90度の回転角度で開放される。
As shown in FIG. 9, a
このカラビナ67は、キャップ状座部65の雌ねじ75に、図12に示す折りたたみ傘77の柄の部分の雄ねじ(図示略)が螺合される。つまり、カラビナ67が折りたたみ傘77の柄となって、一体に取り付けられる。このように、カラビナ67が柄となった、折りたたみ傘77は、レバー杆57を開放することで、棒体や、環状体に引っ掛けられる。その後、折りたたみ傘77は、レバー杆57が閉鎖されることで、棒体や、環状体からの脱落を防止することができる。
In the
図13はキャップ状座部65に締め付けベルト79が設けられた変形例に係るカラビナ81の正面図、図14は図13に示した締め付けベルト79の平面図である。なお、図1〜図12に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この変形例に係るカラビナ81は、キャップ状座部65に、締め付けベルト79が一体に設けられている。締め付けベルト79は、C字形のベルト基部83がキャップ状座部65に一体に形成される。このベルト基部83は、ペットボトル85の首括れ部87に嵌る。ベルト基部83の両端には、ベルト取付突起89が一つずつ突設される。一方のベルト取付突起89には可撓性を有するベルト91が固定される。ベルト91には、突起係合穴(図示略)が穿設される。ベルト91は、ペットボトル85の首括れ部87に巻き付けられて他方のベルト取付突起89に突起係合穴が嵌められる。また、ベルト基部83やベルト91の内側面には、首括れ部87との密接性を高めるための内周凸条93が設けられてもよい。
FIG. 13 is a front view of a
In the
このカラビナ81によれば、ペットボトル85の首括れ部87に巻き付けて取り付けることができ、ペットボトル85の運搬性を高めることができる。また、仮り置き性、すなわち平坦設置面が無い場合の設置性を良好にすることができる。
According to the
従って、本実施形態に係るカラビナによれば、戻しリンクバネ19の先端が係止溝23を削ってしまったり欠損させたりすることがなく、且つ、レバー杆13(57)を90度程度まで倒せることができて、差し込み空間を広くすることができる。
Therefore, according to the carabiner according to the present embodiment, the tip of the
11…カラビナ
13…レバー杆
15…ボディ
17…リターンスプリング
19…戻しリンクバネ
21…摺接端部
23…係止溝
25…バネ受け面
27…開口部
43…スプリング挿入片
45…溝当接片
49…突起
61…ストレート面
θ…挟角
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記ボディの開放一端部に回転自在に支持されるレバー杆と、
前記レバー杆に収容され前記レバー杆を閉じる位置に付勢するコイル状のリターンスプリングと、
へ字状に曲げられた金属片からなり、一端が前記リターンスプリングに当接され、他端が前記ボディの開放一端部近傍に形成された係止溝に係止される戻しリンクバネと、
前記戻しリンクバネの他端に形成され、前記係止溝に摺接する摺接端部と、
前記係止溝に形成され、前記戻しリンクバネの前記摺接端部が摺接する湾曲凹面よりなるバネ受け面と、
を具備することを特徴とするカラビナ。 A C-shaped body having an opening;
A lever rod rotatably supported at one open end of the body;
A coiled return spring that is accommodated in the lever rod and biases to a position to close the lever rod;
A return link spring consisting of a metal piece bent into a U-shape, with one end abutting on the return spring and the other end locked in a locking groove formed near the open end of the body;
A sliding contact end formed on the other end of the return link spring and slidingly contacting the locking groove;
A spring receiving surface formed of a curved concave surface formed in the locking groove and in sliding contact with the sliding contact end portion of the return link spring;
Carabiner characterized by comprising.
前記摺接端部の断面形状が、湾曲凸面よりなることを特徴とするカラビナ。 The carabiner according to claim 1,
A carabiner, wherein a cross-sectional shape of the sliding contact end portion is a curved convex surface.
前記バネ受け面の前記レバー杆の閉鎖状態における湾曲終端部に、前記戻しリンクバネの前記摺接端部の離脱を規制する突起が突設されることを特徴とするカラビナ。 The carabiner according to claim 1 or 2,
A carabiner characterized in that a protrusion for restricting detachment of the sliding contact end portion of the return link spring is provided at a curved end portion of the spring receiving surface in a closed state of the lever rod.
前記レバー杆の閉鎖位置から前記レバー杆の開放端位置までの前記レバー杆の回転角度が、90度に設定されることを特徴とするカラビナ。 A carabiner according to any one of claims 1, 2 and 3,
The carabiner characterized in that the rotation angle of the lever rod from the closed position of the lever rod to the open end position of the lever rod is set to 90 degrees.
前記係止溝が、前記バネ受け面の湾曲に連続して前記ボディの前記開口部に沿うストレート面を有し、
前記戻しリンクバネが、前記戻しリンクバネに当接するスプリング挿入片と、前記スプリング挿入片とでへ字状となるように折り曲げられ、前記ストレート面と接するときの前記ストレート面と成す溝外側の挟角が鋭角となる溝当接片と、
を具備することを特徴とするカラビナ。 The carabiner according to any one of claims 1, 2, 3, and 4,
The locking groove has a straight surface along the opening of the body continuously with the curvature of the spring receiving surface;
The return link spring is bent so as to form a hem shape between a spring insertion piece that abuts on the return link spring and the spring insertion piece, and sandwiches outside the groove formed with the straight surface when contacting the straight surface. A groove contact piece having an acute angle, and
Carabiner characterized by comprising.
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