JP2016004948A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高耐圧化された半導体装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】実施形態の半導体装置は、第1の窒化物半導体層と、イントリンシック窒化物半導体層と、Alを有する第2の窒化物半導体層とを持つ。前記イントリンシック窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層の第1の側に設けられる。前記第2の窒化物半導体層は、前記イントリンシック窒化物半導体層の前記第1の窒化物半導体層に対向する側に設けられる。前記第1の窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層、前記イントリンシック窒化物半導体層および前記第2の窒化物半導体層が積層される方向に、第1の濃度と、前記第1の濃度よりも低い第2の濃度とが繰り返す炭素分布を有する。【選択図】図2C
Description
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
窒化物半導体は、発光デバイスの他、その臨界電界強度の高さからパワーデバイスにも使用され、近年、より一層の高耐圧化が求められている。
本発明が解決しようとする課題は、高耐圧化された半導体装置を提供することである。
実施形態の半導体装置は、第1の窒化物半導体層と、イントリンシック窒化物半導体層と、Alを有する第2の窒化物半導体層とを持つ。前記イントリンシック窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層の第1の側に設けられる。前記第2の窒化物半導体層は、前記イントリンシック窒化物半導体層の前記第1の窒化物半導体層に対向する側に設けられる。前記第1の窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層、前記イントリンシック窒化物半導体層および前記第2の窒化物半導体層が積層される方向に、第1の濃度と、前記第1の濃度よりも低い第2の濃度とが繰り返す炭素分布を有する。
以下、実施形態のいくつかについて図面を参照しながら説明する。図面において、同一の部分には同一の参照番号を付し、その重複説明は適宜省略する。また、添付の図面は、それぞれ発明の説明とその理解を促すためのものであり、各図における形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所がある点に留意されたい。
本願明細書において、「積層」は、互いに接して重ねられる場合の他、間に他の層が介挿されて重ねられる場合をも含む。また、「上に設けられる」とは、直接接して設けられる場合の他、間に他の層が介挿されて設けられる場合をも含む。
(1)半導体装置
図1は、実施形態1による半導体装置を示す略示断面図の一例である。本実施形態の半導体装置は、基板Sと、バッファ層10と、C−ALxGA1−xN層13と、i(intrinsic)−GaN層14と、AlxGa1−xN層15と、を含む。
図1は、実施形態1による半導体装置を示す略示断面図の一例である。本実施形態の半導体装置は、基板Sと、バッファ層10と、C−ALxGA1−xN層13と、i(intrinsic)−GaN層14と、AlxGa1−xN層15と、を含む。
基板Sは、本実施形態において、(111)面からなるSi基板である。Si基板の厚さは、例えば500μm以上2mm以内であり、より望ましくは700μm以上、1.5mm以内である。また、基板Sは薄層Siが積層された基体であってもよい。薄層Siが積層された基体を用いる場合は、薄層Siの層厚は例えば5nm以上500nmである。しかしながら、基板SはSi基板に限ることなく、例えば、SiC基板、サファイア基板またはGaN基板等も使用可能である。
バッファ層10は、本実施形態において、基板Sの上に基板Sに接して設けられたAlN層である。AlN層10の層厚は、例えば50nm以上500nm以下であり、望ましくは100nm以上300nm以下である。なお、バッファ層10に代えて超格子構造の多層膜を使用してもよい。ここで、「超格子構造」とは、例えば層厚5nmのAlN層と層厚20nmのGaN層とを1ペアとして、これを複数ペア、例えば20ペア交互に積層した構造をいう。
また、半導体装置全体の層厚や半導体装置の設計によっては、AlN層10の基板Sに対向する側でAlN層10に接してAlyGa1−yN層(0<y<1)を介挿してもよい。その場合、AlyGa1−yN層(0<y<1)の層厚は、例えば100nm以上1000nmである。
C−AlxGa1−xN層13は、バッファ層10の基板Sに対向する側に設けられた、炭素[C]を含むAlxGa1−xN層(0≦x<0.01)である。C−AlxGa1−xN層13の層厚は、例えば100nm以上10μm以下であり、C−AlxGa1−xN層13に含まれる炭素[C]の平均濃度は例えば1×1016cm−3以上3×1019cm−3以下であり、炭素[C]の最小濃度は1×1010cm−3、最大濃度は5×1019cm−3である。AlxGa1−xN層中に炭素[C]を添加することにより、リーク電流を低減することができるので、半導体装置全体としての絶縁耐量が増加し、高耐圧化が可能になる。C−AlxGa1−xN層13は、本実施形態において例えば第1の窒化物半導体層に対応する。C−AlxGa1−xN層13の詳細構成については後に詳述する。
i−GaN層14は、C−AlxGa1−xN層13のバッファ層10に対向する側に設けられる。i−GaN層14の層厚は例えば0.5μm以上3μm以下であり、i−GaN層14の不純物濃度は、炭素[C]、酸素[O]およびシリコン[Si]のいずれもが3×1017cm−3未満である。本実施形態において、i−GaN層14は、例えばイントリンシック窒化物半導体層に対応し、バッファ層10に対向する側は例えば第1の側に対応する。
AlxGa1−xN層15は、i−GaN層14のC−AlxGa1−xN層13に対向する側に形成され、ノンドープまたはn型のAlxGa1−xN(0<x≦1)を含む。i−GaN層14内のi−GaN層14とAlxGa1−xN層15との界面付近には二次元電子系30eが発生する。これにより、i−GaN層14はチャネルとして機能する。本実施形態において、AlxGa1−xN層15は、例えば第2の窒化物半導体層に対応する。
C−AlxGa1−xN層13の具体的な構成について図2A乃至図3Cを参照して詳述する。
本実施形態の半導体装置に設けられたC−AlxGa1−xN層13において、添加された炭素[C]の濃度分布は一様ではなく、その厚さ方向、すなわち基板S上でバッファ層10、C−ALxGA1−xN層13、i−GaN層14、およびAlxGa1−xN層15が積層される方向において、変化している。
本実施形態の半導体装置に設けられたC−AlxGa1−xN層13において、添加された炭素[C]の濃度分布は一様ではなく、その厚さ方向、すなわち基板S上でバッファ層10、C−ALxGA1−xN層13、i−GaN層14、およびAlxGa1−xN層15が積層される方向において、変化している。
C−AlxGa1−xN層13における[C]濃度変化のいくつかの具体例を図2A乃至図2Cに示す。図2Aの例では、C−AlxGa1−xN層13のバッファ層10側からi−GaN層14側へ向かって炭素[C]濃度が所定割合で変化している。図2Bの例では、C−AlxGa1−xN層13のバッファ層10側からi−GaN層14側へ向かって炭素[C]濃度が階段状に変化している。
炭素[C]濃度の変化態様として、図2Aおよび図2Bでは、C−AlxGa1−xN層13のバッファ層10側からi−GaN層14側へ炭素[C]濃度が逓減する例を示した。これは、エピタキシャル成長層が十分に厚い場合、炭素[C]の濃度分布を一様にすると、上層側になるに従い、すなわち基板から離隔するに従ってGaN結晶の品質が低下してしまうからである。GaN結晶の品質低下はデバイス動作時に抵抗が増加する現象(電流コラプス)を誘発してしまう。
また、本実施形態では、基板SとしてSi基板を使用するため、炭素[C]濃度を一定にすると、エピタキシャル成長中に圧縮応力が掛かりにくくなる。そこで、C−AlxGa1−xN層13のバッファ層10側からi−GaN層14側へ炭素[C]濃度が逓減することにより圧縮応力が掛かり易くなり、その結果、クラックフリーで、且つ、上に凸形状のウェーハを得ることができる。
しかしながら、C−AlxGa1−xN層13における[C]濃度の変化は、これらの例に限ることなく、例えば図2Cの櫛の歯形状に示すように、バッファ層10側からi−GaN層14側へ向けて高濃度の領域と(例えば炭素[C]の添加が意図的に止められた)低濃度の領域とが繰り返す態様でもよい。この場合は、例えばC−AlxGa1−xN層13の膜厚は100nm以上10μm以下であり、炭素[C]の最小濃度は1×1010cm−3、最大濃度は5×1019cm−3であり、高濃度領域と低濃度領域を繰り返す数(振幅数)の最小回数は5回であり、C−AlxGa1−xN層13の膜厚をYμmとしたとき、振幅数は10Y以上1000Y以下である。この図2Cの実施形態においても、高濃度領域の炭素[C]は低濃度領域側へ拡散するため、平均炭素濃度としては、例えば1×1016cm−3以上3×1019cm−3以下となり、高耐圧化されたデバイスを実現できる。さらに、上記したように、炭素[C]を一様に添加した窒化物半導体エピタキシャル成長層が十分厚い場合、結晶品質が低下してしまうが、低濃度領域層を設けることで結晶品質の低下を抑制することができ、電流コラプス現象も抑制することができる。
また、C−AlxGa1−xN層13については炭素[C]濃度のみならず、アルミニウム[Al]の組成比(すなわち、C−AlxGa1−xN中のxの値)を変化させてもよい。アルミニウム[Al]組成比の変化態様は、例えば図3A乃至図3Cに示すように、炭素[C]濃度の変化態様と同様でもよいが、これらの例に限るものではない。このように積層方向、例えばバッファ層10側からi−GaN層14側へ向かってアルミニウム[Al]濃度が変化することにより、炭素[C]濃度のコントロールを容易にし、高品質な結晶を得ることができる。
図4は、実施形態2による半導体装置の概略構造を示す略示断面図の一例である。
図1との対比により明らかなように、本実施形態の半導体装置は、図1に示す半導体装置に電極31乃至33をさらに設けることにより、横型HEMT(High Electron Mobility Transistor)を実現したものである。
具体的には、図4に示す半導体装置は、基板S、バッファ層10、C−AlxGa1−xN層13、i−GaN層14、およびAlxGa1−xN層15がこの順で積層された半導体装置に加え、ソース(またはドレイン)電極31、ドレイン(またはソース)電極32およびゲート電極33を含む。
ソース(またはドレイン)電極31、および、ドレイン(またはソース)電極32は、AlxGa1−xN層15のi−GaN層14に対向する側に互いに離隔して設けられ、それぞれAlxGa1−xN層15にオーミック接合されるように形成される。本実施形態において、ソース(またはドレイン)電極31、および、ドレイン(またはソース)電極32は、例えば第1および第2の電極にそれぞれ対応する。
ゲート電極33は、ソース(またはドレイン)電極31、および、ドレイン(またはソース)電極32に挟まれるようにAlxGa1−xN層15のi−GaN層14に対向する側に形成される。本実施形態において、ゲート電極33は例えば制御電極に対応する。
図4では特に図示しないが、これらの電極31〜33間のAlxGa1−xN層15上の領域に絶縁膜を成膜してもよい。また、ゲート電極33とAlxGa1−xN層15との間にゲート絶縁膜(図示せず)を介挿してMIS(Metal−Insulator−Semiconductor)構造としてもよい。
上述した少なくとも一つの実施形態による半導体装置によれば、積層方向に炭素[C]の濃度または炭素[C]およびアルミニウム[Al]の濃度が変化するC−AlxGa1−xN層13を含むので、高耐圧化されえた半導体装置が提供される。
(2)半導体装置の製造方法
図4に記載の半導体装置を製造する方法の一例について図5Aおよび図5Bを参照しながら説明する。
図4に記載の半導体装置を製造する方法の一例について図5Aおよび図5Bを参照しながら説明する。
まず、図5Aに示すように、既知の方法を用いた低温成長により基板S上にバッファ層10を形成する。
次に、有機金属気相堆積(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、炭素[C]をドープしながらバッファ層10の基板Sに対向する側にGaN結晶をエピタキシャル成長させる。ドーピングガスとしては例えばアセチレン(C2H2)もしくは四臭化炭素(CBr4)を使用する。
エピタキシャル成長中のGaN結晶内の炭素[C]濃度を高めるためには、(a)成長圧力を下げる、(b)V属元素材料/III属元素(本例ではN/Ga)の比を下げる、(c)成長温度を下げる、などの方法もがある。
ここで、一定濃度の炭素[C]を含むドーパントガスを供給しながらGaN結晶をエピタキシャル成長させる場合、炭素[C]が瞬間的に過剰に供給された場合、炭素[C]が適切なエピタキシャル成長を阻害してしまうため、GaN結晶の品質が低下する可能性があるという問題がある。特に、GaNのエピタキシャル成長層を厚く形成する場合は、上層側になるに従い、すなわち基板から離隔するに従ってGaN結晶の品質が低下する可能性があるという問題もある。また、本例のように、Si基板上にGaN結晶を成長させる場合、高濃度の炭素[C]を添加したGaNは、格子定数が理想的な値ではないことにより、成長中で圧縮応力が掛かりにくいため、クラックフリー且つ上に凸形状のウェーハを得ることが困難であるという問題もある。
これらの問題に対処するため、例えば図2A乃至図2Cに示したように、狙いの炭素[C]濃度分布に応じてドーピングガス量、成長温度および圧力を制御する。ただし、これらのパラメータの組み合わせを最適化してもGaN層の結晶品質には問題が残る。
そこで、本例では、Alを含む窒化物半導体は他の不純物を取り込みやすくなるという特性を利用し、GaN結晶のエピタキシャル成長中にアルミニウム[Al]をドーピングする。アルミニウム[Al]のドーピング量は、組成比で1%未満が望ましい。これにより、GaNの格子定数、結晶品質、および成長速度に強い影響を与えることなく、炭素[C]の取り込みを増加させることができる。その結果、図5Bに示すように炭素[C]が添加されたAlxGa1−xN層13が形成される。本例のようにアルミニウム[Al]をドーピングした場合は、AlxGa1−xN中のxの値は、0<x<0.01となる。
本例では、炭素[C]の取り込みをより一層増加させるため、トリメチルアルミニウムAl(CH3)3(以下、単に「TMAl」という)を用いて以下の反応式(1)により炭素[C]の供給量を増やす。
Ga(CH3)3 + Al(CH3)3 + NH3=GaN,AlN + H,C …反応式(1)
このようにIII族原料を増やすことで炭素[C]の供給量を増大させることができる。
このようにIII族原料を増やすことで炭素[C]の供給量を増大させることができる。
また、例えば図3A乃至図3Cに示したように、炭素[C]のみならずアルミニウム[Al]のドープ量を変化させることもできる。これにより、AlGaN中の原料組成の組み合わせやドープする炭素[C]濃度分布の選択肢を増やすことが可能となる。
その後は、既知の方法により、C−AlxGa1−xN層13のバッファ層10に対向する側にi−GaN層14とAlxGa1−xN層15とを順次に形成し、さらに、AlxGa1−xN層15にオーミック接合されるようにソースまたはドレインとなる電極31,32を形成し、AlxGa1−xN層15のi−GaN層14と対向する側で電極31,32間にゲート電極33を形成すれば、図4に示す半導体装置が提供される。
上述した半導体装置の製造方法によれば、GaN結晶のエピタキシャル成長中に炭素[C]の濃度または炭素[C]およびアルミニウム[Al]の濃度を変化させるので、一定濃度で炭素[C]をドーピングし続ける場合と同様のリーク電流低減効果が得られると共に、良好な結晶品質を得ることができる。さらに、Si基板上にC−AlxGa1−xN層13を形成する場合は上に凸の形状を得ることができる。これにより、高耐圧化された半導体装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…バッファ層、13…C−AlxGa1−xN層、14…i−GaN層、15…AlxGa1−xN層、31,32…ドレイン電極またはソース電極、33…ゲート電極、S…基板。
Claims (10)
- 第1の窒化物半導体層と、
前記第1の窒化物半導体層の第1の側に設けられたイントリンシック窒化物半導体層と、
前記イントリンシック窒化物半導体層の前記第1の窒化物半導体層に対向する側に設けられたAlを有する第2の窒化物半導体層と、
を備え、
前記第1の窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層、前記イントリンシック窒化物半導体層および前記第2の窒化物半導体層が積層される方向に、第1の濃度と前記第1の濃度よりも低い第2の濃度とが繰り返す炭素分布を有することを特徴とする半導体装置。 - Alを有する第1の窒化物半導体層と、
前記第1の窒化物半導体層の第1の側に設けられたイントリンシック窒化物半導体層と、
前記イントリンシック窒化物半導体層の前記第1の窒化物半導体層に対向する側に設けられたAlを有する第2の窒化物半導体層と、
を備え、
前記第1の窒化物半導体層は、濃度が変化する炭素分布を有することを特徴とする半導体装置。 - 前記第1の窒化物半導体層中のAl濃度は、前記第1の窒化物半導体層、前記イントリンシック窒化物半導体層および前記第2の窒化物半導体層が積層される方向に逓減することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
- 前記Al濃度は、階段状に逓減することを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
- 前記第1の窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層、前記イントリンシック窒化物半導体層および前記第2の窒化物半導体層が積層される方向に、第1の濃度と前記第1の濃度よりも低い第2の濃度とが繰り返すAl分布を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
- 前記第1の濃度の最大値は5×1019cm−3であることを特徴とする請求項1または5に記載の半導体装置。
- 前記第2の濃度の最小値は1×1010cm−3であることを特徴とする請求項1、5および6のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第1の濃度と前記第2の濃度とが繰り返す数は5以上であることを特徴とする請求項1、5乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第1の窒化物半導体層の厚さをYμmとすると、前記第1の濃度と前記第2の濃度とが繰り返す数は10Y以上1000Y以下であることを特徴とする請求項1、5乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第2の窒化物半導体層の前記イントリンシック窒化物半導体層に対向する側に、互いに離隔して設けられた第1および第2の電極と、
前記第2の窒化物半導体層の前記イントリンシック窒化物半導体層に対向する側で前記第1および第2の電極の間に設けられた制御電極と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置。
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