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JP2016080085A - 環状バネ及びそれを用いたロボット関節機構 - Google Patents

環状バネ及びそれを用いたロボット関節機構 Download PDF

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JP2016080085A JP2014212507A JP2014212507A JP2016080085A JP 2016080085 A JP2016080085 A JP 2016080085A JP 2014212507 A JP2014212507 A JP 2014212507A JP 2014212507 A JP2014212507 A JP 2014212507A JP 2016080085 A JP2016080085 A JP 2016080085A
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Abstract

【課題】衝撃を吸収しやすく中心軸の偏差が小さく且つ小型・軽量な環状バネを提供すること。【解決手段】外周部材10の内周面に、パイプスプリング30を嵌め込む凹部11を形成する。外周部材10の内周側に外周部材10と同心で相対回転可能に配置された内周部材20の外周面に、パイプスプリング30と当接し、無負荷状態におけるパイプスプリング30との接触点から外周部材10の周方向に離れるほど径方向に突出するカム面21を形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、内周部材及び外周部材の一方に伝達された回転駆動力を他方に伝達する環状バネ及びそれを用いたロボット関節機構に関する。
従来、人間と同様に、胴体である基体と、基体の上部に設けられた頭部と、基体の上部左右両側から延設された左右の腕体と、腕体の先端部に設けられた手部と、基体の下部から下方に延設された左右の脚体と、脚体の先端部に取り付けられた足平部とを備えたロボットが知られている。この種のロボットは、人間の肩関節、肘関節、手首関節、股関節、膝関節、足首関節等の関節に相当する複数の関節機構において、腕体や脚体を屈伸運動させることができるようになっている。
そのような屈伸運動を可能とするために用いられる関節機構としては、アクチュエータ等の駆動源と、減速機構から駆動力が伝達される環状バネと、環状バネから駆動力が伝達され、ロボットの各部を屈伸運動させるリンク機構とを備えたものがある。
環状バネとしては、環状の外周部と、外周部の内周側に配置された環状の内周部と、外周部と内周部との間に配置され、外周部材及び内周部材と一体的に形成された弾性部とを有するものがある。そのような環状バネの弾性部としては、外周部と内周部とが相対回転して荷重が加えられたときにときに曲げ応力が生じる片持ちはり状のものや、ねじり応力が生じるトーションバー状のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このようにして構成されている関節機構では、屈伸させる腕体や脚体が障害物等に接触又は衝突した際の衝撃を環状バネの弾性部で吸収することによって、関節機構を保護している。
特許第4801534号公報
しかし、従来の環状バネは、荷重が加わったときに曲げ応力やねじり応力が生じるものを弾性部として用いている。そのため、剛性の低さ及び外周部と内周部との相対回転方向の変位量の大きさを衝撃を吸収するために十分な値にしようとする場合には、軸方向の長さや半径を大きくしなければならず、小型化や軽量化が難しいという問題があった。
また、従来の環状バネは、衝撃を受けた際に中心軸がずれてしまうので、中心軸の偏差を小さく抑えるためには、環状バネとともに軸受を用いなければならない。そのため、従来の環状バネを用いたロボット関節機構では、軸受の配置スペースを確保しなければならず、これによっても小型化や軽量化が難しいという問題があった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、衝撃を吸収しやすく中心軸の偏差が小さく且つ小型・軽量な環状バネ、及び、それを用いたロボット関節機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の環状バネは、環状の外周部材と、外周部材の内周側に外周部材と同心で相対回転可能に配置された環状の内周部材と、外周部材と内周部材との間に配置された弾性部材とを備えた環状バネであって、弾性部材は、断面形状が円形の弾性体からなり、外周部材の内周面と内周部材の外周面とのいずれか一方には、弾性部材が嵌め込まれる凹部が形成され、他方には、弾性部材が当接するカム面が形成され、カム面は、外周部材と内周部材とが相対回転していない状態における弾性部材との接触点から外周部材又は内周部材の周方向に離れるほど、径方向に突出するように形成されていることを特徴とする。
本発明の環状バネの弾性部材は、外周部材と内周部材とが相対回転して荷重が加えられると、カム面によって圧縮するように弾性変形させられる。そして、荷重が加えられなくなると、弾性部材の弾性力によってカム面が押され、外周部材と内周部材との相対位置が、荷重が加えられる前の状態に戻される。
すなわち、弾性部材に圧縮応力が生じるように構成されているので、本発明の環状バネは、衝撃を吸収しやすくするために剛性を低くして外周部材と内周部材との相対回転方向の変位量を大きくしても、従来の環状バネに比べて、軸方向の長さや半径を小さくすることができ、重量も軽減することができる。
また、本発明の環状バネの特性は、弾性部材の弾性力の他、カム面の形状によって定まる。そして、カム面は、外周部材の内周面又は内周部材の外周面に形成されるものであるので、容易に加工できるものである。したがって、本発明の環状バネは、容易に任意の特性を得ることができ、設計自由度が高い。
また、本発明の環状バネの外周部材と内周部材との間のスペースは、弾性部材の凹部から突出した部分を収容できるだけのスペースが確保できればよいので、従来の環状バネよりも狭くすることができる。ひいては、従来の環状バネよりも、内径を大きくしたり、外径を小さくしたりすることができる。
さらに、弾性部材が転動体のように働き、環状バネが全体として軸受として働くので、外周部材と内周部材との相対的な位置のずれ(すなわち、中心軸の偏差)を抑えることができる。したがって、本発明の環状バネを用いて機械装置を構成する場合には、その環状バネを保持するための軸受を省略することができるので、その装置の小型化や軽量化を容易に行うことができる。
また、本発明の環状バネにおいては、外周面と内周面との間に転動体を備えていることが好ましい。さらに、本発明の環状バネにおいては、弾性部材は、その弾性部材が嵌め込まれた凹部の中で回転可能であることが好ましい。
このように構成すれば、弾性部材とカム面との摩擦や外周部材と内周部材との摩擦が軽減されるので、外周部材と内周部材との相対回転方向における変位量をさらに大きくするとともに、環状バネの軸受としての性能をさらに向上させることができる。
また、本発明の環状バネにおいては、凹部に嵌め込まれた弾性部材の中心軸が、その凹部が形成されたその内周面又はその外周面よりもカム面から離れた位置となることが好ましい。
このように構成すれば、環状バネの特性を変形するために弾性部材を大きく設計した場合であっても外周部材と内周部材との間のスペースの増加を抑えることができるので、中心軸に偏差をさらに小さく抑えることができる。
また、本発明の環状バネにおいては、凹部の縁部は、弧状に面取りされていることが好ましい。
このように構成すれば、弾性部材が弾性変形して凹部に押し広げられるような力が加わり凹部に応力が生じた際にも、縁部には応力が集中しにくくなる。また、弾性部材と接触する凹部の縁部が曲面状となるので、接触面積が大きくなり、弾性部材の周面の一点に荷重が集中することがない。その結果、縁部とそこに接触する弾性部材の周面には破損が生じにくくなる。
上記目的を達成するために、本発明のロボット関節機構は、上記いずれかの環状バネと、駆動源と、環状バネの外周部材又は内周部材に駆動源からの駆動力を減速して伝達する減速機構とを備えることを特徴とする。
このように構成された本発明のロボット関節機構は、従来の環状バネを用いたロボット関節機構に比べて、小型・軽量であり、かつ、衝撃を吸収しやすいものになる。
また、本発明のロボット関節機構としては、減速機構は、内周面に歯部が形成されたサーキュラスプラインと、外周面にサーキュラスプラインの歯部と噛合する歯部が形成されたフレクスプラインとを有する波動歯車装置であり、環状バネの内周部材にサーキュラスプラインの歯部が設けられているように構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る環状バネの平面図。 図1の環状バネの分解斜視図。 図1の環状バネの要部を拡大した平面図。 図1の環状バネの変形時の状態を説明する模式図であり、図4Aは荷重が加わっていない状態、図4Bは荷重が加わっている状態を示す。 本発明の第2実施形態に係るトルク検出装置及びロボット関節機構を備えたロボットの構成を示す模式図。 図5のロボットの腕体に内蔵された関節機構の構成を示す斜視図。
[第1実施形態]
まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態の環状バネ1の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の環状バネ1は、環状の外周部材10と、外周部材10の内周側に外周部材10と同心で相対回転可能に配置された環状の内周部材20と、外周部材10と内周部材20との間に配置された複数のパイプスプリング30(弾性部材)と、外周部材10と内周部材20との間であって、パイプスプリング30の間に配置されたクロスローラベアリング40とを備えている。
図2に示すように、外周部材10の内周面には、外周部材10の中心軸P1に対してパイプスプリング30の中心軸P2が平行となるようにパイプスプリング30が回転可能に嵌め込まれる複数の凹部11と、外周側軸受溝12が形成されている。
内周部材20の外周面には、パイプスプリング30に当接するように形成された複数のカム面21と、内周側軸受溝22が形成されている。
図3に示すように、外周部材10の凹部11の縁部11aは、弧状に面取りされている。そのため、パイプスプリング30が弾性変形して凹部11に押し広げられるような力が加わって凹部11に応力が生じた際にも、縁部11aには応力が集中しにくくなる。また、パイプスプリング30と接触する凹部11の縁部が曲面状となるので、接触面積が大きくなり、パイプスプリング30の周面の一点に荷重が集中することがない。その結果、縁部11aとそこに接触するパイプスプリング30の周面には破損が生じにくい。
パイプスプリング30の中心軸P2は、そのパイプスプリング30が嵌め込まれる凹部11が形成された内周面よりも、そのパイプスプリング30に接触するカム面21から離れた位置となっている。具体的には、複数のパイプスプリング30の中心軸P2をつないだ円(図3において一点鎖線で示した円)の半径が、外周部材10の内径よりも大きくなっている。
このように構成することによって、環状バネ1では、外周部材10と内周部材20との間のスペースをパイプスプリング30の径よりも極めて小さくすることができるので、外周部材10に対する内周部材20の相対位置(すなわち、中心軸P1の偏差)が、小さく抑えられている。
各々のカム面21は、第1カム面21aと、それに対応する第2カム面21bとによって構成されている。第1カム面21aは、外周部材10と内周部材20とが相対回転していない状態におけるパイプスプリング30との接触点から外周部材10又は内周部材20の周方向に離れるほど、径方向に突出するように形成されている。第2カム面21bは、第1カム面21aに対して外周部材10の中心軸P1、及び、荷重が加わっていない状態における内周部材の外周面のパイプスプリング30との接触点P3を通る線で線対称となるように形成されている。
パイプスプリング30は、外周部材10の凹部11の内部において、その中心軸P2を中心として回転可能になっている。また、外周部材10と内周部材20との間には、外周側軸受溝12及び内周側軸受溝22に嵌め込まれるようにして、クロスローラベアリング40が配置される(図2参照。)。これらの構成によって、環状バネ1は、パイプスプリング30とカム面21との摩擦や外周部材10と内周部材20との摩擦を軽減して、外周部材10と内周部材20との相対回転方向における変位量を大きくするとともに、軸受としての性能を向上させている。
次に、図4を参照して、本実施形態の環状バネ1に外周部材10と内周部材20とを相対回転させる力が加わった場合について説明する。
図4Aに示すように、環状バネ1に対して外周部材10と内周部材20とを相対回転させる力が加わっていない場合には、パイプスプリング30は弾性変形せず、内周部材20のカム面21の最も中心軸P1側の位置(接触点P3)で内周部材20の外周面と接触している。
図4Bに示すように、環状バネ1に対して外周部材10と内周部材20とを相対回転させる力が加わった場合(図4においては、内周部材20が外周部材10に対して径方向に回転した場合)には、パイプスプリング30はカム面21によって圧縮するように弾性変形させられ、圧縮応力が生じる。
その後、環状バネ1に対して相対回転するための力が加えられなくなると、パイプスプリング30の弾性力によってカム面21が押され、外周部材10と内周部材20との相対位置が、力が加えられる前の状態(図4Aの状態)に戻される。
以上説明した本実施形態の環状バネ1によれば、弾性部材としてパイプスプリング30を用いており、外周部材10と内周部材20とが相対回転した際には、パイプスプリング30に圧縮応力が生じるように構成されている。そのため、環状バネ1は、衝撃を吸収しやすくするために剛性を低くして外周部材10と内周部材20との相対回転方向の変位量を大きくしても、従来の環状バネに比べて、軸方向の長さや半径を小さくすることができ、重量も軽減することができる。
また、環状バネ1の特性は、パイプスプリング30の他、カム面21の形状によって定まる。そして、カム面21は、内周部材20の外周面に形成されるものであるので、容易に加工ができる。したがって、環状バネ1は、容易に任意の特性を得ることができ、設計自由度が高い。
また、環状バネ1の外周部材10と内周部材20との間のスペースは、パイプスプリング30の凹部11から突出した部分が収容できれば良いので、従来の環状バネよりも狭くすることができる。ひいては、従来の環状バネよりも、環状バネの内径を大きくしたり、外径を小さくしたりすることができる。
さらに、パイプスプリング30が転動体のように働き、環状バネ1が全体として軸受として働くので、外周部材10と内周部材20との相対的な位置のずれ(すなわち、中心軸P1の偏差)を抑えることができる。したがって、環状バネ1を用いて機械装置を構成する場合には、環状バネ1を保持するための軸受を省略することができるので、その装置の小型化や軽量化を容易に行うことができる。
以上、図示の第1実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、第1実施形態においては、弾性部材として、パイプスプリング30を用い、それを外周部材10の凹部11に嵌め込んでいる。しかし、弾性部材は、断面形状が円形であればよく、円柱形状のものでもよいし、球形状のものでもよい。さらに、弾性部材を、カム面が形成されていない側の面に一体的に形成してもよい。
また、第1実施形態においては、外周部材10の全ての凹部11に、パイプスプリング30を配置している。しかし、凹部と弾性部材を少なくとも1つずつ設ければよい。また、複数の凹部を形成して、弾性部材を凹部よりも少ない数配置するようにしてもよい。
また、第1実施形態においては、パイプスプリング30が、凹部11の内部で、回転可能に構成されている。しかし、弾性体は必ずしも回転可能に配置する必要はなく、カム面に押圧されて、弾性変形可能であればよい。
また、第1実施形態においては、外周部材10の内周面に凹部11を形成し、内周部材20の外周面にカム面21を形成しているが、外周部材の内周面にカム面を形成し、内周部材の外周面に凹部を形成するようにしてもよい。
また、第1実施形態においては、パイプスプリング30の中心軸P2は、外周部材10内周面よりも、そのパイプスプリング30に接触するカム面21から離れた位置となっている。しかし、弾性部材の中心軸は、その弾性部材が嵌め込まれる凹部の形成された内周面又は外周面の延長線上にあってもよく、内周面又は外周面よりもカム面に近い位置であってもよい。
また、第1実施形態においては、カム面21を、第1カム面21aと、それに対して線対称となるように形成された第2カム面21bとによって構成している。しかし、カム面は、必要とされる環状バネの特性を実現するための形状であればよく、必ずしも線対称とする必要はない。また、カム面は、直線状の他、曲線状であってもよいし、階段状であってもよい。
また、上記実施形態においては、外周部材10と内周部材20との間に、転動体としてクロスローラベアリング40を配置している。これは、クロスローラベアリングの有する高い剛性を利用するためである。しかし、必ずしも転動体を配置する必要はない。また、転動体を配置する場合であっても、必ずしもクロスローラベアリングである必要はなく、ボールベアリング等の他のベアリングを用いてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態として、第1実施形態の環状バネを用いたロボット関節機構について説明する。本実施形態は、例えば、下記のようなロボットに用いられる。
図5に示すように、ロボットRは、人間と同様に、胴体である基体51と、基体51の上部に設けられた頭部52と、基体51の上部左右両側から延設された左右の腕体53と、腕体53の先端部に設けられた手部54と、基体51の下部から下方に延設された左右の脚体55と、脚体55の先端部に取り付けられた足平部56とを備えている。
ロボットRは、人間の肩関節、肘関節、手首関節、股関節、膝関節、足首関節等の関節に相当する複数の関節機構において、腕体や脚体を屈伸運動させることができるようになっている。
図6に示すように、ロボットRの腕体53に内蔵された関節機構は、腕体53の前腕部の基体となるベースリンク53aと、ベースリンク53aと手部54との間に配置され、手部54を横振り又は縦振りさせるリンク機構53bと、ベースリンク53aの内部に配置されたアクチュエータ53c(駆動源)と、ベースリンク53aの内部に配置され、アクチュエータ53cからの駆動力を減速して伝達する左右一対の波動歯車装置53dと、各々の波動歯車装置53dから延びる駆動アーム53eと、駆動アーム53eとリンク機構53bとに接続された一対のコネクティングロッド53fとを備えている。
このように構成された関節機構によって、ロボットRの手部54は、左右一対のコネクティングロッド53fが、ベースリンク53aの長手方向に沿って、同一方向に移動した場合には縦振りさせられ、相対的に逆方向となるように移動した場合には横振りさせられる。
波動歯車装置53dは、内周面に歯部が形成されたサーキュラスプラインと、外周面にサーキュラスプラインの歯部と噛合する歯部が形成されたフレクスプラインとを有している。サーキュラスプラインの歯部は、上記実施形態において示した環状バネの内周部材の内周面に設けられている。また、波動歯車装置53dの駆動アーム53eは、上記実施形態において示した環状バネの外周部材に連結されている。
そのため、アクチュエータ53cから波動歯車装置53dに伝達された駆動力は、環状バネを介して駆動アーム53eに伝達され、コネクティングロッド53fを移動させる。
このように構成された関節機構は、従来の環状バネを用いたロボット関節機構に比べて、小型・軽量となっている。また、腕体53や手部54が障害物等にぶつかって衝撃を受けた場合には、環状バネがその衝撃を吸収する。
また、この関節機構では、環状バネが軸受として働くため、環状バネを保持するための軸受が省略されている。そのため、この関節機構は、軸受を配置するためのスペースを設ける必要がないので、従来の関節機構よりも小型、軽量となっている。
以上、図示の第2実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。例えば、減速機構を、環状バネの内周部材ではなく、外周部材に連結するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、環状バネと波動歯車装置を組み合わせた構成について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。例えば、波動歯車装置に代わり遊星歯車機構等の他の減速機構を用いてもよい。
1…環状バネ、10…外周部材、11…凹部、11a…縁部、12…外周側軸受溝、20…内周部材、21…カム面、21a…第1カム面、21b…第2カム面、22…内周側軸受溝、30…パイプスプリング(弾性部材)、40…クロスローラベアリング(転動体)、51…基体、52…頭部、53…腕体、53a…ベースリンク、53b…リンク機構、53c…アクチュエータ(駆動源)、53d…波動歯車装置、53e…駆動アーム、53f…コネクティングロッド、54…手部、55…脚体、56…足平部、P1…外周部材10の中心点(中心軸)、P2…パイプスプリング30の中心軸、P3…荷重が加えられていない状態における内周部材20の外周面のパイプスプリング30との接触点、R…ロボット。

Claims (7)

  1. 環状の外周部材と、前記外周部材の内周側に前記外周部材と同心で相対回転可能に配置された環状の内周部材と、前記外周部材と前記内周部材との間に配置された弾性部材とを備えた環状バネであって、
    前記弾性部材は、断面形状が円形の弾性体からなり、
    前記外周部材の内周面と前記内周部材の外周面とのいずれか一方には、前記弾性部材が嵌め込まれる凹部が形成され、
    他方には、前記弾性部材が当接するカム面が形成され、
    前記カム面は、前記外周部材と前記内周部材とが相対回転していない状態における前記弾性部材との接触点から前記外周部材又は前記内周部材の周方向に離れるほど、径方向に突出するように形成されていることを特徴とする環状バネ。
  2. 請求項1に記載の環状バネであって、
    前記外周面と前記内周面との間に転動体を備えていることを特徴とする環状バネ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の環状バネであって、
    前記弾性部材は、該弾性部材が嵌め込まれた前記凹部の中で回転可能であることを特徴とする環状バネ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の環状バネであって、
    前記凹部に嵌め込まれた前記弾性部材の中心軸が、該凹部が形成された前記内周面又は前記外周面よりも前記カム面から離れた位置となることを特徴とする環状バネ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の環状バネであって、
    前記凹部の縁部は、弧状に面取りされていることを特徴とする環状バネ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の環状バネと、駆動源と、前記環状バネの前記外周部材又は前記内周部材に前記駆動源からの駆動力を減速して伝達する減速機構とを備えることを特徴とするロボット関節機構。
  7. 請求項6に記載のロボット関節機構であって、
    前記減速機構は、内周面に歯部が形成されたサーキュラスプラインと、外周面に前記サーキュラスプラインの歯部と噛合する歯部が形成されたフレクスプラインとを有する波動歯車装置であり、
    前記環状バネの前記内周部材に前記サーキュラスプラインの歯部が設けられていることを特徴とするロボット関節機構。
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