JP2016059900A - 塗膜形成方法 - Google Patents
塗膜形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016059900A JP2016059900A JP2014191724A JP2014191724A JP2016059900A JP 2016059900 A JP2016059900 A JP 2016059900A JP 2014191724 A JP2014191724 A JP 2014191724A JP 2014191724 A JP2014191724 A JP 2014191724A JP 2016059900 A JP2016059900 A JP 2016059900A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- coating film
- coating
- color
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
Description
1.被塗物に鱗片状光輝性顔料を含むメタリックベース塗料を塗装し、得られた塗膜上に一次粒子径が5nm以上500nm以下の黒色複合金属酸化物顔料を含むカラーベース塗料を塗装し、さらにカラーベース塗料による塗膜上にクリヤー塗料を塗装する塗膜形成方法、
2.黒色複合金属酸化物顔料が、銅、マンガン、鉄、コバルト、クロム及びニッケルから選択される二種類以上の金属元素を含むものである1項に記載の塗膜形成方法、
3.鱗片状光輝性顔料が鱗片状アルミニウム顔料である1項又は2項に記載された塗膜形成方法、
4.カラーベース塗料を硬化塗膜として15μmとなるように塗装した塗膜の波長400nm〜700nmにおける光線透過率が50〜90%の範囲内である1〜3項のいずれか1項に記載の塗膜形成方法
に関する。
グ性などを付与するために形成されるものであり、素材表面や下塗り塗膜上に、中塗り塗
料を塗装し、乾燥、硬化することによって得ることができる。中塗り塗料種は、特に限定
されるものではなく、既知のものを使用でき、例えば、熱硬化性樹脂組成物及び着色顔料
を必須成分とする有機溶剤系又は水系の中塗り塗料を好ましく使用できる。
(製造例1)水酸基含有アクリル樹脂の製造
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート50部を仕込み、撹拌混合し、135℃に昇温した。次いで下記のモノマー/重合開始剤の混合物を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下し、滴下終了後1時間熟成を行なった。その後、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10部、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.6部からなる混合物を同温度に保持した反応容器内に1時間30分かけて滴下し、さらに2時間熟成した。次にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートを減圧下で留去し、水酸基価54mgKOH/g、数平均分子量20,000、樹脂固形分65%の水酸基含有アクリル樹脂を得た。ここで数平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって標準ポリスチレンの検量線を用いて測定したものを意味する。
モノマー/重合開始剤の混合物:
メチルメタクリレ−ト38部、エチルアクリレート17部、n−ブチルアクリレート17部、ヒドロキシエチルメタクリレート7部、ラウリルメタクリレート20部及びアクリル酸1部及び2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)2部からなる混合物。
製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、鱗片状光輝性顔料及び着色顔料を表1に示す比率で配合して攪拌混合し、塗装に適正な粘度に希釈して、固形分約25%の有機溶剤型塗料を調製し、実施例及び比較例に使用するメタリックベース塗料1〜3を調製した。
製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、鱗片状光輝性顔料及び着色顔料を表2に示す比率で配合して攪拌混合し、塗装に適正な粘度に希釈して、固形分約25%の有機溶剤型塗料を調製し、実施例及び比較例に使用するカラーベース塗料1〜6を調製した。
(1)基材の調整
脱脂及びりん酸亜鉛処理した鋼板(JISG3141、大きさ400×300×0.8mm)にカチオン電着塗料「エレクロン9400HB」(商品名:関西ペイント株式会社製、エポキシ樹脂ポリアミン系カチオン樹脂に硬化剤としてブロックポリイソシアネート化合物を使用したもの)を硬化塗膜に基づいて膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で20分加熱して架橋硬化させて電着塗膜を得た。
(2)塗装
(実施例1〜6,比較例4〜8)上記基材に、表3に示すメタリックベース塗料を、エアスプレーを用いて、硬化塗膜として10μmとなるように塗装し、塗装後、室温約20℃の実験室に約15分静置し、その後に表3に示すカラーベース塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として5μmとなるように塗装し、塗装後、室温約20℃の実験室に約15分静置し、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を硬化塗膜として、30μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板を得た。
(比較例1〜3)上記基材に、表3に示すメタリックベース塗料を、エアスプレーを用いて、硬化塗膜として12μmとなるように塗装し、塗装後、室温約20℃の実験室に約15分静置し、その後にクリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を硬化塗膜として、30μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板を得た。
(カラーベース塗料の光線透過率測定)
カラーベース塗料1〜3を各々エアスプレーを用いて、5μmの膜厚となるように平滑なPTFE板に塗装後、乾燥硬化させたものを剥離した塗膜を分光光度計「MPS−2450」(商品名:島津製作所製)にて可視光領域(波長400nm〜700nm)における光線透過率を測定し、結果を表3に示した。
(複層塗膜のL*,a*,b*,c*測定)
L*a*b*表色系における明度(L*)、色度(a*、b*)及びL*C*h表色系における彩度(C*)を、MA−68II(商品名、多角度分光光度計、ビデオジェット エックスライト社製)を使用して測定し、結果を表3に示した。
L*15:塗膜に対して45度の角度から照射した光を、正反射光に対して15度の角度で受光した場合の分光反射率から計算した明度を示す。以下末尾の数値は正反射光に対する角度を表す。
(フリップフロップ値)
塗膜に45度から照射した光を正反射光に対して15度で受光したときのXYZ表色系におけるY15と、45度で受光したときのY45をMA−68II(商品名、多角度分光光度計、ビデオジェット エックスライト社製)を使用して得られた分光反射率から計算によって求め、得られたY15及びY45から、式:FF=2×(Y15−Y45)/(Y15+Y45)によって計算して得られたFF値を表3に示した。
(深み感)
自動車外板用塗料の開発に5年以上の経験を有する技術者及びデザイナー5名が、直射日光が当たらない屋外において、試験板の角度を変えながら観察し、深み感の程度を以下に示す基準で評価し、結果を表3に示した。
4:深み感に優れる
3:深み感が認められる
2:わずかに深み感が認められる
1:深み感が認められない
(耐候性)
スーパーキセノンウェザオメーター(スガ試験機株式会社製)で1200時間の促進耐候性試験を行った後、塗膜の変色を目視評価し、併せてb*25を前記と同様に測定し、試験前後の値の変化Δb*25を求め、結果を表3に記載した。
4:塗膜に変色が認められない。
3:塗膜に変色が僅かに認められる。
2:塗膜が変色している。
1:塗膜が大きく変色している。
Claims (4)
- 被塗物に鱗片状光輝性顔料を含むメタリックベース塗料を塗装し、得られた塗膜上に一次粒子径が5nm以上500nm以下の黒色複合金属酸化物顔料を含むカラーベース塗料を塗装し、さらにカラーベース塗料による塗膜上にクリヤー塗料を塗装する塗膜形成方法。
- 黒色複合金属酸化物顔料が、銅、マンガン、鉄、コバルト、クロム及びニッケルから選択される二種類以上の金属元素を含むものである請求項1に記載の塗膜形成方法。
- 鱗片状光輝性顔料が鱗片状アルミニウム顔料である請求項1又は2に記載された塗膜形成方法。
- カラーベース塗料を硬化塗膜として15μmとなるように塗装した塗膜の波長400nm〜700nmにおける光線透過率が50〜90%の範囲内である請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014191724A JP2016059900A (ja) | 2014-09-19 | 2014-09-19 | 塗膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014191724A JP2016059900A (ja) | 2014-09-19 | 2014-09-19 | 塗膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016059900A true JP2016059900A (ja) | 2016-04-25 |
Family
ID=55795492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014191724A Pending JP2016059900A (ja) | 2014-09-19 | 2014-09-19 | 塗膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016059900A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018118368A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | 工機ホールディングス株式会社 | 打込機 |
JPWO2019225348A1 (ja) * | 2018-05-23 | 2021-05-27 | 関西ペイント株式会社 | 複層塗膜及び複層塗膜の形成方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011037939A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Toda Kogyo Corp | 赤外線反射性複合黒色顔料、該赤外線反射性複合黒色顔料を用いた塗料及び樹脂組成物 |
US20110171375A1 (en) * | 2008-09-15 | 2011-07-14 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for the production of a dark-color multi-layer coating |
WO2013150983A1 (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-10 | 大日精化工業株式会社 | 複合酸化物ブラック顔料及びその製造方法 |
-
2014
- 2014-09-19 JP JP2014191724A patent/JP2016059900A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110171375A1 (en) * | 2008-09-15 | 2011-07-14 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for the production of a dark-color multi-layer coating |
JP2011037939A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Toda Kogyo Corp | 赤外線反射性複合黒色顔料、該赤外線反射性複合黒色顔料を用いた塗料及び樹脂組成物 |
WO2013150983A1 (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-10 | 大日精化工業株式会社 | 複合酸化物ブラック顔料及びその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018118368A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | 工機ホールディングス株式会社 | 打込機 |
JPWO2019225348A1 (ja) * | 2018-05-23 | 2021-05-27 | 関西ペイント株式会社 | 複層塗膜及び複層塗膜の形成方法 |
JP7248670B2 (ja) | 2018-05-23 | 2023-03-29 | 関西ペイント株式会社 | 複層塗膜及び複層塗膜の形成方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6411343B2 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP5567297B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP6195559B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP2012232236A (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP2011162732A (ja) | メタリック塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP6323932B2 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2013169507A (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP6805401B1 (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP6132453B2 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
WO2011087054A1 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP6612128B2 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP5936433B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP5939604B2 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2012170910A (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP2016059900A (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP2012170909A (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP5611629B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP2012050938A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP6473657B2 (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP2013052348A (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP2012017364A (ja) | メタリック塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP6026930B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP2013040257A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP6396215B2 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2012036329A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170327 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180129 |
|
A603 | Late request for extension of time limit during examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A603 Effective date: 20180425 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180530 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20181017 |