JP2016050858A - Layer-built cell impedance measuring apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、積層電池のインピーダンス測定装置に関する。 The present invention relates to an impedance measuring device for a laminated battery.
特許文献1には、燃料電池スタックを構成する積層電池の内部抵抗(インピーダンス)を測定するインピーダンス測定装置が開示されている。積層電池の中途部位に位置する燃料電池セルのセパレータには、インピーダンス測定用の交流電流を入出力するためのソース端子、及びインピーダンス測定用の交流電位の検出に使用されるセンス端子が設けられている。
しかしながら、中途部位に位置する燃料電池セルのセパレータに対してソース端子及びセンス端子はそれぞれ一つしか設けられていないため、積層電池内を流れるインピーダンス測定用の交流電流の経路には偏りが生じてしまう。このような状態において燃料電池スタックのインピーダンスを測定すると、積層電池の電解質膜の面方向における特定領域(インピーダンス測定用交流電流が通過した領域)の影響を受けたインピーダンスが測定されることとなる。 However, since only one source terminal and one sense terminal are provided for the separator of the fuel cell located in the middle, there is a bias in the AC current path for impedance measurement flowing in the laminated battery. End up. When the impedance of the fuel cell stack is measured in such a state, the impedance affected by a specific region (region where the impedance measurement alternating current has passed) in the surface direction of the electrolyte membrane of the laminated battery is measured.
したがって、例えば当該特定領域のみが他の領域等と比較して乾燥している時に、測定されたインピーダンスに基づいて積層電池の電解質膜の湿潤状態(含水率)を推定すると、積層電池全体として電解質膜が適度な湿潤状態に維持されている場合であっても、ドライ状態であると判定されてしまう。 Therefore, for example, when only the specific region is dry as compared with other regions and the like, the wet state (moisture content) of the electrolyte membrane of the multilayer battery is estimated based on the measured impedance. Even if the film is maintained in an appropriate wet state, it is determined that the film is in a dry state.
このように、上記したインピーダンス測定装置では、積層電池内の特定領域における電解質膜状態情報(湿潤状態情報)を含む一つのインピーダンスが検出されるだけであるため、積層電池の発電状態によっては、測定されたインピーダンスに基づいて積層電池の湿潤状態を精度よく検出することができない。 As described above, in the impedance measuring apparatus described above, only one impedance including the electrolyte membrane state information (wet state information) in a specific region in the laminated battery is detected. It is impossible to accurately detect the wet state of the laminated battery based on the impedance that has been generated.
したがって、本発明の目的は、積層電池内における異なる領域の状態情報を含む複数のインピーダンスを検出可能な積層電池のインピーダンス測定装置を提供することである。 Accordingly, an object of the present invention is to provide an impedance measuring device for a laminated battery capable of detecting a plurality of impedances including state information of different regions in the laminated battery.
本発明のある態様によれば、積層電池から出力される交流信号に基づいて当該積層電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置が提供される。インピーダンス測定装置は、積層電池を構成する単位電池のセパレータに形成された端子に接続される。このセパレータには、インピーダンス測定用の交流電流を入出力するためのソース端子、及びインピーダンス測定用の交流電位を検出するためのセンス端子のうち、少なくとも一方の端子が異なる位置に複数設けられる。 According to an aspect of the present invention, there is provided an impedance measuring device that measures the impedance of the multilayer battery based on an AC signal output from the multilayer battery. The impedance measuring device is connected to a terminal formed on a separator of a unit battery constituting the laminated battery. The separator is provided with a plurality of at least one terminal at different positions among a source terminal for inputting / outputting an alternating current for impedance measurement and a sense terminal for detecting an alternating potential for impedance measurement.
本発明の積層電池のインピーダンス測定装置によれば、セパレータにソース端子及びセンス端子のうち少なくとも一方の端子が異なる位置に複数設けられ、これら端子を利用してインピーダンス測定を行うことで、積層電池内における異なる領域の状態情報を含む複数のインピーダンスを測定することが可能となる。これにより、積層電池内のインピーダンス分布を検出したり、積層電池の状態推定に最も適したインピーダンスを選択したりすることができ、インピーダンス測定結果をより有効に活用することができる。 According to the impedance measuring apparatus for a laminated battery of the present invention, the separator is provided with a plurality of source terminals and sense terminals at different positions, and the impedance measurement is performed using these terminals, so that the inside of the laminated battery is It is possible to measure a plurality of impedances including state information of different regions in FIG. Thereby, the impedance distribution in the laminated battery can be detected, or the impedance most suitable for estimating the state of the laminated battery can be selected, and the impedance measurement result can be utilized more effectively.
以下、図面等を参照し、本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本発明の第1実施形態による燃料電池スタック10の分解斜視図である。
FIG. 1 is an exploded perspective view of a
図1に示すように、燃料電池スタック10は、積層電池11と、一対の集電プレート12と、一対の絶縁プレート13と、一対のエンドプレート14と、匡体15と、を備える。
As shown in FIG. 1, the
積層電池11は、複数枚の燃料電池セル1(単位電池)を積層して直列に接続したものである。
The stacked
燃料電池セル1は、膜電極接合体(MEA)2aが中央部分に配置されたMEAプレート2と、MEAプレート2の一方の面側に配置される導電性のカソードセパレータ3と、MEAプレート2の他方の面側に配置される導電性のアノードセパレータ4と、から構成されている。
The
MEAプレート2は、薄い長方形の板状部材である。MEAプレート2は、プレート中央部分に配置されたMEA2aと、MEA2aを取り囲むように形成された絶縁体としてのフレーム2bと、を一体化させた部材である。
The
MEAプレート2を構成するMEA2aは、電解質膜の一面側にカソード電極層を重ね合わせ、他面側にアノード電極層を重ね合わせた部材である。MEA2aのカソード電極層に酸素を含有するカソードガスを供給し、アノード電極層に水素を含有するアノードガスを供給することで、カソード電極層とアノード電極層との間に1ボルト程度の電位差が生じる。
The
カソードセパレータ3は、薄い長方形状の導電性金属板である。カソードセパレータ3は、その中央部分がMEA2aと接するように構成されている。以下では、必要に応じてMEA2aと接するカソードセパレータ3の中央部分を「MEA接触領域3a」といい、その周囲の部分を「MEA非接触領域3b」という。
The
カソードセパレータ3のMEAプレート2側の面にはカソードセパレータ3の長手方向に伸びる複数の溝が形成されており、これら溝はMEA2aにカソードガスを供給するカソードガス流路として機能する。
A plurality of grooves extending in the longitudinal direction of the
アノードセパレータ4も、薄い長方形状の導電性金属板であって、カソードセパレータ3と同様の形状を有している。
The
アノードセパレータ4のMEAプレート2側の面にはアノードセパレータ4の長手方向に伸びる複数の溝が形成されており、これら溝がMEA2aにアノードガスを供給するアノードガス流路として機能する。
A plurality of grooves extending in the longitudinal direction of the
積層電池11を構成した場合には、隣接する燃料電池セル1において、一方の燃料電池セル1のカソードセパレータ3と他方の燃料電池セル1のアノードセパレータ4とが重ね合わせられる。カソードセパレータ3及びアノードセパレータ4のそれぞれの対向面には長手方向に伸びる複数の溝が形成されており、セパレータ3,4が重ね合わされた状態ではこれら溝はカソードセパレータ3及びアノードセパレータ4との間に冷却水を流す冷却水流路として機能する。
When the stacked
一対の集電プレート12は、積層電池11の外側にそれぞれ配置される。集電プレート12は、薄い長方形状の板状部材であり、例えば緻密質カーボン等のガス不透過性の導電性部材で形成される。集電プレート12は、積層電池11の発電電力を取り出すための出力端子121を備えている。一方の集電プレート12が積層電池11の正極を構成し、他方の積層電池11の集電プレート12が負極を構成する。
The pair of
絶縁プレート13は、集電プレート12の外側に配置される。絶縁プレート13は、薄い長方形状の板状部材であり、例えばゴム等の絶縁性部材で形成される。絶縁プレート13は、集電プレート12の出力端子121を外側に突出させるための貫通孔13aを有している。
The insulating
エンドプレート14は、絶縁プレート13の外側に配置される。エンドプレート14は、薄い長方形状の板状部材であり、例えば鋼などの剛性のある金属により形成される。エンドプレート14は、集電プレート12の出力端子121を外側に突出させるための貫通孔14aを有している。
The
匡体15は、上面板151と、下面板152と、一対の側面板153とから構成される枠体である。匡体15は、箱状に形成されることにより、積層電池11、集電プレート12、絶縁プレート13及びエンドプレート14を積層した状態で保持する。
The
上記のように燃料電池スタック10を構成するMEAプレート2、カソードセパレータ3、アノードセパレータ4、正極側の集電プレート12、正極側の絶縁プレート13、及び正極側のエンドプレート14は、それらの長手方向一端側(図中左側)に、それぞれカソードガス供給マニホールド21a、冷却水供給マニホールド22a、及びアノードガス排出マニホールド23bを備えている。また、MEAプレート2、カソードセパレータ3、アノードセパレータ4、正極側の集電プレート12、正極側の絶縁プレート13、及び正極側のエンドプレート14は、それらの長手方向他端側(図中右側)に、それぞれアノードガス供給マニホールド23a、冷却水排出マニホールド22b、及びカソードガス排出マニホールド21bを備えている。
As described above, the
なお、図1では、正極側のエンドプレート14のみに各マニホールドに対応する符号を記載しており、それら以外の部材には各マニホールドに対応する符号の記載を省略している。
In FIG. 1, only the
これら部材に形成された各マニホールド21a,21b,22a,22b,23a,23bは、燃料電池スタック10が組み立てられた時にそれぞれ一本の通路を構成する。そして、燃料電池スタック10の外部からカソードガス供給マニホールド21aに導入されたカソードガスは、各カソードセパレータ3のカソードガス流路に分配される。発電に利用されなかったカソードガスは、カソードガス流路からカソードガス排出マニホールド21bに導かれ、当該カソードガス排出マニホールド21bを通じて燃料電池スタック10の外部に排出される。
Each manifold 21a, 21b, 22a, 22b, 23a, 23b formed in these members constitutes one passage when the
また、燃料電池スタック10の外部からアノードガス供給マニホールド23aに導入されたアノードガスは、各アノードセパレータ4のアノードガス流路に分配される。発電に利用されなかったアノードガスは、アノードガス流路からアノードガス排出マニホールド23bに導かれ、当該アノードガス排出マニホールド23bを通じて燃料電池スタック10の外部に排出される。
Further, the anode gas introduced into the anode
さらに、燃料電池スタック10の外部から冷却水供給マニホールド22aに導入された冷却水は、セパレータ3,4間の冷却水流路に分配される。冷却水流路を通過した冷却水は、冷却水排出マニホールド22bを通じて燃料電池スタック10の外部に排出される。
Further, the cooling water introduced into the cooling
図2を参照して、燃料電池スタック10を搭載した車両の燃料電池システム100について説明する。
With reference to FIG. 2, the
図2に示すように、車両用の燃料電池システム100は、燃料電池スタック10と、電流センサ91と、電圧センサ92と、駆動モータ20と、インバータ30と、バッテリ40と、補機類50と、DC/DCコンバータ60と、インピーダンス測定装置70と、コントローラ90と、を備える。なお、図2では、燃料電池スタック10に対してカソードガス、アノードガス、及び冷却水の給排を行う給排装置については図示を省略した。
As shown in FIG. 2, the
電流センサ91は、燃料電池スタック10から取り出される電流(出力電流)を検出するセンサである。電圧センサ92は、集電プレート12の出力端子121間の電圧(出力電圧)を検出するセンサである。これらセンサ91,92の検出信号はコントローラ90に対して出力される。
The
駆動モータ20は、ロータ及びステータから構成される三相交流同期モータである。駆動モータ20は、燃料電池スタック10及びバッテリ40から電力の供給を受けて回転駆動する電動機としての機能と、車両の減速時等にロータが外力によって回転させられることで発電する発電機としての機能と、を有する。
The
インバータ30は、例えばIGBT等の複数の半導体スイッチから構成される。インバータ30の半導体スイッチは、コントローラ90によってオンオフ制御され、これにより直流電力が交流電力に、又は交流電力が直流電力に変換される。インバータ30は、駆動モータ20を電動機として機能させる時は、燃料電池スタック10の発電電力とバッテリ40の出力電力との合成直流電力を三相交流電力に変換して駆動モータ20に供給する。一方で、駆動モータ20を発電機として機能させる時は、駆動モータ20の回生電力(三相交流電力)を直流電力に変換してバッテリ40に供給する。
The
バッテリ40は、充放電可能な二次電池である。バッテリ40は、燃料電池スタック10の出力電力の余剰分及び駆動モータ20の回生電力を充電する。バッテリ40に充電された電力は、必要に応じて補機類50や駆動モータ20に供給される。補機類50は、燃料電池スタック10にカソードガスを圧送するコンプレッサや、冷却水を加熱するPTCヒータ等である。
The
DC/DCコンバータ60は、燃料電池スタック10の出力電圧を昇降圧させる双方向性の電圧変換機である。DC/DCコンバータ60によって燃料電池スタック10の出力電圧を制御することで、燃料電池スタック10の出力電流が制御される。
The DC /
インピーダンス測定装置70は、燃料電池スタック10の積層電池11にインピーダンス測定用の交流電流を流して積層電池11のインピーダンス(内部抵抗)Rmを測定する装置である。このように、インピーダンス測定装置70は、積層電池11から出力される交流信号に基づいてインピーダンス測定を実行するように構成されている。なお、インピーダンスRmは、各燃料電池セル1の電解質膜抵抗の合計値として測定される。
The
燃料電池スタック10を高効率で発電させるためには、燃料電池セル1の電解質膜の湿潤状態(含水率)を適切な状態に管理する必要がある。燃料電池セル1の電解質膜の湿潤状態は、積層電池11のインピーダンスRmと相関関係にあることが知られている。そのため、積層電池11のインピーダンスRmを求めることで、電解質膜の湿潤状態を把握することができる。
In order to generate the
コントローラ90は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ90には、電流センサ91及び電圧センサ92の検出信号や、インピーダンス測定装置70の出力信号のほか、燃料電池システム100を制御するために必要な各種センサの出力信号が入力する。
The
コントローラ90は、これら信号に基づいて、燃料電池スタック10に供給するカソードガス及びアノードガスの流量や圧力、冷却水の流量や温度等を制御する。例えば、コントローラ90は、燃料電池セル1の電解質膜の湿潤状態が発電に適した状態となるように、インピーダンス測定装置70で測定されたインピーダンスに基づいて、燃料電池スタック10に供給するカソードガスの流量や圧力、冷却水の温度を制御する。
Based on these signals, the
上記したインピーダンス測定装置70は、電気配線を介して燃料電池スタック10の積層電池11に接続されている。
The
積層電池11の正極となる集電プレート12には正極側ソース端子7a及び正極側センス端子7bが形成されており、積層電池11の負極となる集電プレート12には負極側ソース端子8a及び負極側センス端子8bが形成されている。また、積層電池11の積層方向の中途部位に位置する燃料電池セル1のカソードセパレータ3には、第1中間ソース端子9a及び第2中間ソース端子9bと、中間センス端子9cとが形成されている。インピーダンス測定装置70からの電気配線は、これら端子7a,7b,8a,8b,9a,9b,9cに接続されている。
The
ソース端子7a,8a,9a,9bはインピーダンス測定用の交流電流を入出力するための端子であり、センス端子7b,8b,9cはインピーダンス測定用の交流電位を検出するための端子である。
The
上述の通り、中途部位に位置する燃料電池セル1のカソードセパレータ3は、図3に示すように、第1中間ソース端子9a、第2中間ソース端子9b、及び中間センス端子9cを備えている。
As described above, the
中途部位に位置する燃料電池セル1のカソードセパレータ3は、MEA2aと接触するMEA接触領域3aと、当該MEA接触領域3aの周囲に位置するMEA非接触領域3bとを有している。カソードセパレータ3の一端側(左端側)のMEA非接触領域3bには、カソードガス供給マニホールド21a、冷却水供給マニホールド22a、及びアノードガス排出マニホールド23bが上下方向に沿って並設されている。カソードセパレータ3の他端側(右端側)のMEA非接触領域3bには、アノードガス供給マニホールド23a、冷却水排出マニホールド22b、及びカソードガス排出マニホールド21bが上下方向に沿って並設されている。
The
第1中間ソース端子9a及び中間センス端子9cは、カソードセパレータ3の一端部(左端)から外側に突出するように形成されており、アノードガス排出マニホールド23bの側方に配置されている。第1中間ソース端子9a及び中間センス端子9cは、上下方向に並んで設けられている。これに対して、第2中間ソース端子9bは、カソードセパレータ3の他端部(右端)から外側に突出するように形成されており、アノードガス供給マニホールド23aの側方に配置されている。
The first intermediate source terminal 9a and the
このように本実施形態では、第1中間ソース端子9a及び中間センス端子9cは、カソードガス排出マニホールド21bよりもカソードガス供給マニホールド21a寄りの位置に配置されている。第2中間ソース端子9bは、カソードガス供給マニホールド21aよりもカソードガス排出マニホールド21b寄りの位置に配置されている。
As described above, in the present embodiment, the first intermediate source terminal 9a and the
次に、図4を参照して、積層電池11のインピーダンス測定装置70の詳細について説明する。
Next, the details of the
インピーダンス測定装置70は、第1交流電源部71と、第2交流電源部72と、第1電位差検出部73と、第2電位差検出部74と、交流調整部75と、演算部76と、を備え、ソースライン及びセンスラインを介して積層電池11に接続されている。
The
ソースラインは、積層電池11に対し、インピーダンス測定装置70で発生させた交流電流I1、I2の入出力を行うための配線である。ソースラインは、正極ソースライン77a、負極ソースライン77b、第1中間ソースライン77c、及び第2中間ソースライン77dの4本で構成される。
The source line is a wiring for inputting / outputting the alternating currents I1 and I2 generated by the
センスラインは、積層電池11に対して交流電流I1、I2の入出力を行った時に、正極側センス端子7b、負極側センス端子8b、及び中間センス端子9cにおける交流電位を、インピーダンス測定装置70に入力するための配線である。センスラインは、正極センスライン78a、負極センスライン78b、及び中間センスライン78cの3本で構成される。
When the sense line inputs / outputs the alternating currents I1 and I2 to / from the stacked
正極ソースライン77aの一端は積層電池11の正極側ソース端子7aに接続され、正極ソースライン77aの他端は電気線79aを介して第1交流電源部71に接続される。負極ソースライン77bの一端は積層電池11の負極側ソース端子8aに接続され、負極ソースライン77bの他端は電気線79bを介して第2交流電源部72に接続される。
One end of the positive
第1中間ソースライン77cの一端は積層電池11の第1中間ソース端子9aに接続され、第2中間ソースライン77dの一端は積層電池11の第2中間ソース端子9bに接続される。そして、第1中間ソースライン77c及び第2中間ソースライン77dの他端は、インピーダンス測定装置70に設けられた切換スイッチ80(切換部)に接続される。第1中間ソースライン77c及び第2中間ソースライン77dの一方は、切換スイッチ80により電気線79cに接続され、当該電気線79cを介して基準電位点となる接地端子に接続される。
One end of the first
このように切換スイッチ80は、中間ソース端子接続状態を、インピーダンス測定装置70と第1中間ソース端子9aが接続される第1接続状態と、インピーダンス測定装置70と第2中間ソース端子9bとが接続される第2接続状態とに切り換えられるように構成されている。
Thus, the
正極センスライン78aの一端は積層電池11の正極側センス端子7bに接続され、正極センスライン78aの他端は電気線79dを介して第1電位差検出部73に接続される。負極センスライン78bの一端は積層電池11の負極側センス端子8bに接続され、負極センスライン78bの他端は電気線79eを介して第2電位差検出部74に接続される。中間センスライン78cの一端は積層電池11の中途部位に設けられた中間センス端子9cに接続され、中間センスライン78cの他端は電気線79fを介して第1電位差検出部73及び第2電位差検出部74のそれぞれに接続される。
One end of the positive
電気線79a〜79fは、それぞれインピーダンス測定装置70の内部配線である。各電気線79a〜79fには、直流電流を遮断して交流電流のみを流す直流遮断器93が設けられる。本実施形態では直流遮断器93としてコンデンサを使用しているが、トランス等を使用してもよい。
The
第1交流電源部71は、交流調整部75から出力された第1指令電圧Vi1に応じて交流電流を生成する電源である。第1交流電源部71は、第1指令電圧Vi1に基づいて、積層電池11の正極側ソース端子7aと第1中間ソース端子9a又は第2中間ソース端子9bとの間に流し込む交流電流I1を生成する。交流電流I1の周波数は、インピーダンス測定用の基準周波数fbに設定されている。
The first AC
第2交流電源部72は、交流調整部75から出力された第2指令電圧Vi2に応じて交流電流を生成する電源である。第2交流電源部72は、第2指令電圧Vi2に基づいて、積層電池11の負極側ソース端子8aと第1中間ソース端子9a又は第2中間ソース端子9bとの間に流し込む交流電流I2を生成する。交流電流I2の周波数は、インピーダンス測定用の基準周波数fbに設定されている。
The second AC
第1電位差検出部73は、差動アンプである。第1電位差検出部73には、正極側センス端子7bにおける交流電位Vcが入力され、中間センス端子9cにおける交流電位Vmが入力される。第1電位差検出部73は、正極側センス端子7bの電位Vcと中間センス端子9cの電位Vmの電位差を検出して、この電位差を正極側交流電圧V1として出力する。
The first potential
第2電位差検出部74は、差動アンプである。第2電位差検出部74には、負極側センス端子8bにおける交流電位Vaが入力され、中間センス端子9cにおける交流電位Vmが入力される。第2電位差検出部74は、負極側センス端子8bの電位Vaと中間センス端子9cの電位Vmの電位差を検出して、この電位差を負極側交流電圧V2として出力する。
The second potential
交流調整部75には、第1電位差検出部73から出力された正極側交流電圧V1、及び第2電位差検出部74から出力された負極側交流電圧V2が入力される。交流調整部75は、これら2つの入力電圧に基づいて、第1交流電源部71に対する第1指令電圧Vi1及び第2交流電源部72に対する第2指令電圧Vi2を出力する。つまり、交流調整部75は、これら2つの入力電圧の値が一致するように第1指令電圧Vi1及び第2指令電圧Vi2を調整する。第1指令電圧Vi1及び第2指令電圧Vi2を調整することで、第1交流電源部71及び第2交流電源部72から出力される交流電流I1、I2の振幅が制御される。
The
正極側交流電圧V1と負極側交流電圧V2とを一致させるということは、正極側センス端子7bにおける電位Vcと負極側センス端子8bにおける電位Vaとの差をゼロにするということである。すなわち、正極側交流電圧V1と負極側交流電圧V2とを一致させれば、インピーダンス測定装置70によって積層電池11に交流電流の入出力を行っても、インピーダンス測定用の交流電流が駆動モータ20や補機類50等に漏れ出ることがなく、駆動モータ20等の動作に悪影響を及ぼすことを防止できる。
Matching the positive-side AC voltage V1 and the negative-side AC voltage V2 means that the difference between the potential Vc at the positive-
図5に示すように、交流調整部75は、基準電圧源750と、交流信号源751と、第1検波回路752と、第1減算器753と、第1積分回路754と、第1乗算器755と、第2検波回路756と、第2減算器757と、第2積分回路758と、第2乗算器759と、を備える。
As shown in FIG. 5, the
基準電圧源750は、0ボルトを基準に定められた所定の電位差(基準電圧)Vsを発生させる定電圧源である。基準電圧Vsは、正極側交流電圧V1及び負極側交流電圧V2の目標値である。交流調整部75は、正極側交流電圧V1及び負極側交流電圧V2を基準電圧Vsに収束させるPI制御回路として構成されている。
The
交流信号源751は、第1乗算器755及び第2乗算器759に入力する基準周波数fbの小振幅の交流信号を発生させる電源である。基準周波数fbは、積層電池11のインピーダンス測定に適した周波数に設定される。
The
第1検波回路752には、第1電位差検出部73の出力信号である正極側交流電圧V1が入力される。第1検波回路752は、正極側交流電圧V1を直流電圧V1dに変換して出力する。第1検波回路752は、例えば正極側交流電圧V1の実効値又は平均値を直流電圧V1dとして出力する。
The
第1減算器753には、第1検波回路752から出力された直流電圧V1dと、基準電圧Vsと、が入力される。第1減算器753は、直流電圧V1d及び基準電圧Vsの電圧差を出力する。
The
第1積分回路754には、第1減算器753から出力された電圧差が入力される。第1積分回路754は、入力された電圧差の積分値を出力する。
The voltage difference output from the
第1乗算器755には、第1積分回路754から出力された積分値と、交流信号源751から出力された交流信号と、が入力される。第1乗算器755は、入力された積分値に交流信号を掛け合わせた値を、第1交流電源部71に入力する第1指令電圧Vi1として出力する。第1指令電圧Vi1は、正極側交流電圧V1を基準電圧Vsに収束させる交流電流を、第1交流電源部71から出力させるための指令値である。
The
第2検波回路756には、第2電位差検出部74の出力信号である負極側交流電圧V2が入力される。第2検波回路756は、負極側交流電圧V2を直流電圧V2dに変換して出力する。第2検波回路756は、例えば負極側交流電圧V2の実効値又は平均値を直流電圧V2dとして出力する。
The
第2減算器757には、第2検波回路756から出力された直流電圧V2dと、基準電圧Vsと、が入力される。第2減算器757は、直流電圧V2d及び基準電圧Vsの電圧差を出力する。
The
第2積分回路758には、第2減算器757から出力された電圧差が入力される。第2積分回路758は、入力された電圧差の積分値を出力する。
The voltage difference output from the
第2乗算器759には、第2積分回路758から出力された積分値と、交流信号源751から出力された交流信号と、が入力される。第2乗算器759は、入力された積分値に交流信号を掛け合わせた値を、第2交流電源部72に入力する第2指令電圧Vi2として出力する。第2指令電圧Vi2は、負極側交流電圧V2を基準電圧Vsに収束させる交流電流を、第2交流電源部72から出力させるための指令値である。
The integration value output from the
図4に戻り、インピーダンス測定装置70の演算部76について説明する。
Returning to FIG. 4, the
演算部76は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
The
演算部76には、第1交流電源部71の出力信号である交流電流I1と、第2交流電源部72の出力信号である交流電流I2と、第1電位差検出部73の出力信号である正極側交流電圧V1と、第2電位差検出部74の出力信号である負極側交流電圧V2と、が入力される。演算部76は、これら4つの入力値を用い、以下の(1)式に基づいて積層電池11のインピーダンスを演算する。演算部76は、演算したインピーダンスRに基づいてインピーダンス測定値を設定し、設定されたインピーダンス測定値をコントローラ90に出力する。コントローラ90は、インピーダンス測定値に基づいて積層電池11の電解質膜の湿潤状態を推定する。
The
このようにインピーダンス測定装置70は、いわゆる交流ブリッジ法によって積層電池11のインピーダンスを測定する装置である。つまり、インピーダンス測定装置70は、積層電池11に対して交流電流を流し、正極側交流電圧V1と負極側交流電圧V2とが一致するように交流電流を調整して、各交流電源部71,72から出力された交流電流及び各電位差検出部73,74で検出された交流電圧に基づき積層電池11のインピーダンスを演算する。
Thus, the
上記したインピーダンス測定装置70は、交流電流を入出力するためのソース端子7a,8a,9a,9b及び交流電位の検出に使用されるセンス端子7b,8b,9cを介して、積層電池11に接続されている。特に、積層電池11の中途部位に位置する燃料電池セル1のカソードセパレータ3には、図3に示したように、2つのソース端子(第1及び第2中間ソース端子9a,9b)と1つのセンス端子(中間センス端子9c)が設けられている。そして、本実施形態では、切換スイッチ80を用いて、中間ソース端子接続状態がインピーダンス測定装置70と第1中間ソース端子9aが接続される第1接続状態と、インピーダンス測定装置70と第2中間ソース端子9bとが接続される第2接続状態とに切り換えられる。なお、第1及び第2中間ソース端子9a,9b以外の端子7a,7b,8a,8b,9cとインピーダンス測定装置70とは、常時接続されている。
The
次に、図6A及び図6Bを参照して、第1接続状態及び第2接続状態でのインピーダンス測定用の交流電流の経路について説明する。 Next, with reference to FIG. 6A and FIG. 6B, the path | route of the alternating current for impedance measurement in a 1st connection state and a 2nd connection state is demonstrated.
図6Aに示すように、インピーダンス測定装置70による測定時に中間ソース端子接続状態が第1接続状態となっている場合、正極である集電プレート12と中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3との間、及び負極である集電プレート12と中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3との間に、複数の交流電流の経路が形成される。第1中間ソース端子9aは比較的電気抵抗の大きいセパレータに形成されているため、インピーダンス測定用の交流電流は第1中間ソース端子9a寄りの位置を通過することとなり、図6Aの矢印で示すように、交流電流の経路は第1中間ソース端子9a側に偏って密となる。
As shown in FIG. 6A, when the intermediate source terminal connection state is the first connection state at the time of measurement by the
したがって、図6Aに示すような交流電流の経路となる第1接続状態では、インピーダンス測定装置70により測定される積層電池11のインピーダンスに、第1中間ソース端子9aに近い位置における電解質膜の湿潤状態の影響が反映されることとなる。換言すれば、第1接続状態で測定されたインピーダンスには、破線領域R1における各燃料電池セル1の電解質膜の湿潤状態情報はほとんど含まれない。
Therefore, in the first connection state as an AC current path as shown in FIG. 6A, the wet state of the electrolyte membrane at a position close to the first intermediate source terminal 9a to the impedance of the
一方、図6Bに示すように、インピーダンス測定装置70による測定時に中間ソース端子接続状態が第2接続状態となっている場合、正極である集電プレート12と中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3との間、及び負極である集電プレート12と中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3との間に、複数の交流電流の経路が形成される。この状態では、図6Bの矢印で示すように、交流電流の経路は第1中間ソース端子9a近傍ではなく第2中間ソース端子9b近傍に偏って密となる。
On the other hand, as shown in FIG. 6B, when the intermediate source terminal connection state is the second connection state at the time of measurement by the
したがって、図6Bに示すような交流電流の経路となる第2接続状態では、インピーダンス測定装置70により測定される積層電池11のインピーダンスに、第2中間ソース端子9bに近い位置における電解質膜の湿潤状態の影響が反映されることとなる。換言すれば、第2接続状態で測定されたインピーダンスには、破線領域R2における各燃料電池セル1の電解質膜の湿潤状態情報はほとんど含まれない。
Therefore, in the second connection state as an AC current path as shown in FIG. 6B, the wet state of the electrolyte membrane at a position close to the second intermediate source terminal 9b to the impedance of the
このようにインピーダンス測定装置70によれば、切換スイッチ80により中間ソース端子接続状態を第1接続状態又は第2接続状態に切り換えることで、積層電池11内における異なる領域、つまり燃料電池セル1の電解質膜の面方向において異なる位置、の電解質膜状態情報(湿潤状態情報)を含むインピーダンスを測定することができる。
As described above, according to the
次に、図7を参照して、インピーダンス測定装置70によるインピーダンス測定制御について説明する。インピーダンス測定制御は、インピーダンス測定装置70の演算部76により、所定の測定タイミングで実行される。
Next, the impedance measurement control by the
ステップ101(S101)では、演算部76は、中間ソース端子接続状態が第1接続状態に設定されるように切換スイッチ80を制御する。これにより、切換スイッチ80を介して、インピーダンス測定装置70と、積層電池11の中途部位における第1中間ソース端子9aとが接続される。
In step 101 (S101), the
S102では、演算部76は、第1交流電源部71から出力される交流電流I1、第2交流電源部72から出力される交流電流I2、第1電位差検出部73から出力される正極側交流電圧V1、及び第2電位差検出部74から出力される負極側交流電圧V2に基づき、第1接続状態における積層電池11のインピーダンスR1を算出する。演算部76は、第1接続状態でのインピーダンスR1の算出後、S103の処理を実行する。
In S <b> 102, the
S103では、演算部76は、S102で算出したインピーダンスR1が予め定められた下限値Raよりも大きいか否かを判定する。
In S103, the
下限値Raは、第1接続状態で算出したインピーダンスR1をそのままインピーダンス測定値として使用してもよいか否かを判定するための閾値であって、システム適合試験や実験により予め定められた値である。 The lower limit Ra is a threshold for determining whether or not the impedance R1 calculated in the first connection state may be used as an impedance measurement value as it is, and is a value determined in advance by a system suitability test or experiment. is there.
外気をカソードガスとして積層電池11に供給する燃料電池システム100では、カソードガスが比較的乾燥しているため、各燃料電池セル1の電解質膜におけるカソードガス供給マニホールド21a寄りの領域がその他の領域よりも乾燥しやすい。そのため、カソードガス供給マニホールド21a寄りの位置にある第1中間ソース端子9aを用いて測定されたインピーダンスにより積層電池11の湿潤状態を推定すると、積層電池11全体として電解質膜が適度な湿潤状態に維持されている場合であっても、ドライ状態であると判定されてしまうことがある。下限値Raは、積層電池の湿潤状態がドライ状態であると誤判定されることを防止するために設定される閾値である。
In the
S103においてインピーダンスR1が下限値Ra(所定値)以下であると判定された場合には、演算部76はS104の処理を実行する。S104では、演算部76は、S102で算出した第1接続状態でのインピーダンスR1をインピーダンス測定値Rmとして設定する。その後、演算部76は、インピーダンス測定値Rmをコントローラ90に送信する。コントローラ90は、インピーダンス測定値Rmに基づいて積層電池11における湿潤状態を判定し、湿潤状態に応じて必要となる湿潤制御等を実行する。
When it is determined in S103 that the impedance R1 is equal to or lower than the lower limit Ra (predetermined value), the
一方、S103においてインピーダンスR1が下限値Ra(所定値)より大きいと判定された場合には、演算部76はS105の処理を実行する。S105では、演算部76は、中間ソース端子接続状態が第2接続状態に設定されるように切換スイッチ80を制御する。これにより、切換スイッチ80を介して、インピーダンス測定装置70と、積層電池11の中途部位における第2中間ソース端子9bとが接続される。
On the other hand, when it is determined in S103 that the impedance R1 is greater than the lower limit Ra (predetermined value), the
S106では、演算部76は、第1交流電源部71から出力される交流電流I1、第2交流電源部72から出力される交流電流I2、第1電位差検出部73から出力される正極側交流電圧V1、及び第2電位差検出部74から出力される負極側交流電圧V2に基づき、第2接続状態における積層電池11のインピーダンスR2を算出する。演算部76は、第2接続状態でのインピーダンスR2の算出後、S107の処理を実行する。
In S <b> 106, the
S107では、演算部76は、第1接続状態でのインピーダンスR1及び第2接続状態でのインピーダンスR2を用い、以下の(2)式に基づいてインピーダンス測定値Rmを設定する。
In S107, the
(2)式における係数kは、第1接続状態でのインピーダンスR1の大きさに応じて定まる値である。 The coefficient k in the equation (2) is a value determined according to the magnitude of the impedance R1 in the first connection state.
図8を参照して、係数kの決定の仕方について説明する。図8は、インピーダンスR1と係数kとの関係を示す特性図である。 A method for determining the coefficient k will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a characteristic diagram showing the relationship between the impedance R1 and the coefficient k.
図8に示すように、係数kは1よりも小さな値となる。さらに、係数kは、インピーダンスR1が下限値Raより大きくなるほど低下し、インピーダンスR1が上限値Rb以上となる領域では0に設定される。S107では、インピーダンス測定値Rmは、(2)式に示す通り、インピーダンスR1、インピーダンスR2、及び係数kに基づいて設定される。インピーダンスR1が上限値Rbを超えている場合には、インピーダンスR1とインピーダンスR2の平均値がインピーダンス測定値Rmとして設定される。 As shown in FIG. 8, the coefficient k is a value smaller than 1. Further, the coefficient k decreases as the impedance R1 becomes larger than the lower limit Ra, and is set to 0 in a region where the impedance R1 is equal to or higher than the upper limit Rb. In S107, the measured impedance value Rm is set based on the impedance R1, the impedance R2, and the coefficient k as shown in the equation (2). When the impedance R1 exceeds the upper limit value Rb, the average value of the impedance R1 and the impedance R2 is set as the impedance measurement value Rm.
なお、上限値Rbは、積層電池11の電解質膜の湿潤状態をウェット側に制御するウェット制御を開始するために設定された閾値である。上限値Rbは、燃料電池セル1の製造ばらつきや劣化を考慮して定められている。
The upper limit value Rb is a threshold value set for starting wet control for controlling the wet state of the electrolyte membrane of the
前述したように、第1接続状態で算出したインピーダンスR1が下限値Raを超えた場合、インピーダンスR1をそのままインピーダンス測定値Rmとして設定すると、湿潤状態の推定精度が低下する可能性がある。つまり、インピーダンスR1が電解質膜全体の湿潤状態を示す指標として正確性に欠けるおそれがある。 As described above, when the impedance R1 calculated in the first connection state exceeds the lower limit Ra, if the impedance R1 is set as the impedance measurement value Rm as it is, the estimation accuracy of the wet state may be lowered. That is, the impedance R1 may lack accuracy as an index indicating the wet state of the entire electrolyte membrane.
本実施形態では、インピーダンスR1が下限値Raを超えた場合、インピーダンス測定値Rmは、S107に示したように第1接続状態でのインピーダンスR1及び第2接続状態でのインピーダンスR2を用いて算出される。このように、インピーダンス測定値Rmを、カソードガス供給マニホールド21a寄りの位置における電解質膜の湿潤状態情報をほとんど含まないインピーダンスR2を加味して設定するので、湿潤状態の推定精度の低下を抑制することができる。
In the present embodiment, when the impedance R1 exceeds the lower limit Ra, the impedance measurement value Rm is calculated using the impedance R1 in the first connection state and the impedance R2 in the second connection state as shown in S107. The As described above, the impedance measurement value Rm is set in consideration of the impedance R2 that hardly includes the wet state information of the electrolyte membrane at the position near the cathode
上述の通り、インピーダンスR1が下限値Raを超えた場合、中間ソース端子接続状態が切り換えられ、インピーダンス測定値RmはインピーダンスR1及びインピーダンスR2に基づいて設定される。しかしながら、インピーダンスR1が下限値Raを超えた場合、第2接続状態で算出されたインピーダンスR2をそのままインピーダンス測定値Rmとして設定してもよい。 As described above, when the impedance R1 exceeds the lower limit Ra, the intermediate source terminal connection state is switched, and the impedance measurement value Rm is set based on the impedance R1 and the impedance R2. However, when the impedance R1 exceeds the lower limit Ra, the impedance R2 calculated in the second connection state may be set as the impedance measurement value Rm as it is.
上記した積層電池11のインピーダンス測定装置70によれば、以下の効果を得ることができる。
According to the
インピーダンス測定装置70は、積層電池11から出力される交流信号に基づいて積層電池11のインピーダンス測定を実行する装置である。より具体的には、インピーダンス測定装置70は、積層電池11に交流電流を出力する第1及び第2交流電源部71,72と、正極側の集電プレート12と積層電池11の中途部位との間の交流電位差を検出する第1電位差検出部73と、負極側の集電プレート12と積層電池11の中途部位との間の交流電位差を検出する第2電位差検出部74と、第1及び第2電位差検出部73,74により検出されたそれぞれの交流電位差と、第1及び第2交流電源部71,72から出力される交流電流とに基づいて、積層電池11のインピーダンスを演算する演算部76と、を備える。そして、積層電池11を構成する燃料電池セル1のカソードセパレータ3、つまり積層電池11の中途部位に位置する燃料電池セル1のカソードセパレータ3は、カソードガス供給マニホールド21a寄りの位置に設けられる第1中間ソース端子9a及び中間センス端子9cと、カソードガス排出マニホールド21b寄りの位置に設けられる第2中間ソース端子9bと、を備える。
The
このように、インピーダンス測定装置70に接続される積層電池11のカソードセパレータ3は、異なる位置に第1中間ソース端子9a及び第2中間ソース端子9bを備える。そのため、これら端子9a,9bを利用してインピーダンス測定を行うことで、積層電池11内における異なる領域の電解質膜状態情報(湿潤状態情報)を含む2つのインピーダンスを測定することが可能となる。その結果、積層電池11の電解質膜の面方向のインピーダンス分布を検出したり、積層電池11の湿潤状態の推定に最も適したインピーダンスを選択したりすることができ、インピーダンス測定結果をより有効に活用することができる。
As described above, the
インピーダンス測定装置70は、中間ソース端子接続状態を第1接続状態又は第2接続状態に切り換えるための切換スイッチ80をさらに備えている。このように切換スイッチ80により第1接続状態又は第2接続状態に切り換え、第1接続状態でのインピーダンス測定と第2接続状態でのインピーダンス測定を個別に実行するため、同時にインピーダンス測定を実行する装置と比較して、インピーダンス測定装置70の構成を簡素化することができる。
The
インピーダンス測定装置70の切換スイッチ80は、第1接続状態で算出されたインピーダンスR1が予め設定された下限値Raよりも大きい時に、中間ソース端子接続状態を第1接続状態から第2接続状態に切り換える。これにより、第1接続状態でのインピーダンスR1に基づく湿潤状態の推定精度が悪化するおそれがある場合に、第2接続状態でのインピーダンスR2を利用することで積層電池11における湿潤状態の推定精度を改善することができる。なお、第1接続状態でのインピーダンスR1と第2接続状態でのインピーダンスR2とを比較するように演算部76を構成すれば、これらインピーダンス測定の信頼性を判定することもできる。
The
インピーダンス測定装置70の演算部76は、第1接続状態において演算されたインピーダンスR1が下限値Ra以下である場合、当該インピーダンスR1をインピーダンス測定値Rmとして設定する。これに対して、演算部76は、第1接続状態において演算されたインピーダンスR1が下限値Raよりも大きい場合、第1接続状態で演算されたインピーダンスR1と第2接続状態で演算されたインピーダンスR2とに基づいてインピーダンス測定値Rmを設定する。このように、第1接続状態でのインピーダンスR1に基づく湿潤状態の推定精度が悪化するおそれがある場合には、電解質膜のカソードガス供給マニホールド21a寄りの位置における状態情報をほとんど含まないインピーダンスR2を加味してインピーダンス測定値Rmを設定するので、積層電池11における湿潤状態の推定精度を改善することが可能となる。
When the impedance R1 calculated in the first connection state is equal to or lower than the lower limit Ra, the
以下では、図9〜図15を参照し、本実施形態による積層電池11のインピーダンス測定装置70の各種変形例について説明する。これら変形例に関しては、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。
Below, with reference to FIGS. 9-15, the various modifications of the
図9A〜図9Cは、第1変形例での端子接続状態の切り換えについて説明する図である。 9A to 9C are diagrams for describing switching of the terminal connection state in the first modification.
図9Aに示すように、第1変形例では、中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3に、第1〜第3中間ソース端子191〜193と、1つの中間センス端子194とが形成される。
As shown in FIG. 9A, in the first modified example, first to third
第1中間ソース端子191及び中間センス端子194は、カソードセパレータ3の左端から外側に突出するように形成されている。第1中間ソース端子191はカソードガス供給マニホールド21aの側方に配置されており、中間センス端子194はアノードガス排出マニホールド23bの側方に配置されている。
The first
第2中間ソース端子192は、カソードセパレータ3の上端中央部分から上方に突出するように形成されている。
The second
第3中間ソース端子193は、カソードセパレータ3の右端部から外側に突出するように形成されている。第3中間ソース端子193は、アノードガス供給マニホールド23aの側方に配置されている。
The third
第1〜第3中間ソース端子191〜193は、インピーダンス測定装置70の切換スイッチ80を介して電気線79cに接続される。
The first to third
切換スイッチ80は、中間ソース端子接続状態を、インピーダンス測定装置70と第1中間ソース端子191が接続される第1接続状態(図9A参照)、インピーダンス測定装置70と第2中間ソース端子192とが接続される第2接続状態(図9B参照)、及びインピーダンス測定装置70と第3中間ソース端子193とが接続される第3接続状態(図9C参照)のいずれかに切り換えられるように構成されている。なお、図9A〜図9Cに示すように、中間センス端子194は、インピーダンス測定装置70の電気線79fに常時接続されている。図9A〜図9Cにおいて、二重線に囲まれた端子は、インピーダンス測定装置70に接続されている端子を示している。
The
第1変形例によれば、インピーダンス測定装置70に接続される積層電池11の中途部位のカソードセパレータ3は、異なる位置に第1〜第3中間ソース端子191〜193を備える。そのため、これら端子191〜193を利用してインピーダンス測定を行うことで、積層電池11内における異なる領域の電解質膜状態情報(湿潤状態情報)を含む3つのインピーダンスを測定することが可能となる。その結果、積層電池11の電解質膜の面方向のインピーダンス分布を検出したり、湿潤状態の推定に最も適したインピーダンスを選択したりすることができ、インピーダンス測定結果をより有効に活用することができる。
According to the first modification, the
また、第1変形例によれば、切換スイッチ80により中間ソース端子接続状態を第1接続状態、第2接続状態、又は第3接続状態に切り換えることで、第1〜第3接続状態でのインピーダンス測定を個別に実行することができる。したがって、同時にインピーダンス測定を実行する装置と比較して、インピーダンス測定装置70の構成を簡素化することができる。
Further, according to the first modification, the impedance in the first to third connection states is switched by switching the intermediate source terminal connection state to the first connection state, the second connection state, or the third connection state by the
第1変形例によれば、第1接続状態でのインピーダンスR1、第2接続状態でのインピーダンスR2、第3接続状態でのインピーダンスR3の3つのインピーダンスが算出される。インピーダンス測定装置70の演算部76は、中間ソース端子接続状態の切り換えごとに算出された3つのインピーダンスR1〜R3に基づいてインピーダンス測定値Rmを設定する。例えば、演算部76は、3つのインピーダンスR1〜R3に所定の演算を施すことでインピーダンス測定値Rmを設定する。演算部76は、3つのインピーダンスR1〜R3のいずれかをインピーダンス測定値Rmとして設定するように構成されてもよい。これにより、湿潤状態の推定に最も適したインピーダンス測定値Rmを設定することが可能となる。
According to the first modification, three impedances are calculated: the impedance R1 in the first connection state, the impedance R2 in the second connection state, and the impedance R3 in the third connection state. The
なお、第1変形例によれば、中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3に、3つの中間ソース端子を形成したが、4以上の中間ソース端子を形成してもよい。この場合、切換スイッチ80は、インピーダンス測定装置70と4以上の中間ソース端子との接続状態が順番に切り換えられるように構成される。演算部76は、中間ソース端子接続状態の切り換えごとに算出された4以上のインピーダンスのうちの複数を用いてインピーダンス測定値Rmを設定したり、4以上のインピーダンスのいずれかをインピーダンス測定値Rmとして設定したりする。
Note that, according to the first modification, three intermediate source terminals are formed on the
図10A〜図10Cは、第2変形例での端子接続状態の切り換えについて説明する図である。 10A to 10C are diagrams for describing switching of the terminal connection state in the second modification.
図10A〜図10Cに示すように、第2変形例では、中間センス端子194の形成位置が第1変形例における形成位置とは異なっている。つまり、中間センス端子194は、カソードセパレータ3の下端中央部分から下方に突出するように形成されている。
As shown in FIGS. 10A to 10C, in the second modification, the formation position of the
図10A〜図10Cにおいて、二重線に囲まれた端子はインピーダンス測定装置70に接続されている端子を示している。さらに、図10Aは第1接続状態を、図10Bは第2接続状態を、図10Cは第3接続状態をそれぞれ示している。
10A to 10C, terminals surrounded by double lines indicate terminals connected to the
上記のように構成された第2変形例による積層電池11のインピーダンス測定装置70によっても、第1変形例と同様の効果を得ることができる。
The effect similar to that of the first modification can also be obtained by the
図11A〜図11Cは、第3変形例での端子接続状態の切り換えについて説明する図である。 FIG. 11A to FIG. 11C are diagrams for describing switching of the terminal connection state in the third modification.
図11A〜図11Cに示すように、第3変形例では、中間センス端子194の形成位置が第1変形例における形成位置とは異なっている。つまり、中間センス端子194は、カソードセパレータ3の右端部から外側に突出するように形成されている。中間センス端子194は、カソードガス排出マニホールド21bの側方に配置されている。
As shown in FIGS. 11A to 11C, in the third modification, the formation position of the
図11A〜図11Cにおいて、二重線に囲まれた端子はインピーダンス測定装置70に接続されている端子を示している。さらに、図11Aは第1接続状態を、図11Bは第2接続状態を、図11Cは第3接続状態をそれぞれ示している。
11A to 11C, terminals surrounded by double lines indicate terminals connected to the
上記のように構成された第3変形例による積層電池11のインピーダンス測定装置70によっても、第1変形例と同様の効果を得ることができる。
The effect similar to that of the first modification can also be obtained by the
図12A〜図12Cは、第4変形例での端子接続状態の切り換えについて説明する図である。 12A to 12C are diagrams for describing switching of the terminal connection state in the fourth modification.
図12Aに示すように、第4変形例では、中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3に、1つの中間ソース端子195と、第1〜第3中間センス端子196〜198とが形成される。
As shown in FIG. 12A, in the fourth modified example, one
中間ソース端子195及び第1中間センス端子196は、カソードセパレータ3の左端から外側に突出するように形成されている。中間ソース端子195はカソードガス供給マニホールド21aの側方に配置されており、第1中間センス端子196はアノードガス排出マニホールド23bの側方に配置されている。
The
第2中間センス端子197は、カソードセパレータ3の下端中央部分から下方に突出するように形成されている。
The second
第3中間センス端子198は、カソードセパレータ3の右端部から外側に突出するように形成されている。第3中間センス端子198は、カソードガス排出マニホールド21bの側方に配置されている。
The third
インピーダンス測定装置70は切換スイッチ81をさらに備え、この切換スイッチ81を介して第1〜第3中間センス端子196〜198は電気線79fに接続される。
The
切換スイッチ81は、中間センス端子接続状態を、インピーダンス測定装置70と第1中間センス端子196が接続される第1接続状態(図12A参照)、インピーダンス測定装置70と第2中間センス端子197とが接続される第2接続状態(図12B参照)、及びインピーダンス測定装置70と第3中間センス端子198とが接続される第3接続状態(図12C参照)のいずれかに切り換えられるように構成されている。
The
なお、図12A〜図12Cに示すように、中間ソース端子195は、インピーダンス測定装置70の電気線79cに常時接続されている。このように第4変形例では、ソース端子は中間ソース端子195のみであるため、切換スイッチ80は設けられていない。図12A〜図12Cにおいて、二重線に囲まれた端子は、インピーダンス測定装置70に接続されている端子を示している。
12A to 12C, the
第4変形例によれば、インピーダンス測定装置70に接続される積層電池11の中途部位のカソードセパレータ3は、異なる位置に第1〜第3中間センス端子196〜198を備える。そのため、これら端子196〜198を利用してインピーダンス測定を行うことで、積層電池11内における異なる領域の電解質膜状態情報(湿潤状態情報)を含む3つのインピーダンスを測定することが可能となる。その結果、積層電池11の電解質膜の面方向のインピーダンス分布を検出したり、湿潤状態の推定に最も適したインピーダンスを選択したりすることができ、インピーダンス測定結果をより有効に活用することができる。
According to the fourth modification, the
また、第4変形例によれば、切換スイッチ81により中間センス端子接続状態を第1接続状態、第2接続状態、又は第3接続状態に切り換えることで、第1〜第3接続状態でのインピーダンス測定を個別に実行することができる。したがって、同時にインピーダンス測定を実行する装置と比較して、インピーダンス測定装置70の構成を簡素化することができる。
Further, according to the fourth modification, the impedance in the first to third connection states is switched by switching the intermediate sense terminal connection state to the first connection state, the second connection state, or the third connection state by the
第4変形例によれば、第1接続状態でのインピーダンスR1、第2接続状態でのインピーダンスR2、第3接続状態でのインピーダンスR3の3つのインピーダンスが算出される。インピーダンス測定装置70の演算部76は、中間センス端子接続状態の切り換えごとに算出された3つのインピーダンスR1〜R3に基づいてインピーダンス測定値Rmを設定する。例えば、演算部76は、3つのインピーダンスR1〜R3に所定の演算を施すことでインピーダンス測定値Rmを設定する。演算部76は、3つのインピーダンスR1〜R3のいずれかをインピーダンス測定値Rmとして設定するように構成されてもよい。これにより、湿潤状態の推定に最も適したインピーダンス測定値Rmを設定することが可能となる。
According to the fourth modification, three impedances are calculated: an impedance R1 in the first connection state, an impedance R2 in the second connection state, and an impedance R3 in the third connection state. The
なお、第4変形例によれば、中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3に、3つの中間センス端子を形成したが、4以上の中間センス端子を形成してもよい。この場合、切換スイッチ81は、インピーダンス測定装置70と4以上の中間センス端子との接続状態が順番に切り換えられるように構成される。演算部76は、中間センス端子接続状態の切り換えごとに算出された4以上のインピーダンスのうちの複数を用いてインピーダンス測定値Rmを設定したり、4以上のインピーダンスのいずれかをインピーダンス測定値Rmとして設定したりする。
Note that, according to the fourth modification, three intermediate sense terminals are formed on the
図13A〜図13Cは、第5変形例での端子接続状態の切り換えについて説明する図である。 13A to 13C are diagrams for describing switching of the terminal connection state in the fifth modification.
図13A〜図13Cに示すように、第5変形例では、中間ソース端子195の形成位置が第4変形例における形成位置とは異なっている。つまり、中間ソース端子195は、カソードセパレータ3の上端中央部分から上方に突出するように形成されている。
As shown in FIGS. 13A to 13C, in the fifth modification, the formation position of the
図13A〜図13Cにおいて、二重線に囲まれた端子はインピーダンス測定装置70に接続されている端子を示している。さらに、図13Aは第1接続状態を、図13Bは第2接続状態を、図13Cは第3接続状態をそれぞれ示している。
In FIG. 13A to FIG. 13C, terminals surrounded by double lines indicate terminals connected to the
上記のように構成された第5変形例による積層電池11のインピーダンス測定装置70によっても、第4変形例と同様の効果を得ることができる。
The effect similar to that of the fourth modification can also be obtained by the
図14A〜図14Cは、第6変形例での端子接続状態の切り換えについて説明する図である。 14A to 14C are diagrams for describing switching of the terminal connection state in the sixth modified example.
図14A〜図14Cに示すように、第6変形例では、中間ソース端子195の形成位置が第4変形例における形成位置とは異なっている。つまり、中間ソース端子195は、カソードセパレータ3の右端部から外側に突出するように形成されている。中間ソース端子196は、アノードガス供給マニホールド23aの側方に配置されている。
As shown in FIGS. 14A to 14C, in the sixth modification, the formation position of the
図14A〜図14Cにおいて、二重線に囲まれた端子はインピーダンス測定装置70に接続されている端子を示している。さらに、図14Aは第1接続状態を、図14Bは第2接続状態を、図14Cは第3接続状態をそれぞれ示している。
14A to 14C, terminals surrounded by double lines indicate terminals connected to the
上記のように構成された第6変形例による積層電池11のインピーダンス測定装置70によっても、第4変形例と同様の効果を得ることができる。
The effect similar to that of the fourth modified example can be obtained by the
図15A〜図15Cは、第7変形例での端子接続状態の切り換えについて説明する図である。第7変形例は、第1変形例と第4変形例を組み合わせた変形例である。 FIG. 15A to FIG. 15C are diagrams for describing switching of the terminal connection state in the seventh modified example. The seventh modification is a modification in which the first modification and the fourth modification are combined.
図15Aに示すように、第7変形例では、中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3に、第1〜第3中間ソース端子191〜193と、第1〜第3中間センス端子196〜198とが形成される。
As shown in FIG. 15A, in the seventh modification, the
第1中間ソース端子191及び第1中間センス端子196は、カソードセパレータ3の左端から外側に突出するように形成されている。第1中間ソース端子191はカソードガス供給マニホールド21aの側方に配置されており、第1中間センス端子196はアノードガス排出マニホールド23bの側方に配置されている。
The first
第2中間ソース端子192はカソードセパレータ3の上端中央部分から上方に突出するように形成されており、第2中間センス端子197はカソードセパレータ3の下端中央部分から下方に突出するように形成されている。
The second
第3中間ソース端子193及び第3中間センス端子198は、カソードセパレータ3の右端から外側に突出するように形成されている。第3中間ソース端子193はアノードガス供給マニホールド23aの側方に配置されており、第3中間センス端子198はカソードガス排出マニホールド21bの側方に配置されている。
The third
インピーダンス測定装置70は、2つの切換スイッチ80,81を備えている。そして、第1〜第3中間ソース端子191〜193は切換スイッチ80を介して電気線79cに接続され、第1〜第3中間センス端子196〜198は切換スイッチ81を介して電気線79fに接続される。
The
これら切換スイッチ80,81は、端子接続状態を、インピーダンス測定装置70と第1中間ソース端子191及び第1中間センス端子196とが接続される第1接続状態(図15A参照)、インピーダンス測定装置70と第2中間ソース端子192及び第2中間センス端子197とが接続される第2接続状態(図15B参照)、及びインピーダンス測定装置70と第3中間ソース端子193及び第3中間センス端子198とが接続される第3接続状態(図15C参照)のいずれかに切り換えられるように構成されている。
These change-over
なお、図15A〜図15Cにおいて、二重線に囲まれた端子は、インピーダンス測定装置70に接続されている端子を示している。
In FIGS. 15A to 15C, terminals surrounded by double lines indicate terminals connected to the
第7変形例によれば、インピーダンス測定装置70に接続される積層電池11の中途部位のカソードセパレータ3は、異なる位置に第1〜第3中間ソース端子191〜193及び第1〜第3中間センス端子196〜198を備える。そのため、これら端子191〜193,196〜198を利用してインピーダンス測定を行うことで、積層電池11内における異なる領域の電解質膜状態情報(湿潤状態情報)を含む3つのインピーダンスを測定することが可能となる。その結果、積層電池11の電解質膜の面方向のインピーダンス分布を検出したり、湿潤状態の推定に最も適したインピーダンスを選択したりすることができ、インピーダンス測定結果をより有効に活用することができる。
According to the seventh modification, the
また、第7変形例によれば、切換スイッチ80,81により端子接続状態を第1接続状態、第2接続状態、又は第3接続状態に切り換えることで、第1〜第3接続状態でのインピーダンス測定を個別に実行することができる。したがって、同時にインピーダンス測定を実行する装置と比較して、インピーダンス測定装置70の構成を簡素化することができる。
Further, according to the seventh modification, the impedances in the first to third connection states are switched by switching the terminal connection state to the first connection state, the second connection state, or the third connection state by the changeover switches 80 and 81. Measurements can be performed individually. Therefore, the configuration of the
第7変形例によれば、第1接続状態でのインピーダンスR1、第2接続状態でのインピーダンスR2、第3接続状態でのインピーダンスR3の3つのインピーダンスが算出される。インピーダンス測定装置70の演算部76は、端子接続状態の切り換えごとに算出された3つのインピーダンスR1〜R3に基づいてインピーダンス測定値Rmを設定する。例えば、演算部76は、3つのインピーダンスR1〜R3に所定の演算を施すことでインピーダンス測定値Rmを設定する。演算部76は、3つのインピーダンスR1〜R3のいずれかをインピーダンス測定値Rmとして設定するように構成されてもよい。これにより、湿潤状態の推定に最も適したインピーダンス測定値Rmを設定することが可能となる。
According to the seventh modification, three impedances are calculated: the impedance R1 in the first connection state, the impedance R2 in the second connection state, and the impedance R3 in the third connection state. The
なお、第7変形例によれば、中途部位における燃料電池セル1のカソードセパレータ3に、中間ソース端子及び中間センス端子をそれぞれ3つ形成した。しかしながら、カソードセパレータ3において、第1〜第3中間ソース端子191〜193のいずれか一つを省略し、第1〜第3中間センス端子196〜198のいずれか一つを省略してもよい。
According to the seventh modification, three intermediate source terminals and three intermediate sense terminals are formed on the
また、カソードセパレータ3に、中間ソース端子及び中間センス端子をそれぞれ4以上形成してもよい。この場合、切換スイッチ80は、インピーダンス測定装置70と4以上の中間ソース端子との接続状態が順番に切り換えられるように構成され、切換スイッチ81はインピーダンス測定装置70と4以上の中間センス端子との接続状態が順番に切り換えられるように構成される。演算部76は、端子接続状態の切り換えごとに算出された4以上のインピーダンスのうちの複数を用いてインピーダンス測定値Rmを設定したり、4以上のインピーダンスのいずれかをインピーダンス測定値Rmとして設定したりする。
Further, four or more intermediate source terminals and intermediate sense terminals may be formed on the
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。 The embodiment of the present invention has been described above. However, the above embodiment only shows a part of application examples of the present invention, and the technical scope of the present invention is limited to the specific configuration of the above embodiment. Absent.
上記した実施形態においては、車両の駆動モータ20に駆動電力を供給する燃料電池スタック10に本発明を適用する例について説明した。しかしながら、本発明は、例えば車両以外の乗り物や電化製品等における負荷要素に電力を供給する燃料電池スタックにも適用することができる。
In the above-described embodiment, the example in which the present invention is applied to the
さらに、中間ソース端子及び中間センス端子を形成するカソードセパレータ3は、積層電池11の中央部分に位置する燃料電池セル1のカソードセパレータに限られるものではない。積層電池11の中央部分とは異なる位置に配置された燃料電池セル1のカソードセパレータ3に中間ソース端子及び中間センス端子を形成してもよい。また、中間ソース端子及び中間センス端子を、カソードセパレータ3ではなく、アノードセパレータ4に形成してもよい。
Further, the
積層電池11のインピーダンスを測定する方法としては、交流ブリッジ法の他にも、例えばDC/DCコンバータ60を制御して積層電池11の出力電流に小振幅の高周波交流電流を重畳し、そのときの電圧振幅を重畳した交流電流の電流振幅で割ることで測定する方法がある。
As a method of measuring the impedance of the
1 燃料電池セル
3 カソードセパレータ
4 アノードセパレータ
9a 第1中間ソース端子
9b 第2中間ソース端子
9c 中間センス端子
11 積層電池
12 集電プレート
21a カソードガス供給マニホールド
21b カソードガス排出マニホールド
70 インピーダンス測定装置
71 第1交流電源部
72 第2交流電源部
73 第1電位差検出部
74 第2電位差検出部
75 交流調整部
76 演算部
80 切換スイッチ
81 切換スイッチ
191 第1中間ソース端子
192 第2中間ソース端子
193 第3中間ソース端子
194 中間センス端子
195 中間ソース端子
196 第1中間センス端子
197 第2中間センス端子
198 第3中間センス端子
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記インピーダンス測定装置は、前記積層電池を構成する単位電池のセパレータに形成された端子に接続され、
前記セパレータには、インピーダンス測定用の交流電流を入出力するためのソース端子、及びインピーダンス測定用の交流電位を検出するためのセンス端子のうち、少なくとも一方の端子が異なる位置に複数設けられる、
積層電池のインピーダンス測定装置。 An impedance measuring device that measures the impedance of the multilayer battery based on an alternating current signal output from the multilayer battery,
The impedance measuring device is connected to a terminal formed on a separator of a unit battery constituting the laminated battery,
The separator is provided with a plurality of at least one terminal at different positions among a source terminal for inputting and outputting an alternating current for impedance measurement and a sense terminal for detecting an alternating potential for impedance measurement.
Multilayer battery impedance measurement device.
前記インピーダンス測定装置は、
前記積層電池の正極及び負極に対して交流電流を出力する電源部と、
前記正極と前記積層電池の中途部位の間の交流電位差と、前記負極と前記中途部位の間の交流電位差とを検出する電位差検出部と、
前記電位差検出部により検出されたそれぞれの交流電位差と、前記電源部から出力される交流電流とに基づいて、前記積層電池のインピーダンスを演算する演算部と、を備え、
前記ソース端子及び前記センス端子の少なくとも一方が複数設けられる前記セパレータは、前記積層電池の中途部位に位置する単位電池のセパレータである、
積層電池のインピーダンス測定装置。 The impedance measuring device for a laminated battery according to claim 1,
The impedance measuring device includes:
A power supply unit that outputs an alternating current to the positive electrode and the negative electrode of the laminated battery;
A potential difference detection unit that detects an AC potential difference between the positive electrode and the intermediate portion of the laminated battery and an AC potential difference between the negative electrode and the intermediate portion;
A calculation unit that calculates the impedance of the stacked battery based on each AC potential difference detected by the potential difference detection unit and an AC current output from the power supply unit,
The separator provided with a plurality of at least one of the source terminal and the sense terminal is a separator of a unit battery located in the middle of the stacked battery,
Multilayer battery impedance measurement device.
前記インピーダンス測定装置は、当該インピーダンス測定装置と一の前記ソース端子及び一の前記センス端子とが接続されるように、端子接続状態を切り換える切換部をさらに備える、
積層電池のインピーダンス測定装置。 The impedance measuring device for a laminated battery according to claim 1 or 2,
The impedance measuring device further includes a switching unit that switches a terminal connection state so that the impedance measuring device is connected to the one source terminal and the one sense terminal.
Multilayer battery impedance measurement device.
前記演算部は、前記切換部による端子接続状態の切り換えごとに前記積層電池のインピーダンスを演算し、端子接続状態の切り換えごとに演算された複数のインピーダンスに基づいてインピーダンス測定値を設定する、
積層電池のインピーダンス測定装置。 The impedance measuring device for a laminated battery according to claim 3,
The calculation unit calculates the impedance of the stacked battery every time the terminal connection state is switched by the switching unit, and sets an impedance measurement value based on a plurality of impedances calculated every time the terminal connection state is switched.
Multilayer battery impedance measurement device.
前記演算部は、前記切換部による端子接続状態の切り換えごとに前記積層電池のインピーダンスを演算し、端子接続状態の切り換えごとに演算された複数のインピーダンスのいずれかをインピーダンス測定値として設定する、
積層電池のインピーダンス測定装置。 The impedance measuring device for a laminated battery according to claim 3 or 4,
The calculation unit calculates the impedance of the stacked battery every time the terminal connection state is switched by the switching unit, and sets one of a plurality of impedances calculated for each switching of the terminal connection state as an impedance measurement value.
Multilayer battery impedance measurement device.
前記セパレータは、前記積層電池に供給するカソードガスを流すカソードガス供給マニホールドを一方側の端部に備えるとともに、前記積層電池から排出されたカソードガスを流すカソードガス排出マニホールドを他方側の端部に備え、
前記ソース端子は、前記カソードガス供給マニホールド寄りの位置に設けられる第1ソース端子と、前記カソードガス排出マニホールド寄りの位置に設けられる第2ソース端子とから構成され、
前記センス端子は、前記カソードガス供給マニホールド寄りの位置に設けられており、
前記切換部は、端子接続状態を、前記インピーダンス測定装置と前記第1ソース端子及び前記センス端子が接続される第1接続状態、又は前記インピーダンス測定装置と前記第2ソース端子及び前記センス端子が接続される第2接続状態に切り換えるように構成される、
積層電池のインピーダンス測定装置。 The impedance measuring device for a laminated battery according to claim 3,
The separator includes a cathode gas supply manifold for flowing a cathode gas supplied to the stacked battery at one end, and a cathode gas discharge manifold for flowing the cathode gas discharged from the stacked battery at the other end. Prepared,
The source terminal is composed of a first source terminal provided at a position near the cathode gas supply manifold and a second source terminal provided at a position near the cathode gas discharge manifold,
The sense terminal is provided at a position near the cathode gas supply manifold,
The switching unit has a terminal connection state, a first connection state in which the impedance measuring device is connected to the first source terminal and the sense terminal, or an impedance measuring device is connected to the second source terminal and the sense terminal. Configured to switch to a second connected state,
Multilayer battery impedance measurement device.
前記切換部は、前記第1接続状態において前記演算部により演算されたインピーダンスが予め設定された所定値よりも大きい場合に、端子接続状態を前記第1接続状態から前記第2接続状態に切り換える、
積層電池のインピーダンス測定装置。 The impedance measuring device for a laminated battery according to claim 6,
The switching unit switches the terminal connection state from the first connection state to the second connection state when the impedance calculated by the calculation unit in the first connection state is larger than a predetermined value set in advance.
Multilayer battery impedance measurement device.
前記演算部は、前記第1接続状態において演算されたインピーダンスが前記所定値以下である場合、当該インピーダンスをインピーダンス測定値として設定する、
積層電池のインピーダンス測定装置。 The impedance measuring device for a laminated battery according to claim 7,
When the impedance calculated in the first connection state is equal to or less than the predetermined value, the calculation unit sets the impedance as an impedance measurement value.
Multilayer battery impedance measurement device.
前記演算部は、前記第1接続状態において演算されたインピーダンスが前記所定値よりも大きい場合、前記第1接続状態で演算されたインピーダンスと前記第2接続状態で演算されたインピーダンスとに基づいてインピーダンス測定値を設定する、
積層電池のインピーダンス測定装置。 The impedance measuring device for a laminated battery according to claim 7 or 8,
When the impedance calculated in the first connection state is greater than the predetermined value, the calculation unit determines an impedance based on the impedance calculated in the first connection state and the impedance calculated in the second connection state. Set the measured value,
Multilayer battery impedance measurement device.
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