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JP2016050540A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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JP2016050540A
JP2016050540A JP2014176956A JP2014176956A JP2016050540A JP 2016050540 A JP2016050540 A JP 2016050540A JP 2014176956 A JP2014176956 A JP 2014176956A JP 2014176956 A JP2014176956 A JP 2014176956A JP 2016050540 A JP2016050540 A JP 2016050540A
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順也 木本
Junya Kimoto
順也 木本
善和 宮部
Yoshikazu Miyabe
善和 宮部
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Abstract

【課題】蒸発燃料処理装置におけるキャニスタと燃料タンクとを接続する経路上の弁として不感帯域を有する流量制御弁を用いたものにおいて、流量制御弁の開弁動作を開始後、燃料タンクとキャニスタとが連通され始める開弁開始位置の検出を、流量制御弁の下流側に蒸発燃料が流れたことを表す特徴的な変化を検出することにより、エンジンの運転状況に係わらず、開弁開始位置を正確に検出する。
【解決手段】流量制御弁の開弁動作開始後、流量制御弁からキャニスタに蒸発燃料が流れたことを検出して流量制御弁の開弁開始位置を検出する開弁開始位置検出手段と、開弁開始位置検出手段によって検出された開弁開始位置を、流量制御弁の開弁制御を行う際の学習値として記憶する学習手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、開弁動作開始後、所定量動作するまでは燃料タンクとキャニスタとの連通が行われない不感帯域を有する流量制御弁を用いた蒸発燃料処理装置に関する。
下記特許文献1には、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、不感帯域を有する流量制御弁を使用した蒸発燃料処理装置が開示されている。流量制御弁は、開弁動作を開始後、燃料タンクとキャニスタとが連通される開弁開始位置に達するまでには、不感帯域を通過することになる。そのため、流量制御弁の開弁制御を速やかに行うためには、開弁開始位置を予め学習しておき、通常の開弁制御は開弁開始位置から開始するようにしている。かかる学習のためには、開弁開始位置を検出する必要があり、その検出はエンジンに吸入される混合気における空燃比の低下を検出して行っている。
特開2011−256778号公報
しかし、空燃比は、エンジンの運転状況によっても変化し、空燃比低下によって開弁開始位置を検出すると誤検出することがある。例えば、エンジン負荷が急変した場合、空燃比が一時的に低下することがある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、蒸発燃料処理装置におけるキャニスタと燃料タンクとを接続する経路上の弁として不感帯域を有する流量制御弁を用いたものにおいて、流量制御弁の開弁動作を開始後、燃料タンクとキャニスタとが連通され始める開弁開始位置の検出を、流量制御弁の下流側に蒸発燃料が流れたことを表す特徴的な変化を検出することにより、エンジンの運転状況に係わらず、開弁開始位置を正確に検出することにある。
<図1参照>
本発明における第1発明は、燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、その吸着された蒸発燃料をエンジンに吸入させ、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、開弁動作開始後、所定量動作するまでは燃料タンクとキャニスタとの連通が行われない不感帯域を有する流量制御弁を用いた蒸発燃料処理装置において、前記流量制御弁の開弁動作開始後、流量制御弁からキャニスタに蒸発燃料が流れたことを検出して流量制御弁の開弁開始位置を検出する開弁開始位置検出手段と、開弁開始位置検出手段によって検出された開弁開始位置を、流量制御弁の開弁制御を行う際の学習値として記憶する学習手段とを備える。
本発明における第2発明は、上記第1発明において、前記開弁開始位置検出手段は、キャニスタ内の蒸発燃料濃度を検出するキャニスタ蒸発燃料濃度検出手段、エンジンに吸入される蒸発燃料濃度を検出する吸入蒸発燃料濃度検出手段、キャニスタの温度上昇を検出するキャニスタ温度検出手段のいずれかである。
第2発明において、キャニスタ蒸発燃料濃度検出手段は、キャニスタ内の蒸発燃料濃度を検出する濃度センサによって構成することができる。また、吸入蒸発燃料濃度検出手段は、エンジンの空燃比制御プログラムにおいて用いられる蒸発燃料濃度値を取り込むことによって構成することができる。更に、キャニスタ温度検出手段は、キャニスタの温度上昇を検出する温度センサによって構成することができる。
本発明における第3発明は、上記第2発明において、前記開弁開始位置検出手段は、キャニスタ内の蒸発燃料濃度が所定濃度以上であることを前記キャニスタ蒸発燃料濃度検出手段が検出したとき、エンジンに吸入される蒸発燃料濃度が所定濃度以上であることを前記吸入蒸発燃料濃度検出手段が検出したとき、キャニスタの温度上昇が所定温度以上であることを前記キャニスタ温度検出手段が検出したときのいずれかであるとき、流量制御弁の開弁位置を開弁開始位置として検出する。
<図2参照>
本発明における第4発明は、上記第1発明において、燃料タンク内の空間圧力を内圧として検出する内圧センサを備え、前記開弁開始位置検出手段は、流量制御弁の開弁動作開始後、内圧センサによって検出される内圧が変化したとき、且つ前記流量制御弁の開弁動作開始後、流量制御弁からキャニスタに蒸発燃料が流れたこと、又はエンジンに蒸発燃料が吸入されたことを検出したとき、流量制御弁の開弁位置を開弁開始位置として検出する。
第4発明において、内圧に基づく開弁開始位置の検出は、内圧の二階微分値が所定値以上のとき、又は内圧が流量制御弁の閉弁時に比べて所定圧以上変化したとき、とすることができる。また、蒸発燃料に基づく開弁開始位置の検出は、キャニスタ内の蒸発燃料濃度が所定濃度以上であるとき、エンジンに吸入される蒸発燃料濃度が所定濃度以上であるとき、キャニスタの温度上昇が所定温度以上であるとき、エンジンの空燃比フィードバック補正量が所定量以上変化したとき、のいずれかとすることができる。
第1〜第3発明によれば、流量制御弁の開弁動作開始後、流量制御弁を通じてキャニスタに蒸発燃料が流れたことを検出して、流量制御弁の開弁開始位置を検出する。そのため、空燃比の低下によって流量制御弁の開弁開始位置を検出する従来の場合のようにエンジンの運転状況に影響されることなく正確に流量制御弁の開弁開始位置を検出することができる。
第4発明によれば、燃料タンクの内圧の変化に基づいて流量制御弁の開弁開始位置が検出され、その上、キャニスタに蒸発燃料が流れたこと、又はエンジンに蒸発燃料が吸入されたことが検出されたとき、最終的に流量制御弁の開弁位置を開弁開始位置として検出する。そのため、更に正確に流量制御弁の開弁開始位置を検出することができる。
上記第1発明に対応するクレーム対応図である。 上記第4発明に対応するクレーム対応図である。 本発明の第1実施形態のシステム構成図である。 上記第1実施形態における流量制御弁の開弁開始位置学習制御処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の第2実施形態における流量制御弁の開弁開始位置学習制御処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の第3実施形態における流量制御弁の開弁開始位置学習制御処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の第4実施形態における流量制御弁の開弁開始位置学習制御処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の第5実施形態における流量制御弁の開弁開始位置学習制御処理ルーチンのフローチャートである。 上記各実施形態における学習制御中の流量制御弁の開弁量、燃料タンク内圧等の変化を示すタイムチャートである。
<第1実施形態>
図3、4は、本発明の第1実施形態を示す。この実施形態は、図3に示すように、車両のエンジンシステム10に蒸発燃料処理装置20を付加している。
図3において、エンジンシステム10は、周知のものであり、エンジン本体11に吸気通路12を介して空気に燃料を混ぜた混合気を供給している。空気はスロットル弁14によって流量を制御して供給され、燃料は燃料噴射弁(不図示)によって流量を制御して供給されている。スロットル弁14と燃料噴射弁は共に制御回路16に接続されており、スロットル弁14は制御回路16にスロットル弁14の開弁量に関する信号を供給し、燃料噴射弁は制御回路16によって開弁時間を制御されている。燃料噴射弁には燃料が供給されており、その燃料は燃料タンク15から供給されている。
蒸発燃料処理装置20は、給油中に発生する燃料蒸気、又は燃料タンク15内で蒸発した燃料蒸気(以下、蒸発燃料という)をベーパ通路22を介してキャニスタ21に吸着させている。また、キャニスタ21に吸着された蒸発燃料はパージ通路23を介してスロットル弁14の下流側の吸気通路12に供給されている。ベーパ通路22には、この通路22を開閉するようにステップモータ式封鎖弁(本発明における流量制御弁に相当する。以下、単に封鎖弁ともいう)24が設けられ、パージ通路23には、この通路23を開閉するようにパージ弁25が設けられている。封鎖弁24は、ステップモータによる開弁動作開始後、弁体が所定開度に達するまでは燃料タンク15とキャニスタ21との連通が行われない不感帯域を有する。上記弁体が所定開度に達すると、燃料タンク15とキャニスタ21との連通が行われる。この所定開度に達した弁体の位置が本発明における開弁開始位置に相当する。
キャニスタ21内には、吸着材としての活性炭21aが装填されており、ベーパ通路22からの蒸発燃料を活性炭21aにより吸着し、この吸着された蒸発燃料をパージ通路23へ放出するようにしている。キャニスタ21には、濃度センサ27と温度センサ29が設けられている。濃度センサ27はキャニスタ21に吸着されている蒸発燃料の濃度(以下、ベーパ濃度ともいう)を検出し、温度センサ29はキャニスタ21内の活性炭21aの温度を検出している。また、キャニスタ21には大気通路28も接続されており、キャニスタ21にパージ通路23を介して吸気負圧が印加されると、大気通路28を通じて大気圧が供給されてパージ通路23を介した蒸発燃料のパージが行われる。大気通路28は、燃料タンク15に設けられた給油口17の付近から大気を吸引するようにされている。
制御回路16には、燃料噴射弁の開弁時間等を制御するために必要な各種信号が入力されている。上述のスロットル弁14の開弁量信号の他、図3に示されているものでは、燃料タンク15の内圧を検出する圧力センサ26の検出信号、並びに濃度センサ27及び温度センサ29の各検出信号を制御回路16に入力している。また、制御回路16は、上述のように燃料噴射弁の開弁時間の制御の他、図3に示されているものでは、封鎖弁24及びパージ弁25の開弁制御を行っている。
次に制御回路16にて行われるステップモータ式封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御処理ルーチンについて、図9のタイムチャートを参照しながら図4のフローチャートに基づいて説明する。このルーチンの処理が実行されると、ステップS1では学習実行フラグがセットされているか否かが判定される。学習実行フラグは、図示しない処理ルーチンにより、ステップモータ式封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御が実行されるのに相応しい状態にあるときにセットされる。例えば、車両の電源スイッチであるイグニッションスイッチ(不図示)がオンとされ、車両が停止している状態においてセットされる。学習実行フラグがセットされと、ステップS1は肯定判断され、ステップS2以降の処理にて学習制御が実行される。
ステップS2では、封鎖弁24がステップモータによって図9のように予め決められた開弁量だけ階段状に開弁される。この間、ステップS11において、時間計測用のカウンタが設定値に達したか否かが判定される。予め設定した時間が経過し、カウンタが設定値に達して、ステップS11が肯定判断されると、ステップS12では、その時点でキャニスタ21に吸着されているベーパ濃度が濃度センサ27によって計測され取り込まれる。次のステップS13では、ステップS12で取り込まれたベーパ濃度がA%以上か否か判定される。ベーパ濃度のA%は、封鎖弁24が開弁開始位置に達して燃料タンク15とキャニスタ21とが連通され、燃料タンク15からキャニスタ21に蒸発燃料が流れ始めることによってキャニスタ21内で検出されるベーパ濃度に設定されている。ベーパ濃度のA%は、本発明の所定濃度に相当する。
ベーパ濃度がA%に達するまでは、ステップS13は否定判断され、ステップS2以降の処理が繰り返される。その間、封鎖弁24の開弁量は図9のように階段状に徐々に大きくされる。ベーパ濃度がA%に達してステップS13が肯定判断されると、ステップS21において、そのときの封鎖弁24の開弁位置が開弁開始位置として記憶される。このように開弁開始位置の学習が終了すると、封鎖弁24は、通常の開弁制御(圧抜き制御)に備えて開弁開始位置直前の開弁位置に待機する。図9のベーパ濃度のタイムチャートと封鎖弁24の開弁量のタイムチャートは、その様子を示している。このようにして封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御が完了すると、ステップS22において、学習完了フラグがセットされ、次に上述の学習実行フラグがセットされるまで、上述の学習制御処理ルーチンは実行されない。
以上のように封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御が行われることによって、その後封鎖弁24を開弁制御する際は、学習値として記憶された開弁開始位置から直ちに封鎖弁24を開弁開始することができる。また、開弁開始位置の学習に際しては、封鎖弁24の開弁動作開始後、封鎖弁24を通じてキャニスタ21に蒸発燃料が流れたことをキャニスタ21のベーパ濃度によって検出して、封鎖弁24の開弁開始位置を検出する。そのため、空燃比の低下によって封鎖弁24の開弁開始位置を検出する従来の場合のようにエンジンの運転状況に影響されることなく正確に封鎖弁24の開弁開始位置を検出することができる。
<第2実施形態>
図5は本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態においてはキャニスタ21に蒸発燃料が流入したことをキャニスタ21内のベーパ濃度の増加によって検出したのに対し、第2実施形態においてはキャニスタ21に蒸発燃料が流入したことをキャニスタ21の温度上昇によって検出するようにした点である。具体的には、図4のステップS11〜S13に代えて、図5ではステップS31〜S33が実行される。その他の構成は両者全く同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
ステップS31では、時間計測用のカウンタが設定値に達したか否かが判定される。予め設定した時間が経過し、カウンタが設定値に達して、ステップS31が肯定判断されると、ステップS32では、その時点で温度センサ29によって計測されるキャニスタ21の温度が取り込まれる。次のステップS33にてステップS32で取り込まれた温度がB℃以上か否か判定される。キャニスタ21の温度のB℃は、封鎖弁24が開弁開始位置に達して燃料タンク15とキャニスタ21とが連通され、燃料タンク15からキャニスタ21に蒸発燃料が流れ吸着されることによって上昇して到達するキャニスタ21内温度に設定されている。キャニスタ21の温度のB℃は、本発明の所定温度に相当する。
キャニスタ21の温度がB℃に達するまでは、ステップS33は否定判断され、ステップS2以降の処理が繰り返される。その間、封鎖弁24の開弁量は図9のように階段状に徐々に大きくされる。キャニスタ21の温度がB℃に達してステップS33が肯定判断されると、ステップS21、S22において、そのときの封鎖弁24の開弁位置が開弁開始位置として記憶され、学習完了フラグがセットされる。図9のキャニスタ21の活性炭温度のタイムチャートと封鎖弁24の開弁量のタイムチャートは、その様子を示している。
以上のように封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御に際しては、封鎖弁24の開弁動作開始後、封鎖弁24を通じてキャニスタ21に蒸発燃料が流れたことをキャニスタ21の温度によって検出して、封鎖弁24の開弁開始位置を検出する。そのため、空燃比の低下によって封鎖弁24の開弁開始位置を検出する従来の場合のようにエンジンの運転状況に影響されることなく正確に封鎖弁24の開弁開始位置を検出することができる。
<第3実施形態>
図6は本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態においてはキャニスタ21に蒸発燃料が流入したことをキャニスタ21内のベーパ濃度の増加によって検出して封鎖弁24の開弁開始位置を検出したのに対し、第3実施形態においては、それに加えて封鎖弁24が開かれたときに生じる燃料タンク15の内圧変化を検出し、それら両方で封鎖弁24の開弁開始が検出されたとき、封鎖弁24が開弁開始位置にあるとした点である。具体的には、図4のステップS1、S2、S21、S22は、図6においても同一であり、その部分には同一符号が付されている。一方、図4のステップS11〜S13に代えて、図6ではステップS41〜S44、ステップS51〜S55及びステップS61、S62が実行される。
図6において、ステップS1が肯定判断されると、ステップS41に進んで、その時点の燃料タンク内圧(以下、単にタンク圧ともいう)P1が圧力センサ26によって計測され取り込まれる。次のステップS42では、時間計測用のカウンタが設定値に達したか否かが判定される。予め設定した時間が経過し、カウンタが設定値に達して、ステップS42が肯定判断されると、ステップS43にてステップS41と同様に圧力センサ26によってその時点の燃料タンク内圧P2が計測され取り込まれる。次にステップS44では、上述のように取り込まれた燃料タンク内圧P1とP2との差圧Vp1の演算が行われる。ここで求められる差圧Vp1は、図9から明らかなように、封鎖弁24が閉弁されている状態で圧力センサ26によって検出されるタンク圧の単位時間当たりの変化量に相当する。
次のステップS2では、図4の場合と同様、封鎖弁24が階段状に開弁される。その後のステップS51〜S54では、上述のステップS41〜S44と同様、封鎖弁24が開弁動作開始後に圧力センサ26によって検出されるタンク圧PnとPn+1が計測されて取り込まれ、その差圧Vpがタンク圧の単位時間当たりの変化量として求められる。
ステップS55では、ステップS44で求められた差圧Vp1とステップS54で求められた差圧Vpとの変化幅が所定値以上か否か判定される。所定値は、封鎖弁24が開弁開始位置に達して燃料タンク15とキャニスタ21とが連通され、燃料タンク15からキャニスタ21に蒸発燃料が流れ始めることによって燃料タンク内圧が低下するのに対応した圧力の変化幅に設定されている。図9のように、タンク内圧がPn、Pn+1のタイミングでは、差圧Vpの差圧Vp1に対する変化幅が略ゼロで、所定値以上とならないため、ステップS55は否定判断され、ステップS2以降の処理が繰り返される。タンク内圧がPn+2のとき、差圧Vpの差圧Vp1に対する変化幅が所定値以上となる(タンク圧の二階微分値が所定値以上となる)ため、ステップS55は肯定判断され、次のステップS61に進む。
ステップS61では、図4のステップS11と同様に、その時点でキャニスタ21に吸着されているベーパ濃度が濃度センサ27によって計測され取り込まれる。そして、ステップS62では、図4のステップS13と同様に、ベーパ濃度がA%以上か否か判定される。ベーパ濃度がA%に達するまでは、ステップS62は否定判断され、ステップS2以降の処理が繰り返され、封鎖弁24の開弁量は階段状に徐々に大きくされる。ベーパ濃度がA%に達してステップS62が肯定判断されると、ステップS21、S22において、そのときの封鎖弁24の開弁位置が開弁開始位置として記憶され、学習完了フラグがセットされる。
第3実施形態の場合、ステップS55において差圧Vpの差圧Vp1に対する変化幅が所定値以上(タンク圧の二階微分値が所定値以上)となり、ステップS55が肯定判断された状態では、封鎖弁24が開弁開始位置に達したと判断されている。しかし、更にステップS62においてベーパ濃度がA%以上となってステップS62が肯定判断された状態で、初めて封鎖弁24が開弁開始位置に達したと判断している。即ち、2つの判定条件が同時に満たされたときにのみ封鎖弁24の開弁開始位置を判断するようにして、より確実に開弁開始位置を検出している。
<第4実施形態>
図7は本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態が第3実施形態に対して特徴とする点は、第3実施形態においてはキャニスタ21に蒸発燃料が流入したことをキャニスタ21内のベーパ濃度の増加によって検出して封鎖弁24の開弁開始位置を検出したのに対し、第4実施形態においてはキャニスタ21に蒸発燃料が流入したことをキャニスタ21の温度上昇によって検出して封鎖弁24の開弁開始位置を検出するようにした点である。具体的には、図6のステップS61、S62に代えて、図7ではステップS71、S72が実行される。その他の構成は両者全く同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
ステップS71では、その時点で温度センサ29によって計測されたキャニスタ21の温度が取り込まれる。そして、ステップS72では、ステップS71で取り込まれた温度がB℃以上か否か判定される。キャニスタ21の温度がB℃に達するまでは、ステップS72は否定判断されるが、キャニスタ21の温度がB℃に達してステップS72が肯定判断されると、ステップS21、S22において、そのときの封鎖弁24の開弁位置が開弁開始位置として記憶され、学習完了フラグがセットされる。
第4実施形態の場合、第3実施形態に対してベーパ濃度がキャニスタ21の温度に代わったのみで基本的内容は同一であり、第3実施形態において説明したのと同様、2つの判定条件が同時に満たされたときにのみ封鎖弁24の開弁開始位置を判断するようにして、より確実に開弁開始位置を検出している。
<第5実施形態>
図8は本発明の第5実施形態を示す。第5実施形態が第3実施形態に対して特徴とする点は、第3実施形態においてはキャニスタ21に蒸発燃料が流入したことをキャニスタ21内のベーパ濃度の増加によって検出して封鎖弁24の開弁開始位置を検出したのに対し、第5実施形態においては、キャニスタ21を介してエンジンに蒸発燃料が吸入されたことをエンジンの空燃比フィードバック補正量F/Bの変化によって検出して封鎖弁24の開弁開始位置を検出するようにした点である。具体的には、図6のステップS61、S62に代えて、図8ではステップS81、S82が実行される。その他の構成は両者全く同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
ステップS81では、その時点のエンジンの空燃比制御における空燃比フィードバック補正量F/Bが取り込まれる。そして、ステップS82では、ステップS81で取り込まれた空燃比フィードバック補正量F/BがマイナスC%以下か、又はプラスC%以上か否か判定される。エンジンが定常運転を行っている間は空燃比フィードバック補正量F/BはマイナスC%とプラスC%との間で安定しており、その状態ではステップS82は否定判断される。一方、封鎖弁24が開弁開始位置に達して蒸発燃料がキャニスタ21を介してエンジンに吸入されると、一時的に空燃比がリッチとなり、空燃比フィードバック補正量F/BはマイナスC%以下となるため、ステップS82は肯定判断される。空燃比フィードバック補正量F/BのC%は、本発明の空燃比フィードバック補正量の所定量に相当する。その後、ステップS21、S22において、そのときの封鎖弁24の開弁位置が開弁開始位置として記憶され、学習完了フラグがセットされる。封鎖弁24が開弁開始位置に到達する前後の空燃比フィードバック補正量F/Bの変化は図9に示されている。
第5実施形態の場合、第3実施形態に対してベーパ濃度が空燃比フィードバック補正量F/Bに代わったのみで基本的内容は同一であり、第3実施形態において説明したのと同様、2つの判定条件が同時に満たされたときにのみ封鎖弁24の開弁開始位置を判断するようにして、より確実に開弁開始位置を検出している。
上記各実施形態におけるステップS11〜S13、ステップS31〜S33、ステップS41〜S44、ステップS51〜S55、ステップS61、S62、ステップS71、S72、及びステップS81、S82の処理は、本発明における開弁開始位置検出手段に相当する。また、ステップS21の処理は本発明における学習手段に相当する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、流量制御弁をステップモータ式封鎖弁24としたが、ボール状の弁体の回転によって開弁量が連続的に変わる構造のボールバルブとしてもよい。また、上記実施形態では、車両用のエンジンシステムに本発明を適用したが、本発明は車両用に限定されない。車両用のエンジンシステムの場合、エンジンとモータとを併用したハイブリッド車でもよい。
10 エンジンシステム
11 エンジン本体(エンジン)
12 吸気通路
14 スロットル弁
15 燃料タンク
16 制御回路
17 給油口
20 蒸発燃料処理装置
21 キャニスタ
21a 活性炭
22 ベーパ通路
23 パージ通路
24 ステップモータ式封鎖弁(封鎖弁、流量制御弁)
25 パージ弁
26 圧力センサ(内圧センサ)
27 濃度センサ
28 大気通路
29 温度センサ

Claims (4)

  1. 燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、その吸着された蒸発燃料をエンジンに吸入させ、燃料タンクとキャニスタとを接続する経路上の弁として、開弁動作開始後、所定量動作するまでは燃料タンクとキャニスタとの連通が行われない不感帯域を有する流量制御弁を用いた蒸発燃料処理装置において、
    前記流量制御弁の開弁動作開始後、流量制御弁からキャニスタに蒸発燃料が流れたことを検出して流量制御弁の開弁開始位置を検出する開弁開始位置検出手段と、
    開弁開始位置検出手段によって検出された開弁開始位置を、流量制御弁の開弁制御を行う際の学習値として記憶する学習手段とを備える蒸発燃料処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記開弁開始位置検出手段は、
    キャニスタ内の蒸発燃料濃度を検出するキャニスタ蒸発燃料濃度検出手段、
    エンジンに吸入される蒸発燃料濃度を検出する吸入蒸発燃料濃度検出手段、
    キャニスタの温度上昇を検出するキャニスタ温度検出手段のいずれかである蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記開弁開始位置検出手段は、
    キャニスタ内の蒸発燃料濃度が所定濃度以上であることを前記キャニスタ蒸発燃料濃度検出手段が検出したとき、
    エンジンに吸入される蒸発燃料濃度が所定濃度以上であることを前記吸入蒸発燃料濃度検出手段が検出したとき、
    キャニスタの温度上昇が所定温度以上であることを前記キャニスタ温度検出手段が検出したとき
    のいずれかであるとき、流量制御弁の開弁位置を開弁開始位置として検出する蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項1において、
    燃料タンク内の空間圧力を内圧として検出する内圧センサを備え、
    前記開弁開始位置検出手段は、
    流量制御弁の開弁動作開始後、内圧センサによって検出される内圧が変化したとき、且つ
    前記流量制御弁の開弁動作開始後、流量制御弁からキャニスタに蒸発燃料が流れたこと、又はエンジンに蒸発燃料が吸入されたことを検出したとき、
    流量制御弁の開弁位置を開弁開始位置として検出する蒸発燃料処理装置。
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