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JP2016044982A - 電子装置 - Google Patents

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JP2016044982A
JP2016044982A JP2014167039A JP2014167039A JP2016044982A JP 2016044982 A JP2016044982 A JP 2016044982A JP 2014167039 A JP2014167039 A JP 2014167039A JP 2014167039 A JP2014167039 A JP 2014167039A JP 2016044982 A JP2016044982 A JP 2016044982A
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竜義 大村
Tatsuyoshi Omura
竜義 大村
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Abstract

【課題】時計の指針を目標位置に移動させるときに、正転と逆転のうちモータの回転で消費されるリソースが小さい方を、この指針の回転方向として決定することができるアナログ電子時計などの電子装置を提供する。【解決手段】アナログ電子時計1は、指針、輪列機構と、輪列機構を介して指針を1ステップごとに正転または逆転させるステッピングモータと、CPU4と、指針の目標位置を指定する操作部90とを備える。CPU4は、指針の目標位置が指定されたならば、バックラッシュ量を加味し、消費するリソース値である電流量が少ない回転方向を選択する針回転方向算出部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、指針で情報を表示するアナログ電子時計などの電子装置に関する。
アナログ電子時計は、水晶発振子によって指針の運行を制御する時計である。近年のアナログ電子時計は、生活拠点の都市の時刻と、もう一つの都市の時刻とを切り替えて表示する機能や、サマータイムの有無を切り替えて表示する機能を有する。このときアナログ電子時計は、時刻指針を通常の時刻位置とは異なる時刻の位置に移動させる。
また、近年のアナログ電子時計は、気圧や温度、高度、方位などの各種情報を表示する機能を有しているものがある。このアナログ電子時計において、これら各種情報の表示指針として独立した指針を設けると、時計を大型化するおそれがあり、かつ広い表示領域を必要とするおそれがある。そこで、アナログ時刻を表示する時刻指針を、これら各種情報の表示用に切り換えて表示することが行われている。このときアナログ電子時計は、時刻指針を通常の時刻位置とは異なる所望の位置に移動させる。
時刻指針を、通常の時刻位置とは異なる位置に移動させて表示するものとしては、例えば特許文献1に記載の発明がある。特許文献1の要約の目的には、「正転及び逆転可能な2個のモ−タにより分針と時針とを個別に駆動するアナログ時計において、より多機能な時計としてモ−タの使用効率を高める。」と記載されている。特許文献1の要約の構成には、「基準信号をカウントして計時手段43が計時した時刻を記憶する現時刻記憶手段61と、現時刻記憶手段61が記憶した内容を指針の角度に換算する換算手段45及びこの演算結果を目標値として記憶する目標位置記憶手段71と、指針の表示位置示す表示値を記憶する表示位置記憶手段75とを設けると共に、目標値と表示値とが一致するまで表示手段90における指針駆動用パルスモ−タに歩進信号を出力させる演算駆動手段47を設ける。」と記載されている。
特開平5−93784号公報
多くのアナログ電子時計は、指針を回転させる輪列機構を備え、パルスモータ(ステッピングモータ)がこの輪列機構を駆動して指針を回転させる。この輪列機構は、複数の歯車が互いに嵌まり合って駆動力を伝達するため、各歯車間に僅かな隙間を有している。この隙間は、バックラッシュ(Backlash)と呼ばれている。このバックラッシュによって、各歯車は自由に動くことができる。このバックラッシュは、輪列機構の部品の製造誤差や熱膨張やゆがみを吸収し、外力による輪列機構の破損を防いでいる。
パルスモータを正転側に回転させて指針を駆動したのち、このパルスモータを逆転側に回転させさせたとき、指針は、バックラッシュによって所定の位置ずれが発生する。そのため、アナログ電子時計は、パルスモータを逆転側に回転させたのち、バックラッシュによるズレを補正する為に少し余計にまわし、正転側に回転させるように動作する。これにより、バックラッシュによるズレ(以下、「バックラッシュ量」という。)を補正している。
従来のアナログ電子時計は、パルスモータの回転で消費されるリソースを考慮して、指針を目標位置に移動するものは存在しなかった。よって、パルスモータがより多くの電流量を消費するおそれがあり、より多くの回転時間を必要とするおそれがある。
そこで、本発明は、電子装置について、指針を目標位置に移動させるときに、指針の正転と逆転のうちモータの回転で消費されるリソースが小さい方を、この指針の回転方向として決定することを課題とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
回転自在に設けられた指針と、
前記指針を回転動作させる輪列機構と、
前記輪列機構を介して前記指針を1ステップごとに正転または逆転させるモータと、
前記指針が移動する目標位置を設定し、前記モータの駆動を制御する制御手段と、
を備えており、
前記制御手段は、当該指針を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、消費するリソース値が少ない回転方向を選択する、
ことを特徴とする電子装置である。
本発明によれば、電子装置について、指針を目標位置に移動させるときに、指針の正転と逆転のうちモータの回転で消費されるリソースが小さい方を、この指針の回転方向として決定することが可能となる。
第1の実施形態におけるアナログ電子時計を示す概略の構成図である。 第1の実施形態におけるアナログ電子時計の制御ブロック図である。 アナログ電子時計の指針の正転時と逆転時の動作を示す図である。 第1の実施形態における針回転処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるアナログ電子時計を示す概略の構成図である。 第2の実施形態におけるアナログ電子時計の制御ブロック図である。 第2の実施形態における針回転処理を示すフローチャートである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態の構成)
図1は、第1の実施形態におけるアナログ電子時計1を示す概略の構成図である。
第1の実施形態のアナログ電子時計1は、秒針2aと分針2bと時針2cとを独立のモータで各々駆動可能なものであり、特には限られないが、例えば、腕に装着するためのバンドを備えた腕時計型の電子時計である。このアナログ電子時計1は、例えば秒針2aと、輪列機構31aを介して秒針2aを回転駆動するステッピングモータ32aと、モータ駆動回路33aとを備えている。ここでは、分針2bおよび時針2cについても同様に構成される。秒針2aと分針2bと時針2cとは、それぞれ独立に回転可能である。以下、秒針2aと分針2bと時針2cとを特に区別しないときには、単に指針2と記載する。各輪列機構31a〜31cを特に区別しないときには、単に輪列機構31と記載する。各ステッピングモータ32a〜32cを特に区別しないときには、単にステッピングモータ32と記載する。各モータ駆動回路33a〜33cを特に区別しないときには、単にモータ駆動回路33と記載する。
アナログ電子時計1は更に、CPU(Central Processing Unit)4と、ROM(Read Only Memory)6と、RAM(Random Access Memory)7と、発振回路82と、分周回路81と、時刻計数回路83と、電源部5と、操作部90と、気圧計測部91と、温度計測部92と、方位計測部93と、電波受信部94とを備えている。
秒針2aと分針2bと時針2cは、文字盤上の回転軸に対して、回転自在に設けられている。輪列機構31a〜31cは、それぞれ秒針2aと分針2bと時針2cとを回転動作させる。
秒針2aは、6度ステップで回転移動可能となっており、60ステップの移動で文字盤上を一周する。分針2bは、例えば、ステッピングモータ32の各ステップ駆動により1度ステップで回転移動可能となっており、360ステップの移動で文字盤上を一周する。時針2cも同様に1度ステップで回転移動可能となっており、360ステップの移動で文字盤上を一周する。以下、各指針2の1周あたりのステップ駆動の数を「最大ステップ数」と記載する場合がある。後記するROM6に、このステップ駆動の数が最大ステップ数66として保持される。
モータ駆動回路33は、CPU4から入力された制御信号に基づいて、ステッピングモータ32a〜32cを駆動するための駆動電圧信号を、適切なタイミングで出力する。このモータ駆動回路33は、CPU4からの設定信号に基づき、ステッピングモータ32の駆動電圧や駆動電圧パルス幅を調整して出力可能である。第1の実施形態のモータ駆動回路33は、ステッピングモータ32に対して正転方向または逆転方向に駆動電圧信号を出力可能となっている。
CPU4は、各種演算処理を行い、アナログ電子時計1の全体動作を統括制御する。CPU4は、ROM6に保持された制御プログラムを読み出して実行し、継続的に各部に時刻表示に係る動作を行わせると共に、操作部90への入力操作に基づいてリアルタイムで、または、設定されたタイミングで要求された動作を行わせる。CPU4は、指針2が移動する目標位置を設定し、モータ駆動回路33を介して、ステッピングモータ32の駆動を制御する制御手段である。
ROM6には、各種制御プログラムや初期設定データが保持されており、例えば、秒針2a・分針2b・時針2cそれぞれの正転パルス消費電流値61と、逆転パルス消費電流値62と、正転パルス幅初期値63と、逆転パルス幅初期値64と、バックラッシュ量65と、最大ステップ数66とが保持される。不図示の各種制御プログラムは、アナログ電子時計1の起動時に、CPU4により読み出されて継続的に実行される。
正転パルス消費電流値61は、ステッピングモータ32を正転方向に1ステップだけ回転させるパルスの電流値である。正転パルス幅初期値63は、ステッピングモータ32を正転方向に1ステップだけ回転させるパルスの幅の初期値である。
逆転パルス消費電流値62は、ステッピングモータ32を逆転方向に1ステップだけ回転させるパルスの電流値である。逆転パルス幅初期値64は、ステッピングモータ32を逆転方向に1ステップだけ回転させるパルスの幅の初期値である。
バックラッシュ量65は、指針2および輪列機構31のバックラッシュよるズレをステップ数で示した値が保持される。最大ステップ数66は、各指針2の文字盤の1周に相当する最大のステップ数の値が保持される。本実施形態の分針2bのバックラッシュ量65には、「5」が保持される。分針2bの最大ステップ数66には、前記したように「360」が保持される。これらバックラッシュ量65と最大ステップ数66とは、後記する図2と図3で説明する。
RAM7は、SRAMとDRAMといった揮発性メモリであり、CPU4に作業用のメモリ空間を提供し、例えば、各指針2に係る正転パルス消費電流量71および逆転パルス消費電流量72と、正転パルス幅設定値73および逆転パルス幅設定値74と、正転パルス幅補正値75および逆転パルス幅補正値76とを格納する。
正転パルス消費電流量71は、ステッピングモータ32を正転方向に1ステップだけ回転させるパルスの電流量であり、正転パルス消費電流値61と1パルスの幅とを乗算して算出される。逆転パルス消費電流量72は、ステッピングモータ32を逆転方向に1ステップだけ回転させるパルスの電流量であり、逆転パルス消費電流値62と1パルスの幅とを乗算して算出される。正転パルス消費電流量71および逆転パルス消費電流量72、ならびに電池容量により、電池寿命を算出できる。なお、正転パルス消費電流量71および逆転パルス消費電流量72は、電気量[C]と等しい。
正転パルス幅補正値75は、正転パルス幅初期値63を補正するための情報である。逆転パルス幅補正値76は、逆転パルス幅初期値64を補正するための情報である。
正転パルス幅設定値73は、実際にステッピングモータ32を正転方向に1ステップだけ回転させるパルスの幅の値である。逆転パルス幅設定値74は、実際にステッピングモータ32を逆転方向に1ステップだけ回転させるパルスの幅の値である。
また、RAM7には、操作部90への入力操作に基づいて設定されたユーザ設定データなどを一時記憶させておくことが可能である。RAM7の一部は、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリであってもよい。
発振回路82は、固有の周波数信号を生成して分周回路81に出力する。発振回路82としては、例えば、水晶発振回路が用いられる。
分周回路81は、発振回路82から入力された信号をCPU4や時刻計数回路83が利用する各種周波数の信号に分周して出力する。
時刻計数回路83は、分周回路81から入力された所定の周波数信号の回数を計数し、初期時刻に加算していくことで現在時刻を計数するカウンタ回路である。時刻計数回路83により計数される現在時刻は、CPU4により読み出されて時刻表示に用いられる。この時刻の計数は、ソフトウェア的に制御されてもよい。
電源部5は、アナログ電子時計1を長期間に亘って継続的、かつ安定的に動作させることが可能な構成となっており、例えば電池とDC−DCコンバータとの組み合わせである。これにより動作中の電源部5の出力電圧は、所定値を保つ。
操作部90は、ユーザによる入力操作を受け付けて電気信号に変換し、CPU4に出力する。第1の実施形態の操作部90は、例えば押しボタンスイッチであり、アナログ電子時計1の文字盤およびカバー部材の側面を保持するケーシングに設けられる。
気圧計測部91は、例えば、ピエゾ素子を用いて大気圧を測定する半導体センサである。この半導体センサにより計測された気圧に対応するアナログ電気信号は、CPU4によりデジタル変換されて、気圧が同定される。CPU4は、例えば、アナログ電子時計1に気圧計測機能を実行させる際には、指針2を移動させて、計測した気圧を表示させる。気圧計測部91とCPU4とが計測した気圧は、高度の算出にも用いられる。
温度計測部92は、アナログ電子時計1のケーシング内部で温度を計測する温度センサである。この温度センサには、例えば、小型軽量の半導体センサが用いられる。この温度センサにより計測出力された温度に対応するアナログ電気信号は、CPU4によりデジタル変換されて、温度が同定される。CPU4は、例えば、アナログ電子時計1に温度計測機能を実行させる際には、指針2を移動させて、同定した温度を表示させる。
方位計測部93は、地磁場を計測する地磁気センサを含んで構成される。この地磁気センサにより計測された地磁場に対応する電気信号は、所定のフォーマットでCPU4に入力され、所定のサンプリング周波数でデジタル変換されて、方位同定部47により磁北の方向が同定される。CPU4は、例えば、アナログ電子時計1に方位磁針機能を実行させる際には、指針2を回転移動させて、同定した磁北の向きを表示させる。
電波受信部94は、アンテナを介して時刻情報を含んだ標準電波を受信し、復調した信号をCPU4に出力する。この復調信号は、時刻解読部48(図2参照)で解読されることで時刻情報が取得される。この時刻情報に基づいて、時刻計数回路83の計数する現在時刻が必要に応じて修正される。
図2は、第1の実施形態におけるアナログ電子時計1の制御ブロック図である。
図2で説明する各制御部は、CPU4が、ROM6などに保持された各制御プログラムを実行することによって具現化される。
気圧計測部91と温度計測部92とは、測定した各信号を針動作制御部41に出力する。針動作制御部41は、これら各信号から、気圧や温度や方位を同定する。
高度換算部46は、気圧計測部91が測定した気圧情報を、例えば気圧と高度との間の換算テーブルによって高度の値に換算し、換算した高度の値を針動作制御部41に出力する。
方位同定部47は、方位計測部93の地磁気センサが計測した地磁場に対応する電気信号をデジタル変換して処理し、磁北の方向を同定する。
時刻解読部48は、電波受信部94が受信した標準電波信号から時刻を解読し、解読した時刻情報を針動作制御部41に出力する。
操作部90は、ユーザによる操作指示を受けると、その操作の情報を針動作制御部41に出力する。操作部90は、時刻、方位、高度、温度、気圧のうち何れかを指針2で示すように切り替える切り替え部である。
針動作制御部41の目標針位置設定部412は、操作の情報に基づいて指針2の目標位置を決定する。針動作制御部41は、操作の情報に基づいて時刻、方位、高度、温度、気圧の何れかを選択し、選択した情報に係る指針2の目標位置を決定する。操作部90と目標針位置設定部412とは、指針2の目標位置を指定する位置指定手段を構成する。ここで指針2は、図1に示した秒針2a、分針2b、時針2cのうちいずれかである。
パルス幅設定部421は、正転1パルスごとのパルス幅の初期値である正転パルス幅初期値63を、正転パルス幅補正値75や温度情報などで補正して、正転の1パルスの電流値を算出し、パルス幅格納部422に出力する。ステッピングモータ32は、20℃〜30℃といった室温レベルでは広いパルスレベルで正常に動作可能に設定されている、即ち、パルス幅の設定可能範囲が広いのに対し、高温環境または低温環境では、限られた範囲のパルスレベル、特に、長いパルス幅の駆動パルスでしか正常な動作が行われなくなる。そのため、パルス幅設定部421は、正常な動作が行えるパルス幅を算出している。
パルス幅設定部421は更に、逆転1パルスごとのパルス幅の初期値である逆転パルス幅初期値64を、逆転パルス幅補正値76や温度情報などで補正して、逆転の1パルスの電流値を算出し、パルス幅格納部422に出力する。
パルス幅格納部422は、パルス幅設定部421が算出した正転/逆転のパルス幅を、RAM7(図1参照)の正転パルス幅設定値73および逆転パルス幅設定値74に格納する。後記する動作パルス出力部414は、パルス信号の出力の際に、これら正転パルス幅設定値73と逆転パルス幅設定値74とを参照する。
針消費電流保持部43は、正転の1パルスに流れる電流値である正転パルス消費電流値61と、逆転の1パルスに流れる電流である逆転パルス消費電流値62を保持する。本実施形態のステッピングモータ32は、正転と逆転で消費電流値が異なる。正転パルス消費電流値61には、逆転パルス消費電流値62と異なる値が保持される。
針消費電流量算出部44は、パルス幅格納部422と針消費電流保持部43とを参照して、正転/逆転の1パルスごとの消費電流量である正転パルス消費電流量71および逆転パルス消費電流量72を算出し、RAM7(図1参照)に格納する。この正転/逆転の1パルスごとの消費電流量とは、この指針2を1ステップだけ正転/逆転するために消費する電流量であり、消費電流値にバルス幅を乗算して算出される。
後記する針回転方向算出部413は、これら正転パルス消費電流量71および逆転パルス消費電流量72を参照して、指針2を正転/逆転それぞれの方向で目標位置まで回転させるときに消費する消費電流量を算出する。
上記したパルス幅設定部421とパルス幅格納部422と針消費電流量算出部44の動作は、図1に示した秒針2a、分針2b、時針2cそれぞれについて実行される。
針回転方向算出部413(針回転方向算出手段)は、指針2の目標位置と現在針位置411とに基づき、指針2の回転方向を算出(決定)する。ここで現在針位置411は、指針2の現在の位置をステップ番号で示したものである。針回転方向算出部413は、正転側に指針2を回転させて目標位置を示したときの消費電流量と、逆転側に指針2を回転させて目標位置を示したときの消費電流量とを比較し、指針2の回転方向を算出(決定)する。これによりCPU4は、は、指針2を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、消費電流量が少ない回転方向を選択することができる。
動作パルス出力部414(針駆動手段)は、モータ駆動回路33(図1参照)に動作パルスを出力してステッピングモータ32を駆動し、よって指針2を回転させる。
図3(a),(b)は、アナログ電子時計1の指針2の正転時と逆転時の動作を示す図である。
図3(a)は、アナログ電子時計1の指針2の正転時の動作を示している。ここでは、動作の説明において、適宜図1と図2とを参照する。
文字盤21には、時刻表示用の目盛が設けられ、略中心の同一位置に設けられた回転軸に、秒針2aと分針2bと時針2cとが回転自在に設けられる。文字盤21と秒針2a・分針2b・時針2cの上部は、これらが視認可能なように透明な材質のカバー部材で覆われている。分針2bは、その現在位置に加えて、目標位置2b1が破線矢印で示されている。図3(a)では説明のため、文字盤21の周囲に、1度ごとにステップ#0からステップ#359までのステップ番号を示す数値を記載している。分針2bの現在位置は、ステップ#0である。目標位置2b1は、ステップ#185である。このとき、現在針位置411には、「0」が設定される。
矢印M10は、分針2bの現在位置から目標位置2b1までの正転時の動作を示している。このときの正転のステップ数は、以下の式(1)で算出できる。

正転のステップ数 = 目標位置2b1−現在針位置411
= 185ステップ…(1)
アナログ電子時計1(図1参照)は、ステッピングモータ32bを正転側に185ステップだけ駆動することで、分針2bを目標位置2b1に移動させることができる。
なお、目標位置2b1のステップ番号が現在針位置411のステップ番号よりも大きい場合には、目標位置2b1のステップ番号から現在針位置411のステップ番号を減算したのちに、更に最大ステップ数66を加算すれば、正転のステップ数を求めることができる。
次に、指針2を正転側に回転させるため、ステッピングモータ32bを正転側に回転した場合に消費する電流量を求める。この処理は、針消費電流量算出部44(図2参照)によって実行される。
正転1パルスあたりの消費電流量を示す正転パルス消費電流量71は、正転パルス消費電流値61に、そのパルス幅である正転パルス幅設定値73を乗算して計算する。これを、以下の式(2)に示す。

正転パルス消費電流量71=正転パルス消費電流値61
×正転パルス幅設定値73…(2)
パルスの電圧値は、電源部5の出力電圧によって決定され、ステッピングモータ32bの正転時/逆転時ともに同一である。よって、正転パルス消費電流量71は、正転1パルスあたりの消費電力量と比例している。
正転時のパルスの消費電流値や幅の初期値は、ステッピングモータ32bの種類、または、輪列機構31bの種類によって変動する。そのため、ROM6には、正転パルス消費電流値61と正転パルス幅初期値63とを保持させて、製品機種ごとの書き換えが容易なように構成している。
更にステッピングモータ32bの正転時のパルス幅は、パルス幅設定部421によって、1ステップ駆動が可能な最小値となるように設定される。設定された値は、RAM7の正転パルス幅設定値73に格納される。これにより、ステッピングモータ32bの個体差、輪列機構31bの個体差、および、温度による負荷の変動によらず、1ステップ駆動が可能な最小の幅で正転パルスを出力し、消費電流量を削減して電池寿命を延ばすことができる。
なお、ステッピングモータ32bの逆転時のパルス幅も同様に、パルス幅設定部421によって、1ステップ駆動が可能な最小値となるように補正され、RAM7の逆転パルス幅設定値74に格納される。
逆転パルス消費電流量72は、逆転パルス消費電流値62に、そのパルス幅である逆転パルス幅設定値74を乗算して計算する。
指針2が正転側に回転したときの消費電流量は、先に求めた正転ステップ数に、正転パルス消費電流量71を乗算して求める。これを、以下の式(3)に示す。

正転側回転の消費電流量=正転ステップ数×正転パルス消費電流量71…(3)
図3(b)は、アナログ電子時計1の指針2の逆転時の動作を示している。
図3(a)と同様に、文字盤21には、分針2bの現在位置と目標位置2b1とが示されている。分針2bの現在位置は、ステップ#0である。目標位置2b1は、ステップ#185である。このとき、現在針位置411には、「0」が設定される。
アナログ電子時計1は、ステッピングモータ32bを逆転側に回転したのち、正転側に回転することで、分針2bを目標位置2b1の位置に移動させることができる。
矢印M20は、現在針位置411から目標位置2b1までの逆転時の動作を示している。このときの逆転のステップ数は、以下の式(4)で算出できる。

逆転のステップ数 = 最大ステップ数66−(目標位置2b1−現在針位置411)
= 175ステップ … (4)
なお、現在針位置411のステップ番号が目標位置2b1のステップ番号よりも大きい場合には、現在針位置411のステップ番号から目標位置2b1のステップ番号を減算すれば、逆転のステップ数を求めることができる。
矢印M20の場合、即ち、ステッピングモータ32bを逆転側に回転したときの消費電流量は、以下の式(5)で算出できる。

矢印M20の消費電流量=逆転パルス消費電流量72×逆転のステップ数…(5)
ここでは、指針2を逆転側に回転させているので、ステッピングモータ32bは、上記に続いてバックラッシュ量65だけ更に逆転側に進んだのちに正転側に戻らなければならない。
矢印M21は、ステッピングモータ32bが目標位置2b1からバックラッシュ量65だけ逆転側に進む動作を示している。矢印M22は、矢印M21の動作の後に、ステッピングモータ32bがバックラッシュ量65だけ正転側に戻り、目標位置2b1に至る動作を示している。ここでバックラッシュ量65は、例えば5ステップとする。バックラッシュ時の消費電流量は、このバックラッシュ量65に、正転パルス消費電流量71と逆転パルス消費電流量72との和を乗算して計算する。これを、以下の式(6)に示す。

バックラッシュ時の消費電流量=バックラッシュ量
×(正転パルス消費電流量71+逆転パルス消費電流量72)…(6)
よって指針2が逆転側に回転した際の消費電流量は、以下の式(7)で示される。

逆転側回転の消費電流量=矢印M20の消費電流量
+バックラッシュ時の消費電流量…(7)
針回転方向算出部413は、指針2が正転側に回転した際の消費電流量と、指針2が逆転側に回転した際の消費電流量とを比較することで、より消費電流量が小さい回転方向を選択して動作することができる。これにより、電池寿命を増大させることができる。
図4は、第1の実施形態における針回転処理を示すフローチャートである。
操作部90は、ユーザの操作指示を受けると、その操作情報を針動作制御部41に出力して、処理S10以降の針回転処理を行う。ここで操作情報とは、例えば、時刻、方位、高度、温度、気圧のうち何れかを選択するものである。
処理S10において、目標針位置設定部412は、操作情報に応じて指針2の目標位置を変更する。目標針位置設定部412は、例えば操作情報が方位の表示に係る指示であったならば、方位同定部47が同定した方位に応じて指針2の目標位置を変更する。
操作情報が気圧の表示に係る指示であったならば、気圧計測部91の信号に基づいて気圧を計測し、計測した気圧に応じて指針2の目標位置を変更する。操作情報が温度の表示に係る指示であったならば、温度計測部92の信号に基づいて温度を計測し、計測した温度に応じて指針2の目標位置を変更する。操作情報が高度の表示に係る指示であったならば、高度換算部46が換算した高度に応じて指針2の目標位置を変更する。操作情報が時刻の表示に係る指示であったならば、時刻解読部48が同定した時刻に応じて指針2の目標位置を変更する。
処理S11において、針回転方向算出部413は、指針2の目標位置が現在針位置411と相違しているか否かを判断する。針回転方向算出部413は、指針2の現在針位置411と目標位置とが相違するならば(Yes)、処理S12以下に進み、目標位置へ向けた回転方向を決定する。針回転方向算出部413は、指針2の現在針位置411と目標位置とが同一ならば(No)、図4の処理を終了する。
目標針位置設定部412が、例えば方位に応じて指針2の目標位置を変更した場合を考える。このとき指針2の目標位置は現在針位置411と相違し、処理S12以下に進むことが多い。
処理S12において、針回転方向算出部413は、現在針位置411から目標位置までの正転/逆転での回転ステップ数をそれぞれ算出する。具体的には、図3(a),(b)で示した場合には、正転時の回転ステップ数は185である。逆転時の回転ステップ数は175である。
処理S13において、針回転方向算出部413は、正転時の回転ステップ数などから、式(1)から式(3)に基づき、指針2の正転時のステッピングモータ32による消費電流量を算出する。
処理S14において、針回転方向算出部413は、逆転時の回転ステップ数にバックラッシュ量65を加味して、式(4)から式(7)に基づき、指針2の逆転時のステッピングモータ32による消費電流量を算出する。これにより、輪列機構31がバックラッシュを有しているときでも、指針2の逆転時の回転による消費電流量を正確に算出することができる。
処理S15において、針回転方向算出部413は、消費電流量が指針2の逆転時よりも正転時の方が小さいか否かを判断する。針回転方向算出部413は、指針2の正転時のステッピングモータ32による消費電流量が逆転時未満ならば(Yes)、処理S16に進み、指針2の正転時のステッピングモータ32による消費電流量が逆転時以上ならば(No)、処理S17に進む。
処理S16において、動作パルス出力部414は、指針2が目標位置まで正転方向に回転するように、モータ駆動回路33にパルスを出力する。動作パルス出力部414は、処理S16が終了すると、図4の処理を終了する。
処理S17において、動作パルス出力部414は、指針2が目標位置まで逆転方向に回転するように、モータ駆動回路33にパルスを出力する。
処理S18において、動作パルス出力部414は、ステッピングモータ32がバックラッシュ量65だけ逆転するように、モータ駆動回路33にパルスを出力する。
処理S19において、動作パルス出力部414は、ステッピングモータ32がバックラッシュ量65だけ正転するように、モータ駆動回路33にパルスを出力する。このようにすることで、動作パルス出力部414は、輪列機構31のバックラッシュのズレにも関わらず、指針2が目標位置を正確に指し示すように回転駆動できる。動作パルス出力部414は、処理S19が終了すると、図4の処理を終了する。
図4の処理により、アナログ電子時計1(電子装置)は、指針2を目標位置に移動させるときに、指針2の正転と逆転のうちステッピングモータ32の回転で消費される電流量(リソース)が小さい方を、この指針2の回転方向として決定することができる。これにより、電池寿命を増大させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のアナログ電子時計1Aは、第1の実施形態のアナログ電子時計1と同様に、指針2について、正転方向と逆転方向に加えてバックラッシュを考慮して、回転時間を算出して判定する。第2の実施形態の回転時間を基準とする処理は、判定するリソース量が異なる他は、第1の実施形態の消費電流量を基準とする処理と同様である。
図5は、第2の実施形態におけるアナログ電子時計1Aを示す概略の構成図である。図1に示す第1の実施形態のアナログ電子時計1と同一の要素には同一の符号を付与している。
第2の実施形態におけるアナログ電子時計1Aは、第1の実施形態とは異なり、ROM6に、正転1ステップ時間67と逆転1ステップ時間68とを保持している。それ以外は、第1の実施形態のアナログ電子時計1と同様である。
正転1ステップ時間67は、ステッピングモータ32を正転方向に1ステップ回転させるときに要する時間である。
逆転1ステップ時間68は、ステッピングモータ32を逆転方向に1ステップ回転させるときに要する時間である。本実施形態のステッピングモータ32は、正転と逆転とで1ステップ回転させるときに要する時間が異なる。正転1ステップ時間67には、逆転1ステップ時間68と異なる値が保持される。
図6は、第2の実施形態におけるアナログ電子時計1Aの制御ブロック図である。図2に示す第1の実施形態のアナログ電子時計1の制御ブロックと同一の要素には同一の符号を付与している。
第2の実施形態におけるアナログ電子時計1Aは、第1の実施形態とは異なり、針駆動時間保持部49を備えている。針駆動時間保持部49は、正転1ステップ時間67と、逆転1ステップ時間68とを保持する。それ以外は、第1の実施形態のアナログ電子時計1の制御ブロックと同一である。これにより針回転方向算出部413は、指針2の正転時の回転時間と、指針2の逆転時の回転時間とを算出可能となる。
図7は、第2の実施形態における針回転処理を示すフローチャートである。図4に示す第1の実施形態のフローチャートと同一の要素には同一の符号を付与している。
操作部90は、ユーザの操作指示を受けると、その操作情報を針動作制御部41に出力して、処理S10以降の針回転処理を行う。
処理S10〜S12は、図4に示す処理S10〜S12と同様である。
処理S13Aにおいて、針回転方向算出部413は、ステッピングモータ32の正転時の回転ステップ数から、指針2の正転時の回転による時間を算出する。このとき、指針2の正転時の回転による時間は、ステッピングモータ32の正転時の回転ステップ数に、正転1ステップ時間67を乗算して算出できる。これを以下の式(8)に示す。

正転時の回転による時間=正転時の回転ステップ数×正転1ステップ時間67…(8)
処理S14Aにおいて、針回転方向算出部413は、ステッピングモータ32の逆転時の回転ステップ数にバックラッシュ量65を加味して、指針2の逆転時の回転による時間を算出する。指針2の逆転時の回転による時間は、ステッピングモータ32の逆転時の回転ステップ数に逆転1ステップ時間68を乗算し、更に、正転1ステップ時間67と逆転1ステップ時間68の和とバックラッシュ量65との積とを加算することで算出できる。これを以下の式(8)に示す。

逆転時の回転による時間=逆転時の回転ステップ数×逆転1ステップ時間68
+(正転1ステップ時間67+逆転1ステップ時間68)
×バックラッシュ量65…(9)
これにより、輪列機構31がバックラッシュを有しているときでも、指針2の逆転時の回転による時間を正確に算出することができる。
処理S15Aにおいて、針回転方向算出部413は、指針2の回転時間が逆転時よりも正転時の方が小さいか否かを判断する。針回転方向算出部413は、指針2の正転時の回転時間が逆転時未満ならば(Yes)、処理S16に進み、指針2の正転時の回転時間が逆転時以上ならば(No)、処理S17に進む。これによりCPU4は、指針2を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、必要とする時間が短い回転方向を選択することができる。
処理S16〜S19は、図4に示す処理S16〜S19と同様である。
図7の処理により、アナログ電子時計1A(電子装置)は、指針2を目標位置に移動させるときに、指針2の正転と逆転のうちステッピングモータ32の回転で消費される時間(リソース)が小さい方を、この指針2の回転方向として決定することができる。これにより、ユーザを待たせることなく、指針2によって迅速に各種情報を表示可能である。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(g)のようなものがある。
(a) 操作部90によって指針2で時刻を示すように切り替えられたならば、針動作制御部41は、指針2の目標位置を、この指針2の現在位置から目標位置までの駆動時間に応じて補正してもよい。
(b) 上記実施形態では、分針2bを任意の目標位置まで回転駆動させている。しかし、これに限られず、時針2cや秒針2aなどを任意の目標位置まで回転駆動させてもよく、限定されない。
(c) 上記実施形態では、アナログ電子時計1の例を説明しているが、これに限定されず、指針2の角度で各種情報を表示し、この指針2を輪列機構31によって回転駆動し、かつ、輪列機構31がバックラッシュによるズレを有する電子装置であればよい。
(d) 指針2の目標位置は、ユーザが直接に指定してもよく、限定されない。
(e) 操作部90が指示する情報は、生活拠点の都市の時刻と、もう一つの都市の時刻との切り替え情報であってもよい。この指示情報により、アナログ電子時計1の表示時刻を、生活拠点の都市の時刻と、もう一つの都市の時刻のいずれかに切り替えることができる。
(f) 操作部90が指示する情報は、サマータイムの有無の切り替え情報であってもよい。この指示情報により、アナログ電子時計1の表示時刻を、サマータイム有り/無しのいずれかに切り替えることができる。
(g) ステッピングモータ32の回転によって消費するリソースは、電力量であってもよい。これにより、駆動電圧が変動する場合であっても、消費する電力量(リソース)を正しく算出可能である。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記]
<請求項1>
回転自在に設けられた指針と、
前記指針を回転動作させる輪列機構と、
前記輪列機構を介して前記指針を1ステップごとに正転または逆転させるモータと、
前記指針が移動する目標位置を設定し、前記モータの駆動を制御する制御手段と、
を備えており、
前記制御手段は、当該指針を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、消費するリソース値が少ない回転方向を選択する、
ことを特徴とする電子装置。
<請求項2>
前記モータは、正転と逆転で消費するリソース値が異なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
<請求項3>
前記制御手段は、
当該指針を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、消費電流量が少ない回転方向を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
<請求項4>
前記制御手段は、
当該指針を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、必要とする時間が短い回転方向を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
<請求項5>
前記モータの正転または逆転の1ステップごとに消費する前記リソース値と、
前記指針に係る前記輪列機構の前記バックラッシュ量と、
前記指針の最大ステップ数と、
を保持する記憶手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
<請求項6>
前記リソース値は、前記モータの正転または逆転それぞれの1ステップごとのパルス幅および消費電流量の組み合わせ、またはこれらの組み合わせを個体差で補正した値である、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
<請求項7>
前記リソース値は、前記モータの正転または逆転の1ステップごとに消費する各時間である、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
<請求項8>
前記制御手段は、
時刻、方位、高度、温度、気圧のうち何れかを前記指針で示すように切り替える切り替え部である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
<請求項9>
前記制御手段は、
前記指針で時刻を示すように切り替えたならば、前記指針の目標位置を、当該指針の現在位置から目標位置までの駆動時間に応じて補正する、
ことを特徴とする請求項8に記載の電子装置。
<請求項10>
前記バックラッシュ量は、前記輪列機構の種別ごとに異なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
1,1A アナログ電子時計 (電子装置)
2 指針
2a 秒針
2b 分針
2c 時針
21 文字盤
31a〜31c 輪列機構
32a〜32c ステッピングモータ (モータ)
33a〜33c モータ駆動回路
4 CPU (制御手段)
41 針動作制御部
411 現在針位置
412 目標針位置設定部 (位置指定手段)
413 針回転方向算出部 (針回転方向算出手段)
414 動作パルス出力部 (針駆動手段)
421 パルス幅設定部
422 パルス幅格納部
43 針消費電流保持部
44 針消費電流量算出部
45 メモリ保持部
46 高度換算部
47 方位同定部
48 時刻解読部
49 針駆動時間保持部
5 電源部
6 ROM (記憶手段)
61 正転パルス消費電流値
62 逆転パルス消費電流値
63 正転パルス幅初期値
64 逆転パルス幅初期値
65 バックラッシュ量
66 最大ステップ数
67 正転1ステップ時間
68 逆転1ステップ時間
7 RAM (記憶手段)
71 正転パルス消費電流量
72 逆転パルス消費電流量
73 正転パルス幅設定値
74 逆転パルス幅設定値
75 正転パルス幅補正値
76 逆転パルス幅補正値
81 分周回路
82 発振回路
83 時刻計数回路
90 操作部 (位置指定手段)
91 気圧計測部
92 温度計測部
93 方位計測部
94 電波受信部

Claims (10)

  1. 回転自在に設けられた指針と、
    前記指針を回転動作させる輪列機構と、
    前記輪列機構を介して前記指針を1ステップごとに正転または逆転させるモータと、
    前記指針が移動する目標位置を設定し、前記モータの駆動を制御する制御手段と、
    を備えており、
    前記制御手段は、当該指針を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、消費するリソース値が少ない回転方向を選択する、
    ことを特徴とする電子装置。
  2. 前記モータは、正転と逆転で消費するリソース値が異なる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記制御手段は、
    当該指針を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、消費電流量が少ない回転方向を選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  4. 前記制御手段は、
    当該指針を目標位置まで駆動する際に、バックラッシュ量を加味し、必要とする時間が短い回転方向を選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  5. 前記モータの正転または逆転の1ステップごとに消費する前記リソース値と、
    前記指針に係る前記輪列機構の前記バックラッシュ量と、
    前記指針の最大ステップ数と、
    を保持する記憶手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  6. 前記リソース値は、前記モータの正転または逆転それぞれの1ステップごとのパルス幅および消費電流量の組み合わせ、またはこれらの組み合わせを個体差で補正した値である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
  7. 前記リソース値は、前記モータの正転または逆転の1ステップごとに消費する各時間である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
  8. 前記制御手段は、
    時刻、方位、高度、温度、気圧のうち何れかを前記指針で示すように切り替える切り替え部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記指針で時刻を示すように切り替えたならば、前記指針の目標位置を、当該指針の現在位置から目標位置までの駆動時間に応じて補正する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の電子装置。
  10. 前記バックラッシュ量は、前記輪列機構の種別ごとに異なる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。

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