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JP2015206418A - 二重輸送管装置 - Google Patents

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JP2015206418A
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heater
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inner tube
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JP2014087554A
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佐々木 修
Osamu Sasaki
修 佐々木
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Showa Rasenkan Seisakusho Co Ltd
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Showa Rasenkan Seisakusho Co Ltd
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Abstract

【課題】水滴の床面への滴下を防止することが可能な二重輸送管装置を提供する。
【解決手段】二重輸送管装置10は、内部に極低温液体が流通する内管1と、内管1の外周に配置されたヒータ4と、内管1及びヒータ4の外方に配置された外管2と、内管1と外管2との間に配置された断熱材5と、内管1と外管2の隙間の両端部をそれぞれ封止する封止材7と、前記隙間と外部とを連通する排水管6と、内管1内に断続的に極低温液体を送出する送出手段11と、ヒータ4による加熱を制御する加熱制御手段12とを備える。加熱制御手段12は、内管1内に前記極低温液体が流れていないときに、ヒータ4を加熱させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、二重輸送管装置、特に極低温液体が内管を介して移送される二重輸送管装置に関する。
従来、各種の超電導装置などでは、液体ヘリウム、液体窒素、液体水素等の極低温液体を供給して冷却している。これら超電導装置と液体ガスタンクとは、通常、二重輸送管構造の真空断熱管で連結されている。さらには、真空断熱管は、寒冷地の給湯器から台所や浴室への配管などにも使用されている。
二重輸送管構造の真空断熱管は、同軸の内管及と外管とを備え、これら内管と外管との間の隙間を真空引きした、断熱効果が優れたものである(例えば、特許文献1参照)。また、真空断熱管の断熱性能をより高めるために、内管の外周に断熱材を配置させることもある。
特開2011−226526号公報
しかしながら、上記従来の真空断熱管などの二重輸送管は、内管に極低温液体が供給される場合、外管の外面に霜が付着し、水滴が床面に滴下することがあった。このように、水滴が滴下することは、特にクリーンルーム内では好ましくはない。
本発明は、水滴の床面への滴下を防止することが可能な二重輸送管装置を提供することを目的とする。
本発明の二重輸送管装置は、内部に極低温液体が流通する内管と、前記内管の外周に配置されたヒータと、前記内管及び前記ヒータの外方に配置された外管と、前記内管と前記外管との間に配置された断熱材と、前記内管と前記外管との隙間の両端部をそれぞれ封止する封止材と、前記隙間と外部とを連通する排水管と、前記内管内に断続的に前記極低温液体を送出する送出手段と、前記ヒータによる加熱を制御する加熱制御手段とを備え、前記加熱制御手段は、前記内管内に前記極低温液体が流れていないときに、前記ヒータを加熱させることを特徴とする。
本発明の二重輸送管装置によれば、内管内に極低温液体が流れていないときに、内管の外周に配置されたヒータが加熱される。この加熱によって、極低温液体の流通により内管の外表面に付着していた霜は水滴となる。そして、この水滴は、内管と外管の隙間や断熱材に一旦入り込む。さらに、水分が蓄積されると、排水管を介して外部に排出される。よって、水滴が床面に滴下することを防止することができる。
また、内管内に極低温液体が流通しているときはヒータによる加熱はないので、極低温流体が加熱されない。
本発明の実施形態に係る二重輸送管装置を模式的に示す部分断面図。 内管内の極低温流体の流量とヒータへの通電との関係を示すグラフ。
本発明の実施形態に係る二重輸送管装置10について説明する。
図1を参照して、二重輸送管装置10は、内管1と外管2とからなる二重輸送管3、ヒータ4、断熱材5、及び排水管6を備える。
内管1は、極低温液体が内部を流通する。極低温液体は、例えば、液体ヘリウム、液体窒素、液体水素等の液化ガスなどであり、内管1を介して、図示しない超電導変圧器,超電導ケーブル等の超電導機器などを冷却する極低温冷却容器21に供給される。
内管1は、例えばステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属製の直管、蛇腹管、螺旋管、コルゲート管であるが、内部を流通する極低温液体の種類、流量などに応じて適宜に形状、径、肉厚、材質などを定めればよい。
外管2は、内管1の外方に配置される。外管2は、例えばステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属製の直管、蛇腹管、螺旋管、コルゲート管であるが、断熱材5の種類、厚さなどに応じて適宜に形状、径、肉厚、材質などを定めればよい。
なお、内管1と外管2とは、同軸上に配置されることが好ましい。また、内管1又は外管2は、その一部が直管で、他の部分が蛇腹管、螺旋管、コルゲート管等であってもよい。
ヒータ4は、内管1の外周に配置された加熱手段である。ヒータ4は、例えば、銅系、鉄−クロム−アルミ系、ニッケル−クロム系などの金属からなる抵抗発熱体である。なお、ヒータ4は、ポリオレフィン、ポリウレタン、フッ素樹脂等に、カーボンブラック、アセチレンブラック、グラファイト、ニッケル粉等の導電性粉体物質を均一に混合して得た導電性樹脂からなる抵抗発熱体であってもよい。
ヒータ4は、ここでは、金属発熱体を非導電性樹脂で被覆した線状のものであり、内管1の全長に亘ってその外周面に螺旋状に配置されている。ただし、ヒータ4は、例えば内部に発熱体を配置した帯状のもの(テープヒータ)などであってもよい。また、ヒータ4は、内管1の全長の一部にのみ配置されていてもよい。
ヒータ4の発熱温度は、内管1の外表面に付着した霜が水滴となる程度の温度でよく、100℃を超えるような高温である必要はない。ヒータ4は、内管1の外表面に接着剤などで固定してもよい。
断熱材5は、内管1と外管2との間に配置される。断熱材5は、例えば、ガラスウール、ロックウール、アルミナファイバ、シリカファイバなどである。なお、断熱材5は、繊維状に限定されず、粒状、粉状などであってもよい。
二重輸送管3の長手方向の両端部は、ガラス封止材等の封止材7で封止されている。ただし、一方の端部には、排水管6の一端が接続されており、内管1と外管2との隙間と、排水管6の内部とは連通している。これにより、内管1と外管2との隙間に生じた水分は、排水管6を介して、ドレインパン8に排出される。排水管6は、例えばステンレス鋼、アルミニウム合金、銅製等の細い丸管である。
なお、円環状の金属板を内管1及び外管2の端部に溶接等で固定して、封止材7としてもよい。この場合、金属板に貫通孔を設けておき、この貫通孔に排水管6を挿通させて溶接等で固定すればよい。
二重輸送管装置10は、さらに、内管1内に断続的に極低温液体を送出する送出手段11、及び、ヒータ4による加熱を制御する加熱制御手段12を備える。
送出手段11は、ここでは、二重輸送管3の上流に配置され、内管1と接続された配管13に設置された電磁弁である。配管13の上流には、極低温液体を収容する容器14が接続されている。なお、図1では、二重輸送管3の上流側の配管13及び下流側の配管15とは、それぞれ内管1と一体となるように記載されている。しかし、これに限定されず、内管1と配管13,15とを継手ナット等の既存の接続具で接続してもよい。
電磁弁11を弁開放状態(ON)にしたとき、容器14内から配管13を介して内管1内に極低温液体が送出される。電磁弁11を弁閉鎖状態(OFF)にしたとき、内管1内に極低温液体が流れない。なお、配管13にポンプなどを設けてもよい。
電磁弁11は、送出制御手段16により、ON、OFFが制御される。送出制御手段16は、例えば図示しないタイマに接続されており、所定時間経過毎に所定時間だけ電磁弁11をONにする。
加熱制御手段12は、ヒータ4の通電制御を行う。加熱制御手段12は、送出制御手段16と電気信号を授受可能に接続されており、内管1内に極低温液体が流れていないときに、ヒータ4を加熱させるようにヒータ4を通電制御する。加熱制御手段12及び送出制御手段16は、例えば、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)やシーケンサなどによって構成すればよい。
加熱制御手段12は、ここでは、ヒータ4に接続されるスイッチ17のON、OFFを制御する。
なお、内管1内で極低温液体(液化ガス)が加熱されて液化しないように、図2に示すように、内管1内を極低温液体が流通しないときに、ヒータ4を加熱する。具体的には、電磁弁11のOFF後、少なくとも所定の時間Δt1経過後に、ヒータ4への通電を開始し、ヒータ4への通電終了後、少なくとも所定の時間Δt2経過後に、電磁弁11をONにする。
以上説明した二重輸送管装置10においては、送出制御手段16により制御される送出手段11によって、内管1内に断続的に極低温液体が流通する。これにより、内管1の周囲が冷却され、内管1の外表面に霜が付着することがある。
しかし、送出手段11が極低温液体の送出を終えた後、少なくとも所定の時間Δt1経過後に、加熱制御手段12によりヒータ4が通電制御され、ヒータ4が加熱を開始する。この加熱によって、内管1の外表面に付着した霜は水滴となる。このような水滴は、内管1と外管2の隙間や断熱材5間に入り込んで存在するが、このようにして水分が蓄積されると、排水管6を介してドレインパン8に排出される。よって、水滴が床面に滴下することを防止することができる。
そして、ヒータ4への通電終了後、少なくとも所定の時間Δt2経過後に、内管1内に極低温液体の流入が開始されるので、内管1内を流通する極低温流体がガス化することがない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、内管1内に極低温液体が流れていないときに、ヒータ4を加熱させればよく、ヒータ4による加熱は図2に図示した場合に限定されない。
1…内管、 2…外管、 3…二重輸送管、 4…ヒータ、 5…断熱材、 6…排水管、 7…封止材、 8…ドレインパン、 10…二重輸送管装置、 11…送出手段、電磁弁、 12…加熱制御手段、 13…配管、 14…容器、 15…配管、 16…送出制御手段、 17…スイッチ、 21…極低温冷却容器。

Claims (1)

  1. 内部に極低温液体が流通する内管と、
    前記内管の外周に配置されたヒータと、
    前記内管及び前記ヒータの外方に配置された外管と、
    前記内管と前記外管との間に配置された断熱材と、
    前記内管と前記外管との隙間の両端部をそれぞれ封止する封止材と、
    前記隙間と外部とを連通する排水管と、
    前記内管内に断続的に前記極低温液体を送出する送出手段と、
    前記ヒータによる加熱を制御する加熱制御手段とを備え、
    前記加熱制御手段は、前記内管内に前記極低温液体が流れていないときに、前記ヒータを加熱させることを特徴とする二重輸送管装置。
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