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JP2015201728A - 機器制御システム及び機器制御方法 - Google Patents

機器制御システム及び機器制御方法 Download PDF

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JP2015201728A
JP2015201728A JP2014078800A JP2014078800A JP2015201728A JP 2015201728 A JP2015201728 A JP 2015201728A JP 2014078800 A JP2014078800 A JP 2014078800A JP 2014078800 A JP2014078800 A JP 2014078800A JP 2015201728 A JP2015201728 A JP 2015201728A
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幸松 孝憲
Takanori Komatsu
孝憲 幸松
雄平 丹羽
Yuhei Niwa
雄平 丹羽
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Abstract

【課題】マルチホップネットワークにおいて、機器間の通信接続が途切れることを抑制する。【解決手段】第1の機器と、第2の機器と、第3の機器と、前記第1乃至第3の機器を無線通信により制御するコントローラとを備える機器制御システムにおいて、前記コントローラと前記第1の機器とが無線で通信接続され、前記第1の機器と前記第2の機器とが無線で通信接続され、前記第2の機器と前記第3の機器とが無線で通信接続され、前記第3の機器が無線の受信感度劣化を検知した場合に、前記第3の機器と前記第2の機器が、前記コントローラからの制御を受け付けないチャンネル変更モードになり、前記第3の機器と前記第2の機器の間で使用する無線チャンネルを変更する。【選択図】 図4

Description

本発明は、無人遠隔作業ロボット等の機器の無線制御技術に関する。
突発的な事故や災害の発生時、あるいは工事現場等において、人間が立ち入ることが不可能な現場では、無線で制御できるロボット等の機器が必要である。突発的な事故や災害は、いつ何処で発生するか不明であり、またロボットが使用する無線帯域は確保されていない。そのため、TV(テレビジョン)などのホワイトスペースを使用して、他の電波に干渉しないように、ロボットを使用することが要求される。倒壊した建物や瓦礫による障害物の影響により、ロボットを無線で制御するには限界があり、事故・災害現場の隅々まで状況を確認するためには、マルチホップネットワークを利用して通信手段を確保することが有効である。マルチホップネットワークとは、端末同士が直接通信するだけでなく、他の端末を経由することでより広い範囲の端末と通信を可能にする無線ネットワークである。
図10は、背景技術におけるロボット制御を説明する図であり、例えば、災害・事故現場で用いられるロボット制御を示す図である。
図10において、221は、ロボットBA〜BCを制御するコントローラで、人間が安全な場所からコントロールする。222は、ロボットBA〜BCの通信状態や各ロボット間の電波状態を管理し、コントローラ221からの指示を受信し、ロボットBA〜BCへ制御信号を送信して、ロボットBA〜BCを制御するアクセスポイントである。
ロボットBA〜BCは、災害・事故現場を移動して、各ロボット周辺の情報を収集し、また、撮影した周辺画像等の情報を、アクセスポイント222を介して、コントローラ221に送信する。121〜124は、倒壊した建屋や瓦礫などの障害物である。
コントローラ221とアクセスポイント222、アクセスポイント222とロボットBA、ロボットBAとロボットBB、ロボットBBとロボットBCは、お互いに無線で接続されている。コントローラ221は、接続相手であるアクセスポイント222の識別情報(ID、MAC、IPアドレス等)を保有する。アクセスポイント222は、接続相手であるコントローラ221とロボットBAの識別情報を保有する。ロボットBAは、接続相手であるアクセスポイント222とロボットBBの識別情報を保有する。ロボットBBは、接続相手であるロボットBAとロボットBCの識別情報を保有する。ロボットBCは、接続相手であるロボットBBの識別情報を保有する。
図11は、背景技術におけるチャンネル変更のシーケンスを説明する図である。
図11において、コントローラ221が、ロボットBA、ロボットBB、ロボットBCを制御しているロボット制御モード(S101)において、例えば、ロボットBCが受信感度の劣化を検知(S102)すると、ロボットBCは、ロボットBBに対してチャンネル変更要求1(S103)を送信する。これを受信したロボットBBは、ロボットBAに対してチャンネル変更要求2(S104)を送信する。これを受信したロボットBAは、アクセスポイント222に対してチャンネル変更要求3(S105)を送信する。
チャンネル変更要求3を受信したアクセスポイント222は、ロボット制御モード(S101)からチャンネル変更モード(S106)にモードを切り替えて、ロボットBA、ロボットBB、ロボットBCに対するコントローラ221からの操作を一時停止する。次に、アクセスポイント222は、ロボットBAへチャンネル変更応答1(S107)を送信し、これを受信したロボットBAは、ロボットBBへチャンネル変更応答2(S108)を送信する。これを受信したロボットBBは、ロボットBCへチャンネル変更応答3(S109)を送信する。
チャンネル変更応答3を受信すると、ロボットBCは、チャンネルセンシングを行い、ロボットBBとの通信を行うチャンネルを変更(S110)する、つまり、ロボットBBとの通信を行う無線周波数を変更する。例えば、ロボットBCが移動中に隣接チャンネルで通信をしているロボットの通信領域に入ってしまったとき、隣接チャンネルからの干渉を受けて受信感度が劣化する。このような場合、無線周波数を変更することにより、受信感度を良くすることができる。
その後、ロボットBCは、ロボットBBへチャンネル変更通知1(S111)を送信する。これを受信したロボットBBは、ロボットBAへチャンネル変更通知2(S112)を送信する。これを受信したロボットBAは、アクセスポイント222へチャンネル変更通知3(S113)を送信する。アクセスポイント222は、チャンネル変更通知3を受信すると、チャンネル変更モード(S106)からロボット制御モード(S114)へモードを変更する。これにより、コントローラ221が、ロボットBA、ロボットBB、ロボットBCを制御することができるようになる。
以上説明したように、背景技術のアクセスポイントを使用したマルチホップネットワークでは、チャンネル変更に関わる通信フレームが、全てのロボットで送受信されるとともに、アクセスポイントにチャンネル変更時のデータが集中する。このためトラフィックが増加し、通信フレームのロスや遅延によってロボットBBとロボットBC間のチャンネル変更が失敗し、コントローラ221がロボットBCを制御できなくなる可能性がある。また、チャンネル変更中は、全てのロボットの動作制御ができなくなる。
このようなマルチホップネットワークを利用した技術として、特開2007−272676号公報(特許文献1)がある。特許文献1では、駐車場位置管理システムにおいて、駐車場内の各車両に予め搭載されている車車間通信手段と中継手段(アクセスポイント)とで通信路を確立してマルチホップネットワークを構築することが記載されている。
特開2007−272676号公報
背景技術のマルチホップネットワークでは、アクセスポイントがマルチホップネットワークを全て管理するので、例えばチャンネル変更時においてトラフィックが増大し、機器(例えばロボットや車)間の通信接続が途切れる可能性がある。
本発明の目的は、マルチホップネットワークにおいて、機器間の通信接続が途切れることを抑制できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するための、本願発明の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
第1の機器と、第2の機器と、第3の機器と、前記第1乃至第3の機器を無線通信により制御するコントローラとを備える機器制御システムであって、
前記コントローラと前記第1の機器とが無線で通信接続され、前記第1の機器と前記第2の機器とが無線で通信接続され、前記第2の機器と前記第3の機器とが無線で通信接続され、
前記第3の機器が無線の受信感度劣化を検知した場合に、前記第3の機器と前記第2の機器が、前記コントローラからの制御を受け付けないチャンネル変更モードになり、前記第3の機器と前記第2の機器の間で使用する無線チャンネルを変更することを特徴とする機器制御システム。
また、本願発明の代表的な他の構成は、次のとおりである。すなわち、
第1の機器と、第2の機器と、第3の機器と、前記第1乃至第3の機器を無線通信により制御するコントローラとを備える機器制御システムであって、
前記コントローラと前記第1の機器とが無線で通信接続され、前記第1の機器と前記第2の機器とが無線で通信接続され、前記第2の機器と前記第3の機器とが無線で通信接続され、
前記第3の機器が無線の受信感度劣化を検知した場合に、前記第3の機器と前記第2の機器の間で使用する無線チャンネルを変更するためのチャンネルセンシングが行われ、変更できる無線チャンネルが発見されなかった場合は、前記第2の機器の上位機器である前記第1の機器と、前記第3の機器とが無線で通信接続されることを特徴とする機器制御システム。
また、本願発明の代表的な他の構成は、次のとおりである。すなわち、
第1の機器と、第2の機器と、第3の機器と、前記第1乃至第3の機器を無線通信により制御するコントローラとを備え、前記コントローラと前記第1の機器とが無線で通信接続され、前記第1の機器と前記第2の機器とが無線で通信接続され、前記第2の機器と前記第3の機器とが無線で通信接続される機器制御システムにおける機器制御方法であって、
前記第3の機器が無線の受信感度劣化を検知すると、前記第3の機器と前記第2の機器とが、前記コントローラからの制御を受け付けず、前記第1の機器が、前記コントローラからの制御を受け付けるチャンネル変更モードになるステップと、
前記チャンネル変更モードにおいて、前記第2の機器又は前記第3の機器が、チャンネルセンシングを行って、受信感度の良いチャンネルを検出するステップと、
前記検出したチャンネルに基づき、前記第3の機器と前記第2の機器の間で使用する無線チャンネルを変更するステップと、を備えることを特徴とする機器制御方法。
上記構成によれば、マルチホップネットワークにおいて、機器間の通信接続が途切れることを抑制することができる。
本発明の第1実施形態におけるロボットの構成を示す図である。 第1実施形態におけるロボット制御を説明する図である。 第1実施形態におけるフレーム転送のシーケンス図の例である。 第1実施形態におけるチャンネル変更のシーケンスを説明する図である。 本発明の第2実施形態におけるロボット制御を説明する図である。 第2実施形態におけるチャンネル変更のシーケンスを説明する図である。 本発明の第3実施形態におけるロボット制御を説明する図である。 第3実施形態におけるチャンネル変更のシーケンスを説明する図である。 フレームの構成を説明する図である。 背景技術におけるロボット制御を説明する図である。 背景技術におけるチャンネル変更のシーケンスを説明する図である。
(第1実施形態)
第1実施形態では、災害・事故現場において、マルチホップネットワークによりロボット間無線通信を行って、安全な場所から人間がロボットを操作しているときに、ロボットが倒壊した建物や瓦礫の影響や、他の電波からの干渉を受けて、制御信号の受信レベルに劣化を検知した場合の無線チャンネル変更方法の例を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態におけるロボットの構成を示す図であり、機能的に示したブロック図である。
図1に示すように、ロボット10は、ロボット10を制御する制御部11と、各種データを記憶する記憶部12と、無線通信部13と、センサ14と、カメラ15と、走行部16とを含むように構成される。
センサ14は、ロボット10の周囲の物体との距離を計測し、ロボット10の周囲の3次元データを取得するための距離計測器である。カメラ15は、ロボット10の周囲を撮像するための撮像部である。走行部16は、ロボット10を移動(走行等)させる移動手段である。
無線通信部13は、当該ロボット10とコントローラ20との間、又は当該ロボット10と他のロボット10との間で、アンテナ13aを介して、コントローラ20からのロボット制御情報やカメラ画像の無線通信を行う。例えば、無線通信部13は、カメラ15で撮像し取得したカメラ画像データを、直接又は他のロボット10を介して、コントローラ20へフレーム送信し、コントローラ20で受け付けた操作者からの制御指示を、直接又は他のロボット10を介して、コントローラ20からフレーム受信する。コントローラ20又はロボット10から送信される通信情報には、送信元を示すコントローラ20又はロボット10の識別情報と、送信先(宛先)を示すコントローラ20又はロボット10の識別情報とが含まれる。
記憶部12は、主に、ロボット10を特定するロボット識別情報を記憶するロボット識別情報記憶部12aと、当該ロボット10が使用することのできるチャンネルを示す空きチャンネル情報を記憶する空きチャンネル情報記憶部12bとを含むように構成される。空きチャンネル情報は、コントローラ20から送信される。
ロボット識別情報は、当該ロボット10の識別情報と、無線接続している相手のロボット10又はコントローラ20の識別情報とを含み、例えば、ID(IDentification)や、MAC(Media Access Control address)や、IP(Internet Protocol)アドレスなどの情報である。
詳しくは、ロボット識別情報は、当該ロボット10が通信接続されている上位のロボット10又はコントローラ20の識別情報と、当該ロボット10が通信接続されている下位のロボット10の識別情報とを記憶する。上位とは、そのロボットの接続位置が、当該ロボット10よりもコントローラ20に近いことを意味し、下位とは、そのロボットの接続位置が、当該ロボット10よりもコントローラ20から遠いことを意味する。
上位と下位のロボット10又はコントローラ20の識別情報は、例えば、本ロボット制御システムの初期動作時において、コントローラ20から無線通信部13を介して設定される。
制御部11は、主に、通信状態監視部11aと、チャンネル変更部11bと、送信電文作成部11cと、受信電文解析部11dとを含むように構成される。
通信状態監視部11aは、受信感度(つまり受信レベル)の劣化やビットエラーレートなど無線通信の状態を監視する。
チャンネル変更部11bは、無線通信部13が使用可能な複数の無線チャンネル(つまり、空きチャンネル)におけるそれぞれの電波状態をセンシングし、その結果に基づき、無線通信部13が使用するチャンネル、つまり、当該ロボット10が無線ネットワークに用いるチャンネルを、より受信感度のよいチャンネルに変更する。つまり、無線チャンネルを、無線信号の周波数を変化させることにより切り替える。
送信電文作成部11cは、他のロボットを制御するための制御情報やカメラ画像を送信するための送信フレームを生成する。受信電文解析部11dは、受信したフレームを解析して、ロボットの制御情報やカメラ画像を取り出す。
制御部11は、当該ロボット10を制御するためのロボット制御フレームを、無線通信部13で受信した場合、受信電文解析部11dで受信フレームの解析を行い、当該ロボット10宛てのフレームの場合は、受信フレームに含まれるロボット制御情報を取出し、該ロボット制御情報を基に、移動や周辺のカメラ撮影などの動作を実行する。
また、制御部11は、当該ロボット10で撮影したカメラ画像をコントローラ20や他ロボットに送信するときは、送信電文作成部11cにおいて、上記カメラ画像を送信フレームの中に取り込む。カメラ画像を取り込んだ送信フレームは、無線通信部13から送信される。
図2は、第1実施形態におけるロボット制御を説明する図である。
図2では、背景技術である図10のアクセスポイント222が削除されている。図2に示す第1実施形態のマルチホップネットワークは、接続されているロボット同士がお互いに識別情報などの情報を共有することで、データが集中するアクセスポイントを無くして、トラフィックを低減し、送信フレームのロスやフレーム再送による遅延を減少させるものである。背景技術と同じ構成には、同符号を付し、説明を省略する。
コントローラ20とロボットA1、ロボットA1とロボットB1、ロボットB1とロボットC1は、お互いに無線で通信接続されている。コントローラ20は、接続相手であるロボットA1の識別情報を保有する。ロボットA1は、上位の接続相手であるコントローラ20の識別情報と、下位の接続相手であるロボットB1の識別情報とを保有する。ロボットB1は、上位の接続相手であるロボットA1の識別情報と、下位の接続相手であるロボットC1の識別情報とを保有する。ロボットC1は、上位の接続相手であるロボットB1の識別情報を保有する。
図3は、第1実施形態におけるフレーム転送のシーケンス図の例である。図3は、コントローラ20からロボットA1、ロボットB1、ロボットC1を操作するときのシーケンス、あるいはロボットA1、ロボットB1、ロボットC1からの信号、例えば、ロボットA1、ロボットB1、ロボットC1が撮影した周辺の映像を無線伝送するときのシーケンスの一例を示したものである。
コントローラ20でロボットA1を操作(S301)するときは、コントローラ20からロボットA1へフレーム1が送信される。フレーム1には、ロボットA1を操作するための制御情報が含まれる。ロボットA1からコントローラ20へ信号(S302)を送信するときは、ロボットA1からコントローラ20へフレーム2が送信される。フレーム2には、ロボットA1で撮影した画像情報等が含まれる。
コントローラ20でロボットB1を操作(S303)するときは、コントローラ20からロボットA1へフレーム3が送信され、ロボットA1からロボットB1へフレーム4が送信される。フレーム4は、フレーム3の情報を含む。ロボットB1からコントローラ20へ信号(S304)を送信するときは、ロボットB1からロボットA1へフレーム5が送信され、ロボットA1からコントローラ20へフレーム6が送信される。フレーム6は、フレーム5の情報を含む。
コントローラ20でロボットC1を操作(S305)するときや、ロボットC1からコントローラ20へ信号(S306)を送信するときも、上記と同様に、フレームが送信される。
図9は、フレームの構成を説明する図であり、ロボット間のマルチホップネットワークで伝送されるフレームの一例を示したものである。第1実施形態では、マルチホップネットワークで伝送されるフレームがIP(Internet Protocol)パケットである場合を例に説明する。91は、IPネットワーク上に伝送される際に物理層で付加されるIPヘッダであり、本実施例ではIPv4、IPv6の種類は問わない。IPヘッダ91には、送信元のロボットの識別情報と、送信先(宛先)のロボットの識別情報とが含まれる。92は、制御を行う対象である対象ロボットに至るまで経由するロボットの識別情報を含む転送経路情報、93は、対象ロボットを制御するための制御情報等を含む伝送情報である。
次に、コントローラ20からロボットB1を制御するシーケンス、及びロボットB1で撮影した映像などをコントローラ20に通知するシーケンス例について、図3を用いて詳しく説明する。
ロボットB1を操作するためのロボットB1操作情報(S303)は、コントローラ20から入力されて、フレーム3として、コントローラ20からロボットA1へ送信される。フレーム3の伝送情報93には、ロボットB1操作情報が含まれ、IPヘッダ91には、送信元のコントローラ20の識別情報と、送信先(宛先)のロボットB1の識別情報とが含まれ、転送経路情報92には、転送経路であるロボットA1の識別情報が含まれる。
フレーム3を受信したロボットA1は、IPヘッダ91により、宛先(ロボットB1)を確認する。そして、フレーム3の転送経路情報92にロボットA1の識別情報を確認すると、ロボットA1の識別情報を削除し、ロボットB1の識別情報を転送経路情報92に書き込んだフレーム4を、ロボットB1へ送信する。フレーム4を受信したロボットB1は、IPヘッダ91により、宛先がロボットB1であることを確認し、フレーム4の中の伝送情報93からロボットB1操作情報を読み取り、ロボットB1操作情報通りに動作する。
また、ロボットB1からの信号は、フレーム5として、ロボットA1へ送信される。フレーム5のIPヘッダ91には、送信元のロボットB1の識別情報と、送信先(宛先)のコントローラ20の識別情報とが含まれ、転送経路情報92には、転送経路であるロボットA1の識別情報が含まれ、伝送情報93には、例えばロボットB1が周辺を撮影した映像が含まれる。フレーム5を受信したロボットA1は、IPヘッダ91により、宛先(コントローラ20)を確認する。そして、転送経路情報92にロボットA1の識別情報を確認すると、ロボットA1の識別情報を削除し、コントローラ20の識別情報を書き込んで、フレーム6としてコントローラ20へ送信する。
図4は、第1実施形態におけるチャンネル変更のシーケンスを説明する図である。図4の例では、受信感度の劣化を検知したロボットからのチャンネル変更要求で無線チャンネル(つまり周波数)を変更する。具体的には、図4は、コントローラ20からロボットA1、ロボットB1、ロボットC1、ロボットD1を制御しているロボット制御モード(S401)において、例えばロボットD1が受信感度の劣化を検知(S402)したときのチャンネル変更シーケンスである。
ロボットC1から受信した信号の受信感度の劣化を検知(S402)したロボットD1は、ロボットC1に対してチャンネル変更要求(S403)を送信する。チャンネル変更要求(S403)を受信したロボットC1は、上位のロボットB1に対してチャンネル変更開始通知(S404)を送信する。これは、ロボットC1とロボットD1間でチャンネル変更を行っている最中に、ロボットC1又はロボットD1を操作する操作指示フレームがコントローラ20から伝送された場合に、該操作指示フレームをロボットB1で停止させ保留するためである。停止させた操作指示フレームは、ロボットB1の記憶部12に一時的に記憶される。
チャンネル変更要求(S403)を受信したロボットC1は、該チャンネル変更要求に含まれている送信元(ロボットD1)の識別情報に基づき、ロボットD1からのチャンネル変更要求であることを認識する。そして、ロボットC1は、ロボットC1とロボットD1の間をチャンネル変更モード(S405)にモードを切り替えて、ロボットC1とロボットD1に対するコントローラ20からの制御操作を、一時的に、受け付けない状態にする。
その後、ロボットC1は、ロボットC1の空きチャンネル情報記憶部12bに記憶していた空きチャンネルに対してチャンネルセンシングを行い、受信感度が良く使用可能であるチャンネルを選択する。例えば、ロボットC1は、ロボットC1とロボットD1との間で、チャンネル(つまり周波数)毎に送受信するタイミングを設定する。該設定されたタイミングで、ロボットD1は、各チャンネルの信号を順次、ロボットC1へ送出する。ロボットC1は、各チャンネルにおけるロボットD1からの受信信号の受信感度を調べ、受信感度のよいチャンネルを選択する。
なお、ロボットD1が、ロボットD1の空きチャンネル情報記憶部12bに記憶していた空きチャンネルに対してチャンネルセンシングを行い、受信感度が良く使用可能であるチャンネルを選択するようにしてもよい。
そして、ロボットC1は、該選択したチャンネルを示すチャンネル指定情報を、チャンネル変更応答(S406)に含めて、ロボットD1へ送信し、ロボットD1との間の無線通信のチャンネル変更(S407)を行う、つまり、無線チャンネルを切り替える。ロボットD1は、チャンネル変更応答(S406)を受信すると、ロボットC1との間のチャンネル変更(S407)を行う。
その後、ロボットC1は、チャンネル変更終了通知(S408)をロボットB1へ送信する。このチャンネル変更終了通知(S408)には、変更後のチャンネルを示すチャンネル変更情報が含まれる。このチャンネル変更情報は、ロボットB1からロボットA1を介してコントローラ20へ送信される。コントローラ20は、チャンネル変更情報に基づき、空きチャンネル情報を作成し、配下の全ロボットへ通知する。各ロボットは、コントローラ20から受信した空きチャンネル情報を、それぞれの空きチャンネル情報記憶部12bに格納する。なお、コントローラ20は、空きチャンネル情報の代わりに、各ロボット間やコントローラ20との間で使用中のチャンネルを示すチャンネル使用情報を、配下の全ロボットへ通知するようにしてもよい。
その後、ロボットC1とロボットD1は、ロボット制御モード(S401)に戻り、全てのロボットの制御がコントローラ20からできるようになる。
第1実施形態によれば、少なくとも次の効果を奏する。
(A1)ロボットD1(第3の機器)が無線の受信感度劣化を検知すると、ロボットD1とロボットC1(第2の機器)が、コントローラ20からの制御を受け付けないチャンネル変更モードになり、ロボットD1とロボットC1の間で使用する無線チャンネルの周波数を変更するよう構成したので、ロボットD1とロボットC1間の無線通信が途絶えることを抑制できる。
(A2)チャンネル変更に関わるフレーム送信は、ほぼ、ロボットC1とロボットD1の間に限定されるので、チャンネル変更の最中でも、ロボット間のトラフィックが増加することなく、通信レイテンシの劣化をさけられる。
(A3)ロボットD1とロボットC1の間のチャンネル変更モードにおいて、ロボットB1(第1の機器)やロボットA1が、コントローラ20からの制御を受け付けることができるよう構成したので、ロボットA1とロボットB1に対して、コントローラ20から操作を継続することが可能となる。
(A4)ロボットD1(第3の機器)が無線の受信感度劣化を検知すると、該受信感度劣化をロボットD1からロボットC1(第2の機器)へ通知し、ロボットC1は、該受信感度劣化を通知されると、チャンネルセンシングを行うよう構成したので、受信感度の良い周波数を検出することが可能となる。
(第2実施形態)
上記した第1実施形態では、マルチネットワーク全体を管理するアクセスポイントを削除し、互いに接続されているロボット間で情報を共有することで、トラフィックを低減し、フレームのロスや遅延を避け、チャンネル変更の確実な実行が可能となることを説明した。例えば、同時に二組のロボットがチャンネル変更を行った場合、ネットワーク中にアクセスポイントが存在すると、上記二組のロボットを制御して順番にチャンネルセンシングを行い、チャンネル変更が可能であるが、第1実施形態の場合、それぞれの組のロボットが独自動作しているため、同じチャンネルを選択する可能性がある。
そこで、第2実施形態では、ロボットがチャンネル変更の順番を制御する例を説明する。第2実施形態におけるロボットの構成は、図1に示す構成と略同様であるが、第2実施形態におけるロボットの制御部は、下位ロボットからのチャンネル変更要求に対し、これを許可するか否かの判断を行う点で、第1実施形態におけるロボット10の制御部11と異なる。その他の機能は、第1実施形態の制御部11の機能と同様である。
図5は、本発明の第2実施形態におけるロボット制御を説明する図である。
図5において、151から153は、倒壊した建物や瓦礫などの障害物である。ロボットA2は、上位のコントローラ20(図5では不図示)と、下位のロボットB2と、下位のロボットE2に通信接続されている。ロボットB2は、上位のロボットA2と下位のロボットC2に通信接続されている。ロボットC2は、上位のロボットB2と下位のロボットD2に通信接続されている。ロボットD2は、上位のロボットC2に通信接続されている。ロボットE2は、上位のロボットA2と下位のロボットF2に通信接続されている。ロボットF2は、上位のロボットEと通信接続されている。
図5において、例えば、ロボットC2とロボットD2の間(A領域)と、ロボットE2とロボットF2の間(B領域)で、チャンネル変更が同時に行われようとしている場合の処理について、図6を用いて説明する。図6は、第2実施形態におけるチャンネル変更のシーケンスを説明する図である。図6の例は、ロボットC2とロボットD2の間(A領域)で開始したチャンネル変更を優先する場合である。
受信感度の劣化を検知(S601)したロボットD2は、自身の上位ロボットC2に対してチャンネル変更要求1(S602)を送信する。チャンネル変更要求1(S602)を受信したロボットC2は、自身の下位ロボットD2がチャンネル変更を要求したことを通知するチャンネル変更要求2(S603)を、自身の上位ロボットB2へ送信する。ロボットB2は、チャンネル変更要求2(S603)を受信すると、下位ロボットC2からのチャンネル変更要求を通知するチャンネル変更要求3(S604)を、自身の上位ロボットA2へ送信する。
複数の下位ロボット(ロボットB2及びロボットE2)と通信接続されている上位ロボットA2は、複数の下位ロボットからチャンネル変更要求を受信すると、最も早く受信したチャンネル変更要求を受け付ける。図6の例では、下位ロボットB2からチャンネル変更要求3(S604)を受信した時点で、他の下位ロボットからのチャンネル変更要求を受信していないので、下位ロボットB2からのチャンネル変更要求3(S604)を受け付ける。そして、ロボットA2は、チャンネル変更許可通知1(S605)を、ロボットB2へ送信する。
ロボットB2は、チャンネル変更許可通知1(S605)を受信すると、チャンネル変更許可通知2(S606)を、ロボットC2へ送信する。ロボットC2は、チャンネル変更許可通知2(S606)を受信すると、ロボットC2とロボットD2の間をチャンネル変更モードに切り替えて、ロボットC2とロボットD2に対するコントローラ20からの制御操作を、一時的に、受け付けない状態にする。
その後、ロボットC2は、チャンネルセンシング(S607)を行い、受信感度が良く使用可能であるチャンネルを選択する。そして、ロボットC2は、該選択したチャンネルを示すチャンネル指定情報を、チャンネル変更応答に含めて、ロボットD2へ送信し、ロボットD2との間のチャンネル変更(S608)を行う。ロボットD2は、チャンネル変更応答を受信すると、ロボットC2との間のチャンネル変更(S608)を行う。
その後、ロボットC2は、チャンネル変更が完了したことを示すチャンネル変更完了通知1(S609)をロボットB2へ送信する。ロボットB2は、チャンネル変更完了通知1(S609)を受信すると、チャンネル変更完了通知2(S610)をロボットA2へ送信する。
チャンネル変更完了通知1(S609)やチャンネル変更完了通知2(S610)には、変更後のチャンネルを示すチャンネル変更情報が含まれる。このチャンネル変更情報は、ロボットB2からロボットA2を介してコントローラ20へ送信される。コントローラ20は、チャンネル変更情報に基づき、空きチャンネル情報を作成し、配下の全ロボットへ通知する。各ロボットは、受信した空きチャンネル情報を、空きチャンネル情報記憶部12bに格納する。
ロボットA2は、ロボットB2からチャンネル変更要求3(S604)を受信した後、ロボットB2からチャンネル変更完了通知2(S610)を受信するまでの間、他のロボットからのチャンネル変更要求を受け付けない。図6の例では、受信感度劣化を検知(S621)したロボットF2が、ロボットE2とロボットF2の間(B領域)でチャンネル変更を行うために、チャンネル変更要求4(S622)を、ロボットE2へ送信する。次に、ロボットE2からロボットA2へチャンネル変更要求5(S623)を送信した場合、ロボットA2は、チャンネル変更不許可通知(S624)を、ロボットE2に通知する。
チャンネル変更不許可通知(S624)を受信したロボットE2は、所定時間経過した後、再び、チャンネル変更要求6(S625)を、ロボットA2へ送信する。ロボットA2は、ロボットB2からチャンネル変更完了通知2(S610)を受信した後に、ロボットE2からのチャンネル変更要求6(S625)を受信した場合は、ロボットE2へチャンネル変更許可通知3(S626)を通知する。
ロボットE2は、チャンネル変更許可通知3(S626)を受信すると、上述したロボットC2の動作と同様に、ロボットE2とロボットF2の間をチャンネル変更モードに切り替えて、ロボットE2とロボットF2に対するコントローラ20からの制御操作を、一時的に、受け付けない状態にする。
その後、ロボットE2は、チャンネルセンシング(S627)を行い、受信感度が良く使用可能であるチャンネルを選択する。そして、ロボットE2は、該選択したチャンネルを示すチャンネル指定情報を、チャンネル変更応答に含めて、ロボットF2へ送信し、ロボットF2との間のチャンネル変更(S628)を行う。ロボットF2は、チャンネル変更応答を受信すると、ロボットE2との間のチャンネル変更(S628)を行う。
その後、ロボットE2は、チャンネル変更完了通知3(S629)をロボットA2へ送信する。このチャンネル変更完了通知3(S629)には、変更後のチャンネルを示すチャンネル変更情報が含まれる。このチャンネル変更情報は、ロボットA2からコントローラ20へ送信される。コントローラ20は、このチャンネル変更情報に基づき、空きチャンネル情報を作成し、配下の全ロボットへ通知する。各ロボットは、受信した空きチャンネル情報を、空きチャンネル情報記憶部12bに格納する。
第2実施形態によれば、少なくとも次の効果を奏する。
(B1)ロボットD2(第3の機器)とロボットF2(第5の機器)とが、それぞれ無線の受信感度劣化を検知すると、ロボットD2が、第1のチャンネル変更要求を、ロボットC2(第2の機器)とロボットB2を介してロボットA2(第1の機器)へ送信し、ロボットF2が、第2のチャンネル変更要求を、ロボットE2(第4の機器)を介してロボットA2へ送信し、ロボットA2は、第1のチャンネル変更要求を、第2のチャンネル変更要求よりも早く受信した場合、チャンネル変更許可通知をロボットC2へ送信し、ロボットC2は、チャンネル変更許可通知を受信すると、コントローラ20からの制御を受け付けないチャンネル変更モードになり、ロボットC2とロボットD2の間で使用する無線チャンネルを変更するよう構成したので、A領域のロボットC2とB領域のロボットE2の両方で同時にチャンネル変更を行う状態を回避でき、同じチャンネルを選択することを回避することが可能となる。
(B2)ロボットC2は、無線チャンネルを変更した後、チャンネル変更完了通知をロボットA2へ送信し、ロボットA2は、チャンネル変更完了通知を受信した後、ロボットF2からの第3のチャンネル変更要求を受信すると、第2のチャンネル変更許可通知をロボットE2へ送信し、ロボットE2は、第2のチャンネル変更許可通知を受信すると、コントローラ20からの制御を受け付けないチャンネル変更モードになり、ロボットE2とロボットF2の間で使用する無線チャンネルを変更するよう構成したので、B領域のロボットE2においてもチャンネル変更を行うことが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、ロボットが受信感度の劣化を検知し、上位ロボットにチャンネル変更要求を送信し、チャンネルセンシング後、上位ロボットからチャンネル変更が不可能である応答を受信したとき、他の上位ロボットと接続することで、通信が途切れ、ロボットが制御できなくなる問題を解決するものである。
第3実施形態におけるロボットの構成は、図1に示す構成と略同様であるが、第3実施形態におけるロボットの制御部は、次の2つの点で、第1実施形態におけるロボット10の制御部11と異なる。1つ目の点は、上位ロボットからチャンネル変更が不可能である応答を受信したとき、他の上位ロボットと接続する点である。2つ目の点は、各ロボットが自己の識別情報を、定期的に(例えば数秒毎に)無線送信する点である。その他の機能は、第1実施形態の制御部11の機能と同様である。
図7は、本発明の第3実施形態におけるロボット制御を説明する図である。
図7において、図5で説明したのと同様に、各ロボットはお互いに通信接続されている。171から174は、倒壊した建物や瓦礫などの障害物である。
図8は、第3実施形態におけるチャンネル変更のシーケンスを説明する図である。
図8に示すように、ロボット制御モード(S801)中に、ロボットD3が受信感度の劣化を検知(S802)すると、ロボットD3は、上位ロボットC3にチャンネル変更要求(S803)を送信する。ロボットC3は、チャンネルセンシングを行い、変更できる適切なチャンネルを発見できなかった場合は、チャンネル変更不可応答(S804)を、ロボットD3へ送信する。
チャンネル変更不可応答(S804)を受信したロボットD3は、ロボットC3の上位ロボットの識別情報を取得するために、管理機器情報取得要求(S805)を、ロボットC3へ送信する。前述したように、ロボットC3は、ロボットC3の上位ロボットの識別情報を保有している。ロボットC3は、ロボットC3の上位ロボットB3の識別情報を、管理機器情報取得応答として、ロボットD3へ送信する(S806)。ロボットD3は、上記ロボットC3から入手した識別情報に基づき、ロボットB3へ接続要求(S807)を送信する。
ロボットB3は、例えばロボットD3との間の無線信号の受信感度やビットエラーレートなどに基づき、接続可能か否かの接続判定(S808)を行い、接続可能であれば接続許可応答(S809)をロボットD3へ送信する。これにより、ロボットD3とロボットB3との間の通信接続が可能となる(図7の接続1)。
次に、ロボットD3は、ロボットC3へ接続切断要求(S810)を送信し、ロボットC3からの接続切断応答(S811)を受信することで、ロボットD3の上位の接続相手は、ロボットC3からロボットB3へと切り替わる。
また、ロボット制御モード中に、ロボットF3が受信感度の劣化を検知した場合、上記のロボットD3と同様に、ロボットF3は、上位ロボットE3にチャンネル変更要求を送信する。ロボットE3は、チャンネルセンシングを行い、変更できるチャンネルを発見できなかった場合は、チャンネル変更不可応答を、ロボットF3へ送信する。
チャンネル変更不可応答を受信したロボットF3は、ロボットE3の上位ロボットの識別情報を取得するために、管理機器情報取得要求をロボットE3へ送信する。ロボットE3は、ロボットE3が保有する上位ロボットA3の識別情報を、ロボットF3へ送信する。ロボットF3は、上記ロボットE3から入手した識別情報に基づき、ロボットA3へ接続要求を送信する。
この場合、図7に示すように、障害物174の影響で、ロボットA3と接続不可能であるので、ロボットA3からの応答がない。すると、ロボットF3は、ロボットF3が無線通信可能である相手を探索し、無線通信可能な相手であるロボットB3を見つけると、ロボットB3の識別情報を、ロボットB3から取得する。前述したように、第3実施形態では、各ロボットが自己の識別情報を、定期的に無線送信するようにしている。
次に、ロボットF3は、ロボットB3をロボットF3の上位ロボットとする接続要求を、ロボットB3へ送信し、上位と下位の接続関係を確立させる。これにより、ロボットF3を下位とし、ロボットB3を上位とする、ロボットF3とロボットB3との間の通信接続が可能となる(図7の接続2)。
第3実施形態によれば、少なくとも次の効果を奏する。
(C1)ロボットD3(第3の機器)が無線の受信感度劣化を検知すると、ロボットD3とロボットD3の上位ロボットC3(第2の機器)の間で使用する無線チャンネルの周波数を変更するためのチャンネルセンシングが行われ、変更できるチャンネルを発見できなかった場合は、ロボットC3の上位ロボットB3(第1の機器)と、ロボットD3とが無線で通信接続されるよう構成したので、通信切断によるロボットの操作不能を未然に防ぐことができる。
(C2)ロボットF3(第3の機器)が無線の受信感度劣化を検知すると、ロボットF3と上位ロボットE3(第2の機器)の間で使用する無線チャンネルの周波数を変更するためのチャンネルセンシングが行われ、変更できるチャンネルを発見できなかった場合であって、ロボットF3とロボットF3の上位ロボットロボットA3(第1の機器)とが無線で通信接続できない場合は、ロボットD3が接続相手となるロボットB3(第4の機器)を探索し、ロボットD3とロボットB3とが無線で通信接続されるよう構成したので、通信切断によるロボットの操作不能を未然に防ぐことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形、組み合わせて実施することができる。
上述した実施形態では、災害・事故現場で操作するロボットについて説明したが、本発明は、災害・事故現場で操作するロボットに限定されるものではなく、消防の消化手段である消化装置や、建設工事などで使用するダンプトラックなどの無人遠隔操作を行う装置や機器にも適用できることは言うまでもない。
また、本発明は、本発明に係る処理を実行するシステムや方法以外に、このような方法やシステムを実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして把握することができる。
また、本発明は、CPUがメモリに格納された制御プログラムを実行することにより制御する構成としてもよく、あるいは、CPUを用いないハードウエア回路として構成してもよい。
10…ロボット(機器)、11…制御部、11a…通信状態監視部、11b…チャンネル変更部、11c…送信電文作成部、11d…受信電文解析部、12…記憶部、12a…ロボット識別情報記憶部、12b…空きチャンネル情報記憶部、13…無線通信部、13a…アンテナ、14…センサ、15…カメラ、16…走行部、20…コントローラ、91…IPヘッダ、92…転送経路情報、93…伝送情報、121〜124…障害物、151〜153…障害物、171〜174…障害物、221…コントローラ、222…アクセスポイント。

Claims (9)

  1. 第1の機器と、第2の機器と、第3の機器と、前記第1乃至第3の機器を無線通信により制御するコントローラとを備える機器制御システムであって、
    前記コントローラと前記第1の機器とが無線で通信接続され、前記第1の機器と前記第2の機器とが無線で通信接続され、前記第2の機器と前記第3の機器とが無線で通信接続され、
    前記第3の機器が無線の受信感度劣化を検知した場合に、前記第3の機器と前記第2の機器が、前記コントローラからの制御を受け付けないチャンネル変更モードになり、前記第3の機器と前記第2の機器の間で使用する無線チャンネルを変更することを特徴とする機器制御システム。
  2. 請求項1に記載された機器制御システムであって、
    前記チャンネル変更モードにおいて、前記第1の機器が、前記コントローラからの制御を受け付けることを特徴とする機器制御システム。
  3. 請求項1に記載された機器制御システムであって、
    前記第3の機器が無線の受信感度劣化を検知した場合に、該受信感度劣化を前記第3の機器から前記第2の機器へ通知し、前記第2の機器は、該受信感度劣化を通知されると、チャンネルセンシングを行って、受信感度の良い無線チャンネルを検出することを特徴とする機器制御システム。
  4. 請求項1に記載された機器制御システムであって、さらに、
    前記第1の機器と通信接続される第4の機器と、前記第4の機器と通信接続される第5の機器とを備え、
    前記第3の機器と前記第5の機器とが、それぞれ無線の受信感度劣化を検知した場合に、前記第3の機器が、第1のチャンネル変更要求を、前記第2の機器を介して前記第1の機器へ送信し、前記第5の機器が、第2のチャンネル変更要求を、前記第4の機器を介して第1の機器へ送信し、
    前記第1の機器は、前記第1のチャンネル変更要求を、前記第2のチャンネル変更要求よりも早く受信した場合、チャンネル変更許可通知を前記第2の機器へ送信し、
    前記第2の機器は、前記チャンネル変更許可通知を受信すると、前記チャンネル変更モードになり、前記第2の機器と前記第3の機器の間で使用する無線チャンネルを変更することを特徴とする機器制御システム。
  5. 請求項4に記載された機器制御システムであって、
    前記第2の機器は、前記無線チャンネルを変更した後、チャンネル変更完了通知を、前記第1の機器へ送信し、
    前記第1の機器は、前記チャンネル変更完了通知を受信した後、前記第5の機器からの第3のチャンネル変更要求を受信すると、第2のチャンネル変更許可通知を前記第4の機器へ送信し、
    前記第4の機器は、前記第2のチャンネル変更許可通知を受信すると、前記コントローラからの制御を受け付けないチャンネル変更モードになり、前記第4の機器と前記第5の機器の間で使用する無線チャンネルを変更することを特徴とする機器制御システム。
  6. 第1の機器と、第2の機器と、第3の機器と、前記第1乃至第3の機器を無線通信により制御するコントローラとを備える機器制御システムであって、
    前記コントローラと前記第1の機器とが無線で通信接続され、前記第1の機器と前記第2の機器とが無線で通信接続され、前記第2の機器と前記第3の機器とが無線で通信接続され、
    前記第3の機器が無線の受信感度劣化を検知した場合に、前記第3の機器と前記第2の機器の間で使用する無線チャンネルを変更するためのチャンネルセンシングが行われ、変更できる無線チャンネルが発見されなかった場合は、前記第2の機器の上位機器である前記第1の機器と、前記第3の機器とが無線で通信接続されることを特徴とする機器制御システム。
  7. 請求項6に記載された機器制御システムであって、
    前記チャンネルセンシングにより変更できるチャンネルが発見されなかった場合であって、さらに前記第1の機器と前記第3の機器とが無線で通信接続できない場合は、前記第3の機器が接続相手となる第4の機器を探索し、前記第3の機器と前記第4の機器とが無線で通信接続されることを特徴とする機器制御システム。
  8. 第1の機器と、第2の機器と、第3の機器と、前記第1乃至第3の機器を無線通信により制御するコントローラとを備え、前記コントローラと前記第1の機器とが無線で通信接続され、前記第1の機器と前記第2の機器とが無線で通信接続され、前記第2の機器と前記第3の機器とが無線で通信接続される機器制御システムにおける機器制御方法であって、
    前記第3の機器が無線の受信感度劣化を検知すると、前記第3の機器と前記第2の機器とが、前記コントローラからの制御を受け付けず、前記第1の機器が、前記コントローラからの制御を受け付けるチャンネル変更モードになるステップと、
    前記チャンネル変更モードにおいて、前記第2の機器又は前記第3の機器が、チャンネルセンシングを行って、受信感度の良いチャンネルを検出するステップと、
    前記検出したチャンネルに基づき、前記第3の機器と前記第2の機器の間で使用する無線チャンネルを変更するステップと、を備えることを特徴とする機器制御方法。
  9. 請求項8に記載された機器制御方法であって、
    前記機器制御システムが、さらに、前記第1の機器と通信接続される第4の機器と、前記第4の機器と通信接続される第5の機器とを備え、
    前記第3の機器が、無線の受信感度劣化を検知すると、第1のチャンネル変更要求を、前記第2の機器を介して前記第1の機器へ送信するステップと、
    前記第5の機器が、無線の受信感度劣化を検知すると、第2のチャンネル変更要求を、前記第4の機器を介して前記第1の機器へ送信するステップと、
    前記第1の機器が、前記第1のチャンネル変更要求を、前記第2のチャンネル変更要求よりも早く受信すると、チャンネル変更許可通知を前記第2の機器へ送信するステップと、
    前記第2の機器が、前記チャンネル変更許可通知を受信した場合に、前記第3の機器と前記第2の機器とが、前記チャンネル変更モードになることを特徴とする機器制御方法。
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