JP2015122557A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ダイバーシチやMIMOが効果を十分に発揮するためには、複数のアンテナ間の結合をできる限り小さくして、アンテナ相関を低くする必要がある。
しかし、複数のアンテナを小型の通信端末等の小さな領域に搭載する場合、一般的にはアンテナ間の距離を十分に確保することが困難であるため、アンテナ間の結合が強くなり、通信性能が劣化する。
しかし、このダイバーシチアンテナでは、各ループアンテナの間隔を0.15波長以上離す必要があることが特許文献1に記載されている。
図1はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す構成図である。
図1において、グランド導体板1は方形の形状をなしており、図中、グランド導体板1の左上の角領域(左上の頂点付近の領域)には給電点11(第1の給電点)が配置され、グランド導体板1の右上の角領域(右上の頂点付近の領域)には給電点12(第2の給電点)が配置されている。
また、図中、グランド導体板1の上辺の中点付近には給電点13(第3の給電点)が配置され、グランド導体板1の下辺の中点付近には給電点14(第4の給電点)が配置されている。
なお、給電点13,14は、グランド導体板1の上辺又は下辺の中点付近に配置されていればよく、グランド導体板1の上に配置されていてもよいし、グランド導体板1の外側に配置されていてもよい。
ここでは、線状導体21aと線状導体21bが接続されている旨の記述をしているが、1本の線状導体が途中で折り曲げられて、線状導体21aと線状導体21bが形成されているものを想定している。
ここでは、線状導体22aと線状導体22bが接続されている旨の記述をしているが、1本の線状導体が途中で折り曲げられて、線状導体22aと線状導体22bが形成されているものを想定している。
線状導体23a〜23eはグランド導体板1の上辺に沿うように方形のループを形成しており、線状導体23a,23c,23eはグランド導体板1の上辺と略平行に設置されている。線状導体23aと線状導体23eの長さは略同一である。
また、線状導体23b,23dはグランド導体板1に対して略垂直に設置されており、線状導体23bと線状導体23dの長さは略同一である。
第1のキャパシタンスであるキャパシタンス41はアンテナ素子23の小形化を図るために、給電点13と線状導体23aの間に装荷されている。
第2のキャパシタンスであるキャパシタンス42はアンテナ素子23の小形化を図るために、給電点13と線状導体23eの間に装荷されている。
キャパシタンス41とキャパシタンス42の間を、給電点13により給電する。
線状導体24a〜24eはグランド導体板1の下辺に沿うように方形のループを形成しており、線状導体24a,24c,24eはグランド導体板1の下辺と略平行に設置されている。線状導体24aと線状導体24eの長さは略同一である。
また、線状導体24b,24dはグランド導体板1に対して略垂直に設置されており、線状導体24bと線状導体24dの長さは略同一である。
第3のキャパシタンスであるキャパシタンス43はアンテナ素子24の小形化を図るために、給電点14と線状導体24aの間に装荷されている。
第4のキャパシタンスであるキャパシタンス44はアンテナ素子24の小形化を図るために、給電点14と線状導体24eの間に装荷されている。
キャパシタンス43とキャパシタンス44の間を、給電点13により給電する。
この実施の形態1では、線状導体21a,22a,23b,23d,24b,24dの長さは0.1波長以下である。また、グランド導体板1の左辺、右辺、上辺及び下辺の長さは0.3波長以下である。
なお、図1のアンテナ装置では、図示していないが、アンテナインピーダンスの整合を取るために、給電点11〜14に整合回路が設置される。
給電点11からアンテナ素子21に給電するとアンテナ素子21が励振する。
即ち、給電点11からアンテナ素子21に給電すると、線状導体21a,21b及びグランド導体板1に電流が流れて線状導体21a,21bが共振し、その結果、線状導体21a,21bから電磁波が放射される。
また、給電点12からアンテナ素子22に給電するとアンテナ素子22が励振する。
即ち、給電点12からアンテナ素子22に給電すると、線状導体22a,22b及びグランド導体板1に電流が流れて線状導体22a,22bが共振し、その結果、線状導体22a,22bから電磁波が放射される。
なお、アンテナ素子21,22は、途中で折り曲げられて、逆L型の構造をなしているため、通常のモノポールアンテナと比較して低姿勢化されている。
即ち、給電点13からアンテナ素子23に給電すると、線状導体23a〜23e及びキャパシタンス41,42に電流が流れて、線状導体23a〜23e及びキャパシタンス41,42が共振し、その結果、線状導体23a〜23eから電磁波が放射される。
また、給電点14からアンテナ素子24に給電するとアンテナ素子24が励振する。
即ち、給電点14からアンテナ素子24に給電すると、線状導体24a〜24e及びキャパシタンス43,44に電流が流れて、線状導体24a〜24e及びキャパシタンス43,44が共振し、その結果、線状導体24a〜24eから電磁波が放射される。
図2(a)は図1のアンテナ装置のうち、アンテナ素子21,22だけを残して、アンテナ素子23,24を削除した場合を示し、図2(b)はアンテナ素子21とアンテナ素子22を上下反対に設置した場合を示している。
即ち、アンテナ素子22の線状導体22aがグランド導体板1の右下の頂点付近に配置されている給電点12に接続されている状態で、グランド導体板1に対して略垂直に設置され、線状導体22bがグランド導体板1の右上の頂点に向かって伸びている。
したがって、図2(a)のように、アンテナ素子21,22を並べる方が、図2(b)のように、アンテナ素子21,22を並べるより、2本のアンテナ素子間の結合を低減することができる。
このため、図1のアンテナ装置におけるアンテナ素子21とアンテナ素子22間の結合は小さいと言える。
図1のアンテナ装置では、アンテナ素子23がある面は、アンテナ素子21がある面及びアンテナ素子22がある面に対して垂直である。したがって、アンテナ素子23に流れる電流と、アンテナ素子21,22に流れる電流との間の結合は小さいものとなる。
同様に、アンテナ素子24がある面は、アンテナ素子21がある面及びアンテナ素子22がある面に対して垂直である。したがって、アンテナ素子24に流れる電流と、アンテナ素子21,22に流れる電流との間の結合は小さいものとなる。
同様に、アンテナ素子24は平衡系のアンテナであり、グランド導体板1の下辺の中点付近に設置されており、面50に関して対称な構造になっている。したがって、アンテナ素子24が励振しても、グランド導体板1に流れる電流が小さくなり、アンテナ素子24と、アンテナ素子21,22の間の結合は小さいものとなる。
また、アンテナ素子23は、グランド導体板1の上辺の近くに設置され、アンテナ素子24は、グランド導体板1の下辺の近くに設置されているので、アンテナ素子23とアンテナ素子24の間隔はある程度広く、アンテナ素子23とアンテナ素子24の間の結合は小さくなる。
図3において、給電点15,16はグランド導体板1の上辺付近に配置されており、給電点11,12,15,16は等間隔に配置されている。
アンテナ素子31は一端が給電点15と接続された状態で、グランド導体板1に対して垂直に設置されている線状導体31aと、一端が線状導体31aの他端と接続されている線状導体31bとから構成されており、線状導体31bは線状導体21b,22bと略平行に設置されている。
アンテナ素子32は一端が給電点16と接続された状態で、グランド導体板1に対して垂直に設置されている線状導体32aと、一端が線状導体32aの他端と接続されている線状導体32bとから構成されており、線状導体32bは線状導体21b,22bと略平行に設置されている。
したがって、この実施の形態1では、アンテナ素子間の結合を大幅に低減できていることを確認することができる。
ここでは、図1のアンテナ装置と、図3のアンテナ装置との間で、アンテナ素子間の結合を比較しているが、図2(b)のように、2本のアンテナ素子21,22を反対向きに並べる構成でも、図3のアンテナ装置よりも、アンテナ素子間の結合を小さくすることができる。
このため、本発明のアンテナ装置では、図2(a)のように2本のアンテナ素子21,22を並べる構成に限らず、図2(b)のように、2本のアンテナ素子21,22を反対向きに並べる構成も含まれる。
このとき、キャパシタンス41とキャパシタンス42は、同じ容量値である方がアンテナ素子間の結合の低減効果が大きくなるが、異なる容量値でも、ある程度はアンテナ素子間の結合の低減効果が得られるので、必ずしも同じ容量値である必要はない。
同様に、キャパシタンス43とキャパシタンス44は、同じ容量値である方がアンテナ素子間の結合の低減効果が大きくなるが、異なる容量値でも、ある程度はアンテナ素子の間結合の低減効果が得られるので、必ずしも同じ容量値である必要はない。
同様に、給電点14がグランド導体板1の下辺の中点付近に配置されているものを示しているが、給電点14がグランド導体板1の下辺の中点からずれていても、ある程度はアンテナ素子間の結合の低減効果が得られるので、必ずしも中点に配置されていなくてもよい。
この実施の形態2のグランド導体板1は、例えば、無線ICなどが搭載された誘電体基板のグランドを模擬したものであり、通常、この誘電体基板の上にはアンテナ素子21〜24への給電線路が配線される。
一般に、基板上に形成される給電線路は、マイクロストリップ線路等の不平衡線路である場合が多く、不平衡線路によって平衡系のアンテナ素子23,24に給電する場合には、不平衡モードを平衡モードに変換するバランが必要となる。
そこで、この実施の形態2では、バランを搭載しているアンテナ装置について説明する。
第1のバランであるバラン61は、グランド導体板1の上辺の中点付近に配置されている給電点13とキャパシタンス41,42との間に接続されており、平衡系のアンテナ素子23に給電する際に不平衡モードを平衡モードに変換する回路である。
第2のバランであるバラン62は、グランド導体板1の下辺の中点付近に配置されている給電点14とキャパシタンス43,44との間に接続されており、平衡系のアンテナ素子24に給電する際に不平衡モードを平衡モードに変換する回路である。
図5において、入出力端子71は不平衡線路である給電線路に接続される端子であり、入出力端子71とグランド導体板1の間を給電点13により給電する。
入出力端子72はキャパシタンス41が接続される端子であり、入出力端子73はキャパシタンス42が接続される端子である。
インダクタンス74は入出力端子71と入出力端子73の間に接続され、インダクタンス75は入出力端子72とグランド導体板1の間に接続されている。
キャパシタンス76は入出力端子71と入出力端子72の間に接続され、キャパシタンス77は入出力端子73とグランド導体板1の間に接続されている。
図6において、入出力端子81は不平衡線路である給電線路に接続される端子であり、入出力端子81とグランド導体板1の間を給電点14により給電する。
入出力端子82はキャパシタンス43が接続される端子であり、入出力端子83はキャパシタンス44が接続される端子である。
インダクタンス84は入出力端子81と入出力端子83の間に接続され、インダクタンス85は入出力端子82とグランド導体板1の間に接続されている。
キャパシタンス86は入出力端子81と入出力端子82の間に接続され、キャパシタンス87は入出力端子83とグランド導体板1の間に接続されている。
このため、不平衡線路から給電点13を介してアンテナ素子23が給電されると、アンテナ素子23が平衡モードで励振される。
また、不平衡線路から給電点14を介してアンテナ素子24が給電されると、アンテナ素子24が平衡モードで励振される。
このように、バラン61,62を搭載することで、不平衡線路から給電点13,14を介してアンテナ素子23,24が給電される場合でも、アンテナ素子23,24が平衡モードで励振されるため、グランド導体板1に流れる電流を低減して、アンテナ素子23,24とアンテナ素子21,22との間の結合を小さくすることができる。
図7はこの発明の実施の形態3によるアンテナ装置を示す構成図であり、図7において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
この実施の形態3では、第3のアンテナ素子であるアンテナ素子23は線状導体23a〜23g及びキャパシタンス45から構成されている。
線状導体23a〜23gはグランド導体板1の上辺に沿うように方形の半ループを形成しており、線状導体23a,23c,23eはグランド導体板1の上辺と略平行に設置されている。線状導体23aと線状導体23eの長さは略同一である。
線状導体23b,23dはグランド導体板1に対して略垂直に設置されており、線状導体23bと線状導体23dの長さは略同一である。
線状導体23gは一端がグランド導体板1の上辺の中点付近(中央領域)に配置されているキャパシタンス45と接続され、他端が線状導体23eと接続されるように、グランド導体板1と略平行に設置されている。
図7の例では、アンテナ素子23が面50に関して対称な構造となっており、給電点13は上辺の中点より少しだけ左側の位置に配置され、キャパシタンス45は上辺の中点より少しだけ右側の位置に配置されている。
線状導体24a〜24gはグランド導体板1の下辺に沿うように方形の半ループを形成しており、線状導体24a,24c,24eはグランド導体板1の下辺と略平行に設置されている。線状導体24aと線状導体24eの長さは略同一である。
線状導体24b,24dはグランド導体板1に対して略垂直に設置されており、線状導体24bと線状導体24dの長さは略同一である。
線状導体24gは一端がグランド導体板1の下辺の中点付近(中央領域)に配置されているキャパシタンス46と接続され、他端が線状導体24eと接続されるように、グランド導体板1と略平行に設置されている。
図7の例では、アンテナ素子24が面50に関して対称な構造となっており、給電点14は下辺の中点より少しだけ左側の位置に配置され、キャパシタンス46は下辺の中点より少しだけ右側の位置に配置されている。
同様に、不平衡線路から給電点14を介してアンテナ素子24の線状導体24fに給電されるため、平衡系のアンテナ素子24が不平衡給電されている。
しかし、アンテナ素子23がグランド導体板1の上辺の中点付近に設置され、アンテナ素子24がグランド導体板1の下辺の中点付近に設置されており、給電点13,14及びキャパシタンス45,46は面50に近接している。即ち、アンテナ素子23,24が面50に関して対称な構造となっている。
このため、平衡系のアンテナ素子23,24が不平衡給電される場合でも、グランド導体板1に流れる電流をある程度低減することができるため、アンテナ素子23,24とアンテナ素子21,22との間の結合を小さくすることができる。
この実施の形態3では、上記実施の形態2で示したようなバラン61,62を搭載する必要がないため、給電部の構成が簡易になると同時に、バラン61,62による損失が無くなり、アンテナ素子23,24の放射効率が向上する。
図8はこの発明の実施の形態4によるアンテナ装置を示す構成図であり、図8において、図7と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
この実施の形態4では、第4のアンテナ素子であるアンテナ素子24が非対称な構造になっている。
第4の給電点である給電点17はグランド導体板1の下辺左側領域(グランド導体板1における下辺の中点と左下頂点との間の位置)に配置されている。
第2のキャパシタンスであるキャパシタンス47はグランド導体板1の下辺右側領域(グランド導体板1における下辺の中点と右下頂点との間の位置)に配置されている。
図8では、給電点17がグランド導体板1の下辺左側領域に配置され、キャパシタンス47がグランド導体板1の下辺右側領域に配置されている例を示しているが、給電点17がグランド導体板1の下辺右側領域に配置され、キャパシタンス47がグランド導体板1の下辺左側領域に配置されていてもよい。
線状導体24iは一端が線状導体24hと接続され、グランド導体板1の下辺と略水平に設置されている。
線状導体24jは一端が線状導体24iと接続され、他端がキャパシタンス47と接続されており、グランド導体板1に対して略垂直に設置されている。キャパシタンス47は、一端がグランド導体板1の下辺右側領域に接続され、他端が線状導体24jと接続されている。
なお、線状導体24h,24jの長さは0.1波長以下である。
しかし、図8のアンテナ素子24は、アンテナ素子21〜23の給電点11〜13から離れているため、アンテナ素子24とアンテナ素子21〜23の結合をある程度低減することができる。
したがって、アンテナ素子間の結合が大きくならないように、4つのアンテナ素子21〜24を小さな領域に設置することが可能である。
なお、グランド導体板1に流れる電流が大きくなることで、アンテナ素子24の放射効率は向上する。
図9はこの発明の実施の形態5によるアンテナ装置を示す構成図であり、図9において、図8と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
グランド導体板2はグランド導体板1の内側に配置されている方形の導体板である。
なお、グランド導体板2はグランド導体板1から一定の間隔を空けて、グランド導体板1と平行に設置されている。
また、グランド導体板2の上辺は、グランド導体板1の上辺と略平行であり、グランド導体板1とグランド導体板2の間隔は0.1波長以下である。
この実施の形態5では、グランド導体板1が第1のグランド導体板を構成し、グランド導体板2が第2のグランド導体板を構成している。
また、アンテナ素子24がグランド導体板2の上に形成されている。
図9の例では、給電点17がグランド導体板2の下辺左側領域(グランド導体板2における下辺の中点と左下頂点との間の位置)に配置され、キャパシタンス47がグランド導体板2の下辺右側領域(グランド導体板2における下辺の中点と右下頂点との間の位置)に配置されているが、給電点17がグランド導体板2の下辺右側領域に配置され、キャパシタンス47がグランド導体板2の下辺左側領域に配置されていてもよい。
また、グランド導体板1,2は、例えば、無線IC等が搭載された誘電体基板のグランドを模擬したものであるが、グランド導体板2を追加することで、部品や配線パターンを配置するエリアを大きくすることができる。
なお、グランド導体板1とグランド導体板2は、数ヶ所で導通していてもよいし、非導通であってもよい。
この場合、給電点17はグランド導体板2の下辺の中点付近に配置され、キャパシタンス47の一端はグランド導体板2の下辺の中点付近に接続される。
図10はこの発明の実施の形態6によるアンテナ装置を示す構成図であり、図10において、図9と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
上記実施の形態5では、アンテナ素子24を構成する線状導体24h,24jをグランド導体板2に対して略垂直に設置して、アンテナ素子24をグランド導体板2の上に設置しているものを示したが、図10に示すように、アンテナ素子24を構成する線状導体24h,24jをグランド導体板2に対して垂直に立てずに、寝かせた状態で配置することで、線状導体24h〜24jがグランド導体板2と水平になるように配置してもよい。
図10では、線状導体24h〜24jがグランド導体板1と接触しているようにも見えるが、線状導体24h〜24jとグランド導体板1の間には隙間がある。
図13はこの発明の実施の形態7によるアンテナ装置を示す構成図であり、図13において、図10と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
上記実施の形態6では、アンテナ素子23を構成する線状導体23b,23dをグランド導体板2に対して略垂直に設置して、アンテナ素子23をグランド導体板2の上に設置しているものを示したが、図13に示すように、アンテナ素子23を構成する線状導体23b,23dをグランド導体板2に対して垂直に立てずに、寝かせた状態で配置することで、線状導体23a〜23gがグランド導体板2と水平になるように配置してもよい。
図13では、線状導体23a〜23g及び線状導体24h〜24jがグランド導体板1と接触しているようにも見えるが、線状導体23a〜23g及び線状導体24h〜24jとグランド導体板1の間には隙間がある。
上記実施の形態5〜7では、アンテナ素子21,22がグランド導体板1の上に設置され、アンテナ素子23,24がグランド導体板2の上に設置されているものを示したが、グランド導体板1,2が別々の誘電体基板の上に形成されているものであってもよい。
第1の誘電体基板である誘電体基板91の上には、方形のグランド導体板1が銅箔で作成されている。
ただし、グランド導体板1における4つの頂点付近は切り取られており、左上の頂点付近にはランド導体101が作成され、右上の頂点付近にはランド導体102が作成されている。
また、左下の頂点付近にはランド導体103が作成され、右下の頂点付近にはランド導体104が作成されている。なお、ランド導体101〜104は、使用周波数の波長に比べて微小である。
第2の誘電体基板である誘電体基板92は誘電体基板91の内側に配置されており、誘電体基板92の上には、方形のグランド導体板2が銅箔で作成されている。
図14の例では、板状導体21cと板状導体21eの長さが異なっているが、同じ長さであってもよい。
ただし、図14のアンテナ素子21は、2点で誘電体基板91に固定しているので、図10のアンテナ素子21よりも機械的な強度が高くなっている。
また、線状導体21a,21bではなく、幅がある板状導体21c〜21eで構成されているので、更に機械的な強度が高くなっている。ただし、線状導体で構成してもよいことは言うまでもない。
ここでは、板状導体21cと板状導体21dと板状導体21eが接続されている旨の記述をしているが、1本の板状導体が途中で折り曲げられて、板状導体21c〜21eが形成されているものを想定している。
図14の例では、板状導体22cと板状導体22eの長さが異なっているが、同じ長さであってもよい。
ただし、図14のアンテナ素子22は、2点で誘電体基板91に固定しているので、図10のアンテナ素子22よりも機械的な強度が高くなっている。
また、線状導体22a,22bではなく、幅がある板状導体22c〜22eで構成されているので、更に機械的な強度が高くなっている。ただし、線状導体で構成してもよいことは言うまでもない。
ここでは、板状導体22cと板状導体22dと板状導体22eが接続されている旨の記述をしているが、1本の板状導体が途中で折り曲げられて、板状導体22c〜22eが形成されているものを想定している。
板状導体23h〜23lはグランド導体板2の上辺に沿うように方形のループを形成しており、板状導体23h,23j,23lはグランド導体板2の上辺と略平行に設置されている。板状導体23hと板状導体23lの長さは略同一である。
また、板状導体23i,23kはグランド導体板2に対して略垂直に設置されており、板状導体23iと板状導体23kの長さは略同一である。
なお、グランド導体板2の上辺の中点付近に配置されている給電点13は板状導体23hと接続されており、また、一端がグランド導体板2の上辺の中点付近に接続されているキャパシタンス45の他端は板状導体23lと接続されている。線状導体23hとグランド導体板2の間を給電点13により給電する。
ただし、図14のアンテナ素子23は、線状導体23a〜23gではなく、幅がある板状導体23h〜23lで構成されているので、機械的な強度が高くなっている。ただし、線状導体で構成してもよいことは言うまでもない。
なお、板状導体23h,23lは、誘電体基板92の上に銅箔パターンで作成することで、製造コストを低減させることができる。
また、板状導体23i〜23kは、1本の板状導体を途中で折り曲げることで作成することができる。
なお、グランド導体板2の下辺左側領域に配置されている給電点17は板状導体24kと接続されており、また、一端がグランド導体板2の下辺右側領域と接続されているキャパシタンス47の他端は板状導体24mと接続されている。線状導体24kとグランド導体板2の間を給電点17により給電する。
図10のアンテナ素子24と図14のアンテナ素子24は形状が相違しているが、動作は同様であり、給電点17から給電されるとアンテナ素子24が励振して電磁波が放射される。
図14のアンテナ素子24は、線状導体24h〜24jではなく、幅がある板状導体24k〜24mで構成されているが、線状導体で構成してもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態5〜8では、グランド導体板2の形状が方形であるものを示したが、形状が概ね方形であればよく、例えば、その一部が切り欠かれていてもよい。また、グランド導体板2の形状は、4つの角が全て直角ではない四角形でもよい。
Claims (10)
- 方形のグランド導体板と、
一端が前記グランド導体板の左角領域に配置されている第1の給電点と接続された状態で、前記グランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記グランド導体板の左辺と平行になるように途中で折り曲げられている第1のアンテナ素子と、
一端が前記グランド導体板の右角領域に配置されている第2の給電点と接続された状態で、前記グランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記グランド導体板の右辺と平行になるように途中で折り曲げられている第2のアンテナ素子と、
線状導体によって方形のループが前記グランド導体板の上辺に沿うように形成されており、前記方形の下辺の中央に第3の給電点が設けられている第3のアンテナ素子と、
線状導体によって方形のループが前記グランド導体板の下辺に沿うように形成されており、前記方形の下辺の中央に第4の給電点が設けられている第4のアンテナ素子と
を備えたアンテナ装置。 - 前記第3のアンテナ素子に設けられている前記第3の給電点の両側に第1及び第2のキャパシタンスが装荷され、前記第4のアンテナ素子に設けられている前記第4の給電点の両側に第3及び第4のキャパシタンスが装荷されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 前記第3の給電点と前記第1及び第2のキャパシタンスの間に第1のバランが接続され、前記第4の給電点と前記第3及び第4のキャパシタンスの間に第2のバランが接続され、前記第1のバランと前記グランド導体板の間に前記第3の給電点が接続され、前記第2のバランと前記グランド導体板の間に前記第4の給電点が接続されていることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 方形のグランド導体板と、
一端が前記グランド導体板の左角領域に配置されている第1の給電点と接続された状態で、前記グランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記グランド導体板の左辺と平行になるように途中で折り曲げられている第1のアンテナ素子と、
一端が前記グランド導体板の右角領域に配置されている第2の給電点と接続された状態で、前記グランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記グランド導体板の右辺と平行になるように途中で折り曲げられている第2のアンテナ素子と、
一端が前記グランド導体板の上辺中央領域に配置されている第3の給電点と接続され、他端が前記上辺中央領域に配置されている第1のキャパシタンスと接続されている線状導体によって、方形の半ループが前記グランド導体板の上辺に沿うように形成されている第3のアンテナ素子と、
一端が前記グランド導体板の下辺中央領域に配置されている第4の給電点と接続され、他端が前記下辺中央領域に配置されている第2のキャパシタンスと接続されている線状導体によって、方形の半ループが前記グランド導体板の下辺に沿うように形成されている第4のアンテナ素子と
を備えたアンテナ装置。 - 方形のグランド導体板と、
一端が前記グランド導体板の左角領域に配置されている第1の給電点と接続された状態で、前記グランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記グランド導体板の左辺と平行になるように途中で折り曲げられている第1のアンテナ素子と、
一端が前記グランド導体板の右角領域に配置されている第2の給電点と接続された状態で、前記グランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記グランド導体板の右辺と平行になるように途中で折り曲げられている第2のアンテナ素子と、
一端が前記グランド導体板の上辺中央領域に配置されている第3の給電点と接続され、他端が前記上辺中央領域に配置されている第1のキャパシタンスと接続されている線状導体によって、方形の半ループが前記グランド導体板の上辺に沿うように形成されている第3のアンテナ素子と、
一端が前記グランド導体板の下辺左側領域又は下辺右側領域に配置されている第4の給電点と接続され、他端が前記グランド導体板の下辺右側領域又は下辺左側領域に配置されている第2のキャパシタンスと接続されている線状導体によって半ループが形成されている第4のアンテナ素子と
を備えたアンテナ装置。 - 前記第1の給電点が配置されている前記グランド導体板の左角領域は、前記グランド導体板の左上の角領域であり、
前記第2の給電点が配置されている前記グランド導体板の右角領域は、前記グランド導体板の右上の角領域であり、
前記第1及び第2のアンテナ素子の先端部が同じ方向に伸びていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。 - 方形の第1のグランド導体板と、
前記第1のグランド導体板の内側に配置され、前記第1のグランド導体板から一定の間隔を空けて前記第1のグランド導体板と平行に設置されている方形の第2のグランド導体板と、
一端が前記第1のグランド導体板の左角領域に配置されている第1の給電点と接続された状態で、前記第1のグランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記第1のグランド導体板の左辺と平行になるように途中で折り曲げられている第1のアンテナ素子と、
一端が前記第1のグランド導体板の右角領域に配置されている第2の給電点と接続された状態で、前記第1のグランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記第1のグランド導体板の右辺と平行になるように途中で折り曲げられている第2のアンテナ素子と、
一端が前記第2のグランド導体板の上辺中央領域に配置されている第3の給電点と接続され、他端が前記上辺中央領域に配置されている第1のキャパシタンスと接続されている線状導体によって、方形の半ループが前記第2のグランド導体板の上辺に沿うように形成されている第3のアンテナ素子と、
一端が前記第2のグランド導体板の下辺中央領域に配置されている第4の給電点と接続され、他端が前記下辺中央領域に配置されている第2のキャパシタンスと接続されている線状導体によって、方形の半ループが前記第2のグランド導体板の下辺に沿うように形成されている第4のアンテナ素子と
を備えたアンテナ装置。 - 方形の第1のグランド導体板と、
前記第1のグランド導体板の内側に配置され、前記第1のグランド導体板から一定の間隔を空けて前記第1のグランド導体板と平行に設置されている方形の第2のグランド導体板と、
一端が前記第1のグランド導体板の左角領域に配置されている第1の給電点と接続された状態で、前記第1のグランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記第1のグランド導体板の左辺と平行になるように途中で折り曲げられている第1のアンテナ素子と、
一端が前記第1のグランド導体板の右角領域に配置されている第2の給電点と接続された状態で、前記第1のグランド導体板に対して垂直に設置され、先端部が前記第1のグランド導体板の右辺と平行になるように途中で折り曲げられている第2のアンテナ素子と、
一端が前記第2のグランド導体板の上辺中央領域に配置されている第3の給電点と接続され、他端が前記上辺中央領域に配置されている第1のキャパシタンスと接続されている線状導体によって、方形の半ループが前記第2のグランド導体板の上辺に沿うように形成されている第3のアンテナ素子と、
一端が前記第2のグランド導体板の下辺左側領域又は下辺右側領域に配置されている第4の給電点と接続され、他端が前記第2のグランド導体板の下辺右側領域又は下辺左側領域に配置されている第2のキャパシタンスと接続されている線状導体によって半ループが形成されている第4のアンテナ素子と
を備えたアンテナ装置。 - 前記第1の給電点が配置されている前記第1のグランド導体板の左角領域は、前記第1のグランド導体板の左上の角領域であり、
前記第2の給電点が配置されている前記第1のグランド導体板の右角領域は、前記第1のグランド導体板の右上の角領域であり、
前記第1及び第2のアンテナ素子の先端部が同じ方向に伸びていることを特徴とする請求項7または請求項8記載のアンテナ装置。 - 前記第1のグランド導体板は第1の誘電体基板の上に形成され、前記第2のグランド導体板は第2の誘電体基板の上に形成されていることを特徴とする請求項7から請求項9のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
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