JP2015113519A - 金属複合粒子の分散液及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]分散媒と、有機塩基と、前記分散媒に分散されている、複数種の金属を含む金属複合粒子とを含む、分散液。
[2]金属複合粒子の粒子径が0.8〜10nmである、[1]に記載の分散液。
[3]有機塩基の分子量が30〜500である、[1]又は[2]に記載の分散液。
[4]有機塩基が、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、プロピルアミン、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム、モノエタノールアミン、N,N−ジメチル−2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、及びシクロヘキシルアミンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]〜[3]のいずれかに記載の分散液。
[5]金属複合粒子がパラジウム及び/又は白金を含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の分散液。
[6]金属複合粒子が、ラマン分光法により得られるスペクトルにおいて550〜700cm−1の範囲内にピークを有する、[5]に記載の分散液。
[7]基材と、前記基材上に配置された触媒層とを含み、前記触媒層が、[1]〜[6]のいずれかに記載の分散液に含まれる金属複合粒子の焼成物と、当該焼成物を担持した担体とを含む、排気ガス浄化用触媒。
[8]複数種の金属を含む酸性溶液と有機塩基とを混合して、複数種の金属を含む金属複合粒子を形成する形成工程を含む、金属複合粒子の分散液を製造する方法。
[9]金属複合粒子の粒子径が0.8〜10nmである、[8]に記載の方法。
[10]有機塩基の分子量が30〜500である、[8]又は[9]に記載の方法。
[11]有機塩基が、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、プロピルアミン、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム、モノエタノールアミン、N,N−ジメチル−2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、及びシクロヘキシルアミンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[8]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[12]金属複合粒子がパラジウム及び/又は白金を含む、[8]〜[11]のいずれかに記載の方法。
[13]金属複合粒子が、ラマン分光法により得られるスペクトルにおいて550〜700cm−1の範囲内にピークを有する、[12]に記載の方法。
本発明は、分散媒と、有機塩基と、前記分散媒に分散されている、複数種の金属を含む金属複合粒子とを含む、分散液に関する。
本発明は排気ガス浄化用触媒にも関する。具体的には、本発明は、基材と、前記基材上に配置された触媒層とを含む排気ガス浄化用触媒に関する。ここで、触媒層は上記分散液に含まれる金属複合粒子の焼成物と、当該焼成物を担持した担体とを含んでいる。
本発明は、上記分散液を製造する方法にも関する。具体的には、本発明は、複数種の金属を含む酸性溶液と有機塩基とを混合して、複数種の金属を含む金属複合粒子を形成する形成工程を含む、金属複合粒子の分散液を製造する方法に関する。
[実施例1]
硝酸白金溶液(Pt量:3g)及び硝酸パラジウム溶液(Pd量:1g)をビーカーに投入した。2種類の貴金属を含む硝酸溶液を、攪拌機を用いて200rpm以上の攪拌速度で5分以上攪拌した。次に、約50%のジメチルアミン水溶液(ナカライテスク社製)を、チューブポンプを用いて2ml/分の速度でpHが10.0となるまで硝酸溶液に添加した。添加後も30分以上攪拌を継続した。混合液を冷却し、ろ紙(No.5C)でろ過し、純水で濃度を調節して、3.5重量%の金属複合粒子の分散液を得た。
ジメチルアミンの代わりにDBNを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
ジメチルアミンの代わりにDBUを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
ジメチルアミンの代わりにモノエタノールアミンを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
ジメチルアミンの代わりにTMAHを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
ジメチルアミンの代わりにTEAHを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
ジメチルアミンの代わりにDBNを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
ジメチルアミンの代わりにDBUを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
ジメチルアミンの代わりにDBNを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
Pd量を1.3gに変更し、Pt量を0.2gに変更し、ジメチルアミンの代わりにDBNを使用したこと以外は、実施例1と同様に金属複合粒子の分散液を得た。
硝酸パラジウム溶液(Pd量:12.2g)及び硝酸白金溶液(Pt量:22.7g)をビーカーに投入した。2種類の貴金属を含む硝酸溶液を、攪拌機を用いて1時間攪拌した。次に、ポリビニルピロリドン(PVP)(分子量:24,500)溶液を硝酸溶液に添加した。その後、還元剤としてヒドラジン(80%)(3.10g)を硝酸溶液に添加し、65℃で5時間攪拌することにより、金属濃度が3重量%であるパラジウム−白金合金コロイド溶液を得た。
実施例3における金属濃度の調節において、分散液を70℃以上で加熱濃縮することにより、乾固させた。次に、乾固物に純水を添加することにより、分散液の金属濃度を10重量%に調節した。
比較例1と同様の操作により、パラジウムコロイド溶液と白金コロイド溶液とをそれぞれ製造した。次に、パラジウムコロイド溶液と白金コロイド溶液とを混合した。
硝酸パラジウム溶液(Pd量:3g)及び硝酸白金溶液(Pt量:1g)をマグネチックスターラーを用いて10分間混合した。
(1)粒子径
金属濃度を0.1重量%に調節した分散液を、ゼータサイザーS(マルバーン社製)を用いた動的光散乱法により測定し、粒子径を測定した。
分散液を常温で1ケ月間静置し、沈殿の発生を確認した。
分散液に対し、励起波長532nm、強度1mVの条件でラマン分光測定を行った。図1に示すように、対照(PdO2・2H2O)のスペクトルから、「Pd−O」又は「Pd−OH」に帰属されるピークは616cm−1付近に位置する。また、「Pt−O」又は「Pt−OH」に帰属されるピークは580cm−1付近に位置する。
貴金属を0.1g含む量の分散液とアルミナ担体(9.9g)とを混合してスラリーを形成し、これを30分間攪拌した。その後、担体及び当該担体に担持された貴金属のみが捕集されるようにろ過し、ろ液を回収した。以下の式に従い、貴金属の担持効率を測定した。
パラジウムを0.3g含む量の分散液とアルミナ担体(9.7g)とを混合してスラリーを形成し、これを30分間攪拌した。その後、スラリーを100℃で乾燥し、500℃で焼成した。焼成物を透過電子顕微鏡(TEM)にて観察し、担体上の同一粒子内に複数種の金属が存在しているかを確認した。
貴金属を合計で0.3g含む量の分散液とアルミナ担体(9.7g)とを混合してスラリーを形成し、これを30分間撹拌した。その後、スラリーを100℃で乾燥し、空気中において600℃で10時間焼成した。焼成物をX線回折(XRD)で測定し、焼成物と比較例4の混合物とのPtピーク位置(Pt[3 1 1]面)の差をΔ2θとし、PtとPdとの合金化の指標とした。
Claims (13)
- 分散媒と、有機塩基と、前記分散媒に分散されている、複数種の金属を含む金属複合粒子とを含む、分散液。
- 金属複合粒子の粒子径が0.8〜10nmである、請求項1に記載の分散液。
- 有機塩基の分子量が30〜500である、請求項1又は2に記載の分散液。
- 有機塩基が、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、プロピルアミン、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム、モノエタノールアミン、N,N−ジメチル−2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、及びシクロヘキシルアミンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の分散液。
- 金属複合粒子がパラジウム及び/又は白金を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の分散液。
- 金属複合粒子が、ラマン分光法により得られるスペクトルにおいて550〜700cm−1の範囲内にピークを有する、請求項5に記載の分散液。
- 基材と、前記基材上に配置された触媒層とを含み、前記触媒層が、請求項1〜6のいずれかに記載の分散液に含まれる金属複合粒子の焼成物と、当該焼成物を担持した担体とを含む、排気ガス浄化用触媒。
- 複数種の金属を含む酸性溶液と有機塩基とを混合して、複数種の金属を含む金属複合粒子を形成する形成工程を含む、金属複合粒子の分散液を製造する方法。
- 金属複合粒子の粒子径が0.8〜10nmである、請求項8に記載の方法。
- 有機塩基の分子量が30〜500である、請求項8又は9に記載の方法。
- 有機塩基が、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、プロピルアミン、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム、モノエタノールアミン、N,N−ジメチル−2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、及びシクロヘキシルアミンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項8〜10のいずれかに記載の方法。
- 金属複合粒子がパラジウム及び/又は白金を含む、請求項8〜11のいずれかに記載の方法。
- 金属複合粒子が、ラマン分光法により得られるスペクトルにおいて550〜700cm−1の範囲内にピークを有する、請求項12に記載の方法。
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