JP2015105552A - 型枠支持具およびこれを用いたスラブ施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単であり、H型鋼等の梁への架設作業および分解作業の容易化を図ることができ、確実かつ安定して型枠を支持することができる型枠支持具およびこれを用いたスラブ施工方法を提供すること。
【解決手段】H型鋼等の梁21の間に型22を支持する型枠支持具1であって、梁21の上側のフランジ21aの下面に上面の一部を圧接された状態で当該上面の他の部分に型枠22が載置される長尺な角材2を、角材2と別体に形成されているとともに、角材2の下面と梁21の下側のフランジ21bの上面との間に介装されて角材2を押上げる押上げ力を付与する上下方向に伸縮自在な支承体3からなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】H型鋼等の梁21の間に型22を支持する型枠支持具1であって、梁21の上側のフランジ21aの下面に上面の一部を圧接された状態で当該上面の他の部分に型枠22が載置される長尺な角材2を、角材2と別体に形成されているとともに、角材2の下面と梁21の下側のフランジ21bの上面との間に介装されて角材2を押上げる押上げ力を付与する上下方向に伸縮自在な支承体3からなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建築物の床や天井等として機能するコンクリートスラブを施工する際に用いられる型枠の支持に好適な型枠支持具およびこれを用いたコンクリートスラブ施工方法に関する。
従来より、建築物の床や天井等として機能するコンクリートスラブの施工方法として、コンクリートスラブの形成予定領域にデッキプレートやフラットデッキ等の鋼製型枠を配置し、この型枠によって形成された前記予定領域にコンクリートを流し込んで(打設して)固化させる方法が多用されている(例えば、特許文献1参照)。この鋼製型枠は、以前の木製合板を型枠として使用する場合に比べ、型枠支持のために既設の下層階から型枠の配置位置に到達するように立設される支柱(支保工)を不要とすることができ、あるいは梁間のスパンが長い場合でも支保工の数を大幅に減らすことが可能であり、工期短縮と経費節減を図ることができる。
しかし、この鋼製型枠を鉄骨構造などH型鋼等の梁を有する建造物に適用する場合には、崩落防止の観点から型枠を梁に溶接して固定することが一般的であり、コンクリートが固まりスラブ形成が済んだ後もフラットデッキ等の鋼製型枠は取り外すことができず、建造物の一部としてそのまま残されることになる(捨型枠工法)。従って、鋼製型枠の資材や資源が再利用できず無駄であり、また残った鋼製デッキの発錆による外観不良を生ずる等の問題もあった。
一方、鋼製型枠においても繰り返し再利用することを前提に、梁と梁とのスパンの異なる現場でも適用できる「スライドデッキ」と呼ばれるデッキ長さ可変の鋼製型枠が開発されている(特許文献1)。しかし、このスライドデッキは繰り返し利用することが前提のため、溶接による固定法が一般的な鉄骨構造の建造物には適用できなかった。
これらの対策として、溶接によるデッキ固定に代えて、例えば、特許文献2、3、4に示すように、上下に対向して配置される一対のフランジを有するH型鋼等によって構成される梁の当該一対のフランジ間に取り付けた型枠支持具をもって型枠を支持することも提案されている。特許文献2、3、4の型枠支持具を用いる型枠の固定法によれば、スラブ施工後に型枠を取り外すことができ、デッキプレートやフラットデッキを繰り返して再利用することが可能となる。
しかしながら、前記特許文献2、3、4においては、それぞれ次のような問題点がある。
前記特許文献2に記載の型枠支持具によれば、型枠としてのビーム材をH型鋼等の梁に支持する支持具を上下方向に伸縮する伸縮棒を伸長させて梁の上下一対のフランジ間に固定するように形成されている。ところが、当該伸縮棒を型枠支持具の両端部(フランジの長手方向の両端部)にそれぞれ設ける必要(一対を設ける必要)があり、構造が複雑であるとともに、一対の伸縮棒を伸縮操作する作業に手間がかかるという不都合があった。また、梁の上側のフランジと型枠支持具の支持板との間に型枠の端部を挿入して型枠を支持するものであるために、型枠端部の挿入や固定作業が複雑となるという不都合があった。
また、特許文献3に記載の型枠支持具によれば、型枠としてのデッキプレートを支持する嵌合治具として、長尺な角柱状の受材とその下面に所定間隔毎に突設した複数の脚柱とによって形成し、梁の下側のフランジと各脚柱の下面との間に楔状のキャンバーを水平方向に打ち込むことによって前記嵌合治具を梁の上下のフランジ間に楔力をもって固定するようにしている。ところが、この嵌合治具は長尺の受材の下面に複数の脚柱を所定間隔毎に突設して形成されているために、取り付け現場への搬入・搬出作業が繁雑となり、また、楔状のキャンバーを打ち込むので、各脚柱が前記楔力の上向き成分力の他に横向き成分力も受けしまって横方向に移動する恐れがあり、嵌合治具を梁に対して適正に取付ることが困難となったり、取付状態が不安定となり、更に、スラブ施工後の型枠支持具の分解時にキャンバーの引き抜き作業が困難になる等の不都合があった。また脚柱の長さが可変ではないので、適用するH型鋼毎にその寸法に合わせて型枠支持具も各種用意する必要があった。
また、特許文献4に記載の型枠支持具によれば、角材を支持する腕片を備えた支持具が、H型鋼等の梁の上下一対のフランジ間に挿入され、ねじ棒とナットを回転させて支持具の長さを伸長させフランジ間に固定されるように形成されている。角材は、梁に平行で且つ梁から少し離れた状態で支持されており、この角材の上に型枠が載置される。ところが、角材は腕片に設けられたコ状切欠の上に載架されるだけで固定されていないので、梁に平行方向に移動する恐れがあり不安定であった。また、腕片に偏心荷重がかかるのでこの対応として回転可能な上端金具を取り付けるなど構造が複雑となり、支持具固定の作業性も劣るなどの問題があった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、構造が簡単であり、H型鋼等の梁への架設作業および分解作業の容易化を図ることができ、確実かつ安定して型枠を支持することができる型枠支持具およびこれを用いたスラブ施工方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の型枠支持具は、H型鋼等の梁の間に型枠を支持する型枠支持具であって、前記梁の上側のフランジの下面に上面の一部を圧接された状態で当該上面の他の部分に前記型枠が載置される長尺な角材を、前記角材と別体に形成されているとともに、前記角材の下面と前記梁の下側のフランジの上面との間に介装されて前記角材を押上げる押上げ力を付与する上下方向に伸縮自在な支承体からなることを特徴とする。
また、第2の態様の型枠支持具は、H型鋼等の梁の間に型枠を支持する型枠支持具であって、前記梁の上側のフランジの下面に上面の一部を圧接された状態で当該上面の他の部分に前記型枠が載置される長尺な角材と、前記角材と別体に形成されているとともに、前記角材の下面と前記梁の下側のフランジの上面との間に介装されて前記角材を押上げる押上げ力を付与する上下方向に伸縮自在な支承体とを有することを特徴とする。
また、第3の態様の型枠支持具は、第1または第2の態様の型枠支持具において、前記支承体が、上下方向に移動自在な可動体と、当該可動体を上下方向に移動させる上下方向駆動機構とを有することを特徴とする。
また、第4の態様の型枠支持具は、第3の態様の型枠支持具において、前記上下方向駆動機構は、前記可動体を上下方向に移動させるネジ機構またはエアシリンダ機構であることを特徴とする。
また、第5の態様の型枠支持具は、第1から第4のいずれかの態様の型枠支持具において、支承体は、上端に前記角材を載置するトッププレートと、下端に前記下側のフランジ上に載置されるベースプレートとを有し、前記両プレートは前記フランジの長手方向と直交する方向への挿入側端部に傾斜面を有していることを特徴とする。
また、第1の態様の型枠支持具を用いたスラブ施工方法は、第1から第5のいずれかの態様の型枠支持具型枠支持具を用いて前記梁に角材を固定し、梁に固定された角材の上面の前記他の部分に型枠を載置して形成したスラブの形成領域にコンクリートを打設し、前記コンクリートを固化させてスラブを形成した後に前記型枠支持具を除去することを特徴とする。
また、第2の態様の型枠支持具を用いたスラブ施工方法は、前記型枠が長さ固定の鋼製フラットデッキであり、このフラットデッキを一つの建造物の多層階に亘るスラブ形成に繰り返して使用することを特徴とする。
また、第3の態様の型枠支持具を用いたスラブ施工方法は、前記型枠が長さ可変の鋼製スライドデッキであり、このスライドデッキを鉄骨構造または鉄骨鉄筋コンクリート構造の建造物のスラブ形成に繰り返して使用することを特徴とする。
このような本発明の各態様の型枠支持具を用いて各態様のスラブ施工方法を行うことによれば、支承体を縮めた状態でH型鋼等の梁の上下のフランジ間に角材を上に載置した状態で挿入し、その後支承体の長さを伸長させて角材を押上げて、角材の上面の一部を上側のフランジの下面に圧接させて固定することにより、角材の上面の他の部分に型枠の端部を載置して設置することができるようになる。その後にスラブの形成領域にコンクリートを打設することによりスラブを施工することができる。その後に、支承体の長さを収縮させることにより型枠支持具および型枠を分解して取り除くことができる。そして本発明の型枠支持具は、ひとつの同じ型枠支持具で、H型鋼や角材の広いサイズ範囲に適用可能である。このように本発明の型枠支持具およびこれを用いたスラブ施工方法は、型枠支持具を含む全体の構造が簡単であり、H型鋼等の梁への架設作業および分解作業の容易化を図ることができ、確実かつ安定して型枠を支持することができる等の優れた作用効果を発揮することができる。
また、これまで鉄骨構造において一回きりの捨型枠として使用されていた固定寸法のフラットデッキについて、同じデッキを複数回繰り返して使用することを可能とし、資材・資源の有効利用を図ることができる。特に、一つの建造物の多層階に亘るスラブ施工において、本発明の型枠支持具を用いるスラブ施工法によれば、現場へ搬入するデッキ数を大幅に少なくすることができ効果的である。
また、スライドデッキなど繰り返し利用が前提の鋼製型枠について、従来の鉄筋コンクリート構造でのスラブ施工だけでなく、H型鋼等の梁を有する鉄骨構造や鉄骨鉄筋コンクリート構造の建造物のスラブ施工にも適用範囲を拡大することが可能となる。
さらに、フラットデッキなどの鋼製型枠を、繰り返し使用した後に最終的には建築物から取り外すことができるので、使用済みの鋼製型枠を鋼スクラップとして売却しリサイクルすることも可能となり、スラブ施工をする施工業者にとっては、デッキ購入費用の一部を回収できるという利点を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4について詳細に説明する。
図1〜図3は本発明の型枠支持具の一実施形態を示す。
図1および図2においては、本実施形態の型枠支持具1を用いてH型鋼からなる梁21に対してフラットデッキやスライドデッキ等からなる公知の型枠22を架設した状態を示している。この型枠22は、従来の合板型枠の代替材となる床型枠用鋼製デッキプレートであり、建築物の床および屋根のスラブなどのコンクリート打設時に使用される板厚0.8〜1.6mm程度の薄鋼板製の型枠材である。フラットデッキは、長さ固定の鋼製フラットデッキを用いるとよく、仮設床面となるデッキ上面が平らなタイプのデッキプレートであり、スライドデッキは、長さ可変の鋼製スライドデッキを用いるとよく、2枚のプレートを一部重なるように組み合わせ長さを調節可能としたデッキプレートである。
本発明の型枠支持具1は、梁21の上側のフランジ21aと下側のフランジ21bとの間に上下に別体として介装される角材2と支承体3とのうち、支承体3のみを型枠支持具1aとする場合と、両者の角材2および支承体3を合わせて型枠支持具1bとする場合がある。
一方の角材2は、所定大の正方形断面を有する長尺形状をしており、梁21の上側のフランジ21aの下面に上面の一部(正方形断面の一辺の約半分)を圧接された状態で梁21と平行にして両フランジ21a、21b間に介装される。角材2の素材としては特に限定されないが木製とするとよい。木製角材の場合、型枠22を釘やねじ釘14等で容易に角材2に固定することができる。また、スラブ形成後に釘やねじ釘14等を抜くことで、角材2と型枠22が容易に分離することが可能となる。
他方の支承体3は、鋼にメッキを施した金属若しくはステンレス等の金属製であり、角材2と別体に形成されているとともに、角材2の下面と梁21の下側のフランジ21bの上面との間に介装されて角材2を押上げる押上げ力を付与するように上下方向に伸縮自在に形成されている。
支承体3を更に説明すると、支承体3は、上下方向に移動自在な可動体4と、可動体4を上下方向に移動させる上下方向駆動機構としてのネジ機構5とを有している。一方のネジ機構5は、主として下側のフランジ21b上に載置されるベースプレート6に鉛直上方向に延出するように固定された支柱ボルト7にナット8を螺合させて形成されている。ナット8の下端部分にはナット8の回動時に用いる略十字形の回転プレート9が固着されている。他方の可動体4は、主として角材2の下面に圧接されるトッププレート10から鉛直下方向に延出するように固定されているとともに支柱ボルト7の上部外側に遊装される支柱パイプ11と、この支柱パイプ11とトッププレート10とに溶接された補強用プレート12とによって形成されている。支柱パイプ11が支柱ボルト7に遊装されているので、ナット8の回動時にトッププレート10の連れ回りが防止される。両ベースプレート6およびトッププレート10には、フランジ21a、21bの長手方向と直交する方向への挿入を容易とするために、挿入側端部を屈曲させて傾斜面6a、10aを設けている。
次に、本実施形態によるスラブ施工方法を説明する。
まず、型枠22を設置すべき梁21の上側のフランジ21aの下面に角材2の上面の一部を当接させた状態に保持し、型枠支持具1のネジ機構5のナット8を回転調整して両ベースプレート6およびトッププレート10の間隔を下側のフランジ21bの上面と角材2の下面との間隔より小さくした状態で、両ベースプレート6およびトッププレート10をフランジ21a、21bの長手方向と直交する方向から各傾斜面6aを10a前方向きにして挿入して、トッププレート10上に角材2を載置する。この時、ベースプレート6においては、手前側端部に下向きに屈曲させたストッパ部6bを下側のフランジ21bの外方端縁部に当接させる等によって所定位置まで挿入させるとよい。また、トッププレート10においては、手前側端部に上向きに屈曲させたストッパ部10bを角材2の外方端縁部に当接させる等によって所定位置まで挿入させるとよい。これによってH型鋼からなる梁21と支承体3、角材2の位置決めが確実にできる。
次に、上下方向駆動機構としてのネジ機構5の回転プレート9をもってナット8を支柱ボルト7に沿って上昇させて可動体4を次第に上昇させてゆき、最終的に角材2の上面の一部を上側のフランジ21aの下面に圧接させて、角材2および支承体3を梁21の上下のフランジ21a、21b間に展張させた状態にして固定する。回転プレート9は手動で回転させ易いように、その周囲に略十字形のツバが設けてある。角材2がフランジ21aの下面に接触するまで手動で回転プレート9を回し、その後スパナなどの工具を用いてナット8を締め付けることにより、固定作業を素早く簡単で確実に行うことができる。また、例えば、回転プレート9の側面に穴を開けておけば、これに棒などを突っ込んで梃子を利用してプレートを締め付けることも可能である。
この時、ベースプレート6に設けたストッパ6bを下側のフランジ21bと係合刺させることにより、支柱ボルト7の連れ回りが有効に防止されて、ナット8の締め付け作業が行われる。トッププレート10と角材2とは、トッププレート10のストッパ10bに穿設した小孔(図示せず)を貫通させた釘やねじ釘13をもって相互に固定するとよい。また、この釘13はトッププレート10と角材2との位置決め用として用いてもよい。
その後、対面する一対の梁21間に型枠22を掛け渡して端部22aを角材2の上面のフランジ21aから露出している他の部分に載置し、端部22aに穿設した小孔(図示せず)を貫通させた釘やねじ釘14をもって相互に固定するとよい。
その後、多数の型枠22によって形成されたスラブの形成領域にコンクリートを打設して、乾燥・固化させる。これにより、スラブの形成が終了する。
更に、コンクリートの乾燥・固化後に、型枠支持具1のネジ機構5のナット8を弛めるように回転させて、トッププレート10と角材2との圧設状態を解除し、その後、角材2、支承体3および型枠22を形成されたスラブから除去する。除去された角材2、支承体3および型枠22は、釘やねじ釘等13、14を抜いて互いに分離した後、他の現場において再利用される。
このように本実施形態の型枠支持具1(1a、1b)を用いてスラブの施工を行うことができる。具体的には、支承体3を縮めた状態でH型鋼等の梁21の上下のフランジ21a、21b間に角材2を上に載置した状態で挿入し、その後支承体3の長さを伸長させて角材2を押上げて、角材2の上面の一部を上側のフランジ21aの下面に圧接させて固定することにより、角材2の上面の他の部分に型枠22の端部を載置して設置することができる。その後にスラブの形成領域にコンクリートを打設することによりスラブを施工することができる。その後に、支承体3の長さを収縮させることにより型枠支持具1(1a、1b)および型枠22を分解して取り除くことができる。このように本実施形態の型枠支持具1(1a、1b)およびこれを用いたスラブ施工方法は、型枠支持具1(1a、1b)を含む全体の構造が簡単となり、H型鋼等の梁21への架設作業および分解作業の容易化を図ることができ、確実かつ安定して型枠22を支持することができる等の優れた作用効果を発揮することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて変形することができる。
例えば、支承体3の上下方向駆動機構としては、ネジ機構5に代えて長手方向に伸縮するエアシリンダ機構を用いても良い。
支承体3の形状も、例えば図4の他の実施形態に示すように、支柱11に取り付ける補強用プレート12を一枚としたり、トッププレート10や回転プレート9の形状(同(c)中の鎖線は図1の実施形態の回テンプレート9の平面形状を示している)も種々変更が可能である。
また、型枠22を掛け渡す梁21の一方がH型鋼であり、他方がバタ角である場合には、一方がH型鋼の梁21の部分に本発明の型枠支持具1(1a、1b)を適用するとよい。
1、1a、1b 型枠支持具
2 角材
3 支承体
4 可動体
5 ネジ機構
6 ベースプレート
10 トッププレート
21 梁
22 型枠
2 角材
3 支承体
4 可動体
5 ネジ機構
6 ベースプレート
10 トッププレート
21 梁
22 型枠
Claims (8)
- H型鋼等の梁の間に型枠を支持する型枠支持具であって、
前記梁の上側のフランジの下面に上面の一部を圧接された状態で当該上面の他の部分に前記型枠が載置される長尺な角材を、前記角材と別体に形成されているとともに、前記角材の下面と前記梁の下側のフランジの上面との間に介装されて前記角材を押上げる押上げ力を付与する上下方向に伸縮自在な支承体からなる
ことを特徴とする型枠支持具。 - H型鋼等の梁の間に型枠を支持する型枠支持具であって、
前記梁の上側のフランジの下面に上面の一部を圧接された状態で当該上面の他の部分に前記型枠が載置される長尺な角材と、
前記角材と別体に形成されているとともに、前記角材の下面と前記梁の下側のフランジの上面との間に介装されて前記角材を押上げる押上げ力を付与する上下方向に伸縮自在な支承体と
を有することを特徴とする型枠支持具。 - 前記支承体は、上下方向に移動自在な可動体と、当該可動体を上下方向に移動させる上下方向駆動機構とを有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の型枠支持具。 - 前記上下方向駆動機構は、前記可動体を上下方向に移動させるネジ機構またはエアシリンダ機構である
ことを特徴とする請求項3に記載の型枠支持具。 - 支承体は、上端に前記角材を載置するトッププレートと、下端に前記下側のフランジ上に載置されるベースプレートとを有し、前記両プレートは前記フランジの長手方向と直行する方向への挿入側端部に傾斜面を有している
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の型枠支持具。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の型枠支持具を用いて前記梁に角材を固定し、梁に固定された角材の上面の前記他の部分に型枠を載置して形成したスラブの形成領域にコンクリートを打設し、前記コンクリートを固化させてスラブを形成した後に前記型枠支持具を除去する
ことを特徴とする型枠支持具を用いたスラブ施工方法。 - 前記型枠が長さ固定の鋼製フラットデッキであり、このフラットデッキを一つの建造物の多層階に亘るスラブ形成に繰り返して使用する
ことを特徴とする請求項6に記載の型枠支持具を用いたスラブ施工方法。 - 前記型枠が長さ可変の鋼製スライドデッキであり、このスライドデッキを鉄骨構造または鉄骨鉄筋コンクリート構造の建造物のスラブ形成に繰り返して使用する
ことを特徴とする請求項6に記載の型枠支持具を用いたスラブ施工方法。
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