Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2015105281A - ディップ成形用組成物およびディップ成形品 - Google Patents

ディップ成形用組成物およびディップ成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP2015105281A
JP2015105281A JP2013246260A JP2013246260A JP2015105281A JP 2015105281 A JP2015105281 A JP 2015105281A JP 2013246260 A JP2013246260 A JP 2013246260A JP 2013246260 A JP2013246260 A JP 2013246260A JP 2015105281 A JP2015105281 A JP 2015105281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dip
weight
acid
parts
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013246260A
Other languages
English (en)
Inventor
赤羽 徹也
Tetsuya Akaha
徹也 赤羽
慎二 加藤
Shinji Kato
慎二 加藤
増田 浩文
Hirofumi Masuda
浩文 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP2013246260A priority Critical patent/JP2015105281A/ja
Publication of JP2015105281A publication Critical patent/JP2015105281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gloves (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】撥水性に優れ、かつ、膨潤率が低く抑えられたディップ成形品を与えるディップ成形用組成物、および該ディップ成形用組成物を用いて得られるディップ成形品を提供すること。
【解決手段】カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックス、架橋剤、ならびに、脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)を含有するディップ成形用組成物およびこれを用いて得られるディップ成形品を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ディップ成形用組成物およびディップ成形品に係り、さらに詳しくは、撥水性に優れ、かつ、膨潤率が低く抑えられたディップ成形品を与えるディップ成形用組成物、および該ディップ成形用組成物を用いて得られるディップ成形品に関する。
従来、天然ゴムのラテックスに代表される天然ラテックスを含有するディップ成形用組成物をディップ成形して、乳首、風船、手袋、バルーン、サック等の人体と接触して使用されるディップ成形品が知られている。しかしながら、天然ラテックスは、人体にアレルギー症状を引き起こすような蛋白質を含有するため、生体粘膜または臓器と直接接触するディップ成形品としては問題がある場合があった。そこで、合成のニトリルゴムのラテックスを用いる検討がされている。
たとえば、特許文献1には、共役ジエン単量体65〜84.5重量部、エチレン性不飽和ニトリル単量体15〜25重量部、エチレン性不飽和酸単量体0.5〜10重量部およびこれらと共重合可能なその他のエチレン性不飽和単量体0〜19.5重量部からなる単量体混合物100重量部を共重合して得られるディップ成形用のラテックス、および該ラテックスを用いて得られるディップ成形品が開示されている。この特許文献1に開示されたディップ成形品は、風合いに優れ、かつ十分な引張強度を有するものの、撥水性が低く、また、膨潤率も比較的高いため、手袋用途に使用するためには、シリコンやフッ素系ポリマー等を用いて、その表面にコーティングを行うことで撥水処理を施す必要があった。特に、手袋は、水を扱う作業環境においても頻繁に使用されるため、撥水処理をせずに手袋用途に使用すると、水と接触することで、グリップ性が低下したり、膨潤してしまったりという問題が発生してしまうこととなる。
特開2003−165814号公報
本発明は、撥水性に優れ、かつ、膨潤率が低く抑えられたディップ成形品を与えるディップ成形用組成物、および該ディップ成形用組成物を用いて得られるディップ成形品を提供することを目的とする。特に、本発明は、表面コーティング等の撥水処理を行うことなく、優れた撥水性および低膨潤率を実現することのできるディップ成形品、および該ディップ成形品を製造するのに適したディップ成形用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、カルボキシル基含有ニトリルゴムのラテックス、架橋剤および、ならびに、脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸を含有するディップ成形用組成物により、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によれば、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックス、架橋剤(B)、ならびに、脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)を含有するディップ成形用組成物が提供される。
好ましくは、前記脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)が、オレイン酸塩および/またはロジン酸塩である。
また、本発明によれば、上記ディップ成形用組成物を、ディップ成形することにより得られるディップ成形品が提供される。なお、該ディップ成形品は、凝固剤として多価金属塩を用い、ディップ成形することにより得られたものであることが好ましい。
そして、本発明のディップ成形品は、手袋であることが好ましい。
本発明によれば、撥水性に優れ、かつ、膨潤率が低く抑えられたディップ成形品を与えるディップ成形用組成物、および該ディップ成形用組成物を用いて得られるディップ成形品を提供することができる。特に、本発明のディップ成形用組成物を用いて得られるディップ成形品は、表面コーティング等の撥水処理を行うことなく、優れた撥水性および低膨潤率を実現することができるため、表面コーティング等の撥水処理を省くことができ、これにより、生産性の向上が可能となる。
図1は、本発明の実施例および比較例におけるディップ成形品の濡れ状態を示す図である。
本発明のディップ成形用組成物は、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックス、架橋剤(B)および脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)を含有するディップ成形用の組成物である。
カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックス
本発明で用いるカルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスは、共役ジエン単量体、エチレン性不飽和ニトリル単量体、エチレン性不飽和カルボン酸単量体、および必要に応じて用いられる、これらと共重合可能な他のエチレン性不飽和単量体を共重合してなるニトリルゴムのラテックスである。
共役ジエン単量体としては、たとえば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエンおよびクロロプレンなどが挙げられる。これらのなかでも、1,3−ブタジエンおよびイソプレンが好ましく、1,3−ブタジエンがより好ましい。これらの共役ジエン単量体は、単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。共役ジエン単量体の使用量は、重合に用いる全単量体100重量部に対して、好ましくは30〜89重量部、より好ましくは40〜84重量部、さらに好ましくは50〜78重量部である。共役ジエン単量体の使用量が少なすぎると、得られるディップ成形品が風合いに劣るものとなる傾向にあり、逆に多すぎると引張強度に劣るものとなる傾向にある。
エチレン性不飽和ニトリル単量体としては、たとえば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、α−シアノエチルアクリロニトリルなどが挙げられる。なかでも、アクリロニトリルおよびメタクリロニトリルが好ましく、アクリロニトリルがより好ましい。これらのエチレン性不飽和ニトリル単量体は、単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。エチレン性不飽和ニトリル単量体の使用量は、重合に用いる全単量体100重量部に対して、好ましくは10〜50重量部、より好ましくは15〜45重量部、さらに好ましくは20〜40重量部である。エチレン性不飽和ニトリル単量体の使用量が少なすぎると、得られるディップ成形品が引張強度に劣るものとなる傾向にあり、逆に多すぎると風合いに劣るものとなる傾向にある。
エチレン性不飽和カルボン酸単量体としては、たとえば、アクリル酸、メタクリル酸などのエチレン性不飽和モノカルボン酸単量体;イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のエチレン性不飽和多価カルボン酸単量体;フマル酸モノブチル、マレイン酸モノブチル、マレイン酸モノ−2−ヒドロキシプロピル等のエチレン性不飽和多価カルボン酸部分エステル単量体;の他、無水マレイン酸、無水シトラコン酸等のエチレン性不飽和多価カルボン酸無水物などの加水分解によりカルボキシル基を生成する単量体;などが挙げられる。これらのなかでも、エチレン性不飽和モノカルボン酸単量体が好ましく、アクリル酸およびメタクリル酸がより好ましく、メタクリル酸が特に好ましい。これらのエチレン性不飽和カルボン酸単量体は、単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。エチレン性不飽和カルボン酸単量体の使用量は、重合に用いる全単量体100重量部に対して、好ましくは1〜20重量部、より好ましくは1〜15重量部、さらに好ましくは2〜10重量部である。エチレン性不飽和カルボン酸単量体の使用量が少なすぎると、得られるディップ成形品が引張強度に劣るものとなる傾向にあり、逆に多すぎると風合いに劣るものとなる傾向にある。
共重合可能な他のエチレン性不飽和単量体としては、たとえば、スチレン、アルキルスチレン、ビニルナフタレン等のビニル芳香族単量体;フルオロエチルビニルエーテル等のフルオロアルキルビニルエーテル;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)アクリルアミド等のエチレン性不飽和アミド単量体;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸テトラフルオロプロピル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジブチル、マレイン酸ジエチル、(メタ)アクリル酸メトキシメチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエトキシエチル、(メタ)アクリル酸シアノメチル、(メタ)アクリル酸−2−シアノエチル、(メタ)アクリル酸−1−シアノプロピル、(メタ)アクリル酸−2−エチル−6−シアノヘキシル、(メタ)アクリル酸−3−シアノプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、グリシジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体;ジビニルベンゼン、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート等の架橋性単量体;などを挙げることができる。これらの共重合可能なその他のエチレン性不飽和単量体は、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
共重合可能なその他のエチレン性不飽和単量体の使用量は、重合に用いる全単量体100重量部に対して、20重量部以下、好ましくは15重量部以下、より好ましくは10重量以下である。共重合可能なその他のエチレン性不飽和単量体の使用量が多すぎると、得られるディップ成形品が風合いに劣るものとなる傾向にある。
本発明で用いるカルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスは、上述した単量体を含有してなる単量体混合物を共重合することにより得られるが、乳化重合により共重合する方法が好ましい。乳化重合方法としては、従来公知の方法を採用することができる。
上述した単量体を含有してなる単量体混合物を乳化重合する際には、通常用いられる、乳化剤、重合開始剤、分子量調整剤等の重合副資材を使用することができる。これら重合副資材の添加方法は特に限定されず、初期一括添加法、分割添加法、連続添加法などいずれの方法でもよい。
乳化剤としては、特に限定されないが、たとえば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル等の非イオン性乳化剤;ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸塩等のアニオン性乳化剤;アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアルキルアンモニウムクロライド、ベンジルアンモニウムクロライド等のカチオン性乳化剤;α,β−不飽和カルボン酸のスルホエステル、α,β−不飽和カルボン酸のサルフェートエステル、スルホアルキルアリールエーテル等の共重合性乳化剤などを挙げることができる。なかでも、アニオン性乳化剤が好ましく、アルキルベンゼンスルホン酸塩がより好ましく、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが特に好ましい。これらの乳化剤は、単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。乳化剤の使用量は、単量体混合物100重量部に対して、好ましくは0.1〜10重量部である。
重合開始剤としては、特に限定されないが、たとえば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過リン酸カリウム、過酸化水素等の無機過酸化物;ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−α−クミルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソ酪酸メチル等のアゾ化合物;などを挙げることができる。これらの重合開始剤は、それぞれ単独で、または2種類以上を組み合わせて使用することができる。
なお、過酸化物開始剤は、ラテックスを安定して製造することができ、しかも、機械的強度が高く、風合いが柔らかなディップ成形物が得られるので好ましく用いられる。重合開始剤の使用量は、単量体混合物100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.01〜2重量部である。
また、過酸化物開始剤は還元剤との組み合わせで、レドックス系重合開始剤として使用することができる。この還元剤としては、特に限定されないが、硫酸第一鉄、ナフテン酸第一銅等の還元状態にある金属イオンを含有する化合物;メタンスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸化合物;ジメチルアニリン等のアミン化合物;などが挙げられる。これらの還元剤は単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。還元剤の使用量は、過酸化物100重量部に対して3〜1000重量部であることが好ましい。
乳化重合する際に使用する水の量は、使用する全単量体100重量部に対して、80〜600重量部が好ましく、100〜200重量部が特に好ましい。
単量体の添加方法としては、たとえば、反応容器に使用する単量体を一括して添加する方法、重合の進行に従って連続的または断続的に添加する方法、単量体の一部を添加して特定の転化率まで反応させ、その後、残りの単量体を連続的または断続的に添加して重合する方法等が挙げられ、いずれの方法を採用してもよい。単量体を混合して連続的または断続的に添加する場合、混合物の組成は、一定としても、あるいは変化させてもよい。また、各単量体は、使用する各種単量体を予め混合してから反応容器に添加しても、あるいは別々に反応容器に添加してもよい。
さらに、必要に応じて、キレート剤、分散剤、pH調整剤、脱酸素剤、粒子径調整剤等の重合副資材を用いることができ、これらは種類、使用量とも特に限定されない。
乳化重合を行う際の重合温度は、特に限定されないが、通常、5〜95℃、好ましくは30〜70℃である。重合時間は5〜40時間程度である。
以上のように単量体混合物を乳化重合し、所定の重合転化率に達した時点で、重合系を冷却したり、重合停止剤を添加したりして、重合反応を停止する。重合反応を停止する際の重合転化率は、好ましくは90重量%以上、より好ましくは93重量%以上である。
重合停止剤としては、特に限定されないが、たとえば、ヒドロキシルアミン、ヒドロキシアミン硫酸塩、ジエチルヒドロキシルアミン、ヒドロキシアミンスルホン酸およびそのアルカリ金属塩、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ハイドロキノン誘導体、カテコール誘導体、ならびに、ヒドロキシジメチルベンゼンチオカルボン酸、ヒドロキシジエチルベンゼンジチオカルボン酸、ヒドロキシジブチルベンゼンジチオカルボン酸などの芳香族ヒドロキシジチオカルボン酸およびこれらのアルカリ金属塩などが挙げられる。重合停止剤の使用量は、単量体混合物100重量部に対して、好ましくは0.05〜2重量部である。
重合反応を停止した後、所望により、未反応の単量体を除去し、固形分濃度やpHを調整することで、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスを得ることができる。
また、本発明で用いるカルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスには、必要に応じて、老化防止剤、防腐剤、抗菌剤、分散剤などを適宜添加してもよい。
本発明で用いるカルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスの数平均粒子径は、好ましくは60〜300nm、より好ましくは80〜150nmである。粒子径は、乳化剤および重合開始剤の使用量を調節するなどの方法により、所望の値に調整することができる。
架橋剤(B)
架橋剤(B)としては、ディップ成形において通常用いられるものが使用でき、たとえば、粉末硫黄、硫黄華、沈降硫黄、コロイド硫黄、表面処理硫黄、不溶性硫黄などの硫黄;ヘキサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等のポリアミン類;などが挙げられる。これらのなかでも、硫黄が好ましい。本発明のディップ成形用組成物中における、架橋剤(B)の配合量は、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスの固形分100重量部に対して、好ましくは0.5〜10重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。
脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)
本発明で用いる脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)は、脂肪酸塩および/または樹脂酸塩であり、脂肪酸および/または樹脂酸を塩基で中和してなる脂肪酸塩および/または樹脂酸塩が好ましい。本発明においては、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックス、および、架橋剤(B)に加えて、脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)を配合することで、得られるディップ成形品を、表面コーティング等の撥水処理を行わない場合でも、撥水性に優れ、かつ、膨潤率が低く抑えられたものとすることができるものである。
脂肪酸としては、特に限定されないが、炭素数5〜30の脂肪酸が好ましく、炭素数10〜20の脂肪酸がより好ましい。脂肪酸の具体例としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ベヘニン酸等の直鎖状の脂肪酸;牛脂脂肪酸などの油脂脂肪酸;などが挙げられる。樹脂酸としては、特に限定されないが、ロジン酸(アビエチン酸、ネオアビエチン酸、パラストリンサン酸、ピマール酸、イソピマール酸、またはデヒドロアビエチン酸等を含有する)などが挙げられる。これらは、それぞれ単独で、または2種類以上を組み合わせて使用することができる。これらのなかでも、撥水性および低膨潤性の向上効果をより高めることができるという観点より、直鎖状の脂肪酸、および樹脂酸が好ましく、オレイン酸およびロジン酸がより好ましく、オレイン酸が特に好ましい。
また、塩基としては、特に限定されないが、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、(イソ)プロピルアミン、ジ(イソ)プロピルアミン、モノエタノールアミン、N−メチルモノエタノールアミン、N−エチルモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、アミノエチルエタノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン等のアミン類;などが挙げられる。これらは、それぞれ単独で、または2種類以上を組み合わせて使用することができる。これらのなかでも、アルカリ金属水酸化物が好ましく、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムがより好ましく、水酸化カリウムが特に好ましい。
すなわち、本発明で用いる脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)としては、直鎖状の脂肪酸のアルカリ金属塩および樹脂酸のアルカリ金属塩が好ましく、直鎖状の脂肪酸または樹脂酸を、アルカリ金属水酸化物で中和してなる、直鎖状の脂肪酸のアルカリ金属塩および樹脂酸のアルカリ金属塩がより好ましく、直鎖状の脂肪酸のアルカリ金属塩がさらに好ましく、オレイン酸カリウムおよびオレイン酸ナトリウムが特に好ましい。
本発明のディップ成形用組成物中における、脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)の配合量は、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスの固形分100重量部に対して、好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.5〜7重量部、特に好ましくは0.5〜4重量部である。脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)の配合量が少なすぎると、撥水性および低膨潤性の向上効果が得難くなる場合があり、一方、多すぎると、手袋成形時に泡立ってしまい、手袋にピンホールが発生するおそれがある。
その他の配合剤等
また、本発明のディップ成形用組成物には、上述したカルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックス、架橋剤(B)および脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)に加えて、所望により、架橋助剤、架橋促進剤、充填剤、pH調整剤、増粘剤、老化防止剤、分散剤、顔料、充填剤、軟化剤等を配合してもよい。
架橋助剤としては、ディップ成形において通常用いられるものが使用でき、たとえば、酸化亜鉛、ステアリン酸、ステアリン酸の亜鉛塩などが挙げられる。これらのなかでも、酸化亜鉛が好ましい。これらの架橋助剤は、単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。架橋助剤の配合量は、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスの固形分100重量部に対して、好ましくは0.5〜10重量部、より好ましく0.5〜5重量部である。
架橋促進剤としては、ディップ成形において通常用いられるものが使用でき、たとえば、ジエチルジチオカルバミン酸、ジブチルジチオカルバミン酸、ジ−2−エチルヘキシルジチオカルバミン酸、ジシクロヘキシルジチオカルバミン酸、ジフェニルジチオカルバミン酸、ジベンジルジチオカルバミン酸などのジチオカルバミン酸類およびそれらの亜鉛塩;2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛、2−メルカプトチアゾリン、ジベンゾチアジル・ジスルフィド、2−(2,4−ジニトロフェニルチオ)ベンゾチアゾール、2−(N,N−ジエチルチオ・カルバイルチオ)ベンゾチアゾール、2−(2,6−ジメチル−4−モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、2−(4′−モルホリノ・ジチオ)ベンゾチアゾール、4−モルホニリル−2−ベンゾチアジル・ジスルフィド、1,3−ビス(2−ベンゾチアジル・メルカプトメチル)ユリアなどが挙げられる。これらのなかでも、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛が好ましく、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛が特に好ましい。これらの加硫促進剤は、単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。架橋促進剤の配合量は、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックスの固形分100重量部に対して、好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.2〜2重量部である。
本発明のディップ成形用組成物の固形分濃度は、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは15〜35重量%である。また、本発明のディップ成形用組成物のpHは、好ましくは8.5〜12、より好ましくは9〜11である。
ディップ成形品
本発明のディップ成形品は、上述した本発明のディップ成形用組成物を、ディップ成形することにより得られる。
ディップ成形法としては、通常の方法を採用すればよく、たとえば、直接浸漬法、アノード凝着浸漬法、ティーグ凝着浸漬法等が挙げられる。なかでも、均一な厚みを有するディップ成形品が得られやすい点で、アノード凝着浸漬法が好ましい。
アノード凝着浸漬法の場合、たとえば、ディップ成形用型を凝固剤溶液に浸漬して、該型表面に凝固剤を付着させた後、それをディップ成形用組成物に浸漬して、該型表面にディップ成形層を形成する。
凝固剤としては、特に限定されないが、本発明では、多価金属塩を用いることが好ましい。凝固剤として多価金属塩を用いることにより、凝固時に、本発明のディップ成形用組成物に含有される脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)を構成する脂肪酸や樹脂酸が、多価金属塩に由来する多価金属イオンとイオン結合を形成し、これにより、脂肪酸の多価金属塩や樹脂酸の多価金属塩が形成されることとなる。そして、本発明のディップ成形品中において、脂肪酸や樹脂酸を、脂肪酸や樹脂酸の多価金属塩の形態で含有させることにより、撥水性および低膨潤性をより向上させることが可能となる。
多価金属塩としては、特に限定されないが、塩化バリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウムなどの多価金属ハロゲン化物;硝酸バリウム、硝酸カルシウム、硝酸亜鉛などの多価金属硝酸塩;酢酸バリウム、酢酸カルシウム、酢酸亜鉛などの多価金属酢酸塩;硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウムなどの多価金属硫酸塩;などが挙げられる。これらのなかでも、本発明の効果がより一層顕著になることから、多価金属がカルシウムである多価金属塩が好ましく、塩化カルシウムおよび硝酸カルシウムがより好ましく、硝酸カルシウムが特に好ましい。
凝固剤は、好ましくは水溶液の状態で使用する。この水溶液は、さらにメタノール、エタノールなどの水溶性有機溶媒やノニオン性界面活性剤を含有していてもよい。凝固剤濃度は、通常、5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%である。
得られたディップ成形層は、通常、加熱処理を施し架橋する。加熱処理を施す前に、水、好ましくは30〜70℃の温水に、1〜60分程度浸漬し、水溶性不純物(たとえば、余剰の乳化剤や凝固剤等)を除去してもよい。水溶性不純物の除去操作は、ディップ成形層を加熱処理した後に行なってもよいが、より効率的に水溶性不純物を除去できる点から、加熱処理前に行なうことが好ましい。
ディップ成形層の架橋は、通常、100〜150℃の温度で、好ましくは10〜120分の加熱処理を施すことにより行われる。加熱の方法としては、赤外線や加熱空気による外部加熱または高周波による内部加熱による方法が採用できる。なかでも、加熱空気による外部加熱が好ましい。
そして、架橋したディップ成形層をディップ成形用型から脱着することによって、ディップ成形品が得られる。脱着方法としては、手で成形用型から剥したり、水圧や圧縮空気の圧力により剥したりする方法を採用することができる。なお、脱着後、更に60〜120℃の温度で、10〜120分の加熱処理を行なってもよい。
また、本発明のディップ成形品は、上述した本発明のディップ成形用組成物を用いて得られるものであり、撥水性に優れ、かつ、膨潤率が低く抑えられたものであるため、水と接した状態で使用される用途、具体的には、手袋用途、とりわけ、薄手の手術用手袋に好適である。あるいは、本発明のディップ成形品は、手袋の他にも、哺乳瓶用乳首、スポイト、チューブ、水枕、バルーンサック、カテーテル、コンドームなどの医療用品;風船、人形、ボールなどの玩具;加圧成形用バック、ガス貯蔵用バックなどの工業用品;指サックなどにも用いることができる。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。なお、以下において、「部」は、特に断りのない限り重量基準である。また、試験、評価は下記によった。
接触角
ディップ成形品の接触角(水接触角)を、商品名「FAMAS dropmaster700」(協和科学社製)を用いて測定した。測定を行う際の液適量は1.5μLとし、解析はYoung−Laplace法により行った。接触角が大きいほど、撥水性に優れているものと判断することができる。
濡れ面積
ディップ成形品に、霧吹きを用いて5ccの水を振り掛けて、30秒間静置した後、目視にて観察することにより、手袋形状の掌部分のほとんどの面積を占める5cm×5cmの範囲における、水に濡れた面積の割合(単位:%)を求めた。なお、測定は5回行い、その平均値を濡れ面積とした。濡れ面積が小さいほど、撥水性に優れているものと判断することができる。
面積膨潤率
ディップ成形品を、37mmφの打ち抜き型を用いて円形状に打ち抜くことで、円形サンプルを得て、得られた円形サンプルを24℃の恒温湿中で蒸留水中に2時間浸漬させ、以下の式にしたがって、面積膨潤率を算出した。面積膨潤率が低いほど、低膨潤性に優れているものと判断することができる。
面積膨潤率(%)={(浸漬後のサンプル面積−浸漬前のサンプル面積)/浸漬前のサンプル面積}×100
製造例1
カルボキシル基含有ニトリルゴム(A−1)のラテックスの製造
耐圧重合反応器に、アクリロニトリル29部、メタクリル酸5.5部、分子量調整剤としてt−ドデシルメルカプタン0.5部、脱イオン水150部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5部を仕込み、内部の気体を窒素で3回置換した後、1,3−ブタジエン65.5部を仕込んだ。次いで、過硫酸カリウム0.2部およびエチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.1部を仕込んだ後、系内温度を39℃にして重合反応を開始した。重合転化率が97%になるまで重合反応を継続し、その後、ジエチルヒドロキシルアミン0.1部を添加して重合反応を停止した。そして、得られた共重合体ラテックスから、未反応単量体を減圧にして留去した後、固形分濃度とpHを調整し、固形分濃度43%、pH8.5のカルボキシル基含有ニトリルゴム(A−1)のラテックスを得た。
実施例1
ディップ成形用組成物の調製
製造例1で得られたカルボキシル基含有ニトリルゴム(A−1)のラテックス232.5部(カルボキシル基含有ニトリルゴム(A−1)換算で100部)に、固形分換算で、硫黄(架橋剤(B))1部、オレイン酸カリウム(脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C))1部、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(架橋促進剤)0.5部、酸化亜鉛(架橋助剤)1.5部、酸化チタン(顔料)1.5部となるように、各配合剤の水分散液を添加した後、水酸化カリウム水溶液を添加して、pHを9.4に調整したディップ成形用組成物(固形分濃度:25重量%)を得た。
ディップ成形品の製造
表面がすり加工されたガラス製の手袋型を洗浄し、70℃のオーブン内で予備加熱した後、13重量%の硝酸カルシウムおよび0.05重量%のポリオキシエチレンラウリルエーテル(商品名「エマルゲン109P」、花王株式会社製)からなる25℃の凝固剤水溶液に5秒間浸漬し、取り出した。
次いで、凝固剤で被覆された手袋型を70℃のオーブン内で乾燥した。その後、凝固剤で被覆された手袋型をオーブンから取り出し、上記にて得られたディップ成形用組成物(25℃に調整)に10秒間浸漬してから取り出し、室温で60分間乾燥することで、ディップ成形層で被覆された手袋型を得た。そして、このディップ成形層で被覆されたガラス型を60℃の温水中に2分間浸漬した後、室温で30分間風乾した。その後、このディップ成形層で被覆されたガラス型を120℃のオーブン内に置き、20分間架橋を行った。次いで、架橋されたディップ成形層で被覆されたガラス型を室温まで冷却し、当該ディップ成形層をガラス型から剥離した。そして、得られたディップ成形品(手袋)について、接触角、面積膨潤率、および濡れ面積の測定を行った。結果を表1に示す。
実施例2
脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)としてのオレイン酸カリウムの配合量を1部から3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、ディップ成形用組成物およびディップ成形品(手袋)を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
実施例3
脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)として、オレイン酸カリウム1部の代わりに、ロジン酸ナトリウム1部を使用した以外は、実施例1と同様にして、ディップ成形用組成物およびディップ成形品(手袋)を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
比較例1
オレイン酸カリウムを配合しなかった以外は、実施例1と同様にして、ディップ成形用組成物およびディップ成形品(手袋)を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
比較例2
脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)としてのオレイン酸カリウム1部の代わりに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1部を使用した以外は、実施例1と同様にして、ディップ成形用組成物およびディップ成形品(手袋)を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
表1に示すように、カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックス、架橋剤(B)、ならびに、脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)を含有するディップ成形用組成物を用いて得られた実施例1〜3のディップ成形品(手袋)は、接触角が大きく、また、濡れ面積が小さく、撥水性に優れ、しかも、面積膨潤率も低く、膨潤率が低く抑えられたものであり、特に、実施例1〜3のディップ成形品(手袋)は、表面コーティング等の撥水処理を行うことなく、このような特性を実現できるものであった。
一方、脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)を配合しなかった比較例1、ならびに脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)の代わりに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた比較例2では、得られるディップ成形品(手袋)は、接触角が小さく、また、濡れ面積が大きく、撥水性に劣るものであり、しかも、面積膨潤率も高くなる結果となった(比較例1,2)。
なお、図1(A)に、実施例1で得られたディップ成形品(手袋)の濡れ面積測定時の濡れ状態を、図1(B)に、比較例1で得られたディップ成形品(手袋)の濡れ面積測定時の濡れ状態を、それぞれ示す。図1(A)および図1(B)を比較することからも、実施例1で得られたディップ成形品(手袋)は撥水性に優れたものであることが確認できる。ここにおいては、実施例1、比較例1の濡れ状態のみを示したが、実施例2,3も、実施例1と同様の傾向にあり、また、比較例2は比較例1と同様の傾向にあった。

Claims (5)

  1. カルボキシル基含有ニトリルゴム(A)のラテックス、架橋剤(B)、ならびに、脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)を含有するディップ成形用組成物。
  2. 前記脂肪酸石鹸および/または樹脂酸石鹸(C)が、オレイン酸塩および/またはロジン酸塩である請求項1に記載のディップ成形用組成物。
  3. 請求項1または2に記載のディップ成形用組成物を、ディップ成形することにより得られるディップ成形品。
  4. 凝固剤として多価金属塩を用い、ディップ成形することにより得られる請求項3に記載のディップ成形品。
  5. 手袋である請求項3または4に記載のディップ成形品。
JP2013246260A 2013-11-28 2013-11-28 ディップ成形用組成物およびディップ成形品 Pending JP2015105281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246260A JP2015105281A (ja) 2013-11-28 2013-11-28 ディップ成形用組成物およびディップ成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246260A JP2015105281A (ja) 2013-11-28 2013-11-28 ディップ成形用組成物およびディップ成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015105281A true JP2015105281A (ja) 2015-06-08

Family

ID=53435626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013246260A Pending JP2015105281A (ja) 2013-11-28 2013-11-28 ディップ成形用組成物およびディップ成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015105281A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017149926A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 ラテックス組成物の製造方法
WO2017146238A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 ラテックス組成物および膜成形体
WO2019088305A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 有限会社 フォアロード・リサーチ 架橋剤および架橋剤を含むポリマー組成物ならびにその架橋成形物
US11058162B2 (en) 2016-02-25 2021-07-13 Zeon Corporation Method for manufacturing glove
US11065788B2 (en) 2016-02-25 2021-07-20 Zeon Corporation Method for manufacturing gloves
US11236218B2 (en) 2016-09-30 2022-02-01 Zeon Corporation Latex composition and film molded body

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11058162B2 (en) 2016-02-25 2021-07-13 Zeon Corporation Method for manufacturing glove
JP2017149927A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 ラテックス組成物の製造方法
WO2017146238A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 ラテックス組成物および膜成形体
JP2017149925A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 ラテックス組成物および膜成形体
JP2017149926A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 ラテックス組成物の製造方法
US11065788B2 (en) 2016-02-25 2021-07-20 Zeon Corporation Method for manufacturing gloves
US11236218B2 (en) 2016-09-30 2022-02-01 Zeon Corporation Latex composition and film molded body
WO2019088305A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 有限会社 フォアロード・リサーチ 架橋剤および架橋剤を含むポリマー組成物ならびにその架橋成形物
JPWO2019088305A1 (ja) * 2017-10-31 2020-07-16 有限会社フォアロード・リサーチ 架橋剤および架橋剤を含むポリマー組成物ならびにその架橋成形物
US11339271B2 (en) 2017-10-31 2022-05-24 Yugenkaisha Four Road Research Crosslinking agent, polymer composition containing crosslinking agent, and crosslinked product of same
JP2023052581A (ja) * 2017-10-31 2023-04-11 有限会社フォアロード・リサーチ 架橋剤および架橋剤を含むポリマー組成物ならびにその架橋成形物
JP7260172B2 (ja) 2017-10-31 2023-04-18 有限会社フォアロード・リサーチ 架橋剤および架橋剤を含むポリマー組成物ならびにその架橋成形物
JP7359496B2 (ja) 2017-10-31 2023-10-11 有限会社フォアロード・リサーチ 架橋剤および架橋剤を含むポリマー組成物ならびにその架橋成形物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3900530B2 (ja) ディップ成形品、ディップ成形用組成物およびディップ成形品の製造方法
JP3915489B2 (ja) ディップ成形用ラテックス、その製造方法、ディップ成形用組成物およびディップ成形物
JP6801506B2 (ja) ラテックス組成物および膜成形体
JP6696433B2 (ja) ディップ成形用ラテックス組成物及びディップ成形品
JP3852356B2 (ja) ディップ成形用組成物、ディップ成形品およびその製造方法
JP6493391B2 (ja) ディップ成形品およびディップ成形品の製造方法
US20080255314A1 (en) Dip-forming latex, dip-forming composition and dip-formed article
JP4404053B2 (ja) ディップ成形用の共重合体ラテックス
JP5594207B2 (ja) ディップ成形用ラテックスの製造方法、ディップ成形用ラテックス及びディップ成形用組成物並びにディップ成形物
JP2015105281A (ja) ディップ成形用組成物およびディップ成形品
JP2013203914A (ja) ディップ成形用組成物及びディップ成形品
US7662890B2 (en) Composition for dip forming and molding obtained by dip forming
JP4196590B2 (ja) ディップ成形用ラテックス、ディップ成形用組成物およびディップ成形物
JP4134577B2 (ja) ディップ成形用ラテックス、ディップ成形用組成物およびディップ成形物
WO2019159780A1 (ja) ラテックス組成物および膜成形体
JP5380839B2 (ja) ディップ成形用組成物およびディップ成形品
JP2003165870A (ja) ディップ成形用組成物、ディップ成形品およびその製造方法
JP2017137399A (ja) ラテックス組成物の製造方法
CN100439427C (zh) 蘸塑成形品、蘸塑成形用组合物和蘸塑成形品制造方法
JPWO2019159779A1 (ja) ディップ成形体の製造方法