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JP2015102743A - 共焦点スキャナ - Google Patents

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light
array disk
microlens array
confocal scanner
microlens
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義文 清水
Yoshibumi Shimizu
義文 清水
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

【課題】マイクロレンズアレイディスク1への入射光の入射角度とピンホールアレイディスク3の出射光の中心を個別に調整でき、ファイバ15を固定とすることにより安定性の向上が図れる共焦点スキャナを実現すること。【解決手段】入射光束を点光源として集光する複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイディスクと、このマイクロレンズアレイディスクの集光位置に機械的に結合されて回転駆動されマイクロレンズと1対1に対応するように複数のピンホールが配列されたピンホールアレイディスクと、前記点光源を試料に結像させる対物レンズを具備し、前記ピンホール面と観察試料面は前記対物レンズの焦点と共役な点に配置された共焦点スキャナにおいて、前記マイクロレンズアレイディスクの前段に、空気と異なる屈折率を有し板厚が均一な透明板が光軸と交わる上下、左右の2方向に調整可能に設けられたことを特徴とするもの。【選択図】 図1

Description

本発明は、共焦点スキャナに関し、詳しくは、光学系の調整機構に関するものである。
図4は、特許文献1に記載された共焦点スキャナ顕微鏡の概念的構成図である。図4において、光源部10は、複数の多波長光源11a,11b,11cと、光透過帯域の異なるフィルタ12a,12b,12cと、混合用のダイクロイックミラー13a,13b,13cと、スイッチング機構14とで構成されている。
各多波長光源11a,11b,11cの出力光をフィルタ12a,12b,12cを通すことによりそれぞれR,G,Bの波長成分の光が取り出される。ダイクロイックミラー13a,13b,13cの部分ではこれらのR,G,B光を合成することにより、白色光として出射する。
スイッチング機構14はこの白色光の通過と遮断を制御するものである。スイッチング機構14を通過した光は光ファイバ15を経由してミラー16に入射する。ミラー16はこの光を反射してレンズ17に入射する。レンズ17は入射光を平行光として、マイクロレンズアレイディスク2に入射する。
光検出部20は、フィルタ21と、イメージインテンシファイア22と、レンズ23と撮像カメラ7とにより構成されている。
フィルタ21は透過波長特性の異なる複数のフィルタから構成されており、その各フィルタは択一的に選択できるように構成されている。選択機構としては、たとえば円板に複数のフィルタを配列しておき、円板の回転によりフィルタを切り換えるなどの機構を用いることができる。
フィルタ切り換え期間中は、光源部10のスイッチング機構14で合成光を遮断することにより、サンプル6への励起光照射を中止する。なお、遮断する必要がない場合は、常時通過の状態にするか、またはスイッチング機構14を除去してもよい。
イメージインテンシファイア23はフォトンを100倍程度増幅する。なお、増幅率は可視光の範囲でほぼ一定であり、またその出力はたとえば緑色蛍光発光体である。出力が緑色蛍光発光体であるため、すべての入射光は緑色に変換される。このイメージインテンシファイア23の出力光はレンズ24により集光されて撮像カメラ7に入射される。
撮像カメラ7は、撮像画像を増幅し、電気信号に変換して出力する。
画像収集装置30は、撮像カメラ7が出力する電気信号を画像データに変換して保存する。
画像表示装置40は、通常コンピュータが用いられ、画像収集装置30に格納された画像を読み出し、適宜に処理を行って表示画面に表示する。
このような構成において、光源部10では3つの多波長光源11a,11b,11cから発せられた光をそれぞれフィルタ12a,12b,12cを通すことによりR,G,Bの光を得て、これらをダイクロイックミラー13a,13b,13cに入射することにより白色光を合成する。合成された白色光はスイッチング機構14を通過して光ファイバ15に入射される。
光ファイバ15から出射された光はミラー16で反射されてレンズ17に入射され、平行光になる。レンズ17により平行光となった光はマイクロレンズアレイディスク2に入射される。なお、光ファイバ15の出力光を直接レンズ17に入射させることができる場合には、ミラー16は不要になる。
マイクロレンズアレイディスク2には、入射光束を点光源として集光する複数のマイクロレンズが配列されている。マイクロレンズアレイディスク2に入射された光は一つ一つのマイクロレンズで各々に対応するように配置されたピンホールアレイディスク3のピンホール上に点光源として集光される。この集光によって、ピンホールアレイディスク3を通過できる光量は大幅に向上する。また同時に、ピンホール以外のディスク表面での反射光(ノイズ光)が減少し、S/N比も向上する。
また、マイクロレンズアレイディスク1とピンホールアレイディスク3の間にはダイクロイックミラー4が配置されており、励起光はこのダイクロイックミラー4を透過する。ここで、マイクロレンズアレイディスク2とピンホールアレイディスク3は機械的に一体化されていて、回転により観察領域全体をスキャンできるように構成されている。
ピンホールアレイディスク3のピンホールを出たレーザ光は、対物レンズ5を通過後サンプル6を励起する。サンプル6から出た蛍光は再び対物レンズ5とピンホールアレイディスク3のピンホールを通過し、ダイクロイックミラー4で反射して観察光路系に導かれる。なお、ピンホールアレイディスク3のピンホール面と観察試料面は、対物レンズ5の焦点と共役な点に配置されている。
スキャナ部から観察光路系に出射された蛍光は、そこに混入している励起光の反射や迷光成分が図示しないバリアフィルタで除去されてたとえばHARP膜を用いたHARP方式の高感度撮像カメラ7に入り、サンプル6の蛍光像がこのカメラ7で観測される。
サンプル6から発せられる蛍光には通常複数の波長が含まれている。そこで、フィルタ21を切り換えて各波長の蛍光を個別に透過させる。フィルタ21を透過した蛍光はイメージインテンシファイア23で増幅され、その出力光はレンズ24で集光されて撮像カメラ7に入射される。撮像カメラ7の図示しない受像面に結像したサンプル6の蛍光像が撮影される。
イメージインテンシファイア23の出力光は、フィルタ21の透過光とは無関係に常に緑色である。撮像カメラ7ではこの緑色に変換された蛍光像を撮像する。画像収集装置30では、選択したフィルタ21の種類(または透過波長)の情報と撮像カメラ7の緑色出力画像信号とを関連付けて保存する。
画像表示装置40は、画像収集装置30に保存された画像データとフィルタ21の情報を読み出し、元の蛍光色にカラー再構成して蛍光画像を画面表示する。なお、カラー再構成しないで蛍光画像を表示させることも可能である。
このようにして、フィルタ21の透過波長を時分割で変えて蛍光画像を観察することができる。このとき、フィルタ21の特性を変えることにより蛍光物質の種類を同定することもできる。
特開2004−093721号公報
図5は、図4におけるミラー16の動作説明図である。ピンホールアレイディスク3に入射されるレーザ光の角度θは、ピンホールアレイディスク3を通過する光量を決める重要な角度である。この角度はマイクロレンズアレイディスク2とピンホールアレイディスク3の位置関係により変化するため、マイクロレンズアレイディスク2とピンホールアレイディスク3の組み合わせごとに調整が必須である。
この調整を単純にミラー16の角度調整で行うと図5(a)に示すように、出射光がサンプル6の中心からずれてしまう。このずれを修正するために、ファイバ15の角度調整を行うことになる。
ところがファイバ15の角度調整を行うと、マイクロレンズアレイディスク2への入射角も変化するため、再度ミラー16の角度調整を行わなければならない。
マイクロレンズアレイディスク2への入射角度が適正でかつピンホールアレイディスク3からの出射光が図5(b)に示すようにサンプル6の中心になるまで、ミラー16とファイバ15の角度調整を交互に行う必要があり、調整が煩雑で長時間かかってしまうという問題があった。
また、ファイバ15からサンプル6までの距離が離れているため、小さな角度変化が大きな中心ズレとなることから、角度調整機構部分の安定性も必要となっていた。
本発明は、これらの課題を解決するものであって、その目的は、マイクロレンズアレイディスク1への入射光の入射角度とピンホールアレイディスク3の出射光の中心を個別に調整でき、ファイバ15を固定とすることにより安定性の向上が図れる共焦点スキャナを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
入射光束を点光源として集光する複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイディスクと、このマイクロレンズアレイディスクの集光位置に機械的に結合されて回転駆動されマイクロレンズと1対1に対応するように複数のピンホールが配列されたピンホールアレイディスクと、前記点光源を試料に結像させる対物レンズを具備し、前記ピンホール面と観察試料面は前記対物レンズの焦点と共役な点に配置された共焦点スキャナにおいて、
前記マイクロレンズアレイディスクの前段に、空気と異なる屈折率を有し板厚が均一な透明板が光軸と交わる上下、左右の2方向に調整可能に設けられたことを特徴とする共焦点スキャナである。
請求項2の発明は、請求項1記載の共焦点スキャナにおいて、
前記透明板はガラスで構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の共焦点スキャナにおいて、
前記透明板はアクリルで構成されていることを特徴とする。
ことを特徴とする。
これらにより、光学調整の簡便化が図れ、調整後の外乱による影響を軽減できる共焦点スキャナを実現できる。
本発明の一実施例を示す構成説明図である。 図1の構成における光軸調整の原理説明図である。 本発明の他の実施例を示す構成説明図である。 特許文献1に記載された共焦点スキャナ顕微鏡の概念的構成図である。 図4におけるミラー16の動作説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す構成説明図であり、図5と共通する部分には同一の符号を付けている。図1において、マイクロレンズアレイディスク2の前段には、空気と異なる屈折率を有し板厚が均一な透明板8が、光軸と交わる上下、左右の2方向に調整可能に設けられている。
なお、透明板8は、ガラスであってもよいし、アクリルであってもよい。アクリルはガラスよりも軽量で加工しやすいことから、上下、左右方向の調整機構もガラスに比べて簡略化できる。
マイクロレンズアレイディスク2とピンホールアレイディスク3を完全に位置合わせをすることは不可能であり、両者間の位置合わせ誤差がある場合にはピンホールアレイディスク3を通過できる光量が低下する。
そこで、この光量低下を防ぐために、空気と異なる屈折率を有し板厚が均一な透明板8を光軸と交わる上下、左右の2方向に調整可能に設け、ファイバ15から出射されてマイクロレンズアレイディスク2に入射される角度θを調整することにより、マイクロレンズアレイディスク2とピンホールアレイディスク3の位置合わせ誤差を修正する。
図2は、図1の構成における光軸調整の原理説明図である。光は空気中から屈折率nの物体に入射角度θ1で入射されると、屈折角θ2で進む。そして、光が物体から出る場合には逆方向に屈折するため、入射光と平行に出射される。光軸は屈折率nの物体を通った分、もとの光軸よりDだけシフトする。
このシフト量Dは、物体の厚みTと屈折率nと入射角θ1により次式で表すことができる。
D=t・sinθ{1-(cosθ/n・cosθ')}
つまり、透明板8の角度を変更することでシフト量Dを変更することが可能となる。
ここで、透明板8による光軸の位置調整は、角度θに全く影響を与えない。このため、ピンホールアレイディスク3を通過する光量に影響を与えることなく、光軸の位置調整が可能となる。
また、光源15はピンホールアレイディスク3から最も距離が離れているため、振動や外気温度など外乱による角度変化の影響を特に受けやすい構造となっているが、光源15を固定とすることができるため、より外乱による影響を受けにくい構造とすることができる。
図3は本発明の他の実施例を示す構成説明図であり、図1と共通する部分には同一の符号を付けている。図3において、ファイバ15とミラー16の間の光路には少なくとも1枚のレンズ17が設けられている。ここで、レンズ17は、ファイバ15から照射される光を均一に広げたり、平行光にコリメートするために使用する。
ここで、ファイバ15から照射される光の光軸はレンズ17の中央を通ることが望ましいが、本発明を用いれば光軸はファイバ15からミラー16に至るまでの光路はマイクロレンズアレイディスク2に入射される角度θの調整に関係なく不変であるため、ファイバ15から照射される光の光軸は常にレンズ17の中央を通ることができる。
このように構成される共焦点スキャナは、マイクロレンズアレイディスク1への入射光の入射角度とピンホールアレイディスク3の出射光の中心を個別に調整できること、ファイバ15を固定とすることにより安定性の向上が図れるなどから、たとえば長時間の生細胞観察などに好適である。
以上説明したように、本発明によれば、光学調整の簡便化が図れ、調整後の外乱による影響を軽減できる共焦点スキャナが実現できる。
2 マイクロレンズアレイディスク
3 ピンホールアレイディスク
6 サンプル
8 透明板
15 ファイバ
16 ミラー

Claims (3)

  1. 入射光束を点光源として集光する複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイディスクと、このマイクロレンズアレイディスクの集光位置に機械的に結合されて回転駆動されマイクロレンズと1対1に対応するように複数のピンホールが配列されたピンホールアレイディスクと、前記点光源を試料に結像させる対物レンズを具備し、前記ピンホール面と観察試料面は前記対物レンズの焦点と共役な点に配置された共焦点スキャナにおいて、
    前記マイクロレンズアレイディスクの前段に、空気と異なる屈折率を有し板厚が均一な透明板が光軸と交わる上下、左右の2方向に調整可能に設けられたことを特徴とする共焦点スキャナ。
  2. 前記透明板はガラスで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の共焦点スキャナ。
  3. 前記透明板はアクリルで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の共焦点スキャナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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