JP2015197374A - 3次元形状推定装置及び3次元形状推定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラを移動させることなく、1台のカメラで撮像した画像から物体の3次元形状を推定する3次元形状測定装置を提供する。【解決手段】物体を撮像して得られた第一の画像データを取得するS601。また、物体の3次元形状を示すパラメータを含む再現モデルをコンピュータグラフィックスで再現して得られた第二の画像データを取得するS607。パラメータを変更しながらこれらの画像データを比較することによりS608、再現モデルのパラメータを調整する。【選択図】図6
Description
本発明は、物体の3次元形状を推定する技術に関する。
従来、物体の3次元形状を取得する技術として、被写体にマーカを付与した状態で複数の視点から被写体を撮像し、それぞれの撮像画像中のマーカの位置関係から形状を推定する技術がある。
特許文献1では、被写体に干渉縞を発生させて異なる角度から複数回撮像を行い、干渉縞を等高線とみたてることで、奥行き、即ち3次元形状を推定する技術が開示されている。
また、特許文献2では、ステッピングモータの回転角度を制御しながらビデオカメラによって被写体を撮像する。これにより得られた各回転角度ごとの画像とステッピングモータの回転角度とに基づき、被写体の表面にある特徴点の動きを検出する。検出した特徴点の動きにより被写体の回転軸を検索し、この回転軸を元にして被写体の3次元形状情報を作成する技術が開示されている。
しかしながら、従来技術では、カメラを複数台使用するか、あるいは、1台のカメラを移動させながら複数視点からの撮像を行う必要があった。
本発明に係る3次元形状推定装置は、物体を撮像して得られた第一の画像データを取得する第一取得手段と、前記物体の3次元形状を示すパラメータを含む再現モデルを生成する生成手段と、前記再現モデルをコンピュータグラフィックスで再現して得られた第二の画像データを取得する第二取得手段と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを比較することにより、前記再現モデルのパラメータを調整する調整手段とを備える。
本発明によれば、カメラを移動させることなく、1台の撮像装置で撮像した画像から物体の3次元形状を推定することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明を好適な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
本実施例では、非剛性の物体の3次元形状を推定する手法について記述する。なお、本実施例では、非剛性物体として紙を用いた場合の処理について説明する。非剛体物体とは、3次元形状が変化する物体のことである。
図1は、本実施例におけるシステムの構成例を示す図である。図1(a)は、本実施例の画像処理装置を含むシステム構成例を示す図である。本システムは、3次元形状推定装置であるメイン処理装置101と、カメラ装置102とを有する。様々な計算処理や、機器制御を行うメイン処理装置101に、紙を撮像するカメラ装置102が接続されている。カメラ装置102とメイン処理装置101とは、USB線(Universal Serial Bus)で接続されている。この接続線を用いて、メイン処理装置101からカメラ装置102への撮像命令信号の送信や、カメラ装置102からメイン処理装置101への撮像画像データの送信を行う。また、本システムにおいては台座103が設置され、その上に紙104を載せることができる。
図1(b)は、本実施例における座標系を示した図である。台座103の中心部を原点Oとし、x,y,zの座標系を構成している。なお、座標系はメートル単位である。
図2は、メイン処理装置101の構成例を示すブロック図である。メイン処理装置101は、CPU201、メインメモリ202、記憶装置203、GPU204、及びカメラ入力ボード205を有する。CPU201は、演算処理や各種プログラムの実行を行う。メインメモリ202は、処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをCPU201に提供する。記憶装置203は、各種データ、プログラムを蓄積する装置で、通常は、ハードディスクが用いられる。GPU(Graphic processing unit)204は、CG(コンピュータグラフィックス)レンダリングを行う際に用いられる。GPU204は並列演算処理に特化しているため、CPU201よりも高速にレンダリングを実行できる。カメラ入力ボード205は、USB線でカメラ装置102と接続する基盤装置で、カメラ装置102に対し各種信号命令を送信する。また、カメラ入力ボード205はカメラ装置102から撮像画像データの受信も行う。
図3は、紙104を簡易モデル化した概念図である。紙104は、再現モデル301に示すように、複数の頂点と複数の頂点で形成されるポリゴンとで構成されるメッシュ構造をとる。各頂点は3次元の座標値を持っており、これらの頂点座標により、紙の大きさや形、つまり3次元形状が決まる。
図4は、本実施例におけるCG再現の概要を示す図である。図4(a)は、図3で説明した紙の再現モデル301を、CG上で表示する手法を説明した図である。初めに、座標系を決定する必要があるが、これは、図1(b)の座標系をそのまま用いる。つまり、台座103と同じサイズで生成した、台座モデル403の中心を原点とするxyz座標系をとる。そこに、カメラ装置102と同じ位置に、仮想カメラ401をCG空間上に設置する。このとき、仮想カメラ401の画角はカメラ装置102と同じ値にしておく。次に、台座モデル403を台座103と同じサイズでCG上に設置する。そして、紙104と同じサイズ、同じ色、同じ模様、同じコンテンツの再現モデル301を、紙104と同じ位置に、CG上に設置する。このとき、図4(b)のように、球状の頂点は描画せず、4つの頂点に囲まれた四角形を、2つのポリゴン(三角形)に分割して表示処理を行う。これにより、より紙104に近い表示が行える。カメラやモデルなどの設置が完了すると、仮想カメラ401から見た映像のレンダリング処理を行う。レンダリング処理は、以下の式1に沿って実行される。
Image = Screen( Proj * View * Pos(x,y,z) ) 式1
式1において、Pos(x,y,z)は、各モデルのxyz座標系における位置を示す。Viewは、視点変換行列であり、仮想カメラ401の位置、撮像方向を示す。ここで、仮想カメラ401の位置、撮像方向は、カメラ装置102と合わせておく。Projは、3次元から2次元への射影行列であり、仮想カメラ401の画角と、クリップ領域を示す。ここで、仮想カメラ401の画角は、カメラ装置102と合わせておく。また、クリップ領域は、前方クリップ面404と、後方クリップ面405で囲まれた台形領域を表し、この領域のみがレンダリング対象となる。Screen()は、レンダリング結果を格納する画像データに合わせて座標系を変換する。以上の操作により、仮想カメラから見た映像を、画像データに変換することができる。なお、この他にも、CG画像をより実写画像に近付ける処理として、モデルに陰影をつけるライティング処理を行っても良い。このとき、実写環境とCG空間で、光源位置を合わせることにより、より実写に近いCG画像を生成できる。
Image = Screen( Proj * View * Pos(x,y,z) ) 式1
式1において、Pos(x,y,z)は、各モデルのxyz座標系における位置を示す。Viewは、視点変換行列であり、仮想カメラ401の位置、撮像方向を示す。ここで、仮想カメラ401の位置、撮像方向は、カメラ装置102と合わせておく。Projは、3次元から2次元への射影行列であり、仮想カメラ401の画角と、クリップ領域を示す。ここで、仮想カメラ401の画角は、カメラ装置102と合わせておく。また、クリップ領域は、前方クリップ面404と、後方クリップ面405で囲まれた台形領域を表し、この領域のみがレンダリング対象となる。Screen()は、レンダリング結果を格納する画像データに合わせて座標系を変換する。以上の操作により、仮想カメラから見た映像を、画像データに変換することができる。なお、この他にも、CG画像をより実写画像に近付ける処理として、モデルに陰影をつけるライティング処理を行っても良い。このとき、実写環境とCG空間で、光源位置を合わせることにより、より実写に近いCG画像を生成できる。
図5は、本実施例における物体の3次元形状を推定する処理を行なうブロックの一例を示す図である。メイン処理装置101は、制御部506を有する。制御部506は、実写画像データ取得部501と、再現モデル生成部502と、CG画像データ生成部503と、比較部504と、パラメータ調整部505とを有する。本実施例において図5に示す各部に対応するプログラムが記憶装置203に格納されている。CPU201及びGPU204がこれらのプログラムをメインメモリ202上で実行することで、図5に示す各部として機能させる。
図6は、本実施例におけるメイン処理装置を用いて紙の3次元形状を取得するフローを示したフローチャートである。本処理に必要なプログラム等は、あらかじめ記憶装置203からメインメモリ202に展開されており、実行待機状態にあるものとする。また、紙104のサイズは、あらかじめデータとして与えているものとする。図5のブロック図と図6のフローチャートを用いて本実施例の処理を説明する。
ステップS601で実写画像データ取得部501は、第一の画像データとして実写画像データを取得する。例えば、制御部506はカメラ装置102に対し撮像命令を送信し、撮像を実行させる。撮像が完了すると、制御部506はカメラ装置102に対し、画像取得命令を送信し、実写画像データを受信し、メインメモリ202に展開する。実写画像データ取得部501は、メインメモリに展開された実写画像データを取得する。なお、制御部506は、カメラ装置102におけるレンズの歪みを補正するためのレンズ補正処理も合わせて行う。実写画像データ取得部501は、メインメモリに展開された実写画像データを取得する。このときの実写画像の例を図7に示す。実写画像701には、変形した紙104や、台座103が撮像されている。
ステップS602で再現モデル生成部502は、紙104のサイズに合わせ、再現モデル301をメインメモリ202上に構成する。この際に、再現モデル301を構成するメッシュの頂点数と各頂点座標の初期値も決定し、メインメモリ202上に記憶させておく。
ステップS603で制御部506は、実写画像データとCG画像データとの誤差に対する閾値Thをメインメモリ202に設定する。Thの値が小さいほど3次元形状の推測精度は上がるが、解が収束しない可能性が高くなる。そのため、推測処理の最大試行回数N(第二の回数)を決めておく。また、試行回数を記録する変数nをメインメモリ202に生成する。
ステップS604で制御部506は、頂点座標を変更する際の最大変更回数S(第一の回数)を入力する。以下で説明するように、初期に設定した頂点座標をある程度更新しても誤差が縮まらない場合、本実施例では頂点を追加する処理を行なう。そこで、このある程度更新する際の基準として最大変更回数Sを設定する。また、頂点座標の変更回数を記録する変数sをメインメモリ202に生成する。ステップS605で制御部506は、変数nを0に初期化する。ステップS606で制御部506は、変数sを0に初期化する。
ステップS607でCG画像データ生成部503は、仮想カメラ視点からの第二の画像データであるCG画像データを生成する。CG画像データ生成部503は、レンダリングに必要なデータを取得する。レンダリングに必要なデータは、図4において説明した通りであり、記憶装置203から一旦メインメモリ202に読み込まれ、GPU204に転送され、GPU204によって機能されるCG画像データ生成部503が取得する。この際に、再現モデル301における各頂点座標も取得する。その後、図4において説明したように仮想カメラ401でCGレンダリングを行い、CG画像データを生成し、メインメモリ202上に展開する。このとき、CG画像データと実写画像データの画素数を一致させておく。生成したCG画像の例を、図7に示す。CG画像702では、実写画像701と同様に変形した再現モデル301や、台座モデル403がレンダリングされている。図7に例示したように、この時点のCG画像は、3次元形状が十分に再現されていない。以下では、実写画像とCG画像との差を少なくする再現モデルのパラメータを算出することで、3次元形状を推定できるようにする。
ステップS608で比較部は、ステップS601で生成した実写画像701を表す実写画像データと、S607で生成したCG画像702を表すCG画像データとの誤差Eを算出する。誤差Eの算出方法としては、画像データ間の二乗誤差を算出する。前述したように、再現モデル301には、紙104と同じサイズ、同じ色、同じ模様、同じコンテンツが設定されているため、差分を計算することで誤差を評価することができる。このとき、再現モデル301の頂点部分に相当する画像領域のみの差分値を算出することで、計算時間を短縮することもできる。
ステップS609で比較部504は、誤差Eが所定の閾値Thより小さいかどうかを判定する。YESの場合は処理を終了し、NOの場合は、ステップS610へ進む。また、試行回数nが最大試行回数Nよりも大きい場合も処理を終了する。なお、試行回数がn>Nの条件で処理が終了した場合、試行した比較結果の中で最も誤差の小さい場合の頂点座標値を推測解とする。E<Thの条件で処理が終了した場合は、そのときの頂点座標値を推測解とする。
ステップS610で比較部504は、頂点座標の変更回数sが最大変更回数Sより小さいかどうかを判定する。YESの場合はステップS611へと進み、NOの場合はステップS613へと進む。ステップS611で制御部506は、頂点座標の変更回数sを1だけインクリメントする。
ステップS612でパラメータ調整部505は、再現モデル301の各頂点の3次元座標に対して新たな座標値を設定して座標位置を変更し、再びステップS607へと戻る。新たな座標値は乱数などを用いて決定する。ここで、紙のサイズや面積はあらかじめデータとして与えられているため、これらを拘束条件として新たな値の設定を行う。その後、新たな座標値に基づいてCG画像データを再生成し、前述の処理を繰り返すことになる。図8に頂点座標の変更の様子を示す。頂点座標の変更回数sが増えるに従って、各頂点の3次元座標がランダムに更新されていく。図8の例では、s=10となった時に、誤差Eが閾値Thを下回っているため、ステップS609の条件式において終了条件を満たすことになる。よって、この場合の推定値は、s=10の時の各頂点の座標値となる。この各頂点の座標値が紙の3次元形状を示すパラメータである。
一方、頂点座標の変更回数sが最大変更回数S以上の場合、ステップS613で制御部は、試行回数nを1だけインクリメントする。
ステップS614でパラメータ調整部505は、再現モデル301に対して頂点の追加を行い、再びステップS606へと戻る。図9に頂点の追加の様子を示す。このように、例えば各頂点の間にさらに頂点を追加する形で頂点の追加を行う。追加された各頂点の座標は他の座標同様にメインメモリ202に記憶する。そして、先に説明したように、追加された頂点を含む各頂点の座標を変更して誤差が少ない頂点の座標値を求める。
このように、実写画像とCG画像を比較することにより、紙の3次元形状を取得することができる。
なお、本実施例では、ランダムに各頂点の座標を更新しながら推定解を探索する方法について説明したが、このような方法では収束に時間がかかることが予想される。そのため、遺伝的アルゴリズムのような探索アルゴリズムを用いて、より高速に推定解を求めるような方法を用いることも可能である。例えば、遺伝的アルゴリズムでは、各頂点の座標をそれぞれ個体と捉えて遺伝子表現することによって、推定を行うことができる。
実施例1では、画像データの全体像を用いて誤差を評価する例を説明した。実施例2では、誤差の評価を領域ごとに行うことによって、推定時間の短縮と3次元形状データのデータサイズ削減を行う方法について説明する。なお、装置等に関しては、実施例1と同じであるため説明は省略する。
図10は、本実施例における評価領域の設定例を示す図である。図10に示すように、再現モデル301に対し、領域A、領域B、領域C、領域Dの4つの評価領域を設定する。本実施例では、実写画像データとCG画像データとの誤差を算出する際に、この評価領域ごとに誤差を算出し、評価を行う。なお、本実施例では領域の設定数は4つとして説明するが、もちろんこれに限るものではない。他の設定数、あるいは領域分割の仕方を使用しても構わない。
図11は、本実施例における紙の3次元形状を取得するフローを示したフローチャートである。本処理に必要なプログラム等は、あらかじめ記憶装置203からメインメモリ202に展開されており、実行待機状態にあるものとする。また、紙104のサイズは、あらかじめデータとして与えているものとする。
ステップS1101とステップS1102とは、図6のステップS601とS602と同じであるので、説明を省略する。
ステップS1103で制御部506は、紙の再現モデルに対して図10に示すように評価領域を設定する。後述するステップS1109の誤差を算出するステップでは、ここで設定した評価領域ごとに誤差の計算を行うことになる。
ステップS1104からステップS1108までの処理は、ステップS603からS607までの処理と同じであるので、説明を省略する。
ステップS1109で比較部504は、ステップS1101で生成した実写画像データと、ステップS1108で生成したCG画像データに対して、ステップS1103で設定した評価領域ごとに誤差Eiを算出する。ここで、添え字のiは、評価領域のインデックスを示している。誤差Eiの算出方法としては、評価領域に対応する部分の画像データ間の二乗誤差を算出する。実施例1において説明したように、再現モデル301には、紙104と同じサイズ、同じ色、同じ模様、同じコンテンツが設定されているため、差分を計算することで誤差を評価することができる。このとき、再現モデル301の頂点部分に相当する画像領域のみの差分値を算出することで、計算時間を短縮することもできる。
ステップS1110で比較部504は、全ての評価領域に対して、誤差Eiが閾値Thより小さいかどうかを判定する。全ての評価領域においてこの条件を満たす場合は処理を終了し、満たさない場合は、ステップS1111へ進む。また、試行回数nが最大試行回数Nよりも大きい場合も処理を終了する。なお、試行回数がn>Nの条件で処理が終了した場合、試行した中で最も誤差の小さい頂点座標値を推測解とする。Ei<Thの条件で処理が終了した場合は、そのときの頂点座標値を推測解とする。
ステップS1111で比較部504は、頂点座標の変更回数sが最大変更回数Sより小さいかどうかを判定する。YESの場合はステップS1112へと進み、NOの場合はステップS1114へと進む。ステップS1112で制御部506は、頂点座標の変更回数sを1だけインクリメントする。
ステップS1113でパラメータ調整部505は、ステップS1110において、評価領域の誤差Eiが閾値Thよりも大きかった領域に対して、再現モデル301の各頂点の3次元座標に対して新たな座標値を設定し、再びステップS1108へと戻る。ステップS1110において、評価領域の誤差Eiが閾値Thよりも小さかった領域に対しては、各頂点座標の更新は行わない。新たな座標値は例えば乱数などを用いて決定する。ここで、紙のサイズや面積はあらかじめデータとして与えられているため、これらを拘束条件として新たな値の設定を行う。頂点座標更新処理の詳細については実施例1で説明したためここでは省略する。
ステップS1114で制御部506は、試行回数nを1だけインクリメントする。ステップS1115でパラメータ調整部505は、ステップS1110において、評価領域の誤差Eiが閾値Thよりも大きかった領域に対して、再現モデル301に対して頂点の追加を行い、再びステップS606へと戻る。ステップS1110において、評価領域の誤差Eiが閾値Thよりも小さかった領域に対しては、頂点の追加処理は行わない。追加された各頂点の座標は他の座標同様にメインメモリ202に記憶する。図12は、例として領域Bの誤差が閾値Thよりも大きかった場合の、頂点の追加結果を示す図である。
このように、評価領域を設定し、領域ごとに実写画像とCG画像を比較することにより、紙の3次元形状を高速に推定し、かつ3次元形状データのデータサイズを削減することができる。
なお、実施例1でも説明したように、推定解の探索方法として、遺伝的アルゴリズムのような探索アルゴリズムを用いてもよい。
本実施例では、時間的に連続して紙が動いた際の各フレームごとの紙の3次元形状を推定する場合に、推定時間を短縮する方法について説明する。なお、装置等に関しては、実施例1と同じであるため説明は省略する。
時間的に連続して紙が動いた場合の各フレーム中の紙の3次元形状は、前後のフレームと相関が非常に高いことが予想される。そこで、本実施例では、先頭のフレームの3次元形状の推定処理には実施例1または2で説明した方法を用いる。そして、それ以降のフレームの推定処理には、図13に示すように再現モデル301の初期値に1つ前のフレームの推定結果を設定するという方法をとる。これにより推定時間の短縮を図る。なお、各フレームにおいて推定された3次元形状データはメインメモリ202に記憶されているものとする。
図14は、本実施例における時間的に連続した複数フレーム中の紙の3次元形状を推定するフローを示したフローチャートである。
ステップS1401で制御部506は、メイン処理装置101からカメラ装置102に対し撮像命令を送信し、t番目のフレーム画像の撮像を実行させる。撮像が完了すると、制御部506はカメラ装置102に画像取得命令を送信し、t番目のフレームの実写画像データを受信し、メインメモリ202に展開する。制御部506は、カメラ装置102におけるレンズの歪みを補正するためのレンズ補正処理も合わせて行う。実写画像データ取得部501はt番目のフレーム画像を実写画像データとして取得する。
ステップS1402で制御部506は、メインメモリ202から、t−1番目のフレームの3次元形状の推定結果を取得する。
ステップS1403で再現モデル生成部502は、ステップS1402で取得したt−1番目のフレームの3次元形状の推定結果を、再現モデル301の各頂点の初期値として設定し、メインメモリ202上に構成する。
これ以降のステップは、実施例1の図4のフローチャートと同様であるため、説明を省略する。
このように、1つ前のフレームの3次元形状の推定結果を再現モデルの初期値として使用することによって、時間的に連続して紙が動いた際の各フレームごとの紙の3次元形状の推定時間を短縮することができる。
<その他の実施例>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。
Claims (16)
- 物体を撮像して得られた第一の画像データを取得する第一取得手段と、
前記物体の3次元形状を示すパラメータを含む再現モデルを生成する生成手段と、
前記再現モデルをコンピュータグラフィックスで再現して得られた第二の画像データを取得する第二取得手段と、
前記第一の画像データと前記第二の画像データとを比較することにより、前記再現モデルのパラメータを調整する調整手段と
を備える3次元形状推定装置。 - 前記生成手段は、前記調整手段で調整されたパラメータに基づいて再現モデルを再生成する請求項1に記載の3次元形状推定装置。
- 前記調整手段は、前記調整されたパラメータに基づく第二の画像データと前記第一の画像データとの比較を繰り返すことによって前記再現モデルのパラメータを調整する請求項2に記載の3次元形状推定装置。
- 前記調整手段は、前記比較の結果、前記第一の画像データと前記第二の画像データとの間の差が所定の閾値より小さい場合、前記第二の画像データの元となる再現モデルのパラメータを前記物体の形状を示すパラメータとして推定する請求項1から3のいずれか一項に記載の3次元形状推定装置。
- 前記パラメータは頂点座標を示し、
前記調整手段は、前記第一の画像データと前記第二の画像データとの間の差が前記閾値より小さくなく、かつ、前記比較の回数が第一の回数より少ない場合、前記頂点座標の座標位置を変更し、
前記生成手段は、前記変更された座標位置で再現モデルを再生成する請求項4に記載の3次元形状推定装置。 - 前記調整手段は、前記第一の画像データと前記第二の画像データとの間の差が前記閾値より小さくなく、かつ、前記比較の回数が前記第一の回数より少なくない場合、前記頂点座標の数を追加し、
前記生成手段は、前記追加された頂点座標を含む頂点座標で再現モデルを再生成する請求項5に記載の3次元形状推定装置。 - 前記調整手段は、前記追加された頂点座標の座標位置を変更し、
前記生成手段は、前記追加されかつ変更された頂点座標の座標位置で再現モデルを再生成する請求項6に記載の3次元形状推定装置。 - 前記調整手段は、前記比較の回数が第二の回数に達した場合、それまでに得られた比較結果の中で、前記第一の画像データと前記第二の画像データとの間の差が小さい場合における前記第二の画像データの元となる再現モデルのパラメータを前記物体の形状を示すパラメータとして推定する請求項1から7のいずれか一項に記載の3次元形状推定装置。
- 前記生成手段は、前記第一の画像データと同じサイズ、同じ色、同じ模様、同じコンテンツが設定された再現モデルを生成する請求項1から8のいずれか一項に記載の3次元形状推定装置。
- 前記第二の画像データ取得手段は、前記第一の画像データと同じ画角を有する第二の画像データを取得する請求項1から9のいずれか一項に記載の3次元形状推定装置。
- 前記再現モデルに対して、評価領域を設定する設定手段をさらに備え、
前記調整手段は、前記評価領域ごとの画像データの比較により前記評価領域ごとにパラメータを調整する請求項1から10のいずれか一項に記載の3次元形状推定装置。 - 前記調整手段は、前記比較の結果、前記第一の画像データと前記第二の画像データとの間の差が所定の閾値よりも高い評価領域のパラメータを調整する請求項11に記載の3次元形状推定装置。
- 時間的に連続した複数フレーム中の物体の3次元形状を推定する3次元形状推定装置であって、
t番目のフレームにおいて物体を撮像して得られた第一の画像データを取得する第一取得手段と、
t−1番目のフレームの3次元形状を示すパラメータを含む再現モデルを生成する生成手段と、
前記再現モデルをコンピュータグラフィックスで再現して得られた第二の画像データを取得する第二取得手段と、
前記第一の画像データと前記第二の画像データとを比較することにより、前記再現モデルのパラメータを調整する調整手段と
を備える3次元形状推定装置。 - 物体を撮像して得られた第一の画像データを取得する第一取得ステップと、
前記物体の3次元形状を示すパラメータを含む再現モデルを生成する生成ステップと、
前記再現モデルをコンピュータグラフィックスで再現して得られた第二の画像データを取得する第二取得ステップと、
前記第一の画像データと前記第二の画像データとを比較することにより、前記再現モデルのパラメータを調整する調整ステップと
を備える3次元形状推定方法。 - 時間的に連続した複数フレーム中の物体の3次元形状を推定する3次元形状推定方法であって、
t番目のフレームにおいて物体を撮像して得られた第一の画像データを取得する第一ステップと、
t−1番目のフレームの3次元形状を示すパラメータを含む再現モデルを生成する生成ステップと、
前記再現モデルをコンピュータグラフィックスで再現して得られた第二の画像データを取得する第二取得ステップと、
前記第一の画像データと前記第二の画像データとを比較することにより、前記再現モデルのパラメータを調整する調整ステップと
を備える3次元形状推定方法。 - コンピュータを、請求項1から13のいずれか一項に記載の3次元形状推定装置として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2014
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