JP2015194799A - タッチパネルセンサ用基板およびタッチパネルセンサ - Google Patents
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Abstract
Description
この場合、タッチパネルセンサにおいては、透明電極層が形成されている領域(以下、パターン形成領域と称して説明する場合がある。)と、透明電極層が形成されていない領域(以下、非パターン形成領域と称して説明する場合がある。)とで光の反射率、透過率、透過光の色等の光学特性が異なることにより、透明電極層のパターン形状がタッチパネル操作者に観察される、いわゆる透明電極層の骨見えが生じるという問題がある。
ここで、不可視化層は、その厚さが厚い場合は光の干渉の影響により虹ムラが観察されてしまうという問題があることから、その厚さについてはナノオーダーで形成されることが求められる。しかしながら、光硬化性樹脂を用いて薄膜を形成する際に大気雰囲気下で露光による硬化処理を行なった場合は、膜の表面での酸素阻害により光硬化反応が十分に進行しない場合がある。このような不可視化層は、フォトリソグラフィ法による透明電極層の形成の際に用いられるエッチング用の酸性溶液、レジスト剥離用のアルカリ性溶液に対する耐薬品性が不十分となり、不可視化層が劣化する場合や、不可視化層自体が透明基板から剥離する場合があるという問題がある。
本発明のタッチパネルセンサ用基板は、ガラス基板と、上記ガラス基板の一方の表面上に形成され、透明樹脂を含み、屈折率の異なる複数の樹脂層の積層体で構成された不可視化層と、を有し、上記不可視化層は、上記積層体の最上層が熱硬化性樹脂を含む層であることを特徴とするものである。
図1は本発明のタッチパネルセンサ用基板の一例を示す概略断面図である。図1に示すように、本発明のタッチパネルセンサ用基板1は、ガラス基板2と、ガラス基板2の一方の表面上に形成され、透明樹脂を含有し、屈折率の異なる複数の樹脂層の積層体で構成された不可視化層3と、を有するものである。不可視化層3は、積層体の最上層が熱硬化性樹脂を含有する層であることを特徴とする。図1においては、不可視化層3が、ガラス基板2上に形成された高屈折率層31と、高屈折率層31上に形成された低屈折率層32との2層の樹脂層の積層体で構成され、最上層が低屈折率層32である例について示している。
本発明においては、不可視化層3は、ガラス基板2の少なくとも一方の表面上に形成されていればよく、図1に示すようにガラス基板2の一方の表面上のみに形成されていてもよく、図2に示すように、ガラス基板2の両方の表面上に形成されていてもよい。なお、図2において説明していない符号については上述した図1で説明した内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
また、本発明によれば、上記不可視化層の最上層が熱硬化性樹脂を含有する層であることにより、上記不可視化層の形成工程においては、大気雰囲気下で上述した塗膜の加熱処理を行うことにより、上記最上層を形成することができるため、特殊な設備が必要なく、簡便な方法で不可視化層を形成することができる。よって、タッチパネルセンサ用基板の製造コストを削減することができ、安価なものとすることができる。
本発明における不可視化層は、上記ガラス基板の一方の表面上に形成され、透明樹脂を含み、屈折率の異なる複数の樹脂層の積層体で構成された層である。また、本発明においては、上記積層体の最上層が熱硬化性樹脂を含む層であることを特徴とする。
本発明における不可視化層としては、上記最上層が低屈折率層であり、上記最上層に接する上記樹脂層が高屈折率層であることが好ましい。透明電極層の骨見えを良好に抑制することができるからである。また、本発明における不可視化層としては、ガラス基板上に形成された高屈折率層と、上記高屈折率層上に形成された低屈折率層とを有する2層の樹脂層の積層体であることが特に好ましい。不可視化層を少ない層数で構成することができるため、タッチパネルセンサ用基板の製造工程をより簡便にすることができ、製造コストを削減して安価なものとすることができるからである。
また、本発明における「高屈折率層」とは、屈折率が1.65以上2.00以下の範囲内を示す樹脂層をいう。
以下、不可視化層の構成について説明する。
本発明における不可視化層の最上層は、不可視化層を構成する複数の樹脂層の積層体のうち、タッチパネル用基板のガラス基板側とは反対側の最外面に位置する層である。上記最上層は熱硬化性樹脂を含む層である。
また、上記熱硬化性樹脂としては、硬化させて樹脂層とした際の耐薬品性がより高いものであることがより好ましく、耐アルカリ性が高いものが特に好ましい。タッチパネルセンサ用基板上に透明電極層をフォトリソグラフィ法を用いて形成する場合においては、レジストを剥離する際に用いられるアルカリ性溶液による不可視化層の劣化が生じやすいからである。
光硬化性樹脂を用いた層を形成するに際して、その厚さを上述した値以下とした場合においては大気雰囲気下で露光を行なった場合の酸素阻害により、樹脂層の硬化反応が進行しにくくなりやすい。そこで、最上層の厚さが上記値以下である場合は、本発明の作用効果を好適に発揮することができるからである。
また、最上層の厚さが厚いと、不可視化層の厚さが厚くなり、例えば、光の干渉による虹ムラが観察される可能性があるからである。
最上層の厚さの下限値としては、最上層の光学特性を所定の値に調整することができれば特に限定されないが、成膜の容易性の観点から、例えば、5nm程度である。
本発明における不可視化層の他の樹脂層は、最上層の下層に形成された樹脂層である。
本発明においては、最上層が熱硬化性樹脂を含む層であれば、不可視化層の最表面を十分に硬化させることができることから、不可視化層に耐薬品性を付与することができる。そのため、上記最上層の下層に形成された上記樹脂層は光硬化性樹脂を含む層であってもよく、熱硬化性樹脂を含む層であってもよい。上記他の樹脂層が光硬化性樹脂を含む層である場合は、屈折率が調整された汎用の光硬化性樹脂を用いて不可視化層の光学特性を調整しやすく、また、不可視化層の材料選択性を広くすることができる。一方、上記他の樹脂層が熱硬化性樹脂を含む層である場合は、不可視化層の耐薬品性をより良好なものとすることができる。
上記多官能アクリレート系モノマーには、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、などを1種以上用いることができる。
なお、本発明において、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート、又は、アクリレートのいずれかであることを意味する。
金属酸化物粒子に用いられる金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化シラン、酸化タンタル、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン等を挙げることができる。これらの金属酸化物は1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
また、必要に応じて屈折率調整用粒子表面を各種カップリング剤などにより修飾することができる。各種カップリング剤としては例えば、珪素化合物、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、アンチモンなどを有機置換した金属アルコキシド、有機酸塩などが挙げられる。
屈折率調整用粒子の平均粒径が小さすぎる場合、または大きすぎる場合は、樹脂層の屈折率を調整することが困難となる可能性があるからである。また、屈折率調整用粒子の平均粒径が大きすぎる場合は、樹脂層の強度の低下や光散乱が発生する可能性があるからである。
ここで、平均粒径は、顕微鏡観察による平均粒径である。顕微鏡観察による平均粒径は、例えば、100倍で顕微鏡観察を行い、画像処理ソフト等により任意の粒子の粒子径を100個測定して個数平均することにより得られる。なお、粒径とは粒子の長軸径と短軸径の平均値を指す。
屈折率調整用粒子の含有量が多いと、樹脂層が脆くなる可能性や樹脂層自体を形成することが困難となる可能性があるからである。また、屈折率調整用粒子の含有量が少ないと、樹脂層の屈折率を十分に調整することが困難となる可能性があるからである。
上記他の樹脂層の厚さが厚すぎると、不可視化層自体の厚さが厚くなることから光の干渉による虹ムラが観察される可能性があるからである。また、上記他の樹脂層の厚さが薄すぎると、ガラス基板上の全面に樹脂層を良好に形成することが困難となる可能性があるからである。
本発明における不可視化層全体の厚さとしては、タッチパネルセンサとした際に透明電極層の骨見えを抑制することができれば特に限定されないが、10nm〜400nmの範囲内、なかでも20nm〜200nmの範囲内、特に20nm〜100nmの範囲内であることが好ましい。
不可視層全体の厚さが薄すぎると、ガラス基板上に良好な不可視化層を形成することが困難となる可能性があるからであり、不可視化層全体の厚さが厚すぎると光の干渉により虹ムラを生じる可能性があるからである。
不可視化層の透過率が小さいと、タッチパネルとして表示装置とともに用いた場合に、表示画像が見にくくなる可能性があるからである。
不可視化層の透過率は、例えば、ヘイズメーター(商品名:NDH2000、日本電色工業株式会社製)を用いて測定された全光線透過率である。
まず、タッチパネルセンサにおいて透明電極層が形成された部分と透明電極層が形成されていない部分との反射率の差、透過率の差および透過色差がそれぞれ所望の値となるように光学特性の目標値を設定する。次に、不可視化層の各層の厚さおよび屈折率と、タッチパネルセンサとした際に用いられる透明電極層の厚さおよび屈折率とに基づいて、シミュレーションにより反射率の差、透過率の差、透過色差の光学特性の値を求める。次に、不可視化層の各層の厚さと屈折率を可変のパラメータとして、上述した光学特性の目標値を達成することが可能な不可視化層の各層の厚さと屈折率を算出することにより、不可視化層を設計することができる。上述したシミュレーションは、例えば、サイバネットシステムズ(株)製の薄膜設計ソフトウェア(OPTAS−FILM)を用いて行うことができる。不可視化層の設計方法の詳細については、特開2012−146217号公報に記載の内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
具体的には、ガラス基板上に、上記他の層を形成するための樹脂組成物を塗布して塗膜を形成する。次に、上記塗膜に硬化処理を行い、上記他の層を形成する。上記他の層が熱硬化性樹脂を含む層である場合は、加熱により硬化処理を行う。一方、上記他の層が光硬化性樹脂を含む層である場合は、光照射により硬化処理を行う。この際、必要に応じて上記塗膜にさらに加熱処理を行ってもよい。次に、上記他の層上に最上層を形成するための最上層形成用樹脂組成物を塗布して塗膜を形成する。次に、上記塗膜を加熱して硬化させることにより、上記最上層を形成する。
上記加熱温度が低いと、最上層等を十分に硬化させることが困難となる可能性があるからであり、上記加熱温度が高いと不可視化層を構成する樹脂層が変性する可能性があるからである。
本発明におけるガラス基板は、上述した不可視化層を支持するものである。
ガラス基板の厚さが薄すぎる場合は、本発明のタッチパネルセンサ用基板に十分な強度を付与することが困難となる可能性があるからである。一方、ガラス基板の厚さが厚すぎる場合は、タッチパネルセンサ用基板を用いたタッチパネルセンサの薄膜化、軽量化を図ることが困難となる可能性があるからである。
ガラス基板の屈折率は、550nmの波長においてエリプソメータを用いて測定して算出された値である。
本発明のタッチパネルセンサ用基板は、上述したガラス基板、および不可視化層を有することができれば特に限定されず、必要に応じて他の構成を適宜選択して追加することができる。このような構成としては、例えば、不可視化層上の全面に形成され、無機導電性材料を含む全面透明電極層を挙げることができる。上記全面透明電極層に用いられる無機導電性材料、および厚さについては、後述する「B.タッチパネルセンサ」の項で説明する透明電極層に用いられるものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明のタッチパネルセンサは、ガラス基板と、上記ガラス基板上に形成され、透明樹脂を含み、異なる屈折率を有する複数の樹脂層の積層体で構成された不可視化層と、上記不可視化層上にパターン状に形成され、無機導電性材料を含む透明電極層と、を有し、上記不可視化層は、上記積層体の最上層が熱硬化性樹脂を含む層であることを特徴とするものである。
図3(a)は本発明のタッチパネルセンサの一例を示す概略平面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A線断面図である。図3(a)、(b)に示すように、本発明のタッチパネルセンサ10は、ガラス基板2と、ガラス基板2上に形成され、透明樹脂を含み、異なる屈折率を有する複数の樹脂層の積層体で構成された不可視化層3と、不可視化層3上にパターン状に形成され、無機導電性材料を含む透明電極層4と、を有するものである。不可視化層3については、上述した図1で説明した内容と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
図3(a)、(b)に示すタッチパネルセンサ10は、透明電極層4が、アクティブエリア内に形成された第1電極41および第2電極42を有するセンサ電極、ならびに第1電極41同士を接続する第1導電部43および第2電極42同士を接続する第2導電部44を有する導電部である例について示している。また、図3(a)、(b)においては、ガラス基板2の一方の表面上に形成された不可視化層3上に第1電極41、および第1導電部43が形成され、絶縁層6を介してさらに第2電極42および第2導電部44が形成されている例について示している。また、図3(a)、(b)においては、不可視化層3上、および絶縁層6上のアクティブエリアの外側にそれぞれ第1電極41または第2電極42と接続された取り出し配線51、および外部接続端子52が形成されている例について示している。なお、説明の容易の為、図3(a)においては不可視化層および絶縁層については省略して示している。
本発明における透明電極層は、不可視化層上にパターン状に形成され、無機導電性材料を含む層である。
上記透明電極層の表面抵抗は、ロレスタGP MCP-T601型 (JIS K7194準拠)を用い、4端子4探針法 定電流印加方式により確認することができる。
透明電極層の厚さについては、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)の観察像を用いて測定することができる。
透明電極層の屈折率は、550nmの波長においてエリプソメータを用いて測定して算出された値である。
また、透明電極層のエッチングに用いられるエッチング液としては、上記透明電極層を構成する無機導電性材料等に応じて適宜設定されるものである。具体的には、上記透明電極層がITOからなる場合には、塩化第二鉄と塩酸との混合水溶液や塩酸、シュウ酸、臭化水素酸等を用いることができる。
レジストについては、一般的なフォトリソグラフィ法に用いられているものと同様とすることができる。また、レジストの現像液、レジストの剥離液としては、例えば、水酸化カリウム水溶液等を挙げることができる。
本発明のタッチパネルセンサに用いられる電極としては、タッチパネルセンサの形態に応じて適宜選択することができるが、タッチパネルセンサが静電容量方式のものである場合は、アクティブエリア内に形成されるセンサ電極および導電部、アクティブエリアの外側に形成される取り出し配線および外部接続端子を挙げることができる。
本発明におけるセンサ電極は、第1電極および上記第1電極と絶縁された第2電極を含み、アクティブエリア内に形成され、接触位置を検出するために用いられるものである。
なお、第1電極と絶縁された第2電極とは、両電極が電気的に接続されていないことをいうものである。
本発明においては、センサ電極の平面視形状としては、開口部を含まない面状であることが好ましい。また、センサ電極の平面視外形形状としては、具体的には長方形、平面視略正方形形状等の多角形状等とすることができる。
また、図示はしないが、上述したタッチパネルセンサ用基板を2枚準備し、各タッチパネルセンサ用基板の不可視化層上に、それぞれ第1電極および第2電極を別々で形成してもよい。
なお、図4(a)は本発明のタッチパネルセンサの他の例を示す概略平面図であり、図4(b)は図4(a)のA−A線断面図であり、図4(c)は図4(a)のB−B線断面図である。また、図5(a)は本発明のタッチパネルセンサの他の例を示す概略平面図であり、図5(b)は図5(a)のA−A線断面図である。
本発明における導電部は、上記センサ電極を構成する第1電極間および第2電極間をそれぞれ接続する第1導電部および第2導電部を含むものである。
また、通常、上記第1導電部および第2導電部はその一部が平面視上重なるように形成されるものである。
また、図4に示すように第1電極41および第2電極42の両者が同一のガラス基板2の一方の表面上に形成される場合には、第1導電部43および第2導電部44が絶縁層6を介して形成されるものとすることができる。
本発明における取り出し配線は、上記センサ電極に接続されるものである。上記取り出し配線の形成箇所としては、本発明のタッチパネルセンサの種類や用途等に応じて適宜設定されるものであるが、本発明のタッチパネルセンサがタッチパネル付表示装置に用いられる場合には、通常、非アクティブエリアに形成されるものである。
取り出し配線としては、上述した透明電極層であってもよく、上述した透明電極層でなくてもよい。通常は、取り出し配線は、上述した透明電極層でないことが好ましい。
上記取り出し配線が上記透明電極層ではない場合、取り出し配線の形成に用いられる導電性材料としては、具体的には、銀、金、クロム、プラチナ、アルミニウムの単体、あるいはこれらのいずれかを主体とする合金などを例示することができる。金属合金としては、APC、すなわち銀・パラジウム合金が汎用される。また、金属の複合体としては、MAM(Mo−Al−Mo、すなわちモリブデン・アルミニウム・モリブデンの3層構造体)なども適用可能である。
本発明における外部接続端子は、上記取り出し配線に接続され、例えば、フレキシブルプリント配線基板等のタッチパネルセンサの外部の構成との接続に用いられるものである。
上記外部接続端子の端子幅、厚みおよび平面視形状や、外部接続端子部内における外部接続端子間の間隔については、一般的なタッチパネルセンサと同様とすることができる。具体的には、特開2011−210176号公報に記載されるものと同様とすることができる。
本発明のタッチパネルセンサは、上述したガラス基板と、不可視化層と、透明電極層とを有していれば特に限定されず、必要に応じて他の構成を適宜選択して追加することができる。
このような構成としては、例えば、絶縁層、被覆層等を挙げることができる。
上記絶縁層は、上記センサ電極を構成する第1電極および第2電極間の短絡を防止するために形成されるものである。
絶縁層の詳細については、例えば特開2013−210733号公報に記載のものと同様とすることができる。
上記被覆層としては、絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではないが、上記配線層を覆うように形成されるものである場合には、透明性を有するものであることが好ましい。
このような絶縁性および透明性を有する被覆層としては、例えば、アクリル樹脂やSiO2等の無機材料等からなるものを挙げることができる。
本発明のタッチパネルセンサの製造方法は、上述した各構成を有するタッチパネルセンサを製造することができれば特に限定されない。また、本発明のタッチパネルセンサの各構成の製造方法については、すでに説明したため、ここでの説明は省略する。
本発明のタッチパネルセンサは、上述した不可視化層を有することにより、パターン形成領域と、非パターン形成領域との光学特性が調整されたものである。パターン形成領域と、非パターン形成領域との光学特性については、本発明のタッチパネルセンサの用途に応じて適宜調整することができる。
(準備)
下記の高屈折率層用樹脂組成物を調製した。
<高屈折率層用樹脂組成物の組成>
・アクリル系樹脂を主成分としたUV硬化性樹脂組成物:30質量%
・酸化チタン粒子(平均粒径30nm):70質量%
上記高屈折率層用樹脂組成物を用いた高屈折率層の屈折率は1.75であった。
上記低屈折率層用樹脂組成物を用いた低屈折率層の屈折率は1.55であった。
上記ガラス基板上に上記高屈折率層用樹脂組成物を厚さ30nmになるようにスピンコーティングした後、大気雰囲気下で露光量200mJ/cm2で硬化させた後、230℃で25分間乾燥し、高屈折率層を得た。
以上の工程により、タッチパネルセンサ用基板を得た。
高屈折率層を下記のように形成したこと以外は、実施例1と同様にして、タッチパネルセンサ用基板を作製した。
下記の高屈折率樹脂組成物を調製した。
<高屈折率層用樹脂組成物の組成>
・エポキシ系樹脂を主成分とした熱硬化性樹脂組成物:30質量%
・酸化チタン粒子(平均粒径30nm):70質量%
上記高屈折率層用樹脂組成物を用いた高屈折率層の屈折率は1.75であった。
低屈折率層を下記のように形成したこと以外は、実施例1と同様にして、タッチパネルセンサ用基板を作製した。
低屈折率層用樹脂組成物として、アクリル系樹脂を主成分としたUV硬化型樹脂組成物を準備した。
上記低屈折率層用樹脂組成物を用いた低屈折率層の屈折率は1.55であった。
以上の工程により、タッチパネルセンサ用基板を得た。
得られたタッチパネルセンサ用基板を定温に保持した下記溶液にそれぞれ浸漬し、目視にて不可視化層の剥がれが確認できるまでの時間を測定した。
結果を表1に示す。
・アルカリ性溶液:2%KOH水溶液
・酸性溶液:48%HBr水溶液
比較例に比べて、実施例1〜2のタッチパネルセンサ用基板においては、不可視化層のアルカリ耐性、酸耐性のいずれも向上させることができることが確認できた。
2 … ガラス基板
3 … 不可視化層
4 … 透明電極層
10 … タッチパネルセンサ
31 … 高屈折率層
32 … 低屈折率層
41 … 第1電極
42 … 第2電極
43 … 第1導電部
44 … 第2導電部
Claims (7)
- ガラス基板と、
前記ガラス基板の一方の表面上に形成され、透明樹脂を含み、屈折率の異なる複数の樹脂層の積層体で構成された不可視化層と、
を有し、
前記不可視化層は、前記積層体の最上層が熱硬化性樹脂を含む層であることを特徴とするタッチパネルセンサ用基板。 - 前記最上層が低屈折率層であり、前記最上層に接する前記樹脂層が高屈折率層であることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルセンサ用基板。
- 前記最上層の下層に形成された前記樹脂層が光硬化性樹脂を含む層であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタッチパネルセンサ用基板。
- 前記最上層の下層に形成された前記樹脂層が熱硬化性樹脂を含む層であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタッチパネルセンサ用基板。
- 前記最上層が屈折率を調整するための粒子を含まないことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載のタッチパネルセンサ用基板。
- 前記最上層の厚さが200nm以下であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載のタッチパネルセンサ用基板。
- ガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成され、透明樹脂を含み、異なる屈折率を有する複数の樹脂層の積層体で構成された不可視化層と、
前記不可視化層上にパターン状に形成され、無機導電性材料を含む透明電極層と、
を有し、
前記不可視化層は、前記積層体の最上層が熱硬化性樹脂を含む層であることを特徴とするタッチパネルセンサ。
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