JP2015188988A - hole machining tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば自動車用のエンジンのクランクシャフト孔の仕上げ加工等に用いられる穴加工工具に関するものである。 The present invention relates to a drilling tool used for finishing a crankshaft hole of an automobile engine, for example.
このような穴加工工具として、特許文献1には、工具を有し、回転および軸方向移動可能な回転ロッドと、この回転ロッドを回転および軸方向移動可能に支持する支持部とを備え、この支持部を介して回転ロッド内に形成された流路から上記工具に流体(ミスト)を供給する流体供給手段を備えたものが提案されている。また、本発明の発明者も、特許文献2や特許文献3において、工具本体に形成された凹所に切刃を備えた切削ユニットが取り付けられ、この切刃の工具本体径方向の突出量を切削ユニットによって微調整可能としたものを提案している。
As such a hole drilling tool,
ところが、特許文献1に記載された穴加工工具では、上記流体供給手段の流路が回転ロッドの外周面に開口しているため、特許文献2、3に記載された穴加工工具のように切刃の突出量を微調整可能な切削ユニットを介して切刃を配設しようとすると、流路は切削ユニットが取り付けられる凹所を避けて切刃から離れた位置に開口させなければならない。このため、流体を効率的に切刃に供給して冷却や潤滑を図ることが困難となる。
However, in the drilling tool described in
また、特許文献1に記載された穴加工工具では、回転ロッドの軸線方向に並ぶ複数の工具に流体を供給するために、回転ロッド内の流路はその軸線方向に沿って延びて、この流路から上述のように回転ロッドの外周面に開口するように分岐路を形成して流体を供給している。しかしながら、軸線方向に延びる流路は回転ロッドの軸線から外周側に離れた位置に穿設されているため、回転ロッドの重心の位置も外周側にずれてしまい、回転ロッドを高速で回転させると撓みを生じて加工精度の劣化を招くおそれもある。
In the drilling tool described in
本発明は、このような背景の下になされたもので、第1には切刃の径方向の突出量を調整可能としてもクーラントを効率的に切刃に供給して確実な冷却や潤滑を図ることができる穴加工工具を提供することを目的とし、また第2には工具本体を高速で回転しても加工精度の劣化を生じることのない穴加工工具を提供することを目的としている。 The present invention has been made under such a background. First, even if the amount of protrusion in the radial direction of the cutting blade can be adjusted, the coolant is efficiently supplied to the cutting blade for reliable cooling and lubrication. An object of the present invention is to provide a drilling tool that can be achieved, and secondly, it is an object of the present invention to provide a drilling tool that does not cause deterioration in machining accuracy even when the tool body is rotated at high speed.
上記課題を解決して、まず第1の目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転させられる軸状の工具本体に、この工具本体の外周面に開口して上記軸線に対する径方向に凹む凹所が形成され、この凹所には、切刃を備えた切削ユニットが上記径方向への上記切刃の突出量を調整可能に取り付けられており、上記工具本体には上記軸線方向に延びるクーラント供給孔が形成されていて、このクーラント供給孔は、上記切削ユニットに形成されたクーラント噴射孔に連通して上記切刃に向けてクーラントを供給することを特徴とする。 In order to solve the above-described problem and achieve the first object, the present invention provides a shaft-shaped tool body that is rotated around an axis, and is opened in the outer peripheral surface of the tool body so as to be radial with respect to the axis. In this recess, a cutting unit having a cutting blade is attached so as to be able to adjust the protruding amount of the cutting blade in the radial direction, and the tool body has the axial direction. A coolant supply hole extending in the direction of the coolant is formed, and the coolant supply hole communicates with a coolant injection hole formed in the cutting unit to supply the coolant toward the cutting blade.
このように構成された穴加工工具では、切刃の突出量を調整可能とする切削ユニットに形成されたクーラント噴射孔が工具本体に形成されたクーラント孔に連通しているため、切削ユニットのクーラント噴射孔を切刃に近接した位置に開口させることができる。従って、このクーラント噴射孔から切刃に効率的にクーラントを供給することができて、該切刃や切刃による切削部位を確実に冷却、潤滑することが可能となる。 In the hole drilling tool configured in this way, the coolant injection hole formed in the cutting unit that enables adjustment of the protruding amount of the cutting blade communicates with the coolant hole formed in the tool body, and therefore the coolant of the cutting unit. The injection hole can be opened at a position close to the cutting blade. Therefore, the coolant can be efficiently supplied from the coolant injection hole to the cutting edge, and the cutting edge and the cutting site by the cutting edge can be reliably cooled and lubricated.
また、このように工具本体のクーラント供給孔が切削ユニットのクーラント噴射孔に連通してクーラントが供給されるので、切削ユニットを避けるようにクーラント供給孔を形成する必要がなくなる。このため、上記クーラント供給孔を、上記軸線に沿って形成することにより、工具本体の重心の位置を軸線近傍に配置することが可能となり、工具本体の動バランスの向上を図って上記第2の目的を達成することができる。 Further, since the coolant supply hole of the tool body communicates with the coolant injection hole of the cutting unit in this way and the coolant is supplied, it is not necessary to form the coolant supply hole so as to avoid the cutting unit. For this reason, by forming the coolant supply hole along the axis, the center of gravity of the tool body can be disposed in the vicinity of the axis, and the second balance can be achieved by improving the dynamic balance of the tool body. Aim can be achieved.
なお、特にこうしてクーラント供給孔を工具本体の軸線に沿って形成する場合には、上記切削ユニットの外周面と上記凹所の内周面との少なくとも一方に、上記軸線に対する径方向の幅が上記クーラント供給孔と上記クーラント噴射孔のうちの少なくとも一方の内径よりも大きい連通部を形成し、上記クーラント供給孔と上記クーラント噴射孔とは、この連通部を介して連通するように形成することにより、例えば外径の異なる工具本体に同じ切削ユニットを取り付けるときに、工具本体の軸線に対する切削ユニットの取り付け位置が異なっていても、上記連通部を介して確実にクーラントをクーラント供給孔からクーラント噴射孔に供給することが可能となる。 In particular, when the coolant supply hole is formed along the axis of the tool body, the radial width with respect to the axis is at least one of the outer peripheral surface of the cutting unit and the inner peripheral surface of the recess. By forming a communication portion larger than the inner diameter of at least one of the coolant supply hole and the coolant injection hole, the coolant supply hole and the coolant injection hole are formed so as to communicate with each other via the communication portion. For example, when the same cutting unit is mounted on a tool body having a different outer diameter, even if the mounting position of the cutting unit with respect to the axis of the tool body is different, the coolant is reliably transferred from the coolant supply hole to the coolant injection hole via the communication portion. It becomes possible to supply to.
以上説明したように、本発明によれば、切刃の突出量が調整可能であっても、この切刃に向けて効率的にクーラントを供給することができ、切刃や切削部位の確実な冷却、潤滑を図ることができる。また、クーラント供給孔を工具本体の軸線に沿って形成することにより、工具本体を高速で回転させても撓みを抑えて加工精度の劣化を防ぐことが可能となる。 As described above, according to the present invention, even if the protruding amount of the cutting edge can be adjusted, the coolant can be efficiently supplied toward the cutting edge, and the cutting edge and the cutting site can be reliably connected. Cooling and lubrication can be achieved. Further, by forming the coolant supply hole along the axis of the tool body, it is possible to suppress the bending and prevent deterioration of the machining accuracy even if the tool body is rotated at a high speed.
図1および図2は、本発明の穴加工工具の一実施形態を示す部分側断面図であり、図3ないし図6は、この実施形態の穴加工工具の工具本体1に形成された凹所2に取り付けられる切削ユニット11を示すものである。本実施形態における切削ユニット11は、後述するクーラント噴射孔を除いて、例えば上述した特許文献2に記載された微調整式切削工具と略同様の構成を備えるものである。
1 and 2 are partial side sectional views showing an embodiment of the drilling tool of the present invention, and FIGS. 3 to 6 show recesses formed in the
すなわち、本実施形態の切削ユニット11においては、上記凹所2に装着される筒状のブッシュ12の内周部に、この切削ユニット11のユニット中心線Cに沿って先端に切刃13を有するカートリッジ14が挿入されるとともに、カートリッジ14の後端にはワッシャ15が取り付けられ、ワッシャ15とブッシュ12との間にはワッシャ15を介してカートリッジ14を後端側に付勢する付勢部材16が介装され、またカートリッジ14にはブッシュ12の先端面に当接する調整ナット17が螺着されている。
That is, in the
ブッシュ12は、後端側(図1および図3において下側)に向けて外径が一段縮径するとともに内径は一段縮径した後に拡径する上記ユニット中心線Cを中心とした多段円筒状をなしており、その後端部の内周は、上記付勢部材16を収容する収容孔12Aとされている。なお、本実施形態における付勢部材16は複数(6つ)の圧縮コイルバネであり、このような付勢部材16が、その中心線を上記ユニット中心線Cに平行にして上記収容孔12Aに周方向に間隔をあけて収容されている。
The
また、ブッシュ12の後端面には、後端側に突出するキー12Bが周方向に等間隔に複数(2つ)後端側に突出するように形成されている。さらに、ブッシュ12の先端部外周には、切削ユニット11を工具本体1に固定するユニット止めネジ18の頭部と係合して該頭部を収容可能な断面略半円状の切欠12Cがやはり周方向に等間隔に複数(2つ)形成されている。
Further, the rear end surface of the
切刃13は、カートリッジ14の先端部に形成されたインサート取付座に着脱可能に取り付けられる超硬合金等の硬質材料製の切削インサート13Aに形成されている。この切削インサート13Aは、本実施形態では菱形板状に形成されていて、この菱形をなすすくい面13Bをユニット中心線Cに平行として後述する工具回転方向に向けるとともに、該すくい面13Bの鋭角コーナ部に形成された切削に使用される上記切刃13をユニット中心線C方向先端側に突出させて、クランプネジ13Cにより取り付けられている。
The
また、カートリッジ14の上記インサート取付座が形成された先端部よりも後端側の部分は、外径が後端側に向けて一段縮径するユニット中心線Cを中心とした多段円柱状に形成されている。このうち、大径の先端側部分の外周には雄ネジ部14Aが形成されるとともに、小径のカートリッジ14の後端部の外径はブッシュ12内周部の一段縮径した部分に嵌合可能な大きさとされている。
Further, the portion of the
さらに、このカートリッジ14の後端面は、図2に示すようにユニット中心線Cに直交する直線に交差する方向に延びる2つの平面によって後端側に凸となるV字状に切り欠かれている。また、この後端面からは先端側に向けてネジ孔14Bがユニット中心線Cに沿って形成されている。
Further, the rear end surface of the
一方、ワッシャ15は、カートリッジ14の上記後端部と等しい外径の軸部とブッシュ12の後端部の外径よりも僅かに小さな外径の円板部とを有し、軸部の先端面は、カートリッジ14の後端面がなすV字とは凹凸逆の凹V字状に切り欠かれて該後端面と密着可能とされている。また、円板部の外周には、ブッシュ12の後端面に突出したキー12Bと嵌合可能なキー溝15Aがキー12Bと同数(2つ)周方向に等間隔に形成されているとともに、この円板部の後端面から軸部の先端面にかけては、先端側に向けて一段縮径する多段内径の貫通孔15Bがユニット中心線Cに沿って形成されている。
On the other hand, the
さらに、調整ナット17は、先端部の外径が後端部の外径よりも一段拡径した多段円環状をなしており、この先端部の外径はブッシュ12の先端部の外径よりも一段小さくされているとともに、後端部の外径はブッシュ12の先端内周部に嵌合可能な大きさとされている。調整ナット17の内周部には、カートリッジ14の上記雄ネジ部14Aと螺合する雌ネジ部17Aが形成されている。
Further, the adjusting
また、調整ナット17の先端部外周には、ブッシュ12の上記切欠12Cと対応する位置に、この切欠12Cと連通して上記ユニット止めネジ18の頭部が通り抜け可能なやはり断面半円形の切欠17Bが形成されている。さらに、これらの切欠17Bを避けた位置には、レンチ等の作業等工具と係合する係合部(本実施形態では、ユニット中心線Cに対する径方向に延びる係合孔)17Cが周方向に等間隔に複数(4つ)形成されている。
Further, on the outer periphery of the tip of the adjusting
このような切削ユニット11は、ます先端部に切削インサート13Aを取り付けたカートリッジ14の上記雄ネジ部14Aに雌ネジ部17Aを螺合させて調整ナット17を取り付けた上で、カートリッジ14の後端部をブッシュ12内周部の一段縮径した部分に、また調整ナット17の後端部をブッシュ12の先端内周部に嵌合させて挿入し、次いで収容孔12A内のカートリッジ14後端部の周りに付勢部材16が圧縮された状態で収容されるようにして、凹凸V字状をなすワッシャ15の軸部先端面とカートリッジ14後端面を密着させるとともにキー溝15Aをキー12Bに嵌合させ、さらに上記貫通孔15Bに挿通したワッシャ止めネジ19をネジ孔14Bにねじ込むことにより、組み立てられる。
Such a
こうして組み立てられた切削ユニット11では、付勢部材16が圧縮させられていることにより、ワッシャ15およびワッシャ止めネジ19を介してカートリッジ14および調整ナット17が後端側に付勢させられ、調整ナット17の先端部後端面がブッシュ12の先端面に強く当接した状態となるので、この状態で係合部17Cに作業用工具を係合して調整ナット17をユニット中心線C回りに回転させることにより、調整ナット17の雌ネジ部17Aとカートリッジ14の雄ネジ部14Aとがねじ回されて、カートリッジ14および切刃13のユニット中心線C方向の位置を雌雄ネジ部14A、17Aのピッチに応じて微調整することができる。このとき、カートリッジ14およびワッシャ15とブッシュ12とは、キー溝15Aとキー12Bとが嵌合しているので、ユニット中心線C回りに回転することはない。
In the
このような切削ユニット11が取り付けられる本実施形態の穴加工工具の上記工具本体1は、図1に示すように軸線Oを中心とした円柱状に形成され、その端部が図示されない工作機械の回転軸に連結されることにより、軸線O回りに工具回転方向Tに回転させられつつ該軸線O方向に移動させられて、切削ユニット11の切刃13によりエンジンのクランクシャフト孔の仕上げ加工等に用いられる。
The
この工具本体1の外周面には、軸線Oに平行な平面状の底面3Aと、この底面3Aの軸線O方向の両端から工具本体1の外周に切れ上がる傾斜平面状の一対の壁面3Bとを備えたユニット取付座3が形成されている。そして、このユニット取付座3の底面3Aには、この底面3Aに開口して軸線Oに対する径方向に凹む上記凹所2が形成され、この凹所2に切削ユニット11が取り付けられる。図示は略するが、工具本体1には軸線O方向に間隔をあけて複数のユニット取付座3および凹所2が形成されており、これらの凹所2にそれぞれ切削ユニット11が取り付けられる。
The outer peripheral surface of the
凹所2は、軸線Oに直交する中心線を有する断面円形に形成されて、底面3Aから軸線Oを越えて延びており、その内径はユニット取付座3の底面3Aへの開口部から軸線Oに対する径方向内側に向けて一段縮径していて、底面3Aへの開口部側の内径は切削ユニット11のブッシュ12の先端部が、またこれよりも径方向内側の部分の内径はブッシュ12の後端部がそれぞれ嵌合可能な大きさとされている。また、こうしてブッシュ12の先後端部を嵌合させて切削ユニット11を凹所2に収容した状態で、底面3Aとブッシュ12の先端面とが略面一となるように形成されている。
The
さらに、ユニット取付座3の底面3Aには、凹所2の開口部周縁に上記切欠12C、17Bと同数のネジ孔が、切削ユニット11を取り付けたときに該切欠12C、17Bの断面がなす半円と同軸となるように形成されており、これらのネジ孔に上記ユニット止めネジ18をねじ込んで、その頭部を切欠17Bを通り抜けさせ、切欠12Cに収容して係合することにより、切削ユニット11は、調整ナット17が回転可能なまま工具本体1に取り付けられる。なお、凹所2の底面から工具本体1の外周面のユニット取付座3とは反対側には小径孔2Aが貫通するように形成されて、埋め栓2Bによって封止されている。
Further, the
従って、こうして取り付けられた切削ユニット11においては、そのユニット中心線Cが工具本体1の軸線Oに直交するように配置されるとともに、切削インサート13Aはすくい面13Bが工具回転方向Tに略垂直に対向するように配置されている。さらに、上述のように調整ナット17の回転によって切刃13のユニット中心線C方向の位置が微調整されるのに伴い、工具本体1の軸線Oに対する径方向の切刃13の突出量が微調整可能とされている。
Therefore, in the cutting
そして、工具本体1には上記軸線O方向に延びるクーラント供給孔4が形成されているとともに、切削ユニット11にはクーラント噴射孔20が形成されており、クーラント供給孔4はクーラント噴射孔20に連通して、切刃13に向けてクーラントを供給するように構成されている。ここで、工具本体1のクーラント供給孔4は軸線Oを中心とする一定内径の円形孔とされ、すなわち軸線Oに沿って延びていて、ブッシュ12の後端部が嵌合する部分の凹所2の内周面において軸線O方向の両側に開口している。
A
一方、切削ユニット11のブッシュ12の後端部には、この後端部をユニット中心線Cに対する直径方向に貫通する貫通孔状の連通部12Dが、切削ユニット11を凹所2に取り付けたときにクーラント供給孔4に連通するように形成されている。この連通部12Dは、ブッシュ12の後端部外周面におけるユニット中心線C方向の幅、すなわち工具本体1の軸線Oに対する径方向の幅がクーラント供給孔4の内径よりも大きくなるように、該ユニット中心線C方向に延びる長孔状に形成されている。従って、クーラント供給孔4はこの連通部12Dを介して、ブッシュ12の後端内周部の上記付勢部材16が収容された収容孔12A内に連通する。
On the other hand, at the rear end portion of the
さらに、クーラント噴射孔20は、ブッシュ12において、この収容孔12Aに突出したカートリッジ14の後端部の周りの収容孔12Aの底面に、間隔をあけて収容された上記付勢部材16を避けるようにして、ユニット中心線Cを間にして上記軸線O方向に2箇所開口している。こうして開口したブッシュ12のクーラント噴射孔20は、切削ユニット11の先端側に向かうに従いユニット中心線Cに向けて延びて、ブッシュ12の一段縮径した部分の内周面に開口している。なお、このブッシュ12のクーラント噴射孔20の内径はクーラント供給孔4の内径よりも小さく設定されている。
Further, the
また、カートリッジ14においても、これらのクーラント噴射孔20は、このブッシュ12の一段縮径した部分の内周面から、この一段縮径した部分に嵌合するカートリッジ14の後端部内に、やはり切削ユニット11の先端側に向かうに従いユニット中心線Cに向けてブッシュ12のクーラント噴射孔20と略同軸または平行に延び、カートリッジ14の上記ネジ孔14Bの孔底部に開口している。上記ワッシャ止めネジ19のネジ部の長さは、凹凸V字状をなすワッシャ15の軸部先端面とカートリッジ14後端面を密着させてワッシャ止めネジ19をネジ孔14Bにねじ込んだ状態で、これらのクーラント噴射孔20が開口したネジ孔14Bの孔底部には達することなく、この孔底部に空間が形成される長さに設定されている。
Also in the
さらに、このネジ孔14Bの孔底部からは、カートリッジ14の先端側すなわち工具本体1の外周側に向けて分岐孔20Aが形成されており、この分岐孔20Aは、その先端側への延長線Lが、切削インサート13Aのすくい面13Bに平行に略沿うようにして、すくい面13Bに対向する方向から見て図1および図3に示すように切削に使用される切刃13に達するように延びている。なお、この分岐孔20Aの内径は、ブッシュ12からカートリッジ14のネジ孔14B孔底部にまで形成されたクーラント噴射孔20の内径よりも小さくされている。
Furthermore, a
なお、本実施形態では、カートリッジ14後端部外周面の上記クーラント噴射孔20の開口部に、この開口部よりも上記ユニット中心線C方向の幅が大きいザグリ部14Cが、カートリッジ14の径方向に偏平した断面「コ」字状をなすように形成されている。カートリッジ14のクーラント噴射孔20は、このザグリ部14Cの外周側を向く底面のユニット中心線C方向中央部(上記凹溝14Cの幅方向の中央部)に開口している。
In this embodiment, a
このように構成された穴加工工具では、調整ナット17を回転して切刃13の突出量を微調整した上で、上述のように工具本体1が軸線O回りに回転されつつ該軸線O方向に移動して切刃13により切削加工が行われるとともに、上記工作機械側からクーラント供給孔4に高圧で切削油剤等のクーラントが供給される。図1および図2に黒矢線で示すように、こうして供給されたクーラントは、凹所2の内周面の軸線O方向両側に開口したクーラント供給孔4の開口部の一方(図1および図2では右側の開口部)から切削ユニット11のブッシュ12の連通部12Dを介して収容孔12A内に流入する。
In the hole drilling tool configured as described above, the
こうして収容孔12Aに流入したクーラントは、同じく図1および図2に黒矢線で示すように、収容孔12A内のカートリッジ14後端部とワッシャ15の軸部の周りの付勢部材16が収容された空間を満たし、凹所2の内周面に開口したクーラント供給孔4の開口部の他方(図1および図2では左側の開口部)から、この開口部に開口するクーラント供給孔4を通って図示されない次の凹所2に供給され、上述した複数の凹所2に取り付けられた切削ユニット11の収容孔12A内の上記空間を順次満たしてゆく。
The coolant flowing into the
そして、このように収容孔12A内を満たしたクーラントの一部は、ブッシュ12およびカートリッジ14のクーラント噴射孔20に流入し、ネジ孔14Bの孔底部から分岐孔20Aを介して切刃13に向けて噴出し、該切刃13や被削材の切削部位を冷却、潤滑する。従って、クーラント噴射孔20を、切刃13が設けられる切削ユニット11を通して工具本体1のクーラント供給孔4と連通させて分岐孔20Aから切刃13に向けて供給することができるので、このクーラント噴射孔20の分岐孔20Aを切刃13に近接した位置に開口させることができる。このため、切刃13がその突出量を調整可能な切削ユニット11に備えられていても、効率的にクーラントを供給して切刃13や切削部位の確実な冷却、潤滑を図ることができる。
Then, a part of the coolant filling the inside of the
また、このようにクーラント噴射孔20が切削ユニット11に形成されて工具本体1のクーラント供給孔4と連通しているので、このクーラント供給孔4も切削ユニット11を避けるように形成する必要がなくなる。そして、本実施形態では、このクーラント供給孔4を円柱状の工具本体1の断面の中心となる軸線Oに沿って形成しているので、工具本体1の重心の位置を軸線Oに近づけて動バランスを向上させることができ、工具本体1を高速で回転させても撓みを生じたりすることがなくなって、加工精度の劣化を防ぐことができる。
Further, since the
一方、本実施形態では、上述のように切削ユニット11におけるブッシュ12後端部内周の付勢部材16が収容される収容孔12Aにクーラントが満たされ、この収容孔12Aからクーラント噴射孔20およびその分岐孔20Aを通ってクーラントが切刃13に噴射させられる。本実施形態において収容孔12Aのクーラントが満たされる空間は、ブッシュ12の後端内周部においてカートリッジ14後端部とワッシャ15の軸部の周りの付勢部材16が周方向に間隔をあけて収容されるユニット中心線Cを中心とした断面円環状の空間であって、その容量を大きく確保することができるので、このような空間に満たされたクーラントがクーラント噴射孔20および分岐孔20Aを介して噴射させられることにより、常に切刃13に安定してクーラントを供給することが可能となる。
On the other hand, in the present embodiment, as described above, the coolant is filled in the
さらにまた、上述のように軸線O方向に間隔をあけて複数の凹所2が工具本体1に形成されて、それぞれの凹所2に切削ユニット11が取り付けられていても、こうして収容孔12A内の空間をクーラントによって満たした状態で切削加工を行うことにより、たとえ工具本体1の一端部からのみクーラントを供給するような場合でも、他端側の凹所2に取り付けられた切削ユニット11において分岐孔20Aから噴出するクーラントの供給量や圧力が減少してしまうのを防いで、クーラントを十分に行き渡らせることができる。従って、工具本体1の全長に亙って確実に切刃13や切削部位にクーラントを供給し、効率的な冷却、潤滑を図ることが可能となる。
Furthermore, even if a plurality of
さらに、本実施形態では、切削ユニット11のカートリッジ14後端部の外周面にザグリ部14Cが形成されており、このザグリ部14Cのユニット中心線C方向の幅はクーラント噴射孔20の内径よりも大きくされて、ブッシュ12のクーラント噴射孔20とカートリッジ14のクーラント噴射孔20とは、この凹溝14Cを介して連通している。このため、切刃13の突出量を調整することによってカートリッジ14がブッシュ12に対してユニット中心線C方向に移動しても、ザグリ部14Cを介して確実にクーラントをカートリッジ14に供給して分岐孔20Aから噴出させることができる。
Furthermore, in this embodiment, a
なお、このザグリ部14Cは、本実施形態ではこのようにカートリッジ14の後端部の外周面に形成されているが、ブッシュ12の後端部内周面に形成されていてもよく、またこのブッシュ12後端部内周面とカートリッジ14後端部外周面の双方に形成されていてもよい。
In this embodiment, the
次に、図7ないし図10は、本発明の第2の実施形態の穴加工工具に取り付けられる切削ユニット21を示すものであり、図11ないし図13は、個の切削ユニット21が取り付けられた第2の実施形態の穴加工工具およびその変形例を示すものである。なお、これらの図において、第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を簡略化する。
Next, FIGS. 7 to 10 show the cutting
上記第1の実施形態における切削ユニット11では、上述のように付勢部材16としての圧縮コイルバネが、ユニット中心線Cを中心とした断面環状の空間をなす収容孔12A内に間隔をあけて収容されていたのに対し、この第2の実施形態の切削ユニット21ではブッシュ12の後端内周部が一段縮径したまま後端側に延びていて、外周面との間に形成される肉厚の壁部に、複数(6つ)の付勢部材(圧縮コイルバネ)16を個々に収容する断面円形の収容孔12Aが周方向に間隔をあけて形成されている。
In the
また、このブッシュ12の後端内周部の壁部には、工具本体1の上記軸線Oに平行に延びるようにクーラント噴射孔20が、上記収容孔12Aを避けて形成されている。一方、カートリッジ14の後端部には、後端側に延びたブッシュ12の後端内周部に嵌合する部分に、このブッシュ12の上記クーラント噴射孔20に連通するカートリッジ14のクーラント噴射孔20が同軸かつ同内径でユニット中心線Cに直交するように延びている。
Further, a
さらに、このカートリッジ14のクーラント噴射孔20は、カートリッジ14のネジ孔14Bに直交している。ここで、このネジ孔14Bにねじ込まれるワッシャ止めネジ19は第1の実施形態よりも短いものであって、クーラント噴射孔20がネジ孔14Bに交差した部分には突出していない。そして、このネジ孔14Bの切削ユニット21先端側の孔底部分には分岐孔20Aが形成されて切刃13にクーラントを噴射するようにカートリッジ14先端部に開口している。
Further, the
また、本実施形態においても、ブッシュ12のクーラント噴射孔20が開口する後端部の外周面には、ユニット中心線C方向の幅がクーラント噴射孔20およびクーラント供給孔4の内径よりも大きな連通部12Dが形成されている。本実施形態における連通部12Dは、図9に示すようにユニット中心線C方向に延びる長円状に開口していて、その切削ユニット21先端側にブッシュ12のクーラント噴射孔20が形成されている。また、このクーラント噴射孔20の開口部よりも切削ユニット21後端側では、連通部12Dは図7に示すように先端側に向かうに従い内周側に向かうように傾斜している。
Also in the present embodiment, the outer peripheral surface of the rear end portion of the
このように構成された第2の実施形態の切削ユニット21も、図11ないし図13に示すように工具本体1の凹所2にブッシュ12が収容されてユニット止めネジ18により取り付けられ、切刃13の突出量が調整させられた上で、クランクシャフト穴の仕上げ加工等に用いられる。このとき、工具本体1のクーラント供給孔4に供給されたクーラントは連通部14Dからブッシュ12とカートリッジ14のクーラント噴射孔20を通って分岐孔20Aから噴射させられ、切刃13に供給される。
As shown in FIGS. 11 to 13, the cutting
従って、この第2の実施形態においても、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態においては、クーラント噴射孔20がユニット中心線Cに直交するように直線状に延びてクーラント供給孔4と連通しているので、クーラントを供給する際の抵抗が少なく、工具本体1の軸線O方向の複数の凹所2に切削ユニット21が取り付けられていても、速やかにすべての切削ユニット21にクーラントを供給することができるとともに、クーラント噴射孔20を形成するのも比較的容易であるという利点も得られる。しかも、圧縮コイルバネ等の付勢部材16がクーラントに晒されることも少ないので、その腐食なども防止することができる。
Therefore, also in the second embodiment, the same effect as that of the first embodiment can be obtained. In this embodiment, since the
さらに、本実施形態においても、クーラント噴射孔20の切削ユニット21外周面への開口部には、クーラント噴射孔20やクーラント供給孔4の内径よりもユニット中心線C方向の幅が大きい連通部12Dが形成されている。このため、図11ないし図13に示すように外径の異なる工具本体に切削ユニット21を取り付ける場合に、いずれの場合でもクーラント供給孔4は工具本体1の軸線Oに沿って形成されていても、この連通部12Dを介してクーラントをクーラント噴射孔20に導入して確実に切刃13に噴射させることが可能となる。
Further, also in the present embodiment, the
なお、これらのうちで最も工具本体1の外径が大きな図13に示した穴加工工具では、クーラント供給孔4のクーラント噴射孔20に連通する部分にも、このクーラント噴射孔20に向かうように斜めに連通部4Aが形成されており、一層確実かつ円滑なクーラントの供給を可能としている。このように、連通部12D、4Aは切削ユニット21にだけ形成されていても、工具本体1にだけ形成されていても、あるいは切削ユニット21と工具本体1の双方に形成されていてもよい。
In the hole drilling tool shown in FIG. 13 having the largest outer diameter of the
1 工具本体
2 凹所
4 クーラント供給孔
11、21 切削ユニット
12 ブッシュ
4A、12D 連通部
13 切刃
14 カートリッジ
14B ネジ孔
14C ザグリ部
15 ワッシャ
16 付勢部材
17 調整ナット
20 クーラント噴射孔
20A クーラント噴射孔20の分岐孔
O 工具本体1の軸線
T 工具回転方向
C ユニット中心線
DESCRIPTION OF
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014069779A JP2015188988A (en) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | hole machining tool |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105436989A (en) * | 2015-12-30 | 2016-03-30 | 浙江纳迪克数控设备有限公司 | Cutter cooling structure of numerical control apparatus |
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2014
- 2014-03-28 JP JP2014069779A patent/JP2015188988A/en active Pending
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