JP2015151758A - 水洗大便器装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この便器は貯水タンク内に大・小洗浄を切り替えるための区画容器がジェットノズルを取り囲むように設けられている。この区画容器には開口が形成され、この開口には、切替弁が開閉可能に設けられており、使用者の便器洗浄操作により切替弁が区画容器の外側方向に開閉することによって、大洗浄と小洗浄の切り替えを行うことができるようになっている。
具体的には、区画容器の外側方向に切替弁を開閉して切り替えているために、貯水タンク内に配置されている内部金具(例えば、給水弁等)と干渉してしまい、貯水タンク全体を小型化することができないという問題が生じている。
また、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器装置においては、切替弁が使用者の操作後に貯水タンク内の洗浄水の水圧と自重により開閉状態を保つようになっているため、貯水タンクから洗浄水を勢い良く排出し、貯水タンク内に貯水されている洗浄水状態が激しく可変するようなジェットポンプ機構においては、切替弁の制御が非常に難しいという問題がある。
したがって、切替弁を安定して作動させることができず、安定して大小洗浄水を便器本体に供給することができないという問題がある。
このように構成された本発明においては、区画壁の開口部を開閉し、ジェットポンプユニットを通じて便器本体へ供給する洗浄水量を変更することができる切替弁が、区画壁が形成する小空間内において開閉動作可能に設けられていることにより、小空間外に配置される内部金具(例えば、給水弁等)と切替弁とが干渉することなく、貯水タンク全体を小型化することができる。したがって、近年の貯水タンク全体の小型化のニーズに対しても十分に対応することができる。また、貯水されている洗浄水の状態が区画壁の外部よりも比較的安定している区画壁の内部の小空間内において切替弁が動作するため、切替弁を安定して作動させることができ、安定して大小洗浄水を便器本体に供給することができる。
このように構成された本発明においては、区画壁の開口部がジェットノズル以外の方向に差し向けられているため、ジェットノズルがスロート管の吸引口に向けて洗浄水を勢いよく噴射してジェットポンプ作用を誘発させているときであっても、区画壁の開口部を通過する洗浄水や区画壁が形成する小空間内の洗浄水の乱れを抑制することができる。したがって、区画壁の小空間内において切替弁を安定して作動させることができため、安定して大小洗浄水を便器本体に供給することができる。
このように構成された本発明においては、区画壁の左右方向に長い第1の区画壁部及び前後方向に短い第2の区画壁部により、小空間を平面視において貯水タンクの左右方向に長い扁平形状に形成することができるため、貯水タンクの前後の幅を狭くすることができ、水洗大便器装置全体の前後の長さについても短く小型化することができる。また、開口部及び切替弁が区画壁の左右方向に長い第1の区画壁部に設けられ、開口部がジェットノズル以外の方向に差し向けられているため、勢いが良い洗浄水を排出するジェットノズルの影響を切替弁が受け難くすることができる。したがって、切替弁を安定して作動させることができ、安定して大小洗浄水を便器本体に供給することができる。
このように構成された本発明においては、区画壁の小空間が平面視において貯水タンクの左右方向に長い扁平形状に形成されていることにより、区画壁内の貯水されている洗浄水の水位が比較的低く、ヘッド圧が比較的低い場合であっても、開口部が区画壁の第1の区画壁部に左右方向に長い扁平形状で形成され、切替弁が閉弁時に開口部を閉鎖可能に左右方向に長い扁平形状で形成されているため、切替弁が開口部を閉鎖する際には、洗浄水の水圧が左右方向に長い扁平形状の切替弁の全体亘って安定して作用することができ、切替弁が開口部を安定して閉鎖することができる。一方、切替弁が開口部を開放する際には、区画壁内の洗浄水を左右方向に長い扁平形状の開口部から確実に排出することができる。また、貯水タンク全体を小型化することもできる。
このように構成された本発明においては、区画壁が、貯水タンク内を小空間とこの小空間に対して外側に形成される外側空間とに区画し、この外側空間内において、小空間に対して左右何れか一方の領域には、ジェットノズルが配置されているため、貯水タンク全体を小型化することができる。また、切替弁が開閉動作可能に設けられている小空間に対して区画壁で区画した外側空間内にジェットノズルを配置したことにより、ジェットノズルがスロート管の吸引口に向けて洗浄水を勢いよく噴射してジェットポンプ作用を誘発させているときであっても、区画壁の開口部を通過する洗浄水や小空間内の洗浄水の乱れを抑制することができる。したがって、区画壁の小空間内において切替弁を安定して作動させることができため、安定して大小洗浄水を便器本体に供給することができる。
このように構成された本発明においては、開口部及び切替弁が、区画壁の第1の区画壁部において、ジェットノズルが配置されている側に偏った状態で配置されているため、大洗浄時に、切替弁が開口部を開放して区画壁内の水を確実に排出することができる。したがって、安定して大洗浄水を便器本体に供給することができ、貯水タンク全体を小型化することができる。
このように構成された本発明においては、区画壁が形成する小空間内の下方領域の取付部に取り付けられる切替弁の支持部が、弁部から小空間内の斜め下方に延びており、開口部よりも内側の小空間内の下方領域に設けられた取付部に回動可能に取り付けられているため、開口部の位置を小空間の下方に位置させることができる。したがって、大洗浄時に、切替弁が開口部を開放して区画壁内の水をより確実に排出することができる。また、区画壁が形成する小空間を小さくすることができるため、貯水タンク全体を小型化することができる。
このように構成された本発明においては、区画壁が形成する小空間の底面に切替弁の支持部の下端部を揺動可能に受け入れる凹部が形成されていることにより、切替弁の支持部の回動領域を小空間内の下方に設定することができるため、開口部の位置を小空間の下方に位置させることができる。したがって、大洗浄時に、切替弁が開口部を開放して区画壁内の水をより確実に排出することができる。また、区画壁が形成する小空間を小さくすることができるため、貯水タンク全体を小型化することができる。
まず、図1及び図2により、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の基本構造を説明する。
図1は、本発明の実施形態による水洗大便器装置を示す平面図であり、図2は、図1のII−II線に沿って見た断面図である。
便器本体2は、その前方側に設けられたボウル部6と、ボウル部6の上縁に形成されたリム部8と、このリム部8の内周に形成された棚部10と、を備えている。
また、便器本体2のボウル部6の底部には、トラップ排水路12の入口12aが開口し、このトラップ排水路12は、上方に延びる上昇管12bと、下方に延びる下降管12cを備えている。このトラップ排水路12の形状から分かるように、本実施形態による水洗大便器装置1は、高さ方向の落差により汚物を排出する洗い落とし式便器である。
なお、本実施形態においては、洗い落とし式便器に適用した形態について説明するが、このような形態に限定されず、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式便器の形態等、他の水洗大便器の形態についても適用可能である。
また、導水路16は、下流に向かって第1通水路22と第2通水路24に分岐し、導水路16の洗浄水が第1通水路22を経て第1リム吐水口10に到達する一方、第2通水路24を経て第2リム吐水口20に到達し、洗浄水が、それぞれ、第1リム吐水口18及び第2リム吐水口20から吐水され、ボウル部6を洗浄し、汚物をトラップ排水路12から排出するようになっている。
図3は、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の内部構造を示す平面図であり、図4は、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面図である。
また、図5は、図4のV−V線に沿って見た断面図であり、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の洗浄開始前の止水時に大小洗浄切替機構の切替弁が開放している状態を示す。一方、図6は、図5と同様な断面図であり、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の小洗浄時に大小洗浄切替機構の切替弁が閉鎖している状態を示す。
さらに、図7は、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置を示す概念図である。
なお、図7において、便宜上、図3及び図4に示す洗浄水タンク装置の内部構造の一部を省略すると共に、各構造のいくつかの配置についても、図3及び図4に示されたものと異なる配置に描かれている。
給水管路28の上流端には、外部の水道管等の給水源(図示せず)から供給される洗浄水を止水するための止水栓36が設けられている。この止水栓36は、水洗大便器装置1の据付時などに給水源(図示せず)からの給水を止水するためのものであり、通常使用時は開状態に保持されている。
具体的には、上昇管部38aの上流端には吸引口38cが形成され、この吸引口38cが貯水タンク26内の下部に位置するようになっており、スロート管38の下降管部38bの下流端が便器本体2の導水路16に連通する排水口14に接続されている。
また、スロート管38の吸引口38cに対向するように、ジェットノズル40が配置され、スロート管38の吸引口38cとジェットノズル40は、常時、貯水タンク26内で水没した状態となっている。
すなわち、本明細書中に記載されている「ジェットポンプ作用」という用語については、ジェットノズルからスロート管の吸引口に向けて噴射される勢いのある洗浄水の流れ自体が、ポンプ等の他の機械要素に依存することなく、直接的にスロート管の吸引口の近傍等の周囲の洗浄水を引き込むような負圧を形成し、この負圧を利用してスロート管内に吸い込んだ貯水タンク内の洗浄水を便器本体側へ圧送する作用を意味している。
圧力室52には、この圧力室52の圧力を開放する第一穴54及び第二穴56と、上述した手動レバー34における使用者の手動操作と連動して第一穴54を開閉する第一パイロット弁58と、貯水タンク26内の洗浄水の水位に伴い上下動するフロート60の上下動により第二穴56を開閉する第二パイロット弁62が設けられている。
なお、このとき、一次側流路Aの洗浄水が、圧力室52内へブリード穴から少しずつ注入されるため、第一穴54及び第二穴56を塞いでから、所定時間遅れて、主弁体48が閉弁状態(止水状態)となるようになっている。
また、スロート管38内の流路が塞がれた状態では、ジェットノズル40から噴射された洗浄水は、切替弁66に衝突し、スロート管38内を流れることなく、貯水タンク26内に流れ、貯水タンク26内に貯水されるようになっている。さらに、所定水位に達して貯水が完了すると、フロート68も上昇し、それにより、切替弁66がスロート管38内の流路を開放するようになっている(図12(A)及び図13(A)参照)。
一方、スロート管38内の流路を開放された状態では、ジェットノズル40から噴射された洗浄水は、スロート管38内を流れ、便器本体2に供給されるようになっている。
より具体的に説明すると、この区画壁72は、上下方向に延びる壁面を形成し、その上方が開放されて前後方向及び左右方向の四方から取り囲んだカップ形状の小タンク74を形成している。この小タンク74は、貯水タンク26内の前方且つ左寄りに配置されており、小タンク74の内部には、小空間領域R2が平面視において貯水タンク26の左右方向に長い扁平形状となるように形成されている。
したがって、ジェットノズル40及びスロート管38の吸引口38cは、貯水タンク26を正面側から見て小タンク74及び小空間領域R2の外部右側に形成される外側空間領域R1内の前方且つ右寄りに配置されている(図3〜図5参照)。
なお、本実施形態では、小タンク7が貯水タンク26内の前方且つ左寄りに配置されると共に、ジェットノズル40及びスロート管38の吸引口38cが、貯水タンク26を正面側から見て小タンク74及び小空間領域R2の外部右側に形成される外側空間領域R1内の前方且つ右寄りに配置されている形態について説明するが、このような形態に限られず、ジェットノズル40及びスロート管38の吸引口38cが小タンク74及び小空間領域R2に対して左右何れか一方に形成される外側空間領域R1内に配置されていればよい。
また、本実施形態においては、図5及び図6に示すように、小タンク74の外側底面74aと貯水タンク26の内側底面26aとが互いに接触している形態について説明するが、このような形態に限られず、小タンク74の外側底面74aが貯水タンク26の内側底面26aに対して上方に間隔を置いて位置するような形態であってもよい。
一方、小洗浄を行うために、使用者により手動レバー34が他方向に回動操作された場合には、鎖78により切替弁76が引き上げられ、切替弁76が開口部74を閉じた状態となり、大小洗浄切替機構70が小洗浄状態となるようになっている。
まず、水位WL1は、図5及び図7に示すように、大洗浄が終了したときの貯水タンク26内の領域R1,R2の双方の最低水位である死水水位DWLを示している。また、この水位WL1は、図6及び図7に示すように、小洗浄が終了したときの貯水タンク26内の領域R1のみの死水水位DWLにもなっており、これらの死水水位DWLである水位WL1は、区画壁72の開口部74の上端よりも下方に位置している。
つぎに、図6及び図7に示すように、水位WL2は、小洗浄が終了したときの貯水タンク26内の領域R2の水位を示している。
また、図5〜図7に示すように、水位WL3は、貯水タンク26内に貯水される洗浄水の初期状態における止水水位であり、水洗大便器装置1の使用前又は使用後の通常の止水水位を示しており、水位WL2よりもわずかに上方に位置している。
さらに、図5及び図7に示すように、水位WL4は、大洗浄又は小洗浄後に給水弁装置30により貯水タンク26内に洗浄水が給水されその後給水が停止した直後(且つ洗浄水補給前)の止水状態を示す水位である。
図8は、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の貯水タンク内に設けられて区画壁によって形成された小タンクについて斜め後方から見た斜視図であり、図9は、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の貯水タンク内に設けられて区画壁によって形成された小タンクを示す平面図である。
また、図10は、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の切替弁を示す斜視図であり、図11は、本発明の一実施形態による水洗大便器装置の小タンク内における切替弁の支持部及びこの支持部が取り付けられる取付部を拡大した拡大斜視図である。
なお、本実施形態では、小タンク74の後方側区画壁72aに形成される開口部72bが差し向けられる方向については、前後方向に限られず、ジェットノズル40及びスロート管38の吸引口38cの位置に応じて、これらの位置の方向と異なる方向に差し向けられていればよい。
切替弁76の構造についてより具体的に説明すると、切替弁76は、小タンク74の開口部72bを小空間領域R2内で開閉し且つ閉弁時に開口部72bを閉鎖可能に左右方向に長い扁平形状で形成されている弁部76aと、この弁部76aの前面の両側の下端付近から小空間領域R2内に向かって斜め下方に延びて弁部76aを支持する一対の支持部76b,76cとを備えている(図10及び図11参照)。
また、小タンク74の開口部72bよりも内側の小空間領域R2内の下方領域に形成される小タンク74の内側底面74bには、切替弁76の支持部76b,76cのそれぞれが回動可能に取り付けられる取付部74c,74dが上方に突出する突起状にそれぞれ形成されている。これら一対の取付部74c,74dは、互いに左右方向に対向して配置されており、互いに左右方向に対向するように内向きに円柱状に突出する支軸74e,74fをそれぞれ備えている。さらに、各支軸74e,74fには、切替弁76の各支持部76b,76cの下端付近にそれぞれ形成される取付穴76d,76eのそれぞれが挿入されて取り付けられ、切替弁76の各支持部76b,76cが、各取付部74c,74dの各支軸74e,74fの互いに一致する中心軸線に相当する回動軸線C1を中心に回動することにより、弁部76aが開口部72bを小空間領域R2側で開閉するようになっている(図5、図6及び図9〜図11参照)。
まず、図12Aは、大洗浄開始前の洗浄水タンク装置4を示している。この状態において、貯水タンク26内の水位は通常状態の水位WL3であり、給水弁装置30において、第一穴54及び第二穴56は何れも閉じられており、主弁体48は主弁座50上に着座し、止水状態となっている。
なお、図12Eに示す状態から図12Fに示す状態の間、貯水タンク26内の水位が上昇し続けるのは、給水弁装置30から貯水タンク26へ給水される流量が、貯水タンク26からオーバーフロー管80内へ流入する流量より多いためである。
また、図13Cに示すように、貯水タンク26内の外側空間領域R1内の水位は、ジェットノズル40付近の水位WL1(死水水位DWL)まで低下し、フロート68も水位の低下に連動して水位WL1の位置まで下降し、これにより、切替弁66が動作して、スロート管38の流路を塞ぐ。これにより、小洗浄における洗浄水の便器本体2への給水が終了する。
2 便器本体
4 洗浄水タンク装置
6 ボウル部
8 リム部
10 棚部
12 トラップ排水路
12a トラップ排水路の入口
12b トラップ排水路の上昇管
12c トラップ排水路の下降管
14 排水口
16 導水路
18 第1リム吐水口
20 第2リム吐水口
22 第1通水路
24 第2通水路
26 貯水タンク
26a 貯水タンクの内側底面
28 給水管路
30 給水弁装置
32 ジェットポンプユニット
34 手動レバー
36 止水栓
38 スロート管
38a スロート管の上昇管部
38b スロート管の下降管部
38c スロート管の吸引口
40 ジェットノズル
42 定流量弁
44 真空破壊弁
46 接続管路
48 主弁体
50 主弁座
52 圧力室
54 第一穴
56 第二穴
58 第一パイロット弁
60 フロート
62 第二パイロット弁
64 駆動軸
66 切替弁
68 フロート
70 大小洗浄切替機構
72 区画壁
72a 後側区画壁(第1の区画壁部)
72b 開口部
72c 前側区画壁
72d 左側区画壁(第2の区画壁部)
72e 右側区画壁(第2の区画壁部)
72f 区画壁の上端
74 小タンク
74a 小タンクの外側底面
74b 小タンクの内側底面
74c 切替弁の支持部用の取付部
74d 切替弁の支持部用の取付部
74e 支軸
74f 支軸
74g 凹部
74h 凹部
76 切替弁
76a 切替弁の弁部
76b 切替弁の支持部
76c 切替弁の支持部
76d 切替弁の支持部の取付穴
76e 切替弁の支持部の取付穴
76f 切替弁の弁部の上端
78 鎖
80 オーバーフロー管
80a オーバーフロー管の上端開口部
80b オーバーフロー管の流出口
A 給水管路の一次側流路
B 給水管路の二次側流路
C1 回動軸線
R1 貯水タンク内の外側空間領域
R2 貯水タンク内の小空間領域
Claims (8)
- ジェットポンプ作用により洗浄水を便器本体に供給して洗浄する水洗大便器装置であって、
汚物を受けるボウル部と、このボウル部に洗浄水を導くための導水路とを備えた便器本体と、
この便器本体に供給する洗浄水を貯水する貯水タンクと、
少なくともその一部が上記貯水タンク内で水没した状態で配置されたジェットポンプユニットであって、このジェットポンプユニットは、その一端が上記便器本体の導水路の入口に接続され、その他端には吸引口が形成され、この吸引口が貯水タンク内の下部に位置するように配置されたスロート管と、このスロート管の吸引口に向けて洗浄水を噴射してジェットポンプ作用を誘発させるジェットノズルと、を備えた上記ジェットポンプユニットと、
上記貯水タンク内を上下方向に延びて区画する壁面と、この壁面を貫くように形成された開口部と、を備え、上記貯水タンク内全体に貯水される洗浄水よりも少ない洗浄水が貯水される小空間を形成する区画壁と、
この区画壁の開口部を開閉し、上記ジェットポンプユニットを通じて上記便器本体へ供給する洗浄水量を変更することができる切替弁と、を有し、
上記切替弁は、上記区画壁が形成する小空間内において開閉動作可能に設けられていることを特徴とする水洗大便器装置。 - 上記区画壁の開口部は、上記ジェットノズル以外の方向に差し向けられている請求項1に記載の水洗大便器装置。
- 上記区画壁は、上記小空間が平面視において上記貯水タンクの左右方向に長い扁平形状に形成されるように左右方向に長い第1の区画壁部及び前後方向に短い第2の区画壁部を備え、上記開口部及び上記切替弁は、上記左右方向に長い第1の区画壁部に設けられている請求項2記載の水洗大便器装置。
- 上記開口部は、上記区画壁の第1の区画壁部に左右方向に長い扁平形状で形成され、上記切替弁は、閉弁時に上記開口部を閉鎖可能に左右方向に長い扁平形状で形成されている請求項3記載の水洗大便器装置。
- 上記区画壁は、上記貯水タンク内を上記小空間とこの小空間に対して外側に形成される外側空間とに区画し、上記外側空間内における上記小空間に対して左右何れか一方の領域には、上記ジェットノズルが配置されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
- 上記開口部及び上記切替弁は、上記区画壁の第1の区画壁部において、上記ジェットノズルが配置されている側に偏った状態で配置されている請求項3乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
- 上記切替弁は、上記開口部を上記小空間側で開閉する弁部と、この弁部から上記小空間内の斜め下方に延びて上記弁部を支持する支持部と、を備え、上記開口部よりも内側の上記小空間内の下方領域には、上記切替弁の支持部が回動可能に取り付けられる取付部が設けられ、上記切替弁の支持部が上記取付部の所定の回動軸線を中心に回動することにより、上記弁部が上記開口部を開閉するように構成されている請求項1乃至6の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
- 上記区画壁が形成する小空間の底面には、上記切替弁の支持部が上記取付部の所定の回動軸線を中心に回動可能となるように、上記支持部の下端部を揺動可能に受け入れる凹部が形成されている請求項7記載の水洗大便器装置。
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