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JP2015039094A - コンテンツ提供装置、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラム、テレビ受像機、プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

コンテンツ提供装置、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラム、テレビ受像機、プログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

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亜惟 高野
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寛 打木
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Yusuke Hattori
雄介 服部
圭司 坂
Keiji Saka
圭司 坂
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Abstract

【課題】視聴者が複数いる場合、視聴者の属性情報と所定のルールを用いて優先視聴者を決定し、その場の状況に適当な視聴サービスを提供する。【解決手段】視聴者を撮像するカメラ部と、カメラ部の撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する認識情報取得部と、取得した認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する視聴者属性取得部と、認識される視聴者が複数である場合に、視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報と所定のルールとを用いて優先視聴者を決定する優先視聴者決定部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、コンテンツ提供装置、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラム、テレビ受像機、プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
従来、テレビ受像機やパーソナルコンピュータなどコンテンツを提供する装置においては、利用者の属性に応じてお薦めコンテンツを自動で選択したり、メニュー項目を自動で設定したりすることが行われている。例えば、特許文献1においては、個人識別情報を外部から受信し、当該個人識別情報に応じてユーザに最適な映像や音声やメニュー表示を行うことを特徴とするテレビ受像機が開示されている。また、特許文献2においては、各ユーザの情報を受け付けてそれぞれの制御情報を作成することによって、ユーザ毎に視聴制限を実行したり、画質・音質の自動設定や、受信番組選択を行ったりすることが可能なテレビ受像機が開示されている。また、特許文献3においては、ユーザ自身の個人的状況に係る個人情報(年齢・性別など、希望する気分)の入力を受け付けることにより、各ユーザの状況に適正な番組案内画面を提示できる受信端末装置が開示されている。
特開2009−218981 特開2001−203951 特開平10−42239
一方、一般家庭などでは、子供や高齢者など年齢の離れた利用者が同一のコンテンツ提供装置を利用することが考えられるが、利用者ごとに適当な視聴環境が異なる。しかしながら、従来技術では視聴者が複数いる場合、どの視聴者の属性に合わせて視聴環境を設定するべきかを判断することができず、その場の状況において不適当な設定を行ってしまう場合があった。また、従来技術では視聴者が複数いる場合、利用者自身が視聴環境の設定を変更する必要があり、利用者に対して余計な操作負担をかけていた。
そこで、本発明は、視聴者を撮像するカメラ部と、カメラ部の撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する認識情報取得部と、取得した認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する視聴者属性取得部と、認識される視聴者が複数である場合に、視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報と所定のルールとを用いて優先視聴者を決定する優先視聴者決定部と、を有するコンテンツ提供装置などを提案する。また、コンテンツ出力を含む視聴サービスを提供する視聴サービス部と、優先視聴者決定部にて決定された優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する視聴サービス制御部と、をさらに有するコンテンツ提供装置などを提案する。
本発明は、視聴者が複数いる場合、視聴者の属性情報と所定のルールを用いて優先視聴者を決定する。これにより、視聴者が複数いる場合であっても、その場の状況に適当な視聴サービスを提供することが可能になる。
実施形態1のコンテンツ提供装置の概要を示す図 実施形態1のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 コンテンツ提供装置のハードウェア構成の一例を示す図 実施形態1のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態1の視聴者認識処理の流れの一例を示す図 実施形態1の視聴者属性取得処理の流れの一例を示す図 実施形態1の優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図 実施形態1の視聴サービス制御処理の流れの一例を示す図 実施形態2のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態2の時間帯別優先ルールの一例を示す図 実施形態2のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態2の優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図 実施形態2の視聴履歴更新処理の流れの一例を示す図 実施形態2の時間帯別優先ルール更新処理の流れの一例を示す図 実施形態3のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態3のコンテンツ別優先ルールの一例を示す図 実施形態3のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態3の優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図(1) 実施形態3の優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図(2) 実施形態3の視聴履歴更新処理の流れの一例を示す図 実施形態3のコンテンツ別優先ルール更新処理の流れの一例を示す図 実施形態4のコンテンツ提供装置の概要を示す図 実施形態4のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態4のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態4の視聴者属性取得処理の流れの一例を示す図 実施形態5のコンテンツ提供装置の概要を示す図 実施形態5のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態5のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態5の視聴者属性取得処理の流れの一例を示す図 実施形態5の優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図 実施形態5の視聴サービス制御処理の流れの一例を示す図 実施形態6のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態6のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態6の視聴者属性取得処理の流れの一例を示す図 実施形態7のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態7のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態7の視聴者属性取得処理の流れの一例を示す図 実施形態8のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態8のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態9のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態9の視聴サービス制御処理の流れの一例を示す図 実施形態10のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態10のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態10の視聴者属性取得処理の流れの一例を示す図 実施形態11のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態11のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態12のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図 実施形態12のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図 実施形態12の優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図 実施形態13のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図
以下に、本発明にかかるコンテンツ提供装置の実施形態を説明する。実施形態と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。実施形態1では主に請求項1、2、17、18、19、20について説明し、実施形態2では主に請求項3、5、19、20について説明し、実施形態3では主に請求項4、6、11、12について説明し、実施形態4では主に請求項7、19、20について説明し、実施形態5では主に請求項8、19、20について説明し、実施形態6では主に請求項9、19、20について説明し、実施形態7では主に請求項10、19、20について説明し、実施形態8では主に請求項11、19、20について説明し、実施形態9では主に請求項12、19、20について説明し、実施形態10では主に請求項13、19、20について説明し、実施形態11では主に請求項14、19、20について説明し、実施形態12では主に請求項15、19、20について説明し、実施形態13では主に請求項16、19、20について説明する。なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、カメラ部の撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得し、当該認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する。そして、視聴者が複数である場合において、視聴者の属性情報と所定のルールとを用いて優先視聴者を決定することを特徴とする。これにより、例えば、優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御することが可能になる。図1は、本実施形態のコンテンツ提供装置の概要を示す図である。この図の例では、視聴者として子供と大人がいるが、子供を大人よりも優先するというルールに基づいて、子供を優先視聴者として選定する。そして、お薦め番組表示において、子供向けのお薦め番組を表示したり、メニュー画面などにおいて文字をひらがな/カタカナ表記にしたり、子供にとって不要な項目を削除したりする。
<構成>
図2は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」0200は、「カメラ部」0201と、「認識情報取得部」0202と、「視聴者属性取得部」0203と、「優先視聴者決定部」0204と、「視聴サービス制御部」0205と、「視聴サービス部」0206と、を有する。ここで、視聴サービス制御部と視聴サービス部をコンテンツ提供装置の機能の一部としているが、必ずしも必須の構成ではなく、他の装置にこれらの機能を担わせてもよい(以下の実施形態でも同様である)。
「コンテンツ提供装置」としては、テレビ受像機や汎用コンピュータ、スクリーンディスプレイ装置、などのディスプレイ装置が主として考えられるが、これらのディスプレイ装置に優先視聴者の属性情報を通知するための専用装置も含まれる。つまり、これらのディスプレイ装置に対して優先視聴者の属性情報を通知し、コンテンツ出力を含む視聴サービスの制御を行わせるような装置も含まれるものである。
「カメラ部」は、視聴者領域を撮像する。つまり、視聴者領域からの視聴者や他の物体の光を捉えて、その光信号を画像として記録する。ここで、視聴者などからの光としては、可視光の他に、赤外線や遠赤外線などの光も含まれ、カメラ部は対応する撮像手段を備える。カメラ部は、例えば、集光レンズ、受光素子、信号増幅回路、A/D変換回路、記録素子、処理演算回路、などからなる。なお、カメラ部は単数である必要はなく、複数存在してもよい。
「認識情報取得部」は、カメラ部の撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する。ここで、視聴者を認識するとは、視聴者が誰であるか(どの視聴者IDを有するか)を認識するのみならず、視聴者が男性であるか女性であるかを認識することや、視聴者が大人であるか子供であるかを認識すること、視聴者であるか通りすがりの人であるか認識すること、なども含まれる。視聴者を認識するための情報としては、上記のような認識を行うための情報であり、例えば、撮像画像に含まれる人の体や顔の情報、目印(メガネ、ピアス、指輪など)の情報などが挙げられる。具体的には、人の体や顔であると認識される画像領域の座標情報を抽出したり、体の大きさや体型、肌の色、顔の目、鼻、口、耳、眉毛、瞳孔などのサイズ、髪の長さ、顔の各パーツの比率などの情報を抽出したりする。
「視聴者属性取得部」は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する。ここで、認識情報から取得される視聴者の属性情報としては、視聴者のID、名前、性別、年齢・年代・年齢層、顔画像、全身画像、国籍、住所、所属、職業、経歴、好きな映像・音楽・文学のジャンル、視聴時間帯、起床時刻、通学・出勤時刻、帰宅時刻、就寝時刻、視力、聴力、使用言語・理解可能言語、語学力、好きなスポーツ・チーム・食べ物・有名人・動物などの情報の一以上が挙げられる。
認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する処理としては、認識情報として取得した視聴者の顔画像とデータベースに登録された複数人の顔画像と照合したり、男性、女性、大人、子供のテンプレート画像と照合したりして、視聴者が誰であるか(どの視聴者IDを有するものであるか)、男性であるか女性であるか、大人であるか子供であるかなどを判断し、その判断結果である情報を属性情報として取得する処理が考えられる。また、視聴者の口の動きから、視聴者がどの言語を話しているかを判断し、どの言語圏の人であるかを示す情報を取得してもよい。具体的には、視聴者の顔画像と他の属性情報を関連付けたテーブル情報を記憶手段にて保持しておき、撮像情報と顔画像の照合結果に基づいて視聴者の他の属性情報を抽出することも可能である。例えば、利用者の顔画像と、利用者のID、年齢層、性別、利用者の好きな映像コンテンツのジャンルを関連付けて保持することが考えられる。なお、これらのテーブル情報は、利用者によって操作入力手段を介して適宜入力・更新可能な状態としておくことが可能である。
「優先視聴者決定部」は、認識される視聴者が複数である場合に、視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報と所定のルールとを用いて優先視聴者を決定する。ここで、優先視聴者とは、提供する視聴サービスの提供方法や提供内容を決定する際に、判断の基準として優先すべき視聴者のことをいう。なお、優先視聴者は一人である必要はなく、複数の優先視聴者が存在してもよい。例えば、一の映像コンテンツを出力する際に、視力の低い視聴者と、聴力の低い視聴者をそれぞれ優先視聴者として決定することも可能である。
所定のルールとしては、視聴者の属性情報と視聴時間帯とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である時間帯別優先ルール(実施形態2にて詳述する)や、視聴者の属性情報と視聴コンテンツの属性情報とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるコンテンツ別優先ルール(実施形態3にて詳述する)、リモコン操作者を優先視聴者とする操作者優先ルール(実施形態4にて詳述する)が例として挙げられる。
また、所定のルールの他の例として、視聴者の属性情報と視聴サービスに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である視聴サービス別優先ルールも挙げられる。この場合、優先視聴者決定部は、視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報とサービス別優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定する。また、視聴者の属性情報と曜日とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である曜日別優先ルールなども可能である。
「視聴サービス部」は、コンテンツ出力を含む視聴サービスを提供する。ここで、コンテンツ出力とは、ディスプレイを介してコンテンツ映像を表示出力することや、スピーカーを介してコンテンツの音声を出力すること、が挙げられる。コンテンツとしては、地上デジタル/アナログ放送受信機や衛星放送受信機を介して受信するコンテンツや、ネットワークI/Fを介してコンテンツサーバから受信するコンテンツ、外部記憶装置又は内部記憶装置から取得するコンテンツ、など種々可能である。また、コンテンツ内容としては、映像と音声からなるコンテンツが主として考えられるが、映像、音声、文字などのいずれか一以上からなる内容であれば足りる。
視聴サービスとしては、コンテンツを表示出力又は音声出力するサービス、コンテンツの属性情報(タイトル、出演者、時間枠、概要など)を表示するサービス、メニュー項目を表示するサービス、お薦めコンテンツの情報を表示するサービス、電子番組表(EPG)を表示するサービス、外部記録装置又は内部記録装置に記録されているコンテンツの情報を表示するサービス、コンテンツサーバからダウンロード可能なコンテンツの情報を表示するサービス、所定時間内にコンテンツが開始することを通知するサービス、コンテンツに視聴・録画制限がかけられていることを通知するサービス、などが挙げられる。
「視聴サービス制御部」は、決定された優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ここで、優先視聴者の属性を用いた視聴サービスの制御としては、表示されるお薦めコンテンツを優先視聴者の年齢層や性別などに基づいて変更したり、コンテンツやメニュー画面、電子番組表などに含まれる文字の大きさを優先視聴者の視力などに基づいて調整したり、出力されるコンテンツやメニュー画面などに含まれる文字のフォントの種類や文字表記(ひらがな表記、カタカナ表記、漢字表記など)を優先視聴者の年齢層などに基づいて変更したり、出力されるコンテンツなどの音量を優先視聴者の聴力などに基づいて制御したり、出力されるコンテンツの字幕言語や音声言語を優先視聴者の使用言語に基づいて変更したり、コンテンツのメニュー画面に含まれる項目内容を優先視聴者の性別・年齢層などに基づいて変更したり、視聴・録画制限のかかっているコンテンツに関して優先視聴者の年齢や権限などに基づいて出力を制限したり、電子番組表からそのコンテンツ項目を削除したり、出力されるコンテンツを優先視聴者のお好みジャンルなどに基づいて決定したり、出力されるコンテンツの画質や輝度、音質などを優先視聴者のお好み設定などに基づいて決定したりすることなどが挙げられる。
具体的には、年齢層が高齢者の場合に、コンテンツやメニュー画面などに含まれる文字の大きさは所定以上にしたり、年齢層が子供の場合に、文字表記を全てひらがな表記かカタカナ表記にしたり、年齢層が視聴年齢制限未満である場合に、コンテンツの表示出力を制限したり、電子番組表の該当コンテンツ項目を表示出力しないようにしたりする。
優先視聴者の属性を用いた視聴サービスの制御手段の一例としては、優先視聴者の属性と、視聴サービスの制御内容を関連付けたテーブル情報を記憶手段にて保持しておき、優先視聴者の属性情報と、当該テーブル情報を用いて視聴サービスの制御内容を決定することにより行うことが可能である。当該テーブル情報は、視聴者によって適宜更新可能な状態にしておくことが可能である。また、優先視聴者の属性値(視力、聴力など)をパラメータに持つ制御プログラムを記憶手段にて保持しておくことも考えられる。
<具体的な構成>
図3は、本実施形態のコンテンツ提供装置の具体的なハードウェア構成の一例を示す図である。この図にあるように、コンテンツ提供装置は、「CPU」1と、「RAM」2と、「不揮発性メモリ」3と、「カメラ部」4と、「カメラ信号処理部」5と、「チューナ/復調/分離部」6と、「映像信号処理部」7と、「EPG/OSD/BML処理部」8と、「音声信号処理部」9と、「映像出力変換部」10と、「音声出力変換部」11と、「通信部」12と、「リモコン受光部」13と、「アンテナ」14などから構成される。
本実施形態に係る「コンテンツ提供装置」は、「受信アンテナ」を介してデジタル放送を受信する。 また、「チューナ/復調/分離部」では、デジタル放送の受信信号をチューニングし、チューニングされたデジタル信号を復調し、分離する。また、「映像信号処理部」では、分離された映像信号をデコードしたり、静止画処理したりする。また、「EPG/OSD/BML処理部」では、分離された電子番組表(EPG)の処理やメニューなどのOSD処理、データ放送の表示処理を行う。また、「映像出力変換部」では、映像信号処理部およびEPG/OSD/BML処理部からの情報をミックスして映像出力する信号へと変換する。また、「音声信号処理部」では、分離された音声信号をデコードしたり、内蔵音などの音声出力処理を行ったりする。また、「音声出力変換部」では、音声出力する信号へと変換する。 また、「カメラ部」では、映像信号を入力する。また、「カメラ信号処理部」では、「カメラ部」によって入力した映像信号を処理する。「リモコン受光部」は、ユーザによるリモコン操作におけるリモコン信号を受信する。
「CPU」は、全体の処理や、カメラ信号処理部で取得したデータから顔の検出処理をしたり、登録済みユーザかどうかの判定処理をしたり、優先指数の比較処理をしたり、リモコン操作者の判定処理をしたり、デジタル放送の放送波によって取得された時間情報から時間帯比較処理を行ったりする。また、「RAM」は、任意のアドレスを指定して読み書きすることが可能な半導体メモリであり、プログラムの実行領域としてプログラムデータや実行データを格納し、分離部で抽出されたコンテンツデータや電子番組表データや検出済みユーザかどうかの情報や、それぞれのユーザの優先指数の算出結果を保存する。また、不揮発性メモリは、登録した視聴者の属性情報(視聴者ID、性別、年齢層、好きなジャンルなど)や番組情報や取得した電子番組表情報、テレビ受像機の設定情報などを保存する。また、通信部は、LANなどのネットワークとの通信の制御を行い、他のテレビ受像機などとのデータのやりとりを行う。
<処理の流れ>
図4は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラムによって実現され、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS0401において、コンテンツ提供装置は、視聴者のいる領域を撮像する(撮像ステップ)。次に、ステップS0402において、コンテンツ提供装置は、撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する(認識情報取得ステップ)。次に、ステップS0403において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する(視聴者属性取得ステップ)。次に、ステップS0404において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS0405Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS0405Bに進む。ステップS0405Aでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する。ステップS0405Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した視聴者の属性情報と所定のルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。ステップS0406Bでは、コンテンツ提供装置は、決定された優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。なお、上記処理は所定のタイミング(例えば、一定の時間間隔や特定の操作が行われたタイミング)で行うことが可能であり、新たな視聴者が加わった場合やこれまでいた視聴者がいなくなった場合であっても、その状況においてもっとも適当な優先視聴者を決定することができる。また、ステップS0403の後に視聴者のメンバー構成に変化があったか否か(視聴者が新たに加わったり、いなくなったりしたか否か)判断し、メンバー構成に変化があった場合にはステップS0404の処理を行い、メンバー構成に変化がない場合にはステップS0401に戻る処理を行ってもよい。
<視聴者認識処理の具体例>
図5は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴者認識処理の流れの一例を示す図である。まず、ステップS0501において、コンテンツ提供装置は、コンテンツ提供装置の視聴者側をカメラ装置で撮像し、撮像データを取得する。次に、ステップS0502において、コンテンツ提供装置は、カメラ装置から出力される撮像データから、視聴者の顔であると認識される画像領域を抽出し、その領域の座標データをRAMにて保持する。ステップS0503では、コンテンツ提供装置は、視聴者数をインクリメントする。次に、ステップS0504において、コンテンツ提供装置は、撮像データの全ての領域についてステップS0502、S0503の処理を行ったか判断する。ここで、全ての領域について処理を行ったとの判断である場合は、視聴者認識処理を終了する。処理を行っていない領域が残っているとの判断である場合は、ステップS0502に戻る。
<視聴者属性取得処理の具体例>
図6は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴者属性取得処理の流れの一例を示す図である。まず、ステップS0601において、RAMに読み出された登録済視聴者の顔画像と、視聴者認識処理にて認識された視聴者の顔画像領域とのパターンマッチングを行う。次に、ステップS0602において、パターンマッチングの結果から登録済の視聴者であるか否か判断する。ここで、登録済の視聴者ではないと判断した場合は、ステップS0603Aに進む。登録済の視聴者であると判断した場合は、ステップS0603Bに進む。ステップS0603Aでは、視聴者登録画面を表示し、視聴者の属性情報に関する操作入力を受け付けて、その視聴者の顔画像とともにRAM及び不揮発性メモリに格納する。なお、視聴者登録を行わないとの操作入力を受け付けることも可能である。ステップS0603Bでは、該当する登録済視聴者の属性情報(視聴者のID、名前、年齢、性別、好きなジャンルなど)を不揮発性メモリからRAMに読み出す。次に、ステップS0604では、視聴者認識処理にて認識された視聴者全て(視聴者登録を行わなかった視聴者は除く)について、ステップS0601〜ステップS0603の処理を行ったか否か判断する。ここで、全ての視聴者について処理を行ったとの判断である場合、視聴者属性取得処理を終了する。処理を行っていない視聴者が残っているとの判断である場合は、ステップ0601に戻る。上記では、登録されていない視聴者を検知した場合、視聴者登録を行う設定としているが、この例に限定されるものではなく、例えば視聴者登録は予め行っておき、登録されていない視聴者を検知した場合はその視聴者については考慮しないとの処理を行ってもよい。
<優先視聴者決定処理の具体例>
図7は、本実施形態のコンテンツ提供装置における優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図である。ステップS0701では、コンテンツ提供装置は、視聴者数が複数であるか否か判断する。ここで、複数であるとの判断である場合はステップS0702に進む。視聴者が複数ではないとの判断である場合は優先視聴者決定処理を終了する。ステップS0702では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて取得された視聴者IDと、視聴者IDに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるID優先ルールとを用いて、視聴者の視聴優先指数を取得する。次に、ステップS0703では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて視聴者IDを取得した視聴者全てについて優先指数を取得したか否か判断する。ここで、視聴者全てについて優先指数を取得したとの判断である場合、ステップS0704に進む。優先指数を取得していない視聴者が残っているとの判断である場合は、ステップ0702に戻る。ステップS0704では、コンテンツ提供装置は、優先指数が取得された複数の視聴者の優先指数を比較する。ステップS0705では、コンテンツ提供装置は、優先視聴者を確定し、その視聴者の属性情報をRAMにて保持する。
<視聴サービス制御処理の具体例>
図8は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴サービス制御処理の流れの一例を示す図である。まず、ステップS0801において、優先視聴者決定処理により決定された優先視聴者の属性(好きなジャンル、年齢層、視力、聴力など)を取得する。ステップS0802において、不揮発性メモリから優先視聴者の属性と視聴サービスの内容を関連づけた情報をRAMに読み出し、取得された優先視聴者の属性に応じて視聴サービスの内容(お薦めコンテンツの内容、表記の種別、出力するコンテンツの文字の大きさ・音量の大きさなど)を決定する。次に、ステップS0803において、決定された視聴サービスの内容となるように、視聴サービスに関係する機器(ディスプレイ、スピーカーなど)を制御する。次に、ステップS0804において、制御すべき視聴サービスの全てについて、優先視聴者の属性に応じてその制御が行われたか否か判断する。全て行われたとの判断である場合は、視聴サービス制御処理を終了する。制御が行われていない視聴サービスが残っているとの判断である場合は、ステップS0802に戻る。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、視聴者が複数いる場合、視聴者の属性情報と所定のルールを用いて優先視聴者を決定するため、その場の状況に好ましい視聴環境を提供することが可能になる。
<<実施形態2>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1のコンテンツ提供装置と同様であるが、視聴者の属性情報と現在時刻と、視聴者の属性情報と視聴時間帯とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である時間帯別優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定することを特徴とする。
<構成>
図9は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」0900は、「カメラ部」0901と、「認識情報取得部」0902と、「視聴者属性取得部」0903と、「優先視聴者決定部」0904と、「視聴サービス制御部」0905と、「視聴サービス部」0906と、を有し、「優先視聴者決定部」は、「時間帯別優先ルール保持手段」0907と、「時間帯別優先決定手段」0908を有する。以下、実施形態1との相違点である「時間帯別優先ルール保持手段」と「時間帯別優先決定手段」について説明する。
「時間帯別優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、視聴者の属性情報と視聴時間帯とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である時間帯別優先ルールを保持する。ここで、視聴時間帯の区分けの仕方は任意であるが、0時から3時間ごとに区分けしたり、6時間ごとに区分けしたりすることが考えられる。また、視聴時間帯に対して曜日の情報を付け加えることも可能である。また、視聴者として優先する度合を示す指数とは、当該指数が大きい者又は小さい者を優先して視聴サービスを提供することをいう。
図10は、時間帯別優先ルールの一例を示す図である。この図の例では、年齢層や性別によって、視聴者をC1(0〜12歳の子供)、C2(13〜19歳の子供)、F1(20〜34歳の女性)、F2(35〜49歳の女性)、F3(50歳以上の女性)、M1(20〜34歳の男性)、M2(35〜49歳の男性)、M3(50歳以上の男性)のグループに区分けしている。また、時間帯を6〜12時、12〜18時、18〜24時、24〜翌日の6時に区分けしている。そして、時間帯と視聴者の区分に応じて、視聴者として優先する度合を示す指数を定めた優先指数が割り当てられている。優先指数は視聴者の区分の数だけ種類が存在し、優先指数の高いものから順にA、B、・・・、Hとなっている。
「時間帯別優先決定手段」は、視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報と現在時刻と所定のルールである時間帯別優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定する。図10の例で説明すると、視聴者の区分がC2、F2、M2であり、現在時刻が18〜24時の時間帯である場合は、C2の優先指数が最も高くなっているため、C2の視聴者が優先視聴者となる。また、視聴者の区分がC2、F2、M2であり、現在時刻が12〜18時の時間帯である場合は、F2の優先指数が最も高くなっているため、F2の視聴者が優先視聴者となる。
本実施形態のコンテンツ提供装置は、さらに、以下で述べる「属性別視聴履歴保持部」と、「時間帯別優先度ルール更新手段」を備えていてもよい。当該構成を備えていることにより、視聴者の視聴履歴に応じて時間帯別優先度ルールを更新することが可能になり、より適切な優先視聴者の選定を行うことが可能になる。
「属性別視聴履歴保持部」は、前記視聴者の属性に応じた視聴履歴である属性別視聴履歴を保持する。ここで、視聴者の属性に応じた視聴履歴としては、視聴者IDごとの視聴履歴とすることも可能であるし、視聴者の性別・年齢層ごとの視聴履歴とすることも可能である。視聴履歴の内容としては、視聴日時・曜日・時間帯の情報や、視聴コンテンツのジャンルの情報、視聴時間の情報、視聴回数の情報、一緒に視聴した人の視聴者IDなどが挙げられる。また、属性別視聴履歴の更新は、視聴者属性取得部にて取得される視聴者の属性に変化があった場合や視聴時間帯が切り替わった場合、視聴コンテンツの属性に変化があった場合に行うことが考えられる。例えば、新たな視聴者が加わって視聴者IDが追加された場合や特定の視聴者がいなくなった場合は、各視聴者の視聴履歴を更新するための処理を行う。また、9時00分〜9時30分の視聴時間帯から9時30分〜10時00分の視聴時間帯に切り替わった場合、各視聴時間帯に関する視聴履歴を更新するための処理を行う。また、スポーツ番組からお笑い番組にコンテンツが変化した場合、各ジャンル属性に関する視聴履歴を更新するための処理を行う。なお、視聴コンテンツが録画コンテンツの場合には、実際の視聴時間帯ではなく、録画した時間帯で視聴履歴を更新するようにしてもよい。このようにすれば、例えばある日の9〜10時に放映された子供向け帯番組を録画し、これを17〜18時に子供が視聴した場合、子供の視聴履歴の更新は9〜10時に視聴したものとしてなされるため、次回同じ番組を9〜10時に子供が視聴する際には、前回子供が9〜10時に視聴したという視聴履歴を反映した優先視聴者の決定処理がなされることになる。従って、より視聴者の属性にふさわしい処理を行うことが可能となる。
「時間帯別優先度ルール更新手段」は、属性別視聴履歴に基づいて、時間帯別優先度ルールを更新する。ここで、更新処理は、属性別視聴履歴が更新されたことを検知して行うことも可能であるし、所定時間間隔又は所定日時の到来をもって行ってもよい。時間帯別優先度ルールの更新処理としては、視聴履歴が更新された視聴時間帯に関して、過去所定期間の各視聴者属性の視聴履歴を比較し、視聴時間の多い視聴者属性から順番に高い優先指数を割り当てて、時間帯別優先ルールを更新することが考えられる。
<処理の流れ>
図11は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラムによって実現され、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS1101において、コンテンツ提供装置は、視聴者のいる領域を撮像する(撮像ステップ)。次に、ステップS1102において、コンテンツ提供装置は、撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する(認識情報取得ステップ)。次に、ステップS1103において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する(視聴者属性取得ステップ)。次に、ステップS1104において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS1105Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS1105Bに進む。ステップS1105Aでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する。ステップS1105Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した視聴者の属性情報と、現在時刻と、視聴者の属性情報と視聴時間帯とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である時間帯別優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ:時間帯別優先決定処理)。ステップS1106Bでは、コンテンツ提供装置は、決定された優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。なお、上記処理は所定のタイミング(例えば、一定の時間間隔や特定の操作が行われたタイミング)で行うことが可能であり、新たな視聴者が加わった場合やこれまでいた視聴者がいなくなった場合であっても、その状況においてもっとも適当な優先視聴者を決定することができる。また、ステップS1103の後に視聴者のメンバー構成に変化があったか否か(視聴者が新たに加わったり、いなくなったりしたか否か)判断し、メンバー構成に変化があった場合にはステップS1104の処理を行い、メンバー構成に変化がない場合にはステップS1101に戻る処理を行ってもよい。
<優先視聴者決定処理の具体例>
図12は、本実施形態のコンテンツ提供装置における優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図である。ステップS1201では、コンテンツ提供装置は、視聴者数が複数であるか否か判断する。ここで、複数であるとの判断である場合はステップS1202に進む。複数ではないとの判断である場合は優先視聴者決定処理を終了する。ステップS1202では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて取得された視聴者の性別・年齢層(又は視聴者ID、以下同様)と、現在時刻と、視聴者の性別・年齢層と視聴時間帯とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である時間帯別優先ルールとを用いて、視聴者の視聴優先指数を取得する。次に、ステップS1203では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて性別・年齢層を取得した視聴者全てについて優先指数を取得したか否か判断する。ここで、視聴者全てについて優先指数を取得したとの判断である場合、ステップS1204に進む。優先指数を取得していない視聴者が残っているとの判断である場合は、ステップ1202に戻る。ステップS1204では、コンテンツ提供装置は、優先指数が取得された複数の視聴者の優先指数を比較する。ステップS1205では、コンテンツ提供装置は、優先視聴者を確定し、その視聴者の属性情報をRAMにて保持する。
<視聴履歴更新処理の具体例>
図13は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴履歴更新処理の流れの一例を示す図である。ステップS1301では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて取得される視聴者IDに変化があったか否か判断する。ここで視聴者IDに変化があったとの判断である場合は、ステップS1302に進む。変化がないとの判断である場合は、ステップS1303に進む。ステップS1302では、コンテンツ提供装置は、変化のあった視聴者IDの視聴時間のカウントの開始又は停止を行う。つまり、新たな視聴者が加わった場合は、その視聴者IDの視聴時間のカウントを開始し、特定の視聴者がいなくなった場合は、その視聴者IDの視聴時間のカウントを停止する。次に、ステップS1303において、コンテンツ提供装置は、視聴時間帯が切り替わったか否か判断する。ここで、視聴時間帯が切り替わったとの判断である場合は、ステップS1304に進む。視聴時間帯は切り替わっていないとの判断である場合は、ステップS1305に進む。ステップS1304では、コンテンツ提供装置は、新たに始まった視聴時間帯及び終了した視聴時間帯に関して、各視聴者IDの視聴時間のカウントの開始又は停止を行う。つまり、新たに始まった視聴時間帯に関しては、その視聴時間帯における視聴者IDの視聴時間のカウントを開始し、終了した視聴時間帯に関しては、その視聴時間帯における視聴者IDの視聴時間のカウントを停止する。ステップS1305では、各視聴者の視聴履歴における視聴時間帯ごとの視聴時間の情報を更新する。
<時間帯別優先ルール更新処理の具体例>
図14は、本実施形態のコンテンツ提供装置における時間帯別優先ルール更新処理の流れの一例を示す図である。ステップS1401では、コンテンツ提供装置は、視聴履歴が更新されたか否か判断する。ここで、視聴履歴が更新されたとの判断である場合は、ステップS1402に進む。視聴履歴が更新されていないとの判断である場合は時間帯別優先ルール更新処理を終了する。ステップS1402では、コンテンツ提供装置は、視聴履歴において視聴時間の情報が更新された視聴時間帯に関して、過去所定期間(例えば、過去1週間)の各性別・年齢層(又は各登録視聴者など、以下同様)の平均視聴時間(又は平均視聴回数など、以下同様)を算出する。次に、ステップS1403では、コンテンツ提供装置は、算出された各性別・年齢層の平均視聴時間(又は平均視聴回数など)を比較して、平均視聴時間の多い性別・年齢層から順番に高い優先指数を割り当てる。次に、ステップS1404では、コンテンツ提供装置は、ステップS1403での割り当て結果に基づいて、不揮発性メモリに格納されている時間帯別優先ルールを更新する。ここでは、視聴履歴が更新されたことをもって時間帯別優先ルールの更新処理を行っているが、この例に限定されるものではなく、例えば所定時間おき(例えば、1日おき)に時間帯別優先ルールの更新処理を行ってもよい。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、視聴者が複数いる場合、視聴者の属性情報と視聴時間帯とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報を用いて優先視聴者を決定する。これにより、時間帯に応じて適当な優先視聴者を決定し、好ましい態様で視聴サービスを提供することが可能になる。
<<実施形態3>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、視聴者の属性情報及び視聴コンテンツの属性情報と、視聴者の属性情報と視聴コンテンツの属性情報とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるコンテンツ別優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定することを特徴とする。
<構成>
図15は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」1500は、「カメラ部」1501と、「認識情報取得部」1502と、「視聴者属性取得部」1503と、「優先視聴者決定部」1504と、「視聴サービス制御部」1505と、「視聴サービス部」1506と、「コンテンツ属性取得部」1507と、を有し、「優先視聴者決定部」は、「コンテンツ別優先ルール保持手段」1508と、「コンテンツ別優先決定手段」1509を有する。以下、実施形態1、2との相違点である「コンテンツ属性取得部」と「コンテンツ別優先ルール保持手段」と「コンテンツ別優先決定手段」について説明する。
「コンテンツ属性取得部」は、視聴コンテンツの属性情報を取得する。視聴コンテンツの属性情報としては、コンテンツを識別するための索引的情報、コンテンツの詳細内容情報、放送イベント履歴情報、コンテンツのジャンル(分類情報)、コンテンツのフォーマット情報などが挙げられる。より具体的には、コンテンツの索引的情報としてコンテンツのタイトル、出演者、監督、原作者、製作会社の情報、話数などが挙げられる。また、コンテンツの詳細内容情報としてコンテンツの開始時間・終了時間、内容時間、コマーシャルの開始時間・終了時間、概要説明、キーワード、撮影場所、利用楽曲などが挙げられる。また、放送イベント履歴情報として、初回放送日時、放送チャンネル名、生放送フラグ、視聴率情報、放送回数などが挙げられる。また、コンテンツのジャンル(分類情報)として、ジャンルコード(ニュース、スポーツ等)、目的区分(娯楽、教養等)、視聴対象コード(児童、一般等)などが挙げられる。また、コンテンツのフォーマット情報として、映像サンプリングレート、音声ビットレート、解像度、録画制限フラグ、視聴回数制限フラグ、などが挙げられる。
「コンテンツ別優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、視聴者の属性情報と視聴コンテンツの属性情報とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるコンテンツ別優先ルールを保持する。図16は、コンテンツ別優先ルールの一例を示す図である。この図の例では、年齢層や性別によって、視聴者をC1(0〜12歳の子供)、C2(13〜19歳の子供)、F1(20〜34歳の女性)、F2(35〜49歳の女性)、F3(50歳以上の女性)、M1(20〜34歳の男性)、M2(35〜49歳の男性)、M3(50歳以上の男性)のグループに区分けしている。また、コンテンツのジャンルコードを、ニュース/報道情報/ワイドショー、スポーツ、ドラマ、音楽、バラエティー、・・・、趣味/教育/福祉に区分けしている。そして、コンテンツのジャンルと視聴者の区分に応じて、視聴者として優先する度合を示す指数を定めた優先指数が割り当てられている。優先指数は視聴者の区分の数だけ種類が存在し、優先指数の高いものから順にA、B、・・・、Hとなっている。
「コンテンツ別優先決定手段」は、視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報とコンテンツ属性取得部にて取得した視聴コンテンツの属性情報と所定のルールであるコンテンツ別優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定する。図16の例で説明すると、視聴者の区分がF1、M1、M3であり、コンテンツのジャンルコードがスポーツである場合は、M3の優先指数が最も高くなっているため、M3の視聴者が優先視聴者となる。また、視聴者の区分がF1、M1、M3であり、コンテンツのジャンルコードがドラマである場合は、F1の優先指数が最も高くなっているため、F1の視聴者が優先視聴者となる。
本実施形態のコンテンツ提供装置は、さらに、実施形態2で述べた「属性別視聴履歴保持部」と、以下で述べる「コンテンツ別優先度ルール更新手段」を備えていてもよい。当該構成を備えていることにより、視聴者の視聴履歴に応じてコンテンツ別優先度ルールを更新することが可能になり、より適切な優先視聴者の選定を行うことが可能になる。
「コンテンツ別優先ルール更新手段」は、属性別視聴履歴に基づいて、コンテンツ別優先ルールを更新する。ここで、更新処理は、属性別視聴履歴が更新されたことを検知して行うことも可能であるし、所定時間間隔又は所定日時の到来をもって行ってもよい。コンテンツ別優先ルールの更新処理としては、視聴履歴が更新されたコンテンツ属性に関して、過去所定期間の各視聴者属性の視聴履歴を比較し、視聴時間の多い(又は視聴回数が多いなど)視聴者属性から順番に高い優先指数を割り当てて、コンテンツ別優先ルールを更新することが考えられる。
<処理の流れ>
図17は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラムによって実現され、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS1701において、コンテンツ提供装置は、視聴者のいる領域を撮像する(撮像ステップ)。次に、ステップS1702において、コンテンツ提供装置は、撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する(認識情報取得ステップ)。次に、ステップS1703において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する(視聴者属性取得ステップ)。次に、ステップS1704において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS1705Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS1705Bに進む。ステップS1705Aでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する。ステップS1705Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴コンテンツの属性情報を取得する。ステップS1706Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した視聴者の属性情報と、コンテンツ属性取得ステップにて取得した視聴コンテンツの属性情報と、視聴者の属性情報と視聴コンテンツの属性情報とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるコンテンツ別優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ:コンテンツ別優先決定処理)。ステップS1707Bでは、コンテンツ提供装置は、決定された優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。なお、上記処理は所定のタイミング(例えば、一定の時間間隔や特定の操作が行われたタイミング)で行うことが可能であり、新たな視聴者が加わった場合やこれまでいた視聴者がいなくなった場合であっても、その状況においてもっとも適当な優先視聴者を決定することができる。また、ステップS1703の後に視聴者のメンバー構成に変化があったか否か(視聴者が新たに加わったり、いなくなったりしたか否か)判断し、メンバー構成に変化があった場合にはステップS1704の処理を行い、メンバー構成に変化がない場合にはステップS1701に戻る処理を行ってもよい。
<優先視聴者決定処理の具体例1>
図18は、本実施形態のコンテンツ提供装置における優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図である。ステップS1801では、コンテンツ提供装置は、視聴者数が複数であるか否か判断する。ここで、複数であるとの判断である場合はステップS1802に進む。複数ではないとの判断である場合は優先視聴者決定処理を終了する。ステップS1802では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて取得された視聴者の年齢・性別(又は視聴者ID、以下同様)と、コンテンツ属性取得処理にて取得したコンテンツ属性情報と、視聴者の年齢・性別と視聴コンテンツのジャンルとに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるコンテンツ別優先ルールとを用いて、視聴者の視聴優先指数を取得する。次に、ステップS1803では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて年齢・性別を取得した視聴者全てについて優先指数を取得したか否か判断する。ここで、視聴者全てについて優先指数を取得したとの判断である場合、ステップS1804に進む。優先指数を取得していない視聴者が残っているとの判断である場合は、ステップS1802に戻る。ステップS1804では、コンテンツ提供装置は、優先指数が取得された複数の視聴者の優先指数を比較する。ステップS1805では、コンテンツ提供装置は、優先視聴者を確定し、その視聴者の属性情報をRAMにて保持する。
<優先視聴者決定処理の具体例2>
図19は、本実施形態のコンテンツ提供装置における優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図である。ステップS1901では、コンテンツ提供装置は、視聴者数が複数であるか否か判断する。ここで、複数であるとの判断である場合はステップS1902に進む。複数ではないとの判断である場合は優先視聴者決定処理を終了する。ステップS1902では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて取得された視聴者の属性と、コンテンツ属性取得処理にて取得したコンテンツ属性と、視聴者の属性と視聴コンテンツのジャンルとに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるコンテンツ別優先ルールとを用いて、視聴者の視聴優先指数(1)を取得する。次に、ステップS1903では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて取得された視聴者の属性と、現在時刻と、視聴者の属性と視聴時間帯とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である時間帯別優先ルールを用いて、その視聴者の優先指数(2)を取得する。次に、ステップS1904では、コンテンツ提供装置は、上記優先指数(1)と優先指数(2)を足し合わせて優先指数を算出する。次に、ステップS1905では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて属性を取得した視聴者全てについて優先指数を算出したか否か判断する。ここで、視聴者全てについて優先指数を算出したとの判断である場合、ステップS1906に進む。優先指数を算出していない視聴者が残っているとの判断である場合は、ステップ1902に戻る。ステップS1906では、コンテンツ提供装置は、優先指数が算出された複数の視聴者の優先指数を比較する。ステップS1907では、コンテンツ提供装置は、最大の優先指数を有する視聴者が一人であるか否か判断する。ここで、最大の優先指数を有する視聴者が複数である場合はステップS1908に進む。ここで、最大の優先指数を有する視聴者が一人であるとの判断である場合は、ステップS1909に進む。ステップS1908では、コンテンツ提供装置は、視聴時間、優先視聴者になった総時間の長さや、優先視聴者になった回数の多さ、最近優先視聴者になってからの経過時間などに基づいて最大の優先指数を有する視聴者から一人の視聴者を選択する。ステップS1909では、コンテンツ提供装置は、優先視聴者を確定し、その視聴者の属性情報をRAMにて保持する。
<視聴履歴更新処理の具体例>
図20は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴履歴更新処理の流れの一例を示す図である。ステップS2001では、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得処理にて取得される視聴者IDに変化があったか否か判断する。ここで視聴者IDに変化があったとの判断である場合は、ステップS2002に進む。変化がないとの判断である場合は、ステップS2003に進む。ステップS2002では、コンテンツ提供装置は、変化のあった視聴者IDの視聴時間のカウントの開始又は停止を行う。つまり、新たな視聴者が加わった場合は、その視聴者IDの視聴時間のカウントを開始し、特定の視聴者がいなくなった場合は、その視聴者IDの視聴時間のカウントを停止する。次に、ステップS2003において、コンテンツ提供装置は、コンテンツ属性取得処理にて取得される視聴コンテンツ属性に変化があったか否か判断する。ここで、変化があったとの判断である場合は、ステップS2004に進む。変化がないとの判断である場合は、ステップS2005に進む。ステップS2004では、コンテンツ提供装置は、変化のあったコンテンツ属性に関して、各視聴者の視聴時間のカウントの開始又は停止を行う。つまり、新たなコンテンツ属性が加わった場合は、そのコンテンツ属性に関する視聴者IDの視聴時間のカウントを開始し、特定のコンテンツ属性が外れた場合は、そのコンテンツ属性に関する各視聴者IDの視聴時間のカウントを停止する。ステップS2005では、コンテンツ提供装置は、各視聴者の視聴履歴におけるコンテンツ属性ごとの視聴時間の情報を更新する。
<コンテンツ別優先ルール更新処理の具体例>
図21は、本実施形態のコンテンツ提供装置におけるコンテンツ別優先ルール更新処理の流れの一例を示す図である。ステップS2101では、コンテンツ提供装置は、視聴者の視聴履歴が更新されたか否か判断する。ここで、視聴履歴が更新されたとの判断である場合は、ステップS2102に進む。視聴履歴が更新されていないとの判断である場合はコンテンツ別優先ルール更新処理を終了する。ステップS2102では、コンテンツ提供装置は、視聴履歴における視聴時間が更新されたコンテンツ属性(ジャンル、タイトルなど)に関して、過去所定期間(例えば、過去1カ月)の各性別・年齢層(又は各登録視聴者など、以下同様)の平均視聴回数(又は平均視聴時間など、以下同様)を算出する。次に、ステップS2103では、コンテンツ提供装置は、算出された各性別・年齢層の平均視聴回数を比較して、平均視聴回数の多い性別・年齢層から順番に高い優先指数を割り当てる。次に、ステップS2104では、ステップS2103での割り当て結果に基づいて、不揮発性メモリに格納されているコンテンツ別優先ルールを更新する。ここでは、視聴履歴が更新されたことをもってコンテンツ別優先ルールの更新処理を行っているが、この例に限定されるものではなく、例えば所定時間おき(例えば、1日おき)にコンテンツ別優先ルールの更新処理を行ってもよい。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、視聴者が複数いる場合、視聴者の属性情報と視聴コンテンツの属性情報とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるコンテンツ別優先ルールを用いて優先視聴者を決定する。これにより、視聴コンテンツの属性に応じて適当な優先視聴者を決定し、好ましい態様で視聴サービスを提供することが可能になる。
<<実施形態4>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、視聴者の属性情報として、視聴者がリモコン操作者であるか否かを示す情報である操作者情報を取得し、当該操作者情報と、リモコン操作者を優先視聴者とする操作者優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定することを特徴とする。
図22は、本実施形態のコンテンツ提供装置の概要を示す図である。この図の例では、視聴者としてAとBがいるが、リモコン操作者を優先するというルールに基づいて、リモコン操作者であるAを優先視聴者として選定する。その結果、Aに合わせてメニュー画面が構成される。
<構成>
図23は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」2300は、「カメラ部」2301と、「認識情報取得部」2302と、「視聴者属性取得部」2303と、「優先視聴者決定部」2304と、「視聴サービス制御部」2305と、「視聴サービス部」2306と、を有し、「視聴者属性情報取得部」は「操作者情報取得手段」2307を有し、「優先視聴者決定部」は「操作者優先ルール保持手段」2308と、「操作者優先決定手段」2309を有する。以下、実施形態1との相違点である「操作者情報取得手段」と「操作者優先ルール保持手段」と「操作者優先決定手段」について説明する。
「操作者情報取得手段」は、視聴者の属性情報として、視聴者がリモコン操作者であるか否かを示す情報である操作者情報を取得する。ここで、操作者情報の取得処理のために、例えば、リモコン操作が行われたことを検知した際に、撮像画像においてリモコン装置が存在する領域を特定し、リモコン装置の位置に最も近い位置にいる視聴者をリモコン操作者であると判断することが考えられる。また、リモコン装置からの信号を受光した角度を検知することが可能である場合は、その角度情報と、撮像画像の情報に基づいてリモコン操作者を特定する処理を行ってもよい。
「操作者優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、リモコン操作者を優先視聴者とする操作者優先ルールを保持する。特定の操作を行ったリモコン操作者を優先視聴者とするルールを保持することも可能である。例えば、出力するコンテンツを切り替える操作を行ったリモコン操作者については優先視聴者とみなすが、それ以外の操作(例えば、音量を増減する操作など)を行った場合はリモコン操作者であっても優先視聴者とはみなさないルールとすることも可能である。
「操作者優先決定手段」は、操作者情報取得手段にて取得した操作者情報と所定のルールである操作者優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定する。
<処理の流れ>
図24は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラムによって実現され、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS2401において、コンテンツ提供装置は、視聴者のいる領域を撮像する(撮像ステップ)。次に、ステップS2402において、コンテンツ提供装置は、撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する(認識情報取得ステップ)。次に、ステップS2403において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、視聴者がリモコン操作者であるか否かを示す情報である操作者情報を含む視聴者の属性情報を取得する(視聴者属性取得ステップ:操作者情報取得処理)。次に、ステップS2404において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS2405Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS2405Bに進む。ステップS2405Aでは、コンテンツ提供装置は、決定された優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS2405Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した操作者情報を含む視聴者の属性情報と、リモコン操作者を優先視聴者とする操作者優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。ステップS2406Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。なお、上記処理は所定のタイミング(例えば、一定の時間間隔やリモコン操作が行われたタイミング)で行うことが可能であり、リモコン操作者が変わった場合であっても、その状況においてもっとも適当な優先視聴者を決定することができる。また、ステップS2403の後に操作者情報に変化があったか否か(別の視聴者がリモコン操作者になったり、視聴者のメンバー構成に変化があったりしたか否か)判断し、操作者情報に変化があった場合にはステップS2404の処理を行い、操作者情報に変化がない場合にはステップS2401に戻る処理を行ってもよい。
<視聴者属性情報取得処理(操作者情報取得処理)の具体例:>
図25は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴者属性情報取得処理(操作者情報取得処理)の流れの一例を示す図である。まず、ステップS2501において、コンテンツ提供装置は、リモコン信号を受信したか否か判断する。ここで、リモコン信号を受信したとの判断である場合は、ステップS2502に進む。リモコン信号を受信していないとの判断である場合は、待機する。次に、ステップS2502において、コンテンツ提供装置は、カメラ装置からの撮像画像と、不揮発性メモリからRAMに読み出されたリモコン画像とのパターンマッチングを行い、リモコンであると認識される画像領域を抽出する。次に、ステップS2503において、コンテンツ提供装置は、視聴者認識処理にて認識された視聴者のうち、リモコンに対して最も近い位置にいる視聴者を特定する。ステップS2504では、コンテンツ提供装置は、リモコンに対して最も近い位置にいる視聴者がリモコン操作者であるとの操作者情報を、その視聴者の属性情報としてRAMに格納する。
<優先視聴者決定処理の具体例>
本実施形態のコンテンツ提供装置における優先視聴者決定処理では、リモコン操作者を優先視聴者とする操作者優先ルールに基づいてリモコン操作者を優先視聴者とする。また、リモコン操作者の属性情報を優先視聴者の属性情報として、RAMにて保持する。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、視聴者が複数いる場合、リモコン操作者を優先視聴者とする操作者優先ルールを用いて優先視聴者を決定する。これにより、リモコン操作者を検知することで適当な優先視聴者を決定し、好ましい態様で視聴サービスを提供する
ことが可能になる。
<<実施形態5>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、複数のコンテンツをマルチウインドウ表示することが可能であり、視聴者の属性情報として、視聴者が前記マルチウインドウ中のいずれのウインドウを視聴しているかを示す情報を取得し、当該情報をさらに用いてウインドウごとに優先視聴者を決定することを特徴とする。
図26は、本実施形態のコンテンツ提供装置の概要を示す図である。この図の例では、2画面でそれぞれ別のコンテンツが提供されており、Aは左画面を視聴し、Bは右画面を視聴している。この場合は、カメラ装置で視聴者がどちらの画面を見ているか判別し、左画面にはAに合わせたメニュー画面が表示され、右画面にはBに合わせたメニュー画面が表示される。
<構成>
図27は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」2700は、「カメラ部」2701と、「認識情報取得部」2702と、「視聴者属性取得部」2703と、「優先視聴者決定部」2704と、「視聴サービス制御部」2705と、「視聴サービス部」2706と、を有し、「視聴者属性情報取得部」は「視聴ウインドウ情報取得手段」2707を有し、「優先視聴者決定部」は「ウインドウ別決定手段」2708を有し、「視聴サービス部」は「マルチ表示手段」2709を有する。以下、実施形態1との相違点である「マルチ表示手段」と「視聴ウインドウ情報取得手段」と「ウインドウ別決定手段」について説明する。
「マルチ表示手段」は、複数のコンテンツをマルチウインドウ表示する。ここで、複数のコンテンツをマルチウインドウ表示するとは、ディスプレイ内部に複数のウインドウ領域を設けて各ウインドウにてそれぞれコンテンツを表示することや、ディスプレイを複数の領域に分割して各分割領域にてそれぞれコンテンツを表示することなどをいう。例えば、ディスプレイを左右の領域に分割し、左の領域ではコンテンツXを表示出力し、右の領域ではコンテンツYを表示出力する。
「視聴ウインドウ情報取得手段」は、視聴者の属性情報として、視聴者が前記マルチウインドウ中のいずれのウインドウを視聴しているかを示す情報である視聴ウインドウ情報を取得する。視聴ウインドウ情報の取得処理としては、視聴者の画像から体の中心、左右の目・瞳孔・鼻孔などの位置座標を特定して視聴位置・視線方向を検出し、マルチウインドウ中のいずれのウインドウを視聴しているかを判断することが考えられる。なお、一の視聴者がマルチウインドウ中の複数のウインドウを視聴している場合やディスプレイ以外に目移りしている場合などを考慮して、過去所定時間の範囲内で特定のウインドウを視聴していると判断された場合は、そのウインドウに視聴者であると判断することも可能である。
「ウインドウ別決定手段」は、取得した視聴ウインドウ情報をさらに用いてウインドウごとに優先視聴者を決定する。ここで、ウインドウごとに一人の優先視聴者を決定することが主として考えられるが、複数の視聴サービスの制御が行われる場合などは一のウインドウに対して複数の優先視聴者を決定してもよい。例えば、一のウインドウを見る視聴者が複数いる場合であって、コンテンツなどに含まれる文字の大きさに関しては視力の弱い視聴者を優先視聴者とし、コンテンツなどの音声の大きさに関しては聴力の弱い視聴者を優先視聴者とする。
<処理の流れ>
図28は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラムによって実現され、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS2801において、コンテンツ提供装置は、視聴者のいる領域を撮像する(撮像ステップ)。次に、ステップS2802において、コンテンツ提供装置は、撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する(認識情報取得ステップ)。次に、ステップS2803において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、視聴者が前記マルチウインドウ中のいずれのウインドウを視聴しているかを示す情報である視聴ウインドウ情報を含む視聴者の属性情報を取得する(視聴者属性取得ステップ:視聴ウインドウ情報取得処理)。次に、ステップS2804において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS2805Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS2805Bに進む。ステップS2805Aでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する。ステップS2805Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した視聴ウインドウ情報を含む視聴者の属性情報と所定のルールとを用いてウインドウごとに優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。ステップS2806Bでは、コンテンツ提供装置は、ウインドウごとに決定された優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。なお、上記処理は所定のタイミング(例えば、一定の時間間隔や特定の操作が行われたタイミング)で行うことが可能であり、視聴者が視聴するウインドウを変更した場合であっても、その状況においてもっとも適当な優先視聴者を決定することができる。また、ステップS2803の後に視聴ウインドウ情報に変化があったか否か(視聴者が視聴するウインドウを変更したり、視聴者のメンバー構成が変化したりしたか否か)判断し、視聴ウインドウ情報に変化があった場合にはステップS2804の処理を行い、視聴ウインドウ情報に変化がない場合にはステップS2801に戻る処理を行ってもよい。
<視聴者属性取得処理(視聴ウインドウ情報取得処理)の具体例>
図29は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴者属性取得処理(視聴ウインドウ情報取得処理)の流れの一例を示す図である。まず、ステップS2901において、コンテンツ提供装置は、複数のコンテンツをマルチウインドウ表示しているか否か判断する。ここで、マルチウインドウ表示していないとの判断である場合は、待機する。ここで、マルチウインドウ表示しているとの判断である場合は、ステップS2902に進む。ステップS2902では、コンテンツ提供装置は、一の視聴者の画像から、体の中心、左右の目・瞳孔・鼻孔などの位置座標を特定し、その視聴者の視聴位置、視線方向を検出する。次に、ステップS2903において、コンテンツ提供装置は、ステップS2902にて検出された視聴者の視聴位置、視線方向から、マルチウインドウ中のいずれのウインドウを視聴しているかを判断する。次に、ステップS2904において、コンテンツ提供装置は、ステップS2903の判断結果に応じて視聴者がマルチウインドウ中のいずれのウインドウを視聴しているかを示す情報である視聴ウインドウ情報を、属性情報としてRAMにて保持する。次に、ステップS2905では、コンテンツ提供装置は、視聴者全てについて視聴ウインドウ情報を取得したか否か判断する。ここで、取得したとの判断である場合は、視聴ウインドウ情報取得処理を終了する。取得していない視聴者が残っているとの判断である場合は、ステップS2902に戻る。
<優先視聴者決定処理(ウインドウ別決定処理)の具体例>
図30は、本実施形態のコンテンツ提供装置における優先視聴者決定処理(ウインドウ別決定処理)の流れの一例を示す図である。ステップS3001では、コンテンツ提供装置は、視聴者数が複数であるか否か判断する。ここで、複数であるとの判断である場合はステップS3002に進む。複数ではないとの判断である場合は優先視聴者決定処理を終了する。次に、ステップS3002では、コンテンツ提供装置は、一のウインドウを選択し、そのウインドウを視聴している視聴者のIDを、視聴者属性取得処理にて取得した視聴ウインドウ情報を用いて抽出する。次に、ステップS3003では、コンテンツ提供装置は、ステップS3002にて抽出された視聴者IDと、視聴者IDに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるID優先ルールとを用いて、視聴者の視聴優先指数を取得する。次に、ステップS3004では、コンテンツ提供装置は、ステップS3002にて抽出された視聴者IDを取得した視聴者全てについて優先指数を取得したか否か判断する。ここで、視聴者全てについて優先指数を取得したとの判断である場合、ステップS3005に進む。優先指数を取得していない視聴者が残っているとの判断である場合は、ステップ3003に戻る。ステップS3005では、コンテンツ提供装置は、優先指数が取得された複数の視聴者の優先指数を比較する。ステップS3006では、コンテンツ提供装置は、選択されたウインドウについて優先視聴者を確定し、その視聴者の属性情報をRAMにて保持する。次に、ステップS3007では、コンテンツ提供装置は、全てのウインドウについて優先視聴者を確定したか否か判断する。ここで、全てのウインドウについて優先視聴者を確定したとの判断である場合は、優先視聴者決定処理を終了する。優先視聴者が確定していないウインドウが残っているとの判断である場合は、ステップS3002に戻る。
<視聴サービス制御処理の具体例>
図31は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴サービス制御処理の流れの一例を示す図である。まず、ステップS3101において、コンテンツ提供装置は、一のウインドウを選択し、そのウインドウについて優先視聴者決定処理により決定された優先視聴者の視聴サービスに関係する属性を抽出する。次に、ステップS3102において、コンテンツ提供装置は、不揮発性メモリから優先視聴者の属性と特定のウインドウの視聴サービスの内容を関連づけた情報をRAMに読み出し、抽出された優先視聴者の属性に応じて選択されたウインドウの視聴サービスの内容を決定する。次に、ステップS3103において、コンテンツ提供装置は、決定された視聴サービスの内容となるように、選択されたウインドウの視聴サービスに関係する機器(ディスプレイ、スピーカーなど)を制御する。次に、ステップS3104において、コンテンツ提供装置は、選択されたウインドウについて制御すべき視聴サービスの全てについて、優先視聴者の属性に応じてその制御が行われたか否か判断する。ここで、全て行われたとの判断である場合は、ステップS3105に進む。制御が行われていない視聴サービスが残っているとの判断である場合は、ステップS3102に戻る。ステップS3105では、コンテンツ提供装置は、全てのウインドウについて視聴サービスの制御が行われてか否か判断する。ここで、全てのウインドウについて視聴サービスの制御が行われたとの判断である場合は、視聴サービス制御処理を終了する。視聴サービスの制御が行われていないウインドウが残っているとの判断である場合は、ステップS3101に戻る。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、視聴者が複数いる場合、視聴者が前記マルチウインドウ中のいずれのウインドウを視聴しているかを示す情報を含む視聴者属性情報を取得し、当該情報を用いてウインドウごとに優先視聴者を決定する。これにより、その場の状況にとって好ましい態様で視聴サービスを提供することが可能になる。
<<実施形態6>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、視聴者の視線がコンテンツ提供装置の画面に向けられている程度を示す情報(視線情報)を取得して、その程度が最大である視聴者を優先するように優先視聴者を決定することを特徴とする。
<構成>
図32は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」3200は、「カメラ部」3201と、「認識情報取得部」3202と、「視聴者属性取得部」3203と、「優先視聴者決定部」3204と、「視聴サービス制御部」3205と、「視聴サービス部」3206と、を有し、「視聴者属性取得部」は、「視線情報取得手段」3207を有し、「優先視聴者決定部」は、「視線優先ルール保持手段」3208と、「視線依存優先決定手段」3209と、を有する。本実施形態の目的は、コンテンツ提供装置に最も多くの視線を向けている視聴者を優先視聴者として選定できるようにすることにある。これは、コンテンツ提供装置に最も多くの視線を向けている視聴者がそのコンテンツを最も熱心に視聴している者であり、従って、最も優先されるべき視聴者であると考える場合に対応するためのものである。以下、実施形態1との相違点である「視線情報取得手段」と「視線優先ルール保持手段」と「視線依存優先決定手段」について説明する。
「視線情報取得手段」は、視聴者の属性情報として「視線情報」を取得するように構成されている。「視線情報」とは、視聴者の視線がコンテンツ提供装置の画面に向けられている程度を示す情報をいう。視聴者の視線がコンテンツ提供装置の画面に向けられているかどうかの判断は公知の視線認識技術を用いて行うことが可能である。例えば、予め視聴者の顔の正面画像情報をデータベースに登録しておき、コンテンツ提供装置の画面付近に備えられたカメラ部で撮像した視聴者の顔画像と照合することで視聴者が画面に正対しているかどうか判断し、正対していると判断される場合には視線が向けられていると判断するようにしてもよい。あるいは、もう少し精緻に、カメラ部で撮像した顔画像から眼球(露出している部分をいう。以下同じ)の中心位置と瞳孔の中心位置を検出し、両者がほぼ一致していれば視線が向けられていると判断するようにしてもよい。いずれの方法においても、撮像した顔画像と予め登録された顔画像とを照合することで、撮像した顔画像がどの視聴者のものであるかを認識することができる。この撮像は全ての視聴者を対象として視聴者ごとに行う。また、視線が向けられている「程度」は、例えば、視聴者の視線が向けられている時間で測る(時間が長いほど程度が大きいと判断する)ことが可能である。
「視線優先ルール保持手段」は、所定のルールとして「視線優先ルール」を保持するように構成されている。「視線優先ルール」は、視線情報にてコンテンツ提供装置の画面に視線が向けられている程度が最大である視聴者を優先すると定めた情報である。視線優先ルールの具体的内容としては、例えば視線が向けられている時間が最も長い視聴者を優先するといったものが考えられる。
「視線依存優先決定手段」は、視線情報取得手段にて取得した視線情報と所定のルールである視線優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定するように構成されている。例えば、複数の視聴者A〜Cがいる場合に、視線がコンテンツ提供装置の画面に向けられている時間で示した視線情報のうち視聴者Aの視線情報が示す時間が最長であれば、視線優先ルールに基づいて視聴者Aを優先視聴者として決定する。
<処理の流れ>
図33は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ提供装置にて実行されるプログラムによって実現され、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である(以下の実施形態においても同様である)。まず、ステップS3301において、コンテンツ提供装置は、視聴者のいる領域を撮像する(撮像ステップ)。次に、ステップS3302において、コンテンツ提供装置は、撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する(認識情報取得ステップ)。次に、ステップS3303において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、視線情報を含む視聴者の属性を取得する(視聴者属性取得ステップ:視線情報取得処理を含む)。具体的には、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性として、視聴者の名前、性別、年齢層、顔画像などの情報及び視線情報を取得する。次に、ステップS3304において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS3305Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS3305Bに進む。ステップS3305Aでは、コンテンツ提供装置は、視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS3305Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した視線情報を含む視聴者の属性情報と、視線優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。ステップS3306Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。これらの処理によって、コンテンツ提供装置の画面に最も多くの視線を向けている視聴者が優先視聴者と決定され、当該視聴者の属性に応じた視聴サービスが提供されることになる。
あるいは、ステップS3303において、コンテンツ提供装置は上記処理に代えて視線情報を含まない視聴者の属性を取得し、ステップS3304において認識される視聴者が複数であると判断された場合にのみ各視聴者の視線情報を取得するようにしてもよい(以下の実施形態においても同様である)。視聴者が単数であれば視聴者間で視線の程度を比較する必要がないからである。
以上の処理は所定のタイミング(例えば、一定の時間間隔や特定の操作が行われたタイミング)で行うことが可能であり、新たな視聴者が加わった場合やこれまでいた視聴者がいなくなった場合であっても、その状況においてもっとも適当な優先視聴者を決定することができる。また、ステップS3303の後に視聴者のメンバー構成に変化があったか否か(視聴者が新たに加わったり、いなくなったりしたか否か)判断し、メンバー構成に変化があった場合にはステップS3304の処理を行い、メンバー構成に変化がない場合にはステップS3301に戻る処理を行ってもよい(以下の実施形態においても同様である)。
<視聴者属性取得処理(視線情報取得処理)の具体例>
図34は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴者属性取得処理(視線情報取得処理)の流れの一例を示す図である。まず、ステップS3401において、コンテンツ提供装置は、例えば、自身の画面付近に備えられたカメラ部で視聴者の顔画像を撮像する。次に、ステップS3402において、コンテンツ提供装置は、撮像した顔画像から例えば眼球の中心位置と瞳孔の中心位置を検出するなどにより視聴者の視線を検出する。この撮像及び視線の検出は例えばコンテンツの表示開始から一定時間(例えば5分間)行われる。また、この撮像・検出を連続的に複数回(例えば20分間)行ってもよいし、断続的に複数回(例えば5分間の撮像・検出を1分間のインターバルを置いて4回)行ってもよい。次に、ステップS3403において、コンテンツ提供装置は、検出した眼球の中心位置と瞳孔の中心位置がほぼ一致するか判断することなどにより視聴者の視線がコンテンツ提供装置の画面に向けられているか判断する。ここで「ほぼ一致」の判断基準は、両者の位置の差が眼球の直径の何%以内ならほぼ一致と判断するというような基準を予め定めておけばよい。次に、ステップS3404において、コンテンツ提供装置は、例えば上記のようなほぼ一致している状態が検出された時間を計測することで、画面に視線が向けられている程度を取得する。以上の処理は、顔画像を撮像した全ての視聴者について視聴者ごとに行う。視線情報の取得処理を全ての視聴者について行うことで、画面に視線が向けられている程度の大小を視聴者間で比較することが可能となる。
<優先視聴者決定処理(視線依存優先決定処理)の具体例>
次に、コンテンツ提供装置は、上記処理によって取得した各視聴者の視線が向けられている程度に基づいて、その程度が最大である視聴者を優先する優先視聴者決定処理(視線依存優先決定処理)を行う。視線が向けられている程度が最大である視聴者が誰であるかの判断は、例えば各視聴者の視線が画面に向けられている時間を所定時間内で比較して、その時間が最長の者を優先視聴者と決定するようにすればよい。あるいは、所定時間内において顔画像が撮像されていた時間のうち視線が向けられていた時間が占める比率が最も高い者を優先視聴者と決定するようにしてもよい。
この処理は、所定のタイミング(例えばコンテンツ表示開始後5分後)で一回だけ行い、その結果を以後コンテンツ表示終了までのすべての視聴サービス制御処理に反映するようにしてもよい。あるいは、所定のタイミングで複数回(例えばコンテンツ表示開始〜5分後、5〜10分後、10〜15分後など)繰り返して行い、その都度視聴サービス制御処理の内容を更新する形で反映するようにしてもよい。また、この優先決定処理を構成メンバーに変化が生じるたびや番組が切り替わるたびに行うようにしてもよい。
<視聴サービス制御処理の具体例>
本実施例における視聴サービス制御処理の流れは、実施形態1などで説明したところと基本的に同様であるが、本実施形態においては、視線が向けられている程度が最大であるとして優先視聴者に決定された視聴者の属性に合わせて視聴サービスの内容を決定する。例えば、優先視聴者として決定された視聴者の属性としての年齢層、視力、聴力に合わせて、視聴サービスの内容として出力コンテンツの文字の大きさや音量を決定し、これに従ったサービスを提供するためにディスプレイ、スピーカーなどの機器を制御する。例えば優先視聴者が老人であればコンテンツの文字を大きく表示したり大きな音量で出力する制御を行う。また、制御すべき視聴サービスの全てについて、優先視聴者の属性に応じてその制御が行われたか否か判断し、全て行われたとの判断である場合は、視聴サービス制御処理を終了する。制御が行われていない視聴サービスが残っているとの判断である場合は、視聴サービスの内容を決定するステップに戻る。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置によれば、コンテンツ提供装置の画面に視線を向けている程度が最大である視聴者を優先視聴者とすることができるので、そのコンテンツを熱心に視聴している蓋然性が最も高い視聴者の属性に対応した視聴サービス制御処理を行うことが可能になる。
<<実施形態7>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、視聴者の移動の程度の少なさを示す情報を取得して、移動の程度が最も少ない視聴者を優先するように優先視聴者を決定することを特徴とする。
<構成>
図35は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」3500は、「カメラ部」3501と、「認識情報取得部」3502と、「視聴者属性取得部」3503と、「優先視聴者決定部」3504と、「視聴サービス制御部」3505と、「視聴サービス部」3506とを有し、「視聴者属性取得部」は、「移動情報取得手段」3507を有し、「優先視聴者決定部」は、「移動優先ルール保持手段」3508と、「移動依存優先決定手段」3509と、を有する。本実施形態の目的は、コンテンツ提供装置の前での移動が最も少ない視聴者がそのコンテンツを最も熱心に視聴している者であり、従って、最も優先されるべき視聴者であると考える場合に対応するためのものである。例えば、小さな子供は、親がテレビを見ていればその近くにはいるものの、テレビ番組に興味がなければテレビの周辺で動き回っているということが多いと考えられる。従って、コンテンツ提供装置の前での動きが少ないほどその視聴者は当該コンテンツを熱心に視聴している蓋然性が高く、最も優先されるべき視聴者であると考えることができる。以下、実施形態1との相違点である「移動情報取得手段」と「移動優先ルール保持手段」と「移動依存優先決定手段」について説明する。
「移動情報取得手段」は、視聴者の属性情報として「移動情報」を取得するように構成されている。「移動情報」とは、視聴者の移動の少なさの程度を示す情報をいう。視聴者が移動したかどうか、またどの程度移動したかの判断には公知の画像認識技術を用いればよい。例えば、予め視聴者の顔や身体の画像情報を登録しておくとともに、撮像領域を複数の画像ブロックに分けておき、カメラ部で一定時間ごとに撮像した複数の画像の位置(例えば顔の中心位置)が複数の画像ブロックにわたっているかを検出し、例えば複数の画像ブロックにわたっていなければ移動していないと判断し、複数の画像ブロックにわたっている場合には移動したと判断するようにすればよい。また、移動があった場合には、各画像ブロックの位置情報に基づいて何ブロック移動したかを判断するようにする。また、これらの移動について定量的な比較を可能にするために、例えば移動がない場合を「0」、1ブロック離れた画像ブロックへの移動があった場合を「1」などと指数化し、所定時間内における数値の合計を「移動の程度」として取得するようにしてもよい。
「移動優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、「移動優先ルール」を保持するように構成されている。「移動優先ルール」は、移動情報にて視聴者の移動の最も少ない視聴者を優先すると定めた情報である。移動優先ルールの具体的内容としては、例えば、上述のように指数化して取得された移動の程度を比較して、その数値が最も小さい視聴者を移動の最も少ない視聴者として優先するといったものが考えられる。
「移動依存優先決定手段」は、移動情報取得手段にて取得した移動情報と所定のルールである移動優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定するように構成されている。例えば、複数の視聴者A〜Cがいる場合に、所定時間内における数値の合計で示した移動情報が、視聴者Aについては「0」、視聴者Bについては「15」、視聴者Cについては「33」である場合に、移動優先ルールに基づいて視聴者Aを優先視聴者として決定する。
<処理の流れ>
図36は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。このうち、ステップS3601及びステップS3602における処理は実施形態6などにおいて説明したところと同様である。次に、ステップS3603において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、移動情報を含む視聴者の属性を取得する(視聴者属性取得ステップ:移動情報取得処理を含む)。具体的には、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性として、視聴者の名前、性別、年齢層、顔画像などの情報及び移動情報を取得する。次に、ステップS3604において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS3605Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS3605Bに進む。ステップS3605Aでは、コンテンツ提供装置は、視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS3605Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した移動情報を含む視聴者の属性情報と、移動優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。ステップS3606Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。これらの処理によって、移動の程度の最も少ない視聴者が優先視聴者と決定され、当該視聴者の属性に応じた視聴サービスが提供されることになる。
<視聴者属性取得処理(移動情報取得処理)の具体例>
図37は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴者属性取得処理(移動情報取得処理)の流れの一例を示す図である。まず、ステップS3701において、コンテンツ提供装置は、例えば、自身の画面付近に備えられたカメラ部で視聴者の身体画像を撮像する。次に、ステップS3702において、コンテンツ提供装置は、撮像した身体画像が撮像領域内のどの画像ブロックに位置するかを検出する。次に、ステップS3703において、コンテンツ提供装置は当該身体画像を再び撮像し、ステップS3704においてその所在する画像ブロックの検出を行う。次に、ステップS3705において、コンテンツ提供装置は、ステップS3702、S3704で検出した二つの画像が所在する画像ブロックの位置の変化の有無を比較して、その視聴者が移動したかどうかを判断する。以上の撮像、検出、判断は例えばコンテンツの表示開始から一定時間ごと(例えば5分ごと)に複数回繰り返して行われる。次に、ステップS3706において、コンテンツ提供装置は、これらの判断結果に基づいて移動情報を取得する。例えば、指数で表わした移動情報の数値を合計することで、移動の程度を定量的に把握することができる。この取得処理を全ての視聴者について行うことで、移動の程度を視聴者間で比較することが可能となる。
<優先視聴者決定処理(視線依存優先決定処理)の具体例>
次に、コンテンツ提供装置は、上記処理によって取得した各視聴者の移動情報に基づいて、移動の少なさの程度が最大(換言すれば移動の程度が最小)である視聴者を優先する優先視聴者決定処理(移動依存優先決定処理)を行う。移動の程度が最小である視聴者が誰であるかの判断は、例えば上記処理によって移動の程度を指数で表わした移動情報を比較して、その数値が最小の者を優先視聴者と決定する。この処理は、所定のタイミングで二回だけ(例えばコンテンツ表示開始時及び5分後に)行い、その結果を以後コンテンツ表示終了までのすべての視聴サービス制御処理に反映するようにしてもよい。あるいは、所定のタイミングで複数回(例えばコンテンツ表示開始時、5分後、10分後、15分後など)繰り返して行い、その都度視聴サービス制御処理の内容を更新する形で反映するようにしてもよい。また、この優先決定処理を構成メンバーに変化が生じるたびや番組が切り替わるたびに行うようにしてもよい。
<視聴サービス制御処理の具体例>
本実施例における視聴サービス制御処理の流れは、実施形態1などで説明したところと基本的に同様であるが、本実施形態においては、移動の少なさの程度が最大(移動の程度が最小)であるとして優先視聴者に決定された視聴者の属性に合わせて視聴サービスの内容を決定する。その具体例は実施形態1などで述べたところと同様である。また、制御すべき視聴サービスの全てについて、優先視聴者の属性に応じてその制御が行われたか否か判断し、全て行われたとの判断である場合は、視聴サービス制御処理を終了する。制御が行われていない視聴サービスが残っているとの判断である場合は、視聴サービスの内容を決定するステップに戻る。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置によれば、コンテンツ提供装置の前での移動が最も少ない視聴者を優先視聴者とすることができるので、そのコンテンツを熱心に視聴している蓋然性が最も高い視聴者の属性に対応した視聴サービス制御処理を行うことが可能になる。
<<実施形態8>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、視聴者をコンテンツ操作者と関連付けて特定するための情報を取得し、当該情報によって特定される視聴者が再生されているコンテンツの録画者など操作者である場合にはその視聴者を優先するように優先視聴者を決定することを特徴とする。
<構成>
図38は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」3800は、「カメラ部」3801と、「認識情報取得部」3802と、「視聴者属性取得部」3803と、「優先視聴者決定部」3804と、「視聴サービス制御部」3805と、「視聴サービス部」3806とを有し、「視聴者属性取得部」は、「コンテンツ操作者情報取得手段」3807を有し、「優先視聴者決定部」は、「コンテンツ操作者優先ルール保持手段」3808と、「コンテンツ操作者優先決定手段」3809と、を有する。本実施形態の目的は、コンテンツの視聴者の中に当該コンテンツの録画者などの操作者がいる場合には、その視聴者がそのコンテンツに対して最も高い関心を有している者であり、従って、最も優先されるべき視聴者であると考える場合に対応するためのものである。以下、実施形態1との相違点である「コンテンツ操作者情報取得手段」と「コンテンツ操作者優先ルール保持手段」と「コンテンツ操作者優先決定手段」について説明する。
「コンテンツ操作者情報取得手段」は、視聴者の属性情報として「コンテンツ操作者情報」を取得するように構成されている。「コンテンツ操作者情報」とは、視聴者をコンテンツ操作者と関連付けて特定するための情報をいう。ここでいうコンテンツの操作には、録画、録画予約、視聴予約、再生(再生開始)などが含まれる。
視聴者をコンテンツ操作者と関連付けて特定するための構成としては次のようなものが考えられる。例えば、操作者がリモコンを用いて操作を行う場合には、リモコンの操作ボタンをユーザごとに別に設けておき、押下された操作ボタンに関連付けられた操作者の識別情報を操作命令と一緒に送信し、送信された操作者の識別情報を操作対象となったコンテンツに関連付けて記憶する。あるいは、リモコンにユーザごとのボタンを設ける代わりに、数字ボタン等を利用して操作ボタン押下に先立ってユーザの識別番号を入力させるといった構成でもよい。さらには、実施形態4で述べた方法によって特定されたリモコン操作者に関する情報を操作対象となったコンテンツに関連付けておくことで操作者の特定を行うようにしてもよい。
「コンテンツ操作者優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、「コンテンツ操作者優先ルール」を保持するように構成されている。「コンテンツ操作者優先ルール」は、コンテンツ操作者情報取得手段にて取得された情報によって特定される視聴者が再生されているコンテンツの録画者など操作者である場合にはその視聴者を優先視聴者とするものである。操作者が二人以上いる場合には優先順位に序列を設けてもよい。例えばそのコンテンツの録画はAが行なったが再生開始ボタンをBが押したといった場合やAが視聴予約を行ったコンテンツをBが行った録画予約に基づいて録画しつつ視聴する場合に、再生者が録画者に優先するとか、視聴予約者が録画者に優先するといったようなルールを定めておくことが考えられる。あるいは、優先順位の序列を一義的に定めて、例えば常にAが優先するといったようにしてもよい。
「コンテンツ操作者優先決定手段」は、コンテンツ操作者情報取得手段にて取得したコンテンツ操作者情報と所定のルールであるコンテンツ操作者優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定するように構成されている。例えば、複数の視聴者A〜Cがいる場合に、その中にコンテンツの操作者がいるかどうかを判断し、いればその者、例えば録画者Aを優先視聴者として決定する。録画者A、再生者Bがいる場合のように操作者が複数いる場合には例えば上述のようなコンテンツ操作者優先ルールに定めた序列に従って優先視聴者を決定するようにしてもよい。一方、視聴者の中にコンテンツ操作者がいない場合には本ルールに基づく優先視聴者決定処理は行われない。
<処理の流れ>
図39は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。このうち、ステップS3901及びステップS3902における処理は実施形態6などにおいて説明したところと同様である。次に、ステップS3903において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、コンテンツ操作者情報を含む視聴者の属性を取得する(視聴者属性取得ステップ:コンテンツ操作者情報取得処理を含む)。具体的には、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性として、視聴者の名前、性別、年齢層、顔画像などの情報及びコンテンツ操作者情報を取得する。次に、ステップS3904において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS3905Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS3905Bに進む。ステップS3905Aでは、コンテンツ提供装置は、視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS3905Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得したコンテンツ操作者情報を含む視聴者の属性情報と、コンテンツ操作者優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)従って、複数の視聴者の中にコンテンツ操作者がいればその者が優先視聴者として決定される。ステップS3906Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。これらの処理によって、視聴者の中にコンテンツ操作者がいればその者が優先視聴者と決定され、当該視聴者の属性に応じた視聴サービスが提供されることになる。
<視聴サービス制御処理の具体例>
本実施例における視聴サービス制御処理の流れは、実施形態1などで説明したところと基本的に同様であるが、本実施形態においては、コンテンツ操作者であるとして優先視聴者に決定された視聴者の属性に合わせて視聴サービスの内容を決定する。その具体例は実施形態1などで述べたところと同様である。また、制御すべき視聴サービスの全てについて、優先視聴者の属性に応じてその制御が行われたか否か判断し、全て行われたとの判断である場合は、視聴サービス制御処理を終了する。制御が行われていない視聴サービスが残っているとの判断である場合は、視聴サービスの内容を決定するステップに戻る。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置によれば、コンテンツの視聴者の中に当該コンテンツの録画者などの操作者がいる場合にその視聴者を優先視聴者とすることができるので、そのコンテンツを熱心に視聴している蓋然性が最も高い視聴者の属性に対応した視聴サービス制御処理を行うことが可能になる。
<<実施形態9>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、視聴者がコンテンツ提供装置の所有者であることを示す情報を取得し、当該情報によってコンテンツ提供装置の所有者であると示された視聴者を優先視聴者と決定することを特徴とする。
<構成>
図40は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」4000は、「カメラ部」4001と、「認識情報取得部」4002と、「視聴者属性取得部」4003と、「優先視聴者決定部」4004と、「視聴サービス制御部」4005と、「視聴サービス部」4006とを有し、「視聴者属性取得部」は、「所有者情報取得手段」4007を有し、「優先視聴者決定部」は、「所有者優先ルール保持手段」4008と、「所有者優先決定手段」4009と、を有する。本実施形態の目的は、複数の視聴者の中にコンテンツ提供装置の所有者がいる場合には、その所有者を優先視聴者として選定できるようにすることにある。以下、実施形態1との相違点である「所有者情報取得手段」と「所有者優先ルール保持手段」と「所有者優先決定手段」について説明する。
「所有者情報取得手段」は、視聴者の属性情報として、「所有者情報」を取得するように構成されている。「所有者情報」とは、視聴者がコンテンツ提供装置所有者であることを示す情報をいう。所有者情報を取得するための具体的な構成としては、例えば、予め所有者を識別するための情報をコンテンツ提供装置やリモコンに登録しておき、電源投入やリモコン操作をトリガーとして当該識別情報を読み出すことで取得するようにすればよい。なお、ここでいう「所有者」とは必ずしも法律的な意味(その物の全面的支配権を有する者)ではなく、コンテンツ提供装置などに所有者として登録された者をいう。例えば子供Aの部屋に設置されているテレビについて子供Aを所有者として登録すれば、所有者は子供Aとなる。所有者として複数の者が登録されていれば当該複数者が所有者となる。
「所有者優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、「所有者優先ルール」を保持するように構成されている。「所有者優先ルール」は、コンテンツ提供装置所有者を優先視聴者とするものである。例えばリビングルームに設置されたテレビに複数の者(夫、妻、子供)が所有者として登録されている場合のように所有者が二人以上いる場合には、妻、子供、夫の順に優先するといった優先順位を設けてもよい。
「所有者優先決定手段」は、所有者情報取得手段にて取得した所有者情報と所定のルールである所有者優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定するように構成されている。例えば、複数の視聴者A〜Cがいる場合に、その中に所有者がいるかどうかを判断し、いればその者を優先視聴者として決定する。所有者が複数おり所有者優先ルールにおいて序列が定められている場合には、これに従って優先視聴者が決定される。一方、視聴者の中に所有者がいない場合には本ルールに基づく優先視聴者決定処理は行われない。
(所有者を優先しつつ視聴履歴に応じて優先視聴者を決定する例)
本実施例のコンテンツ提供装置は、さらに視聴者の属性に応じた視聴履歴である属性別視聴履歴を保持する属性別視聴履歴保持部を有しており、所有者を優先しつつ視聴履歴に応じて優先視聴者を決定するように構成されていてもよい。この場合、例えば、複数の視聴者がそれぞれ所有するコンテンツ提供装置が家庭内LANなどのネットワークで接続され、コンテンツ提供装置ごとに取得された視聴履歴が共有される。例えば、夫の書斎に夫を所有者として登録されたテレビ、子供の部屋に子供を所有者として登録されたテレビ、リビングルームに妻、子供、夫の三人を所有者として登録されたテレビがそれぞれ設置されている場合に、それぞれのテレビがネットワークで接続され、どのテレビを誰が視聴した場合であっても、その視聴履歴がすべてのテレビに共有される。視聴履歴の取得に当たっては、同じ者が同じ番組を同じ時間視聴した場合であっても、自己所有のテレビで視聴した場合には他人所有のテレビで視聴した場合よりも多く視聴したように重み付けを行うようにすることが考えられる。
そして、所有者優先決定手段は、所有者優先ルールに代えて、所有者と視聴履歴を所定の重み付けで勘案したルール(所有者・視聴履歴優先ルール)に基づいて優先視聴者を決定する。例えば、リビングルームのテレビの所有者の重み付けを妻:子供:夫=1:0.7:0.5とし、その他のテレビの所有者の重み付けを所有者:非所有者=1:0とするとともに、視聴履歴の重み付けとして、自己所有のテレビでの視聴履歴を他人所有のテレビでの視聴履歴の2倍の重みづけとする。そこで、例えば夫、妻、子供がリビングルームで同じ番組を一緒に視聴する場合にこの所有者・視聴履歴優先ルールを用いて優先視聴者が決定される。この結果、例えば、全員が過去その時間帯にはリビングルームのテレビだけを視聴していた場合には、所有者の重み付けが反映されて妻が優先視聴者として決定されるが、例えば過去その時間帯に子供が自分のテレビで妻の2倍の時間視聴していたとすれば、子供が優先視聴者として決定されるといったことが行われることになる。
<処理の流れ>
図41は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。このうち、ステップS4101及びステップS4102における処理は実施形態6などにおいて説明したところと同様である。次に、ステップS4103において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、所有者情報を含む視聴者の属性を取得する(視聴者属性取得ステップ:所有者情報取得処理を含む)。具体的には、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性として、視聴者の名前、性別、年齢層、顔画像などの情報及び所有者情報を取得する。次に、ステップS4104において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS4105Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS4105Bに進む。ステップS4105Aでは、コンテンツ提供装置は、視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS4105Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した所有者情報を含む視聴者の属性情報と、所有者優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。従って、複数の視聴者の中に所有者がいればその者が優先視聴者として決定される。ステップS4106Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。これらの処理によって、視聴者の中に所有者がいればその者が優先視聴者と決定され、当該視聴者の属性に応じた視聴サービスが提供されることになる。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置によれば、コンテンツの視聴者の中にコンテンツ提供装置の所有者がいる場合に、その所有者を優先視聴者として選定できるようにすることができるので、そのような視聴者の属性に対応した視聴サービス制御処理を行うことが可能になる。
<<実施形態10>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、視聴者の検出時間の長さの程度を示す情報を取得し、検出時が最も長い視聴者を優先するように優先視聴者を決定することを特徴とする。
<構成>
図42は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」4200は、「カメラ部」4201と、「認識情報取得部」4202と、「視聴者属性取得部」4203と、「優先視聴者決定部」4204と、「視聴サービス制御部」4205と、「視聴サービス部」4206とを有し、「視聴者属性取得部」は、「検出時間情報取得手段」4207を有し、「優先視聴者決定部」は、「検出時間優先ルール保持手段」4208と、「検出時間依存優先決定手段」4209と、を有する。本実施形態の目的は、カメラが検出した時間が最も長い者、即ち、コンテンツ提供装置の前に最も長くいる視聴者がそのコンテンツに対して最も高い関心を有している者であり、従って、最も優先されるべき視聴者であると考える場合に対応するためのものである。例えば、そのテレビ番組をはじめからずっと見ている視聴者は途中から来て見始めた視聴者や途中で出たり入ったりしている視聴者よりもその番組を熱心に見ていると考えることができる。以下、実施形態1との相違点である「検出時間情報取得手段」と「検出時間優先ルール保持手段」と「検出時間依存優先決定手段」について説明する。
「検出時間情報取得手段」は、視聴者の属性情報として、「検出時間情報」を取得するように構成されている。「検出時間情報」とは、視聴者の検出時間の長さの程度を示す情報をいう。検出時間情報を取得するための具体的な構成としては、例えば、予め視聴者の顔や身体の画像情報を登録しておくとともに、カメラ部でコンテンツ提供装置の周辺の所定の範囲に存在する視聴者を撮像し、画像認識技術を用いて解析、照合してどの視聴者が存在するかを認識し、認識した視聴者の検出時間を計測するという方法が考えられる。その際、コンテンツに対する視聴者の熱心度という点からみれば、コンテンツ提供装置の画面に顔を正対させている視聴者の方がそうでない視聴者よりも優先されるべきと考えることができる。そこで、例えばコンテンツ提供装置の画面付近に設置されたカメラ部で撮像する場合であれば、顔の正面画像が検出された時間と顔の正面画像以外が検出された時間とを区別して検出時間を取得するようにしてもよい。同様の考え方に基づいて、例えば、検出時間が同じであっても、コンテンツの初めから出たり入ったりしながら視聴している者と途中で来たがその後はずっと居続けて視聴している者(後者の方が熱心に視聴しているが蓋然性が高い)などを区別するため、単に合計された検出時間を取得するのではなく、検出と非検出の切替りの回数などを合わせて取得するようにしてもよい。
「検出時間優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、「検出時間優先ルール」を保持するように構成されている。「検出時間優先ルール」は、検出時間情報にて視聴者の検出時間の最も長い視聴者を優先すると定めた情報である。この場合、単純に検出時間の長短だけで優先者を定めてもよいが、上述のように熱心さを反映できるような形で検出時間を取得した場合には、これに応じたルールを定めることで、熱心な視聴者を優先することが可能となる。例えば、顔の正面画像が検出された場合のみ検出時間にカウントするというルールや、顔の正面以外の画像が検出された時間は実際の時間の1/2倍の時間とカウントするというルールを定めてもよい。このようにすれば、このように本実施形態にいう「検出時間」は、実際の時間に限らず、一定のルールに基づいて修正された時間であってもよい。同様に、検出から非検出に1回切り替わるごとに一定時間(例えば1分)を減じるというルールなどを定めてもよい。
「検出時間依存優先決定手段」は、検出時間情報取得手段にて取得した検出時間情報と所定のルールである検出時間優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定するように構成されている。例えば、検出された複数の視聴者の中で、視聴者Aの検出時間が最長であれば、検出時間優先ルールに基づいて視聴者Aを優先視聴者として決定する。
<処理の流れ>
図43は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。このうち、ステップS4301及びステップS4302における処理は実施形態6などにおいて説明したところと同様である。次に、ステップS4303において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、検出時間情報を含む視聴者の属性を取得する(視聴者属性取得ステップ:検出時間情報取得処理を含む)。具体的には、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性として、視聴者の名前、性別、年齢層、顔画像などの情報及び検出時間情報を取得する。次に、ステップS4304において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS4305Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS4305Bに進む。ステップS4305Aでは、コンテンツ提供装置は、視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS4305Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した検出時間情報を含む視聴者の属性情報と、検出時間優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。ステップS4306Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。これらの処理によって、検出時間の最も長い視聴者が優先視聴者と決定され、当該視聴者の属性に応じた視聴サービスが提供されることになる。
<視聴者属性取得処理(検出時間情報取得処理)の具体例>
図44は、本実施形態のコンテンツ提供装置における視聴者属性取得処理(検出時間情報取得処理)の流れの一例を示す図である。まず、ステップS4401において、コンテンツ提供装置は、例えば、自身の画面付近に備えられたカメラ部で視聴者の画像の撮像を開始する。次に、ステップS4402において、コンテンツ提供装置は、撮像した画像に基づいて視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する。次に、ステップS4403において、撮像している画像中に上記ステップで取得された認識情報で認識される視聴者の画像が引き続き検出されているか判断する。検出されていると判断された場合は、コンテンツ提供装置は、ステップS4404において所定の撮像時間(例えば番組開始から5分間)が経過したか判断し、経過していないと判断された場合はステップS4403に戻って再び撮像中の画像に認識情報で認識される視聴者の画像が検出されているか判断する。これらのステップは、撮像中の画像に認識情報で認識される視聴者の画像が検出されていないと判断されるまで、あるいは所定の撮像時間が経過したと判断されるまで繰り返される。撮像中の画像に認識情報で認識される視聴者の画像が検出されていないと判断された場合、あるいは所定の撮像時間が経過したと判断された場合には、コンテンツ提供装置は撮像を終了し、ステップS4405に進んで当該視聴者が検出されていた時間を示す検出時間情報を取得する。なお、一旦検出されなくなった視聴者の画像が所定の撮像時間内に再び検出された場合には、改めて当該視聴者の検出が開始されるが、検出時間情報の取得に際しては、認識情報に基づいて同じ視聴者の検出時間として合計した時間を取得することが可能である。コンテンツ提供装置は、検出された全ての視聴者についてこの処理を行う。
<優先視聴者決定処理(検出時間依存優先決定処理)の具体例>
次に、コンテンツ提供装置は、上記処理によって取得した各視聴者の検出時間情報に基づいて、検出時間が最長である視聴者を優先する優先視聴者決定処理(検出時間依存優先決定処理)を行う。この処理は、所定のタイミングで一回だけ(例えばコンテンツ表示開始から5分間)行い、その結果を以後コンテンツ表示終了までのすべての視聴サービス制御処理に反映するようにしてもよい。あるいは、所定のタイミングで複数回(例えばコンテンツ表示開始〜5分後、5〜10分後、10〜15分後など)繰り返して行い、その都度視聴サービス制御処理の内容を更新する形で反映するようにしてもよい。また、この優先決定処理を構成メンバーに変化が生じるたびや番組が切り替わるたびに行うようにしてもよい。
<視聴サービス制御処理の具体例>
本実施例における視聴サービス制御処理の流れは、実施形態1などで説明したところと基本的に同様であるが、本実施形態においては、検出時間が最長であるとして優先視聴者に決定された視聴者の属性に合わせて視聴サービスの内容を決定する。その具体例は実施形態1などで述べたところと同様である。また、制御すべき視聴サービスの全てについて、優先視聴者の属性に応じてその制御が行われたか否か判断し、全て行われたとの判断である場合は、視聴サービス制御処理を終了する。制御が行われていない視聴サービスが残っているとの判断である場合は、視聴サービスの内容を決定するステップに戻る。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置によれば、コンテンツ提供装置の前に最も長くいる視聴者を優先視聴者とすることができるので、そのコンテンツを熱心に視聴している蓋然性が最も高い視聴者の属性に対応した視聴サービス制御処理を行うことが可能になる。
<<実施形態11>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態3と同様であるが、視聴者の属性に応じた視聴履歴とコンテンツのタイトル情報を取得するとともに、当該視聴履歴及びタイトル情報に応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めたルールに従って優先視聴者を決定することを特徴とする。
<構成>
図45は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」4500は、「カメラ部」4501と、「認識情報取得部」4502と、「視聴者属性取得部」4503と、「コンテンツ属性取得部」4504と、「優先視聴者決定部」4505と、「視聴サービス制御部」4506と、「視聴サービス部」4507と、を有し、「視聴者属性取得部」は、「属性別視聴履歴取得手段」4508を有し、「コンテンツ属性取得部」は「タイトル情報取得手段」4509を有し、「優先視聴者決定部」は、「視聴履歴依存コンテンツ別優先ルール保持手段」4510と、「視聴履歴依存コンテンツ別優先決定手段」4511と、を有する。本実施形態の目的は、例えば帯番組として放映されている番組を毎回欠かさず視聴している視聴者は、同番組をたまにしか見ない視聴者よりも当該コンテンツの熱心な視聴者であると考えられるといったように、視聴者の属性に応じた視聴履歴とコンテンツのタイトルからその視聴者の熱心度を判断することが可能であることに鑑み、そのような視聴者を優先視聴者として選定できるようにすることにある。以下、実施形態3との相違点である「属性別視聴履歴取得手段」と「タイトル情報取得手段」と「視聴履歴依存コンテンツ別優先ルール保持手段」と「視聴履歴依存コンテンツ別優先決定手段」について説明する。
「属性別視聴履歴取得手段」は視聴者の属性に応じた視聴履歴である属性別視聴履歴を取得するように構成されている。具体的には、例えば、毎日定時に放映されるタイトル「○○」という帯番組を、ある視聴者が前日と前々日に視聴していた場合、当該視聴者の属性と帯番組のタイトル及び視聴履歴(視聴日時)が、当該視聴者の属性別視聴履歴として取得される。
「タイトル情報取得手段」は、視聴コンテンツの属性情報としてコンテンツのタイトル情報を取得するように構成されている。
「視聴履歴依存コンテンツ別優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、「視聴履歴依存コンテンツ別優先ルール」を保持するように構成されている。「視聴履歴依存コンテンツ別優先ルール」は、前記視聴者の属性に応じた視聴履歴とコンテンツのタイトル情報とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である。例えば、同じタイトル情報「○○」を有するコンテンツの視聴履歴であっても、複数回の視聴履歴に対しては一回の視聴履歴に対するよりも高い優先指数を与えるといったルールが該当する。
「視聴履歴依存コンテンツ別優先決定手段」は、属性別視聴履歴取得手段にて取得した視聴者の属性に応じた視聴履歴とコンテンツ属性取得部にて取得したコンテンツのタイトル情報と所定のルールである視聴履歴依存コンテンツ別優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定するように構成されている。
<処理の流れ>
図46は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。このうち、ステップS4601及びステップS4602における処理は実施形態6などにおいて説明したところと同様である。次に、ステップS4603において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、コンテンツのタイトルごとの視聴履歴を含む視聴者の属性を取得する(視聴者属性取得ステップ:視聴履歴取得処理を含む)。具体的には、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて視聴者の属性として、視聴者の名前、性別、年齢層、顔画像などの情報及びコンテンツのタイトルごとの視聴履歴を取得する。次に、ステップS4604において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS4605Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS4605Bに進む。ステップS4605Aでは、コンテンツ提供装置は、視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS4605Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴コンテンツの属性情報としてコンテンツのタイトル情報を取得する。ステップS4606Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得したタイトルごとの視聴履歴を含む視聴者の属性情報と、コンテンツ属性取得ステップにて取得した視聴コンテンツの属性情報であるタイトル情報と、視聴履歴依存コンテンツ別優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ:視聴履歴依存コンテンツ別優先決定処理)。ステップS4607Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。これらの処理によって、当該タイトルのコンテンツについて、例えば過去において当該番組を最もよく視聴している視聴者が優先視聴者と決定され、当該視聴者の属性に応じた視聴サービスが提供されることになる。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置によれば、視聴者の属性に応じた視聴履歴とコンテンツのタイトルからその視聴者の熱心度を判断することで、そのコンテンツを熱心に視聴している蓋然性が最も高い視聴者の属性に対応した視聴サービス制御処理を行うことが可能になる。
<<実施形態12>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、視聴者の年齢層や性別を示す情報を取得するとともに、複数の視聴者の中で所定の割合を占める年齢層や性別に応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めたルールに従って優先視聴者を決定することを特徴とする。
<構成>
図47は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」4700は、「カメラ部」4701と、「認識情報取得部」4702と、「視聴者属性取得部」4703と、「優先視聴者決定部」4704と、「視聴サービス制御部」4705と、「視聴サービス部」4706と、を有し、「視聴者属性取得部」は、「年齢層・性別情報取得手段」4707を有し、「優先視聴者決定部」は、「年齢層・性別割合優先ルール保持手段」4708と、「年齢層・性別割合優先決定手段」4709と、を有する。本実施形態の目的は、主に複数の視聴者のうち年齢層や性別で多数を占める者を優先視聴者として選定できるようにすることにある。以下、実施形態3との相違点である「年齢層・性別情報取得手段」と「年齢層・性別割合優先ルール保持手段」と「年齢層・性別割合優先決定手段」について説明する。
「年齢層・性別情報取得手段」は、視聴者の属性情報として、「年齢層・性別情報」を取得するように構成されている。「年齢層・性別情報」とは、視聴者の年齢層及び/又は性別を示す情報をいう。年齢層は、老人・成人・子供といった大まかに分けたものであっても、5歳ごとといったようにきめ細かく分けたものであってもよい。
「年齢層・性別割合優先ルール保持手段」は、所定のルールとして、「年齢層・性別割合優先ルール」を保持するように構成されている。「年齢層・性別割合優先ルール」は、複数の視聴者の年齢層・性別情報のうち所定の割合を占める年齢層・性別情報に応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である。「所定の割合」としては、典型的には最も多数を占める年齢層・性別の者を優先するというルールが考えられるが、他に、例えば子供が3割以上を占めていれば子供優先するといったルールであってもよい。また、所定の割合を占める者についてすべての視聴サービスを優先して行うようにしてもよいが、割合に応じて優先して行う視聴サービスを振り分けるようにしてもよい。
「年齢層・性別割合優先決定手段」は、年齢層・性別情報取得手段にて取得した年齢層・性別情報と所定のルールである年齢層・性別割合優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定するように構成されている。
<処理の流れ>
図48は、本実施形態のコンテンツ提供装置の処理の流れの一例を示す図である。このうち、ステップS4801及びステップS4802における処理は実施形態6などにおいて説明したところと同様である。次に、ステップS4803において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、視聴者の属性情報として、視聴者の名前、顔画像などの情報とともに、年齢層・性別情報を取得する。次に、ステップS4804において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS4805Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS4805Bに進む。ステップS4805Aでは、コンテンツ提供装置は、視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS4805Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性取得ステップにて取得した年齢層・性別情報を含む視聴者の属性情報と、年齢層・性別割合優先ルールとを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。ステップS4806Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。これらの処理によって、例えば視聴者の中に占める割合の最も高い年齢層の視聴者が優先視聴者と決定され、当該視聴者の属性に応じた視聴サービスが提供されることになる。
(各実施形態の組合せ)
以上の各実施形態において、様々な優先ルールを用いて優先視聴者を決定するための構成について説明した。これらのうちどれか一つのルールを選択して優先視聴者を決定してもよいが、これらのルールを組み合わせて優先視聴者を決定するようにしてもよい。この場合には、例えばそれぞれのルールに基づく優先度に点数を付与し、これらの合計点数が最大の視聴者を優先視聴者として決定すればよい。その際に、優先ルールに重み付けを行ってもよい。
図49は、本実施形態のコンテンツ提供装置における優先視聴者決定処理の流れの一例を示す図であって、複数の優先ルールを組み合わせて優先視聴者を決定する処理の流れの一例を示すものである。本図では、複数の優先ルールが、優先ルール(1)及び優先ルール(2)である場合で説明する。優先ルール(1)は後述の視聴者属性(1)に対応するもので、例えば視線優先ルールであり、優先ルール(2)は後述の視聴者属性(2)に対応するもので、例えば移動優先ルールである。ただし、組み合わせる優先ルールの数に限定はなく、もっと多くの優先ルールを組み合わせるものであってもよい。
ステップS4901及びステップS4902における処理は実施形態6などにおいて説明したところと同様である。次に、ステップS4903において、コンテンツ提供装置は、取得した認識情報を用いて、視聴者の属性情報として、視聴者の名前、顔画像などの情報とともに、視聴者属性(1)(例えば視線情報)及び視聴者属性(2)(例えば移動情報)を取得する。次に、ステップS4904において、コンテンツ提供装置は、認識される視聴者が複数であるか否か判断する。ここで、認識される視聴者が単数である場合に、ステップS4905Aに進む。ここで、認識される視聴者が複数であるとの判断である場合に、ステップS4905Bに進む。ステップS4905Aでは、コンテンツ提供装置は、視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。ステップS4905Bでは、コンテンツ提供装置は、視聴者属性(1)と所定のルールである優先ルール(1)を用いて優先指数を取得する。次に、ステップS4906Bにおいて、コンテンツ提供装置は、視聴者属性(2)と所定のルールである優先ルール(2)を用いて優先指数を取得する。これをすべての視聴者について行う(ステップS4907B)。
すべての視聴者について、組み合わせて判断すべきすべての優先指数が取得されると、ステップS4908において、コンテンツ提供装置は、所定のルールを用いて優先視聴者を決定する(優先視聴者決定ステップ)。ここでいう所定のルールとは、例えばそれぞれの優先指数を足し合わせた数値が最大となる視聴者を優先視聴者とするというルールである。あるいは優先指数に重み付けなどを行った上で足し合わせてもよい。さらに、ステップS4909Bでは、コンテンツ提供装置は、優先視聴者の属性情報を用いて視聴サービスを制御する(視聴サービス制御ステップ)。これらの処理によって、複数の基準を組み合せて判断することで、総合的に判断して最も優先されるべき視聴者が優先視聴者として決定され、当該視聴者の属性に応じた視聴サービスが提供されることになる。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置によれば、複数の視聴者のうち年齢層や性別で多数を占める者を優先視聴者とすることができるので、そのような視聴者の属性に対応した視聴サービス制御処理を行うことが可能になる。
<<実施形態13>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ提供装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、優先視聴者決定部が決定した優先視聴者を示す情報を所定の期間保持し、この情報が示す視聴者を優先視聴者と決定することを特徴とする。
<構成>
図50は、本実施形態のコンテンツ提供装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ提供装置」5000は、「カメラ部」5001と、「認識情報取得部」5002と、「視聴者属性取得部」5003と、「優先視聴者決定部」5004と、「視聴サービス制御部」5005と、「視聴サービス部」5006と、「優先視聴者情報保持部」5007と、を有し、「優先視聴者決定部」は、「優先視聴者情報依存優先視聴者決定手段」5008を有する。本実施形態の目的は、いったん優先視聴者として決定された者は、その後席を外したとしてもすぐに戻ってくる可能性があることから、そのような場合に備えて一定期間内はその視聴者を優先視聴者とする判断を変えないようにすることある。以下、実施形態3との相違点である「優先視聴者情報保持部」と「優先視聴者情報依存優先視聴者決定手段」について説明する。
「優先視聴者情報保持部」は、優先視聴者決定部が決定した優先視聴者を示す情報である優先視聴者情報を所定の期間保持するように構成されている。また、「優先視聴者情報依存優先視聴者決定手段」は、優先視聴者情報保持部が保持する優先視聴者情報が示す視聴者を優先視聴者と決定するように構成されている。
<処理の流れ>
本実施例における優先視聴者決定のための処理の流れは、基本的に上記各実施形態において述べた処理の流れ(例えば実施形態1において図4を用いて説明したステップS0401からS0405Bまでの処理の流れ)と共通する。一方、本実施形態においては、コンテンツ提供装置は、このようにして決定された優先視聴者情報を記憶装置に格納する。また、記憶装置には予め優先視聴者情報をどれだけの期間保持するかを定めたルールが保持される。そこで、コンテンツ提供装置は、このルールに従って優先視聴者情報を保持し、当該期間が経過するとこれを破棄する。さらに、改めて上記と同様の処理の流れ(例えばS0401〜S0404)を経て優先視聴者を決定する段階になったとき、コンテンツ提供装置は、直ちにステップS0405Bと同様の優先視聴者決定を行うのではなく、まず、優先視聴者情報が保持されているかどうか判断する。そこで、保持されているとの判断結果が得られた場合には、コンテンツ提供装置は、当該優先視聴者情報を読み出して当該情報で特定される優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。一方、保持されていないとの判断結果が得られた場合には、コンテンツ提供装置は、ステップS0405Bと同様の処理によって優先視聴者を決定し、当該優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する。
<効果>
本実施形態のコンテンツ提供装置によれば、いったん優先視聴者として決定された者がその後席を外したとしてもすぐに戻ってくる可能性があることなどに備えて、一定期間内はその視聴者を優先視聴者とする判断を変えないようにすることで、そのような視聴者を優先視聴者としてその属性に対応した視聴サービス制御処理を行うことが可能になる。
0200…コンテンツ提供装置、0201…カメラ部、0202…認識情報取得部、0203…視聴者属性取得部、0204…優先視聴者決定部、0205…視聴サービス制御部、0206…視聴サービス部、0907…時間帯別ルール保持手段、0908…時間帯別優先決定手段、1507…コンテンツ属性取得部、1508…コンテンツ別ルール保持手段、1509…コンテンツ別優先決定手段、2307…操作者情報取得手段、2308…操作者優先ルール保持手段、2309…操作者優先決定手段、2707…視聴ウインドウ情報取得手段、2708…ウインドウ別決定手段、2709…マルチ表示手段、1…CPU、2…RAM、3…不揮発性メモリ、4…カメラ部、5…カメラ信号処理部、6…チューナ/復調/分離部、7…映像信号処理部、8…EPG/OSD/BML処理部、9…音声信号処理部、10…映像出力変換部、11…音声出力変換部、12…通信部、13…リモコン受光部、14…アンテナ、15…システムバス

Claims (20)

  1. カメラ部と、
    カメラ部の撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する認識情報取得部と、
    取得した認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する視聴者属性取得部と、
    認識される視聴者が複数である場合に、視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報と所定のルールとを用いて優先視聴者を決定する優先視聴者決定部と、
    を有するコンテンツ提供装置。
  2. コンテンツ出力を含む視聴サービスを提供する視聴サービス部と、
    優先視聴者決定部にて決定された優先視聴者の属性を用いて視聴サービスを制御する視聴サービス制御部と、
    をさらに有する請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
  3. 優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、視聴者の属性情報と視聴時間帯とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である時間帯別優先ルールを保持する時間帯別優先ルール保持手段と、
    視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報と現在時刻と所定のルールである時間帯別優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定する時間帯別優先決定手段と、
    を有する請求項1又は2に記載のコンテンツ提供装置。
  4. 視聴コンテンツの属性情報を取得するコンテンツ属性取得部をさらに有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、視聴者の属性情報と視聴コンテンツの属性情報とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報であるコンテンツ別優先ルールを保持するコンテンツ別優先ルール保持手段と、
    視聴者属性取得部にて取得した視聴者の属性情報とコンテンツ属性取得部にて取得した視聴コンテンツの属性情報と所定のルールであるコンテンツ別優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定するコンテンツ別優先決定手段と、
    を有する請求項1から3のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置。
  5. 前記視聴者の属性に応じた視聴履歴である属性別視聴履歴を保持する属性別視聴履歴保持部をさらに有し、
    優先視聴者決定部は、
    属性別視聴履歴に基づいて、時間帯別優先度ルールを更新する時間帯別優先度ルール更新手段を有する請求項3に記載のコンテンツ提供装置。
  6. 前記視聴者の属性に応じた視聴履歴である属性別視聴履歴を保持する属性別視聴履歴保持部をさらに有し、
    優先視聴者決定部は、
    属性別視聴履歴に基づいて、コンテンツ別優先ルールを更新するコンテンツ別優先ルール更新手段を有する請求項4に記載のコンテンツ提供装置。
  7. 視聴者属性取得部は、
    視聴者の属性情報として、視聴者がリモコン操作者であることを示す情報である操作者情報を取得する操作者情報取得手段を有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、リモコン操作者を優先視聴者とする操作者優先ルールを保持する操作者優先ルール保持手段と、
    操作者情報取得手段にて取得した操作者情報と所定のルールである操作者優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定する操作者優先決定手段と、
    を有する請求項1から6のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置。
  8. 視聴サービス部は、
    複数のコンテンツをマルチウインドウ表示するマルチ表示手段を有し、
    視聴者属性取得部は、
    属性情報として、視聴者が前記マルチウインドウ中のいずれのウインドウを視聴しているかを示す情報である視聴ウインドウ情報を取得する視聴ウインドウ情報取得手段を有し、
    優先視聴者決定部は、
    取得した視聴ウインドウ情報をさらに用いてウインドウごとに優先視聴者を決定するウインドウ別決定手段を有する請求項2又は請求項2に従属する請求項3から7のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置。
  9. 視聴者属性取得部は、
    視聴者の属性情報として、視聴者の視線がコンテンツ提供装置の画面に向けられている程度を示す情報である視線情報を取得する視線情報取得手段を有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、視線情報にてコンテンツ提供装置の画面に視線が向けられている程度が最大である視聴者を優先すると定めた情報である視線優先ルールを保持する視線優先ルール保持手段と、
    視線情報取得手段にて取得した視線情報と所定のルールである視線優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定する視線依存優先決定手段と、
    を有する請求項1から8のいずれ一に記載のコンテンツ提供装置。
  10. 視聴者属性取得部は、
    視聴者の属性情報として、視聴者の移動の少なさの程度を示す情報である移動情報を取得する移動情報取得手段を有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、移動情報にて視聴者の移動の最も少ない視聴者を優先すると定めた情報である移動優先ルールを保持する移動優先ルール保持手段と、
    移動情報取得手段にて取得した移動情報と所定のルールである移動優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定する移動依存優先決定手段と、
    を有する請求項1から9のいずれ一に記載のコンテンツ提供装置。
  11. 視聴者属性取得部は、
    視聴者の属性情報として、視聴者をコンテンツ操作者と関連付けて特定するための情報であるコンテンツ操作者情報を取得するコンテンツ操作者情報取得手段を有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、コンテンツ操作者情報取得手段にて取得された情報によって特定される視聴者が再生されているコンテンツの録画者など操作者である場合にはその視聴者を優先視聴者とするコンテンツ操作者優先ルールを保持するコンテンツ操作者優先ルール保持手段と、
    コンテンツ操作者情報取得手段にて取得したコンテンツ操作者情報と所定のルールであるコンテンツ操作者優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定するコンテンツ操作者優先決定手段と、
    を有する請求項1から10のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置。
  12. 視聴者属性取得部は、
    視聴者の属性情報として、視聴者がコンテンツ提供装置所有者であることを示す情報である所有者情報を取得する所有者情報取得手段を有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、コンテンツ提供装置所有者を優先視聴者とする所有者優先ルールを保持する所有者優先ルール保持手段と、
    所有者情報取得手段にて取得した所有者情報と所定のルールである所有者優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定する所有者優先決定手段と、
    を有する請求項1から11のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置。
  13. 視聴者属性取得部は、
    視聴者の属性情報として、視聴者の検出時間の長さの程度を示す情報である検出時間情報を取得する検出時間情報取得手段を有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、検出時間情報にて視聴者の検出時間の最も長い視聴者を優先すると定めた情報である検出時間優先ルールを保持する検出時間優先ルール保持手段と、
    検出時間情報取得手段にて取得した検出時間情報と所定のルールである検出時間優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定する検出時間依存優先決定手段と、
    を有する請求項1から12のいずれ一に記載のコンテンツ提供装置。
  14. 視聴者属性取得部は、
    視聴者の属性に応じた視聴履歴である属性別視聴履歴を取得する属性別視聴履歴取得手段をさらに有し、
    コンテンツ属性取得部は、
    視聴コンテンツの属性情報としてコンテンツのタイトル情報を取得するタイトル情報取得手段をさらに有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、前記視聴者の属性に応じた視聴履歴とコンテンツのタイトル情報とに応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である視聴履歴依存コンテンツ別優先ルールを保持する視聴履歴依存コンテンツ別優先ルール保持手段と、
    属性別視聴履歴取得手段にて取得した視聴者の属性に応じた視聴履歴とコンテンツ属性取得部にて取得したコンテンツのタイトル情報と所定のルールである視聴履歴依存コンテンツ別優先ルールとに基づいて優先視聴者を決定する視聴履歴依存コンテンツ別優先決定手段と、
    を有する請求項4、6又は請求項4に従属する請求項7から13のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置。
  15. 視聴者属性取得部は、
    視聴者の属性情報として、視聴者の年齢層及び/又は性別を示す情報である年齢層・性別情報を取得する年齢層・性別情報取得手段を有し、
    優先視聴者決定部は、
    所定のルールとして、複数の視聴者の年齢層・性別情報のうち所定の割合を占める年齢層・性別情報に応じて視聴者として優先する度合を示す指数を定めた情報である年齢層・性別割合優先ルールを保持する年齢層・性別割合優先ルール保持手段と、
    年齢層・性別情報取得手段にて取得した年齢層・性別情報と所定のルールである年齢層・性別割合優先ル−ルとに基づいて優先視聴者を決定する年齢層・性別割合優先決定手段と、
    を有する請求項1から14のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置。
  16. 優先視聴者決定部が決定した優先視聴者を示す情報である優先視聴者情報を所定の期間保持する優先視聴者情報保持部をさらに有し、
    優先視聴者決定部は、
    優先視聴者情報保持部が保持する優先視聴者情報が示す視聴者を優先視聴者と決定する優先視聴者情報依存優先視聴者決定手段をさらに有する、
    請求項1から15のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置。
  17. カメラ部を有するコンテンツ提供装置に、
    カメラ部の撮像情報から視聴者を認識するための情報である認識情報を取得する認識情報取得ステップと、
    取得した認識情報を用いて視聴者の属性情報を取得する視聴者属性取得ステップと、
    認識される視聴者が複数である場合に、視聴者属性取得ステップにて取得した視聴者の属性情報と所定のルールとを用いて優先視聴者を決定する優先視聴者決定ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  18. 優先視聴者決定ステップにて決定された優先視聴者の属性を用いて、コンテンツ出力を含む視聴サービスを制御する視聴サービス制御ステップを前記コンテンツ提供装置にさらに実行させる請求項17に記載のプログラム。
  19. 請求項1から16のいずれか一に記載のコンテンツ提供装置であるテレビ受像機。
  20. 請求項17又は18に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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