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JP2015037107A - プラズマエッチング装置 - Google Patents

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JP2015037107A
JP2015037107A JP2013167975A JP2013167975A JP2015037107A JP 2015037107 A JP2015037107 A JP 2015037107A JP 2013167975 A JP2013167975 A JP 2013167975A JP 2013167975 A JP2013167975 A JP 2013167975A JP 2015037107 A JP2015037107 A JP 2015037107A
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山田 智広
Tomohiro Yamada
智広 山田
荒見 淳一
Junichi Arami
淳一 荒見
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Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

【課題】 静電チャックテーブルを均一に冷却可能なプラズマエッチング装置を提供することである。【解決手段】 被加工物を保持する保持面を有する静電チャックテーブルと、処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段とを備えたプラズマエッチング装置であって、該プラズマ生成手段は、噴射部を上に向けて該エッチングチャンバーの下方位置に配設され、該静電チャックテーブルは保持面を下に向け該噴射部に対向して該エッチングチャンバーの上方位置に配設されており、該静電チャックテーブルの保持面の反対側には液体の層を形成する液体チャンバーが配設され、該液体チャンバーは液体導入部を介して液体供給部に連結されるとともに、気体排出部を介して減圧手段に連結されており、該液体チャンバー内を該減圧手段により減圧して液体の核沸騰によって該静電チャックテーブルを冷却することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物をエッチングするプラズマエッチング装置に関する。
IC、LSI等の数多くのデバイスが表面に形成され、且つ個々のデバイスが分割予定ライン(ストリート)によって区画された半導体ウエーハは、研削装置によって裏面が研削されて所定の厚みに加工された後、ダイシング装置によって分割予定ラインを切削して個々のデバイスに分割され、分割されたデバイスは携帯電話、パソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
半導体ウエーハの分割は一般的にダイシング装置によって実施されるが、ダイシング装置によって半導体ウエーハを切削すると分割予定ラインに沿って微細な欠けが複数形成され、デバイスの抗折強度を低下させるという問題がある。
この問題を解決するために、プラズマエッチング装置によって分割予定ラインをエッチングして、半導体ウエーハを個々のデバイスに分割する技術が特許第4447325号で提案されている。
従来のプラズマエッチング装置は、ウエーハを保持する保持面を有する静電チャックテーブルと、処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段と、該静電チャックテーブルと該プラズマ生成手段とを収容し該静電チャックテーブルに保持されたウエーハをエッチングするエッチングチャンバーと、該エッチングチャンバー内を減圧する減圧手段と、を備え、ウエーハを分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分割することができる。
特許第4447325号公報
しかし、従来のプラズマエッチング装置では、ウエーハを保持する静電チャックテーブルテーブルが均一に冷却されないことに起因して、ウエーハの分割予定ラインを均一深さにエッチングすることができず、分割されたデバイスの品質が安定しないという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、静電チャックテーブルを均一に冷却可能なプラズマエッチング装置を提供することである。
本発明によると、被加工物を保持する保持面を有する静電チャックテーブルと、処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段と、該静電チャックテーブルと該プラズマ生成手段とを収容し該静電チャックテーブルに保持された被加工物をエッチングするエッチングチャンバーと、該エッチングチャンバー内を減圧する第1減圧手段と、を備えたプラズマエッチング装置であって、該プラズマ生成手段は、噴射部を上に向けて該エッチングチャンバーの下方位置に配設され、該静電チャックテーブルは保持面を下に向け該噴射部に対向して該エッチングチャンバーの上方位置に配設されており、該静電チャックテーブルの保持面の反対側には液体の層を形成する液体チャンバーが配設され、該液体チャンバーは液体導入部を介して液体供給部に連結されるとともに、気体排出部を介して第2減圧手段に連結されており、該液体チャンバー内を該第2減圧手段により減圧して液体の核沸騰によって該静電チャックテーブルを冷却することを特徴とするプラズマエッチング装置が提供される。
好ましくは、液体チャンバーは圧力計に接続されており、静電チャックテーブルの温度は液体チャンバー内の圧力の調整で制御される。好ましくは、液体チャンバーの気体排出部にはプラズマアレスタが配設されており、プラズマアレスタにより液体チャンバーからの電荷の移動が抑制される。
好ましくは、液体チャンバーと第2減圧手段とを連結する経路は断熱材で覆われており、これにより経路における結露を防止する。更に、液体チャンバーと第2減圧手段とを連結する経路には気液分離タンクが配設されており、経路に溜まる液体を気液分離タンクを介して適宜排出する。
本発明のプラズマエッチング装置は、液体チャンバー内を第2減圧手段により減圧して液体の核沸騰によって静電チャックテーブルを冷却するように構成されているので、静電チャックテーブルを均一に冷却することができ、分割予定ラインを均一深さにエッチングしてウエーハを分割し、分割されたデバイスの品質を安定化することができる。
本発明実施形態に係るプラズマエッチング装置の縦断面図である。 静電チャックテーブルが下面に配設された液体チャンバーの断面図である。 処理ガス噴射手段の断面図である。 図4(A)はプラズマ生成手段の斜視図、図4(B)はIPCアンテナ収容容器の裏面側斜視図である。 処理ガス噴射手段の分解斜視図である。 図6(A)は第二処理ガス通路溝及び第二噴射孔を有する第二のプレートの一部拡大図、図6(B)は第一のプレートに形成された溝中に貫通孔を備えた十字形状溝を拡大して示す第一のプレートの一部拡大図である。 プラズマ生成手段の分解斜視図である。 第一のプレートに形成された第一処理ガス通路溝と第二のプレートの裏面との関係を示す断面図である。 ドライポンプ及びターボポンプの制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明実施形態に係るプラズマエッチング装置2の断面図が示されている。プラズマエッチング装置2は密閉空間4を画成するエッチングチャンバー(ハウジング)6を具備している。
エッチングチャンバー6は円筒形状をしており、その側面に被加工物搬出入用の開口8が設けられている。開口8の外側には、開口8を開閉するためのゲート10が上下方向に移動可能に配設されている。ゲート10は、エアシリンダー等の図示しないゲート移動手段によって上下方向に移動される。
ゲート移動手段によってゲート10を開けることにより被加工物としての半導体ウエーハをエッチングチャンバー6内に搬出入することができる。エッチングチャンバー6の上端部近傍には2つの排気口12が形成されており、各排気口12はターボポンプ(TP)14を介して第1の減圧手段を構成するドライポンプ16に接続されている。
ターボポンプ14とドライポンプ16との間の排気路15にはバッファータンク18が接続されており、バッファータンク18内の圧力は圧力計20により常時測定される。圧力計20で測定したバッファータンク18内の圧力は制御手段22に入力され、制御手段22は圧力計20が検出した圧力に応じてドライポンプ16及びターボポンプ14の作動を制御する。
エッチングチャンバー6内の上部にはアルミニウム合金等の金属から形成された液体チャンバー24が配設されている。液体チャンバー24は上部電極として作用する。液体チャンバー24は高周波電源30に接続されている。
図2に示すように、液体チャンバー24の下面には、静電チャックテーブル32が配設されている。静電チャックテーブル32は図示しない回路を介して電源に接続されており、電源に接続されて静電気が付与されるとウエーハ等の被加工物を静電的に吸着する。静電チャックテーブル32は温度計33に接続されている。
液体チャンバー24は液体導入部26及気体排出部28を有しており、液体導入部26は、流量調整バルブ37を介して液体源35に接続されている。好ましくは、液体源35が収容する液体は純水であり、流量調整バルブ37を調整して毎分150ccの純水を液体チャンバー24内に供給する。
液体チャンバー24の気体排出部28にはプラズマアレスタ29が配設されている。プラズマアレスタ29により液体チャンバー24からの電荷の移動を抑制する。液体チャンバー24の気体排出部28は経路39を介して気液分離タンク41に接続されている。
経路39には圧力計55及び圧力調整バルブ43が配設されており、圧力計55により液体チャンバー24内の圧力を常時測定している。液体チャンバー24と気液分離タンク41を連結する経路39は断熱材53で覆われており、断熱材53により経路39の結露を防止する。
気液分離タンク41は第2の減圧手段を構成する水ポンプ57に接続されている。気液分離タンク41の底部は開閉バルブ59を介してドレーン61に接続されている。上部電極としての液体チャンバー24は絶縁体34を介してエッチングチャンバー6の上壁にシールされた状態で取り付けられている。
水ポンプ57を作動すると、液体チャンバー24内が減圧され、この減圧により液体チャンバー24内に供給された液体25の核沸騰によって液体チャンバー24の下面に配設された静電チャックテーブル32が冷却される。
液体チャンバー24内の圧力は圧力計55により計測されているため、圧力調整バルブ43を調整することにより液体チャンバー24内の圧力を調整して液体の核沸騰の程度を制御し、チャックテーブル32の温度を調整する。
液体チャンバー24と水ポンプとを連結する経路には気液分離タンク41が配設されているため、気液分離タンク41内に溜まった液体は開閉バルブ59を開けることにより、適宜ドレーン61に排出することができる。
本実施形態によると、静電チャックテーブル32は液体チャンバー24の下面に配設されているので、液体チャンバー24内を減圧して液体25の核沸騰により静電チャックテーブル32を冷却するように構成されているので、静電チャックテーブル32を均一に冷却することができる。
エッチングチャンバー6の下部は処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段11によって閉塞されている。プラズマ生成手段11は、IPCアンテナ42と、IPCアンテナ42に隣接して配設された処理ガスを噴射する処理ガス噴射手段36とを含んでいる。
図3及び図5を参照して、処理ガス噴射手段36の詳細構造について説明する。図3は処理ガス噴射手段36の断面図、図5は処理ガス噴射手段36の分解斜視図である。処理ガス噴射手段36は、セラミックスから形成された円筒状の枠体52を含んでいる。なお、図1に示した処理ガス噴射手段36は図3及び図5に示した処理ガス噴射手段36を反転して配設している。
円筒状の枠体52の内周面には、図3で下から順に且つ半径方向外周に向かって、第一の環状支持部52aと、第一の支持部52aに対して所定の段差を有する第二の環状支持部52bと、第二の支持部52bに対して所定の段差を有する第三の環状支持部52cとが階段状に形成されている。
処理ガス噴射手段36は、セラミックスから形成された第一のプレート54と、第一のプレート54より大径の同じくセラミックスから形成された第二のプレート56と、第二のプレート56より大径の同じくセラミックスから形成された第三のプレート58と、第一乃至第三のプレート54,56,58を支持する上述した円筒状の枠体52とから構成される。
図5に示すように、第一のプレート54は、中央領域に形成された複数の貫通孔66と、これらの貫通孔66を囲繞して外周領域に環状に形成された処理ガスを噴射する複数の第一の噴射孔65と、第一の噴射孔65のそれぞれに連通し処理ガスを供給する放射状に形成された複数の第一の処理ガス通路溝64とを有している。
第一の噴射孔65は、Y形状に分岐した各第一の処理ガス通路溝64の先端に形成されている。また、図6(B)に示すように、貫通孔66は十字形状の溝67の中央に形成されている。十字形状の溝67の各端部には貫通孔66aがそれぞれ形成されている。
第二のプレート56は、第一のプレート54に形成された十字形状の溝67の中央に位置付けられた貫通孔66に連通し処理ガスを噴射する複数の第二の噴射孔69と、第二の噴射孔69のそれぞれに連通し処理ガスを供給する放射状に形成された複数の第二の処理ガス通路溝68を有している。
図6(A)に示すように、第二の処理ガス通路溝68の先端はY字形状の溝又は十字形状の溝68aに分岐しており、分岐溝68aの先端に第二の噴射孔69が形成されている。各第二の噴射孔69は第一のプレート54に形成された十字形状の溝67の中央に形成された貫通孔66に位置付けられる。
図6を参照して、第二のプレート56に形成された第二の噴射孔69と第一のプレート54に形成された貫通孔66との関係について説明する。図6(A)に示すように、分岐溝68aの先端に第二の噴射孔69が形成されており、第二のプレート56が第一のプレート54上に配設されると、各第二の噴射孔69が第一のプレート54の十字形状の溝67の中央に位置付けられるようになっている。
図3に示すように、第二のプレート56の外周部下面には第一の環状の切欠き56aが形成されており、第三のプレート58の外周部下面には第二の環状の切欠き58aが形成されている。
更に、円筒状の枠体52の側壁を貫通して第一の環状切欠き56aに連通する第一の処理ガス供給孔60と、第二の環状切欠き58aに連通する第二の処理ガス供給孔62が形成されている。
第一のプレート54は円筒状枠体52の第一環状支持部52a上に載置され、第二の枠体56は円筒状枠体52の第二環状支持部52bに支持され、第三のプレート58は円筒状枠体52の第三環状支持部52cに支持されて、処理ガス噴射手段36が組み立てられる。
処理ガス噴射手段36が組み立てられると、図6を参照して説明したように、第二のプレート56に形成された第二の噴射孔69は第一のプレート54に形成された貫通孔66及び貫通孔66aに連通するようになっている。
図1に示されているように、円筒状枠体52に形成された第一の処理ガス供給孔60は第一ガス供給手段38に接続され、第二処理ガス供給孔62は第二ガス供給手段40に接続されている。
図3に示すように、処理ガス噴射手段36が組み立てられると、第二のプレート56は、第一のプレート54に重ねられて第一の処理ガス通路溝64の上部を閉塞し、第三のプレート58は、第二のプレート56に重ねられて第二の処理ガス通路溝68の上部を閉塞する。
そして、第二のプレート56の外周部下面に形成された第一の環状切欠き56aは第一のプレート54に形成された第一のガス通路溝64の外周端部に位置付けられ、第三のプレート58の外周部下面に形成された第二の環状切欠き58aは第二のプレート56に形成された第二の処理ガス通路溝68の外周端部に位置付けられる。
図8に示すように、第一のプレート54に形成された第一の処理ガス通路溝64の内側には磁場の影響を遮断するNi等の金属膜70が被覆されており、第一の処理ガス通路溝64の上部を閉塞する第二のプレート56の下面の領域には、磁場の影響を遮断するNi等の金属膜72が被覆されている。
同様に、第二のプレート56に形成された第二の処理ガス通路溝68の内側には、磁場の影響を遮断するNi等の金属膜が被覆されており、第二の処理ガス通路溝68の上部を閉塞する第三のプレート58の下面の領域には磁場の影響を遮断するNi等の金属膜が被覆されている。
図4(A)を参照すると、処理ガス噴射手段36上に搭載されたプラズマ生成手段11の外観斜視図が示されている。図7はプラズマ生成手段11の分解斜視図を示している。図7に示されるように、プラズマ生成手段11は、第三のプレート58上に搭載されるIPCアンテナ42を含んでいる。
IPCアンテナ42の端子42a,42bはIPCアンテナ42を収容する収容容器44の底部44bに形成された孔47,49を通し、さらに絶縁材51で絶縁されて収容容器44から突出している。収容容器44はアルミニウム合金等の金属から形成されている。収容容器44の内部はポーラスセラミックス等の中空体46で充填されている。
図1に示すように、IPCアンテナ42の端子42a,42bは高周波電源48に接続されている。収容容器44の孔47,49内には絶縁材51が充填され、IPCアンテナ42の端子42a,42bと収容容器44とを絶縁している。
収容容器44の底壁44bには排出口45が形成されており、排出口45はターボポンプ(TP)50を介してドライポンプ16に接続されている。ターボポンプ14,50の臨界圧力は400Paであり、圧力計20で計測したバッファータンク18内の圧力がこの臨界圧力以下になると作動を開始する。排出路15の圧力が臨界圧力より大きい場合には、ターボポンプ14,50は作動しない。
以下、上述したプラズマエッチング装置2の作用について説明する。図示しないゲート移動手段を作動してゲート10を開け、図示しない搬出入手段によって半導体ウエーハをエッチングチャンバー6の開口8を介してエッチングチャンバー6内に搬入し、静電チャックテーブル32で半導体ウエーハを静電的に吸着する。さらに、ゲート移動手段を作動してゲート10を上方に移動し、エッチングチャンバー6の側壁に形成された開口8を閉鎖する。
次に、ドライポンプ16を作動して、エッチングチャンバー6内の密閉空間4及び収容容器44の内部を真空に排気する。この真空排気の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS10でドライポンプ16の作動を開始する。ステップS11でバッファータンク18内の圧力が400Pa以下か否かを判断し、否定判断の場合にはドライポンプ16の作動を継続する。
ステップS11で圧力計20で検出するバッファータンク18内の圧力が400Pa以下となった場合には、ステップS12に進んでターボポンプ14,50の作動を開始する。ドライポンプ16とターボポンプ14,50の同時作動により、エッチングチャンバー6の密閉空間4の真空排気と収容容器44内の真空排気を継続する。
ステップS13で圧力計20で検出するバッファータンク18内の圧力が200Pa以下か否かを判断し、否定判断の場合にはドライポンプ16とターボポンプ14,50の作動を継続する。ステップS13でバッファータンク18内の圧力が200Pa以下と判断された場合には、ステップS14に進んでドライポンプ16の作動を停止する。
ステップS15で圧力計20で検出したバッファータンク18内の圧力が350Pa以下か否かを判断し、肯定判断の場合にはドライポンプ16の作動停止を継続し、ターボポンプ14,50のみでエッチングチャンバー6の密閉空間4及び収容容器44内の真空排気を継続する。好ましくは、エッチングチャンバー6の密閉空間4内を約20Pa程度まで真空排気し、この真空度を維持するようにターボポンプ14を制御する。
エッチングチャンバー6の真空排気と同時に収容容器44内も真空排気されて収容容器44内は約20Pa程度の真空度になるので、エッチングチャンバー6内の減圧に抗して処理ガス噴射手段を構成する第一〜第三のプレート54,56,58に加わる圧力を軽減することができる。
従って、収容容器44内の圧力がエッチングチャンバー6内の圧力に近ければ良いことから、収容容器44にターボポンプ50を接続しないで、収容容器44を直接ドライポンプ16に接続しても良い。
また、処理すべきウエーハの直径が450mm,600mmと大きくなり、セラミックスで形成された第一〜第三のプレート54,56,58の直径が1000mmを超えることになっても、大気圧(0.1MPa)の影響を受けることはないので、処理ガス噴射手段36を構成する第一〜第三のプレート54,56,58の厚みを大気圧に耐えられる厚みに形成する必要がなく、第一〜第三のプレート54,56,58の重量を抑えることができる。
更に収容容器44内にポーラスセラミックス等の中空体46が充填されているため、IPCアンテナ42からの放電を抑制することができ、収容容器44は大気圧と内部の真空雰囲気との圧力差に耐えることができ、収容容器44内に収容されたIPCアンテナ42の作動を正常に保つことができる。
ステップS15で圧力計20で検出したバッファータンク18内の圧力が350Paより大きいと判断された場合には、ステップS10に戻ってドライポンプ16の作動を開始する。
これは、ターボポンプ14,50の臨界圧力は400Paであるため、ターボポンプ14,50の作動を保証するために余裕をもってドライポンプ16を作動して、エッチングチャンバー6の密閉空間4内の真空度及び収容容器44内の真空度を所望の範囲内に維持するようにしたものである。
エッチングチャンバー6内及び収容容器44の内部の真空排気とほぼ同時に、水ポンプ57を作動して液体チャンバー24内を排気して減圧し、液体チャンバー24内に供給された液体25を核沸騰させ、これにより液体チャンバー24内の下面に配設された静電チャックテーブル32を冷却する。
エッチングチャンバー6の密閉空間4内の圧力は20Pa程度まで真空排気され、更に液体チャンバー24内が減圧されて液体チャンバー24内の液体25の核沸騰により静電チャックテーブル32が所定温度まで冷却されたならば、プラズマエッチングの準備が完了したことになる。
従って、高周波電源30を作動して周波数13.5MHzで50Wの電力を上部電極としての液体チャンバー24に印加する。これと同時に、高周波電源48により周波数13.5MHzで3,000Wの電力を端子42a,42bを介してIPCアンテナ42に供給する。
高周波電源48の作動と同時に第一ガス供給手段38及び第二ガス供給手段40を作動して、CF,SF等のフッ素系ガスと酸素を主体とするプラズマ発生用のガス(処理ガス)の供給を開始する。
第一ガス供給手段38から供給された処理ガスは、処理ガス噴射手段36の円筒状枠体52の側壁を貫通して形成された第一の処理ガス供給孔60を介して第一の環状切欠き56a内に供給され、更に第一のプレート54に放射状に形成された複数の第一の処理ガス通路溝64に供給されて、第一の処理ガス通路溝64の先端に形成された第一の噴射孔65からエッチングチャンバー6内に噴射される。
一方、第二ガス供給手段40から供給された処理ガスは、処理ガス噴射手段36の円筒状枠体52の側壁を貫通して形成された第二の処理ガス供給孔62を介して第二の環状切欠き58a中に供給され、更に第二のプレート56に放射状に形成された複数の第二の処理ガス通路溝68に供給されてその先端に形成された複数の第二の噴射孔69から噴射される。第二の噴射孔69から噴射された処理ガスは第一のプレート54に形成された貫通孔66を介してエッチングチャンバー6内に噴射される。
この時、高周波電源48に接続されたIPCアンテナ42が作動しているため、噴射される処理ガスはIPCアンテナ42によりプラズマ化されて処理ガス噴射手段36からエッチングチャンバー6内に噴射される。
第一ガス供給手段38から供給された処理ガスは、処理ガス噴射手段36の外周領域からエッチングチャンバー6内に噴射され、第二ガス供給手段40から供給された処理ガスは、処理ガス噴射手段36の中央領域からエッチングチャンバー6内に噴射される。
第一ガス供給手段38及び第二ガス供給手段40は、制御手段22によりその供給タイミング及び供給する処理ガスの供給量が制御されるため、プラズマ化された一様な処理ガスを静電チャックテーブル32に保持されたウエーハに供給することができ、ウエーハの全領域に渡り分割予定ラインを均一深さにエッチングすることができ、プラズマエッチングによりウエーハを個々のデバイスに分割することができる。
プラズマ化された処理ガスはウエーハ全面に均一に供給され、且つ液体チャンバー24内に収容された液体25の核沸騰によって静電チャックテーブル32を均一に冷却することができるため、ウエーハの分割予定ラインを均一深さにエッチングすることができ、分割されたデバイスの品質を安定化することができる。尚、分割予定ライン以外のウエーハ表面はレジスト等によりマスクされていること勿論である。
2 プラズマエッチング装置
4 密閉空間
6 エッチングチャンバー(筐体)
8 開口
10 ゲート
11 プラズマ生成手段
14,50 ターボポンプ
16 ドライポンプ
24 液体チャンバー
30,48 高周波電源
32 静電チャックテーブル
35 液体源
36 処理ガス噴射手段
41 気液分離タンク
57 水ポンプ

Claims (5)

  1. 被加工物を保持する保持面を有する静電チャックテーブルと、処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段と、該静電チャックテーブルと該プラズマ生成手段とを収容し該静電チャックテーブルに保持された被加工物をエッチングするエッチングチャンバーと、該エッチングチャンバー内を減圧する第1減圧手段と、を備えたプラズマエッチング装置であって、
    該プラズマ生成手段は、噴射部を上に向けて該エッチングチャンバーの下方位置に配設され、該静電チャックテーブルは保持面を下に向け該噴射部に対向して該エッチングチャンバーの上方位置に配設されており、
    該静電チャックテーブルの保持面の反対側には液体の層を形成する液体チャンバーが配設され、
    該液体チャンバーは液体導入部を介して液体供給部に連結されるとともに、気体排出部を介して第2減圧手段に連結されており、
    該液体チャンバー内を該第2減圧手段により減圧して液体の核沸騰によって該静電チャックテーブルを冷却することを特徴とするプラズマエッチング装置。
  2. 該液体チャンバーは圧力計に接続され、該静電チャックテーブルの温度は該液体チャンバー内の圧力の調整によって制御される請求項1記載のプラズマエッチング装置。
  3. 該液体チャンバーの該気体排出部にはプラズマアレスタが配設されており、該液体チャンバー内に供給される液体は純水であり、該液体チャンバーからの電荷の移動が該プラズマアレスタにより抑制される請求項1又は2記載のプラズマエッチング装置。
  4. 該液体チャンバーと該第2減圧手段とを連結する経路は断熱材で覆われており、該経路における結露を防止する請求項1〜3の何れかに記載のプラズマエッチング装置。
  5. 該液体チャンバーと該第2減圧手段とを連結する経路には気液分離タンクが配設されており、該経路に溜まる液体を該気液分離タンクを介して適宜排出する請求項1〜4の何れかに記載のプラズマエッチング装置。
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