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JP2015004736A - 透過蛍光顕微鏡 - Google Patents

透過蛍光顕微鏡 Download PDF

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JP2015004736A
JP2015004736A JP2013128650A JP2013128650A JP2015004736A JP 2015004736 A JP2015004736 A JP 2015004736A JP 2013128650 A JP2013128650 A JP 2013128650A JP 2013128650 A JP2013128650 A JP 2013128650A JP 2015004736 A JP2015004736 A JP 2015004736A
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善仁 井口
Yoshihito Iguchi
善仁 井口
鈴木 良政
Yoshimasa Suzuki
良政 鈴木
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Abstract

【課題】蛍光観察する際に背景光を弱くして、背景が明るくなってしまうことを防ぐことができる透過蛍光顕微鏡を提供する。
【解決手段】照明光源110と、照明光源110からの光を標本Sに照射する照射光学系120と、標本Sの像を結像する結像光学系130と、標本Sの像を受光する撮像面141を備えた撮像手段140と、照射光学系120内に配置された波長選択素子123と、標本Sから撮像手段140側に配置された吸収フィルタ132とを備え、照射光学系120と結像光学系130は互いに対向して配置され、波長選択素子123の面内の少なくとも1箇所において、波長選択素子123の面(123a又は123b)の法線N1が照射光学系120の光軸AX1に対して交差する。
【選択図】図1

Description

本発明は、透過蛍光顕微鏡に関するものである。
従来の顕微鏡を用いた蛍光観察においては、照明光源からの光が対物レンズを経由することなく標本に照射するように照射光学系を構成した蛍光顕微鏡が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−112394号公報
従来の透過蛍光観察における励起フィルタは、光軸に対して垂直に設置されており、以下の理由により、蛍光観察する際に背景が明るくなるという問題がある。すなわち、励起光の照射によって標本から蛍光が発生する。標本から発生した蛍光の一部は励起フィルタに到達し、励起フィルタによって反射され、反射された蛍光は励起フィルタの位置(表面)を物点とした光になる。ここで、励起フィルタの位置は対物レンズの合焦位置からずれている。励起フィルタの位置を物点とみなすと励起フィルタから反射した蛍光は像位置では集光せずに広がる。よって、蛍光観察する際に背景が明るくなってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、蛍光観察する際に背景光を弱くして、背景が明るくなってしまうのを防ぐことを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る透過蛍光顕微鏡は、照明光源と、照明光源からの光を標本に照射する照射光学系と、標本の像を結像する結像光学系と、標本の像を受光する撮像面を備えた撮像手段と、照射光学系内に配置された波長選択素子と、標本から撮像手段側に配置された吸収フィルタとを備え、照射光学系と結像光学系は互いに対向して配置され、波長選択素子の面内の少なくとも1箇所において、波長選択素子の面の法線が照射光学系の光軸に対して交差することを特徴としている。
本発明に係る透過蛍光顕微鏡は、蛍光観察する際に背景光を弱くすることができる、という効果を奏する。
第1実施形態に係る透過蛍光顕微鏡の構成を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る透過蛍光顕微鏡の構成を示す図である。 第1実施形態のさらなる変形例に係る透過蛍光顕微鏡の構成を示す図である。 第2実施形態に係る透過蛍光顕微鏡の構成を示す図である。 第3実施形態に係る透過蛍光顕微鏡の構成を示す図である。 透過蛍光顕微鏡の具体的構成を示す図である。
以下に、本発明のある態様に係る透過蛍光顕微鏡の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。すなわち、本発明のある態様として、いくつかの実施形態を説明するが、色々な代替物、変形、等価物を用いることができる。つまり、当業者であれば、本実施形態の内容にいろいろなバリエーションや変更を加えたとしても、その内容も本発明の範囲に属するものである。
従って、本発明の範囲は、以下の説明を参照して決められるものではなく、請求項により決められるべきであり、均等物の全範囲も含まれる。また、実施形態中に記載した特徴はいずれも、好ましいかどうかを問わず、他の特徴と組み合わせてもよい。
まず、本発明のある態様にかかる実施形態の作用効果について説明する。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡は、照明光源と、照明光源からの光を標本に照射する照射光学系と、標本の像を結像する結像光学系と、標本の像を受光する撮像面を備えた撮像手段と、照射光学系内に配置された波長選択素子と、標本から撮像手段側に配置された吸収フィルタとを備え、照射光学系と結像光学系は互いに対向して配置され、波長選択素子の面内の少なくとも1箇所において、波長選択素子の面の法線が照射光学系の光軸に対して交差する構成を備えると、波長選択素子で反射された蛍光のうち、標本に直接戻る蛍光強度を減らすことができ、これにより、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができるため好ましい。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡において、照射光学系がコンデンサレンズを有し、波長選択素子が、コンデンサレンズと照明光源との間に配置されていると、コンデンサレンズを透過する蛍光の光束径は、例えば、コンデンサレンズの開口数又は有効口径によって制限される。ここで、波長選択素子で反射した蛍光のうち、コンデンサレンズの開口数又は有効口径より大きい光束径の蛍光は、コンデンサレンズを通らないため、波長選択素子に到達する蛍光を少なくすることができ、これにより、標本に戻る蛍光強度を減らすことができ、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができるため好ましい。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡は、以下の条件式(1)を満足すると、波長選択素子によって反射された蛍光が標本の照明範囲の外側に集光されるため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができて好ましい。
f×tan2θ>2A (1)
ここで、
fはコンデンサレンズの焦点距離(mm)、
θは照射光学系の光軸に垂直な向きに対する波長選択素子の傾き角(deg)、
Aは標本上の照明範囲の半径(mm)
である。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡は、以下の条件式(2)を満足することが好ましい。θが0より大きく30度以下であると、波長選択素子から出射する光の波長帯域が、本来の波長帯域からずれることを抑えることができる。ここで、本来の波長帯域とは、θ=0のときに、波長選択素子から出射した光の波長帯域のことである。さらに、θが0より大きく30度以下であると、照射光学系の光軸(波長選択素子よりもコンデンサ側の照射光学系の光軸)とコンデンサレンズの光軸のずれを抑えて、照明ムラの発生を防ぐことができる。
0<θ≦30 (2)
ここで、
θは照射光学系の光軸に垂直な向きに対する波長選択素子の傾き角(deg)
である。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡は、以下の条件式(3)を満足すると、波長選択素子を傾けたことによって、波長選択素子の有効口径が足りないために生じる次の(a)、(b)を防ぐことができる。
(a)例えば、有効口径よりも外側に多層膜がない領域が存在し、更にその外側に波長選択素子を保持する保持部材(枠部材)が存在する場合に、有効口径よりも外側を通過する照明光に対して、励起光の波長帯域以外の波長帯域の光をカットできないこと
(b)例えば、有効口径ぎりぎりに、保持部材が存在する場合に、コンデンサレンズの有効口径を満たすように励起光をコンデンサレンズに入射させることができないこと
φ1≧φ2/cosθ (3)
ここで、
φ1は波長選択素子の有効口径(mm)、
φ2はコンデンサレンズの有効口径(mm)
である。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡において、波長選択素子を透明部材の表面に多層膜をコートしたもので構成すると、波長選択素子を薄型にできるため好ましい。
また、波長選択素子を、厚みによって透過率が変化する材料で構成すると、透過率の角度依存性が少なくなるので好ましい。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡において、蛍光の波長帯域における波長選択素子の透過率が10−6%以下であると、照明光源から出る光が白色光であっても、波長選択素子を透過する蛍光と同じ波長帯域の光の量を少なく出来るため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができて好ましい。
蛍光波長に対する透過率を10−6%以下にするには、例えば、色ガラスフィルタを用いるとよい。色ガラスフィルタの厚みを厚くすることで、蛍光波長に対する透過率より小さくすることができる。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡において、波長選択素子が、少なくとも結像光学系側の面に非平面を有すると、波長選択素子によって反射された蛍光は、コンデンサレンズに直接戻らないため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができるため好ましい。なお、非平面の形状は、標本側に凸面を向けた形状であることが好ましい。
また、以下の条件式(4)を満足すると、波長選択素子で反射された蛍光のうち、標本に直接戻る蛍光強度を減らすことができるため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができるため好ましい。
r≦2d (4)
ここで、
rは波長選択素子の結像光学系側の面の曲率半径、
dはコンデンサレンズと波長選択素子の間隔
である。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡において、照明光源が狭帯域の照明光源であると、照明光源から出る光は、蛍光と同じ波長帯域の光を含まないか、あるいは含んでいたとしてもその量は非常に少ないものになる。このため、波長選択素子を透過する蛍光と同じ波長帯域の光の量を少なく出来るため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができて好ましい。狭帯域の照明光源としては、例えば、単色LEDや、波長が可変又は選択可能な照明光源を用いることができる。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡において、照射光学系内であって、結像光学系の合焦位置と共役な位置(標本と共役な位置)に視野絞りを有すると、視野絞りを適切に絞ることで、対物レンズの観察範囲にのみ励起光を照明できるため好ましい。また、観察範囲外からの蛍光放射を低減できるため、波長選択素子で反射する蛍光強度が弱くなり、このため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができるため好ましい。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡は、照明光源と、照明光源からの光を標本に照射する照射光学系と、標本の像を結像する結像光学系と、標本の像を受光する撮像面を備えた撮像手段と、照射光学系内に配置された波長選択素子と、を備え、照射光学系内であって、結像光学系の合焦位置と共役な位置(標本と共役な位置)に視野絞りを有すると、視野絞りを適切に絞ることにより、対物レンズの観察範囲にのみ励起光を照明できるため好ましい。また、観察範囲外からの蛍光放射を低減できるため、波長選択素子で反射する蛍光強度が弱くなり、このため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができるため好ましい。
ここで、従来の透過蛍光顕微鏡において、白色光(幅広い波長域の光)を発生する照明光源を用いる場合は、励起フィルタにより所望の波長域の励起光を選択的に透過させているが、上記白色光のうちの蛍光と同じ波長の光を励起フィルタで完全に除去することができない。このため、蛍光と同じ波長の光が励起フィルタを透過してしまうことにより、蛍光観察する際に背景が明るくなってしまう。
これに対して、実施形態に係る透過蛍光顕微鏡は、照明光源と、照明光源からの光を標本に照射する照射光学系と、標本の像を結像する結像光学系と、標本の像を受光する撮像面を備えた撮像手段と、照射光学系内に配置された第1波長選択素子と、第2波長選択素子と、を備え、第1波長選択素子は、厚みによって透過率の大きさが変化する材料で構成され、第2波長選択素子は、透明部材の表面に多層膜がコートされていると、蛍光観察する際に背景光が明るくなってしまうことを防ぐことができるため好ましい。また、第2波長選択素子を透明部材の表面に多層膜をコートしたもので構成すると、第2波長選択素子を薄型にできるため好ましい。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡において、第2波長選択素子が、第1波長選択素子よりも光源側に配置されていると、蛍光観察する際に背景光が明るくなってしまうことを防ぐことができるため好ましい。
実施形態に係る透過蛍光顕微鏡において、第1波長選択素子は色ガラスフィルタであり、第2波長選択素子は干渉フィルタであると、励起フィルタの漏れ光を少なくでき、これにより蛍光観察時の背景光を弱くすることができるため好ましい。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る透過蛍光顕微鏡100の構成を示す図である。図1においては、要部の構成について概念的に示している。
透過蛍光顕微鏡100は、共通する光軸AX1に沿って順に配置された、照明光源110、照射光学系120、結像光学系130、及び、撮像手段としてのイメージャ140と、照射光学系120内に配置された波長選択素子としての励起フィルタ123とを有する。照射光学系120と結像光学系130は、共通する光軸AX1に沿って、互いに対向して配置されている。
なお、以下の各実施形態及び各変形例では、照射光学系はクリティカル照明を行う構成となっているが、ケーラー照明を行う構成であっても良い。
照明光源110は、照射光学系120へ狭帯域の光を射出する光源であり、白色以外の所定の色の光を射出する。なお、照明光源は、より波長帯域が広い光(例えば、白色光)を出射する光源であっても良い。
照射光学系120は、励起フィルタ123を有する。励起フィルタ123では、透明な平行平面板の表面に多層膜が形成されていてもよい。また、励起フィルタ123は、色ガラスフィルタであってもよい。
励起フィルタ123は、光軸AX1に垂直な向きD1に対して傾き角θ(deg)だけ傾けられている。
平行平板の励起フィルタ123の上面123a(入射面)又は下面123b(射出面)において、その面の法線N1が照射光学系120の光軸AX1に対して交差している。なお、法線N1は、励起フィルタ123の上面123a又は下面123bの少なくとも1箇所において、照射光学系120の光軸AX1に対して交差していればよい。
結像光学系130は、照射光学系120側から順に配置された、吸収フィルタ132、及び対物レンズ131を備え、標本Sの像を結像する。吸収フィルタ132は、標本Sからの光のうち、所定の蛍光波長の光のみを透過し、それ以外の波長の光をカットする。
なお、図1において、照明光源110側から、吸収フィルタ132、対物レンズ131の順に配置しているが、順序を逆にしてもよい。
イメージャ140は、例えばCCD(電荷結合素子)、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)であって、結像光学系130によって結像された標本Sの像を受光する撮像面141を備える。
照明光源110から射出した光は、励起フィルタ123に入射し、励起フィルタ123は、入射光のうち、所定の波長帯域の光(励起光)のみを透過させる。励起フィルタ123からの射出光は標本S上に照射される。すなわち、励起フィルタ123は干渉フィルタとして機能する。標本Sにおいては、励起フィルタ123を透過した光によって蛍光物質が励起され、蛍光を発する。
標本Sで発生した蛍光は、吸収フィルタ132に入射し、吸収フィルタ132に入射した光のうち、蛍光の波長帯域の光のみが透過し、対物レンズ131によって撮像面141上に集光する。これにより、標本Sの像がイメージャ140の撮像面141に結像される。
透過蛍光顕微鏡100においては、波長選択素子としての励起フィルタ123の面内の少なくとも1箇所において、励起フィルタ123の面の法線N1が照射光学系120の光軸AX1に対して交差する構成を備えているため、標本Sから射出して励起フィルタ123で反射された蛍光のうち、標本Sに直接戻る蛍光強度を減らすことができ、これにより蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
また、照明光源110を狭帯域の照明光源にすることにより、励起フィルタ123の漏れ光を少なく出来るため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
(変形例)
図2は、第1実施形態の変形例に係る透過蛍光顕微鏡200の構成を示す図である。図2においては、要部の構成について概念的に示しており、第1実施形態の照明光源110、結像光学系130、及びイメージャ140に対応する構成をさらに備える。
ここで、図2において、照射光学系220と不図示の結像光学系は、共通する光軸AX2に沿って、互いに対向して配置されている。
照射光学系220は、不図示の照明光源側から標本S側へ順に配置された、励起フィルタ223及びコンデンサレンズ224を有する。コンデンサレンズ224は、励起フィルタ223から入射した平行光を標本S上に集光させる。なお、図2の励起フィルタ223では、透明な平行平面板の表面に多層膜が形成されていてもよい。また、励起フィルタ223は、色ガラスフィルタであってもよい。
励起フィルタ223は、照射光学系220の光軸AX2に垂直な向きD2に対して傾き角θ(deg)だけ傾けられている。
透過蛍光顕微鏡200においては、f=27.6、θ=15、A=5.5であるので、以下の条件式(1)を満足している。
f×tan2θ>2A (1)
ここで、
fはコンデンサレンズ224の焦点距離(mm)、
θは照射光学系220の光軸AX2に垂直な向きに対する励起フィルタ223の傾き角(deg)、
Aは標本S上の照明範囲の半径(mm)
である。
条件式(1)を満足することにより、励起フィルタ223によって反射された蛍光が標本Sの照明範囲の外側に集光されるため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
また、透過蛍光顕微鏡200においては、φ1=25、φ2=22、θ=15であるので、以下の条件式(3)を満足している。
φ1≧φ2/cosθ (3)
ここで、
φ1は励起フィルタ223の有効口径(mm)、
φ2はコンデンサレンズ224の有効口径(mm)
θは照射光学系220の光軸AX2に垂直な向きに対する励起フィルタ223の傾き角(deg)
である。
条件式(3)を満足すると、励起フィルタ223を傾けたことによって、励起フィルタ223の径が小さいために照明光をカットできない、という事態を防ぐことができる。
図3は、第1実施形態のさらなる変形例に係る透過蛍光顕微鏡の構成を示す図である。図3においては、要部の構成について概念的に示しており、第1実施形態の照明光源110、結像光学系130、及びイメージャ140に対応する構成をさらに備える。
ここで、図3において、照射光学系320と不図示の結像光学系は、共通する光軸AX3に沿って、互いに対向して配置されている。
照射光学系320は、不図示の照明光源側から標本S側へ順に配置された、励起フィルタ323及びコンデンサレンズ324を有する。コンデンサレンズ324は、励起フィルタ323から入射した平行光を標本S上に集光させる。なお、図3の励起フィルタ323では、透明なフィルタの表面に多層膜が形成されていてもよい。また、励起フィルタ323は、色ガラスフィルタであってもよい。
波長選択素子としての励起フィルタ323は、標本S側の面323a、すなわち結像光学系側の面が非平面となっている。ここで、波長選択素子は、少なくとも結像光学系側の面が非平面であることが好ましく、照明光源側の面も非平面とすることができる。
励起フィルタ323が、少なくとも結像光学系側の面が非平面を有すると、励起フィルタ323によって反射された蛍光は、コンデンサレンズ324に直接戻らないため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
ここで、励起フィルタ323の面323aのうち、光軸上における面の法線は光軸AX3と一致している。しかしながら、光軸AX3から離れた点における面の法線は、光軸AX3と交差している。そのため、標本Sから射出して励起フィルタ323で反射された蛍光のうち、光軸AX3から離れた点については、標本Sに直接戻る蛍光強度を減らすことができるため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
ここで、透過蛍光顕微鏡300においては、θ=15であるので、以下の条件式(2)をそれぞれ満足している。
0<θ≦30 (2)
ここで、
θは照射光学系320の光軸AX3に垂直な向きに対する励起フィルタ323の傾き角(deg)
である。
また、非平面323aの形状は、標本S側に凸面を向けた形状であることが好ましい。
また、透過蛍光顕微鏡300は、r=57.25、d=37.4であるので、以下の条件式(4)をそれぞれ満足している。
r≦2d (4)
ここで、
rは励起フィルタ323の結像光学系側の面323aの曲率半径、
dはコンデンサレンズ324と励起フィルタ323の間隔
である。
条件式(4)を満足することによる効果について説明する。
標本Sで発生した蛍光の一部は、励起フィルタ323の標本S側の面323aで反射される。ここで、励起フィルタ323は、標本S側の面323aの曲率半径をrとしたときに焦点距離f=r/2のミラーとして働くため、この面323aで反射された蛍光は、有効径φのコンデンサレンズ324の位置で直径φ’となり、直径φ’は以下の式を満足する。
φ’=φ+2φd/r
ここで、上記条件式(4)を満足すると、2φ≦φ’となるため、標本Sの位置に戻る蛍光を25%以下に低減させることができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る透過蛍光顕微鏡の構成を示す図である。図4においては、要部の構成について概念的に示している。
第2実施形態に係る透過蛍光顕微鏡400においては、照射光学系420内であって、結像光学系430の合焦位置と共役な位置に視野絞り429を配置するとともに、励起フィルタ423を照射光学系420の光軸AX4に対して傾斜させていない点が第1実施形態に係る透過蛍光顕微鏡100と異なる。ここで、視野絞り429の位置は、標本Sとも共役な位置である。
なお、図4において、照明光源410側から、吸収フィルタ432、対物レンズ431の順に配置しているが、順序を逆にしてもよい。
透過蛍光顕微鏡400は、照明光源410と、照射光学系420と、結像光学系430と、撮像手段としてのイメージャ440と、照射光学系420内に配置された波長選択素子としての励起フィルタ423とを有する。照射光学系420は、照明光源410側から順に配置された、視野絞り429と、コンデンサレンズ424と、波長選択素子としての励起フィルタ423とを有し、照明光源410からの光を標本Sに照射する。結像光学系430は、照射光学系420側から順に配置された、吸収フィルタ432と、対物レンズ431とを有し、標本Sの像を結像する。照射光学系420と結像光学系430は、共通する光軸AX4に沿って、互いに対向して配置されている。
照明光源410、励起フィルタ423、対物レンズ431、吸収フィルタ432、及びイメージャ440は、第1実施形態の照明光源110、励起フィルタ123、対物レンズ131、吸収フィルタ132、及びイメージャ140と同様の構成であり、コンデンサレンズ424は第1実施形態の変形例のコンデンサレンズ224と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
図4では、照明光源410の発光位置に視野絞り429が配置されている。このような配置が困難な場合、照明光源410からコンデンサレンズ424までの間に、照明光源410の像を形成し、この像位置に視野絞り429を配置すれば良い。
上述のように、照射光学系420内であって、結像光学系430の合焦位置と共役な位置に視野絞り429を配置したため、視野絞り429を適切に絞ることで、対物レンズ431の観察範囲にのみ励起光を照明できる。さらに、観察範囲外からの蛍光放射がないため、励起フィルタ423で反射する蛍光強度が弱くなり、これにより、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態に係る透過蛍光顕微鏡の構成を示す図である。図5においては、要部の構成について概念的に示している。
第3実施形態に係る透過蛍光顕微鏡500においては、励起フィルタ523と標本Sの間に色ガラスフィルタ526を配置している点、及び視野絞りがない点が第2実施形態に係る透過蛍光顕微鏡400と異なる。
透過蛍光顕微鏡500は、照明光源510と、照射光学系520と、結像光学系530と、撮像手段としてのイメージャ540と、照射光学系520内に配置された波長選択素子としての励起フィルタ523とを有する。照射光学系520は、照明光源510側から順に配置された、コンデンサレンズ524と、第2波長選択素子としての励起フィルタ523(干渉フィルタ)と、第1波長選択素子としての色ガラスフィルタ526とを有し、照明光源510からの光を標本Sに照射する。結像光学系530は、照射光学系520側から順に配置された、吸収フィルタ532と、対物レンズ531とを有し、標本Sの像を結像する。照射光学系520と結像光学系530は、共通する光軸AX5に沿って、互いに対向して配置されている。
照明光源510、励起フィルタ523、対物レンズ531、吸収フィルタ532、及びイメージャ540は、第1実施形態の照明光源110、励起フィルタ123、対物レンズ131、吸収フィルタ132、及びイメージャ140と同様の構成であり、コンデンサレンズ524は第1実施形態の変形例のコンデンサレンズ224と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
励起フィルタ523及び色ガラスフィルタ526は、所定の波長帯域の光のみを透過させる。ここで、励起フィルタ523及び色ガラスフィルタ526では、蛍光の波長帯域における透過率が10−6%以下である。色ガラスフィルタ526は、厚みによって透過率の大きさが変化する材料で構成され、このような透過率を実現するような厚さに調整されている。励起フィルタ523は、例えば、透明部材の表面に多層膜をコートした構成である。
蛍光の波長帯域に対する、励起フィルタ523及び色ガラスフィルタ526による透過率が10−6%以下であると、励起フィルタ523の漏れ光を少なく出来るため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
ここで、励起フィルタ523と色ガラスフィルタ526は、10−6%以下の透過率を実現できれば、互いに接合されていてもよいし、離間していてもよい。また、色ガラスフィルタ526に代えて、曲率を有するガラスに波長特性を有する多層膜をコートしたものであってもよい。
色ガラスを用いる場合、照明光源側から励起フィルタ、色ガラスの順にしたほうが、照明光源側に出てくる蛍光を色ガラスによって吸収し除去でき、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができるため好ましい。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態、第2実施形態と同様である。
(透過蛍光顕微鏡)
図6を参照して、透過蛍光顕微鏡の構成をより具体的について説明する。図6は、透過蛍光顕微鏡600の具体的構成を示す図である。図6においては、透過蛍光顕微鏡600(以下、適宜、顕微鏡600と言う)の内部構成を概念的に示している。
透過蛍光顕微鏡600は、本体601と、照明光源610と、照射光学系(照明光学系)620と、結像光学系630と、撮像手段としてのイメージャ640と、接眼レンズ650と、照射光学系620内に配置された波長選択素子としての励起フィルタ623とを有する。本体601は、アーム部602、鏡筒603、レボルバ639、及びステージ660を備える。また、照射光学系620と結像光学系630は、共通する光軸AX6に沿って、互いに対向して配置されている。
照明光源610は、照射光学系620へ狭帯域の光を射出する光源であり、本体601に固定され、白色以外の所定の色の光を射出する。なお、照明光源は、より波長帯域が広い光(例えば、白色光)を出射する光源であっても良い。
照射光学系620は、本体601において、照明光源610側から順に配置された、コリメータレンズ621、ミラー622、励起フィルタ623、及びコンデンサレンズ624を有する。コンデンサレンズ624は、励起フィルタ623から入射した平行光を標本S上に集光させる。なお、図6の励起フィルタ623では、透明な平行平面板の表面に多層膜が形成されていてもよい。また、励起フィルタ623は、色ガラスフィルタであってもよい。
励起フィルタ623は、顕微鏡600の本体601に設けられた傾き調整機構625によって、照射光学系620の光軸AX6に垂直な向きD6に対して傾き角θ(deg)だけ傾けられている。なお、傾き調整機構625は、配置しなくてもよい。
ここで、顕微鏡600においては、θ=15であるので、以下の条件式(2)を満足している。
0<θ≦30 (2)
ここで、
θは照射光学系620の光軸AX6に垂直な向きに対する励起フィルタ623の傾き角(deg)
である。
平行平板の励起フィルタ623の上面623a(射出面)又は下面623b(入射面)において、その面の法線N6が照射光学系620の光軸AX6に対して交差している。なお、法線N6は、励起フィルタ623の上面623a又は下面623bの少なくとも1箇所において、照射光学系620の光軸AX6に対して交差していればよい。
結像光学系630は、照射光学系620側から順に配置された、レボルバ639に着脱可能な対物レンズ631、吸収フィルタ632、レンズ638、プリズム633、及びレンズ634を備え、標本Sの像を結像する。吸収フィルタ632及びレボルバ639は、アーム部602に保持されている。吸収フィルタ632側からプリズム633に入射した光のうち、プリズム633を透過した光はイメージャ640側へ射出し、プリズム633内で反射した光は鏡筒603内に配置した接眼レンズ650側へ射出する。吸収フィルタ632は、標本Sからの光のうち、所定の蛍光波長の光のみを透過し、それ以外の波長の光をカットする。なお、吸収フィルタ632とプリズム633の間に配置されているレンズ638は、結像レンズである。また、プリズム633に、入射した光を接眼レンズ650側に100%反射する特性を持たせ、このプリズム633を光路に対して出し入れするようにしても良い。
イメージャ640は、例えばCCD(電荷結合素子)、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)であって、結像光学系630によって結像された標本Sの像を受光する撮像面641を備える。
ステージ660は、顕微鏡600の本体601に設けられ、その上に配置された標本SをXYの2軸方向に移動可能である。このステージ660は、不図示の操作ダイヤルを操作することによって、XYの両方向に直交するZ方向(図6の上下方向)に移動可能である。
標本Sが載置されるステージの上面位置(結像光学系630の合焦位置)と照明光源610の射出位置は共役の関係にある。
顕微鏡600においては、f=27.6、θ=15A=5.5であるので、以下の条件式(1)を満足している。
f×tan2θ>2A (1)
ここで、
fはコンデンサレンズ624の焦点距離(mm)、
θは照射光学系620の光軸AX6に垂直な向きに対する励起フィルタ623の傾き角(deg)、
Aは標本S上の照明範囲の半径(mm)
である。
また、顕微鏡600においては、φ1=25、φ2=22、θ=15であるので、以下の条件式(3)を満足している。
φ1≧φ2/cosθ (3)
ここで、
φ1は励起フィルタ623の有効口径(mm)、
φ2はコンデンサレンズ624の有効口径(mm)
である。
なお、有効口径は、励起フィルタ623またはコンデンサレンズ624における、光の通過する領域の直径を意味する。当該領域が円でない場合は、当該領域に内接する円の直径を意味する。
照明光源610から射出した光は、コリメータレンズ621で平行光とされ、ミラー622で反射されて励起フィルタ623に入射する。励起フィルタ623では、入射した光のうち、所定の波長帯域の光(励起光)のみを透過させ、励起フィルタ623からの射出光はコンデンサレンズ624によって標本S上に集光される。すなわち、励起フィルタ623は干渉フィルタとして機能する。標本Sにおいては、励起フィルタ623を透過した光によって蛍光物質が励起され、蛍光を発する。
標本Sで発生した蛍光は、励起光と共に対物レンズ631へ入射し、対物レンズ631からの射出光は吸収フィルタ632に入射する。吸収フィルタ632に入射した光のうち、蛍光の波長帯域の光のみが透過し、レンズ638を透過してプリズム633に入射する。プリズム633に入射した光のうち、プリズム633内で反射された光は接眼レンズ650に入射し、プリズム633を透過した光はレンズ634によって撮像面641上に集光する。これにより、標本Sの像が接眼レンズ650を介して観察でき、イメージャ640の撮像面641に結像される。
顕微鏡600においては、波長選択素子としての励起フィルタ623の面内の少なくとも1箇所において、励起フィルタ623の面の法線N6が照射光学系620の光軸AX6に対して交差する構成を備えているため、標本Sから射出して励起フィルタ623で反射された蛍光のうち、標本Sに直接戻る蛍光強度を減らすことができるため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
また、照射光学系620がコンデンサレンズ624を有し、励起フィルタ623が、コンデンサレンズ624と照明光源610との間に配置されているため、コンデンサレンズ624によって、コンデンサレンズ624を透過する光束径は制限され、励起フィルタ623で反射した蛍光のうち上記光束径より大きい成分は、コンデンサレンズ624を通らないため、標本Sに戻る蛍光強度を減らすことができ、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
さらにまた、上記条件式(1)を満足することにより、励起フィルタ623によって反射された蛍光が標本Sの照明範囲の外側に集光されるため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
上記条件式(2)を満足することにより、θが30度以下であるため、透過波長の波長帯域のシフトを抑えることができ、照射光学系620の光軸AX6とコンデンサレンズ624の光軸のずれを小さくして、照明ムラを抑えることができる。
上記条件式(3)を満足すると、励起フィルタ623を傾けたことによって、励起フィルタ623の径が足りないために、照明光をカットできない、ということを防ぐことができる。
照明光源610を狭帯域の照明光源にすることにより、励起フィルタ623の漏れ光を少なく出来るため、蛍光観察する際の背景光を弱くすることができる。
なお、図6において、照明光源610側から対物レンズ631と吸収フィルタ632の順に配置しているが、順序を逆にしてもよい。
以上のように、本発明に係る透過蛍光顕微鏡は、励起フィルタを用いた透過蛍光顕微鏡の背景光の低減に有用である。
100、200、300、400、500、600 透過蛍光顕微鏡
110、410、510、610 照明光源
120、220、320、420、520、620 照射光学系
123、223、323、423、623 励起フィルタ(波長選択素子)
130、430、530、630 結像光学系
132、432、532、632 吸収フィルタ
140、440、540、640 イメージャ(撮像手段)
224、324、424、524、624 コンデンサレンズ
429 視野絞り
523 励起フィルタ(第2波長選択素子)
526 色ガラスフィルタ(第1波長選択素子)
AX1、AX2、AX3、AX4、AX5、AX6 光軸
N1、N6 法線
S 標本

Claims (12)

  1. 照明光源と、
    前記照明光源からの光を標本に照射する照射光学系と、
    前記標本の像を結像する結像光学系と、
    前記標本の像を受光する撮像面を備えた撮像手段と、
    前記照射光学系内に配置された波長選択素子と、
    前記標本から前記撮像手段側に配置された吸収フィルタと
    を備え、
    前記照射光学系と前記結像光学系は互いに対向して配置され、
    前記波長選択素子の面内の少なくとも1箇所において、前記波長選択素子の面の法線が前記照射光学系の光軸に対して交差することを特徴とする透過蛍光顕微鏡。
  2. 前記照射光学系はコンデンサレンズを有し、前記波長選択素子は、前記コンデンサレンズと前記照明光源との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の透過蛍光顕微鏡。
  3. 以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項2に記載の透過蛍光顕微鏡。
    f×tan2θ>2A (1)
    ここで、
    fは前記コンデンサレンズの焦点距離(mm)、
    θは前記照射光学系の光軸に垂直な向きに対する前記波長選択素子の傾き角(deg)、
    Aは前記標本上の照明範囲の半径(mm)
    である。
  4. 以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項2に記載の透過蛍光顕微鏡。
    0<θ≦30 (2)
    ここで、
    θは前記照射光学系の光軸に垂直な向きに対する前記波長選択素子の傾き角(deg)
    である。
  5. 以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項4に記載の透過蛍光顕微鏡。
    φ1≧φ2/cosθ (3)
    ここで、
    φ1は前記波長選択素子の有効口径(mm)、
    φ2は前記コンデンサレンズの有効口径(mm)
    である。
  6. 前記波長選択素子は、透明部材の表面に多層膜をコートしたものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の透過蛍光顕微鏡。
  7. 前記波長選択素子は、厚みによって透過率の大きさが変化する材料で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の透過蛍光顕微鏡。
  8. 蛍光の波長帯域における前記波長選択素子の透過率が10−6%以下であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の透過蛍光顕微鏡。
  9. 前記波長選択素子は、少なくとも前記結像光学系側の面が非平面を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の透過蛍光顕微鏡。
  10. 以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項9に記載の透過蛍光顕微鏡。
    r≦2d (4)
    ここで、
    rは前記波長選択素子の前記結像光学系側の面の曲率半径、
    dは前記コンデンサレンズと前記波長選択素子の間隔
    である。
  11. 前記照明光源は、狭帯域の照明光源であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の透過蛍光顕微鏡。
  12. 前記照射光学系内であって、前記結像光学系の合焦位置と共役な位置に視野絞りを有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の透過蛍光顕微鏡。
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