JP2015098110A - 発泡積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
この水の減少速度定数k(分−1)は、具体的には、紙基材/ポリエチレン系樹脂の順に積層され、ポリエチレン系樹脂の密度が940kg/m3、ポリエチレン系樹脂の厚みが40μmである積層体の加熱時の重量変化を用いて求めることができる。紙基材/ポリエチレン系樹脂からなる積層体を加熱処理した時に得られるある時間t(分)における加熱後の単位面積当たりの重量減少量ΔWt(g/m2)と式(1)から導出される下式(2)を計算して得られるある時間t(分)における単位面積当たりの重量減少量ΔWt,cal(g/m2)を各々0.5分毎に0.5分から6分まで算出した時に、下式(3)で表されるある時間t(分)における誤差εtの0.5分から6分までの合計値が最少となるように水の減少速度定数k(分−1)を求める。
εt=[(ΔWt−ΔWt,cal)/ΔWt]2 (3)
ここで、W0は紙基材/ポリエチレン系樹脂における加熱前の単位面積あたりの水分量(g/m2)である。
(1)密度
密度は、JIS K6922−1(2011年)に準拠して測定した。
(2)メルトマスフローレート(MFR)
MFRは、JIS K6922−1(2011年)に準拠して測定した。
(3)加熱発泡
実施例により得られた積層体を10cm×20cmに切り出し円筒状に成形したサンプルを、所定の温度に加熱したギア式老化試験機(安田精機製作所製 No.102−SHF−77)中で熱風をあてながら所定の時間静置した後、取り出して空気中で室温まで冷却した。また、加熱時の風量について「AGING」ボタンの「HIGH」とした。
(4)紙基材の水分量
ポリエチレン系樹脂の積層前の紙基材について、カールフィッシャー法水分測定装置(三菱化学(株)製、商品名CA−05)を使用し測定した。測定温度は165℃である。
(5)発泡層厚み
実施例により得られた発泡体、及びブランクとして発泡させる前のラミネート積層体をサンプル取りし、光学顕微鏡により断面写真を撮影した。断面写真から発泡層の厚みを測定し、5箇所で測定した。
(6)酸素透過度
実施例により得られた発泡前の積層体を使用し、差圧式ガス透過試験機((株)東洋精機製作所製)を用いて、JIS K7126 A法に準拠して測定した。
(A)層の樹脂として、MFRが7g/10分、密度が940kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン LW04−1)(A1)を、(B)層の樹脂として、MFRが13g/10分、密度が918kg/m3である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 212)(B1)を、(C)層のコート剤として、エコステージGB7(サカタインクス(株)製)(C1)を使用した。
(B)層の表面に、バーコーターNo.12((株)安田精機製作所製)を用いて(C1)を乾燥後の膜厚が0.8μmとなるように積層し以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び酸素透過度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(B)層の表面に、バーコーターNo.24((株)安田精機製作所製)を用いて(C1)を乾燥後の膜厚が1.6μmとなるように積層した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び酸素透過度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(C)層のバリア性コート剤として、LG−OXバリア剤(東京インキ(株)製)(C2)を使用し、(B)層の表面に、バーコーターNo.6を用いて(C2)を乾燥後の膜厚が0.3μmとなるように積層した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び酸素透過度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが21g/10分、密度が952kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード 2000)を90重量%、MFRが1.6g/10分、密度が919kg/m3である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 360)を10重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(A2、MFR 16g/10分、密度 949kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び酸素透過度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが20g/10分、密度が966kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード 1000)を90重量%、MFRが1.6g/10分、密度が919kg/m3である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 360)を10重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したエチレン系樹脂組成物(A3、MFR 16g/10分、密度 961kg/m3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び酸素透過度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(C)層を積層しなかったこと以外は、実施例1と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び酸素透過度を評価した。評価の結果を表2に示す。酸素透過度に劣っていた。
(C)層を積層しなかったこと以外は、実施例5と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び酸素透過度を評価した。評価の結果を表2に示す。酸素透過度に劣っていた。
(C)層を積層しなかったこと以外は、実施例6と同様の手法により発泡前後の積層体を得た。得られた発泡前後の積層体について、発泡層の厚み及び酸素透過度を評価した。評価の結果を表2に示す。酸素透過度に劣っていた。
Claims (7)
- 少なくとも紙基材層に隣接して(A)層が配置され、もう一方の紙基材の面に、紙基材と隣接する発泡層である(B)層と(B)層より外面に(C)層が配置された発泡積層体であって、(A)層が、JIS K6922−1(2011年)により測定された密度が935kg/m3以上970kg/m3以下であるポリエチレン系樹脂(a)、(B)層がJIS K6922−1(2011年)により測定された密度が910kg/m3以上930kg/m3以下である高圧法低密度ポリエチレン(b)、(C)層がガスバリア性コート剤(c)から構成されることを特徴とする発泡積層体。
- (C)層の厚みが0.2μm以上2.0μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の発泡積層体。
- ポリエチレン系樹脂(a)が、JIS K 6922−1(2011年)により測定された密度が945kg/m3以上970kg/m3以下であることを特徴とする請求項1〜2に記載の発泡積層体。
- ポリエチレン系樹脂(a)が、JIS K 6922−1(2011年)により測定された密度が950kg/m3以上965kg/m3以下であることを特徴とする請求項3に記載の発泡積層体。
- ポリエチレン系樹脂(a)が、高密度ポリエチレン(c)10〜90重量%、及び高圧法低密度ポリエチレン(d)10〜90重量%((c)と(d)の合計は100重量%)を含むエチレン系樹脂組成物(e)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発泡積層体。
- 紙基材の坪量が150g/m2以上400g/m2以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の発泡積層体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の発泡積層体からなる容器。
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