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JP2015087698A - 虚像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察者が立体映像を視認する虚像表示装置において、左目用と右目用にそれぞれ投射する映像の2つの光路を、光学レンズを使用しない1組の光学系で実現することによって、装置の低価格化を実現する。【解決手段】本発明の虚像表示装置は、左目用の映像と右目用の映像とを投射する表示機と、前記左目用の映像と前記右目用の映像とを反射する凸面鏡と、前記凸面鏡に反射した前記左目用の映像と前記右目用の映像とを反射する凹面鏡と、を有し、前記凸面鏡と前記凹面鏡とは、それぞれ、前記左目用の映像を反射する左目用反射部と前記右目用の映像を反射する右目用反射部とを有する一体構造を有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、観察者が立体映像を視認する虚像表示装置に関する。
車両のウィンドシールドに映像を投影し、投影された映像を前方の風景に重ね合わせた虚像として表示するヘッドアップディスプレイ装置が知られている。この装置は、特に前方を注視する必要のある運転者にとっては、視点の移動が少ないことから、有用な映像表示装置として認知されている。そして近年、安全運転支援の観点からも、この装置のニーズが高まっている。
運転者に対して、前方の風景と重畳された虚像を、より違和感なく、かつ臨場感あるものとするために、立体的な虚像を表示する提案がされている。立体的な映像を見せるためには、右目用の映像と左目用の映像を左右それぞれの目にそれぞれ入射させる。左右それぞれの映像が、人間の脳において合成されることで、立体的な映像が見えるようになる。
特許文献1には、光学ユニットから投影される映像をハーフミラーにより反射させ、観察者の視点からハーフミラーによる虚像として立体的な映像を視認可能にした虚像表示装置が開示されている。特許文献1の虚像表示装置では、映像表示用の表示素子、表示素子を照明する光源、および、表示素子に表示された映像を投影する投射レンズよりなる投射光学系が、観察者の左右眼に対応して2組設けられる。さらに、2組の投射光学系による映像の結像位置に、レンズ群が配設されている。このレンズ群は、投射レンズの射出瞳と観察者の視点とが共役の関係になるような集光用フレネルレンズと、観察者の左右眼の内の一方の視点への光線が他方の視点に映り込まない程度に拡散するマイクロレンズアレイとからなる。
特開2005−70255号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、立体的な虚像を生成させるために、左目用の映像と右目用の映像を左右それぞれの目に投射する際に、左目用と右目用の2組の光学系を必要としている。そのため、高価な光学部品が2組ずつ必要となり、装置価格は高価なものとなっていた。さらに、映像を結像するために、各種レンズ群を必要としている。光学レンズは高価な部品であり、例えば、凹面鏡や凸面鏡などの光学部品と比べるとたいへん高価な部品である。このことからも装置価格は高価なものとなっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、観察者が立体映像を視認する虚像表示装置において、左目用と右目用にそれぞれ投射する映像の2つの光路を、光学レンズを使用しない1組の光学系で実現することによって、装置の低価格化を実現することにある。
本発明の虚像表示装置は、観察者が立体映像を視認する虚像表示装置において、左目用の映像と右目用の映像とを投射する表示機と、前記左目用の映像と前記右目用の映像とを反射する凸面鏡と、前記凸面鏡に反射した前記左目用の映像と前記右目用の映像とを反射する凹面鏡と、を有し、前記凸面鏡と前記凹面鏡とは、それぞれ、前記左目用の映像を反射する左目用反射部と前記右目用の映像を反射する右目用反射部とを有する一体構造を有する、虚像表示装置である。
本発明によれば、観察者が立体映像を視認する虚像表示装置において、左目用と右目用にそれぞれ投射する映像の2つの光路を、光学レンズを使用しない1組の光学系で実現することによって、装置の低価格化を実現することができる。
本発明の第1の実施形態の虚像表示装置であるヘッドアップディスプレイ装置の構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置に用いる表示機を示す図である。 本発明の第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置を側面から見た構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置のEyeboxを示す図である。 本発明の第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置の右目用の映像情報の光路を示す図である。 本発明の第1の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置の左目用と右目用の映像情報の光路を示す図である。 本発明の第2の実施形態の虚像表示装置であるヘッドアップディスプレイ装置の構造を示す図である。 本発明の第2の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置のEyeboxの移動の様子を示す図である。 本発明の第2の実施形態の虚像表示装置であるヘッドアップディスプレイ装置の変形例を示す図である。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(第1の実施形態)
(構造の説明)
図1に、本発明の第1の実施形態の虚像表示装置であるヘッドアップディスプレイ装置の構造を示す。図1では、装置の筐体部分など、本実施形態に影響のない部分については省略している。
図1に示すように、本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置は、光源となる表示機1を備える。表示機1からは、左目用の映像情報の光線2Lと、右目用の映像情報の光線2Rとからなる映像情報が投射される。この映像情報を投射する先には、光学ユニット3が備えられている。光学ユニット3は、凹面鏡31と凸面鏡32とを備える。凹面鏡31と凸面鏡32とは、それぞれ、左目用の映像情報の光線2Lと右目用の映像情報の光線2Rとを反射する、左目用反射部33L、34Lと、右目用反射部33R、34Rとを有する。
なお、装置外形の制約などで映像情報の光路を折り曲げたり、折り畳んだりする必要がある場合には、光学ユニット3に複数枚の鏡を追加することができる。
光学ユニット3の先には、透明あるいは半透明なガラスなどで形成されるウィンドシールド4を備える。ウィンドシールド4の先には観察者5がいて、観察者5の左目5Lおよび右目5Rに、ウィンドシールド4で反射された左目用の映像情報の光線2Lと右目用の映像情報の光線2Rとがそれぞれ入射する。なお、ウィンドシールド4の形状は、自由曲面を有することができるが、説明を簡潔にするために、ここでは平面として扱う。
(動作の説明)
まず表示機1による映像情報の投射から説明する。図2に示す表示機1は、レーザ光やDLP(Digital Light Processing)(登録商標)などの方法が可能であり、本実施形態では特定の方法に制約されない。また、表示機1からの映像情報の投射を、左目用の映像情報の光線2Lと右目用の映像情報の光線2Rとの2つに分割する方法は、ハーフミラーを利用する方法や偏光を利用する方法が可能であり、本実施形態では特定の方法に制約されない。
表示機1からの映像情報の投射を、左目用の映像情報の光線2Lと右目用の映像情報の光線2Rとの2つに分割する際には、表示機1の表示を左右に分割し、表示機1の左側から左目用の映像情報1Lを、右側から右目用の映像情報1Rを投射することができる。このとき、左目用の映像情報の光線2Lに右目用の映像情報1Rが混ざらないように、あるいは、右目用の映像情報の光線2Rに左目用の映像情報1Lが混ざらないように、表示機1において、もしくは表示機1と光学ユニットの間において、偏光板により左右の映像情報に指向性を与えることなどができる(図1、図2中に記載なし)。
なお、装置内に表示機1を組み込む際、表示機1の上下の向きを変えた場合は、投射する映像の左右を入れ替えることで対応することができる。
次に、表示機1から投射された映像情報が光学ユニット3に入射してからの動作について説明する。図3は、本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置を側面から見た構造を示す図である。図3に示すように、表示機1から投射された映像情報は、凸面鏡32で反射され、凹面鏡31へ向かう。このとき、映像情報の光線は、凹面鏡31に入射するまでの間に、凸面鏡の曲率に従って拡大される。さらに、映像情報の光線は、凹面鏡31で反射された後、凹面鏡の曲率に従って縮小される。
なお、図3は、映像情報の光線の縦方向の拡大と縮小の様子を示しているが、凸面鏡32と凹面鏡31とは、球面あるいは非球面の曲面を有し、横方向、すなわち、図3の奥行き方向にも、同様の拡大と縮小は行われる。
またこのとき、図1に示すように、左目用の映像情報の光線2Lは、凹面鏡31と凸面鏡32の左目用反射部33L、34Lで反射され、右目用の映像情報の光線2Rは、凹面鏡31と凸面鏡32の右目用反射部33R、34Rで反射される。
光学ユニット3を通過した後の光線は、半透明なウィンドシールド4で、一部は透過して失われ、一部は反射してその反射光が目51まで到達する。これにより、観察者5は虚像を見ることができる。このとき、凹面鏡で映像を縮小させる角度が、そのまま観察者5が見る虚像の視野角となる。
また、観察者5の目51の位置は、個々人で変化するため、図4に示すように、所望の範囲内で虚像が視認できる範囲であるEyebox(アイボックス)52を設けるよう光学ユニット3の光学設計を行うことができる。Eyebox52の中であれば、目51はどこに位置していても対象の像を視認できる。
Eyebox52は、凸面鏡32や凹面鏡31の曲率半径や、部品間の距離により、その範囲を制御することができる。図3は、目51の瞳孔に入ってくる光線の経路を描いているが、実際には、表示機1からはある一定の立体角を有して光線は投射されている。この様々な角度の光線が、光学ユニット3の光学設計により、Eyebox52の範囲内に集められる。よって、Eyebox52の範囲内であれば、目51の位置が上下左右に移動しても、虚像を視認することができる。
Eyebox52の範囲は、以下の様に設定することができる。すなわち、人の左右の目の瞳孔間の距離は、平均で60〜65mmほどである。このため、左右の目ともに平均的な瞳孔の位置を中心として、左右方向としては、内側には30mm以下の範囲で、外側には任意の範囲で、設定することができる。また、上下方向としては、補正できないほどの歪みが映像に発生しない範囲で、左右方向の幅に対応した現実的な範囲、例えば、上側に30mm、下側に30mmなどの範囲で、設定することができる。
ここまでの図3と図4を用いた動作の説明では、映像情報の光線について、左右の目に分割することなく説明した。立体的な映像を視認するためには、右目用の映像情報と左目用の映像情報を、左右それぞれの目にそれぞれ入射させる必要がある。そのためには、左目用と右目用の光線の光路がそれぞれ必要となる。以下では、本実施形態の特徴である、左目用と右目用の2つの光路を1組の光学ユニットだけで実現する例について説明する。
2つの光路を1組の光学ユニットで実現するために、光学ユニット3の要素である凹面鏡31と凸面鏡32の配置において特徴を有する。図5は、ヘッドアップディスプレイ装置の右目用の映像情報の光路を上方から見た図である。図5では、図1の光学ユニット3の、凹面鏡31の右目反射部33Rに対応する部分を凹面鏡31R、凸面鏡32の右目反射部34Rに対応する部分を凸面鏡32Rとする。なお、図5ではウィンドシールドは省略している。
図5の構成では、凹面鏡31Rの曲率半径の中心点31C、および、凸面鏡32Rの曲率半径の中心点32Cが、図1の観察者5が光学ユニット3の真正面に位置した時に、観察者5の左右の目の瞳孔を結ぶ直線の中心を含み、当該直線に垂直な面(以降、センター面7と呼ぶ)の面内に位置する。
中心点31C、および、中心点32Cが、センター面7面内に位置することによって、右目用の画像情報1Rは右目5Rでのみ視認される。すなわち、凹面鏡31Rおよび凸面鏡32Rにより、表示機1から投射された右目用の映像情報1Rは、Eyebox52Rに向かって、一定の指向性を持った光線として右目5Rに到達する。このとき、光線が指向性を持っているため、Eyebox52Rから外れた位置に位置する左目(図5中には記載なし)では、右目用の映像情報1Rを視認することができない。
この一定の指向性とは、図5の構成において、右目用の映像情報1Rが、右目用の光路21Rに沿ってEyebox52Rに達した時に、センター面7を挟んで右側にはみ出さない程度の指向性であればよい。そして、この指向性は、前述のように、表示機1において、もしくは表示機1と光学ユニットの間において、偏光板により左右の映像情報にそれぞれ与えることができる。
すなわち、中心点31C、および、中心点32Cが、センター面7の面内に位置することによって、右目用の光路21Rは、Eyebox52Rの位置では、センター面7を挟んでEyebox52Rの位置の反対側に到達しないようにすることができる。
一方、図5において、中心点31C、もしくは、中心点32Cが、センター面7に対して右側にずれると、右目用の光路21Rが、Eyebox52Rの位置に対して、センター面7を挟んで反対側に到達する場合が生じる。この場合、図5には記載されていない左目が、右目用の映像情報1Rを視認することになる。ただし、この場合も、Eyebox52Rを狭くすることで、左目が右目用の映像情報1Rを視認することを防ぐことはできる。しかしながら、Eyebox52Rの設計の自由度を狭めることになる。
凹面鏡31Rと凸面鏡32Rの実際の配置に際し、それぞれの鏡の曲率半径や、表示機1から観察者5の右目5Rまでの光路長などについての光学設計は、装置のサイズや設置の仕方などの個別の要求に対応して、実施することができる。また、このとき、Eyebox52Rのサイズは、センター面7を超えない範囲に留めることができる。これにより、右目用の映像情報を、右目のみに入射させることができる。
以上、図5を用いて、右目5Rに対する光学ユニットの配置を明らかにした。次に、図6に示すように、図5に対してセンター面7で面対称となる位置に、左目5Lに対する光学ユニットを配置する。これにより、凹面鏡31Rと凹面鏡31L、および、凸面鏡32Rと凸面鏡32Lは、それぞれ共通の中心点、すなわち、凹面鏡の中心点31C、および、凸面鏡の中心点32Cを有する。
よって、凹面鏡31Rと凹面鏡31L、および、凸面鏡32Rと凸面鏡32Lは、それぞれ同じ曲率半径を有し、凹面鏡31、および、凸面鏡32の一部とすることができる。すなわち、凹面鏡31Rと凹面鏡31L、および、凸面鏡32Rと凸面鏡32Lは、それぞれ一つの部品である凹面鏡31、および、凸面鏡32とすることができる。
図6の構成によれば、右目用の画像情報1Rは右目用の光路21Rにより右目5Rのみで視認され、左目用の画像情報1Lは左目用の光路21Lにより左目5Lのみで視認される。
凹面鏡31、および、凸面鏡32をガラスで製造する場合、図6の構成によれば、凹面鏡31Rと凹面鏡31L、および、凸面鏡32Rと凸面鏡32は、それぞれ、同じ曲率半径で滑らかに接続された形状となるため、製造が容易となる。また、凹面鏡31、および、凸面鏡32を樹脂で製造する場合、ガラスの場合よりも複雑な形状であっても製造が容易ではあるが、凹面鏡31Rと凹面鏡31L、および、凸面鏡32Rと凸面鏡32は、それぞれ、滑らかに接続された形状となるため、製造が容易となる。
以上では、凹面鏡31Rと凹面鏡31L、および、凸面鏡32Rと凸面鏡32は、それぞれ、同じ曲率半径を有する球面形状の場合で説明したが、球面形状に限定はされない。凹面鏡31Rと凹面鏡31L、および、凸面鏡32Rと凸面鏡32は、非球面形状の場合も、それぞれ、センター面7を介して左右対称とすることによって、凹面鏡31Rと凹面鏡31L、および、凸面鏡32Rと凸面鏡32は、それぞれ、滑らかに接続されることができる。これによって、ガラスや樹脂を材料として、一体型の凹面鏡31、および、凸面鏡32として製造が容易となる。
以上より、本実施形態によれば、観察者が立体映像を視認する虚像表示装置において、左目用と右目用にそれぞれ投射する映像の2つ光路を、光学レンズを使用しない1組の光学系で実現することができ、装置の低価格化を実現することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態として、チルト駆動機構を有する鏡を付加することで、Eyeboxの位置を上下左右に移動可能にした虚像表示装置について説明する。本実施形態の虚像表示装置は、Eyeboxの位置の調整可能なヘッドアップディスプレイ装置である。
人の目の位置は個々人でばらばらであり、全ての人の目の位置を想定したEyeboxの位置や大きさを実現しようとすると、装置サイズが大きくなってしまう。そのため、Eyeboxの位置を移動可能とすることは、装置サイズを抑えたまま、多くの観察者に対して、立体虚像を個々人の目に適した位置へ調整することを可能とする。Eyeboxの位置を調整する方法としては、観察者自身がボタンやツマミなどを手動で操作して調整する方法や、センサーを用いて観察者の目の位置を自動で検出し、自動で調整する方法などが可能である。
図7は、本発明の第2の実施形態のヘッドアップディスプレイ装置の構造を示す。図7に示すように、凹面鏡31および凸面鏡32を用いた光学ユニットの構成は、第1の実施形態と同じである。図7では、さらに、表示機1から投射された光線を凸面鏡32に向けて反射する鏡8R、8L、および、鏡8R、8Lをチルトさせるための駆動ユニット9A、9B、および、回転軸10R、10Lを備える。さらに、凹面鏡31をチルトさせるための駆動ユニット9V、および、回転軸10Vを備える。
まず、Eyeboxの位置を左右方向に移動させる動作について説明する。説明を簡潔にするため、右目5Rの光路を例に説明する。鏡8Rを駆動ユニット9Rによって回転軸10Rを中心にチルトさせる。これにより、鏡8R以降の光路全体が傾き、最終的に観察者5の位置に投射される光線位置が左右方向に移動する。図8に示すように、右目5RのEyebox52Rを、左右移動方向53Rの方向に、鏡8Rでのチルト量に従って移動させることができる。同様に、鏡8Lをチルトさせることで、左目5LのEyebox52Lも左右方向に移動させることができる。Eyebox52RとEyebox52Lとは、独立に移動させることができる。
次に、Eyeboxの位置を上下方向に移動させる動作について説明する。基本的な動作は左右方向と同じで、凹面鏡31を駆動ユニット9Vによって回転軸10Vを中心にチルトさせる。これにより、凹面鏡31以降の光路全体が傾き、最終的に観察者5の位置に投射される光線位置が上下方向に移動する。図8に示すように、Eyebox52R、52Lは共に上下移動方向53Vの方向へ、凹面鏡31でのチルト量に従って移動させることができる。
なお、左右方向では、鏡をチルトさせる方向が左右の目で同じ場合も反対の場合もあるため、2枚の鏡を独立にチルトさせる必要があった。一方、上下方向については、同じ方向のチルトで良いため、左目用と右目用の2つの光線を反射している凹面鏡31の1枚をチルトさせることで対応することができる。
本実施形態の変形例として、鏡8L、8Rに2軸の駆動ユニットを設けることで、図7の構造と同様のEyeboxの位置調整が可能である。図9に、本実施形態の変形例である、2軸の駆動ユニットを設けたヘッドアップディスプレイ装置の構造を示す。
図9に示すように、凹面鏡31および凸面鏡32を用いた光学ユニットの構成、および、表示機1から投射された光線を凸面鏡32に向けて反射する鏡8R、8L、および、鏡8R、8Lをチルトさせるための駆動ユニット9A、9B、および、回転軸10R、10Lは、図7の構造と同じである。
図9では、図7の凹面鏡31に連結した駆動ユニット9Vおよび回転軸10Vを、鏡8L、8Rをチルトさせる駆動ユニット9L、9Rに連結させる。このとき、回転軸10Vは駆動ユニット9L、9Rを同時にチルトさせられるように連結する。駆動ユニット9Vによって、回転軸10Vを中心に、駆動ユニット9L、9Rおよび回転軸10L、10Rおよび鏡8L、8Rの全てを同時にチルトさせる。このような機構により、鏡8L、8Rは2方向にチルトできるようになり、図7の構造と同様に、Eyeboxの位置を左右方向、および、上下方向に調整することができるようになる。
以上より、本実施形態によれば、観察者が立体映像を視認する虚像表示装置において、左目用と右目用にそれぞれ投射する映像の2つ光路を、光学レンズを使用しない1組の光学系で実現することができ、装置の低価格化を実現することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
1 表示機
1L 左目用の映像情報
1R 右目用の映像情報
2L 左目用の映像情報の光線
2R 右目用の映像情報の光線
21L 左目用の光路
21R 右目用の光路
3 光学ユニット
31、31L、31R 凹面鏡
31C 凹面鏡の中心点
32、32L、32R 凸面鏡
32C 凸面鏡の中心点
33L、34L 左目用反射部
33R、34R 右目用反射部
4 ウィンドシールド
5 観察者
5L 左目
5R 右目
51 目
52、52L、52R Eyebox
6 虚像
7 センター面
8L、8R 鏡
9L、9R、9V 駆動ユニット
10L、10R、10V 回転軸

Claims (8)

  1. 観察者が立体映像を視認する虚像表示装置において、
    左目用の映像と右目用の映像とを投射する表示機と、
    前記左目用の映像と前記右目用の映像とを反射する凸面鏡と、
    前記凸面鏡に反射した前記左目用の映像と前記右目用の映像とを反射する凹面鏡と、を有し、
    前記凸面鏡と前記凹面鏡とは、それぞれ、前記左目用の映像を反射する左目用反射部と前記右目用の映像を反射する右目用反射部とを有する一体構造を有する、虚像表示装置。
  2. 前記左目用の映像と前記右目用の映像とは指向性を有する、請求項1記載の虚像表示装置。
  3. 前記左目用の映像の光路Lと前記右目用の映像の光路Rとは、前記観察者の左目と右目とを結ぶ直線の中心を含み前記直線に垂直な面に対して左右対称を有する、請求項1または2記載の虚像表示装置。
  4. 前記光路Lは前記観察者の左目用のアイボックス内に前記左目用の映像を投射し、前記光路Rは前記観察者の右目用のアイボックス内に前記右目用の映像を投射する、請求項3記載の虚像表示装置。
  5. 前記左目用のアイボックスと前記右目用のアイボックスとは分離された、請求項4記載の虚像表示装置。
  6. 前記左目用のアイボックスと前記右目用のアイボックスは、上下左右に移動する、請求項4または5記載の虚像表示装置。
  7. 前記凹面鏡あるいは前記凸面鏡は球面形状である、請求項1から6の内の1項記載の虚像表示装置。
  8. 前記凹面鏡あるいは前記凸面鏡は非球面形状である、請求項1から6の内の1項記載の虚像表示装置。
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