JP2015087076A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】除霜運転時に直流電流の昇圧を行うことで、圧縮機の回転数を高めて、除霜運転時間を短縮する空気調和機を提供することを課題とする。【解決手段】室内熱交換器と室内ファンを有する室内機と、圧縮機と、室外熱交換器と、室外ファンとを有する室外機とを備え、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、室内熱交換器が冷媒管によって接続され、四方弁の切り換えによって冷房運転、暖房運転、除霜運転の切り換えが可能な空気調和機であって、室外機には、入力交流電源を直流電圧に変換する整流回路2と、直流電圧を昇圧する昇圧部3と、昇圧部3からの直流電圧を交流電力に変換して圧縮機を駆動させるインバータ4と、昇圧部3とインバータ4とを制御する制御部13とを有する駆動制御装置18を備え、制御部13は、除霜運転開始時に、空気調和機の負荷の大きさに関わらず直流電圧を昇圧する。【選択図】 図2
Description
本発明は、室外熱交換器に着霜した霜を除霜運転によって除霜する空気調和機に関する。
従来の空気調和機は、外気温が低い状態で暖房運転を継続して室外機の室外熱交換器に霜が着く(着霜)と、熱交換器の熱交換能力が低下し、暖房能力を低下させるため、冷凍サイクルを暖房運転から冷房運転に切り換えて除霜運転(リバース除霜)を行うことで室外熱交換器に着霜した霜を溶かしている。一般に除霜運転時は、除霜効果を上げるために室外機のファンを停止させると共に、室内機側は冷房運転となるために寒さを感じさせないよう室内機のファンも停止させ室内温度の低下を防いでいる。しかし、除霜運転が長くなると、その分冷房運転の時間が長くなって室温が低下し、快適性が損なわれてしまうことがあった。
そこで、従来の空気調和機では、除霜運転時に、圧縮機の回転数を高めて除霜運転時間を短縮するために圧縮機への印加電圧を上げることが従来から行われている。例えば、特許文献1には、交流電源電圧をコンバータで整流して得られる直流電圧をインバータで所定の周波数と電圧の交流電力に変換して圧縮機モータを駆動する空気調和機において、除霜運転時にインバータから圧縮機モータへ供給する駆動電圧を通常より高い電圧にすることで圧縮機の能力(回転数)を高め、除霜運転時間を短縮することが開示されている。
しかしながら、特許文献1の空気調和機は、インバータが圧縮機モータへ供給する駆動電圧を通常より高い電圧にするものであるが、インバータに供給される直流電圧以上に駆動電圧を高めることができないため、圧縮機の回転数を上げるには限界があった。
そこで、圧縮機を高回転数で駆動するために、インバータに供給する直流電圧を高める方式として、コンバータに昇圧チョッパを設け、交流電源電圧を整流して得られた直流電圧を昇圧チョッパのスイッチングにより昇圧してインバータに供給するものがある。例えば、圧縮機の運転効率を上げるため、圧縮機モータの巻線を増やすことが行われているが、巻線を増やすと圧縮機モータを回転させたときに発生する逆起電力が大きくなり、圧縮機を高回転で駆動するためにインバータから圧縮機モータに供給される駆動電圧を高める必要があり、このような場合には、昇圧チョッパを用いたコンバータが有効である。
このような昇圧チョッパを用いた空気調和機の通常の運転では、昇圧チョッパのスイッグロスよる効率の低下や高調波ノイズの発生を考えると、昇圧チョッパのスイッチングは極力行わない方が望ましい。このため空気調和機が低負荷で高い直流電圧が必要ない場合は昇圧チョッパによる直流電圧の昇圧は行わないようにしている。空気調和機の負荷の大きさは、空気調和機の入力電流を監視することで検出し、それが所定の値(例えば3A)を超えたとき負荷が高くなったと判断して昇圧チョッパのスイッチングを開始して直流電圧を昇圧する。
一方、除霜運転を開始するため冷凍サイクルを暖房運転から冷房運転に切り換えた直後の空気調和機は、負荷がほぼゼロとなる。これは冷凍サイクルを切り換えるとき、冷凍サイクルに含まれる四方弁にかかる高圧側と低圧側の圧力差をほぼゼロにしてから四方弁を切り換えるためで、冷凍サイクルの切り換え直後は圧縮機の吸入側と吐出側の圧力差がほぼゼロとなり、結果として圧縮機の負荷がほぼゼロとなるからである。従って、負荷の大きさによって昇圧チョッパのスイッチングの動作/非動作を決定する従来の空気調和機では、負荷が小さい除霜運転開始時に圧縮機モータを高回転で駆動するため直流電圧を昇圧しようとしても、昇圧チョッパが動作しないため必要な回転数が得られず、除霜時間が長くかかるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、除霜運転時に空気調和機の負荷の大きさに関わらず、昇圧チョッパにより直流電圧の昇圧を行うことで圧縮機の回転数を高め、除霜運転時間を短縮する空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、室内熱交換器と室内ファンを有する室内機と、圧縮機と、室外熱交換器と、室外ファンとを有する室外機とを備え、前記圧縮機、四方弁、前記室外熱交換器、前記室内熱交換器が冷媒管によって接続され、前記四方弁の切り換えによって冷房運転、暖房運転、除霜運転の切り換えが可能な空気調和機であって、前記室外機には、入力交流電源を直流電圧に変換する整流部と、前記空気調和機の負荷を検出する負荷検出手段と、前記直流電圧を昇圧する昇圧部と、前記昇圧部からの直流電圧を交流電力に変換して前記圧縮機を駆動させるインバータと、前記昇圧部と前記インバータとを制御する制御部とを有する駆動制御装置を備え、前記制御部は、前記除霜運転開始時に、前記空気調和機の負荷の大きさに関わらず前記直流電圧を昇圧することを特徴とする。
本発明によれば、除霜運転時に負荷の大きさにかかわらず昇圧部で直流電圧を昇圧してインバータに供給するので、除霜運転開始時に圧縮機の回転数を上げることで、除霜運転時間を短縮することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる空気調和機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[空気調和機の構成]
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和機の概略構成を示すブロック図である。本実施例にかかる空気調和機の室内機、室外機、およびリモコンは、図1に示すように構成されている。リモコン50は、ユーザーが電源のオン、オフや運転モードの切り換えなどの操作を行うものである。室内機40内には、室内熱交換器42および室内ファン42aが組み込まれている。室内ファン42aは、ここではクロスフローファンが用いられ、これが回転することによって気流を生成する。室内機40には、室内ファン42aの働きにより室内空気が吸い込まれ、吸い込まれた室内空気は室内熱交換器42を通過することで冷媒と熱交換され、冷気または暖気が生成される。この室内熱交換器42を通り抜けた後の冷気または暖気の気流は、不図示の吹出口から室内に吹き出される。
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和機の概略構成を示すブロック図である。本実施例にかかる空気調和機の室内機、室外機、およびリモコンは、図1に示すように構成されている。リモコン50は、ユーザーが電源のオン、オフや運転モードの切り換えなどの操作を行うものである。室内機40内には、室内熱交換器42および室内ファン42aが組み込まれている。室内ファン42aは、ここではクロスフローファンが用いられ、これが回転することによって気流を生成する。室内機40には、室内ファン42aの働きにより室内空気が吸い込まれ、吸い込まれた室内空気は室内熱交換器42を通過することで冷媒と熱交換され、冷気または暖気が生成される。この室内熱交換器42を通り抜けた後の冷気または暖気の気流は、不図示の吹出口から室内に吹き出される。
室外機30は、図1に示すように、四方弁34、圧縮機32、室外熱交換器36、室外ファン36a、および膨張弁38などが組み込まれ、四方弁34、圧縮機32、室外熱交換器36、および膨張弁38、室内熱交換器42が冷媒管60で順次接続され冷凍サイクル39を構成している。冷媒管60の中を流れる冷媒は、圧縮機32によって圧縮された後、四方弁34の切り換えによって室外熱交換器36あるいは、室内熱交換器42に流入し熱交換することにより、空気調和機20を冷房運転あるいは暖房運転することができる。
空気調和機20が暖房運転に設定されると、四方弁34が実線で接続されるように切り換えられ、圧縮機32によって生成された高温高圧の冷媒が圧縮機32の吐出管32aから室内熱交換器42に供給される。冷媒は、室内熱交換器42、膨張弁38および室外熱交換器36を順番に流通する。室内熱交換器42では、冷媒の熱エネルギーが周囲の空気に放出され、暖気が生成される。暖気は、室内ファン42aの働きで室内空間に吹き出される。冷媒は、膨張弁38で低圧まで減圧され、室外熱交換器36において室外の空気から吸熱する。その後、冷媒は、四方弁34を介して圧縮機32の吸入管32bから圧縮機32に戻される。この暖房運転中に外気の温度が下がると室外熱交換器に霜が付きやすくなり、霜が付くと熱交換効率(暖房効率)が著しく低下するため除霜する必要がある。
また、冷凍サイクル39が冷房運転に設定されると、四方弁34が図1の点線の如く切換わることにより、圧縮機32によって生成された高温高圧の冷媒が圧縮機32の吐出管32aから室外熱交換器36に供給される。冷媒は、室外熱交換器36、膨張弁38および室内熱交換器42を順番に流通する。室外熱交換器36では、高温の冷媒によって温められる。冷媒は、膨張弁38で低圧まで減圧され、室内熱交換器42において周囲の空気から吸熱する。これにより生成された冷気は、室内ファン42aの働きで室内空間に吹き出される。室内熱交換器42で吸熱した冷媒は、四方弁34を介して圧縮機32の吸入管32bから圧縮機32に戻される。この冷媒の流れは、本実施例の除霜運転時と同様である。つまり、暖房運転における冷媒の流れを逆にすることで、高温の冷媒によって室外交換器36を温めることで室外熱交換器36に着霜した霜を溶かすことができる。
[駆動制御装置の構成]
図2は、図1の室外機における駆動制御装置のブロック図である。本実施例に係る駆動制御装置18は、図2に示すように、交流電源1と、交流電源1から供給される交流を整流する整流回路2と、リアクタ3aと逆阻止ダイオード3bとスイッチング素子3cと平滑用コンデンサ3dからなる昇圧チョッパ回路を有する昇圧部3と、直流を交流に変換しDCブラシレスモータMを駆動するインバータ4と、圧縮機32を駆動するDCブラシレスモータMと、交流電源1のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部5と、昇圧部3の入力電流Iiを検出するための検出部である電流センサ(例えば電流検出用トランス)6と、昇圧部3の入力電流Iiを電流センサ6からの検出信号により検出する入力電流検出部10と、昇圧部3の入力電圧Viを検出するための入力電圧検出部11と、昇圧部3の出力電圧(母線電圧)Voを検出するための出力電圧検出部12と、直流を交流に変換してDCブラシレスモータMを駆動するインバータ4を制御するインバータ駆動部14と、室外熱交換器36の温度を検出する室外熱交換器温度センサ15と、外気温度を検出する外気温度センサ16と、各運転モードにおける電流指令値を事前に記憶している記憶部17とを備えている。空気調和機20の負荷を検出する負荷検出手段は、電流センサ6と入力電流検出部10とで構成し、入力電流値の大きさで負荷の大きさを判断する。さらに、駆動制御装置18は、除霜運転を開始する判断をするために室外熱交換器温度センサ15や外気温度センサ16が検出した室外熱交換器36の温度および外気温度等に基づいて室外熱交換器36が着霜したか否かを判断したり、また、昇圧部3のスイッチング素子3cをオン、オフする信号を出力する制御や、所定の駆動信号をインバータ駆動部14を介してインバータ4のスイッチング素子BU、BV、BW、BX、BY、BZに出力してインバータ4を制御するマイクロコンピュータなどからなる制御部13とを備えている。
図2は、図1の室外機における駆動制御装置のブロック図である。本実施例に係る駆動制御装置18は、図2に示すように、交流電源1と、交流電源1から供給される交流を整流する整流回路2と、リアクタ3aと逆阻止ダイオード3bとスイッチング素子3cと平滑用コンデンサ3dからなる昇圧チョッパ回路を有する昇圧部3と、直流を交流に変換しDCブラシレスモータMを駆動するインバータ4と、圧縮機32を駆動するDCブラシレスモータMと、交流電源1のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部5と、昇圧部3の入力電流Iiを検出するための検出部である電流センサ(例えば電流検出用トランス)6と、昇圧部3の入力電流Iiを電流センサ6からの検出信号により検出する入力電流検出部10と、昇圧部3の入力電圧Viを検出するための入力電圧検出部11と、昇圧部3の出力電圧(母線電圧)Voを検出するための出力電圧検出部12と、直流を交流に変換してDCブラシレスモータMを駆動するインバータ4を制御するインバータ駆動部14と、室外熱交換器36の温度を検出する室外熱交換器温度センサ15と、外気温度を検出する外気温度センサ16と、各運転モードにおける電流指令値を事前に記憶している記憶部17とを備えている。空気調和機20の負荷を検出する負荷検出手段は、電流センサ6と入力電流検出部10とで構成し、入力電流値の大きさで負荷の大きさを判断する。さらに、駆動制御装置18は、除霜運転を開始する判断をするために室外熱交換器温度センサ15や外気温度センサ16が検出した室外熱交換器36の温度および外気温度等に基づいて室外熱交換器36が着霜したか否かを判断したり、また、昇圧部3のスイッチング素子3cをオン、オフする信号を出力する制御や、所定の駆動信号をインバータ駆動部14を介してインバータ4のスイッチング素子BU、BV、BW、BX、BY、BZに出力してインバータ4を制御するマイクロコンピュータなどからなる制御部13とを備えている。
昇圧部3は、整流回路2の正端子(P)側に直列に接続したリアクタ3aと、リアクタ3aに直列に接続した逆阻止ダイオード3bと、このリアクタ3aと逆阻止ダイオード3bの間と整流回路2の負端子(N)側に接続したスイッチング素子(例えばIGBT;絶縁ゲート形トランジスタ)3cと、逆阻止ダイオード3bの出力(カソード)側と整流回路2の負端子(N)側に接続した平滑コンデンサ3dとを備えている。
この昇圧部3は、スイッチング素子3cのオン/オフにより、整流回路2の出力電圧を昇圧してインバータ4に供給する。なお、昇圧部3は電源の力率を改善する力率改善回路(PFC)としても動作する。
[昇圧部の別構成例]
なお、図4は、図2の昇圧部3の他の実施例に係る構成例を示すブロック図である。図2では、昇圧チョッパ回路で構成された昇圧部3の例をあげて説明したが、これに限定されず、図4示すようなインターリーブ型の昇圧部70を用いて構成しても良い。インターリーブ型の昇圧部70は、整流回路2の正端子(P)側に、直列に接続されたリアクタ70a1および逆阻止ダイオード70b1と、直列に接続されたリアクタ70a2および逆阻止ダイオード70b2とが並列に接続され、リアクタ70a1と逆阻止ダイオード70b1との間と整流回路2の負端子(N)側とにスイッチング素子(例えばIGBT;絶縁ゲート形トランジスタ)70c1が接続され、リアクタ70a2と逆阻止ダイオード70b2との間と整流回路2の負端子(N)側とにスイッチング素子(IGBT;絶縁ゲート形トランジスタ)70c2が接続されていて、出力側と負端子(N)側に接続した平滑コンデンサ70dを備えて構成されている。
なお、図4は、図2の昇圧部3の他の実施例に係る構成例を示すブロック図である。図2では、昇圧チョッパ回路で構成された昇圧部3の例をあげて説明したが、これに限定されず、図4示すようなインターリーブ型の昇圧部70を用いて構成しても良い。インターリーブ型の昇圧部70は、整流回路2の正端子(P)側に、直列に接続されたリアクタ70a1および逆阻止ダイオード70b1と、直列に接続されたリアクタ70a2および逆阻止ダイオード70b2とが並列に接続され、リアクタ70a1と逆阻止ダイオード70b1との間と整流回路2の負端子(N)側とにスイッチング素子(例えばIGBT;絶縁ゲート形トランジスタ)70c1が接続され、リアクタ70a2と逆阻止ダイオード70b2との間と整流回路2の負端子(N)側とにスイッチング素子(IGBT;絶縁ゲート形トランジスタ)70c2が接続されていて、出力側と負端子(N)側に接続した平滑コンデンサ70dを備えて構成されている。
このインターリーブ型の昇圧部70は、リアクタ70a1と逆阻止ダイオード70b1、および、リアクタ70a2と逆阻止ダイオード70b2を、スイッチング素子70c1とスイッチング素子70c2とで交互にオンとオフを切り換えることで、電流値と損失とを半減させることができる。
[除霜運転の開始・終了の条件]
制御部13において、室外熱交換器36が着霜が発生している虞があると判断し、除霜運転を開始する除霜運転開始条件は、例えば、暖房運転時間(空気調和機20を暖房運転で起動した時点、あるいは、除霜運転から暖房運転に復帰した時点から暖房運転を継続している時間)が30分経過したのち、室外熱交換器温度センサ15で検出した冷媒温度が外気温度センサ16で検出した外気温度よりも5℃以上低い状態が10分以上継続した場合、または、前回の除霜運転が終了してから所定時間(例:180分)が経過した場合、等であり、その除霜運転開始条件が記憶部17に予め記憶されている。
制御部13において、室外熱交換器36が着霜が発生している虞があると判断し、除霜運転を開始する除霜運転開始条件は、例えば、暖房運転時間(空気調和機20を暖房運転で起動した時点、あるいは、除霜運転から暖房運転に復帰した時点から暖房運転を継続している時間)が30分経過したのち、室外熱交換器温度センサ15で検出した冷媒温度が外気温度センサ16で検出した外気温度よりも5℃以上低い状態が10分以上継続した場合、または、前回の除霜運転が終了してから所定時間(例:180分)が経過した場合、等であり、その除霜運転開始条件が記憶部17に予め記憶されている。
空気調和機20が除霜運転を行っているときに、制御部13において室外熱交換器36で発生した霜が融解したと判断し、除霜運転を終了する除霜運転終了条件は、例えば、室外熱交換器温度センサ15で検出した温度が5℃以上となったか否か、または、除霜運転を開始してから所定時間(例:10分)が経過したか否か、等があり、その除霜運転終了条件が記憶部17に予め記憶されている。
[空気調和機の動作]
図3は、本発明の実施例に係る空気調和機の動作を説明するフローチャートである。まず、空気調和機20は、暖房運転または冷房運転で運転を行なっている(スタート)。次に駆動制御装置18の制御部13は、空気調和機20を暖房運転で運転しているか否かを判断し(ステップS100)、暖房運転でなければ冷房運転と判断する(ステップS100でNo)とステップS111の処理に進み、暖房運転で運転していると判断する(ステップS100でYes)と、ステップS101に進んで上記の除霜運転開始条件が成立しているか否かを判断する。除霜運転開始条件が成立したと判断する(ステップS101でYes)と、ステップ102で除霜運転を開始させる。また、除霜運転開始条件が成立していないと判断する(ステップS101でNo)と、ステップS100に戻って暖房運転を継続する。
図3は、本発明の実施例に係る空気調和機の動作を説明するフローチャートである。まず、空気調和機20は、暖房運転または冷房運転で運転を行なっている(スタート)。次に駆動制御装置18の制御部13は、空気調和機20を暖房運転で運転しているか否かを判断し(ステップS100)、暖房運転でなければ冷房運転と判断する(ステップS100でNo)とステップS111の処理に進み、暖房運転で運転していると判断する(ステップS100でYes)と、ステップS101に進んで上記の除霜運転開始条件が成立しているか否かを判断する。除霜運転開始条件が成立したと判断する(ステップS101でYes)と、ステップ102で除霜運転を開始させる。また、除霜運転開始条件が成立していないと判断する(ステップS101でNo)と、ステップS100に戻って暖房運転を継続する。
ステップS102で除霜運転を開始すると、冷凍サイクル39を暖房運転から冷房運転モードに切り換えるために四方弁34が切り換えられ、圧縮機32の吐出管32aから高温高圧の冷媒が室外熱交換器36に供給される。冷媒は、室外熱交換器36、膨張弁38および室内熱交換器42を順番に流通する。室外熱交換器36では、高温の冷媒によって温められる。冷媒は、膨張弁38で低圧まで減圧され、室内熱交換器42において周囲の空気から吸熱する。室内熱交換器42で吸熱した冷媒は、四方弁34を介して圧縮機32に戻される。このように除霜運転では、暖房運転における冷媒の流れを逆にすることで、高温の冷媒によって室外交換器36が温められ、室外熱交換器36に着霜した霜を溶かすことができる。なお、除霜運転中は、室内ファン42aおよび室外ファン36aを停止させる。
制御部13は、ステップS102で除霜運転を開始させると、昇圧部3を動作させて整流回路2で交流電源から変換された直流電圧を昇圧する(ステップS103)。このように、本実施例の空気調和機は、除霜運転開始直後の負荷の小さい状況下でも、負荷の大きさにかかわらず昇圧部で直流電圧を昇圧し、インバータに供給するため、従来のようにインバータのみで圧縮機モータに供給する電圧を高める場合に比べて圧縮機の回転数を高めることができ、除霜運転時間を短縮することができる。
制御部13は、ステップS104で上記の除霜運転終了条件が成立しているか否かを判断する。除霜運転終了条件が成立していないと判断する(ステップS104でNo)と除霜運転が継続され、除霜運転終了条件が成立したと判断する(ステップS104でYes)と、昇圧部3の動作を終了させる(ステップS105)。
制御部13は、ステップS105で昇圧部3の動作を終了させると、除霜運転から暖房運転に切り換え(ステップS106)、その後、制御部13の処理はステップS100に戻る。
また、制御部13の処理は、ステップS100において、暖房運転でなければ(ステップS100でNo)、冷房運転が継続される。冷房運転中に暖房の運転モードに切り換わった場合(ステップS111でYes)、ステップS100に戻る。また、ステップS111において、運転モードの切り換えが無ければ(ステップS111でNo)、冷房運転が継続される。そして、運転終了の指示がなければ(ステップS112でNo)、ステップS111に戻って冷房運転が継続されるが、運転終了の指示があれば、空気調和機20の運転を停止させる(ステップS112でYes)。
以上説明したように、本実施例にかかる空気調和機は、除霜運転開始直後の負荷の小さい状況下でも、負荷の大きさにかかわらず昇圧部で直流電圧を昇圧し、インバータに供給するため、従来のようにインバータのみで圧縮機モータに供給する電圧を高める場合に比べて圧縮機の回転数を高めることができ、除霜運転時間を短縮することができる。そのため、除霜運転中の冷気で室温が低下する前に除霜運転を解除して、暖房運転に復帰させることが可能となり、快適性が損なわれることを防ぐことができる。
1 交流電源(入力交流電源)
2 整流回路
3 昇圧部
3a リアクタ(チョークコイル)
3b 逆阻止ダイオード
3c スイッチング素子
3d 平滑コンデンサ
4 インバータ
5 ゼロクロス検出部
6 電流センサ
10 入力電流検出部
11 入力電圧検出部
12 出力電圧検出部
13 制御部
14 インバータ駆動部
15 室外熱交換器温度センサ
16 外気温度センサ
17 記憶部
18 駆動制御装置
20 空気調和機
30 室外機
32 圧縮機
32a 吐出管
32b 吸入管
34 四方弁
36 室外熱交換器
36a 室外ファン
38 膨張弁
39 冷凍サイクル
40 室内機
42 室内熱交換器
42a 室内ファン
50 リモコン
60 冷媒管
70 昇圧部
70a1,70a2 リアクタ(昇圧チョークコイル)
70b1,70b2 逆阻止ダイオード
70c1,70c2 スイッチング素子
70d 平滑コンデンサ
M DCブラシレスモータ
2 整流回路
3 昇圧部
3a リアクタ(チョークコイル)
3b 逆阻止ダイオード
3c スイッチング素子
3d 平滑コンデンサ
4 インバータ
5 ゼロクロス検出部
6 電流センサ
10 入力電流検出部
11 入力電圧検出部
12 出力電圧検出部
13 制御部
14 インバータ駆動部
15 室外熱交換器温度センサ
16 外気温度センサ
17 記憶部
18 駆動制御装置
20 空気調和機
30 室外機
32 圧縮機
32a 吐出管
32b 吸入管
34 四方弁
36 室外熱交換器
36a 室外ファン
38 膨張弁
39 冷凍サイクル
40 室内機
42 室内熱交換器
42a 室内ファン
50 リモコン
60 冷媒管
70 昇圧部
70a1,70a2 リアクタ(昇圧チョークコイル)
70b1,70b2 逆阻止ダイオード
70c1,70c2 スイッチング素子
70d 平滑コンデンサ
M DCブラシレスモータ
Claims (1)
- 室内熱交換器と室内ファンを有する室内機と、圧縮機と、室外熱交換器と、室外ファンとを有する室外機とを備え、前記圧縮機、四方弁、前記室外熱交換器、前記室内熱交換器が冷媒管によって接続され、前記四方弁の切り換えによって冷房運転、暖房運転、除霜運転の切り換えが可能な空気調和機であって、
前記室外機には、入力交流電源を直流電圧に変換する整流部と、前記空気調和機の負荷を検出する負荷検出手段と、前記直流電圧を昇圧する昇圧部と、前記昇圧部からの直流電圧を交流電力に変換して前記圧縮機を駆動させるインバータと、前記昇圧部と前記インバータとを制御する制御部とを有する駆動制御装置を備え、
前記制御部は、前記除霜運転開始時に、前記空気調和機の負荷の大きさに関わらず前記直流電圧を昇圧することを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
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