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JP2015052296A - 過給装置 - Google Patents

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JP2015052296A JP2013185432A JP2013185432A JP2015052296A JP 2015052296 A JP2015052296 A JP 2015052296A JP 2013185432 A JP2013185432 A JP 2013185432A JP 2013185432 A JP2013185432 A JP 2013185432A JP 2015052296 A JP2015052296 A JP 2015052296A
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Abstract

【課題】コンプレッサの吸気冷却を行うことでコンプレッサ駆動エネルギーを低減するとともに、吸気冷却に必要な水を供給するためのエネルギー使用を低減することができる過給装置を提供する。
【解決手段】過給装置4は、内燃機関2へ供給する空気を加圧するためのコンプレッサ10と、空気をコンプレッサに取り込むための取り込み部12と、コンプレッサの下流側かつ内燃機関の上流側に設けられ、コンプレッサから吐出された空気を冷却するための空気冷却器14と、空気冷却器で凝縮した水を回収するための回収管16と、取り込み部に設けられ、回収管によって回収された水をコンプレッサに取り込む空気中に蒸発させて該空気を冷却するよう構成される蒸発装置18とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンプレッサの吸気冷却を行う過給装置に関する。
コンプレッサの吸気冷却を行う過給装置に関して、特許文献1には、コンプレッサの空気取り入れ口にて水を噴射することで吸気ガスを冷却することが記載されている。また、コンプレッサにおけるインペラのクリープ強度を高めるために、コンプレッサの吸気をヒートパイプとの熱交換により冷却するとともに、ヒートパイプを冷却水により冷却することが記載されている。
特開2004−150367号公報
ところで、過給装置におけるコンプレッサの吸気冷却を行うために、上述の特許文献1に記載のように水を使用する場合、水を供給するためのエネルギー(ポンプの駆動エネルギー等)が必要となる。
しかしながら、特許文献1には、コンプレッサの吸気冷却に必要な水を供給するためのエネルギー使用を低減する構成については何ら開示されていない。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態の目的は、コンプレッサの吸気冷却を行って吸気効率を向上することで、コンプレッサの駆動エネルギーを低減するとともに、吸気冷却に必要な水を供給するためのエネルギー使用を低減することができる過給装置を提供することを目的とする。
本発明の少なくとも一実施形態に係る過給装置は、
(1)内燃機関へ供給する空気を加圧するためのコンプレッサと、
前記空気を前記コンプレッサに取り込むための取り込み部と、
前記コンプレッサの下流側かつ前記内燃機関の上流側に設けられ、前記コンプレッサから吐出された前記空気を冷却するための空気冷却器と、
前記空気冷却器で凝縮した水を回収するための回収管と、
前記取り込み部に設けられ、前記回収管によって回収された前記水を前記コンプレッサに取り込む空気中に蒸発させて該空気を冷却するよう構成される蒸発装置と、
を有する。
上記(1)に記載の過給装置によれば、取り込み部に設けられた蒸発装置によって、水をコンプレッサに取り込む空気中に蒸発させて空気を冷却することで、コンプレッサに取り込む空気の密度を上げて吸気効率を向上し、コンプレッサの駆動に要するエネルギーを低減することができる。また、コンプレッサに取り込む空気を冷却することで、コンプレッサインペラの温度上昇が抑制され、コンプレッサインペラのクリープ強度の低下を抑制することができる。また、コンプレッサの下流側に設けられた空気冷却器では、コンプレッサの吐出空気が冷却されて凝縮水が生じる。この凝縮水は、コンプレッサから吐出される高圧の空気によって押し出されるので、この凝縮水を回収管によって回収して蒸発装置によって蒸発させれば、蒸発装置に水を供給するために必要なエネルギー(ポンプを駆動するのに必要なエネルギー等)を効果的に低減することができる。
幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の過給装置において、
(2)前記蒸発装置は、前記回収管によって回収された前記水を前記コンプレッサに取り込む空気中に噴霧することで前記水を該空気中に蒸発させるよう構成される。
コンプレッサの下流側に設けられた空気冷却器で凝縮した水はコンプレッサから吐出される高圧の空気によって回収管に押し出される。そこで、上記(2)に記載の過給装置のように、回収管によって回収された水を蒸発装置が噴霧すれば、コンプレッサからの高圧の空気の圧力を利用できるので、蒸発装置に水を供給するために必要なエネルギーを効果的に低減しつつ、コンプレッサの駆動に要するエネルギーも低減することができる。
幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の過給装置において、
(3)前記蒸発装置は、前記コンプレッサの吸気方向における下流側に向かって前記水を噴霧するよう構成される。
上記(3)に記載の過給装置によれば、噴霧した水がコンプレッサの吸気の流れを妨げることなく蒸発するので、コンプレッサの性能を良好に発揮しつつ、コンプレッサの駆動に要するエネルギーを効果的に低減することができる。
幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)に記載の過給装置において、
(4)前記蒸発装置は、前記コンプレッサのインペラに向けて前記水を噴霧するよう構成される。
上記(4)に記載の過給装置によれば、インペラの回転領域では空気が加圧されて温度が上昇するので、コンプレッサのインペラに向けて水を噴霧することで、インペラの回転領域内で多量の水を蒸発させることができる。これにより、インペラの回転領域内での空気の温度上昇を抑制して、コンプレッサの駆動に要するエネルギーを効果的に低減することができる。
幾つかの実施形態では、上記(4)に記載の過給装置において、
(5)前記蒸発装置は、前記コンプレッサのインペラの翼部に向けて前記水を噴霧するよう構成される。
上記(5)に記載の過給装置によれば、インペラの回転領域では空気が加圧されて温度が上昇するので、コンプレッサのインペラの翼部に向けて水を噴霧することで、インペラの回転領域内により多量の水を蒸発させることができる。これにより、インペラの回転領域内での空気の温度上昇を抑制して、コンプレッサの駆動に要するエネルギーを効果的に低減することができる。
幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の過給装置において、
(6)前記蒸発装置は、吸水素材で構成され、前記回収管によって回収された前記水を吸収して前記コンプレッサに取り込む空気中に蒸発させるよう構成される。
上記(6)に記載の過給装置によれば、コンプレッサの下流側に設けられた空気冷却器で凝縮した水は、コンプレッサから吐出される高圧の空気によって押し出されるので、この水を回収管によって回収して吸水素材に吸水させれば、簡易な構成でコンプレッサに取り込む空気に水を蒸発させることができる。従って、簡易な構成でコンプレッサの駆動に要するエネルギーを低減することができる。
幾つかの実施形態では、上記(6)に記載の過給装置において、
(7)前記取り込み部への前記空気の取り込み口には、前記取り込み部への異物の侵入を抑制するためにフィルタが設けられ、
前記フィルタが前記吸水素材で構成される。
通常、過給装置における空気の取り込み口には、異物の侵入を抑制するためのフィルタが設けられている。従って、上記(7)に記載の過給装置のように、このフィルタを吸水素材で構成することで、特段の追加部材を設けることなく、簡易な構成で水を効果的に蒸発させてコンプレッサの駆動に要するエネルギーを低減することができる。また、フィルタから蒸発した水がコンプレッサに取り込まれるので、インペラ翼部への水滴の衝突に起因するインペラ翼部のエロージョン(液滴の衝突の力によりインペラ翼部に減肉が生じる現象)を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、上記(6)に記載の過給装置において、
(8)前記取り込み部には、コンプレッサが発生する音を低減するためのサイレンサエレメントが設けられ、
前記吸水部材は、サイレンサエレメント内に設けられる。
過給装置の空気の取り込み部には、コンプレッサが発生する音を低減するためのサイレンサエレメントが設けられることがある。従って、吸水部材をこのサイレンサエレメント内に設けることで、簡易な構成で水を効果的に蒸発させてコンプレッサの駆動に要するエネルギーを低減することができる。また、サイレンサエレメントから蒸発した水がコンプレッサに取り込まれるので、インペラ翼部への水滴の衝突に起因するインペラ翼部のエロージョンを抑制することができる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、コンプレッサの吸気冷却を行うことでコンプレッサ駆動エネルギーを低減するとともに、吸気冷却に必要な水を供給するためのエネルギー使用を低減することができる。
幾つかの実施形態に係る内燃機関システムの全体構成を示す概略図である。 幾つかの実施形態に係る内燃機関システムの全体構成を示す概略図である。 幾つかの実施形態に係る取り込み部周辺の断面及び空気の流れを示す概略図である。 図3におけるA−A断面を示す概略図である。 過給装置に用いる蒸発装置の具体的構成例を説明するための概略図である。 放水器の構成を説明するための概略図である。 サイレンサエレメントの具体的構成例を示す概略図である。 蒸発装置へ水を供給するための構成例を示す概略図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、幾つかの実施形態に係る内燃機関システムの全体構成を示す概略図である。
図1に示す内燃機関システム100は、内燃機関2と、内燃機関2へ供給する空気を加圧するための過給装置4と、過給装置4が有するタービン6によって駆動される発電機8と、を有している。内燃機関2としては、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等を用いることができる。
過給装置4は、内燃機関2へ供給する空気を加圧するためのコンプレッサ10と、空気(外気)をコンプレッサ10に取り込むための取り込み部12と、シャフト13を介してコンプレッサ10と連結され内燃機関2の排気によって駆動されるタービン6とを備えている。
また、過給装置4は、コンプレッサ10の下流側かつ内燃機関2の上流側に空気冷却器14を有しており、空気冷却器14は、コンプレッサ10から吐出された空気を冷却するよう構成されている。コンプレッサ10から吐出された空気は、空気冷却器14によって冷却されることで凝縮して水(以下、凝縮水と記載する場合がある)を生じる。
また、過給装置4は、空気冷却器14で生じた凝縮水を回収するための回収管16と、コンプレッサ10に取り込む空気を冷却するよう構成された蒸発装置18を有している。蒸発装置18は、取り込み部12に設けられており、回収管16によって回収された凝縮水をコンプレッサ10に取り込む空気中に蒸発させて該空気を冷却するよう構成されている。
このように、取り込み部12に設けられた蒸発装置18で水をコンプレッサ10に取り込む空気中に蒸発させて該空気を冷却することで、コンプレッサ10に取り込む空気の密度を上げてコンプレッサ10の駆動に要するエネルギーを低減することができる。また、コンプレッサ10の下流側に設けられた空気冷却器14で生じた凝縮水は、コンプレッサ10から吐出される高圧の空気によって押し出されるので、この凝縮水を回収管16によって回収して蒸発装置18によって蒸発させれば、蒸発装置18に水を供給するために必要なエネルギーを効果的に低減することができる。このように、コンプレッサ10の駆動に要するエネルギー及び蒸発装置18に水を供給するために必要なエネルギーを低減することで、発電機8の発電量を増加させることができる。
なお、図1に示す内燃機関システム100は、過給装置4が有するタービン6によって発電機8を駆動するよう構成されているが、図2に示す内燃機関システム200のように、過給装置4が有するタービン6とは別のタービン20によって発電機8を駆動するよう構成してもよい。また、過給装置4が発電機8を内蔵する構成であってもよい。
次に、図3〜図6を用いて、図1や図2に示した過給装置4の具体的構成例を説明する。
図3は、幾つかの実施形態に係る取り込み部12周辺の概略断面及び空気の流れを示す図である。
図3に示すコンプレッサ10は、ハブ22とハブ22の周りに設けられた翼部24とを有するインペラ26と、コンプレッサハウジング36と、を有している。コンプレッサハウジング36は、インペラ26の周りを囲むシュラウド壁28と、吸気口30と、スクロール部34と、ディフューザ部32と、を形成する。
コンプレッサ10の吸気口30には空気をコンプレッサ10に取り込むための取り込み部12が取り付けられている。取り込み部12は、インペラ26の回転軸線Oに沿って設けられており、取り込み部12の取り込み口37には、コンプレッサ10が発生する音を低減するためのサイレンサ38と、取り込み部12及びコンプレッサ10への異物の侵入を抑制するためのフィルタ40とが設けられている。コンプレッサ10には、このフィルタ40及びサイレンサ38を通った空気が取り込まれる。また、取り込み部12は、図3の白抜き矢印に示すように、インペラ26の半径方向において内側へ空気を取り込み部12内に取り込んだ後、インペラ26の軸線方向に沿ってコンプレッサ10へ空気を導くように構成されている。
図4は、図3におけるA−A断面を示す概略図である。図4に示すように、サイレンサ38は、周方向に配列された複数のサイレンサエレメント39を備えており、フィルタ40は、サイレンサ38の外側を覆うように取り込み部12の外周に設けられている。フィルタ40を介して取り込まれた空気は、サイレンサエレメント39の間を通って取り込み部12内へ取り込まれる。
図5は、図1や図2に示した過給装置4に用いる蒸発装置18の具体的構成例を説明するための図である。図5における取り込み部12及びコンプレッサ10の基本構成は図4と同様である。図5に示す取り込み部12には、蒸発装置18としてのノズル41が設けられている。空気冷却器14は、前述したようにコンプレッサ10の吐出空気を冷却するよう構成されており、コンプレッサ10の吐出空気は空気冷却器14で冷却されることで凝縮水を生じる。この凝縮水は、空気冷却器14の下部に設けられた凝縮水溜まり部15に溜まるよう構成されている。また、回収管16は、凝縮水溜まり部15に溜まった凝縮水を回収してノズル41に供給するよう構成されている。ノズル41は、回収管16によって回収された凝縮水をコンプレッサ10に取り込む空気中に噴霧することで、該空気中に凝縮水を蒸発させるよう構成されている。
コンプレッサ10の下流側に設けられた空気冷却器14で生じた凝縮水はコンプレッサ10から吐出される高圧の空気によって回収管16に押し出される。そこで、上述のように回収管16によって回収された凝縮水をノズル41に供給すれば、コンプレッサ10の吐出空気の圧力を利用できるので、ノズル41に水を供給し且つその水を噴霧するために必要なエネルギーを効果的に低減しつつ、コンプレッサ10の駆動に要するエネルギーも低減することができる。
このノズル41は、コンプレッサ10の吸気方向における下流側に向かって凝縮水を噴霧するよう構成することが望ましい。これにより、噴霧した水がコンプレッサ10の吸気の流れを妨げることなく蒸発するので、コンプレッサ10の性能を良好に発揮しつつ、コンプレッサ10の駆動に要するエネルギーを効果的に低減することができる。
また、このノズル41は、コンプレッサ10のインペラ26に向けて凝縮水を噴霧することが更に望ましい。インペラ26の回転領域では空気が加圧されて温度が上昇するので、コンプレッサ10のインペラ26に向けて水を噴霧することで、インペラ26の回転領域内で多量の水を蒸発させることができる。これにより、インペラ26の回転領域内での空気の温度上昇を抑制して、コンプレッサ10の駆動に要するエネルギーを効果的に低減することができる。同様の理由から、ノズル41は、コンプレッサ10のインペラ26の翼部24に向けて凝縮水を噴霧することが更に望ましい。
図5を用いて説明した実施形態では蒸発装置18としてノズル41を用いたのに対し、幾つかの他の実施形態では、蒸発装置18として図3及び図4におけるフィルタ40を用いてもよい。この場合、フィルタ40は、吸水素材で構成され、回収管16によって回収された凝縮水を吸収し、フィルタ40を通過する空気中にこの凝縮水を蒸発させるよう構成される。吸水素材としては、フェルト材やスポンジ材等を使用することができる。
また、回収管16によって回収された凝縮水をフィルタ40に吸収させるための構成として、例えば図6に示すような放水器42を用いることができる。図6に示す放水器42には、空気冷却器14の下部に設けられた凝縮水溜まり部15から回収管16によって回収された凝縮水が供給される。放水器42は、取り込み部12の周りに環状に設けられた主管44と、主管44からインペラ26の回転軸線O方向に直線状に延設された複数の枝管46とを有する。複数の枝管46は、取り込み部12の周りに周方向において等間隔に配置されている。回収管16から放水器42に供給された空気冷却器14の凝縮水は、主管44を通って複数の枝管46に供給され、複数の枝管46の各々に設けられた開口部からフィルタ40に向かって放水される。
このように、取り込み部12に通常設けられているフィルタ40を吸水素材で構成して、フィルタ40を通過する空気中に凝縮水を蒸発させるよう構成することで、簡易な構成でコンプレッサ10に取り込む空気中に水を蒸発させることができる。従って、簡易な構成でコンプレッサ10の駆動に要するエネルギーを低減することができる。また、フィルタ40から蒸発した水がコンプレッサ10に取り込まれるので、図5に示した水を噴霧する実施形態と比較して、インペラ26の翼部24への液滴の衝突に起因する翼部24のエロージョン(液滴の衝突の力により翼部に減肉が生じる現象)を抑制することができる。
また、幾つかの他の実施形態では、図3及び図4におけるサイレンサエレメント39の内部に吸水素材を充填し、これを蒸発装置18として用いてもよい。この場合のサイレンサエレメント39の具体的な構成例を図7に示す。図7に示すサイレンサエレメント39は、アルミパンチングフレーム48と、アルミパンチングフレーム48内に充填された吸水素材50と、を有する。吸水素材50としては、ロックウール等のフェルト材や、スポンジ材等を用いることができる。吸水素材50は、回収管16によって回収された凝縮水を吸収し、複数のサイレンサエレメント39の間を通過する空気中にこの凝縮水を蒸発させるよう構成される。サイレンサエレメント39に水を供給する構成としては、例えば図6に示す放水器42と同様の構成を使用することができる。
このように、サイレンサエレメント39の内部に吸水素材50を充填すれば、取り込み部12内に空気が流入する際に大きな圧力損失を伴うことなく、簡易な構成で水を効果的に蒸発させてコンプレッサ10の駆動に要するエネルギーを低減することができる。また、サイレンサエレメント39の吸水素材50から蒸発した水がコンプレッサ10に取り込まれるので、図5に示した水を噴霧する実施形態と比較して、インペラ26の翼部24への水滴の衝突に起因する翼部24のエロージョンを抑制することができる。
なお、図1〜図7を用いて説明した幾つかの実施形態では、空気冷却器14から蒸発装置18へ回収管16を介して水を供給する構成を示した。これらの実施形態において、蒸発装置18に供給する水が不足する場合は、図8(A)に示すように、空気冷却器14の凝縮水とは別の水源からの水を昇圧ポンプ52により昇圧し、昇圧された水を回収管16に供給することで不足分を補ってもよい。また、蒸発装置18に供給する水の圧力が不足する場合は、図8(B)に示すように、空気冷却器14と蒸発装置18とを接続する回収管16の途中に昇圧ポンプ52を設けてもよい。また、蒸発装置18に供給する水及びその圧力が不足する場合は、図8(C)に示すように、空気冷却器14と蒸発装置18とを接続する回収管16の途中に昇圧ポンプ52を設け、回収管16における空気冷却器14と昇圧ポンプ52の間の位置に上記別の水源からの水を供給してもよい。蒸発装置18として図5に示したノズル41を用いる場合に噴霧する水を昇圧ポンプ52により昇圧すれば、噴霧する水を更に微粒化でき、翼部24のエロージョンの影響を低減することができる。
図1〜図8に例示したいずれの実施形態においても、コンプレッサ10の下流側に設けられた空気冷却器14で凝縮した水を、回収管16によって回収して蒸発装置18によって蒸発させることで、コンプレッサ10の吐出空気の圧力を利用して蒸発装置18に水を供給できる。これにより、蒸発装置18に水を供給するために必要なエネルギーを効果的に低減することができる。また、図8(A)〜図8(C)に示したように昇圧ポンプ52が必要な場合であっても、昇圧ポンプ52の容量を小型化することができる。
2 内燃機関
4 過給装置
6 タービン
8 発電機
10 コンプレッサ
12 取り込み部
14 空気冷却器
15 凝縮水溜まり部
16 回収管
18 蒸発装置
20 タービン
22 ハブ
24 翼部
26 インペラ
28 シュラウド壁
30 吸気口
32 ディフューザ部
34 スクロール部
36 コンプレッサケーシング
37 取り込み口
38 サイレンサ
39 サイレンサエレメント
40 フィルタ
41 ノズル
42 放水器
44 主管
46 枝管
48 アルミパンチングフレーム
50 吸水素材
52 昇圧ポンプ
100,200 内燃機関システム

Claims (8)

  1. 内燃機関へ供給する空気を加圧するためのコンプレッサと、
    前記空気を前記コンプレッサに取り込むための取り込み部と、
    前記コンプレッサの下流側かつ前記内燃機関の上流側に設けられ、前記コンプレッサから吐出された前記空気を冷却するための空気冷却器と、
    前記空気冷却器で凝縮した水を回収するための回収管と、
    前記取り込み部に設けられ、前記回収管によって回収された前記水を前記コンプレッサに取り込む空気中に蒸発させて該空気を冷却するよう構成される蒸発装置と、
    を有する過給装置。
  2. 前記蒸発装置は、前記回収管によって回収された前記水を前記コンプレッサに取り込む空気中に噴霧することで前記水を該空気中に蒸発させるよう構成される請求項1に記載の過給装置。
  3. 前記蒸発装置は、前記コンプレッサの吸気方向における下流側に向かって前記水を噴霧するよう構成される請求項2に記載の過給装置。
  4. 前記蒸発装置は、前記コンプレッサのインペラに向けて前記水を噴霧するよう構成される請求項2又は3に記載の過給装置。
  5. 前記蒸発装置は、前記コンプレッサのインペラの翼部に向けて前記水を噴霧するよう構成される請求項4に記載の過給装置。
  6. 前記蒸発装置は、吸水素材で構成され、前記回収管によって回収された前記水を吸収して前記コンプレッサに取り込む空気中に蒸発させるよう構成される請求項1に記載の過給装置。
  7. 前記取り込み部への前記空気の取り込み口には、前記取り込み部への異物の侵入を抑制するためにフィルタが設けられ、
    前記フィルタが前記吸水素材で構成される請求項6に記載の過給装置。
  8. 前記取り込み部には、コンプレッサが発生する音を低減するためのサイレンサエレメントが設けられ、
    前記吸水素材は、サイレンサエレメント内に設けられる請求項6に記載の過給装置。

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