JP2015046920A - 動画像復号方法、動画像符号化方法、動画像復号装置及び動画像復号プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
PMVx=median (VbAx,VbBx,VbCx) ・・・式(1)
PMVy=median (VbAy,VbBy,VbCy) ・・・式(2)
PMV=(PMVx,PMVy):予測ベクトル
median():要素中の中間値の選択
ブロックbAが分割されている場合は、分割サブブロックの内の一番上のサブブロックのベクトルがVbAとして用いられる。ブロックbBが分割されている場合は、分割サブブロックの内の一番左のサブブロックのベクトルがVbBとして用いられる。
(1)ブロックbA、bB、bCが画面外もしくはスライス外で参照出来ない場合は、そのブロックは無効となる。ただし、画面右端でposCのブロックが画面外になる場合は、ブロックbD(左上ブロック)が参照される。
(2)動きベクトルVbA、VbB、VbCのうち、現ピクチャの現ブロックbCurrの動きベクトルVbCurrと参照ピクチャが同一のものが一つしかない場合には、PMVはVbXとなる。Xは、参照ピクチャが同一のブロックが入る。現ブロックを含むピクチャを現ピクチャともいう。
(3)現ブロックbCurrが垂直分割されている場合には、左側VbCurrのPMVはVbA、右側VbCurrのPMVはVbCとする。また、現ブロックbCurrが水平分割されている場合には、上側VbCurrのPMVはVbB、下側VbCurrのPMVはVbCとする。
pmvIdx=1:PMV=VbA
pmvIdx=2:PMV=VbB
pmvIdx=3:PMV=VbC
pmvIdx=4:PMV=VbD
pmvIdx=5:PMV=VspaEXT
pmvIdx=6:PMV=Vcol
pmvIdx=7:PMV=med(Vcol,Vc0,Vc1,Vc2,Vc3)
pmvIdx=8:PMV=med(Vcol,Vc0,Vc1,Vc2,Vc3,Vc4,Vc5,Vc6,Vc7)
pmvIdx=9:PMV=med(Vcol,Vcol,VbA,VbB,VbC)
関数median(Vj)(Vj∈{VbA,VbB,VbC,Vcol,Vci})は、その関数の引数である動きベクトルVjの水平方向成分の中央値及び垂直方向成分の中央値をそれぞれ独立して出力する関数である。
VspaEXT = med(VbA,VbB,VbC):全ブロックが有効である場合
= VbA:bAが有効で、bBまたはbCが有効でない場合
= VbB:bBが有効で、bAが有効でない
= VbC:上記以外
参照ブロックの有効は、参照ブロックが参照可能であり、かつ、refPicList内に存在し、動きベクトルを用いたインター符号化されているかで判断する。
有効でない参照ブロックがbA:VbA = (0,0)
有効でない参照ブロックがbB:VbB = VbA
有効でない参照ブロックがbC:VbC = VbA
有効でない参照ブロックがbD:VbD = VbA
有効でない参照ブロックがcolMB:Vcolは未定義
有効でない参照ブロックがci(i=0,1,...,7):Vci = Vcol
未定義である動きベクトルに対応する指標pmvIdxの値も未定義となる。さらに、予測ベクトルが同一となる複数の指標pmvIdxの値が存在する場合、そのうちの最小値以外は取り除くことが可能である。この場合、指標pmvIdxの値は再割り当てされてもよい。
pmvIdx=0:PMV= median(VbA,VbB,VbC)
pmvIdx=1:PMV=VbA
pmvIdx=2:PMV=VbB
pmvIdx=3:PMV=VbC
pmvIdx=4:PMV=Vcol
なお、pmvIdxの指標は、数字が小さい方が可変長符号でより短い符号が割り当てられる。
視点内予測:動きベクトル14は動画の動きに応じた方向を指す
視点間予測:動きベクトル13は水平方向の小さな動き(多視点映像の視差)を指す
動きベクトルの符号化を行う際、例えば、周辺ブロックの代表である予測ベクトルとの差分ベクトルを符号化する。しかし、視点間予測を許容する多視点映像の符号化の場合、図3に示すように、視点内のブロックを参照する動きベクトル14と視点間のブロックを参照する動きベクトル13とが存在する。
101 予測誤差生成部
102 直交変換・量子化部
103、302 可変長符号化部
104 逆直交変換・逆量子化部
105 復号画像生成部
106 フレームメモリ
107 動きベクトル検出部
108 モード判定部
109 イントラ予測部
110 動き補償部
111 動きベクトルメモリ
112 予測ベクトル決定部
113 差分ベクトル算出部
114 動きベクトル処理制御部
200、400、600 動画像復号装置
201、401 可変長復号部
202 逆直交変換・逆量子化部
203 予測モード判定部
204 イントラ予測部
205 差分ベクトル取得部
206 予測ベクトル決定部
207 動きベクトル処理制御部
208 動きベクトル決定部
209 動きベクトルメモリ
210 動き補償部
211 復号画像生成部
212 フレームメモリ
301 コンテキスト変更部
401 コンテキスト変更部
501 予測ベクトル補正部
601 予測ベクトル補正部
<構成>
図4は、実施例1における動画像符号化装置100の構成の一例を示すブロック図である。図4に示す動画像符号化装置100は、予測誤差生成部101、直交変換・量子化部102、可変長符号化部103、逆直交変換・逆量子化部104、復号画像生成部105、フレームメモリ106を備える。また、動画像符号化装置100は、動きベクトル検出部107、モード判定部108、イントラ予測部109、動き補償部110、動きベクトルメモリ111、予測ベクトル決定部112、差分ベクトル算出部113、動きベクトル処理制御部114を備える。
cost = SAD_cost + MV_cost
動きベクトル検出部107は、検出した動きベクトルをモード判定部108に出力する。
cost_direct = SAD(*org, *ref);
cost_forward = SAD(*org, *ref) + MV_COST(*mv, *prevmv);
cost_backward = SAD(*org, *ref) + MV_COST(*mv, *prevmv);
cost_bidirection = SAD(*org, *ref) + MV_COST(*mv, *prevmv);
cost_intra = ACT(*org);
ここで、モード判定部108は、SAD()について、MB内の画素差分絶対値和を求め、この場合、原画MB(*org)と参照画MB(*ref)の16×16画素の差分絶対値和を次の式により求める。
SAD() = Σ|*org−*ref|
また、ダイレクトモードに関しては、既に符号化済の、colPicの同位置のMBを符号化する際に用いた動きベクトルを基準ベクトルとして動きベクトルメモリ111から読み出す。ダイレクトモードは、読み出された基準ベクトルからダイレクトベクトルの計算を行い、動き予測を行うモードである。よって、ダイレクトモードは、動きベクトルの情報を送らなくてよいというモードである。
ACT() = Σ|*org−AveMB|
MV_COSTは、動きベクトルの符号量に比例した評価値である。動きベクトル(*mv)は、成分そのものではなくて、周辺MBに基づく予測ベクトル(*prevmv)との差分ベクトルを符号化するので、その絶対値の大きさにより評価値が決定される。
MV_COST = λ×(Table[*mv−*prevmv])
ここで、Table[]は、差分ベクトルの大きさを符号量相当に変換するテーブルである。
cost_direct += W (W:重み定数)
上記式により、固定値を付加して評価値を大きくしてもよい。
cost_direct *= α (α:重み係数)
上記式により、評価値を定数倍してもよい。
min_cost = min(cost_direct, cost_forward, cost_backward, cost_bidirection, cost_intra);
モード判定部108は、選択した予測モードで用いた動きベクトルを動きベクトルメモリ111に書き込み、動きベクトルや選択した符号化モードを動き補償部110に通知する。また、モード判定部108は、動きベクトルやその動きベクトルの参照先を示す参照先情報を差分ベクトル算出部113、動きベクトル処理制御部114に出力する。
次に、実施例1における動画像符号化装置100の動作について説明する。図6は、実施例1における動画像符号化処理の一例を示すフローチャートである。
次に、実施例2における動画像復号装置200について説明する。実施例2では、実施例1における動画像符号化装置100で符号化されたデータを復号する。
図7は、実施例2における動画像復号装置200の構成の一例を示すブロック図である。図7に示す動画像復号装置200は、可変長復号部201、逆直交変換・逆量子化部202、予測モード判定部203、イントラ予測部204、差分ベクトル取得部205を備える。また、動画像復号装置200は、予測ベクトル決定部206、動きベクトル処理制御部207、動きベクトル決定部208、動きベクトルメモリ209、動き補償部210、復号画像生成部211、フレームメモリ212を備える。
次に、実施例2における動画像復号装置200の動作について説明する。図8は、実施例2における動画像復号処理の一例を示すフローチャートである。
次に、実施例3における動画像符号化装置について説明する。実施例3では、符号化対象ブロックbCurrの動きベクトルの参照先(ref_idx_Curr)と予測ベクトルの参照先(ref_idx_X)との関係によって、CABACのコンテキストを変更する。
図9は、実施例3における動画像符号化装置300の構成の一例を示すブロック図である。図9に示す構成で、図4に示す構成と同様のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。よって、以下では、コンテキスト変更部301、可変長符号化部302を主に説明する。
(1)バイナリ化(0と1での表現化)
(2)コンテキストモデリング
(3)バイナリ算術符号
コンテキスト変更部301は、(2)の処理を制御する。(2)の処理のコンテキストモデリングは、シンボルの頻度分布表であって、各要素のバイナリ化の傾向的特徴を判断することで異なる頻度分布表を用いる。かつ、この頻度分布表は、コンテキストモデル毎に処理結果に応じて適応的に変化していく。
動きベクトルに関するコンテキスト記載方法に関しては、H.264の規格書の9.3.3.1.1.7に記載されている。本実施例でも、規格書に沿うものとする。H.264では、40−46もしくは47−53の各7種類のctxIdxが振られていたが、図5の判断により、更に2条件で分割(ref_idx_Curr:視点間、ref_idx_X:視点間であるか、それ以外)、もしくは3条件で分割(ref_idx_Curr:視点間、ref_idx_X:視点間であるか、ref_idx_Curr:視点内、ref_idx_X:視点内であるか、それ以外)して、コンテキストモデルを分けることが考えられる。
(1)ref_idx_Curr:視点間参照 かつ ref_idx_X:視点間参照
(2)ref_idx_Curr:視点内参照 かつ ref_idx_X:視点内参照
(3)ref_idx_Curr:視点内参照、ref_idx_X:視点間参照 もしくは、
ref_idx_Curr:視点間参照、ref_idx_X:視点内参照
上記の条件によって、差分ベクトルの偏りが異なってくるので、各々頻度分布が変更していき、各条件に適したCABAC符号化を行うことが可能となる。
次に、実施例3における動画像符号化装置300の動作について説明する。図13は、実施例3における動画像符号化処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すステップS301〜S306、S309の処理は、図6に示すステップS101〜S106、S109の処理とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
次に、実施例4における動画像復号装置について説明する。実施例4では、実施例3の動画像符号化装置300で符号化されたデータを復号する。
図14は、実施例4における動画像復号装置400の構成の一例を示すブロック図である。図14に示す構成で、図7に示す構成と同様のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。よって、以下では、可変長復号部401、コンテキスト変更部402を主に説明する。
次に、実施例4における動画像復号装置400の動作について説明する。図15は、実施例4における動画像復号処理の一例を示すフローチャートである。図15に示すステップS402〜S406、S408〜S409の処理は、図8に示すステップS202〜S206、S208〜S209の処理とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
次に、実施例5における動画像符号化装置について説明する。実施例5では、予測ベクトルそのものを変更する実施例である。
図16は、実施例5における動画像符号化装置500の構成の一例を示すブロック図である。図16に示す構成で、図4に示す構成と同様のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。よって、以下では、予測ベクトル補正部501を主に説明する。
予測ベクトル補正部501は、符号化対象ブロックの動きベクトルVbCurr=(VbCurrx,VbCurry)や、予測ベクトルPMV=(PMVx,PMVy)などの条件により、予測ベクトルの補正を判定する。例えば、予測ベクトル補正部501は、符号化対象ブロックの動きベクトルの参照先ref_idx_Currが、視点間参照であるか否かによって以下の制御を行う。
・ref_idx_Currが視点間参照の場合
予測ベクトル補正部501は、PMVy=0と補正する。
・ref_idx_Currが視点間参照でない場合
予測ベクトル補正部501は、PMVyの補正をしない。
符号化対象ブロックの動きベクトルが視点間参照である場合には、動きベクトルの垂直成分がほぼ0になるだけでなく、水平成分にも一定の傾向が存在する場合がある。
・ref_idx_Currが視点間参照の場合
予測ベクトル補正部501は、PMVx=Aと補正する。
・ref_idx_Currが視点間参照でない場合
予測ベクトル補正部501は、PMVxの補正をしない。
予測ベクトル補正部501は、例えば、現ピクチャの内、これまで処理した視点間参照の動きベクトルの平均をAとする事も可能である。また、予測ベクトル補正部501は、使用する視点間参照のブロック数を、参照可能なもの全てとするのではなく、ある一定の範囲内のものと制限することも可能である。
次に、実施例5における動画像符号化装置500の動作について説明する。まず、補正例1による予測ベクトルの補正を行う場合の動画像符号化処理について説明する。
図17は、実施例5における動画像符号化処理(その1)の一例を示すフローチャートである。図17に示すステップS501〜S506、S508〜S509の処理は、図6に示すステップS101〜S106、S108〜S109の処理とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。なお、ステップS506の判定は行われなくてもよい。
図18は、実施例5における動画像符号化処理(その2)の一例を示すフローチャートである。図18に示すステップS601〜S606、S608〜S609の処理は、図6に示すステップS101〜S106、SS108〜109の処理とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。なお、ステップS606の判定は行われなくてもよい。
図19は、実施例5におけるAの算出処理の一例を示すフローチャートである。ステップS701で、予測ベクトル補正部501は、次のパラメータの初期化を行う。
num_interView=0
ave_interView=0
ここで、ave_interViewは、視点間予測を行う動きベクトルの成分毎の累積値である。
num_interView++
ave_interView+=VbCurr
ステップS705で、予測ベクトル補正部501は、1ピクチャの処理が終了したかを判定する。1ピクチャの処理が終了していれば(ステップS705−YES)ステップS706に進み、1ピクチャの処理が終了していなければ(ステップS705−NO)ステップS702に戻る。
A=ave_interView/num_interView ・・・式(4)
なお、ステップS706は、ステップS705の前に行われてもよい。
次に、実施例6における動画像復号装置について説明する。実施例6では、予測ベクトルそのものを変更して復号処理を行う実施例である。
図20は、実施例6における動画像復号装置600の構成の一例を示すブロック図である。図20に示す構成で、図7に示す構成と同様のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。よって、以下では、予測ベクトル補正部601を主に説明する。
次に、実施例6における動画像復号装置600の動作について説明する。図21は、実施例6における動画像復号処理の一例を示すフローチャートである。図21に示すステップS801〜S806、S808〜S809の処理は、図8に示すステップS201〜S206、S208〜S209の処理とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。なお、ステップS806の判定は行われなくてもよい。
次に、実施例7における動画像符号化装置について説明する。実施例7では、HEVCにおける符号化の実施例を示す。HEVCに関しては、従来技術で説明したように、指標pmvIdxにより、予測ベクトル候補は明示的に送信される。指標pmvIdxは、予測ベクトルの識別子である。
実施例7における動画像符号化装置の構成は、実施例5における動画像符号化装置の構成と同様であるため、動画像符号化装置500を用いて説明する。実施例7では、予測ベクトル決定部112は、時間的及び空間的に隣接する周辺ブロックの動きベクトルから予測ベクトルの候補を決定する。予測ベクトル補正部501は、決定された予測ベクトル候補の指標pmIdxを小さい番号が選択されるように並べ替えて、差分ベクトル算出部113に出力する。
図22に示す時間方向の動きベクトルVbCurrの参照先ピクチャと予測ベクトルPMVの参照先ピクチャが異なる場合でも、予測ベクトルPMVのスケーリングを行う処理がある。以下、スケーリング処理をMV Scalingとも呼ぶ。
PMV=Vcol×(tb/td) ・・・式(5)
上記式(5)により、MV Scalingの計算式を表すことが可能である。
(1)ピクチャの符号化開始時に、そのピクチャで参照可能な参照ピクチャリスト(refPicList)が決定される。
(2)符号化対象ブロックの動きベクトルVbCurrが求められる。動きベクトルの持つ参照ピクチャ番号(ref_idx_Curr)により参照ピクチャがわかる。ref_idx_Curr情報は、動きベクトル情報として、符号化対象ブロックの位置や動きベクトルの成分等と一緒に動きベクトルメモリ111に蓄積される。
(3)周辺ブロックから予測ベクトルPMVが求められる。この際、PMVの持つref_idxにより参照ピクチャがわかる。
pmvIdx=0:PMV= median(VbA, VbB, VbC)
pmvIdx=1:PMV=VbA
pmvIdx=2:PMV=VbB
pmvIdx=3:PMV=VbC
pmvIdx=4:PMV=Vcol
HEVCのMV Competitionでは、VbCurrの参照先ピクチャとPMVの参照先ピクチャとが異なる場合には、スケーリングが行われる。例えば、VbCurrの参照元ピクチャ(符号化対象ピクチャ)及び参照先ピクチャと、PMVの参照元ピクチャ及び参照先ピクチャの時間関係を考慮して、PMVの動きベクトルは、Scalingによる補正が行われる。
(1)周辺ブロックの動きベクトルの参照ピクチャ位置は、動きベクトルメモリ111に蓄積される時点で判明しているので、動きベクトルメモリ111から参照ピクチャ位置の値が読み込まれる。その値は、それぞれref_idx_A,ref_idx_B,ref_idx_C,ref_idx_colMBとする。
if (VbA,VbB,VbC が同じ参照先) {
pmvIdx_m = ref_idx_A
} else if (VbAが有効) {
pmvIdx_m = ref_idx_A
} else if (VbBが有効) {
pmvIdx_m = ref_idx_B
} else if (VbCが有効) {
pmvIdx_m = ref_idx_C
} else {
pmvIdx_m = refPicListの最大値
}
(2)現ブロックの動きベクトルを処理し、ref_idx_Currが把握される。
(3)従来のpmvIdxの順は、デフォルトの設定順とする。
(4)ref_idx_bCurrの動きベクトルの参照先情報と、予測ベクトルの参照先情報とを比較することで、以下の手順により指標pmvIdxの並び変えが行われる。
(4−1)同じ参照ピクチャ(ref_idx)を持つものにより小さいpmeIdxが割り振られる。
(4−2)ref_idxが等しい場合は、動きベクトルの垂直成分が成分Bに近い順に、pmvIdxが割り振られる。
(4−3)ref_idx及び動きベクトルの垂直成分が等しい場合は、動きベクトルの水平成分がAに近い順にpmvIdxが割り振られる。
(4−4)(4−1)〜(4−3)の動きベクトル情報が全て同じ場合は、median,bA,bB,bC,colMBの順に小さいpmvIdxが割り振られる。
次に、実施例7における動画像符号化装置の動作について説明する。図24は、実施例7における動画像符号化処理の一例を示すフローチャートである。図24に示すステップS901、S902、S905、S906は、図6に示すステップS101、S102、S108、S109とそれぞれ同様の処理を行うので、説明を省略する。
次に、実施例8における動画像復号装置について説明する。実施例8では、HFVC復号を行ない、実施例7における動画像符号化装置で符号化されたストリームを復号する。
実施例8における動画像復号装置の構成は、実施例6における動画像復号装置の構成と同様であるため、動画像符号化装置600を用いて説明する。ここでは、差分ベクトル取得部205は、復号された予測ベクトルの指標pmvIdxを取得し、予測ベクトル補正部601に出力する。
次に、実施例8における動画像復号装置の動作について説明する。図25は、実施例8における動画像復号処理の一例を示すフローチャートである。図25に示すステップS1001、S1002、S1006、S1007は、図8に示すステップS201、S202、S208、S209とそれぞれ同様の処理を行うため、その説明を省略する。
図26は、画像処理装置700の構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置700は、実施例で説明した動画像符号化装置、又は動画像復号装置の一例である。図26に示すように、画像処理装置700は、制御部701、主記憶部702、補助記憶部703、ドライブ装置704、ネットワークI/F部706、入力部707、表示部708を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
Claims (9)
- 複数のブロックに分割された画像の符号化データを復号する動画像復号方法であって、
記憶部に記憶される、復号済みブロックの動きベクトル及び該動きベクトルの参照先を示す参照先情報を含む動きベクトル情報を用いて、復号対象ブロックの動きベクトルに対する予測ベクトルを決定し、
前記復号対象ブロックの動きベクトルの参照先情報が視点間の参照画像を示すか否かに応じて、前記予測ベクトルを用いる動きベクトルの可変長復号処理方法を変更し、
選ばれた可変長復号処理方法で前記復号対象ブロックの動きベクトルを復号する動画像復号方法。 - 前記動きベクトルの可変長復号処理方法を変更する場合、
前記復号対象ブロックの動きベクトルの参照先情報と、前記予測ベクトルの参照先情報とが、ともに視点間の参照画像を示すか否かにより、前記可変長復号処理方法を変更する請求項1記載の動画像復号方法。 - 前記動きベクトルの可変長復号処理方法を変更する場合、
前記可変長復号処理方法がコンテキスト適応型2値算術符号化方式に対応する復号方式である場合、前記復号対象ブロックの動きベクトルの参照先情報と、前記予測ベクトルの参照先情報とが視点間の参照画像を示すとき、コンテキストを変更する請求項1又は2記載の動画像復号方法。 - 前記動きベクトルの可変長復号処理方法を変更する場合、
前記復号対象ブロックの動きベクトルの参照先情報が視点間の参照画像を示すとき、前記予測ベクトルの垂直成分を0にする請求項1又は2記載の動画像復号方法。 - 前記動きベクトルの可変長復号処理方法を変更する場合、
前記復号対象ブロックの動きベクトルの参照先情報が視点間の参照画像を示すとき、前記予測ベクトルの水平成分を所定値にする請求項1又は2記載の動画像復号方法。 - 前記動きベクトルの可変長復号処理方法が、可変長復号された前記予測ベクトルの識別子から予測ベクトルを特定して動きベクトルを復号する場合、各予測ベクトルの候補の参照先情報及び各予測ベクトルの成分によって各予測ベクトルの識別子を並べ替える請求項1記載の動画像復号方法。
- 複数のブロックに分割された画像を符号化する動画像符号化方法であって、
記憶部に記憶される、符号化済みブロックの動きベクトル及び動きベクトルの参照先を示す参照先情報を含む動きベクトル情報を用いて、符号化対象ブロックの動きベクトルに対する予測ベクトルを決定し、
前記符号化対象ブロックの動きベクトルの参照先情報が視点間の参照画像を示すか否かに応じて、前記予測ベクトルを用いる動きベクトルの可変長符号化処理方法を変更し、
選ばれた可変長符号化処理方法で前記符号化対象ブロックの動きベクトルを符号化する動画像符号化方法。 - 複数のブロックに分割された画像の符号化データを復号する動画像復号装置であって、
復号済みブロックの動きベクトル及び該動きベクトルの参照先を示す参照先情報を含む動きベクトル情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された動きベクトル情報を用いて、復号対象ブロックの動きベクトルに対する予測ベクトルを決定する決定部と、
前記復号対象ブロックの動きベクトルの参照先情報が視点間の参照画像を示すか否かに応じて、前記予測ベクトルを用いる動きベクトルの可変長復号処理方法を変更する制御部と、
選ばれた可変長復号処理方法で前記復号対象ブロックの動きベクトルを復号する復号部と、
を備える動画像復号装置。 - 複数のブロックに分割された画像の符号化データを復号する動画像復号プログラムであって、
記憶部に記憶される、復号済みブロックの動きベクトル及び該動きベクトルの参照先を示す参照先情報を含む動きベクトル情報を用いて、復号対象ブロックの動きベクトルに対する予測ベクトルを決定し、
前記復号対象ブロックの動きベクトルの参照先情報が視点間の参照画像を示すか否かに応じて、前記予測ベクトルを用いる動きベクトルの可変長復号処理方法を変更し、
選ばれた可変長復号処理方法で前記復号対象ブロックの動きベクトルを復号する、
処理をコンピュータに実行させるための画像復号プログラム。
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